JP2500207B2 - ウィ―ビング動作を行うア―ク溶接ロボット - Google Patents

ウィ―ビング動作を行うア―ク溶接ロボット

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JP2500207B2
JP2500207B2 JP3175474A JP17547491A JP2500207B2 JP 2500207 B2 JP2500207 B2 JP 2500207B2 JP 3175474 A JP3175474 A JP 3175474A JP 17547491 A JP17547491 A JP 17547491A JP 2500207 B2 JP2500207 B2 JP 2500207B2
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充 大髭
秀喜 二薮
将基 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウィービング動作を行
いつつ、アーク溶接を行うロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】ロボットを用いてアーク溶接作業を実行
する場合、対象ワークの板厚、形状などの種類に見合っ
たウィービングパターンでウィービングを行いつつ溶接
することが、より好ましい。
【0003】典型的な先行技術では、溶接線の左右にウ
ィービング動作を行う場合、その振幅と周波数とをティ
ーチングデータとして与えてメモリにストアし、そのメ
モリの内容を読出して実行し、こうして溶接線に平行な
2次元平面内で溶接棒を把持した作業端の進行方向とウ
ィービング方向とが垂直な状態で、ウィービング動作を
行っており、しかもその溶接条件は、ウィービング動作
中、一定のままである。したがって対象ワークの板厚、
形状などの種類に見合った最適なウィービングパターン
でアーク溶接を行うことができないという問題がある。
【0004】他の先行技術は図6に示されている。XY
Z直角座標系のXY平面およびXZ平面の交点が溶接線
1となっており、複数軸ロボット本体の作業端に把持さ
れた溶接トーチが参照点2,3,4をティーチングして
おき、これらの参照点2,3,4によって形成される溶
接線1に垂直な一平面内での三角形の各辺をたどるウィ
ービング動作を行うことができるように構成される。
【0005】このような図6に示される先行技術では、
YZ平面内での1周期分の参照点2,3,4の位置をテ
ィーチングしてメモリにストアしておく必要があり、テ
ィーチング作業が面倒であり、また参照点2,3,4が
変化されるたびに、ティーチングをしなおす必要があ
り、さらにまた三角形以外のウィービングパターンでウ
ィービング動作を行わせることができない。したがって
たとえば図7(1)に示されるように、溶接線5,6の
溶接を行うために、参照符7で示される経路をたどって
溶接トーチが移動するようなウィービング動作を行わせ
ることができず、また図7(2)に示されるように、ワ
ーク8の狭開先に、溶接トーチ9を矢符10で示される
ように揺動させつつ、ウィービング動作を行わせること
ができない。特にこの図7(2)では、溶接トーチ9を
矢符10で示されるように揺動している状態において、
溶接条件、たとえば溶接電圧および溶接電流などを変化
する必要があり、さもなければ溶接トーチ9とワーク8
とが不所望に放電を生じてしまうという問題がある。
【0006】したがって上述の各先行技術では、溶接形
状および溶接姿勢によっては、充分な溶接品質を得られ
ない場合が生じている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ウィ
ービングパターンおよび溶接条件などを容易に変更可能
にして溶接品質を向上することができるようにしたウィ
ービング動作を行うアーク溶接ロボットを提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、溶接ワイヤ1
3が取付けられる溶接トーチ12と、溶接トーチ12が
取付けられる作業端を有し、その作業端を、それぞれ直
交する溶接進行方向のX軸、左右方向のY軸および上下
方向のZ軸から成るウィービング座標系の各方向に変位
可能であり、かつ溶接ワイヤ13はX軸まわりに角変位
可能であるロボット本体16と、メモリ19であって、
溶接ワイヤ13のウィービング動作の1周期T0にわた
って任意に分割指定される複数の時間間隔毎にテーブル
状に、1周期T0分だけ、(a)ウィービング座標系に
おけるX軸の振幅に対するそのX軸の変位の第1割合
と、Y軸の振幅に対するそのY軸の変位の第2割合と、
Z軸の振幅に対するそのZ軸の変位の第3割合との各値
を、ストアし、これらの各値は1周期T0の最初と最後
にそれぞれ対応する始点と終点とで零に定められ、
(b)X軸まわりの角度θもまた、ストアし、さらに
(c)溶接電圧および溶接電流をストアするメモリ19
と、ウィービング座標系におけるX軸、Y軸およびZ軸
の各振幅と、前記1周期T0の時間とを入力する手段
と、溶接開始後の時間を計測するタイマと、前記入力手
段からの出力とタイマの計測時間とに応答して、メモリ
19にストアされているX軸、Y軸およびZ軸の変位、
X軸まわりの角度θならびに溶接電圧および溶接電流を
補間演算する第1演算手段と、第1演算手段からの補間
演算されたX軸、Y軸およびZ軸の変位、ならびにX軸
まわりの角度θを、ウィービング座標系からロボット本
体16のロボット座標系に座標変換する第2演算手段
と、第2演算手段からの出力に応答し、第2演算手段か
ら得られた変位が達成されるようにロボット本体16の
複数の各軸を駆動制御する第1制御手段17と、第1演
算手段からの補間演算された溶接電圧および溶接電流を
補間演算する第3演算手段と、第3演算手段からの出力
に応答し、溶接トーチ12の溶接電圧および溶接電流を
設定する第2制御手段28とを含むことを特徴とするウ
ィービング動作を行うアーク溶接ロボットである。
【0009】
【0010】
【作用】本発明に従えば、ロボット本体16の作業端に
は、溶接トーチ12が取付けられ、この作業端を、ウィ
ービング座標系における直交3軸であるX軸、Y軸およ
びZ軸に変位可能であり、しかも溶接ワイヤ13はX軸
まわりに角変位可能であるように構成され、メモリ19
には、繰返し動作が周期的に行われるウィービング動作
の1周期T0分だけ、X軸、Y軸およびZ軸毎の各振幅
に対する第1〜第3の割合、X軸まわりの角度θならび
に溶接条件である溶接電圧および溶接電流がストアされ
ており、この1周期T0分の前記データをメモリ19か
ら読出して、さらに入力手段によって入力される各軸
X,Y,Z毎の振幅と1周期T0の時間とを用いて、タ
イマによって計測された計測時間毎に、補間演算を、第
1および第3演算手段によって行い、X軸、Y軸および
Z軸の変位ならびにX軸まわりの角度θを、第2演算手
段によってウィービング座標系からロボット本体16の
ロボット座標系に座標変換マトリクスを用いて座標変換
してロボット本体16の複数の各軸(たとえば6個の軸
JT1〜JT6であってもよいけれども、その他の複数
個の軸移動が可能であってもよい)を第1制御手段17
によって駆動制御し、またその1周期T0における溶接
トーチ12の溶接電圧および溶接電流を第2制御手段2
8によって制御する。したがって本発明では、メモリ1
9に上述のように1周期T0分の(a)ウィービング座
標系におけるX軸、Y軸およびZ軸毎の第1〜第3割合
と、(b)X軸まわりの角度θと、(c)溶接条件とを
ストアすればよく、したがって実際のロボット本体16
を動作させて面倒なティーチング作業などを行う必要が
なく、ウィービングパターンの定義を容易に行うことが
でき、そのウィービングパターンの変更が容易であり、
さらに対象ワークの溶接形状および溶接トーチの溶接姿
勢などを希望する値に定めることが容易に可能になる。
したがって溶接品質の向上を図ることができる。また本
発明では、メモリ19には、1周期T0分の溶接電圧お
よび溶接電流から成る溶接条件をストアしておき、この
溶接条件を読出して溶接トーチ12を用いて溶接を行う
ようにしたので、たとえば前述の図7(2)に関連して
説明した狭開先のアーク溶接時においても、不所望な放
電を生じることなく、溶接作業を行うことができるよう
になる。特に本発明に従えば、メモリ19には、ウィー
ビング動作の1周期T0を100%として割合で表した
1周期T0中の経過した複数nの時間、すなわち1周期
T0にわたって任意に分割指定される複数の時間間隔毎
にテーブル状に前述のデータがストアされており、した
がってその1周期T0の設定が容易である。さらに本発
明に従えば、X軸、Y軸およびZ軸の変位は、各軸X,
Y,Z毎の振幅に対する割合の値でストアされており、
したがってその変位の設定が容易である。この前記割合
というのは、たとえばウィービング座標系におけるX軸
の予め定める振幅Bxに対するそのX軸の変位Axの第
1割合Ax/Bxであり、同様にY軸に関して予め定め
る振幅Byに対するそのY軸の変位Ayの第2割合Ay
/By、およびZ軸の予め定める振幅Bzに対するその
Z軸の変位Azの第3割合Az/Bzの値である。各振
幅Bx,By,Bzは、入力手段によって入力される。
したがって各軸X,Y,Zの変位Ax,Ay,Azは、
メモリ19にストアされる前記第1〜第3の割合と、入
力手段によって入力される各振幅Bx,By,Bzとか
ら、演算して求める。さらに本発明に従えば、X軸、Y
軸およびZ軸毎の振幅に対する第1〜第3割合の値は、
1周期T0の最初と最後にそれぞれ対応する始点と終点
とでいずれも零とされているので、このウィービング動
作の1周期T0分をウィービングパターンとして円滑に
繰返して動作させることができる。また本発明に従え
ば、上述のようにメモリ19にストアされている各軸
X,Y,Zの変位に基づいてロボット本体16が第1制
御手段17によって駆動制御されるので、その作業端の
速度に関するデータを入力する必要がなく、メモリ19
におけるテーブル上のデータの設定が容易である。
【0011】
【0012】
【実施例】図1は、本発明の一実施例のウィービング座
標系を示す斜視図である。溶接トーチ12には溶接ワイ
ヤ13が取付けられており、溶接線14はX軸に一致さ
せ、Y軸は、その溶接線14に垂直であり、溶接ワイヤ
13の軸線はZ軸に一致している。溶接ワイヤ13は溶
接線14に平行な平面内でその溶接線14の左右に往復
変位しつつ予め定めたウィービングパターンでウィービ
ング動作を行い、X軸に沿って進行方向15に移動す
る。X軸は溶接ワイヤ13の前後方向であり、Y軸は溶
接ワイヤ13の左右方向であり、Z軸は溶接ワイヤ13
の上下方向である。さらにまた溶接ワイヤ13はX軸ま
わりに角度θだけ角変位可能である。
【0013】溶接トーチ12は、図2に示されるロボッ
ト本体16の作業端に取付けられる。固定位置に設けら
れたベース30から前記作業端に複数(この実施例では
6)軸JT1〜JT6毎に角変位可能である。
【0014】図3は、図1および図2に示される実施例
の電気的構成を示すブロック図である。マイクロコンピ
ュータなどによって実現される処理回路17にはキー入
力手段18が接続され、処理回路17には書換え可能な
メモリ19が備えられる。ロボット本体16の各軸JT
1〜JT6を駆動するために、駆動源20〜25がそれ
ぞれ設けられる。溶接トーチ12の溶接条件を設定する
ために溶接制御手段28が備えられる。
【0015】図4は、前記実施例の動作を説明するため
の図である。ウィービング座標系における溶接線14に
一致したX軸の変位は図4(1)に示されるように変化
がなく、Y軸方向には図4(2)のライン26で示され
るように変化され、Z軸方向には図4(3)で示される
ように変化される。また溶接ワイヤ13のX軸まわりの
角度θは、図4(4)で示されるように一定値である。
メモリ19には、図4(1)〜図4(4)で示されるウ
ィービング座標系における1周期T0分の各座標位置デ
ータX,Y,Z,θがストアされる。さらにこのメモリ
19には、その1周期T0分の時間経過に伴う溶接条件
がストアされる。この溶接条件としての溶接電圧は、図
4(5)に示されるとおりに変化され、溶接電流は図4
(6)に示されるように時間経過に伴って変化される。
【0016】溶接ワイヤ13の1周期T0にわたるウィ
ービング座標系の溶接ワイヤ13の移動軌跡は図4
(7)に簡略化して示される。
【0017】メモリ19のストア状態は表1に示され
る。溶接ワイヤ13の1周期T0分の時間は、%で表さ
れ、始点はX,Y,Z軸の零から始まり、終点もまた同
様に零で終わるように定義する。X,Y,Zの各軸の変
位Ax,Ay,Azは、予め定める基準振幅Bx,B
y,Bzに対する割合(%)で表し、各軸X,Y,Z毎
のこれらの振幅はキー入力手段18によって予め設定す
る。この1周期T0中の時間は、1周期T0を100%
として割合(%)で表す。たとえばY軸に関して、1周
期分の割合(%)で表した時刻t1,t2,…,tnの
Y軸の割合(%)で表した座標位置データy1,y2,
…,ynをストアし、他の軸X,Zも同様である。たと
えば図4(2)において、前述のウィービング座標系に
おけるY軸の基準振幅Byに対するそのY軸の変位Ay
の割合Ay/Byは、時刻t1〜t2の間で50%であ
る。このメモリ19にストアされている割合Ay/By
と、入力手段から入力されるY軸の予め定める振幅By
とによって、それらの積を演算して変位Ayを求めるこ
とができる。このような割合で表したデータy1,y
2,…,ynがメモリ19にストアされる。同様に図4
(1)においてウィービング座標系におけるX軸の予め
定める基準振幅Bxに対するそのX軸の変位Axの割合
Ax/Bxは、時刻t1〜tnでは零であり、これをX
軸の座標位置データx1〜xnとしてメモリ19にスト
アしておく。この割合Ax/Bxと入力手段から入力さ
れるX軸の予め定める振幅Bxとの積によって、変位A
yを演算して求めることができる。さらに図4(3)の
ように、ウィービング座標系におけるZ軸の予め定める
基準振幅Bzに対するそのZ軸の変位Azの割合Az/
Bzを、座標位置データz1,z2,…,znとしてス
トアする。この割合Az/Bzと入力手段から入力され
るZ軸の予め定める振幅Bzとによって、その積である
変位Azを求めることができる。また角度θ、さらに溶
接条件である電圧および電流が、各割合で表された時間
毎に、表1と同様にしてメモリ19にストアされる。1
つの実施例では、ウィービングパターンはたとえばY軸
に関し、時間0%および100%の点を除いて、最大1
5点で定義することができる。その他の軸X,Zおよび
角度θに関してもまた同様であり、さらに溶接条件に関
しても同様である。
【0018】
【表1】
【0019】
【0020】
【0021】図5は処理回路17の動作を説明するため
のフローチャートである。ステップn1においてウィー
ビング動作の1周期を開始するにあたり、次のステップ
n2では、キー入力手段18から入力されたウィービン
グ周波数fを読出す。ステップn3では、1周期の時間
T0を計算して求める。したがってキー入力手段18
は、1周期T0の時間を入力する手段であるということ
ができる。次のステップn4では、1周期T0内の刻時
動作を行うタイマをクリアしてスタートさせる。ステッ
プn5では、表1に示されるストア内容を含むメモリ1
4にストアされているウィービング座標系におけるスト
ア内容を読出して各軸X,Y,Zおよび角度θの変位量
Δx,Δy,Δz,Δθ、さらには溶接条件である溶接
電圧Vおよび溶接電流Iを補間演算して求める。これら
の補間演算は、1周期T0に対する時間経過から、求め
ることができる。
【0022】ステップn6ではウィービング座標系から
ロボット本体16のロボット座標系への座標変換マトリ
クスを用いて、前述のステップn5において求めた各変
位量Δx,Δy,Δz,Δθを変換する。ステップn7
では、ロボット座標系におけるロボット本体16の各軸
JT1〜JT6の各軸の変位量を演算して求める。ステ
ップn8では、前述のステップn7で求めた各値の変位
が達成されるように、各軸JT1〜JT6が駆動源20
〜25によってそれぞれ駆動される。ステップn9で
は、タイマを+ΔTだけインクリメントする。ΔTは、
1回の処理時間である。ステップn10では、タイマの
計測時間が1周期T0以下であるかどうかが判断され、
T0以下であればステップn5に戻る。タイマの計測時
間が1周期T0を超えたときには、ステップn11に移
り、1周期分の動作を終了し、再び前述のステップn1
から、次の1周期T0分のウィービング動作を繰返すこ
とになる。
【0023】前述のステップn5において補間演算され
た溶接電圧Vおよび溶接電流Iに基づいて、ロボット本
体16の動作時において、溶接トーチ12の溶接電圧お
よび溶接電流が設定されて制御される。メモリ19への
入力は、キー入力手段18の操作によって、および/ま
たはティーチングによって行う。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複数軸を
有するロボット本体16の作業端に溶接トーチ12が取
付けられ、メモリ19には、溶接線と溶接トーチの軸線
とによって決まる複数軸を有するウィービング座標系に
おける1周期T0分の溶接トーチの各座標位置データを
ストアしておき、このメモリ19にストアされた内容を
読出して、ロボット本体16の座標系の座標位置データ
に変換し、このロボット本体16の座標系に基づいてロ
ボット本体16の各軸の変位量を算出し、ロボット本体
16の各軸を駆動して溶接トーチ12の希望するウィー
ビングパターンでウィービング動作を行うことができる
ようになる。こうしてウィービングパターンは3次元で
設定することができ、そのウィービングパターンはメモ
リ19にストアしておくことができるので、面倒なティ
ーチング作業を行う必要がなく、そのウィービングパタ
ーンの変更が容易であり、こうして溶接品質の向上を図
ることができる。
【0025】さらに本発明によれば、メモリ19にはま
た、1周期T0分の溶接条件をストアしておき、このス
トアされた溶接条件で溶接を行うことができるので、た
とえば狭開先などの溶接時に不所望な放電を生じること
なく、溶接を行うことが可能になる。各1周期分の前記
座標位置データおよび溶接条件は、繰返され、こうして
複数周期分、ウィービングパターンを繰返して、アーク
溶接を行う。特に本発明によれば、溶接トーチ12が取
付けられる作業端は、進行方向であるX軸、左右方向で
あるY軸および上下方向であるZ軸、さらにはX軸まわ
りの角度θを、メモリ19にストアし、このメモリ19
のストア内容に基づいてロボット本体16が動作される
ので、直交3軸X,Y,Z軸と角度θの設定によって、
作業端、したがって溶接トーチ12の動作範囲の設定を
広範囲にわたって行うことができ、その設定が容易であ
るという効果が達成される。また本発明によれば、溶接
ワイヤ13のウィービング動作の1周期T0を100%
として割合で表した1周期T0中の経過した複数の時間
T1〜Tn毎にテーブル状に、1周期T0分だけ、X
軸、Y軸およびZ軸の変位がストアされ、X軸まわりの
角度θもまたストアされ、さらに溶接電圧および溶接電
流もストアされるので、このウィービング動作のパター
ンの設定および変更を容易に行うことができるという優
れた効果もまた、達成される。さらに本発明によれば、
X軸、Y軸およびZ軸の変位は、これらの各軸X,Y,
Z毎の振幅に対する割合でストアされているので、ウィ
ービング動作のパターンの設定が容易である。さらに本
発明によれば、このメモリ19にストアされているX
軸、Y軸およびZ軸毎の変位の始点と終点とはいずれも
零としてあり、したがってウィービング動作のパターン
の繰返し動作を円滑に行うことができる。さらに本発明
によれば、溶接電圧および溶接電流を含む溶接条件は、
前記1周期T0中の時間経過の割合で表した複数nの時
間T1〜Tn毎にテーブル状にメモリ19にストアされ
ており、したがってこの溶接条件の設定、変更もまた、
容易である。さらに本発明によれば、ロボット本体16
を実際に動かしてティーチングを行わなくても、メモリ
19へのデータのストアによって、作業端の変位および
溶接条件を設定することができ、そのウィービングパタ
ーンのテーブル方式による定義を容易にすることができ
るという優れた効果が達成される。また本発明によれ
ば、ウィービング座標系における直交3軸X,Y,Zの
変位をメモリ19にストアすればよく、その速度を設定
する必要はないので、メモリ19へのデータの書込み操
作を簡略化することができ、また入力誤りを生じるおそ
れもなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のウィービング座標系を説明
するための簡略化した斜視図である。
【図2】ロボット本体16を示す簡略化した斜視図であ
る。
【図3】図1および図2に示された本発明の一実施例の
電気的構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施例の動作を説明するための図で
ある。
【図5】処理回路17の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図6】先行技術を説明するための断面図である。
【図7】ウィービングパターンを説明するための図であ
る。
【符号の説明】
12 作業端 13 溶接トーチ 14 溶接線 16 ロボット本体 17 処理回路 18 キー入力手段 19 メモリ 20〜25 各軸の駆動源 28 溶接制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 将基 神戸市中央区東川崎町3丁目1番1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (56)参考文献 特開 昭62−187575(JP,A) 特開 昭63−235075(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接ワイヤ13が取付けられる溶接トー
    チ12と、 溶接トーチ12が取付けられる作業端を有し、その作業
    端を、それぞれ直交する溶接進行方向のX軸、左右方向
    のY軸および上下方向のZ軸から成るウィービング座標
    系の各方向に変位可能であり、かつ溶接ワイヤ13はX
    軸まわりに角変位可能であるロボット本体16と、 メモリ19であって、溶接ワイヤ13のウィービング動
    作の1周期T0にわたって任意に分割指定される複数の
    時間間隔毎にテーブル状に、1周期T0分だけ、(a)
    ウィービング座標系におけるX軸の振幅に対するそのX
    軸の変位の第1割合と、Y軸の振幅に対するそのY軸の
    変位の第2割合と、Z軸の振幅に対するそのZ軸の変位
    の第3割合との各値を、ストアし、これらの各値は1周
    期T0の最初と最後にそれぞれ対応する始点と終点とで
    零に定められ、(b)X軸まわりの角度θもまた、スト
    アし、さらに(c)溶接電圧および溶接電流をストアす
    るメモリ19と、 ウィービング座標系におけるX軸、Y軸およびZ軸の各
    振幅と、前記1周期T0の時間とを入力する手段と、 溶接開始後の時間を計測するタイマと、 前記入力手段からの出力とタイマの計測時間とに応答し
    て、メモリ19にストアされているX軸、Y軸およびZ
    軸の変位、X軸まわりの角度θならびに溶接電圧および
    溶接電流を補間演算する第1演算手段と、 第1演算手段からの補間演算されたX軸、Y軸およびZ
    軸の変位、ならびにX軸まわりの角度θを、ウィービン
    グ座標系からロボット本体16のロボット座標系に座標
    変換する第2演算手段と、 第2演算手段からの出力に応答し、第2演算手段から得
    られた変位が達成されるようにロボット本体16の複数
    の各軸を駆動制御する第1制御手段17と、 第1演算手段からの補間演算された溶接電圧および溶接
    電流を補間演算する第3演算手段と、 第3演算手段からの出力に応答し、溶接トーチ12の溶
    接電圧および溶接電流を設定する第2制御手段28とを
    含むことを特徴とするウィービング動作を行うアーク溶
    接ロボット。
JP3175474A 1991-07-16 1991-07-16 ウィ―ビング動作を行うア―ク溶接ロボット Expired - Fee Related JP2500207B2 (ja)

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