JP2024516199A - バルベナジンの合成方法 - Google Patents

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ジョン ロイド タッカー,
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ニューロクライン バイオサイエンシーズ,インコーポレイテッド
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
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Abstract

本出願は、遅発性ジスキネジア(TD)などの運動過剰障害の処置で有用な小胞モノアミン輸送体2(VMAT2)の阻害剤である(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエートジ(4-メチルベンゼンスルホネート)を調製する方法に関する。本出願の別の態様は、医薬組成物を調製する方法であって、本明細書に記載された方法のいずれかに従って式Iの化合物を調製するステップと、式Iの化合物を薬学的に許容される担体および/または希釈剤とともに製剤化するステップとを含む方法を提供する。

Description

発明の分野
本出願は、遅発性ジスキネジア(TD)などの運動過剰障害の処置で有用な小胞モノアミン輸送体2(VMAT2)の阻害剤である(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエートジ(4-メチルベンゼンスルホネート)を調製する方法に関する。
発明の背景
多動性障害は、異常不随意運動の過剰によって特徴付けられる。これらの神経障害には、振戦、ジストニア、バリズム、チック、静坐不能、常同症、舞踏病、ミオクローヌス、およびアテトーシスが含まれる。これらの運動障害の病態生理は不十分にしか理解されていないが、大脳基底核における神経伝達物質の調節不全が重要な役割を果たすと考えられている(Kenney et al., Expert Review Neurotherapeutics, 2005, 6, 7-17)。典型的な神経遮断薬または中枢作用性ドーパミン受容体遮断制吐薬の連用および高量投与は、患者に遅発性症候群を発症させる。後者の症候群の1つのサブタイプである遅発性ジスキネジアは、顔面、手足、または躯幹の急速、反復的、常同的、不随意の運動によって特徴付けられる(Muller, Expert Opin. Investig. Drugs, 2015, 24, 737-742)。
テトラベナジン(TBZ)としても知られる3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-1,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-2H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オンによる小胞モノアミン輸送体2系(VMAT2)の可逆阻害は、さまざまな運動過剰障害の処置を改善する。しかし、そのような処置の欠点は、変動する応答、TBZの代謝が急速であるため頻繁な摂取が必要であること、および副作用である。TBZに関連した副作用には、鎮静、うつ、静坐不能、およびパーキンソニズムが含まれる。
テトラベナジンは、キラル中心を2個含み、2種の立体異性体のラセミ混合物であり、その還元形であるジヒドロテトラベナジン(DHTBZ)としても知られる3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-1,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-2H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オールにin vivoで急速にかつ広範囲に代謝される。DHTBZは、個別の4種の異性体として存在すると考えられている:(±)アルファ-DHTBZおよび(±)ベータ-DHTBZ。(2R,3R,11bR)または(+)アルファ-DHTBZは、活性代謝物の絶対配置であると報告されている(Kilbourn et al., Chirality, 1997, 9, 59-62)。テトラベナジンは、米国で希少疾病用医薬品の地位を有し、ある特定の欧州諸国において承認されている。その使用が、ハンチントン病患者を対象に舞踏病の治療にも考慮される。しかし、テトラベナジンは急速に代謝されるので、1日を通して頻繁に投与されなければならない(Muller, Expert Opin. Investig. Drugs, 2015, 24, 737-742)。
遅発性ジスキネジアに苦しむ患者向けの最初のFDA承認治療薬であるIngrezza(登録商標)は、バルベナジン[(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエート]を含有し、バルベナジン二トシル酸塩として存在する。バルベナジンは、強力で選択的なVMAT2阻害剤であり、ジヒドロテトラベナジンの(+)-α-異性体のプロドラッグである。ジヒドロテトラベナジンの(+)-α-異性体は、ジヒドロテトラベナジン異性体の最も強力な異性体であると報告されている(Kilbourn et al., Chirality, 1997, 9, 59-62によって報告された結合親和性、K=0.97nM;および絶対配置)。バルベナジン二トシル酸塩は、本明細書において式Iの化合物と呼ばれる。
(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエートを合成する方法は、例えば国際公開第2008/058261号、同第2017/112857号、および同第2021/050977号に記載されており、これらのそれぞれは、参照によりその全体として本明細書に組み込まれる。バルベナジンのある特定の塩および結晶形態は、国際公開第2017/075340号に記載されており、バルベナジンのある特定の製剤も国際公開第2019/060322号に記載されており、これらのそれぞれは、参照によりその全体として本明細書に組み込まれる。
Ingrezza(登録商標)は需要が高く、有用であるために、新しいその製造方法、特により環境に優しい方法の開発が必要とされている。本出願は、この必要性などに関する。
国際公開第2008/058261号 国際公開第2017/112857号 国際公開第2021/050977号 国際公開第2017/075340号 国際公開第2019/060322号
Kenney et al., Expert Review Neurotherapeutics, 2005, 6, 7-17 Muller, Expert Opin. Investig. Drugs, 2015, 24, 737-742 Kilbourn et al., Chirality, 1997, 9, 59-62
発明の概要
本発明は、とりわけ、(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエートジ(4-メチルベンゼンスルホネート)(式Iの化合物)、それに関連した中間体、および結晶形態の調製において有用な方法に関する。
本発明の一態様は、とりわけ、式Iの化合物を調製するある特定の方法であって、
Figure 2024516199000001
a)式F1の化合物を
Figure 2024516199000002
ステップa)-塩基と反応させて、式F2の化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000003
b)式F2の化合物をヨウ化ナトリウムの存在下で式F3の化合物と環化させて、
Figure 2024516199000004
式F4の化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000005
c)還元剤を用いて、式F4の化合物を還元して、式F5の化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000006
d)(S)-(+)-カンファースルホン酸(CSA)を用いて、式F5の化合物を分割して、式F6-CSAの化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000007
e)式F6-CSAの化合物をステップe)-塩基と反応させて、式F6の化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000008
f)カップリング試薬を用いて、式F6の化合物および式F7のカルボン酸をカップリングさせて、
Figure 2024516199000009
式F8の化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000010
g)塩化水素を用いて、式F8の化合物を脱保護して、式F9-HClの化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000011
h)式F9-HClの化合物をステップh)-塩基と反応させて、式F9の化合物(遊離塩基)を得るステップと、
Figure 2024516199000012
i)式F9の化合物をp-トルエンスルホン酸と反応させて、式Iの化合物を得るステップと
を含む方法を包含する。
本出願の別の態様は、医薬組成物を調製する方法であって、本明細書に記載された方法のいずれかに従って式Iの化合物を調製するステップと、式Iの化合物を薬学的に許容される担体および/または希釈剤とともに製剤化するステップとを含む方法を提供する。
本出願の別の態様は、単位剤形を調製する方法であって、本明細書に記載された方法のいずれかに従って式Iの化合物を調製するステップと、式Iの化合物を薬学的に許容される担体および/または希釈剤とともに製剤化するステップとを含む方法を提供する。
一部の実施形態では、式Iの化合物は結晶質である。一部の実施形態では、式Iの化合物は、参照によりその全体として本明細書に組み込まれる国際公開第2017/075340号に記載されている結晶形態I、結晶形態II、結晶形態III、結晶形態IV、結晶形態V、結晶形態VI、または非晶質固体である。一部の実施形態では、式Iの結晶化合物は形態Iである。
本出願の別の態様は、本明細書に記載された方法のいずれかによって調製された医薬組成物を提供する。
本出願の別の態様は、本明細書に記載された方法のいずれかによって調製された単位剤形を提供する。
本出願の別の態様は、モノアミン輸送体アイソフォーム2(VMAT2)を阻害することを必要とする患者においてモノアミン輸送体アイソフォーム2(VMAT2)を阻害する方法であって、患者に治療有効量の医薬組成物または単位剤形を投与するステップを含み、医薬組成物および単位剤形が本明細書に記載された方法のいずれかに従って調製されうる、方法を提供する。
本出願の別の態様は、神経疾患もしくは障害または精神疾患もしくは障害を処置することを必要とする患者において神経疾患もしくは障害または精神疾患もしくは障害を処置する方法であって、患者に治療有効量の医薬組成物または単位剤形を投与するステップを含み、医薬組成物および単位剤形が本明細書に記載された方法のいずれかに従って調製されうる、方法を提供する。
本出願の別の態様は、多動性障害を処置することを必要とする患者において多動性障害を処置する方法であって、患者に治療有効量の医薬組成物または単位剤形を投与するステップを含み、医薬組成物および単位剤形が本明細書に記載された方法のいずれかに従って調製されうる、方法を提供する。
本出願の別の態様は、モノアミン輸送体アイソフォーム2(VMAT2)を阻害することを必要とする患者においてモノアミン輸送体アイソフォーム2(VMAT2)を阻害するための医薬を製造するための医薬組成物または単位剤形の使用であって、医薬組成物および単位剤形が本明細書に記載された方法のいずれかに従って調製されうる、使用を提供する。
本出願の別の態様は、神経疾患もしくは障害または精神疾患もしくは障害を処置することを必要とする患者において神経疾患もしくは障害または精神疾患もしくは障害を処置するための医薬を製造するための医薬組成物または単位剤形の使用であって、医薬組成物および単位剤形が本明細書に記載された方法のいずれかに従って調製されうる、使用を提供する。
本出願の別の態様は、多動性障害を処置することを必要とする患者において多動性障害を処置するための医薬を製造するための医薬組成物または単位剤形の使用であって、医薬組成物および単位剤形が本明細書に記載された方法のいずれかに従って調製されうる、使用を提供する。
本明細書に開示された本発明の上記その他の態様は、特許の開示が進行するにつれてより詳細に記載される。
図1は、3-((ジメチルアミノ)メチル)-5-メチルヘキサン-2-オンオキサレート(式F1の化合物)から(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(S)-(+)-カンファースルホネート(式F6-CSAの化合物)を調製する一般合成スキームを示す。
図2は、本明細書に記載された方法のいずれかに従って調製されうる(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(S)-(+)-カンファースルホネート(式F6-CSAの化合物)から(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエートジ(4-メチルベンゼンスルホネート)(式Iの化合物)を調製する一般合成スキームを示す。
図3は、3-((ジメチルアミノ)メチル)-5-メチルヘキサン-2-オンオキサレート(式F1の化合物)から(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(S)-(+)-カンファースルホネート(式F6-CSAの化合物)を調製する一般合成スキームを示す。
図4は、本明細書に記載された方法のいずれかに従って調製されうる(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(S)-(+)-カンファースルホネート(式F6-CSAの化合物)から(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエートジ(4-メチルベンゼンスルホネート)(式Iの化合物)を調製する一般合成スキームを示す。
図5は、本明細書に記載された方法のいずれかに従って調製されうる(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(S)-(+)-カンファースルホネート(式F6-CSAの化合物)から(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエートジ(4-メチルベンゼンスルホネート)(式Iの化合物)を調製する一般合成スキームを示す。
図6は、本明細書に記載された方法のいずれかに従って調製されうる(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエート二塩酸塩(式F9-HClの化合物)から(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエートジ(4-メチルベンゼンスルホネート)(式Iの化合物)を調製する一般合成スキームを示す。
発明の詳細な説明
本発明の一態様は、とりわけ、式Iの化合物を調製するある特定の方法であって、
Figure 2024516199000013
a) 式F1の化合物を
Figure 2024516199000014
ステップa)-塩基と反応させて、式F2の化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000015
b) 式F2の化合物をヨウ化ナトリウムの存在下で式F3の化合物と環化させて、
Figure 2024516199000016
式F4の化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000017
c) 式F4の化合物を還元剤で還元して、式F5の化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000018
d) (S)-(+)-カンファースルホン酸(CSA)を用いて、式F5の化合物を分割して、式F6-CSAの化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000019
e) 式F6-CSAの化合物をステップe)-塩基と反応させて、式F6の化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000020
f) カップリング試薬を用いて、式F6の化合物および式F7のカルボン酸をカップリングさせて、
Figure 2024516199000021
式F8の化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000022
g) 塩化水素を用いて、式F8の化合物を脱保護して、式F9-HClの化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000023
h) 式F9-HClの化合物をステップh)-塩基と反応させて、式F9の化合物(遊離塩基)を得るステップと、
Figure 2024516199000024
i) 式F9の化合物をp-トルエンスルホン酸と反応させて、式Iの化合物を得るステップと
を含む方法を提供する。
ステップa) - 3-((ジメチルアミノ)メチル)-5-メチルヘキサン-2-オン(式F2の化合物)を調製する方法
一部の実施形態では、式F2の化合物は、式F1の化合物をステップa)-塩基と反応させて、式F2の化合物を得るステップを含む本明細書に記載された方法によって調製される。
Figure 2024516199000025
一部の実施形態では、式F1の化合物とステップa)-塩基の反応は、ステップa)-溶媒の存在下で実施される。ステップa)-溶媒は、いずれか好適な溶媒とすることができる。一部の実施形態では、式F1の化合物とステップa)-塩基の反応は、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)を含むステップa)-溶媒の存在下で実施される。一部の実施形態では、式F1の化合物とステップa)-塩基の反応は、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)の存在下で実施される。
一部の実施形態では、ステップa)-溶媒は、溶媒の混合物である。一部の実施形態では、式F1の化合物とステップa)-塩基の反応は、水および有機溶媒を含むステップa)-溶媒の存在下で実施される。一部の実施形態では、溶媒の混合物は、水およびエーテル溶媒を含む。一部の実施形態では、式F1の化合物とステップa)-塩基の反応は、水およびメチルtert-ブチルエーテル(MTBE)を含むステップa)-溶媒の存在下で実施される。
一部の実施形態では、ステップa)-塩基との反応より前に、水のMTBEに対する体積比は、約1:1~約4:1である。一部の実施形態では、ステップa)-塩基との反応より前に、水のMTBEに対する体積比は、約1.3:1~約3.5:1である。一部の実施形態では、ステップa)-塩基との反応より前に、水のMTBEに対する体積比は、約1.8:1~約3:1である。一部の実施形態では、ステップa)-塩基との反応より前に、水のMTBEに対する体積比は、約2.0:1~約2.8:1である。一部の実施形態では、ステップa)-塩基との反応より前に、水のMTBEに対する体積比は、約2.3:1~約2.5:1である。一部の実施形態では、ステップa)-塩基との反応より前に、水のMTBEに対する体積比は、約2.35:1~約2.45:1である。一部の実施形態では、水のMTBEに対する体積比は2.4:1である。
一部の実施形態では、ステップa)-塩基は無機塩基を含む。一部の実施形態では、ステップa)-塩基は、炭酸塩、炭酸水素塩、または水酸化物塩基である。他の実施形態では、ステップa)-塩基は炭酸ナトリウムである。一部の実施形態では、ステップa)-塩基は水酸化カリウムである。一部の実施形態では、ステップa)-塩基は水酸化カリウム水溶液である。一部の実施形態では、ステップa)-塩基は、8wt%~12wt%水酸化カリウム溶液である。一部の実施形態では、ステップa)-塩基は、10wt%水酸化カリウム溶液である。
一部の実施形態では、式F1の化合物とステップa)-塩基の反応は、約10~約12のpHで実施される。一部の実施形態では、式F1の化合物とステップa)-塩基の反応は、約11のpHで実施される。
一部の実施形態では、式F2の化合物は単離されない。それに応じて、一部の実施形態では、式F1の化合物とステップa)-塩基の反応は、ステップa)-溶媒の存在下で実施され、ステップa)-溶媒は、反応完了後に除去され、ステップb)に記載されている環化ステップ溶媒(例えば、イソプロパノール(IPA))で置き換えられる。一部の実施形態では、式F1の化合物とステップa)-塩基の反応は、ステップa)-溶媒の存在下で実施され、反応(すなわち、式F2の化合物の形成)完了後に、ステップa)-溶媒は除去され、ステップb)に記載されている環化ステップ溶媒(例えば、イソプロパノール(IPA)および水の混合物)で置き換えられる。
ステップb) - 3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-3,4,6,7-テトラヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2(11bH)-オン(式F4の化合物)を調製する方法
一部の実施形態では、式F4の化合物は、(例えば、ステップa)に記載されているように調製された)式F2の化合物と式F3の化合物をヨウ化ナトリウムの存在下で環化させて、式F4の化合物を得るステップを含む本明細書に記載された方法によって調製される。
Figure 2024516199000026
一部の実施形態では、ヨウ化ナトリウムの式F3の化合物に対するモル比は、約0.1:1~1:1である。一部の実施形態では、ヨウ化ナトリウムの式F3の化合物に対するモル比は、約0.1:1~0.5:1である。一部の実施形態では、ヨウ化ナトリウムの式F3の化合物に対するモル比は、約0.2:1~0.8:1である。一部の実施形態では、ヨウ化ナトリウムの式F3の化合物に対するモル比は、約0.2:1~0.6:1である。一部の実施形態では、ヨウ化ナトリウムの式F3の化合物に対するモル比は、約0.25:1~0.55:1である。一部の実施形態では、ヨウ化ナトリウムの式F3の化合物に対するモル比は、約0.3:1~0.5:1である。一部の実施形態では、ヨウ化ナトリウムの式F3の化合物に対するモル比は、約0.35:1~0.45:1である。一部の実施形態では、ヨウ化ナトリウムの式F3の化合物に対するモル比は約0.4:1である。
一部の実施形態では、ステップb)における式F2の化合物と式F3の化合物とのヨウ化ナトリウムの存在下での環化は、環化ステップ溶媒中で実施される。環化ステップ溶媒は、いずれか好適な溶媒とすることができる。一部の実施形態では、ステップb)における式F2の化合物と式F3の化合物とのヨウ化ナトリウムの存在下での環化は、イソプロパノール(IPA)および水を含む環化ステップ溶媒中で実施される。一部の実施形態では、ステップb)における式F2の化合物と式F3の化合物のヨウ化ナトリウムの存在下での環化は、イソプロパノール(IPA)および水中で実施される。
一部の実施形態では、IPAと水の体積比は、約1:1~約10:1である。一部の実施形態では、IPAと水の体積比は、約1:1~約5:1である。一部の実施形態では、IPAと水の体積比は、約1:1~約3:1である。一部の実施形態では、IPAと水の体積比は、約2:1~約3:1である。一部の実施形態では、IPAと水の体積比は、約2:1~約2.6:1である。一部の実施形態では、IPAと水の体積比は、約2.1:1~約2.5:1である。一部の実施形態では、IPAと水の体積比は、約2.2:1~約2.4:1である。一部の実施形態では、IPAと水の体積比は、約2.25:1~約2.35:1である。一部の実施形態では、IPAと水の体積比は約2.3:1である。
一部の実施形態では、ステップb)における式F2の化合物と式F3の化合物のヨウ化ナトリウムの存在下での環化は、高温(すなわち、周囲温度を超える温度)で実施される。一部の実施形態では、式F2の化合物と式F3の化合物の環化は、約20℃~約60℃の範囲の温度で実施される。一部の実施形態では、式F2の化合物と式F3の化合物の環化は、約25℃~約50℃の範囲の温度で実施される。一部の実施形態では、式F2の化合物と式F3の化合物の環化は、約30℃~約45℃の範囲の温度で実施される。一部の実施形態では、式F2の化合物と式F3の化合物の環化は、約35℃~約45℃の範囲の温度で実施される。一部の実施形態では、式F2の化合物と式F3の化合物の環化は、約36℃~約48℃の範囲の温度で実施される。一部の実施形態では、式F2の化合物と式F3の化合物の環化は、約39℃~約45℃の範囲の温度で実施される。一部の実施形態では、式F2の化合物と式F3の化合物の環化は、約41℃~約43℃の範囲の温度で実施される。一部の実施形態では、式F2の化合物と式F3の化合物の環化は、約42℃の温度で実施される。
一部の実施形態では、式F2の化合物と式F3の化合物の環化は、約24時間以上実施される。一部の実施形態では、式F2の化合物と式F3の化合物の環化は、約24時間実施される。
ステップc) - 3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(式F5の化合物)を調製する方法
一部の実施形態では、式F5の化合物は、(例えば、ステップb)に記載されているように調製された)式F4の化合物を還元剤で還元して、式F5の化合物を得るステップを含む本明細書に記載された方法によって調製される。
Figure 2024516199000027
一部の実施形態では、ステップc)における式F4の化合物の還元剤での還元は、還元ステップ溶媒中で実施される。還元ステップ溶媒は、いずれか好適な溶媒とすることができる。一部の実施形態では、ステップc)における式F4の化合物の還元剤での還元は、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)およびメタノールを含む還元ステップ溶媒中で実施される。一部の実施形態では、ステップc)における式F4の化合物の還元剤での還元は、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)およびメタノール中で実施される。
一部の実施形態では、MTBEとメタノールの体積比は、約1:1~約10:1である。一部の実施形態では、MTBEとメタノールの体積比は、約1:1~約5:1である。一部の実施形態では、MTBEとメタノールの体積比は、約3:1~約7:1である。一部の実施形態では、MTBEとメタノールの体積比は、約3:1~約5:1である。一部の実施形態では、MTBEとメタノールの体積比は約4.4:1である。
一部の実施形態では、ステップc)における式F4の化合物の還元剤での還元は、有機酸の存在下で実施される。一部の実施形態では、酸は、酢酸、ギ酸、シュウ酸、マレイン酸、乳酸、アスコルビン酸、マンデル酸、またはそれらの混合物である。一部の実施形態では、有機酸は酢酸である。
一部の実施形態では、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)およびメタノールを含む溶媒は、酸をさらに含む。一部の実施形態では、酸は酢酸を含む。一部の実施形態では、酸は酢酸である。
一部の実施形態では、酢酸は式F4の化合物と比べて(モル基準で)過剰に存在する。
一部の実施形態では、ステップc)における式F4の化合物の還元剤での還元は、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)、酢酸、およびメタノール中で実施される。
一部の実施形態では、酢酸の式F4の化合物に対するモル比は、約0.5~約1.5である。一部の実施形態では、酢酸の式F4の化合物に対するモル比は、約0.8~約1.3である。一部の実施形態では、酢酸の式F4の化合物に対するモル比は、約0.9~約1.2である。一部の実施形態では、酢酸の式F4の化合物に対するモル比は、約1.0~約1.2である。一部の実施形態では、酢酸の式F4の化合物に対するモル比は約1.1である。
一部の実施形態では、還元剤は、MTBE中のスラリーとして式F4の化合物に添加される。一部の実施形態では、還元剤は、式F4の化合物に固体として添加される。一部の実施形態では、還元剤は、水素化ホウ素還元剤である。一部の実施形態では、還元剤は水素化ホウ素である。一部の実施形態では、還元剤は、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素カルシウム、水素化ホウ素マグネシウム、水素化ホウ素カリウム、9-BBN、シアノ水素化ホウ素、ビス-トリフェニルホスフィン水素化ホウ素、トリエチル水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素テトラブチルアンモニウム、水素化ホウ素テトラメチルアンモニウム、水素化ホウ素テトラエチルアンモニウム、またはトリエチル水素化ホウ素リチウムである。
一部の実施形態では、ステップc)における還元剤は、水素化ホウ素ナトリウムである。
一部の実施形態では、水素化ホウ素ナトリウムの式F4の化合物に対するモル比は、約1.0~約10.0である。一部の実施形態では、水素化ホウ素ナトリウムの式F4の化合物に対するモル比は、約1.0~約5.0である。一部の実施形態では、水素化ホウ素ナトリウムの式F4の化合物に対するモル比は、約1.0~約3.0である。一部の実施形態では、水素化ホウ素ナトリウムの式F4の化合物に対するモル比は、約1.5~約2.5である。一部の実施形態では、水素化ホウ素ナトリウムの式F4の化合物に対するモル比は、約1.8~約2.2である。一部の実施形態では、水素化ホウ素ナトリウムの式F4の化合物に対するモル比は、約1.9~約2.1である。一部の実施形態では、水素化ホウ素ナトリウムの式F4の化合物に対するモル比は約2.0である。
一部の実施形態では、ステップc)における式F4の化合物の還元剤での還元は、還元剤の添加中、約-5℃~約-15℃、約-5℃~約-10℃、約-5℃~約0℃、約0℃~約5℃、約0~約10℃、約0℃~約15℃、約0℃~約25℃、約0℃~約30℃、約5℃~約30℃、約10℃~約30℃、約20℃~約30℃、約20℃~約25℃、約20℃~約24℃、および約21℃~約23℃の温度で実施される。
一部の実施形態では、ステップc)における式F4の化合物の還元剤での還元は、還元剤の添加後約25℃の温度で実施される。一部の実施形態では、ステップc)における式F4の化合物の還元は、還元剤の添加後約2時間にわたって実施される。一部の実施形態では、ステップc)における式F4の化合物の還元は、還元剤の添加後少なくとも1.5時間にわたって約15℃~約30℃の範囲の温度で実施される。一部の実施形態では、ステップc)における式F4の化合物の還元は、還元剤の添加後約1時間~約3時間にわたって約15℃~約30℃の範囲の温度で実施される。一部の実施形態では、ステップc)における式F4の化合物の還元は、還元剤の添加後約1.5時間~約2.5時間にわたって約18℃~約28℃の範囲の温度で実施される。一部の実施形態では、ステップc)における式F4の化合物の還元は、還元剤の添加後約1.8時間~約2.2時間にわたって約20℃~約28℃の範囲の温度で実施される。
一部の実施形態では、塩化リチウムは、ステップc)における式F4の化合物の還元剤での反応において存在しない。
ステップd) - (2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(S)-(+)-カンファースルホネート(式F6-CSAの化合物)を調製する方法
一部の実施形態では、式F6-CSAの化合物は、(S)-(+)-カンファースルホン酸(CSA)を用いて、(例えば、ステップc)に記載されているように調製された)式F5の化合物を分割して、式F6-CSAの化合物を得るステップを含む本明細書に記載された方法によって調製される。
Figure 2024516199000028
一部の実施形態では、CSAの式F5の化合物に対するモル比は、約0.6:1~約1:1である。一部の実施形態では、CSAの式F5の化合物に対するモル比は、約0.66:1~約0.99:1である。一部の実施形態では、CSAの式F5の化合物に対するモル比は、約0.70:1~約0.95:1である。一部の実施形態では、CSAの式F5の化合物に対するモル比は、約0.74:1~約0.91:1である。一部の実施形態では、CSAの式F5の化合物に対するモル比は、約0.76:1~約0.89:1である。一部の実施形態では、CSAの式F5の化合物に対するモル比は、約0.78:1~約0.87:1である。一部の実施形態では、CSAの式F5の化合物に対するモル比は、約0.80:1~約0.85:1である。一部の実施形態では、CSAの式F5の化合物に対するモル比は、約0.81:1~約0.84:1である。
一部の実施形態では、ステップd)における(S)-(+)-カンファースルホン酸(CSA)を用いた式F5の化合物の分割は、分割ステップ溶媒中で実施される。分割ステップ溶媒は、いずれか好適な溶媒とすることができる。一部の実施形態では、ステップd)における(S)-(+)-カンファースルホン酸(CSA)を用いた式F5の化合物の分割は、アルコールおよび水を含む分割ステップ溶媒中で実施される。一部の実施形態では、ステップd)における(S)-(+)-カンファースルホン酸(CSA)を用いた式F5の化合物の分割は、エタノールおよび水を含む分割ステップ溶媒中で実施される。一部の実施形態では、ステップd)における(S)-(+)-カンファースルホン酸(CSA)を用いた式F5の化合物の分割は、エタノールおよび水中で実施される。
一部の実施形態では、分割ステップ溶媒は、水およびエタノールを約1:5~約1:25の水のエタノールに対する体積比で含む。一部の実施形態では、分割ステップ溶媒は、水およびエタノールを約1:10~約1:20の水のエタノールに対する体積比で含む。一部の実施形態では、分割ステップ溶媒は、水およびエタノールを約1:14~約1:18の水のエタノールに対する体積比で含む。一部の実施形態では、分割ステップ溶媒は、水およびエタノールを約1:15~約1:17の水のエタノールに対する体積比で含む。一部の実施形態では、分割ステップ溶媒は、水およびエタノールを約1:15.5~約1:16.5の水のエタノールに対する体積比で含む。一部の実施形態では、分割ステップ溶媒は、水およびエタノールを約1:16の水のエタノールに対する体積比で含む。
一部の実施形態では、分割ステップ溶媒は、約10~約14体積のエタノールおよび約0.5~約1.0体積の水である。一部の実施形態では、分割ステップ溶媒は、約11~約13体積のエタノールおよび約0.65~約0.85体積の水である。一部の実施形態では、分割ステップ溶媒は、約12体積のエタノールおよび約0.75体積の水を含む。
一部の実施形態では、ステップd)における(S)-(+)-カンファースルホン酸(CSA)を用いた式F5の化合物の分割は、約55℃~約78℃、約60℃~約75℃、約65℃~約73℃、約67℃~約72℃、または約69℃~約71℃の範囲の温度で実施される。一部の実施形態では、式F5の化合物の分割は、約70℃の温度で行われる。
一部の実施形態では、式F5の化合物の分割は、1)CSAの存在下で第1の温度に加熱するステップと、2)第2の温度に冷却するステップをさらに含む。一部の実施形態では、第1の温度は、約55℃~約78℃、約60℃~約75℃、約65℃~約73℃、約67℃~約72℃、または約69℃~約71℃の範囲の温度である。一部の実施形態では、第2の温度は、約10℃~約32℃、約12℃~約30℃、約15℃~約28℃、約18℃~約26℃、または約20℃~約24℃の範囲の温度である。一部の実施形態では、冷却ステップは、約2℃/時~約4℃/時の範囲の速度で実施される。一部の実施形態では、冷却ステップは、約3℃/時の速度で実施される。
一部の実施形態では、式F5およびCSAの反応混合物は、約22℃に冷却される。一部の実施形態では、反応混合物は、式F6-CSAの化合物の結晶を用いてシード形成される。一部の実施形態では、式F6-CSAの化合物は、高温(すなわち、25℃を超える温度)で真空乾燥される。一部の実施形態では、式F6-CSAの化合物は、約45℃で12時間以上真空乾燥される。
一部の実施形態では、ステップd)から調製された式F6-CSAの化合物は、約95%またはそれより高い、約96%またはそれより高い、約97%またはそれより高い、約97.5%またはそれより高い、約98%またはそれより高い、約98.5%またはそれより高い、約99%またはそれより高い、約99.1%またはそれより高い、約99.2%またはそれより高い、約99.3%またはそれより高い、約99.4%またはそれより高い、約99.5%またはそれより高い、約99.6%またはそれより高い、約99.7%またはそれより高い、約99.8%またはそれより高い、あるいは約99.9%またはそれより高い光学純度を有する。一部の実施形態では、式F6-CSAの化合物は、約99%またはそれより高い光学純度を有する。
ステップe) - (2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(式F6の化合物、遊離塩基)を調製する方法
一部の実施形態では、式F6の化合物は、(例えば、ステップd)に記載されているように調製された)式F6-CSAの化合物をステップe)-塩基と反応させて、式F6の化合物を得るステップを含む本明細書に記載された方法によって調製される。
Figure 2024516199000029
一部の実施形態では、ステップe)-塩基は無機塩基である。一部の実施形態では、ステップe)-塩基は、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、または水酸化カリウムである。一部の実施形態では、ステップe)-塩基は水酸化カリウムである。一部の実施形態では、ステップe)-塩基は水酸化カリウム水溶液である。一部の実施形態では、ステップe)-塩基は、2N水酸化カリウム水溶液である。一部の実施形態では、ステップe)-塩基は水酸化ナトリウムである。一部の実施形態では、ステップe)-塩基は水酸化ナトリウム水溶液である。一部の実施形態では、ステップe)-塩基は、1N水酸化ナトリウム水溶液である。
一部の実施形態では、式F6-CSAの化合物とステップe)-塩基の反応は、ステップe)-溶媒の存在下で実施される。ステップe)-溶媒は、いずれか好適な溶媒とすることができる。一部の実施形態では、ステップe)-溶媒は、炭化水素、塩素化炭化水素、アルコール、エーテル、エステル、カーボネート、アミド、ニトリル、スルホキシド、スルホン、ニトロ化合物、ヘテロアレーン、ヘテロ環、水、またはそれらの混合物を含む溶媒である。一部の実施形態では、ステップe)-溶媒は、塩素化炭化水素溶媒である。一部の実施形態では、ステップe)-溶媒はエーテルである。一部の実施形態では、ステップe)-溶媒は、シクロアルキルエーテルである。一部の実施形態では、ステップe)-溶媒は、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)である。一部の実施形態では、ステップe)-溶媒は、水およびハロゲン化炭化水素溶媒を含む。一部の実施形態では、ハロゲン化炭化水素溶媒はジクロロメタンである。
一部の実施形態では、式F6-CSAの化合物とステップe)-塩基の反応は、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)を含むステップe)-溶媒の存在下で実施される。一部の実施形態では、式F6-CSAの化合物とステップe)-塩基の反応は、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)の存在下で実施される。一部の実施形態では、式F6-CSAの化合物とステップe)-塩基の反応は、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)の存在下で実施され、ステップe)-塩基が水酸化カリウムである。一部の実施形態では、式F6-CSAの化合物とステップe)-塩基の反応は、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)の存在下で実施され、ステップe)-塩基が水酸化カリウム水溶液である。一部の実施形態では、式F6-CSAの化合物とステップe)-塩基の反応は、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)の存在下で実施され、ステップe)-塩基が、2N水酸化カリウム水溶液である。
一部の実施形態では、式F6-CSAの化合物とステップe)-塩基の反応は、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)および水の存在下で実施される。
一部の実施形態では、式F6-CSAの化合物とステップe)-塩基の反応は、ジクロロメタンを含むステップe)-溶媒の存在下で実施される。一部の実施形態では、式F6-CSAの化合物とステップe)-塩基の反応は、ジクロロメタンの存在下で実施される。一部の実施形態では、式F6-CSAの化合物とステップe)-塩基の反応は、ジクロロメタンの存在下で実施され、ステップe)-塩基が水酸化ナトリウムである。一部の実施形態では、式F6-CSAの化合物とステップe)-塩基の反応は、ジクロロメタンの存在下で実施され、ステップe)-塩基が水酸化ナトリウム水溶液である。一部の実施形態では、式F6-CSAの化合物とステップe)-塩基の反応は、ジクロロメタンの存在下で実施され、ステップe)-塩基が、1N水酸化ナトリウム水溶液である。一部の実施形態では、ステップe)-塩基は、1N水酸化ナトリウムである。
一部の実施形態では、式F6-CSAの化合物とステップe)-塩基の反応は、ジクロロメタンおよび水を含むステップe)-溶媒の存在下で実施される。
一部の実施形態では、式F6-CSAの化合物とステップe)-塩基の反応は、ジクロロメタンの存在下で実施される。一部の実施形態では、式F6-CSAの化合物とステップe)-塩基の反応は、ジクロロメタンおよび水の存在下で実施される。
一部の実施形態では、式F6-CSAの化合物とステップe)-塩基の反応は、約20℃~約30℃、約21℃~約29℃、約22℃~約28℃、約23℃~約27℃、約24℃~約26℃の範囲の温度、または約25℃で実施される。
一部の実施形態では、式F6の化合物は単離されない。それに応じて、一部の実施形態では、式F6-CSAの化合物とステップe)-塩基の反応は、ステップe)-溶媒の存在下で実施され、反応完了後に、式F6の化合物およびステップe)-溶媒の混合物は、ステップf)においてそのまま使用される。一部の実施形態では、ステップe)-溶媒はジクロロメタンである。一部の実施形態では、ステップe)-溶媒は、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)である。
ステップf) - (S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-メチルブタノエート(式F8の化合物)を調製する方法
一部の実施形態では、式F8の化合物は、カップリング試薬を用いて、(例えば、ステップe)に記載されているように調製された)式F6の化合物および式F7のカルボン酸をカップリングさせて、式F8の化合物を得るステップを含む本明細書に記載された方法によって調製される。
Figure 2024516199000030
一部の実施形態では、ステップf)におけるカップリング試薬を用いた式F6の化合物および式F7のカルボン酸のカップリングは、カップリングステップ塩基の存在下で実施される。一部の実施形態では、カップリングステップ塩基は有機塩基である。
一部の実施形態では、ステップf)におけるカップリング試薬を用いた式F6の化合物および式F7のカルボン酸のカップリングは、4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)を含むカップリングステップ塩基の存在下で実施される。一部の実施形態では、ステップf)におけるカップリング試薬を用いた式F6の化合物および式F7のカルボン酸のカップリングは、4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)の存在下で実施される。
一部の実施形態では、カップリングステップ塩基は、触媒量(すなわち、式F6の化合物のモル量未満)で存在する。一部の実施形態では、カップリングステップ塩基の式F6の化合物に対するモル比は、約0.6:1.0、約0.5:1.0、約0.4:1.0、約0.3:1.0、約0.27:1.0、または約0.25:1.0である。一部の実施形態では、4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)の式F6の化合物に対するモル比は、約0.6:1.0、約0.5:1.0、約0.4:1.0、約0.3:1.0、約0.27:1.0、または約0.25:1.0である。
一部の実施形態では、ステップf)におけるカップリング試薬を用いた式F6の化合物および式F7のカルボン酸のカップリングは、カップリングステップ溶媒の存在下で実施される。カップリングステップ溶媒は、いずれか好適な溶媒とすることができる。一部の実施形態では、カップリングステップ溶媒は、炭化水素、塩素化炭化水素、アルコール、エーテル、エステル、カーボネート、アミド、ニトリル、スルホキシド、スルホン、ニトロ化合物、ヘテロアレーン、ヘテロ環、水、またはそれらの混合物である。一部の実施形態では、溶媒は、塩素化炭化水素溶媒である。一部の実施形態では、溶媒はジクロロメタンである。一部の実施形態では、溶媒はエーテルである。一部の実施形態では、溶媒はシクロアルキルエーテルである。一部の実施形態では、溶媒は、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)である。
一部の実施形態では、ステップf)におけるカップリング試薬を用いた式F6の化合物および式F7のカルボン酸のカップリングは、ジクロロメタンを含むカップリングステップ溶媒の存在下で実施される。一部の実施形態では、ステップf)におけるカップリング試薬を用いた式F6の化合物および式F7のカルボン酸のカップリングは、ジクロロメタンの存在下で実施される。一部の実施形態では、ステップf)におけるカップリング試薬を用いた式F6の化合物および式F7のカルボン酸のカップリングは、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)を含むカップリングステップ溶媒の存在下で実施される。一部の実施形態では、ステップf)におけるカップリング試薬を用いた式F6の化合物および式F7のカルボン酸のカップリングは、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)の存在下で実施される。
一部の実施形態では、カップリング試薬は、カルボジイミド、1,1’-カルボニルジイミダゾール(CDI)、ビス(2-オキソ-3-オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロリド(BOP-Cl)、ヘキサフルオロホスフェート(BOP試薬)、PCh、PCl、または1-プロパンホスホン酸環状無水物である。一部の実施形態では、カップリング試薬は、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド(EDCまたはEDCI)、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC塩酸塩)、1-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-3-エチルカルボジイミドメチオジド(EDCメチオジド)、1-シクロヘキシル-3-(2-モルホリノエチル)カルボジイミドメト-p-トルエンスルホネート、または1,3-ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)である。一部の実施形態では、カップリング試薬は、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド(EDCまたはEDCI)、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC塩酸塩)、1-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-3-エチルカルボジイミドメチオジド(EDCメチオジド)、l-シクロヘキシル-3-(2-モルホリノエチル)カルボジイミドメト-p-トルエンスルホネート、または1,3-ジシクロヘキシルカルボジイミド(dicyclohexykarbodiimide)(DCC)である。
一部の実施形態では、カップリング試薬は、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド(EDCまたはEDCI)である。一部の実施形態では、カップリング試薬は、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC・HCl)である。
一部の実施形態では、式F6の化合物および式F7のカルボン酸のカップリングは、約25℃未満の温度で実施される。一部の実施形態では、式F6の化合物および式F7のカルボン酸のカップリングは、約-10℃~約30℃、約-10℃~約25℃、約-5℃~約20℃、約-5℃~約15℃、約-5℃~約10℃、または約-1℃~約25℃の範囲の温度で実施される。
ステップg) - (S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエート二塩酸塩(式F9-HClの化合物)を調製する方法
一部の実施形態では、式F9-HClの化合物は、塩化水素を用いて、(例えば、ステップf)に記載されているように調製された)式F8の化合物を脱保護して、式F9-HClの化合物を得るステップを含む本明細書に記載された方法によって調製される。
Figure 2024516199000031
一部の実施形態では、ステップg)における塩化水素は塩化水素ガスである。一部の実施形態では、ステップg)における塩化水素は、塩化水素水溶液(すなわち、塩酸)である。一部の実施形態では、ステップg)における塩化水素は、塩化水素およびいずれか好適な有機溶媒の混合物である。一部の実施形態では、ステップg)における塩化水素は塩化水素イソプロパノール(IPA)混合物を含む。一部の実施形態では、ステップg)における塩化水素は、塩化水素イソプロパノール(IPA)混合物である。一部の実施形態では、ステップg)における塩化水素は、3.7M塩化水素イソプロパノール(IPA)混合物である。一部の実施形態では、ステップg)における塩化水素は、3.7M塩化水素のイソプロパノール(IPA)溶液である。一部の実施形態では、ステップg)における塩化水素は、塩化水素ジオキサン混合物を含む。一部の実施形態では、ステップg)における塩化水素は、塩化水素ジオキサン混合物である。一部の実施形態では、ステップg)における塩化水素は、4M塩化水素ジオキサン混合物である。一部の実施形態では、ステップg)における塩化水素は、4M塩化水素のジオキサン溶液である。一部の実施形態では、ステップg)における塩化水素は実質的に無水である。
一部の実施形態では、ステップg)における塩化水素を用いた式F8の化合物の脱保護は、脱保護ステップ溶媒中で実施される。脱保護ステップ溶媒は、いずれか好適な溶媒とすることができる。一部の実施形態では、ステップg)における塩化水素を用いた式F8の化合物の脱保護は、ジクロロメタンを含む脱保護ステップ溶媒中で実施される。一部の実施形態では、ステップg)における塩化水素を用いた式F8の化合物の脱保護は、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)を含む脱保護ステップ溶媒中で実施される。一部の実施形態では、ステップg)における塩化水素を用いた式F8の化合物の脱保護は、酢酸エチル(EtOAc)を含む脱保護ステップ溶媒中で実施される。一部の実施形態では、ステップg)における塩化水素を用いた式F8の化合物の脱保護は、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)および酢酸エチル(EtOAc)を含む脱保護ステップ溶媒中で実施される。一部の実施形態では、ステップg)における塩化水素を用いた式F8の化合物の脱保護は、ジクロロメタン中で実施される。一部の実施形態では、ステップg)における塩化水素を用いた式F8の化合物の脱保護は、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)中で実施される。一部の実施形態では、ステップg)における塩化水素を用いた式F8の化合物の脱保護は、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)および酢酸エチル(EtOAc)中で実施される。一部の実施形態では、ステップg)における塩化水素を用いた式F8の化合物の脱保護は、ジクロロメタンおよびジオキサン中で実施される。一部の実施形態では、ステップg)における塩化水素を用いた式F8の化合物の脱保護は、ジクロロメタンおよびイソプロパノール中で実施される。一部の実施形態では、ステップg)における塩化水素を用いた式F8の化合物の脱保護は、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)およびジオキサン中で実施される。一部の実施形態では、ステップg)における塩化水素を用いた式F8の化合物の脱保護は、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)およびイソプロパノール中で実施される。一部の実施形態では、ステップg)における塩化水素を用いた式F8の化合物の脱保護は、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)、酢酸エチル(EtOAc)、およびジオキサン中で実施される。一部の実施形態では、ステップg)における塩化水素を用いた式F8の化合物の脱保護は、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)、酢酸エチル(EtOAc)、およびイソプロパノール中で実施される。
一部の実施形態では、ステップg)は、「溶媒取り換え」をさらに含み、式F8の化合物の脱保護において使用された溶媒が、単離された式F9-HClの化合物をもたらす溶媒と異なる。塩化水素を用いて脱保護した後、式F9-HClの化合物が最初に形成され、「溶媒取り換え」より前に、そのまま単離するか、または引き続いて中和して、遊離塩基(式F9の化合物)を形成することができると理解されている。溶媒取り換え後に、塩化水素を用いて、遊離塩基を式F9-HClの化合物に変換することができる。それに応じて、一部の実施形態では、塩化水素を用いて、式F8の化合物を脱保護した後、ステップg)は、
1)式F9-HClの化合物を塩基と反応させて、式F9の化合物(遊離塩基)を得るステップと、
Figure 2024516199000032
2)式F9の化合物(遊離塩基)を塩化水素と反応させて、式F9-HClの化合物を得るステップと
をさらに含む。
一部の実施形態では、ステップg)-ステップ1)に関して、塩基は無機塩基である。一部の実施形態では、塩基は、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、または水酸化カリウムである。一部の実施形態では、塩基は水酸化カリウムである。一部の実施形態では、塩基は水酸化ナトリウムである。一部の実施形態では、塩基は炭酸水素ナトリウムである。一部の実施形態では、塩基は炭酸水素ナトリウム水溶液である。一部の実施形態では、ステップg)-ステップ1)に関して、式F9-HClの化合物を塩基と反応させて、式F9の化合物(遊離塩基)を得るステップは、溶媒の存在下で実施される。一部の実施形態では、溶媒はジクロロメタンを含む。一部の実施形態では、溶媒は、ジクロロメタンおよびジオキサンを含む。一部の実施形態では、溶媒は、ジクロロメタンおよびジオキサンの混合物である。一部の実施形態では、式F9の化合物(遊離塩基)は、ジクロロメタンを含む混合物として単離される。
一部の実施形態では、ステップg)-ステップ2)に関して、式F9の化合物を塩化水素と反応させて、式F9-HClの化合物を得るステップは、溶媒の存在下で実施される。一部の実施形態では、溶媒はアセトニトリルを含む。一部の実施形態では、溶媒は、アセトニトリルおよびイソプロパノールを含む。一部の実施形態では、溶媒は、アセトニトリル、イソプロパノール、および酢酸エチルの混合物である。一部の実施形態では、塩化水素は、塩化水素イソプロパノール混合物である。一部の実施形態では、塩化水素は、3.7M塩化水素イソプロパノール混合物である。一部の実施形態では、塩化水素は、3.7M塩化水素のイソプロパノール溶液である。一部の実施形態では、塩化水素は実質的に無水である。
一部の実施形態では、塩化水素を用いて、式F8の化合物を脱保護した後、ステップg)は、
1)ジクロロメタンおよびジオキサンを含む溶媒中の式F9-HClの化合物を塩基と反応させて、式F9の化合物(遊離塩基)を得るステップと、
Figure 2024516199000033
2)アセトニトリルを含む溶媒中の式F9の化合物(遊離塩基)と塩化水素イソプロパノール混合物と反応させて、式F9-HClの化合物を得るステップと
をさらに含む。
一部の実施形態では、塩化水素を用いて、式F8の化合物を脱保護した後、ステップg)は、
1)式F9-HClの化合物を、ジクロロメタンを含む溶媒の存在下で炭酸水素ナトリウム水溶液と反応させて、式F9の化合物(遊離塩基)を得るステップと、
2)アセトニトリルを含む溶媒中の式F9の化合物(遊離塩基)を塩化水素イソプロパノール混合物と反応させて、式F9-HClの化合物を得るステップと
をさらに含む。
一部の実施形態では、ステップg)後およびステップh)前に、本方法は、
1)式F9-HClの化合物を、ジクロロメタンを含む溶媒の存在下で炭酸水素ナトリウム水溶液と反応させて、式F9の化合物(遊離塩基)を得るステップと、
2)アセトニトリルを含む溶媒中の式F9の化合物(遊離塩基)を塩化水素イソプロパノール混合物と反応させて、式F9-HClの化合物を得るステップと
をさらに含む。
一部の実施形態では、式F9-HClの化合物は単離される。一部の実施形態では、式F9-HClの化合物は固体である。一部の実施形態では、式F9-HClの化合物は結晶質である。一部の実施形態では、式F9-HClの化合物は、参照によりその全体として組み込まれる国際公開第2017/075340号に記載されている結晶形態I、結晶形態II、または非晶質固体である(例えば、国際公開第2017/075340号の式II(バルベナジン二塩酸塩)ならびに実施例14、15、および16を参照のこと)。一部の実施形態では、式F9-HClの化合物は結晶形態Iである。一部の実施形態では、式F9-HClの化合物は結晶形態IIである。一部の実施形態では、式F9-HClの化合物は非晶質固体である。
一部の実施形態では、式F9-HClの化合物は単離されず、ステップh)においてそのまま使用される。
ステップh) - (S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエート(式F9の化合物、遊離塩基)を調製する方法
一部の実施形態では、式F9の化合物は、(例えば、ステップg)に記載されているように調製された)式F9-HClの化合物をステップh)-塩基と反応させて、式F9の化合物(遊離塩基)を得るステップを含む本明細書に記載された方法によって調製される。
Figure 2024516199000034
一部の実施形態では、ステップh)-塩基は無機塩基である。一部の実施形態では、ステップh)-塩基は、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、または水酸化カリウムである。一部の実施形態では、ステップh)-塩基は水酸化カリウムである。一部の実施形態では、ステップh)-塩基は水酸化ナトリウムである。一部の実施形態では、ステップh)-塩基は炭酸水素ナトリウムである。一部の実施形態では、ステップh)-塩基は炭酸水素ナトリウム水溶液である。
一部の実施形態では、式F9-HClの化合物とステップh)-塩基の反応が、ステップh)-溶媒の存在下で実施される。ステップh)-溶媒は、いずれか好適な溶媒とすることができる。一部の実施形態では、ステップh)-溶媒は、炭化水素、塩素化炭化水素、アルコール、エーテル、エステル、カーボネート、アミド、ニトリル、スルホキシド、スルホン、ニトロ化合物、ヘテロアレーン、ヘテロ環、水、またはそれらの混合物を含む溶媒である。一部の実施形態では、ステップh)-溶媒はエーテルである。一部の実施形態では、ステップh)-溶媒はシクロアルキルエーテルである。一部の実施形態では、ステップh)-溶媒は、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)である。一部の実施形態では、ステップh)-溶媒は、水およびハロゲン化炭化水素溶媒を含む。一部の実施形態では、ハロゲン化炭化水素溶媒はジクロロメタンである。
一部の実施形態では、式F9-HClの化合物とステップh)-塩基の反応が、ジクロロメタンを含むステップh)-溶媒の存在下で実施される。一部の実施形態では、式F9-HClの化合物とステップh)-塩基の反応が、ジクロロメタンの存在下で実施される。一部の実施形態では、式F9-HClの化合物とステップh)-塩基の反応が、ジクロロメタンおよび水の存在下で実施される。一部の実施形態では、式F9-HClの化合物とステップh)-塩基の反応が、ジクロロメタンの存在下で実施され、ステップh)-塩基が炭酸水素ナトリウム水溶液である。
一部の実施形態では、式F9-HClの化合物とステップh)-塩基の反応が、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)を含むステップh)-溶媒の存在下で実施される。一部の実施形態では、式F9-HClの化合物とステップh)-塩基の反応が、酢酸エチル(EtOAc)を含むステップh)-溶媒の存在下で実施される。一部の実施形態では、式F9-HClの化合物とステップh)-塩基の反応が、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)および酢酸エチル(EtOAc)を含むステップh)-溶媒の存在下で実施される。一部の実施形態では、式F9-HClの化合物とステップh)-塩基の反応が、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)中で実施される。一部の実施形態では、式F9-HClの化合物とステップh)-塩基の反応が、酢酸エチル(EtOAc)中で実施される。一部の実施形態では、式F9-HClの化合物とステップh)-塩基の反応が、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)および酢酸エチル(EtOAc)中で実施される。
一部の実施形態では、式F9-HClの化合物とステップh)-塩基の反応が、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)および水中で実施される。一部の実施形態では、式F9-HClの化合物とステップh)-塩基の反応が、酢酸エチル(EtOAc)および水中で実施される。一部の実施形態では、式F9-HClの化合物とステップh)-塩基の反応が、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)、酢酸エチル(EtOAc)、および水中で実施される。
一部の実施形態では、式F9-HClの化合物とステップh)-塩基の反応が、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)中で実施され、ステップh)-塩基が炭酸水素ナトリウム水溶液である。一部の実施形態では、式F9-HClの化合物とステップh)-塩基の反応が、酢酸エチル(EtOAc)中で実施され、ステップh)-塩基が炭酸水素ナトリウム水溶液である。一部の実施形態では、式F9-HClの化合物とステップh)-塩基の反応が、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)および酢酸エチル(EtOAc)中で実施され、ステップh)-塩基が炭酸水素ナトリウム水溶液である。
一部の実施形態では、式F9-HClの化合物とステップh)-塩基の反応は、約20℃~約30℃、約21℃~約29℃、約22℃~約28℃、約23℃~約27℃、約24℃~約26℃、または約25℃の範囲の温度で実施される。
一部の実施形態では、式F9の化合物は単離されない。それに応じて、一部の実施形態では、式F9-HClの化合物とステップh)-塩基の反応は、ステップh)-溶媒の存在下で実施され、反応完了後に、式F9の化合物およびステップh)-溶媒の混合物は、ステップi)においてそのまま使用される。一部の実施形態では、ステップh)-溶媒はジクロロメタンである。
ステップi) - (S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエートジ(4-メチルベンゼンスルホネート)(式Iの化合物)を調製する方法
式Iの化合物は、本明細書に記載されるようにp-トルエンスルホン酸を式F9の化合物(遊離塩基)または式F9-HClの化合物のいずれかと反応させて、式Iの化合物を得るステップ(例えば、それぞれステップi-a)およびステップi-b))など本明細書に記載された方法のいずれかによって調製することができる。
ステップi-a) 式F9の化合物(遊離塩基)の利用
一部の実施形態では、式Iの化合物は、(例えば、ステップh)に記載されているように調製された)式F9の化合物をp-トルエンスルホン酸と反応させて、式Iの化合物を得るステップを含む本明細書に記載された方法によって調製される。
Figure 2024516199000035
一部の実施形態では、ステップi-a)における式F9の化合物とp-トルエンスルホン酸の反応は、好適な溶媒中で実施される。一部の実施形態では、ステップi-a)における式F9の化合物とp-トルエンスルホン酸の反応は、ジクロロメタンを含む溶媒中で実施される。
一部の実施形態では、ステップi-a)における式F9の化合物とp-トルエンスルホン酸の反応は、アセトニトリルを含む溶媒中で実施される。一部の実施形態では、溶媒は、アセトニトリルおよびジクロロメタンを含む。一部の実施形態では、ステップi-a)における式F9の化合物とp-トルエンスルホン酸の反応は、アセトニトリル中で実施される。
一部の実施形態では、式F9の化合物は単離されず、p-トルエンスルホン酸との反応前に、ステップh)-溶媒との混合物として存在した。一部の実施形態では、ステップh)-溶媒はジクロロメタンを含む。一部の実施形態では、ステップh)-溶媒はジクロロメタンである。一部の実施形態では、ステップh)-溶媒を好適な溶媒で「取り換え」または置き換えて、式F9の化合物とp-トルエンスルホン酸の反応を実施する。一部の実施形態では、溶媒はアセトニトリルを含む。一部の実施形態では、溶媒はアセトニトリルである。
一部の実施形態では、p-トルエンスルホン酸は固体である。一部の実施形態では、p-トルエンスルホン酸は、いずれか好適な有機溶媒中のp-トルエンスルホン酸の溶液である。一部の実施形態では、p-トルエンスルホン酸は、p-トルエンスルホン酸およびアセトニトリルを含む溶液である。一部の実施形態では、p-トルエンスルホン酸は、p-トルエンスルホン酸のアセトニトリル溶液である。
一部の実施形態では、ステップi)における式F9の化合物とp-トルエンスルホン酸の反応は、約35℃~約65℃、約40℃~約60℃、約45℃~約55℃、約47℃~約53℃、約48℃~約52℃の範囲の温度、または約50℃で実施される。一部の実施形態では、反応は、約48℃~約52℃の範囲の温度で実施される。一部の実施形態では、反応は、約50℃の温度で実施される。
ステップi-b) 式F9-HClの化合物の利用
一部の実施形態では、式Iの化合物は、(例えば、ステップg)に記載されているように調製された)式F9-HClの化合物をp-トルエンスルホン酸と反応させて、式Iの化合物を得るステップを含む本明細書に記載された方法によって調製される。
Figure 2024516199000036
一部の実施形態では、式F9-HClの化合物は、ステップi-b)における使用の前に単離される。一部の実施形態では、ステップg)に従って調製された式F9-HClの化合物は、単離せずに使用される。
一部の実施形態では、ステップi-b)における式F9-HClの化合物とp-トルエンスルホン酸の反応は、好適な溶媒中で実施される。一部の実施形態では、ステップi-b)における式F9-HClの化合物とp-トルエンスルホン酸の反応は、酢酸エチル(EtOAc)を含む溶媒中で実施される。
一部の実施形態では、ステップi-b)における式F9-HClの化合物とp-トルエンスルホン酸の反応は、酢酸エチル(EtOAc)中で実施される。一部の実施形態では、溶媒は、酢酸エチルおよびアセトニトリルである。一部の実施形態では、溶媒は、酢酸エチルおよびジクロロメタンである。
一部の実施形態では、式F9-HClの化合物は単離されず、p-トルエンスルホン酸との反応前に、ステップg)-溶媒との混合物として存在した。一部の実施形態では、ステップg)-溶媒はジクロロメタンを含む。一部の実施形態では、ステップg)-溶媒はジクロロメタンである。一部の実施形態では、ステップg)-溶媒を好適な溶媒で「取り換え」または置き換えて、式F9-HClの化合物とp-トルエンスルホン酸の反応を実施する。一部の実施形態では、溶媒は酢酸エチル(EtOAc)を含む。一部の実施形態では、溶媒はアセトニトリルを含む。一部の実施形態では、溶媒は酢酸エチル(EtOAc)である。一部の実施形態では、溶媒はアセトニトリルである。
一部の実施形態では、p-トルエンスルホン酸は固体である。一部の実施形態では、p-トルエンスルホン酸は、いずれか好適な有機溶媒中のp-トルエンスルホン酸の溶液である。一部の実施形態では、p-トルエンスルホン酸は、p-トルエンスルホン酸および酢酸エチル(EtOAc)を含む溶液である。一部の実施形態では、p-トルエンスルホン酸は、p-トルエンスルホン酸およびアセトニトリルを含む溶液である。一部の実施形態では、p-トルエンスルホン酸は、p-トルエンスルホン酸の酢酸エチル(EtOAc)溶液である。一部の実施形態では、p-トルエンスルホン酸は、p-トルエンスルホン酸のアセトニトリル溶液である。
一部の実施形態では、ステップi-b)における式F9-HClの化合物とp-トルエンスルホン酸の反応は、約25℃~約75℃、約30℃~約75℃、約40℃~約75℃、約50℃~約75℃、約60℃~約75℃、または約65℃~約75℃の範囲の温度で実施される。一部の実施形態では、反応は、約68℃~約72℃の温度で実施される。一部の実施形態では、反応は、約70℃の温度で実施される。
一部の実施形態では、式Iの化合物は単離される。一部の実施形態では、式Iの化合物は、濾過によって単離される。一部の実施形態では、式Iの化合物は、高温で真空乾燥される。一部の実施形態では、式Iの化合物は、約45℃~約55℃で真空乾燥される。一部の実施形態では、式Iの化合物は、約45℃~約55℃で12時間以上真空乾燥される。一部の実施形態では、式Iの化合物は、約50℃で12時間以上真空乾燥される。一部の実施形態では、式Iの化合物は、単離され、約50℃で12時間以上真空乾燥される。
一部の実施形態では、式Iの化合物は、約95重量%以上、約96重量%以上、約97重量%以上、約97.5重量%以上、または約98重量%以上の純度を有する。
一部の実施形態では、式Iの化合物は結晶質である。一部の実施形態では、式Iの化合物は、参照によりその全体として組み込まれる国際公開第2017/075340号に記載されている結晶形態I、結晶形態II、結晶形態III、結晶形態IV、結晶形態V、結晶形態VI、または非晶質固体である(例えば、国際公開第2017/075340号の式I(バルベナジン二トシル酸塩)ならびに実施例2、3、5、6、7、8、9、10、11、および16、ならびにそれに関連した図面を参照のこと)。
一部の実施形態では、式Iの化合物は結晶形態Iである。一部の実施形態では、式Iの化合物は結晶形態IIである。一部の実施形態では、式Iの化合物は結晶形態IIIである。一部の実施形態では、式Iの化合物は結晶形態IVである。一部の実施形態では、式Iの化合物は結晶形態Vである。一部の実施形態では、式Iの化合物は結晶形態VIである。一部の実施形態では、式Iの化合物は非晶質固体である。
本発明の別の態様は、式Iの化合物の調製方法であって、
Figure 2024516199000037
a) 式F1の化合物を
Figure 2024516199000038
メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)の存在下で水酸化カリウム水溶液と反応させて、式F2の化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000039
b) 式F2の化合物をヨウ化ナトリウム、イソプロパノール(IPA)、および水の存在下で式F3の化合物と環化させて、
Figure 2024516199000040
式F4の化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000041
c) 水素化ホウ素ナトリウムを用いて、式F4の化合物をメチルtert-ブチルエーテル(MTBE)、酢酸、およびメタノールの存在下で還元して、式F5の化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000042
d) (S)-(+)-カンファースルホン酸(CSA)を用いて、式F5の化合物をエタノールおよび水中で分割して、式F6-CSAの化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000043
e) 式F6-CSAの化合物をジクロロメタン中で水酸化ナトリウム水溶液と反応させて、式F6の化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000044
f) N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC・HCl)を用いて、式F6の化合物および式F7のカルボン酸を
Figure 2024516199000045
4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)およびジクロロメタンの存在下でカップリングさせて、式F8の化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000046
g) 塩化水素およびジオキサンの混合物を用いて、式F8の化合物をジクロロメタンの存在下で脱保護して、式F9-HClの化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000047
h) 式F9-HClの化合物をジクロロメタンの存在下で炭酸水素ナトリウム水溶液を反応させて、式F9の化合物(遊離塩基)を得るステップと、
Figure 2024516199000048
i) 式F9の化合物(遊離塩基)を、アセトニトリルの存在下でp-トルエンスルホン酸と反応させて、式Iの化合物を得るステップと
を含む方法を提供する。
一部の実施形態では、ステップg)後およびステップh)前に、本方法は、
1)式F9-HClの化合物を、ジクロロメタンを含む溶媒の存在下で炭酸水素ナトリウム水溶液と反応させて、式F9の化合物(遊離塩基)を得るステップと、
Figure 2024516199000049
2)アセトニトリルを含む溶媒中の式F9の化合物(遊離塩基)を塩化水素イソプロパノール混合物と反応させて、式F9-HClの化合物を得るステップと
をさらに含む。
一部の実施形態では、ステップg)後およびステップh)前に、本方法は、
1)式F9-HClの化合物を、ジクロロメタンを含む溶媒の存在下で炭酸水素ナトリウム水溶液と反応させて、式F9の化合物(遊離塩基)を得るステップと、
Figure 2024516199000050
2)アセトニトリルを含む溶媒中の式F9の化合物(遊離塩基)を塩化水素イソプロパノール混合物と反応させて、式F9-HClの化合物を得るステップと
をさらに含む。
本発明の別の態様は、式Iの化合物の調製方法であって、
Figure 2024516199000051
a) 式F1の化合物を
Figure 2024516199000052
メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)の存在下で水酸化カリウム水溶液と反応させて、式F2の化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000053
b) 式F2の化合物をヨウ化ナトリウム、イソプロパノール(IPA)、および水の存在下で式F3の化合物と環化させて、
Figure 2024516199000054
式F4の化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000055
c) 水素化ホウ素ナトリウムを用いて、式F4の化合物をメチルtert-ブチルエーテル(MTBE)、酢酸、およびメタノールの存在下で還元して、式F5の化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000056
d) (S)-(+)-カンファースルホン酸(CSA)を用いて、式F5の化合物をエタノールおよび水中で分割して、式F6-CSAの化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000057
e) 式F6-CSAの化合物をジクロロメタン中で水酸化ナトリウム水溶液と反応させて、式F6の化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000058
f) N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC・HCl)を用いて、式F6の化合物および式F7のカルボン酸を
Figure 2024516199000059
4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)およびジクロロメタンの存在下でカップリングさせて、式F8の化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000060
g) 塩化水素およびジオキサンの混合物を用いて、式F8の化合物をジクロロメタンの存在下で脱保護して、式F9-HClの化合物を得、
Figure 2024516199000061
式F9-HClの化合物を、ジクロロメタンを含む溶媒の存在下で炭酸水素ナトリウム水溶液と反応させて、式F9の化合物(遊離塩基)を得、
Figure 2024516199000062
アセトニトリルを含む溶媒中の式F9の化合物(遊離塩基)を塩化水素イソプロパノール混合物と反応させて、式F9-HClの化合物を得るステップと、
h) 式F9-HClの化合物をジクロロメタンの存在下で炭酸水素ナトリウム水溶液と反応させて、式F9の化合物(遊離塩基)を得るステップと、
i) 式F9の化合物をアセトニトリルの存在下でp-トルエンスルホン酸と反応させて、式Iの化合物を得るステップと
を含む方法を提供する。
本発明の別の態様は、式Iの化合物の調製方法であって、
Figure 2024516199000063
a) 式F1の化合物を
Figure 2024516199000064
メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)の存在下で水酸化カリウム水溶液と反応させて、式F2の化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000065
b) 式F2の化合物をヨウ化ナトリウム、イソプロパノール(IPA)、および水の存在下で式F3の化合物と環化させて、
Figure 2024516199000066
式F4の化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000067
c) 水素化ホウ素ナトリウムを用いて、式F4の化合物をメチルtert-ブチルエーテル(MTBE)、酢酸、およびメタノールの存在下で還元して、式F5の化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000068
d) (S)-(+)-カンファースルホン酸(CSA)を用いて、式F5の化合物をエタノールおよび水中で分割して、式F6-CSAの化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000069
e) 式F6-CSAの化合物を、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)中で水酸化カリウム水溶液と反応させて、式F6の化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000070
f) N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド(EDCI)を用いて、式F6の化合物および式F7のカルボン酸を
Figure 2024516199000071
4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)および2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)の存在下でカップリングさせて、式F8の化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000072
g) 塩化水素およびイソプロパノールの混合物を用いて、式F8の化合物を2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)および酢酸エチル(EtOAc)の存在下で脱保護して、式F9-HClの化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000073
h) 式F9-HClの化合物を2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)および酢酸エチル(EtOAc)の存在下で炭酸水素ナトリウム水溶液と反応させて、式F9の化合物(遊離塩基)を得るステップと、
Figure 2024516199000074
i) 式F9の化合物をアセトニトリルの存在下でp-トルエンスルホン酸と反応させて、式Iの化合物を得るステップと
を含む方法を提供する。
本発明の別の態様は、式Iの化合物の調製方法であって、
Figure 2024516199000075
a) 式F1の化合物を
Figure 2024516199000076
メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)の存在下で水酸化カリウム水溶液と反応させて、式F2の化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000077
b) 式F2の化合物をヨウ化ナトリウム、イソプロパノール(IPA)、および水の存在下で式F3の化合物と環化させて、
Figure 2024516199000078
式F4の化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000079
c) 水素化ホウ素ナトリウムを用いて、式F4の化合物をメチルtert-ブチルエーテル(MTBE)、酢酸、およびメタノールの存在下で還元して、式F5の化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000080
d) (S)-(+)-カンファースルホン酸(CSA)を用いて、式F5の化合物をエタノールおよび水中で分割して、式F6-CSAの化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000081
e) 式F6-CSAの化合物をジクロロメタン中で水酸化ナトリウム水溶液と反応させて、式F6の化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000082
f) N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC・HCl)を用いて、式F6の化合物および式F7のカルボン酸を
Figure 2024516199000083
4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)およびジクロロメタンの存在下でカップリングさせて、式F8の化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000084
g) 塩化水素およびジオキサンの混合物を用いて、式F8の化合物をジクロロメタンの存在下で脱保護して、式F9-HClの化合物を得るステップと、
Figure 2024516199000085
h) 式F9-HClの化合物を、酢酸エチル(EtOAc)を含む溶媒中でp-トルエンスルホン酸と反応させて、式Iの化合物を得るステップと
を含む方法を提供する。
一部の実施形態では、ステップg)後およびステップh)前に、本方法は、
1)式F9-HClの化合物を、ジクロロメタンを含む溶媒の存在下で炭酸水素ナトリウム水溶液と反応させて、式F9の化合物(遊離塩基)を得るステップと、
Figure 2024516199000086
2)アセトニトリルを含む溶媒中の式F9の化合物(遊離塩基)を塩化水素イソプロパノール混合物と反応させて、式F9-HClの化合物を得るステップと
をさらに含む。
本発明の別の態様は、本明細書に記載された方法のいずれかによって調製された式Iの化合物を提供する。
本発明の別の態様は、医薬組成物を調製する方法であって、本明細書に記載された方法のいずれかに従って式Iの化合物を調製するステップと、式Iの化合物を薬学的に許容される担体および/または希釈剤とともに製剤化するステップとを含む方法を提供する。
一部の実施形態では、医薬組成物は、式Iの化合物(すなわち、バルベナジン二トシル酸塩);少なくとも1種の水不溶性充填剤;少なくとも1種の水溶性希釈剤;少なくとも1種の結合剤;少なくとも1種の崩壊剤;および少なくとも1種の滑沢剤を含む。一部の実施形態では、医薬組成物は、約40%のw/w%を有する式Iの化合物;約25%のw/w%を有する少なくとも1種の水不溶性充填剤;約20%のw/w%を有する少なくとも1種の水溶性希釈剤;約5%のw/w%を有する少なくとも1種の結合剤;約7.5%のw/w%を有する少なくとも1種の崩壊剤;および約2.5%のw/w%を有する少なくとも1種の滑沢剤を含む。
一部の実施形態では、医薬組成物中の薬学的に許容される担体および/または希釈剤は、ケイ化微結晶セルロース;イソマルト;ヒドロキシプロピルメチルセルロース;部分アルファ化トウモロコシデンプン;およびステアリン酸マグネシウムを含む。一部の実施形態では、医薬組成物は、約40%のw/w%を有する式Iの化合物;約25%のw/w%を有するケイ化微結晶セルロース;約20%のw/w%を有するイソマルト;約5%のw/w%を有するヒドロキシプロピルメチルセルロース;約7.5%のw/w%を有する部分アルファ化トウモロコシデンプン;および約2.5%のw/w%を有するステアリン酸マグネシウムを含む。
一部の実施形態では、医薬組成物中の薬学的に許容される担体および/または希釈剤は、ケイ化微結晶セルロース;イソマルト;ヒドロキシプロピルメチルセルロース;部分アルファ化トウモロコシデンプン;およびステアリン酸マグネシウムを含む。
本発明の別の態様は、単位剤形を調製する方法であって、本明細書に記載された方法のいずれかに従って式Iの化合物を調製するステップと、式Iの化合物を薬学的に許容される担体および/または希釈剤とともに製剤化するステップとを含む方法を提供する。
一部の実施形態では、単位剤形は、式Iの化合物(すなわち、バルベナジン二トシル酸塩);少なくとも1種の水不溶性充填剤;少なくとも1種の水溶性希釈剤;少なくとも1種の結合剤;少なくとも1種の崩壊剤;および少なくとも1種の滑沢剤を含む。一部の実施形態では、単位剤形は、約40%のw/w%を有する式Iの化合物;約25%のw/w%を有する少なくとも1種の水不溶性充填剤;約20%のw/w%を有する少なくとも1種の水溶性希釈剤;約5%のw/w%を有する少なくとも1種の結合剤;約7.5%のw/w%を有する少なくとも1種の崩壊剤;および約2.5%のw/w%を有する少なくとも1種の滑沢剤を含む。
一部の実施形態では、単位剤形中の薬学的に許容される担体および/または希釈剤は、ケイ化微結晶セルロース;イソマルト;ヒドロキシプロピルメチルセルロース;部分アルファ化トウモロコシデンプン;およびステアリン酸マグネシウムを含む。一部の実施形態では、単位剤形は、約40%のw/w%を有する式Iの化合物;約25%のw/w%を有するケイ化微結晶セルロース;約20%のw/w%を有するイソマルト;約5%のw/w%を有するヒドロキシプロピルメチルセルロース;約7.5%のw/w%を有する部分アルファ化トウモロコシデンプン;および約2.5%のw/w%を有するステアリン酸マグネシウムを含む。
一部の実施形態では、単位剤形中の薬学的に許容される担体および/または希釈剤は、ケイ化微結晶セルロース;イソマルト;ヒドロキシプロピルメチルセルロース;部分アルファ化トウモロコシデンプン;およびステアリン酸マグネシウムを含む。
一部の実施形態では、単位剤形中の式Iの化合物は、遊離塩基(すなわち、式F9の化合物)として測定して約20mg~160mgの範囲の量で存在する。一部の実施形態では、単位剤形中の式Iの化合物は、遊離塩基として測定して20mg、40mg、60mg、80mg、または100mgの量で存在する。一部の実施形態では、単位剤形中の式Iの化合物は、遊離塩基として測定して40mg、60mg、または80mgの量で存在する。一部の実施形態では、単位剤形中の式Iの化合物は、遊離塩基として測定して20mgの量で存在する。一部の実施形態では、単位剤形中の式Iの化合物は、遊離塩基として測定して40mgの量で存在する。一部の実施形態では、単位剤形中の式Iの化合物は、遊離塩基として測定して60mgの量で存在する。一部の実施形態では、単位剤形中の式Iの化合物は、遊離塩基として測定して80mgの量で存在する。一部の実施形態では、単位剤形は、経口投与に適している。一部の実施形態では、単位剤形は、1日1回投与向けに製剤化される。一部の実施形態では、単位剤形はカプセル形態をとる。一部の実施形態では、カプセル剤は、サイズ1またはそれより小さい。一部の実施形態では、カプセル剤は、サイズ1、2、または3である。一部の実施形態では、カプセル剤はサイズ1である。一部の実施形態では、カプセル剤はサイズ2である。一部の実施形態では、カプセル剤はサイズ3である。
一部の実施形態は、本明細書に記載された方法のいずれかによって調製された医薬組成物に関する。
一部の実施形態は、本明細書に記載された方法のいずれかによって調製された単位剤形に関する。
本出願の別の態様は、モノアミン輸送体アイソフォーム2(VMAT2)を阻害することを必要とする患者においてモノアミン輸送体アイソフォーム2(VMAT2)を阻害する方法であって、患者に治療有効量の医薬組成物または単位剤形を投与するステップを含み、医薬組成物および単位剤形が本明細書に記載された方法のいずれかに従って調製されうる、方法を提供する。本出願の別の態様は、神経疾患もしくは障害または精神疾患もしくは障害を処置することを必要とする患者において神経疾患もしくは障害または精神疾患もしくは障害を処置する方法であって、患者に治療有効量の医薬組成物または単位剤形を投与するステップを含み、医薬組成物および単位剤形が本明細書に記載された方法のいずれかに従って調製されうる、方法を提供する。本出願の別の態様は、多動性障害を処置することを必要とする患者において多動性障害を処置する方法であって、患者に治療有効量の医薬組成物または単位剤形を投与するステップを含み、医薬組成物および単位剤形が本明細書に記載された方法のいずれかに従って調製されうる、方法を提供する。
本出願の別の態様は、モノアミン輸送体アイソフォーム2(VMAT2)を阻害することを必要とする患者においてモノアミン輸送体アイソフォーム2(VMAT2)を阻害するための医薬を製造するための医薬組成物または単位剤形の使用であって、医薬組成物および単位剤形が本明細書に記載された方法のいずれかに従って調製されうる、使用を提供する。本出願の別の態様は、神経疾患もしくは障害または精神疾患もしくは障害を処置することを必要とする患者において神経疾患もしくは障害または精神疾患もしくは障害を処置するための医薬を製造するための医薬組成物または単位剤形の使用であって、医薬組成物および単位剤形が本明細書に記載された方法のいずれかに従って調製されうる、使用を提供する。本出願の別の態様は、多動性障害を処置することを必要とする患者において多動性障害を処置するための医薬を製造するための医薬組成物または単位剤形の使用であって、医薬組成物および単位剤形が本明細書に記載された方法のいずれかに従って調製されうる、使用を提供する。
一部の実施形態では、VMAT2阻害剤は、神経疾患もしくは障害または精神疾患もしくは障害を処置するために患者に投与される。一部の実施形態では、神経疾患もしくは障害または精神疾患もしくは障害は、運動過剰障害、気分障害、双極性障害、統合失調症、統合失調感情障害、気分障害における躁状態、気分障害における鬱状態、難治性強迫性障害、レッシュ-ナイハン症候群に伴う神経機能障害、アルツハイマー病に伴う激越、脆弱X症候群もしくは脆弱X関連振戦失調症候群、自閉症スペクトラム障害、レット症候群、または有棘赤血球舞踏病である。一部の実施形態では、神経疾患もしくは障害または精神疾患もしくは障害は、知的・発達障害(IDD)患者における疾患または障害である。
一部の実施形態では、神経疾患もしくは障害または精神疾患もしくは障害は運動過剰障害である。一部の実施形態では、運動過剰障害は遅発性ジスキネジアである。一部の実施形態では、運動過剰障害はチック障害である。一部の実施形態では、チック障害はトゥーレット症候群である。一部の実施形態では、運動過剰障害はハンチントン病である。一部の実施形態では、運動過剰障害は、舞踏病様運動、全身性ジストニア、局所性ジストニア、およびミオクローヌス運動である。一部の実施形態では、運動過剰障害は、ハンチントン病に伴う舞踏病である。一部の実施形態では、運動過剰障害は、失調、舞踏病、ジストニア、ハンチントン病、ミオクローヌス、下肢静止不能症候群、または振戦である。一部の実施形態では、運動過剰障害は、ハンチントン病以外の疾患または障害である。一部の実施形態では、本明細書に記載された運動過剰障害は、知的・発達障害(IDD)患者における障害ではない。一部の実施形態では、本明細書に記載された運動過剰障害は、知的・発達障害(IDD)患者における障害であり、例えば、一部の実施形態では、運動過剰障害は、知的・発達障害(IDD)患者における遅発性ジスキネジアである。
定義
わかりやすくし、かつ一貫性をもたせるために、本特許文献全体にわたって以下の定義が使用される。
本明細書および添付の特許請求の範囲において使用されているように、不定冠詞「a」および「an」ならびに定冠詞「the」は、文脈上からそうでないことがはっきりしていない限り、単数の指示物だけでなく複数の指示物を含む。
用語「約(about)」または「約(approximately)」は、当業者によって決定される特定の値の許容できる誤差を意味し、値の測定または決定方法にも部分的に依存する。一部の実施形態では、用語「約(about)」または「約(approximately)」は、標準偏差1、2、3、または4以内を意味する。一部の実施形態では、用語「約(about)」または「約(approximately)」は、所与の値または範囲の30%、25%、20%、15%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%または0.05%以内を意味する。
化合物の「結晶形態」という用語は、遊離酸としての化合物、遊離塩基としての化合物、化合物の酸付加塩、化合物の塩基付加塩、化合物の複合体、化合物の(水和物を含めて)溶媒和物、または化合物の共結晶のあらゆる結晶形態を指す。化合物の「固体形態」という用語は、化合物のあらゆる結晶形態、あるいは遊離酸としての化合物、遊離塩基としての化合物、化合物の酸付加塩、化合物の塩基付加塩、化合物の複合体、もしくは化合物の(水和物を含めて)溶媒和物、または化合物の共沈殿物のあらゆる非晶形態を指すことができる。多くの場合、用語「結晶形態」および「固体形態」は、例えば、薬学的に許容される付加塩、薬学的に許容される複合体、薬学的に許容される溶媒和物、薬学的に許容される共結晶、および薬学的に許容される共沈殿物のものを含めて、薬学的に許容されるものを指すことができる。
用語「方法(process)」および「方法(method)」は、化合物調製について本明細書に開示された方法を指すために同義に使用される。本明細書に開示された方法(process)および方法(method)に対する当業者に周知の修正(例えば、出発材料、試薬、保護基、溶媒、温度、反応時間、および/または精製)も本開示に包含される。
用語「添加する」、「反応させる」および「混合する」は、ある反応物、試薬、溶媒、触媒、または反応性基を別の反応物、試薬、溶媒、触媒、または反応性基と接触させることを指すために、同義に使用される。別段の指定がない限り、反応物、試薬、溶媒、触媒、および反応性基を個別に、同時に、または別々に添加することができ、かつ/あるいはどんな順序でも添加することができる。それらは、熱の存在下または不存在下で添加することができ、必要に応じて不活性雰囲気(例えば、NまたはAr)下で添加することができる。一部の実施形態では、用語「反応させる」は、in situ形成または反応性基が同じ分子中に存在する分子内反応も指すことができる。
用語「実質的に無水の」は、当技術分野において公知の分析方法、例えばカールフィッシャー滴定装置などによって決定して検出限界、または検出限界未満で、5%またはそれ未満、4%またはそれ未満、3%またはそれ未満、2%またはそれ未満、1%またはそれ未満、0.5%またはそれ未満、0.1%またはそれ未満の含水率%を有する溶液、混合物、固体(結晶質、または非晶質、またはそれらの混合物)などを指す。
本出願は、本明細書に記載された化合物の塩も含む。本明細書で使用される場合、「塩」は、親化合物を存在する酸または塩基部分がその塩の形に変換されることによって改変している、開示された化合物の誘導体を指す。塩の例としては、アミンなどの塩基性残基の鉱酸(HCl、HBr、HSOなど)塩または有機酸(酢酸、安息香酸、トリフルオロ酢酸など)塩;カルボン酸などの酸性残基のアルカリ(Li、Na、K、Mg、Caなど)塩または有機(トリアルキルアンモニウムなど)塩などが挙げられるが、これらに限定されない。本出願の塩は、塩基性または酸性部分を含む親化合物から通常の化学的方法によって合成されうる。一般的に、そのような塩は、これらの化合物の遊離酸または塩基の形を化学量論量の適切な塩基または酸と、水もしくは有機溶媒、または双方の混合物中で反応させることによって調製されうる。一般的に、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール、またはアセトニトリル(ACN)のような非水性媒体が好ましい。
本明細書に記載された方法は、当技術分野において公知のいずれか好適な方法に従って、モニターすることができる。例えば、生成物形成は、核磁気共鳴分光法(例えば、Hまたは13C)、赤外分光法、分光測定法(例えば、UV-可視)、もしくは質量分析法などの分光学的手段;または高速液体クロマトグラフィー(HPLC)もしくは薄層クロマトグラフィーなどのクロマトグラフィーによってモニターすることができる。反応によって得られた化合物は、当技術分野において公知のいずれか好適な方法によって精製されうる。例えば、好適な吸着剤(例えば、シリカゲル、アルミナなど)の(中圧)クロマトグラフィー、HPLC、または分取薄層クロマトグラフィー;蒸留;昇華、倍散、または再結晶。化合物の純度は一般に、融点(固体の場合)の測定、NMRスペクトルの取得、またはHPLC分離の実行などの物理的方法によって決定される。融点が低下する場合、NMRスペクトルの望ましくないシグナルが減少する場合、またはHPLCトレースの無関係なピークが除去される場合、化合物は精製されたものと言える。一部の実施形態では、化合物は実質的に精製されている。
本明細書に記載された方法の反応は、有機合成の当業者によって容易に選択されうる好適な溶媒中で実施することができる。好適な溶媒は、反応が実施される温度、すなわち溶媒の凍結温度から溶媒の沸騰温度に及びうる温度で、出発材料(反応物)、中間体、または生成物と実質的に非反応性でありうる。所与の反応は、1種の溶媒または1種より多い溶媒の混合物中で実施することができる。反応ステップに応じて、その特定の反応ステップに適した溶媒を選択することができる。適切な溶媒には、水、アルカン(ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサンなど、またはそれらの混合物など)、芳香族溶媒(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノールなど)、エーテル(例えば、ジアルキルエーテル、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE);置換および非置換シクロアルキルエーテル、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサンなど)、エステル(例えば、酢酸エチル、酢酸ブチルなど)、ハロゲン化炭化水素溶媒(ジクロロメタン(DCM)、クロロホルム、ジクロロエタン、テトラクロロエタンなど)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセトン、アセトニトリル(ACN)、ヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)およびN-メチルピロリドン(NMP)が含まれる。そのような溶媒は、湿式または無水の形で使用されうる。
シード形成に使用される結晶は、以前の合成から得ることができる。例えば、国際公開第2017/112857号および同第2021/050977号を参照のこと。
本開示は、具体例によってより詳細に説明される。以下の例は、例示の目的で提示されており、いかなる形でも本開示を限定するものではない。当業者は、本質的に同じ結果を得るように変化または改変することができるさまざまな重大でないパラメータを容易に認識する。別段の指定がない限り、以下に記載された反応は、一般に周囲温度または室温で行われた。反応をHPLCによってアッセイし、出発材料の消費によって判断して終止した。
以下の実施例における化合物の構造および純度は、以下の方法の1つまたは複数によって確認した:プロトン核磁気共鳴(H NMR)分光法、13C NMR分光法、質量分析、赤外分光法、融点、X線結晶構造解析、および/またはHPLC。H NMRスペクトルは、ある特定の磁場強度で作動するNMR分光計を使用して決定した。化学シフトは、TMSなどの標準、例えば内部標準から百万分率(ppm、δ)単位で低磁場として報告される。あるいは、H NMRスペクトルは、以下の通り重水素化溶媒中の残留プロトンに由来するシグナルを基準とした:CDCl=7.26ppm;DMSOd=2.50ppm;C=7.16ppm;CDOD=3.31ppm(J. Org. Chem. 1997, 62, 7513)。ピーク多重度は、以下の通り指定される:s、一重線;d、二重線;dd、二重線の二重線;t、三重線;dt、三重線の二重線;q、四重線;br、ブロード;およびm、多重線。結合定数は、ヘルツ(Hz)単位で記載される。質量スペクトル(MS)データは、APCIまたはESIイオン化を用いた質量分析計を使用して得られた。
本明細書において以上および以下に記載された化合物は、MarvinSketch 18.24.0またはChemDraw Professional 18.2.0.48に従って命名される。ある特定の場合、一般名が使用されるとき、これらの一般名であれば、当業者によって認識されることは理解されている。
(実施例1)
(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエートジ(4-メチルベンゼンスルホネート)(式I)の合成
ステップA:3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-3,4,6,7-テトラヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2(11bH)-オンの合成
Figure 2024516199000087
反応器に、脱塩水(231L、6.30V)、3-((ジメチルアミノ)メチル)-5-メチルヘキサン-2-オンオキサレート(式F1、52.6kg、202mol;1.25当量)およびメチルtert-ブチルエーテル(95L、2.60V)を投入した。得られた混合物を約22℃に加熱し、10重量%の水酸化カリウム溶液(210.8kg、376mol、2.33当量)を用いてpHを11に調整し、15分以上(「NLT」)撹拌した。得られた層を分離し、遊離塩基(式F2)を含有する有機層を脱塩水(39L、1.05V)で洗浄した。溶媒を1.50Vでプットアンドテイク式蒸留(put and take distillation)によってイソプロパノール(129L、3.50V)と交換した。混合物を約22℃(19~25℃)に冷却し、脱塩水(55L、1.50V)、ヨウ化ナトリウム(9.7kg、65mol、0.40当量)、および6,7-ジメトキシ-3,4-ジヒドロイソキノリン塩酸塩(式F3、36.7kg、161mmol、1.00当量)を投入し、撹拌しながら約42℃に24時間以上加熱した。混合物を約22℃に冷却し、1時間以上撹拌した。得られた固体を濾過によって単離し、濾過ケークをイソプロパノール(91.8L、2.50V)で洗浄した。単離された固体を約40℃で12時間以上真空乾燥して、3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-3,4,6,7-テトラヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2(11bH)-オン(式F4)を得た。収率:45.3kg、143mol、88.5%、純度99.2%。
ステップB:3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オールの合成
Figure 2024516199000088
反応器に、3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-3,4,6,7-テトラヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2(11bH)-オン(式F4、44.3kg、139mol、1.00当量)、メチルtert-ブチルエーテル(195L、4.40V)、酢酸(9.3kg、155mol、1.11当量)、およびメタノール(44L、1.00V)を投入した。混合物に、約22℃の温度を維持しながら、水素化ホウ素ナトリウム(10.5kg、279mol、2.00当量)のメチルtert-ブチルエーテル(44L、1.00V)懸濁液を投入した。調製容器および移送ラインをメチルtert-ブチルエーテル(2回×13L、2回×0.30V)ですすいだ。得られた混合物を約25℃で2時間撹拌し、1N水酸化ナトリウム溶液(230kg、222mol、1.59当量)を添加した(約25℃)。混合物を撹拌しながら約47℃に(約3時間)加熱し、撹拌しながら約15℃に(約30分)冷却した。得られた固体を濾過によって単離した。濾過ケークを水(4回×44L、4回×1.00V)およびメチルtert-ブチルエーテル(44L、1.00V)で洗浄し、約40℃で12時間以上真空乾燥して、3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(式F5)を得た。収率:35.6kg、111mol、80.1%、純度99.0%。
ステップC:(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(S)-(+)-カンファースルホネートの合成
Figure 2024516199000089
反応器に、無水エタノール(428L、12.00V)、カンファーD-(+)-スルホン酸(21.4kg、92mol、0.825当量)、3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(式F5、35.7kg、112mol、1.00当量)、および脱塩水(0.75V)を投入した。混合物を撹拌しながら約70℃に(約30分)加熱し、約3℃/時で約22℃に冷却し、約2時間撹拌した。次いで、生成物が結晶化していなかった場合には、F6 CSAのシード結晶(0.2kg、0.5重量%)を添加した。得られた結晶質固体を濾過によって単離した。濾過ケークを無水エタノール(36L、1.00V)で洗浄し、約45℃で12時間以上真空乾燥して、(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(S)-(+)-カンファースルホネート(式F6-CSA)を得た。収率:23.0kg、42mol、37.3%、純度99.6%。
ステップD:(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-メチルブタノエートの合成
Figure 2024516199000090
(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(1S)-(+)-カンファースルホネート(25.9kg)を、ジクロロメタン(129.5L、5体積)および1N水酸化ナトリウム(282.2Lの水に溶解した11.1kg)(pH>10)に溶解し、次いで混合物を25±5℃で撹拌した。有機物を収集し、追加の水酸化ナトリウム溶液で洗浄し、次いで水で洗浄した。有機相を収集し、硫酸ナトリウムで脱水し、次いで濾過して、固形物を除去した。Boc-L-バリン(12.2kg、1.2当量)および4-ジメチルアミノピリジン(1.55kg、0.3当量)を有機相に投入し、次いで混合物を約0℃に冷却した。N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(15.8kg、1.8当量)を投入し、反応を>3時間撹拌した。反応混合物を0±5℃で維持し、HPLCによって完了をモニターした。完了すると、水を添加し、内容物を撹拌した。沈降した後、水層を排出した。有機層をクエン酸水溶液(水101L中のクエン酸5.2kgから調製)、次いで水で洗浄して、(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-メチルブタノエートをジクロロメタン溶液として得た。
ステップE:(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエート二塩酸塩の合成
Figure 2024516199000091
ジオキサン中の塩化水素(4M、57L、5当量)を、(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-メチルブタノエートのジクロロメタン溶液に5~10℃の間の温度を維持しながらゆっくりと添加した。添加が完了すると、混合物を25±5℃で>12時間撹拌した。完結後、炭酸水素ナトリウム水溶液(217.6kg)をゆっくりと添加し、pH>7になるまで混合物を25±5℃で撹拌した。有機物を収集し、追加の炭酸水素ナトリウム水溶液、次いで水で洗浄した。硫酸ナトリウムを有機層に添加し、次いで混合物を濾過して、固形物を除去した。次いで、有機層を撹拌するのに必要な最小体積に蒸留した。アセトニトリル(70L)を添加し、混合物を最小体積になるまで再び蒸留した。アセトニトリルを溶液が合計10体積になるまで添加し、次いで溶液を10±5℃に冷却した。イソプロパノール中の塩化水素(3.7M、26.4L、2.1当量)をゆっくりと添加し、次に酢酸エチル(57L)を添加し、次いで混合物を50±5℃に加熱した。追加の酢酸エチルを添加し、次に(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエート二塩酸塩シードを添加し、混合物を75±5℃に>1時間加熱した。スラリーを25±5℃にゆっくりと冷却し、固形物を濾過し、酢酸エチルで洗浄し、次いで真空乾燥して、(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエート二塩酸塩(16.8kg、収率73%)を得た。(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエート(24.4kg)から出発して、本明細書に記載された同じ手順を使用して、別のバッチを実施して、(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエート二塩酸塩(17kg、収率79%)を得た。
ステップF(方法1):(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエートジ(4-メチルベンゼンスルホネート)の合成
Figure 2024516199000092
(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエート二塩酸塩(10.2kg)をジクロロメタン(9体積)および炭酸水素ナトリウム水溶液に溶解した。混合物を約25℃で撹拌した。有機物を収集し、追加の炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、次いで水で洗浄した。有機層を収集し、そのジクロロメタン溶液にアセトニトリルを添加した。溶液を撹拌するのに必要な最小体積に蒸留した。追加のアセトニトリルを添加し、混合物を最小体積に至るまで蒸留した。混合物の水分含有量について試験し、次いで約50℃に温めた。この混合物に、p-トルエンスルホン酸(2当量)のアセトニトリル溶液をゆっくりと添加し、内容物を約50℃で>8時間撹拌した。次いでスラリーを約25℃に冷却し、固形物を濾過し、アセトニトリルで洗浄し、次いで真空乾燥して、(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエートジ(4-メチルベンゼンスルホネート)(14.7kg、収率92.8%、純度99.9%)を得た。
ステップF(方法2):(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエートジ(4-メチルベンゼンスルホネート)の合成
(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエート二塩酸塩(15kg)をジクロロメタン(136.5L、9体積)に懸濁し、炭酸水素ナトリウム水溶液(245kg)をpH>6.5になるまで添加し、次いで混合物を25±5℃で撹拌した。有機物を収集し、追加の炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、次いで水で洗浄した。次いで、溶液を撹拌するのに必要な最小体積に蒸留した。アセトニトリル(54L)を添加し、混合物を最小体積に至るまで蒸留し、繰り返した。アセトニトリルを添加し、混合物の水分含有量について試験し、規定内であれば、50±5℃に温めた。この混合物に、p-トルエンスルホン酸(11.7kg、2当量)のアセトニトリル(55.5L)溶液をゆっくりと添加し、内容物を50±5℃で>8時間撹拌した。次いで、スラリーを25±5℃に冷却し、固形物を濾過し、アセトニトリルで洗浄し、次いで真空乾燥して、(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエートジ(4-メチルベンゼンスルホネート)(20.6kg、収率88%、純度≧98%)を得た。
(実施例2)
(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエートジ(4-メチルベンゼンスルホネート)(式I)の調製
Figure 2024516199000093
Figure 2024516199000094
三角フラスコに、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)(100mL)中の(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(1S)-(+)-カンファースルホネート(20g)を投入し、次にKOH水溶液(2M、110mL)を投入した。混合物を15分間撹拌した。得られた二相溶液を分液漏斗に移し、層を分離させた。乳濁層が形成し、よりよい分離のためにブラインを加えて崩壊させた。水層を廃棄した。有機層にHO(20mL)を添加し、次に数回振盪した。15分後、層を分離し、水層を廃棄した。
丸底フラスコに、遊離塩基にした材料のMeTHF溶液(約100mL;以上に由来するもの)を追加のMeTHF(40mL)と一緒に添加した。N-Boc-(L)-Val-OH(1.2当量)およびDMAP(0.27当量)を添加し、その後に清澄な黄色溶液が生じた。アセトン氷/HO浴を用いて、溶液を0~-10℃に冷却した。温度に到達した後、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDCI)(1.77当量)を添加し、撹拌を0~-10℃で3時間継続した。3時間後、氷浴を除去し、反応を少なくとも5時間撹拌した。分析データによって、18時間後に(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-メチルブタノエートへの完全な変換が示された。5%クエン酸水溶液(78mL)を用いて、反応をクエンチし、次に有機層をHO(60mL)で洗浄した。得られた有機溶液は、(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-メチルブタノエートからなるものであり、さらに精製することなく脱保護ステップに持ち込まれた。代替手順では、有機溶液を蒸発させることによって、(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-メチルブタノエートを単離した。
以上に由来する(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-メチルブタノエート溶液を、追加のMeTHF(110mL)と一緒に清浄な丸底フラスコに移した。溶液に、EtOAc(44mL)および3.7N HCl/イソプロパノール(21mL;他のHCl溶液を使用することができる)を添加した。溶液を45℃に加熱し、(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエート二塩酸塩を用いてシード形成し、1/2時間撹拌した。1/2時間後、さらにEtOAc(30mL)を添加し、温度を70℃に1時間上げた。1時間後、HPLCは、8%の出発材料が依然として残留していることを示した。反応に、さらに3.7N HCl/イソプロパノール(3mL)を添加し、次に70℃で2時間加熱した。2時間後、反応は完了した。飽和NaHCO水溶液(30mL)をゆっくりと添加し、混合物を1/2時間撹拌し、次いでHO(60mL)で洗浄した。遊離塩基にした材料の得られた溶液(HPLC純度>95%)は、さらに精製することなくトシル酸塩形成に持ち込まれた。
以上に由来する遊離塩基溶液を蒸発させ、溶媒交換をアセトニトリル(2回×40mL)で完了した。黄色残渣をアセトニトリル(67mL)に溶解し、45~55℃に加熱し、その後p-TsOH/アセトニトリル(8.3g/139mL)の溶液を一度に添加した。45℃で18時間撹拌した後、スラリーを25℃に冷却し、白色固体を濾過し、EtOAc(2回×10mL)で洗浄し、次いで真空オーブン中50℃で18時間乾燥して、(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエートジ(4-メチルベンゼンスルホネート)(14.5g、全単離収率53%)を得た。分析用HPLCデータによって、純度(99.68%)およびキラリティー(99.77%)が確認された。
代替手順では、(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエート二塩酸塩を濾過によって単離した後に遊離塩基にして、次いで以上に記載された二トシル酸塩に変換した。
(実施例3)
(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエートジ(4-メチルベンゼンスルホネート)の調製
Figure 2024516199000095
単離された(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエート二塩酸塩(10g、0.02mol)をEtOAc(500mL)に懸濁し、次いで70℃に加熱した。混合物を加熱しながら、p-TsOH(14g、4当量)を添加した。加熱中に、混合物は清澄な均質溶液になった。溶液を70℃で2~3時間熟成した。2~3時間後、白色固体が沈殿し、熱源を除去した。懸濁液を18時間撹拌し、次いで濾過した。固体をEtOAcで洗浄し、次いで真空オーブン中50℃で18時間乾燥して、(S)-(2R,3R,11bR)-3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-2,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-1H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-イル2-アミノ-3-メチルブタノエートジ(4-メチルベンゼンスルホネート)(13.2g、単離収率88%)を白色固体として得た。試料のH-NMRは、実施例2から得られたものと適合した。
(実施例4)
p-トルエンスルホン酸決定
式Iの化合物の試料中のp-トルエンスルホン酸の面積%の決定は、国際公開第2021/050977号に記載されているように逆相HPLC法を使用して決定することができる。
(実施例5)
バルベナジン40mgおよび80mgを含有するカプセル剤の調製
(遊離塩基として測定して)バルベナジン40mgおよび80mgを含有するカプセル剤を、参照により全体として本明細書に組み込まれる国際公開第2019/060322号に記載されている方法に従って調製することができる。
例示的な40mgカプセル剤の成分を以下の表1に記載する。
Figure 2024516199000096
例示的な80mgカプセル剤の成分を以下の表2に記載する。
Figure 2024516199000097
上記の説明から、本明細書に記載された修正に加えて、実施形態のさまざまな修正が、当業者に明らかであろう。そのような修正も、添付の特許請求の範囲内に入ることが意図される。本出願に引用されたすべての特許、特許出願、および刊行物を含めて、それぞれの参考文献が、参照により全体として本明細書に組み込まれる。

Claims (91)

  1. 式Iの化合物を調製する方法であって、
    Figure 2024516199000098
    a) 式F1の化合物を
    Figure 2024516199000099
    ステップa)-塩基と反応させて、式F2の化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000100
    b) 式F2の前記化合物をヨウ化ナトリウムの存在下で式F3の化合物と環化させて、
    Figure 2024516199000101
    式F4の化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000102
    c) 還元剤を用いて、式F4の前記化合物を還元して、式F5の化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000103
    d) (S)-(+)-カンファースルホン酸(CSA)を用いて、式F5の前記化合物を分割して、式F6-CSAの化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000104
    e) 式F6-CSAの前記化合物をステップe)-塩基と反応させて、式F6の化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000105
    f) カップリング試薬を用いて、式F6の前記化合物および式F7のカルボン酸をカップリングさせて、
    Figure 2024516199000106
    式F8の化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000107
    g) 塩化水素を用いて、式F8の前記化合物を脱保護して、式F9-HClの化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000108
    h) 式F9-HClの前記化合物をステップh)-塩基と反応させて、式F9の化合物(遊離塩基)を得るステップと、
    Figure 2024516199000109
    i) 式F9の前記化合物をp-トルエンスルホン酸と反応させて、式Iの前記化合物を得るステップと
    を含む方法。
  2. 式F1の前記化合物とステップa)-塩基の反応が、ステップa)-溶媒の存在下で実施される、請求項1に記載の方法。
  3. 式F1の前記化合物とステップa)-塩基の反応が、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)を含むステップa)-溶媒の存在下で実施される、請求項1に記載の方法。
  4. 式F1の前記化合物とステップa)-塩基の反応が、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)の存在下で実施される、請求項1に記載の方法。
  5. 式F1の前記化合物とステップa)-塩基の反応が、水およびメチルtert-ブチルエーテル(MTBE)の存在下で実施される、請求項1に記載の方法。
  6. 前記ステップa)-塩基が、水酸化カリウムである、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記ステップa)-塩基が、水酸化カリウム水溶液である、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  8. 式F1の前記化合物とステップa)-塩基の反応が、約10~約12のpHで実施される、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 式F1の前記化合物とステップa)-塩基の反応が、約11のpHで実施される、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  10. ヨウ化ナトリウムの式F3の前記化合物に対するモル比が、約0.35:1~0.45:1である、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. ステップb)におけるヨウ化ナトリウムの存在下での式F2の前記化合物と式F3の化合物の環化が、環化ステップ溶媒中で実施される、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. ステップb)におけるヨウ化ナトリウムの存在下での式F2の前記化合物と式F3の化合物の環化が、イソプロパノール(IPA)および水を含む環化ステップ溶媒中で実施される、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
  13. ステップb)におけるヨウ化ナトリウムの存在下での式F2の前記化合物と式F3の化合物の環化が、イソプロパノール(IPA)および水中で実施される、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
  14. ステップc)における還元剤を用いた式F4の前記化合物の還元が、還元ステップ溶媒中で実施される、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
  15. ステップc)における還元剤を用いた式F4の前記化合物の還元が、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)およびメタノールを含む還元ステップ溶媒中で実施される、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
  16. ステップc)における還元剤を用いた式F4の前記化合物の還元が、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)、酢酸、およびメタノール中で実施される、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
  17. ステップc)における前記還元剤が、水素化ホウ素ナトリウムである、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
  18. ステップd)における(S)-(+)-カンファースルホン酸(CSA)を用いた式F5の前記化合物の分割が、分割ステップ溶媒中で実施される、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。
  19. ステップd)における(S)-(+)-カンファースルホン酸(CSA)を用いた式F5の前記化合物の分割が、エタノールおよび水を含む分割ステップ溶媒中で実施される、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。
  20. ステップd)における(S)-(+)-カンファースルホン酸(CSA)を用いた式F5の前記化合物の分割が、エタノールおよび水中で実施される、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記ステップe)-塩基が、水酸化ナトリウムである、請求項1から20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記ステップe)-塩基が、水酸化ナトリウム水溶液である、請求項1から20のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記ステップe)-塩基が、水酸化カリウムである、請求項1から20のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記ステップe)-塩基が、水酸化カリウム水溶液である、請求項1から20のいずれか一項に記載の方法。
  25. 式F6-CSAの前記化合物とステップe)-塩基の反応が、ステップe)-溶媒の存在下で実施される、請求項1から24のいずれか一項に記載の方法。
  26. 式F6-CSAの前記化合物とステップe)-塩基の反応が、ジクロロメタンを含むステップe)-溶媒の存在下で実施される、請求項1から24のいずれか一項に記載の方法。
  27. 式F6-CSAの前記化合物とステップe)-塩基の反応が、ジクロロメタンの存在下で実施される、請求項1から24のいずれか一項に記載の方法。
  28. 式F6-CSAの前記化合物とステップe)-塩基の反応が、ジクロロメタンおよび水の存在下で実施される、請求項1から24のいずれか一項に記載の方法。
  29. 式F6-CSAの前記化合物とステップe)-塩基の反応が、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)を含むステップe)-溶媒の存在下で実施される、請求項1から24のいずれか一項に記載の方法。
  30. 式F6-CSAの前記化合物とステップe)-塩基の反応が、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)の存在下で実施される、請求項1から24のいずれか一項に記載の方法。
  31. 式F6-CSAの前記化合物とステップe)-塩基の反応が、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)および水の存在下で実施される、請求項1から24のいずれか一項に記載の方法。
  32. ステップf)におけるカップリング試薬を用いた式F6の前記化合物および式F7のカルボン酸のカップリングが、カップリングステップ塩基の存在下で実施される、請求項1から31のいずれか一項に記載の方法。
  33. ステップf)におけるカップリング試薬を用いた式F6の前記化合物および式F7のカルボン酸のカップリングが、4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)を含むカップリングステップ塩基の存在下で実施される、請求項1から31のいずれか一項に記載の方法。
  34. ステップf)におけるカップリング試薬を用いた式F6の前記化合物および式F7のカルボン酸のカップリングが、4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)の存在下で実施される、請求項1から31のいずれか一項に記載の方法。
  35. ステップf)におけるカップリング試薬を用いた式F6の前記化合物および式F7のカルボン酸のカップリングが、カップリングステップ溶媒の存在下で実施される、請求項1から34のいずれか一項に記載の方法。
  36. ステップf)におけるカップリング試薬を用いた式F6の前記化合物および式F7のカルボン酸のカップリングが、ジクロロメタンを含むカップリングステップ溶媒の存在下で実施される、請求項1から34のいずれか一項に記載の方法。
  37. ステップf)におけるカップリング試薬を用いた式F6の前記化合物および式F7のカルボン酸のカップリングが、ジクロロメタンの存在下で実施される、請求項1から34のいずれか一項に記載の方法。
  38. ステップf)におけるカップリング試薬を用いた式F6の前記化合物および式F7のカルボン酸のカップリングが、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)を含むカップリングステップ溶媒の存在下で実施される、請求項1から34のいずれか一項に記載の方法。
  39. ステップf)におけるカップリング試薬を用いた式F6の前記化合物および式F7のカルボン酸のカップリングが、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)の存在下で実施される、請求項1から34のいずれか一項に記載の方法。
  40. 前記カップリング試薬が、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC・HCl)である、請求項1から39のいずれか一項に記載の方法。
  41. 前記カップリング試薬が、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド(EDCI)である、請求項1から39のいずれか一項に記載の方法。
  42. ステップg)における前記塩化水素が、塩化水素ジオキサン混合物である、請求項1から41のいずれか一項に記載の方法。
  43. ステップg)における前記塩化水素が、塩化水素イソプロパノール(IPA)混合物である、請求項1から41のいずれか一項に記載の方法。
  44. ステップg)における前記塩化水素が実質的に無水である、請求項1から41のいずれか一項に記載の方法。
  45. ステップg)における塩化水素を用いた式F8の前記化合物の脱保護が、脱保護ステップ溶媒中で実施される、請求項1から44のいずれか一項に記載の方法。
  46. ステップg)における塩化水素を用いた式F8の前記化合物の脱保護が、ジクロロメタンを含む脱保護ステップ溶媒中で実施される、請求項1から44のいずれか一項に記載の方法。
  47. ステップg)における塩化水素を用いた式F8の前記化合物の脱保護が、ジクロロメタン中で実施される、請求項1から44のいずれか一項に記載の方法。
  48. ステップg)における塩化水素を用いた式F8の前記化合物の脱保護が、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)を含む脱保護ステップ溶媒中で実施される、請求項1から44のいずれか一項に記載の方法。
  49. ステップg)における塩化水素を用いた式F8の前記化合物の脱保護が、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)および酢酸エチル(EtOAc)を含む脱保護ステップ溶媒中で実施される、請求項1から44のいずれか一項に記載の方法。
  50. ステップg)における塩化水素を用いた式F8の前記化合物の脱保護が、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)中で実施される、請求項1から44のいずれか一項に記載の方法。
  51. ステップg)における塩化水素を用いた式F8の前記化合物の脱保護が、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)および酢酸エチル(EtOAc)中で実施される、請求項1から44のいずれか一項に記載の方法。
  52. ステップg)後およびステップh)前に、前記方法が、
    1)式F9-HClの前記化合物を、ジクロロメタンを含む溶媒の存在下で炭酸水素ナトリウム水溶液と反応させて、式F9の化合物(遊離塩基)を得るステップと、
    2)アセトニトリルを含む溶媒中の式F9の前記化合物(遊離塩基)を塩化水素イソプロパノール混合物と反応させて、式F9-HClの前記化合物を得るステップと
    をさらに含む、請求項1から51のいずれか一項に記載の方法。
  53. 前記ステップh)-塩基が、炭酸水素ナトリウムである、請求項1から52のいずれか一項に記載の方法。
  54. 前記ステップh)-塩基が炭酸水素ナトリウム水溶液である、請求項1から52のいずれか一項に記載の方法。
  55. 式F9-HClの前記化合物とステップh)-塩基の反応が、ステップh)-溶媒の存在下で実施される、請求項1から54のいずれか一項に記載の方法。
  56. 式F9-HClの前記化合物とステップh)-塩基の反応が、ジクロロメタンを含むステップh)-溶媒の存在下で実施される、請求項1から54のいずれか一項に記載の方法。
  57. 式F9-HClの前記化合物とステップh)-塩基の反応が、ジクロロメタンの存在下で実施される、請求項1から54のいずれか一項に記載の方法。
  58. 式F9-HClの前記化合物とステップh)-塩基の反応が、ジクロロメタンおよび水の存在下で実施される、請求項1から54のいずれか一項に記載の方法。
  59. 式F9-HClの前記化合物とステップh)-塩基の反応が、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)を含むステップh)-溶媒の存在下で実施される、請求項1から54のいずれか一項に記載の方法。
  60. 式F9-HClの前記化合物とステップh)-塩基の反応が、酢酸エチル(EtOAc)を含むステップh)-溶媒の存在下で実施される、請求項1から54のいずれか一項に記載の方法。
  61. 式F9-HClの前記化合物とステップh)-塩基の反応が、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)および酢酸エチル(EtOAc)を含むステップh)-溶媒の存在下で実施される、請求項1から54のいずれか一項に記載の方法。
  62. 式F9-HClの前記化合物とステップh)-塩基の反応が、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)および酢酸エチル(EtOAc)中で実施される、請求項1から54のいずれか一項に記載の方法。
  63. ステップi)における式F9の前記化合物とp-トルエンスルホン酸の反応が、アセトニトリルを含む溶媒中で実施される、請求項1から62のいずれか一項に記載の方法。
  64. ステップi)における式F9の前記化合物とp-トルエンスルホン酸の反応が、アセトニトリル中で実施される、請求項1から62のいずれか一項に記載の方法。
  65. 式Iの化合物を調製する方法であって、
    Figure 2024516199000110
    a) 式F1の化合物を
    Figure 2024516199000111
    メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)の存在下で水酸化カリウム水溶液と反応させて、式F2の化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000112
    b) 式F2の前記化合物をヨウ化ナトリウム、イソプロパノール(IPA)、および水の存在下で式F3の化合物と環化させて、
    Figure 2024516199000113
    式F4の化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000114
    c) 水素化ホウ素ナトリウムを用いて、式F4の前記化合物をメチルtert-ブチルエーテル(MTBE)、酢酸、およびメタノールの存在下で還元して、式F5の化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000115
    d) (S)-(+)-カンファースルホン酸(CSA)を用いて、式F5の前記化合物をエタノールおよび水中で分割して、式F6-CSAの化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000116
    e) 式F6-CSAの前記化合物をジクロロメタン中で水酸化ナトリウム水溶液と反応させて、式F6の化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000117
    f) N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC・HCl)を用いて、式F6の前記化合物および式F7のカルボン酸を
    Figure 2024516199000118
    4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)およびジクロロメタンの存在下でカップリングさせて、式F8の化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000119
    g) 塩化水素およびジオキサンの混合物を用いて、式F8の前記化合物をジクロロメタンの存在下で脱保護して、式F9-HClの化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000120
    h) 式F9-HClの前記化合物をジクロロメタンの存在下で炭酸水素ナトリウム水溶液と反応させて、式F9の化合物(遊離塩基)を得るステップと、
    Figure 2024516199000121
    i) 式F9の前記化合物を、アセトニトリルの存在下でp-トルエンスルホン酸と反応させて、式Iの前記化合物を得るステップと
    を含む方法。
  66. ステップg)後およびステップh)前に、
    1)式F9-HClの前記化合物を、ジクロロメタンを含む溶媒の存在下で炭酸水素ナトリウム水溶液と反応させて、式F9の化合物(遊離塩基)を得るステップと、
    Figure 2024516199000122
    2)アセトニトリルを含む溶媒中の式F9の前記化合物(遊離塩基)を塩化水素イソプロパノール混合物と反応させて、式F9-HClの前記化合物を得るステップと
    をさらに含む、請求項65に記載の方法。
  67. 式Iの化合物を調製する方法であって、
    Figure 2024516199000123
    a) 式F1の化合物を
    Figure 2024516199000124
    メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)の存在下で水酸化カリウム水溶液と反応させて、式F2の化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000125
    b) 式F2の前記化合物をヨウ化ナトリウム、イソプロパノール(IPA)、および水の存在下で式F3の化合物と環化させて、
    Figure 2024516199000126
    式F4の化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000127
    c) 水素化ホウ素ナトリウムを用いて、式F4の前記化合物をメチルtert-ブチルエーテル(MTBE)、酢酸、およびメタノールの存在下で還元して、式F5の化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000128
    d) (S)-(+)-カンファースルホン酸(CSA)を用いて、式F5の前記化合物をエタノールおよび水中で分割して、式F6-CSAの化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000129
    e) 式F6-CSAの前記化合物をジクロロメタン中で水酸化ナトリウム水溶液と反応させて、式F6の化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000130
    f) N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC・HCl)を用いて、式F6の前記化合物および式F7のカルボン酸を
    Figure 2024516199000131
    4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)およびジクロロメタンの存在下でカップリングさせて、式F8の化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000132
    g) 塩化水素およびジオキサンの混合物を用いて、式F8の前記化合物をジクロロメタンの存在下で脱保護して、式F9-HClの化合物を得、
    Figure 2024516199000133
    式F9-HClの前記化合物を、ジクロロメタンを含む溶媒の存在下で炭酸水素ナトリウム水溶液と反応させて、式F9の化合物(遊離塩基)を得、
    Figure 2024516199000134
    アセトニトリルを含む溶媒中の式F9の前記化合物(遊離塩基)を塩化水素イソプロパノール混合物と反応させて、式F9-HClの前記化合物を得るステップと、
    h) 式F9-HClの前記化合物を、ジクロロメタンの存在下で炭酸水素ナトリウム水溶液と反応させて、式F9の化合物(遊離塩基)を得るステップと、
    i) 式F9の前記化合物をアセトニトリルの存在下でp-トルエンスルホン酸と反応させて、式Iの前記化合物を得るステップと
    を含む方法。
  68. 式Iの化合物を調製する方法であって、
    Figure 2024516199000135
    a) 式F1の化合物を
    Figure 2024516199000136
    メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)の存在下で水酸化カリウム水溶液と反応させて、式F2の化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000137
    b) 式F2の前記化合物をヨウ化ナトリウム、イソプロパノール(IPA)、および水の存在下で式F3の化合物と環化させて、
    Figure 2024516199000138
    式F4の化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000139
    c) 水素化ホウ素ナトリウムを用いて、式F4の前記化合物をメチルtert-ブチルエーテル(MTBE)、酢酸、およびメタノールの存在下で還元して、式F5の化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000140
    d) (S)-(+)-カンファースルホン酸(CSA)を用いて、式F5の前記化合物をエタノールおよび水中で分割して、式F6-CSAの化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000141
    e) 式F6-CSAの前記化合物を、2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)中で水酸化カリウム水溶液と反応させて、式F6の化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000142
    f) N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド(EDCI)を用いて、式F6の前記化合物および式F7のカルボン酸を
    Figure 2024516199000143
    4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)および2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)の存在下でカップリングさせて、式F8の化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000144
    g) 塩化水素およびイソプロパノールの混合物を用いて、式F8の前記化合物を2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)および酢酸エチル(EtOAc)の存在下で脱保護して、式F9-HClの化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000145
    h) 式F9-HClの前記化合物を2-メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)および酢酸エチル(EtOAc)の存在下で炭酸水素ナトリウム水溶液と反応させて、式F9の化合物(遊離塩基)を得るステップと、
    Figure 2024516199000146
    i) 式F9の前記化合物を、アセトニトリルの存在下でp-トルエンスルホン酸と反応させて、式Iの前記化合物を得るステップと
    を含む方法。
  69. 式Iの化合物を調製する方法であって、
    Figure 2024516199000147
    a) 式F1の化合物を
    Figure 2024516199000148
    メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)の存在下で水酸化カリウム水溶液と反応させて、式F2の化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000149
    b) 式F2の前記化合物をヨウ化ナトリウム、イソプロパノール(IPA)、および水の存在下で式F3の化合物と環化させて、
    Figure 2024516199000150
    式F4の化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000151
    c) 水素化ホウ素ナトリウムを用いて、式F4の前記化合物をメチルtert-ブチルエーテル(MTBE)、酢酸、およびメタノールの存在下で還元して、式F5の化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000152
    d) (S)-(+)-カンファースルホン酸(CSA)を用いて、式F5の前記化合物をエタノールおよび水中で分割して、式F6-CSAの化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000153
    e) 式F6-CSAの前記化合物をジクロロメタン中で水酸化ナトリウム水溶液と反応させて、式F6の化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000154
    f) N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC・HCl)を用いて、式F6の前記化合物および式F7のカルボン酸を
    Figure 2024516199000155
    4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)およびジクロロメタンの存在下でカップリングさせて、式F8の化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000156
    g) 塩化水素およびジオキサンの混合物を用いて、式F8の前記化合物をジクロロメタンの存在下で脱保護して、式F9-HClの化合物を得るステップと、
    Figure 2024516199000157
    h) 式F9-HClの前記化合物を、酢酸エチル(EtOAc)を含む溶媒中でp-トルエンスルホン酸と反応させて、式Iの前記化合物を得るステップと
    を含む方法。
  70. ステップg)後およびステップh)前に、
    1)式F9-HClの前記化合物を、ジクロロメタンを含む溶媒の存在下で炭酸水素ナトリウム水溶液と反応させて、式F9の化合物(遊離塩基)を得るステップと、
    Figure 2024516199000158
    2)アセトニトリルを含む溶媒中の式F9の前記化合物(遊離塩基)を塩化水素イソプロパノール混合物と反応させて、式F9-HClの前記化合物を得るステップと
    をさらに含む、請求項68または69に記載の方法。
  71. 式Iの前記化合物が結晶質である、請求項1から70のいずれか一項に記載の方法。
  72. 式Iの前記化合物が、結晶形態Iである、請求項1から70のいずれか一項に記載の方法。
  73. 医薬組成物を調製する方法であって、請求項1から72のいずれか一項に記載の式Iの化合物を調製するステップと、式Iの前記化合物を薬学的に許容される担体および/または希釈剤とともに製剤化するステップとを含む方法。
  74. 前記薬学的に許容される担体および/または希釈剤が、ケイ化微結晶セルロース;イソマルト;ヒドロキシプロピルメチルセルロース;部分アルファ化トウモロコシデンプン;およびステアリン酸マグネシウムを含む、請求項73に記載の医薬組成物を調製する方法。
  75. 単位剤形を調製する方法であって、請求項1から74のいずれか一項に記載の式Iの化合物を調製するステップと、式Iの前記化合物を薬学的に許容される担体および/または希釈剤とともに製剤化するステップとを含む方法。
  76. 前記薬学的に許容される担体および/または希釈剤が、ケイ化微結晶セルロース;イソマルト;ヒドロキシプロピルメチルセルロース;部分アルファ化トウモロコシデンプン;およびステアリン酸マグネシウムを含む、請求項75に記載の単位剤形を調製する方法。
  77. 前記単位剤形の式Iの前記化合物が、前記遊離塩基として測定して約20mg~160mgの範囲の量で存在する、請求項75または76に記載の単位剤形を調製する方法。
  78. 前記単位剤形の式Iの前記化合物が、前記遊離塩基として測定して20mg、40mg、60mg、80mg、または100mgの量で存在する、請求項75または76に記載の単位剤形を調製する方法。
  79. 前記単位剤形が、経口投与に適している、請求項75から78のいずれか一項に記載の単位剤形を調製する方法。
  80. 前記単位剤形が、1日1回投与向けに製剤化される、請求項75から79のいずれか一項に記載の単位剤形を調製する方法。
  81. 前記単位剤形が、カプセル剤形態である、請求項75から80のいずれか一項に記載の単位剤形を調製する方法。
  82. 前記カプセル剤が、サイズ1またはそれより小さい、請求項81に記載の単位剤形を調製する方法。
  83. 前記カプセル剤が、サイズ1、2、または3である、請求項81に記載の単位剤形を調製する方法。
  84. 請求項73または74に記載の方法によって調製された医薬組成物。
  85. 請求項75から83のいずれか一項に記載の方法によって調製された単位剤形。
  86. モノアミン輸送体アイソフォーム2(VMAT2)を阻害することを必要とする患者においてモノアミン輸送体アイソフォーム2(VMAT2)を阻害する方法であって、前記患者に治療有効量の請求項84に記載の医薬組成物または請求項85に記載の単位剤形を投与するステップを含む方法。
  87. 神経疾患もしくは障害または精神疾患もしくは障害を処置することを必要とする患者において神経疾患もしくは障害または精神疾患もしくは障害を処置する方法であって、前記患者に治療有効量の請求項84に記載の医薬組成物または請求項85に記載の単位剤形を投与するステップを含む方法。
  88. 多動性障害を処置することを必要とする患者において多動性障害を処置する方法であって、前記患者に治療有効量の請求項84に記載の医薬組成物または請求項85に記載の単位剤形を投与するステップを含む方法。
  89. モノアミン輸送体アイソフォーム2(VMAT2)を阻害することを必要とする患者においてモノアミン輸送体アイソフォーム2(VMAT2)を阻害するための医薬を製造するための、請求項84に記載の医薬組成物または請求項85に記載の単位剤形の使用。
  90. 神経疾患もしくは障害または精神疾患もしくは障害を処置することを必要とする患者において神経疾患もしくは障害または精神疾患もしくは障害を処置するための医薬を製造するための、請求項84に記載の医薬組成物または請求項85に記載の単位剤形の使用。
  91. 多動性障害を処置することを必要とする患者において多動性障害を処置するための医薬を製造するための、請求項84に記載の医薬組成物または請求項85に記載の単位剤形の使用。
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