JP2500381Y2 - 多孔質ガラス母材の製造装置 - Google Patents

多孔質ガラス母材の製造装置

Info

Publication number
JP2500381Y2
JP2500381Y2 JP6191293U JP6191293U JP2500381Y2 JP 2500381 Y2 JP2500381 Y2 JP 2500381Y2 JP 6191293 U JP6191293 U JP 6191293U JP 6191293 U JP6191293 U JP 6191293U JP 2500381 Y2 JP2500381 Y2 JP 2500381Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
porous glass
base material
exhaust port
glass base
oxyhydrogen flame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6191293U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0651247U (ja
Inventor
秀夫 平沢
均 飯沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP6191293U priority Critical patent/JP2500381Y2/ja
Publication of JPH0651247U publication Critical patent/JPH0651247U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2500381Y2 publication Critical patent/JP2500381Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Glass Melting And Manufacturing (AREA)
  • Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は多孔質ガラス母材製造装
置、特には光ファイバ母材を製造するための多孔質ガラ
ス母材を外付けCVD法で純度高く、かつ効率よく製造
する製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ母材を製造するための多孔質
ガラス母材の製造は従来から外付けCVD法で行なわれ
ている。これは例えば図3に示したように、担体11とさ
れる耐熱性の石英ガラスロッドなどを水平に設置し、こ
れを回転させながらこれに四塩化けい素などの気体状ガ
ラス原料を導入し、左右に往復運動している酸水素火炎
バーナー12で生成したシリカ微粒子を堆積させることに
よって多孔質ガラス母材13を作るのであるが、この際反
応によって生成した排気ガスは反応炉14に固定して設け
られている排気口15から放出されるようにされている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、この従来法で
は酸水素火炎バーナー12が左右に往復運動しているにも
拘わらず排気口15が固定されているために、排気効率が
わるいし、排気されない排気ガス中に含まれている未反
応のガラス原料やドーパントが担体上に堆積されている
多孔質ガラス母材に付着するために、これを加熱し透明
ガラス化して得られる光フィアバ母材を線引きして得ら
れる光ファイバの伝送特性が悪化するという問題があ
る。
【0004】このため、排気効率をよくするために排気
口を大きくするという方法も行なわれているが、この場
合にも排気面積が大きくなるために大きな排気設備が必
要になるという不利が生じ、さらには排気口を大きくす
ると外部から不純物が入りこむためにガラスの特性値が
低下するという欠点もある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案はこのような不
利、欠点を解決することのできる多孔質ガラス母材の製
造装置に関するものであり、これは気体状ガラス原料を
酸水素火炎バーナーで火炎加水分解させて生成するガラ
ス微粒子を担体上に堆積させて多孔質ガラス母材を製造
する装置において、酸水素火炎バーナーと対向する位置
に排気口を設け、該排気口が耐熱性フレキシブルホース
に接続されており、これを該バーナーの移動と同期して
左右に往復運動させることを特徴とする多孔質ガラス母
材製造装置において、酸水素火炎バーナーと対向する位
置に該バーナーの移動と同期して左右に往復運動できる
ようにした排気口を設けたことを特徴とする多孔質ガラ
ス母材製造装置に関するものである。
【0006】すなわち、本考案者らは外付けCVD法に
よる多孔質ガラス母材の製造を純度高く、かつ効率よく
実施する装置については種々検討した結果、従来法では
反応炉上部に固定して設けられている排気口を酸水素火
炎バーナーと対向する位置に、このバーナーの移動と同
期して左右に往復運動できるように、排気口を耐熱性フ
レキシブルホースに接続して設置したところ、反応中に
発生する排気ガスはこの排気口が常に酸水素火炎バーナ
ーと対向する位置にあることから効率よく排気され、得
られる多孔質ガラス母材に未反応のガラス原料やドーパ
ントが付着することがなくなるので、目的とする多孔質
ガラス母材を純度高く、かつ効率よく製造することがで
きることを見出すと共に、このようにして得た多孔質ガ
ラス母材から作られた光ファイバ母材を線引きして得ら
れる光ファイバは伝送特性のよいものになるということ
を確認して本考案を完成した。以下にこれをさらに詳述
する。
【0007】
【作用】本考案による多孔質ガラス母材の製造装置は外
付けCVD法において排気口を酸水素火炎バーナーと対
向する位置に、これがバーナーの移動と同期して左右に
往復運動できるように設けた装置である。
【0008】図1は本考案による多孔質ガラス母材製造
装置の縦断面図、図2はこの横断面図を示したものであ
る。図1、図2の多孔質ガラス母材製造装置による多孔
質ガラス母材の製造は、石英ガラス、炭化けい素、炭素
などのような耐熱性の担体棒1を炉内に水平に保持し、
これに四塩化けい素などの気体状ガラス原料を導入した
酸水素火炎バーナー2で火炎加水分解して生成したシリ
カ微粒子を堆積させて多孔質ガラス母材3とするのであ
るが、この酸水素火炎バーナー2は多孔質ガラス母材3
を外径の略々等しいものとするということから移動用モ
ーター8で左右に一定速度で往復運動するようにされて
いるサポーター7に固定されている。
【0009】また、この装置では酸水素火炎バーナー2
と対向する位置に排気口4が設けられているが、この排
気口4も上記したサポーター7に固定されており、これ
は酸水素火炎バーナー2の移動と同期して左右に一定速
度で往復運動するので、この排気口4は常に酸水素火炎
バーナー2と対向する位置に設けられていることにな
る。
【0010】しかして、この反応装置では反応中酸水素
火炎バーナー2からは常時シリカ微粒子が発生されてお
り、これが担体2に堆積されて多孔質ガラス母材が作成
されるのであるが、この酸水素火炎バーナー2からは未
反応ガスや未反応のドーパント物質を常時放出されてい
るので、これらは可及的速やかに系外に排出させる必要
がある。
【0011】本考案の装置では上記したように排気口4
が酸水素火炎バーナー2に同期して往復運動しており、
これが常に酸水素火炎バーナー2と対向する位置するに
設けられているので、この酸水素火炎バーナー2から発
生する排気ガスは速やかに排気口に送られて外部に排気
されるのでこの排気は非常に効率よく行なわれるし、こ
の排気ガス中に含有されている未反応ガス、ドーパント
などが多孔質ガラス母材に付着することも妨げられるの
で、これを純度の高いものとすることができるという有
利性が与えられる。
【0012】なお、排気口4からの排気はこの排気口4
が上記したよう酸水素火炎バーナー2と共に往復運動し
ているので、これを炉に設けられている固定排気口6と
結びつける耐熱性フレキシブルホース5で連絡したもの
とし、これによれば効率よく排気することができる。な
お、この耐熱性フレキシブルホースとしてはステンレ
ス、ガラスクロスなどの材質が用いられる。
【0013】
【実施例】つぎに本考案の実施例をあげる。 実施例 密閉炉中に直径が17.7mmφ、長さ 620mmのゲルマニウム
をドープしたコア用石英ガラスロッド1を固定し、この
下方に酸水素火炎バーナー2、上方に排気口4をこの石
英ガラスロッド1と平行に移動用モータ8で100mm/分の
速度で往復運動するサポータ7に取りつけ、排気口4に
はガラスクロス製のフレキシブルホース5を取りつけて
図1、図2に示した装置を作った。
【0014】ついで、この石英ガラスロッド1を 50rpm
で回転させると共に、サポーター7を100mm/分の速度で
往復運動させ、酸水素火炎バーナー2に四塩化けい素20
g/分、酸素ガス25リットル/分、水素ガス50リットル/
分を供給して着火し、ここで発生したシリカ微粒子を堆
積させ、未反応ガスなどの排気ガスを排気口4から吸引
して排気させ時間反応を行なわせたところ、直径 100mm
φ、長さ 800mmで重量4,000gの多孔質ガラス母材が得ら
れた。
【0015】つぎにこの多孔質ガラス母材を電気炉中に
おいて 1,500℃に加熱しガラス化したところ、直径58.1
mmφの光ファイバプリフォームが得られたので、これを
線引して直径 125μmの光ファイバを作り、その伝送特
性をしらべたところ、このものは 1.3μmにおいて 0.3
3dB/kmという値を示した。
【0016】しかし、比較のために上記における排気口
4を可動のものとせず炉上部に固定したものとしたとこ
ろ、同様の寸法の多孔質ガラス母材を得ることができた
が、これから作られた光ファイバの伝送特性は 1.3μm
で 0.38dB/kmというものであった。
【0017】
【考案の効果】本考案は外付けCVD法による多孔質ガ
ラス母材の製造装置に関するものであり、これは前記し
たように外付けCVD法において酸水素火炎バーナーに
対向する位置に該バーナーと同期して左右に往復運動す
る耐熱フレキシブルホースを有する排気口を設けたこと
を特徴とするものであるが、これによれば排気口が常に
酸水素火炎バーナーと対向する位置にあり、該バーナー
から発生する未反応ガス、ドーパントなどが速やかに排
気されるので、排気が効率よく行なわれるほか、目的と
する多孔質ガラス母材に未反応ガス、ドーパントなどが
付着することがないのでこれを純度高くすることがで
き、結果においてこの多孔質ガラス母材から作られる光
ファイバの伝送特性を向上させることができるという有
利性が与えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の多孔質ガラス母材製造装置の縦断面図
を示したものである。
【図2】本考案の多孔質ガラス母材製造装置の横断面図
を示したものである。
【図3】従来公知の多孔質ガラス母材製造装置の縦断面
図を示したものである。
【符号の説明】
1,11…担体、 2,12…酸水素火炎バー
ナー、3,13…多孔質ガラス母材、 4…可動排気口、
5…フレキシブルホース、 6…固定排気口、7…サ
ポート、 8…移動モーター、14…排気装
置、 15…固定排気口。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】気体状ガラス原料を酸水素火炎バーナーで
    火炎加水分解させて生成するガラス微粒子を担体上に堆
    積させて多孔質ガラス母材を製造する装置において、酸
    水素火炎バーナーと対向する位置に該バーナーの移動と
    同期して左右に往復運動できるようにした排気口を設
    け、該排気口が耐熱性フレキシブルホースに接続されて
    なることを特徴とする多孔質ガラス母材製造装置。
JP6191293U 1993-11-17 1993-11-17 多孔質ガラス母材の製造装置 Expired - Lifetime JP2500381Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6191293U JP2500381Y2 (ja) 1993-11-17 1993-11-17 多孔質ガラス母材の製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6191293U JP2500381Y2 (ja) 1993-11-17 1993-11-17 多孔質ガラス母材の製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0651247U JPH0651247U (ja) 1994-07-12
JP2500381Y2 true JP2500381Y2 (ja) 1996-06-05

Family

ID=13184855

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6191293U Expired - Lifetime JP2500381Y2 (ja) 1993-11-17 1993-11-17 多孔質ガラス母材の製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2500381Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0651247U (ja) 1994-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6253580B1 (en) Method of making a tubular member for optical fiber production using plasma outside vapor deposition
US4262035A (en) Modified chemical vapor deposition of an optical fiber using an rf plasma
EP0176263A2 (en) Optical fiber
EP0163752A1 (en) A method for the preparation of a synthetic quartz glass tube
JP2500381Y2 (ja) 多孔質ガラス母材の製造装置
EP0072069A1 (en) Method of producing preforms for drawing optical fibres and apparatus for the continuous production of optical fibres
GB1578826A (en) Methods for fabricating optical fibre preforms
US20050076680A1 (en) Method and apparatus for manufacturing optical fiber preforms using the outside vapor deposition process
JPS58208146A (ja) 耐放射線用光フアイバ母材の製造方法
JPH1059739A (ja) 光ファイバ母材の製造方法
JP2793617B2 (ja) 光ファイバー母材の製造方法
JPH0354124A (ja) 多孔質ガラス母材の製造方法および製造装置
JPH03109231A (ja) 光ファイバ多孔質母材の製造方法
JPH06263468A (ja) ガラス母材の製造方法
JPS59174538A (ja) 光フアイバ母材の製造方法
JP4565221B2 (ja) 光ファイバ用母材
Suzuki et al. Vitreous silica processing by vapor phase deposition for optical fiber preform
JP3148194B2 (ja) 多孔質ガラス母材の製造方法
JP2002249342A (ja) ガラス体およびその製造方法
JPS63123829A (ja) 光フアイバ用母材の製造方法
JPS61151031A (ja) 光フアイバ母材の製造方法
GB2351287A (en) Making optical fibre preforms using plasma outside vapour deposition
JP2960059B1 (ja) 多孔質ガラス母材の製造方法及び製造装置、並びにそれらに使用する同心多重管バーナ
JP2957170B1 (ja) 光ファイバ多孔質母材、光ファイバ母材及びそれらの製造方法
JPH10330129A (ja) 光ファイバ用多孔質ガラス体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term