JP2500702Y2 - 気液二相流用遠心ポンプ - Google Patents

気液二相流用遠心ポンプ

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JP2500702Y2
JP2500702Y2 JP1530190U JP1530190U JP2500702Y2 JP 2500702 Y2 JP2500702 Y2 JP 2500702Y2 JP 1530190 U JP1530190 U JP 1530190U JP 1530190 U JP1530190 U JP 1530190U JP 2500702 Y2 JP2500702 Y2 JP 2500702Y2
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JP
Japan
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gas
liquid
impeller
phase
centrifugal pump
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JP1530190U
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義樹 吉田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は気液二相流用遠心ポンプに関する。
〔従来の技術〕
従来の遠心ポンプの1例が第4図ないし第7図に示さ
れている。第4図及び第5図において、01は羽根車、02
は渦巻形ケーシング、03は吸込管、04はディフューザ、
05は主軸である。羽根車01は主軸05に固定された主板06
と、側板07と、これらの間に架設され、外周に向かうに
従って羽根車01の回転方向(実線矢印)に対して後退す
る複数の羽根08からなる。
主軸05を介して羽根車01を実線矢印方向に駆動する
と、流体は吸込管03、羽根車01の目玉部09を経て主板0
6、側板07及び複数の羽根08によって限界された複数の
流路010を通る過程で複数の羽根08によって付勢された
後、渦巻形ケーシング02及びディフューザ04を経て吐出
される。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記従来の遠心ポンプにおいては、気泡を含む気液二
相の流体を吸込んだ場合、この気泡は第6図及び第7図
に示すように、羽根車01の流路010内の圧力が低い部
分、即ち、羽根08の負圧面08a上に滞留する。そして気
液二相流体のボイド率(吸込気体量/吸込液体量)が5
〜10%以上になると、気泡が滞留して空洞011となるた
め、気液二相流体を送出すことができなくなるという不
具合があった。
本考案は上記課題を解決するためのものであって、そ
の目的とするところは、ラジアル方向に伸びる複数の羽
根を有するオープン型羽根車を備え、ケーシング入口に
形成された気相滞留室をバイパス管を介して吸込管に設
置された吸込タンクに連通させることによって、気相滞
留室内に滞留した気体を吸込タンクに導入することによ
って、羽根車内に発生する空洞を防止し、ボイド率の高
い気液の輸送を可能にするポンプを提供するものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、ラジアル方向に伸びる複数の羽根を有する
オープン型羽根車を備え、ケーシングの入口に形成され
た気相滞留室をバイパス管を介して吸込管に設けた吸込
タンクに連通させたことを特徴とする。
〔作用〕
本考案においては、上記構成を具えているため、気液
二相流体はオープン型羽根車によって気体と液体とに効
率良く分離され、液体は気相滞留室内に滞留するので、
液体のみが羽根車流路を通る。そして、気相滞留室内に
滞留した気体はバイパス管を通って吸込管に設けられた
吸込タンクに導入され、気相のみが集められ別の管で排
出され、別用途に使用される。このように本考案は気液
二相の分離機能と液体を輸送するポンプ機能を兼ね合わ
せた作用を行うものである。
〔実施例〕
本考案の1実施例が第1図ないし第3図に示されてい
る。第1図ないし第3図において、1は羽根車、2はケ
ーシング、3は吸込管、4はディフューザ、5は主軸、
7は吐出管、13は吸込タンクである。
羽根車1は主軸5に固定された心板6と、心板6の片
側に立設されて放射方向に伸びる複数のラジアル羽根8
からなり、側板を有しない所謂オープン羽根車となって
いる。また、ケーシング2の入口には気相滞留室9が形
成され、この気相滞留室9はバイパス管12を介して吸込
管3に形成された吸込タンク13に連結されている。
羽根車1を実線矢印方向に回転させると、ケーシング
2内の気液二相流体は羽根車1によって遠心方向に付勢
される。そして、気液二相流体中の気体及び液体は、こ
れに作用する遠心力の差によって分離され、第3図に示
すように、液体は外周側に集まり、気体は内周側に集ま
って気相滞留室9内に滞留する。滞留する気体は羽根車
1の遠心力により圧力が高められているため、気相滞留
室9とこれにより圧力の低い吸込管3に設けられた吸込
タンク13の気相部とを連結されたバイパス管12により気
相は吸込タンク13に戻り集められる。集められた気相は
吸込タンク13に設けた別の排気管14で抜き去ることによ
り、別途用途に気体のみを使用することが出来る。一方
羽根車1の方は羽根車内に気相が滞留することなく液相
のみが流れ付勢されるので、ポンプ機能を失うことな
く、液相のみを吐出管7より排出することができる。
〔考案の効果〕
本考案においては、ラジアル方向に伸びる複数の羽根
を有するオープン型羽根車を備えているため、気液二相
流体は、この羽根車によって効率良く気体と液体に分離
され、分離された気体はケーシング入口に形成された気
相滞留部室内に溜まり、液体のみが羽根車の流路を通る
ので、羽根車内に空洞が発生することはない。このため
ボイド率の高い気液二相流体であっても液体のみを移送
できる。そして、気相滞留室内に滞留した気体は滞留室
との圧力差により吸込管に設けられた吸込タンクに導入
され別の管で排出される。
以上により、ボイド率の高い気液二相流体であっても
本ポンプは液体と気体を分離しながら、ポンプそのもの
は液体のみを移送することができ、気体は吸込タンクに
集められて他の用途に使用されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る略示的断面図、第2図は
第1図のII−II線に沿う縦断面図、第3図はポンプ内に
おける気液分離状態を示す説明図、第4図は従来の遠心
ポンプの略示的横断面図、第5図は従来の遠心ポンプの
略示的縦断面図、第6図は気相の滞留状態を示す部分的
横断面図、第7図は気相の滞留状態を示す部分的斜視図
である。 羽根車……1、ケーシング……2、吸込管……3、ディ
フューザ……4、主軸……5、心板……6、吐出管……
7、羽根……8、気相滞留室……9、流路……10、滞留
室……11、バイパス管……12、吸込タンク……13、排気
管……14。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラジアル方向に伸びる複数の羽根を有する
    オープン型羽根車を備え、ケーシングの入口に形成され
    た気相滞留室をバイパス管を介して吸込管に設けた吸込
    タンクに連通させたことを特徴とする気液二相流用遠心
    ポンプ。
JP1530190U 1990-02-19 1990-02-19 気液二相流用遠心ポンプ Expired - Lifetime JP2500702Y2 (ja)

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JPH03106198U JPH03106198U (ja) 1991-11-01
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