JP2500553Y2 - ファンヒ―タ及びヒ―タ付テ―ブル - Google Patents

ファンヒ―タ及びヒ―タ付テ―ブル

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JP2500553Y2
JP2500553Y2 JP2985690U JP2985690U JP2500553Y2 JP 2500553 Y2 JP2500553 Y2 JP 2500553Y2 JP 2985690 U JP2985690 U JP 2985690U JP 2985690 U JP2985690 U JP 2985690U JP 2500553 Y2 JP2500553 Y2 JP 2500553Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、加熱源として正特性サーミスタ発熱体を利
用したファンヒータ及び局部的な暖房に使用できるヒー
タ付テーブルに関する。
〔従来の技術〕
従来、例えば家電製品に使われているヒータの代表的
なものとして、ニクロム線があるが、ニクロム線に対す
る冷却が不充分であると、ニクロム線が加熱する虞があ
る。そのため、温度ヒューズやサーモスタット等の保護
装置が必要となる。
そこで、過熱を抑えるため、例えば正特性サーミスタ
発熱体が発熱源として多用されて来ている。この正特性
サーミスタ発熱体は、例えばチタン酸バリウムを主体と
するセラミックで構成され、このセラミックに電流を流
し、抵抗加熱でジュール熱を発生させるもので、ある特
定の温度になると急激に抵抗値が増加し、電流が流れ難
くなり、発熱量が減少するので、温度を一定に保つとさ
れている。この正特性サーミスタ発熱体は、一般には放
熱フィンを有し、そこから熱を周囲に放射している。
このような正特性サーミスタ発熱体として、例えば実
開昭63-39887号公報に示すものが第13図に示すように知
られている。図において、101は平板状の正特性サーミ
スタで、ある特定の温度になると急激に抵抗値が増加
し、電流が流れ難くなる。正特性サーミスタ101の両電
極平面にアルミニウム製の電極99,100がそれぞれ導電性
樹脂接着剤で密着結合されている。
前記電極99,100は、それぞれ1枚のパネルを折り曲げ
て4角形状の中空枠体に構成されたアルミニウム板104,
105内に波状放熱フィン102,103を挟んでろう付で結合し
てなり、これらアルミニウム板104,105には圧着金具10
6,107を介してリード線108,109が接続している。
しかして、電流が、リード線108→電極99→正特性サ
ーミスタ101→電極100→リード線109の順序で流れる
と、正特性サーミスタ101は、抵抗加熱で発熱し、その
熱が波状放熱フィン102,103に伝導する。
上述の如き構造の正特性サーミスタ発熱体110にファ
ンを取り付けることにより、ファンヒータを造ることが
でき、正特性サーミスタ発熱体110の波状放熱フィン10
2,103で空気を暖めて温風を供給することができる。
また、室内暖房として種々の暖房装置があるが、テー
ブルに居ても足下が寒いと、これとは別に暖房器具を近
くに置かなければならず、所要のスペースを占有し、歩
行の邪魔になる等種々の不都合が生じることがある。
この不都合を解消するため、テーブル自体に暖房装置
を兼用することが考えられ、例えば、実開昭58-126738
号公報に示すテーブルが知られている(第14図図示)。
図において、121は天板で、この天板121の中央部は中
空支持脚122で支持されている。中空支持脚122の全周に
わたり複数の温風吹出口123が設けられ、この中空支持
脚122内には別の場所の温風発生源(図示せず)から温
風が供給され、温風吹出口123から温風が中空支持脚122
の外に放散される。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、第13図の正特性サーミスタ発熱体110を利
用したファンヒータにあっては、温風が、正特性サーミ
スタ発熱体110の空気流出側端面110Aから直角に吹き出
し、ファンヒータの周囲の温風吹き出し範囲が制限され
るという問題がある。また、このファンヒータを使用し
て1つの被加熱物に対して熱を集めて加熱しようとして
も、熱の供給密度が疎で、被加熱物の温度上昇が遅いと
いう問題がある。
一方、従来の上述の構造テーブル120にあっては、温
風発生源は中空支持脚122と別の場所に設けられている
ので、温風発生源から中空支持脚122までの配管が必要
になり、温風を運ぶ途中熱損失がある。
また、温風は中空支持脚122の吹出口123から単に吹き
出すのみなので、テーブル120の周囲に拡散し、周囲の
空間を全体的に暖房することはできるが、テーブル120
の近くの空間のみを集中的に暖房することは困難であ
る。
本考案は、上述の問題点を解決するためになされたも
ので、その目的は、周囲に拾い範囲に亘って熱を伝達す
ることができ、また、被加熱物に対して熱の供給密度を
高くすることができるファンヒータを提供するととも
に、温風を温風発生源から中空支持脚までに運ぶ途中に
生じる熱損失を最小限に抑えることができ、また、近く
の空間のみを集中的に暖房することができるヒータ付テ
ーブルを提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を達成するために、請求項1記載の考案は、
軸方向一端側に軸方向側開口部が形成されるとともに側
面に円筒状開口部が形成された中空円筒ケーシングと、
中空円筒ケーシングの軸方向一端側にステーを介して支
持されたモータと、このモータの回転軸に取り付けられ
たファンと、リング状になる正特性サーミスタの電極平
面に平板筒状の波状放熱フィンをリング状板材間に挟持
した一対の電極を密着固定してなり、中空円筒ケージン
グの軸方向他端側に内設されるとともに波状放熱フィン
間の空間が中空円筒ケーシングの円筒状開口部に連通す
る正特性サーミスタ発熱体とを備えたものである。
請求項2記載の考案は、天板と、内部空間が長手方向
に沿って形成されこの内部空間に連通する一対の通風口
を有するとともに天板の中央部を支持する中空支持脚と
を備え、この中空支持脚の内部空間に、請求項1記載の
ファンヒータを配置し、このファンヒータのファンを、
中空支持脚の一対の通風口の間に位置させるとともに、
このファンヒータの正特性サーミスタ発熱体を、中空支
持脚の通風口と略同じ高さに位置させたものである。
請求項3記載の考案は、中央部に形成された中空部に
連通する通風口を有してなる天板と、天板の中央部を支
持するとともに天板の中空部に連通する内部空間が長手
方向に沿って形成され、この内部空間に連通する通風口
を有する中空支持脚とを備え、天板の中空部内に請求項
1記載のファンヒータの正特性サーミスタ発熱体を少な
くとも配設したものである。
〔作用〕
請求項1記載の考案においては、正特性サーミスタ発
熱体の正特性サーミスタに電流が流れると、正特性サー
ミスタが熱っせられ、この熱っせられた正特性サーミス
タから波状放熱フィンに熱が伝導し、波状放熱フィンが
加熱された状態となる。
この状態で、モータの駆動力によりファンを回転させ
ると、例えば、中空円筒ケーシングの軸方向側開口部内
に流入した空気は、正特性サーミスタ発熱体の熱っせら
れた波状放熱フィンと熱交換して、熱エネルギーを得
て、中空円筒ケーシングの円筒状開口部に導かれ、温風
となって円筒状開口部から円周放射状に吹き出す。
一方、ファンを逆回転させることにより、中空円筒ケ
ーシングの円筒状開口部内に流入した空気は、正特性サ
ーミスタ発熱体と熱交換して、中空円筒ケーシングの軸
方向側開口部から外部に温風となって流出する。
請求項2記載の係る考案においては、中空支持脚外の
近くの空気は、ファンヒータのファンにより通風口から
中空支持脚の内部空気に導かれ、正特性サーミスタ発熱
体の加熱された波状放熱フィンを通る間に、熱エネルギ
ーを得て、温風となって他の通風口から中空支持脚外の
近くに吹き出す。
この中空支持脚外に吹き出した温度は、再び通風口に
吸い込まれる。
このようにして、温風が中空支持脚の内部空間とその
近くの外部を循環し、循環する毎により暖められる。
請求項3記載の係る考案においては、天板及び中空支
持脚外の近くの空気は、ファンにより天板または中空支
持脚の通風口からその天板の中空部に導かれ、正特性サ
ーミスタ発熱体の加熱された波状放熱フィンを通る間
に、熱エネルギーを得て温風となって天板または中空支
持脚の他の通風口から天板及び中空支持脚外の近くに吹
き出す。
この中空支持脚外に吹き出した温風は、再び通風口に
吸い込まれる。
このようにして、温風が天板の中空部及び中空支持脚
の内部空間とその近くの外部を循環し、循環する毎によ
り暖められる。
〔実施例〕
以下、図面により本考案の実施例について説明する。
第1図ないし第4図は本考案の実施例に係るファンヒ
ータを示す。
第1図,第2図において、1は中空円筒ケーシング
で、その軸方向一端側に形成されている円筒ダクト部1A
と、その軸方向他端側に形成されているとともに円筒ダ
クト部1Aに一体のリング状吹出ケーシング1Bとから構成
されている。円筒ダクト部1Aに軸方向側開口部2が形成
されている。
リング状吹出ケーシング1Bの内側側面には円筒状開口
部3が形成され、この円筒状開口部3は、複数の通路孔
3Aを円周放射状に配置して構成されている。
円筒ダクト部1Aには複数のステー4を介して電動モー
タ5が支持され、この電動モータ5の回転軸5Aにはファ
ン6が取り付けられている。中空円筒ケーシング1の底
面1Cには正特性サーミスタ発熱体7が固定されている。
この正特性サーミスタ発熱体7は、筒状に構成されたリ
ング状吹出ケーシング1Bに内設されている。
上記の正特性サーミスタ発熱体7の詳細を第3図,第
4図により説明する。
この正特性サーミスタ発熱体7は、複数の正特性サー
ミスタ8Aをリング状に配列してなる正特性サーミスタ群
8と、正特性サーミスタ8の電極平面に密着固定された
一対の電極9,10とから構成されている。各正特性サーミ
スタ8Aは、チタン酸バリウムを主成分とし、平板状に型
取りされ、ある特定の温度になると急激に抵抗値が増加
し、電流が流れ難くなる。
この一対の電極9,10のうち、中空円筒ケーシング1の
軸方向側開口部3の側の電極9は、アルミニウム製のリ
ング状板材9A,9Bと、このリング状板材9A,9Bの間に挟持
されたアルミニウム製の平板筒状の波状放熱フィン9Cと
から構成され、リング状板材9A,9Bと波状放熱フィン9C
はろう付けで一体に結合されている。
また、中空円筒ケーシング1の軸方向側開口部3と反
対側の電極10は、アルミニウム製のリング状板材10A,10
Bと、このリング状板材10A,10Bの間に挟持されたアルミ
ニウム製の波状放熱フィン10Cとから構成され、リング
状板材10A,10Bと波状放熱フィン10はろう付けで一体に
結合されている。リング状板材9A,10Bには接続端子11
(1個だけ図示)が形成されている。
そして、正特性サーミスタ8の電極平面に電極9,10の
リング状板材9B,10Aが導電正樹脂接着剤で密着結合して
いる。また、正特性サーミスタ発熱体7の間の空間K
は、中空円筒ケーシングの円筒状開口部3に連通してい
る。
しかして、例えば、電流が、電極9→正特性サーミス
タ8→電極10の順序で流れると、正特性サーミスタ8
は、抵抗加熱で発熱し、その熱が波状放熱フィン9C,10C
に伝導し、波状放熱フィン9C,10Cが加熱された状態とな
る。
この状態で、電動モータ5の駆動力によりファン6を
回転させると、中空円筒ケーシング1の軸方向側開口部
2内に流入した空気は、正特性サーミスタ発熱体1の熱
っせられた波状放熱フィン9C,10Cと熱交換して、熱エネ
ルギーを得て、中空円筒ケーシング1の円筒状開口部3
に導かれ、温風となって円筒状開口部3から円周放射状
に吹き出す。
以上の如き構成のファンヒータ12によれば、中空円筒
ケーシング1の軸方向側開口部2から空気を取り入れ、
その円筒状開口部3から吹き出させる場合、ファンヒー
タ12は筒状の正特性サーミスタ発熱体7を有し、その波
状放熱フィン9C,10Cの間の空間Kから周囲に温風が円周
放射状に吹き出すので、正特性サーミスタ発熱体7の周
囲に熱が円周放射状に拡散され、1つのファンヒータ12
でその周囲を広い範囲に亘って加熱することができる。
例えば、温風が円周放射状に吹き出すので、ファンヒー
タを人の集まる中央に置けば、その周囲を囲む人を暖め
ることができる。
なお、本実施例においては、中空円筒ケーシング1の
軸方向側開口部2内に流入した空気は、円筒状開口部3
から吹き出るようになっているが、電動モータ5を逆回
転させることにより、中空円筒ケーシング1の円筒状開
口部3内に空気を流入させ、この空気を正特性サーミス
タ発熱体7と熱交換させ、中空円筒ケーシング1の軸方
向側開口部2から外部に流出させることもできる。
このように空気を流した場合、正特性サーミスタ発熱
体7の波状放熱フィン9C,10Cが円筒状に構成されている
ので、大量の空気を側面から吸い込むことができる。そ
して、その空気は、正特性サーミスタ発熱体7で暖めら
れた後、軸方向側開口部2を介して外部へ絞って吹き出
されるのて、被加熱物に対して密度の濃い加熱された空
気を吹き付け、熱の供給密度を高くすることができる。
また、本実施例においては、ステー4は、正特性サー
ミスタ発熱体7に近接した位置に配置されているが、正
特性サーミスタ発熱体4と離した部位に設けることもで
きる。
さらに、本実施例においては、正特性サーミスタ発熱
体7は、正特性サーミスタ発熱体8の電極平面に一対の
電極9,10を密着固定して構成されているが、この正特性
サーミスタ発熱体7を2段以上に積層して、中空円筒ハ
ウジング1内に設けることもできる。
そして、本実施例においては、正特性サーミスタとし
てチタン酸バリウムを主体とするセラミックを例に挙げ
ているが、これに限定されることはなく、他のセラミッ
ク系成分を含むものでも良い。
そして、また、本実施例においては、正特性サーミス
タとしてセラミック系のものを例に挙げているが、これ
に限定されることなく導電性物質と有機樹脂材料の複合
材から形成された有機系のものであっても良い。
そして、さらに、本実施例においては、正特性サーミ
スタ8と電極9,10の密着結合は導電性樹脂接着剤によっ
てなされているが、ろう付けで結合することも機械的圧
着で結合することもできる。
上記の構造のファンヒータ12は、種々の構造物に組み
合わせて使用することができ、例えば、ヒータ付テーブ
ルに組み込むことができる。
第5図は,第6図は本考案の実施例に係るヒータ付テ
ーブルを示し、このヒータ付テーブルは第1図ないし第
4図に示すファンヒータ12を利用している。
図において、21は円形状の天板で、この天板21の中央
部は中央支持脚22で支持されている。中空支持脚22は、
円筒状に構成され、長手方向に沿って形成される内部空
間23を有している。中空支持脚22の周壁面22Aの高さ方
向中央部には、一対の通風口として、複数の環状スリッ
トSからなる吸込口24、及び吸込口24の下に位置して複
数の環状スリットSからなる吹出口25が形成され、これ
ら吸込口24,吹出口25は内部空間23に連通している。中
空支持脚22は底板26に支持されている。
そして、第1図ないし第4図の構造のファンヒータ12
の中空円筒ケーシング1が、中空支持脚22の環状フラン
ジ部22B上に載置・固定されており、ファンヒータ12の
ファン6は、中空支持脚22の吸込口24と吹出口25の間に
位置している。また、ファンヒータ12の正特性サーミス
タ発熱体7は、中空支持脚22の吹出口25と略同じ高さに
位置し、且つ、ファン6の下側の位置となっている。
しかして、第4図の各正特性サーミスタ8Aに電流を流
して抵抗加熱で発熱させると、各正特性サーミスタ8Aか
ら波状放熱フィン9C,10C(第3図図示)に熱が伝導し、
正特性サーミスタ発熱体7が加熱状態に保持される。
このような状態で、ファン6により中空支持脚22外の
近くの空気は、吸込口24から中空支持脚22の内部空間23
に導かれ、正特性サーミスタ発熱体7の加熱された波状
放熱フィン9C,10Cを通る間に、熱エネルギーを得て、温
風となって中空円筒ハウジング1の円筒状開口部3に導
かれ、さらに、吹出口25から中空支持脚22外の近くに吹
き出す。
この中空支持脚22外に吹き出した温風は、再び吸込口
24に吸い込まれる。
このようにして、温風が、中空支持脚22の内部空間23
とその近くの外部を循環し、循環する毎により暖められ
る。
以上の如き構成によれば、第1に、中空支持脚22内
に、ファンヒータ12の正特性サーミスタ発熱体7が空気
加熱源として設けられているので、これに電流を流して
この波状放熱フィン9C,10C間を通過する空気を暖め、中
空支持脚22内で温風を造ることができる。その結果、中
空支持脚22内で生じた温風を直ぐに中空支持脚22外に吹
き出し、熱損失を少なくすることができ、また、従来例
のように温風発生源から中空支持脚までに温風を導く配
管等が不要になり設備を簡単にすることができる。
しかも、空気に対する熱伝達量を多くするため正特性
サーミスタ発熱体7の波状放熱フィン9C,10C間を通過す
る空気の通路を長くしても、中空支持脚22の吹出口25か
ら吹き出る温風の温度を一定に保持することができる。
なぜなら、波状放熱フィン9C,10C間を通過する空気の通
路を長くして空気抵抗が高くなり、正特性サーミスタ発
熱体7が過熱されても、正特性サーミスタ発熱体7を電
流が流れ難くなり、発熱量が減少し、温風の温度を一定
に保つからである。
第2に、吸込口24から中空支持脚22の内部空間23内に
取り入れられた空気は、吹出口25から中空支持脚22外に
温風となって吹き出して再び中空支持脚22の吸込口24に
取り入れられる。即ち、温風が、中支持脚22の内部空間
23とその近くの外部を循環するので、循環する毎に中空
支持脚22内でより暖められ、特に足下から腰の付近まで
を効率良く暖めることができる。
第3に、正特性サーミスタ発熱体7で暖められた温風
は、中空円筒ケーシング1の円筒状開口部3により、そ
の半径方向に流れるように整流されるので、温風の放射
状の流れを強くすることができ、特に足下から腰の付近
までを効率良く暖めることができる。
第4に、食事時等他の暖房器具が不要となり、スペー
スの有効活用を図ることができる。
第5に、寒い時期が終わっても、ファンヒータ12が中
空支持脚22に内臓されているので、これらを収納するス
ペースが不要で、且つ、邪魔にもならない。
なお、本実施例においては、吸込口24が吹出口25の上
に位置しており、空気は吸込口24→ファン6→正特性サ
ーミスタ発熱体7→吹出口25の順で流れるが、ファン6
の回転方向を逆に制御すれば、空気の流れ方向が反対方
向になり、従って、吸込口24が吹出口(通風口)に、吹
出口25が吸込口(通風口)となり、空気は、吹出口25→
正特性サーミスタ発熱体7→ファン6→吸込口24の順で
流れる。
また、本実施例においては、上記のファンヒータ12は
固定式になっているが、これを適当な電気回路により昇
降自在に構成するとともに、環状スリットSの高さ幅を
長くすることにより、吹出口25の高さ位置を好みの高さ
位置に変えることもできる。
第7図,第8図は本考案の他の実施例に係るヒータ付
テーブルを示し、このヒータ付テーブルは第1図ないし
第4図に示すファンヒータ12を利用している。
図において、31は円形状の天板で、この天板31の中央
部は中空支持脚32で支持されている。天板31の中央部に
中空部33が形成され、この中空部33の周囲に放射状に複
数の通路孔34Aからなる吹出口34が通風口として連通
し、吹出口34は天板31の外周開口面31Aに臨んでいる。
天板31の中空部33内には第1図ないし第4図に示す構
造のファンヒータ12が設けられている。即ち、ファンヒ
ータ12の中空円筒ケーシング1が、ファン6を下側にし
た状態で天板31の下側面31B上に載置・固定されてい
る。
そして、中空支持脚32は、円筒状に構成され、長手方
向に沿って形成される内部空間35を有している。中空支
持脚32の周壁面32Aの高さ方向下部には、通風口として
複数の環状スリットSからなる吸込口36が形成され、吸
込口36には内部空間35に連通している。中空支持脚32は
底板37に支持されている。
また、ファンヒータ12のファン6が中空支持脚32の内
部空間35と天板31の中空部33の境界付近に位置してい
る。
しかして、先ず、ファンヒータ12の正特性サーミスタ
発熱体7を加熱状態に保持する。
そして、中空支持脚32外の近くの空気は、ファン6に
より吸込口36から内部空間35を通過して天板31に導かれ
る。この空気は、正特性サーミスタ発熱体7の加熱され
た波状放熱フィン9C,10Cを通る間に、熱エネルギーを得
て、温風となって吹出口34から天板31外の近くに吹き出
す。
この天板31外に吹き出した温風は、再び中空支持脚32
の吸込口36に吸い込まれる。
このようにして、温風が天板31の中空部33,中空支持
脚32の内部空間35と、その近くの外部を循環し、循環す
る毎により暖められる。
以上の如き構成によれば、上記ヒータ付テーブルに係
る実施例の第1,4,5の効果と同様の効果に加えて、次の
効果が生じる。
中空支持脚32の吸込口36からその内部空間35内に取り
入れられた空気は、天板31の吹出口34から外部に温風と
なって吹き出して再び中空支持脚32の吸込口36に取り入
れられる。即ち、温風が、中空支持脚32の内部空間35,
天板31の中空部33内の内外を循環するので、その温風は
循環する毎に天板31内でより暖められて吹き出し、特に
手元や胸元を効率よく暖めることができる。
また、ファンヒータ12の正特性サーミスタ発熱体7で
暖められた温風は、天板31の通路孔34Aにより、その半
径方向に流れるように整流されるので、温風の放射状の
流れを強くすることができ、特に手元や胸元を効率良く
暖めることができる。
なお、本実施例においては、ファンヒータ12のファン
6が中空支持脚32の内部空間35と天板31の中空部33の境
界付近に位置しているが、ファン6を中空支持脚32の内
部空間35内に位置させることもでき、また、天板31の中
空部33内に位置させることもできる。
第9図は本考案のさらに他の実施例に係るヒータ付テ
ーブルを示し、このヒータ付テーブルは第1図ないし第
4図に示すファンヒータ12を利用している。
図において、41は円形状の天板で、この天板41の中央
部は中空支持脚42で支持されている。天板41の中央部に
中空部43が形成され、この中空部43の周囲に放射状に複
数の通路孔44Aからなる吹出口44が通風口として連通
し、吹出口44は天板41の外周開口面41Aに臨んでいる。
天板41の中空部43内には、第3図に示す構造の正特性
サーミスタ発熱体7が設けられている。
そして、中空支持脚42は、円筒状に構成され、長手方
向に沿って形成される内部空間45を有している。中空支
持脚42の周壁面42Aの高さ方向下部には、通風口として
複数の環状スリットSからなる吸込口46が形成され、吸
込口46は内部空間45に連通している。中空支持脚42は底
板47に支持されている。
また、中空支持脚42の内部空間45内にファン48が配設
され、このファン48は中空支持脚42の環状フランジ42B
に支持棒49を介して取り付けられ、中空支持脚42の吸込
口46と天板41との間に位置している。
本実施例においては、前記実施例(第7図,第8図図
示)と同様の作用,効果を奏する。
なお、本実施例においては、天板41の吹出口44が中空
支持脚42の吸込口46の上に位置しており、空気は吸込口
46→ファン48→正特性サーミスタ発熱体7→吹出口44の
順で流れるが、ファン48の回転方向を逆に制御すれば、
空気の流れ方向が反対方向になり、従って、吸込口46が
吹出口(通風口)に吹出口44が吸込口(通風口)とな
り、空気は、吹出口44→正特性サーミスタ発熱体7→フ
ァン48→吸込口46の順で流れる。
また、本実施例においては、第9図に示すように、吹
出口44は天板41の外周開口面41Aに臨んでいるが、かか
る態様に限定されることなく、天板41の外周開口面41A
を蓋で覆うとともに、天板41の底面縁部41Bに開口孔を
形成し、この開口孔に吹出口44を臨ませることもでき
る。
さらに、本実施例においては、天板41の中空部43内か
ら温風がすべての通路孔44Aを通って放射状に拡散する
温風吹出構造となっているが、第10図ないし第12図に示
す構造にすることもできる。
即ち、図示のように、天板51は4つの仕切板52で4つ
の区域51A,51B,51C,51Dに分割されており、4つの吹出
口53A,53B,53C,53Dが形成されている。各区域51A,51B,5
1C,51Dにおいて、中空支持脚54の周壁面54Aの上端内側
に、それぞれ円弧状の湾曲片55が設けられ、この湾曲片
55はそのノブ55Aを上下させることにより上下方向に調
整される。すべての湾曲片55を下げた位置にしておく
と、天板51の中空部51Eから空気は、吹出口53A,53B,53
C,53Dのすべてに吹き出る。
また、例えば、区域51A,51B,51Cにおける湾曲片55を
上げた位置にしておくと、その区域の吹出口53A,53B,53
Cが閉じられ、吹出口53Dのみ開放状態となる。吹出口53
Dに向かって図示しない椅子に座っている人のみに温風
を送ることができる。
かかる構造によれば、例えばヒータ付テーブルに一人
だけ居る場合に、吹出口の吹き出し方向を制限すること
により、効率よく温風を吹き出すことができる。
〔考案の効果〕
以上述べたように、請求項1記載の考案によれば、中
空円筒ケーシングの軸方向側開口部から空気を取り入
れ、その円筒状開口部から吹き出させる場合、ファンヒ
ータは筒状の正特性サーミスタ発熱体を有し、その波状
放熱フィンの間の空間から周囲に温風が円周放射状に吹
き出すので、正特性サーミスタ発熱体の周囲に熱が円周
放射状に拡散され、1つのファンヒータでその周囲を広
い範囲に亘って加熱することができる。例えば、温風が
円周放射状に吹き出すので、ファンヒータを人の集まる
中央に置けば、その周囲を囲む人を暖めることができ
る。
また、中空円筒シーケシングの円筒状開口部から空気
を取り入れ、その軸方向側開口部から吹き出させる場
合、正特性サーミスタ発熱体の波状放熱フィンが円筒状
に構成されているので、大量の空気を側面から吸い込む
ことができる。そして、その空気は、正特性サーミスタ
発熱体で暖められた後、軸方向側開口部を介して外部へ
絞って吹き出されるのて、被加熱物に対して密度の濃い
加熱された空気を吹き付け、熱の供給密度を高くするこ
とができる。
請求項2記載に係る考案によれば、第1に、中空支持
脚内に、空気の加熱源としての正特性サーミスタ発熱体
が設けられているので、これに電流を流してこの波状放
熱フィン間を通過する空気を暖め、中空支持脚内で温風
を造ることができる。その結果、中空支持脚内で生じた
温風を直ぐに中空支持脚外に吹き出し、熱損失を少なく
ことができ、また、従来例のように温風発生源から中空
支持脚までに温風を導く配管等が不要になり、設備を簡
単にすることができる。
しかも、空気に対する熱伝達量を多くするため正特性
サーミスタ発熱体の波状放熱フィン間を通過する空気の
通路を長くしても、中空支持脚の通風口から吹き出る温
風の温度を一定に保持することができる。なぜなら、波
状放熱フィン間を通過する空気の通路を長くして空気抵
抗が高くなり、正特性サーミスタ発熱体が過熱されて
も、正特性サーミスタ発熱体を電流を流れ難くなり、発
熱量が減少し、温風の温度を一定に保つからである。
第2に、通風口から中空支持脚の内部空間内に取り入
れられた空気は、他の通風口から中空支持脚外に温風と
なって吹き出して再び中空支持脚の通風口に取り入れら
れる。即ち、温風が中空支持脚の内部空間とその近くの
外部を循環するので、循環する毎に中空支持脚内でより
暖められ、特に足下から腰の付近までを効率良く暖める
ことができる。
請求項3記載に係る考案によれば、請求項2記載にお
ける第1の効果と同様の効果に加えて、次の効果が生じ
る。
中空支持脚または天板の通風口から取り入れられた空
気は、天板または中空支持脚の他の通風口から外部に温
風となって吹き出して再び中空支持脚または天板の通風
口に取り入れられる。即ち、温風が中空支持脚の内部空
間,天板の中空部内の内外を循環するので、その温風は
循環する毎に天板内でより暖められて吹き出し、特に手
元や胸元を効率良く暖めることができる。
〔主要な部分の符号の説明〕
1……中空円筒ケーシング 2……軸方向側開口部 3……円筒状開口部 4……ステー 5……電動モータ 6……ファン 7……正特性サーミスタ発熱体 8……正特性サーミスタ 9,10……電極、9A 9B……リング状板材 10A,10B……リング状板材 9C,10C……波状放熱フィン 12……ファンヒータ 21……天板 22……中空支持脚 23……内部空間 24……吸込口 25……吹出口 K……空間。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向一端側に軸方向側開口部が形成され
    るとともに側面に円筒状開口部が形成された中空円筒ケ
    ーシングと、中空円筒ケーシングの軸方向一端側にステ
    ーを介して支持されたモータと、このモータの回転軸に
    取り付けられたファンと、リング状になる正特性サーミ
    スタの電極平面に平板筒状の波状放熱フィンをリング状
    板材間に挟持した一対の電極を密着固定してなり、中空
    円筒ケーシングの軸方向他端側に内設されるとともに波
    状放熱フィン間の空間が中空円筒ケーシングの円筒状開
    口部に連通する正特性サーミスタ発熱体とを備えたこと
    を特徴とするファンヒータ。
  2. 【請求項2】天板と、内部空間が長手方向に沿って形成
    されこの内部空間に連通する一対の通風口を有するとと
    もに天板の中央部を支持する中空支持脚とを備え、この
    中空支持脚の内部空間内に、請求項1記載のファンヒー
    タを配置し、このファンヒータのファンを、中空支持脚
    の一対の通風口の間に位置させるとともに、このファン
    ヒータの正特性サーミスタ発熱体を、中空支持脚の通風
    口と略同じ高さに位置させたことを特徴とするヒータ付
    テーブル。
  3. 【請求項3】中央部に形成された中空部に連通する通風
    口を有してなる天板と、天板の中央部を支持するととも
    に天板の中空部に連通する内部空間が長手方向に沿って
    形成され、この内部空間に連通する通風口を有する中空
    支持脚とを備え、天板の中空部内に請求項1記載のファ
    ンヒータの正特性サーミスタ発熱体を少なくとも配設し
    たことを特徴とするヒータ付テーブル。
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