JP2500542Y2 - 電熱風防ガラス - Google Patents

電熱風防ガラス

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JP2500542Y2
JP2500542Y2 JP1988029748U JP2974888U JP2500542Y2 JP 2500542 Y2 JP2500542 Y2 JP 2500542Y2 JP 1988029748 U JP1988029748 U JP 1988029748U JP 2974888 U JP2974888 U JP 2974888U JP 2500542 Y2 JP2500542 Y2 JP 2500542Y2
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glass plate
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busbar
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幸一 長田
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Asahi Glass Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は透明導電膜を車輌用風防ガラスに密着させ、
この透明導電膜に通電加熱するためのバスバーを備えた
電熱風防ガラスに関するものである。
[従来の技術] 車輌用風防ガラスとして用いられる合せガラス板の接
着面に透明導電膜をコートして密着させ、この透明導電
膜にバスバーを介して通電加熱する電熱風防ガラスは知
られている(例えば特公昭36−2579号公報)。
バスバーは給電端子を介して外部電源に接続され、バ
スバーには所定の電圧が印加されるが、車輌の構造上給
電端子は一ケ所に纏めて設置する必要があり、好ましく
は風防ガラスの下辺に配設される。
このため従来技術においては、バスバーは第2図に示
すような形状に配設された。即ちガラス板1の下辺3に
下辺バスバー13を配設し、下辺バスバー13をガラス板1
の下辺3に設けた給電端子Xに接続する。又ガラス板1
の上辺4に上辺バスバー14を配設し、このバスバー14を
ガラス板1の左又は右側辺に沿って延長し給電端子Xと
隔置してガラス板1の下辺3に配設した給電端子Yと接
続する。
このような従来のバスバーにおいては給電端子と対向
する辺に設けたバスバー(この例においてはバスバー1
4)はその長さが大となるため、電気抵抗を所定値に保
つためにはバスバーの幅を大ならしめる必要が生じ、こ
のため次のような問題点が生じた。
バスバーはその性能上褐色の銀ペーストを主体とした
ものが賞用されるが、自動車工業会の規定により黒色,
青色又は灰色以外のバスバーが外部から見えるように配
置されるのが許されない。又美観上の観点からもバスバ
ーを隠蔽することが望まれ、ガラス板に着色セラミック
層を密着させることにより、バスバーを隠蔽することが
行なわれる。近時自動車は空力特性向上のため、自動車
ボディへ風防ガラスをダイレクト接着したり、運転時の
安全を確保すべく視界領域を広くするため風防ガラスを
車輌に装着した際の着色セラミック層の露出巾は10mm以
下と定められている。
風防ガラスの全面を加熱しようとすると、加熱に大電
流を必要とするため、バスバー巾を大とする必要が生
じ、着色セラミック層の露出巾を10mm以下とすることは
困難である。特に加熱による解氷を急速に行なう必要が
ある場合、或は大型車輌においてはこの傾向が著しい。
又バスバーの配置は左右対称を欠くため、バスバー形成
後の曲げ,合せ加工時にガラス板の曲がり方にバラツキ
が生じ、ミスマッチが生じ易い。
[考案が解決しようとする課題] 本考案は前述した従来技術の有する問題点を解消すべ
くなされたものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は前述の課題を解決すべくなされたものであ
り、2枚のガラス板が中間膜を介して接着されており、
その一方のガラス板の中間膜と接する表面に、ガラス板
の周縁部に余白部を残して形成された透明導電膜と該導
電膜に通電するための通電用バスバーとが形成された電
熱風防ガラスにおいて、通電用バスバーは、1)ガラス
板の周縁に沿って連続して配設され、かつガラス板の下
辺又は上辺と平行する部分に20〜80mmの欠除部を有する
環状の第1バスバーと、2)該欠除部が形成された側の
第1バスバーの辺部から1〜10mmの間隔を置いて前記導
電膜側に配設した第2バスバーとからなり、給電端子
A、B、Cは、前記欠除部近傍において、A、B、Cの
順に間隔を置いて配設され、第1バスバーの2つの端部
はそれぞれ給電端子A、Cと電気的に接続され、第2バ
スバーは、給電端子Bに電気的に接続されており、第2
バスバーと、第1バスバーの第2バスバーと相対する側
の辺部とは、それぞれ実質的に全長にわたって前記導電
膜と接触しており、かつこれらバスバーを着色セラミッ
クス層により隠蔽するようにした電熱風防ガラスを提供
するものである。
次に本考案を第1図に就いて更に具体的に説明する。
本考案電熱風防ガラスは自動車用前面ガラスとして特に
有用であり、通常湾曲した形状を有する一対のガラス板
をポリビニルブチラール膜(以下PVB膜という)のよう
な中間膜で一体に密着させた合せガラスが用いられる。
なお中間膜としては厚さ0.38〜0.76mmのPVB膜が適当で
ある。又ガラス板としては風冷強化(部分強化を含む)
或は化学強化されたガラス板を用いることもできる。
上記一対のガラス板のうち一方のガラス板1の接着
面、望ましくは車外側ガラス板の車内面に以下述べるよ
うなバスバーを配設する。上辺4、下辺3、左右両側辺
5,5を有するほぼ方形の形状を有するガラス板1の周縁
に沿って連続して(ガラス板1の各辺に平行に)第1バ
スバー7を配設する。第1バスバー7の下辺右端にはバ
スバーの欠除した欠除部8が設けられ、第1バスバー7
はガラス板1の上辺4からこの欠除部8迄連続して設け
られ、この欠除部8の左右に夫々端部9,10を有してい
る。
第2バスバー11は、欠除部8を設けた辺(この場合下
辺3)と平行に、かつ、第1バスバーの内側(下辺3と
反対側)に配設されている。各バスバーの幅は10〜30m
m、好ましくは10〜20mm、又第1バスバー7とガラス板
1各辺との間隔は1〜20mm、好ましくは3〜10mm、第1
バスバー7と第2バスバー11の間隔は1〜10mm、好まし
くは5〜10mmとするのが適当である。バスバーは銀ペー
スト(銀粉末と低融点フリットとバインダーを含むペー
スト状物)を10〜30μm、望ましくは10〜20μmの厚み
にガラス板1に塗布し、600〜700℃の温度に焼成するこ
とによって好適に形成することができる。なお欠除部8
の長さ(端部9,10間の距離)は20〜80mm、好ましくは30
〜50mmとするのが適当である。
前述した欠除部8の近傍6にバスバーに給電するため
の給電端子A,B,Cを下辺3にほぼ平行に且つこの順に間
隔を置いて配設する。そして第1バスバー7の左右の端
部9,10を夫々両端の給電端子A,Cに、又第2バスバー11
を中央の給電端子Bに電気的に接続し、これらの給電端
子と電源(図示せず)とを接続し、第1バスバー7と第
2バスバー11の間に所定の電圧を印加する。
第1バスバー7の上辺4に平行な部分と第2バスバー
11とにそれぞれ実質的に全長にわたって接触するよう
に、ガラス板1のバスバーを配設した面に透明導電膜12
を密着せしめ、(図面には透明導電膜12を施こす領域を
ハッチングで示している。図面を見易くするためバスバ
ーと重なる領域にはハッチングが省略されている。)バ
スバーからこの透明導電膜12に電流を供給し、ガラス板
1を加熱する。
なお透明導電膜12は第1図に示すように、ガラス板1
の周縁部に余白部2を残して形成され、第1バスバー7
の上辺に平行な部分以外の部分(即ち左右両側辺並びに
欠除部を設けた辺(下辺3)に平行な部分)には接続さ
れないように形成するのが適当である。
透明導電膜12の厚みは0.05〜2μm、好ましくは0.1
〜1μmとするのが適当である。透明導電膜12としては
ITO(SnがドービングされたIn2O3),F又はSnがドーピン
グされたSnO2よりなる単層膜、或はSn,Zn,Ti等の酸化物
膜とAg,Au等の金属膜の積層よりなる多層膜を使用する
ことができ、CVD法,真空蒸着法,スパッタリング法の
ような公知の方法で形成させることができる。第1バス
バー7,第2バスバー12を隠蔽し、外部からバスバーが見
えないようにする為、ガラス板1の所定位置及びガラス
板1と対をなしガラス板1と中間膜で接着されるもう一
方のガラス板に、着色したセラミック層(図示せず)を
所定巾に被着する。着色セラミック層の厚さ及び巾は夫
々5〜20μm,20〜200mm、好ましくは10〜20μm,30〜150
mmとするのが適当である。着色セラミック層はバスバー
を配設すべきガラス板面に形成し、この上にバスバーを
形成せしめてもよく、或はガラス板のバスバーを形成す
る面と反対の面に形成することもできる。
着色セラミック層の組成,形成方法,一対のガラス板
の曲げ方法,合せ方法は公知の方法と異なるところがな
いので詳細な説明は省略する。
なお欠除部は下辺の中央或は左端に設けてもよく、或
は欠除部を上辺の適当な位置に設けることもできる。
[作用] 第1バスバー7は、(欠除部を除いて)ガラス板の周
縁に沿って連続して配設され、二個の給電端子にその両
端部を電気的に接続することにより、所定電流を供給す
る為に必要なバスバーの巾を減少せしめ、バスバーを隠
蔽するのに必要な着色セラミック層の巾を小ならしめ
る。又バスバーの配置を左右ほぼ対称とすることによ
り、曲げ,合せ加工の際のガラス板の曲がり方のバラツ
キを減少させ、ミスマッチを防止する。
[実施例] 厚さ2mm,大きさ1530mm×850mmの湾曲したガラス板1
を合せガラス板の車外側に使用し、その接着面に第1図
に示すように第1バスバー,第2バスバー,透明導電膜
を被着し、第1バスバー,第2バスバーを給電端子A,B,
Cと図示のように電気的に接続した。
主な仕様は次のとおりである。
バスバーの構成材料 銀ペースト (銀 80wt%,低融点フリット 2wt%,バインダー 18wt%) バスバー厚み 25μm バスバーの巾 10mm 透明導電膜の構成材料 ZnOx膜/Ag膜/ZnOx膜の 3層構成膜 透明導電膜の厚み 0.1μm 透明導電膜の抵抗 6Ω/□ この実施例によるときは、第2図に示す従来品に比し
バスバーの巾を約1/2とすることができ、又曲げ,合せ
加工時のミスマッチを従来品に比し著しく減少させるこ
とができた。
[考案の効果] 所定電流を供給する為に必要なバスバーの巾を減少さ
せ、バスバーを隠蔽するのに必要な着色セラミック層の
巾を小とすることができ、曲げ,合せ加工時のミスマッ
チを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のバスバーの配設状態を示す説明図、第
2図は従来例を示す第1図と同様な説明図である。 1:ガラス板、2:ガラス板周縁部の余白部、3:ガラス板下
辺、4:ガラス板上辺、5:ガラス板側辺、6:欠除部の近
傍、7:第1バスバー、8:欠除部、9,10:端部、11:第2バ
スバー、12:透明導電膜、A,B,C:給電端子、13:下辺バス
バー、14:上辺バスバー、X,Y:給電端子。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚のガラス板が中間膜を介して接着され
    ており、その一方のガラス板の中間膜と接する表面に、
    ガラス板の周縁部に余白部を残して形成された透明導電
    膜と該導電膜に通電するための通電用バスバーとが形成
    された電熱風防ガラスにおいて、 通電用バスバーは、1)ガラス板の周縁に沿って連続し
    て配設され、かつガラス板の下辺又は上辺と平行する部
    分に20〜80mmの欠除部を有する環状の第1バスバーと、
    2)該欠除部が形成された側の第1バスバーの辺部から
    1〜10mmの間隔を置いて前記導電膜側に配設した第2バ
    スバーとからなり、 給電端子A、B、Cは、前記欠除部近傍において、A、
    B、Cの順に間隔を置いて配設され、第1バスバーの2
    つの端部はそれぞれ給電端子A、Cと電気的に接続さ
    れ、第2バスバーは、給電端子Bに電気的に接続されて
    おり、 第2バスバーと、第1バスバーの第2バスバーと相対す
    る側の辺部とは、それぞれ実質的に全長にわたって前記
    導電膜と接触しており、 かつこれらバスバーを着色セラミックス層により隠蔽す
    るようにした電熱風防ガラス。
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DE3004457A1 (de) * 1980-02-07 1981-08-13 Vereinigte Glaswerke Gmbh, 5100 Aachen Schwenkbares autofenster
JPS62108109U (ja) * 1985-12-27 1987-07-10

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