JP2500599Y2 - 室内装飾生地の張り付け用ヘラ - Google Patents

室内装飾生地の張り付け用ヘラ

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JP2500599Y2
JP2500599Y2 JP1993024275U JP2427593U JP2500599Y2 JP 2500599 Y2 JP2500599 Y2 JP 2500599Y2 JP 1993024275 U JP1993024275 U JP 1993024275U JP 2427593 U JP2427593 U JP 2427593U JP 2500599 Y2 JP2500599 Y2 JP 2500599Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、室内の天井や壁に紙,
布,ビニール,レザー等の室内装飾生地を張り付ける際
に使用するヘラに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、住宅構造の多様化,経済化などに
伴い、図20に示すように、天井1と壁2とのコーナー
部分に凹部3を形成する場合が増加し、この凹部3は高
さ,奥行きが10〜12mmと小さいため、壁紙を手で
張り付ける場合は、指先に力を入れるため、指先が痛く
なり、しかも、指先ではきれいに仕上げることができな
かつた。
【0003】そのため、従来、図21,22に示すよう
に、横長の長方形板5に取手6を取り付けたヘラ4を用
いていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記従来のヘラ4は、
天井1や壁2の平面部分で使用するものであり、図23
に示すように、凹部3に室内装飾生地を張り付ける場合
には、凹部3の角部3aで壁紙7を切断するが、上記ヘ
ラ4ではその角部3aを強く押さえることができず、さ
らに、ヘラ4を切断時のガイドとしょうとしてもカッタ
ー8が差し込めず、従って、図24に示すように、金属
性直定規9を角部3aに当接して切断していた。そのた
め、手間もかかり、持ちにくい定規9を使用するので、
指先を切る危険性があるなどの課題があった。
【0005】そこで、本考案は、上記課題を解決するた
めに、凹部における室内装飾生地の張り付け作業の効率
化を図りうる張り付け用ヘラを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の室内装飾用生地の張り付け用ヘラは、次の
技術的手段を講じた。即ち、本考案は、天井と壁とのコ
−ナ−部分に形成された凹部の表面に室内装飾用生地を
張り付けるためのヘラであって、左右方向に長尺の平面
板状ヘラ部を備え、該ヘラ部の前端縁は略直線状の生地
押え部とされ、ヘラ部の後端には、屈曲部を介してヘラ
部の左右方向及び前後方向と交差する方向に取手が延設
されて、該取手が力点、前記屈曲部が天井に当接する支
点、前記ヘラ部の生地押え部が前記凹部の下面に押し付
けられる作用点となるてこが構成されることを特徴とし
ている。
【0007】さらに、本考案は、ヘラ部の生地押え部を
尖鋭状に形成したことを特徴としている。また、本考案
は、屈曲部に弾性体を包囲状に取着したことを特徴とし
ている。
【0008】
【作用】本考案によれば、長方形板と取手との連結部
ある屈曲部を天井に当接させて、この屈曲部を支点とし
て取手を天井側へ押すことにより、ヘラ部の前端縁の生
地押え部で凹部の角部に装飾生地を押さえつけることが
でき、また、切断時にヘラ部の生地押え部カッタ−の
ガイドとして使用することができる。
【0009】また、ヘラ部の生地押え部を先鋭状に形成
しているので、生地押え部を凹部の角部に当接した際、
カッターを角部に差し込むことができる。さらに、屈曲
部に弾性体を包囲状に取着しているので、弾性体を天井
に当ててその部分を支点として、上記生地押え部を角部
に押圧した場合、弾性体により天井に張り付けた装飾生
地を破損することがない。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面にもとづいて説
明する。 第1実施例(図1〜13参照) 図1〜3に示す室内装飾生地の張り付け用ヘラは、左右
方向に横長の長方形板11(ヘラ部)の一側寄りに、長
方形板11と交差する方向に板部12を一体的に連設
し、この板部12の端部に取手13を取り付け、さら
に、板部12の中間部を長方形板11の幅方向と取手1
3とを略直角に交差するように屈曲し、板部12の屈曲
部14に合成樹脂,ゴム等の弾性体15を包囲してい
る。
【0011】上記長方形板11は材質により異なるが、
長さ100〜400mm,幅10〜40mm,厚さ0・5〜
5mmで、材質はステンレス,グラスファイバー,アクリ
ル,その他のプラスチック等種々のものを用いる。長方
形板11と一体的に形成した板部12と取手13との取
り付けは、図面では取手13に設けた溝16に板部12
の端部を差し込んだものを示したが、この取手13に代
えて、板部12の端部両面に板体を当ててビスなどによ
りかしめてもよく、また、プラスチックの場合は板部1
2および長方形板11と一体に形成してもよい。
【0012】上記板部12の中間部を90〜140°程
度に屈曲している。この屈曲部14を反対側に屈曲する
ことにより、左利き用とすることができるので、その製
造が容易である。右利きの場合は、カッター8を右手で
持ち、左手で長方形板11の左寄りにある取手13を持
つことにより、装飾生地である壁紙7の切断時に左右の
手が当接(交差)することなく作業ができる。
【0013】さらに、長方形板11の右側後端部を除去
してヘラ部19を形成している。天井1や壁2等の平
面部分に壁紙7を張り付ける場合には、長方形板11の
前端縁に形成された略直線状の生地押え部20で押さえ
つけながら張りつけることができる。次に、天井1と壁
2とのコーナー部分の凹部3に壁紙7を張り付ける場合
について説明する。
【0014】図4に示す凹部3の上面3bに壁紙7を押
さえ付ける場合は、天井1と同様に生地押え部(先端
部)20で押さえ付け、角部3cを押さえ付ける場合
は、同図に示すように、側部18のヘラ部19で押さ
え付ける。図5,6に示すように、凹部3の側面3dを
押さえる場合は、上面3b同様に生地押え部20で押さ
え付ける。なお、生地押え部20を取手13の左側にも
設けているので、壁2と壁2とのコーナー部分の凹部3
fに対しても壁紙7の張り付けを行うことができる。
【0015】図7に示すように、凹部3の角部3aを押
さえる場合は、生地押え部20を角部3aに当接したの
ち、弾性体15を天井1に当てて取手13を矢印方向に
押さえ付けることにより、弾性体15を支点として生地
押え部20を角部3aに強く押さえ付けることができ
る。この場合、天井1に当接する板部12の屈曲部14
には弾性体15を包囲しているので、天井1に張り付け
た壁紙7を破損することがない。
【0016】図8,9に示すように、凹部3の下面3e
を押さえる場合は、長方形板11を撓ませて押さえ付け
た状態で、横方向に移動させながら張り付けることがで
きる。凹部3部分で壁紙7をカッター8で切断する場合
は、図10に示すように、長方形板11の生地押え部
0を凹部3の角部3aに押さえ付けた状態で、生地押え
20の下辺にカッター8の刃先を当てて横方向にスラ
イドさせることにより、壁紙7を切断することができ
る。また、図11に示すように、生地押え部20の上辺
にカッター8の刃先を当てて、壁紙7を切断することが
できる。
【0017】以上において、天井1,壁2,凹部3への
壁紙7の張り付けと切断について述べたが、本例は図1
2に示すように、壁2とそれより突出した支柱21との
凹部3Aに使用することができ、また、図13に示すよ
うに、壁2と戸,窓などの部分22との凹部3Bにも使
用することができる。図14は第2実施例を示すもの
で、長方形板11の生地押え部20の下面をカットして
先端を尖鋭状に形成したものである。図15に示すよう
に、生地押え部20を凹部3の角部3aに当てて、生地
押え部20下面をカッター8のガイドとすれば、角部3
aの角で壁紙7を切断することができる。
【0018】図16は第3実施例を示すもので、第2実
施例とは反対側の上面をカットして生地押え部20を尖
鋭状に形成したものである。図17に示すように、生地
押え部20を凹部3の角部3aに当てて、上面をカッタ
ー8のガイドとすれば、角部3aの角で壁紙7を容易に
切断することができる。図18は第4実施例を示すもの
で、この第4実施例は第1実施例の生地押え部20の上
下面をカットして尖鋭状に形成したものであり、第2、
第3実施例の両方の切断方法に対応できる。
【0019】図19は第5実施例を示すもので、第1実
施例の長方形板11の幅を狭くしてその上面に尖鋭部2
3cを有する帯体24をリベット,ネジ25等により取
り付けたもので、第4実施例と同様な使用ができる。ま
た、この場合下面に取り付けても同様に使用できる。
【0020】
【考案の効果】本考案は、天井と壁とのコ−ナ−部分に
形成された凹部の表面に室内装飾用生地を張り付けるた
めのヘラであって、左右方向に長尺の平面板状ヘラ部を
備え、該ヘラ部の前端縁は略直線状の生地押え部とさ
れ、ヘラ部の後端には、屈曲部を介してヘラ部の左右方
向及び前後方向と交差する方向に取手が延設されて、該
取手が力点、前記屈曲部が天井に当接する支点、前記ヘ
ラ部の生地押え部が前記凹部の下面に押し付けられる作
用点となるてこが構成されるものであるから、次の特有
の効果を奏することができる。
【0021】即ち、本考案によれば、取手を把持して屈
曲部を天井に押し当て、生地押え部を凹部の角部に押し
当てた状態で取手を押し上げることで、天井と壁のコー
ナー部分の凹部内に装飾生地を容易かつ正確に張り付け
ることができ、特に凹部の角部に対して装飾生地を確実
に張り付けることができるとともに、ヘラ部の表面を天
井面に面接状に押し当てることで天井への張り付け作業
をも容易に行うことができ、また、生地押え部をカッタ
−のガイドとして使用することで容易かつ迅速に凹部内
における装飾生地の切断作業を行うことができる。
【0022】また、ヘラ部の生地押え部(前端部)を尖
鋭状に形成したので、生地押え部を凹部の角部に正確に
当接でき、装飾生地の切断を正確に仕上げることができ
る。さらに、屈曲部に弾性体を包囲しているので、天井
に当接した弾性体を支点として凹部の角部を生地押え部
で押さえ付ける時に、天井に張り付けた装飾生地を破損
することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す平面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図2の左側面図である。
【図4】使用時の一部縦断側面図である。
【図5】使用時の一部縦断側面図である。
【図6】図5の一部の平面図である。
【図7】使用時の一部縦断側面図である。
【図8】使用時の一部縦断側面図である。
【図9】図8の一部の正面図である。
【図10】使用時の一部縦断側面図である。
【図11】使用時の一部縦断側面図である。
【図12】説明のための簡略平面図である。
【図13】使用時の一部縦断側面図である。
【図14】第2実施例を示す長方形板の側面図である。
【図15】使用時の一部縦断側面図である。
【図16】第3実施例を示す長方形板の側面図である。
【図17】使用時の一部縦断側面図である。
【図18】第4実施例を示す長方形板の側面図である。
【図19】第5実施例を示す長方形板の側面図である。
【図20】凹部の説明図である。
【図21】従来例の正面図である。
【図22】図21の側面図である。
【図23】使用時の一部縦断説明図である。
【図24】使用時の一部縦断説明図である。
【符号の説明】1 天井 2 壁 3 凹部 7 室内装飾用生地 11 ヘラ部 13 取手 14 屈曲部 15 弾性体 20 生地押え部

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井(1)と壁(2)とのコ−ナ−部分
    に形成された凹部(3)の表面に室内装飾用生地(7)
    を張り付けるためのヘラであって、 左右方向に長尺の平面板状ヘラ部(11)を備え、該ヘ
    ラ部(11)の前端縁は略直線状の生地押え部(20)
    とされ、ヘラ部(11)の後端には、屈曲部(14)を
    介してヘラ部(11)の左右方向及び前後方向と交差す
    る方向に取手(13)が延設されて、該取手(13)が
    力点、前記屈曲部(14)が天井(1)に当接する支
    点、前記ヘラ部(11)の生地押え部(20)が前記凹
    部(3)の下面に押し付けられる作用点となるてこが構
    成される ことを特徴とする室内装飾生地の張り付け用ヘ
    ラ。
  2. 【請求項2】 ヘラ部(11)の生地押え部(20)を
    尖鋭状に形成したことを特徴とする請求項1記載の室内
    装飾生地の張り付け用ヘラ。
  3. 【請求項3】 屈曲部(14)に弾性体(15)を包囲
    状に取着したことを特徴とする請求項1記載の室内装
    飾生地の張り付け用ヘラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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