JP2500531Y2 - 車体塗装用台車の冷却装置 - Google Patents
車体塗装用台車の冷却装置Info
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- JP2500531Y2 JP2500531Y2 JP10072991U JP10072991U JP2500531Y2 JP 2500531 Y2 JP2500531 Y2 JP 2500531Y2 JP 10072991 U JP10072991 U JP 10072991U JP 10072991 U JP10072991 U JP 10072991U JP 2500531 Y2 JP2500531 Y2 JP 2500531Y2
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- JP
- Japan
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- cooling
- vehicle body
- painting
- carriage
- baking
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車体の塗装を行う塗装
工程を移動する車体塗装用台車の冷却装置に関する。
工程を移動する車体塗装用台車の冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車などの車両の製造工程の一
つに、車体の塗装工程がある。この塗装工程は、車体を
搭載した台車が、車体の塗装用ライン上を移動する間に
塗装作業を完了するものである。この塗装工程において
は、下塗り作業の次に、車体の表面に中塗り用の塗料を
塗布する中塗り作業,中塗りの塗料を焼付炉内において
焼き付ける焼付作業,焼付炉から搬出された車体の所定
箇所をマスキングするマスキング作業,マスキングされ
た車体を上塗りする上塗り作業などが順次行われてい
る。
つに、車体の塗装工程がある。この塗装工程は、車体を
搭載した台車が、車体の塗装用ライン上を移動する間に
塗装作業を完了するものである。この塗装工程において
は、下塗り作業の次に、車体の表面に中塗り用の塗料を
塗布する中塗り作業,中塗りの塗料を焼付炉内において
焼き付ける焼付作業,焼付炉から搬出された車体の所定
箇所をマスキングするマスキング作業,マスキングされ
た車体を上塗りする上塗り作業などが順次行われてい
る。
【0003】ところで、この車体のマスキング作業は、
作業員の手作業で行っているのであるが、焼付炉から搬
出されてきた車体および台車が、焼付時の熱を吸収して
高温となっているため、車体および台車からの放熱によ
り、マスキング作業場の雰囲気温度は、40度を超える
高温となっていた。
作業員の手作業で行っているのであるが、焼付炉から搬
出されてきた車体および台車が、焼付時の熱を吸収して
高温となっているため、車体および台車からの放熱によ
り、マスキング作業場の雰囲気温度は、40度を超える
高温となっていた。
【0004】そこで、このようなマスキング作業場の作
業環境を改善するためには、従来はこのマスキング作業
場の全体の空気を冷房装置により冷却する必要があっ
た。
業環境を改善するためには、従来はこのマスキング作業
場の全体の空気を冷房装置により冷却する必要があっ
た。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来例にあっては、広い作業場の全体の空気を冷却
するのに、大型で高出力の冷却装置を必要とするため、
設備費用がかさみコスト高になるとともにランニングコ
ストも高くつくという問題があった。本考案は、このよ
うな従来の問題点に着目してなされたもので、設備費用
やランニングコストの低減が図れる車体塗装用台車の冷
却装置を提供することを目的としている。
うな従来例にあっては、広い作業場の全体の空気を冷却
するのに、大型で高出力の冷却装置を必要とするため、
設備費用がかさみコスト高になるとともにランニングコ
ストも高くつくという問題があった。本考案は、このよ
うな従来の問題点に着目してなされたもので、設備費用
やランニングコストの低減が図れる車体塗装用台車の冷
却装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本考案の車体塗装用台車の冷却装置にあっては、車
体の製造工程において、車体を搭載した台車を移動させ
ながら塗装および焼き付けを行う塗装工程が設定され、
この塗装工程における焼付炉の下流に、台車の通過を検
出する通過検出手段が設けられると共に、前記台車のみ
に冷却液をかける冷却手段が設けられ、前記通過検出手
段による台車の通過検出に伴い冷却手段を冷却作動させ
る制御手段が設けられている構成とした。
め、本考案の車体塗装用台車の冷却装置にあっては、車
体の製造工程において、車体を搭載した台車を移動させ
ながら塗装および焼き付けを行う塗装工程が設定され、
この塗装工程における焼付炉の下流に、台車の通過を検
出する通過検出手段が設けられると共に、前記台車のみ
に冷却液をかける冷却手段が設けられ、前記通過検出手
段による台車の通過検出に伴い冷却手段を冷却作動させ
る制御手段が設けられている構成とした。
【0007】
【作用】台車が焼付炉から搬出されると、通過検出手段
が台車の通過を検出し、これを受けて、制御手段が冷却
手段を冷却作動させる。これにより、冷却手段が、台車
のみに冷却液をかけて台車の温度が低下する。
が台車の通過を検出し、これを受けて、制御手段が冷却
手段を冷却作動させる。これにより、冷却手段が、台車
のみに冷却液をかけて台車の温度が低下する。
【0008】このようにして、車体を搭載した台車が冷
却された結果、台車の蓄熱量が低下し、この冷却後の工
程における雰囲気温度を低下させることができる。ま
た、車体よりも低い位置の台車の温度を低下させること
から、台車からの放熱が上昇してこの熱が車体の放熱を
妨げるといったことが緩和され、車体の温度低下が促進
される。
却された結果、台車の蓄熱量が低下し、この冷却後の工
程における雰囲気温度を低下させることができる。ま
た、車体よりも低い位置の台車の温度を低下させること
から、台車からの放熱が上昇してこの熱が車体の放熱を
妨げるといったことが緩和され、車体の温度低下が促進
される。
【0009】しかも、このような冷却作動にあたって車
体自体には冷却液をかけないから、この冷却後の工程に
おけるマスキングや上塗り等の工程の前に車体に付着し
た液を除去する必要がない。
体自体には冷却液をかけないから、この冷却後の工程に
おけるマスキングや上塗り等の工程の前に車体に付着し
た液を除去する必要がない。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0011】まず、実施例の構成について説明する。
【0012】図2は本考案実施例の車体塗装用台車の冷
却装置Cが組み込まれた車体の塗装ラインの一部を示す
配置図である。1は車体2を載置した台車3が移動する
移動路である。この移動路1には、上流側より、車体2
の表面に塗布された中塗り塗料を車体2に焼き付けるた
めの焼付炉4,この焼付炉4から搬出された台車3を冷
却する冷却ゾーン5,車体2の所定箇所をマスキングす
る作用を行うマスキング作業場6,マスキングされた車
体2を上塗りする上塗りゾーン7が順次配設されてい
る。なお、前記冷却ゾーン5には、ファン5aが設けら
れて、この冷却ゾーン5内の空気を排出するようになっ
ている。
却装置Cが組み込まれた車体の塗装ラインの一部を示す
配置図である。1は車体2を載置した台車3が移動する
移動路である。この移動路1には、上流側より、車体2
の表面に塗布された中塗り塗料を車体2に焼き付けるた
めの焼付炉4,この焼付炉4から搬出された台車3を冷
却する冷却ゾーン5,車体2の所定箇所をマスキングす
る作用を行うマスキング作業場6,マスキングされた車
体2を上塗りする上塗りゾーン7が順次配設されてい
る。なお、前記冷却ゾーン5には、ファン5aが設けら
れて、この冷却ゾーン5内の空気を排出するようになっ
ている。
【0013】そして、前記冷却ゾーン5内に冷却装置C
が設けられている。この冷却装置Cには、この冷却ゾー
ン5の上流側位置に、台車3の通過を検出する通過検出
手段としてのリミットスイッチ21が設けられており、
このリミットスイッチ21は、後述する制御回路22に
接続されている。なお、このリミットスイッチ21は、
台車3が通過すると台車3の一部が当ってONとなる通
常OFFのスイッチである。
が設けられている。この冷却装置Cには、この冷却ゾー
ン5の上流側位置に、台車3の通過を検出する通過検出
手段としてのリミットスイッチ21が設けられており、
このリミットスイッチ21は、後述する制御回路22に
接続されている。なお、このリミットスイッチ21は、
台車3が通過すると台車3の一部が当ってONとなる通
常OFFのスイッチである。
【0014】図1は、冷却装置Cおよび台車3を示す断
面図であって、図示のように、台車3はレール8,8に
沿って転動する車輪3a,3aに支持されており、ま
た、移動路1に沿って設けられたガイドレール9に挿し
込まれた図示を省略したスライダを有し、このスライダ
およびガイドレール9にガイドされて移動する。また、
冷却ゾーン5には、移動路1の両側に排水路10,10
が形成されている。
面図であって、図示のように、台車3はレール8,8に
沿って転動する車輪3a,3aに支持されており、ま
た、移動路1に沿って設けられたガイドレール9に挿し
込まれた図示を省略したスライダを有し、このスライダ
およびガイドレール9にガイドされて移動する。また、
冷却ゾーン5には、移動路1の両側に排水路10,10
が形成されている。
【0015】次に、図1により前記冷却装置Cを詳細に
説明する。図示のように、移動路1の両側部には、この
移動路1に沿って、所定間隔毎に複数のノズル23が設
けられている。このノズル23は、冷却水Wを空気Aと
一緒に霧状にして台車3に向けて噴射する構造のもの
で、給水装置24から導出された給水管24aと、空気
圧送装置25から導出された給気管25aとに接続され
ている(図3参照)。すなわち、前記ノズル23,給水
装置24,空気圧送装置25により請求の範囲の冷却手
段を構成している。
説明する。図示のように、移動路1の両側部には、この
移動路1に沿って、所定間隔毎に複数のノズル23が設
けられている。このノズル23は、冷却水Wを空気Aと
一緒に霧状にして台車3に向けて噴射する構造のもの
で、給水装置24から導出された給水管24aと、空気
圧送装置25から導出された給気管25aとに接続され
ている(図3参照)。すなわち、前記ノズル23,給水
装置24,空気圧送装置25により請求の範囲の冷却手
段を構成している。
【0016】次に、図4により、前記給水装置24およ
び空気圧送装置25について説明する。図示のように、
給水装置24は、冷却水Wを圧送するポンプ24bに接
続された給水管24aの途中に、上流側から元締め用の
バルブ24cと、フィルタ24dと、流路の開閉制御用
のソレノイドバルブ24eを設けて構成されている。ま
た、空気圧送装置25は、空気Aを圧送するコンプレッ
サ24bに接続された給気管25aの途中に、元締め用
のバルブ25cと、フィルタ25dと、空気Aの圧力を
調整するレギュレータ25eと、流路開閉用のソレノイ
ドバルブ25fを設けて構成されている。
び空気圧送装置25について説明する。図示のように、
給水装置24は、冷却水Wを圧送するポンプ24bに接
続された給水管24aの途中に、上流側から元締め用の
バルブ24cと、フィルタ24dと、流路の開閉制御用
のソレノイドバルブ24eを設けて構成されている。ま
た、空気圧送装置25は、空気Aを圧送するコンプレッ
サ24bに接続された給気管25aの途中に、元締め用
のバルブ25cと、フィルタ25dと、空気Aの圧力を
調整するレギュレータ25eと、流路開閉用のソレノイ
ドバルブ25fを設けて構成されている。
【0017】各ソレノイドバルブ24e,25fは、図
5に示すように、前記リミットスイッチ21に接続され
た制御回路22により開閉を制御される。次に、図6の
フローチャートにより、この制御回路22の制御作動を
説明する。
5に示すように、前記リミットスイッチ21に接続され
た制御回路22により開閉を制御される。次に、図6の
フローチャートにより、この制御回路22の制御作動を
説明する。
【0018】ステップ201は、リミットスイッチ21
がON状態か否かを判断するステップで、YESでステ
ップ202へ進み、NOでステップ201に戻る。
がON状態か否かを判断するステップで、YESでステ
ップ202へ進み、NOでステップ201に戻る。
【0019】ステップ202は、冷却水Wの噴射時間を
設定するために所定時間tを計測するタイマをスタート
させるステップである。なお、このタイマは制御回路2
2内に設けられていて、また、所定時間tは、台車3が
冷却ゾーン5を移動するのに要する時間に設定されてい
る。
設定するために所定時間tを計測するタイマをスタート
させるステップである。なお、このタイマは制御回路2
2内に設けられていて、また、所定時間tは、台車3が
冷却ゾーン5を移動するのに要する時間に設定されてい
る。
【0020】ステップ203は、各ソレノイドバルブ2
4e,25fを開作動(ON)させるステップである。
4e,25fを開作動(ON)させるステップである。
【0021】ステップ204は、上記所定時間tが経過
したか否かを判定するステップで、YESでステップ2
05へ進み、NOでステップ203に戻る。
したか否かを判定するステップで、YESでステップ2
05へ進み、NOでステップ203に戻る。
【0022】制御回路22では、以上の流れを繰り返
す。
す。
【0023】次に実施例の作用を説明する。
【0024】焼付炉4で焼付を行った車体2は、移動路
1に沿って移動し、順次、冷却ゾーン5で冷却され、マ
スキング作業場6での車体2をマスキングされ、上塗り
ゾーン7で上塗りされる。
1に沿って移動し、順次、冷却ゾーン5で冷却され、マ
スキング作業場6での車体2をマスキングされ、上塗り
ゾーン7で上塗りされる。
【0025】そこで、冷却ゾーン5における冷却装置C
の作動を詳細に説明する。
の作動を詳細に説明する。
【0026】台車3が冷却ゾーン5に移動すると、リミ
ットスイッチ21がONとなり、ソレノイドバルブ24
e,25fが開弁し、ノズル23から冷却水Wが霧状と
なって台車3に噴射される(図6ステップ201→20
2→203)。
ットスイッチ21がONとなり、ソレノイドバルブ24
e,25fが開弁し、ノズル23から冷却水Wが霧状と
なって台車3に噴射される(図6ステップ201→20
2→203)。
【0027】この噴射は、台車3が冷却ゾーン5を通過
してしまうだけの所定時間tが経過すると、ソレノイド
バルブ24e,25fが閉弁されて停止される(図6ス
テップ204→205)。
してしまうだけの所定時間tが経過すると、ソレノイド
バルブ24e,25fが閉弁されて停止される(図6ス
テップ204→205)。
【0028】以上のようにして、車体2および台車3が
冷却ゾーン5を通過する際に、台車3に冷却水Wが噴射
されて台車3の温度が低下するため、次の、マスキング
作業場では、台車3の放熱量が減ってマスキング作業場
6における雰囲気温度が低下する。この際、台車は車体
に比して小さい表面積の割りに大きな熱容量(重量)を
有しているのでこの台車に直接冷却水をかけることによ
り、車体に冷却水をかける場合や、全体を空冷する場合
に比べて簡単に効率よく冷却することが可能である。ま
た、このように車体2よりも低い位置の台車3の温度を
低下させることから、台車3からの放熱が上昇してこの
熱が車体2の放熱を妨げるといったことがなくなり、車
体2の温度低下が促進される。
冷却ゾーン5を通過する際に、台車3に冷却水Wが噴射
されて台車3の温度が低下するため、次の、マスキング
作業場では、台車3の放熱量が減ってマスキング作業場
6における雰囲気温度が低下する。この際、台車は車体
に比して小さい表面積の割りに大きな熱容量(重量)を
有しているのでこの台車に直接冷却水をかけることによ
り、車体に冷却水をかける場合や、全体を空冷する場合
に比べて簡単に効率よく冷却することが可能である。ま
た、このように車体2よりも低い位置の台車3の温度を
低下させることから、台車3からの放熱が上昇してこの
熱が車体2の放熱を妨げるといったことがなくなり、車
体2の温度低下が促進される。
【0029】したがって、手作業を行うマスキング作業
場6における環境が改善される。しかも、本実施例で
は、台車3が通過する間の所定時間tだけ冷却水Wをか
けるようにしているから、従来のように大型で高出力の
冷却装置でマスキング作業場6自体の空気を冷却するの
に比べて設備費用が低コストとなると共に、大型の冷却
装置を、常時、運転していたのに比べて、ランニングコ
ストの低減も図れる。
場6における環境が改善される。しかも、本実施例で
は、台車3が通過する間の所定時間tだけ冷却水Wをか
けるようにしているから、従来のように大型で高出力の
冷却装置でマスキング作業場6自体の空気を冷却するの
に比べて設備費用が低コストとなると共に、大型の冷却
装置を、常時、運転していたのに比べて、ランニングコ
ストの低減も図れる。
【0030】さらに、上述のような冷却作動を行うにあ
たって、車体2に冷却水Wをかけて車体2を直接冷却す
るのではないから、マスキング作業や上塗りを行うにあ
たって、車体2に付着した水分を除去することが不要で
あって、作業性を悪くすることもない。
たって、車体2に冷却水Wをかけて車体2を直接冷却す
るのではないから、マスキング作業や上塗りを行うにあ
たって、車体2に付着した水分を除去することが不要で
あって、作業性を悪くすることもない。
【0031】以上、本考案の実施例を図面により説明し
てきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもので
はなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲での設計変更等
があっても本考案に含まれる。
てきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもので
はなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲での設計変更等
があっても本考案に含まれる。
【0032】例えば、実施例では、冷却水Wの噴射を時
間計測に基づき、所定時間t行うようにしたが、台車3
が冷却ゾーン5から出たのを検出するリミットスイッチ
を追加設定し、このリミットスイッチからの信号により
冷却水Wの噴射を止めるようにしてもよい。
間計測に基づき、所定時間t行うようにしたが、台車3
が冷却ゾーン5から出たのを検出するリミットスイッチ
を追加設定し、このリミットスイッチからの信号により
冷却水Wの噴射を止めるようにしてもよい。
【0033】また、実施例では、冷却水Wを空気Aと一
緒に霧状にして噴射させるようにしたが、冷却水Wだけ
を所定の圧力でかけるようにしてもよい。
緒に霧状にして噴射させるようにしたが、冷却水Wだけ
を所定の圧力でかけるようにしてもよい。
【0034】
【考案の効果】以上説明したように本考案の車体塗装用
台車の冷却装置にあっては、焼付炉の下流に通過検出手
段および冷却手段を設け、車体を搭載した台車が通過す
る際には台車のみに冷却液をかける構成としたたため、
焼付工程で高温となった台車の温度を低下させて簡単に
効率よく、この冷却後の工程における雰囲気温度を低下
させることができると共に、車体の温度低下が促進され
るという効果が得られる。したがって、マスキング工程
等の焼付炉の後工程において、作業場全体の空気温度を
大型の冷却装置を用いて低下させるのに比べ、設備費用
を低減できると同時に、ランニングコストを低減するこ
とができるという効果が得られる。
台車の冷却装置にあっては、焼付炉の下流に通過検出手
段および冷却手段を設け、車体を搭載した台車が通過す
る際には台車のみに冷却液をかける構成としたたため、
焼付工程で高温となった台車の温度を低下させて簡単に
効率よく、この冷却後の工程における雰囲気温度を低下
させることができると共に、車体の温度低下が促進され
るという効果が得られる。したがって、マスキング工程
等の焼付炉の後工程において、作業場全体の空気温度を
大型の冷却装置を用いて低下させるのに比べ、設備費用
を低減できると同時に、ランニングコストを低減するこ
とができるという効果が得られる。
【0035】しかも、上述のように冷却液をかける冷却
作動を行うにあたって車体自体には冷却液をかけないか
ら、この冷却後の工程におけるマスキングや上塗り等の
工程の前に車体に付着した液を除去することが不要であ
って、作業性が低下することはないという効果も得られ
る。
作動を行うにあたって車体自体には冷却液をかけないか
ら、この冷却後の工程におけるマスキングや上塗り等の
工程の前に車体に付着した液を除去することが不要であ
って、作業性が低下することはないという効果も得られ
る。
【図1】本考案実施例の車体塗装用台車の冷却装置の断
面図である。
面図である。
【図2】実施例装置が組み込まれた車体の塗装ラインの
一部を示す配置図である。
一部を示す配置図である。
【図3】実施例装置に使用しているノズルを示す拡大図
である。
である。
【図4】実施例装置に使用している給水装置および空気
圧送装置を示す回路図である。
圧送装置を示す回路図である。
【図5】実施例装置の制御回路を示すブロック図であ
る。
る。
【図6】実施例装置の制御回路の作動流れを示すフロー
チャートである。
チャートである。
C 実施例冷却装置 2 車体 3 台車 4 焼付炉 21 リミットスイッチ(通過検出手段) 22 制御回路(制御手段) 23 ノズル(冷却手段) 24 給水装置(冷却手段) 25 空気圧送装置(冷却手段)
Claims (1)
- 【請求項1】 車体の製造工程において、車体を搭載し
た台車を移動させながら塗装および焼き付けを行う塗装
工程が設定され、 この塗装工程における焼付炉の下流に、台車の通過を検
出する通過検出手段が設けられると共に、前記台車のみ
に冷却液をかける冷却手段が設けられ、 前記通過検出手段による台車の通過検出に伴い冷却手段
を冷却作動させる制御手段が設けられていることを特徴
とする車体塗装用台車の冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10072991U JP2500531Y2 (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | 車体塗装用台車の冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10072991U JP2500531Y2 (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | 車体塗装用台車の冷却装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0549061U JPH0549061U (ja) | 1993-06-29 |
JP2500531Y2 true JP2500531Y2 (ja) | 1996-06-05 |
Family
ID=14281701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10072991U Expired - Lifetime JP2500531Y2 (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | 車体塗装用台車の冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2500531Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102011110986B4 (de) | 2011-08-18 | 2013-03-14 | Eisenmann Ag | Verfahren und Anlage zur Behandlung von Gegenständen |
-
1991
- 1991-12-06 JP JP10072991U patent/JP2500531Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0549061U (ja) | 1993-06-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |