JP2024531725A - ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の製造方法及びその使用 - Google Patents

ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の製造方法及びその使用 Download PDF

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Abstract

本願は、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の製造方法及びその使用に関し、バイオ技術分野に属する。本願は、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の製造方法を提供する。前記方法は、コラーゲン様タンパク質とポリエチレングリコール誘導体をpH 6.0~8.0、温度2~8℃の条件で反応させて、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質を製造する。他の従来のポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の製造方法と比較して、本願の方法によって製造されたポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質は、より優れた架橋性を有し、本願の方法によって製造されたポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質をヒドロゲルにして形成した角膜は、従来の方法によって製造されたポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質のものよりも10倍以上向上し、しかも、本願の方法でポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質を製造する場合は、反応時間がより短く、角膜を形成するためのヒドロゲルにすることができるポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質が得られるまでにわずか5~8時間しかかからない。

Description

[関連出願の相互参照]
本願は、2021年9月13日に中国特許局に提出された、出願番号が202111071336.3、発明の名称が「ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の製造方法及びその使用」の中国特許出願の優先権を主張しており、そのすべての内容は引用により本明細書に組み込まれている。
[技術分野]
本願は、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の製造方法及びその使用に関し、バイオ技術分野に属する。
角膜(Cornea)は、目の最も前にある凸状の透明度の高い物質で、横長の楕円形をしており、虹彩、瞳孔、前房を覆い、目の屈折力の大部分を担っている。水晶の屈折力と組み合わせることで、光は網膜上に正確に焦点を合わせて画像を形成することができる。角膜には非常に敏感な神経終末があり、異物が角膜に接触すると、目を守るためにまぶたが無意識に閉じる。透明性を維持するために、角膜には血管がなく、涙と房水を通じて栄養と酸素を得る。
角膜は非常に壊れやすく、眼の外傷、炎症、アレルギー反応、物理的損傷、化学火傷、激しい運動、目の使い過ぎなどはすべて角膜の病変を引き起こす可能性がある。角膜が病気になると、目の痛み、羞明、流涙、視力低下などの明らかな目の症状が現れ、重度の場合は失明につながる。
角膜移植は、患者の既存の病気の角膜を正常な角膜に置き換えて、病気に罹患した目の視力を回復したり、角膜の病変を制御したり、視力を改善したり、特定の角膜疾患を治療したりする治療法である。患者に重度の視覚障害や失明を引き起こす一部の角膜疾患の場合、角膜移植は完全な治療を達成させ、これらの不幸な患者の痛みを解消することができる。角膜自体には血管がなく、「免疫寛容」状態にあるため、角膜移植の成功率は他の同種臓器移植の中でも高い。
しかしながら、角膜の資源は限られており、患者のニーズを満たすことができない。この問題を解決するために、一部の研究者は人工角膜移植術を提案した。人工角膜移植術は、透明な医療用ポリマー材料を用いて製造された特別な光学装置を角膜組織に外科的に埋め込めて、角膜瘢痕組織の一部を置換することで、視力を回復する外科的方法である。角膜組織による合成材料の拒絶反応などの問題がまだ解決されておらず、長期成績が悪く、移植部位での房水の漏出や移植片の剥離を引き起こすことが多いため、広く使用することができないのが現状である。現在、人工角膜が適しているのは、さまざまな重篤な角膜疾患を患った後の両眼失明者、特に重度の化学熱傷による角膜白板症を患った人、複数回の角膜移植に失敗し他の手術を受けることができない人だけである。
研究者は人工角膜に基づいて、生体模倣角膜を提案している。例えば、文献「再生促進角膜インプラントにおけるコラーゲンの代替としての短いペプチド類似体(Short peptide analogs as alternatives to collagen in pro-regenerative corneal implants)」において、Jangamreddy、Jaganmohan R.らはポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質を提案しており、このポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質を化学的に架橋すると、生体模倣角膜が得られる。この生体模倣角膜は、優れた生体適合性を備えており、人工合成材料に対する角膜組織の強い拒絶反応の問題を効果的に解決できる。
しかし、この生体模倣角膜の強度は0.022MPaと非常に低く、この生体模倣角膜を角膜移植に使用した場合、移植が困難であることや円錐角膜を引き起こす可能性があるなどの問題が残されている。
従来の生体模倣角膜の強度が低いという問題を解決するために、本願は、
コラーゲン様タンパク質とポリエチレングリコール誘導体をpH6.0~8.0、温度2~8℃の条件で反応させて、上記のポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質を含有する反応生成物を得る反応ステップを含むポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の製造方法を提供する。
本願の一実施形態では、前記反応ステップでは、コラーゲン様タンパク質とポリエチレングリコール誘導体の供給モル数の比は1~16:1である。
本願の一実施形態では、前記反応ステップでは、コラーゲン様タンパク質とポリエチレングリコール誘導体の供給モル数の比は8~12:1である。
本願の一実施形態では、前記反応ステップでは、コラーゲン様タンパク質及びポリエチレングリコール誘導体の反応溶媒は水又は希塩酸溶液である。
本願の一実施形態では、前記希塩酸溶液の濃度は1~10mmol/Lであり、前記希塩酸溶液のpHは希アルカリ溶液で6.0~8.0に調整される。
本願の一実施形態では、前記希アルカリ溶液は、pH9.0~11.0の水酸化ナトリウム溶液又はアンモニア水である。
本願の一実施形態では、前記反応ステップでは、コラーゲン様タンパク質の反応溶媒中の供給濃度は1~15mg/mLである。
本願の一実施形態では、前記反応ステップでは、コラーゲン様タンパク質の反応溶媒中の供給濃度は8~10mg/mLである。
本願の一実施形態では、反応ステップの後、前記方法は、反応生成物中の分子量が30,000Da以上の物質を濾過により遮断し、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質を得る精製ステップをさらに含む。
本願の一実施形態では、前記濾過は、透析又は限外濾過である。
本願の一実施形態では、前記反応の時間は1~48hである。
本願の一実施形態では、前記反応の時間は5~8hである。
本願の一実施形態では、前記コラーゲン様タンパク質のアミノ酸配列はSEQ ID NO.1で示される。SEQ ID NO.1において、Xは4Hyp(4-ヒドロキシプロリン)であり、すなわち、
SEQ ID NO.1のアミノ酸配列は以下の通りである。
H-Pro-Lys-Gly-Pro-Lys-Gly-Pro-Lys-Gly-Pro-Lys-Gly-Pro-Hyp-Gly-Pro-Hyp-Gly-Pro-Hyp-Gly-Pro-Hyp-Gly-Asp-Hyp-Gly-Asp-Hyp-Gly-Asp-Hyp-Gly-Asp-Hyp-Gly-OH
本願の一実施形態では、前記ポリエチレングリコール誘導体は、PEG-40k、PEG-20k、PEG-10k又はPEG-5kのうちの1つ又は複数を含む。
本願の一実施形態では、前記ポリエチレングリコール誘導体の活性化基数は8-arm、4-arm、2-arm、又は1-armのうちの1つ又は複数である。
本願の一実施形態では、前記ポリエチレングリコール誘導体の活性化基数は4-arm、又は8-armである。
本願の一実施形態では、前記ポリエチレングリコール誘導体の活性化基は、-MAL、-NHS、-SG、-SPA、-SS、又は-EDCのうちの1つ又は複数である。
本願の一実施形態では、前記ポリエチレングリコール誘導体の活性化基は、-MALである。
本願の一実施形態では、前記コラーゲン様タンパク質の一端にlinkerが連結されており、前記ポリエチレングリコール誘導体は、活性化基を通じてlinkerに修飾されている。
本願の一実施形態では、前記linkerは、コラーゲン様タンパク質のN末端に連結されている。
本願の一実施形態では、前記linkerのアミノ酸配列は、SEQ ID NO.2又はSEQ ID NO.3で示される。
本願の一実施形態では、前記linkerのアミノ酸配列は、SEQ ID NO.2で示される。
本願の一実施形態では、前記ポリエチレングリコール誘導体のlinkerへの修飾部位はメルカプト、アミノ、カルボキシ、又はイミダゾリルのうちの1つ又は複数である。
本願の一実施形態では、前記ポリエチレングリコール誘導体のlinkerへの修飾部位はメルカプトである。
本願の一実施形態では、前記ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質のコアコンホメーションは、HG又はTPのうちの1つ又は複数である。
本願の一実施形態では、前記ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質中のポリエチレングリコール誘導体のコアコンホメーションはTPである。
本願の一実施形態では、前記ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質中のコラーゲン様タンパク質のアミノ酸配置は、D型又はL型のうちの1つ又は複数である。
本願の一実施形態では、前記ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の分子量は、15,000~75,000Daである。
本願の一実施形態では、前記ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の分子量は、30,000~75,000Daである。
本願はまた、上記の方法によって製造されたポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質を提供する。
本願はまた、上記の方法によって製造されたポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質を凍結乾燥させ、凍結乾燥製剤を得る凍結乾燥ステップを含む、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の凍結乾燥製剤の製造方法を提供する。
本願の一実施形態では、前記凍結乾燥ステップは、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質と凍結乾燥保護剤を混合して凍結乾燥させ、凍結乾燥製剤を得ることである。
本願の一実施形態では、前記凍結乾燥保護剤は、マンニトール、スクロース、又はアラニンのうちの1種又は複数種である。
本願の一実施形態では、前記凍結乾燥は、以下の段階を含む。
段階1:温度が-45℃、真空度(vacuum)が500m Torrの条件で6h凍結乾燥させる。
段階2:温度が-30℃、真空度(vacuum)が100m Torrの条件で17h凍結乾燥させる。
段階3:温度が25℃、真空度(vacuum)が100m Torrの条件で7h凍結乾燥させる。
本願はまた、上記の方法によって製造されたポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の凍結乾燥製剤を提供する。
本願はまた、生体模倣材料又は再生生体材料の製造における、上記の方法によって製造されたポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質又は上記の方法によって製造された凍結乾燥製剤の使用を提供する。
本願の一実施形態では、前記生体模倣材料又は再生生体材料は角膜である。
本願はまた、
上記の方法によって製造された凍結乾燥製剤を緩衝液に溶解し、溶解液を得て、溶解液とMPC母液を混合し、混合液1を得て、混合液1とDMTMM母液を混合し、混合液2を得る架橋ステップと、
混合液2を角膜の金型に注入して静置し、角膜の粗品を得る硬化ステップと、を含む、生体模倣角膜の製造方法を提供する。
本願の一実施形態では、硬化ステップの後、前記方法は、角膜の粗品を金型とともに緩衝液に入れて第1浸漬を行い、第1浸漬終了後、金型を開いて、第2浸漬を行い、第2浸漬終了後、離型し、角膜の完成品を得る浸漬ステップをさらに含む。
本願の一実施形態では、架橋ステップでは、前記緩衝液のpHは5.5~8.0である。
本願の一実施形態では、架橋ステップでは、前記緩衝液のpHは6.5~7.5である。
本願の一実施形態では、架橋ステップでは、前記緩衝液の濃度は0.5~0.7mol/Lである。
本願の一実施形態では、架橋ステップでは、前記緩衝液は、MOPS Buffer、MES Buffer又はPBS Bufferである。
本願の一実施形態では、架橋ステップでは、前記緩衝液において、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の濃度は5~40g/mLである。
本願の一実施形態では、架橋ステップでは、前記緩衝液において、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の濃度は12~18g/mLである。
本願の一実施形態では、架橋ステップでは、前記緩衝液において、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の濃度は15g/mLである。
本願の一実施形態では、架橋ステップでは、前記溶解液とMPC母液との混合質量比は2:1~4:1である。
本願の一実施形態では、架橋ステップでは、前記混合液1とDMTMM母液との混合質量比は5:1~7:1である。
本願の一実施形態では、前記架橋ステップは、25~60℃で行われる。
本願の一実施形態では、前記架橋ステップは、45~55℃で行われる。
本願の一実施形態では、硬化ステップでは、前記静置温度は4~35℃である。
本願の一実施形態では、硬化ステップでは、前記静置温度は4~25℃である。
本願の一実施形態では、硬化ステップでは、前記静置時間は8~20hである。
本願の一実施形態では、浸漬ステップでは、前記緩衝液のpHは5.5~8.0である。
本願の一実施形態では、浸漬ステップでは、前記緩衝液のpHは6.5~7.5である。
本願の一実施形態では、浸漬ステップでは、前記緩衝液の濃度は0.05~1mol/Lである。
本願の一実施形態では、浸漬ステップでは、前記緩衝液は、MOPS Buffer、MES Buffer又はPBS Bufferである。
本願の一実施形態では、前記第1浸漬は、温度が4~35℃、時間が5~24hである。
本願の一実施形態では、前記第2浸漬は、温度が4~35℃、時間が3~10hである。
本願の一実施形態では、前記MPC母液の成分は、MPC(2-メタクリロイルオキシエチルホスホコリン)、PEGDA(ポリ(エチレングリコール)ジアクリレート)、TEMED(N,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン)及び溶媒を含む。
本願の一実施形態では、前記MPC母液において、MPCの濃度は15~40g/mLであり、前記MPC母液において、PEGDAの濃度は0.6~15体積%であり、TEMEDの濃度は0.05~2体積%である。
本願の一実施形態では、前記MPC母液において、PEGDAの濃度は8~12%である。
本願の一実施形態では、前記MPC母液において、PEGDAの濃度は10%である。
本願の一実施形態では、前記MPC母液の溶媒は緩衝液であり、前記緩衝液のpHは6.0~8.0である。
本願の一実施形態では、MPC母液において、前記緩衝液のpHは6.5~7.5である。
本願の一実施形態では、MPC母液において、前記緩衝液の濃度は0.5~0.7mol/Lである。
本願の一実施形態では、MPC母液において、前記緩衝液は、MOPS Buffer、MES Buffer又はPBS Bufferである。
本願の一実施形態では、前記DMTMM母液の成分は、DMTMM(4-(4,6-ジメトキシトリアジン-2-イル)-4-メチルモルホリン塩酸塩)、APS(過硫酸アンモニウム)及び溶媒を含む。
本願の一実施形態では、前記DMTMM母液において、DMTMMの濃度は5~20g/mLであり、APSの濃度は0.5~5g/mLである。
本願の一実施形態では、前記DMTMM母液の溶媒は緩衝液であり、前記緩衝液のpHは6.0~8.0である。
本願の一実施形態では、DMTMM母液において、前記緩衝液のpHは6.5~7.5である。
本願の一実施形態では、DMTMM母液において、前記緩衝液の濃度は0.5~0.7mol/Lである。
本願の一実施形態では、DMTMM母液において、前記緩衝液は、MOPS Buffer、MES Buffer又はPBS Bufferである。
本願はまた、上記の方法によって製造された生体模倣角膜を提供する。
本願の技術的解決手段は、以下の利点を有する。
1.本願は、コラーゲン様タンパク質とポリエチレングリコール誘導体をpH6.0~8.0、温度2~8℃の条件で反応させて、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質を得るポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の製造方法を提供する。他の従来のポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の製造方法と比較して、本願の方法によって製造されたポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質は、より優れた架橋性を有し、本願の方法によって製造されたポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質を用いてヒドロゲルにして形成した角膜は、従来の方法によって製造されたポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質のものよりも10倍以上向上する(文献「再生促進角膜インプラントにおけるコラーゲンの代替としての短いペプチド類似体(Short peptide analogs as alternatives to collagen in pro-regenerative corneal implants)におけるポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質を用いて製造された角膜の強度は、わずか0.022MPaである。)。
そして、他の従来のポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の製造方法と比較して、本願の方法によってポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質を製造する場合は、反応時間がより短く、角膜を形成するためのヒドロゲルにすることができるポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質が得られるまでにわずか5~8時間しかかからない(文献「再生促進角膜インプラントにおけるコラーゲンの代替としての短いペプチド類似体(Short peptide analogs as alternatives to collagen in pro-regenerative corneal implants)」では、角膜を形成するためのヒドロゲルにすることができるポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の調製に4週間かかる。)。
さらに、前記反応ステップでは、コラーゲン様タンパク質とポリエチレングリコール誘導体の供給モル数の比は8~12:1である。この供給モル数の比で製造されたポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質は、より優れた架橋性を有する。
さらに、前記反応ステップでは、コラーゲン様タンパク質の反応溶媒中の供給濃度は8~10mg/mLである。この供給濃度で製造されたポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質は、より優れた架橋性を有する。
以上の通り、本願の方法及び本願の方法によって製造されたポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質は、生体模倣角膜などの生体模倣材料又は再生生体材料の製造における将来性が非常に期待できる。
2.本願は、上記の方法によって製造されたポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質と凍結乾燥保護剤を混合して凍結乾燥させ、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の凍結乾燥製剤を得るステップを含む、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の凍結乾燥製剤の製造方法を提供する。凍結乾燥保護剤は、上記の方法によって製造されたポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の構造が凍結乾燥プロセス中に破壊されないように、上記の方法によって製造されたポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質を保護することができ、それによって、本願の方法によって製造された凍結乾燥製剤をヒドロゲルにして形成した角膜は、より高い強度を有する。
以上の通り、本願の方法及び本願の方法によって製造された凍結乾燥製剤は、生体模倣角膜などの生体模倣材料又は再生生体材料の製造における将来性が非常に期待できる。
3.本願は、まず、上記の方法によって製造された凍結乾燥製剤をMES Bufferに溶解し、溶解液を得て、次に、溶解液とMPC母液を混合し、混合液1を得て、さらに、混合液1とDMTMM母液を混合し、混合液2を得て、最後に、混合液2を角膜の金型に注入して静置し、角膜の粗品を得る、生体模倣角膜の製造方法を提供する。他の従来の生体模倣角膜の製造方法と比較して、本願の方法によって製造された角膜は、強度が高く、他の従来の生体模倣角膜の製造方法によって製造された角膜と比較して強度が10倍以上向上する(文献「再生促進角膜インプラントにおけるコラーゲンの代替としての短いペプチド類似体(Short peptide analogs as alternatives to collagen in pro-regenerative corneal implants)で製造された角膜の強度は、わずか0.022MPaである。)。
さらに、前記方法は、凍結乾燥製剤をpH6.5~7.5、温度45~55℃の条件で架橋させる。この架橋条件で製造された生体模倣角膜は、より高い強度を有する。
さらに、前記方法は、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の濃度を12~18g/mLに制御する。このポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の濃度で製造された生体模倣角膜は、より高い強度を有する。
さらに、前記方法は、MPC母液中のPEGDAの濃度を8~12%に制御する。このPEGDAの濃度で製造された生体模倣角膜は、より高い強度を有する。
以下の実施例は、本願をよりよく理解するために提供されたものであり、前述の最良の実施形態に限定されるものではなく、本願の内容及び保護範囲を制限するものではなく、本願の示唆又は本願と他の従来技術の特徴を組み合わせて得られた、本願と同一又は類似する如何なる製品も、本願の保護範囲内に入る。
以下の実施例において特定の実験ステップまたは条件が明記されていない場合、当該分野の文献に記載されている従来の実験ステップの操作または条件に従って実行することができる。使用した試薬や機器の製造元が明記されていない場合、それらはすべて市販されている従来の試薬製品である。以下の実施例では、コラーゲン様タンパク質の合成、およびコラーゲン様タンパク質とlinkerとの連結は、上海昂博生物技術有限公司(AmbioPharm.InC.)によって行われる。下記の実施例におけるポリエチレングリコール誘導体は、すべて厦門賽諾邦格生物科技股▲ふん▼有限公司から購入する。
実施例1-1:ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の製造方法
本実施例は、以下のステップを含むポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の製造方法を提供する。
反応ステップ:コラーゲン様タンパク質(コラーゲン様タンパク質のアミノ酸配列はSEQ ID NO.1で示され、コラーゲン様タンパク質のN末端に、アミノ酸配列がSEQ ID NO.2で示されるlinkerが連結されている)とポリエチレングリコール誘導体(8-arm-PEG-40k-MAL)を濃度5mmol/Lの希塩酸溶液(希塩酸溶液のpHは、pH11.0の水酸化ナトリウム溶液で6.5に調整)に溶解し、希塩酸溶液中のコラーゲン様タンパク質及びポリエチレングリコール誘導体のモル濃度をそれぞれ2.4mmol/L及び0.3mmol/Lにし、反応系を得た。反応系をpH6.5、温度5℃の条件で12h反応させ、反応生成物を得た。
精製ステップ:反応生成物を孔径30,000Daの限外濾過膜により5℃で限外濾過し、反応生成物中の分子量が30,000Da以上の物質を遮断し、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質1を得た。
実施例2-1:ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の凍結乾燥製剤の製造方法
本実施例は、以下のステップを含むポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の凍結乾燥製剤の製造方法を提供する。
実施例1で得られたポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質1とマンニトールを質量比1:5で混合し、凍結乾燥系を得た。凍結乾燥系を凍結乾燥させ、凍結乾燥製剤1を得た。
凍結乾燥は、以下の段階を含む。
段階1:温度が-45℃、真空度(vacuum)が500m Torrの条件で6h凍結乾燥させる。
段階2:温度が-30℃、真空度(vacuum)が100m Torrの条件で17h凍結乾燥させる。
段階3:温度が25℃、真空度(vacuum)が100m Torrの条件で7h凍結乾燥させる。
実施例1-2:ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の製造方法
本実施例は、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の製造方法を提供し、前記方法は、実施例1-1の方法を基にして、反応温度(5℃)を2℃、8℃、25℃、37℃にそれぞれ変更し、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質2~5を製造した。
実施例2-2:ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の凍結乾燥製剤の製造方法
本実施例は、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の凍結乾燥製剤の製造方法を提供し、前記方法は、実施例2-1の方法を基にして、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質1を、実施例1-2で製造されたポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質2~5にそれぞれ変更し、凍結乾燥製剤2~5を製造した。
実施例1-3:ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の製造方法
本実施例は、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の製造方法を提供し、前記方法は、実施例1-1の方法を基にして、反応pH(6.5)をpH2.5、pH4.5、pH5.5、pH6.0、pH7.0、pH8.0、pH8.5、pH10.5にそれぞれ変更し、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質6~13を製造した。
実施例2-3:ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の凍結乾燥製剤の製造方法
本実施例は、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の凍結乾燥製剤の製造方法を提供し、前記方法は、実施例2-1の方法を基にして、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質1を、実施例1-3で製造されたポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質6~13にそれぞれ変更し、凍結乾燥製剤6~13を製造した。
実施例1-4:ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の製造方法
本実施例は、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の製造方法を提供し、前記方法は、実施例1-1の方法を基にして、コラーゲン様タンパク質及びポリエチレングリコール誘導体の希塩酸溶液中のモル濃度をそれぞれ以下の濃度に変更した。
希塩酸溶液において、コラーゲン様タンパク質及びポリエチレングリコール誘導体のモル濃度をそれぞれ3.0mmol/L及び0.375mmol/Lにする。
希塩酸溶液において、コラーゲン様タンパク質及びポリエチレングリコール誘導体のモル濃度をそれぞれ1.8mmol/L及び0.225mmol/Lにする。
希塩酸溶液において、コラーゲン様タンパク質及びポリエチレングリコール誘導体のモル濃度をそれぞれ1.2mmol/L及び0.15mmol/Lにする。
ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質14~16を製造した。
実施例2-4:ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の凍結乾燥製剤の製造方法
本実施例は、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の凍結乾燥製剤の製造方法を提供し、前記方法は、実施例2-1の方法を基にして、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質1を、実施例1-4で製造されたポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質14~16にそれぞれ変更し、凍結乾燥製剤14~16を製造した。
実施例1-5:ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の製造方法
本実施例は、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の製造方法を提供し、前記方法は、実施例1-1の方法を基にして、反応時間(12h)を、4h、8h、16h、24hにそれぞれ変更し、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質17~20を製造した。
実施例2-5:ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の凍結乾燥製剤の製造方法
本実施例は、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の凍結乾燥製剤の製造方法を提供し、前記方法は、実施例2-1の方法を基にして、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質1を、実施例1-5で製造されたポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質17~20にそれぞれ変更し、凍結乾燥製剤17~20を製造した。
実施例2-6:ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の凍結乾燥製剤の製造方法
本実施例は、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の凍結乾燥製剤の製造方法を提供し、前記方法は、実施例2-1の方法を基にして、凍結乾燥保護剤(マンニトール)をスクロース、アラニンにそれぞれ変更し、凍結乾燥製剤21~22を製造した。
実験例1:製造プロセスがポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質及びその凍結乾燥製剤の架橋性に与える影響についての実験
本実験例は、製造プロセスがポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質及びその凍結乾燥製剤の架橋性に与える影響についての実験を提供し、実験の過程は以下の通りである。
凍結乾燥製剤1の製造方法を参照して、アミノ酸配列がSEQ ID NO.1で示されるコラーゲン様タンパク質をそのまま用いて凍結乾燥製剤を製造し、この凍結乾燥製剤をブランクとし、実施例2-1~2-6で製造された凍結乾燥製剤1~22をそれぞれ角膜にし、角膜1~22を得た。ユニバーサル引張機によって角膜1~22の強度を検出し、検出結果を表1に示す。
角膜の製造プロセスは以下の通りである。
架橋ステップ:凍結乾燥製剤を濃度0.5mol/L、pH5.5のMES Bufferに溶解し、MES Buffer中のポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の濃度を12.5g/mLとし、溶解液を得た。溶解液とMPC母液を質量比5:1で混合し、混合液1を得た。混合液1とDMTMM母液を質量比7:1で混合し、混合液2を得た。架橋全体は、45℃で行われた。
硬化ステップ:混合液2を角膜金型に注入して、25℃で12h静置し、角膜の粗品を得た。
浸漬ステップ:角膜の粗品を(金型とともに)濃度0.1mol/L、pH6.5のPBS Bufferに添加し、4℃で24h浸漬した後、金型を開いて、4℃でさらに4h浸漬し、離型し、角膜の完成品を得た。
MPC母液の処方:30g/mLMPC、10%PEGDA(v/v)、1%TEMED(v/v)、溶媒0.5mol/L、pH5.5のMOPS Buffer
DMTMM母液の処方:10g/mLDMTMM、15g/mL APS、溶媒0.5mol/L、pH5.5のMOPS Buffer。
表1からわかるように、製造プロセスはポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質及びその凍結乾燥製剤の架橋性に影響を与え、さらにヒドロゲルにして形成した角膜にも影響を与え、さらに、凍結乾燥賦形剤の組成はポリエチレングリコール化コラーゲンのために骨格サポートと保護を提供し、それによってポリマーの空間構造と生物学的活性に影響を与え、その結果、成膜後の硬度に違いがある。実施例2-1~2-6で製造された凍結乾燥製剤1~22を用いて製造された角膜1~22は、強度が向上するとともに、生体適合性が向上し、生体模倣角膜などの生体模倣材料又は再生生体材料の製造における将来性が非常に期待できる。
Figure 2024531725000001
実施例3-1:生体模倣角膜の製造方法
本実施例は、以下のステップを含む生体模倣角膜の製造方法を提供する。
架橋ステップ:実施例2-1で製造された凍結乾燥製剤を濃度0.5mol/L、pH6.5のMES Bufferに溶解し、MES Buffer中のポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の濃度を15g/mLにし、溶解液を得た。溶解液とMPC母液を質量比4:1で混合し、混合液1を得た。混合液1とDMTMM母液を質量比7:1で混合し、混合液2を得た。架橋全体は、45℃で行われた。
硬化ステップ:混合液2を角膜金型に注入して、25℃で12h静置し、角膜の粗品を得た。
浸漬ステップ:角膜の粗品を(金型とともに)濃度0.1mol/L、pH6.5のPBS Bufferに添加し、4℃で24h浸漬した後、金型を開いて、4℃でさらに4h浸漬し、離型し、生体模倣角膜23を得た。
MPC母液の処方:30%MPC(w/v、g/mL)、10%PEGDA(v/v)、1%TEMED(v/v)、溶媒0.5mol/L、pH6.5のMES Buffer;
DMTMM母液の処方:10%DMTMM(w/v、g/mL)、15%APS(w/v、g/mL)、溶媒0.5mol/L、pH6.5のMES Buffer。
実施例3-2:生体模倣角膜の製造方法
本実施例は、生体模倣角膜の製造方法を提供し、前記方法は、実施例3-1の方法を基にして、架橋温度(45℃)を20℃、25℃、40℃、50℃、55℃、60℃、65℃にそれぞれ変更し、生体模倣角膜24~30を製造した。
実施例3-3:生体模倣角膜の製造方法
本実施例は、生体模倣角膜の製造方法を提供し、前記方法は、実施例3-1の方法を基にして、BufferのpH(6.5)を5、5.5、6、7、7.5、8、8.5、9にそれぞれ変更し、生体模倣角膜31~38を製造した。
実施例3-4:生体模倣角膜の製造方法
本実施例は、生体模倣角膜の製造方法を提供し、前記方法は、実施例3-1の方法を基にして、MES Buffer中のポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の濃度(15g/mL)を、1g/mL、5g/mL、10g/mL、20g/mL、25g/mL、30g/mL、35g/mL、40g/mL、45g/mLにそれぞれ変更し、生体模倣角膜39~47を製造した。
実施例3-5:生体模倣角膜の製造方法
本実施例は、生体模倣角膜の製造方法を提供し、前記方法は、実施例3-1の方法を基にして、MPC母液中のPEGDAの濃度(10%、v/v)を0.5%、0.6%、1%、5%、8%、12%、15%(v/v)にそれぞれ変更し、生体模倣角膜48~54を製造した。
実験例2:製造プロセスが角膜の強度に与える影響についての実験
本実験例は、製造プロセスが角膜の強度に与える影響につての実験を提供し、実験の過程は以下の通りである。
ユニバーサル引張機によって角膜23~54の強度を検出し、検出結果を表2に示す。
表2からわかるように、製造プロセスは角膜の強度に影響を与え、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の濃度が低すぎると角膜の強度が低下し、濃度が高すぎると角膜の硬化時間が非常に短くなり、その後の注入ステップを完了できなくなる。ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の等電点は中性であるため、架橋pHが等電点から遠く離れると、反応に関与する基が互いに近づくことができず、角膜強度が低下したり、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質のゲル化は起こらなかったりする。ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質で製造されたヒドロゲルは、温度に敏感なヒドロゲルであり、温度が低いと溶解性が悪く、角膜の固形分濃度が低くなり、強度が低下し、温度が高いと架橋速度が非常に速くなり、金型に流し込めなくなり、早期にゲル化してしまう。MPC母液中のPEGDAの濃度が低すぎると、角膜の強度が低下し、濃度が高すぎると、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質が過剰に架橋され、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質で製造されたヒドロゲルの脆性は増加し、靭性は低下し、それによって角膜の強度が低下する。表1では、角膜23、25~29、32~36、40~45および50~54は、すべて、強度と生体適合性に優れており、角膜移植の分野での応用が期待されている。
Figure 2024531725000002
明らかに、上記の実施例は、単に明確に説明するための例であり、実施形態を限定するものではない。当業者にとっては、上記の説明に基づいて、他の異なる形の変化または変更が行われてもよい。ここでは、すべての実施形態を網羅的に挙げる必要もなく、また、不可能なことである。そして、そこから引き出された自明な変化又は変動も本願の保護範囲に含まれるものとする。

Claims (37)

  1. コラーゲン様タンパク質とポリエチレングリコール誘導体をpH 6.0~8.0、温度2~8℃の条件で反応させて、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質を含有する反応生成物を得る反応ステップを含む、ことを特徴とするポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の製造方法。
  2. 前記反応ステップでは、コラーゲン様タンパク質とポリエチレングリコール誘導体の供給モル数の比は1~16:1である、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記反応ステップでは、コラーゲン様タンパク質とポリエチレングリコール誘導体の供給モル数の比は8~12:1である、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記反応ステップでは、コラーゲン様タンパク質及びポリエチレングリコール誘導体の反応溶媒は水又は希塩酸溶液である、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記希塩酸溶液の濃度は1~10mmol/Lであり、前記希塩酸溶液のpHは希アルカリ溶液で6.0~8.0に調整される、ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 前記希アルカリ溶液は、pH9.0~11.0の水酸化ナトリウム溶液又はアンモニア水である、ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 前記反応ステップでは、コラーゲン様タンパク質の反応溶媒中の供給濃度は1~15mg/mLである、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記反応ステップでは、コラーゲン様タンパク質の反応溶媒中の供給濃度は8~10mg/mLである、ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 反応ステップの後、反応生成物中の分子量が30,000Da以上の物質を濾過により遮断し、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質を得る精製ステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記濾過は、透析又は限外濾過である、ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 前記コラーゲン様タンパク質のアミノ酸配列はSEQ ID NO.1で示される、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
  12. 請求項1~11のいずれか1項に記載の方法によって製造される、ことを特徴とするポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質。
  13. 請求項1~11のいずれか1項に記載の方法によって製造されたポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質を凍結乾燥させ、凍結乾燥製剤を得る凍結乾燥ステップを含む、ことを特徴とするポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の凍結乾燥製剤の製造方法。
  14. 前記凍結乾燥ステップは、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質と凍結乾燥保護剤を混合して凍結乾燥させ、凍結乾燥製剤を得ることである、ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. 前記凍結乾燥保護剤は、マンニトール、スクロース、又はアラニンのうちの1種又は複数種である、ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 前記凍結乾燥は、以下の段階を含む、ことを特徴とする請求項13~15のいずれか1項に記載の方法。
    段階1:温度が45℃、真空度(vacuum)が500m Torrの条件で6h凍結乾燥させる。
    段階2:温度が-30℃、真空度(vacuum)が100m Torrの条件で17h凍結乾燥させる。
    段階3:温度が25℃、真空度(vacuum)が100m Torrの条件で7h凍結乾燥させる。
  17. 請求項13~16のいずれか1項に記載の方法によって製造される、ことを特徴とするポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の凍結乾燥製剤。
  18. 生体模倣材料又は再生生体材料の製造における、請求項1~11のいずれか1項に記載の方法によって製造されたポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質、又は請求項12に記載のポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質、又は請求項13~16のいずれか1項に記載の方法によって製造された凍結乾燥製剤、又は請求項17に記載の凍結乾燥製剤の使用。
  19. 前記生体模倣材料又は再生生体材料は角膜である、ことを特徴とする請求項18に記載の使用。
  20. 請求項13~16のいずれか1項に記載の方法によって製造された凍結乾燥製剤を緩衝液に溶解し、溶解液を得て、溶解液とMPC母液を混合し、混合液1を得て、混合液1とDMTMM母液を混合し、混合液2を得る架橋ステップと、
    混合液2を角膜の金型に注入して静置し、角膜の粗品を得る硬化ステップと、を含む、ことを特徴とする生体模倣角膜の製造方法。
  21. 硬化ステップの後、角膜の粗品を金型とともに緩衝液に入れて第1浸漬を行い、第1浸漬終了後、金型を開いて、第2浸漬を行い、第2浸漬終了後、離型し、角膜の完成品を得る浸漬ステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
  22. 架橋ステップでは、前記緩衝液のpHは5.5~8.0である、ことを特徴とする請求項20又は21に記載の方法。
  23. 架橋ステップでは、前記緩衝液において、ポリエチレングリコール化コラーゲン様タンパク質の濃度は5~40g/mLである、ことを特徴とする請求項20又は21に記載の方法。
  24. 架橋ステップでは、前記溶解液とMPC母液との混合質量比は2:1~4:1である、ことを特徴とする請求項20又は21に記載の方法。
  25. 架橋ステップでは、前記混合液1とDMTMM母液との混合質量比は5:1~7:1である、ことを特徴とする請求項20又は21に記載の方法。
  26. 前記架橋ステップは、25~60℃で行われる、ことを特徴とする請求項20又は21に記載の方法。
  27. 硬化ステップでは、前記静置温度は4~35℃である、ことを特徴とする請求項20又は21に記載の方法。
  28. 浸漬ステップでは、前記緩衝液のpHは5.5~8.0である、ことを特徴とする請求項20又は21に記載の方法。
  29. 前記第1浸漬は、温度が4~35℃、時間が5~24hである、ことを特徴とする請求項21に記載の方法。
  30. 前記第2浸漬は、温度が4~35℃、時間が3~10hである、ことを特徴とする請求項21に記載の方法。
  31. 前記MPC母液の成分は、MPC、PEGDA、TEMED及び溶媒を含む、ことを特徴とする請求項20又は21に記載の方法。
  32. 前記MPC母液において、MPCの濃度は15~40g/mLであり、前記MPC母液において、PEGDAの濃度は0.6~15体積%であり、TEMEDの濃度は0.05~2体積%である、ことを特徴とする請求項31に記載の方法。
  33. 前記MPC母液の溶媒は緩衝液であり、前記緩衝液のpHは6~8である、ことを特徴とする請求項31に記載の方法。
  34. 前記DMTMM母液の成分は、DMTMM、APS及び溶媒を含む、ことを特徴とする請求項20又は21に記載の方法。
  35. 前記DMTMM母液において、DMTMMの濃度は5~20g/mLであり、APSの濃度は0.5~5g/mLである、ことを特徴とする請求項34に記載の方法。
  36. 前記DMTMM母液の溶媒は緩衝液であり、前記緩衝液のpHは6.0~8.0である、ことを特徴とする請求項34に記載の方法。
  37. 請求項20~36のいずれか1項に記載の方法によって製造される、ことを特徴とする生体模倣角膜。
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