JP2025540407A - 旋削ツールおよびそのための切削インサート - Google Patents

旋削ツールおよびそのための切削インサート

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JP2025540407A JP2025535230A JP2025535230A JP2025540407A JP 2025540407 A JP2025540407 A JP 2025540407A JP 2025535230 A JP2025535230 A JP 2025535230A JP 2025535230 A JP2025535230 A JP 2025535230A JP 2025540407 A JP2025540407 A JP 2025540407A
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ダヴィド ウィックストレム,
ロニー レフ,
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エービー サンドビック コロマント
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Abstract

本発明は、旋削ツールための切削インサート(1)に関し、切削インサートは、第1のすくい面(11)を含む第1の側面(2)と、第2のすくい面(12)を含む第2の側面(3)と、を備え、第1および第2の側面は、互いに反対側に配置され、反対方向を向いている。切削インサートは、第1の側面(2)と第2の側面(3)とを接続する外周面(4)を備え、外周面(4)は、第1の逃げ面(7)と第2の逃げ面(8)とを含む。第1の切れ刃(5)は、第1の逃げ面(7)と第1のすくい面(11)との間の交差部に配置され、第2の切れ刃(6)は、第2の逃げ面(8)と第2のすくい面(12)との間の交差部に配置され、第1の切れ刃(5)は、第1のノーズ切れ刃(51)を備え、第2の切れ刃(6)は、第2のノーズ切れ刃(61)を備える。切削インサート(1)を第1または第2の側面(2、3)の平面図で見たとき、切削インサート(1)の幾何学的中心(GC)から第1のノーズ切れ刃(51)の中心(C1)まで延在する第1の線(r1)は、切削インサート(1)の幾何学的中心(GC)から第2のノーズ切れ刃(61)の中心(C2)まで延在する第2の線(r2)に対してインサート角(α)を形成する。切削インサート(1)は、2つの切れ刃(5、6)のみを有し、各切れ刃は、ノーズ切れ刃(51、61)を含み、インサート角(α)は、90°~175°である。本発明はまた、かかる切削インサートを備える旋削ツール(10)に関する。
【選択図】図2

Description

本発明は、金属切削に関し、特に、回転するワークピースを機械加工するために旋削ツールが使用される旋削作業に関する。
金属切削の分野では、旋削ツールは、回転するワークピースの表面、例えばワークピースの孔の内面を機械加工するために使用され得る。かかる機械加工作業において、ツールは、ワークピースの回転軸に平行な中心軸に沿って延在し得る。
例えば、超硬合金または他の耐摩耗材料で作られた切削インサートは、概して、旋削ツールの前部に配置される。切削インサートは、多くの場合、切削インサートが割り出し可能であるように、すなわち、切削インサートがインサート座にどのように取り付けられるかに応じて、異なる切れ刃(cutting edge)を作動位置または非作動位置に位置決めすることができるように、複数の切れ刃を含む。かかる割り出し可能な切削インサートは、上面図において対称であり、これは、切削インサートが所定の角度(例えば、2回割り出し可能である切削インサートの場合は180°)だけ割り出され、依然としてインサート座に嵌合することができることを意味している。一例として、旋削に使用され得る割り出し可能な切削インサートの1つのタイプは、菱形の両面切削インサート、すなわち4つの切れ刃を有するものである。割り出し可能な切削インサートを用いると、ツール寿命、したがって費用効率を高めることができる。
回転するワークピースの孔の内部を機械加工する場合、大きな半径方向の切り込み深さを使用することが望ましい場合がある。これらの場合、切削インサートは、旋削ツール本体から半径方向に大きく延在しなければならない。しかしながら、割り出し可能な切削インサートを使用する場合、特に小型の旋削ツールの場合、空間の制限のために、ツール本体から外への大きな半径方向延在部達成することは困難な場合がある。
したがって、大きな半径方向切削深さが必要とされる内面旋削のための改善されたツールが必要とされている。
本発明の目的は、先行技術の欠点を軽減し、大きな半径方向の切削深さを必要とする内部旋削用途に適した旋削ツールおよび割り出し可能な切削インサートを提供することである。
したがって、第1の態様によれば、本発明は、旋削ツールための切削インサートに関し、切削インサートは、第1のすくい面を含む第1の側面と、第2のすくい面を含む第2の側面と、を備え、第1および第2の側面は、互いに反対側に配置され、反対方向を向いており、外周面は、第1の側面と第2の側面とを接続し、外周面は、第1の逃げ面と第2の逃げ面とを含む。第1の切れ刃は、第1の逃げ面と第1のすくい面との間の交差部に配置され、第2の切れ刃は、第2の逃げ面と第2のすくい面との間の交差部に配置される。第1の切れ刃は第1のノーズ切れ刃を備え、第2の切れ刃は第2のノーズ切れ刃を備える。切削インサートが第1または第2の側面の平面図で見られるとき、切削インサートの幾何学的中心から第1のノーズ切れ刃の中心まで延在する第1の線は、切削インサートの幾何学的中心から第2のノーズ切れ刃の中心まで延在する第2の線に対してインサート角αを形成する。切削インサートは、各々がノーズ切れ刃を含む2つの切れ刃のみを有し、インサート角αは90°~175°である。
本発明者らは、平面図において非対称であるかかる割り出し可能な切削インサートが、ツール本体の中への最小の半径方向延在部を有する一方で、ツール本体から外への有意な半径方向延在部を有し、したがって、大きい半径方向の切削深さを提供するように、旋削ツール本体の中に取り付けられ得ることを見出した。ツール本体内で、かかる切削インサートは、主にツール本体の軸方向に延在する。切削インサートを反転させながら180°の割り出しを行うと、第1および第2の切れ刃がそれぞれの作動位置および非作動位置に再配置される。
「旋削ツール」は、回転するワークピースを機械加工するために使用される切削ツールとして理解されるべきである。かかるツールは、回転するワークピースの孔の内面を機械加工するという文脈において、ボーリングバーと称されることもある。かかる旋削ツールの中心軸は、ワークピースの回転軸と平行であるが、通常、同軸ではなく、旋削ツールは、ワークピースの表面に係合するように、孔内で半径方向に移動され得る。これにより、旋削ツールとワークピースの回転軸との間の半径方向変位を変化させることによって、孔の様々な内部プロファイルを機械加工することができる。
本明細書で使用される「切れ刃」という用語は、別段の指定がない限り、ノーズ切れ刃、主切れ刃、および副切れ刃などの複数の切れ刃セグメントを潜在的に含む、完全な切れ刃を一緒に形成する切れ刃セグメントの組み合わせとして理解されるべきである。本開示によれば、正確に2つの切れ刃を有する切削インサートは、2回割り出し可能であり、各切れ刃は、ノーズ切れ刃だけでなく、主切れ刃および副切れ刃も含み得る。一例として、主切れ刃は、ノーズ切れ刃の一端から延在してもよく、副切れ刃は、ノーズ切れ刃の他端から延在してもよい。したがって、一例として、本発明による切削インサートは、第1の主切れ刃、第1の副切れ刃、および第1のノーズ切れ刃を含む第1の切れ刃と、第2の主切れ刃、第2の副切れ刃、および第2のノーズ切れ刃を含む第2の切れ刃と、を備え得る。
かかる第1および第2の主切れ刃および副切れ刃の各々は、第1または第2の側面の平面図において直線状であり得る。第1および第2のノーズ切れ刃の各々は、平面図において凸状に湾曲していてもよく、すなわち、好ましくは円弧状であってもよい。したがって、かかる図では、各ノーズ切れ刃は、例えば、主切れ刃を副切れ刃に接続する単一の半径によって形成され得る。代替的に、各ノーズ切れ刃は、例えば、いわゆるワイパー切れ刃を形成するように、異なる半径の複数の湾曲セグメント、および場合によっては直線状または実質的に直線状のセグメントを含んでもよい。ノーズ切れ刃の中心は、ノーズ切れ刃に沿って、ノーズ切れ刃のそれぞれの端点の間の中間にある点、例えば、ノーズ切れ刃に沿った主切れ刃までの距離が、ノーズ切れ刃に沿った副切れ刃までの距離と同じである点である。
第1および第2の側面は、概して、互いに平行であるそれぞれの第1および第2の平面内に延在し得る。第1および第2の側面は、平坦な表面であってもよいが、例えば、凹部または凸部を含む様々な幾何学的形成物を含んでもよく、切削形状を変化させ、切り屑の破断を改善する。第1および第2の側面にそれぞれ形成された第1および第2のすくい面は、反対方向または実質的に反対方向を向く。第1および第2の側面は、旋削ツールのインサート座の対応する支持面に当接するように配置された接触面として作用する1つ以上の部分を含むことができる。
切削インサートの中心軸は、第1の側面から第2の側面まで、切削インサートの幾何学的中心を通って、かつそれぞれの第1および第2の側面が概して延在する第1および第2の平面に垂直に延在する。切削インサートは、第1および第2の側面に開口し、ねじなどの締結要素を使用してツール本体のインサート座内に切削インサートを締結するために使用することができる貫通孔を備えてもよい。貫通孔は、切削インサートの中心軸に沿って延在してもよく、中心軸に垂直な断面において円形であってもよい。
逃げ面は、切削インサートの中心軸に平行であってもよく、すなわち、切削インサートは、負の基本形状を有してもよい。代替的に、切削インサートは、正の基本形状を有してもよく、これは、逃げ面が切削インサートの中心軸に対して非ゼロの逃げ角で延在することを意味している。
本発明による切削インサートは、主に、長手方向の旋削、すなわち、送り方向がワークピースの回転軸に平行である旋削を目的とし、それに適合されている。長手方向旋削において、主切れ刃は、旋削作業切れ刃として機能するように配置されてもよく、ノーズ切れ刃は、円筒形であるか、または金属加工品の回転軸と同心である表面を生成するように配置される。
いくつかの実施形態では、それぞれのノーズ切れ刃は、インサートを第1または第2の側面の平面図で見たときに、第1および第2のノーズ切れ刃のそれぞれの中心における接線が、90°未満であるが5°より大きい角度で、例えば5~85°の範囲内の角度で互いに交差するように形成される。
いくつかの実施形態によれば、第1の線と第2の線との間のインサート角αは、110°~160°である。インサート角αは、例えば120°と140°との間、例えば130°または約130°であってもよい。
いくつかの実施形態によれば、第1の主切れ刃は、第1のノーズ切れ刃から第2のノーズ切れ刃に近づく方向に延在し、第2の主切れ刃は、第2のノーズ切れ刃から第1のノーズ切れ刃に近づく方向に延在する。
いくつかの実施形態によれば、第1の主切れ刃から第2の側面までの距離は、第1のノーズ切れ刃から離れるにつれて減少し、第2の主切れ刃から第1の側面までの距離は、第2のノーズ切れ刃から離れるにつれて減少する。したがって、かかる実施形態によれば、切削インサートの側面図において、主切れ刃は、第1および第2の側面と平行に延在せず、それぞれのノーズ切れ刃から離れるように傾斜している。
いくつかの実施形態によれば、第1の逃げ面は、第1の主切れ刃に隣接する第1の主逃げ面を備え、第2の逃げ面は、第2の主切れ刃に隣接する第2の主逃げ面を備え、第1の主逃げ面および第2の主逃げ面は互いに隣接する。
第1の主逃げ面および第2の主逃げ面は、外周面の共通の平坦なサブ表面上に位置してもよい。かかる設計は、様々な利点を有し得る。例えば、それぞれの主切れ刃の潜在的な有効長さを増大させることができる。
第1の主切れ刃と第1の副切れ刃との間の中間で第1のノーズ切れ刃から延在する第1の二等分線は、第1または第2の側面の平面図で見たとき、第2の主切れ刃と第2の副切れ刃との間の中間で第2のノーズ切れ刃から延在する第2の二等分線と平行に延在しない。代わりに、かかる第1および第2の二等分線は、第1または第2の側面の平面図で見たとき、180°よりも小さい二等分線角度δを形成する。二等分線角度δは、必ずしもそうではないが、インサート角αに対応することができる。例えば、二等分線角度δは、90°~175°、例えば110°~150°であってもよい。したがって、二等分線角度δは、120°~130°、例えば125°であってもよい。
切削インサートは、切削インサートの中心軸に平行な方向に第1の側面から第2の側面まで測定される最大厚さを有する。いくつかの実施形態によれば、第1のノーズ切れ刃および第2のノーズ切れ刃にそれぞれ隣接する第1および第2の逃げ面の各々は、中心軸に平行な方向に、切削インサートの最大厚さの75%未満である延在長さを有する。これにより、切削インサートの強度を損なうことなく、内部旋削作業における機械加工された表面に対するクリアランスを増大させることができる。
別の態様によれば、本発明は、本明細書に開示される実施形態のいずれかによる切削インサートが取り付けられる第1のインサート座を含むツール本体を備える旋削ツールに関する。
旋削ツールは、金属ワークピースを機械加工するように構成されてもよく、切削インサートが取り付けられる前端と、コンピュータ数値制御(CNC)旋盤などの工作機械の機械インターフェースに直接または間接的にクランプされるように適合された後端と、を含んでもよい。
したがって、いくつかの実施形態によれば、ツール本体は、前端と、後端と、前端から後端まで延在するツール本体中心軸と、を備え、第1のインサート座および切削インサートは、切削インサートの幾何学的中心から第1のノーズ切れ刃の中心まで延在する第1の線が、ツール本体中心軸に対して第1の傾斜角β1だけ傾斜した方向に切削インサートの幾何学的中心から前方に延在し、切削インサートの幾何学的中心から第2のノーズ切れ刃の中心まで延在する第2の線が、ツール本体中心軸に対して第2の傾斜角β2だけ傾斜した方向に切削インサートの幾何学的中心から後方に延在するように配置される。第2の傾斜角β2は30°未満であり、第1の傾斜角β1は第2の傾斜角β2よりも少なくとも5°大きい。
本明細書で使用されるように、「後方」方向および「前方」方向は、ツール本体中心軸に沿って、それぞれ、少なくとも後方および前方方向の成分を有する方向を指す。したがって、切削インサートが第1のインサート座に取り付けられるとき、第1のノーズ切れ刃の中心は、切削インサートの幾何学的中心の前方にあり、第2のノーズ切れ刃の中心は、切削インサートの幾何学的中心の後方にある。切削インサートをインサート座内で上下逆にし、それを180°割り出すと、すなわち、第2の切れ刃が作動位置に配置されるように割り出すと、その関係は明らかに逆になり、第2のノーズ切れ刃の中心は切削インサートの幾何学的中心の前方にあり、第1のノーズ切れ刃の中心は切削インサートの幾何学的中心の後方にある。
この構成では、ツール本体に取り付けられた切削インサートは、主に2つの方向、すなわち、ツール本体の中心軸に沿った軸方向と、ツール本体から外側に向かう半径方向とに、全体的な延在部を有する。したがって、ツール本体からの半径方向の延出が大きい場合であっても、切削インサートは、少なくともツール本体の中心軸に垂直な方向ではなく、ツール本体内に多くの空間を必要としない。
かかる構成はまた、切削インサートがツール本体に取り付けられたときの、切削インサートの幾何学的中心とそれぞれの第1および第2のノーズ切れ刃との間の半径方向距離に関して表現され得る。
したがって、いくつかの実施形態によれば、切削インサートの幾何学的中心から第1のノーズ切れ刃の中心までの(ツール本体中心軸に対する)半径方向距離は、切削インサートの幾何学的中心から第2のノーズ切れ刃の中心までの半径方向距離の少なくとも2倍である。かかる半径方向距離は、ツール本体中心軸と平行であり、切削インサートの幾何学的中心を通過する線から、ツール本体中心軸に垂直な方向に測定される。
さらに、切削インサートは、インサート座に取り付けられたとき、最大内向き半径方向延在部および最大外向き半径方向延在部を有する。換言すれば、切削インサートは、インサート座に取り付けられたときに、ツール本体中心軸と平行であり、かつ切削インサートの幾何学的中心を通過する線から、切削インサートの半径方向に最も遠位の点まで、ツール本体中心軸に垂直な方向に測定される最大外向き半径方向延在部と、ツール本体中心軸と平行であり、かつ切削インサートの幾何学的中心を通過する線から、切削インサートの半径方向に最も近位の点まで、ツール本体中心軸に垂直な方向に測定される最大内向き半径方向延在部と、を有する。
かかる最大外向き半径方向延在部は、好ましくは、最大内向き半径方向延在部より大きい。いくつかの実施形態によれば、最大外向き半径方向延在部は、最大内向き半径方向延在部よりも少なくとも50%大きくてもよい。
切削インサートを収容するための座部は、ツール本体の前端に位置してもよく、またはより正確には、前端とツール本体外周面との間の境界においてツール本体内に位置してもよい。
いくつかの実施形態によれば、旋削ツール本体は、第2の切削インサートが取り付けられる第2の座部を含み、第1および第2のインサート座は、ツール本体中心軸に対して反対側、または実質的に反対側に位置する。
第1および第2の切削インサートは、切削プロセスにおいて同時に係合することはできない。それにもかかわらず、2つの切削インサートを有するかかる旋削ツールは、インサートが切削プロセスにおいて連続して使用され得、特定の構成要素を機械加工するために必要とされるツール交換の数を潜在的に低減するため、生産性の向上をもたらし得る。一例として、第1の切削インサートは、回転するワークピースの孔の中に前方向に機械加工するときに使用されてもよく、第2の切削インサートは、孔の外に後方向に機械加工するときに使用されてもよい。
2つの切削インサートを有するかかる旋削ツールの場合、ツール本体中心軸に垂直な方向におけるツール本体内の利用可能な空間は、特に小型の旋削ツールの場合、非常に限られており、したがって、本開示による設計は、特に有利である。
ここで、例示的な実施形態によって、添付の図面を参照して、本解決策をより詳細に説明する。
本発明の一実施形態による切削インサートの斜視図である。 切削インサートの上面図である。 図2に示す方向から見た切削インサートの側面図である。 図2に示す方向から見た切削インサートの側面図である。 図2に示す方向から見た切削インサートの側面図である。 図1~図5による切削インサートを含む、本発明の一実施形態による旋削ツールを示す。 図6の旋削ツールの前部の拡大図である。 切削インサートが除去された、図6~7に示される旋削ツール本体の前部を示す。
全ての図は、概略的であり、必ずしも縮尺通りではなく、概して、それぞれの実施形態を説明するために必要な部分のみを示し、他の部分は省略されるか、または単に示唆される場合がある。別途指示がない限り、同様の参照符号は、異なる図面において同様の部分を指す。
次に、図1~図5を参照して、本発明の一実施形態による切削インサート1について説明する。
切削インサート1は、第1の側面2と、第2の側面3と、第1および第2の側面2、3を接続する外周面4と、を有する。第1および第2の側面2、3は、反対方向に面し、概して、相互に平行であるそれぞれの平面内に延在する。中心軸L(図5に示す)は、第1の側面2から第2の側面3まで延在し、第1および第2の側面2、3が概して延在する平行な平面に対して垂直である。中心軸Lは、切削インサートの幾何学的中心GCを通過する。貫通孔13は、中心軸Lに沿って延在している。
外周面4は、第1の逃げ面7および第2の逃げ面8を備える。第1の側面2は第1のすくい面11を備え、第2の側面3は第2のすくい面12を備える。第1の逃げ面7と第1のすくい面11との境界には、第1の切れ刃5が形成されている。第2の逃げ面8と第2のすくい面12との境界には、第2の切れ刃6が形成されている。
第1の切れ刃5は、第1のノーズ切れ刃51と、第1の主切れ刃52と、第1の副切れ刃53と、を有する。したがって、第1の逃げ面7はまた、第1のノーズ逃げ面71、第1の主逃げ面72、および第1の副逃げ面73(図4に示される)を含む。
対応する方法で、第2の切れ刃6は、第2のノーズ切れ刃61、第2の主切れ刃62、および第2の副切れ刃63を含み、第2の逃げ面8は、第2のノーズ逃げ面81、第2の主逃げ面82、および第2の副逃げ面83を含む(図3に示す)。
逃げ面7、8は、中心軸Lと平行である。
図2は、切削インサート1の上面図、すなわち第1の側面2の平面図である。図2に示されるように、かかる平面図で見たとき、切削インサートの幾何学的中心GCから第1のノーズ切れ刃51の中心C1まで延在する第1の線r1は、切削インサートの幾何学的中心GCから第2のノーズ切れ刃61の中心C2まで延在する第2の線r2に対してインサート角αを形成する。角αは180°よりも小さく、好ましくは90°~175°である。図示の実施形態では、角αは約130°である。したがって、切削インサート1は、中心軸Lに対して非対称である。
第1および第2のノーズ切れ刃51および61の各々は、図2に最もよく見られるように、平面図において凸状に湾曲しており、第1および第2の主切れ刃および副切れ刃52、53、62、63は、かかる図において直線状である。したがって、第1および第2の主逃げ面および副逃げ面72、73、82、83は平坦面であり、ノーズ逃げ面71、81は凸面であり、各々が単一の半径によって形成され、それぞれの主逃げ面および副逃げ面を接続する。側面図において、第1および第2の主切れ刃および副切れ刃52、53、62、63は、それぞれ第1および第2のノーズ切れ刃51、61から離れるように傾斜している。
したがって、図3~図5に見られるように、第1の主切れ刃52から第2の側面3までの距離は、第1のノーズ切れ刃51から離れるにつれて減少し、第2の主切れ刃62から第1の側面2までの距離は、第2のノーズ切れ刃61から離れるにつれて減少する。対応して、第1の副切れ刃53から第2の側面3までの距離は、第1のノーズ切れ刃51から離れるにつれて減少し、第2の副切れ刃63から第1の側面2までの距離は、第2のノーズ切れ刃61から離れるにつれて減少する。
第1の主逃げ面72および第2の主逃げ面82は、互いに隣接し、図5に最もよく見られるように、外周面4の同じ平坦なサブ表面上に位置する。
図示の実施形態では、中心軸Lに平行な方向における、それぞれの第1および第2のノーズ切れ刃51、61に隣接する第1および第2の逃げ面7、8の各々の延在部hの長さ、すなわち、第1および第2のノーズ逃げ面71および81の各々の延在部は、切削インサートの全厚さtよりもはるかに小さい。この実施形態では、延在長さhは、全厚さtの約70%である。
図6~図8は、本発明の一実施形態によるツール本体20を含む旋削ツール10を示す。ツール本体20は、前端21と、後端22と、ツール本体を通って前端21から後端22まで長手方向に延在するツール本体中心軸Cと、を有する。ツール本体外周面23は、前端21と後端22とを接続する。ツール本体外周面23には、切り屑排出ためのフルート26が形成されている。図8に最もよく見られるように、ツール本体20は、前端21とツール本体外周面23との間の境界に形成された第1のインサート座24および第2のインサート座25をさらに備える。第1および第2のインサート座24、25は、ツール本体中心軸Cに対して反対側に位置する。ねじ孔27は、インサート座24、25の各々に位置する。図1~図5による切削インサート1は、切削インサート1の貫通孔13を通って第1のインサート座24のねじ孔27内に延在するねじ28を使用して、第1のインサート座24に取り付けられる。第2の切削インサート30は、同様に第2のインサート座25に取り付けられる。第2の切削インサート30は、異なる種類のものであり、異なる機械加工作業で使用されている。例えば、本実施形態では、旋削ツール10は、順方向に、例えばワークピースの孔に機械加工するときに、第2の切削インサート30が回転するワークピース(図示せず)の表面に最初に係合するように制御されてもよく、その後、旋削ツール10は、逆方向に、例えば孔から機械加工するときに、第1の切削インサート1がワークピースに係合するように制御されてもよい。
図7に最もよく見られるように、第1のインサート座24は、切削インサート1がインサート座24に取り付けられ、第1の切れ刃5が作動(動作)位置に位置するとき、第1の線r1が、ツール本体中心軸Cに対して第1の傾斜角β1だけ傾斜した方向に切削インサート1の幾何学的中心GCから前方に延在し、第2の線r2が、ツール本体中心軸Cに対して第2の傾斜角β2だけ傾斜した方向に切削インサート1の幾何学的中心GCから後方に延在するように形成される。第2の傾斜角β2は30°未満であり、第1の傾斜角β1は第2の傾斜角β2よりも少なくとも5°大きい。図6~図8に示す実施形態では、第2の傾斜角β2は約5°であり、第1の傾斜角β1は約55°である。
この構成では、切削インサート1は、ツール本体の軸方向ならびにツール本体から半径方向外側に主要延在部を有するが、中心軸Cに垂直な方向のツール本体20内への切削インサートの延在部は、かなり小さい。
かかる構成を表現する別の方法は、第1のノーズ切れ刃51の中心C1から切削インサートの幾何学的中心GCまでの半径方向距離d1を、第2のノーズ切れ刃61の中心C2から切削インサートの幾何学的中心GCまでの半径方向距離d2と比較することによる。距離d1は、距離d2の少なくとも2倍であるべきである。図示の実施形態では、距離d1は、距離d2の約8倍である。
さらに、切削インサート1は、インサート座24に取り付けられたときに、切削インサートの半径方向に最も近位の点までの最大内向き半径方向延在部と、切削インサートの半径方向に最も遠位の点までの最大外向き半径方向延在部と、を有し、かかる延在部は、ツール本体中心軸Cと平行であり、切削インサートの幾何学的中心GCを通過する線からツール本体中心軸Cに垂直な方向に沿って測定される。切削インサート1のかかる半径方向に最も遠位および近位の点は、図7に見られるように、それぞれ第1および第2のノーズ切れ刃の中心C1、C2ではないことに留意されたい。
本発明によれば、最大外向き半径方向延在部は、好ましくは、最大内向き半径方向延在部よりも大きい。図示の実施形態では、最大外向き半径方向延在部は、最大内向き半径方向延在部よりも約80%大きい。
上記の説明は複数の特異性を含むが、これらは、本明細書に記載される概念の範囲を限定するものとして解釈されるべきではなく、記載される概念の複数の例示的な実施形態の例示を単に提供するものとして解釈されるべきである。ここで説明される概念の範囲は、当業者に明らかになり得る他の実施形態を完全に包含し、したがって、ここで説明される概念の範囲は限定されるべきではないことが理解されよう。

Claims (10)

  1. 旋削ツールための切削インサート(1)であって、前記切削インサートは、
    第1のすくい面(11)を含む第1の側面(2)、および第2のすくい面(12)を含む第2の側面(3)であって、前記第1の側面と第2の側面は、互いに反対側に配置され、反対方向を向いている、第1の側面(2)および第2の側面(3)と、
    前記第1の側面(2)と前記第2の側面(3)とを接続する外周面(4)であって、前記外周面(4)は、第1の逃げ面(7)と第2の逃げ面(8)とを含む、外周面(4)と、
    前記第1の逃げ面(7)と前記第1のすくい面(11)との間の交差部に配置された第1の切れ刃(5)と、
    前記第2の逃げ面(8)と前記第2のすくい面(12)との間の前記交差部に配置された第2の切れ刃(6)と、を備え、
    前記第1の切れ刃(5)は、第1のノーズ切れ刃(51)を備え、前記第2の切れ刃(6)は、第2のノーズ切れ刃(61)を備え、前記切削インサート(1)を前記第1の側面(2)または前記第2の側面(3)の平面図で見たとき、前記切削インサート(1)の幾何学的中心(GC)から前記第1のノーズ切れ刃(51)の中心(C1)まで延在する第1の線(r1)は、前記切削インサート(1)の前記幾何学的中心(GC)から前記第2のノーズ切れ刃(61)の中心(C2)まで延在する第2の線(r2)に対してインサート角(α)を形成し、前記切削インサート(1)は、2つの切れ刃(5、6)のみを有し、各切れ刃は、ノーズ切れ刃(51、61)を含み、前記インサート角(α)は、90°~175°であることを特徴とする、切削インサート(1)。
  2. 前記インサート角(α)は、110°と160°との間である、請求項1に記載の切削インサート。
  3. 前記第1の切れ刃(5)は、第1の主切れ刃(52)を備え、前記第2の切れ刃(6)は、第2の主切れ刃(62)を備え、前記第1の主切れ刃(52)は、前記第1のノーズ切れ刃(51)から前記第2のノーズ切れ刃(61)に近づく方向に延在し、前記第2の主切れ刃(62)は、前記第2のノーズ切れ刃(61)から前記第1のノーズ切れ刃(51)に近づく方向に延在する、請求項1または2に記載の切削インサート。
  4. 前記第1の主切れ刃(52)から前記第2の側面(3)までの距離は、前記第1のノーズ切れ刃(51)から離れるにつれて減少し、前記第2の主切れ刃(62)から前記第1の側面(2)までの距離は、前記第2のノーズ切れ刃(61)から離れるにつれて減少する、請求項3に記載の切削インサート。
  5. 前記第1の逃げ面(7)は、前記第1の主切れ刃(52)に隣接する第1の主逃げ面(72)を備え、前記第2の逃げ面(8)は、前記第2の主切れ刃(62)に隣接する第2の主逃げ面(82)を備え、前記第1の主逃げ面(72)および前記第2の主逃げ面(82)は互いに隣接する、請求項3または4に記載の切削インサート。
  6. 前記第1の主逃げ面(72)および前記第2の主逃げ面(82)は、前記外周面(4)の共通の平坦なサブ表面上に位置する、請求項5に記載の切削インサート。
  7. 請求項1~6のいずれか一項に記載の切削インサート(1)が取り付けられる第1のインサート座(24)を含むツール本体(20)を備える、旋削ツール(10)。
  8. 前記ツール本体は、
    前端(21)と、
    後端(22)と、
    前記前端(21)から前記後端(22)まで延在するツール本体中心軸(C)と、を備え、
    前記第1のインサート座(24)および前記切削インサート(1)は、前記第1の線(r1)が前記ツール本体中心軸(C)に対して第1の傾斜角(β1)だけ傾斜した方向に前記切削インサート(1)の前記幾何学的中心(GC)から前方に延在し、前記第2の線(r2)が前記ツール本体中心軸(C)に対して第2の傾斜角(β2)だけ傾斜した方向に前記切削インサート(1)の前記幾何学的中心(GC)から後方に延在するように配置され、前記第2の傾斜角(β2)は、30°未満であり、前記第1の傾斜角(β1)は、前記第2の傾斜角(β2)よりも少なくとも5°大きい、請求項7に記載の旋削ツール。
  9. ツール本体中心軸(C)に関して、前記切削インサート(1)の前記幾何学的中心(GC)から前記第1のノーズ切れ刃(51)の前記中心(C1)までの半径方向距離(d1)は、前記切削インサート(1)の前記幾何学的中心(GC)から前記第2のノーズ切れ刃(61)の前記中心(C2)までの半径方向距離(d2)の少なくとも2倍である、請求項7または8に記載の旋削ツール。
  10. 前記旋削ツール本体(20)は、第2の切削インサート(30)が取り付けられる第2のインサート座(25)を含み、前記第1のインサート座(24)および前記第2のインサート座(25)は、ツール本体中心軸(C)に対して反対側、または実質的に反対側に位置する、請求項7~9のいずれか一項に記載の旋削ツール。
JP2025535230A 2022-12-22 2023-11-29 旋削ツールおよびそのための切削インサート Pending JP2025540407A (ja)

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