JP2025529136A - キラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩およびその製造方法 - Google Patents
キラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩およびその製造方法Info
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Abstract
本発明は、有機キラル触媒化合物を用いたキラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩の製造方法、および前記誘導体またはその薬学的に許容可能な塩を含む筋肉疾患、精神疾患、または退行性神経疾患の予防、改善、または治療用組成物に関する。本発明のキラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩は、MAO-B、MSTN抑制効能を有し、D1-mClu5をターゲットとし、筋減少症をはじめとする筋肉疾患、鬱病をはじめとする精神疾患、パーキンソン病をはじめとする退行性神経疾患などの予防、改善、または治療に活用することができる。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
本発明は、キラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩、その製造方法、前記誘導体またはその薬学的に許容可能な塩を含む筋肉疾患、精神疾患、または退行性神経疾患の予防、改善、または治療用組成物などに関する。
世界的に65歳以上の高齢者の80%以上が1つ以上の慢性疾患を患っており、68%以上は2つ以上の慢性疾患を患っている。前記慢性疾患の代表的な例としてパーキンソン病がある。
パーキンソン病(Parkinson’s Disease)は、ゆっくりとした運動、停止時の震え、筋肉の硬直、引きずるような歩行、曲がった姿勢などのような症状を特徴とする進行型退行性神経疾患であり、パーキンソン病は、脳の黒質(Substantia Nigra)に存在するドーパミン性脳細胞が特異的に死滅する形態学的特徴を示す。活性細胞腫(ROS)の生成、酸化的ストレス、タンパク質の異常な構造形成、ミトコンドリアの損傷などが原因として明らかになっているが、まだ正確な原因は解明されていない。
したがって、パーキンソン病を治療する際には、患者の年齢、症状の程度、および薬物の副作用などを考慮して治療薬を選択しなければならない。初期パーキンソン病の治療には、ドーパミンアゴニスト(dopamine agonist)であるMirapexやRequip、MAO-B阻害薬を投与し、運動動揺症状のある後期パーキンソン病の治療には、levodopa成分薬と併用してドーパミンアゴニスト、MAO-B阻害薬、COMT阻害薬を投与することが知られている。
グローバル製薬会社によってパーキンソン病治療薬の開発が進められているが、臨床試験の段階でほとんど脱落している。他の代案として、これらに対する受容体や転写因子レベルで調節しようとする試みが行われているが、その結果はまだ微々たる水準である。現在使用されている抗パーキンソン薬の場合、いくつかの根本的な限界を持っている。主に、パーキンソン病症状の主な原因であるドーパミン不足を単純に量的に補充したり(dopa therapy)、副作用の大きいドーパミンアゴニストを使用したりする程度であり、ほとんどの薬物が治療の概念ではなく、症状の悪化を遅らせる程度に留まっている。
パーキンソン病の根本的な病理現象は、中脳黒質の神経細胞が死滅する現象であるため、根本的な治療のためには、ドーパミン神経細胞の死滅を抑制してドーパミン生成経路を正常化(神経細胞の正常化)することが最も根本的かつ完全な治療方法である。一方、既存の薬物の場合、運動異常症および様々な形態の精神疾患の副作用を持続的に示している。結果として、ドーパミン神経系に対する根本的な治療法にはならない限界点を有していることが分かる。
すなわち、従来、パーキンソン病治療剤は、ドーパミンアゴニストおよびMAO-B阻害薬のメカニズムを中心に開発されてきたが、パーキンソン病の運動障害によって誘発される筋萎縮発生については全く研究が行われておらず、前記筋萎縮を回復させるメカニズムの治療剤は国内外でほとんどないのが現状である。
パーキンソン病患者は、世界的に約630万人に達しており、市場規模は約4兆ウォンにも達している。韓国でも患者数は10万人を超えており、市場規模は約3000億ウォンと推定されている。特に60歳以上の高齢者での発症率が高く(約1~2%)、高齢化社会に入るほどその影響の大きい疾患の一つであり、保健社会の実現のためには必ず克服しなければならない課題となっている。
一方、ラクタム(lactam)は、高い生体活性を持つ医薬品や素材化学の主原料として、医学、素材、材料化学、合成化学などにおいて非常に重要な中間体として使用されている。例えば、ベータラクタムとして人間が初めて発見したペニシリンと心血管疾患に優れた効能を示すゼチーアがあり、ガンマラクタム骨格からなるレビチラセタムはエピレプシーに使用されており、血管形成を抑制する効能が知られているアザスピレンは、子宮癌治療剤として応用されている。このように、ラクタムは生理活性を持っており、実際の薬として広く使われており、新薬開発の主要原料として活用されている。
ラクタムは、複雑な有機分子の核心構成成分であって、医薬品、合成化学、素材などに幅広く活用される基本骨格であるが、ラクタム化合物の製造に必要な触媒反応に関する研究開発はしばらく止まっていた。炭化水素からラクタム化合物にするための反応において、核心中間体であるカルボニルニトレン(carbonylnitrene)が常温で副産物に分解され安すぎるためである。すなわち、クルチウス転位過程(Curtius rearrangement)は、ラクタム製造の最も大きな障害であった。したがって、これを解決できる新しい触媒の開発が切望されている。
このような背景下、本発明者は、前述のような従来技術の問題点を解決するために鋭意努力した結果、特定の構造を有する有機キラル触媒化合物を利用する場合、少量の触媒でガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩を高純度で大量に製造できることを確認し、神経細胞死滅の抑制、神経保護、ドーパミン経路の正常化、運動性増加、抗けいれん、筋肉増加を同時に可能にする治療剤として活用が可能であることを確認し、本発明を完成した。
本発明の目的は、キラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩を提供することである。
本発明の他の目的は、前記誘導体またはその薬学的に許容可能な塩を有効成分として含む、筋肉疾患、精神疾患、または退行性神経疾患の予防、改善、または治療のための組成物を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、前記誘導体またはその薬学的に許容可能な塩の製造方法を提供することである。
しかしながら、本発明が達成しようとする技術的課題は、以上で言及した課題に限定されるものではなく、言及されていない他の課題は、以下の記載から当該技術分野の通常の技術者に明確に理解されるであろう。
前記課題を解決するために、本発明は、下記[化学式1a]で表されるキラルガンマラクタム誘導体の薬学的に許容可能な塩;下記[化学式1b]で表されるキラルガンマラクタム誘導体の薬学的に許容可能な塩;下記[化学式1c]で示されるキラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩;およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか一つ以上を有効成分として含む筋肉疾患、精神疾患、または退行性神経疾患の予防または治療のための薬学的組成物を提供することができる。この際、誘導体またはその薬学的に許容可能な塩は、そのラセミ体、溶媒化物などを含む。
[化学式1a]
[化学式1b]
[化学式1c]
本発明の一具現例として、下記[化学式1c]で表されるキラルガンマラクタム誘導体の薬学的に許容可能な塩は、塩酸塩、臭酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、スズ酸塩、マレイン酸塩、グルコン酸塩、コハク酸塩、ギ酸塩、トリフルオロ酢酸塩、シュウ酸塩、フマル酸塩、グルタル酸塩、アジピン酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、パラトルエンスルホン酸塩、カンファースルホン酸塩、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上であってもよいが、これらに限定されるものではない。好ましくは塩酸塩であってもよく、より好ましくは下記[化学式1d]で示される塩であってもよい。
[化学式1d]
本発明の他の具現例として、前記筋肉疾患は、無緊張症(atony)、筋萎縮症(muscular atrophy)、筋ジストロフィー(muscular dystrophy)、筋無力症、悪液質(cachexia)、硬直性脊椎症候群(rigid spinesyndrome)、筋萎縮性側索硬化症(ルー・ゲーリック病、amyotrophic lateral sclerosis)、シャルコー・マリー・トゥース病(Charcot-Marie-Tooth disease)、筋肉減少症(sarcopenia)、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上であってもよいが、これらに限定されない。
本発明の他の具現例として、前記精神疾患は、うつ病(depression)、躁病(mania)、双極性障害(bipolar disorder)、統合失調症(schizophrenia)、譫妄(delirium)、パニック障害(panic disorder)、注意欠如・多動症(Attention-Deficit Hyperactivity Disorder、ADHD)、認知障害(cognitive disorder)、不安障害(anxiety disorder)、心的外傷後ストレス障害(Post-traumatic Stress Disorder、PTSD)、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか一つ以上であってもよいが、これに限定されるものではない。
本発明の他の具現例として、前記退行性神経疾患は、アルツハイマー病(alzheimer’s disease)、パーキンソン病(parkinson’s disease)、ハンティントン病(huntington’s disease)、ピック病(pick’s disease)、クロイツフェルト・ヤコブ病(Creutzfeldt-Jakob disease)、脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)、脊髄小脳運動失調症(spinocerebellar ataxia)、フリードライヒ運動失調症(Friedreich’s ataxia)、マシャド・ジョセフ病(Machado-Joseph disease)、ジストニア(dystonia)、進行性核上性麻痺(progressive supranuclear palsy)、老人性痴呆(senile dementia)、レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)、前頭側頭葉型認知症(frontotemporal dementia)、脳血管性認知症(vascular dementia)、アルコール痴呆(alcohol related dementia)、初老性痴呆(pre-senile dementia)、側頭葉てんかん(temporal lobe epilepsy)、多発性硬化症(multiple sclerosis)、脳アミロイド血管症(cerebral amyloid angiopathy)、全身性アミロイド病(systemic amyloidosis)、トゥレット症候群(Tourette’s disorder)、脳卒中(stroke)、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか一つ以上であってもよいが、これに限定されるものではない。
また、本発明は、筋肉疾患、精神疾患、または退行性神経疾患の予防または治療用薬剤の製造のための前記[化学式1a]で示されるキラルガンマラクタム誘導体の薬学的に許容可能な塩;前記[化学式1b]で表されるキラルガンマラクタム誘導体の薬学的に許容可能な塩;前記[化学式1c]で表されるキラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩;およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上の用途を提供することができる。
さらに、本発明は、前記[化学式1a]で表されるキラルガンマラクタム誘導体の薬学的に許容可能な塩;前記[化学式1b]で表されるキラルガンマラクタム誘導体の薬学的に許容可能な塩;前記[化学式1c]で表されるキラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩;およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上を個体に投与する段階を含む、筋肉疾患、精神疾患、または退行性神経疾患の予防または治療方法を提供することができる。
また、本発明は、前記[化学式1a]で表されるキラルガンマラクタム誘導体の化粧品学的に許容可能な塩;前記[化学式1b]で表されるキラルガンマラクタム誘導体の化粧品学的に許容可能な塩;前記[化学式1c]で表されるキラルガンマラクタム誘導体またはその化粧品学的に許容可能な塩;およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上を有効成分として含む、筋肉疾患、精神疾患、または退行性神経疾患の予防または改善用の化粧料組成物を提供することができる。
また、本発明は、前記[化学式1a]で表されるキラルガンマラクタム誘導体の食品学的に許容可能な塩;前記[化学式1b]で表されるキラルガンマラクタム誘導体の食品学的に許容可能な塩;前記[化学式1c]で表されるキラルガンマラクタム誘導体またはその食品学的に許容可能な塩;およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上を有効成分として含む、筋肉疾患、精神疾患、または退行性神経疾患の予防または改善用の食品組成物を提供することができる。
また、本発明は、以下の段階を含む、[化学式1a]で表されるキラルガンマラクタム誘導体の薬学的に許容可能な塩を有効成分として含む、筋肉疾患、精神疾患、または退行性神経疾患の予防または治療のための薬学的組成物の製造方法を提供する。
(1)[化学式2]で示される触媒化合物を用いて、[化学式3a]で示される化合物から[化学式4a]で示される化合物を製造する段階;
(2)[化学式4a]で表される化合物から[化学式5a]で表される化合物を製造する段階;
(3)[化学式5a]で表される化合物から[化学式6a]で表される化合物を製造する段階;および
(4)[化学式6a]で表される化合物を、水素化ナトリウム(NaH)、エチルブロモアセテート(BrCH2COOEt)、およびアンモニア(NH3)を処理して、[化学式1a]で表される化合物を製造する段階;
[化学式1a]
[化学式2]
[化学式3a]
[化学式4a]
[化学式5a]
[化学式6a]
前記化学式2において、R1およびR2は、それぞれ同一あるいは異なり、それぞれ水素、C1-C6のアルキル基、ハロゲン基、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、アルコキシ基、C3-C8のアリール基、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上であり、R3は、C3-C8のアリール基であり、前記アリール基の1以上の水素は、非置換であるか、C1-C6のアルキル基、ハロゲン基、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、アルコキシ基、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上で置換されたものであり、前記化学式5aにおいて、R4は水素またはハロゲン基であってもよい。
本発明の一具現例として、前記[化学式2]で表される触媒化合物は、下記表1に記載の触媒化合物およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上であってもよいが、これに限定されるものではない。
本発明の他の具現例として、前記[化学式5a]で表される化合物は、下記表2に記載の化合物およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上であってもよいが、これに限定されるものではない。
また、本発明は、以下の段階を含む、[化学式1b]で表されるキラルガンマラクタム誘導体の薬学的に許容可能な塩を有効成分として含む、筋肉疾患、精神疾患、または退行性神経疾患の予防または治療のための薬学的組成物の製造方法を提供することができる。
(1)[化学式2]で示される触媒化合物を用いて、[化学式3b]で示される化合物から[化学式4b]で示される化合物を製造する段階;
(2)[化学式4b]で表される化合物から[化学式5b]で表される化合物を製造する段階;
(3)[化学式5b]で表される化合物から[化学式6b]で表される化合物を製造する段階;および
(4)[化学式6b]で示される化合物を、水素化ナトリウム(NaH)、エチルブロモアセテート(BrCH2COOEt)、およびアンモニア(NH3)を処理して、[化学式1b]で表される化合物を製造する段階;
[化学式1b]
[化学式2]
[化学式3b]
[化学式4b]
[化学式5b]
[化学式6b]
前記化学式2において、R1およびR2は、それぞれ同一あるいは異なり、それぞれ水素、C1-C6のアルキル基、ハロゲン基、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、アルコキシ基、C3-C8のアリール基、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上であり、R3は、C3-C8のアリール基であり、前記アリール基の1以上の水素は、非置換であるか、C1-C6のアルキル基、ハロゲン基、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、アルコキシ基、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上で置換されたものであり、前記化学式5bにおいて、R4は水素またはハロゲン基であり、R5はC1-C6のアルキル基またはベンジル基であってもよい。
本発明の一具現例として、前記[化学式2]で表される触媒化合物は、前記表1に記載の触媒化合物およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上であってもよいが、これに限定されるものではない。
本発明の他の具現例として、前記[化学式5b]で表される化合物は、下記表3に記載の化合物およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上であってもよいが、これに限定されるものではない。
また、本発明は、以下の段階を含む、[化学式1d]で表されるキラルガンマラクタム誘導体の薬学的に許容可能な塩を有効成分として含む、筋肉疾患、精神疾患、または退行性神経疾患の予防または治療のための薬学的組成物の製造方法を提供することができる。
(1)[化学式2]で示される触媒化合物を用いて、[化学式3b]で示される化合物から[化学式4b]で示される化合物を製造する段階;
(2)[化学式4b]で表される化合物から[化学式5b]で表される化合物を製造する段階;
(3)[化学式5b]で表される化合物から[化学式6b]で表される化合物を製造する段階;および
(4)[化学式6b]で表される化合物を、水素化ナトリウム(NaH)、エチルブロモアセテート(BrCH2COOEt)、およびヒドラジン水和物(hydrazine hydrate)を処理して、[化学式1d]で表される化合物を製造する段階;
[化学式1d]
[化学式2]
[化学式3b]
[化学式4b]
[化学式5b]
[化学式6b]
前記化学式2において、R1およびR2は、それぞれ同一あるいは異なり、それぞれ水素、C1-C6のアルキル基、ハロゲン基、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、アルコキシ基、C3-C8のアリール基、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上であり、R3は、C3-C8のアリール基であり、前記アリール基の1以上の水素は、非置換であるか、C1-C6のアルキル基、ハロゲン基、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、アルコキシ基、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上で置換されたものであり、前記化学式5bにおいて、R4は水素またはハロゲン基であり、R5はC1-C6のアルキル基またはベンジル基であってもよい。
本発明の一具現例として、前記[化学式2]で表される触媒化合物は、前記表1に記載の触媒化合物およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上であってもよいが、これに限定されるものではない。
本発明の他の具現例として、前記[化学式5b]で表される化合物は、前記表3に記載の化合物およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上であってもよいが、これらに限定されるものではない。
本発明において、用語「置換」は、化合物の分子中に含まれる原子または原子団を他の原子または原子団に置き換える反応である。
本発明において、「アルキル基」という用語は、特定の数の炭素原子を有し、少なくとも1つの原子価を有する直鎖、分岐鎖、または環状飽和脂肪族炭化水素に由来する基を指す。このようなアルキル基の例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、2-ブチル基、3-ブチル基、ペンチル基、n-ヘキシル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などであってもよいが、これらに限定されるものではない。
本発明において、用語「アリール基」は、単環(例えば、フェニル)または複数の縮合環(例えば、ナフチル)を有する炭素原子数6~20の不飽和芳香族環状化合物を意味する。このようなアリールの例としては、フェニル基、ナフチル基などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明において、用語「アルコキシ基」は、アルキル基に酸素原子が結合して構成された原子団CnH2n+1O-を意味するものであり、このようなアルコキシ基の例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、またはフトキシなどが挙げられるが、これに限定されるものではない。
本発明において、用語「ハロゲン基」は、周期率表の17族に属する元素であり、フッ素(F)、塩化物(Cl)、臭素(Br)、またはヨウ素(I)などであってもよいが、これに限定されるものではない。
本発明の一実施例によるキラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩は、MAO-B、MSTN抑制効能を有し、D1-mClu5をターゲットとし、筋減少症をはじめとする筋肉疾患、うつ病をはじめとする精神疾患、パーキンソン病をはじめとする退行性神経疾患などの予防、改善、または治療に活用することができる。特に、薬学的に許容可能な塩は、誘導体と比較してはるかに優れたパーキンソン病制御効能を示すことができる。
本発明の一実施例による前記誘導体またはその薬学的に許容可能な塩の製造方法は、キラル性小分子化合物ベースのアプローチであり、ドーパミンアゴニストに集中していた従来の標的とは異なり、筋肉疾患、精神疾患、または退行性神経疾患に対する新規の治療薬のパラダイムを先制的にリードすることができる。
本発明の一実施例による前記誘導体またはその薬学的に許容可能な塩の製造方法は、適量の有機触媒基盤を利用して、高い立体選択性を有するキラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩の製造が可能である。また、前記キラルガンマラクタム誘導体は、核心バイオ素材として、グローバルバイオ医薬品の源泉核心素材として発掘することができる。
本発明の一実施例によるキラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩およびその製造方法の効果は、以上に言及されたものに限定されず、言及されていない他の効果は、以下の記載から通常の技術者に明確に理解されるであろう。
本発明者らは、従来のキラル触媒によるガンマラクタム誘導体の合成において、キラル触媒合成の難しさ、キラル触媒の過剰な使用量の問題などを解決し、反応時間の短縮を介して大量生産の問題を解決した。
具体的には、本発明者らは、立体選択性に優れた二官能性有機キラル触媒化合物を用いて、ニトロ化合物から高い立体選択性を有する非天然ガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩を製造した。また、前記合成されたキラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩のMAO-B、MSTN抑制効能、および行動実験、脳活性変化の研究を通じて、筋肉疾患、精神疾患、または退行性神経疾患の予防、改善、または治療効果を確認した。
前記結果から、本発明は、下記表4に記載のキラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩を有効成分として含む、筋肉疾患、精神疾患、または退行性神経疾患の予防または治療のための薬学的組成物を提供する。
また、本発明は、筋肉疾患、精神疾患、または退行性神経疾患の予防または治療用薬剤の製造のためのキラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩の用途を提供することができる。
また、本発明は、前記キラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩を個体に投与する段階を含む、筋肉疾患、精神疾患、または退行性神経疾患の予防または治療方法を提供することができる。
本発明において、「薬学的に許容可能な塩」という用語は、化合物が投与される有機体に深刻な刺激を引き起こさず、化合物の生物学的活性と物性を損なわない化合物の剤形を意味する。前記薬学的に許容可能な塩は、本発明の化合物を塩酸、臭素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸などのスルホン酸、酒石酸、ギ酸、クエン酸、酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、カプリン酸、イソブタン酸、マロン酸、琥珀酸、フタル酸、グルコン酸、安息香酸、乳酸、フマル酸、マレイン酸、サリチル酸などの有機カルボン酸と反応させて得ることができる。また、本発明の化合物を塩基と反応させて、アンモニウム塩、ナトリウムまたはカリウム塩などのアルカリ金属塩、カルシウムまたはマグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩などの塩、ジシクロヘキシルアミン、N-メチル-D-グルカミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミンなどの有機塩基の塩およびアルギニン、リジンなどのアミノ酸塩を形成することにより得ることもできる。また、薬学的に許容される塩だけでなく、通常の方法で製造できるすべての塩、水和物および溶媒和物のいずれもを含んでもよい。
本発明において、用語「予防」は、本発明の組成物の投与により、筋疾患、うつ病、パーキンソン病などの老人性疾患の発生、拡散または再発を抑制または遅延させるあらゆる行為を意味し、「治療」は、本発明の組成物の投与により、前記疾患の症状が改善または有益に変化するあらゆる行為を意味する。
本発明において、用語「薬学的組成物」は、前記疾患の予防または治療を目的として製造されたものを意味し、それぞれ通常の方法に従って様々な形態に製剤化して使用されることができる。例えば、酸剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、懸濁液、エマルジョン、シロップなどの経口型剤形に剤形化することができ、外用剤、坐剤および滅菌注射液の形で剤形化して使用することができる。
本発明において、「有効成分として含む」とは、所望の生物学的効果を実現するために必要または十分な量で当該成分が含まれることを意味する。実際の適用において、有効成分として含まれる量の決定は、対象疾患を治療するための量であり、他の毒性を引き起こさない事項を考慮して決定することができ、例えば、治療される疾患または病態、投与される組成物の形態、被験体の大きさ、または疾患または病態の重症度などのような様々な要因によって変化することができる。本発明が属する分野で通常の技術を有する技術者であれば、過度の実験を伴わずに個々の組成物の有効量を経験的に決定することができる。
また、本発明の薬学的組成物は、それぞれの剤形に応じて、前記記載の有効成分の他に、さらに薬学的に許容可能な担体を1種以上含んでもよい。
前記薬学的に許容可能な担体は、生理食塩水、滅菌水、リンガー液、緩衝生理食塩水、デキストロース溶液、マルトデキストリン溶液、グリセロール、エタノールおよびこれらの成分の1つ以上の混合物であってもよく、必要に応じて、抗酸化剤、緩衝液、静菌剤などの他の通常の添加剤をさらに含んでもよい。また、希釈剤、分散剤、界面活性剤、結合剤および潤滑剤をさらに添加して、水溶液、懸濁液、乳濁液などの注射用剤形、丸剤、カプセル、顆粒または錠剤に製剤化することもできる。さらに、当分野の適当な方法、またはRemington’s Pharmaceutical Science(Mack Publishing Company、Easton PA)に開示されている方法を用いて、各疾患に応じて、または成分に応じて好ましく製剤化することもできる。
本発明の組成物は、目的とする方法に応じて、薬学的に有効な量で経口投与または非経口投与することができ、本発明の用語「薬学的に有効な量」は、医学的治療に適用可能な合理的なベネフィット/リスクの比で疾患を治療するのに十分であり、副作用を引き起こさない程度の量を意味し、有効用量レベルは、患者の健康状態、重症度、薬物の活性、薬物に対する敏感度、投与方法、投与時間、投与経路および排出率、治療期間、配合または同時に使用される薬物を含む要素、およびその他の医学分野でよく知られている要素に基づいて決定することができる。
本発明において、用語「個体」は、前記疾患の予防、治療、および/または診断を必要とする家畜、ヒトなどの哺乳類であれば限定されないが、好ましくはヒトであり得る。
本発明の薬学的組成物は、個体に投与するための様々な形態に剤形化することができ、非経口投与用剤形の代表的なものは注射用剤形であり、等張性水溶液または懸濁液が好ましい。注射用剤形は、適切な分散剤または湿潤剤および懸濁化剤を使用して、当業界に公知の技術に従って製造することができる。例えば、各成分を生理食塩水または緩衝液に溶解して注射用に剤形化することができる。また、経口投与用の剤形としては、例えば、摂取型錠剤、頬側錠剤、トローチ、カプセル、エリキシル、サスペンション、シロップおよびウエハなどがあるが、これらの剤形は、有効成分の外に希釈剤(例:ラクトース、デキストロース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、セルロースおよび/またはグリシン)および滑沢剤(例えば、シリカ、タルク、ステアリン酸およびそのマグネシウムまたはカルシウム塩および/またはポリエチレングリコール)を含んでもよい。前記錠剤は、マグネシウムアルミニウムシリケート、デンプンペースト、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび/またはポリビニルピロリジンなどの結合剤を含んでもよく、場合によっては、デンプン、寒天、アルギン酸またはそのナトリウム塩などのような崩解剤、吸収剤、着色剤、香味剤および/または甘味剤をさらに含んでもよい。前記剤形は、通常の混合、顆粒化またはコーティング方法によって製造されてもよい。
さらに、本発明の薬学的組成物は、防腐剤、水和剤、乳化促進剤、浸透圧調節のための塩または緩衝剤のような補助剤とその他の治療上有用な物質をさらに含んでもよく、通常の方法に従って製剤化することができる。
本発明による薬学的組成物は、経口、経皮、皮下、静脈または筋肉を含む様々な経路を介して投与することができ、活性成分の投与量は、投与経路、患者の年齢、性別、体重および患者の重症度などの様々な因子に応じて適切に選択することができる。また、本発明の組成物は、目的とする効果を上昇させることのできる公知の化合物とも併用して投与することができる。
本発明による薬学的組成物の投与経路としては、経口的に、または静脈内、皮下、鼻腔内、腹腔内などの非経口的に、人や動物に投与することができる。経口投与には、舌下投与も含まれる。非経口投与は、皮下注射、筋肉内注射および静脈注射などの注射法および点滴法を含む。
また、本発明による薬学的組成物は、本発明の効果を発揮する限り、その剤形、投与経路および投与方法に特に限定されず、本発明の薬学的組成物は、有効成分として前記キラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩の以外に公知の薬剤をさらに含んでもよく、これらの疾患の治療のために公知の他の治療と併用してもよい。
実施例で使用される用語は、説明のために使用されるものであり、限定する意図で解釈されるべきではない。単数の表現は、文脈上明らかに異なる意味でない限り、複数の表現を含む。本明細書において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品、またはそれらの組み合わせが存在することを指定することを意図するものであって、1つまたはそれ以上の他の特徴や、数字、段階、動作、構成要素、部品、またはそれらを組み合わせたものの存在または付加の可能性を事前に排除するものではないと理解されるべきである。
他に定義されない限り、技術的または科学的な用語を含め、ここで使用されるすべての用語は、実施例が属する技術分野において通常の知識を有する者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有している。一般的に使用される辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈上持つ意味と一致する意味を持つと解釈されるべきであり、本出願で明確に定義されない限り、理想的または過度に形式的な意味に解釈されない。
実施例の構成要素を説明するに際して、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することがある。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語によって該当構成要素の本質や順番または順序などが限定されるものではない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されると記載されている場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接連結または接続されてもよいが、各構成要素の間に別の構成要素が「連結」、「結合」または「接続」されることもできると理解されるべきである。
以下、添付の図面を参照して実施例を詳細に説明する。しかし、実施例には様々な変更が加えられることがあり、特許出願の権利範囲がこのような実施例によって制限されたり、限定されるものではない。実施例に対する全ての変更、等価物または代替物が権利範囲に含まれるものと理解されるべきである。
また、添付の図面を参照して説明する際に、図面の符号に関係なく、同一の構成要素には同一の参照符号を付与し、これに対する重複する説明は省略するものとする。実施例を説明するにあたり、関連する公知技術に関する具体的な説明が実施例の要旨を不要に曖昧にする可能性があると判断される場合、その詳細な説明を省略する。
本発明は、様々な変形を加えることができ、様々な実施例を有することができるため、以下、特定の実施例を図面に例示し、詳細な説明にて詳しく説明する。しかし、これは、本発明を特定の実施形態に対して限定するものではなく、本発明の思想および技術範囲に含まれるすべての変形、均等物または代替物を含むものと理解されるべきである。本発明を説明するにあたり、関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすることがあると判断される場合、その詳細な説明を省略する。
実施例1.本発明の有機キラル触媒化合物の製造
本発明の一実施例による有機キラル触媒化合物、すなわち、アリール化された(arylated)チオ尿素(thiourea)触媒の製造方法を下記反応式1に示した。
[反応式1]
トルエン(0.5M)内の(R,R)-1,2-ジフェニルエチレンジアミン(1.0当量)の懸濁液にチオ尿素(0.95当量)を0℃で添加し、その混合物を30秒間攪拌した。生成物を真空濃縮し、エチル(メタノール/メチレンクロライド1:20)を含むシリカゲルでフラッシュカラムクロマトグラフィーにて精製した。CH2Cl2(0.1M)内のチオ尿素置換されたDPEN(1.0当量)にアルキルケトン(1.1当量)を加え、その混合物を室温で1時間攪拌した。NaBH4(2.0当量)およびエタノールを0℃で添加し、その混合物を室温で1時間攪拌した。生成物をセライトフィルターでろ過し、その混合物を酢酸エチルで抽出した。組み合わせた有機抽出物を塩水(brine)で洗浄し、乾燥(MgSO4)して、真空濃縮した。生成物をシリカゲルカラム(メタノール/メチレンクロライド1:20)でクロマトグラフィーにて精製し、褐色の発泡固体として、純粋なアミド生成物(定量的収率)を収得した。
前記有機キラル触媒化合物の具体的な実施例は下記表5のとおりである。
(1)1-((1R,2R)-2-(3,5-bis(trifluoromethyl)benzylamino)-1,2-diphenylethyl)-3-(3,5-bis(trifluoromethyl)phenyl)thiourea(1a、化学式2-1)
93%yield;[α]D
20=+0.45(c=0.11、CH2Cl2);1HNMR(500MHz、DMSO-d6)δ7.61(br、3H)、7.39~7.29(m、16H)、4.54(s、4H);13CNMR(100MHz、DMSO-d6)δ171.58、157.99、142.12、131.46、134.14、129.17、127.28、125.67、122.96、112.29、89.59、89.05、84.78;IR(KBr)3032.6、2871.3、1663.5、1386.6、1275.9、1117.5、930.2、700.2cm-1;HRMS(FAB+)forC32H23F12N3S[M+H]+Calcd:709.1421、Found:709.1428
(2)1-[(1R,2R)-2-(Pentan-3-ylamino)-1,2-diphenylethyl]-3-(p-tolyl)thiourea(1b、化学式2-2)
86%yield;[α]D
20=+0.19(c=1.00、CH2Cl2);1HNMR(300MHz、DMSO-d6)δ9.76(s、1H)、7.89(d、J=7.0Hz、1H)、7.32~7.18(m、14H)、5.44(s、1H)、4.08(d、J=5.1Hz、1H)、2.29(s、2H)、2.02(s、1H)、1.39(s、1H)、1.20~1.06(m、4H)、0.68(t、J=7.5Hz、3H)、0.41(t、J=7.1Hz、3H);13CNMR(100MHz、DMSO-d6)δ181.04、141.83、141.55、136.71、134.88、130.03、128.67、128.51、127.49、127.40、124.67、64.28、63.77、55.84、26.71、24.02、21.20、10.94、8.30;IR(KBr)3180.2、2958.4、1948.8、1510.1、1240.1、821.6、700.1、565.1cm-1;HRMS(FAB+)forC27H34N3S[M+H]+Calcd:432.2473、Found:432.6537、pattern432.5、345.3、266.4、176.3、106.01
(3)1-[3,5-Bis(trifluoromethyl)phenyl]-3-[(1R,2R)-2-(pentan-3-ylamino)-1,2-diphenylethyl]thiourea(1c、化学式2-3)
90%yield;[α]D
20=+0.31(c=0.11、CH2Cl2);1HNMR(300MHz、DMSO-d6)δ10.5(br、1H)、8.30(s、2H)、7.74(s、1H)、7.40~7.19(m、10H)、5.57(br、1H)、4.18(d、J=4.9Hz、1H)、2.09(m、1H)、1.24~1.20(m、4H)、0.75(t、J=7.1Hz、3H)、0.50(t、J=6.0Hz、3H);13CNMR(100MHz、DMSO-d6)δ181.10、142.49、140.88、130.96、130.64、128.70、128.59、128.56、127.60、125.22、122.52、122.19、116.70、64.34、63.62、56.48、26.64、23.90、10.98、8.54;IR(KBr)3239.9、2964.2、1471.5、1278.6、1135.9、885.2、700.1cm-1;HRMS(FAB+)forC28H30F6N3S[M+H]+Calcd:554.2065、Found:554.2065
(4)1-[(1R,2R)-2-(Pentan-3-ylamino)-1,2-diphenylethyl]-3-[4-(trifluoromethyl)phenyl]thiourea(1d、化学式2-4)
88%yield;[α]D
20=+45.5(c=0.02、CH2Cl2);1HNMR(300MHz、DMSO-d6)δ10.2(brs、1H)、8.41(brs、1H)、7.79(d、J=8.0Hz、2H)、7.64(d、J=8.5Hz、2H)、7.35~7.15(m、10H)、5.53(brs、1H)、4.13(d、J=5.5Hz、1H)、2.07(m、1H)、1.30~1.15(m、4H)、0.73(t、J=7.1Hz、3H)、0.49(t、J=6.9Hz、3H);13CNMR(100MHz、DMSO-d6)δ180.91、143.97、141.18、128.64、128.52、127.69、127.48、126.29、122.41、64.43、63.71、56.32、26.68、23.98、10.98、8.53;IR(KBr)3205.3、2962.3、1945.9、1741.5、1517.8、1324.9、1245.9、1066.5、840.9、700.1、597.9cm-1;HRMS(FAB+)forC27H31F3N3S[M+H]+Calcd:486.2191、Found:486.2190
(5)1-[(1R,2R)-2-(Pentan-3-ylamino)-1,2-diphenylethyl]-3-(perfluorophenyl)thiourea(1e、化学式2-5)
89%yield;[α]D
20=+80.4(c=0.02、CH2Cl2);1HNMR(300MHz、DMSO-d6)δ9.47(s、1H)、8.61(s、1H)、7.30~7.15(m、10H)、5.48(brs、1H)、4.13(d、J=6.1Hz、1H)、2.08(m、1H)、1.54(br、1H)、1.30~1.14(m、4H)、0.74(t、J=7.4Hz、3H)、0.55(t、J=6.3Hz、3H);13CNMR(100MHz、DMSO-d6)δ183.63、145.82、143.43、141.90、140.77、139.01、138.84、136.56、129.39、128.61、128.43、127.68、127.60、115.93、64.77、64.53、56.37、26.72、24.16、10.86、8.58;IR(KBr)3299.8、2964.2、1525.5、1344.2、1145.6、991.3、912.2、700.1、605.6cm-1;HRMS(FAB+)forC26H27F5N3S[M+H]+Calcd:508.1846、Found:508.1848
(6)1-(4-Nitrophenyl)-3-[(1R,2R)-2-(pentan-3-ylamino)-1,2-diphenylethyl]thiourea(1f、化学式2-6)
89%yield;[α]D
20=+37.7(c=0.02、CH2Cl2);1HNMR(300MHz、DMSO-d6)δ10.5(s、1H)、8.16(m、2H)、7.90(d、J=9.1Hz、2H)、7.37~7.15(m、10H)、5.54(brs、1H)、4.16(d、J=5.5Hz、1H)、2.07(m、1H)、1.30~1.15(m、4H)、0.75(t、J=7.4Hz、3H)、0.50(t、J=7.4Hz、3H);13CNMR(100MHz、DMSO-d6)δ180.51、146.95、142.46、141.92、140.92、128.68、128.56、127.72、125.16、120.92、64.35、63.80、56.35、55.59、26.70、23.96、11.03、8.61;IR(KBr)3330.5、2960.2、2599.6、2456.4、2345.0、1951.6、1743.3、1496.5、1346.1、1110.8、1072.2、852.4、700.0、586.3cm-1;HRMS(FAB+)forC26H31N4O2S[M+H]+Calcd:463.2168、Found:463.2165
(7)1-(4-Cyanophenyl)-3-[(1R,2R)-2-(pentan-3-ylamino)-1,2-diphenylethyl]thiourea(1g、化学式2-7)
69%yield;[α]D
20=+55.5(c=0.02、CH2Cl2);1HNMR(300MHz、DMSO-d6)δ10.3(brs、1H)、8.54(brs、1H)、7.84~7.72(m、4H)、7.35~7.17(m、10H)、5.54(brs、1H)、4.14(d、J=5.2Hz、1H)、2.07(brs、1H)、1.56(brs、1H)、1.21(m、4H)、0.74(t、J=7.4Hz、3H)、0.49(t、J=6.9Hz、3H);13CNMR(100MHz、DMSO-d6)δ180.62、144.83、141.92、141.05、133.40、128.67、128.33、127.68、127.64、127.51、121.76、119.76、105.41、64.41、63.72、60.43、56.33、26.74、23.98、21.42、14.74、11.02、8.56;IR(KBr)3317.0、2960.2、2360.4、2225.5、1949.7、1739.5、1508.1、1315.2、1176.4、1072.2、837.0、700.0、545.8cm-1;HRMS(FAB+)forC27H31N4S[M+H]+Calcd:443.2269、Found:443.2271
(8)1-(4-Fluorophenyl)-3-[(1R,2R)-2-(pentan-3-ylamino)-1,2-diphenylethyl]thiourea(1h、化学式2-8)
84%yield;[α]D
20=+17.9(c=0.02、CH2Cl2);1HNMR(300MHz、DMSO-d6)δ9.83(s、1H)、8.00(d、J=6.7Hz、1H)、7.48~7.43(m、2H)、7.31~7.16(m、11H)、5.46(brs、1H)、4.09(d、J=5.22Hz、1H)、2.03(brs、1H)、1.44(brs、1H)、1.14(m、4H)、0.70(t、J=10.1、3H)、0.44(t、J=7.0Hz、3H);13CNMR(100MHz、DMSO-d6)δ181.42、161.03、158.62、141.90、141.44、135.97、128.65、128.51、127.57、127.42、126.49、116.13、115.90、64.39、63.76、56.03、26.72、24.02、10.98、8.39;IR(KBr)3193.7、2962.3、1889.9、1511.9、1218.8、848.6、701.9、555.42cm-1;HRMS(FAB+)forC26H31FN3S[M+H]+Calcd:436.6172、Found:436.2223.patern436.5、349.3、266.4、176.3、106.1
(9)1-((1R,2R)-2-(benzhydrylamino)-1,2-diphenylethyl)-3-(3,5-bis(trifluoromethyl)phenyl)thiourea(1i、化学式2-9)
95%yield;[α]D
20=+0.39(c=0.16、CH2Cl2);1HNMR(400MHz、DMSO-d6)δ7.82~7.09(m、23H)、5.72(s、1H)、3.98(s、1H)、3.35(s、1H)、2.47(br、1H);13CNMR(100MHz、DMSO-d6)δ181.06、156.63、153.35、143.36、142.03、141.31、138.68、129.48、129.34、126.90、125.59、123.65、122.55、122.14、70.83、65.14、55.50;IR(KBr)3239.9、2964.2、1471.5、1278.6、1135.9、885.2、700.1cm-1;HRMS(ESI+)forC28H30F6N3S[M+H]+Calcd:649.1986、Found:649.1932
(10)1-((1R,2R)-2-(benzhydrylamino)-1,2-diphenylethyl)-3-(4-(trifluoromethyl)phenyl)thiourea(1j、化学式2-10)
89%yield;[α]D
20=+124(c0.10、CH2Cl2);1HNMR(300MHz、DMSO-d6)δ9.44(br、1H)、7.77~7.10(m、26H)、4.90(s、1H)、4.82(s、2H)、1.92(s、1H);IR(KBr)3679.5、3352.2、2985.3、1402.4、1265.9、1065.7、726.8cm-1;HRMS(FAB+)forC35H30F3N3S[M+H]+Calcd:581.2113、Found:581.2133
(11)1-((1R,2R)-2-(3,5-dimethylbenzylamino)-1,2-diphenylethyl)-3-(3,5-dimethylphenyl)thiourea(1k、化学式2-11)
89%yield;[α]D
20=+112(c0.13、CH2Cl2);1HNMR(500MHz、DMSO-d6)δ7.38(t、6H)、7.32(d、2H)、7.27(d、4H)、7.00(s、4H)、4.54(s、4H)、2.21(s、12H)、1.25(br、1H);13CNMR(100MHz、DMSO-d6)δ167.08、157.71、156.95、143.07、138.05、131.22、129.00、128.93、127.09、127.03、123.43、118.64、112.63、70.28、68.05、67.38、21.63;IR(KBr)3155.0、2960.2、2360.4、1951.6、1735.6、1469.5、1294.0、1241.9、1006.7、837.0、700.0、572.8cm-1;HRMS(FAB+)forC26H30F2N3S[M+H]+Calcd:454.2129、Found:454.2133.
実施例2.(S)-フェニルピラセタム塩酸塩(化学式1a)の製造
本発明の一実施例による(S)型キラルガンマラクタム誘導体の薬学的に許容可能な塩である(S)-フェニルピラセタム塩酸塩(化学式1a)の製造方法を下記反応式2に示した。
[反応式2]
実施例1で製造した有機キラル触媒化合物のうち1aを用いて、溶媒として水の存在下で、ニトロエチルエステルとマイケル付加反応を行い、α,β不飽和ケトン化合物の反応時間および収率を確認した。具体的には、水(0.4mL)にα,β不飽和ケトン(1.0当量)、ニトロエチルエステル(2.0当量)および0.1~0.001mol%の有機キラル触媒化合物1aを添加し、反応混合物を室温(rt)で攪拌した。その後、TLCで反応変換をモニターした。反応完了後、水酸化ナトリウム(1.0当量)、エタノールを加え、常温で12時間攪拌した。その後、減圧濃縮して、目的生成物を収得した。生成物をシリカゲルカラム(ヘキサン/エチレンアセテート、10:1)でクロマトグラフィーにより精製した。
実施例2.1.(S)-4-Nitro-1、3-diphenyl-butan-1-one(3a、化学式4a)
[α]D
20-18.5(c1.0、CHCl3);1HNMR(500MHz、CDCl3)δ7.91~7.92(m、2H)、7.59~7.26(m、8H)、4.85~4.81(dd、1H)、4.71~4.67(dd、1H)、4.26~4.20(m、1H)、3.51~3.46(dd、1H)、3.45~3.40(dd、1H)ppm;13CNMR(125MHz、CDCl3)δ196.87、139.15、136.39、133.60、129.09、128.77、128.04、127.90、127.48、79.58、41.54、39.30ppm;IR(KBr)3058、3029、2920、1687、1544、1440、1367、1268、1224、1084、988、764、703、623、559cm-1;LRMS(ESI+)forC16H15NO3[M+Na]+Calcd:292.1、Found:292.1;HPLC[ChiralcelAD-H、hexane/2-propanol=90/10、flowrate=1.0mL/min、λ=254nm、retentiontimes:(major)12.8min、(minor)17.4min];Rf(SiO2、EtOAc/n-hexane=1/5)=0.40
実施例2.2.(S)-フェニル-4-ニトロブタノエート誘導体(化学式5a)
(1)(S)-Phenyl4-nitro-3-phenylbutanoate(4a、化学式5a-1)
[α]D
20+7.7(c1.0、CHCl3);1HNMR(500MHz、CDCl3)δ7.38~7.16(m、8H)、6.87~6.85(m、2H)、4.75~4.71(dd、J=11.6、6.6Hz、1H)、4.68~4.64(dd、J=11.6、6.4Hz、1H)、4.10~4.04(m、1H)、3.04~3.0(dd、J=13.7、4.6Hz、1H)、2.99~2.94(dd、J=13.7、5.6Hz、1H)ppm;13CNMR(125MHz、CDCl3)δ169.33、150.33、137.96、129.50、129.22、128.29、127.55、126.12、121.39、79.38、40.38、37.87ppm;LRMS(ESI+)forC16H15NO4[M+Na]+Calcd:308.1、Found:308.1;Rf(SiO2、EtOAc/n-hexane=1/5)=0.40
(2)(S)-Phenyl3-(4-chlorophenyl)-4-nitrobutanoate(4b、化学式5a-2)
[α]D
20+20.8(c1.0、CH2Cl2);1HNMR(500MHz、CDCl3)δ7.35~7.22(m、7H)、6.92~6.90(m、2H)、4.79~4.75(dd、J=12.7、7.3Hz、1H)、4.71~4.67(dd、J=12.7、7.9Hz、1H)、4.11~4.06(m、1H)、3.08~3.03(dd、J=14.7、5.3Hz、1H)、3.01~2.96(dd、J=14.7、6.5Hz、1H)ppm;13CNMR(125MHz、CDCl3)δ169.01、150.17、136.37、134.23、129.53、129.43、128.88、126.20、121.26、79.08、39.70、37.67ppm;LRMS(ESI+)forC16H14ClNO4[M+Na]+Calcd:342.1、Found:342.1;Rf(SiO2、EtOAc/n-hexane=1/5)=0.31
実施例2.3.(S)-4-Phenylpyrrolidin-2-one(4c、化学式6a)
1HNMR(500MHz、CDCl3)δ7.37~7.33(m、2H)、7.29~7.27(m、2H)、7.26~7.25(m、1H)、5.92(brs、1H)、3.81~3.77(m、1H)、3.71(q、J=8.0Hz、1H)、3.45~3.41(dd、J=9.4、2.0Hz、1H)、2.77~2.72(dd、J=16.8、8.7Hz、1H)、2.54~2.49(dd、J=17.0、8.5Hz、1H)ppm;13CNMR(125MHz、CDCl3)δ177.93、142.14、128.88、127.13、126.79、49.60、40.31、38.02ppm;LRMS(ESI+)forC10H11NO[M+H]+Calcd:162.1、Found:162.2;HPLC[ChiralcelAD-H、hexane/2-propanol=90/10、flowrate=1.0mL/min、λ=254nm、retentiontimes:(minor)15.2min、(major)19.4min];Rf(SiO2、EtOAc)=0.30
実施例2.4(S)-2-(2-oxo-4-phenylpyrrolidin-1-yl)acetamidehydrochloride(5a、化学式1a)
1、4-ジオキサン(30ml)中の4-フェニル-2-ピロリジノン(1.0当量)の溶液を1、4-ジオキサン(30ml)中の水素化ナトリウム(1.1当量)懸濁液に加えた。混合物を90℃で30分間加熱した後、室温に冷却した。エチルブロモアセテート(1.1eq.)を加え、反応混合物を120℃で6時間還流した。得られた混合物を減圧濃縮した。残渣を酢酸エチル-ヘキサン混合物1:1を用いてシリカゲル上でカラムクロマトグラフィーにて精製し、N-エトキシカルボニルメチル-4-フェニル-2-ピロリジノンを収得した。メタノール(30ml)中のN-エトキシカルボニルメチル-4-フェニル-2-ピロリジノン(250mg、1.01mM)の溶液を気体アンモニアストリームにて5時間飽和させた。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を酢酸エチル-ヘキサン混合物1:1シリカゲルでたカラムクロマトグラフィーにて精製し、減圧下で濃縮した。濃縮物を6N HClに加えて、攪拌して溶解し、再度減圧濃縮してN-カルバモイルメチル-4-フェニル-2-ピロリジノン塩化物(85%)を収得した。
1HNMRspectrum(DMSO-d6)、δ、ppm:2.41d.d(1H、3-H)、2.72d.d(1H、3-H)、3.42m(1H、5-H)、3.59m(1H、4-H)、3.79m(1H、5-H)、4.00d.d(2H、NCH2CO);7.24-7.36m(5H、Ph)。13CNMRspectrum(DMSO-d6)、δC、ppm:37.01、38.48、44.04、54.55、127.16、127.35、129.08、143.35、170.64、173.84pp;LRMS(ESI+)forC10H14ClNO2[M]+Calcd:254、Found:254;
実施例3.(R)-フェニルピラセタム塩酸塩(化学式1b)の製造
本発明の一実施例による(R)型キラルガンマラクタム誘導体の薬学的に許容可能な塩である(R)-フェニルピラセタム塩酸塩(化学式1b)および(R)-フェニルピラセタムヒドラジド塩酸塩(化学式1d)の製造方法を下記反応式3に示した。
[反応式3]
a)触媒化合物1a(0.0001mol%)、水、室温、48時間;b)Magnesium monoperoxyphthalate hexahydrate(MMPP)、Li2CO3、MeOH、0℃、1時間;c)NiCl2・6H2O/NaBH4、MeOH、室温、6時間;d)(1)NaOH、EtOH、室温、0.5時間、(2)Toluene、reflux、0.5時間。
実施例3.1.(R)-マロネート誘導体(化学式5b)
前記(R)型キラルガンマラクタム誘導体の薬学的に許容可能な塩の製造のために、中間体である(R)-マロネート誘導体の製造方法を下記反応式4に示した。
[反応式4]
α,β不飽和ニトロ化合物をマロニトリル(2.0当量)と実施例1で製造した有機キラル触媒化合物1a(0.001mol%)の存在下で、水(0.4mL)を溶媒として用い、トランス-β-ニトロスチレン(1.0当量)、マロノニトリル(2.0当量)と混合して、反応混合物を室温で攪拌した。反応転換はTLCでモニターし、反応完了後、6N HClを添加し、2時間65℃で加熱した。反応混合物を室温に冷却した後、ジアルキルカーボネート(1.5当量)を添加し、溶液を100℃で3時間攪拌しながら加熱した。その後、均質な反応混合物を室温に冷却し、10%NaHCO3水溶液に注ぎ、酢酸エチル(0.2ml)を反応混合物に加えた。この溶液を水(2×1.0mL)で2回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮して目的の生成物を収得した。その後、生成物をシリカゲルカラム(ヘキサン/メチレンクロライド2:1)上でクロマトグラフィーにて精製した。
アルゴン雰囲気下、MeOH(8.0mL)内の前記収得されたマイケル付加反応生成物(1.0当量、>99%ee)とNiCl2-6H2O(1.0当量)の懸濁液にNaBH4(10当量)を0℃で添加した。反応混合物を室温で7.5時間攪拌した後、反応混合物をNH4Clで焼入れ(quenching)し、CHCl3で希釈した。有機層を分離し、MgSO4でろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲル(溶剤として、MeOH/CHCl3=1:20)でクロマトグラフィーにより、無色粉末として目的生成物を収得した。
(1)(R)-Dimethyl2-(2-nitro-1-phenylethyl)malonate(2a、化学式5b-1)
[α]D
20=-1.98(c1.33、CH2Cl2);1HNMR(300MHz、CDCl3)δ7.40~7.15(m、5H)、5.15~5.03(m、1H)、4.93(dd、J=4.5、12.8Hz、1H)、4.88~4.76(m、2H)、4.20(td、J=4.5、9.5Hz、1H)、3.76(d、J=9.5Hz、1H)、1.24(d、J=6.1Hz、3H)、1.07(d、J=6.4Hz、3H)、1.01(d、J=6.4Hz、3H)ppm;13CNMR(100MHz、CDCl3)δ167.1、166.4、136.3、128.9、128.3、128.2、77.9、69.9、69.5、55.1、42.9、21.5、21.4、21.19、21.17ppm;IR(KBr)3030、2985、1727、1557cm-1;HRMS(ESI)forC13H16N1O6[M+H]+Calcd:282.09721、Found:282.09726;HPLC[ChiralcelAD-H、hexane/2-propanol=95/5、1.0mL/min、λ=254nm、retentiontimes:(major)23.3min、(minor)38.0min].
(2)(R)-Diethyl2-(2-nitro-1-phenylethyl)malonate(2b、化学式5b-2)
[α]D
20=-4.61(c0.23、CH2Cl2);1HNMR(300MHz、CDCl3)δ7.30~7.20(m、5H)、4.93(dd、J=4.6、13.1Hz、1H)、4.86(dd、J=9.2、13.1Hz、1H)、4.24~4.17(m、3H)、3.98~3.97(q、2H)、3.81~3.79(d、1H)、1.25(t、3H)、1.03(t、3H)ppm;13CNMR(100MHz、CDCl3)δ167.4、166.8、136.2、128.8、128.2、77.4、77.0、76.762.1、61.8、54.9、42.9、13.9、13.7ppm;IR(KBr)2989、2938、1731、1557cm-1;HRMS(ESI)forC15H20N1O6[M+H]+Calcd:310.12851、Found:310.12936;HPLC[ChiralcelAD-H、hexane/ethanol=90/10、1.0mL/min、λ=254nm、retentiontimes:(major)11.5min、(minor)15.3min].
(3)(R)-Diisopropyl2-(2-nitro-1-phenylethyl)malonate(2c、化学式5b-3)
[α]D
20=-1.24(c1.00、CH2Cl2);1HNMR(300MHz、CDCl3)δ7.32~7.22(m、5H)、5.10(dd、J=5.0、13.1Hz、1H)、4.91~4.979(m、3H)、4.21~4.19(m、1H)、1.25(d、J=2.0Hz、6H)、1.07(dd、J=2.0、2.0Hz、6H)ppm;13CNMR(100MHz、CDCl3)δ167.27、166.54、136.47、129.07、128.34、127.9、78.15、70.15、69.75、55.35、43.14、21.80、21.67、21.48ppm;IR(KBr)3029、2956、1737、1558cm-1;HRMS(ESI)forC17H24N1O6[M+H]+Calcd:338.15981Found:338.16336;HPLC[ChiralcelAD-H、hexane/2-propanol=95/5、1.0mL/min、λ=254nm、retentiontimes:(major)14.8min、(minor)34.4min].
(4)(R)-Dipropyl2-(2-nitro-1-phenylethyl)malonate(2d、化学式5b-4)
[α]D
20=-1.73(c0.10、CH2Cl2);1HNMR(300MHz、CDCl3)δ7.31~7.22(m、5H)、4.92~4.87(t、J=5.0、9.5Hz、2H)、4.24(m、1H)、4.15~4.09(m、2H)、3.92~3.83(dd、s、J=6.69.7Hz、3H)、1.68~1.61(m、2H)、1.49~1.42(m、2H)、0.93~0.88(t、J=7.4、7.4Hz、3H)、0.82~0.77(t、J=7.4、7.4Hz、3H)ppm;13CNMR(100MHz、CDCl3)δ167.79、167.17、136.46、129.14、128.52、128.17、77.85、67.86、67.65、55.17、43.16、21.97、21.81、10.48ppm;IR(KBr)3029、2956、1737、1558cm-1;HRMS(ESI)forC17H24N1O6[M+H]+Calcd:338.15981Found:338.16336;HPLC[ChiralcelAD-H、hexane/2-propanol=95/5、1.0mL/min、λ=254nm、retentiontimes:(major)18.4min、(minor)38.9min].
(5)(R)-Benzyl-2-carbobenzyloxy-4-nitro-3-phenylbutyrate(2e、化学式5b-5)
[α]D
20=-3.25(c0.10、CH2Cl2);1HNMR(400MHz、CDCl3)δ7.33-7.25(m、10H)、7.17-7.07(m、5H)、5.16(d、1H、J=12.2Hz)、5.18(d、1H、JAB=12.2Hz)、4.93(S、1H)、4.84-4.82(m、2H)、4.28~4.22(q、1H)、3.94(d、1H、9.3Hz);13CNMR(100MHz、CDCl3)δ167.39、166.78、136.14、134.85、129.25、128.90、128.15、77.63、68.04、67.86、55.14、43.16ppm;IR(KBr)3068、3036、2963、1736、1558、1498、1456、1378、1326、1286、1217、1156、1003、975、908、562cm-1;HRMS(EI)forC25H23N1O6[M+H]+Calcd:433.1525Found:433.1525;HPLC[ChiralcelAD-H、hexane/2-propanol=70/30、1.0mL/min、λ=254nm、retentiontimes:(major)26.0min、(minor)24.1min].
(6)(R)-dibutyl2-(2-nitro-1-phenylethyl)malonate(2f、化学式5b-6)
[α]D
20=-2.55(c0.10、CH2Cl2);1HNMR(400MHz、CDCl3)δ7.31~7.22(m、5H)、4.92~4.87(t、J=5.0、9.5Hz、2H)、4.24(m、1H)、4.15~4.09(m、2H)、3.92~3.83(dd、s、J=6.69.7Hz、3H)、1.68~1.61(m、2H)、1.49~1.42(m、2H)、0.93~0.88(t、J=7.4、7.4Hz、3H)、0.82~0.77(t、J=7.4、7.4Hz、3H)ppm;13CNMR(100MHz、CDCl3)δ167.79、167.17、136.46、129.14、128.52、128.17、77.85、67.86、67.65、55.17、43.16、21.97、21.81、10.48ppm;HRMS(EI)forC17H24N1O6[M+H]+Calcd:338.15981Found:338.16336;HPLC[ChiralcelAD-H、hexane/2-propanol=95/5、1.0mL/min、λ=254nm、retentiontimes:(major)18.4min、(minor)38.9min].
(7)(R)-Diethyl2-[1-(4-bromophenyl)-2-nitroethyl]malonate(2g、化学式5b-7)
[α]D
20=-3.56(c2.33、CH2Cl2);1HNMR(300MHz、CDCl3)δ7.44~7.42(d、J=8.5Hz、2H)、7.13~7.11(d、J=8.2Hz、2H)、4.88~4.81(m、2H)、4.22~4.16(m、3H)、4.04~3.97(q、J=7.1、6.9Hz、2H)、3.78~3.75(d、J=9.4Hz、1H)、1.26~1.21(t、J=7.2、7.1Hz、3H)、1.08~1.03(t、J=7.1、7.1Hz、3H)ppm;13CNMR(100MHz、CDCl3)δ167.42、166.83、135.52、132.29、130.00、122.62、77.55、62.50、62.26、54.86、42.60、14.17、13.99ppm;IR(KBr)2983、2950、1732、1556、1490、1445cm-1HRMS(ESI)forC15H19N1O6Br[M+H]+Calcd:388.03903Found:388.04495;HPLC[ChiralcelAD-H、hexane/ethanol=95/5、1.0mL/min、λ=254nm、retentiontimes:(major)35.9min、(minor)44.4min].
(8)(R)-diethyl2-(1-(4-chlorophenyl)-2-nitroethyl)malonate(2h、化学式5b-8)
[α]D
20=-0.24(c0.43、CH2Cl2);1HNMR(300MHz、CDCl3)δ7.29~7.17(dd、J=20.6、8.2Hz、4H)、4.88~4.81(m、2H)、4.23~4.16(m、3H)、4.04~3.97(q、J=7.1、7.1Hz、2H)、3.78~3.75(d、J=9.3Hz、1H)、1.26~1.21(t、J=7.1、7.2Hz、3H)、1.08~1.03(t、J=7.2、6.8Hz、3H)ppm;13CNMR(100MHz、CDCl3)δ167.44、166.83、134.98、134.46、129.69、129.32、77.63、62.49、62.23、54.92、42.55、14.15、13.97ppm;IR(KBr)2984、1733、1557、1478、1445、1371cm-1HRMS(ESI)forC15H19N1O6Cl[M+H]+Calcd:344.08954Found:344.09119;HPLC[ChiralcelAD-H、hexane/ethanol=90/10、1.0mL/min、λ=254nm、retentiontimes:(major)17.9min、(minor)24.1min].
実施例3.2.(R)-4-Phenylpyrrolidin-2-one(4d、化学式6b)
1HNMR(500MHz、CDCl3)δ7.37~7.33(m、2H)、7.29~7.27(m、2H)、7.26~7.25(m、1H)、5.92(brs、1H)、3.81~3.77(m、1H)、3.71(q、J=8.0Hz、1H)、3.45~3.41(dd、J=9.4、2.0Hz、1H)、2.77~2.72(dd、J=16.8、8.7Hz、1H)、2.54~2.49(dd、J=17.0、8.5Hz、1H)ppm;13CNMR(125MHz、CDCl3)δ177.93、142.14、128.88、127.13、126.79、49.60、40.31、38.02ppm;LRMS(ESI+)forC10H11NO[M+H]+Calcd:162.1、Found:162.2;HPLC[ChiralcelAD-H、hexane/2-propanol=90/10、flowrate=1.0mL/min、λ=254nm、retentiontimes:(minor)15.2min、(major)19.4min];Rf(SiO2、EtOAc)=0.30
実施例3.3(R)-2-(2-oxo-4-phenylpyrrolidin-1-yl)acetamidehydrochloride(5b、化学式1b)
実施例2.4.と同様の方法で合成し、N-カルバモイルメチル-4-フェニル-2-ピロリジノン塩化物(85%)を収得した。
1HNMRspectrum(DMSO-d6)、δ、ppm:2.41d.d(1H、3-H)、2.72d.d(1H、3-H)、3.42m(1H、5-H)、3.59m(1H、4-H)、3.79m(1H、5-H)、4.00d.d(2H、NCH2CO);7.24-7.36m(5H、Ph)。13CNMRspectrum(DMSO-d6)、δC、ppm:37.01、38.48、44.04、54.55、127.16、127.35、129.08、143.35、170.64、173.84pp;LRMS(ESI+)forC10H14ClNO2[M]+Calcd:254、Found:254;
実施例4.(R)-フェニルピラセタムヒドラジド塩酸塩(化学式1d)の製造
本発明の一実施例による(R)型キラルガンマラクタム誘導体の薬学的に許容可能な塩である(R)-フェニルピラセタムヒドラジド塩酸塩(化学式1d)の製造方法は、前記反応式3と同様であり、実施例3と同様の方法で、(R)-4-Phenylpyrrolidin-2-one(4d、化学式6b)を収得した。
その後、1、4-ジオキサン(30ml)中の4-フェニル-2-ピロリジノン(1.0当量)の溶液を、1、4-ジオキサン(30ml)中の水素化ナトリウム(1.1当量)懸濁液に添加した。混合物を90℃で30分間加熱した後、室温に冷却した。エチルブロモアセテート(1.1eq.)を加え、反応混合物を120℃で6時間還流した。得られた混合物を減圧濃縮した。残渣を酢酸エチル-ヘキサン混合物1:1を用いてシリカゲル上でカラムクロマトグラフィーにて精製し、N-エトキシカルボニルメチル-4-フェニル-2-ピロリジノンを収得した。メタノール(30ml)中のN-エトキシカルボニルメチル-4-フェニル-2-ピロリジノン(250mg、1.01mM)の溶液を気体アンモニアストリームにて5時間飽和させた。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を酢酸エチル-ヘキサン混合物1:1シリカゲルでカラムクロマトグラフィーにて精製し、減圧下で濃縮した。濃縮物をヒドラジン水和物(1.1当量)と一緒にエタノール(30ml)に溶解した後、室温で1時間攪拌した後、濃縮した。濃縮物を6N HClに加えて攪拌して溶解した後、再び減圧濃縮してN-カルバモイルメチル-4-フェニル-2-ピロリジノンヒドラジン塩化物(87%)を収得した。
1HNMRspectrum(DMSO-d6)、δ、ppm:2.51d.d(1H、3-H)、2.70d.d(1H、3-H)、3.43m(1H、5-H)、3.62m(1H、4-H)、3.77m(1H、5-H)、3.87d.d(2H、NCH2CO)、4.26br.s(2H、NH-NH2)、7.24-7.34m(5H、Ph)、9.19br.s(1H、CONH)。13CNMRspectrum(DMSO-d6)、δC、ppm:36.47、37.99、43.54、54.07、126.68、126.90、128.61、142.88、170.20、173.30pp;LRMS(ESI+)forC12H16ClNO2[M+H]+Calcd:270、Found:270;
実験例1.本発明のキラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩の生体外(in vitro)効能分析
ヒト腎臓、骨格筋、神経細胞株を利用して、本発明のキラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩の筋肉疾患、精神疾患、および退行性神経疾患症制御効能を分析した。キラル性調節および誘導体化を通じてカルシウム排出制御機序効果に優れていることを確認し、細胞毒性分析を通じて天然アミノ酸と差異がないことを確認した。細胞内作用機序(mode of action)を確認した結果、本発明の誘導体またはその薬学的に許容可能な塩は、D1-mGlu5ターゲットとしてMAO-Bを阻害し、カルシウムチャネルを調節することを確認した。また、筋減少症マーカーであるMyostatin調節因子(TNF-β)制御およびタンパク質発現抑制を確認した。
実験例1.1.共焦点レーザースキャニング顕微鏡(CLSM)を利用した細胞内Ca2+濃度測定
細胞内Ca2+レベルを感知するために、ヒト腎臓上皮細胞であるHEK293T細胞株を実験24時間前に直径35mmの共焦点皿に播種し、40~60%まで培養した。37℃で30分間、細胞に5mMの蛍光放射性カルシウム指示薬Fluo-3-acetoxymethyl(Fluo-3-AM;Invitrogen)をローディングした。Ca2+濃度はCLSM(Zeiss LSM 700 Meta;Zeiss、Oberkochen、Germany)を用いて測定した。培地で洗浄した後、培養プレートを温度調節された顕微鏡ステージに置き、200倍の顕微鏡倍率で観察した。信号検出のための励起および放出波長は、それぞれ488および515nmであった。細胞内カルシウムの強度分析は、Zenソフトウェア(Carl Zeiss)を用いて行った。
その結果、細胞内カルシウムの強度は18秒のときに最も高く、その後、カルシウムが放出されながら徐々に減少した(図1)。対照群であるラザギリン(rasagiline)と比較例である(R)-フェニルピラセタム(Ph-piracetam)と比較して、本発明の一実施例によるキラルガンマラクタム誘導体の薬学的に許容可能な塩であるPh-10(化学式1d)、Ph-20(化学式1a)、およびPh-30(化学式1b)のCa2+放出性能がはるかに優れていた(図2および図3)。特に、(R)型であるPh-30の場合、(S)型であるPh-20と比較して約2倍以上の性能差を示し、塩酸塩が置換された場合、約1.5~3倍以上のカルシウム放出性能の差があることを確認した。これは、Ph-10、20、30化合物の場合、フェニルピラセタムよりも分極性、双極子モーメントが増加するにつれて分子極性の特性が向上し、薬物-受容体複合体で非結合相互作用を促進する効果による結果と予想される。
実験例1.2.ヒト骨格筋芽細胞(HSkM)分化誘導試験
ヒト骨格筋芽細胞(Human Skeletal Myoblasts、HSkM)分化誘導試験のために、24-well plateに用意されたヒト骨格筋芽細胞(3x105cells/well)に試験物質を処理し、37℃ CO2インキュベーターで48時間培養した。24時間および48時間培養後、細胞培養上清液をE-tubeに採取してdeep freezerに保管し、ELISA分析時に上清液を溶かして試験を行った。ELISA分析は、ELISA kitで提示する試験法に基づいて分析を行った。
その結果、GDF-8/Myostatin levelを最も減少させたのはPh-30化合物であり、IGF-1処理群と(R)-フェニルピラセタム(Ph-pira)処理群と比較して、Ph-10、20化合物の場合、同等以上の性能を示した(図4)。また、Ph-30化合物がSMAD2、3levelを最も下げることを確認し、(R)-フェニルピラセタム処理群と比較してPh-10、20化合物も有効な性能を示した(図5)。
実験例1.3.神経炎症および細胞死滅に関連するmRNA発現変化の確認
ヒト神経芽細胞腫であるSH-SY5Y細胞株にMPTP(1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine)2.5mMを処理して炎症反応を誘発した後、SYP(synaptophysin)、GAP-43(Growth-associated protein-43)、MAO-B(Monoamine oxidase-B)、およびiNOS(inducible nitric oxide synthase)のmRNA発現をリアルタイムPCRで確認した。
SYP mRNA発現を確認した結果、MPTP単独処理群に比べて、本発明のキラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩(Ph-10、20、30)を処理した場合、mRNA発現が有意に増加した。GAP-43 mRNA発現を確認した結果、MPTP単独処理群に比べてPh-10化合物処理群でmRNA発現が有意に増加した。iNOSとMAO-Bの場合、MPTP単独処理群に比べて、Ph-10、30化合物処理群でmRNA発現が有意に減少した(図6の(a))。特に、Ph-30化合物の場合、MPTP処理後、増加したCa2+と過酸化物アニオン(superoxide anion)を有意に減少させることを蛍光顕微鏡を介して確認した(図6の(b))。
実験例2.本発明のキラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩の生体内(in vivo)効能分析
6ヶ月齢の正常マウスを1週間適応させ、行動テストのために訓練させた後、ランダムにグループ分けした。パーキンソン病マウスMPTPモデルを構成するために、3日間マウスに本発明のキラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩を処理(0.9%生理食塩水に溶解、腹腔内注射(ip))し、その後、連続5日間MPTP(0.9%生理食塩水に溶解、ip)を行った。MPTP処理時、小脳が損傷し、筋肉の緊張低下および運動調節に障害が発生する。対照群の場合、同じ容量の生理食塩水(ip)を提供した。最後の注射の2日後、オープンフィールド検査(open field test、OFT)、強制水泳検査(forced swim test、FST)、ロタロッド検査(rotarod test)、Pilocarpine-誘導発作評価を通じて効能を確認した。
また、血液分析を通じて、筋減少症関連マーカーである血液内のMyostatinの量が減少することを確認し、肝機能、腎機能、心筋機能に毒性がないことを確認した。骨格筋組織分析、カルシウム量、運動性、血液検査を通じて作用機序を確認した。
実験例2.1.オープンフィールド検査(OFT)
一般的な運動活動レベルと行動不安を測定するために、オープンフィールド検査を実施した。(1)まず、オープンフィールド検査を行う30分前に、本発明のキラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩およびビークル(saline、試験薬物)を腹腔内注射し、10分間ビデオで記録した。(2)ビデオ分析により、鎮静(sedation)がないかを確認し、移動した距離を測定した。
Ph-30化合物を5、10、15mg/kgの濃度別に処理した結果、すべての濃度で対照群より移動した距離が増加した。総移動距離には濃度別に差があったが、あまりにも低い濃度では効果がない可能性があるため、以降の実験では10mg/kgを使用した(図7の(a))。
陰性対照群としてMPTP単独処理群、陽性対照群としてセリギリン(Selegiline)処理群を使用し、MPTP単独処理群、Sele処理群はもちろん、(R)-フェニルピラセタム(Ph-pira)処理群と比較して、本発明のキラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩(Ph-10、20、30)を処理した場合、総移動距離が増加した。特に、Ph-30処理群の場合、MPTP単独処理群に比べて約3倍以上高い数値を示した(図7の(b))。これは、本発明の誘導体またはその薬学的に許容可能な塩が運動性を増加させ、抗不安障害効果を有することを示唆する。
実験例2.2.強制水泳検査(FST)
マウスの抑うつ行動を誘発するために、強制水泳検査(FST)を実施した。(1)まず、2Lのビーカーに水(25±1℃)を10cm程度満たし、マウスを泳がせ、6分後に飼育ケージに戻した。(2)拘束ストレス(restraint stress)がある群は、強制水泳検査を行う60分前まで拘束チューブ(restraint tube)に90分間閉じ込め、その後、(1)と同様にマウスを泳がせてから、飼育ケージに戻した。(3)この際、本発明のキラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩は、強制水泳検査を行う30分前に腹腔内に注射した(saline、試験薬物)。6分中4分の不動行動時間(immobility time)を測定し、群間比較を行った。
その結果、MPTP単独処理群は、何も処理しない対照群(saline)と比較して、平均で約2倍以上の不動行動時間を示した。フェニルピラセタム処理群の場合、MPTP単独処理群より不動行動時間が減少したが、本発明のキラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩(Ph-10、20、30)を処理した場合、それより低い不動行動時間を示した。これは、統計的に有意な差であり、本発明のキラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩は、抗うつ効果があることが分かる。特に、Ph-30化合物の場合、何も処理しない対照群よりも低い不動行動時間を示す傾向があり、抗うつ効果が特に優れていると判断される(図8)。
実験例2.3.ロタロッド検査
下肢の歩行および運動能力を評価するために、5週間、ロータロッド(rotarod)検査を実施した。回転する棒の上にマウスを乗せて落ちるまでの時間(latency to fall)を測定することで、運動調整(motor coordination)とバランス(balance)を評価した。MPTPを連続5日間、30mg/kgの濃度でマウスの腹腔内に注射した。MPTP注入1週間後、直径7cmであり、15cm間隔の6つの仕切りを含む高さ60cmの回転可能な円筒状の棒で構成されたロタロッドで週2回薬物を(15mg/kg)腹腔内投与後、180秒間、速度を5rpm~50rpm(最大速度)の速度で回転するロッドの上にマウスを乗せ、落下するまでの時間を測定した。この際、マウスを十分に訓練して実験期間中に適応できるようにした。
その結果、対照群とMPTP単独処理群と比較して、本発明のキラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩(Ph-10、20、30)を処理した場合、いずれも運動性が増加した(図9の(a))。また、5週間後、前脛骨筋(tibialis anterior、TA)と長趾屈筋(extensor digitorum longus、EDL)の筋肉重量は、いずれも統計的に有意なレベルで増加した(図9の(b)および図9の(c))。特に、Ph-30化合物の場合、Ph-20化合物と比較して約2倍の有効性を示し、これはキラル性の違いによる効果と判断される。
実験例2.4.ピロカルピン(pilocarpine)-誘導発作の評価
脳活性の変化を研究するために、ピロカルピン(pilocarpine)-誘導発作マウスモデルを製作した。ピロカルピンは、神経細胞にあるムスカリン性コリン受容体(muscarinic cholinergic receptor)に結合して細胞活性を増加させるアゴニストであって、近心側頭葉てんかん(Mesial Temporal lobe epilepsy)モデルが製作に利用される。
手術された雄マウスC57BL/6Jを対象に、一定環境を維持した状態(24~25℃、50~60%湿度、12時間light/dark cycle)で実験を行った。前処置として、ピロカルピンの副作用を抑制するために、methylscopolamine-bromide(1mg/kg)をピロカルピン注射の30分前に腹腔内注射し、本発明のキラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩(15mg)は、ピロカルピン注射の25分前に腹腔内注射した。ピロカルピン(Sigma、Deisenhofen、Germany)を1回に330mg/kgを腹腔内注射し、24時間、行動上および電気生理学上の発作様相を観察した。数回のけいれんの後、てんかん持続症(status epilepticus、SE、てんかんの重複)が始まった。
発作の様相は次のように5つに分類し、(4)、(5)の場合を痙攣性発作(convulsive seizure)と規定し、回数および期間を分析した。(0)痙攣性行動(convulsive behavior)がない場合;(1)顔面てんかん(facial clonus);(2)頷き(head nodding);(3)前肢クローヌス(forelimb clonus);(4)直立(rearing;animal in a standing posture aided by tail and the laterally spread hindlimbs showing increased tone);(5)直立(rearing)および後退(falling back)。
その結果、図10に示すように、Ph-30化合物の場合、痙攣性発作(convulsive seizure)の総回数が対照群に比べて著しく少なく、Ph-10化合物も同様の有効性を示した。Ph-20化合物の場合、それよりは高い回数を示したが、対照群や(R)-フェニルピラセタム処理群と比較して回数が有効に減少することを確認した。
実験例2.5.筋減少症関連マーカー発現の変化を確認
MPTPを30mg/kgの濃度で5日間連続してマウスの腹腔に注射した。MPTP注入1週間後、マウスに5週間、本発明のキラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩(Ph-10、20、30)を15mg/kgで週2回腹腔内投与し、マウス血清での筋減少症関連マーカーであるGDF-8/Myostatineの発現数値の変化を確認した。
マウス血清内のGDF-8/Myostatin発現レベルは、IGF-1処理群、(R)-フェニルピラセタム処理群と比較して、Ph-10、20、30化合物のいずれも統計的に有意なレベルで比較的低く観察された。マウス実験でも、細胞実験(実験例1.3.)と同様に、キラル性による違いを確認することができ、Ph-30化合物の発現レベルが最も低いことを確認した(図11)。これは、本発明のキラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩が、筋減少症のような筋肉疾患の治療剤として活用できることを示唆している。
以上のように、実施例が限定された図面によって説明されたが、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、前記を基礎として様々な技術的修正および変形を適用することができる。例えば、説明された技術が説明された方法とは異なる順序で実行されるか、および/または説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明された方法とは異なる形で結合または組み合わせられるか、他の構成要素または均等物により代替されるか、置換されても、適切な結果を達成することができる。
したがって、他の具現、他の実施例、および特許請求の範囲と均等な物も、後述の特許請求の範囲に含まれる。
Claims (11)
- 下記[化学式1a]で表されるキラルガンマラクタム誘導体の薬学的に許容可能な塩;
下記[化学式1b]で表されるキラルガンマラクタム誘導体の薬学的に許容可能な塩;
下記[化学式1c]で表されるキラルガンマラクタム誘導体またはその薬学的に許容可能な塩;およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上を有効成分として含む、筋肉疾患、精神疾患、または退行性神経疾患の予防または治療のための薬学的組成物:
[化学式1a]
[化学式1b]
[化学式1c]
- 下記[化学式1c]で示されるキラルガンマラクタム誘導体の薬学的に許容可能な塩は、下記[化学式1d]で示される塩であることを特徴とする、請求項1に記載の薬学的組成物:
[化学式1d]
- 前記筋肉疾患は、無緊張症(atony)、筋萎縮症(muscular atrophy)、筋ジストロフィー(muscular dystrophy)、筋無力症、悪液質(cachexia)、硬直性脊椎症候群(rigid spinesyndrome)、筋萎縮性側索硬化症(ルー・ゲーリック病、amyotrophic lateral sclerosis)、シャルコー・マリー・トゥース病(Charcot-Marie-Tooth disease)、筋肉減少症(sarcopenia)、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上である、請求項1に記載の薬学的組成物。
- 前記精神疾患は、うつ病(depression)、躁病(mania)、双極性障害(bipolar disorder)、統合失調症(schizophrenia)、譫妄(delirium)、パニック障害(panic disorder)、注意欠如・多動症(Attention-Deficit Hyperactivity Disorder、ADHD)、認知障害(cognitive disorder)、不安障害(anxiety disorder)、心的外傷後ストレス障害(Post-traumatic Stress Disorder、PTSD)、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上である、請求項1に記載の薬学的組成物。
- 前記退行性神経疾患は、アルツハイマー病(alzheimer’s disease)、パーキンソン病(parkinson’s disease)、ハンティントン病(huntington’s disease)、ピック病(pick’s disease)、クロイツフェルト・ヤコブ病(Creutzfeldt-Jakob disease)、脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)、脊髄小脳運動失調症(spinocerebellar ataxia)、フリードライヒ運動失調症(Friedreich’s ataxia)、マシャド・ジョセフ病(Machado-Joseph disease)、ジストニア(dystonia)、進行性核上性麻痺(progressive supranuclear palsy)、老人性痴呆(senile dementia)、レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)、前頭側頭葉型認知症(frontotemporal dementia)、脳血管性認知症(vascular dementia)、アルコール痴呆(alcohol related dementia)、初老性痴呆(pre-senile dementia)、側頭葉てんかん(temporal lobe epilepsy)、多発性硬化症(multiple sclerosis)、脳アミロイド血管症(cerebral amyloid angiopathy)、全身性アミロイド病(systemic amyloidosis)、トゥレット症候群(Tourette’s disorder)、脳卒中(stroke)、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上である、請求項1に記載の薬学的組成物。
- 下記段階を含む、[化学式1a]で表されるキラルガンマラクタム誘導体の薬学的に許容可能な塩を有効成分として含む、筋肉疾患、精神疾患、または退行性神経疾患の予防または治療のための薬学的組成物の製造方法:
(1)[化学式2]で示される触媒化合物を用いて、[化学式3a]で示される化合物から[化学式4a]で示される化合物を製造する段階;
(2)[化学式4a]で表される化合物から[化学式5a]で表される化合物を製造する段階;
(3)[化学式5a]で表される化合物から[化学式6a]で表される化合物を製造する段階;および
(4)[化学式6a]で表される化合物を、水素化ナトリウム(NaH)、エチルブロモアセテート(BrCH2COOEt)、およびアンモニア(NH3)を処理して、[化学式1a]で表される化合物を製造する段階;
[化学式1a]
[化学式2]
[化学式3a]
[化学式4a]
[化学式5a]
[化学式6a]
前記化学式2において、R1およびR2は、それぞれ同一あるいは異なり、それぞれ水素、C1-C6のアルキル基、ハロゲン基、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、アルコキシ基、C3-C8のアリール基、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上であり、R3は、C3-C8のアリール基であり、前記アリール基の1以上の水素は、非置換であるか、C1-C6のアルキル基、ハロゲン基、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、アルコキシ基、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上で置換されたものであり、
前記化学式5aにおいて、R4は、水素またはハロゲン基である。 - 前記[化学式2]で表される触媒化合物は、下記[化学式2-1]~[化学式2-11]で表される触媒化合物、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上である、請求項6に記載の製造方法:
[化学式2-1]
[化学式2-2]
[化学式2-3]
[化学式2-4]
[化学式2-5]
[化学式2-6]
[化学式2-7]
[化学式2-8]
[化学式2-9]
[化学式2-10]
[化学式2-11]
- 前記[化学式5a]で表される化合物は、下記[化学式5a-1]および[化学式5a-2]で表される化合物およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上である、請求項6に記載の製造方法:
[化学式5a-1]
[化学式5a-2]
- 下記段階を含む、[化学式1b]で表されるキラルガンマラクタム誘導体の薬学的に許容可能な塩を有効成分として含む、筋肉疾患、精神疾患、または退行性神経疾患の予防または治療のための薬学的組成物の製造方法:
(1)[化学式2]で示される触媒化合物を用いて、[化学式3b]で示される化合物から[化学式4b]で示される化合物を製造する段階;
(2)[化学式4b]で表される化合物から[化学式5b]で表される化合物を製造する段階;
(3)[化学式5b]で表される化合物から[化学式6b]で表される化合物を製造する段階;および
(4)[化学式6b]で示される化合物を、水素化ナトリウム(NaH)、エチルブロモアセテート(BrCH2COOEt)、およびアンモニア(NH3)を処理して、[化学式1b]で表される化合物を製造する段階;
[化学式1b]
[化学式2]
[化学式3b]
[化学式4b]
[化学式5b]
[化学式6b]
前記化学式2において、R1およびR2は、それぞれ同一あるいは異なり、それぞれ水素、C1-C6のアルキル基、ハロゲン基、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、アルコキシ基、C3-C8のアリール基、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上であり、R3は、C3-C8のアリール基であり、前記アリール基の1以上の水素は、非置換であるか、C1-C6のアルキル基、ハロゲン基、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、アルコキシ基、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上で置換されたものであり、
前記化学式5bにおいて、R4は、水素またはハロゲン基であり、R5は、C1-C6のアルキル基またはベンジル基である。 - 前記[化学式5b]で表される化合物は、下記[化学式5b-1]~[化学式5b-8]で表される化合物およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上である、請求項9に記載の製造方法:
[化学式5b-1]
[化学式5b-2]
[化学式5b-3]
[化学式5b-4]
[化学式5b-5]
[化学式5b-6]
[化学式5b-7]
[化学式5b-8]
- 下記段階を含む、[化学式1d]で表されるキラルガンマラクタム誘導体の薬学的に許容可能な塩を有効成分として含む、筋肉疾患、精神疾患、または退行性神経疾患の予防または治療のための薬学的組成物の製造方法:
(1)[化学式2]で示される触媒化合物を用いて、[化学式3b]で示される化合物から[化学式4b]で示される化合物を製造する段階;
(2)[化学式4b]で表される化合物から[化学式5b]で表される化合物を製造する段階;
(3)[化学式5b]で表される化合物から[化学式6b]で表される化合物を製造する段階;および
(4)[化学式6b]で表される化合物を、水素化ナトリウム(NaH)、エチルブロモアセテート(BrCH2COOEt)、およびヒドラジン水和物(hydrazine hydrate)を処理して、[化学式1d]で表される化合物を製造する段階;
[化学式1d]
[化学式2]
[化学式3b]
[化学式4b]
[化学式5b]
[化学式6b]
前記化学式2において、R1およびR2は、それぞれ同一あるいは異なり、それぞれ水素、C1-C6のアルキル基、ハロゲン基、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、アルコキシ基、C3-C8のアリール基、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上であり、R3は、C3-C8のアリール基であり、前記アリール基の1以上の水素は、非置換であるか、C1-C6のアルキル基、ハロゲン基、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、アルコキシ基、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるいずれか1つ以上で置換されたものであり、
前記化学式5bにおいて、R4は水素またはハロゲン基であり、R5はC1-C6のアルキル基またはベンジル基である。
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