JP2025035348A - 二酸化炭素回収方法 - Google Patents

二酸化炭素回収方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2025035348A
JP2025035348A JP2023142334A JP2023142334A JP2025035348A JP 2025035348 A JP2025035348 A JP 2025035348A JP 2023142334 A JP2023142334 A JP 2023142334A JP 2023142334 A JP2023142334 A JP 2023142334A JP 2025035348 A JP2025035348 A JP 2025035348A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon dioxide
moisture
gas
adsorption
adsorbed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2023142334A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7815183B2 (ja
Inventor
竜太 西出
Ryuta Nishide
実 田添
Minoru Tazoe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Futamura Chemical Co Ltd
Original Assignee
Futamura Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Futamura Chemical Co Ltd filed Critical Futamura Chemical Co Ltd
Priority to JP2023142334A priority Critical patent/JP7815183B2/ja
Publication of JP2025035348A publication Critical patent/JP2025035348A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7815183B2 publication Critical patent/JP7815183B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02CCAPTURE, STORAGE, SEQUESTRATION OR DISPOSAL OF GREENHOUSE GASES [GHG]
    • Y02C20/00Capture or disposal of greenhouse gases
    • Y02C20/40Capture or disposal of greenhouse gases of CO2
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/151Reduction of greenhouse gas [GHG] emissions, e.g. CO2

Landscapes

  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Abstract

Figure 2025035348000001
【課題】二酸化炭素濃度が低い混合ガスから二酸化炭素を高濃度かつ高効率で回収することができる二酸化炭素回収方法を提供する。
【解決手段】A型、X型又はY型ゼオライトのいずれか一又は複数が二酸化炭素の吸着材として充填された二酸化炭素吸着塔が複数配され、二酸化炭素吸着塔の一に、大気圧以上0.2MPa以下の圧力で混合ガスを導入して混合ガス中の二酸化炭素を吸着させる吸着工程と、非吸着ガスを送出する非吸着ガス送出工程と、残存非吸着ガスを排出する脱圧工程と、濃縮された二酸化炭素ガスを導入して残存非吸着ガスを押し出す残存非吸着ガスパージ工程と、大気圧よりも低い圧力で吸引して吸着材の二酸化炭素を脱着させて濃縮された二酸化炭素ガスを回収する脱着工程とを含む二酸化炭素回収サイクルを有し、残存非吸着ガスパージ工程の二酸化炭素ガスが他の二酸化炭素吸着塔における脱着工程により得た二酸化炭素ガスである。
【選択図】図1

Description

本発明は、混合ガスから二酸化炭素を回収する方法に関し、特に二酸化炭素を低濃度で含有する混合ガスから二酸化炭素を濃縮して回収する二酸化炭素回収方法に関する。
近年、地球温暖化の主な原因とされる二酸化炭素は、排出量の削減にとどまらず、工業的に排出された排ガスや大気中等から回収し、再利用又は貯蔵する取り組みが活発に進められている。二酸化炭素の回収は、例えば圧力スイング吸着法(Pressure Swing Adsorption:PSA)によって行われる。
PSA法による二酸化炭素回収方法では、吸着材を有する吸着塔内に二酸化炭素を含む混合ガスを導入して吸着材に二酸化炭素を吸着させ、吸着塔内から非吸着ガスを排出した後、吸着塔内を大気圧未満に減圧して吸着材から二酸化炭素を脱着させることによって、混合ガス中の二酸化炭素が濃縮されて回収される(例えば、特許文献1参照)。この二酸化炭素回収方法は、高炉ガス等の二酸化炭素濃度が高い混合ガスを処理対象として、0.1~0.4MPa程度の中圧で二酸化炭素を吸着し、真空再生によって分離回収することから、混合ガス中の二酸化炭素濃度が高いほど、また吸脱着の圧力差が大きいほど、二酸化炭素の濃縮、精製を容易に行うことができる。
ところで、ボイラーや発電機等から排出される燃焼排ガス等は、高炉ガスと比較して二酸化炭素濃度が低濃度(10vol%以下)の混合ガスである。低濃度の二酸化炭素を含む混合ガスは、高濃度の二酸化炭素を含む高炉ガス等の混合ガスと比較して、二酸化炭素の回収効率が低くなる。また、この混合ガスから二酸化炭素を回収する場合、上記二酸化炭素回収方法では、混合ガスから低濃度の二酸化炭素を吸着材に吸着させるために、吸着圧力を通常より高圧にする必要がある。しかしながら、吸着圧力を高圧にするには、コンプレッサー等の圧縮機等を用いて吸着圧力が高められることから、消費電力が過大となることが避けられず、高濃度の混合ガスと比較して回収に要するエネルギー効率や作業効率等も悪くなる。そのため、低濃度の二酸化炭素を含む混合ガスは、処理効率に見合った二酸化炭素の回収効率が得られず、そのまま廃棄するのが一般的であった。
特許第5647388号公報
本発明は、前記の点に鑑みなされたものであって、二酸化炭素濃度が低い混合ガスから二酸化炭素を高濃度かつ高効率で回収することができる二酸化炭素回収方法を提供するものである。
すなわち、第1の発明は、二酸化炭素を10vol%以下で含有する混合ガスから前記二酸化炭素を濃縮して回収する二酸化炭素回収方法であって、A型ゼオライト、X型ゼオライト又はY型ゼオライトのいずれか一又は複数が前記二酸化炭素の吸着材として充填された二酸化炭素吸着塔が複数配され、前記二酸化炭素吸着塔の一に、大気圧以上0.2MPa以下の圧力で前記混合ガスを導入して前記吸着材に前記混合ガス中の前記二酸化炭素を吸着させる吸着工程と、前記吸着工程で吸着されなかった非吸着ガスを送出する非吸着ガス送出工程と、前記二酸化炭素吸着塔内部の死容積に存在する残存非吸着ガスを前記吸着工程後の前記二酸化炭素吸着塔から排出する脱圧工程と、前記脱圧工程後の前記二酸化炭素吸着塔に濃縮された二酸化炭素ガスを導入して前記脱圧工程後にも前記二酸化炭素吸着塔内部に残存する前記残存非吸着ガスを押し出す残存非吸着ガスパージ工程と、大気圧よりも低い圧力で吸引して前記残存非吸着ガスパージ工程後の前記二酸化炭素吸着塔内の前記吸着材に吸着された二酸化炭素を脱着させて濃縮された二酸化炭素ガスを回収する脱着工程とを含む二酸化炭素回収サイクルを有し、前記残存非吸着ガスパージ工程で用いられる前記二酸化炭素ガスが他の前記二酸化炭素吸着塔における前記脱着工程により得た前記二酸化炭素ガスであることを特徴とする二酸化炭素回収方法に係る。
第2の発明は、第1の発明において、複数の前記二酸化炭素吸着塔が前記二酸化炭素回収サイクルを繰り返して前記混合ガスから濃縮された前記二酸化炭素ガスを連続して回収する二酸化炭素回収方法に係る。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記混合ガスが水分を含む水分含有混合ガスであって、前記二酸化炭素回収サイクルの前記吸着工程の前段に前記水分含有混合ガスに含有される前記水分を除去する水分除去工程を有する二酸化炭素回収方法に係る。
第4の発明は、第3の発明において、前記水分除去工程が、水分吸着材が充填された水分吸着塔が複数配され、前記水分吸着塔の一に大気圧以上0.2MPa以下の圧力で前記水分含有混合ガスを送出して前記水分吸着材に前記水分を吸着させて前記水分が除去された乾燥状態の乾燥混合ガスを得る水分吸着工程と、前記乾燥混合ガスを前記二酸化炭素回収サイクルの前記吸着工程へと送出する乾燥混合ガス送出工程と、前記二酸化炭素回収サイクルの前記非吸着ガス送出工程により送出された前記非吸着ガスを前記水分吸着工程後の前記水分吸着塔に導入して前記水分吸着塔内の前記水分吸着材に吸着された前記水分を洗浄する水分洗浄工程と、前記水分洗浄工程により前記水分を含んだ水分混合非吸着ガスを排出する水分排出工程と、前記二酸化炭素回収サイクルの前記非吸着ガス送出工程により送出された前記非吸着ガスを前記水分排出工程後の前記水分吸着塔に導入して前記水分吸着塔内を大気圧以上に昇圧する昇圧工程とを含む水分除去サイクルを有する二酸化炭素回収方法に係る。
第5の発明は、第4の発明において、複数の前記二酸化炭素吸着塔が前記二酸化炭素回収サイクルと、複数の前記水分吸着塔が前記水分除去サイクルとを繰り返して前記水分含有混合ガスから濃縮された乾燥状態の前記二酸化炭素ガスを連続して回収する二酸化炭素回収方法に係る。
第1の発明に係る二酸化炭素回収方法によると、二酸化炭素を10vol%以下で含有する混合ガスから前記二酸化炭素を濃縮して回収する二酸化炭素回収方法であって、A型ゼオライト、X型ゼオライト又はY型ゼオライトのいずれか一又は複数が前記二酸化炭素の吸着材として充填された二酸化炭素吸着塔が複数配され、前記二酸化炭素吸着塔の一に、大気圧以上0.2MPa以下の圧力で前記混合ガスを導入して前記吸着材に前記混合ガス中の前記二酸化炭素を吸着させる吸着工程と、前記吸着工程で吸着されなかった非吸着ガスを送出する非吸着ガス送出工程と、前記二酸化炭素吸着塔内部の死容積に存在する残存非吸着ガスを前記吸着工程後の前記二酸化炭素吸着塔から排出する脱圧工程と、前記脱圧工程後の前記二酸化炭素吸着塔に濃縮された二酸化炭素ガスを導入して前記脱圧工程後にも前記二酸化炭素吸着塔内部に残存する前記残存非吸着ガスを押し出す残存非吸着ガスパージ工程と、大気圧よりも低い圧力で吸引して前記残存非吸着ガスパージ工程後の前記二酸化炭素吸着塔内の前記吸着材に吸着された二酸化炭素を脱着させて濃縮された二酸化炭素ガスを回収する脱着工程とを含む二酸化炭素回収サイクルを有し、前記残存非吸着ガスパージ工程で用いられる前記二酸化炭素ガスが他の前記二酸化炭素吸着塔における前記脱着工程により得た前記二酸化炭素ガスであるため、二酸化炭素濃度が低い混合ガスから二酸化炭素を高濃度かつ高効率で回収することができる。
第2の発明に係る二酸化炭素回収方法によると、第1の発明において、複数の前記二酸化炭素吸着塔が前記二酸化炭素回収サイクルを繰り返して前記混合ガスから濃縮された前記二酸化炭素ガスを連続して回収するため、より高効率で二酸化炭素を回収することができる。
第3の発明に係る二酸化炭素回収方法によると、第1又は第2の発明において、前記混合ガスが水分を含む水分含有混合ガスであって、前記二酸化炭素回収サイクルの前記吸着工程の前段に前記水分含有混合ガスに含有される前記水分を除去する水分除去工程を有するため、水分が除去されて乾燥した混合ガスを二酸化炭素回収サイクルに供給することができる。
第4の発明に係る二酸化炭素回収方法によると、第3の発明において、前記水分除去工程が、水分吸着材が充填された水分吸着塔が複数配され、前記水分吸着塔の一に大気圧以上0.2MPa以下の圧力で前記水分含有混合ガスを送出して前記水分吸着材に前記水分を吸着させて前記水分が除去された乾燥状態の乾燥混合ガスを得る水分吸着工程と、前記乾燥混合ガスを前記二酸化炭素回収サイクルの前記吸着工程へと送出する乾燥混合ガス送出工程と、前記二酸化炭素回収サイクルの前記非吸着ガス送出工程により送出された前記非吸着ガスを前記水分吸着工程後の前記水分吸着塔に導入して前記水分吸着塔内の前記水分吸着材に吸着された前記水分を洗浄する水分洗浄工程と、前記水分洗浄工程により前記水分を含んだ水分混合非吸着ガスを排出する水分排出工程と、前記二酸化炭素回収サイクルの前記非吸着ガス送出工程により送出された前記非吸着ガスを前記水分排出工程後の前記水分吸着塔に導入して前記水分吸着塔内を大気圧以上に昇圧する昇圧工程とを含む水分除去サイクルを有するため、作業性の効率化や省電力化等が図られて水分含有混合ガスから高効率に水分を除去することができる。
第5の発明に係る二酸化炭素回収方法によると、第4の発明において、複数の前記二酸化炭素吸着塔が前記二酸化炭素回収サイクルと、複数の前記水分吸着塔が前記水分除去サイクルとを繰り返して前記水分含有混合ガスから濃縮された乾燥状態の前記二酸化炭素ガスを連続して回収するため、より高効率で乾燥状態の二酸化炭素を回収することができる。
本発明の一実施形態に係る二酸化炭素回収方法に用いられる二酸化炭素回収装置の概略図である。 二酸化炭素回収サイクルの各工程に対応した図1の二酸化炭素回収装置におけるガスの流通経路を表す第一の概略図である。 二酸化炭素回収サイクルの各工程に対応した図1の二酸化炭素回収装置におけるガスの流通経路を表す第二の概略図である。 他実施形態に係る二酸化炭素回収方法に用いられる二酸化炭素回収装置の概略図である。 水分除去サイクルの各工程に対応した図4の二酸化炭素回収装置の水分除去手段おけるガスの流通経路を表す第一の概略図である。 水分除去サイクルの各工程に対応した図4の二酸化炭素回収装置の水分除去手段おけるガスの流通経路を表す第二の概略図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る二酸化炭素回収方法に用いられる二酸化炭素回収装置10である。二酸化炭素回収装置10は、複数配された二酸化炭素吸着塔20(20A,20B,20C)と、二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収部30とを有し、各二酸化炭素吸着塔20(20A,20B,20C)に二酸化炭素を含む混合ガスを導入して二酸化炭素を分離、濃縮し、二酸化炭素回収部30へ送出して回収する。
処理対象となる混合ガスは、ボイラーや発電機等から排出される燃焼排ガス等の二酸化炭素を比較的低濃度で含有するガス(低二酸化炭素濃度ガス)である。この混合ガスに含有される二酸化炭素濃度は、10vol%以下である。また、混合ガスは、水分が含有された水分含有混合ガスも含む。なお、混合ガスに含まれる二酸化炭素以外のガスは特に限定されないが、窒素や酸素等の大気中に主として含まれるガス成分が挙げられる。燃焼排ガス等の他の成分としては、NOxやSOx等が含有されるが、吸着材の劣化のおそれがあるため、前処理により混合ガスから除かれることが望ましい。
二酸化炭素吸着塔20は、二酸化炭素の吸着材が充填され、該吸着材により混合ガスから二酸化炭素を吸着して分離し、濃縮する処理装置である。二酸化炭素の吸着材としては、A型ゼオライト、X型ゼオライト又はY型ゼオライトのいずれか一又は複数から選択される。A型ゼオライト、X型ゼオライト又はY型ゼオライトは、二酸化炭素を選択的に吸着しやすい性質を有する。また特に、X型ゼオライトが二酸化炭素の吸着性に優れるためより好ましい。
上記二酸化炭素吸着塔20では、導入された混合ガスが、吸着材により吸着されて濃縮された二酸化炭素ガスと、吸着工程で吸着されなかった非吸着ガスとに分離され、順次送出される。吸着材に吸着された二酸化炭素ガスでは、微量の不純物(他のガス成分等)が含まれることも許容される。また、非吸着ガスには、吸着材で吸着しきれなかった微量の二酸化炭素が含まれることがある。なお、非吸着ガスは、二酸化炭素吸着塔20から送出される際に、その一部が一時的に二酸化炭素吸着塔20内部の死容積に残存する残存非吸着ガスとなる。
二酸化炭素吸着塔20には複数の配管が接続され、混合ガス等の供給や、混合ガスから分離された各ガスの送出等が行われる。図において、符号11は二酸化炭素吸着塔20に混合ガスを供給するための第一配管部、12は二酸化炭素吸着塔20から非吸着ガスを送出するための第二配管部、13は二酸化炭素吸着塔20から残存非吸着ガスを送出するための第三配管部、14は二酸化炭素吸着塔20に二酸化炭素ガスを供給するための第四配管部、15は二酸化炭素吸着塔20から二酸化炭素ガスを送出するための第五配管部、16a~16eは各配管部11,12,13,14,15の開閉を行う開閉弁である。
二酸化炭素吸着塔20では、各配管部と適宜に接続可能であるが、接続部を共有させて各配管部を接続部から分岐させて配設することが構造の簡素化を図る上で好ましい。図示の例では、二酸化炭素吸着塔20の一側に接続部17を介して第一配管部11と第四配管部14と第五配管部15とが分岐して接続され、他側に接続部18を介して第二配管部12と第三配管部13とが分岐して接続される。このように接続された各配管部11~15では、開閉弁16の開閉操作によって対応するガスの流通又は停止が行われる。なお、図示を省略するが、各二酸化炭素吸着塔20、二酸化炭素回収部30、各配管部11,12,13,14,15、接続部17,18等では、必要に応じて、圧力計等の対応するガスの圧力や濃度等を検知する各種センサー等が適宜設けられる。
複数の二酸化炭素吸着塔20(20A,20B,20C)は並列配置される。二酸化炭素吸着塔20の数は複数であれば特に限定されないが、処理効率、設置スペース、コスト等の観点から3つ程度が好ましい。また、各二酸化炭素吸着塔20A,20B,20Cに接続される各配管部11~15は、図示のように同種の配管部同士で連結される。
二酸化炭素回収部30は、二酸化炭素吸着塔20で混合ガスから分離、濃縮された二酸化炭素ガスを回収する装置である。この二酸化炭素回収部30は、回収された二酸化炭素ガスの一部を、第四配管部14を介して二酸化炭素吸着塔20に供給する機能を有する。二酸化炭素回収部30で回収された二酸化炭素ガスは、再利用を考慮して液化されて貯蔵される等の適宜の回収処理に移送される。二酸化炭素回収部30には、必要に応じてガスクロマトグラフィー等の二酸化炭素の濃度を測定する装置や、流量計等の二酸化炭素のガス量を測定する装置等が適宜設置される。なお、回収された二酸化炭素ガスは、再利用の観点から、液化が容易となるように二酸化炭素濃度を90vol%以上とすることが好ましい。
上記二酸化炭素回収装置10を使用して実施される本発明の二酸化炭素回収方法は、二酸化炭素を低濃度で含有する混合ガスから二酸化炭素を濃縮して回収する方法であって、吸着工程と、非吸着ガス送出工程と、脱圧工程と、残存非吸着ガスパージ工程と、脱着工程とを含む二酸化炭素回収サイクルを有する。
吸着工程は、二酸化炭素吸着塔20の一に、大気圧以上0.2MPa以下の圧力で混合ガスを導入させて吸着材に混合ガス中の二酸化炭素を吸着させる工程である。吸着工程では、供給された混合ガスが第一配管部11を介して二酸化炭素吸着塔20内に導入され、二酸化炭素吸着塔20に充填された吸着材に混合ガスを接触させて、混合ガス中の二酸化炭素を吸着材に吸着させる処理が行われる。吸着工程では、吸着工程を行う時間(吸着時間)を長くするほど、最終的に二酸化炭素を高濃度で回収しやすくなる。吸着時間は、使用する吸着材の種類、混合ガス中の二酸化炭素濃度、混合ガスの供給流量等の条件に応じて適宜である。
この吸着工程では、二酸化炭素の吸着に対する選択性が高いA型ゼオライト、X型ゼオライト又はY型ゼオライトのいずれか一又は複数から選択される吸着材が二酸化炭素吸着塔20に充填されている。特に、X型ゼオライトが低二酸化炭素濃度ガスの吸着性能に優れるため好ましい。これらの吸着材を使用することにより、吸着圧力をコンプレッサー等を用いて高圧にすることなく、比較的低圧(大気圧以上0.2MPa以下)で吸着材に二酸化炭素を効率よく吸着させることができる。このように処理された混合ガスは、吸着材に吸着された二酸化炭素と、吸着材に吸着されない非吸着ガスに分離される。
非吸着ガス送出工程は、混合ガスのうち吸着工程で吸着されなかったガスである非吸着ガスを二酸化炭素吸着塔20から送出させる工程である。非吸着ガス送出工程では、第二配管部12が開放されて、吸着工程と一体的に行われる。すなわち、第一配管部11から導入された混合ガスが吸着材に接触されて二酸化炭素が吸着されるとともに(吸着工程)、吸着材に吸着されなかったガスが非吸着ガスとして、そのまま二酸化炭素吸着塔20から第二配管部12へ送出される。吸着工程及び非吸着ガス送出工程では、例えば、所定の吸着時間の経過により第一配管部11と第二配管部12が閉鎖されて混合ガスの供給と非吸着ガスの送出が停止される。
脱圧工程は、二酸化炭素吸着塔20内部の死容積に存在する残存非吸着ガスを吸着工程後の二酸化炭素吸着塔20から排出させる工程である。脱圧工程に際し、吸着工程及び非吸着ガス送出工程の終了時では、第一配管部11と第二配管部12が閉鎖されて二酸化炭素吸着塔20内が閉鎖空間とされることにより、二酸化炭素吸着塔20内が外部より高圧となる。そこで、脱圧工程では、第三配管部13が開放されることにより、二酸化炭素吸着塔20内が減圧されて残存非吸着ガスが第三配管部13へ送出されて適宜排出される。なお、脱圧工程では第三配管部13を介して残存非吸着ガスを排出させたが、第三配管部13の代わりに第二配管部12側から排出させてもよい。
残存非吸着ガスパージ工程は、脱圧工程後の二酸化炭素吸着塔20に濃縮された二酸化炭素ガスを導入して脱圧工程後にも二酸化炭素吸着塔20内部に残存する残存非吸着ガスを押し出す工程である。二酸化炭素吸着塔20に導入される濃縮された二酸化炭素ガスは、後述する二酸化炭素回収部30に回収された二酸化炭素ガスの一部が使用され、第四配管部14を介して二酸化炭素回収部30から供給される。
残存非吸着ガスパージ工程では、脱圧工程で開放された第三配管部13が継続して開放され、脱圧工程により二酸化炭素吸着塔20内が減圧されて二酸化炭素吸着塔20と第三配管部13の内部圧力がほぼ均一となった後、二酸化炭素ガスの供給が開始される。脱圧工程後に残存した残存非吸着ガスは、第三配管部13が開放されていることから、二酸化炭素ガスの供給によって二酸化炭素吸着塔20内から円滑に排出される。このように二酸化炭素ガスで残存非吸着ガスを排出させことによって、二酸化炭素吸着塔20内は二酸化炭素で満たされた状態となる。二酸化炭素吸着塔20内の残存非吸着ガスの排出が完了した時点で、第四配管部14と第三配管部13が閉鎖されて二酸化炭素ガスの供給が停止され、残存非吸着ガスパージ工程が終了される。
脱着工程は、大気圧よりも低い圧力で吸引して残存非吸着ガスパージ工程後の二酸化炭素吸着塔20内の吸着材に吸着された二酸化炭素を脱着させて、濃縮された二酸化炭素ガスを回収する工程である。脱着工程では、第五配管部15が開放され、該第五配管部15に配置された吸引ポンプ等のガス吸引手段40により二酸化炭素吸着塔20内が大気圧未満に減圧にされる。吸着材に吸着された二酸化炭素は、二酸化炭素吸着塔20内の減圧により吸着材から二酸化炭素ガスとして脱着される。また特に、残存非吸着ガスパージ工程により、二酸化炭素吸着塔20内は二酸化炭素で満たされており、他のガスがほとんど含まれないことから、高濃度で濃縮されて二酸化炭素回収部30に回収される。吸着材から二酸化炭素の脱着が完了した時点で第五配管部15が閉鎖され、脱着工程が終了される。
一の二酸化炭素吸着塔20においては、上記の通り吸着工程と、非吸着ガス送出工程と、脱圧工程と、残存非吸着ガスパージ工程と、脱着工程とが順次行われる。これを1回の二酸化炭素回収サイクルとして、複数の二酸化炭素吸着塔20(20A,20B,20C)でそれぞれ繰り返して実施される。その際、各二酸化炭素吸着塔20(20A,20B,20C)の二酸化炭素回収サイクルは、各配管部11~15を流通するガスの干渉を回避する観点から、異なるタイミングで実施されることが好ましい。このように、二酸化炭素回収サイクルを繰り返し行うことにより、混合ガスから濃縮された二酸化炭素ガスを連続して回収することができ、より高効率で二酸化炭素を回収することができる。
ここで、図2,3を用いて、複数の二酸化炭素吸着塔20A,20B,20Cで行われる二酸化炭素回収サイクルの流れについて、二酸化炭素吸着塔20Aを主として説明する。なお、図2,3の各配管部11~15において、実線部分は対応する開閉弁16a~16eが開放されてガス流通する経路、破線部分は開閉弁16a~16eが閉鎖されてガスが流通しない配管部を示す。
まず、図2(a)に示すように、二酸化炭素吸着塔20Aに接続された第一配管部11及び第二配管部12が開放され、混合ガスが第一配管部11に供給される。混合ガスは第一配管部11を介して二酸化炭素吸着塔20Aに導入され、二酸化炭素吸着塔20A内に充填された吸着材により混合ガス中の二酸化炭素が吸着される(吸着工程)。そして、吸着材に吸着されなかった非吸着ガスは、二酸化炭素吸着塔20Aから第二配管部12を介して排出される(非吸着ガス送出工程)。
次に、図2(b)に示すように、二酸化炭素吸着塔20Aに接続された第一配管部11及び第二配管部12が閉鎖される一方、第三配管部13が開放され、二酸化炭素吸着塔20A内の残存非吸着ガスが排出される(脱圧工程)。
続いて、図3(a)に示すように、二酸化炭素吸着塔20Aに接続された第三配管部13の開放状態が維持されつつ、第四配管部14が開放されて二酸化炭素回収部30から濃縮された二酸化炭素ガスが供給される。この濃縮された二酸化炭素ガスは、第四配管部14を介して二酸化炭素吸着塔20Aに導入され、二酸化炭素吸着塔20A内に残存した残存非吸着ガスが押し出されて第三配管部13を介して排出される(残存非吸着ガスパージ工程)。
この時、二酸化炭素吸着塔20Aに導入される二酸化炭素ガスは、他の二酸化炭素吸着塔における脱着工程により得た二酸化炭素ガスである。図示の例では、二酸化炭素吸着塔20Cにおいて、脱離工程により吸着材から脱離された二酸化炭素ガスが第五配管部15を介して二酸化炭素回収部30に回収される。そして、回収された二酸化炭素ガスが二酸化炭素回収部30から第四配管部14を介して二酸化炭素吸着塔20Aに導入される。このように、他の二酸化炭素吸着塔の脱着工程で得た二酸化炭素ガスを残存非吸着ガスパージ工程で使用するということは、処理対象の混合ガスから得られた二酸化炭素ガスを利用して二酸化炭素吸着塔20A内から残存非吸着ガスを排出するものであるから、処理対象の混合ガスを無駄なく活用して二酸化炭素吸着塔20A内の二酸化炭素をより高濃度に濃縮することができる。
二酸化炭素吸着塔20A内から残存非吸着ガスが排出された後、図3(b)に示すように、二酸化炭素吸着塔20Aに接続された第三配管部13が閉鎖されるとともに、第五配管部15が開放され、二酸化炭素吸着塔20A内が減圧されることによって吸着材から二酸化炭素が脱着される。そして、脱着された二酸化炭素が二酸化炭素ガスとして第五配管部15を介して二酸化炭素回収部30に回収される(脱着工程)。回収された二酸化炭素ガスは、適宜の回収処理に移送される。また、回収された二酸化炭素ガスの一部は、他の二酸化炭素吸着塔20B,20Cにて残存非吸着ガスパージ工程が行われる際に、他の二酸化炭素吸着塔20B,20Cから残存非吸着ガスを押し出すガスとしても使用される。
以上説明したように、二酸化炭素回収サイクルでは、吸着工程で低二酸化炭素濃度の混合ガスから二酸化炭素が効率よく吸着されることから、低濃度の混合ガスから効率よく二酸化炭素を回収することができる。特に、残存非吸着ガスパージ工程で他の二酸化炭素吸着塔の脱着工程で得た濃縮された二酸化炭素ガスを供給して残存非吸着ガスを排出させつつ二酸化炭素吸着塔20A内を二酸化炭素で満たすことにより、処理対象の混合ガスから得た二酸化炭素を有効に活用してより高濃度かつ高効率で二酸化炭素を回収することができる。
上記のように二酸化炭素吸着塔20Aで二酸化炭素回収サイクルが実施されている際には、図2(a)~図3(b)に示すように、他の二酸化炭素吸着塔20B,20Cにおいて、二酸化炭素吸着塔20Aのガスの流通経路と干渉しない二酸化炭素回収サイクルの他の工程が適宜行われる。例えば、図2(a)に示す二酸化炭素吸着塔20Aの吸着工程及び非吸着ガス送出工程実施時において、二酸化炭素吸着塔20Bでは二酸化炭素ガスが回収される脱着工程、二酸化炭素吸着塔20Cでは二酸化炭素ガスを導入させて残存非吸着ガスを押し出す残存非吸着ガスパージ工程がそれぞれ行われる。
また、図2(b)に示す二酸化炭素吸着塔20Aの脱圧工程実施時おいて、例えば、二酸化炭素吸着塔20Bでは混合ガスから二酸化炭素を吸着する吸着工程及び非吸着ガスを排出する非吸着ガス送出工程、二酸化炭素吸着塔20Cでは二酸化炭素ガスを回収する脱着工程がそれぞれ行われ、各二酸化炭素吸着塔20A,20B,20Cのガスの流通経路が互いに干渉しないように制御される。なお、二酸化炭素回収部30にて回収された二酸化炭素ガスは、適宜の回収処理に移送される。
図3(a)に示す二酸化炭素吸着塔20Aの残存非吸着ガスパージ工程実施時において、二酸化炭素吸着塔20Bでは吸着工程及び非吸着ガス送出工程、二酸化炭素吸着塔20Cでは脱着工程がそれぞれ継続して実施され、前記の通り二酸化炭素吸着塔20Cから得られた二酸化炭素ガスが二酸化炭素吸着塔20Aの残存非吸着ガスパージ工程に使用される。
さらに、図3(b)に示す二酸化炭素吸着塔20Aの脱着工程実施時において、二酸化炭素吸着塔20Bでは残存非吸着ガスを排出させる脱圧工程、二酸化炭素吸着塔20Cでは混合ガスから二酸化炭素を吸着する吸着工程及び非吸着ガスを排出する非吸着ガス送出工程がそれぞれ行われ、各二酸化炭素吸着塔20A,20B,20Cのガスの流通経路が互いに干渉しないように制御される。
なお、各二酸化炭素吸着塔20A,20B,20Cの二酸化炭素回収サイクルの実施パターンは、図示の例に限定されるものではなく、各二酸化炭素回収サイクルの妨げとならない範囲で実施可能である。
燃焼排ガス等の二酸化炭素を含有する混合ガスでは、通常、水分が含まれる。水分を含む混合ガスから二酸化炭素を回収する場合、水分が二酸化炭素の分離を阻害して二酸化炭素の回収効率を低下させることが問題となる。また、回収された二酸化炭素にも水分が含まれるため、別途水分の除去作業が必要となる。そこで、本発明の二酸化炭素回収方法では、特に混合ガスが水分を含む水分含有混合ガスである場合において、二酸化炭素回収サイクルの吸着工程の前段に水分含有混合ガスに含有される水分を除去する水分除去工程を行うことが好ましい。
図4は、水分除去工程を有する二酸化炭素回収方法に用いられる二酸化炭素回収装置50であって、前記の二酸化炭素回収装置10に相当する二酸化炭素回収手段10Aと、水分除去工程が行われる水分除去手段60とを備える。
水分除去手段60は、複数の水分吸着塔70(70A,70B)を有する。水分吸着塔70は、水分吸着材が充填され、水分吸着材により水分含有混合ガスから水分を吸着して乾燥状態の乾燥混合ガスに分離する処理装置である。水分吸着材としては、水分を選択的に吸着しやすい材料であれば特に限定されないが、例えば、モレキュラーシーブス等のゼオライト、活性アルミナ等が好ましく使用される。また、乾燥混合ガスは、水分が除去されて乾燥した、二酸化炭素を含有する混合ガスである。
水分吸着塔70には複数の配管が接続され、水分含有混合ガス等の供給や、水分含有混合ガスから水分が除去された乾燥混合ガス等の送出等が行われる。図において、符号71は水分混合ガスを供給する第一水分配管部、72は乾燥混合ガスを送出する第二水分配管部、73は二酸化炭素回収手段10Aから非吸着ガスを供給する第三水分配管部、74は後述する水分混合非吸着ガスを送出する第四水分配管部、76a~76dは各水分配管部71,72,73,74の開閉を行う開閉弁である。なお、各水分吸着塔70や各水分配管部71,72,73,74等では、必要に応じて、対応するガスの水分含有量等を検知する各種センサーを適宜設けてもよい。
水分吸着塔70では、各水分配管部と適宜に接続可能であるが、接続部を共有させて各水分配管部を接続部から分岐させて配設することが構造の簡素化を図る上で好ましい。図示の例では、水分吸着塔70の一側に接続部77を介して第一水分配管部71と第四水分配管部74とが分岐して接続され、他側に接続部78を介して第二水分配管部72と第三水分配管部73とが分岐して接続される。このように接続された各配管部71,72,73,74では、開閉弁76の開閉操作によって対応するガスの流通又は停止が行われる。
複数の水分吸着塔70(70A,70B)は並列配置される。水分吸着塔70の数は複数であれば特に限定されないが、処理効率、設置スペース、コスト等の観点から2つ程度が好ましい。また、各水分吸着塔70A,70Bに接続される各水分配管部71~74は、図示のように同種の水分配管部同士で連結される。
実施形態の二酸化炭素回収装置50では、二酸化炭素回収手段10Aの第一配管部11と水分除去手段60の第二水分配管部72とが連通されるとともに、二酸化炭素回収手段10Aの第二配管部12と水分除去手段60の第三水分配管部73とが連通されて、二酸化炭素回収手段10Aと水分除去手段60とが連結される。
上記水分除去手段60で行われる水分除去工程は、水分を含む水分含有混合ガスから水分を除去した乾燥混合ガスを二酸化炭素回収手段10Aに供給する工程であって、水分吸着工程と、乾燥混合ガス送出工程と、水分洗浄工程と、水分排出工程と、昇圧工程とを含む水分除去サイクルを有する。
水分吸着工程は、水分吸着塔70の一に、大気圧以上0.2MPa以下の圧力で水分含有混合ガスを送出して水分吸着材に水分を吸着させて水分が除去された乾燥状態の乾燥混合ガスを得る工程である。水分吸着工程では、供給された水分含有混合ガスが第一水分配管部71を介して水分吸着塔70内に導入され、水分吸着塔70に充填された水分吸着材に水分含有混合ガスを接触させて、水分含有混合ガス中の水分を水分吸着材に吸着させる処理が行われる。水分含有混合ガスは、水分吸着材に吸着された水分と、水分が除去されることによって乾燥状態となった乾燥混合ガスに分離される。
乾燥混合ガス送出工程は、乾燥混合ガスを二酸化炭素回収サイクルの吸着工程へと送出する工程である。乾燥混合ガス送出工程では、第二水分配管部72が開放されて水分吸着工程と一体的に行われる。すなわち、第一水分配管部71から導入された水分含有混合ガスが、水分吸着材を通過して水分が除去され乾燥された乾燥混合ガスとされて(水分吸着工程)、そのまま水分吸着塔70から第二水分配管部72へ送出される。水分吸着工程及び乾燥混合ガス送出工程では、所定の水分吸着時間の経過により第一水分配管部71と第二水分配管部72が閉鎖されて混合ガスの供給と非吸着ガスの送出が停止される。
乾燥混合ガス送出工程により送出された乾燥混合ガスは、第二水分配管部72が第一配管部11と連通することから、第二水分配管部72から第一配管部11を経由して二酸化炭素回収手段10Aに供給される。そのため、二酸化炭素回収手段10Aにおいて、水分を含まない混合ガスを用いて二酸化炭素の回収処理を行うことが可能となり、水分による二酸化炭素の回収効率の低下等の影響を受けることなく乾燥した二酸化炭素を高濃度かつ高効率で回収することができる。
水分洗浄工程は、二酸化炭素回収サイクルの非吸着ガス送出工程により送出された非吸着ガスを水分吸着工程後の水分吸着塔70に導入させて水分吸着塔70内の水分吸着材に吸着された水分を洗浄する工程である。水分洗浄工程では、水分が吸着された水分吸着材に非吸着ガスを接触させ、非吸着ガスに水分を含ませて水分混合非吸着ガスとする処理が行われる。非吸着ガス送出工程により送出された非吸着ガスは、乾燥混合ガスのうち吸着材に吸着されなかった乾燥状態のガスであることから、水分を吸着した水分吸着材と接触することによって、水分吸着材から容易に水分を脱着させることができる。なお、非吸着ガスは、二酸化炭素回収手段10Aの第二配管部12が水分除去手段60の第三水分配管部73と連通することによって、第三水分配管部73を介して水分吸着塔70に供給される。
水分排出工程は、水分洗浄工程により水分を含んだ水分混合非吸着ガスを水分吸着塔70から排出させる工程である。水分排出工程では、第四水分配管部74が開放されて水分洗浄工程と一体的に行われる。すなわち、第三水分配管部73から導入された非吸着ガスが、水分吸着材を通過して水分を含む水分混合非吸着ガスとされて(水分洗浄工程)、そのまま水分吸着塔70から第四水分配管部74へ送出され、適宜排出される。水分吸着材の水分の吸着量が所定量に達した場合は、第四水分配管部74が閉鎖されて水分混合非吸着ガスの送出が停止される。
昇圧工程は、二酸化炭素回収サイクルの非吸着ガス送出工程により送出された非吸着ガスを水分排出工程後の水分吸着塔70に導入させて水分吸着塔70内を大気圧以上に昇圧させる工程である。昇圧工程では、第三水分配管部73から水分吸着塔70への非吸着ガスの供給が継続される一方、第四水分配管部74が閉鎖されるため、水分吸着塔70内が昇圧される。水分吸着塔70内が大気圧以上に昇圧されることにより、当該水分吸着塔70で再度水分吸着工程等が行われる際に二酸化炭素回収装置50内の圧力を保持させることができ、各工程を円滑に実施することができる。水分吸着塔70内が所定圧に達した時点で第三水分配管部73が閉鎖されて非吸着ガスの供給が停止され、昇圧工程が終了される。
水分除去工程では、水分吸着工程で水分含有混合ガスから水分を除去するとともに、水分洗浄工程及び昇圧工程で二酸化炭素回収サイクルの非吸着ガスを利用して水分含有混合ガスから除去した水分を容易に排出することができるため、水分除去に要する作業性の効率化や省電力化等を図ることができる。
一の水分吸着塔70においては、水分吸着工程と、乾燥混合ガス送出工程と、水分洗浄工程と、水分排出工程と、昇圧工程とが順次行われ、これを1回の水分除去サイクルとしてそれぞれ繰り返して実施される。その際、各水分吸着塔70(70A,70B)の水分除去サイクルは、各水分配管部71~74を流通するガスの干渉を回避する観点から、異なるタイミングで実施されることが好ましい。また、二酸化炭素回収サイクルと水分除去サイクルとを連動させて繰り返し処理を行うことにより、水分含有混合ガスから濃縮された乾燥状態の二酸化炭素ガスを連続して回収することができる。そのため、より高効率で乾燥状態の二酸化炭素を回収することができる。
ここで、図5,6を用いて、複数の水分吸着塔70A,70Bで行われる水分除去サイクルの流れについて、水分吸着塔70Aを主として説明する。なお、図5,6の各水分配管部71~74において、実線部分は対応する開閉弁76a~76dが開放されてガス流通する経路、破線部分は開閉弁76a~76dが閉鎖されてガスが流通しない水分配管部を示す。
図5(a)に示すように、水分吸着塔70Aに接続された第一水分配管部71及び第二水分配管部72が開放され、水分含有混合ガスが第一水分配管部71に供給される。水分含有混合ガスは第一水分配管部71を介して水分吸着塔70Aに導入され、水分吸着塔70A内に充填された水分吸着材により水分含有混合ガス中の水分が吸着される(水分吸着工程)。そして、水分吸着材により水分が除去された乾燥状態の乾燥混合ガスは、水分吸着塔70Aから第二水分配管部72を介して排出される(乾燥混合ガス送出工程)。水分吸着塔70Aから排出された乾燥状態の乾燥混合ガスは、第二水分配管部72から第一配管部11を経由して二酸化炭素回収手段10Aに供給され、水分を含まない混合ガスを用いた二酸化炭素回収サイクルが実施される。
次に、図5(b)に示すように、水分吸着塔70Aに接続された第一水分配管部71及び第二水分配管部72が閉鎖される一方、第三水分配管部73及び第四水分配管部74が開放され、二酸化炭素回収手段10Aの第二配管部12から第三水分配管部73に非吸着ガス送出工程により送出された乾燥状態の非吸着ガスが供給される。この非吸着ガスは、第三水分配管部73を介して水分吸着塔70Aへ導入され、水分吸着材に吸着された水分を脱着させて水分混合非吸着ガスとされる(水分洗浄工程)。水分混合非吸着ガスは、水分吸着塔70Aから第四水分配管部74を介して排出される(水分排出工程)。
続いて図6に示すように、第三水分配管部73の開放状態が維持されて乾燥状態の非吸着ガスが継続して供給されながら、第四水分配管部74が閉鎖されることにより、水分吸着塔70A内が昇圧される(昇圧工程)。なお、水分吸着塔70Aが昇圧されることにより、再度水分吸着工程等で水分配管部が開放された際に二酸化炭素回収装置50内の圧力が保持される。
以上説明したように、水分除去サイクルでは、水分含有混合ガスから水分を除去して乾燥混合ガスとして二酸化炭素回収サイクルへ供給するため、水分を含まない混合ガスを用いて二酸化炭素の回収処理を行うことが可能となり、乾燥した二酸化炭素を高濃度かつ高効率で回収することができる。また、二酸化炭素回収サイクルで生じた乾燥状態の非吸着ガスを水分除去サイクルに利用して水分の排出が可能であるため、水分除去に要する作業性の効率化や省電力化等を図ることができ、水分含有混合ガスから高効率に水分を除去することができる。
上記のように水分吸着塔70Aで水分除去サイクルが実施されている際には、図5(a)~図6に示すように、他の水分吸着塔70Bにおいて水分吸着塔70Aのガスの流通経路と干渉しない水分除去サイクルの他の工程が適宜行われる。例えば、図5(a)に示す水分吸着塔70Aの水分吸着工程及び乾燥混合ガス送出工程実施時において、水分吸着塔70Bでは水分吸着材から水分を脱着させる水分洗浄工程及び水分含有非吸着ガスを排出する水分排出工程が行われる。また、図示しないが、水分吸着塔70Bで昇圧工程を行ってもよい。
図5(b)~図6に示す水分吸着塔70Aの水分洗浄工程、水分排出工程、昇圧工程実施時において、例えば、水分吸着塔70Bでは水分含有混合ガスから水分を除去する水分吸着工程及び乾燥混合ガスを水分吸着塔70Bから排出して二酸化炭素回収サイクルへ供給する乾燥混合ガス送出工程が行われる。なお、各水分吸着塔20A,20Bの水分除去サイクルの実施パターンは、図示の例に限定されるものではなく、各水分除去サイクルの妨げとならない範囲で実施可能である。
[二酸化炭素回収処理]
試作例1~12の二酸化炭素回収処理では、図1に示す通りに3つの二酸化炭素吸着塔(20A,20B,20C)を並列配置し、各配管部(11~15)を接続した二酸化炭素回収装置(10)を使用して、後述する処理条件1~3に基づいて二酸化炭素回収サイクル(吸着工程、非吸着ガス送出工程、脱圧工程、残存非吸着ガスパージ工程、脱着工程)を実施し、混合ガスから二酸化炭素を回収した。この二酸化炭素回収装置では、3つの二酸化炭素吸着塔の容積をいずれも174mlとし、下記のいずれかの吸着材を充填した。
[吸着材]
・吸着材1:A型ゼオライト(株式会社レゾナックユニバーサル製、「5A」)
・吸着材2:X型ゼオライト(株式会社レゾナックユニバーサル製、「Li-LSX」)
・吸着材3:Y型ゼオライト(東ソー株式会社製、「320NAD1C」)
・吸着材4:活性炭(フタムラ化学株式会社製、「15MH」)
[処理条件1]
処理条件1は、混合ガスとして、二酸化炭素が3vol%、他のガス成分が窒素及び酸素である模擬ガスを使用し、混合ガスの供給流量を6L/min、吸着工程の二酸化炭素吸着塔の内部圧力を0.2MPa、脱着工程の二酸化炭素吸着塔の内部圧力を大気圧以下とした。
[処理条件2]
処理条件2は、混合ガスとして、二酸化炭素が5vol%、他のガス成分が窒素及び酸素である模擬ガスを使用し、混合ガスの供給流量を4L/min、吸着工程の二酸化炭素吸着塔の内部圧力を0.2MPa、脱着工程の二酸化炭素吸着塔の内部圧力を大気圧以下とした。
[処理条件3]
処理条件3は、混合ガスとして、二酸化炭素が10vol%、他のガス成分が窒素及び酸素である模擬ガスを使用し、混合ガスの供給流量を4L/min、吸着工程の二酸化炭素吸着塔の内部圧力を0.2MPa、脱着工程の二酸化炭素吸着塔の内部圧力を大気圧以下とした。
[試作例1]
試作例1は、各二酸化炭素吸着塔に吸着材1を充填し、処理条件1で実施した二酸化炭素回収処理である。
[試作例2]
試作例2は、各二酸化炭素吸着塔に吸着材2を充填し、処理条件1で実施した二酸化炭素回収処理である。
[試作例3]
試作例3は、各二酸化炭素吸着塔に吸着材3を充填し、処理条件1で実施した二酸化炭素回収処理である。
[試作例4]
試作例4は、各二酸化炭素吸着塔に吸着材4を充填し、処理条件1で実施した二酸化炭素回収処理である。
[試作例5]
試作例5は、各二酸化炭素吸着塔に吸着材1を充填し、処理条件2で実施した二酸化炭素回収処理である。
[試作例6]
試作例6は、各二酸化炭素吸着塔に吸着材2を充填し、処理条件2で実施した二酸化炭素回収処理である。
[試作例7]
試作例7は、各二酸化炭素吸着塔に吸着材3を充填し、処理条件2で実施した二酸化炭素回収処理である。
[試作例8]
試作例8は、各二酸化炭素吸着塔に吸着材4を充填し、処理条件2で実施した二酸化炭素回収処理である。
[試作例9]
試作例9は、各二酸化炭素吸着塔に吸着材1を充填し、処理条件3で実施した二酸化炭素回収処理である。
[試作例10]
試作例10は、各二酸化炭素吸着塔に吸着材2を充填し、処理条件3で実施した二酸化炭素回収処理である。
[試作例11]
試作例11は、各二酸化炭素吸着塔に吸着材3を充填し、処理条件3で実施した二酸化炭素回収処理である。
[試作例12]
試作例12は、各二酸化炭素吸着塔に吸着材4を充填し、処理条件3で実施した二酸化炭素回収処理である。
[CO濃度及びCO回収率]
試作例1~12の二酸化炭素回収処理に際して、二酸化炭素回収装置の二酸化炭素回収部(30)に、回収した二酸化炭素ガスの濃度を測定する装置及びガス量を測定する装置を設置した。二酸化炭素濃度の測定装置としては、ガスクロマトグラフィー(株式会社島津製作所製、「GC-2014」)、検出器(株式会社島津製作所製、「TCD」)、カラム(ジーエルサイエンス株式会社製、「Active Carbon 60/80」)を使用した。また、二酸化炭素ガス量の測定装置としては、実量式積算流量計(株式会社シナガワ製)を使用した。
試作例1~12の二酸化炭素回収処理において、所定の吸着時間を設定して一定の処理時間中に二酸化炭素回収サイクルを繰り返し実施し、回収された二酸化炭素ガスの濃度及びガス量を測定した。測定された二酸化炭素ガスの濃度が90vol%に近似した値に到達してなかった場合、吸着時間を増加させて同様の処理を再度実施し、二酸化炭素ガスの濃度が90vol%に近似した値となるまで順次吸着時間を増加させて処理を行った。実施された各処理で得られた二酸化炭素の濃度及びガス量から、下記式(i)に基づいて試作例1~12のCO回収率(%)を求めた。各試作例1~12の回収されたCO濃度及びCO回収率を後述の表1~3に示す。なお、式(i)において、処理対象ガスは二酸化炭素回収装置に供給される混合ガス、回収ガスは二酸化炭素回収装置によって回収された二酸化炭素ガスである。
Figure 2025035348000002
Figure 2025035348000003
Figure 2025035348000004
Figure 2025035348000005
[結果と考察(1)]
表1に示す試作例1~4の二酸化炭素回収処理は、吸着材1~4がそれぞれ充填された二酸化炭素回収装置において、処理条件1として低濃度(10vol%以下)の二酸化炭素を含む混合ガス(低二酸化炭素濃度ガス)のうちより二酸化炭素濃度が低い(3vol%)混合ガスを使用した場合の二酸化炭素の回収効率を比較したものである。表2に示す試作例5~8の二酸化炭素回収処理は、処理条件1より二酸化炭素濃度が高い(5vol%)混合ガスを使用した場合の二酸化炭素の回収効率を比較したものである。表3に示す試作例9~12の二酸化炭素回収処理は、処理条件2より二酸化炭素濃度がさらに高い(10vol%)混合ガスを使用した場合の二酸化炭素の回収効率を比較したものである。
吸着材4(活性炭)を使用した試作例4,8,12では、吸着時間を順次増加させても回収された二酸化炭素ガスの濃度が90vol%付近まで上がることがなかったため、回収処理を中断した。このことから、活性炭は、低二酸化炭素濃度ガスから二酸化炭素を回収するための吸着材に適していないことがわかった。
吸着材1~3(ゼオライト)を使用した試作例1~3,5~7,9~11では、いずれも二酸化炭素ガスを高濃度(90vol%付近)で回収することができた。このことから、A型ゼオライト、X型ゼオライト、Y型ゼオライトはすべて低二酸化炭素濃度ガスから二酸化炭素を回収するための吸着材として好適に使用可能であることがわかった。また、各試作例1~3,5~7,9~11を比較すると、吸着材2(X型ゼオライト)を使用した試作例2,6,10が、他の吸着材1,3の試作例より二酸化炭素の回収率が良好であった。さらに、処理条件1(3vol%)の試作例1~3を比較すると、吸着材2を使用した試作例2では試作例1,3より二酸化炭素を効率よく回収することができていた。従って、低二酸化炭素濃度ガスから二酸化炭素を回収するための吸着材として、X型ゼオライトが最適であると考えられる。
[低吸着圧力の二酸化炭素回収処理]
次に、低い吸着圧力によって混合ガスから二酸化炭素を回収する処理として、後述の処理条件4に基づいて試作例13の二酸化炭素回収処理を行った。試作例13の二酸化炭素回収処理は、試作例1~12と同様に、測定された二酸化炭素ガスの濃度が90vol%に近似した値となるまで順次吸着時間を増加させて処理を行った。その結果を表4に示す。
[処理条件4]
処理条件4は、混合ガスとして、二酸化炭素が10vol%、他のガス成分が窒素及び酸素である模擬ガスを使用し、混合ガスの供給流量を4L/min、吸着工程の二酸化炭素吸着塔の内部圧力を0.1MPa、脱着工程の二酸化炭素吸着塔の内部圧力を大気圧以下とした。
試作例13は、各二酸化炭素吸着塔に吸着材1(A型ゼオライト)を充填し、処理条件4で実施した二酸化炭素回収処理である。
Figure 2025035348000006
[結果と考察(2)]
表4に示すように、吸着圧力を低く設定した場合でも二酸化炭素を高濃度で回収することが可能であった。また、二酸化炭素の回収率が約50%で良好であった。従って、本発明の二酸化炭素回収方法では、低い吸着圧力でも低二酸化炭素濃度ガスから二酸化炭素を効率よく回収することができることがわかった。
[水分含有混合ガスの二酸化炭素回収処理]
水分含有混合ガスから二酸化炭素を回収する処理として、図4に示す通りに二酸化炭素回収手段(10A)と水分除去手段(60)とを配設した二酸化炭素回収装置(50)を使用し、後述する処理条件5に基づいて試作例14の二酸化炭素回収処理を行った。試作例14の二酸化炭素回収処理では、水分除去手段にて水分除去サイクル(水分吸着工程、乾燥混合ガス送出工程、水分洗浄工程、水分排出工程、昇圧工程)を実施して乾燥混合ガスを二酸化炭素回収手段へ供給するとともに、二酸化炭素回収手段にて二酸化炭素回収サイクルを実施して、乾燥混合ガスから二酸化炭素を回収し、その濃度とガス流量を測定した。なお、試作例14では、測定された二酸化炭素ガスの濃度が99vol%に近似した値となるまで順次吸着時間を増加させて処理を行った。その結果を表5に示す。
[処理条件5]
処理条件5は、水分含有混合ガスとして、二酸化炭素10vol%と、他のガス成分として窒素及び酸素からなるWet状態(露点0℃)の模擬ガスを使用し、水分含有混合ガスの供給流量を4L/min、水分吸着工程の水分吸着塔の内部圧力及び吸着工程の二酸化炭素吸着塔の内部圧力を0.2MPa、昇圧工程の水分吸着塔の内部圧力を大気圧以上、脱着工程の二酸化炭素吸着塔の内部圧力を大気圧以下とした。
[試作例14]
試作例14は、各水分吸着塔に活性アルミナ(水澤化学工業株式会社製、「ネオビードSA」)を充填するとともに、各二酸化炭素吸着塔に吸着材2(X型ゼオライト)を充填し、処理条件5で実施した二酸化炭素回収処理である。
Figure 2025035348000007
[結果と考察(3)]
試作例14では、表5に示すように、高濃度の二酸化炭素を極めて効率よく回収することができた。これは、水分除去工程を経て乾燥された乾燥混合ガスから二酸化炭素回収サイクルにより二酸化炭素を回収したため、二酸化炭素吸着時の水分による影響が抑制されて二酸化炭素の回収効率が向上したと考えられる。
また、試作例14は、処理対象のガスを水分含有混合ガスとした以外は試作例10と処理条件が同一であるが、試作例10と比較して二酸化炭素の回収率が若干低くなっていた。これは、水分吸着塔から乾燥混合ガスを二酸化炭素回収手段へ供給した後に、水分吸着塔内の死容積に乾燥混合ガスが残存して排出されたり、水分吸着材が水分混合ガス中の二酸化炭素を吸着していたりすることにより、水分含有混合ガス中の二酸化炭素の一部が二酸化炭素回収手段へ供給されずに排出されることがあるためであると考えられる。そこで、水分除去手段から排出される二酸化炭素を含むガスを、水分含有混合ガスを供給する第一水分配管部(71)に戻してもよい。これにより、二酸化炭素の回収率が向上する。
本発明の二酸化炭素回収方法は、二酸化炭素濃度が低い混合ガスから高濃度かつ高効率で二酸化炭素を回収することができる。そのため、従来廃棄されていた燃焼排ガス等の低二酸化炭素濃度ガスから二酸化炭素の回収が可能となり、環境負荷低減に貢献することができる。
10,50 二酸化炭素回収装置
10A 二酸化炭素回収手段
11 第一配管部
12 第二配管部
13 第三配管部
14 第四配管部
15 第五配管部
16a~16e 開閉弁
17,18 接続部
20,20A,20B,20C 二酸化炭素吸着塔
30 二酸化炭素回収部
40 ガス吸引手段
60 水分除去手段
70,70A,70B 水分吸着塔
71 第一水分配管部
72 第二水分配管部
73 第三水分配管部
74 第四水分配管部
76a~76d 開閉弁
77,78 接続部

Claims (5)

  1. 二酸化炭素を10vol%以下で含有する混合ガスから前記二酸化炭素を濃縮して回収する二酸化炭素回収方法であって、
    A型ゼオライト、X型ゼオライト又はY型ゼオライトのいずれか一又は複数が前記二酸化炭素の吸着材として充填された二酸化炭素吸着塔が複数配され、
    前記二酸化炭素吸着塔の一に、大気圧以上0.2MPa以下の圧力で前記混合ガスを導入して前記吸着材に前記混合ガス中の前記二酸化炭素を吸着させる吸着工程と、
    前記吸着工程で吸着されなかった非吸着ガスを送出する非吸着ガス送出工程と、
    前記二酸化炭素吸着塔内部の死容積に存在する残存非吸着ガスを前記吸着工程後の前記二酸化炭素吸着塔から排出する脱圧工程と、
    前記脱圧工程後の前記二酸化炭素吸着塔に濃縮された二酸化炭素ガスを導入して前記脱圧工程後にも前記二酸化炭素吸着塔内部に残存する前記残存非吸着ガスを押し出す残存非吸着ガスパージ工程と、
    大気圧よりも低い圧力で吸引して前記残存非吸着ガスパージ工程後の前記二酸化炭素吸着塔内の前記吸着材に吸着された二酸化炭素を脱着させて濃縮された二酸化炭素ガスを回収する脱着工程とを含む二酸化炭素回収サイクルを有し、
    前記残存非吸着ガスパージ工程で用いられる前記二酸化炭素ガスが他の前記二酸化炭素吸着塔における前記脱着工程により得た前記二酸化炭素ガスである
    ことを特徴とする二酸化炭素回収方法。
  2. 複数の前記二酸化炭素吸着塔が前記二酸化炭素回収サイクルを繰り返して前記混合ガスから濃縮された前記二酸化炭素ガスを連続して回収する請求項1に記載の二酸化炭素回収方法。
  3. 前記混合ガスが水分を含む水分含有混合ガスであって、
    前記二酸化炭素回収サイクルの前記吸着工程の前段に前記水分含有混合ガスに含有される前記水分を除去する水分除去工程を有する請求項1又は2に記載の二酸化炭素回収方法。
  4. 前記水分除去工程が、
    水分吸着材が充填された水分吸着塔が複数配され、
    前記水分吸着塔の一に大気圧以上0.2MPa以下の圧力で前記水分含有混合ガスを送出して前記水分吸着材に前記水分を吸着させて前記水分が除去された乾燥状態の乾燥混合ガスを得る水分吸着工程と、
    前記乾燥混合ガスを前記二酸化炭素回収サイクルの前記吸着工程へと送出する乾燥混合ガス送出工程と、
    前記二酸化炭素回収サイクルの前記非吸着ガス送出工程により送出された前記非吸着ガスを前記水分吸着工程後の前記水分吸着塔に導入して前記水分吸着塔内の前記水分吸着材に吸着された前記水分を洗浄する水分洗浄工程と、
    前記水分洗浄工程により前記水分を含んだ水分混合非吸着ガスを排出する水分排出工程と、
    前記二酸化炭素回収サイクルの前記非吸着ガス送出工程により送出された前記非吸着ガスを前記水分排出工程後の前記水分吸着塔に導入して前記水分吸着塔内を大気圧以上に昇圧する昇圧工程とを含む水分除去サイクルを有する請求項3に記載の二酸化炭素回収方法。
  5. 複数の前記二酸化炭素吸着塔が前記二酸化炭素回収サイクルと、複数の前記水分吸着塔が前記水分除去サイクルとを繰り返して前記水分含有混合ガスから濃縮された乾燥状態の前記二酸化炭素ガスを連続して回収する請求項4に記載の二酸化炭素回収方法。
JP2023142334A 2023-09-01 2023-09-01 二酸化炭素回収方法 Active JP7815183B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023142334A JP7815183B2 (ja) 2023-09-01 2023-09-01 二酸化炭素回収方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023142334A JP7815183B2 (ja) 2023-09-01 2023-09-01 二酸化炭素回収方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2025035348A true JP2025035348A (ja) 2025-03-13
JP7815183B2 JP7815183B2 (ja) 2026-02-17

Family

ID=94926935

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023142334A Active JP7815183B2 (ja) 2023-09-01 2023-09-01 二酸化炭素回収方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7815183B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01108106A (ja) * 1987-10-21 1989-04-25 Hitachi Ltd Co↓2の回収方法
JPH0780246A (ja) * 1993-09-09 1995-03-28 Tohoku Electric Power Co Inc 二酸化炭素の分離方法
JPH07275634A (ja) * 1994-04-13 1995-10-24 Nippon Steel Corp Co及びco2 ガスの吸着分離方法
US20200001225A1 (en) * 2018-06-27 2020-01-02 University Of South Carolina Temperature-Vacuum Swing Adsorption Process for Capture of CO2
JP2020203284A (ja) * 2018-09-25 2020-12-24 積水化学工業株式会社 ゼオライト吸着材の再利用方法および再生吸着材

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01108106A (ja) * 1987-10-21 1989-04-25 Hitachi Ltd Co↓2の回収方法
JPH0780246A (ja) * 1993-09-09 1995-03-28 Tohoku Electric Power Co Inc 二酸化炭素の分離方法
JPH07275634A (ja) * 1994-04-13 1995-10-24 Nippon Steel Corp Co及びco2 ガスの吸着分離方法
US20200001225A1 (en) * 2018-06-27 2020-01-02 University Of South Carolina Temperature-Vacuum Swing Adsorption Process for Capture of CO2
JP2020203284A (ja) * 2018-09-25 2020-12-24 積水化学工業株式会社 ゼオライト吸着材の再利用方法および再生吸着材

Also Published As

Publication number Publication date
JP7815183B2 (ja) 2026-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2253915B1 (en) Method and apparatus for separating blast furnace gas
JP5319140B2 (ja) 高炉ガスの分離方法、および高炉ガスの分離システム
CN116059784A (zh) 一种变压吸附捕集烟气二氧化碳的方法及系统
CN112755719B (zh) 一种高效的有机废气回收装置及工艺
JP5647388B2 (ja) 高炉ガスの分離方法、および高炉ガスの分離装置
KR101270713B1 (ko) 유동층접촉분해 배가스로부터 에틸렌의 회수방법
JP2013087017A (ja) 二酸化炭素回収精製方法及びシステム
JP3571672B2 (ja) 燃焼排ガス中の炭酸ガスを濃縮する方法
CN114367168A (zh) 一种移动床吸附脱碳系统及吸附脱碳方法
CN1087962C (zh) 从石灰窑气体中脱除NOx、SOx的吸附分离法
JP7815183B2 (ja) 二酸化炭素回収方法
JP2007105657A (ja) ガス処理装置
US20250304445A1 (en) Waste gas treatment device, waste gas treatment method, and waste gas adsorption and recovery system including the same
JP2014079680A (ja) 二酸化炭素ガスの分離回収装置および方法
JPS61230715A (ja) Psa装置を使つたガス濃縮回収方法
JPH09187622A (ja) 高濃度二酸化炭素の分離回収方法
JP4611355B2 (ja) ガス処理方法およびガス処理設備
JP2007000733A5 (ja)
WO2023140238A1 (ja) 精製ガスの製造方法およびその製造装置
KR102819464B1 (ko) 선박용 암모니아 캐치 시스템 및 이를 이용한 암모니아 연료 회수 방법
KR100228239B1 (ko) 제품질소 농도에 따른 압력변동흡착식 질소제조장치와 방법
JP2025147429A (ja) Co2の回収方法
TW202602537A (zh) 二氧化碳的捕獲裝置及捕獲方法
JP2025000158A (ja) 回収装置
JP4171392B2 (ja) ガスの分離回収方法および圧力スイング吸着式ガス分離回収システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240704

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20241216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20250725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20250805

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20251002

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20260127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20260204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7815183

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150