JP2025167478A - 車両制御装置、及び車両制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ハイドロプレーニング現象が発生しないように車両を走行させることが可能な車両制御装置等の提供。
【解決手段】車両制御ECU100は、車両Veにおいて計測された音振動に関連する音データに基づき、車両Veが走行する路面の水位を推定する。さらに、車両制御ECU100は、推定した推定水位に基づき、車両Veの走行速度の上限となる上限速度を設定する。
【選択図】図3
【解決手段】車両制御ECU100は、車両Veにおいて計測された音振動に関連する音データに基づき、車両Veが走行する路面の水位を推定する。さらに、車両制御ECU100は、推定した推定水位に基づき、車両Veの走行速度の上限となる上限速度を設定する。
【選択図】図3
Description
この明細書による開示は、車両制御の技術に関する。
特許文献1に開示の接地荷重制御装置は、ハイドロプレーニング現象が発生したと判断したタイヤの接地荷重を接地荷重増大手段によって増大させる。こうした作動により、接地荷重制御装置は、ハイドロプレーニング現象の発生したタイヤのグリップ力を回復させることができる。
特許文献1の接地荷重制御装置は、発生したハイドロプレーニング現象への対応が可能である一方、ハイドロプレーニング現象を発生させないように車両を走行させることはできない。
本開示は、ハイドロプレーニング現象が発生しないように車両を走行させることが可能な車両制御装置、及び車両制御プログラムの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、開示された一つの態様は、車両(Ve)において計測された音振動に関連する音データに基づき、車両が走行中の路面の水位を推定する水位推定部(73)と、水位推定部にて推定された推定水位に基づき、車両の走行速度の上限となる上限速度を設定する上限設定部(76)と、を備える車両制御装置とされる。
また開示された一つの態様は、車両において計測された音振動に関連する音データに基づき、車両が走行する路面の水位を推定し(S12)、推定した推定水位に基づき、車両の走行速度の上限となる上限速度を設定する(S21)、ことを含む処理を、少なくとも1つの処理部(11)に実行させる車両制御プログラムとされる。
これらの態様では、走行中の路面の水位が音データに基づき推定されるため、路面の水位に応じた上限速度が設定され得る。故に、上限速度に従って車両の走行速度が抑制されれば、ハイドロプレーニング現象が発生しないように車両を走行させることが可能になる。
尚、上記及び特許請求の範囲等における括弧内の参照番号は、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、技術的範囲を何ら制限するものではない。また、特に組み合わせに支障が生じなければ、特許請求の範囲において明示していない請求項同士の組み合せも可能である。
本開示の一実施形態による車両制御装置の機能は、図1に示す車両制御ECU(Electronic Control Unit)100によって実現されている。車両制御ECU100は、車両Ve(以下、自車両とも記載)に搭載されている。車両制御ECU100は、運転支援制御を実施可能なADAS(Advanced Driver-Assistance Systems)-ECU、又は自律走行制御を実施可能な自動運転ECU等である。運転支援制御は、ドライバの目視による自車周辺の監視が必要な自動運転レベル2以下の走行制御であり、ドライバに少なくとも周辺監視義務のある自動運転制御である。自律走行制御は、ドライバによる自車周囲の監視が不要な自動運転レベル3以上の走行制御であり、ドライバに周辺監視義務のない自動運転制御である。尚、本開示における自動運転レベルは、米国自動車技術会(Society of Automotive Engineers)によって規定された基準に基づいている。また、以下の説明では、運転支援制御及び自律走行制御を纏めて「自動運転制御」と記載する。
[車載システムの構成]
車両制御ECU100は、車両Veに搭載された車載システムに含まれる複数の車載ECUのうちの1つである。車両制御ECU100は、車載システムを構築するための車内LAN(Local Area Network)39の通信線に接続されている。車内LAN39は、例えばCAN(Controller Area Network,登録商標)及びイーサネット(登録商標)等の通信プロトコルを用いて構築されている。車内LAN39には、種々の車両情報(例えば、車速情報)が出力される。通信線には、音響センサ30、フロントカメラユニット34、ナビゲーショECU35、車載通信機36、ワイパーシステム37、走行制御ECU40、及びHMI(Human Machine Interface)制御装置50等が接続されている。通信線に接続されたこれらのノードは、相互に通信可能である。また、特定のノード同士は、相互に直接的に電気接続され、通信線を介することなく通信可能であってもよい。
車両制御ECU100は、車両Veに搭載された車載システムに含まれる複数の車載ECUのうちの1つである。車両制御ECU100は、車載システムを構築するための車内LAN(Local Area Network)39の通信線に接続されている。車内LAN39は、例えばCAN(Controller Area Network,登録商標)及びイーサネット(登録商標)等の通信プロトコルを用いて構築されている。車内LAN39には、種々の車両情報(例えば、車速情報)が出力される。通信線には、音響センサ30、フロントカメラユニット34、ナビゲーショECU35、車載通信機36、ワイパーシステム37、走行制御ECU40、及びHMI(Human Machine Interface)制御装置50等が接続されている。通信線に接続されたこれらのノードは、相互に通信可能である。また、特定のノード同士は、相互に直接的に電気接続され、通信線を介することなく通信可能であってもよい。
音響センサ30は、音を電気信号に変換するマイク素子を主体とする構成である。マイク素子は、音圧によって薄い振動膜が振動することで発生する静電容量変化を電気信号として出力するコンデンサマイクとして機能する。MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)マイク及びエレクトレットコンデンサマイク等が、マイク素子として利用可能である。音響センサ30は、コンデンサマイクに替えて、ピエゾセンサを用いるピエゾ方式のマイク構成であってもよい。ピエゾセンサは、ピエゾ素子によって音を電気信号に変更する。音響センサ30は、各マイク素子にて生成された音データであって、音振動に関連する音データを、検出情報として車両制御ECU100に出力する。
音響センサ30は、車両Veのタイヤ近傍で発生する音振動を集音するように、タイヤのフェンダー内に配置されている。一例として、音響センサ30は、集音面をタイヤ側へ向けた姿勢で、タイヤハウスカバーの外側裏面に取り付けられている。音響センサ30は、路面上を転がるタイヤが発生させる路面音を主に計測する。音響センサ30は、車両Veの左フロントタイヤ又は右フロントタイヤの近傍に少なくとも1つ設けられている。例えば、左フロントセンサ又は右フロントセンサのうちの一方が、音響センサ30として車両Veに搭載されている。左フロントセンサは、左フロントタイヤのタイヤハウスカバーに設置され、左フロントタイヤ近傍の音データを生成する音響センサ30である。右フロントセンサは、右フロントタイヤのタイヤハウスカバーに設置され、右フロントタイヤ近傍の音データを生成する音響センサ30である。尚、左フロントセンサ及び右フロントセンサの両方が、音響センサ30として車両Veに搭載されていてもよい。さらに、左フロントセンサ及び右フロントセンサとは別の音響センサ30が、車両Veに搭載されていてもよい。
フロントカメラユニット34は、車両Veの車室内にて、バックミラーの近傍に設置されている。フロントカメラユニット34は、単眼式又は複眼式のカメラであり、車両Veの進行方向に向けられている。フロントカメラユニット34は、車両Veの前方領域を連続的に撮影することにより、自車前方の移動物体及び静止物体を写した撮像データを生成する。フロントカメラユニット34は、生成した撮像データ又は撮像データの解析情報を、検出情報として車両制御ECU100に出力する。尚、車両Veには、音響センサ30及びフロントカメラユニット34に加えて、リヤカメラ、サイドカメラ、ミリ波レーダ、ライダ、及びソナー等の少なくとも1つが、周辺環境を監視するため自律センサとしてさらに搭載されていてもよい。
ナビゲーショECU35は、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機及び慣性センサ等を含む構成である。ナビゲーショECU35は、GNSS受信機で複数の測位衛星から受信する測位信号、慣性センサの計測結果、及び通信線に出力された車速情報等を組み合わせ、車両Veの自車位置及び進行方向等を逐次測位する。ナビゲーショECU35は、地図データを格納した地図データベースをさらに含んでいる。ナビゲーショECU35は、地図データを参照し、測位結果に基づく現在位置から、ドライバ等の搭乗者が指定する目的地までの経路を設定する。ナビゲーショECU35は、測位結果、地図データ、及び目的地までの設定経路を示す経路情報等を、車両制御ECU100及びHMI制御装置50等に提供する。ナビゲーショECU35は、HMI制御装置50と連携し、目的地までの経路案内として、画面表示及び音声メッセージ等を組み合わせ、交差点及び分岐ポイント等にて車両Veの進行方向をドライバに通知する。
車載通信機36は、車両Veに搭載された車外通信ユニットである。車載通信機36は、V2X(Vehicle to Everything)通信機として機能する。車載通信機36は、道路脇等に設置された路側機、及び自車周囲の他車両等との間で無線通信によって情報を送受信する。一例として、車載通信機36は、車両Veの現在位置周辺及び進行方向の渋滞情報及び交通規制情報等を路側機から受信する。渋滞情報及び交通規制情報は、例えばVICS(登録商標)情報等である。さらに、車載通信機36は、クラウド上に蓄積された路面情報を受信し、予定経路となる道路の傾斜及び凸凹を把握する。車載通信機36は、渋滞情報、交通規制情報、及び路面情報等を、車両制御ECU100に逐次提供する。
ワイパーシステム37は、車両Veに搭載されたワイパーの作動により、フロントウィンドウ等に付着した異物を拭き払うシステムである。ワイパーシステム37は、レインセンサ及びコントロールユニットを有している。レインセンサは、フロントウィンドウに取り付けられた光学センサ又は超音波センサ等である。レインセンサは、雨滴の存在及び降雨の強さを検知する。コントロールユニットは、レインセンサの検知結果に基づき、雨の強さ(降雨量)に対応するようにワイパーの作動パターン及び作動速度を決定する。コントロールユニットは、ドライバの操作に基づき、ワイパーの作動パターン及び作動速度を決定してもよい。コントロールユニットは、レインセンサの検知結果及びワイパーの作動状態を示す情報の少なくとも一方を、降雨量に関連する雨量情報として、車両制御ECU100に出力する。
走行制御ECU40は、マイクロコントローラを主体として含む電子制御装置である。走行制御ECU40は、各輪のハブ部分に設けられた車輪速センサの検出信号に基づき、車両Veの現在の走行速度を示す車速情報を生成し、生成した車速情報を通信線に逐次出力する。走行制御ECU40は、ブレーキ制御ECU、駆動制御ECU、及び操舵制御ECUの機能を少なくとも有している。走行制御ECU40は、ドライバの運転操作に基づく操作指令、及び車両制御ECU100の制御指令のいずれかに基づき、各輪のブレーキ力制御、パワートレインの出力制御、及び操舵角制御を継続的に実施する。
HMI制御装置50は、処理部、RAM、記憶部、入出力インターフェース、及びこれらを接続するバス等を備えた制御回路を主体として含むコンピュータである。HMI制御装置50は、表示デバイス51、オーディオ装置、操作デバイス、及びステアリング振動デバイス等と共にHMIシステムを構成している。表示デバイス51は、画像表示等により、ドライバの視覚を通じて情報を提示する。表示デバイス51には、メータディスプレイ、センターインフォメーションディスプレイ、及びヘッドアップディスプレイ等が含まれる。HMI制御装置50は、情報提示制御装置として機能し、表示デバイス51及びオーディオ装置を用いた情報提示を統合的に制御する。車両制御ECU100は、HMI制御装置50から取得する報知の実施要求に基づき、報知の内容及び実施タイミングを制御することにより、自動運転制御の動作状態に合わせた情報提示を実施する。
[車両制御ECUの構成]
車両制御ECU100は、処理部11、RAM12、記憶部13、入出力インターフェース、及びこれらを接続するバス等を備えた制御回路を主体として含むコンピュータである。処理部11は、RAM12へのアクセスにより、本開示による車両制御方法を実現するための種々の処理(インストラクション)を実行する。記憶部13には、処理部11によって実行される種々のプログラム(車両制御プログラム等)が格納されている。処理部11によるプログラムの実行により、車両制御ECU100には、環境認識部71、報知要求部74、及び行動制御部75等が、車両制御のための機能部として構築される。
車両制御ECU100は、処理部11、RAM12、記憶部13、入出力インターフェース、及びこれらを接続するバス等を備えた制御回路を主体として含むコンピュータである。処理部11は、RAM12へのアクセスにより、本開示による車両制御方法を実現するための種々の処理(インストラクション)を実行する。記憶部13には、処理部11によって実行される種々のプログラム(車両制御プログラム等)が格納されている。処理部11によるプログラムの実行により、車両制御ECU100には、環境認識部71、報知要求部74、及び行動制御部75等が、車両制御のための機能部として構築される。
環境認識部71は、測位結果、地図データ、経路情報、及び検出情報等を組み合わせることにより、自車周囲の走行環境を認識する。環境認識部71は、車両Veが走行を予定している道路に関連する道路情報を把握する。環境認識部71は、自車周囲を走行する他車両等、自車周囲の動的な物標の大きさ、種別、相対位置、及び相対速度等を把握する。環境認識部71は、TSR(Traffic Sign Recognition)機能により、道路脇に設置された道路標識の内容(例えば、制限速度等)を把握する。
環境認識部71は、走行環境認識のためのサブ機能部として、雨量推定部72及び水位推定部73を有する。雨量推定部72は、降雨量に関連する雨量情報を、ワイパーシステム37から取得する。雨量推定部72は、雨量情報に基づき、車両Veの周囲に降る雨の量を推定し、自車周囲の雨量が維持されているか否かを判断する。
水位推定部73は、音響センサ30にて生成される検出情報を取得する。音響センサ30の検出情報は、車両Veにおいて計測された音振動に関連する音データである。水位推定部73は、音データを、車内LAN39の通信線から取得する少なくとも1つの車両情報と組み合わせ、車両Veが走行中のアスファルトの路面の状態を推定する。水位推定部73には、路面状態を判定するための学習モデル(以下、路面状態判定モデル)が予め準備されている。路面状態判定モデルは、音データ(路面音)及び車両情報等を学習に用いて生成されている。水位推定部73は、音データ及び車両情報を路面状態判定モデルへの入力情報とする推論処理を実施し、走行中の路面の状態を推定する。水位推定部73は、推論処理により、車両Veの走行中の路面が濡れているか否かを判定する。さらに、水位推定部73は、車両Veが濡れた路面を走行している場合、走行中の路面に溜まっている水量、言い替えれば、路面水位を推定する。
水位推定部73は、左フロントセンサ及び右フロントセンサのうちで、車両Veに搭載された一方から音データを取得する。具体的に、水位推定部73は、車両Veの左側部分にて計測された音データ(以下、左前輪音データ)、又は車両Veの右側部分にて計測された音データ(以下、右前輪音データ)を取得する。水位推定部73は、左前輪音データ又は右前輪音データに基づき、走行中の路面の水位を推定する。ここで、左フロントセンサ及び右フロントセンサの両方が車両Veに搭載されている場合、水位推定部73は、左前輪音データに基づく左路面水位と、右前輪音データに基づく右路面水位とを、走行中の路面の推定水位として個別に推定する。この場合、左前輪音データが入力される路面状態判定モデルと、右前輪音データが入力される路面状態判定モデルとは、同一の学習モデルであってもよく、異なる学習モデルであってもよい。
水位推定部73は、走行中の路面の状態に加えて、走行を予定している道路の路面の状態をさらに推定する。水位推定部73は、予定経路上の路面の状態を推定するための情報として、フロントカメラユニット34の検出情報(撮像データ)、及び車載通信機36がクラウドから受信する地図データ(路面情報)等の一方又は両方を利用可能である。具体的に、水位推定部73は、フロントカメラユニット34の撮像データから、前方車両が撥ね上げる水の態様及び前方車両のリヤタイヤの浸水量等を認識することで、前方路面の水位を推定する。加えて、水位推定部73は、路面情報の示す道路の傾斜及び凸凹の態様から、予定経路上において水が溜まっている可能性の高いエリア(以下、水溜エリア)を推定する。
報知要求部74は、HMI制御装置50へ向けた報知の実施要求の出力により、自動運転制御の動作状態に同期した報知の実施を可能にする。報知要求部74は、自動運転制御の開始を示す通知の実施要求、並びにドライバに運転交代を要請する通知の実施要求等を、HMI制御装置50へ向けて出力する。加えて、報知要求部74は、路面の水位判定に基づき実施される制御に関連した通知の実施要求等をHMI制御装置50へ向けて出力する。さらに、報知要求部74は、走行中の道路の制限速度、又は上限設定部76(後述する)にて設定される上限速度を、車両Veの走行速度が超えている場合、車速警告(図7参照)の実施要求をHMI制御装置50へ向けて出力する。車速警告は、速度超過アラートであり、ドライバ等の搭乗者へ向けて速度超過を示す報知である。
行動制御部75は、自動運転制御が実行中であり、車両制御ECU100に運転操作の制御権がある場合、環境認識部71から取得する経路情報、道路情報、及び走行環境の認識結果等に基づき、車両Veの行動を決定する。行動制御部75は、車両Veの行動を規定する走行計画として、自車を走行させる予定走行ラインを生成する。行動制御部75は、走行制御ECU40との連携により、生成した予定走行ラインに従って、車両Veの加減速制御及び操舵制御等を実行する。具体的に、行動制御部75は、予定走行ラインに基づく制御指令を生成し、生成した制御指令を走行制御ECU40へ向けて逐次出力する。
[推定水位に基づく上限速度の設定]
車両制御ECU100は、ハイドロプレーニング現象の起こる可能性のある水位を検知した場合、車両Veの走行速度を制限する。さらに、車両制御ECU100は、後述するACC制御での車速維持が難しくなる可能性のある水位を検知した場合も、車両Veの走行速度を制限する。車両制御ECU100は、車速制限を設定するための機能部として、上限設定部76をさらに備える。
車両制御ECU100は、ハイドロプレーニング現象の起こる可能性のある水位を検知した場合、車両Veの走行速度を制限する。さらに、車両制御ECU100は、後述するACC制御での車速維持が難しくなる可能性のある水位を検知した場合も、車両Veの走行速度を制限する。車両制御ECU100は、車速制限を設定するための機能部として、上限設定部76をさらに備える。
上限設定部76は、後述するSL(Speed Limit)設定処理(図5参照)を実行し、水位推定部73にて推定された推定水位に基づき、車両Veの走行速度の上限となる上限速度(SL車速,図2参照)を設定する。上限設定部76は、推定水位が高く(深く)なるに従って、上限速度を小さく(低く)する。上限設定部76は、予め準備された上限設定テーブル(図2参照)に基づき、推定水位が高くなるに従って上限速度を段階的に小さくする。上限設定部76は、予め準備された上限設定関数に基づき、推定水位が高くなるに従って上限速度を連続的に小さくしてもよい。
具体的に、上限設定部76は、路面がドライの状態である場合、及び路面が濡れている程度であり、推定水位が0mm(モイストの状態)である場合、上限速度を設定しない(図2参照)。さらに、推定水位が2mm未満である場合、上限設定部76は、上限速度を100kph(km/h)に設定する。また、推定水位が2mm以上、かつ、4mm未満である場合、上限設定部76は、上限速度を80kphに設定する。そして、推定水位が4mm以上である場合、上限設定部76は、上限速度を70kphに設定する。尚、上限速度が切り替わる境界となる推定水位、及び、各推定水位に紐づく上限速度は、適宜変更されてよい。
上限設定部76は、推定水位がゼロ(ドライ又はモイスト)から変化した場合、予め設定された上限速度の設定条件が成立するまで、変化後の推定水位に基づく上限速度の設定を保留する。設定条件は、一例として、推定水位の変化後、車両Veが一定距離(例えば、5m程度)を走行した、及び車両Veが一定時間(例えば、1秒程度)走行した等である。上限設定部76は、一定距離及び一定時間の要件のうちで、一方のみを設定条件に用いてもよく、又は両方を設定条件に用いてもよい。上限設定部76は、急な水位変化が把握された場合での上限速度の設定保留制御により、小さな水溜りを通過するシーンでの上限速度の設定を回避する。対して、ウェット路面の水位が徐々に増加した場合、上限設定部76は、水位に応じた上限速度を直ちに設定する。
上限設定部76は、推定水位が所定量を超えて変化した場合も、変化後の推定水位に基づく上限速度の設定を保留する。所定量は、上限速度が複数段階以上切り替わることを回避するように、例えば3~4mm程度に設定される。一例として、推定水位が1~2mm程度から5mm以上に急激に変化した場合、上限設定部76は、上限速度の70kphへの変更を一時的に保留し、100kphの上限速度の設定を維持する。上限設定部76は、一定距離又は一定時間を超えて4mm以上の推定水位が維持され、設定条件が成立した場合に、上限速度を70kphに変更する。対して、一定距離又は一定時間を超える以前に推定水位が1mm程度まで低下し、設定条件が成立しなかった場合、上限設定部76は、100kphの上限速度の設定を継続する。
上限設定部76は、上限速度を設定した後、推定水位が低下した場合でも、予め設定された上限速度の解除条件が成立するまで、上限速度の設定を継続する。解除条件は、一例として、上限速度の設定後、車両Veが一定距離を走行した、及び車両Veが一定時間走行した等である。解除条件に用いられる一定距離は、設定条件に用いられる一定距離と同一であってもよく、又は設定条件に用いられる一定距離よりも長い距離(例えば、10m程度)であってもよい。同様に、解除条件に用いられる一定時間は、設定条件に用いられる一定時間と同一であってもよく、又は設定条件に用いられる一定時間よりも長い時間(例えば、数秒程度)であってもよい。上限設定部76は、一定距離及び一定時間の要件のうちで、一方のみを解除条件に用いてもよく、又は両方を解除条件に用いてもよい。
上限設定部76は、上限速度を設定した後、走行中の路面の推定水位が低下しても、雨量推定部72にて推定される雨量が維持されている場合、上限速度の設定を継続する。加えて、上限設定部76は、上限速度を設定した後、走行中の路面の推定水位が低下しても、走行を予定している予定経路上の路面の推定水位が維持されている場合、上限速度の設定を継続する。以上により、雨の量が変化していないと判断できる走行環境では、推定水位が多少変化しても、上限速度の頻繁な緩和が回避され、推定した最大水位に対応する上限速度の設定が継続される。
上限設定部76は、車両Veに2つの音響センサ30が搭載されており、水位推定部73にて左路面水位及び右路面水位の両方が推定される場合、これらの推定水位に基づき上限速度を設定する。具体的に、上限設定部76は、左路面水位と右路面水位とが同一である場合、これらの水位に対応した上限速度を設定する。一方、上限設定部76は、左路面水位と右路面水位とが異なる場合、上記の設定条件が成立するまで、左路面水位及び右路面水位のうちで水位の高い一方に基づく上限速度の設定を保留する。上限設定部76は、一定距離又は一定時間を超えて左右の推定水位の異なる状態が維持され、設定条件が成立した場合に、水位の高い一方に対応した上限速度を設定する。対して、一定距離又は一定時間を超える以前に左右の推定水位が同一となる、設定条件が成立しなかった場合、上限設定部76は、現在の上限速度の設定を継続する。
[上限速度に基づく車速制限]
次に、上限設定部76によって設定される上限速度に応じて車両Veの走行速度(以下、自車車速)を制限する制御の詳細を、図3及び図4に基づき、図1を参照しつつ説明する。
次に、上限設定部76によって設定される上限速度に応じて車両Veの走行速度(以下、自車車速)を制限する制御の詳細を、図3及び図4に基づき、図1を参照しつつ説明する。
<車両制御ECUの運転制御下にある車両の車速制限>
図3に示す自動走行シーンにて、車両Veは、車両制御ECU100による自動運転制御によって走行している。行動制御部75は、アダプティブクルーズコントロール(Adaptive Cruise Control,以下、ACC)の作動により、自車車速を制御している。ACCは、前方車両が存在する場合、前方車両との車間距離を一定に保ちながら車両Veを前方車両に追従走行させる。一方、前方車両が存在しない場合、ACCは、ドライバによって設定された任意の設定車速で走行するように、車両Veの走行速度を制御する。図3に示す自動走行シーンでは、例えば90kphの設定車速がACCに設定されている。行動制御部75は、設定車速を目標車速として、自車車速が目標車速となるまで車両Veを加速させる。
図3に示す自動走行シーンにて、車両Veは、車両制御ECU100による自動運転制御によって走行している。行動制御部75は、アダプティブクルーズコントロール(Adaptive Cruise Control,以下、ACC)の作動により、自車車速を制御している。ACCは、前方車両が存在する場合、前方車両との車間距離を一定に保ちながら車両Veを前方車両に追従走行させる。一方、前方車両が存在しない場合、ACCは、ドライバによって設定された任意の設定車速で走行するように、車両Veの走行速度を制御する。図3に示す自動走行シーンでは、例えば90kphの設定車速がACCに設定されている。行動制御部75は、設定車速を目標車速として、自車車速が目標車速となるまで車両Veを加速させる。
自動走行シーンの時刻T1にて、車両Veは、ウェット路面に進入する。水位推定部73は、時刻T1にて、ドライ路面からウェット路面への路面状態の変化を検知すると共に、路面の推定水位(1mm)を把握する。上限設定部76は、水位推定部73にて把握される推定水位に基づき、上限速度(100kph)を設定する。この上限速度は、ACCの設定車速よりも大きい。故に、行動制御部75は、時刻T1以降も、設定車速をACCの制御の目標車速とし、車両Veを目標車速の90kphで定速走行させる。
自動走行シーンの時刻T2では、路面に溜まる水の量が増加している。水位推定部73は、時刻T2にて、路面の水位の変化を検知し、推定水位を1mmから4mmに変更する。上限設定部76は、推定水位の変更に基づき、上限速度を100kphから70kphに引き下げる。この上限速度は、ACCの設定車速よりも小さい。故に、行動制御部75は時刻T2にて、ACCの目標車速を、設定車速の90kphから上限速度の70kphに切り替える。行動制御部75は、自車車速が変更後の目標車速(上限速度,70kph)となるように、時刻T2以降にて車両Veを減速させる。行動制御部75は、設定車速から上限速度に車両Veを減速させるときの減速度を、車両Veの周囲に他車両が存在する場合(図3 破線参照)にて、他車両が存在しない場合(図3 実線参照)よりも小さくする。減速期間にて有無を判定される他車両は、主に車両Veと同一の車線を走行する後方車両である。
時刻T2以降の減速期間にて、自車車速は、上限速度を超えている。報知要求部74は、自車車速が上限速度を超えている場合、HMI制御装置50と連携して車速警告を実施する。自動運転制御が動作中の車速警告は、表示デバイス51を用いて実施される。表示デバイス51は、サイズの拡大、点滅、色変更等によって目標車速を強調する表示により、自車車速が目標車速を超えていることを搭乗者に通知する。尚、自動運転制御が動作中の車速警告は、省略されてもよい。
自動走行シーンの時刻T3にて、車両Veは、ウェット路面から離脱する。水位推定部73は、時刻T3にて、ウェット路面からドライ路面への路面状態の変化を検知する。上限設定部76は、水位推定部73にて把握される路面状態の変更に基づき、上限速度の設定を解除する。これにより、行動制御部75は、ACCの目標車速を、上限速度の70kphから、設定車速である90kphに切り替える。行動制御部75は、自車車速が変更後の目標車速(設定車速)となるように、時刻T3以降にて車両Veを加速させる。行動制御部75は、設定車速まで車両Veを加速させるときの加速度を、車両Veの周囲に他車両が存在する場合(図3 破線参照)にて、他車両が存在しない場合(図3 実線参照)よりも小さくする。加速期間にて有無を判定される他車両は、主に車両Veと同一の車線を走行する前方車両である。尚、前方車両の有無に応じて加速期間の加速度を変更する制御は、実施されなくてもよい。
<ドライバの運転制御下にある車両の車速制限>
図4に示す手動運転シーンにて、車両Veは、ドライバの運転操作によって走行している。車両制御ECU100は、自動運転制御を実行していない手動運転期間であっても、バックグラウンドでの動作を継続し、行動制御部75による制御介入により、ドライバの運転操作を補助可能である。行動制御部75は、上限速度を下回るように自車車速を制御する。具体的に、自車車速が上限速度を超えている場合又は超えそうな場合、行動制御部75は、加速を抑制する制御により、自車車速が上限速度を下回るように制御する。加えて、上限速度を自車車速が超えている場合、行動制御部75は、自車車速が上限速度を下回るまで減速制御を実施してもよい。
図4に示す手動運転シーンにて、車両Veは、ドライバの運転操作によって走行している。車両制御ECU100は、自動運転制御を実行していない手動運転期間であっても、バックグラウンドでの動作を継続し、行動制御部75による制御介入により、ドライバの運転操作を補助可能である。行動制御部75は、上限速度を下回るように自車車速を制御する。具体的に、自車車速が上限速度を超えている場合又は超えそうな場合、行動制御部75は、加速を抑制する制御により、自車車速が上限速度を下回るように制御する。加えて、上限速度を自車車速が超えている場合、行動制御部75は、自車車速が上限速度を下回るまで減速制御を実施してもよい。
手動運転シーンの時刻T1にて、車両Veは、ウェット路面に進入する。水位推定部73は、時刻T1にて、ドライ路面からウェット路面への路面状態の変化を検知すると共に、路面の推定水位(1mm)を把握する。上限設定部76は、水位推定部73にて把握される推定水位に基づき、上限速度(100kph)を設定する。
ドライバによる加速操作により、自車車速が上限速度を超える時刻Te1にて、報知要求部74は、HMI制御装置50と連携して車速警告を実施する。手動運転期間での車速警告は、自動運転制御が動作中の車速警告よりも強調される。具体的に、報知要求部74は、表示デバイス51を用いた車速警告に加えて、オーディオ装置を用いた音声メッセージ又は警告音により車速警告、及び、アンビエントライト等の発光色の変化による車速警告を実施可能である。行動制御部75は、車速警告の実施後又は車速警告と同時に、車両Veの加速抑制制御を開始する。行動制御部75は、車両Veの減速制御を開始してもよい。行動制御部75は、自車車速が上限速度を下回るまで加速抑制制御又は減速制御を継続する。
手動運転シーンの時刻T2では、路面に溜まる水の量が増加している。水位推定部73は、時刻T2にて、路面の水位の変化を検知し、推定水位を1mmから4mmに変更する。上限設定部76は、推定水位の変更に基づき、上限車速制限を100kphから70kphに引き下げる。この上限速度は、自車車速よりも大きい。故に、行動制御部75は、加速抑制制御又は減速制御を継続する。行動制御部75は、上限速度の引き下げにより、上限速度と自車車速との乖離が拡大し、自車車速の超過量が所定値を超えた場合、減速制御における減速度の上限を大きくする。
行動制御部75による減速制御の継続的な介入により、時刻Te2にて、自車速度は、上限速度以下となる。報知要求部74は、時刻Te1にて開始した車速警告を時刻Te2にて終了する。加えて、行動制御部75は、時刻Te2以降に加速抑制制御又は減速制御を終了させる。以上により、自車車速を制御する制御権は、ドライバに引き渡される。行動制御部75は、減速制御の終了後、ドライバのアクセル操作による加速を抑制する制御を継続してもよい。さらに、行動制御部75は、自車車速が上限速度を再び超えた場合、加速抑制制御又は減速制御を再開する。
手動運転シーンの時刻T3にて、車両Veは、ウェット路面から離脱する。水位推定部73は、時刻T3にて、ウェット路面からドライ路面への路面状態の変化を検知する。上限設定部76は、水位推定部73にて把握される路面状態の変更に基づき、70kphとしていた上限速度の設定を解除する。これにより、ドライバは、行動制御部75による制御の介入を受けることなく、上限速度を超える速度まで車両Veの巡航速度を上げることができる。
[上限速度の設定に関連する各処理の詳細]
次に、ここまで説明した上限速度を設定するSL設定処理、車両Veの走行速度を制限する車速制御処理、及び上限速度の超過をドライバに注意喚起する車速警告処理の各詳細を、図5~図7に基づき、図1~図4を参照しつつ、以下説明する。
次に、ここまで説明した上限速度を設定するSL設定処理、車両Veの走行速度を制限する車速制御処理、及び上限速度の超過をドライバに注意喚起する車速警告処理の各詳細を、図5~図7に基づき、図1~図4を参照しつつ、以下説明する。
<SL設定処理>
図5に示すSL設定処理は、車両Veのシフトポジションがドライブレンジに設定され、車両Veが走行可能になったことに基づき、水位推定部73及び上限設定部76によって開始される。SL設定処理は、車両Veのシフトポジションがパーキングレンジに切り替えられるまで、繰り返し開始される。
図5に示すSL設定処理は、車両Veのシフトポジションがドライブレンジに設定され、車両Veが走行可能になったことに基づき、水位推定部73及び上限設定部76によって開始される。SL設定処理は、車両Veのシフトポジションがパーキングレンジに切り替えられるまで、繰り返し開始される。
SL設定処理のS11では、水位推定部73が、車両Veのタイヤ近傍にて発生した音振動に関連する音データを取得する。水位推定部73は、S12にて、取得した音データに基づき、車両Veが走行中の路面の状態を推定する。車両Veがウェット路面を走行している場合、水位推定部73は、S12にて、路面水位を推定する。
上限設定部76は、S13にて、水位推定部73による推定水位の検出の有無を判定する。ドライ路面又は濡れている程度のウェット路面(モイスト路面)を車両Veが走行している場合、水位推定部73は、一例として、推定水位を検出しない。別の一例として、水位推定部73は、車両Veが走行している場合のみ推定水位を検出せず、濡れている程度のウェット路面を車両Veが走行している場合には、ごく僅かな量の推定水位を検出してもよい。水位推定部73による推定水位の検出がない場合、上限設定部76は、推定水位の検出がないと判定し(S13:NO)、S14にて、上限速度が設定された状態か否かを判定する。上限速度が設定されていない場合(S14:NO)、上限設定部76は、上限速度のオフ状態を維持し、今回のSL設定処理を終了する。
上限設定部76は、上限速度が設定されている場合(S14:YES)、S15にて、雨量推定部72にて推定される雨量が維持されているか否かを判定する。自車周囲の雨量が維持されている場合(S15:YES)、上限設定部76は、現在の上限速度設定の継続を決定し、今回のSL設定処理を終了する。対して、自車周囲の雨量が減少している場合(S15:NO)、上限設定部76は、S16にて、予定経路上の路面の推定水位が維持されているか否かを判定する。予定経路上の推定水位が維持されている場合(S16:YES)も、上限設定部76は、現在の上限速度設定の継続を決定し、今回のSL設定処理を終了する。
一方、予定経路上の推定水位が減少している場合(S16:NO)、上限設定部76は、S17にて、上限速度の設定の解除条件が成立したか否かを判定する。解除条件が成立していない場合(S17:NO)、上限設定部76は、現在の上限速度設定の維持を決定し、今回のSL設定処理を終了する。以上により、上限速度の設定後、推定水位が低下しても、一定距離又は一定時間は、上限速度の設定が継続される。対して、解除条件が成立している場合(S17:YES)、上限設定部76は、S18にて、現在の上限速度(SL車速)の設定を解除し、今回のSL設定処理を終了する。
上限設定部76は、水位推定部73による推定水位の検出があると判定した場合(S13:YES)、S19にて、特定の水位変化があったか否かを判定する。上述したように、推定水位がゼロから変化した場合、又は推定水位が所定量を超えて変化した場合、上限設定部76は、特定の水位変化があったと判定する。検出された水位変化が特定の水位変化に該当しない場合(S19:NO)、上限設定部76は、S21にて、最新の推定水位に基づき、上限速度を設定する。上限速度が既に設定されている場合、上限設定部76は、S21にて、最新の推定水位に基づき上限速度を更新する。
一方、検出された水位変化が特定の水位変化に該当する場合(S19:YES)、上限設定部76は、S20にて、上限速度の設定条件が成立したか否かを判定する。設定条件が成立していない場合(S20:NO)、上限設定部76は、現在の上限速度の設定を維持し、今回のSL設定処理を終了する。対して、設定条件が成立している場合(S20:YES)、上限設定部76は、S21にて、最新の推定水位に基づき、上限速度の設定又は更新を実施する。
<車速制御処理>
図6に示す車速制御処理は、車両制御ECU100による自動運転制御がオン状態となり、ACCが実行状態となったことにより、行動制御部75により開始される。車速制御処理は、自動運転制御がオフ状態となるまで、繰り返し開始される。
図6に示す車速制御処理は、車両制御ECU100による自動運転制御がオン状態となり、ACCが実行状態となったことにより、行動制御部75により開始される。車速制御処理は、自動運転制御がオフ状態となるまで、繰り返し開始される。
車速制御処理のS31にて、行動制御部75は、上限設定部76にて設定される上限速度(SL車速)を取得する。さらに、行動制御部75は、S32にて、ACCに設定される設定車速を取得する。行動制御部75は、S33にて、上限速度と設定車速とを比較し、上限速度が設定車速よりも小さいか否かを判定する。上限速度が設定車速よりも大きい場合(S33:NO)、行動制御部75は、S34にて、設定車速をACCの目標車速に設定する。これにより、行動制御部75は、設定車速で走行するように自車車速を制御する。
一方、上限速度が設定車速よりも小さい場合(S33:YES)、行動制御部75は、S35にて、上限速度をACCの目標車速に設定する。これにより、行動制御部75は、上限速度で走行するように自車車速を制御する。さらに、報知要求部74は、S36にて、自車車速が上限速度よりも大きいか否かを判定する。自車車速が上限速度よりも大きい場合(S36:YES)、報知要求部74は、S37にて、速度超過を示す報知としての車速警告をドライバへ向けて実施する。一方、自車車速が上限速度よりも小さい場合(S36:NO)、S37の車速警告は、スキップされる。
<車速警告処理>
図7に示す車速警告処理は、車両Veが走行可能になったことに基づき、報知要求部74及び行動制御部75によって開始される。車速警告処理は、車両Veのシフトポジションがパーキングレンジに切り替えられるまで繰り返し開始される。さらに、自動運転制御がオン状態となっている場合、車速警告処理は一時的に中断され、自動運転制御がオフ状態となると、車速警告処理は再開される。
図7に示す車速警告処理は、車両Veが走行可能になったことに基づき、報知要求部74及び行動制御部75によって開始される。車速警告処理は、車両Veのシフトポジションがパーキングレンジに切り替えられるまで繰り返し開始される。さらに、自動運転制御がオン状態となっている場合、車速警告処理は一時的に中断され、自動運転制御がオフ状態となると、車速警告処理は再開される。
車速警告処理のS51にて、報知要求部74は、上限設定部76にて設定される上限速度(SL車速)を取得する。さらに、報知要求部74は、S52にて、車両Veの現在の自車車速を取得する。報知要求部74は、S53にて、自車車速と上限速度とを比較し、自車車速が上限速度よりも大きいか否かを判定する。自車車速が上限速度よりも小さい場合(S53:NO)、報知要求部74は、今回の車速警告処理を終了する。
一方、自車車速が上限速度よりも大きい場合(S53:NO)、報知要求部74は、S54にて、速度超過を示す報知としての車速警告をドライバへ向けて実施する。さらに、行動制御部75は、S55にて、ドライバによる運転操作に介入する。行動制御部75は、加速抑制制御又は減速制御を実行し、自車車速を上限速度まで減速させる。
(実施形態まとめ)
ここまで説明した本実施形態では、走行中の路面の水位が音データに基づき推定されるため、路面の水位に応じた上限速度が設定され得る。故に、上限速度に従って車両Veの走行速度が抑制されれば、ハイドロプレーニング現象が発生しないように車両Veを走行させることが可能になる。
ここまで説明した本実施形態では、走行中の路面の水位が音データに基づき推定されるため、路面の水位に応じた上限速度が設定され得る。故に、上限速度に従って車両Veの走行速度が抑制されれば、ハイドロプレーニング現象が発生しないように車両Veを走行させることが可能になる。
加えて本実施形態では、上限速度の設定後、推定水位が低下しても、一定距離又は一定時間は、上限速度の設定が継続される。以上によれば、上限速度の設定及び解除が頻繁に繰り返されて、自車車速が不安定化する事態は、生じ難くなる。
また本実施形態では、車両Veの周囲に降る雨の量が推定される。そして、上限速度の設定後、推定水位が低下しても、推定される雨量が維持されている場合、上限速度の設定は継続される。以上によれば、雨が降り続いており、路面の水位が下がる可能性の低い走行環境にて、路面水位の僅かな変化による上限速度の解除又は緩和は、回避され得る。その結果、上限速度に従った車速抑制が継続され得るため、車両制御ECU100は、雨が降り続く環境下にて、ハイドロプレーニング現象が発生しないように車両Veを走行させることができる。
さらに本実施形態では、車両Veが走行を予定している予定経路上の路面の水位がさらに推定される。そして、上限速度の設定後、走行中の路面の推定水位が低下しても、予定経路上の路面の推定水位が維持されている場合、上限速度の設定は継続される。以上のように、予定経路上の路面水位がさらに推定されれば、道路の傾斜及び路面の凹凸等によって推定水位が一時的に低下しても、上限速度の解除及び緩和が回避され得る。その結果、車両制御ECU100は、ハイドロプレーニング現象が発生しないように自車車速を抑制して、車両Veを走行させることができる。
加えて本実施形態では、推定水位がゼロから変化した場合、又は推定水位が所定量を超えて変化した場合、一定距離又は一定時間、変化後の推定水位に基づく上限速度の設定が保留される。以上によれば、水溜りを通過する等の走行シーンにて、不要な減速の発生が回避され得る。
また本実施形態では、推定水位として、車両Veの左側部分にて計測された音データに基づく左路面水位と、車両Veの右側部分にて計測された音データに基づく右路面水位とが推定される。そして、左路面水位と右路面水位とが異なる場合、一定距離又は一定時間、左路面水位及び右路面水位のうちで水位の高い一方に基づく上限速度の設定が保留される。以上によれば、片方のタイヤのみが水溜まりを通過するような走行シーンにて、不要な減速の発生が回避され得る。
さらに本実施形態では、ACCの作動時にて、ドライバ等により設定された設定車速で走行するように車両Veの走行速度が制御される。そして、上限速度が設定車速より小さい場合、上限速度で走行するように車両Veの走行速度が制御される。路面に水が溜まっている場合、この路面の水の抵抗により、ACCの上限トルクで設定車速を維持できなくなる虞がある。しかし、上記のように、ACCの目標速度を設定速度から上限速度に引き下げる処理によれば、上限トルクで維持可能な目標車速への切り替えが可能になる。その結果、ACCによる車速制御が水圧によって阻害され、車速維持の維持が困難となってキャンセルされてしまう事態は、発生し難くなる。
加えて本実施形態では、設定車速から上限速度に車両Veを減速させるときの減速度が、車両Veの周囲に他車両が存在する場合にて、他車両が存在しない場合よりも小さくされる。以上のように、自車周囲の他車両が存在する状況にて、急減速をしないように減速度が調整されれば、車両Veは、視界の悪い走行環境下にて、他車両との間の距離を維持しながら走行し続けることができる。
また本実施形態では、ドライバによって運転操作される車両Veの走行速度が上限速度を下回るように、走行速度が制御される。以上のように、車両制御ECU100は、手動運転によって車両Veが走行する期間でも、加速抑制制御の介入を行うことで、ハイドロプレーニング現象が発生しないように自車車速を抑制して、車両Veを走行させることができる。
さらに本実施形態では、自車車速が上限速度よりも大きい場合、ドライバ等へ向けて速度超過を示す報知としての車速警告が実施される。こうした車速警告によれば、上限速度を超過した状態であることをドライバが認知し得る。その結果、上限速度よりも自車車速を引き下げる減速制御に対するドライバの違和感が低減可能となる。
尚、上記実施形態では、報知要求部74が「報知実施部」に相当し、行動制御部75が「走行制御部」に相当し、車両制御ECU100が「車両制御装置」に相当し、設定車速が「目標設定速度」に相当する。
(他の実施形態)
以上、本開示による一実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定して解釈されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
以上、本開示による一実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定して解釈されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
上記実施形態にて、水位推定部73は、アスファルト路面を走行する車両Veの路面音から、この路面が、ドライ、モイスト、及びウェットのいずれの状態であるのかを推定していた。しかし、状態推定の対象となる路面の種別は、アスファルトに限定されない。水位推定部73は、コンクリート、石畳、砂利等の路面において、音データに基づく路面状態の推定を実施可能であってよい。
さらに、水位推定部73は、積雪推定部として機能し、車両Veが雪道を走行するときの音データ(タイヤ音)を用いて、路面状態及び走行状態を推定してもよい。具体的に、積雪推定部は、車両Veが停止する直前にタイヤが雪を圧縮する音を検知することで、車両Veが雪道を走行していることを推定する。積雪推定部による雪道判定に基づき、行動制御部75は、自動駐車における操舵制御にて、ドライ路面での自動駐車の操舵制御よりも、操舵輪の転舵量を多くする。こうした転舵量の補正により、低温のタイヤが路面に対してスリップする場合でも、行動制御部75は、目標とする駐車枠内に車両Veを正確に移動させることができる。
また、走行制御ECU40は、操舵制御ECUの機能を含む場合、積雪推定部による雪道判定に基づき、ステアリングのギア比を変更する。詳記すると、ステアリングのギア比は、ハンドル角(操舵角)と実際のタイヤ角(実舵角)との比である。ギア比が高いほど、ハンドル角の変化に対するタイヤ角の変化が大きくなる。車両Veのステアリングシステムには、ステアリングのギア比を変更するギア比可変機構が設けられている。走行制御ECU40は、ギア比可変機構と連携し、車両Veが雪道を走行する場合に、ステアリングのギア比を大きくする。言い替えれば、走行制御ECU40は、ドライバの操舵操作に対して、ギア比可変機構を用いたタイヤの切り増しを実施する。
積雪推定部は、車両Veが雪道を走行していると判定した場合、轍から外れたタイヤが雪を踏む音を検知し、タイヤが轍から外れそうになっていることを推定する。走行制御ECU40は、タイヤが轍から外れそうになった場合、このタイヤを元の轍に戻すような走行制御を実施する。具体的に、走行制御ECU40は、ステアリング制御又はブレーキ制御によって車両Veにヨー方向の力を生じさせ、タイヤが轍に沿って走行するように車両挙動を制御する。
上記実施形態の変形例1にて、上限設定部76は、設定条件の成立判定に基づく上限速度の設定保留処理、及び、解除条件の成立判定に基づく上限速度の解除保留処理の少なくとも一方を実施しない。また、上記実施形態の変形例2にて、上限設定部76は、雨量推定に基づく上減速度の解除保留処理、及び、予定経路上の水位推定に基づく上限速度の解除保留処理の少なくとも一方を実施しない。さらに、上記実施形態の変形例3では、他車両の有無に応じた減速度の調整が実施されない。加えて、上記実施形態の変形例4では、自車車速が上限速度を超える期間での車速警告が実施されない。
音響センサ30の搭載数及び搭載位置は、適宜変更されてよい。上記実施形態の変形例5では、車両Veの4輪全ての近傍に音響センサ30が設置されている。また、上記実施形態の変形例6では、左フロントタイヤ又は右フロントタイヤのうちの一方のみの近傍に、音響センサ30が設置されている。さらに、音響センサ30は、タイヤ近傍にて路面音の集音が可能であれば、フェンダー内に限定されず、サイドシル及びバンパー内等に配置されてもよい。
上記実施形態の変形例7の車載システムには、車両制御ECU100とは別に、信号処理ECUが設けられている。信号処理ECUは、音響センサ30の検出信号を処理するための専用ECUである。信号処理ECUは、水位推定部73の機能を有している。こうした変形例7では、車両制御ECU100及び信号処理ECUを含むシステムが、「車両制御装置」に相当する。また、上記実施形態の変形例8では、HMI制御装置50の機能が車両制御ECU100に統合されている。こうした変形例8では、統合されたHMI制御装置50の機能部が「報知実施部」に相当する。
上記実施形態にて、車両制御ECU100等によって提供されていた各機能は、ソフトウェア及びそれを実行するハードウェア、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの複合的な組合せによっても提供可能である。さらに、こうした機能がハードウェアとしての電子回路によって提供される場合、各機能は、多数の論理回路を含むデジタル回路、又はアナログ回路によっても提供可能である。
上述実施形態の各処理部は、CPU(Central Processing Unit)及びGPU(Graphics Processing Unit)等の演算コアを少なくとも一つ含む構成である。処理部は、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、NPU(Neural network Processing Unit)及び他の専用機能を備えたIPコア等をさらに含む構成であってよい。また処理部は、プリント基板に個別に実装される構成に限定されない。処理部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、SoC(System on Chip)、チップレット集積体、及びFPGA等に実装された構成であってよい。
各種プログラム等を記憶する記憶媒体(持続的有形コンピュータ読み取り媒体,non-transitory tangible storage medium)の形態は、適宜変更されてよい。さらに、記憶媒体は、回路基板上に設けられた構成に限定されず、メモリカード等の形態で提供され、スロット部に挿入されて、車両制御ECU100等の制御回路に電気的に接続される構成であってよい。また、記憶媒体は、車両制御ECU100へのプログラムのコピー元又は配信元となる光学ディスク、ハードディスクドライブ、及びソリッドステートドライブ等であってもよい。
本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサを構成する専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の装置及びその手法は、専用ハードウェア論理回路により、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の装置及びその手法は、コンピュータプログラムを実行するプロセッサと一つ以上のハードウェア論理回路との組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
(技術的思想の開示)
この明細書は、以下に列挙する複数の項に記載された複数の技術的思想を開示している。いくつかの項は、後続の項において先行する項を択一的に引用する多項従属形式(a multiple dependent form)により記載されている場合がある。さらに、いくつかの項は、他の多項従属形式の項を引用する多項従属形式(a multiple dependent form referring to another multiple dependent form)により記載されている場合がある。これらの多項従属形式で記載された項は、複数の技術的思想を定義している。
この明細書は、以下に列挙する複数の項に記載された複数の技術的思想を開示している。いくつかの項は、後続の項において先行する項を択一的に引用する多項従属形式(a multiple dependent form)により記載されている場合がある。さらに、いくつかの項は、他の多項従属形式の項を引用する多項従属形式(a multiple dependent form referring to another multiple dependent form)により記載されている場合がある。これらの多項従属形式で記載された項は、複数の技術的思想を定義している。
(技術的思想1)
車両(Ve)において計測された音振動に関連する音データに基づき、前記車両が走行中の路面の水位を推定する水位推定部(73)と、
前記水位推定部にて推定された推定水位に基づき、前記車両の走行速度の上限となる上限速度を設定する上限設定部(76)と、
を備える車両制御装置。
(技術的思想2)
前記上限設定部は、前記上限速度の設定後、前記推定水位が低下しても、一定距離又は一定時間、前記上限速度の設定を継続する技術的思想1に記載の車両制御装置。
(技術的思想3)
前記車両の周囲に降る雨の量を推定する雨量推定部(72)、をさらに備え、
前記上限設定部は、前記上限速度の設定後、前記推定水位が低下しても、前記雨量推定部にて推定される雨量が維持されている場合、前記上限速度の設定を継続する技術的思想1又は2に記載の車両制御装置。
(技術的思想4)
前記水位推定部は、前記車両が走行を予定している前記路面の水位をさらに推定し、
前記上限設定部は、前記上限速度の設定後、走行中の前記路面の前記推定水位が低下しても、走行を予定している前記路面の前記推定水位が維持されている場合、前記上限速度の設定を継続する技術的思想1~3のいずれか一項に記載の車両制御装置。
(技術的思想5)
前記上限設定部は、前記推定水位がゼロから変化した場合、又は前記推定水位が所定量を超えて変化した場合、一定距離又は一定時間、変化後の前記推定水位に基づく前記上限速度の設定を保留する技術的思想1~4のいずれか一項に記載の車両制御装置。
(技術的思想6)
前記水位推定部は、前記車両の左側部分にて計測された前記音データに基づく左路面水位と、前記車両の右側部分にて計測された前記音データに基づく右路面水位と、を前記推定水位として推定し、
前記上限設定部は、前記左路面水位と前記右路面水位とが異なる場合、一定距離又は一定時間、前記左路面水位及び前記右路面水位のうちで水位の高い一方に基づく前記上限速度の設定を保留する技術的思想1~5のいずれか一項に記載の車両制御装置。
(技術的思想7)
前記車両の搭乗者により設定された目標設定速度で走行するように前記車両の前記走行速度を制御する走行制御部(75)、をさらに備え、
前記走行制御部は、前記上限速度が前記目標設定速度より小さい場合、前記上限速度で走行するように前記車両の前記走行速度を制御する技術的思想1~6のいずれか一項に記載の車両制御装置。
(技術的思想8)
前記走行制御部は、前記目標設定速度から前記上限速度に前記車両を減速させるときの減速度を、前記車両の周囲に他車両が存在する場合にて、前記他車両が存在しない場合よりも小さくする技術的思想7に記載の車両制御装置。
(技術的思想9)
ドライバによって運転操作される前記車両の前記走行速度が前記上限速度を下回るように前記走行速度を制御する走行制御部(75)、をさらに備える技術的思想1~8のいずれか一項に記載の車両制御装置。
(技術的思想10)
前記走行速度が前記上限速度よりも大きい場合、前記車両の搭乗者へ向けて速度超過を示す報知を実施する報知実施部(74)、をさらに備える技術的思想1~9のいずれか一項に記載の車両制御装置。
(技術的思想11)
車両において計測された音振動に関連する音データに基づき、前記車両が走行する路面の水位を推定し(S12)、
推定した推定水位に基づき、前記車両の走行速度の上限となる上限速度を設定する(S21)、
というステップを、少なくとも1つの処理部(11)にて実施される処理に含む車両制御方法。
車両(Ve)において計測された音振動に関連する音データに基づき、前記車両が走行中の路面の水位を推定する水位推定部(73)と、
前記水位推定部にて推定された推定水位に基づき、前記車両の走行速度の上限となる上限速度を設定する上限設定部(76)と、
を備える車両制御装置。
(技術的思想2)
前記上限設定部は、前記上限速度の設定後、前記推定水位が低下しても、一定距離又は一定時間、前記上限速度の設定を継続する技術的思想1に記載の車両制御装置。
(技術的思想3)
前記車両の周囲に降る雨の量を推定する雨量推定部(72)、をさらに備え、
前記上限設定部は、前記上限速度の設定後、前記推定水位が低下しても、前記雨量推定部にて推定される雨量が維持されている場合、前記上限速度の設定を継続する技術的思想1又は2に記載の車両制御装置。
(技術的思想4)
前記水位推定部は、前記車両が走行を予定している前記路面の水位をさらに推定し、
前記上限設定部は、前記上限速度の設定後、走行中の前記路面の前記推定水位が低下しても、走行を予定している前記路面の前記推定水位が維持されている場合、前記上限速度の設定を継続する技術的思想1~3のいずれか一項に記載の車両制御装置。
(技術的思想5)
前記上限設定部は、前記推定水位がゼロから変化した場合、又は前記推定水位が所定量を超えて変化した場合、一定距離又は一定時間、変化後の前記推定水位に基づく前記上限速度の設定を保留する技術的思想1~4のいずれか一項に記載の車両制御装置。
(技術的思想6)
前記水位推定部は、前記車両の左側部分にて計測された前記音データに基づく左路面水位と、前記車両の右側部分にて計測された前記音データに基づく右路面水位と、を前記推定水位として推定し、
前記上限設定部は、前記左路面水位と前記右路面水位とが異なる場合、一定距離又は一定時間、前記左路面水位及び前記右路面水位のうちで水位の高い一方に基づく前記上限速度の設定を保留する技術的思想1~5のいずれか一項に記載の車両制御装置。
(技術的思想7)
前記車両の搭乗者により設定された目標設定速度で走行するように前記車両の前記走行速度を制御する走行制御部(75)、をさらに備え、
前記走行制御部は、前記上限速度が前記目標設定速度より小さい場合、前記上限速度で走行するように前記車両の前記走行速度を制御する技術的思想1~6のいずれか一項に記載の車両制御装置。
(技術的思想8)
前記走行制御部は、前記目標設定速度から前記上限速度に前記車両を減速させるときの減速度を、前記車両の周囲に他車両が存在する場合にて、前記他車両が存在しない場合よりも小さくする技術的思想7に記載の車両制御装置。
(技術的思想9)
ドライバによって運転操作される前記車両の前記走行速度が前記上限速度を下回るように前記走行速度を制御する走行制御部(75)、をさらに備える技術的思想1~8のいずれか一項に記載の車両制御装置。
(技術的思想10)
前記走行速度が前記上限速度よりも大きい場合、前記車両の搭乗者へ向けて速度超過を示す報知を実施する報知実施部(74)、をさらに備える技術的思想1~9のいずれか一項に記載の車両制御装置。
(技術的思想11)
車両において計測された音振動に関連する音データに基づき、前記車両が走行する路面の水位を推定し(S12)、
推定した推定水位に基づき、前記車両の走行速度の上限となる上限速度を設定する(S21)、
というステップを、少なくとも1つの処理部(11)にて実施される処理に含む車両制御方法。
11 処理部、72 雨量推定部、73 水位推定部、74 報知要求部(報知実施部)、75 行動制御部(走行制御部)、76 上限設定部、100 車両制御ECU(車両制御装置)、Ve 車両
Claims (11)
- 車両(Ve)において計測された音振動に関連する音データに基づき、前記車両が走行中の路面の水位を推定する水位推定部(73)と、
前記水位推定部にて推定された推定水位に基づき、前記車両の走行速度の上限となる上限速度を設定する上限設定部(76)と、
を備える車両制御装置。 - 前記上限設定部は、前記上限速度の設定後、前記推定水位が低下しても、一定距離又は一定時間、前記上限速度の設定を継続する請求項1に記載の車両制御装置。
- 前記車両の周囲に降る雨の量を推定する雨量推定部(72)、をさらに備え、
前記上限設定部は、前記上限速度の設定後、前記推定水位が低下しても、前記雨量推定部にて推定される雨量が維持されている場合、前記上限速度の設定を継続する請求項1に記載の車両制御装置。 - 前記水位推定部は、前記車両が走行を予定している前記路面の水位をさらに推定し、
前記上限設定部は、前記上限速度の設定後、走行中の前記路面の前記推定水位が低下しても、走行を予定している前記路面の前記推定水位が維持されている場合、前記上限速度の設定を継続する請求項1に記載の車両制御装置。 - 前記上限設定部は、前記推定水位がゼロから変化した場合、又は前記推定水位が所定量を超えて変化した場合、一定距離又は一定時間、変化後の前記推定水位に基づく前記上限速度の設定を保留する請求項1に記載の車両制御装置。
- 前記水位推定部は、前記車両の左側部分にて計測された前記音データに基づく左路面水位と、前記車両の右側部分にて計測された前記音データに基づく右路面水位と、を前記推定水位として推定し、
前記上限設定部は、前記左路面水位と前記右路面水位とが異なる場合、一定距離又は一定時間、前記左路面水位及び前記右路面水位のうちで水位の高い一方に基づく前記上限速度の設定を保留する請求項1に記載の車両制御装置。 - 前記車両の搭乗者により設定された目標設定速度で走行するように前記車両の前記走行速度を制御する走行制御部(75)、をさらに備え、
前記走行制御部は、前記上限速度が前記目標設定速度より小さい場合、前記上限速度で走行するように前記車両の前記走行速度を制御する請求項1に記載の車両制御装置。 - 前記走行制御部は、前記目標設定速度から前記上限速度に前記車両を減速させるときの減速度を、前記車両の周囲に他車両が存在する場合にて、前記他車両が存在しない場合よりも小さくする請求項7に記載の車両制御装置。
- ドライバによって運転操作される前記車両の前記走行速度が前記上限速度を下回るように前記走行速度を制御する走行制御部(75)、をさらに備える請求項1に記載の車両制御装置。
- 前記走行速度が前記上限速度よりも大きい場合、前記車両の搭乗者へ向けて速度超過を示す報知を実施する報知実施部(74)、をさらに備える請求項1に記載の車両制御装置。
- 車両において計測された音振動に関連する音データに基づき、前記車両が走行する路面の水位を推定し(S12)、
推定した推定水位に基づき、前記車両の走行速度の上限となる上限速度を設定する(S21)、
ことを含む処理を、少なくとも1つの処理部(11)に実行させる車両制御プログラム。
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|---|---|---|---|
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Family Applications (1)
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| JP7248478B2 (ja) * | 2019-03-28 | 2023-03-29 | 本田技研工業株式会社 | 車両制御装置、端末装置、サーバ装置、車両、車両制御システム及び車両制御方法 |
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| WO2023129648A2 (en) * | 2021-12-30 | 2023-07-06 | ClearMotion, Inc. | Systems and methods for vehicle control using terrain-based localization |
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-
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-
2025
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- 2025-04-22 DE DE102025115454.6A patent/DE102025115454A1/de active Pending
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