JP2024514735A - 一体型多相電気機械 - Google Patents

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Abstract

第1運動作動アセンブリ(20)と、回転可能な第2運動作動アセンブリ(30)とを有する多相電気機械(10)であって、第1及び第2運動作動アセンブリ(20、30)が一緒になって多相電気機械の第1及び第2対向側面(40、41)を画定し、多相電気機械は、さらに複数の制御アセンブリ(51)を有する少なくとも1つの位相発生器(50)を備え、各制御アセンブリ(51)は入力モジュール(51a)及び出力モジュール(51b)を有し、入力及び出力モジュール(51a、51b)は多相電気機械(10)の第1側面(40)及び第2側面(41)に配置される。

Description

本発明は、多相電気機械に関する。
また、本発明は、この多相機械を有する車両に関する。
現在の多相電気機械は、ロータが回転して相互作用するステータを用いている。これらの多相電気機械は、例えば、ステータにおける位相がずれた磁界の生成を制御する駆動モジュールによって給電される。この磁界は、運動する部分、つまりロータにある磁気部品と相互作用して、磁性反発によってロータとステータの間に相対的な動きを生じさせる。
この機械の原理は知られているが、既存の機械では、電磁的な互換性及びや熱的な互換性の制約を効果的に制限することはできない。既存の機械は多くの場合、コネクタが電磁干渉を受けるような配置になっている。また、それらの部品の配置が最適ではないために熱の放出にも問題があり、多相電気機械のコンパクト化に限界がある。しかし、このようなコンパクトな構成は、コストを抑えるために、そして車両、例えば電気自動車で使用できるようにするために特に効果的である。さらに、多相電気機械では、その構成部品の一部が故障しても動作を継続できることが要求される。
本発明の目的は、前述の問題の全てまたは一部に対応する解決手段を提案することであり、特に、
コンパクトな多相電気機械の製造が可能で且つ熱を十分に放出できる解決手段を提案し、
電磁干渉を抑制する多相電気機械を実現するための解決策を提案し、
これらの部品の部分的な故障に対して満足できる耐性を有する多相電気機械を実現できる解決策を提案することである。
この目的は、多相電気機械の回転軸に沿って互いに対して回転運動可能な第1運動アセンブリ及び第2運動アセンブリを有する多相電気機械によって達成することができ、
第1運動アセンブリは、
中央ハウジングを区画する周辺部から形成され、中央ハウジングの方向へ前記回転軸に対して横向きに複数のコイル支持突部が延びる強磁性材料の支持構造体と、
複数のコイルであって、前記コイルの第1端子にそれぞれの入力電位が印加されたときと、前記コイルの第2端子にそれぞれの入力電位とは異なるそれぞれの出力電位が印加されたときに、それぞれのコイル磁界を生成することができる複数のコイルと、を有し、
各コイルは、前記コイル支持突部の少なくとも1つの全体または一部を覆い、
第2運動アセンブリは、少なくとも一部が前記中央ハウジングに配置され、前記第1運動アセンブリに対して自由であり、第2運動アセンブリは、
複数の磁気要素であって、第1運動要素のコイルにそれぞれの入力電位及びそれぞれの出力電位が印加されたときに、前記回転軸の周りでの第1運動アセンブリと第2運動アセンブリとの間の相対的な回転運動を起こす態様で、第1運動アセンブリのコイルの1つによって発生するコイル磁界と相互作用することが可能な第2運動アセンブリのそれぞれ
の磁界を生じるように構成される複数の磁気要素を有し、
前記第1及び第2運動アセンブリは、多相電気機械の回転軸に沿って互いにオフセットした(ずれた)多相電気機械の第1及び第2の対向側面を共に形成し、
多相電気機械は、さらに、
複数の制御アセンブリを含む少なくとも1つの位相発生器であって、各制御アセンブリが、複数のコイルのうちの少なくとも1つのコイルの第1端子に給電する入力モジュールと、複数のコイルのうちの前記少なくとも1つのコイルの第2端子に給電する出力モジュールとを有する位相発生器を有し、
前記入力モジュールは、複数のコイルのうちの前記少なくとも1つのコイルに印加されるそれぞれの入力電位を、多相電気機械が接続される第1直流電流源及び/または電圧源並びに第2直流電流源及び/または電圧源から選択される少なくとも1つの電流源及び/または電圧源から生成可能であり、
前記出力モジュールは、複数のコイルのうちの前記少なくとも1つのコイルに印加されるそれぞれの出力電位を、多相電気機械が接続される第1電流源及び/もしくは電圧源、並びに/または前記第2直流電流源及び/もしくは電圧源から生成可能であり、
それぞれの入力電位及びそれぞれの出力電位は、複数のコイルのうちの前記少なくとも1つのコイルにそれぞれの位相が生じるように構成され、
前記それぞれの位相が互いに異なり、
入力及び出力モジュールは、多相電気機械の第1側面側の位置及び第2側面側の位置に配置されている。
多相電気機械の1つの実施態様において、第1運動要素は複数の一次冷却要素を有し、各一次冷却要素は第1部分と第2部分とを有し、一次冷却要素の第1部分から一次冷却要素の第2部分への熱の伝達が可能であり、
一次冷却要素の第1部分は、支持構造体の強磁性材料によって少なくとも部分的に包囲されるようにコイル支持突部を貫通して配置されるかまたはコイル支持突部の間に配置され、
一次冷却要素の第2部分は支持構造体の外側に配置される。
多相電気機械の1つの実施態様において、支持構造体は、支持構造体の残りの部分と同じ強磁性材料から形成され、支持構造体の周辺部から横方向に延びる複数の冷却突部を画定し、
前記冷却突部を一次冷却要素の少なくとも1つの第1部分が横切るように、冷却突部の少なくとも1つが、隣接する2つのコイル支持突部の間に配置されている。
多相電気機械の1つの実施態様において、第2運動要素は複数の二次冷却要素を有し、各二次冷却要素は第1部分と第2部分とを有し、二次冷却要素の第1部分から二次冷却要素の第2部分への熱の移動を可能にし、
前記二次冷却要素の第1部分は、前記複数の磁気要素のうちの隣接する磁気要素の間に配置され、
二次冷却要素の第2部分は、第2運動アセンブリの外側に配置される。
多相電気機械の1つの実施態様において、一次冷却要素の少なくとも1つまたは二次冷却要素の少なくとも1つは、強磁性材料からガルバニック絶縁される。
多相電気機械の1つの実施態様において、一次冷却要素または二次冷却要素はヒートパイプである。
多相電気機械の1つの実施態様において、一次冷却要素または二次冷却要素は、少なくとも一部が、銅、アルミニウム、アルミニウム合金または酸化アルミニウムから選択される材料から形成される。
多相電気機械の1つの実施態様において、一次冷却要素の第2部分または二次冷却要素の第2部分は長手方向軸に沿って延び、この長手方向軸の周りで径方向に延びる1つまたは複数の構造体で形成されたヒートシンクを有する。
多相電気機械の1つの実施態様では、保持機構が、少なくとも2つの一次冷却要素の第2部分または少なくとも2つの二次冷却要素の第2部分を相互に接続する。
多相電気機械の一実施態様では、コイルはコイル支持突部からガルバニック絶縁される。
多相電気機械の一実施態様において、入力モジュールの数と出力モジュールの数の合計は20以上である。
多相電気機械の一実施態様において、入力モジュールの数と出力モジュールの数の合計は、素数3、5または7のうちの1つの偶数倍である。
多相電気機械の一実施態様では、入力モジュールは第1側面側の位置に配置され、出力モジュールは第2側面側の位置に配置される。
多相電気機械の1つの実施態様において、同一の制御アセンブリの入力モジュール及び出力モジュールは、第1側面及び第2側面から選択される同一の側面側の位置に配置される。
多相電気機械の一実施態様では、コイルが、第1側面側及び第2側面側の位置の少なくとも一方に配置された接続装置に接続され、接続装置は複数のコイルのうちの1つまたは複数のコイルを互いに電気的に接続するように構成される。
多相電気機械の一実施態様では、コイル支持突部は、第1二次突部と第2二次突部とに分割される中央ハウジングに面する一端を有し、
複数のコイルのうちの少なくとも1つは、コイル支持突部のうちの1つの第1二次突部と、前記コイル支持突部に隣接するコイル支持突部のうちの1つの第2二次突部とを部分的に覆う。
多相電気機械の一実施態様において、多相電気機械は入力モジュール及び出力モジュールを制御するように構成された制御装置を有し、各相を変化させることができる。
多相電気機械の一実施態様では、第1及び第2運動アセンブリは、概ね円筒形状で多相電気機械の回転軸と一致する軸を有する。
多相電気機械の1つの実施態様において、支持構造体は、多相電気機械の回転軸に沿った二次構造体の積み重ねによって形成され、各二次構造体は、厚さが、多相電気機械の回転軸の方向に測定される第1運動アセンブリの総厚さよりも小さい。
多相電気機械の1つの実施態様において、磁気要素は永久磁石である。
多相電気機械の1つの実施態様において、第1運動アセンブリはステータを形成し、第2運動アセンブリは駆動軸に固定されるロータを形成する。
多相電気機械の1つの実施態様において、磁気要素は、駆動軸から半径方向へ延びる。
多相電気機械の1つの実施態様において、磁気要素は第1磁気特性を有するとともに駆動軸側の第1材料と、第2磁気特性を有するとともにステータ側の第2材料とを有し、第2磁気特性は第1磁気特性よりも温度上昇による劣化が少ない。
多相電気機械の1つの実施態様において、第1材料はNdFeBであり、第2材料はSmCoである。
多相電気機械の1つの実施態様において、第2運動要素に固定された攪拌装置は、第2運動アセンブリが回転するときに駆動軸の周囲の流体を移動させるように構成される。
また、本発明はこの多相電気機械を含む車両に関する。
本発明の他の態様、目的、効果及び特徴は、非限定的な例を示す添付図面を参照して説明される好適な実施形態についての以下の詳細な説明から、より明らかになるであろう。
図1は、入力モジュール及び出力モジュールが第1側面側の位置及び第2側面が側の位置に等しい総数で配置された、本発明に係る多相機械の一例の側面図である。 図2は、一方に本発明に係る第1運動アセンブリを示し、他方に第2運動アセンブリを示す一例の分解斜視図であり、第1運動アセンブリはステータを形成する冷却突部を有し且つシンクを備えた一次冷却要素を有し、第2運動アセンブリは中央ハウジングに配置するためのロータを形成し且つ二次冷却要素を有する。 図3は、多相機械の側面に組み付ける前の制御アセンブリの一例を示す正面図である。 図4は、第1運動アセンブリの異なるコイルに接続される接続ディスクの概略斜視図である。 図5は、本発明に係る支持構造体を形成する強磁性体積層タイプの二次構造体の積み重ねの部分斜視図である。 図6は、一方に本発明に係る第1運動アセンブリを示し、他方に第2運動アセンブリを示す一例の概略斜視図であり、第1運動アセンブリはステータを形成し且つシンクを備えた一次冷却要素を有し、第2運動アセンブリは中央ハウジングに配置するためのロータを形成し且つその第2部分が保持機構で接続される二次冷却要素を有する。 図7は、コイル支持突部が第1二次突部と第2二次突部とに分割された中央ハウジングに面する一端を有する、本発明に係る支持構造体の一例を示す概略部分正面図である。 図8は、攪拌装置が固定され、ロータを形成し、且つ一次冷却要素を有するステータを形成する第1運動アセンブリの中央ハウジングに配置される、本発明に係る第2運動アセンブリの一例の概略斜視図である。 図9は、磁性要素が第1材料と第2材料とを有する、本発明に係る第2運動アセンブリの一例の正面部分斜視図である。 図10は、第1電流源及び/または電圧源を備え、同じコイルの第1端子及び第2端子にそれぞれ給電する入力モジュール及び出力モジュールが同じ側面側の位置に配置された、本発明に係る位相発生器の一例の電気回路図である。 図11は、第1電流源及び/または電圧源を備え、同じコイルの第1端子及び第2端子にそれぞれ給電する入力及び出力モジュールが第1側面側の位置及び第2側面側の位置にそれぞれ配置され、入力モジュールの数が10であり、出力モジュールの数も10である、本発明に係る位相発生器の一例を示す電気図である。 図12は、第1及び第2の電流源及び/または電圧源を備え、同じコイルの第1端子及び第2端子にそれぞれ給電する入力及び出力モジュールが同じ側面側の位置に配置されている、本発明に係る位相発生器の一例を示す電気図である。 図13は、第1及び第2の電流及び/または電圧源を備え、同じコイルの第1端子及び第2端子にそれぞれ給電する入力及び出力モジュールが第1側面側の位置及び第2側面側の位置にそれぞれ配置される、本発明に係る位相発生器の一例を示す電気回路図である。 図14は、第1の電流源及び/または電圧源を含み、同じコイルの第1端子及び第2端子にそれぞれ給電する入力及び出力モジュールが、第1側面側の位置及び第2側面側の位置にそれぞれ配置され、入力モジュールの数が5であり、出力モジュールの数も5である、本発明に係る位相発生器の一例を示す電気図である。
図面及びこの明細書の以下の部分において、同じ参照符号は同一または類似の要素を示す。さらに、種々の要素は、図の明瞭さを優先するために縮尺通りには示していない。また、異なる実施形態及び変形例は、相互に排他的なものではなく、互いに組み合わせてもよい。
図1に示すように、本発明は第1に多相電気機械10に関する。多相電気機械10は、まず、多相電気機械10の回転軸に沿って互いに回転動作が可能な第1運動アセンブリ20及び第2運動アセンブリ30を有する。
図2、図4、図6及び図8に示す一実施例では、第1運動アセンブリ20及び第2運動アセンブリ30は円筒形である。そして、多相電気機械10の回転軸は、円筒の回転軸と一致する。
一実装例において、第1運動アセンブリ20はステータである。ステータは、例えば電気自動車のボディに固定することができる。そして、第2運動アセンブリ30はロータを構成する。ロータは、例えば図2、図4、図6及び図8に示すように駆動軸80に固定できる。この駆動軸は、特に電気自動車を移動させるために使用できる。逆に、駆動軸80がこの機械の外部の要素によって回される場合、ステータに電流を発生させることができる。
先の実施例とは異なる図示していない一つの例では、第1運動アセンブリ20がロータを形成し、第2運動アセンブリ30がステータを形成する。そして、駆動軸80は、ロータの外部となる位置に配置され、したがって中空になる。このような配置は、例えば風力タービンで使用できる。
本発明の全ての実施態様において、第1運動アセンブリ20は、中央ハウジング21cを画定する周辺部21aから形成された支持構造体21を備える。支持構造体21は強磁性材料で作られており、その理由は、それによって磁界を増大させ且つ集中させることができるからである。強磁性材料は、鉄、コバルト、ニッケルまたはそれらの混合物を有する金属にすることができる。
図9に示す一実施例では、支持構造体21は、多相電気機械10の回転軸に沿った二次構造体21dの積み重ねにより形成されている。この例では、各二次構造体21dの厚さは、多相電気機械の回転軸の方向に測定される第1運動アセンブリ20の全体厚さよりも小さい。このことにより、製造コストを抑えることが可能となる。
本発明の技術分野では、二次構造体21dは積層材と呼ぶこともでき、これは特に強磁性体であり、その積み重ね(積み重ねたもの)により支持構造体21を形成することができる。本発明の技術分野の特定の態様によれば、積層材スタック(積み重ねを整列させしたもの)により二次構造体21dの積み重ねを形成でき、ひいては支持構造体21を形成できる。そして、各積層材は、積層材の積み重ねにより支持構造体21を形成するのに適した特定の切り欠きを有してもよく、積み重ねたこれらの積層材は最終的に一つに固定される。
本発明の技術分野では、支持構造体21はヨークと呼ばれることもある。ヨークは、通常、フレーム1000(図1)とも呼ばれるケーシングに収容するためのものである。フレーム1000は、鋳鉄、アルミニウム、鋳造アルミニウムまたは鋼などの固体材料で形成でき、これらの材料は良好な熱伝導体である。フレーム1000はヨークと外装とを接続するので、機械的及び熱的な機能を有してもよい。フレーム1000は、多相電気機械10の外部の熱交換面積を増やすフィンまたはリブを有するものにすることができる。
本発明では、複数のコイル支持突部21bが支持構造体21から前記回転軸の横向きに中央ハウジング21cの方向へ延びている。「横向きに」により、例えば第1及び第2運動要素20、30の全体的な形状が円筒形である場合には、当然ながら、コイル支持突部21bが中央ハウジング21cに向かって「径方向へ」延びる。
図2、図4、図6~図8に示す実施例では、第1運動アセンブリ20はさらに複数のコイル22を備えている。各コイル22は、前記コイル22の第1端子にそれぞれの入力電位が印加されたとき、そして前記コイル22の第2端子にそれぞれの入力電位と異なるそれぞれの出力電位が印加されたとき、それぞれのコイルの磁界が生じる。言い換えると、複数のコイル22は、それぞれ、電圧が印加されると磁界が生じる。コイル22は単層でも二層でもよく、隣接する2つのコイル22の2つの部分は、支持構造体21の同じキャビティ内に分離して配置される。この構成例は、コイル22が独立しており、コイルヘッドの位置において接触しない点で有利である。このことにより、コイル22の電流が大きすぎる場合のような不具合が生じたときに、コイルの間の確実な断熱が保証される。
特に、そのコイルまたは各コイル22には、前記コイル22における電流の流通方向が時間と共に変化する(電流が交互に反転する)ように、言い換えると、前記コイル22によって発生する磁界が前記コイル22に加えられる電位差によって決まるように、交流電流を供給することができる。このように、そのコイルまたは各コイル22は、
その第1端子に入力電位が印加されてその第2端子に出力電位が印加される状態と、
その第1端子に出力電位が印加されてその第2端子に入力電位が印加される状謡が、
交互になるように給電することができる。
複数のコイル22の端子は、例えば図4に示すように接続装置60を介して一緒に接続してもよい。この接続装置には、特に特定のコイル22を一緒に接続する導電性トラックを含ませてもよい。このように、コイル22を互いに独立させることができ、そうすると、多相電気機械が使用される用途に応じて異なる内部接続回路を有する異なる接続装置60が考えられる。このことにより、用途に応じて多相電機器の全体的な設計を変更する必要なく、コネクタの長さを制限することができ、構成の多用途性を確保することもできる。また、複数のコイルを接続することで、接続の特性に応じて、より広い面積の磁界を発するコイルや大きな磁界を発するコイルを実現することができる。また、使用する電流源や電圧源に応じて、コイルの供給電圧を変更することも可能である。コイル22は例えば銅製であるが、第1または第2運動要素20、30の残りの構成要素、特に強磁性体からガルバニック絶縁することができる。これらは、図2に示すように、支持突部21bの周りに導入する前に予め製造することができ、それによって製造コストを低減できる。
例えば、コイル22はそれぞれ電気的に絶縁された(ガルバニック絶縁された)銅線で形成することができ、それによって第1の電気的保護がもたらされる。
特に、コイル22はコイル支持突部21bに対してガルバニック絶縁することができ、この絶縁は、前述した第1の電気的保護の不備を克服できる第2の電気的保護をもたらすことができる切り欠き底部絶縁体によって実現でき、切り欠きはそれぞれ、隣接する2つのコイル支持突部21bの間に画定される。「切り欠き底部絶縁体」は、例えば適切な場合にコイル22に(例えばコイル22の銅線の周りに)設けられる第1の電気的保護に加えて、支持構造体21とコイル22との間に電気的な絶縁を設けることを可能にする、対応する切り欠きの表面の絶縁体を意味する。特に、積層材スタックが第1運動アセンブリ20を形成する場合、この積層材スタックをアースに電気的に接続することもきる。
多相電気機械10は、「集中歯(集中巻き)」タイプのコイルシステム、またはより簡単に言うとコイルを有することが好ましく、このコイルシステムは、互いに接触しないように配置されたコイル22であって全体または一部が「歯」とも呼ばれる対応する支持突部21bの周りにそれぞれ巻かれるように構成されたコイル22と、対応する歯の上でまとめられる対応のコイル巻線とを有する。当然ながら前述したように、それぞれのコイル22は、それが包囲する支持突部21bからガルバニック絶縁される。前述したコイルシステムの利点は、コイル22間の接触を回避することによって耐障害性の多相電気機械を製造できることであり、コイル22に熱的な問題がある場合に、コイルが接触している場合よりも熱の伝達が容易でなくなる。また、コイル22同士の接触を回避することで、コイル22の表面絶縁体が溶けた場合に短絡を回避できることも、前述したコイルシステムの、コイル22が接触する構成に対する利点である。
各コイル22は、前記コイル支持突部21bの少なくとも1つの全部または一部を覆う。したがって、一実施例では、コイル22は巻き部、言い換えると擬似ループを形成し、コイル22の巻き部の空の中央空間がコイル支持突部21bの周りにはめ込まれる。このことは、例えば図2または図4において明らかである。このように、コイル支持突部21bがコイル22用のエアギャップを形成する。
図7に示す実施例において、コイル支持突部21bは、第1二次突部21baと第2二次突部21bbとに分割された中央ハウジング21cに向かう一端を有する。したがって、第1及び第2二次突部21ba,21bbは、コイル支持突部21bの端部で互いに離間した突出部分を形成する。また、第1及び第2二次突部21ba,21bbは、強磁性材料で、好ましくは支持構造体21と同じ強磁性材料で形成される。この例では、複数のコイルのうち少なくとも1つのコイル22は、1つのコイル支持突部21bの第1二次突部21baと、前記コイル支持突部21bに隣接する1つのコイル支持突部21bの第2二次突部21bbとを部分的に覆う。そして、コイル22はその場所で巻くことにより形成される。この実施例により、コイル22から生じる磁界の強度を増すとともにその密度を高めて、全体のコンパクト化が可能となる。この実施例は、支持構造体21が二次構造体21dの積み重ねによって形成されている例にも適合する。
第2運動アセンブリ30は、少なくとも一部が前記中央ハウジング21c内に配置され、第1運動アセンブリ20に対して自由である。「自由」という用語は、「機械的に自由」であることを意味するが、磁界による相互作用を排除するものではない。
一実施例では、第2運動アセンブリ30は多相電気機械10の回転軸に沿った二次構造体の積み重ねによって形成される。そして、各二次構造体の厚さは、多相電気機械の回転軸の方向に測定される第2運動アセンブリ30の全体の厚さよりも小さい。このことにより製造コストを低減できる。第2運動アセンブリの二次構造体を製造するために強磁性材料を使用することが好ましい。このことにより、磁気要素31から生じる磁界を誘導し、高密度にすることができる。
第2運動アセンブリ30の二次構造体は、特に強磁性体の積層材と呼ぶこともでき、それぞれ、積層材の積み重ねによる第2運動アセンブリ30の形成に適した特定の切り欠きを有してもよく、これらの積み重ねた積層材は最終的に一緒に固定される。
図2、図6、図9に示すように、第2運動アセンブリ30は、複数の磁気要素31を有する。各磁気要素31は、各第2運動アセンブリの磁界を生じるように構成される。この磁界は、第1運動アセンブリ20のコイル22のうちの1つによって生成されるコイル磁界と連続的に相互作用するように形成される。各入力電位及び各出力電位がコイル22に印加されたときに発生する各コイル磁界と連続的に相互作用することによって、前記回転軸の回りでの第1運動アセンブリ20と第2運動アセンブリ30との相対的な回転運動が生じる。
図2、図6及び図9に示す一実施例では、磁気要素31は、駆動軸80から半径方向へ延びている。一つの例では、隣接する異なった2つの半径に沿って配置される磁気要素31は、N極が互いに向き合うように配置される。このことにより、隣接する2つの磁気要素31によって発生する磁界は、その磁界が磁気要素31の位置を通過する際に、コイル磁界によって各コイル22に対して最大に押し戻される。このように、異なる磁界の間の相互作用により、ステータに対してロータを運動させるための最適化された力が生じる。
図9に示す補足的な実施例において、磁気要素31は永久磁石である。磁気要素31は、第1磁気特性を有するとともに駆動軸80側に配置される第1材料31aと、第2磁気特性を有するとともにステータ側に配置される第2材料31bとを有するものにすることができる。第2磁気特性は、第1磁気特性よりも温度上昇による劣化が少ない必要がある。言い換えると、ステータ側に配置される磁気要素31は、近くにコイル22が存在するために渦電流が発生しやすい。この結果、コイル22のできるだけ近くに配置された磁気要素31が加熱される。したがって、その磁気特性は、温度上昇によってわずかに劣化するだけであることが適切である。それにもかかわらず、この種の磁気要素は比較的高価であることを理由に、一例では、磁気要素31にはコイル22から最も遠くに第1材料31aが使用される。この第1材料31aは、第2材料31bと比較すると高温での磁気特性の保持に劣る。磁気特性は、例えば材料の種類ごとに異なるキュリー温度と関係する。実施例では、第1材料31aはNdFeB(ネオジウム-鉄-ボロン磁石)であり、第2材料31bはSmCo(サマリウム-コバルト磁石)である。
あるいは、磁気要素31は、それぞれが永久磁石の磁界と同様に作用する磁界を発生させるように電流が供給されるコイルであってもよい。
図1に示すように、第1及び第2運動アセンブリ20、30は、多相電気機械の第1及び第2対向側面40、41を共に形成する。これらの第1面及び第2面は、多相電気機械の回転軸に沿って互いに対してオフセットして(ずれて)いる。
図3、図10~図14に示すように、多相電気機械は少なくとも1つの位相発生器50をさらに有する。位相発生器50は複数の制御アセンブリ51を有する。各制御アセンブリ51は、複数のコイル22のうちの少なくとも1つのコイルの第1端子に給電する入力モジュール51aと、複数のコイル22のうちの前記少なくとも1つのコイル22の第2端子に給電する出力モジュール51bとを有する。入力及び出力モジュール51a,51bは、特に、制御可能でありダイオードと組み合わせることができるトランジスタアセンブリを有する。入力モジュール51aは、トランジスタによって受信されたコマンドに応じて時間とともに変化するそれぞれの入力電位を生成する。それぞれの入力電位は、多相電気機械が接続される第1及び/または第2の直流電流源及び/または電圧源52,53から、複数のコイル22のうちの前記少なくとも1つのコイルに印加される。出力モジュール51bは、出力モジュールの対応するトランジスタによって受信されるコマンドに応じて時間とともに変化するそれぞれの出力電位を生成する。それぞれの出力電位は、多相電気機械が接続される第1電流源及び/または電圧源52、及び/または第2直流電流源及び/または電圧源53から、複数のコイル22のうちの前記少なくとも1つのコイル22に印加される。第1電流源及び/または電圧源52、及び第2電流源及び/または電圧源53は、電気自動車のバッテリであってもよい。
図12及び図13に示す実施例では、それぞれの出力電位は、第2電流源及び/または電圧源53から複数のコイル22のうちの前記少なくとも1つのコイル22に印加される。
全ての実施例において、それぞれの入力電位及びそれぞれの出力電位は、複数のコイル22のうちの前記少なくとも1つのコイル22にそれぞれの位相を生成するように構成される。これは、例えば、それぞれの入力電位と出力電位が位相を決めるように、同じコイル22の第1端子と第2端子とをそれぞれ接続する入力モジュール51aのトランジスタと出力モジュール51bのトランジスタを制御することによって可能である。あるコイル22の位置での位相、または複数のコイル22を接続した場合のそれぞれの位相は、互いに異なる。このことにより、ロータの磁気要素の磁界と相互作用するようになる互いに位相のずれた一連の磁界を、ロータをステータに対して移動させるために生成することが可能になる。
一実施例において、多相電気機械10は、入力モジュール51a及び出力モジュール51bを制御して各相を変化させることができるように構成された制御装置100を有する。このため、制御装置100は、入力モジュール51a及び出力モジュール51bを互いに同期させて各相を形成する。また、制御装置100は、トルクまたは速度の要求に応じて、各制御アセンブリで生成される各相の間の位相差を調整する。
より詳細には、制御装置100は、各相の電流を変化させることができるように、入力モジュール51a及び出力モジュール51bを制御するように構成することができる。
本発明の全ての実施形態において、入力モジュール及び出力モジュール51a、51bは、図1及び図10~14に示すように、多相電気機械10の第1側面40の位置に及び/または第2側面41の位置に配置するとよい。「位置に」という用語は、「接続空間または接続装置を介して直接または間接的に接触している」ことを意味する。位相発生器50は、このように、それぞれが第1側面または第2側面40,41の異なるものに配置される2つのインバータのように動作する。そして、各インバータは、入力または出力モジュール51a、51bごとに1つのアームを有する。
より詳細には、各インバータは、1つ以上の入力モジュール51a及び/または1つ以上の出力モジュール51bと、前記インバータが有する入力または出力モジュールごとの1つのインバータアームとを有するようにすることができ、各アームは、入力モジュールまたは出力モジュールを、前記インバータが接続される関連の電流源及び/または電圧源に対応するように接続する。したがって、インバータは多相電気機械10の一部である。
好ましくは、インバータはフレーム1000の内部に配置される。これによって、以下の効果、すなわち、
交流電流が流れ且つ第1及び第2運動アセンブリ20、30の外部の環境(空間)を通る電源ケーブルを使用する必要がなくなり、例えばインバータと第1運動アセンブリ及び第2運動アセンブリ20、30との間で、すべてを例えば適切な導電性トラックを用いてまとめることができ、このことによって多相電気機械10の外部の環境の電磁的な乱れを抑えることが可能になり、
フレーム1000が電磁シールド機能を有する場合に、多相電気機械10の外部の環境と電磁的な適性の問題を抑制または排除することができ、
このことにより、コイル22が、例えばSiCまたはGaNタイプの高周波インバータで給電されるときに、多相電気機械10の内部の電気接続部の長さを低減及び調整し、ひいては(波の反射に起因する)過電圧現象を抑えることができる、
という効果が得られる。
例えば、インバータは、多相電気機械10の回転軸に対して直交するように配置される。このことにより、例えば多相電気機械10の回転軸に沿って支持構造体21の両側で、インバータの「軸方向の」配置が可能になる。この軸方向の配置は、コイル22をインバータに接続する際に、これらの接続部用の導電体の長さを調整するのにより都合がよい。第1運動アセンブリ20が回転軸に沿って回転運動可能である場合、インバータはリング形状になる。
図示しない実施例において、入力モジュール及び出力モジュール51a、51bの数を加えて得られる数は、第1側面40側と第2側面41側の位置で異なる。このように構成することで、熱の放出を増やすことが可能になる。
図11、図13及び図14に示す実施例では、入力モジュール51aは、第1側面40側の位置に配置され、出力モジュール51bは、第2側面41側の位置に配置される。この例では、多相電気機械の両側で、第1入力モジュール51aが第2出力モジュール51bに対して対称に配置される。このことにより、コネクタの範囲を制限でき、特に多相電気機械10の外部での電磁干渉の発生を制限できる。また、各側面40,41の間でバランスのとれた態様で対称に配置することにより、入力及び出力モジュール51a,51bのトランジスタの動作に起因する熱を均一に分布させることができる。従って、冷却がより効率的より良好に制御される。さらに、より一般的には、多相電気機械10の内部の熱を分散させることが可能になる。
図10に示す実施例では、同じ制御アセンブリ51の入力モジュール51a及び出力モジュール51bは、第1側面40及び第2側面41から選択される同じ側面側の位置に配置される。入力及び出力モジュール51a、51bは、単一の第1電流源及び/または電圧源52によって給電される。この例では、第1側面40に配置された入力及び出力モジュール51a,51bの総数が、第2側面40に配置された入力及び出力モジュール51a,51bの総数と等しい。このことにより、入力モジュール及び出力モジュール51a,51bのトランジスタの動作に起因する熱を均等に分散させることができる。したがって、冷却がより効率的に行われる。
図12に示す実施例では、同一の制御ユニット51の入力モジュール51a及び出力モジュール51bが、第1側面40及び第2側面41から選択される同じ側面側の位置に配置される。同じ側面40、41の入力及び出力モジュール51a、51bは、第1電流源及び/もしくは電圧源52、並びに/または第2電流源及び/もしくは電圧源53の中から選ばれる同じ電流源及び/または電圧源により給電される。
言い換えると、図12に示す例では、各コイル22は単一のインバータによって給電することができ、多相電気機械10は、コイル22の2つのアセンブリの個別の給電が可能な2つのインバータを備えることができ、コイルアセンブリの一方のコイルは第1側面40の側で第1電流源及び/または電圧源52から給電される一つのインバータで給電され、コイルアセンブリの他方のコイルは第2側面41の側で第2電流源及び/または電圧源53から給電される他のインバータで供給される。
図12に示す例は、第1電流源及び/または電圧源52、並びに第2電流源及び/または電圧源53から選択される電源が故障した場合に、性能を下げた動作を可能にする許容範囲を多相電気機械10に持たせるのに特に適している。
また、図13に示す例は、第1電流源及び/または電圧源52、並びに第2電流源及び/または電圧源53から選択される電源が故障した場合に性能を下げた動作を可能にする許容範囲を有するが、電気抵抗がより小さい。実際、第1及び第2の電流源及び/または電圧源52、53のうちの1つが故障した場合、以下ではこれを故障電源というが、この故障電源に取り付けられたインバータは、(トランジスタと並列に接続されたダイオードが存在するために)ダイオードブリッジのように動作し、したがって故障電源から電圧が供給されなくなっても電流が流れることができる。
先の実施例では、有利なことに、入力モジュール51a及び出力モジュール51bに、第1電流源及び/または電圧源52と第2電流源及び/または電圧源53との両方から電力供給することが可能である。この構成により、2つの電流源及び/または電圧源のうちの1つが故障しても、少なくとも修理を検討するまでの間は、残りの電流源及び/または電圧源で多相電気機械10を動作させることができる。
図10~図13に示す例では、入力モジュール51aの数と出力モジュール51bの数の合計は20である。この数は、相の数を増やすために大きくすることが可能であり、複数のコイル22の第1端子または第2端子が一緒に接続されている場合は図14に示すように小さくすることもできる。
本発明では、一般に、入力モジュール51a及び出力モジュール51bの数の合計が3の偶数倍、5の偶数倍、7の偶数倍、より一般的には素数の偶数倍であれば、入力モジュール51a及び出力モジュール51bを第1電流源及び/または電圧源52と第2電流源及び/または電圧源53の両方で給電することが可能である。この構成により、2つの電流源及び/または電圧源のうちの1つが故障しても、少なくとも修理が検討される期間は、残りの電流源及び/または電圧源で多相電気機械10を動作させることができる。
第2電流源及び/または電圧源52は、第1電流源及び/または電圧源53と同一のものにすることができる。
図2、図6及び図8に示す多相電気機械10の実施態様では、第1運動要素20は、複数の一次冷却要素23を有する。この実施態様及び以下の実施態様は、第1側面40及び第2側面41に沿った入力及び出力モジュール51a、51bの配置に関する特性とは関係なく実施できる。各一次冷却要素23は、第1部分23aと第2部分23bとを有し、一次冷却要素23の第1部分23aから一次冷却要素23の第2部分23bへの熱流の移動を可能にする。一次冷却要素23の第1部分23aは、支持構造体21の強磁性体によって少なくとも一部が包囲されるように、コイル支持突部21bを貫通して、またはコイル支持突部21bの間に配置される。「包囲される」という用語は、「ガルバニック絶縁体を介して直接的または間接的に包囲される」ことを意味する。一次冷却要素23の第2部分23bは支持構造体21の外側に配置される。したがって、一例では、一次冷却要素23は支持構造体21の強磁性材料に対してガルバニック絶縁される。
一次冷却要素23は、それぞれ、コイル22の冷却を促進するために一部がヨーク内に延びてもよい。
一例では、一次冷却要素23はヒートパイプである。このことにより、第1運動要素20の内部から外部へ、つまり第1運動要素20の外部へ、熱を急速かつ効率的に逃がすことができる。
一次冷却要素23としてのヒートパイプ、またはそれらの少なくとも一部は、熱伝導による熱の移動か、または熱伝導による熱の移動よりも効率的であるために熱の移動が熱伝導で行われる場合と比較して前記ヒートパイプの熱抵抗が低下する蒸発による熱の移動のいずれかに、前記ヒートパイプのそれぞれが逃がすべき熱の作用に寄与するという意味で、その構成に応じて、非線形の熱抵抗を有してもよい。
補足的な一つの例では、一次冷却要素23は、少なくとも一部が、銅、アルミニウム、アルミニウム合金または酸化アルミニウムから選択される材料で形成される。アルミニウムが使用される場合、酸化アルミニウムの層がヒートパイプの表面に自然に形成されやすいため、強磁性材料からの自然なガルバニック絶縁が保証される。
図2、図6及び図8に示す実施例では、一次冷却要素23の第2部分23bは、例えば多相電気機械の回転軸に平行な長手方向軸に沿って延び、この長手方向軸の周りで径方向に延びる1つ以上の構造体で形成されたヒートシンク23cを有する。ヒートシンク23cは、複数のディスクで構成して熱の放出を増やすことができる。また、熱交換を最大化するために他の形状を検討してもよい。
特に、対応する一次冷却要素23のヒートシンク23cは、それを構成する一次冷却要素23がヒートパイプである場合、ヒートパイプコンデンサとすることができ、そうすると、このコンデンサのディスクにより、前記ヒートパイプのコンデンサの位置において放熱を増やすことが可能になる。
図2に示す例において、第2部分は、ヒートパイプが貫通している場合、ヒートパイプの2つの外側端部、または1つの端部しか存在しない場合は外側の端部により構成できる。また、第1部分は、その逆に配置された2つのヒートパイプの2つの部分を連結することにより形成できる。このことによって製造が容易になる。
また、図7に示す実施例において、コイル支持突部21bが第1二次突部21baと第2二次突部21bbとに分割される中央ハウジング21cに面する一端を有する場合、一次冷却要素23の第1部分23bはコイル支持突部21bに配置される。このように配置することで、小型化を促進し、放熱性を高めることができる。
図2及び図4に示す実施例では、支持構造体21の他の部分と同じ強磁性材料から形成される複数の冷却突部24が、支持構造体21の周辺部21aから横方向へ延びている。冷却突部24の少なくとも1つは、少なくとも1つの一次冷却要素23の第1部分23aが前記冷却突部24を横切るように、隣接する2つのコイル支持突部21bの間に配置される。この構成により、コイル22から出る熱を効果的に逃がすことが可能になる。この構成は、支持構造体21の断面を大きくすることなく、支持構造体21に冷却作用を持たせることが可能になる点で有利である。
例えば、第1運動アセンブリ20、ひいては特にこの第1運動アセンブリ20の前述したコイルシステムは、コイル支持突部21bを、中間空間(中間領域ともいう)を区切るように配置して、各中間空間が2つのコイル支持突部21bの間に位置するようにしてもよい。例えば、強磁性突部とも呼ばれるその冷却突部24、または各冷却突部24は、対応する中間空間の1つに配置され、前記冷却突部24からガルバニック絶縁される対応のヒートパイプの一部を(例えば挿入して)収容できるように特に円形の穴24a(図5)を貫通する。この穴24aは例えば多相電気機械10の回転軸と平行な長手方向軸に沿って延びる。図5では、冷却突部24の1つに対応する穴24aに挿入されるヒートパイプで形成された一次冷却要素23が例示されている。この段落で述べられるヒートパイプはいずれも一次冷却要素23の1つであるため、この段落のヒートパイプに当てはまることは、より一般的には一次冷却要素23に当てはめることができる。特に、ヒートパイプは、ヒートパイプ間の電流の循環を阻止するために冷却突部24から電気的に絶縁される。仮にそうでない場合、誘導電流がヒートパイプの支持構造体21を介して別のヒートパイプに流れることがある(ヒートパイプが変動磁界の存在する領域にあるので、これらのヒートパイプには誘導電圧があり、電気絶縁によって大きな電気抵抗が得られるのでヒートパイプに電流は誘導されない)。そのため、このことによって多相電気機械10の内部で追加の電気損失が生じることがある。その冷却突部24、または各冷却突部24の穴24aは、その穴24aを通過するヒートパイプと、基本的にコイル22によって形成される熱源との間の熱抵抗を制御するために、対応するヒートパイプを適切な方法で配置可能にすることができる。さらに、例えば円形の穴24aに対する円形のヒートパイプの形状を調整することにより、支持構造体21及びヒートパイプにおける電気抵抗によって多相電気機械10の内部の電気損失を引き起こす誘導電流を回避するために、ガルバニック絶縁が存在するにもかかわらず、支持構造体21と各ヒートパイプとの間の良好な熱接触を確保可能にすることができる。そこで、ここでは、ヒートパイプが挿入/配置される2つの隣接するコイル22の間に、冷却突部24をそれぞれ受け入れることができる中間空間を有効に利用することを提案する。このことにより、熱の発生を制限する観点から、周辺部21a及びコイル支持突部21bを実質的に貫通する磁束の経路にそのヒートパイプまたは各ヒートパイプが入らないため、そのヒートパイプまたは各ヒートパイプを磁界が弱い場所に配置することが可能となる。実際、(銅やアルミニウムなどの導電性材料で作ることのできる)ヒートパイプが時間的に変化する磁界にさらされるほど、誘導電流源となり得る誘導電圧が大きくなり、熱が発生するおそれがある。さらに、それ専用の冷却突部24に挿入されるヒートパイプの存在により、ヒートパイプを(例えば組立時に)容易に挿入することができ、あるいはヒートパイプを(例えば多相電気機械10のリサイクルまたは修理のために)容易に取り外すことができる。有利なことに、対応する穴24aに対応するヒートパイプを挿入することは、ヒートパイプと冷却突部24との間の電気絶縁が損なわれるのを回避して行われる。もちろん、冷却突部24の対応する穴24aに挿入される任意のヒートパイプは、この穴24aの外の部分を有し、特にこの部分でヒートシンク23cを構成してもよい。当然ながら、支持構造体21が積層材スタックにより形成される場合には、各積層材は、積み重ねた積層材スタックが適切に位置合わせされたときに、第1運動アセンブリ20の内部にヒートパイプを挿入するための1つまたは複数の穴24aを形成する1つまたは複数の穴を有することができる。
図2及び図6に示す本発明の実施態様では、第2運動要素30は複数の二次冷却要素33を有する。各二次冷却要素33は、第1部分33aと第2部分33bとを有し、二次冷却要素33の第1部分33aから二次冷却要素33の第2部分33bへの熱流の移動が可能である。二次冷却要素33の第1部分33aは、複数の磁気要素31のうちの隣接する磁気要素31の間に配置される。また、二次冷却要素33の第2部分33bは、第2運動アセンブリ30の外に配置される。
したがって、一例では、二次冷却要素33は、磁気要素31を包囲する強磁性体からガルバニック絶縁される。
一実施例では、二次冷却要素33はヒートパイプである。このことにより、第2運動要素30の内部から外部へ熱を急速かつ効率的に放出できる。
二次冷却要素33としてのヒートパイプ、またはそれらの少なくとも一部は、熱伝導による熱の移動または熱伝導による熱の移動よりも効率的であるために熱の移動が熱伝導で行われる場合と比較して前記ヒートパイプの熱抵抗が低下する蒸発による熱の移動のいずれかに、前記ヒートパイプのそれぞれが逃がすべき熱に寄与するという意味で、その構成に応じて非線形の熱抵抗を有してもよい。
補足的な実施例では、二次冷却要素33は、少なくとも一部が、銅、アルミニウム、アルミニウム合金または酸化アルミニウムから選択される材料で形成される。アルミニウムが使用される場合、酸化アルミニウムの層がヒートパイプの表面に形成されやすいため、強磁性材料からの自然なガルバニック絶縁が保証される。
図2、図6及び図8に示す実施例では、二次冷却要素33の第2部分33bは、例えば多相電気機械の回転軸に平行な長手方向軸に沿って延び、この長手方向軸の周りで径方向に延びる1つ以上の構造体で形成されたヒートシンク33cを有する。ヒートシンク33cは、複数のディスクで構成して熱の放出を増やすことができる。
特に、対応する二次冷却要素33のヒートシンク33cは、それを構成する二次冷却要素33がヒートパイプである場合、対応するヒートパイプコンデンサとすることができ、その結果、このコンデンサのディスクにより、前記ヒートパイプコンデンサの位置において放熱を増やすことが可能になる。
図2に示す例において、第2部分は、ヒートパイプが貫通している場合、ヒートパイプの2つの外側端部、または1つの端部しか存在しない場合は外側の端部により構成できる。また、第1部分は、その逆に配置された2つのヒートパイプの2つの部分を連結することにより形成できる。このことによって製造が容易になる。
図4及び図6に示す実施例では、保持機構70は、一次冷却要素23の少なくとも2つの第2部分23bまたは二次冷却要素33の少なくとも2つの第2部分33bを互いに連結している。保持装置70は、例えばドリル加工またはタップ加工されたディスクにしてもよい。このような構成にすることで、アセンブリの機械的強度を高めて振動を抑制できる。このことは、保持装置70が熱の導体である場合は放熱性を高めるために有利である。
図8に示す本発明の追加の実施例では、第2運動アセンブリ30が回転するときに、第2運動要素30に固定された攪拌装置90によって、駆動軸80を囲む流体を移動させることができる。したがって、攪拌装置90は、流体をコイル22または一次冷却要素23へ向かわせることが可能なフィンを有するものにすることができる。流体は、周囲の空気、あるいは液体、または非イオン性の蒸気とすることができる。この構成により、第1及び第2運動要素20、30を効果的に冷却できる。
また、本発明は、このような多相電気機械を有する車両に関する。この車両は、よりコンパクトであり、故障により強いという利点を有する。
特に、前述した多相電気機械10は、位相発生器50、第1運動アセンブリ20及び第2運動アセンブリ30を有するという意味で、一体型多相電気機械と呼ぶことができる。適切な場合には、一体型多相電気機械10は制御装置100を有してもよい。

Claims (25)

  1. 多相電気機械(10)であって、前記多相電気機械(10)の回転軸に沿って互いに対して回転運動可能な第1運動アセンブリ(20)及び第2運動アセンブリ(30)を有し、
    前記第1運動アセンブリ(20)は、
    中央ハウジング(21c)を画定する周辺部(21a)から形成されるとともに、前記周辺部(21a)から前記中央ハウジング(21c)に向かって前記回転軸に対して横向きに複数のコイル支持突部(21b)が延びる、強磁性材料で形成された支持構造体(21)と、
    複数のコイル(22)であって、前記コイル(22)の第1端子にそれぞれの入力電位が供給されたときと、前記コイル(22)の第2端子にそれぞれの入力電位とは異なるそれぞれの出力電位が供給されたときに、それぞれのコイル磁界を生成可能な複数のコイル(22)と、を有し、
    各コイル(22)は、前記コイル支持突部(21b)の少なくとも1つの全体または一部を覆い、
    前記第2運動アセンブリ(30)は、少なくとも一部が前記中央ハウジング(21c)に配置されるとともに、前記第1運動アセンブリ(20)に対して自由であり、
    前記第2運動アセンブリ(30)は、
    複数の磁気要素(31)であって、第1運動要素(20)の前記コイル(22)にそれぞれの入力電位及びそれぞれの出力電位が印加されたときに、前記回転軸の回りでの前記第1運動アセンブリ(20)と前記第2運動アセンブリ(30)との間の相対的な回転運動を起こす態様で、前記第1運動アセンブリ(20)の前記コイル(22)の1つによって発生するコイル磁界と相互作用することが可能なそれぞれの前記第2運動アセンブリの磁界を送達するように構成される複数の磁気要素(31)を有し、
    前記第1及び第2運動アセンブリ(20、30)は、前記多相電気機械の前記回転軸に沿って互いにオフセットした前記多相電気機械の第1及び第2の対向側面(40、41)を共に形成し、
    前記多相電気機械は、さらに、
    複数の制御アセンブリ(51)を含む少なくとも1つの位相発生器(50)であって、各制御アセンブリ(51)が、複数の前記コイル(22)のうちの少なくとも1つのコイルの第1端子に給電する入力モジュール(51a)と、複数の前記コイル(22)のうちの少なくとも1つのコイルの第2端子に給電する出力モジュール(51b)とを有する位相発生器(50)を有し、
    前記入力モジュール(51a)は、前記複数のコイル(22)のうちの少なくとも1つのコイルに印加されるそれぞれの入力電位を、前記多相電気機械が接続される直流の第1電流源及び/または電圧源(52)並びに直流の第2電流源及び/または電圧源(53)から選択される少なくとも1つの電流及び/または電圧源から生成可能であり、
    前記出力モジュール(51b)は、前記複数のコイル(22)のうちの少なくとも1つのコイル(22)に印加されるそれぞれの出力電位を、前記多相電気機械が接続される前記第1電流源及び/もしくは電圧源(52)、並びに/または第2直流電流源及び/もしくは電圧源(53)から生成可能であり、
    前記それぞれの入力電位及び前記それぞれの出力電位は、前記複数のコイル(22)のうちの少なくとも1つのコイル(22)にそれぞれの位相を生成するように構成され、
    前記それぞれの位相が互いに異なり、
    前記入力モジュール及び出力モジュール(51a、51b)は、前記多相電気機械(10)の第1側面(40)の位置及び第2側面(41)の位置に配置されている
    多相電気機械(10)。
  2. 請求項1に記載の多相電気機械(10)において、
    前記第1運動要素(20)は複数の一次冷却要素(23)を有し、各一次冷却要素(23)は第1部分(23a)と第2部分(23b)とを有し、前記一次冷却要素(23)の第1部分(23a)から前記一次冷却要素(23)の第2部分(23b)への熱流の移動が可能であり、
    前記一次冷却要素(23)の第1部分(23a)は、支持構造体(21)の強磁性材料によって少なくとも部分的に包囲されるように前記コイル支持突部(21b)を貫通して配置されるかまたは前記コイル支持突部(21b)の間に配置され、
    前記一次冷却要素(23)の第2部分(23b)が支持構造体(21)の外側に配置される多相電気機械(10)。
  3. 請求項2に記載の多相電気機械(10)において、
    支持構造体(21)は、支持構造体(21)の残りの部分と同じ強磁性材料で形成され、支持構造体(21)の前記周辺部(21a)から横方向に延びる複数の冷却突部(24)を画定し、
    前記一次冷却要素(23)の少なくとも1つの第1部分(23a)が前記冷却突部(24)を横切るように、前記冷却突部(24)の少なくとも1つが、隣接する2つのコイル支持突部(21b)の間に配置されている多相電気機械(10)。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の多相電気機械(10)において、
    前記第2運動要素(30)は複数の二次冷却要素(33)を有し、各二次冷却要素(33)は第1部分(33a)と第2部分(33b)とを有し、前記二次冷却要素(33)の第1部分(33a)から前記二次冷却要素(33)の第2部分(33b)への熱の移動が可能であり、
    前記二次冷却要素(33)の第1部分(33a)は、前記複数の磁気要素(31)のうちの隣接する前記磁気要素(31)の間に配置され、
    前記二次冷却要素(33)の第2部分(33b)は、前記第2運動アセンブリ(30)の外側に配置されている多相電気機械(10)。
  5. 請求項2または3に記載の、及び請求項4に記載の多相電気機械(10)において、
    一次冷却要素(23)の少なくとも1つ、または二次冷却要素(33)の少なくとも1つは、強磁性材料からガルバニック絶縁されている多相電気機械(10)。
  6. 請求項2または3に記載の、及び請求項4または5に記載の多相電気機械(10)において、
    一次冷却要素(23)、または二次冷却要素(33)がヒートパイプである多相電気機械(10)。
  7. 請求項2または3に記載の、及び請求項4から6のいずれか1つに記載の多相電気機械(10)において、
    一次冷却要素(23)、または二次冷却要素(33)は、少なくとも一部が、銅、アルミニウム、アルミニウム合金または酸化アルミニウムから選択される材料で形成されている多相電気機械(10)。
  8. 請求項2または3に記載の、及び請求項4から7の何れか1つに記載の多相電気機械(10)において、
    一次冷却要素(23)の第2部分(23b)、または二次冷却要素(33)の第2部分(33b)は、長手方向軸に沿って延び、この長手方向軸の回りで径方向に延びる1つまたは複数の構造体で形成されたヒートシンク(23c、33c)を有する多相電気機械(10)。
  9. 請求項2または3に記載の、及び請求項4から8のいずれか1つに記載の多相電気機械(10)において、
    保持機構(70)が、少なくとも2つの一次冷却要素(23)の第2部分(23b)、または少なくとも2つの二次冷却要素(33)の第2部分(33b)を相互に接続する多相電気機械(10)。
  10. 請求項1から9のいずれか1つに記載の多相電気機械(10)において、
    前記コイル(22)が前記コイル支持突部(21b)に対してガルバニック絶縁されている多相電気機械(10)。
  11. 請求項1から10のいずれか1つに記載の多相電気機械(10)において、
    前記入力モジュール(51a)の数と前記出力モジュール(51b)の数の合計が20以上である多相電気機械(10)。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の多相電気機械(10)において、
    前記入力モジュール(51a)は前記第1側面(40)側の位置に配置され、前記出力モジュール(51b)は前記第2側面(41)側の位置に配置されている多相電気機械(10)。
  13. 請求項1から11のいずれか1項に記載の多相電気機械(10)において、
    同一の制御アセンブリ(51)の前記入力モジュール(51a)及び前記出力モジュール(51b)は、前記第1側面(40)及び前記第2側面(41)から選択される同一の側面側の位置に配置されている多相電気機械(10)。
  14. 請求項1から13のいずれか1項に記載の多相電気機械(10)において、
    前記コイル(22)は前記第1側面(40)及び前記第2側面(41)の少なくとも一方側の位置に配置された接続装置(60)に接続され、接続装置(60)は複数の前記コイル(22)のうちの1つまたは複数のコイル(22)を互いに電気的に接続するように構成されている多相電気機械(10)。
  15. 請求項1から14のいずれか1項に記載の多相電気機械(10)において、
    コイル支持突部(21b)は、第1二次突部(21ba)と第2二次突部(21bb)とに分割される前記中央ハウジング(21c)に向けられた一端を有し、
    前記複数のコイルのうちの少なくとも1つのコイル(22)は、前記コイル支持突部(21b)のうちの1つの第1二次突部(21ba)と、前記コイル支持突部(21b)に隣接するコイル支持突部(21b)のうちの1つの第2二次突部(21bb)を部分的に覆っている多相電気機械。
  16. 請求項1から15のいずれか1項に記載の多相電気機械(10)において、
    前記各位相を変化させることができるように、前記入力モジュール(51a)及び前記出力モジュール(51b)を制御するように構成された制御装置(100)を有する多相電気機械(10)。
  17. 請求項1から16のいずれか1項に記載の多相電気機械(10)において、
    前記第1及び第2運動アセンブリ(20、30)は、前記多相電気機械(10)の前記回転軸と一致する、概ね円筒形状の軸を有する多相電気機械(10)。
  18. 請求項1から17のいずれか1項に記載の多相電気機械(10)において、
    支持構造体(21)は、前記多相電気機械(10)の前記回転軸に沿った二次構造体(21d)の積み重ねによって形成され、各二次構造体(21d)は、厚さが、前記多相電気機械の前記回転軸の方向に測定される前記第1運動アセンブリ(20)の総厚さよりも小さい多相電気機械(10)。
  19. 請求項1から18のいずれか1項に記載の多相電気機械(10)において、
    前記磁気要素(31)が永久磁石である多相電気機械(10)。
  20. 請求項1から19のいずれか1項に記載の多相電気機械(10)において、
    前記第1運動アセンブリ(20)がステータを形成し、前記第2運動アセンブリ(30)が駆動軸(80)に固定されるロータを形成する多相電気機械(10)。
  21. 請求項20に記載の多相電気機械(10)において、
    前記磁気要素(31)が、駆動軸(80)から径方向へ延びている多相電気機械(10)。
  22. 請求項21に記載の多相電気機械(10)において、
    前記磁気要素(31)は第1磁気特性を有するとともに駆動軸(80)側に配置される第1材料(31a)と、第2磁気特性を有するとともにステータ側に配置される第2材料(31b)とを有し、第2磁気特性は、第1磁気特性よりも温度上昇による劣化が少ない多相電気機械(10)。
  23. 請求項22に記載の多相電気機械(10)において、
    前記第1材料(31a)はNdFeB磁石であり、前記第2材料(31b)はSmCo磁石である多相電気機械(10)。
  24. 請求項20から23のいずれか1項に記載の多相電気機械(10)において、
    第2運動要素(30)に固定された攪拌装置(90)を有し、前記攪拌装置(90)は、前記第2運動アセンブリ(30)が回転するときに、駆動軸(80)を周囲の流体を移動させるように構成されている多相電気機械(10)。
  25. 請求項1から24のいずれか1項に記載の多相電気機械(10)を有する車両。
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