JP2024512424A - 生物工学による免疫調節性融合タンパク質組成物 - Google Patents

生物工学による免疫調節性融合タンパク質組成物 Download PDF

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Abstract

本明細書に提供されるのは、いくつかの実施形態では、免疫応答の調節、並びにワクチンに対する対象の応答の改善、又はがん若しくは病原体感染などの疾患若しくは障害の治療のための、生物工学による免疫調節性融合タンパク質及びその使用である。

Description

(関連出願の相互参照)
2021年3月12日に出願された米国特許出願第63/160,686号、2021年3月12日に出願された同第63/160,688号、2021年3月12日に出願された同第63/160,691号、2021年3月12日に出願された同第63/160,693号、2021年3月12日に出願された同第63/160,694号の利益を主張し、これらのそれぞれは、参照によりその全容が全て本明細書に組み込まれる。
(電子的に提出された配列表の参照)
本出願は、ASCII形式の配列表としてEFS-Webを介して電子的に提出され、ファイル名が「14620-628-228_SEQ_LISTING」で、2022年3月6日に作成され、150,953バイトのサイズを有する配列表を含む。EFS-Webを介して提出された配列表は、本明細書の一部であり、参照によりその全容が本明細書に組み込まれる。
1.分野
本明細書で提供されるのは、いくつかの実施形態では、免疫応答及び/又は免疫関連状態を検出、調節するための生物工学による免疫調節性融合タンパク質の材料及び方法、並びにその使用、並びに病原体若しくはワクチンに対する対象の応答をスクリーニング、診断、影響を及ぼす、改善するための、又は新生物、過形成、がん若しくは病原体感染などの疾患若しくは障害を治療するための材料及び方法である。
2.背景
免疫は、種々の分子が関与する多面的な宿主応答である。Manzoor Ahmad Mir,Chapter 1-Introduction to Costimulation and Costimulatory Molecules,Editor(s):Manzoor Ahmad Mir,Developing Costimulatory Molecules for Immunotherapy of Diseases,Academic Press,2015,Pages 1-43,ISBN 9780128025857。免疫応答に関与するそのような分子の1つは、様々な細胞及び組織型に存在し、CD4T細胞上で高度に発現され、CD40受容体ポリペプチドと相互作用して共刺激シグナル伝達を増強する腫瘍壊死因子(Tumor Necrosis Factor、TNF)スーパーファミリーメンバーであるCD40リガンド(CD40L)(CD154)である。CD40受容体ポリペプチドは、樹状細胞及びB細胞を含む種々の自然細胞及び適応細胞上で発現される。Adv Drug Deliv Rev.2019,15;141:92-103;Immunol Rev.2009 May;229(1)。CD40アゴニズムは、抗原提示を増強することができ、モノクローナル抗体適用(例えば、診断、予後診断及び治療)のための適切な標的である。Cancers(Basel).2021 Mar 15;13(6):1302。
3.概要
本発明の発明者らは、とりわけCD40アゴニストモノクローナル抗体が、Fc架橋の非存在下では不十分にしか機能せず、ほとんど臨床的利益を示さず、更に、CD40アゴニスト抗体の全身投与が、有害事象及び肝毒性と関連し、免疫応答の調節、並びにワクチンに対する対象の応答の改善、又は例えば、がん若しくは病原体感染(例えば、ウイルス感染)などの疾患若しくは障害の治療のための操作されたCD40アゴニストの改善された構築物に対する当技術分野において特定されており、対処されている満たされていないニーズがあることを理解している。したがって、一態様では、本明細書に提供されるのは、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40リガンドCD40Lサブユニット(CD40L三量体)と、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質である。
いくつかの実施形態では、Fc単量体ペプチドは、ペプチドテザーによってCD40L三量体に共有結合されている。いくつかの実施形態では、ペプチドテザーは、約0~20個のアミノ酸を含む。
いくつかの実施形態では、CD40リガンドサブユニットは、CD40L細胞外ドメインの一部を含む。
いくつかの実施形態では、CD40L三量体は、Fc単量体ペプチドのN末端に連結されている。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号1~12から選択されるいずれか1つの配列、又はその断片を含む。
いくつかの実施形態では、CD40L三量体は、Fc単量体ペプチドのC末端に連結されている。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号13~19から選択されるいずれか1つの配列、又はその断片を含む。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号16、又はその断片を含む。
いくつかの実施形態では、CD40リガンドサブユニットは、配列番号20~22から選択されるいずれか1つの配列、又はその断片を含む。
いくつかの実施形態では、Fc単量体ペプチドは、ヒトFc配列を含む。いくつかの実施形態では、ヒトFc配列は、免疫グロブリンIgG、IgA、IgM、IgD、及びIgEから選択される配列を含む。いくつかの実施形態では、ヒトFc配列は、IgG配列を含む。いくつかの実施形態では、IgG配列は、IgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4から選択される。いくつかの実施形態では、IgG配列は、IgG1配列である。いくつかの実施形態では、IgG1配列は、配列番号30若しくは31、又はその断片を含む。いくつかの実施形態では、IgG配列は、IgG2配列である。いくつかの実施形態では、IgG2配列は、配列番号29、又はその断片を含む。
いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、EGKSSGSGS(配列番号23)及び(GS)(配列番号25)を構成する群から選択される。
いくつかの実施形態は、ペプチドテザーは、(GS)(配列番号24)、(GS)(配列番号26)、(GS)(配列番号27)、及びGS(配列番号28)からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、野生型CD40Lと比較してCD40ポリペプチドの活性化を増強する。いくつかの実施形態では、CD40ポリペプチドの活性化は、樹状細胞、B細胞、単球及びマクロファージの免疫刺激機能を増強する。いくつかの実施形態では、CD40ポリペプチドの活性化は、野生型CD40Lと比較して増強されたT細胞活性化を含む。いくつかの実施形態では、CD40ポリペプチドの活性化は、野生型CD40Lと比較して増強された樹状細胞活性化を含む。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、野生型CD40Lと比較して抗腫瘍活性を増強する。
別の態様では、本明細書に提供されるのは、本明細書に開示される2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体である。いくつかの実施形態では、二量体は、ホモ二量体である。いくつかの実施形態では、二量体は、Fc単量体ペプチドの会合によって形成される。
更に別の態様では、本明細書に提供されるのは、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドである。
更に別の態様では、本明細書に提供されるのは、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドを含むベクターである。
更に別の態様では、本明細書に提供されるのは、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドを含むベクターを含む宿主細胞である。
更に別の態様では、本明細書に提供されるのは、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドを含む宿主細胞である。
更に別の態様では、本明細書に提供されるのは、医薬的に許容される担体と、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニット、及び(b)Fc単量体ペプチドを含む単鎖三量体CD40L融合タンパク質と、を含む医薬組成物である。
更に別の態様では、本明細書に提供されるのは、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むキットである。
一態様では、本明細書に提供されるのは、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L融合タンパク質を提供するための手段を含むシステムである。別の態様では、本明細書に提供されるのは、各々が(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む、2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体を提供するための手段を含むシステムである。
一態様では、本明細書に提供されるのは、CD40ポリペプチドを活性化する方法であって、CD40ポリペプチドを本明細書に開示される単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質と接触させることを含み、当該単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が結合時にCD40ポリペプチドを活性化する、方法である。別の態様では、本明細書に提供されるのは、CD40ポリペプチドを活性化する方法であって、CD40ポリペプチドを本明細書に開示される2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体と接触させることを含み、当該単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質の二量体が結合時にCD40ポリペプチドを活性化する、方法である。更に別の態様では、本明細書に提供されるのは、T細胞を活性化する方法であって、本明細書に開示される単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質の存在下で、T細胞を抗原提示細胞と接触させることを含み、抗原提示細胞がCD40ポリペプチドを発現し、当該単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、CD40ポリペプチドへの結合時にT細胞を活性化する、方法である。更に別の態様では、本明細書に提供されるのは、T細胞を活性化する方法であって、本明細書に開示される2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体の存在下で、T細胞を抗原提示細胞と接触させることを含み、抗原提示細胞がCD40ポリペプチドを発現し、当該単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質の二量体が、CD40ポリペプチドへの結合時にT細胞を活性化する、方法である。いくつかの実施形態では、当該抗原提示細胞は、T細胞に抗原を提示する。更に別の態様では、本明細書に提供されるのは、樹状細胞を活性化する方法であって、CD40ポリペプチドを本明細書に開示される単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質と接触させることを含み、当該単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、CD40ポリペプチドへの結合時に樹状細胞を活性化する、方法である。更に別の態様では、本明細書に提供されるのは、樹状細胞を活性化する方法であって、CD40ポリペプチドを本明細書に開示される2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体と接触させることを含み、当該単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質の二量体が、CD40ポリペプチドへの結合時に樹状細胞を活性化する、方法である。
いくつかの実施形態では、この方法は、インビトロで行われる。いくつかの実施形態では、この方法は、インビボで行われる。いくつかの実施形態では、接触させることは、医薬的に許容される担体及び単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む医薬組成物を投与することを更に含む。いくつかの実施形態では、接触させることは、先天性抗腫瘍免疫応答を増強する。
一態様では、本明細書に提供されるのは、対象におけるがんを治療する方法であって、治療有効量の、本明細書に開示される単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を対象に投与することを含む、方法である。別の態様では、本明細書に提供されるのは、対象におけるがんを治療する方法であって、治療有効量の、本明細書に開示される2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体を対象に投与することを含む、方法である。
いくつかの実施形態では、本方法は、医薬的に許容される担体と、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質と、を含む医薬組成物を投与することを更に含む。いくつかの実施形態では、治療は、先天性抗腫瘍免疫応答を増強する。いくつかの実施形態では、本方法は、第2の療法の共投与を更に含む。いくつかの実施形態では、当該がんは、黒色腫、中皮腫、進行性固形腫瘍及びリンパ腫からなる群から選択される。
一態様では、本明細書に提供されるのは、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片を産生するための方法であって、(a)宿主細胞に、本明細書に開示される単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドを導入することと、(b)単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片を産生する条件下で宿主細胞を培養することと、(c)細胞又は培養物から単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片を回収することと、を含む、方法である。別の態様では、本明細書に提供されるのは、2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体を産生する方法であって、各々が(a)宿主細胞に、本明細書に開示される単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドを導入することと、(b)単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片を産生する条件下で宿主細胞を培養することと、(c)単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片を細胞又は培養物から回収することと、(d)単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片を、二量体化を好む条件下で組み合わせることと、を含む、方法である。別の態様では、本明細書に提供されるのは、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片の医薬組成物を産生する方法であって、本明細書中に開示される単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片を医薬的に許容される担体と組み合わせて、医薬組成物を得ることを含む、方法である。
一態様では、本明細書に提供されるのは、単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドであって、単鎖三量体CD40L融合タンパク質が、ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットを含む、ポリペプチドである。いくつかの実施形態では、CD40Lサブユニットは、CD40L細胞外ドメインの一部を含む。いくつかの実施形態では、CD40Lサブユニットは、配列番号20~22から選択されるいずれか1つの配列、又はその断片を含む。
いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーのうちの少なくとも1つは、EGKSSGSGS(配列番号23)及び(GS)(配列番号25)からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーのうちの少なくとも2つは、EGKSSGSGS(配列番号23)及び(GS)(配列番号25)からなる群から選択される。いくつかの実施形態は、ペプチドリンカーのうちの少なくとも2つは、同じ配列を有する。
いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号35~38から選択されるいずれか1つの配列、又はその断片を含む。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、CD40Lに由来しないペプチド又はポリペプチドと融合されている。
別の態様では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、ペプチドテザーに融合されている。いくつかの実施形態は、ペプチドテザーは、(GS)(配列番号24)、(GS)(配列番号26)、(GS)(配列番号27)、及びGS(配列番号28)からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、ペプチドテザーは、単鎖三量体CD40L融合タンパク質のN末端に融合されている。いくつかの実施形態では、ペプチドテザーは、単鎖三量体CD40L融合タンパク質のC末端に融合されている。
別の態様では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、Fc単量体ペプチドに融合されている。いくつかの実施形態では、Fc単量体ペプチドは、ヒトFc配列を含む。いくつかの実施形態では、ヒトFc配列は、免疫グロブリンIgG、IgA、IgM、IgD、及びIgEから選択される配列を含む。いくつかの実施形態では、ヒトFc配列は、IgG配列を含む。いくつかの実施形態では、IgG配列は、IgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4から選択される。いくつかの実施形態では、IgG配列は、IgG1配列である。いくつかの実施形態では、IgG1配列は、配列番号30若しくは31、又はその断片を含む。いくつかの実施形態では、IgG配列は、IgG2配列である。いくつかの実施形態では、IgG2配列は、配列番号29、又はその断片を含む。
いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、ペプチドテザーを介してFc単量体ペプチドに融合されている。いくつかの実施形態では、ペプチドテザーは、約0~20個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態は、ペプチドテザーは、(GS)(配列番号24)、(GS)(配列番号26)、(GS)(配列番号27)、及びGS(配列番号28)からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、CD40L三量体は、Fc単量体ペプチドのN末端に連結されている。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号1~12から選択されるいずれか1つの配列、又はその断片を含む。いくつかの実施形態では、CD40L三量体は、Fc単量体ペプチドのC末端に連結されている。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号13~19から選択されるいずれか1つの配列、又はその断片を含む。
別の態様では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、野生型CD40Lと比較してCD40ポリペプチドの活性化を増強する。いくつかの実施形態では、CD40ポリペプチドの活性化は、T細胞及び/又はB細胞の免疫刺激機能を増強する。いくつかの実施形態では、CD40ポリペプチドの活性化は、野生型CD40Lと比較して増強されたB細胞、CD4+T細胞、CD8+T細胞、樹状細胞、マクロファージ、ナチュラルキラー細胞、単球、顆粒球、好酸球、及び/又は好中球の活性化を含む。
いくつかの実施形態では、CD40ポリペプチドの活性化は、CD40ポリペプチドの発現を増加させることを含む。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、野生型CD40Lと比較して抗腫瘍活性を増強する。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、野生型CD40Lと比較して炎症促進性活性を増強する。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、野生型CD40Lと比較して感染性病原体のクリアランスを増強する。
別の態様では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、B細胞集団による抗体産生を約10%、約20%、約30%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約100%、約125%、約150%、約175%、約200%、約250%、約300%、約400%、約500%、約600%、約700%、約800%、約900%、又は約1000%増加させる。
別の態様では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、T細胞集団による炎症促進性サイトカインの分泌を増加させる。いくつかの実施形態では、炎症促進性サイトカインは、IL-1、IL-2、IL-6、IL 12、IL-17、IL-22、IL-23、GM-CSF、TNF-α、IFN-γ、又はそれらの任意の組み合わせである。いくつかの実施形態では、サイトカイン産生は、約10%、約20%、約30%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約100%、約125%、約150%、約175%、約200%、約250%、約300%、約400%、約500%、約600%、約700%、約800%、約900%、又は約1000%増加する。
別の態様では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、マクロファージ集団中の貪食性マクロファージの最小パーセンテージを約10%、約20%、約30%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、又は約99%に増加させる。
いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、樹状細胞集団中の抗原提示樹状細胞の最小パーセンテージを約10%、約20%、約30%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、又は約99%に増加させる。
別の態様では、ポリペプチドは、薬剤にコンジュゲートされる。いくつかの実施形態では、薬剤は、放射性同位体、金属キレート剤、酵素、蛍光化合物、生物発光化合物、及び化学発光化合物からなる群から選択される。
別の態様では、本明細書に提供されるのは、単鎖三量体CD40L融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドであって、単鎖三量体CD40L融合タンパク質が、ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットを含む、ポリヌクレオチドである。
別の態様では、本明細書に提供されるのは、単鎖三量体CD40L融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドを含むベクターであって、単鎖三量体CD40L融合タンパク質が、ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットを含む、ベクターである。
別の態様では、本明細書に提供されるのは、単鎖三量体CD40L融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドを含むベクターを含む宿主細胞であって、単鎖三量体CD40L融合タンパク質が、ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットを含む、宿主細胞である。
別の態様では、本明細書に提供されるのは、単鎖三量体CD40L融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドを含む宿主細胞であって、単鎖三量体CD40L融合タンパク質が、ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットを含む、宿主細胞である。
別の態様では、本明細書に提供されるのは、医薬的に許容される担体と、単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドと、を含む医薬組成物であって、単鎖三量体CD40L融合タンパク質が、ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットを含む、医薬組成物である。
別の態様では、本明細書に提供されるのは、単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドを含むキットであって、単鎖三量体CD40L融合タンパク質が、ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットを含む、キットである。
別の態様では、本明細書に提供されるのは、単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドを提供するための手段を含むシステムであって、単鎖三量体CD40L融合タンパク質が、ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットを含む、システムである。
別の態様では、本明細書に提供されるのは、CD40ポリペプチドを発現する標的細胞を活性化するための方法であって、標的細胞を、有効量の、単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドであって、単鎖三量体CD40L融合タンパク質が、ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットを含む、ポリペプチド、又は当該ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドと接触させることを含み、当該単鎖三量体CD40L融合タンパク質が、CD40ポリペプチドへの結合時に標的細胞を活性化する、方法である。
いくつかの実施形態では、標的細胞の活性化は、標的細胞の増殖若しくは成熟の増加として測定される。いくつかの実施形態では、標的細胞の増殖若しくは成熟は、約10%、約20%、約30%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約100%、約125%、約150%、約175%、約200%、約250%、約300%、約400%、約500%、約600%、約700%、約800%、約900%又は約1000%増加する。
いくつかの実施形態では、標的細胞の活性化は、標的細胞の生存期間の延長として測定される。いくつかの実施形態では、標的細胞の生存期間は、約10%、約20%、約30%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約100%、約125%、約150%、約175%、約200%、約250%、約300%、約400%、約500%、約600%、約700%、約800%、約900%又は約1000%増加する。
いくつかの実施形態では、標的細胞は、抗原提示細胞である。いくつかの実施形態では、標的細胞は、ナチュラルキラー細胞、B細胞、樹状細胞、マクロファージ、単球、顆粒球、好酸球、好中球、又はそれらの組み合わせである。
別の態様では、本明細書に提供されるのは、B細胞集団による抗体産生を促進するための方法であって、B細胞を、有効量の、単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドであって、単鎖三量体CD40L融合タンパク質が、ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットを含むポリペプチド、又は当該ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドと接触させることを含む、方法である。
いくつかの実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約10%、約20%、約30%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約100%、約125%、約150%、約175%、約200%、約250%、約300%、約400%、約500%、約600%、約700%、約800%、約900%又は約1000%増加する。
別の態様では、B細胞は、単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドであって、単鎖三量体CD40L融合タンパク質が、ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットを含むポリペプチド、又は当該ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドと、抗原又は抗原をコードするポリヌクレオチドの存在下で接触させられ、B細胞によって産生された抗体が、抗原に特異的に結合する。いくつかの実施形態、本方法は、抗原に応答して抗体を産生することができるメモリーB細胞の形成を更に促進する。
いくつかの実施形態では、ポリペプチド又はポリヌクレオチドは、ワクチン組成物又はアジュバント組成物中にある。いくつかの実施形態では、抗原又は抗原をコードするポリヌクレオチドは、ワクチン組成物中にある。いくつかの実施形態では、抗原は、感染性病原体を起源とするか又はそれに由来する。いくつかの実施形態では、感染性病原体は、ウイルス、細菌、真菌、寄生虫、又はそれらの組み合わせである。いくつかの実施形態では、抗原は、罹患細胞を起源とするか又はそれに由来する。いくつかの実施形態では、罹患細胞は、がん細胞である。いくつかの実施形態では、罹患細胞は、感染性病原体に感染した細胞である。いくつかの実施形態では、感染性病原体は、ウイルス、細菌、真菌、寄生虫、又はそれらの組み合わせである。
いくつかの実施形態では、抗原は、抗原提示細胞によって提示される。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞は、樹状細胞である。いくつかの実施形態では、抗原は、MHCクラスI又はMHCクラスII複合体と会合している。
別の態様では、本明細書に提供されるのは、T細胞集団による炎症促進性サイトカインの分泌を増加させる方法であって、T細胞集団を、有効量の、ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットを含む単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチド、又は当該ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドの存在下で、抗原提示細胞集団と接触させることを含む、方法である。いくつかの実施形態では、サイトカインは、IL-1、IL-2、IL-6、IL 12、IL-17、IL-22、IL-23、GM-CSF、TNF-α、IFN-γ、又はそれらの任意の組み合わせである。いくつかの実施形態では、サイトカイン産生は、約10%、約20%、約30%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約100%、約125%、約150%、約175%、約200%、約250%、約300%、約400%、約500%、約600%、約700%、約800%、約900%又は約1000%増加する。
別の態様では、本明細書に提供されるのは、マクロファージ集団による罹患細胞の貪食作用を増加させる方法であって、罹患細胞、マクロファージ、又は罹患細胞及びマクロファージの両方を、有効量の、ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットを含む単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチド、又は当該ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドと接触させることを含む、方法である。
いくつかの実施形態では、マクロファージ集団中の貪食性マクロファージの最小パーセンテージは、約10%、約20%、約30%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、又は約99%増加する。いくつかの実施形態では、マクロファージによる貪食作用は、第1の蛍光色素で標識されたマクロファージと、第2の蛍光色素で標識された罹患細胞とを共培養することによって測定され、ここで、第1の蛍光色素と第2の蛍光色素は異なる。いくつかの実施形態では、貪食性マクロファージのパーセンテージは、罹患細胞を含むマクロファージのパーセンテージを決定することによって測定される。いくつかの実施形態では、罹患細胞は、がん細胞又は感染性病原体に感染した細胞である。いくつかの実施形態では、感染性病原体は、ウイルス、細菌、真菌、寄生虫、又はそれらの組み合わせである。
別の態様では、本明細書に提供されるのは、樹状細胞集団による抗原提示を増加させる方法であって、樹状細胞を、抗原の存在下で、有効量の、単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチであって、単鎖三量体CD40L融合タンパク質が、ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットを含む、ポリペプチド、又は当該ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドと接触させることを含む、方法である。
いくつかの実施形態では、樹状細胞集団中の抗原を提示する樹状細胞の最小パーセンテージは、約10%、約20%、約30%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、又は約99%増加する。いくつかの実施形態では、樹状細胞による抗原提示は、第1の蛍光色素で標識されたマクロファージと、第2の蛍光色素で標識された罹患細胞とを共培養することによって測定され、ここで、第1の蛍光色素と第2の蛍光色素は異なる。いくつかの実施形態では、抗原を提示する樹状細胞のパーセンテージは、樹状細胞集団中の抗原と共局在化する樹状細胞のパーセンテージを決定することによって測定される。
いくつかの実施形態では、抗原は、感染性病原体を起源とするか又はそれに由来する。いくつかの実施形態では、感染性病原体は、ウイルス、細菌、真菌、寄生虫、又はそれらの組み合わせである。いくつかの実施形態では、抗原は、罹患細胞を起源とするか又はそれに由来する。いくつかの実施形態では、罹患細胞は、がん細胞である。いくつかの実施形態では、罹患細胞は、感染性病原体に感染した細胞である。いくつかの実施形態では、感染性病原体は、ウイルス、細菌、真菌、寄生虫、又はそれらの組み合わせである。
いくつかの実施形態では、ポリペプチド又はポリヌクレオチドは、ワクチン組成物又はアジュバント組成物中にある。いくつかの実施形態では、抗原又は抗原をコードするポリヌクレオチドは、ワクチン組成物中にある。
別の態様では、本明細書に提供されるのは、標的細胞によるCD40ポリペプチドの発現を増加させる方法であって、標的細胞を、有効量の、単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドであって、単鎖三量体CD40L融合タンパク質が、ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットを含む、ポリペプチド、又は当該ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドと接触させることを含む、方法である。
いくつかの実施形態では、標的細胞は、罹患細胞である。いくつかの実施形態では、罹患細胞は、がん細胞である。いくつかの実施形態では、罹患細胞は、感染性病原体に感染した細胞である。いくつかの実施形態では、感染性病原体は、ウイルス、細菌、真菌、寄生虫、又はそれらの組み合わせである。
いくつかの実施形態では、標的細胞は、免疫細胞である。いくつかの実施形態では、標的細胞は、抗原提示細胞である。いくつかの実施形態では、標的細胞は、ナチュラルキラー細胞、B細胞、樹状細胞、マクロファージ、単球、顆粒球、好酸球、好中球、又はそれらの組み合わせである。
いくつかの実施形態では、罹患細胞集団は、約10%、約20%、約30%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、又は約99%減少する。
別の態様では、本明細書に提供されるのは、罹患細胞集団を取り囲む組織に炎症促進性環境を形成する方法であって、組織を、有効量の、単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドであって、単鎖三量体CD40L融合タンパク質が、ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットを含む、ポリペプチド、又は当該ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドと接触させることを含む、方法である。
いくつかの実施形態では、活性化B細胞、CD4+T細胞、CD8+T細胞、樹状細胞、マクロファージ、ナチュラルキラー細胞、単球、顆粒球、好酸球、及び/又は好中球の組織中での浸潤が増加する。
いくつかの実施形態では、炎症促進性サイトカインの濃度が組織中で増加する。いくつかの実施形態では、炎症促進性サイトカインは、IL-1、IL-2、IL-6、IL 12、IL-17、IL-22、IL-23、GM-CSF、TNF-α、IFN-γ、又はそれらの任意の組み合わせである。
いくつかの実施形態では、抗原提示細胞による罹患細胞を起源とするか又はそれに由来する抗原の提示が組織中で増加する。
いくつかの実施形態では、罹患細胞の貪食作用が組織中で増加する。
いくつかの実施形態では、細胞媒介性細胞傷害性によって誘導される罹患細胞のアポトーシスが組織中で増加する。いくつかの実施形態では、抗体依存性細胞傷害性によって誘導される罹患細胞のアポトーシスが組織中で増加する。
いくつかの実施形態では、罹患細胞集団が組織中で減少する。いくつかの実施形態では、罹患細胞集団は、組織中で約10%、約20%、約30%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、又は約99%減少する。
いくつかの実施形態では、この方法は、インビトロ又はインビボで行われる。
別の態様では、本明細書に提供されるのは、対象における罹患細胞を排除する方法であって、有効量の、単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドであって、単鎖三量体CD40L融合タンパク質が、ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットを含む、ポリペプチド、又は当該ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを投与することを含む、方法である。
いくつかの実施形態では、罹患細胞は、CD40ポリペプチドを発現しない。いくつかの実施形態では、罹患細胞は、CD40ポリペプチドを発現する。いくつかの実施形態では、罹患細胞は、がん細胞である。いくつかの実施形態では、罹患細胞は、感染性病原体に感染した細胞である。いくつかの実施形態では、感染性病原体は、ウイルス、細菌、真菌、寄生虫、又はそれらの組み合わせである。
別の態様では、本明細書に提供されるのは、がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療する方法であって、有効量の、単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドであって、単鎖三量体CD40L融合タンパク質が、ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットを含む、ポリペプチド、又は当該ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを投与することを含む、方法である。いくつかの実施形態では、治療は、先天性、体液性又は細胞媒介性抗腫瘍免疫応答を増強する。いくつかの実施形態では、本方法は、第2の療法の共投与を更に含む。いくつかの実施形態では、がんは、黒色腫、中皮腫、進行性固形腫瘍及びリンパ腫からなる群から選択される。
別の態様では、本明細書に提供されるのは、感染症の治療を必要とする対象における感染症を治療する方法であって、有効量の、単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドであって、単鎖三量体CD40L融合タンパク質が、ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットを含む、ポリペプチド、又は当該ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを投与することを含む、方法である。いくつかの実施形態では、治療は、先天性、体液性又は細胞媒介性抗感染免疫応答を増強する。
いくつかの実施形態では、ポリペプチド又はポリヌクレオチドは、対象における感染症を予防するためのワクチン組成物と共投与される。いくつかの実施形態では、ポリペプチド又はポリヌクレオチドは、ワクチン組成物と同時的又は逐次的に共投与される。
4.図面の簡単な説明
前述の発明の概要、並びに本出願の特定の実施形態の以下の詳細な説明は、添付図面とともに読んだときにより深く理解されるであろう。しかしながら、本出願は、図面に示される実施形態そのものに限定されないことを理解するべきである。
三量体CD40L Fc融合タンパク質の例の概略図を示す。図1Aは、テザー長、リンカー長、及び融合の配向に対処するように分子が設計された、CD40L三量体設計最適化の図を示す。図1Bは、Fc単量体ペプチドに融合されたCD40L三量体(丸で囲んだ)を含有する単鎖融合タンパク質である「Mono Fc」分子の図を示し、ここで、Fcは、この分子の二量体形成を排除する変異をそのCH3ドメインに含有する。 三量体CD40L Fc融合タンパク質の例の概略図を示す。図1Aは、テザー長、リンカー長、及び融合の配向に対処するように分子が設計された、CD40L三量体設計最適化の図を示す。図1Bは、Fc単量体ペプチドに融合されたCD40L三量体(丸で囲んだ)を含有する単鎖融合タンパク質である「Mono Fc」分子の図を示し、ここで、Fcは、この分子の二量体形成を排除する変異をそのCH3ドメインに含有する。 プロテインA精製後のFc上のCD40L三量体の単分散性を示す。図2Aは、TPP000161222のSDS-PAGEゲル(左パネル)及びSECクロマトグラム(右パネル)を示し、図2Bは、TPP000182983のSDS-PAGEゲル及びSECクロマトグラムを示す。 プロテインA精製後のFc上のCD40L三量体の単分散性を示す。図2Aは、TPP000161222のSDS-PAGEゲル(左パネル)及びSECクロマトグラム(右パネル)を示し、図2Bは、TPP000182983のSDS-PAGEゲル及びSECクロマトグラムを示す。 分析用超遠心分離(analytical ultra-centrifugation、AUC)によって測定されたサイズ排除クロマトグラフィー後のTPP000182983の単分散性を示す。全てのサンプルは2連でアッセイした(n=2)。タンパク質は主に約7秒で流れ、主要な種の群は98%である。<1%の低分子量種(LMWS)、<2%の二量体、及び<1%の高分子量種(high molecular weight species、HMWS)も存在する。 CD40アゴニストのCD40への結合を示す。図4Aは、Meso Scale Discovery(MSD)生物発光アッセイを用いて測定されたCD40L三量体のCD40Rへの結合を示す。図4Bは、表面プラズモン共鳴(surface plasmon resonance、SPR)を用いて測定されたTPP000182983のCD40Rへの結合を示す。図4Cは、表面プラズモン共鳴(SPR)を用いて測定されたTPP000161222のCD40Rへの結合を示す。 CD40アゴニストのCD40への結合を示す。図4Aは、Meso Scale Discovery(MSD)生物発光アッセイを用いて測定されたCD40L三量体のCD40Rへの結合を示す。図4Bは、表面プラズモン共鳴(surface plasmon resonance、SPR)を用いて測定されたTPP000182983のCD40Rへの結合を示す。図4Cは、表面プラズモン共鳴(SPR)を用いて測定されたTPP000161222のCD40Rへの結合を示す。 CD40アゴニストのCD40への結合を示す。図4Aは、Meso Scale Discovery(MSD)生物発光アッセイを用いて測定されたCD40L三量体のCD40Rへの結合を示す。図4Bは、表面プラズモン共鳴(surface plasmon resonance、SPR)を用いて測定されたTPP000182983のCD40Rへの結合を示す。図4Cは、表面プラズモン共鳴(SPR)を用いて測定されたTPP000161222のCD40Rへの結合を示す。 図5AにおけるHEK-Blueレポーターアッセイ、図5Bにおける単球由来樹状細胞活性化アッセイ、及び図5Cにおける架橋抗体処理を伴わない成熟樹状細胞活性化アッセイを用いて試験したCD40L三量体の機能的活性を示す。 図5AにおけるHEK-Blueレポーターアッセイ、図5Bにおける単球由来樹状細胞活性化アッセイ、及び図5Cにおける架橋抗体処理を伴わない成熟樹状細胞活性化アッセイを用いて試験したCD40L三量体の機能的活性を示す。 図5AにおけるHEK-Blueレポーターアッセイ、図5Bにおける単球由来樹状細胞活性化アッセイ、及び図5Cにおける架橋抗体処理を伴わない成熟樹状細胞活性化アッセイを用いて試験したCD40L三量体の機能的活性を示す。 CD86活性化マーカー(図6A)、CD40活性化マーカー(図6B)、CD83活性化マーカー(図6C)、HLA-DR活性化マーカー(図6D)、及びPDL1活性化マーカー(図6E)を使用した、樹状細胞活性化アッセイを用いたCD40L三量体Fcの機能的活性の評価を示す。 CD86活性化マーカー(図6A)、CD40活性化マーカー(図6B)、CD83活性化マーカー(図6C)、HLA-DR活性化マーカー(図6D)、及びPDL1活性化マーカー(図6E)を使用した、樹状細胞活性化アッセイを用いたCD40L三量体Fcの機能的活性の評価を示す。 CD86活性化マーカー(図6A)、CD40活性化マーカー(図6B)、CD83活性化マーカー(図6C)、HLA-DR活性化マーカー(図6D)、及びPDL1活性化マーカー(図6E)を使用した、樹状細胞活性化アッセイを用いたCD40L三量体Fcの機能的活性の評価を示す。 CD86活性化マーカー(図6A)、CD40活性化マーカー(図6B)、CD83活性化マーカー(図6C)、HLA-DR活性化マーカー(図6D)、及びPDL1活性化マーカー(図6E)を使用した、樹状細胞活性化アッセイを用いたCD40L三量体Fcの機能的活性の評価を示す。 CD86活性化マーカー(図6A)、CD40活性化マーカー(図6B)、CD83活性化マーカー(図6C)、HLA-DR活性化マーカー(図6D)、及びPDL1活性化マーカー(図6E)を使用した、樹状細胞活性化アッセイを用いたCD40L三量体Fcの機能的活性の評価を示す。 CD8+T細胞(図7A)及びCD4+T細胞(図7B)に対する、CD40アゴニスト及びCEFペプチドの存在下でmoDCから生じたT細胞応答を示す。 CD8+T細胞(図7A)及びCD4+T細胞(図7B)に対する、CD40アゴニスト及びCEFペプチドの存在下でmoDCから生じたT細胞応答を示す。
5.詳細な記述
本開示は、一部には、T細胞及び樹状細胞活性化の増強をもたらす、好ましい生物物理学的特性及び増強されたCD40活性化を有する単一CD40L Fc融合タンパク質の驚くべき発見に基づく。したがって、本発明の組成物及び方法は、CD40-CD40L経路を標的とする新規かつ改善された治療ストラテジのための道を提供する。
「背景技術」において、また、本明細書全体を通じて、各種刊行物、論文及び特許が引用又は記載され、これらの参照文献の各々はその全容が参照により本明細書に組み込まれる。本明細書に含まれる文書、操作、材料、デバイス、物品などの考察は、本発明の前後関係を与えるためのものである。かかる考察は、これらの事物のいずれか又は全てが、開示又は特許請求されるいずれかの発明に対する先行技術の一部を構成することを容認するものではない。
特に規定のない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者に一般的に理解されるのと同じ意味を有する。そうでない場合、本明細書で使用される特定の用語は、本明細書に記載される意味を有する。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用するとき、単数形「a」、「an」及び「the」は、特に文脈上明らかでない限り、複数の指示対象物を含むことに留意する必要がある。
特に明記しない限り、本明細書に記載される濃度又は濃度範囲などのあらゆる数値は、全ての場合において、用語「約」によって修飾されているものとして理解されるべきである。したがって、数値は、通常、記載される値の±10%を含む。例えば、1mg/mLの濃度は0.9mg/mL~1.1mg/mLを含む。同様に、1%~10%(w/v)の濃度範囲は0.9%(w/v)~11%(w/v)を含む。本明細書で使用するとき、数値範囲の使用は、文脈上そうでない旨が明確に示されない限り、その範囲内の整数及び値の分数を含む、全ての可能な部分範囲、その範囲内の全ての個々の数値を明示的に含む。
別途記載のない限り、一連の要素に先行する用語「少なくとも」は、一連の全ての要素を指すと理解されるべきである。
当業者であれば、単なる通常の実験手順を使用するだけで、本明細書に記載した本発明の特定の実施形態に対して多くの均等物を認識するか、又は確認することができよう。かかる均等物は、本発明によって包含されることが意図される。
本明細書で使用するとき、用語「備える(comprises)、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」、「含有する(contains)」、若しくは「含有する(containing)」、又はこれらの任意の他の変形は、述べられている整数又は整数群を含むことが意図されるが、これら以外の他の整数又は整数群を除外するものではなく、非排他的又は非制限的であることが意図されることが理解されよう。例えば、一連の要素を含む組成物、混合物、プロセス、方法、物品、又は装置は、必ずしもそれらの要素のみに限定されるものではなく、明示的に列挙されない、又はかかる組成物、混合物、プロセス、方法、物品、若しくは装置に本来存在しない他の要素を含んでもよい。更に、明示的に反対に明記されない限り、「又は」は包括的な「又は」を指すものであり、排他的な「又は」を指すものではない。例えば、条件A又はBは、Aが真であり(又は存在する)かつBが偽である(又は存在しない)場合、Aが偽であり(又は存在しない)かつBが真である(又は存在する)場合、並びにA及びBの両方が真である(又は存在する)場合、のいずれか1つによって満たされる。
本明細書に使用される場合、複数の列挙された要素間の「及び/又は」という接続的な用語は、個々の及び組み合わされた選択肢の両方を包含するものとして理解される。例えば、2つの要素が「及び/又は」によって接続される場合、第1の選択肢は、第2の要素なしに第1の要素が適用可能であることを指す。第2の選択肢は、第1の要素なしに第2の要素が適用可能であることを指す。第3の選択肢は、第1及び第2の要素が一緒に適用可能であることを指す。これらの選択肢のうちのいずれか1つが、その意味に含まれ、したがって、本明細書に使用される用語「及び/又は」の要件を満たすことが理解される。選択肢のうちの2つ以上の同時適用性もまた、その意味に含まれ、したがって、用語「及び/又は」の要件を満たすことが理解される。
本明細書で使用するとき、用語「からなる(consists of)」、又は「からなる(consist of)」若しくは「からなる(consisting of)」などの変形は、明細書及び特許請求の範囲全体にわたって使用されるとき、任意の列挙された整数又は整数群を包含するが、追加の整数又は整数群が、指定の方法、構造、又は組成物に追加されないことを示す。
本明細書で使用されるとき、用語「から本質的になる(consists essentially of)」、又は「から本質的になる(consist essentially of)」若しくは「から本質的になる(consisting essentially of)」などの変形は、明細書及び特許請求の範囲全体にわたって使用されるとき、任意の列挙された整数又は整数群を包含し、任意選択で、指定の方法、構造、又は組成物の基本的又は新規の特性を実質的に変化させない任意の列挙された整数又は整数群も包含することを示す。M.P.E.P.§2111.03を参照されたい。
本明細書で使用するとき、「対象」は、任意の動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくはヒトを意味する。本明細書で使用される場合、用語「哺乳動物」は、あらゆる哺乳動物を包含する。哺乳動物の例としては、ウシ、ウマ、ヒツジ、ブタ、ネコ、イヌ、マウス、ラット、ウサギ、モルモット、サル、ヒトなどが挙げられるが、これらに限定されない。具体的な実施形態では、対象は、ヒトである。ある特定の実施形態では、対象は、その治療を必要としている対象である。
本明細書で使用される場合、「治療する」、「治療」、又は「治療すること」という用語は、特定の疾患、障害、及び/又は状態の1つ若しくは2つ以上の症状又は特徴を部分的に又は完全に緩和する、改善する、軽減する、阻害する、予防する、その発症を遅延させる、その重症度を減少する、及び/又はその発生率を減少するために使用される任意の方法を指す。治療は、疾患に関連する病状を発症するリスクを減少させる目的で、疾患の徴候を示さない、及び/又は疾患の初期徴候のみを示す対象に投与され得る。
好ましい本発明の構成要素の寸法又は特徴を指すときに本明細書で使用される「約」、「およそ」、「概ね」、「実質的に」などの用語は、当業者には理解されるように、記載の寸法/特徴が厳密な境界又はパラメータではなく、機能的に同じ又は類似する、それらからのわずかな相違を除外するものではないことを示すことも理解すべきである。最小値では、数値パラメータを含むこのような参照は、当該技術分野において受け入れられている数学的及び工業的原理(例えば、四捨五入、測定、又は他の系統誤差、製作公差など)を使用すると、最下位の桁は変化しない変形形態を含むであろう。
2つ若しくは3つ以上の核酸又はポリペプチド配列の文脈における用語「同一である」又はパーセント「同一性」は、以下の配列比較アルゴリズムのうちの1つを使用して又は目視検査によって測定したとき、一致が最大になるように比較及び位置合わせさせた場合に同じである、又は特定のパーセント分の同じであるアミノ酸残基若しくはヌクレオチドを有する、2つ若しくは3つ以上の配列又はサブ配列を指す。
配列比較のために、典型的には1つの配列は、試験配列がそれに対して比較される参照配列として機能する。配列比較アルゴリズムを使用する場合、試験及び参照配列がコンピュータに入力され、必要に応じて、サブ配列座標が指定され、配列アルゴリズムプログラムパラメータが指定される。次いで、配列比較アルゴリズムは、指定されたプログラムパラメータに基づいて、参照配列に対する試験配列の配列同一性パーセントを計算する。
比較のための配列の最適なアラインメントは、例えば、Smith&Waterman,Adv.Appl.Math.2:482(1981)のローカルホモロジアルゴリズム、Needleman&Wunsch,J.Mol.Biol.48:443(1970)のホモロジアラインメントアルゴリズム、Pearson&Lipman,Proc.Nat’l.Acad.Sci.USA85:2444(1988)の類似性検索方法、これらのアルゴリズムのコンピュータ化された実装(Wisconsin Genetics Software Package,Genetics Computer Group、575 Science Dr.,Madison,WIにおけるGAP、BESTFIT、FASTA、及びTFASTA)、又は目視検査(全般的には、Current Protocols in Molecular Biology,F.M.Ausubel et al.,eds.,Current Protocols,a joint venture between Greene Publishing Associates,Inc.and John Wiley&Sons,Inc.,(1995 Supplement)(Ausubel)を参照されたい)によって行うことができる。
配列同一性パーセント及び配列類似性を求めるのに好適なアルゴリズムの例は、それぞれ、Altschul et al.,(1990)J.Mol.Biol.215:403-410及びAltschul et al.,(1997)Nucleic Acids Res.25:3389-3402に記載されているBLAST及びBLAST2.0アルゴリズムである。BLAST分析を行うためのソフトウェアは、国立生物工学情報センター(National Center for Biotechnology Information)を通じて公的に入手可能である。このアルゴリズムは、最初に、データベース配列における同じ長さのワードと位置合わせしたときに一致するか、又はいくつかの正の値の閾値スコアTを満たすかのいずれかの、クエリ配列における長さWの短いワードを特定することによって、高スコア配列対(high scoring sequence pair、HSP)を特定することを含む。Tは、隣接ワードスコア閾値(Altschul et al.、上記)と称される。これらの初期隣接ワードヒットは、それを含有するより長いHSPを見つけるために検索を開始するためのシードとして機能する。次いで、累積アライメントスコアを増加させることができる限り、各配列に沿ってワードヒットを両方向に延長する。
ヌクレオチド配列については、パラメータM(一致する残基の対についてのリワードスコア、常に0より大きい)及びパラメータN(不一致の残基についてのペナルティスコア、常に0より小さい)を使用して累積スコアを計算する。アミノ酸配列については、スコアリングマトリックスを使用して累積スコアを計算する。累積アライメントスコアがその最大獲得値から量Xだけ低下したとき、1つ又は2つ以上の負のスコアリング残基のアラインメントの蓄積により、累積スコアがゼロ以下になったとき、又はいずれかの配列の末端に達したときに、各方向におけるワードヒットの延長が停止される。BLASTアルゴリズムのパラメータW、T、及びXが、アラインメントの感度及び速度を決定する。BLASTNプログラム(ヌクレオチド配列について)は、デフォルトとして、11のワード長(W)、10の期待値(E)、M=5、N=-4、及び両方の鎖の比較を使用する。アミノ酸配列については、BLASTPプログラムは、デフォルトとして、3のワード長(W)、10の期待値(E)、及びBLOSUM62スコアリングマトリックスを使用する(Henikoff&Henikoff,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:10915(1989)を参照されたい)。
配列同一性パーセントを計算することに加えて、BLASTアルゴリズムは、2つの配列間の類似性の統計解析も行う(例えば、Karlin&Altschul,Proc.Nat’l.Acad.Sci.USA 90:5873-5787(1993)を参照されたい)。BLASTアルゴリズムによって提供される類似性の1つの尺度は、最小合計確率(P(N))であり、これは、2つのヌクレオチド配列間又は2つのアミノ酸配列間の一致が偶然に生じる確率の指標を提供する。例えば、核酸は、試験核酸と参照核酸との比較における最小合計確率が、約0.1未満、より好ましくは約0.01未満、最も好ましくは約0.001未満である場合、参照配列に類似しているとみなされる。
2つの核酸配列又はポリペプチドが実質的に同一であることの更なる指標は、以下に記載されるように、第1核酸によりコード化されるポリペプチドが、第2核酸によりコード化されるポリペプチドと免疫学的に交差反応性であることである。したがって、ポリペプチドは、典型的には、第2ポリペプチドと実質的に同一であり、例えば、2つのペプチドは保存的置換によってのみ異なる。2つの核酸配列が実質的に同一である別の指標は、2つの分子がストリンジェントな条件下で互いにハイブリダイズすることである。
本明細書で使用するとき、用語「ポリヌクレオチド」は、同義的に「核酸分子」、「ヌクレオチド」、又は「核酸」とも称され、非修飾RNA若しくはDNA又は修飾RNA若しくはDNAであってもよい、任意のポリリボヌクレオチド又はポリデオキシリボヌクレオチドを指す。「ポリヌクレオチド」としては、一本鎖及び二本鎖DNA、一本鎖及び二本鎖の領域の混合物であるDNA、一本鎖及び二本鎖RNA、並びに一本鎖及び二本鎖の領域の混合物であるRNA、一本鎖又はより典型的には二本鎖又は一本鎖及び二本鎖の領域の混合物であってもよいDNA及びRNAを含むハイブリッド分子が挙げられるが、これらに限定されない。加えて、「ポリヌクレオチド」は、RNA若しくはDNA又はRNA及びDNAの両方を含む三本鎖領域を指す。ポリヌクレオチドという用語には、1つ又は2つ以上の修飾された塩基を含有するDNA又はRNA、及び安定性又は他の理由により修飾された骨格を有するDNA又はRNAも含まれる。「修飾された」塩基は、例えば、トリチル化塩基及び異常な塩基、例えば、イノシンを含む。様々な修飾をDNA及びRNAに行うことができる。したがって、「ポリヌクレオチド」は、典型的には天然に認められるポリヌクレオチドの化学的、酵素的又は代謝的に修飾された形態、並びにウイルス及び細胞のDNA及びRNAの特徴を有する化学的形態を包含する。「ポリヌクレオチド」はまた、比較的短い核酸鎖(多くの場合、オリゴヌクレオチドと称される)も包含する。
「コード(すること)」という用語は、ヌクレオチドの特定された配列(例えば、rRNA、tRNA及びmRNA)又はアミノ酸の特定された配列のいずれかを有する、生物学的プロセスにおける他のポリマー及び巨大分子の合成のためのテンプレートとして機能する、遺伝子、cDNA、又はmRNAなどのポリヌクレオチド中のヌクレオチドの特異的配列の固有の特性、並びにそれから生じる生物学的特性を指す。したがって、細胞又は他の生物系において、遺伝子に対応するmRNAの転写及び翻訳がタンパク質を産生する場合、その遺伝子、cDNA、又はRNAは、タンパク質をコードする。ヌクレオチド配列がmRNA配列と同一であり、配列表に通常提供されるコード鎖と、遺伝子又はcDNAの転写の鋳型として使用される非コード鎖とはいずれも、その遺伝子又はcDNAのタンパク質又は他の生成物をコードするとして言及することができる。
別途記載のない限り、「アミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列」(又は同等な句)は、互いの縮重型であるヌクレオチド配列、及び同じアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列全てを包含する。タンパク質又はRNAをコードするヌクレオチド配列という句はまた、いくつかの場合においてそのタンパク質をコードするヌクレオチド配列がイントロンを含有し得る程度にイントロンを包含し得る。
本明細書で使用するとき、用語「ベクター」は、別の核酸セグメントを機能的に挿入することによってそのセグメントの複製又は発現を行うことができるレプリコンのことである。
本明細書で使用するとき、用語「宿主細胞」は、本発明の核酸分子を含む細胞を指す。「宿主細胞」は、例えば、初代細胞、培養中の細胞、又は細胞株由来の細胞のいずれのタイプの細胞であってもよい。一実施形態では、「宿主細胞」は、本明細書に開示される核酸分子をトランスフェクトした細胞である。別の実施形態では、「宿主細胞」は、かかるトランスフェクトされた細胞の子孫又は潜在的な子孫である。細胞の後代は、例えば、後続の世代で生じる可能性のある変異若しくは環境の影響、又は宿主細胞ゲノムへの核酸分子の組み込みによって、親細胞と同一である場合もあり、同一ではない場合もある。
本明細書で使用するとき、用語「発現」は、遺伝子産物の生合成を指す。この用語は、遺伝子のRNAへの転写を包含する。この用語はまた、RNAの1つ又は2つ以上のポリペプチドへの翻訳も包含し、全ての天然に生じる、転写後及び翻訳後修飾も更に包含する。発現される分子は、宿主細胞の細胞質内、細胞培養の増殖培地などの細胞外環境中に存在し得るか、又は細胞膜に固定され得る。
本明細書で使用するとき、用語「ペプチド」、「ポリペプチド」、又は「タンパク質」は、アミノ酸から構成される分子を指すことができ、当業者によってタンパク質として認識され得る。本明細書では、アミノ酸残基の従来の1文字又は3文字コードが使用される。用語「ペプチド」、「ポリペプチド」、及び「タンパク質」は、任意の長さのアミノ酸のポリマーを指すために、本明細書において互換的に使用することができる。ポリマーは、直鎖又は分岐鎖であってもよく、修飾されたアミノ酸を含むことができ、かつ非アミノ酸により中断されてもよい。この用語はまた、天然に修飾されているか、又は介入によって修飾されているアミノ酸ポリマー、例えば、ジスルフィド結合形成、グリコシル化、脂質化、アセチル化、リン酸化、又は任意の他の操作若しくは修飾、例えば、標識成分とのコンジュゲートを包含する。また、例えば、アミノ酸の1つ又は2つ以上の類似体(例えば、非天然アミノ酸などを含む)を含有するポリペプチド、並びに当該技術分野において既知である他の修飾も定義内に含まれる。
本明細書に記載のペプチド配列は、通常の慣習に従って記載され、ペプチドのN末端領域は左側にあり、C末端領域は右側にある。アミノ酸の異性体形態は既知であるが、別途明示的に示されない限り、示されるのはアミノ酸のL型である。
本明細書で使用するとき、「抗体」又は「免疫グロブリン」という用語は、広義で使用され、かつヒト、ヒト化、複合、及びキメラ抗体、並びにモノクローナル又はポリクローナルである抗体断片を含む。一般に、抗体は、特定の抗原に対する結合特異性を示すタンパク質又はペプチド鎖である。天然に存在する抗体は、定常ドメイン及び可変ドメインに折り畳まれた2つの重鎖及び2つの軽鎖からなるY型分子である。重鎖及び軽鎖並びに重鎖及び軽鎖のそれぞれの中の定常領域及び可変領域を含む抗体構造は周知である。すなわち、重鎖及び軽鎖定常ドメインに加えて、抗体は、軽鎖可変領域(VL)及び重鎖可変領域(VH)で構成される抗原結合領域を含有し、これらの領域の各々が、3つのドメイン(すなわち、相補性決定領域1(complementarity determining region 1、CDR1)、CDR2、及びCDR3)を含有する。「CDR」は、免疫グロブリン(Ig又は抗体)VH β-シートフレームワークの非フレームワーク領域内の3つの超可変領域のうちの1つ(HCDR1、HCDR2、若しくはHCDR3)、又は抗体VL β-シートフレームワークの非フレームワーク領域内の3つの超可変領域のうちの1つ(LCDR1、LCDR2、若しくはLCDR3)を指す。免疫グロブリンは、重鎖定常ドメインのアミノ酸配列に応じて5つの主なクラス(すなわち、IgA、IgD、IgE、IgG、及びIgM)に割り当てることができる。IgA及びIgGは、アイソタイプのIgA1、IgA2、IgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4として更に細分類される。
用語「定常領域」又は「定常ドメイン」は、抗原に対する抗体の結合に直接関与しないが、Fc受容体との相互作用などの様々なエフェクター機能を示す軽鎖及び重鎖のカルボキシ末端部分を指す。この用語は、抗原結合部位を含有する可変領域である免疫グロブリンの他の部分と比較してより保存されたアミノ酸配列を有する免疫グロブリン分子の部分を指す。定常領域は、重鎖のCH1、CH2、及びCH3領域、並びに軽鎖のCL領域を含有してもよい。
「Fc領域」という用語は、抗体の定常領域のカルボキシ末端部分を指し、重鎖のCH2及びCH3領域を包含する。2つのCH3ドメインは互いに相互作用してホモ二量体を形成し、Fcの二量体化をもたらす。
本明細書で使用される場合、「Fc単量体」又は「mFc」又は「Fc単量体ペプチド」という用語は、重鎖のCH2及びCH3領域、又はその一部からなる単量体Fc領域のカルボキシ末端部分を含む分子を指す。いくつかの実施形態では、Fc単量体ペプチドは、ヒトFc配列を含む。いくつかの実施形態では、ヒトFc配列は、免疫グロブリンIgG、IgA、IgM、IgD、及びIgEから選択される配列を含む。一実施形態では、ヒトFc配列は、IgG配列を含む。いくつかの実施形態では、IgG配列は、IgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4から選択される。いくつかの実施形態では、IgG配列は、IgG1配列である。いくつかの実施形態では、IgG1配列は、配列番号30若しくは31、又はその断片を含む。一実施形態では、IgG1配列は、配列番号30、又はその断片を含む。別の実施形態では、IgG1配列は、配列番号31、又はその断片を含む。いくつかの実施形態では、IgG配列は、IgG2配列である。いくつかの実施形態では、IgG2配列は、配列番号29、又はその断片を含む。
本明細書に提供される単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、5つの主要なクラス又は対応するサブクラスのいずれかのFc単量体ペプチドを含むことができる。具体的な実施形態では、本明細書に提供されるFc単量体ペプチドは、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4である。更なる実施形態では、本明細書に提供されるFc単量体ペプチドは、ヒトIgG1及びヒトIgG2アイソタイプである。更なる実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質のFc単量体ペプチド成分は、サイレンシングされたエフェクター機能を有する。
したがって、本明細書に提供される単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、カッパ又はラムダ軽鎖定常ドメインに対応するFc単量体ペプチドを含有することができる。特定の実施形態によれば、本明細書に開示される単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、ラット又はヒト抗体由来の重鎖及び/又は軽鎖定常領域を有するFc単量体を含む。
本明細書で使用するとき、用語「モノクローナル抗体」は、実質的に均質な抗体の集団から得られる抗体を指し、すなわち、集団を構成する個々の抗体は、微量に存在し得る自然発生変異を除いて同一である。本明細書に開示されるモノクローナル抗体は、ハイブリドーマ法、ファージディスプレイ技術、単一リンパ球遺伝子クローニング技術、又は組換えDNA法によって作製することができる。例えば、モノクローナル抗体は、トランスジェニック非ヒト動物、例えば、トランスジェニックマウス又はラットから得られるB細胞を含むハイブリドーマによって生成され得、ヒト重鎖導入遺伝子及び軽鎖導入遺伝子を含むゲノムを有する。したがって、本明細書において提供される単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、モノクローナル抗体由来のFc単量体を含むことができる。
本明細書で使用するとき、用語「単鎖抗体」は、約15~約20個のアミノ酸の短いペプチドによって接続される重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含む、この分野において従来既知の単鎖抗体を指す。したがって、本明細書に提供される単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、単鎖抗体由来のFc単量体を含むことができる。
本明細書で使用するとき、用語「ヒト抗体」は、ヒトによって産生される抗体、又は当該技術分野において既知である任意の技術を使用して作製される、ヒトによって産生される抗体に対応するアミノ酸配列を有する抗体を指す。ヒト抗体のこの定義は、インタクトな若しくは完全長の抗体、その断片、並びに/又は少なくとも1つのヒト重鎖及び/若しくは軽鎖ポリペプチドを含む抗体を含む。したがって、本明細書に提供される単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、ヒト抗体由来のFc単量体を含むことができる。
本明細書で使用するとき、用語「ヒト化抗体」とは、抗体の抗原結合特性が保持されるが、人体における抗原の抗原性が低下するように、修飾により配列相同性をヒト抗体のものに増加させた非ヒト抗体を意味する。したがって、本明細書において提供される単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、ヒト化抗体由来のFc単量体を含むことができる。
本明細書で使用するとき、「CD40リガンド」又は「CD40L」という用語は、腫瘍壊死因子受容体(tumor necrosis factor receptor、TNFR)スーパーファミリーの共刺激メンバーであるCD40/TNFRSF5に対するリガンドとして機能するタンパク質、又はタンパク質の断片を指す。特定のCD40L配列は、UniProtなどの公的にアクセス可能なデータベースから、例えばUniProtアクセッション番号P29965で得ることができる。CD40Lは、細胞外ドメイン、ストーク領域、膜貫通ヘリックス、及び短い細胞質ドメインからなる。CD40Lの活性は、βシート、αヘリックスループ、及びβシートから構成されるサンドイッチ構造を特徴とする215アミノ酸の細胞外ドメインに位置する。この構造は、CD40Lの三量体化を可能にする。CD40Lという用語は更に、少なくとも約50、少なくとも55、少なくとも60、少なくとも65、少なくとも70、少なくとも75、少なくとも80、少なくとも85、少なくとも90、少なくとも95、少なくとも98又は少なくとも99%の配列同一性及びCD40に対するリガンドとして機能する能力を有する少なくとも約を有するポリペプチド又はその任意の断片を包含する。CD40Lという用語は、完全長CD40L及びその任意の断片、例えば、CD40Lの細胞外ドメイン部分を包含する。この用語は更に、可溶性CD40L(sCD40L)を包含し、これは異なる疾患状況において報告されており、単量体及び多量体形態で存在し得る。本開示による単鎖三量体CD40L融合タンパク質又は単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質の文脈において、個々のCD40L成分は、「CD40Lサブユニット」と呼ばれる。一緒に融合された3つのCD40Lサブユニットからなる融合タンパク質の部分はまた、「CD40L三量体」と称され得る。
本明細書中で使用される場合、用語「融合タンパク質」は、同じ天然に存在するポリペプチド中に存在しない配列を作製するために一緒に連結された2つ又は3つ以上のペプチドセグメントを含むタンパク質又はポリペプチドを指す。
本明細書中で使用される場合、用語「単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質」は、本明細書中に記載され、図1に示されるように、3つのCD40Lサブユニットに一般的に連結される(必要に応じて、本明細書中に記載されるようなペプチドテザーを介して)単量体Fc領域(mFc)を含むタンパク質を指す。特に、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、Fc単量体ペプチドのN末端又はC末端のいずれかにペプチドテザーで連結された直鎖状CD40L三量体を形成するために、柔軟なペプチドリンカーで互いに連結された3つのCD40L細胞外ドメイン(extracellular domain、ECD)又はその断片からなる。したがって、異なる実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、CD40L三量体のC末端又はN末端Fc融合物のいずれかであり得る。
いくつかの実施形態では、CD40L三量体は、Fc単量体ペプチドのN末端に連結されている。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号1~12から選択されるいずれか1つの配列、又はその断片を含む。
一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号1を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号2を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号3を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号4を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号5を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号6を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号7を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号8を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号9を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号10を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号11を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号12を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号1の断片を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号2の断片を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号3の断片を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号4の断片を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号5の断片を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号6の断片を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号7の断片を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号8の断片を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号9の断片を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号10の断片を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号11の断片を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号12の断片を含む。
いくつかの実施形態では、CD40L三量体は、Fc単量体ペプチドのC末端に連結されている。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号13~19から選択されるいずれか1つの配列、又はその断片を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号16又はその断片を含む。
一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号13を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号14を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号15を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号16を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号17を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号18を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号19を含む。
一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号13の断片を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号14の断片を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号15の断片を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号16の断片を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号17の断片を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、SEQ ID NO:18の断片を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号19の断片を含む。
いくつかの実施形態では、CD40リガンドサブユニットは、CD40L細胞外配列の一部を含む。いくつかの実施形態では、CD40Lサブユニットは、配列番号20~22から選択されるいずれか1つの配列、又はその断片を含む。
一実施形態では、CD40Lサブユニットは、配列番号20の断片を含む。別の実施形態では、CD40Lサブユニットは、配列番号21の断片を含む。別の実施形態では、CD40Lサブユニットは、配列番号22の断片を含む。
一実施形態では、CD40Lサブユニットは、配列番号20を含む。別の実施形態では、CD40Lサブユニットは、配列番号21を含む。別の実施形態では、CD40Lサブユニットは、配列番号22を含む。
いくつかの場合では、2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、ホモ二量体Fc融合タンパク質又はヘテロ二量体Fc融合タンパク質を形成することができ、後者が好ましい。一実施形態では、2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、ホモ二量体Fc融合タンパク質を形成する。一実施形態では、2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、ヘテロ二量体Fc融合タンパク質を形成する。いくつかの場合では、ヘテロ二量体Fc融合タンパク質の一方の単量体は、Fc単量体ペプチド又はその断片のみを含み、他方の単量体は、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質である。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、参照又は野生型Fc単量体と比較して、1つ又は2つ以上のアミノ酸置換を有するバリアントFc単量体を含み得る。いくつかの場合では、ヘテロ二量体Fc融合タンパク質の一方の単量体は、Fc単量体ペプチド又はその断片、及び受容体、リガンド又は他の結合パートナーなどのCD40L以外のタンパク質ドメインである。したがって、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、二重特異性分子であるヘテロ二量体Fc融合タンパク質の成分であり得る。
用語「二重特異性分子」は、各々が標的タンパク質、リガンド又はそれらの断片を特異的に結合することができる2つの結合ドメインを有する分子を指す。したがって、二重特異性分子は、別のタンパク質に特異的に結合することができる非抗体タンパク質、リガンド及びその断片(組換え抗原を含む)である結合ドメインを含むことができる。一実施形態では、二重特異性分子は、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含むことができる。
「結合(binds)」又は「結合すること(binding)」という用語は、例えば、複合体を形成することを含む分子間の相互作用を指す。用語「結合ドメイン」は、別の分子又はリガンドとの特異的結合相互作用に関与する分子の一部分を指す。相互作用は、例えば、水素結合、イオン結合、疎水性相互作用、及び/又はファンデルワールス相互作用を含む非共有相互作用であり得る。複合体には、共有結合若しくは非共有結合、相互作用、又は力によって一緒に保持された2つ又は3つ以上の分子の結合も含まれ得る。抗体の単一の抗原結合部位と、抗原などの標的分子の単一のエピトープとの間の非共有相互作用全体の強さが、そのエピトープに対する抗体又は機能的断片の親和性である。一価の抗原に対する結合分子(例えば、抗体)の解離速度(koff)と会合速度(kon)との比(koff/kon)は、解離定数Kであり、親和性とは逆の関係にある。K値が低いほど、結合分子の親和性は高くなる。Kの値は、結合分子及びそれらのリガンド(すなわち、抗体及び抗原)の異なる複合体によって様々であり、kon及びkoffの両方に依存する。1×10-7M以下、例えば、1×10-8M以下、5×10-9M以下、1×10-9M以下、5×10-10M以下、又は1×10-10M以下のKDで標的に特異的に結合することができる結合ドメイン。本明細書において提供される結合分子の解離定数Kは、本明細書で提供されている任意の方法、又は当業者に周知である任意の他の方法を使用して決定することができる。1つの結合部位での親和性は、必ずしも結合分子とその結合パートナーとの間の相互作用の真の強さを反映するものではない。
本明細書に記載されている結合分子に関連して、「に結合する」、「に特異的に結合する」などの用語、及び類似の用語も本明細書では互換的に使用され、ポリペプチドなどの抗原に特異的に結合する抗原結合ドメインの結合分子を指す。抗原に結合する、又は抗原に特異的に結合する結合分子又は抗原結合ドメインは、関連する抗原と交差反応することがある。特定の実施形態では、抗原に結合する、又は抗原に特異的に結合する結合分子又は抗原結合ドメインは、他の抗原と交差反応しない。抗原に結合するか、又は抗原に特異的に結合する結合分子又は抗原結合ドメインは、例えば、イムノアッセイ、Octet(登録商標)、Biacore(登録商標)、又は当業者に既知である他の技術によって特定することができる。いくつかの実施形態では、結合分子又は抗原結合ドメインは、ラジオイムノアッセイ(radioimmunoassay、RIA)及び酵素結合免疫吸着アッセイ(enzyme linked immunosorbent assay、ELISA)などの実験技術を用いて決定された任意の交差反応性抗原よりも高い親和性で抗原に結合する場合、抗原に結合する又は抗原に特異的に結合する。典型的には、特異的又は選択的な反応は、バックグラウンドのシグナル又はノイズの少なくとも2倍であり、バックグラウンドの10倍を超える場合がある。結合特異性に関する考察については、例えば、Fundamental Immunology 332-36(Paul ed.,2d ed.1989)を参照されたい。特定の実施形態では、「非標的」タンパク質に対する結合分子又は抗原結合ドメインの結合の程度は、例えば、蛍光活性化細胞選別(fluorescence activated cell sorting、FACS)分析又はRIAによって決定されたとき、その特定の標的抗原に対する結合分子又は抗原結合ドメインの結合の約10%未満である。「特異的結合」、「に特異的に結合する」、又は「に特異的な」などの用語は、非特異的な相互作用とは測定可能なほど異なる結合を意味する。特異的結合は、例えば、概ね結合活性を有していない類似構造の分子である対照分子の結合と比較して、分子の結合を決定することによって測定することができる。例えば、特異的結合は、標的に類似した対照分子、例えば、過剰な非標識標的との競合によって決定することができる。この場合、標識標的のプローブへの結合が、過剰な非標識標的によって競合的に阻害される場合、特異的結合が示される。抗原に結合する結合分子又は抗原結合ドメインには、その結合分子が、例えば、抗原を標的とした診断薬として有用であるように、十分な親和性で抗原に結合可能なものが含まれる。特定の実施形態では、抗原に結合する結合分子又は抗原結合ドメインは、800nM、600nM、550nM、500nM、300nM、250nM、100nM、50nM、10nM、5nM、4nM、3nM、2nM、1nM、0.9nM、0.8nM、0.7nM、0.6nM、0.5nM、0.4nM、0.3nM、0.2nM、又は0.1nM以下の平衡解離定数(K)を有する。特定の実施形態では、結合分子又は抗原結合ドメインは、異なる種に由来する抗原間(例えば、ヒトとオナガザル(cyno)種との間)で保存されている抗原のエピトープに結合する。
「結合親和性」とは、概して、分子の単一の結合部位(例えば、CD40Lなどの結合タンパク質)と、その結合パートナー(例えば、CD40/TNFRSF5)との間の非共有相互作用の総和の強さを指す。別段の記載がない限り、本明細書で使用するとき、「結合親和性」は、結合対(例えば、抗体及び抗原)のメンバー間の1:1の相互作用を反映する固有の結合親和性を指す。結合分子Xのその結合パートナーYに対する親和性は、概ね平衡解離定数(K)で表すことができる。親和性は、本明細書に記載されているものを含む、当該技術分野において既知である一般的な方法で測定することができる。低親和性抗体は、概ね抗原とゆっくり結合し、容易に解離する傾向があるが、高親和性抗体は、概ね抗原とより速く結合し、より長く結合を維持する傾向がある。結合親和性を測定する様々な方法が当該技術分野において既知であり、そのいずれもが本開示の目的のために使用することができる。具体的な例示的実施形態としては、以下のものが挙げられる。一実施形態では、「K」又は「K値」は、当該技術分野において既知であるアッセイによって、例えば、結合アッセイによって測定することができる。Kは、例えば、目的の抗体のFabバージョン及びその抗原を用いて行われるRIAで測定され得る(Chen et al.,1999,J.Mol Biol 293:865-81)。また、バイオレイヤー干渉法(biolayer interferometry、BLI)又は表面プラズモン共鳴法(SPR)を用いて、Octet(登録商標)(Octet(登録商標)Red96系など)又はBiacore(登録商標)(Biacore(登録商標)TM-2000やBiacore(登録商標)TM-3000など)で、K又はK値を測定することができる。また、「オンレート」又は「会合の速度」又は「会合速度」又は「kon」は、例えば、Octet(登録商標)Red96、Biacore(登録商標)TM-2000、又はBiacore(登録商標)TM-3000のシステムを用いて、上述したバイオレイヤー干渉法(BLI)又は表面プラズモン共鳴法(SPR)という同じ手法で測定することができる。
特定の実施形態では、結合分子又は抗原結合ドメインは、ネイティブCDR残基が、所望の特異性、親和性、及び能力を有するラクダ、マウス、ラット、ウサギ、又は非ヒト霊長類など非ヒト種(例えば、ドナー抗体)の対応するCDRからの残基に置き換えられている、ヒト免疫グロブリン(例えば、レシピエント抗体)からの配列を含む非ヒト(例えば、ラクダ科、ネズミ科、非人霊長類)抗体の「ヒト化」形態の部分を含み得る。いくつかの場合では、ヒト免疫グロブリン配列の1つ又は2つ以上のFR領域残基が、対応する非ヒト残基に置き換えられる。更に、ヒト化抗体は、レシピエント抗体又はドナー抗体で見出されない残基を含むことができる。これらの修飾は、抗体の性能を更に改良するために行われる。ヒト化抗体の重鎖又は軽鎖は、少なくとも1つ又は2つ以上の可変領域の実質的に全てを含むことができ、その場合、CDRの全て又は実質的に全てが非ヒト免疫グロブリンのものに対応し、FRの全て又は実質的に全てがヒト免疫グロブリン配列のものである。特定の実施形態では、ヒト化抗体は、免疫グロブリン定常領域(Fc)、典型的には、ヒト免疫グロブリンの少なくとも一部分を含む。更なる詳細については、Jones et al.,1986,Nature 321:522-25、Riechmann et al.,1988,Nature 332:323-29、Presta,1992,Curr.Op.Struct.Biol.2:593-96、Carter et al.,1992,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:4285-89、米国特許第6,800,738号、同第6,719,971号、同第6,639,055号、同第6,407,213号、及び同第6,054,297号を参照されたい。
本明細書に記載又は参照されている技術及び手順には、当業者が概ねよく理解しているもの、及び/又は当業者が従来の手法を用いて通常採用しているもの、例えば、Sambrook et al:A Laboratory Manual(3d ed.2001)、Current Protocols in Molecular Biology(Ausubel et al.eds.,2003)、Therapeutic Monoclonal Antibodies:From Bench to Clinic(An ed.2009)、Monoclonal Antibodies:Methods and Protocols(Albitar ed.2010)、及びAntibody Engineering Vols 1 and 2(Kontermann and Dubel eds.,2d ed.2010)に記載されている広く利用されている手法などが含まれる。
本明細書中で特に定義されていない限り、本明細書で使用されている技術用語及び科学用語は、当業者によって通常理解される意味を有する。この明細書を解釈するために、以下の用語の説明が適用され、必要に応じて、単数形で使用される用語は複数形も含まれ、その逆もまた同様である。記載された用語の任意の説明が、参照により本明細書に組み込まれる任意の文書と矛盾する場合、以下に記載された用語の説明が優先されるものとする。
一態様では、本明細書で提供されるのは、単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドである。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、柔軟なペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、3つのCD40L ECDドメイン、又はその断片を含む。特定の実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質の各CD40Lサブユニットは、以下から選択されるいずれか1つの配列を含む。
一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質のCD40Lサブユニットは、配列番号20又はその断片を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質のCD40Lサブユニットは、配列番号21又はその断片を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質のCD40Lサブユニットは、配列番号22又はその断片を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質のCD40Lサブユニットは、配列番号33又はその断片を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質のCD40Lサブユニットは、配列番号34又はその断片を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質のCD40Lサブユニットは、配列番号20を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質のCD40Lサブユニットは、配列番号21を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質のCD40Lサブユニットは、配列番号22を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質のCD40Lサブユニットは、配列番号33を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質のCD40Lサブユニットは、配列番号34を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質のCD40Lサブユニットは、配列番号20の断片を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質のCD40Lサブユニットは、配列番号21の断片を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質のCD40Lサブユニットは、配列番号22の断片を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質のCD40Lサブユニットは、配列番号33の断片を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質のCD40Lサブユニットは、配列番号34の断片を含む。
一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号20のアミノ酸配列を有するCD40Lサブユニットを含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有するCD40Lサブユニットを含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号22のアミノ酸配列を有するCD40Lサブユニットを含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号33のアミノ酸配列を有するCD40Lサブユニットを含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号34のアミノ酸配列を有するCD40Lサブユニットを含む。
一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号20のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号20のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号20のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号20のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号22のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号22のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号33のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、を含む。
一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号20のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号20のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号20のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号20のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号20のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。
一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号22のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号22のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号22のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号22のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号22のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。
一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号33のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号33のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号33のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号33のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号33のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号34のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号34のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号34のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号34のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号34のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。
一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号20のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号20のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号20のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号20のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号20のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号22のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号22のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号22のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号22のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号22のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号33のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号33のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号33のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号33のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号33のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号34のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号34のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号34のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号34のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号34のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。
一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号20のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号20のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号20のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号20のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号20のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号22のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号22のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号22のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号22のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号22のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号33のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号33のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号33のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号33のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号33のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号34のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号34のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号34のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号34のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号34のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。
一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号20のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号20のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号20のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号20のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号20のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号22のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号22のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号22のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号22のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号22のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号33のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号33のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号33のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号33のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号33のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号34のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号34のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号34のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号34のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号34のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。
一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号20のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号20のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号20のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号20のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号20のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号22のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号22のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号22のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号22のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号22のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号33のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号33のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号33のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号33のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号33のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号34のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号20のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号34のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号21のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号34のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号22のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号34のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号33のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号34のアミノ酸配列を有する第1のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第2のCD40Lサブユニットと、配列番号34のアミノ酸配列を有する第3のCD40Lサブユニットと、を含む。
いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、直鎖状CD40L三量体を形成するために、柔軟なペプチドリンカーによって互いに連結された3つのCD40Lサブユニットを含む。特定の実施形態では、融合タンパク質中のCD40Lサブユニットを連結する柔軟なペプチドリンカーは、EGKSSGSGS(配列番号23)及び(GS)(配列番号39)からなる群から選択されるいずれか1つの配列を含み、式中、nは1~20の整数である。いくつかの実施形態では、整数は1である。いくつかの実施形態では、整数は2である。いくつかの実施形態では、整数は3である。いくつかの実施形態では、整数は4である。いくつかの実施形態では、整数は5である。いくつかの実施形態では、整数は6である。いくつかの実施形態では、整数は7である。いくつかの実施形態では、整数は8である。いくつかの実施形態では、整数は9である。いくつかの実施形態では、整数は10である。いくつかの実施形態では、整数は11である。いくつかの実施形態では、整数は12である。いくつかの実施形態では、整数は13である。いくつかの実施形態では、整数は14である。いくつかの実施形態では、整数は15である。いくつかの実施形態では、整数は16である。いくつかの実施形態では、整数は17である。いくつかの実施形態では、整数は18である。いくつかの実施形態では、整数は19である。いくつかの実施形態では、整数は20である。
一実施形態では、柔軟なリンカーは、EGKSSGSGS(配列番号23)を含む。一実施形態可撓性リンカーは、(GS)(配列番号25)を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号23を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号25を含む。
いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列EGKSSGSGS(配列番号23)を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、EGKSSGSGS(配列番号23)と少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、少なくとも50%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、少なくとも55%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、少なくとも60%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、少なくとも65%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、少なくとも70%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、少なくとも80%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、少なくとも85%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、少なくとも98%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは100%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列(GS)(配列番号39)を含むか、又は配列(GS)(配列番号39)と少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、若しくは少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、少なくとも50%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、少なくとも55%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、少なくとも60%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、少なくとも65%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、少なくとも70%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、少なくとも80%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、少なくとも85%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、少なくとも98%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは100%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
特定の実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、以下の表に示される配列から選択されるいずれか1つの配列を含み、ここで、下線部分はリンカー配列に対応する。
一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号35を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号36を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号37を含む。別の実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、配列番号38を含む。
いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質はまた、より大きな融合タンパク質を生成するために、異種ペプチド又はポリペプチド(又はその断片、例えば、約10、約20、約30、約40、約50、約60、約70、約80、約90、又は約100個のアミノ酸のポリペプチドに)に組換え的に融合され得る。したがって、いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、CD40Lに由来しない異種ペプチド又はポリペプチド(本出願において時には「非CD40L」ペプチド又はポリペプチドと称される)に融合されたCD40L三量体を含むポリペプチドである。CD40L三量体と非CD40Lペプチド又はポリペプチドとの間の連結は、直接であってもよいし、柔軟なペプチドテザーを介してもよい。いくつかの実施形態では、非CD40Lペプチド又はポリペプチドは、CD40L三量体のN末端に融合されている。いくつかの実施形態では、非CD40Lペプチド又はポリペプチドは、CD40L三量体のC末端に融合されている。
したがって、一態様では、本明細書で提供されるのは、非CD40Lペプチド又はポリペプチドに、直接又は柔軟なペプチドテザーを介して融合されたCD40L三量体を含む融合タンパク質である。いくつかの実施形態では、融合タンパク質の非CD40L部分は、Fc単量体ペプチドを含む。
本明細書に提供されるのは、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質である。
本明細書で提供されるとき、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、IgG抗体由来のFc領域を含むことができる。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4抗体由来のFc領域を含み得る。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、IgG1抗体由来のFc領域を含み得る。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、IgG2抗体由来のFc領域を含み得る。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、IgG3抗体由来のFc領域を含み得る。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、IgG4抗体由来のFc領域を含み得る。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、Fc受容体の結合を無効にし、かつ抗体依存性細胞傷害(antibody directed cellular cytotoxicity、ADCC)エフェクター機能を無効にする重要な変異を有する遺伝子操作を受けたFcドメインを有するサイレントFc領域又は修飾Fc領域であるFc単量体を含み得る。
いくつかの実施形態では、融合タンパク質の三量体CD40L部分は、Fc領域のC末端に遺伝的に融合されているか、又は化学的にコンジュゲートされている。いくつかの実施形態では、融合タンパク質の三量体CD40L部分は、Fc領域のN末端に遺伝的に融合されているか、又は化学的にコンジュゲートされている。
いくつかの実施形態では、Fc単量体ペプチドは、ペプチドテザーによってCD40L三量体に共有結合されている。
本明細書で使用される場合、「テザー」又は「ペプチドテザー」という用語は、融合タンパク質の三量体CD40L部分をFc単量体ペプチドに連結するアミノ酸配列を指す。いくつかの実施形態では、ペプチドテザーは、0~20個のアミノ酸(両端の値を含む)を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドテザーは、0~1個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドテザーは、約0~5個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドテザーは、約0~10個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドテザーは、0~15個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドテザーは、約5~10個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドテザーは、約5~15個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドテザーは、約5~20個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドテザーは、10~15個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドテザーは、約10~20個のアミノ酸を含む。対照的に、「リンカー」又は「ペプチドリンカー」という用語は、CD40Lサブユニットを互いに連結して三量体を形成するアミノ酸配列を指す。
一実施形態では、融合タンパク質の三量体CD40L部分をFc単量体ペプチドに連結するペプチドテザーは、配列(GS)(配列番号40)を有し、式中、nは0~20の整数である。いくつかの実施形態では、整数は1である。いくつかの実施形態では、整数は2である。いくつかの実施形態では、整数は3である。いくつかの実施形態では、整数は4である。いくつかの実施形態では、整数は5である。いくつかの実施形態では、整数は6である。いくつかの実施形態では、整数は7である。いくつかの実施形態では、整数は8である。いくつかの実施形態では、整数は9である。いくつかの実施形態では、整数は10である。いくつかの実施形態では、整数は11である。いくつかの実施形態では、整数は12である。いくつかの実施形態では、整数は13である。いくつかの実施形態では、整数は14である。いくつかの実施形態では、整数は15である。いくつかの実施形態では、整数は16である。いくつかの実施形態では、整数は17である。いくつかの実施形態では、整数は18である。いくつかの実施形態では、整数は19である。いくつかの実施形態では、整数は20である。
一実施形態では、柔軟なテザーは、(GS)(配列番号28)モチーフを含まない。一実施形態では、柔軟なテザーは、(GS)(配列番号28)を含む。一実施形態では、柔軟なテザーは、(GS)(配列番号26)を含む。一実施形態では、柔軟なテザーは、(GS)(配列番号24)を含む。一実施形態では、柔軟なリンカーは、(GS)(配列番号27)を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドテザーは、配列番号24を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドテザーは、配列番号26を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドテザーは、配列番号27を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドテザーは、配列番号28を含む。
いくつかの実施形態では、ペプチドテザーは、(GS)(配列番号40)を含むか、又は(GS)(配列番号40)と少なくとも50、少なくとも55、少なくとも60、少なくとも65、少なくとも70、少なくとも75、少なくとも80、少なくとも85、少なくとも90、少なくとも95、少なくとも98、又は少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、(GS)(配列番号40)と少なくとも50%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、(GS)(配列番号40)と少なくとも55%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、(GS)(配列番号40)と少なくとも60%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、(GS)(配列番号40)と少なくとも65%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、(GS)(配列番号40)と少なくとも70%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、(GS)(配列番号40)と少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、(GS)(配列番号40)と少なくとも80%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、(GS)(配列番号40)と少なくとも85%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、(GS)(配列番号40)と少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、(GS)(配列番号40)と少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、(GS)(配列番号40)と少なくとも98%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、(GS)(配列番号40)と少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、(GS)(配列番号40)と100%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
一実施形態では、CD40Lサブユニットを互いに連結させて融合タンパク質の三量体CD40L部分を形成するペプチドリンカーは、EGKSSGSGS(配列番号23)及び(GS)(配列番号39)からなる群から選択される配列を含む柔軟なリンカーであり得、式中、nは1~20の整数である。いくつかの実施形態では、整数は1である。いくつかの実施形態では、整数は2である。いくつかの実施形態では、整数は3である。いくつかの実施形態では、整数は4である。いくつかの実施形態では、整数は5である。いくつかの実施形態では、整数は6である。いくつかの実施形態では、整数は7である。いくつかの実施形態では、整数は8である。いくつかの実施形態では、整数は9である。いくつかの実施形態では、整数は10である。いくつかの実施形態では、整数は11である。いくつかの実施形態では、整数は12である。いくつかの実施形態では、整数は13である。いくつかの実施形態では、整数は14である。いくつかの実施形態では、整数は15である。いくつかの実施形態では、整数は16である。いくつかの実施形態では、整数は17である。いくつかの実施形態では、整数は18である。いくつかの実施形態では、整数は19である。いくつかの実施形態では、整数は20である。一実施形態では、柔軟なリンカーは、EGKSSGSGS(配列番号23)を含む。一実施形態では、柔軟なリンカーは、(GS)(配列番号25)を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号23を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号25を含む。
いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、配列EGKSSGSGS(配列番号23)を含むか、又はEGKSSGSGS(配列番号23)と少なくとも50、少なくとも55、少なくとも60、少なくとも65、少なくとも70、少なくとも75、少なくとも80、少なくとも85、少なくとも90、少なくとも95、少なくとも98、又は少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、EGKSSGSGS(配列番号23)と少なくとも50%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、EGKSSGSGS(配列番号23)と少なくとも55%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、EGKSSGSGS(配列番号23)と少なくとも60%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、EGKSSGSGS(配列番号23)と少なくとも65%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、EGKSSGSGS(配列番号23)と少なくとも70%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、EGKSSGSGS(配列番号23)と少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、EGKSSGSGS(配列番号23)と少なくとも80%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、EGKSSGSGS(配列番号23)と少なくとも85%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、EGKSSGSGS(配列番号23)と少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、EGKSSGSGS(配列番号23)と少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、EGKSSGSGS(配列番号23)と少なくとも98%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、EGKSSGSGS(配列番号23)と少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、EGKSSGSGS(配列番号23)と100%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、(GS)(配列番号39)を含むか、又は(GS)(配列番号39)と少なくとも50、少なくとも55、少なくとも60、少なくとも65、少なくとも70、少なくとも75、少なくとも80、少なくとも85、少なくとも90、少なくとも95、少なくとも98、又は少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、(GS)(配列番号39)と少なくとも50%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、(GS)(配列番号39)と少なくとも55%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、(GS)(配列番号39)と少なくとも60%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、(GS)(配列番号39)と少なくとも65%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、(GS)(配列番号39)と少なくとも70%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、(GS)(配列番号39)と少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、(GS)(配列番号39)と少なくとも80%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、(GS)(配列番号39)と少なくとも85%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、(GS)(配列番号39)と少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、(GS)(配列番号39)と少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、(GS)(配列番号39)と少なくとも98%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、(GS)(配列番号39)と少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、(GS)(配列番号39)と100%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
特定の実施形態では、本開示による融合タンパク質中のFc単量体は、下記から選択されるいずれか1つの配列を含む。
いくつかの実施形態では、CD40L三量体は、Fc単量体ペプチドのN末端に連結されている。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号1~12から選択されるいずれか1つの配列、又はその断片を含む。
一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号1を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号2を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号3を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号4を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号5を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号6を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号7を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号8を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号9を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号10を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号11を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号12を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号1の断片を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号2の断片を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号3の断片を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号4の断片を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号5の断片を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号6の断片を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号7の断片を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号8の断片を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号9の断片を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号10の断片を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号11の断片を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号12の断片を含む。
いくつかの実施形態では、CD40L三量体は、Fc単量体ペプチドのC末端に連結されている。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号13~19から選択されるいずれか1つの配列、又はその断片を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号16又はその断片を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号13を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号14を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号15を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号16を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号17を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号18を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号19を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号13の断片を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号14の断片を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号15の断片を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号16の断片を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号17の断片を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号18の断片を含む。一実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、配列番号19の断片を含む。
いくつかの実施形態では、CD40リガンドサブユニットは、CD40L細胞外配列の一部を含む。いくつかの実施形態では、CD40Lサブユニットは、配列番号20~22から選択されるいずれか1つの配列、又はその断片を含む。一実施形態では、CD40Lサブユニットは、配列番号20を含む。一実施形態では、CD40Lサブユニットは、配列番号21を含む。一実施形態では、CD40Lサブユニットは、配列番号22を含む。一実施形態では、CD40Lサブユニットは、配列番号20の断片を含む。一実施形態では、CD40Lサブユニットは、配列番号21の断片を含む。一実施形態では、CD40Lサブユニットは、配列番号22の断片を含む。
いくつかの場合では、2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、ホモ二量体Fc融合タンパク質又はヘテロ二量体Fc融合タンパク質を形成することができ、後者が好ましい。一実施形態では、2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、ホモ二量体Fc融合タンパク質を形成する。一実施形態では、2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、ヘテロ二量体Fc融合タンパク質を形成する。いくつかの場合では、ヘテロ二量体Fc融合タンパク質の一方の単量体は、Fc単量体ペプチド又はその断片のみを含み、他方の単量体は、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質である。一実施形態では、ヘテロ二量体Fc融合タンパク質の一方の単量体は、Fc単量体ペプチドのみを含み、他方の単量体は、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質である。一実施形態では、ヘテロ二量体Fc融合タンパク質の一方の単量体は、Fc単量体ペプチドの断片のみを含み、他方の単量体は、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質である。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、参照又は野生型Fc単量体と比較して、1つ又は2つ以上のアミノ酸置換を有するバリアントFc単量体を含む。いくつかの実施形態では、ヘテロ二量体Fc融合タンパク質の一方の単量体は、Fc単量体ペプチド又はその断片、及び受容体、リガンド又は他の結合パートナーなどのCD40L以外のタンパク質ドメインを含む。一実施形態では、ヘテロ二量体Fc融合タンパク質の一方の単量体は、Fc単量体ペプチド及びCD40L以外のタンパク質ドメインを含む。一実施形態では、ヘテロ二量体Fc融合タンパク質の一方の単量体は、Fc単量体ペプチドの断片及びCD40L以外のタンパク質ドメインを含む。一実施形態では、CD40L以外のタンパク質ドメインは、受容体である。一実施形態では、CD40L以外のタンパク質ドメインは、リガンドである。一実施形態では、CD40L以外のタンパク質ドメインは、別の結合パートナーである。したがって、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、二重特異性分子であるヘテロ二量体Fc融合タンパク質の成分であり得る。したがって、いくつかの実施形態では、提供されるのは、本明細書に提供される単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二重特異性分子である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるCD40L三量体は、標的抗原に組換え的に融合されているか、又は化学的にコンジュゲートされている(共有結合又は非共有結合コンジュゲーション)。一実施形態では、本明細書に提供されるCD40L三量体は、標的抗原に組換えにより融合されている。一実施形態では、本明細書で提供されるCD40L三量体は、標的抗原に化学的にコンジュゲートされている。一実施形態では、化学的コンジュゲーションは共有結合コンジュゲーションである。一実施形態では、化学的コンジュゲーションは、非共有結合コンジュゲーションである。いくつかの実施形態では、標的抗原は、CD40L三量体のC末端に組換え的に融合されている。他の実施形態では、標的抗原は、CD40L三量体のN末端に組換え的に融合されている。いくつかの実施形態では、CD40L三量体及び標的抗原は、ペプチドテザーを介して共有結合している。
具体的な実施形態では、本明細書に提供されるのは、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)標的抗原と、を含む単鎖三量体CD40L-標的抗原融合タンパク質である。
いくつかの実施形態では、標的抗原は、免疫応答を誘発するためのものである。いくつかの実施形態では、標的抗原は、病原体又は罹患細胞を起源とするか又はそれに由来する。本明細書中で使用される場合、病原体又は罹患細胞を「起源とする」標的抗原は、天然に存在するか又は人工的に作製された条件下で病原体又は罹患細胞によって産生されるネイティブ抗原を指す。病原体又は罹患細胞を起源とする抗原の例としては、インビボ又はインビトロで病原体又は罹患細胞によって発現されるネイティブタンパク質が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書で使用される場合、病原体又は罹患細胞に「由来する」標的抗原とは、それを起源とするネイティブ抗原のバリアントを指す。例えば、タンパク質又はペプチドバリアントは、そのようなタンパク質又はペプチドのネイティブ若しくは未修飾配列のアミノ酸配列に対する1つ又は2つ以上(例えば、約1~約25個、約1~約20個、約1~約15個、約1~約10個、又は約1~約5個)の変化から生じ得る。ネイティブタンパク質のバリアントは、天然に存在し得る(例えば、対立遺伝子バリアント若しくはスプライスバリアント、又は免疫細胞によって断片化若しくはプロセシングされ得る)か、又は人工的に構築され得る。いくつかの実施形態では、標的抗原は、病原体を起源とする。いくつかの実施形態では、標的抗原は、罹患細胞を起源とする。いくつかの実施形態では、標的抗原は、病原体に由来する。いくつかの実施形態では、標的抗原は、罹患細胞に由来する。
いくつかの実施形態では、標的抗原は、感染性病原体、例えばウイルス、細菌、真菌又は寄生生物によって発現されるタンパク質を起源とするか又はそれに由来する。一実施形態では、標的抗原は、感染性病原体によって発現されるタンパク質を起源とする。一実施形態では、標的抗原は、感染性病原体によって発現されるタンパク質に由来する。一実施形態では、病原体は、ウイルスである。別の実施形態では、病原体は、細菌である。一実施形態では、病原体は、真菌である。別の実施形態では、病原体は、寄生虫である。
いくつかの実施形態では、標的抗原は、感染性病原体に感染した罹患宿主細胞によって発現されるタンパク質を起源とするか又はそれに由来する。一実施形態では、標的抗原は、罹患宿主細胞によって発現されるタンパク質を起源とする。一実施形態では、標的抗原は、罹患宿主細胞によって発現されるタンパク質に由来する。いくつかの実施形態では、罹患宿主細胞は、感染性病原体に感染している。一実施形態では、病原体は、ウイルスである。別の実施形態では、病原体は、細菌である。一実施形態では、病原体は、真菌である。別の実施形態では、病原体は、寄生虫である。
いくつかの実施形態では、標的抗原は、感染性病原体によって産生されるタンパク質を起源とするか又はそれに由来する。いくつかの実施形態では、標的抗原は、感染性病原体によって産生されるタンパク質を起源とする。いくつかの実施形態では、標的抗原は、感染性病原体によって産生されるタンパク質に由来する。いくつかの実施形態では、感染性病原体は、病原体による宿主侵入を媒介する。一実施形態では、病原体は、ウイルスである。別の実施形態では、病原体は、細菌である。一実施形態では、病原体は、真菌である。別の実施形態では、病原体は、寄生虫である。
いくつかの実施形態では、標的抗原は、がん細胞又は腫瘍間質細胞によって産生されるタンパク質を起源とするか又はそれに由来する。いくつかの実施形態では、標的抗原は、がん細胞によって産生されるタンパク質を起源とする。いくつかの実施形態では、標的抗原は、腫瘍間質細胞によって産生されるタンパク質を起源とする。いくつかの実施形態では、標的抗原は、がん細胞によって産生されるタンパク質に由来する。いくつかの実施形態では、標的抗原は、腫瘍間質細胞によって産生されるタンパク質に由来する。
具体的な実施形態では、標的抗原は、腫瘍関連抗原(tumor associated antigen、TAA)、又はその抗原断片である。一実施形態では、標的細胞は、TAAである。一実施形態では、標的抗原は、TAAの抗原断片である。
いくつかの実施形態では、標的抗原は、対象の先天性免疫系によって認識される。いくつかの実施形態では、標的抗原は、抗原提示細胞によってプロセシングされ、提示される。いくつかの実施形態では、標的抗原は、インビトロで抗原提示細胞によってプロセシングされ、提示される。いくつかの実施形態では、標的抗原は、インビボで抗原提示細胞によってプロセシングされ、提示される。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞は、B細胞、樹状細胞、マクロファージ、ナチュラルキラー細胞、単球、顆粒球、好酸球、好中球、又はそれらの組み合わせである。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞は、樹状細胞である。.いくつかの実施形態では、抗原提示細胞は、B細胞である。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞は、樹状細胞である。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞は、マクロファージである。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞は、ナチュラルキラー細胞である。.いくつかの実施形態では、抗原提示細胞は、単球である。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞は、顆粒球である。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞は、好酸球である。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞は、好中球である。
いくつかの実施形態では、標的抗原は、細胞の表面上に発現されるタンパク質に由来し、この発現は、細胞をアポトーシスについてマークする(例えば、細胞媒介性細胞傷害性又は抗体依存性細胞傷害性を介して)。
いくつかの実施形態では、標的抗原は、細胞の表面上で発現されるタンパク質に由来する。ある特定の実施形態では、細胞の表面上にマークされるタンパク質は、アポトーシスについて細胞をマークする。いくつかの実施形態では、アポトーシスは、細胞媒介性細胞傷害を介する。他の実施形態では、アポトーシスは、抗体依存性細胞毒性を介する。
いくつかの実施形態では、標的抗原は、細胞の表面上に発現されるタンパク質に由来し、この発現は、細胞を貪食作用についてマークする。いくつかの実施形態では、標的抗原は、対象における循環抗体によって特異的に認識されるタンパク質に由来する。
いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質はまた、例えば、診断薬又は検出可能な薬剤に化学的にコンジュゲートされ得る(共有結合又は非共有結合コンジュゲーション)か、又は組換え的に融合され得る。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、別の分子に化学的にコンジュゲートされる。一実施形態では、コンジュゲーションは、共有結合コンジュゲーションである。別の実施形態では、コンジュゲーションは、非共有結合コンジュゲーションである。一実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、別の分子に組換え的に融合される。いくつかの実施形態では、他の分子は、診断薬である。いくつかの実施形態では、他の分子は、検出可能な薬剤である。特定の実施形態では、本開示の単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、西洋ワサビペルオキシダーゼ、アルカリホスファターゼ、β-ガラクトシダーゼ、又はアセチルコリンエステラーゼなどの様々な酵素;補欠分子族、例えば、限定されないが、ストレプトアビジン/ビオチン及びアビジン/ビオチン;蛍光物質、例えば、限定されないが、ウンベリフェロン、フルオレセイン、フルオレセインイソチオシネート、ローダミン、ジクロロトリアジニルアミンフルオレセイン、ダンシルクロリド、又はフィコエリスリン;発光物質、例えば、限定されないが、ルミノール;生体発光物質、例えば、限定されないが、ルシフェラーゼ、ルシフェリン、又はエクオリン;化学発光物質、例えば、限定されないが、アクリジニウムベースの化合物又はHALOTAG;放射性物質、例えば、限定されないが、ヨウ素(131I、125I、123I、及び121I)、炭素(14C)、硫黄(35S)、トリチウム(H)、インジウム(115In、113In、112In、111In)、テクネチウム(99Tc)、タリウム(201Ti)、ガリウム(68Ga及び67Ga)、パラジウム(103Pd)、モリブデン(99Mo)、キセノン(133Xe)、フッ素(18F)、153Sm、177Lu、159Gd、149Pm、140La、175Yb、166Ho、90Y、47Sc、186Re、188Re、142Pr、105Rh、97Ru、68Ge、57Co、65Zn、85Sr、32P、153Gd、169Yb、51Cr、54Mn、75Se、113Sn、又は117Sn;種々の陽電子放出断層撮影を使用する陽電子放出金属;並びに非放射性常磁性金属イオンが挙げられるが、これらに限定されない、検出可能な物質とカップリングされる。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される融合タンパク質は、精製を容易にするために、ペプチドなどのマーカー又は「タグ」配列と融合させることができる。具体的な実施形態では、マーカー又はタグのアミノ酸配列は、とりわけpQEベクター(例えば、QIAGEN,Inc.を参照されたい)に提供されているタグなどのヘキサヒスチジンペプチドであり、その多くが市販されている。例えば、Gentz et al.,1989,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86:821-24に記載されているように、ヘキサヒスチジンは、融合タンパク質の都合のよい精製を提供する。精製に有用な他のペプチドタグとしては、インフルエンザ血球凝集素タンパク質に由来するエピトープに対応する血球凝集素(「HA」)タグ(Wilsonら,1984,Cell 37:767-78)、及び「FLAG」タグが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
部分(ポリペプチドを含む)を融合又はコンジュゲートさせる方法が既知である(例えば、Arnon et al.,Monoclonal Antibodies for Immunotargeting of Drugs in Cancer Therapy,Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy 243-56(Reisfeld et al.eds.,1985)、Hellstrom et al.,Antibodies for Drug Delivery,Controlled Drug Delivery 623-53(Robinson et al.eds.,2d ed.1987)、Thorpe,Antibody Carriers of Cytotoxic Agents in Cancer Therapy:A Review,Monoclonal Antibodies:Biological and Clinical Applications 475-506(Pinchera et al.eds.,1985)、Analysis,Results,and Future Prospective of the Therapeutic Use of Radiolabeled Antibody in Cancer Therapy,Monoclonal Antibodies for Cancer Detection and Therapy 303-16(Baldwin et al.eds.,1985)、Thorpe et al.,1982,Immunol.Rev.62:119-58、米国特許第5,336,603号、同第5,622,929号、同第5,359,046号、同第5,349,053号、同第5,447,851号、同第5,723,125号、同第5,783,181号、同第5,908,626号、同第5,844,095号、及び同第5,112,946号、欧州特許第307,434号、欧州特許第367,166号、欧州特許第394,827号、国際公開第91/06570号、同第96/04388号、同第96/22024号、同第97/34631号、及び同第99/04813号、Ashkenazi et al.,1991,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,88:10535-39、Traunecker et al.,1988,Nature,331:84-86、Zheng et al.,1995,J.Immunol.154:5590-600、並びにVil et al.,1992,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:11337-41を参照されたい)。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供される単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドは、CD40への結合時にCD40を調節することができる。ある特定の実施形態では、本明細書に提供される単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドは、CD40への結合時にCD40を活性化することができる。
一態様では、CD40は、単鎖三量体CD40L融合タンパク質との結合時に活性化される。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、約4 nM未満のEC50でCD40を活性化する。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、約3 nM未満のEC50でCD40を活性化する。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、約1nM未満のEC50でCD40を活性化する。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、約500pM未満のEC50でCD40を活性化する。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、約100pM未満のEC50でCD40を活性化する。
一態様では、CD40は、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質との結合時に活性化される。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、約4nM未満のEC50でCD40を活性化する。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、約3nM未満のEC50でCD40を活性化する。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、約1nM未満のEC50でCD40を活性化する。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、約500pM未満のEC50でCD40を活性化する。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、約100pM未満のEC50でCD40を活性化する。
特定の実施形態では、EC50は、約1nM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.9nM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.8nM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.7nM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.6nM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.5nM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.4nM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.300nM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.2nM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.19nM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.18nM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.17nM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.16nM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.15nM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.14nM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.13nM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.12nM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.11nM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.1nM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.09nM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.08nM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.07nM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.06nM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.05nM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.04nM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.03nM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.02nM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.01nM未満である。特定の実施形態において。一実施形態では、EC50は、EC50は、約1pM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.9pM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.8pM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.7pM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.6pM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.5pM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.4pM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.300pM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.2pM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.19pM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.18pM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.17pM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.16pM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.15pM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.14pM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.13pM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.12pM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.11pM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.1pM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.09pM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.08pM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.07pM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.06pM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.05pM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.04pM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.03pM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.02pM未満である。一実施形態では、EC50は、約0.01pM未満である。特定の実施形態において。一実施形態では、EC50は、約1000pM未満である。一実施形態では、EC50は、約900pM未満である。一実施形態では、EC50は、約800pM未満である。一実施形態では、EC50は、約700pM未満である。一実施形態では、EC50は、約600pM未満である。一実施形態では、EC50は、約500pM未満である。一実施形態では、EC50は、約400pM未満である。一実施形態では、EC50は、約300pM未満である。一実施形態では、EC50は、約200pM未満である。一実施形態では、EC50は、約190pM未満である。一実施形態では、EC50は、約180pM未満である。一実施形態では、EC50は、約170pM未満である。一実施形態では、EC50は、約160pM未満である。一実施形態では、EC50は、約150pM未満である。一実施形態では、EC50は、約140pM未満である。一実施形態では、EC50は、約130pM未満である。一実施形態では、EC50は、約120pM未満である。一実施形態では、EC50は、約110pM未満である。一実施形態では、EC50は、約100pM未満である。一実施形態では、EC50は、約90pM未満である。一実施形態では、EC50は、約80pM未満である。一実施形態では、EC50は、約70pM未満である。一実施形態では、EC50は、約60pM未満である。一実施形態では、EC50は、約50pM未満である。一実施形態では、EC50は、約40pM未満である。一実施形態では、EC50は、約30pM未満である。一実施形態では、EC50は、約20pM未満である。一実施形態では、EC50は、約10pM未満である。
また本明細書に提供されるのは、CD40ポリペプチドを調節する方法であって、CD40ポリペプチドを、本明細書中に提供される単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドと接触させることを含む、方法である。また本明細書に提供されるのは、CD40ポリペプチドを活性化する方法であって、CD40ポリペプチドを、本明細書中に提供される単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドと接触させることを含む、方法である。
また提供されるのは、CD40ポリペプチドを活性化する方法であって、CD40ポリペプチドを、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質と接触させることを含み、当該単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が結合時にCD40ポリペプチドを活性化する、方法である。
また提供されるのは、CD40ポリペプチドを発現する標的細胞を活性化する方法であって、標的細胞を、本開示による単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドと接触させ、それによって活性化された標的細胞を産生することを含む、方法である。具体的な実施形態では、標的細胞と接触するポリペプチドは、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質であり、ポリペプチドは、CD40への結合時に標的細胞を活性化する。いくつかの実施形態では、活性化された標的細胞は、次に別の細胞を活性化する。いくつかの実施形態では、活性化された標的細胞は、T細胞を活性化する。いくつかの実施形態では、活性化された標的細胞は、T細胞集団を活性化する。
いくつかの実施形態では、標的細胞は、抗原提示細胞である。いくつかの実施形態では、標的細胞は、免疫細胞である。いくつかの実施形態では、標的細胞は、B細胞、ナチュラルキラー細胞、樹状細胞、マクロファージ、単球、顆粒球、好酸球、好中球、又はそれらの組み合わせである。一実施形態では、標的細胞は、樹状細胞である。一実施形態では、標的細胞は、マクロファージである。一実施形態では、標的細胞は、ナチュラルキラー細胞である。一実施形態では、標的細胞は、単球である。一実施形態では、標的細胞は、顆粒球である。一実施形態では、標的細胞は、好酸球である。一実施形態では、標的細胞は、顆粒球である。一実施形態では、標的細胞は、好中球である。いくつかの実施形態では、標的細胞は、ランゲルハンス細胞である。いくつかの実施形態では、標的細胞は、前立腺細胞である。いくつかの実施形態では、標的細胞は、B細胞である。いくつかの実施形態では、標的細胞は、ナイーブB細胞である。いくつかの実施形態では、標的細胞は、メモリーB細胞である。いくつかの実施形態では、標的細胞は、基底呼吸細胞である。
いくつかの実施形態では、活性化された標的細胞は、別の細胞を活性化する。いくつかの実施形態では、活性化された標的細胞は、CD40ポリペプチドを発現しない別の細胞を活性化する。いくつかの実施形態では、活性化された標的細胞は、免疫細胞を活性化する。いくつかの実施形態では、活性化された標的細胞は、T細胞を活性化する。いくつかの実施形態では、活性化された標的細胞は、CD4+T細胞、CD8+T細胞、MAIT、ナチュラルキラー細胞、好中球、又はそれらの組み合わせを活性化する。一実施形態では、活性化された標的細胞は、CD4+T細胞を活性化する。一実施形態では、活性化された標的細胞は、CD8+T細胞を活性化する。一実施形態では、活性化された標的細胞は、MAITを活性化する。一実施形態では、活性化された標的細胞は、ナチュラルキラー細胞を活性化する。一実施形態では、活性化された標的細胞は、好中球を活性化する。
いくつかの実施形態では、標的細胞の活性化は、標的細胞の増殖若しくは成熟の増加として測定される。一実施形態では、標的細胞の活性化は、標的細胞の増殖の増加として測定される。一実施形態では、標的細胞の活性化は、標的細胞の成熟の増加として測定される。特定の実施形態では、標的細胞の増殖若しくは成熟は、約10%、20%、30%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、100%、125%、150%、175%、200%、250%、300%、400%、500%、600%、700%、800%、900%又は1000%増加する。一実施形態では、標的細胞の増殖は、約10~100%増加する。別の実施形態では、標的細胞の増殖は、約100~200%増加する。別の実施形態では、標的細胞の増殖は、約200~300%増加する。別の実施形態では、標的細胞の増殖は、約300~400%増加する。別の実施形態では、標的細胞の増殖は、約400~500%増加する。別の実施形態では、標的細胞の増殖は、約500~600%増加する。別の実施形態では、標的細胞の増殖は、約600~700%増加する。別の実施形態では、標的細胞の増殖は、約700~800%増加する。別の実施形態では、標的細胞の増殖は、約800~900%増加する。別の実施形態では、標的細胞の増殖は、約900~1000%増加する。一実施形態では、標的細胞の増殖は約10%増加する。一実施形態では、標的細胞の増殖は、約20%増加する。一実施形態では、標的細胞の増殖は、約30%増加する。一実施形態では、標的細胞の増殖は、約40%増加する。一実施形態では、標的細胞の増殖は、約45%増加する。一実施形態では、標的細胞の増殖は、約50%増加する。一実施形態では、標的細胞の増殖は、約55%増加する。一実施形態では、標的細胞の増殖は、約60%増加する。一実施形態では、標的細胞の増殖は、約65%増加する。一実施形態では、標的細胞の増殖は、約70%増加する。一実施形態では、標的細胞の増殖は、約75%増加する。一実施形態では、標的細胞の増殖は、約80%増加する。一実施形態では、標的細胞の増殖は、約85%増加する。一実施形態では、標的細胞の増殖は、約90%増加する。一実施形態では、標的細胞の増殖は、約95%増加する。一実施形態では、標的細胞の増殖は、約100%増加する。一実施形態では、標的細胞の増殖は、約125%増加する。一実施形態では、標的細胞の増殖は、約150%増加する。一実施形態では、標的細胞の増殖は、約175%増加する。一実施形態では、標的細胞の増殖は、約200%増加する。一実施形態では、標的細胞の増殖は、約250%増加する。一実施形態では、標的細胞の増殖は、約300%増加する。一実施形態では、標的細胞の増殖は、約400%増加する。一実施形態では、標的細胞の増殖は、約500%増加する。一実施形態では、標的細胞の増殖は、約600%増加する。一実施形態では、標的細胞の増殖は、約700%増加する。一実施形態では、標的細胞の増殖は、約800%増加する。一実施形態では、標的細胞の増殖は、約900%増加する。一実施形態では、標的細胞の増殖は、約1000%増加する。一実施形態では、標的細胞の成熟は、約10~100%増加する。別の実施形態では、標的細胞の成熟は、約100~200%増加する。別の実施形態では、標的細胞の成熟は、約200~300%増加する。別の実施形態では、標的細胞の成熟は、約300~400%増加する。別の実施形態では、標的細胞の成熟は、約400~500%増加する。別の実施形態では、標的細胞の成熟は、約500~600%増加する。別の実施形態では、標的細胞の成熟は、約600~700%増加する。別の実施形態では、標的細胞の成熟は、約700~800%増加する。別の実施形態では、標的細胞の成熟は、約800~900%増加する。別の実施形態では、標的細胞の成熟は、約900~1000%増加する。一実施形態では、標的細胞の成熟は、約10%増加する。一実施形態では、標的細胞の成熟は、約20%増加する。一実施形態では、標的細胞の成熟は、約30%増加する。一実施形態では、標的細胞の成熟は、約40%増加する。一実施形態では、標的細胞の成熟は、約45%増加する。一実施形態では、標的細胞の成熟は、約50%増加する。一実施形態では、標的細胞の成熟は、約55%増加する。一実施形態では、標的細胞の成熟は、約60%増加する。一実施形態では、標的細胞の成熟は、約65%増加する。一実施形態では、標的細胞の成熟は、約70%増加する。一実施形態では、標的細胞の成熟は、約75%増加する。一実施形態では、標的細胞の成熟は、約80%増加する。一実施形態では、標的細胞の成熟は、約85%増加する。一実施形態では、標的細胞の成熟は、約90%増加する。一実施形態では、標的細胞の成熟は、約95%増加する。一実施形態では、標的細胞の成熟は、約100%増加する。一実施形態では、標的細胞の成熟は、約125%増加する。一実施形態では、標的細胞の成熟は、約150%増加する。一実施形態では、標的細胞の成熟は、約175%増加する。一実施形態では、標的細胞の成熟は、約200%増加する。一実施形態では、標的細胞の成熟は、約250%増加する。一実施形態では、標的細胞の成熟は、約300%増加する。一実施形態では、標的細胞の成熟は、約400%増加する。一実施形態では、標的細胞の成熟は、約500%増加する。一実施形態では、標的細胞の成熟は、約600%増加する。一実施形態では、標的細胞の成熟は、約700%増加する。一実施形態では、標的細胞の成熟は、約800%増加する。一実施形態では、標的細胞の成熟は、約900%増加する。一実施形態では、標的細胞の成熟は、約1000%増加する。
いくつかの実施形態では、標的細胞の活性化は、標的細胞の生存期間の延長として測定される。特定の実施形態では、標的細胞の生存期間は、約10%、20%、30%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、100%、125%、150%、175%、200%、250%、300%、400%、500%、600%、700%、800%、900%又は1000%増加する。一実施形態では、標的細胞の生存期間は、約10~100%増加する。別の実施形態では、標的細胞の生存期間は、約100~200%増加する。別の実施形態では、標的細胞の生存期間は、約200~300%増加する。別の実施形態では、標的細胞の生存期間は、約300~400%増加する。別の実施形態では、標的細胞の生存期間は、約400~500%増加する。別の実施形態では、標的細胞の生存期間は、約500~600%増加する。別の実施形態では、標的細胞の生存期間は、約600~700%増加する。別の実施形態では、標的細胞の生存期間は、約700~800%増加する。別の実施形態では、標的細胞の生存期間は、約800~900%増加する。別の実施形態では、標的細胞の生存期間は、約900~1000%増加する。一実施形態では、標的細胞の生存期間は、約10%増加する。一実施形態では、標的細胞の生存期間は、約20%増加する。一実施形態では、標的細胞の生存期間は、約30%増加する。一実施形態では、標的細胞の生存期間は、約40%増加する。一実施形態では、標的細胞の生存期間は、約45%増加する。一実施形態では、標的細胞の生存期間は、約50%増加する。一実施形態では、標的細胞の生存期間は、約55%増加する。一実施形態では、標的細胞の生存期間は、約60%増加する。一実施形態では、標的細胞の生存期間は、約65%増加する。一実施形態では、標的細胞の生存期間は、約70%増加する。一実施形態では、標的細胞の生存期間は、約75%増加する。一実施形態では、標的細胞の生存期間は、約80%増加する。一実施形態では、標的細胞の生存期間は、約85%増加する。一実施形態では、標的細胞の生存期間は、約90%増加する。一実施形態では、標的細胞の生存期間は、約95%増加する。一実施形態では、標的細胞の生存期間は、約100%増加する。一実施形態では、標的細胞の生存期間は、約125%増加する。一実施形態では、標的細胞の生存期間は、約150%増加する。一実施形態では、標的細胞の生存期間は、約175%増加する。一実施形態では、標的細胞の生存期間は、約200%増加する。一実施形態では、標的細胞の生存期間は、約250%増加する。一実施形態では、標的細胞の生存期間は、約300%増加する。一実施形態では、標的細胞の生存期間は、約400%増加する。一実施形態では、標的細胞の生存期間は、約500%増加する。一実施形態では、標的細胞の生存期間は、約600%増加する。一実施形態では、標的細胞の生存期間は、約700%増加する。一実施形態では、標的細胞の生存期間は、約800%増加する。一実施形態では、標的細胞の生存期間は、約900%増加する。一実施形態では、標的細胞の生存期間は、約1000%増加する。
また提供されるのは、T細胞を活性化する方法であって、T細胞を、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質の存在下で、抗原提示細胞と接触させることを含み、抗原提示細胞がCD40ポリペプチドを発現し、当該単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、CD40ポリペプチドへの結合時にT細胞を活性化する、方法である。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞は、T細胞に抗原を提示する。
いくつかの実施形態では、T細胞集団の活性化は、T細胞による炎症促進性サイトカインの分泌の増加によって測定される。いくつかの実施形態では、炎症促進性サイトカインは、IL-1、IL-2、IL-6、IL-12、IL-17、IL-22、IL-23、GM-CSF、TNF-α、IFN-γ、又はそれらの任意の組み合わせから選択される。一実施形態において、サイトカインは、IL-1である。一実施形態において、サイトカインは、IL-2である。一実施形態において、サイトカインは、IL-6である。一実施形態において、サイトカインは、IL-12である。一実施形態において、サイトカインは、IL-17である。一実施形態において、サイトカインは、IL-22である。一実施形態において、サイトカインは、IL-23である。一実施形態において、サイトカインは、GM-CSFである。一実施形態において、サイトカインは、TNF-αである。一実施形態において、サイトカインは、IFN-γである。
いくつかの実施形態では、抗原提示細胞は、T細胞に抗原を提示する。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質による抗原提示細胞の活性化時に、抗原提示細胞によるT細胞への抗原の提示が増加する。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団は、B細胞、樹状細胞、マクロファージ、ナチュラルキラー細胞、単球、顆粒球、好酸球、好中球、又はそれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団は、B細胞を含む。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団は、マクロファージを含む。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団は、樹状細胞を含む。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団は、ナチュラルキラー細胞を含む。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団は、単球を含む。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団は、顆粒細胞を含む。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団は、好酸球を含む。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団は、好中球を含む。
また提供されるのは、樹状細胞を活性化する方法であって、CD40ポリペプチドを、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質と接触させることを含み、当該単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、CD40の結合時に樹状細胞ポリペプチドを活性化する、方法である。
いくつかの実施形態では、方法は、CD40ポリペプチドを、各々が(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体と接触させることを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、B細胞集団による抗体産生を促進するための方法であって、B細胞を、本開示による単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含む有効量のポリペプチドと接触させることを含む、方法である。具体的な実施形態では、B細胞集団と接触するポリペプチドは、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質である。
いくつかの実施形態では、B細胞は、標的抗原の存在下で単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドと接触させられ、B細胞によって産生された抗体が、抗原に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、標的抗原は、単鎖三量体CD40L融合タンパク質に化学的にコンジュゲートされるか、又は組換え的に融合されている。いくつかの実施形態では、標的抗原は、抗原提示細胞によって提示される。いくつかの実施形態では、標的抗原は、MHCクラスI複合体と会合している。いくつかの実施形態では、標的抗原は、MHCクラスII複合体と会合している。いくつかの実施形態では、標的抗原は、感染性病原体を起源とするか又はそれに由来する。いくつかの実施形態では、標的抗原は、罹患細胞を起源とするか又はそれに由来する。いくつかの実施形態では、罹患細胞は、がん細胞である。いくつかの実施形態では、罹患細胞は、感染性病原体に感染した細胞である。いくつかの実施形態では、感染性病原体は、ウイルス、細菌、真菌又は寄生虫である。
いくつかの実施形態では、B細胞集団によって産生される抗体は、約10%、20%、30%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、100%、125%、150%、175%、200%、250%、300%、400%、500%、600%、700%、800%、900%又は1000%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約10~100%増加する。別の実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約100~200%増加する。別の実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約200~300%増加する。別の実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約300~400%増加する。別の実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約400~500%増加する。別の実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約500~600%増加する。別の実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約600~700%増加する。別の実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約700~800%増加する。別の実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約800~900%増加する。別の実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約900~1000%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約10%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約20%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約30%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約40%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約45%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約50%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約55%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約60%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約65%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約70%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約75%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約80%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約85%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約90%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約95%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約100%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約125%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約150%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約175%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約200%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約250%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約300%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約400%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約500%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約600%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約700%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約800%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約900%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約1000%増加する。一実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約10~100%増加する。別の実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約100~200%増加する。別の実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約200~300%増加する。別の実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約300~400%増加する。別の実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約400~500%増加する。別の実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約500~600%増加する。別の実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約600~700%増加する。別の実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約700~800%増加する。別の実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約800~900%増加する。別の実施形態では、B細胞集団による抗体産生は、約900~1000%増加する。いくつかの実施形態、本方法は、抗原に応答して抗体を産生することができるメモリーB細胞の形成を更に促進する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、免疫細胞集団による炎症促進性サイトカインの分泌を増加させる方法であって、免疫細胞集団を、本開示による単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドの存在下で、抗原提示細胞集団と接触させることを含む、方法である。具体的な実施形態では、抗原提示細胞集団と接触するポリペプチドは、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質である。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団は、免疫細胞集団に抗原を提示する。いくつかの実施形態では、免疫細胞集団は、T細胞を含む。いくつかの実施形態では、免疫細胞集団は、T細胞集団である。具体的な実施形態では、抗原提示細胞の活性化時に、抗原提示細胞集団による抗原の免疫細胞集団への提示が増加する。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団中の抗原を提示する抗原提示細胞の最小パーセンテージは、約10%、20%、30%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、又は99%増加する。一実施形態では、抗原提示細胞集団中の抗原を提示する抗原提示細胞の最小パーセンテージは、約10~20%増加する。別の実施形態では、抗原提示細胞集団中の抗原を提示する抗原提示細胞の最小パーセンテージは、約20~30%増加する。別の実施形態では、抗原提示細胞集団中の抗原を提示する抗原提示細胞の最小パーセンテージは、約30~40%増加する。別の実施形態では、抗原提示細胞集団中の抗原を提示する抗原提示細胞の最小パーセンテージは、約40~50%増加する。別の実施形態では、抗原提示細胞集団中の抗原を提示する抗原提示細胞の最小パーセンテージは、約50~60%増加する。別の実施形態では、抗原提示細胞集団中の抗原を提示する抗原提示細胞の最小パーセンテージは、約60~70%増加する。別の実施形態では、抗原提示細胞集団中の抗原を提示する抗原提示細胞の最小パーセンテージは、約70~80%増加する。別の実施形態では、抗原提示細胞集団中の抗原を提示する抗原提示細胞の最小パーセンテージは、約80~90%増加する。別の実施形態では、抗原提示細胞集団中の抗原を提示する抗原提示細胞の最小パーセンテージは、約90~99%増加する。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団中の抗原を提示する抗原提示細胞の最小パーセンテージは、約10%増加する。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団中の抗原を提示する抗原提示細胞の最小パーセンテージは、約20%増加する。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団中の抗原を提示する抗原提示細胞の最小パーセンテージは、約30%増加する。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団中の抗原を提示する抗原提示細胞の最小パーセンテージは、約40%増加する。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団中の抗原を提示する抗原提示細胞の最小パーセンテージは、約45%増加する。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団中の抗原を提示する抗原提示細胞の最小パーセンテージは、約50%増加する。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団中の抗原を提示する抗原提示細胞の最小パーセンテージは、約55%増加する。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団中の抗原を提示する抗原提示細胞の最小パーセンテージは、約60%増加する。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団中の抗原を提示する抗原提示細胞の最小パーセンテージは、約65%増加する。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団中の抗原を提示する抗原提示細胞の最小パーセンテージは、約70%増加する。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団中の抗原を提示する抗原提示細胞の最小パーセンテージは、約75%増加する。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団中の抗原を提示する抗原提示細胞の最小パーセンテージは、約80%増加する。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団中の抗原を提示する抗原提示細胞の最小パーセンテージは、約85%増加する。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団中の抗原を提示する抗原提示細胞の最小パーセンテージは、約90%増加する。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団中の抗原を提示する抗原提示細胞の最小パーセンテージは、約95%増加する。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団中の抗原を提示する抗原提示細胞の最小パーセンテージは約又は99%増加する。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団は、B細胞、樹状細胞、マクロファージ、ナチュラルキラー細胞、単球、顆粒球、好酸球、好中球、又はそれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団は、B細胞を含む。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団は、マクロファージを含む。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団は、樹状細胞を含む。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団は、ナチュラルキラー細胞を含む。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団は、単球を含む。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団は、顆粒細胞を含む。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団は、好酸球を含む。いくつかの実施形態では、抗原提示細胞集団は、好中球を含む。いくつかの実施形態では、サイトカインは、IL-1、IL-2、IL-6、IL-12、IL-17、IL-22、IL-23、GM-CSF、TNF-α、IFN-γ、又はそれらの任意の組み合わせである。一実施形態において、サイトカインは、IL-1である。一実施形態において、サイトカインは、IL-2である。一実施形態において、サイトカインは、IL-6である。一実施形態において、サイトカインは、IL-12である。一実施形態において、サイトカインは、IL-17である。一実施形態において、サイトカインは、IL-22である。一実施形態において、サイトカインは、IL-23である。一実施形態において、サイトカインは、GM-CSFである。一実施形態において、サイトカインは、TNF-αである。一実施形態において、サイトカインは、IFN-γである。いくつかの実施形態では、サイトカイン産生は、約10%、20%、30%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、100%、125%、150%、175%、200%、250%、300%、400%、500%、600%、700%、800%、900%又は1000%増加する。一実施形態では、サイトカイン産生は、約10~100%増加する。別の実施形態では、サイトカイン産生は、約100~200%増加する。別の実施形態では、サイトカイン産生は、約200~300%増加する。別の実施形態では、サイトカイン産生は、約300~400%増加する。別の実施形態では、サイトカイン産生は、約400~500%増加する。別の実施形態では、サイトカイン産生は、約500~600%増加する。別の実施形態では、サイトカイン産生は、約600~700%増加する。別の実施形態では、サイトカイン産生は、約700~800%増加する。別の実施形態では、サイトカイン産生は、約800~900%増加する。別の実施形態では、サイトカイン産生は、約900~1000%増加する。別の実施形態では、サイトカイン産生は、約10~1000%増加する。一実施形態では、サイトカイン産生は、約20%増加する。一実施形態では、サイトカイン産生は、約30%増加する。一実施形態では、サイトカイン産生は、約40%増加する。一実施形態では、サイトカイン産生は、約45%増加する。一実施形態では、サイトカイン産生は、約50%増加する。一実施形態では、サイトカイン産生は、約55%増加する。一実施形態では、サイトカイン産生は、約60%増加する。一実施形態では、サイトカイン産生は、約65%増加する。一実施形態では、サイトカイン産生は、約70%増加する。一実施形態では、サイトカイン産生は、約75%増加する。一実施形態では、サイトカイン産生は、約80%増加する。一実施形態では、サイトカイン産生は、約85%増加する。一実施形態では、サイトカイン産生は、約90%増加する。一実施形態では、サイトカイン産生は、約95%増加する。一実施形態では、サイトカイン産生は、約100%増加する。一実施形態では、サイトカイン産生は、約125%増加する。一実施形態では、サイトカイン産生は、約150%増加する。一実施形態では、サイトカイン産生は、約175%増加する。一実施形態では、サイトカイン産生は、約200%増加する。一実施形態では、サイトカイン産生は、約250%増加する。一実施形態では、サイトカイン産生は、約300%増加する。一実施形態では、サイトカイン産生は、約400%増加する。一実施形態では、サイトカイン産生は、約500%増加する。一実施形態では、サイトカイン産生は、約600%増加する。一実施形態では、サイトカイン産生は、約700%増加する。一実施形態では、サイトカイン産生は、約800%増加する。一実施形態では、サイトカイン産生は、約900%増加する。一実施形態では、サイトカイン産生は、約1000%増加する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、マクロファージ集団による罹患細胞の貪食作用を増加させるための方法であって、罹患細胞、マクロファージ、又は罹患細胞及びマクロファージの両方を、本開示による単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドと接触させることを含む、方法である。具体的な実施形態では、マクロファージ集団と接触するポリペプチドは、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質である。
いくつかの実施形態では、マクロファージ集団における貪食性マクロファージの最小パーセンテージは、約10%、20%、30%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、又は99%増加する。一実施形態では、マクロファージ集団における貪食性マクロファージの最小パーセンテージは、約10~20%増加する。別の実施形態では、マクロファージ集団における貪食性マクロファージの最小パーセンテージは、約20~30%増加する。別の実施形態では、マクロファージ集団における貪食性マクロファージの最小パーセンテージは、約30~40%増加する。別の実施形態では、マクロファージ集団における貪食性マクロファージの最小パーセンテージは、約40~50%増加する。別の実施形態では、マクロファージ集団における貪食性マクロファージの最小パーセンテージは、約50~60%増加する。別の実施形態では、マクロファージ集団における貪食性マクロファージの最小パーセンテージは、約60~70%増加する。別の実施形態では、マクロファージ集団における貪食性マクロファージの最小パーセンテージは、約70~80%増加する。別の実施形態では、マクロファージ集団における貪食性マクロファージの最小パーセンテージは、約80~90%増加する。別の実施形態では、マクロファージ集団における貪食性マクロファージの最小パーセンテージは、約90~99%増加する。いくつかの実施形態では、マクロファージ集団における貪食性マクロファージの最小パーセンテージは、約10%増加する。いくつかの実施形態では、マクロファージ集団における貪食性マクロファージの最小パーセンテージは、約20%増加する。いくつかの実施形態では、マクロファージ集団における貪食性マクロファージの最小パーセンテージは、約30%増加する。いくつかの実施形態では、マクロファージ集団における貪食性マクロファージの最小パーセンテージは、約40%増加する。いくつかの実施形態では、マクロファージ集団における貪食性マクロファージの最小パーセンテージは、約45%増加する。いくつかの実施形態では、マクロファージ集団における貪食性マクロファージの最小パーセンテージは、約50%増加する。いくつかの実施形態では、マクロファージ集団における貪食性マクロファージの最小パーセンテージは、約55%増加する。いくつかの実施形態では、マクロファージ集団における貪食性マクロファージの最小パーセンテージは、約60%増加する。いくつかの実施形態では、マクロファージ集団における貪食性マクロファージの最小パーセンテージは、約65%増加する。いくつかの実施形態では、マクロファージ集団における貪食性マクロファージの最小パーセンテージは、約70%増加する。いくつかの実施形態では、マクロファージ集団における貪食性マクロファージの最小パーセンテージは、約75%増加する。いくつかの実施形態では、マクロファージ集団における貪食性マクロファージの最小パーセンテージは、約80%増加する。いくつかの実施形態では、マクロファージ集団における貪食性マクロファージの最小パーセンテージは、約85%増加する。いくつかの実施形態では、マクロファージ集団における貪食性マクロファージの最小パーセンテージは、約90%増加する。いくつかの実施形態では、マクロファージ集団における貪食性マクロファージの最小パーセンテージは、約95%増加する。いくつかの実施形態では、マクロファージ集団中の貪食性マクロファージの最小パーセンテージは、約99%又は99%増加する。
いくつかの実施形態では、マクロファージによる貪食作用は、第1の蛍光色素で標識されたマクロファージと、第2の蛍光色素で標識された罹患細胞とを共培養することによって測定され、ここで、第1の蛍光色素と第2の蛍光色素は異なる。いくつかの実施形態では、貪食性マクロファージのパーセンテージは、罹患細胞を含むマクロファージのパーセンテージを決定することによって測定される。具体的な実施形態では、罹患細胞は、がん細胞である。具体的な実施形態では、罹患細胞は、感染性病原体に感染した細胞である。いくつかの実施形態では、感染性病原体は、ウイルス、細菌、真菌又は寄生虫である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、樹状細胞集団による抗原提示を増加させるための方法であって、樹状細胞を、本開示による単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドと接触させることを含む、方法である。具体的な実施形態では、樹状細胞集団と接触するポリペプチドは、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質である。いくつかの実施形態では、抗原は、感染性病原体を起源とするか又はそれに由来する。いくつかの実施形態では、抗原は、罹患細胞を起源とするか又はそれに由来する。いくつかの実施形態では、罹患細胞は、がん細胞である。いくつかの実施形態では、罹患細胞は、感染性病原体に感染した細胞である。いくつかの実施形態では、感染性病原体は、ウイルス、細菌、真菌、寄生虫、又はそれらの組み合わせである。いくつかの実施形態では、抗原は、単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドに化学的にコンジュゲートされるか、又は組換え的に融合されている。
いくつかの実施形態では、樹状細胞による抗原提示は、第1の蛍光色素で標識されたマクロファージと、第2の蛍光色素で標識された罹患細胞とを共培養することによって測定され、ここで、第1の蛍光色素と第2の蛍光色素は異なる。いくつかの実施形態では、抗原を提示する樹状細胞のパーセンテージは、樹状細胞集団中の抗原と共局在化する樹状細胞のパーセンテージを決定することによって測定される。いくつかの実施形態では、樹状細胞集団中の抗原を提示する樹状細胞の最小パーセンテージは、約10%、20%、30%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、又は99%増加する。一実施形態では、樹状細胞集団中の抗原を提示する樹状細胞の最小パーセンテージは、約10~20%増加する。別の実施形態では、樹状細胞集団中の抗原を提示する樹状細胞の最小パーセンテージは、約20~30%増加する。別の実施形態では、樹状細胞集団中の抗原を提示する樹状細胞の最小パーセンテージは、約30~40%増加する。別の実施形態では、樹状細胞集団中の抗原を提示する樹状細胞の最小パーセンテージは、約40~50%増加する。別の実施形態では、樹状細胞集団中の抗原を提示する樹状細胞の最小パーセンテージは、約50~60%増加する。別の実施形態では、樹状細胞集団中の抗原を提示する樹状細胞の最小パーセンテージは、約60~70%増加する。別の実施形態では、樹状細胞集団中の抗原を提示する樹状細胞の最小パーセンテージは、約70~80%増加する。別の実施形態では、樹状細胞集団中の抗原を提示する樹状細胞の最小パーセンテージは、約80~90%増加する。別の実施形態では、樹状細胞集団中の抗原を提示する樹状細胞の最小パーセンテージは、約90~99%増加する。いくつかの実施形態では、樹状細胞集団中の抗原を提示する樹状細胞の最小パーセンテージは、約10%増加する。いくつかの実施形態では、樹状細胞集団中の抗原を提示する樹状細胞の最小パーセンテージは、約20%増加する。いくつかの実施形態では、樹状細胞集団中の抗原を提示する樹状細胞の最小パーセンテージは、約30%増加する。いくつかの実施形態では、樹状細胞集団中の抗原を提示する樹状細胞の最小パーセンテージは、約40%増加する。いくつかの実施形態では、樹状細胞集団中の抗原を提示する樹状細胞の最小パーセンテージは、約45%増加する。いくつかの実施形態では、樹状細胞集団中の抗原を提示する樹状細胞の最小パーセンテージは、約50%増加する。いくつかの実施形態では、樹状細胞集団中の抗原を提示する樹状細胞の最小パーセンテージは、約55%増加する。いくつかの実施形態では、樹状細胞集団中の抗原を提示する樹状細胞の最小パーセンテージは、約60%増加する。いくつかの実施形態では、樹状細胞集団中の抗原を提示する樹状細胞の最小パーセンテージは、約65%増加する。いくつかの実施形態では、樹状細胞集団中の抗原を提示する樹状細胞の最小パーセンテージは、約70%増加する。いくつかの実施形態では、樹状細胞集団中の抗原を提示する樹状細胞の最小パーセンテージは、約75%増加する。いくつかの実施形態では、樹状細胞集団中の抗原を提示する樹状細胞の最小パーセンテージは、約80%増加する。いくつかの実施形態では、樹状細胞集団中の抗原を提示する樹状細胞の最小パーセンテージは、約85%増加する。いくつかの実施形態では、樹状細胞集団中の抗原を提示する樹状細胞の最小パーセンテージは、約90%増加する。いくつかの実施形態では、樹状細胞集団中の抗原を提示する樹状細胞の最小パーセンテージは、約95%増加する。いくつかの実施形態では、樹状細胞集団中の抗原を提示する樹状細胞の最小パーセンテージは、約99%又は99%増加する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、標的細胞によるCD40ポリペプチドの発現を増加させるための方法であって、標的細胞を、本開示による単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドと接触させることを含む、方法である。具体的な実施形態では、標的細胞と接触するポリペプチドは、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質である。
いくつかの実施形態では、標的細胞は、罹患細胞である。いくつかの実施形態では、罹患細胞は、がん細胞である。いくつかの実施形態では、罹患細胞は、感染性病原体に感染した細胞である。いくつかの実施形態では、感染性病原体は、ウイルス、細菌、真菌、寄生虫、又はそれらの組み合わせである。いくつかの実施形態では、標的細胞は、B細胞、ナチュラルキラー細胞、樹状細胞、マクロファージ、単球、顆粒球、好酸球、好中球、又はそれらの組み合わせから選択される免疫細胞である。
いくつかの実施形態では、罹患細胞集団は、約10%、約20%、約30%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、又は約99%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約10~20%減少する。別の実施形態では、罹患細胞集団は、約20~30%減少する。別の実施形態では、罹患細胞集団は、約30~40%減少する。別の実施形態では、罹患細胞集団は、約40~50%減少する。別の実施形態では、罹患細胞集団は、約50~60%減少する。別の実施形態では、罹患細胞集団は、約60~70%減少する。別の実施形態では、罹患細胞集団は、約70~80%減少する。別の実施形態では、罹患細胞集団は、約80~90%減少する。別の実施形態では、罹患細胞集団は、約90~99%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約10%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約20%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約30%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約40%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約45%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約50%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約55%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約60%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約65%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約70%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約75%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約80%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約85%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約90%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約95%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約99%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約100%減少する。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、罹患細胞集団を取り囲む組織に炎症促進性環境を形成するための方法であって、組織を、本開示による単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドと接触させることを含む、方法である。具体的な実施形態では、組織と接触するポリペプチドは、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質である。
いくつかの実施形態では、活性化B細胞、CD4+T細胞、CD8+T細胞、MAIT、樹状細胞、マクロファージ、ナチュラルキラー細胞、単球、顆粒球、好酸球、及び/又は好中球の組織中での浸潤が増加する。いくつかの実施形態では、活性化B細胞の浸潤が増加する。いくつかの実施形態では、CD4+T細胞の浸潤が増加する。いくつかの実施形態では、CD8+T細胞の浸潤が増加する。いくつかの実施形態では、樹状細胞の浸潤が増加する。いくつかの実施形態では、マクロファージの浸潤が増加する。いくつかの実施形態では、ナチュラルキラー細胞の浸潤が増加する。いくつかの実施形態では、単球の浸潤が増加する。いくつかの実施形態では、顆粒球の浸潤が増加する。いくつかの実施形態では、好酸球の浸潤が増加する。いくつかの実施形態では、好中球の浸潤が増加する。
いくつかの実施形態では、炎症促進性サイトカインの濃度が組織中で増加する。いくつかの実施形態では、炎症促進性サイトカインは、IL-1、IL-2、IL-6、IL-12、IL-17、IL-22、IL-23、GM-CSF、TNF-α、IFN-γ、又はそれらの任意の組み合わせである。一実施形態において、サイトカインは、IL-1である。一実施形態において、サイトカインは、IL-2である。一実施形態において、サイトカインは、IL-6である。一実施形態において、サイトカインは、IL-12である。一実施形態において、サイトカインは、IL-17である。一実施形態において、サイトカインは、IL-22である。一実施形態において、サイトカインは、IL-23である。一実施形態において、サイトカインは、GM-CSFである。一実施形態において、サイトカインは、TNF-αである。一実施形態において、サイトカインは、IFN-γである。
いくつかの実施形態では、抗原提示細胞による罹患細胞を起源とするか又はそれに由来する抗原の提示が組織中で増加する。いくつかの実施形態では、罹患細胞の貪食作用が組織中で増加する。いくつかの実施形態では、細胞媒介性細胞傷害性によって誘導される罹患細胞のアポトーシスが組織中で増加する。いくつかの実施形態では、抗体依存性細胞傷害性によって誘導される罹患細胞のアポトーシスが組織中で増加する。いくつかの実施形態では、罹患細胞集団が組織中で減少する。いくつかの実施形態では、罹患細胞集団は、組織中で約10%、20%、30%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、又は99%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約10~20%減少する。別の実施形態では、罹患細胞集団は、約20~30%減少する。別の実施形態では、罹患細胞集団は、約30~40%減少する。別の実施形態では、罹患細胞集団は、約40~50%減少する。別の実施形態では、罹患細胞集団は、約50~60%減少する。別の実施形態では、罹患細胞集団は、約60~70%減少する。別の実施形態では、罹患細胞集団は、約70~80%減少する。別の実施形態では、罹患細胞集団は、約80~90%減少する。別の実施形態では、罹患細胞集団は、約90~99%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約10%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約20%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約30%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約40%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約45%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約50%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約55%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約60%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約65%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約70%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約75%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約80%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約85%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約90%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約95%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約99%減少する。一実施形態では、罹患細胞集団は、約100%減少する。
使用方法
ある特定の実施形態によれば、記載される単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、保存又は使用のための緩衝組成物中に提供され得る。記載された単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質の保存のための適切な緩衝液は、を維持するように働く
一態様では、本明細書に提供されるのは、疾患を治療する方法である。
また本明細書に提供されるのは、療法で使用するための本明細書に記載される単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質である。そのような療法には、本明細書で定義される治療方法及び治療的使用並びにその全ての実施形態によるものが含まれる。
また本明細書に提供されるのは、疾患又は障害の治療で使用するための本明細書に記載される単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質である。そのような療法には、本明細書で定義される疾患又は障害の治療方法及びその全ての実施形態によるものが含まれる。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、対象における罹患細胞を排除するための方法であって、本開示による単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含む有効量のポリペプチドを対象に投与することを含む、方法である。具体的な実施形態では、対象に投与されるポリペプチドは、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質である。いくつかの実施形態では、樹状細胞は、CD40ポリペプチドを発現しない。いくつかの実施形態では、罹患細胞は、CD40ポリペプチドを発現する。いくつかの実施形態では、罹患細胞は、がん細胞である。いくつかの実施形態では、罹患細胞は、感染性病原体に感染した細胞である。いくつかの実施形態では、感染性病原体は、ウイルス、細菌、真菌、寄生虫、又はそれらの組み合わせである。
また本明細書に提供されるのは、対象における罹患細胞の排除で使用するための本明細書に記載される単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質である。ある特定の実施形態では、罹患細胞は、がん細胞である。他の実施形態では、罹患細胞は、病原体に感染した細胞である。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療するための方法であって、本開示による単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含む有効量のポリペプチドを対象に投与することを含む、方法である。具体的な実施形態では、対象に投与されるポリペプチドは、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質である。
また提供されるのは、対象におけるがんを治療する方法であって、対象に、治療有効量の、各々が(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合的に連結された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む、2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体を投与することを含む、方法である。いくつかの実施形態では、本方法は、ホモ二量体を投与することを含む。いくつかの実施形態では、本方法は、ホモ二量体を投与することを含む。
また本明細書に提供されるのは、がんの治療で使用するための本明細書に記載される単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドである。そのような治療には、本明細書で定義されるがんを治療する方法及びその全ての実施形態によるものが含まれる。具体的な実施形態では、がんの治療で使用するためのポリペプチドは、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質である。
また本明細書に提供されるのは、がんの治療で使用するための本明細書に記載される単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質である。そのような治療には、本明細書で定義されるがんを治療する方法及びその全ての実施形態によるものが含まれる。
また本明細書に提供されるのは、がんの治療で使用するための本明細書に記載される2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体である。そのような治療には、本明細書で定義されるがんを治療する方法及びその全ての実施形態によるものが含まれる。
いくつかの実施形態では、がんは、固形がんである。いくつかの実施形態では、がんは、液性がんである。いくつかの実施形態では、がんは、黒色腫、中皮腫、進行性固形腫瘍及びリンパ腫からなる群から選択される。一実施形態では、がんは、黒色腫である。一実施形態では、がんは、中皮腫である。一実施形態では、がんは、進行性固形腫瘍である。一実施形態では、がんは、リンパ腫である。
いくつかの実施形態では、方法は、医薬的に許容される担体と、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニット、及び(b)Fc単量体ペプチドを含む単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質と、を含む医薬組成物である。いくつかの実施形態では、本方法は、ホモ二量体を投与することを含む。いくつかの実施形態では、本方法は、ヘテロ二量体を投与することを含む。
いくつかの実施形態では、がんを治療する方法は、先天性抗腫瘍免疫応答を増強する。本明細書で使用される「抗腫瘍免疫応答」は、特定の腫瘍標的に対する免疫応答を開始するために動員され、プライミングされ、かつ/又は活性化される個体の免疫細胞、例えば、T細胞、B細胞、又は他の抗原提示細胞(例えば、樹状細胞(dendritic cell、DC))を指す。いくつかの実施形態では、本開示による単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドによって活性化された抗原提示細胞は、次に、T細胞などの更なる細胞型を活性化することができる。あるいは、抗腫瘍免疫応答は、腫瘍負荷の軽減を含む。この用語はまた、免疫活性化を増幅し、かつ/又はプライミングされた細胞のリンパ節への遊走を誘導するための、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(granulocyte macrophage colony stimulating factor、GM-CSF)などのサイトカインの動員を包含する。
一実施形態では、疾患は、がんである。いくつかの実施形態では、がんは、黒色腫、中皮腫、進行性固形腫瘍及びリンパ腫からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、がんは固形腫瘍がんである。他の実施形態では、がんは血液がんである。
いくつかの実施形態では、がんは、副腎がん、肛門がん、虫垂がん、胆管がん、膀胱がん、骨がん、脳がん、乳がん、子宮頸がん、結腸直腸がん、食道がん、胆嚢がん、妊娠性絨毛性、頭頸部がん、ホジキンリンパ腫、腸がん、腎臓がん、白血病、肝臓がん、肺がん、黒色腫、中皮腫、多発性骨髄腫、神経内分泌腫瘍、非ホジキンリンパ腫、口腔がん、卵巣がん、膵臓がん、前立腺がん、洞がん、皮膚がん、軟部組織肉腫脊髄がん、胃がん、精巣がん、咽頭がん、甲状腺がん、子宮がん、子宮内膜がん、膣がん、又は外陰部がんである。
いくつかの実施形態では、副腎がんは、副腎皮質性がん腫(adrenocortical carcinoma、ACC)、副腎皮質がん、褐色細胞腫、又は神経芽細胞腫である。いくつかの実施形態では、肛門がんは、扁平上皮細胞がん腫、総排泄腔がん腫、腺がん腫、基底細胞がん腫、又は黒色腫である。いくつかの実施形態では、虫垂がんは、神経内分泌腫瘍(neuroendocrine tumor、NET)、粘液性腺がん腫、杯細胞カルチノイド、腸型腺がん腫、又は印環細胞腺がん腫である。いくつかの実施形態では、胆管がんは、肝外胆管がん、腺がん腫、肝門部胆管がん、肝門部領域胆管がん、遠位胆管がん、又は肝内胆管がんである。いくつかの実施形態では、膀胱がんは、移行細胞がん腫(transitional cell carcinoma、TCC)、乳頭状がん腫、扁平がん腫、扁平上皮細胞がん腫、腺がん腫、小細胞がん腫、又は肉腫である。いくつかの実施形態では、骨がんは、原発性骨がん、肉腫、骨肉腫、軟骨肉腫、肉腫、線維肉腫、悪性線維性組織球腫、骨の巨細胞腫瘍、脊索腫、又は転移性骨がんである。いくつかの実施形態では、脳がんは、星状細胞腫、脳幹神経膠腫、神経膠芽腫、髄膜腫、上衣腫、乏突起膠腫、混合神経膠腫、下垂体がん、下垂体腺腫、頭蓋咽頭腫、胚細胞腫瘍、松果体部腫瘍、髄芽腫、又は原発性CNSリンパ腫である。いくつかの実施形態では、乳がんは、乳腺がん腫、侵襲性乳がん、非侵襲性乳がん、乳肉腫、化生性がん腫、腺嚢がん腫、葉状腫瘍、血管肉腫、HER2陽性乳がん、トリプルネガティブ乳がん、又は炎症性乳がんである。いくつかの実施形態では、子宮頸がんは、扁平上皮細胞がん腫又は腺がん腫である。いくつかの実施形態では、結腸直腸がんは、結腸直腸腺がん腫、原発性結腸直腸リンパ腫、消化管間質腫瘍、平滑筋肉腫、カルチノイド腫瘍、粘液性腺がん腫、印環細胞腺がん腫、消化管カルチノイド腫瘍、又は黒色腫である。いくつかの実施形態では、食道がんは、腺がん腫又は扁平上皮細胞がん腫である。いくつかの実施形態では、胆嚢がんは、腺がん腫、乳頭状腺がん腫、腺扁平上皮がん腫、扁平上皮細胞がん腫、小細胞がん腫、又は肉腫である。いくつかの実施形態では、妊娠性絨毛性疾患(gestational trophoblastic disease、GTD)は、胞状奇胎、妊娠性絨毛性新生物(gestational trophoblastic neoplasia、GTN)、絨毛がん腫、胎盤部トロホブラスト腫瘍(placental-site trophoblastic tumor、PSTT)、又は類上皮性トロホブラスト腫瘍(epithelioid trophoblastic tumor、ETT)である。いくつかの実施形態では、頭頸部がんは、喉頭がん、鼻咽頭がん、下咽頭がん、鼻腔がん、副鼻腔がん、唾液腺がん、口腔がん、中咽頭がん、又は扁桃がんである。いくつかの実施形態では、ホジキンリンパ腫は、古典的ホジキンリンパ腫、結節硬化型、混合細胞型、リンパ球豊富型、リンパ球減少型、又は結節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫(NLPHL)である。いくつかの実施形態では、腸がんは、小腸がん(small intestine cancer)、小腸がん(small bowel cancer)、腺がん腫、肉腫、消化管間質腫瘍、カルチノイド腫瘍、又はリンパ腫である。いくつかの実施形態では、腎臓がんは、腎細胞がん(renal cell carcinoma、RCC)、明細胞RCC、乳頭状RCC、嫌色素性RCC、集合管RCC、未分類RCC、移行細胞がん、尿路上皮がん、腎盂がん腫、又は腎肉腫である。いくつかの実施形態では、白血病は、急性リンパ球性白血病(acute lymphocytic leukemia、ALL)、急性骨髄性白血病(acute myeloid leukemia、AML)、慢性リンパ球性白血病(chronic lymphocytic leukemia、CLL)、慢性骨髄性白血病(chronic myeloid leukemia、CML)、ヘアリーセル白血病(hairy cell leukemia、HCL)、又は骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndrome、MDS)である。特定の実施形態では、白血病は、AMLである。いくつかの実施形態では、肝臓がんは、肝細胞がん腫(hepatocellular carcinoma、HCC)、線維層板型HCC、胆管細胞がん腫、血管肉腫、又は肝転移である。いくつかの実施形態では、肺がんは、小細胞肺がん、小細胞がん腫、複合型小細胞がん腫、非小細胞肺がん、肺腺がん腫、扁平上皮細胞肺がん、大細胞未分化型がん腫、肺結節、転移性肺がん、腺扁平上皮がん腫、大細胞神経内分泌がん腫、唾液腺型肺がん腫、肺カルチノイド、中皮腫、肺の肉腫様がん腫、又は悪性顆粒細胞肺腫瘍である。いくつかの実施形態では、黒色腫は、表在拡大型黒色腫、結節性黒色腫、末端黒子型黒色腫、悪性黒子由来黒色腫、無色素性黒色腫、線維形成性黒色腫、眼黒色腫、又は転移性黒色腫である。いくつかの実施形態では、中皮腫は、胸膜中皮腫、腹膜中皮腫、心膜中皮腫、又は精巣中皮腫である。いくつかの実施形態では、多発性骨髄腫は、活動型又はくすぶり型の多発性骨髄腫である。いくつかの実施形態では、神経内分泌腫瘍は、消化管神経内分泌腫瘍、膵神経内分泌腫瘍、又は肺神経内分泌腫瘍である。いくつかの実施形態では、非ホジキンリンパ腫は、未分化大細胞リンパ腫、リンパ芽球性リンパ腫、末梢性T細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、リンパ形質細胞性リンパ腫、辺縁帯B細胞リンパ腫、MALTリンパ腫、小細胞リンパ球性リンパ腫、バーキットリンパ腫、慢性リンパ球性白血病(CLL)、小リンパ球性リンパ腫(small lymphocytic lymphoma、SLL)、前駆Tリンパ芽球性白血病/リンパ腫、急性リンパ球性白血病(ALL)、成人T細胞リンパ腫/白血病(adult T cell lymphoma/leukemia、ATLL)、ヘアリーセル白血病、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma、DLBCL)、原発性縦隔B細胞リンパ腫、原発性中枢神経系(central nervous system、CNS)リンパ腫、マントル細胞リンパ腫(mantle cell lymphoma、MCL)、辺縁帯リンパ腫、粘膜関連リンパ組織(mucosa-associated lymphoid tissue、MALT)リンパ腫、結節辺縁帯B細胞リンパ腫、脾臓辺縁帯B細胞リンパ腫、リンパ形質細胞性リンパ腫、B細胞非ホジキンリンパ腫、T細胞非ホジキンリンパ腫、ナチュラルキラー細胞リンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、アリベール-バザン症候群、セザリー症候群、原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫、末梢性T細胞リンパ腫、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫(angioimmunoblastic T cell lymphoma、AITL)、未分化大細胞リンパ腫(anaplastic large-cell lymphoma、ALCL)、全身性ALCL、腸症型T細胞リンパ腫(EATL)、又は肝脾ガンマ/デルタT細胞リンパ腫である。いくつかの実施形態では、口腔がんは、扁平上皮細胞がん腫、疣状がん腫、小唾液腺がん腫、リンパ腫、良性口腔腫瘍、好酸球性肉芽腫、線維腫、顆粒細胞腫瘍、角化棘細胞腫、平滑筋腫、骨軟骨腫、脂肪腫、シュワン細胞腫、神経線維腫、乳頭腫、尖圭コンジローマ、疣贅型黄色腫、化膿性肉芽腫、横紋筋腫、歯原性腫瘍、白板症、紅板症、扁平上皮細胞口唇がん、基底細胞口唇がん、口がん、歯肉がん、又は舌がんである。いくつかの実施形態では、卵巣がんは、卵巣上皮がん、粘液性上皮卵巣がん、子宮内膜上皮卵巣がん、明細胞上皮卵巣がん、未分化型上皮卵巣がん、卵巣低悪性度腫瘍、原発性腹膜がん、卵管がん、胚細胞腫瘍、奇形腫、未分化卵巣胚細胞がん、内胚葉洞腫瘍、性索間質性腫瘍、性索性腺間質腫瘍、卵巣間質腫瘍、顆粒膜細胞腫瘍、顆粒膜卵胞膜腫瘍、セルトリ-ライディッヒ腫瘍、卵巣肉腫、卵巣がん肉腫、卵巣腺肉腫、卵巣平滑筋肉腫、卵巣線維肉腫、クルケンベルグ腫瘍、又は卵巣嚢胞である。いくつかの実施形態では、膵臓がんは、膵外分泌腺がん、膵内分泌腺がん、又は膵腺がん腫、膵島細胞腫瘍、又は神経内分泌腫瘍である。いくつかの実施形態では、前立腺がんは、前立腺腺がん腫、前立腺肉腫、移行細胞がん腫、小細胞がん腫、又は神経内分泌腫瘍である。いくつかの実施形態では、洞がんは、扁平上皮細胞がん腫、粘膜細胞がん腫、腺様嚢胞細胞がん腫、腺房細胞がん腫、副鼻腔未分化がん腫、鼻腔がん、副鼻腔がん、上顎洞がん、篩骨洞がん、又は鼻咽頭がんである。いくつかの実施形態では、皮膚がんは、基底細胞がん、扁平上皮がん腫、黒色腫、メルケル細胞がん腫、カポジ肉腫(Kaposi sarcoma、KS)、日光角化症、皮膚リンパ腫、又は角化棘細胞腫である。いくつかの実施形態では、軟部組織がんは、血管肉腫、皮膚線維肉腫、上皮性肉腫、ユーイング肉腫、線維肉腫、消化管間質腫瘍(gastrointestinal stromal tumor、GIST)、カポジ肉腫、平滑筋肉腫、脂肪肉腫、脱分化型脂肪肉腫(dedifferentiated liposarcoma、DL)、粘液性/円形細胞脂肪肉腫(myxoid/round cell liposarcoma、MRCL)、高分化型脂肪肉腫(well-differentiated liposarcoma、WDL)、悪性線維性組織球腫、神経線維肉腫、横紋筋肉腫(rhabdomyosarcoma、RMS)、又は滑膜肉腫である。いくつかの実施形態では、脊髄がんは、脊髄転移性腫瘍である。いくつかの実施形態では、胃がんは、胃腺がん腫、胃リンパ腫、消化管間質腫瘍、カルチノイド腫瘍、胃カルチノイド腫瘍、I型ECL細胞カルチノイド、II型ECL細胞カルチノイド、又はIII型ECL細胞カルチノイドである。いくつかの実施形態では、精巣がんは、セミノーマ、非セミノーマ、胚性がん腫、卵黄嚢がん腫、絨毛がん腫、奇形腫、性腺間質腫瘍、ライディッヒ細胞腫瘍、又はセルトリ細胞腫瘍である。いくつかの実施形態では、咽頭がんは、扁平上皮細胞がん腫、腺がん腫、肉腫、喉頭がん、咽頭がん、鼻咽頭がん、中咽頭がん、下咽頭がん、喉頭がん、喉頭扁平上皮細胞がん、喉頭腺がん腫、リンパ上皮腫、紡錘細胞がん腫、疣状がん、未分化がん腫、又はリンパ節がんである。いくつかの実施形態では、甲状腺がんは、乳頭状がん腫、濾胞状がん腫、ハースル細胞がん腫、甲状腺髄様がん腫、又は未分化がん腫である。いくつかの実施形態では、子宮がんは、子宮内膜がん、子宮内膜腺がん腫、類子宮内膜がん腫、漿液性腺がん腫、腺扁平上皮がん腫、子宮がん肉腫、子宮肉腫、子宮平滑筋肉腫、子宮内膜間質肉腫、又は未分化肉腫である。いくつかの実施形態では、膣がんは、扁平上皮細胞がん腫、腺がん腫、黒色腫、又は肉腫である。いくつかの実施形態では、外陰部がんは、扁平上皮細胞がん腫又は腺がん腫である。
一態様では、対象は、その治療を必要としている対象である。別の態様では、対象は、ヒトである。
本明細書で使用するとき、「有効量」又は「治療有効量」という用語は、対象に所望の生物学的又は薬理的応答を惹起する活性成分又は構成成分の量を指す。この用語は、疾患、障害、及び/又は状態に罹患しているか、又は罹患しやすい対象に投与された場合に、疾患、障害、及び/又は状態の症状を治療、診断、予防、及び/又はその発症を遅延させるのに十分な量を指す。治療有効量は、典型的には、少なくとも1つの単位用量を含む投与レジメンを介して投与されることが当業者によって理解されよう。
特定の実施形態によれば、治療有効量は、以下の効果のうちの1つ以上、2つ以上、3つ以上、4つ以上、又は5つ以上を達成するのに十分な治療の量を指す:(i)治療される疾患、障害若しくは状態又はそれに関連する症状の重症度を軽減又は改善すること、(ii)治療される疾患、障害若しくは状態、又はそれと関連する症状の期間を短縮すること、(iii)治療される疾患、障害若しくは状態、又はそれと関連する症状の進行を予防すること、(iv)治療される疾患、障害若しくは状態、又はそれと関連する症状の退縮を生じさせること、(v)治療される疾患、障害若しくは状態、又はそれと関連する症状の進行又は発症を予防すること、(vi)治療される疾患、障害若しくは状態、又はそれと関連する症状の再発を予防すること、(vii)治療される疾患、障害、若しくは状態、又はそれと関連する症状を有する対象の入院を減少させること、(viii)治療される疾患、障害若しくは状態、又はそれと関連する症状を有する対象の入院期間を短縮させること、(ix)治療される疾患、障害若しくは状態、又はそれと関連する症状を有する対象の生存率を高めること、(xi)治療される対象の疾患、障害若しくは状態、又はそれと関連する症状を阻害又は軽減すること、及び/あるいは(xii)別の療法の予防又は治療効果を強化又は改善すること。
治療有効量又は投薬量は、治療される疾患、障害、又は病態、投与手段、標的部位、対象の生理学的状態(例えば、年齢、体重、健康状態を含む)、対象がヒトであるか動物であるか、投与される他の医薬、及び治療が予防的なものであるか治療的なものであるか、などの様々な要因に従って異なり得る。治療投薬量は、安全性及び有効性を最適化するために最適に漸増される。
特定の実施形態によれば、本明細書に記載される組成物は、対象への想定される投与経路に好適であるように製剤化される。例えば、本明細書に記載される組成物は、静脈内投与、皮下投与、又は筋肉内投与に好適であるように製剤化することができる。
本明細書で使用するとき、用語「治療する(treat)」、「治療すること(treating)」、及び「治療(treatment)」は全て、がんに関連する少なくとも1つの測定可能な身体的パラメータの改善又は回復を指し、これは対象において必ずしも認識されるとは限らないが、対象において認識可能な場合もある。用語「治療する」、「治療すること」、及び「治療」はまた、疾患、障害、又は病態を退縮させる、その進行を防止する、又は少なくともその進行を遅らせることを指す場合もある。特定の実施形態では、「治療する」、「治療すること」、及び「治療」は、腫瘍若しくはより好ましくはがんなどの疾患、障害、若しくは病態と関連する1つ又は2つ以上の症状の緩和、進行若しくは発症の予防、又はその期間の短縮を指す。特定の実施形態では、「治療する」、「治療すること」、及び「治療」は、疾患、障害、又は病態の再発の防止を指す。特定の実施形態では、「治療する」、「治療すること」、及び「治療」は、疾患、障害、又は病態を有する対象の生存率の向上を指す。特定の実施形態では、「治療する」、「治療すること」、及び「治療」は、対象における疾患、障害、又は病態の消失を指す。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片は、第2の療法と組み合わせて使用される。いくつかの実施形態では、第2の療法は、手術、放射線療法、化学療法、免疫療法、標的療法、ホルモン療法、骨髄移植、冷凍アブレーション、及び高周波アブレーションからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、第2の療法は、免疫療法である。いくつかの実施形態では、免疫療法は、モノクローナル抗体、チェックポイント阻害剤などの臓器横断的治療(tumor-agnostic treatments)、キメラ抗原受容体(chimeric antigen receptor、CAR)T細胞療法などのT細胞療法、又はがんワクチンを包含する。
本明細書で使用するとき、対象への2つ又は3つ以上の療法の投与の文脈における用語「組み合わせで」は、2つ以上の療法の使用を指す。用語「組み合わせで」の使用は、療法を対象に投与する順序について限定しない。例えば、第1の療法(例えば、本明細書に記載される組成物)は、対象に第2の療法を投与する前(例えば、5分、15分、30分、45分、1時間、2時間、4時間、6時間、12時間、16時間、24時間、48時間、72時間、96時間、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、8週間、又は12週間前)に、同時に、又は後(例えば、5分、15分、30分、45分、1時間、2時間、4時間、6時間、12時間、16時間、24時間、48時間、72時間、96時間、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、8週間、又は12週間後)に投与してもよい。
別の態様では、本明細書に提供されるのは、感染症の治療を必要とする対象における感染症を治療するための方法であって、本開示による単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含む有効量のポリペプチドを対象に投与することを含む、方法である。具体的な実施形態では、対象に投与されるポリペプチドは、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質である。いくつかの実施形態では、治療は、先天性、体液性又は細胞媒介性抗感染免疫応答を増強する。一実施形態では、治療は、先天性抗感染性免疫応答を増強する。一実施形態では、治療は、体液性抗感染免疫応答を増強する。一実施形態では、治療は、細胞媒介性抗感染免疫応答を増強する。
また本明細書に提供されるのは、感染症の治療で使用するための本明細書に記載される単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドである。そのような治療には、本明細書で定義される感染症を治療する方法及びその全ての実施形態によるものが含まれる。具体的な実施形態では、感染症の治療で使用するためのポリペプチドは、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質である。
また本明細書に提供されるのは、感染症の治療で使用するための本明細書に記載される単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質である。そのような治療には、本明細書で定義される感染症を治療するための方法及びその全ての実施形態によるものが含まれる。
また本明細書に提供されるのは、感染症の治療で使用するための本明細書に記載される2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体である。そのような治療には、本明細書で定義される感染症を治療する方法及びその全ての実施形態によるものが含まれる。
いくつかの実施形態では、感染症は、ウイルス、細菌、真菌又は寄生虫などの感染性病原体によって引き起こされる。一実施形態では、病原体は、ウイルスである。別の実施形態では、病原体は、細菌である。一実施形態では、病原体は、真菌である。別の実施形態では、病原体は、寄生虫である。いくつかの実施形態では、ポリペプチド又は、対象における感染症を予防するためのワクチン組成物と共投与される。
いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、ワクチン組成物と同時的又は逐次的に共投与される。
別の態様では、本明細書に提供されるのは、ワクチンに対する対象の応答を改善するための方法であって、本開示による単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含む有効量のポリペプチドを対象に投与することを含む、方法である。具体的な実施形態では、単鎖三量体CD40L融合タンパク質は、ワクチンと同時に又は逐次的に対象に投与される。具体的な実施形態では、対象に投与されるポリペプチドは、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質である。いくつかの実施形態は、治療は、ワクチンに対する先天性、体液性、又は細胞媒介性免疫応答を増強する。一実施形態では、治療は、ワクチンに対する先天性免疫応答を増強する。一実施形態では、治療は、ワクチンに対する体液性免疫応答を増強する。一実施形態では、治療は、ワクチンに対する細胞媒介性免疫応答を増強する。
いくつかの実施形態では、ワクチンは、ウイルス、細菌、真菌又は寄生虫などの感染性病原体に対するものである。一実施形態では、病原体は、ウイルスである。別の実施形態では、病原体は、細菌である。一実施形態では、病原体は、真菌である。別の実施形態では、病原体は、寄生虫である。別の実施形態では、ワクチンは、がんに対するものである。別の実施形態では、ワクチンは、腫瘍に対するものである。別の実施形態では、ワクチンは、アレルゲンに対するものである。他のタイプのワクチンも企図される。いくつかの実施形態では、ポリペプチド又は、対象におけるワクチンに対する免疫応答を増強するためのワクチン組成物と共投与される。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、ワクチンのアジュバントとして機能する。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、それを必要とする対象に投与される。いくつかの実施形態では、対象は、ヒトである。更に他の実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、経口送達、口腔送達、経鼻送達、又は吸入送達を介して対象に投与される。
更に他の実施形態では、本明細書で提供されるのは、対象における疾患又は障害を治療するための、本明細書で提供される単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質の使用である。いくつかの実施形態では、治療用分子は、経口送達を介して対象に投与される。いくつかの実施形態では、治療用分子は、口腔送達を介して対象に投与される。いくつかの実施形態では、治療用分子は、経鼻送達を介して対象に投与される。いくつかの実施形態では、治療用分子は、吸入送達を介して対象に投与される。
また提供されるのは、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L融合タンパク質を提供するための手段を含むシステムである。
別の態様では、本明細書に提供されるのは、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体を提供するための手段を含むシステムである。
更に別の態様では、本明細書に提供されるのは、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドを提供するための手段を含むシステムである。
一態様では、本明細書に提供されるのは、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドを含むベクターを提供するための手段を含むシステムである。
別の態様では、本明細書に提供されるのは、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドを含むベクターを含む宿主細胞を含むシステムである。
更に別の態様では、本明細書に提供されるのは、医薬的に許容される担体と、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニット、及び(b)Fc単量体ペプチドを含む単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質と、を含む医薬組成物を提供するための手段を提供するシステムである。
一態様では、本明細書に提供されるのは、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含むキットを提供するためのシステムである。
また提供されるのは、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質をコードする核酸分子、並びに本明細書に記載される単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質の成分をコードする核酸分子である。また、当該ベクターと、そのためのパッケージと、を含む、キットも提供される。また、提供されるのは、本明細書に記載される単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質をコードする核酸分子を含有するベクターを含む宿主細胞である。
また提供されるのは、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片を作製するためのプロセスである。
一態様では、本明細書に提供されるのは、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片を産生するための方法であって、(a)宿主細胞に、(i)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(ii)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドを導入することと、(b)単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片を産生する条件下で宿主細胞を培養することと、(c)細胞又は培養物から単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片を回収することと、を含む、方法である。
別の態様では、本明細書に提供されるのは、2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体を産生する方法であって、(a)宿主細胞に、(i)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(ii)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドを導入することと、(b)単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片を産生する条件下で宿主細胞を培養することと、(c)単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片を細胞又は培養物から回収することと、(d)単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片を、二量体化を好む条件下で組み合わせることと、を含む、方法である。
更に別の態様では、本明細書に提供されるのは、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片の医薬組成物を産生する方法であって、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片を医薬的に許容される担体と組み合わせて、医薬組成物を得ることを含む、方法である。
更に別の態様では、本明細書に提供されるのは、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片を含むワクチン組成物を産生する方法であって、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片をワクチン抗原と組み合わせて、ワクチン組成物を得ることを含む、方法である。
いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片は、ヘテロ二量体化を促進する相補性CH3ドメインを有するIgG様分子を含む。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片は、組換えIgG様二重標的化分子を含み、分子の2つの側面は各々、少なくとも2つの異なる抗体のFab断片又はFab断片の一部を含有する。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片は、IgG融合分子を含み、完全長IgG抗体は、余分のFab断片又はFab断片の一部に融合されている。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片は、Fc融合分子を含み、単鎖Fv分子又は安定化されたダイアボディが、重鎖定常ドメイン、Fc領域、又はその一部に融合されている。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片は、異なるFab断片が一緒に融合されているFab融合分子を含む。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片は、scFv及びダイアボディベース及び重鎖抗体(例えば、ドメイン抗体、ナノボディ)を含み、異なる単鎖Fv分子又は異なるダイアボディ又は異なる重鎖抗体(例えば、ドメイン抗体、ナノボディ)が互いに融合されているか、又は別のタンパク質若しくは担体分子に融合されている。
いくつかの実施形態では、相補性CH3ドメイン分子を有するIgG様分子には、Triomab/Quadroma(Trion Pharma/Fresenius Biotech)、Knobs-into-Holes(Genentech)、CrossMAbs(Roche)及び静電的に調整されたもの(Amgen)、LUZ-Y(Genentech)、ストランドを交換し操作したドメインボディ(SEEDbody)(EMD Serono)、Biclonic(Merus)、Azymetric(商標)プラットフォーム(Zymeworks)、並びにDuoBody(Genmab A/S)が挙げられる。
いくつかの実施形態では、組換えIgG様二重標的化分子としては、Dual Targeting(DT)-Ig(GSK/Domantis)、Two-in-one Antibody(Genentech)、Cross-linked mAbs(Karmanos Cancer Center)、mAb2(F-Star)、及びCovX-body(CovX/Pfizer)が挙げられる。
一部の実施形態では、IgG融合分子としては、Dual Variable Domain(DVD)-Ig(Abbott)、IgG-like Bispecific(InnClone/Eli Lilly)、Ts2Ab(MedImmune/AZ)、及びBsAb(Zymogenetics)、HERCULES(Biogen Idec)、並びにTvAb(Roche)が挙げられる。
いくつかの実施形態では、Fc融合分子としては、ScFv/Fc融合体(Academic Institution)、SCORPION(Emergent BioSolutions/Trubion,Zymogenetics/BMS)、二重親和性再標的化技術(Fc-DART)(MacroGenics)、及び二重(ScFv)-Fab(National Research Center for Antibody Medicine--China)を挙げることができる。
本明細書で使用される「ホモ二量体化」は、2つの同一の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質のFc単量体ペプチド間の相互作用を指す。本明細書で使用される「ホモ二量体」は、同一の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を有する分子を指す。
本明細書で使用される「ヘテロ二量体化」は、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質のFc単量体ペプチドと非同一Fc融合ペプチドとの間の相互作用を指す。本明細書で使用される、「ヘテロ二量体」は、同一でないCH3アミノ酸配列を有する2本の重鎖を有する単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を指す。
「ノブインホール」ストラテジ(例えば、国際公開第2006/028936号を参照されたい)を使用して、完全長の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を生成することができる。簡潔に述べると、ヒトIgGにおけるCH3ドメインの界面を形成する選択されたアミノ酸は、ヘテロ二量体形成を促進するように、CH3ドメイン相互作用に影響を及ぼす位置において変異され得る。小さな側鎖を有するアミノ酸(ホール)が、第1の抗原に特異的に結合する抗体の重鎖内に導入され、大きな側鎖を有するアミノ酸(ノブ)が、第2の抗原に特異的に結合する抗体の重鎖内に導入される。2つの抗体の共発現後に、ヘテロ二量体が、「ホール」を有する重鎖と「ノブ」を有する重鎖との優先的な相互作用の結果として形成される。ノブ及びホールを形成する例示的なCH3置換の対は、T366Y/F405A、T366W/F405W、F405W/Y407A、T394W/Y407T、T394S/Y407A、T366W/T394S、F405W/T394S、及びT366W/T366S_L368A_Y407Vである(第1の重鎖の第1のCH3ドメインにおける修飾位置/第2の重鎖の第2のCH3ドメインにおける修飾位置として表現)。
他のストラテジ、例えば、1つのCH3表面における正に荷電した残基及び第2のCH3表面における負に荷電した残基を置換することによる静電的相互作用を使用する重鎖ヘテロ二量体形成の促進が、米国特許出願公開第2010/0015133号、米国特許出願公開第2009/0182127号、米国特許出願公開第2010/028637号、又は米国特許出願公開第2011/0123532号に記載されるように使用され得る。他のストラテジでは、ヘテロ二量体形成は、米国特許出願公開第2012/0149876号又は米国特許出願公開第2013/0195849号に記載されるように、下記置換:L351Y_F405AY407V/T394W、T366I_K392M_T394W/F405A_Y407V、T366L_K392M_T394W/F405A_Y407V、L351Y_Y407A/T366A_K409F、L351Y_Y407A/T366V K409F Y407A/T366A_K409F、又はT350V_L351Y_F405A Y407V/T350V_T366L_K392L_T394W(第1の重鎖の第1のCH3ドメインにおける修飾位置/第2の重鎖の第2のCH3ドメインにおける修飾位置として表現)により促進され得る。
ある特定の実施形態では、本明細書に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質は、約1pM未満、約0.9pM未満、約0.8pM未満、約0.7pM未満、約0.6pM未満、約0.5pM未満、約0.4pM未満、約0.300pM未満、約0.2pM未満、約0.19pM未満、約0.18pM未満、約0.17pM未満、約0.16pM未満、約0.15pM未満、約0.14pM未満、約0.13pM未満、約0.12pM未満、約0.11pM未満、約0.1pM未満、約0.09pM未満、約0.08pM未満、約0.07pM未満、約0.06pM未満、約0.05pM未満、約0.04pM未満、約0.03pM未満、約0.02pM未満、又は約0.01pM未満のEC50でCD40を活性化する。ある特定の実施形態では、EC50は、約1000pM未満、約900pM未満、約800pM未満、約700pM未満、約600pM未満、約500pM未満、約400pM未満、約300pM未満、約200pM未満、約190pM未満、約180pM未満、約170pM未満、約160pM未満、約150pM未満、約140pM未満、約130pM未満、約120pM未満、約110pM未満、約100pM未満、約90pM未満、約80pM未満、約70pM未満、約60pM未満、約50pM未満、約40pM未満、約30pM未満、約20pM未満、又は約10pM未満である。
ある実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質の濃度は、約0.000005ng/mL、約0.00005ng/mL、約0.0005、約0.005ng/mL、約0.01ng/mL、約0.02ng/mL、約0.03ng/mL、約0.04ng/mL、約0.05ng/mL、約0.06ng/mL、約0.07ng/mL、約0.08ng/mL、約0.09ng/mL、約0.1ng/mL、約0.5ng/mL、約1.0ng/mL、約10ng/mL、約20ng/mL約、約30ng/mL、約40ng/mL、約50ng/mL、約60ng/mL、約70ng/mL、約80ng/mL、約90ng/mL、約100ng/mL、又は約1000ng/mLである。
いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質の1つ又は2つ以上の成分は、ヒト成分である。いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質の1つ又は2つ以上の成分は、ヒト化成分である。
いくつかの実施形態では、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質のFc単量体ペプチドは、IgG抗体に由来する。いくつかの実施形態では、IgG抗体は、IgG1抗体である。いくつかの実施形態では、IgG抗体は、IgG2抗体である。いくつかの実施形態では、IgG抗体は、IgG3抗体である。いくつかの実施形態では、IgG抗体は、IgG4抗体である。
別の一般的な態様では、本発明は、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片をコードするポリヌクレオチドを含むベクターに関する。本開示を考慮して、当業者に既知である任意のベクター、例えばプラスミド、コスミド、ファージベクター、又はウイルスベクターを使用することができる。いくつかの実施形態では、ベクターは、プラスミドなどの組換え発現ベクターである。ベクターは、例えば、プロモータ、リボソーム結合エレメント、ターミネータ、エンハンサ、選択マーカー、及び複製起点という、発現ベクターの従来の機能を確立するための任意のエレメントを含むことができる。プロモータは、常時発現型、誘導型、又は再形成可能なプロモータであり得る。細胞に核酸を送達することができる多数の発現ベクターが当該技術分野において既知であり、細胞内で抗体又はその抗原結合断片を産生するために、本明細書で使用することができる。従来のクローニング技術又は人工遺伝子合成を使用して、本明細書に提供される実施形態による組換え発現ベクターを生成することができる。このような技術は、本開示の観点から、当業者に周知である。
別の一般的な態様では、本発明は、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片をコードするポリヌクレオチドを含むベクターを含む宿主細胞に関する。別の一般的な態様では、本発明は、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片をコードするポリヌクレオチドを含む宿主細胞に関する。本開示の観点から、当業者に既知である任意の宿主細胞を、本明細書に提供される抗体又はその抗原結合断片の組換え発現に使用することができる。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、大腸菌(E.coli)TG1若しくはBL21細胞(例えば、Fc単量体ペプチドの発現の場合)、CHO-DG44若しくはCHO-K1細胞、又はHEK293細胞(例えば、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質の発現の場合)である。特定の実施形態によれば、組換え発現ベクターは、組換え核酸が効果的に発現するように宿主細胞ゲノムに安定的に組み込まれる、化学的トランスフェクション、熱ショック、又はエレクトロポレーションなどの従来の方法によって宿主細胞に形質転換される。
別の態様では、本発明は、本明細書に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質と、医薬的に許容される担体と、を含む、医薬組成物を提供する。
別の態様では、本発明は、本明細書に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を送達するための手段と、医薬的に許容される担体と、を含む、医薬組成物を提供する。
また提供されるのは、医薬組成物を製造する方法であって、本明細書に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を医薬的に許容される担体と組み合わせて、医薬組成物を得ることを含む、方法である。本明細書で使用される「医薬組成物」という用語は、医薬的に許容される担体と一緒に本明細書で提供される単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む製造物を意味する。したがって、医薬組成物は、本明細書に提供される単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含むことができ、それらを含む組成物はまた、本明細書において言及される治療用途のための医薬の製造において有用である。
本明細書で使用するとき、用語「担体」は、任意の賦形剤、希釈剤、充填剤、塩、緩衝液、安定剤、可溶化剤、油、脂質、脂質含有小胞、ミクロスフェア、リポソーム封入体、又は医薬製剤で使用するための当該技術分野において周知である他の材料を指す。担体、賦形剤又は希釈剤の特性は、特定の用途の投与経路によって決まる点は理解されよう。本明細書で使用するとき、用語「医薬的に許容される担体」は、本発明による組成物の効果にも本明細書で提供される組成物の生物活性にも干渉しない無毒性材料を指す。特定の実施形態によれば、本開示を考慮して、融合タンパク質を活性成分として有する医薬組成物での使用に好適ないずれの医薬的に許容される担体も、本明細書で使用され得る。
医薬的に許容される担体を有する医薬活性成分の製剤は、例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy(例えば21st edition(2005)及びそれ以降の任意の改訂版)にあるように、当該技術分野において既知である。追加成分の非限定的な例としては、緩衝剤、希釈剤、溶媒、張度調節剤、防腐剤、安定剤、及びキレート剤が挙げられる。1つ又は2つ以上の医薬的に許容される担体が、本明細書に提供される医薬組成物の製剤化において使用され得る。
本発明の一実施形態では、医薬組成物は液体製剤である。液体製剤の好ましい例は、水性製剤、すなわち、水を含む製剤である。液体製剤は、溶液、懸濁液、エマルジョン、マイクロエマルジョン、ゲルなどを含んでいてもよい。水性製剤は、典型的には、少なくとも50%w/wの水、又は少なくとも60%、70%、75%、80%、85%、90%、又は少なくとも95%w/wの水を含む。
一実施形態では、医薬組成物は、例えば、注射デバイス(例えば、シリンジ又は注入ポンプ)を介して注射することができる注射液として製剤化され得る。注射は、例えば、皮下に、筋肉内に、腹腔内に、硝子体内に、又は静脈内に送達され得る。
別の実施形態では、医薬組成物は、そのまま使用することができるか、又は医師若しくは患者が使用前に溶媒及び/若しくは希釈剤を加える固体製剤、例えば、凍結乾燥又は噴霧乾燥組成物である。固体剤形としては、圧縮錠及び/又はコーティング錠などの錠剤、並びにカプセル(例えば、硬又は軟ゼラチンカプセル)を挙げることができる。医薬組成物はまた、例えば、サッシェ、糖衣錠、粉末、顆粒、トローチ、又は再構成用の粉末の形態であってもよい。
剤形は即時放出であってもよく、その場合、水溶性若しくは水分散性担体を含んでいてもよく、又は剤形は遅延放出、持続放出、若しくは調節放出であってもよく、その場合、胃腸管若しくは皮下における剤形の溶解速度を制御する非水溶性ポリマーを含んでいてもよい。
他の実施形態では、医薬組成物は、鼻腔内に、口腔内に、又は舌下に送達され得る。
水性製剤のpHは、pH3~pH10であり得る。本明細書で提供される一実施形態では、製剤のpHは、約7.0~約9.5である。本明細書で提供される別の実施形態では、製剤のpHは、約3.0~約7.0である。
本明細書で提供される別の実施形態では、医薬組成物は、緩衝剤を含む。緩衝剤の非限定的な例としては、アルギニン、アスパラギン酸、ビシン、シトレート、リン酸一水素二ナトリウム、フマル酸、グリシン、グリシルグリシン、ヒスチジン、リジン、マレイン酸、リンゴ酸、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸ナトリウム、コハク酸塩、酒石酸、トリシン、及びトリス(ヒドロキシメチル)-アミノメタン、及びこれらの混合物が挙げられる。緩衝剤は、個々に又は全体として、約0.01mg/ml~約50mg/ml、例えば、約0.1mg/ml~約20mg/mlの濃度で存在し得る。これら特定の緩衝剤の各1つを含む医薬組成物は、本明細書で提供される代替実施形態を構成する。
本明細書で提供される別の実施形態では、医薬組成物は、防腐剤を含む。防腐剤の非限定的な例としては、塩化ベンゼトニウム、安息香酸、ベンジルアルコール、ブロノポール、ブチル4-ヒドロキシベンゾエート、クロロブタノール、クロロクレゾール、クロロヘキシジン、クロルフェネシン、o-クレゾール、m-クレゾール、p-クレゾール、エチル4-ヒドロキシベンゾエート、イミド尿素、メチル4-ヒドロキシベンゾエート、フェノール、2-フェノキシエタノール、2-フェニルエタノール、プロピル4-ヒドロキシベンゾエート、デヒドロ酢酸ナトリウム、チオメロサール、及びこれらの混合物が挙げられる。防腐剤は、個々に又は全体として、約0.01mg/ml~約50mg/ml、例えば、約0.1mg/ml~約20mg/mlの濃度で存在し得る。これら特定の防腐剤の各1つを含む医薬組成物は、本明細書で提供される代替実施形態を構成する。
本明細書で提供される別の実施形態では、医薬組成物は、等張剤を含む。等張剤の非限定的な例としては、塩(塩化ナトリウムなど)、アミノ酸(グリシン、ヒスチジン、アルギニン、リジン、イソロイシン、アスパラギン酸、トリプトファン、及びスレオニンなど)、アルジトール(グリセロール、1,2-プロパンジオールプロピレングリコールなど)、1,3-プロパンジオール、及び1,3-ブタンジオール)、ポリエチレングリコール(例えば、PEG400)、並びにこれらの混合物が挙げられる。等張剤の別の例としては、糖が挙げられる。糖の非限定的な例は、例えば、フルクトース、グルコース、マンノース、ソルボース、キシロース、マルトース、ラクトース、スクロース、トレハロース、デキストラン、プルラン、デキストリン、シクロデキストリン、アルファ及びベータ-HPCD、可溶性デンプン、ヒドロキシエチルデンプン、並びにカルボキシメチルセルロースナトリウムを含む、単糖類、二糖類、若しくは多糖類、又は水溶性グルカンを含み得る。等張剤の別の例は、糖アルコールであり、用語「糖アルコール」は、少なくとも1つの-OH基を有するC(4~8)炭化水素として定義される。糖アルコールの非限定的な例としては、マンニトール、ソルビトール、イノシトール、ガラクチトール、ズルシトール、キシリトール、及びアラビトールが挙げられる。等張剤は、個々に又は全体として、約0.01mg/ml~約50mg/ml、例えば、約0.1mg/ml~約20mg/mlの濃度で存在し得る。これら特定の等張剤の各1つを含む医薬組成物は、本明細書で提供される代替を構成する。
本明細書で提供される別の実施形態では、医薬組成物は、キレート剤を含む。キレート剤の非限定的な例としては、クエン酸、アスパラギン酸、エチレンジアミン四酢酸(ethylenediaminetetraacetic acid、EDTA)の塩、及びこれらの混合物が挙げられる。キレート剤は、個々に又は全体として、約0.01mg/ml~約50mg/ml、例えば、約0.1mg/ml~約20mg/mlの濃度で存在し得る。これらの具体的なキレート剤の各1つを含む医薬組成物は、本発明の代替実施形態を構成する。
本明細書で提供される別の実施形態では、医薬組成物は、安定剤を含む。安定剤の非限定的な例としては、1つ若しくは2つ以上の凝集阻害剤、1つ若しくは2つ以上の酸化阻害剤、1つ若しくは2つ以上の界面活性剤、及び/又は、1つ若しくは2つ以上のプロテアーゼ阻害剤が挙げられる。
本明細書で提供される別の実施形態では、医薬組成物は、安定剤を含み、安定剤は、カルボキシ/ヒドロキシセルロース及びその誘導体(HPC、HPC-SL、HPC-L、及びHPMCなど)、シクロデキストリン、2-メチルチオエタノール、ポリエチレングリコール(PEG3350など)、ポリビニルアルコール(polyvinyl alcohol、PVA)、ポリビニルピロリドン、塩(塩化ナトリウムなど)、硫黄含有物質(例えばモノチオグリセロール)、又はチオグリコール酸である。安定剤は、個々に又は全体として、約0.01mg/ml~約50mg/ml、例えば、約0.1mg/ml~約20mg/mlの濃度で存在し得る。これら特定の安定剤の各1つを含む医薬組成物は、本明細書で提供される代替実施形態を構成する。
本明細書で提供される更なる実施形態では、医薬組成物は、1つ若しくは2つ以上の界面活性剤、好ましくは1つの界面活性剤、少なくとも1つの界面活性剤、又は2つの異なる界面活性剤を含む。用語「界面活性剤」は、水溶性(親水性)部及び脂溶性(親油性)部から構成される任意の分子又はイオンを指す。界面活性剤は、例えば、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及び/又は双性界面活性剤からなる群から選択され得る。界面活性剤は、個々に又は全体として、約0.1mg/ml~約20mg/mlの濃度で存在し得る。これら特定の界面活性剤の各1つを含む医薬組成物は、本明細書で提供される代替実施形態を構成する。
本明細書で提供される更なる実施形態では、医薬組成物は、1つ又は2つ以上のプロテアーゼ阻害剤、例えば、EDTA、及び/又はベンズアミジン塩酸(HCl)などを含む。プロテアーゼ阻害剤は、個々に又は全体として、約0.1mg/ml~約20mg/mlの濃度で存在し得る。これら特定のプロテアーゼ阻害剤の各1つを含む医薬組成物は、本明細書で提供される代替実施形態を構成する。
別の一般的な態様では、本発明は、本明細書に開示される単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片を含む医薬組成物を産生する方法であって、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片を含むを医薬的に許容される担体と組み合わせて、医薬組成物を得ることを含む、方法に関する。
6.実施形態
本発明は、以下の非限定的な実施形態を提供する。
1つのセットの実施形態(実施形態セットA)では、以下が提供される。
A1.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質であって、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40リガンド(CD40Lサブユニット(CD40L三量体)と、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
A2.Fc単量体ペプチドが、ペプチドテザーによってCD40L三量体に共有結合されている、実施形態A1に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
A3.ペプチドテザーが、0~20個のアミノ酸を含む、実施形態A2に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
A4.CD40リガンドサブユニットが、CD40L細胞外ドメインの一部を含む、実施形態A1に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
A5.CD40L三量体が、Fc単量体ペプチドのN末端に連結されている、実施形態A1に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
A6.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、配列番号1~12から選択されるいずれか1つの配列、又はその断片を含む、実施形態A5に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
A7.CD40L三量体が、Fc単量体ペプチドのC末端に連結されている、実施形態A1に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
A8.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、配列番号13~19から選択されるいずれか1つの配列、又はその断片を含む、実施形態A7に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
A9.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、配列番号16、又はその断片を含む、実施形態A8に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
A10.CD40リガンドサブユニットが、配列番号20~22から選択される配列のうちのいずれか1つ、又はその断片を含む、実施形態A1に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
A11.Fc単量体ペプチドが、ヒトFc配列を含む、実施形態A1に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
A12.ヒトFc配列が、免疫グロブリンIgG、IgA、IgM、IgD、及びIgEから選択される配列を含む、実施形態A11に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
A13.ヒトFc配列が、IgG配列を含む、実施形態A12に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
A14.IgG配列が、IgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4から選択される、実施形態A13に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
A15.IgG配列が、IgG1配列を含む、実施形態A14に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
A16.IgG1配列が、配列番号30若しくは31、又はその断片を含む、実施形態A15に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
A17.IgG配列が、IgG2配列を含む、実施形態A14に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
A18.IgG2配列が、配列番号29、又はその断片を含む、実施形態A17に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
A19.ペプチドリンカーが、EGKSSGSGS(配列番号23)及び(GS)(配列番号25)を含む群から選択される、実施形態A1に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
A20.ペプチドテザーが、(GS)(配列番号24)、(GS)(配列番号26)、(GS)(配列番号27)、及びGS(配列番号28)からなる群から選択される、実施形態A2に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
A21.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、野生型CD40Lと比較してCD40ポリペプチドの活性化を増強する、実施形態A1~A20のいずれか1つに記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
A22.CD40ポリペプチドの活性化が、樹状細胞、B細胞、単球及びマクロファージの免疫刺激機能を増強する、実施形態A21に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
A23.CD40ポリペプチドの活性化が、野生型CD40Lと比較して増強されたT細胞活性化を含む、実施形態A22に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
A24.CD40Lポリペプチドの活性化が、野生型CD40Lと比較して増強された樹状細胞活性化を含む、実施形態A23に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
A25.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、野生型CD40Lと比較して抗腫瘍活性を増強する、実施形態A1~A24のいずれかに記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
A26.実施形態A1~A25のいずれか1つに記載の2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む、二量体。
A27.二量体が、ホモ二量体である、実施形態A26に記載の二量体。
A28.二量体が、Fc単量体ペプチドの会合によって形成される、実施形態A26に記載の二量体。
A29.実施形態A1~A25のいずれか1つに記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質をコードする、ポリヌクレオチド。
A30.実施形態A29に記載のポリヌクレオチドを含む、ベクター。
A31.実施形態A30に記載のベクターを含む、宿主細胞。
A32.実施形態A29に記載のポリヌクレオチドを含む、宿主細胞。
A33.医薬的に許容される担体と、実施形態A1~A25のいずれか1つに記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質とを含む、医薬組成物。
A34.実施形態A1~A25のいずれか1つに記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む、キット。
A35.療法において使用するための、実施形態A1~A25のいずれか1つに記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質、又は実施形態26~28のいずれか1つに記載の二量体。
A36.疾患又は障害の治療において使用するための、実施形態A1~A25のいずれか1つに記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質、又は実施形態26~28のいずれか1つに記載の二量体。
A37.対象における罹患細胞の排除で使用するための、実施形態A1~A25のいずれか1つに記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質、又は実施形態26~28のいずれか1つに記載の二量体。
A38.罹患細胞が、がん細胞又は病原体に感染した細胞である、実施形態A37に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
A39.がんの治療において使用するための、実施形態A1~A25のいずれか1つに記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質、又は実施形態26~28のいずれか1つに記載の二量体。
A40.がんが、固形がん又は液性がんである、実施形態A39に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
A41.がんが、黒色腫、中皮腫、進行性固形腫瘍、及びリンパ腫からなる群から選択される、実施形態A39に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
A42.感染症の治療において使用するための、実施形態A1~A25に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質、又は実施形態26~28のいずれか1つに記載の二量体。
A43.感染性病原体が、ウイルス、細菌、真菌又は寄生生物である、実施形態A42に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
A44.ワクチン組成物の投与において使用するための、実施形態A1~A25に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質、又は実施形態26~28のいずれか1つに記載の二量体。
A43.ワクチンが、がん、感染性病原体、又はアレルゲンに対するワクチンである、実施形態A44に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
別のセットの実施形態(実施形態セットB)では、以下が提供される。
B1.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を提供するための手段を含むシステムであって、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニット(CD40L三量体)と、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む、システム。
B2.Fc単量体ペプチドが、ペプチドテザーによってCD40L三量体に共有結合されている、実施形態B1に記載のシステム。
B3.ペプチドテザーが、0~20個のアミノ酸を含む、実施形態B2に記載のシステム。
B4.CD40リガンドサブユニットが、CD40L細胞外ドメインの一部を含む、実施形態B1に記載のシステム。
B5.CD40L三量体が、Fc単量体ペプチドのN末端に連結されている、実施形態B1に記載のシステム。
B6.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、配列番号1~12から選択されるいずれか1つの配列、又はその断片を含む、実施形態B5に記載のシステム。
B7.CD40L三量体が、Fc単量体ペプチドのC末端に連結されている、実施形態B1に記載のシステム。
B8.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、配列番号13~19から選択されるいずれか1つの配列、又はその断片を含む、実施形態B7に記載のシステム。
B9.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、配列番号16又はその断片を含む、実施形態B8に記載のシステム。
B10.CD40リガンドサブユニットが、配列番号20~22から選択される配列のうちのいずれか1つ、又はその断片を含む、実施形態B1に記載のシステム。
B11.Fc単量体ペプチドが、ヒトFc配列を含む、実施形態B1に記載のシステム。
B12.ヒトFc配列が、免疫グロブリンIgG、IgA、IgM、IgD、及びIgEから選択される配列を含む、実施形態B11に記載のシステム。
B13.ヒトFc配列が、IgG配列を含む、実施形態B12に記載のシステム。
B14.IgG配列が、IgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4から選択される、実施形態B13に記載のシステム。
B15.IgG配列が、IgG1配列である、実施形態B14に記載のシステム。
B16.IgG1配列が、配列番号30若しくは31、又はその断片を含む、実施形態B15に記載のシステム。
B17.IgG配列が、IgG2配列を含む、実施形態B14に記載のシステム。
B18.IgG2配列が、配列番号29又はその断片を含む、実施形態B17に記載のシステム。
B19.ペプチドリンカーが、EGKSSGSGS(配列番号23)及び(GS)(配列番号25)を含む群から選択される、実施形態B1に記載のシステム。
B20.ペプチドテザーが、(GS)(配列番号24)、(GS)(配列番号26)、(GS)(配列番号27)、及びGS(配列番号28)からなる群から選択される、実施形態B2に記載のシステム。
B21.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、野生型CD40Lと比較してCD40ポリペプチドの活性化を増強する、実施形態B1~B20のいずれか1つに記載のシステム。
B22.CD40ポリペプチドの活性化が、樹状細胞、B細胞、単球及びマクロファージの免疫刺激機能を増強する、実施形態B21に記載のシステム。
B23.CD40ポリペプチドの活性化が、野生型CD40Lと比較して増強されたT細胞活性化を含む、実施形態B22に記載のシステム。
B24.CD40ポリペプチドの活性化が、野生型CD40Lと比較して増強された樹状細胞活性化を含む、実施形態B22に記載のシステム。
B25.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、野生型CD40Lと比較して増強された抗腫瘍活性を含む、実施形態B1~B24のいずれか1つに記載のシステム。
B26.各々が(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体を提供するための手段を含む、システム。
B27.二量体が、ホモ二量体である、実施形態B26に記載のシステム。
B28.二量体が、Fc単量体ペプチドの会合によって形成される、実施形態B26に記載のシステム。
B29.実施形態B1~B25のいずれか1つに記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドを提供するための手段を含む、システム。
B30.実施形態B29に記載のポリヌクレオチドを含むベクターを提供するための手段を含む、システム。
B31.実施形態B30に記載のベクターを含む宿主細胞を提供するための手段を含む、システム。
B32.実施形態B29に記載のポリヌクレオチドを含む宿主細胞を提供するための手段を含む、システム。
B33.医薬的に許容される担体と、実施形態B1~B25のいずれか1つに記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質とを含む医薬組成物を提供するための手段を含む、システム。
B34.実施形態B1~B25のいずれか1つに記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含むキットを提供するための手段を含む、システム。
別のセットの実施形態(実施形態セットC)では、以下が提供される。
C1.CD40ポリペプチドを活性する方法であって、CD40ポリペプチドを、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニット(CD40L三量体)と、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質と接触させることを含み、当該単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が結合時にCD40ポリペプチドを活性化する、方法。
C2.Fc単量体ペプチドが、ペプチドテザーによってCD40L三量体に共有結合されている、実施形態C1に記載の方法。
C3.ペプチドテザーが、0~20個のアミノ酸を含む、実施形態C2に記載の方法。
C4.CD40リガンドサブユニットが、CD40L細胞外ドメインの一部を含む、実施形態C1に記載の方法。
C5.CD40L三量体が、Fc単量体ペプチドのN末端に連結されている、実施形態C1に記載の方法。
C6.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、配列番号1~12から選択されるいずれか1つの配列、又はその断片を含む、実施形態C5に記載の方法。
C7.CD40L三量体が、Fc単量体ペプチドのC末端に連結されている、実施形態C1に記載の方法。
C8.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、配列番号13~19から選択されるいずれか1つの配列、又はその断片を含む、実施形態C7に記載の方法。
C9.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、配列番号16又はその断片を含む、実施形態C8に記載の方法。
C10.CD40リガンドサブユニットが、配列番号20~22から選択される配列のうちのいずれか1つ、又はその断片を含む、実施形態C1に記載の方法。
C11.Fc単量体ペプチドが、ヒトFc配列を含む、実施形態C1に記載の方法。
C12.ヒトFc配列が、免疫グロブリンIgG、IgA、IgM、IgD、及びIgEから選択される配列を含む、実施形態C11に記載の方法。
C13.ヒトFc配列が、IgG配列を含む、実施形態C12に記載の方法。
C14.IgG配列が、IgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4から選択される、実施形態C13に記載の方法。
C15.IgG配列が、IgG1配列である、実施形態C14に記載の方法。
C16.IgG1配列が、配列番号30若しくは31、又はその断片を含む、実施形態C15に記載の方法。
C17.IgG配列が、IgG2配列を含む、実施形態C14に記載の方法。
C18.IgG2配列が、配列番号29又はその断片を含む、実施形態C17に記載の方法。
C19.ペプチドリンカーが、EGKSSGSGS(配列番号23)及び(GS)(配列番号25)を含む群から選択される、実施形態C1に記載の方法。
C20.ペプチドテザーが、(GS)(配列番号24)、(GS)(配列番号26)、(GS)(配列番号27)、及びGS(配列番号28)からなる群から選択される、実施形態C2に記載の方法。
C21.野生型CD40Lと比較して増強されたCD40ポリペプチドの活性化を含む、実施形態C1~C20のいずれか1つに記載の方法。
C22.CD40ポリペプチドの活性化が、樹状細胞、B細胞、単球及びマクロファージの免疫刺激機能を増強する、実施形態C21に記載の方法。
C23.CD40ポリペプチドの活性化が、野生型CD40Lと比較して増強されたT細胞活性化を含む、実施形態C21に記載の方法。
C24.CD40ポリペプチドの活性化が、野生型CD40Lと比較して増強された樹状細胞活性化を含む、実施形態C21に記載の方法。
C25.野生型CD40Lと比較して増強された抗腫瘍活性化を含む、実施形態C1~C24のいずれか1つに記載の方法。
C26.CD40ポリペプチドを活性化する方法であって、CD40ポリペプチドを、各々が、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む、2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体と接触させることを含み、当該単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質二量体が結合時にCD40ポリペプチドを活性化する、方法。
C27.ホモ二量体を投与することを更に含む、実施形態C26に記載の方法。
C28.二量体が、Fc単量体ペプチドの会合によって形成される、実施形態C26に記載の方法。
C29.方法が、インビトロで行われる、実施形態C1~C28のいずれか1つに記載の方法。
C30.当該方法がインビボで行われる、実施形態C1~C28のいずれか1つに記載の方法。
C31.更に、当該接触させることが、医薬的に許容される担体及び単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む医薬組成物を投与することを含む、実施形態C30に記載の方法。
C32.当該接触させることが、先天性抗腫瘍免疫応答を増強する、実施形態C31に記載の方法。
C33.T細胞を活性化する方法であって、T細胞を、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニット(CD40L三量体)と、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質の存在下で、抗原提示細胞と接触させることを含み、当該抗原提示細胞がCD40ポリペプチドを発現し、当該単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、CD40ポリペプチドとの結合時にT細胞を活性化する、方法。
C34.Fc単量体ペプチドが、ペプチドテザーによってCD40L三量体に共有結合されている、実施形態C33に記載の方法。
C35.ペプチドテザーが、0~20個のアミノ酸を含む、実施形態C34に記載の方法。
C36.CD40リガンドサブユニットが、CD40L細胞外ドメインの一部を含む、実施形態C33に記載の方法。
C37.CD40L三量体が、Fc単量体ペプチドのN末端に連結されている、実施形態C33に記載の方法。
C38.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、配列番号1~12から選択されるいずれか1つの配列、又はその断片を含む、実施形態C37に記載の方法。
C39.CD40L三量体が、Fc単量体ペプチドのC末端に連結されている、実施形態C33に記載の方法。
C40.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、配列番号13~19から選択されるいずれか1つの配列、又はその断片を含む、実施形態C39に記載の方法。
C41.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、配列番号16又はその断片を含む、実施形態C40に記載の方法。
C42.CD40リガンドサブユニットが、配列番号20~22から選択される配列のうちのいずれか1つ、又はその断片を含む、実施形態C33に記載の方法。
C43.Fc単量体ペプチドが、ヒトFc配列を含む、実施形態C33に記載の方法。
C44.ヒトFc配列が、免疫グロブリンIgG、IgA、IgM、IgD、及びIgEから選択される配列を含む、実施形態C43に記載の方法。
C45.ヒトFc配列が、IgG配列を含む、実施形態C44に記載の方法。
C46.IgG配列が、IgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4から選択される、実施形態C45に記載の方法。
C47.IgG配列が、IgG1配列である、実施形態C46に記載の方法。
C48.IgG1配列が、配列番号30若しくは31、又はその断片を含む、実施形態C47に記載の方法。
C49.IgG配列が、IgG2配列を含む、実施形態C46に記載の方法。
C50.IgG2配列が、配列番号29又はその断片を含む、実施形態C49に記載の方法。
C51.ペプチドリンカーが、EGKSSGSGS(配列番号23)及び(G3S)3(配列番号25)を含む群から選択される、実施形態C33に記載の方法。
C52.ペプチドテザーが、(GS)(配列番号24)、(GS)(配列番号26)、(GS)(配列番号27)、及びGS(配列番号28)からなる群から選択される、実施形態C34に記載の方法。
C53.野生型CD40Lと比較して増強されたCD40ポリペプチドの活性化を更に含む、実施形態C33~C52のいずれか1つに記載の方法。
C54.CD40ポリペプチドの増強した活性化が、樹状細胞、B細胞、単球及びマクロファージの免疫刺激機能を増強する、実施形態C53に記載の方法。
C55.野生型CD40Lと比較して増強されたT細胞活性化を更に含む、実施形態C53に記載の方法。
C56.野生型CD40Lと比較して増強された樹状細胞活性化を更に含む、実施形態C53に記載の方法。
C57.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、野生型CD40Lと比較して増強された抗腫瘍活性を含む、実施形態C33~C56のいずれか1つに記載の方法。
C58.T細胞を活性化する方法であって、CD40ポリペプチドを、各々が、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む、2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体の存在下で、抗原提示細胞と接触させることを含み、当該抗原提示細胞がCD40ポリペプチドを発現し、当該単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質二量体が、CD40の結合時にT細胞を活性化する、方法。
C59.ホモ二量体を投与することを更に含む、実施形態C58に記載の方法。
C60.二量体が、Fc単量体ペプチドの会合によって形成される、実施形態C58に記載の方法。
C61.方法が、インビトロで行われる、実施形態C33~C60のいずれか1つに記載の方法。
C62.当該方法がインビボで行われる、実施形態C33~C60のいずれか1つに記載の方法。
C63.更に、当該接触させることが、医薬的に許容される担体及び単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む医薬組成物を投与することを含む、実施形態C62のいずれか1つに記載の方法。
C64.当該接触させることが、先天性抗腫瘍免疫応答を増強する、実施形態C63に記載の方法。
C65.樹状細胞を活性する方法であって、CD40ポリペプチドを、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニット(CD40L三量体)と、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質と接触させることを含み、当該単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、CD40ポリペプチドの結合時に樹状細胞を活性化する、方法。
C66.Fc単量体ペプチドが、ペプチドテザーによってCD40L三量体に共有結合されている、実施形態C65に記載の方法。
C67.ペプチドテザーが、0~20個のアミノ酸を含む、実施形態C66に記載の方法。
C68.CD40リガンドサブユニットが、CD40L細胞外ドメインの一部を含む、実施形態C65に記載の方法。
C69.CD40L三量体が、Fc単量体ペプチドのN末端に連結されている、実施形態C65に記載の方法。
C70.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、配列番号1~12から選択されるいずれか1つの配列、又はその断片を含む、実施形態C69に記載の方法。
C71.CD40L三量体が、Fc単量体ペプチドのC末端に連結されている、実施形態C65に記載の方法。
C72.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、配列番号13~19から選択されるいずれか1つの配列、又はその断片を含む、実施形態C71に記載の方法。
C73.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、配列番号16又はその断片を含む、実施形態C72に記載の方法。
C74.CD40リガンドサブユニットが、配列番号20~22から選択される配列のうちのいずれか1つ、又はその断片を含む、実施形態C65に記載の方法。
C75.Fc単量体ペプチドが、ヒトFc配列を含む、実施形態C65に記載の方法。
C76.ヒトFc配列が、免疫グロブリンIgG、IgA、IgM、IgD、及びIgEから選択される配列を含む、実施形態C75に記載の方法。
C77.ヒトFc配列が、IgG配列を含む、実施形態C76に記載の方法。
C78.IgG配列が、IgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4から選択される、実施形態C77に記載の方法。
C79.IgG配列が、IgG1配列である、実施形態C78に記載の方法。
C80.IgG1配列が、配列番号30若しくは31、又はその断片を含む、実施形態C79に記載の方法。
C81.IgG配列が、IgG2配列を含む、実施形態C78に記載の方法。
C82.IgG2配列が、配列番号29又はその断片を含む、実施形態C81に記載の方法。
C83.ペプチドリンカーが、EGKSSGSGS(配列番号23)及び(GS)(配列番号25)を含む群から選択される、実施形態C65に記載の方法。
C84.ペプチドテザーが、(GS)(配列番号24)、(GS)(配列番号26)、(GS)(配列番号27)、及びGS(配列番号28)からなる群から選択される、実施形態C66に記載の方法。
C85.野生型CD40Lと比較して増強されたCD40ポリペプチドの活性化を含む、実施形態C65~C84のいずれか1つに記載の方法。
C86.CD40ポリペプチドの増強した活性化が、樹状細胞、B細胞、単球及びマクロファージの免疫刺激機能を増強する、実施形態C85に記載の方法。
C87.野生型CD40Lと比較して増強されたT細胞活性化を更に含む、実施形態C85に記載の方法。
C88.野生型CD40Lと比較して増強された樹状細胞活性化を更に含む、実施形態C85に記載の方法。
C89.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、野生型CD40Lと比較して増強された抗腫瘍活性を含む、実施形態C65~C88のいずれか1つに記載の方法。
C90.樹状細胞を活性化する方法であって、CD40ポリペプチドを、各々が、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む、2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体と接触させることを含み、当該単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質二量体が、CD40ポリペプチドの結合時に樹状細胞を活性化する、方法。
C91.ホモ二量体を投与することを更に含む、実施形態C90に記載の方法。
C92.二量体が、Fc単量体ペプチドの会合によって形成される、実施形態C90に記載の方法。
C93.方法が、インビトロで行われる、実施形態C54~C92のいずれか1つに記載の方法。
C94.当該方法がインビボで行われる、実施形態C54~C92のいずれか1つに記載の方法。
C95.更に、当該接触させることが、医薬的に許容される担体及び単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む医薬組成物を投与することを含む、実施形態C94のいずれか1つに記載の方法。
C96.当該接触させることが、先天性抗腫瘍免疫応答を増強する、実施形態C95に記載の方法。
別のセットの実施形態(実施形態セットD)では、以下が提供される。
D1.対象におけるがんを治療する方法であって、対象に、治療有効量の、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合的に連結された3つのCD40Lサブユニット(CD40L三量体)と、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を投与することを含む、方法。
D2.Fc単量体ペプチドが、ペプチドテザーによってCD40L三量体に共有結合されている、実施形態D1に記載の方法。
D3.ペプチドテザーが、0~20個のアミノ酸を含む、実施形態D2に記載の方法。
D4.CD40リガンドサブユニットが、CD40L細胞外ドメインの一部を含む、実施形態D1に記載の方法。
D5.CD40L三量体が、Fc単量体ペプチドのN末端に連結されている、実施形態D1に記載の方法。
D6.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、配列番号1~12から選択されるいずれか1つの配列、又はその断片を含む、実施形態D5に記載の方法。
D7.CD40L三量体が、Fc単量体ペプチドのC末端に連結されている、実施形態D1に記載の方法。
D8.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、配列番号13~19から選択されるいずれか1つの配列、又はその断片を含む、実施形態D7に記載の方法。
D9.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、配列番号16又はその断片を含む、実施形態D8に記載の方法。
D10.CD40リガンドサブユニットが、配列番号20~22から選択される配列のうちのいずれか1つ、又はその断片を含む、実施形態D1に記載の方法。
D11.Fc単量体ペプチドが、ヒトFc配列を含む、実施形態D1に記載の方法。
D12.ヒトFc配列が、免疫グロブリンIgG、IgA、IgM、IgD、及びIgEから選択される配列を含む、実施形態D11に記載の方法。
D13.ヒトFc配列が、IgG配列を含む、実施形態D12に記載の方法。
D14.IgG配列が、IgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4から選択される、実施形態D13に記載の方法。
D15.IgG配列が、IgG1配列である、実施形態D14に記載の方法。
D16.IgG1配列が、配列番号30若しくは31、又はその断片を含む、実施形態D15に記載の方法。
D17.IgG配列が、IgG2配列を含む、実施形態D14に記載の方法。
D18.IgG2配列が、配列番号29又はその断片を含む、実施形態D17に記載の方法。
D19.ペプチドリンカーが、EGKSSGSGS(配列番号23)及び(GS)(配列番号25)を含む群から選択される、実施形態D1に記載の方法。
D20.ペプチドテザーが、(GS)(配列番号24)、(GS)(配列番号26)、(GS)(配列番号27)、及びGS(配列番号28)からなる群から選択される、実施形態D2に記載の方法。
D21.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、野生型CD40Lと比較して増強されたCD40ポリペプチドの活性化を含む、実施形態D1~D20のいずれか1つに記載の方法。
D22.CD40ポリペプチドの増強した活性化が、樹状細胞、B細胞、単球及びマクロファージの免疫刺激機能を増強する、実施形態D21に記載の方法。
D23.CD40ポリペプチドの増強された活性化が、野生型CD40Lと比較して増強されたT細胞活性化を含む、実施形態D22に記載の方法。
D24.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、野生型CD40Lと比較して増強された抗腫瘍活性を含む、実施形態D22に記載の方法。
D25.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、野生型CD40Lと比較して増強された抗腫瘍活性を含む、実施形態D1~D24のいずれか1つに記載の方法。
D26.対象におけるがんを治療する方法であって、対象に、治療有効量の、各々が(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合的に連結された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む、2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体を投与することを含む、方法。
D27.ホモ二量体を投与することを更に含む、実施形態D26に記載の方法。
D28.二量体が、Fc単量体ペプチドの会合によって形成される、実施形態D26に記載の方法。
D29.医薬的に許容される担体及び単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む医薬組成物を投与することを更に含む、実施形態D1~D28のいずれか1つに記載の方法。
D30.治療が、先天性抗腫瘍免疫応答を増強する、実施形態D1~D29のいずれか1つに記載の方法。
D31.第2の療法を共投与することを更に含む、実施形態D1~D30のいずれか1つに記載の方法。
D32.当該がんが、黒色腫、中皮腫、進行性固形腫瘍、及びリンパ腫からなる群から選択される、実施形態D1~D31のいずれか1つに記載の方法。
別のセットの実施形態(実施形態セットE)では、以下が提供される。
E1.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片を産生するための方法であって、(a)宿主細胞に、(i)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニット(CD40L三量体)と、(ii)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドを導入することと、(b)単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片を産生する条件下で宿主細胞を培養することと、(c)細胞又は培養物から単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片を回収することと、を含む、方法。
E2.Fc単量体ペプチドが、ペプチドテザーによってCD40L三量体に共有結合されている、実施形態E1に記載の方法。
E3.ペプチドテザーが、0~20個のアミノ酸を含む、実施形態E2に記載の方法。
E4.CD40リガンドサブユニットが、CD40L細胞外ドメインの一部を含む、実施形態E1に記載の方法。
E5.CD40L三量体が、Fc単量体ペプチドのN末端に連結されている、実施形態E1に記載の方法。
E6.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、配列番号1~12から選択されるいずれか1つの配列、又はその断片を含む、実施形態E5に記載の方法。
E7.CD40L三量体が、Fc単量体ペプチドのC末端に連結されている、実施形態E1に記載の方法。
E8.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、配列番号13~19から選択されるいずれか1つの配列、又はその断片を含む、実施形態E7に記載の方法。
E9.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、配列番号16又はその断片を含む、実施形態E8に記載の方法。
E10.CD40リガンドサブユニットが、配列番号20~22から選択される配列のうちのいずれか1つ、又はその断片を含む、実施形態E1に記載の方法。
E11.Fc単量体ペプチドが、ヒトFc配列を含む、実施形態E1に記載の方法。
E12.ヒトFc配列が、免疫グロブリンIgG、IgA、IgM、IgD、及びIgEから選択される配列を含む、実施形態E11に記載の方法。
E13.ヒトFc配列が、IgG配列を含む、実施形態E12に記載の方法。
E14.IgG配列が、IgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4から選択される、実施形態E13に記載の方法。
E15.IgG配列が、IgG1配列である、実施形態E14に記載の方法。
E16.IgG1配列が、配列番号30若しくは31、又はその断片を含む、実施形態E15に記載の方法。
E17.IgG配列が、IgG2配列を含む、実施形態E14に記載の方法。
E18.IgG2配列が、配列番号29又はその断片を含む、実施形態E17に記載の方法。
E19.ペプチドリンカーが、EGKSSGSGS(配列番号23)及び(GS)(配列番号25)を含む群から選択される、実施形態E1に記載の方法。
E20.ペプチドテザーが、(GS)(配列番号24)、(GS)(配列番号26)、(GS)(配列番号27)、及びGS(配列番号28)からなる群から選択される、実施形態E2に記載の方法。
E21.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、野生型CD40Lと比較してCD40ポリペプチドの活性化を増強する、実施形態E1~E20のいずれか1つに記載のシステム。
E22.CD40ポリペプチドの活性化が、樹状細胞、B細胞、単球及びマクロファージの免疫刺激機能を増強する、実施形態E21に記載の方法。
E23.CD40ポリペプチドの活性化が、野生型CD40Lと比較して増強されたT細胞活性化を含む、実施形態E22に記載の方法。
E24.CD40ポリペプチドの活性化が、野生型CD40Lと比較して増強された樹状細胞活性化を含む、実施形態E23に記載の方法。
E25.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、野生型CD40Lと比較して増強された抗腫瘍活性を含む、実施形態E1に記載の方法。
E26.2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を産生する方法であって、各々が、(a)宿主細胞に、(i)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニットと、(ii)Fc単量体ペプチドと、を含む単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドを導入することと、(b)単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片を産生する条件下で宿主細胞を培養することと、(c)単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片を細胞又は培養物から回収することと、(d)単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質又はその断片を、二量体化を好む条件下で組み合わせることと、を含む、方法。
E27.二量体が、ホモ二量体である、実施形態E26に記載の方法。
E28.二量体が、Fc単量体ペプチドの会合によって形成される、実施形態E26に記載の方法。
E29.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質若しくはその断片の医薬組成物を産生する方法であって、実施形態E1~E25のいずれか1つに記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質若しくはその断片を、医薬的に許容される担体と組み合わせて、医薬組成物を得ることを含む、方法。
別のセットの実施形態(実施形態セットF)では、以下が提供される。
F1.対象におけるがんを治療する方法であって、対象に、治療有効量の、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合的に連結された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を投与することを含む、方法。
F2.がんを有する対象におけるがん抗原に対する免疫応答を増加させる方法であって、対象に、治療有効量の、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合的に連結された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を投与することを含む、方法。
F3.病原体に感染した対象における病原体に対する免疫応答を増加させる方法であって、対象に、治療有効量の(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合的に連結された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を投与することを含む、方法。
F4.ワクチンが投与される対象におけるワクチン抗原に対する免疫応答を増加させる方法であって、方法が、対象に、治療有効量の、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合的に連結された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を投与することを更に含む、方法。
F5.ペプチドテザーが、0~20個のアミノ酸を含む、実施形態F1~F4のいずれか1つに記載の方法。
F6.CD40リガンドサブユニットが、CD40L細胞外ドメインの一部を含む、実施形態F1~F5のいずれか1つに記載の方法。
F7.CD40L三量体が、Fc単量体ペプチドのN末端に連結されている、実施形態F1~F6のいずれか1つに記載の方法。
F8.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、配列番号1~12から選択されるいずれか1つの配列、又はその断片を含む、実施形態F1~F7のいずれか1つに記載の方法。
F9.CD40L三量体が、Fc単量体ペプチドのC末端に連結されている、実施形態F1~F8のいずれか1つに記載の方法。
F10.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、配列番号13~19から選択されるいずれか1つの配列、又はその断片を含む、実施形態F1~F9のいずれか1つに記載の方法。
F11.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、配列番号16又はその断片を含む、実施形態F1~F10のいずれか1つに記載の方法。
F12.CD40リガンドサブユニットが、配列番号20~22から選択される配列のうちのいずれか1つ、又はその断片を含む、実施形態F1~F11のいずれか1つに記載の方法。
F13.Fc単量体ペプチドが、ヒトFc配列を含む、実施形態F1~F12のいずれか1つに記載の方法。
F14.ヒトFc配列が、免疫グロブリンIgG、IgA、IgM、IgD、及びIgEから選択される配列を含む、実施形態F13に記載の方法。
F15.ヒトFc配列が、IgG配列を含む、実施形態F14に記載の方法。
F16.IgG配列が、IgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4から選択される、実施形態F15に記載の方法。
F17.IgG配列が、IgG1配列である、実施形態F16に記載の方法。
F18.IgG1配列が、配列番号30若しくは31、又はその断片を含む、実施形態F17に記載の方法。
F19.IgG配列が、IgG2配列を含む、実施形態F16に記載の方法。
F20.IgG2配列が、配列番号29又はその断片を含む、実施形態F19に記載の方法。
F21.ペプチドリンカーが、EGKSSGSGS(配列番号23)及び(GS)(配列番号25)を含む群から選択される、実施形態F1~F20のいずれか1つに記載の方法。
F22.ペプチドテザーが、(GS)(配列番号24)、(GS)(配列番号26)、(GS)(配列番号27)、及びGS(配列番号28)からなる群から選択される、実施形態F1~F20のいずれか1つに記載の方法。
F23.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、野生型CD40Lと比較して増強されたCD40ポリペプチドの活性化を含む、実施形態F1~F22のいずれか1つに記載の方法。
F24.CD40ポリペプチドの増強した活性化が、樹状細胞、B細胞、単球及びマクロファージの免疫刺激機能を増強する、実施形態F23に記載の方法。
F25.CD40ポリペプチドの増強された活性化が、野生型CD40Lと比較して増強されたT細胞活性化を含む、実施形態F24に記載の方法。
F26.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、野生型CD40Lと比較して増強された抗腫瘍活性を含む、実施形態F22に記載の方法。
F27.単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、野生型CD40Lと比較して増強された抗腫瘍活性を含む、実施形態F1~F26のいずれか1つに記載の方法。
F28.対象における免疫応答を増加させる方法であって、対象に、治療有効量の、各々が(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合的に連結された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む、2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体を投与することを含む、方法。
F29.がんを有する対象におけるがん抗原に対する免疫応答を増加させる方法であって、対象に、治療有効量の、各々が(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合的に連結された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む、2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体を投与することを含む、方法。
F30.病原体に感染した対象における病原体に対する免疫応答を増加させる方法であって、対象に、治療有効量の、各々が(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合的に連結された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む、2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体を投与することを含む、方法。
F31.ワクチンが投与される対象におけるワクチン抗原に対する免疫応答を増加させる方法であって、方法が、対象に、治療有効量の、各々が(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合的に連結された3つのCD40Lサブユニットと、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む、2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体を投与することを更に含む、方法。
F32.ホモ二量体を投与することを更に含む、実施形態F28~F31のいずれか1つに記載の方法。
F33.二量体が、Fc単量体ペプチドの会合によって形成される、実施形態F28~F32のいずれか1つに記載の方法。
F34.医薬的に許容される担体及び単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む医薬組成物を投与することを更に含む、実施形態F28~F33のいずれか1つに記載の方法。
F35.第2の療法を共投与することを更に含む、実施形態F28~F34のいずれか1つに記載の方法。
本発明の特定の実施形態が本明細書に記載される。前述の説明を読むと、開示された実施形態の変形形態は、当業者に明らかになり得、必要に応じてかかる変形形態を採用し得ることが予想される。したがって、本発明が、本明細書に具体的に記載されるもの以外の方法で実施されること、並びに本発明が、適用法によって許される場合、本明細書に添付の特許請求の範囲に列挙される主題の全ての修正物及び均等物を含むことが意図される。更に、全ての可能性のあるこれらの変形形態における上記要素の任意の組み合わせは、本明細書において別途記載のない限り、又は文脈が明らかに矛盾しない限り、本明細書に包含される。本発明の多くの実施形態が説明されてきた。しかしながら、様々な修正が、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく実行され得ることが、理解されるであろう。したがって、実施例のセクションにおける説明は、特許請求の範囲に記載される本発明の範囲を限定するのではなく、例示することを意図するものである。
7.実施例
実施例1:方法及び材料
可溶性三量体CD40L Fc融合構築物の設計:CD40Lは、細胞外ドメイン、ストーク領域、膜貫通ヘリックス、及び短い細胞質ドメインからなる膜タンパク質である。CD40Lの活性は細胞外ドメインに位置し、このドメインをFc融合構築物生成のために選択した。CD40L ECD(Uniprot ID:P29965)を柔軟なリンカー及びテザーとともに融合させて、エフェクター機能がサイレンシングされたヒトIgG1及びヒトIgG2アイソタイプを有するN末端融合体を形成した。CD40Lサブユニット間のリンカーは、9個又は12個のいずれかのアミノ酸であり、柔軟性のために選択したが、他の長さは試験しなかった。最後のCD40LサブユニットとFcとの間のテザーは、柔軟性を促進するように選択され、0~20個のアミノ酸の範囲であった。更に、CD40LのC末端Fc融合物を生成した。5~20個のアミノ酸の範囲の柔軟なテザーを、FcのC末端と第1のCD40LサブユニットのN末端との間に配置した。9又は12個のアミノ酸のいずれかの柔軟なリンカーを、CD40Lサブユニット間で使用した。C末端三量体CD40L Fc融合物を、エフェクターサイレンシングしたヒトIgG1及びIgG2Aアイソタイプ上に構築した。huIgG分子に融合されたCD40L三量体バンドルを有するアゴニストCD40Lを設計する最初の試みは、プロテインA精製後に高分子量種(HMWS)をもたらし、更なる開発に適していなかった。タンパク質の生物物理学的及び機能的特性を、構造に基づく原理を用いてタンパク質を再設計することによって最適化した。タンパク質は、様々なサブユニット内リンカー、テザー及びFc結合点を用いて設計した(図1A)。
更に、CD40L三量体融合タンパク質がそれ自体で活性を有するという仮説(すなわち、それらのFc部分間の相互作用を介してCD40L三量体融合タンパク質の2つのコピーの二量体を形成することなく)を試験するために、二量体形成を排除したCH3ドメインにおける変異を有するFc単量体ペプチドに融合されたCD40L三量体を含有する分子も設計し、構築した(「Mono Fc」分子、例えば、図1Bを参照されたい)。
実施例2:発現及び精製方法
Expi293F細胞を無血清Expi293(商標)発現培地(Invitrogen)中で増殖させた。細胞を、オービタルシェーカー上で8%のCO2を用いて37℃で三角フラスコ中で維持した。細胞を3.0×10細胞/mlでトランスフェクトした。プラスミドDNAをOpti-MEM Iで希釈した。Expifectamine 293をOpti-MEM Iで希釈し、室温で5分間インキュベートした。DNA混合物をExpifectamine 293とインキュベートし、室温で20~30分間インキュベートした。DNA/Expifectamine 293複合体を細胞培養物に添加し、インキュベーターに戻した。トランスフェクションから16~18時間後、適切な体積のエンハンサを細胞培養物に添加した。細胞培養上清を6日目に回収し、3000gで10分間遠心分離して細胞をペレット化することによって回収した。上清は、精製するまでの間、4℃で保存した。
Tecan液体ハンドラーを備えたRoboColumn Eshmuno A、0.6ml(MERCK MILLIPORE、カタログ番号1.25163.0001)カラムを使用してタンパク質を精製した。上清を、最大捕捉のために0.6mL/分の流量で、カラムに適用した。紫外線A280によってモニターしながら、8カラム分の体積のPBSを使用して、クリーンなベースラインが得られるまでカラムを洗浄した。50mMのクエン酸塩(pH3.0)を用いてタンパク質をカラムから溶出させ、1MのTris-HCl(pH9.0)で中和した。Zebra Spin脱塩カラムを使用して、タンパク質を最終緩衝液としてのdPBS中に脱塩した。非変性及び変性SDS PAGEゲルを用いて、画分を、組換えタンパク質の存在について検査し、プールした。精製されたタンパク質は、SDS PAGE及び分析的サイズ交換カラム(analytical size exchange column、aSEC)によって>80%純粋であるとみなされた。第2段階のクロマトグラフィーによる最終精製は、PBS移動相を使用してSuperdex200ゲル濾過クロマトグラフィーによって行った。約150kDaに対応する画分をプールし、使用するまでー80℃で保存した。
新たに設計された三量体は、HPLC(aSEC)(以下の表1)及びSDS-PAGEゲル図2A~図2Bを使用して単分散Fcホモ二量体のレベルによって決定されるように、純度の大幅な改善を示した。
元の分子は、aSECによって決定されるプロテインA精製後の38%の純度を有し(TPP000161222)、SDS-PAGEゲルにおいて顕著な高分子量種バンドを示した(図2A~図2B)。対照的に、新たに設計された三量体は、aSECによって決定される65~81%の範囲の純度を示した(表1)。サイズ排除クロマトグラフィーを使用して三量体を更に最終精製したところ、TPP000161222は、分析用超遠心分離(AUC)によって測定した場合に98%の単分散性を示し、高分子量種及び低分子量種を含む望ましくない種は2%未満であった(図3)。
構築物の配列:
TPP000183311|OVTSB10|重_鎖|hsctCD40LG2_EKWv2NPQ(配列番号1)
>TPP000183310|OVTSB9|重_鎖|hsctCD40LG2_EKWv2NPQ_G4S3(配列番号2)
>TPP000182997|C4LW30|成熟_タンパク質|NPQ_G3S3_sthCD40L_G4S2_IgG1_AAS(配列番号3)
>TPP000182996|C4LW29|成熟_タンパク質|NPQ_G3S3_sthCD40L_G4S3_IgG1_AAS(配列番号4)
>TPP000182995|C4LW28|成熟_タンパク質|NPQ_G3S3_sthCD40L_G4S4_IgG1_AAS(配列番号5)
>TPP000182994|C4LW27|成熟_タンパク質|NPQ_G3S3_sthCD40L_G4S_IgG1_AAS(配列番号6)
>TPP000182993|C4LW26|成熟_タンパク質|NPQ_G3S3_sthCD40L_IgG1_AAS(配列番号7)
>TPP000182992|C4LW25|成熟_タンパク質|NPQ_sthCD40L_G4S2_IgG1_AAS(配列番号8)
>TPP000182991|C4LW24|成熟_タンパク質|NPQ_sthCD40L_G4S3_IgG1_AAS(配列番号9)
>TPP000182990|C4LW23|成熟_タンパク質|NPQ_sthCD40L_G4S4_IgG1_AAS(配列番号10)
>TPP000182989|C4LW22|成熟_タンパク質|NPQ_sthCD40L_G4S_IgG1_AAS(配列番号11)
>TPP000182988|C4LW21|成熟_タンパク質|NPQ_sthCD40L_IgG1_AAS(配列番号12)
>TPP000182986|C4LW19|成熟_タンパク質|IgG1_AAS_G4S2_NPQ_sthCD40L(配列番号13)
>TPP000182985|C4LW18|成熟_タンパク質|IgG1_AAS_G4S3_NPQ_sthCD40L(配列番号14)
>TPP000182984|C4LW17|成熟_タンパク質|IgG1_AAS_G4S4_NPQ_sthCD40L(配列番号15)
>TPP000182983|C4LW16|成熟_タンパク質|IgG1_AAS_G4S_NPQ_G3S3_sthCD40L(配列番号16)
>TPP000182982|C4LW15|成熟_タンパク質|IgG1_AAS_G4S2_NPQ_G3S3_sthCD40L(配列番号17)
>TPP000182981|C4LW14|成熟_タンパク質|IgG1_AAS_G4S3_NPQ_G3S3_sthCD40L(配列番号18)
>TPP000182980|C4LW13|成熟_タンパク質|IgG1_AAS_G4S4_NPQ_G3S3_sthCD40L(配列番号19)
>TPP000161222|C40W33|成熟_タンパク質|JNJ75347415(配列番号32)
実施例3:HEK-BLUEアッセイ
分子が機能的に活性なCD40アゴニストであることを確実にするために、HEK-Blueレポーター細胞株(Invivogen)を使用して天然CD40受容体を活性化する三量体融合タンパク質の能力をアッセイした。
InvivogenからのHEK-Blue CD40L細胞を、DMEM、2mMのGlutaMAX、10%の熱不活性化FBS、100ug/mLのNormocin及び100ug/mLのPen-Strepを含有する増殖培地中で培養した。細胞を、アッセイ設定のために試験培地(DMEM+10%の熱不活性化FBS+100ug/mLのPenStrep)中2.8×10細胞/mlで調製した。180μlの細胞懸濁液を96ウェルプレートに添加して、最終密度を5×10細胞/ウェルとした。20uLの被験物質を各ウェルに添加して、ウェル当たり200μLの総体積とした。プレートをCOインキュベーター中37℃で20~24時間インキュベートした。InvivogenからのQUANTI-Blue溶液を製造業者のプロトコルに従って調製し、180μlの溶液を96ウェル平底プレートの各ウェルに添加した。20uLの誘導HEK-Blue CD40L細胞上清をアッセイプレートに添加し、37℃でインキュベートした。分光光度計(635nm)を用いてSEAPレベルを決定した。HEK-Blueレポーターアッセイを用いて試験したCD40L三量体の機能的活性を、図5Aに示す。単球由来樹状細胞活性化アッセイの結果を、図5Bに示す。架橋抗体処理を伴わない成熟樹状細胞活性化アッセイの結果を、図5Cに示す。
TPP000182983は、HEK-Blueレポーターアッセイを使用して、元の分子TPP000161222と比較した場合、活性の100倍の増加を示した(図5A)。
実施例4:MSD電気化学発光検出アッセイ
組換えCD40受容体への融合タンパク質の結合を測定するために、メソスケールディスカバリー生物発光アッセイ(MSD)アッセイを使用して、操作された分子の結合特性を比較した。
ストレプトアビジンセンサープレートを10ug/mlのビオチン化CD40で4℃で一晩コーティングした。各プレートを0.05%Tween20を含むPBS(PBST)で3回洗浄した。被験物質の3倍希釈系列を、0.2%ウシ血清アルブミンを含むPBS中で調製し、50ulを、振盪しながら室温で1時間プレートに適用した。プレートをPBSTで3回洗浄し、最終濃度2ug/mlの抗ヒトFc検出試薬を、振盪しながら室温で1時間適用した。各プレートをPBSTで3回洗浄し、150ulの1×読み取り緩衝液を各プレートに添加し、データをMSD機器で収集した。データをGRAPHPAD Prism 8ソフトウェアにインポートし、分析し、3つの別個の実験の結果に基づいてプロットした。
新たに設計された三量体は、MSD及びSPRの両方を使用して、元の設計された三量体と比較して増加した結合を示した(実施例4及び5に記載されている)(図4A~図4C)。
実施例5:CD40Lについての表面プラズモン共鳴分析
組換えCD40受容体への融合タンパク質の結合を測定するために、表面プラズモン共鳴(SPR)アッセイを使用して、操作された分子の結合特性を比較した。
Biacoreの技術による表面プラズモン共鳴(SPR)は、1つの相互作用物質がセンサー表面上に固定化又は捕捉されることを必要とする。他の相互作用物質は、改変されたセンサー表面上を流れる。センサー表面上で起こる2つのタンパク質の相互作用は、機器応答の変化を測定することによってリアルタイムでモニターされる。CD40LについてのSPR実験を、Biacore 8K光学バイオセンサー(GE Healthcare)を使用して行った。0.05%のP20を含有するHBS緩衝液中でサンプルを調製し、C1センサーチップを使用して25℃で実験を行った。チップを100mMのGly pH12-0.3%Tritonで前処理し、これに続いてヤギ抗ヒトFc抗体の共有結合固定化を行った。ヤギ抗ヒトIgG Fcγ断片特異的抗体を10mMの酢酸ナトリウム緩衝液pH4.5で希釈し、約600応答単位(response unit、RU)を、アミンカップリング化学を用いてC1チップのカルボキシメチル化デキストラン表面にカップリングさせた。表面上に残留する反応基を、エタノールアミンHClを使用して不活化した。結合実験を行うために、>50応答単位(RU)のCD40L-Fc融合構築物を捕捉し、続いて4.7nM~300nMの濃度のhu CD40を50μL/分で注入した。会合相を3分間モニターし、解離相を10分間モニターした。センサーチップ表面を、0.85%のHPOの注入によって再生した。CD40L構築物を含まないフローセルを参照として使用した。Insightソフトウェア、バージョン2(GE healthcare)を使用してデータを処理した。データのダブルレファレンスサブトラクション(double reference subtraction)を実施して、シグナル及び機器のノイズに対するバッファの寄与を補正した。
興味深いことに、新たに設計された三量体は、MSD及びSPRの両方を使用して、元の設計された三量体と比較して増加した結合を示した(図4A~図4C)。
実施例6:CDc+樹状細胞活性化アッセイ
ヒト由来免疫細胞を活性化する三量体融合物の能力を評価するために、CMVリコールアッセイ(以下の実施例7)及び樹状細胞交差提示アッセイを用いた。
予め選別されたCD1c+樹状細胞を解凍し、次いで、80ng/mLのGM-CSF及び80ng/mLのIL-4(PeproTech,Inc)を含有する完全RPMI 1640(10%FBS、L-グルタミン、非必須アミノ酸、ピルビン酸ナトリウム、及びpen/strep)中、2×10細胞/mLで、37℃のインキュベーターにおいて一晩インキュベートした。翌日、細胞を完全RPMIで洗浄し、96ウェル丸底プレートに1×10細胞/ウェルで播種した。樹状細胞を滴定濃度の選択されたCD40アゴニスト分子で活性化し、37℃で24時間インキュベートした。細胞を洗浄し、細胞外樹状細胞活性化マーカーについてフローサイトメトリー分析を行った。
細胞表面マーカー、主にCD80及びCD86の相対的シフトを、三量体融合タンパク質の存在下及び非存在下で測定した。驚くべきことに、TPP000182983は、他の既知のCD40Lアゴニスト三量体と比較した場合、DC活性化及びT細胞活性化の増加を示した(実施例7、下記)(図6A~図6E及び図7A~図7B)。
CD40L三量体融合タンパク質がそれ自体で活性を有するという仮説(すなわち、それらのFc部分間の相互作用を介してCD40L三量体融合タンパク質の2つのコピーの二量体を形成することなく)を試験するために、二量体形成を排除したCH3ドメインにおける変異を有するFc単量体ペプチドに融合されたCD40L三量体を含有する分子を設計し、構築した(「Mono Fc」分子、例えば、図1Bを参照されたい)。これらのMono-Fc分子を、2人の別々のドナーを用いて、24時間のヒトDC活性化アッセイにおいて試験した。APC活性化のマーカーであるCD86の上方制御は、野生型CD40Lと同様のレベルで観察され(データは示さず)、CD40L三量体の単独が活性であることを示した。
実施例7:単球由来樹状細胞を用いたT細胞活性化アッセイ
予め選別された単球を解凍し、次いで、80ng/mLのGM-CSF及び80ng/mLのIL-4(PeproTech,Inc)を含有する完全RPMI 1640(10%FBS、L-グルタミン、非必須アミノ酸、ピルビン酸ナトリウム、及びpen/strep)中、2×10細胞/mLで、37℃のインキュベーターにおいて5日間、単球由来樹状細胞に分化させた。3日目に、160ng/mLのGM-CSF及び160ng/mLのIL-4を含有する等容量の完全RPMIを添加した。5日目に、細胞を完全RPMIで洗浄し、96ウェル丸底プレートに3×10細胞/ウェルで播種した。単球由来DCを使用してT細胞活性化を評価するために、滴定量の選択されたCD40アゴニスト分子、3×10個の適合したドナーT細胞、CEFペプチド(サイトメガロウイルス、エプスタイン-バーウイルス、及びインフルエンザウイルスペプチド;ImmunoSpot)を1ug/mLの最終濃度で、及びIL-15を10μg/mLの最終濃度で(PeproTech,Inc)添加した。2日目に、培地の半分を、20μg/mLのIL-15及び20IU/mLのIL-2(R&D Systems)を含有する完全RPMIと交換した。5日目に、培地の半分を、20ug/mLのIL-15、20IU/mLのIL-2、最終濃度1ug/mLのCEFペプチド、最終濃度1:200のCD107a抗体(Biolegend)、及び1×タンパク質輸送阻害剤カクテル(Thermo Fisher)を含有する完全RPMIと交換した。続いて、細胞を37℃のインキュベーター中で一晩インキュベートし、次いで、細胞内エフェクターサイトカインの産生についてフローサイトメトリー分析に進んだ。
まとめると、実施例は、新たに最適化されたCD40L三量体であるTPP000182983が、安定で機能的に優れたCD40アゴニストであることを示している。
実施例8:分析用超遠心分離。
1.2cmのBeckmanセンターピース(50Krpmの速度に設定)及び石英窓を備える遠心セルにサンプルをロードした。細胞を集め、130lbまでトルクを与える。遠心セルを、An-50(8穴)又はAn-60(4穴)ローターに入れ、Beckman Optima AUCチャンバ内に配置した。ランを開始する前に、チャンバ内のローターで少なくとも1時間、AUCの温度を20.5℃に平衡化した。スキャンカウント(250スキャン)、スキャン収集の頻度(90秒)、データ分解能(10μM)で、mAbサンプルについて40Krpmでランを実行した。吸光度データを280nmで収集した。最初に、メニスカス位置を決定し、沈降分布プロファイルを観察するために、ソフトウェアプログラムDCDT(Philo 2006)を使用してデータを分析した。次いで、データを、直接境界適合ソフトウェア(Stafford and Sherwood,Biophys Chem 108(1-3):231-243(2004))を使用して分析した。メニスカス位置をDCDT+によって決定し、ベースラインを7.2に設定し、適合範囲を手動で選択した。2つの種の非相互作用モデルを使用して、単量体に対応する第1の種及び二量体に対応する第2の種とデータを適合させた。
実施例9:抗体の抗腫瘍活性
操作された分子のインビボ抗腫瘍活性を評価するために、結腸腺がん腫瘍増殖を、操作された分子TPP000182983(C4LW16)で処置したヒトCD40ノックインマウスモデルにおいて評価した。TPP000182983の投薬量及びレジメンは、遺伝子送達プラットフォームからのコードされたタンパク質の発現を模倣するように選択され(例えば、mRNA、アデノ随伴ウイルス、又は腫瘍溶解ウイルスなどによってコードされた形態など)、組換えタンパク質療法と比較して最適以下であると考えられる。
ヒトCD40ノックインマウスに、5×10個のMC38 5AG細胞を移植した。腫瘍体積が約100mmに達したとき、マウスを処置群及び対照群に無作為に分けた。次いで、マウスに20μgのTPP000182983又は陰性対照アイソタイプ抗体のいずれかを、無作為化後1日目、4日目、及び6日目に静脈内投与し、腫瘍増殖を経時的に測定した。
処置期間中、TPP000182983は、アイソタイプ対照と比較して49.99%の腫瘍増殖阻害及び0.036のp値を有する強い抗腫瘍活性を示した(データは示さず)。
これらの結果は、操作された三量体CD40L融合タンパク質が、最適以下の低投薬量であっても腫瘍増殖を効果的に阻害することができることを示している。
実施例10:ウイルスクリアランス
操作された分子がウイルスクリアランスを増強する能力を、ヒトCD40ノックインマウスモデルにおいて評価する。6~12週齢の雌マウスの群に、尾静脈を介して1×10pfuのインフルエンザウイルスを静脈内注射する。接種したマウスを無作為に処置群と対照群に分ける。次いで、処置群のマウスに、本開示による単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドを静脈内注入する。対照群のマウスに、PBS又は陰性対照アイソタイプ抗体を注入する。マウスにおけるウイルス力価を経時的に測定する。
処置期間中、操作された三量体CD40L融合タンパク質を投与されたマウスは、陰性対照アイソタイプ抗体又はPBSを投与されたマウスよりも低いウイルス力価及び速いウイルスクリアランスを有する。
これらの結果は、本開示による操作された三量体CD40L融合タンパク質が、インフルエンザウイルスのクリアランスを効果的に増強することを示すものである。
実施例11:ワクチンアジュバント
操作された三量体CD40L融合タンパク質を、ヒトCD40ノックインマウスにおいてワクチン組成物に対する免疫応答を増強するそれらの能力について評価する。
ヒトCD40ノックインマウスを無作為に群に分け、標的ウイルス抗原を含むワクチン組成物を投与する。本開示による単鎖三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドを、ワクチン組成物と同時に又は連続してマウス(処置群)に投与する。対照群では、操作された三量体CD40L融合タンパク質の代わりにPBSをマウスに投与する。処置群及び対照群におけるウイルス抗原に対するマウスの免疫応答を経時的にモニターする。結果は、処置群のマウスが、対照群のマウスと比較して、ウイルス抗原に対して有意に高い免疫応答を発揮したことを示す。特に、標的ウイルス抗原に特異的に結合する抗体の力価は有意に高く、処置群のマウスにおける抗体産生形質細胞の濃度は、対照と比較して処置群のマウスにおいて有意に高い。
処置群及び対照群のマウスを観察期間の終わりに殺処分し、ウイルスに感染していることが分かっている解剖組織(例えば、肺)を単離し、更なる分析のために調製する。インサイチュ免疫組織化学研究において、樹状細胞についての細胞特異的マーカーは、Alexa(商標)Fluor 488を使用して染色され、これにより、蛍光顕微鏡下で緑色のドットとして組織サンプル中の樹状細胞を可視化する。ワクチン組成物に使用される標的ウイルス抗原は、Alexa(商標)Fluor 568で染色され、抗原分子を赤色ドットとして可視化する。ウイルス抗原を提示する樹状細胞は、2つの蛍光シグナルの共局在化として可視化される。組織サンプル中の樹状細胞の総数及びウイルス抗原を提示する樹状細胞のパーセンテージは、蛍光顕微鏡を用いて測定される。結果は、ワクチン組成物のみを受けたマウス(対照群)と比較して、操作された三量体CD40L融合タンパク質と一緒にワクチン組成物を受けたマウス(処置群)において、ウイルス抗原を提示する成熟樹状細胞のパーセンテージの有意な増加を示す。
抗原提示細胞によるウイルス抗原の提示に対する操作された三量体CD40L融合タンパク質の効果を更に評価するために、免疫沈降研究を行って、ウイルス抗原とMHC複合体との間の会合を測定する。殺処分したマウスから切除した肺組織のホモジネートを、標準プロトコルに従って調製する。ホモジネートを、クラスI MHC又はクラスII MHC II分子に特異的に結合するモノクローナル抗体でコーティングされたビーズとともに、抗体とその標的タンパク質及び組織サンプル中のタンパク質複合体との会合を可能にする適切な条件下でインキュベートする。次いで、遠心分離によってビーズを組織から分離し、タンパク質及びコーティングされた抗体と会合したタンパク質複合体を一緒にプルダウンする。次いで、プルダウンされたタンパク質サンプルを、ウェスタンブロットによってその内容物を分析するために処理する。標的ウイルス抗原に特異的なモノクローナル抗体が使用される。結果は、ワクチン組成物のみを受けたマウス(対照群)と比較して、操作された三量体CD40L融合タンパク質と一緒にワクチン組成物を受けたマウス(処置群)から単離されたサンプルからのMHC分子(本研究で試験したクラスI及びクラスII分子の両方)で免疫沈降されたウイルス抗原の量の有意な増加を示す。
これらの結果は、本開示による操作された三量体CD40L融合タンパク質が、アジュバントとしてワクチンと共投与された場合に、ワクチンに対する免疫応答を効果的に増強することを示すものである。免疫応答の増加は、少なくとも、免疫された動物における抗原提示細胞(樹状細胞など)によるウイルス抗原の提示の増加に起因し得る。
長期免疫記憶に対する操作された三量体CD40L融合タンパク質の効果をモニターするために、0日目に、本開示による三量体CD40L融合タンパク質を含むポリペプチドと組み合わせて初回用量のワクチン組成物をマウスに投与する(処置群)。次に、マウスを第1群の追加免疫マウスと第2群の非追加免疫マウスに分け、追加免疫マウスには7日目にワクチン組成物の2回目の投与を行い、非追加免疫マウスには7日目にPBSを投与する。対照群では、マウスにワクチン組成物のみを0日目に投与し、追加免疫群及び非追加免疫群に分けて、それぞれワクチン組成物又はPBSの第2の用量を7日目に投与する。処置群及び対照群におけるウイルス抗原に対するマウスの免疫応答を経時的にモニターする。
結果は、処置群及び対照群の両方のマウスが、ワクチン組成物の初回用量を受けた後に、標的ウイルス抗原に特異的に結合する抗体を産生することを示す。処置群のマウスでは、14日目及び28日目に、追加免疫されていないマウスの抗体力価は高いままであり、追加免疫されたマウスの抗体力価に匹敵する。対照群のマウスでは、非追加免疫マウスにおける抗体力価は、28日目に追加免疫マウスよりも有意に低い。28日目にマウスを殺処分し、対照群のマウスがメモリーB細胞を生じさせることが観察されるが、対照群マウス(追加免疫又は非追加免疫)からはメモリーB細胞形成は観察されない。
これらの結果は、本開示による操作された三量体CD40L融合タンパク質が、ウイルス抗原を標的とする体液性免疫応答及び抗体産生を効果的に増強し、ウイルスに対する免疫記憶のより速い形成を促進することを示すものである。本開示による操作された三量体CD40L融合タンパク質は、対象における標的ウイルス感染の予防のために特別に調整されたワクチン組成物のアジュバントとして使用することができる。
実施例12:Fc単量体ペプチド活性
Fc単量体ペプチドは、Fc単量体が活性を有するという仮説を試験するために設計される。Fc単量体を、2人の別々のドナーを用いて、24時間のヒトDC活性化アッセイにおいて試験する。WT CD40L活性と同様に、CD86は上方制御され、これはAPC活性化のマーカーであり、Fc単量体が活性であることを示す。
実施例13:治療の適合性を決定するための予後診断方法
本開示による単鎖三量体CD40L融合タンパク質による治療から利益を得るがん又は固形腫瘍を有する患者の個体又は亜集団は、単鎖三量体CD40L融合タンパク質の投与の際に予後診断マーカーの存在若しくは非存在、又はレベルの上昇若しくは低下を探す予後診断アッセイを使用して特定することができる。したがって、本開示による単鎖三量体CD40L融合タンパク質による治療に反応性であると特定された対象を治療することができる。あるいは、それらは、例えば、がん又は固形腫瘍が、本開示による単鎖三量体CD40L融合タンパク質の投与を含む治療に対してより応答性であるかどうかを特定するために、エクスビボ予後診断アッセイを使用して、単鎖三量体CD40L融合タンパク質からの潜在的な利益について更にスクリーニングされ得る。
エクスビボ予後診断アッセイは、候補対象由来の試験生体サンプル及び対照生体サンプルを提供することであって、これらの生体サンプルは、単鎖三量体CD40L融合タンパク質でインビボ又はエクスビボのいずれかで刺激されたCD40発現抗原提示細胞を含む、提供することと、試験生体サンプル内の少なくとも1つのバイオマーカーの発現レベルを検出することと、バイオマーカーの発現レベルを、単鎖三量体CD40L融合タンパク質と接触させていない対照生体サンプルにおいて検出された対応する発現レベルと比較することと、を含む。これらのエクスビボ予後診断アッセイにおいて使用するためのバイオマーカーには、その発現レベルが治療介入に対する応答性の予後診断指標であるタンパク質及び/又は遺伝子が含まれる。
当業者は、広い発明概念から逸脱することなく、上で説明される実施形態に変更を行うことができることを理解するであろう。したがって、本発明は、開示された特定の実施形態に制限されず、本明細書によって定義されるように本発明の趣旨及び範囲内の修正を包含することを意図するものと理解される。

Claims (54)

  1. 単鎖三量体CD40リガンド(CD40L)融合タンパク質を含むポリペプチドであって、前記単鎖三量体CD40L融合タンパク質が、ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニット(CD40L三量体)を含み、
    任意選択で、前記CD40Lサブユニットが、CD40L細胞外ドメインの一部を含む、ポリペプチド。
  2. 前記CD40Lサブユニットが、配列番号20~22から選択される配列のうちのいずれか1つ、又はその断片を含む、請求項1に記載のポリペプチド。
  3. 前記ペプチドリンカーのうちの少なくとも1つが、EGKSSGSGS(配列番号23)及び(GS)(配列番号25)からなる群から選択され、
    任意選択で、前記ペプチドリンカーのうちの少なくとも2つが、同じ配列を有する、請求項1又は2に記載のポリペプチド。
  4. 前記単鎖三量体CD40L融合タンパク質が、配列番号35~38から選択されるいずれか1つの配列、又はその断片を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のポリペプチド。
  5. 前記単鎖三量体CD40L融合タンパク質が、CD40Lに由来しないペプチド又はポリペプチドと融合されている、請求項1~4のいずれか一項に記載のポリペプチド。
  6. 前記単鎖三量体CD40L融合タンパク質が、ペプチドテザーに融合されており、
    任意選択で、前記ペプチドテザーが、(GS)(配列番号24)、(GS)(配列番号26)、(GS)(配列番号27)、及びGS(配列番号28)からなる群から選択される、並びに/又は
    任意選択で、前記ペプチドテザーが、前記単鎖三量体CD40L融合タンパク質のN末端又は前記単鎖三量体CD40L融合タンパク質のC末端に融合されている、請求項1~5のいずれか一項に記載のポリペプチド。
  7. 前記単鎖三量体CD40L融合タンパク質が、Fc単量体ペプチドに融合されている、請求項1~6のいずれか一項に記載のポリペプチド。
  8. 前記Fc単量体ペプチドが、ヒトFc配列を含み、
    任意選択で、前記ヒトFc配列が、免疫グロブリンIgG、IgA、IgM、IgD、及びIgEから選択される配列を含み、
    任意選択で、前記IgG配列が、IgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4から選択され、
    任意選択で、
    (i)前記IgG配列がIgG1配列を含み、前記IgG1配列が配列番号30若しくは31又はその断片を含む、あるいは
    (ii)前記IgG配列がIgG2配列を含み、前記IgG2配列が配列番号29又はその断片を含む、請求項7に記載のポリペプチド。
  9. 前記単鎖三量体CD40L融合タンパク質が、ペプチドテザーを介して前記Fc単量体ペプチドに融合されており、
    任意選択で、前記ペプチドテザーが、0~20個のアミノ酸を含み、
    任意選択で、前記ペプチドテザーが、(GS)(配列番号24)、(GS)(配列番号26)、(GS)(配列番号27)、及びGS(配列番号28)からなる群から選択される、請求項7又は8に記載のポリペプチド。
  10. 前記CD40L三量体が、
    (a)前記Fc単量体ペプチドのN末端に連結されており、
    任意選択で、前記単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、配列番号1~12から選択されるいずれか1つの配列若しくはその断片を含む、又は
    (b)前記Fc単量体ペプチドのC末端に連結されており、
    任意選択で、前記単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、配列番号13~19から選択されるいずれか1つの配列若しくはその断片を含む、請求項7~9のいずれか一項に記載のポリペプチド。
  11. 前記単鎖三量体CD40L融合タンパク質が、
    (a)野生型CD40Lと比較してCD40ポリペプチドの活性化を増強し、
    任意選択で、前記CD40ポリペプチドの前記活性化が、
    (i)T細胞及び/若しくはB細胞の増強された免疫刺激機能、
    (ii)野生型CD40Lと比較して増強されたB細胞、CD4+T細胞、CD8+T細胞、樹状細胞、マクロファージ、ナチュラルキラー細胞、単球、顆粒球、好酸球、及び/若しくは好中球の活性化、並びに/又は
    (iii)前記CD40ポリペプチドの増加した発現を含む、
    (b)野生型CD40Lと比較して抗腫瘍活性を増強する、
    (c)野生型CD40Lと比較して炎症促進性活性を増強する、
    (d)野生型CD40Lと比較して感染性病原体のクリアランスを増強する、
    (e)B細胞集団による抗体産生を、約10%、約20%、約30%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約100%、約125%、約150%、約175%、約200%、約250%、約300%、約400%、約500%、約600%、約700%、約800%、約900%、若しくは約1000%増加させる、
    (f)T細胞集団による炎症促進性サイトカインの分泌を増加させ、
    任意選択で、前記炎症促進性サイトカインが、IL-1、IL-2、IL-6、IL-12、IL-17、IL-22、IL-23、GM-CSF、TNF-α、IFN-γ、若しくはそれらの任意の組み合わせであり、
    任意選択で、前記サイトカイン産生が、約10%、約20%、約30%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約100%、約125%、約150%、約175%、約200%、約250%、約300%、約400%、約500%、約600%、約700%、約800%、約900%、若しくは約1000%増加する、
    (g)マクロファージ集団中の貪食性マクロファージの最小パーセンテージを、約10%、約20%、約30%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、若しくは約99%に増加させる、並びに/又は
    (h)樹状細胞集団中の抗原提示樹状細胞の最小パーセンテージを、約10%、約20%、約30%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、若しくは約99%に増加させる、請求項1~10のいずれか一項に記載のポリペプチド。
  12. 前記ポリペプチドが、薬剤にコンジュゲートされており、
    任意選択で、前記薬剤が、放射性同位体、金属キレート剤、酵素、蛍光化合物、生物発光化合物、又は化学発光化合物である、請求項1~11のいずれか一項に記載のポリペプチド。
  13. 単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質であって、(a)ペプチドリンカーによって互いに共有結合された3つのCD40Lサブユニット(CD40L三量体)と、(b)Fc単量体ペプチドと、を含む、単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
  14. 前記ペプチドリンカーが、EGKSSGSGS(配列番号23)又は(GS)(配列番号25)である、請求項13に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
  15. 前記Fc単量体ペプチドが、ペプチドテザーによって前記CD40L三量体に共有結合されており、
    任意選択で、前記ペプチドテザーが、0~20個のアミノ酸を含む、並びに/又は
    任意選択で、前記ペプチドテザーが、(GS)(配列番号24)、(GS)(配列番号26)、(GS)(配列番号27)、及びGS(配列番号28)からなる群から選択される、請求項113又は14に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
  16. 前記CD40リガンドサブユニットが、CD40L細胞外ドメインの一部を含む、請求項13~15のいずれか一項に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
  17. 前記CD40L三量体が、
    (a)前記Fc単量体ペプチドのN末端に連結されており、
    任意選択で、前記単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、配列番号1~12から選択されるいずれか1つの配列若しくはその断片を含む、又は
    (b)前記Fc単量体ペプチドのC末端に連結されており、
    任意選択で、前記単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、配列番号13~19から選択されるいずれか1つの配列若しくはその断片を含む、請求項13~16のいずれか一項に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
  18. 前記CD40リガンドサブユニットが、配列番号20~22から選択される配列のうちのいずれか1つ、又はその断片を含む、請求項13~17のいずれか一項に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
  19. 前記Fc単量体ペプチドが、ヒトFc配列を含み、
    任意選択で、前記ヒトFc配列が、免疫グロブリンIgG、IgA、IgM、IgD、及びIgEから選択される配列を含み、
    任意選択で、前記IgG配列が、IgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4から選択され、
    任意選択で、
    (i)前記IgG配列がIgG1配列を含み、前記IgG1配列が配列番号30若しくは31又はその断片を含む、あるいは
    (ii)前記IgG配列がIgG2配列を含み、前記IgG2配列が配列番号29又はその断片を含む、請求項13~18のいずれか一項に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
  20. 前記単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が、
    (a)野生型CD40Lと比較してCD40ポリペプチドの活性化を増強し、
    任意選択で、前記CD40ポリペプチドの前記活性化が、
    (i)T細胞及び/若しくはB細胞の増強された免疫刺激機能、
    (ii)野生型CD40Lと比較して、増強されたB細胞、CD4+T細胞、CD8+T細胞、樹状細胞、マクロファージ、ナチュラルキラー細胞、単球、顆粒球、好酸球、及び/若しくは好中球の活性化、並びに/又は
    (iii)前記CD40ポリペプチドの増加した発現を含む、
    (b)野生型CD40Lと比較して抗腫瘍活性を増強する、
    (c)野生型CD40Lと比較して炎症促進性活性を増強する、
    (d)野生型CD40Lと比較して感染性病原体のクリアランスを増強する、
    (e)B細胞集団による抗体産生を、約10%、約20%、約30%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約100%、約125%、約150%、約175%、約200%、約250%、約300%、約400%、約500%、約600%、約700%、約800%、約900%、若しくは約1000%増加させる、
    (f)T細胞集団による炎症促進性サイトカインの分泌を増加させ、
    任意選択で、前記炎症促進性サイトカインが、IL-1、IL-2、IL-6、IL-12、IL-17、IL-22、IL-23、GM-CSF、TNF-α、IFN-γ、若しくはそれらの任意の組み合わせであり、
    任意選択で、前記サイトカイン産生が、約10%、約20%、約30%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約100%、約125%、約150%、約175%、約200%、約250%、約300%、約400%、約500%、約600%、約700%、約800%、約900%、若しくは約1000%増加する、
    (g)マクロファージ集団中の貪食性マクロファージの最小パーセンテージを、約10%、約20%、約30%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、若しくは約99%に増加させる、並びに/又は
    (h)樹状細胞集団中の抗原提示樹状細胞の最小パーセンテージを、約10%、約20%、約30%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、若しくは約99%に増加させる、請求項13~19のいずれか一項に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質。
  21. 請求項13~20のいずれか一項に記載の2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体であって、
    任意選択で、
    (i)前記二量体が、ホモ二量体である、又は
    (ii)前記二量体が、前記Fc単量体ペプチドの会合によって形成される、二量体。
  22. 請求項1~12のいずれか一項に記載のポリペプチド、請求項13~20のいずれか一項に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質、又は請求項21に記載の二量体をコードする、ポリヌクレオチド。
  23. 請求項22に記載のポリヌクレオチドを含む、ベクター。
  24. 請求項22に記載のポリヌクレオチド又は請求項23に記載のベクターを含む、宿主細胞。
  25. 医薬組成物であって、
    (i)医薬的に許容される担体と、
    (ii)請求項1~12のいずれか一項に記載のポリペプチド、請求項13~20のいずれか一項に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質、又は請求項21に記載の二量体と、を含む、医薬組成物。
  26. 請求項1~12のいずれか一項に記載のポリペプチド、請求項13~20のいずれか一項に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質、又は請求項21に記載の二量体を含む、キット。
  27. (a)単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質若しくはその断片を産生する方法であって、
    (i)宿主細胞に、請求項8~15のいずれか一項に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドを導入することと、
    (ii)前記単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質若しくはその断片を産生する条件下で前記宿主細胞を培養することと、
    (iii)前記単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質若しくはその断片を前記細胞若しくは培養物から回収することと、を含む、方法、又は
    (b)2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体を産生する方法であって、
    (i)宿主細胞に、請求項8~15のいずれか一項に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドを導入することと、
    (ii)前記単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質若しくはその断片を産生する条件下で前記宿主細胞を培養することと、
    (iii)前記単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質若しくはその断片を前記細胞若しくは培養物から回収することと、
    (iv)単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質若しくはその断片を、二量体化を好む条件下で組み合わせることと、を含む、方法、又は
    (c)単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質若しくはその断片の医薬組成物を産生する方法であって、請求項8~15のいずれか一項に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質若しくはその断片を、医薬的に許容される担体と組み合わせて、前記医薬組成物を得ることを含む、方法。
  28. 請求項1~12のいずれか一項に記載のポリペプチド、請求項13~20のいずれか一項に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質、又は請求項21に記載の二量体を提供するための手段を含む、システム。
  29. (a)CD40ポリペプチドを活性化する方法であって、
    (i)前記CD40ポリペプチドを請求項1~12のいずれか一項に記載のポリペプチドと接触させることであって、前記単鎖三量体CD40L融合タンパク質が結合時に前記CD40ポリペプチドを活性化する、接触させること、
    (ii)前記CD40ポリペプチドを請求項13~20のいずれか一項に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質と接触させることであって、前記単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が結合時に前記CD40ポリペプチドを活性化する、接触させること、又は
    (iii)前記CD40ポリペプチドを請求項13~20のいずれか一項に記載の2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体と接触させることであって、前記単鎖三量体CD40L融合タンパク質が結合時に前記CD40ポリペプチドを活性化する、接触させること、を含む、方法、
    (b)標的細胞を活性化する方法であって、
    (i)前記標的細胞を請求項1~12のいずれか一項に記載のポリペプチドと接触させることであって、前記単鎖三量体CD40L融合タンパク質が結合時に前記標的細胞を活性化する、接触させること、
    (ii)前記標的細胞を請求項13~20のいずれか一項に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質と接触させることであって、前記単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が結合時に前記標的細胞を活性化する、接触させること、又は
    (iii)前記細胞を請求項13~20のいずれか一項に記載の2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体と接触させることであって、前記単鎖三量体CD40L融合タンパク質が結合時に前記標的細胞を活性化する、接触させること、を含む、方法であって、
    任意選択で、前記標的細胞が、抗原提示細胞であり、
    任意選択で、前記標的細胞が、B細胞、樹状細胞、マクロファージ、単球、顆粒球、若しくは好酸球、又はそれらの組み合わせであり、
    任意選択で、前記標的細胞が、B細胞であり、
    任意選択で、前記標的細胞が、樹状細胞であり、
    任意選択で、前記標的細胞が、マクロファージであり、
    任意選択で、活性化時に、前記標的細胞が、第2の細胞を活性化し、任意選択で、前記第2の細胞が、T細胞、好中球、又はそれらの組み合わせであり、任意選択で、前記第2の細胞が、CD4+T細胞、CD8+T細胞、粘膜関連インバリアントT(MAIT)細胞、ナチュラルキラー細胞、好中球、又はそれらの組み合わせである、方法。
  30. 前記方法が、標的細胞を活性化する方法であり、前記標的細胞の前記活性化が、
    (a)前記標的細胞の増殖若しくは成熟の増加として測定され、
    任意選択で、前記標的細胞の増殖若しくは成熟が、約10%、約20%、約30%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約100%、約125%、約150%、約175%、約200%、約250%、約300%、約400%、約500%、約600%、約700%、約800%、約900%、若しくは約1000%増加する、又は
    (b)前記標的細胞の生存期間の延長として測定され、
    任意選択で、前記標的細胞の生存期間が、約10%、約20%、約30%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約100%、約125%、約150%、約175%、約200%、約250%、約300%、約400%、約500%、約600%、約700%、約800%、約900%、若しくは約1000%増加する、請求項29に記載の方法。
  31. 前記接触させることが、医薬的に許容される担体及び前記単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む医薬組成物を投与することを更に含み、
    任意選択で、前記接触させることが、先天性抗腫瘍免疫応答を増強する、請求項29又は30に記載の方法。
  32. 対象におけるがんを治療する方法であって、前記対象に、
    (a)治療有効量の、請求項1~12のいずれか一項に記載のポリペプチド、
    (b)治療有効量の、請求項13~20のいずれか一項に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質、又は
    (c)治療有効量の、請求項13~20のいずれか一項に記載の2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体、を投与することを含む、方法。
  33. 医薬的に許容される担体及び前記単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む医薬組成物を投与することを更に含み、
    任意選択で、前記治療が、先天性抗腫瘍免疫応答を増強する、請求項32に記載の方法。
  34. 第2の療法を共投与することを更に含む、請求項32又は33に記載の方法。
  35. 前記がんが、黒色腫、中皮腫、進行性固形腫瘍、及びリンパ腫からなる群から選択される、請求項32~34のいずれか一項に記載の方法。
  36. B細胞集団による抗体産生を促進するための方法であって、
    (a)前記B細胞集団を請求項1~12のいずれか一項に記載のポリペプチドと接触させることであって、前記単鎖三量体CD40L融合タンパク質が結合時に前記B細胞を活性化する、接触させること、
    (b)前記B細胞集団を請求項13~20のいずれか一項に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質と接触させることであって、前記単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が結合時に前記B細胞を活性化する、接触させること、又は
    (c)前記B細胞の集団を請求項13~20のいずれか一項に記載の2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体と接触させることであって、前記単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質二量体が結合時に前記B細胞を活性化する、接触させること、を含み、
    任意選択で、前記B細胞集団による抗体産生が、約10%、約20%、約30%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約100%、約125%、約150%、約175%、約200%、約250%、約300%、約400%、約500%、約600%、約700%、約800%、約900%、又は約1000%増加する、方法。
  37. 前記B細胞集団が、抗原の存在下で接触し、前記B細胞によって産生された前記抗体が、抗原に特異的に結合し、
    任意選択で、前記方法が、前記抗原に応答して前記抗体を産生することができるメモリーB細胞の形成を更に促進する、請求項36に記載の方法。
  38. 樹状細胞集団による抗原提示を増加させる方法であって、前記樹状細胞を、前記抗原の存在下で、有効量の(i)請求項1~12のいずれか一項に記載のポリペプチド、(ii)請求項13~20のいずれか一項に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質、又は(iii)請求項13~20のいずれか一項に記載の2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体と接触させることを含み、
    任意選択で、前記樹状細胞集団中の前記抗原を提示する樹状細胞の最小パーセンテージが、約10%、約20%、約30%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、又は約99%増加する、方法。
  39. 前記樹状細胞による前記抗原提示が、第1の蛍光色素で標識された樹状細胞と、第2の蛍光色素で標識された前記抗原とを共培養することによって測定され、ここで、前記第1の蛍光色素と前記第2の蛍光色素が異なり、
    任意選択で、前記抗原を提示する樹状細胞のパーセンテージが、前記樹状細胞集団中の前記抗原と共局在化する樹状細胞のパーセンテージを決定することによって測定される、請求項38に記載の方法。
  40. 免疫細胞集団による炎症促進性サイトカインの分泌を増加させる方法であって、
    (a)前記免疫細胞集団を、請求項1~12のいずれか一項に記載のポリペプチドの存在下で、抗原提示細胞集団と接触させることであって、前記単鎖三量体CD40L融合タンパク質が結合時に前記抗原提示細胞を活性化する、接触させること、
    (b)前記免疫細胞集団を、請求項13~20のいずれか一項に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質の存在下で、抗原提示細胞集団と接触させることであって、前記単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が結合時に前記抗原提示細胞を活性化する、接触させること、又は
    (c)前記免疫細胞集団を、請求項13~20のいずれか一項に記載の2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体の存在下で、抗原提示細胞集団と接触させることであって、前記単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質が結合時に前記抗原提示細胞を活性化する、接触させること、を含み、
    活性化時に、前記抗原提示細胞が、前記免疫細胞集団を活性化し、
    任意選択で、前記抗原提示細胞が、前記免疫細胞集団に抗原を提示し、
    任意選択で、前記サイトカインが、IL-1、IL-2、IL-6、IL-12、IL-17、IL-22、IL-23、GM-CSF、TNF-α、IFN-γ、又はそれらの任意の組み合わせであり、
    任意選択で、前記サイトカイン産生が、約10%、約20%、約30%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約100%、約125%、約150%、約175%、約200%、約250%、約300%、約400%、約500%、約600%、約700%、約800%、約900%、又は約1000%増加し、
    任意選択で、前記抗原提示細胞の活性化時に、前記免疫細胞集団への前記抗原の提示が増加し、
    任意選択で、前記抗原提示細胞集団中の前記抗原を提示する抗原提示細胞の最小パーセンテージが、約10%、約20%、約30%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、又は約99%増加し、
    任意選択で、前記抗原提示細胞が、樹状細胞、マクロファージ、B細胞、又はそれらの組み合わせを含み、任意選択で、前記免疫細胞集団が、T細胞、好中球、又はそれらの組み合わせを含む、方法。
  41. 前記ポリペプチド、前記単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質、又は前記二量体が、ワクチン組成物又はアジュバント組成物中にある、請求項36~40のいずれか一項に記載の方法。
  42. 前記抗原が、ワクチン組成物中にある、請求項36~41のいずれか一項に記載の方法。
  43. 前記抗原が、
    (a)感染性病原体であって、
    任意選択で、前記感染性病原体が、ウイルス、細菌、真菌、寄生虫、若しくはそれらの組み合わせである、感染性病原体、
    (b)罹患細胞、
    (c)感染性病原体に感染した細胞であって、
    任意選択で、前記感染性病原体が、ウイルス、細菌、真菌、寄生虫、若しくはそれらの組み合わせである、細胞、又は
    (d)がん細胞、を起源とする若しくはそれに由来する、請求項36~42のいずれか一項に記載の方法。
  44. 前記抗原が、抗原提示細胞によって提示され、
    任意選択で、前記抗原提示細胞が、樹状細胞であり、
    任意選択で、前記抗原が、MHCクラスI複合体又はMHCクラスII複合体と会合している、請求項36~43のいずれか一項に記載の方法。
  45. マクロファージ集団による罹患細胞の貪食作用を増加させる方法であって、前記罹患細胞、前記マクロファージ、又は前記罹患細胞及び前記マクロファージの両方を、有効量の(i)請求項1~12のいずれか一項に記載のポリペプチド、(ii)請求項13~20のいずれか一項に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質、又は(iii)請求項13~20のいずれか一項に記載の2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体と接触させることを含み、
    任意選択で、前記マクロファージ集団中の貪食性マクロファージの最小パーセンテージが、約10%、約20%、約30%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、又は約99%増加し、
    任意選択で、マクロファージによる前記貪食作用が、第1の蛍光色素で標識されたマクロファージと、第2の蛍光色素で標識された罹患細胞とを共培養することによって測定され、ここで、前記第1の蛍光色素と前記第2の蛍光色素が異なる、方法。
  46. 貪食性マクロファージのパーセンテージが、前記罹患細胞を含むマクロファージのパーセンテージを決定することによって測定され、
    任意選択で、前記罹患細胞が、がん細胞又は感染性病原体に感染した細胞であり、
    任意選択で、前記感染性病原体が、ウイルス、細菌、真菌、寄生虫、又はそれらの組み合わせである、請求項45に記載の方法。
  47. 標的細胞によるCD40ポリペプチドの発現を増加させる方法であって、前記標的細胞を、有効量の(i)請求項1~12のいずれか一項に記載のポリペプチド、(ii)請求項13~20のいずれか一項に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質、又は(iii)請求項13~20のいずれか一項に記載の2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体と接触させることを含む、方法。
  48. 前記標的細胞が、
    (a)罹患細胞、
    (b)がん細胞、
    (c)感染性病原体に感染した細胞であって、
    任意選択で、前記感染性病原体が、ウイルス、細菌、真菌、寄生虫、若しくはそれらの組み合わせである、細胞、又は
    (d)B細胞、ナチュラルキラー細胞、樹状細胞、マクロファージ、単球、顆粒球、好酸球、好中球、若しくはそれらの組み合わせであり、
    任意選択で、前記罹患細胞の集団が、約10%、約20%、約30%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、又は約99%減少する、請求項47に記載の方法。
  49. 罹患細胞集団を取り囲む組織に炎症促進性環境を形成する方法であって、前記組織を、有効量の(i)請求項1~12のいずれか一項に記載のポリペプチド、(ii)請求項13~20のいずれか一項に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質、又は(iii)請求項13~20のいずれか一項に記載の2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体と接触させることを含み、
    任意選択で、
    (a)活性化B細胞、CD4+T細胞、CD8+T細胞、樹状細胞、マクロファージ、ナチュラルキラー細胞、単球、顆粒球、好酸球、及び/若しくは好中球の組織中での浸潤が増加する、
    (b)炎症促進性サイトカインの濃度が前記組織中で増加し、
    任意選択で、前記炎症促進性サイトカインが、IL-1、IL-2、IL-6、IL-12、IL-17、IL-22、IL-23、GM-CSF、TNF-α、IFN-γ、若しくはそれらの任意の組み合わせである、
    (c)抗原提示細胞による前記罹患細胞を起源とする若しくはそれに由来する抗原の提示が前記組織中で増加する、
    (d)前記罹患細胞の貪食作用が前記組織中で増加する、
    (e)細胞媒介性細胞傷害性によって誘導される前記罹患細胞のアポトーシスが前記組織中で増加する、
    (f)抗体依存性細胞傷害性によって誘導される前記罹患細胞のアポトーシスが前記組織中で増加する、及び/又は
    (g)前記罹患細胞の集団が前記組織中で減少し、
    任意選択で、前記罹患細胞の集団が、前記組織中で約10%、約20%、約30%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、若しくは約99%減少する、方法。
  50. 対象における罹患細胞を排除する方法であって、前記対象に、有効量の(i)請求項1~12のいずれか一項に記載のポリペプチド、(ii)請求項13~20のいずれか一項に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質、又は(iii)請求項13~20のいずれか一項に記載の2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体を投与することを含み、
    任意選択で、
    (a)前記罹患細胞が、CD40ポリペプチドを発現しない、
    (b)前記罹患細胞が、CD40ポリペプチドを発現する、
    (c)前記罹患細胞が、がん細胞である、又は
    (d)前記罹患細胞が、感染性病原体に感染した細胞であり、
    任意選択で、前記感染性病原体が、ウイルス、細菌、真菌、寄生虫、若しくはそれらの組み合わせである、方法。
  51. がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療する方法であって、前記対象に、有効量の(i)請求項1~12のいずれか一項に記載のポリペプチド、(ii)請求項13~20のいずれか一項に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質、又は(iii)請求項13~20のいずれか一項に記載の2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体を投与することを含み、
    任意選択で、
    (a)前記治療が、先天性、体液性、若しくは細胞媒介性抗腫瘍免疫応答を増強する、
    (b)前記方法が、第2の療法の共投与を更に含む、並びに/又は
    (c)前記がんが、黒色腫、中皮腫、進行性固形腫瘍、及びリンパ腫からなる群から選択される、方法。
  52. 感染症の治療を必要とする対象における感染症を治療する方法であって、前記対象に、有効量の(i)請求項1~12のいずれか一項に記載のポリペプチド、(ii)請求項13~20のいずれか一項に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質、又は(iii)請求項13~20のいずれか一項に記載の2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体を投与することを含み、
    任意選択で、
    (a)前記治療が、先天性、体液性、又は細胞媒介性抗感染免疫応答を増強し、
    (b)前記対象が、前記対象における前記感染症を予防するためのワクチン組成物と共投与され、
    任意選択で、前記ワクチン組成物が、同時に又は連続して共投与される、方法。
  53. 抗原に対する応答の増加を必要とする対象における抗原に対する応答を増加させる方法であって、前記対象に、有効量の(i)請求項1~12のいずれか一項に記載のポリペプチド、(ii)請求項13~20のいずれか一項に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質、又は(iii)請求項13~20のいずれか一項に記載の2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体を投与することを含み、
    任意選択で、前記抗原が、がん、腫瘍、病原体、又はアレルゲンの抗原である、方法。
  54. ワクチンに対する応答の増加を必要とする対象におけるワクチンに対する応答を増加させる方法であって、前記対象に、ワクチン及び有効量の(i)請求項1~12のいずれか一項に記載のポリペプチド、(ii)請求項13~20のいずれか一項に記載の単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質、又は(iii)請求項13~20のいずれか一項に記載の2つの単鎖三量体CD40L Fc融合タンパク質を含む二量体を投与することを含み、
    任意選択で、前記ワクチンが、腫瘍、がん、病原体、又はアレルゲンに対するワクチンである、方法。
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