JP2024511053A - Vmat2阻害剤および使用方法 - Google Patents

Vmat2阻害剤および使用方法 Download PDF

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Abstract

本開示は、概して、式(I)のVMAT2阻害剤化合物、組成物およびそれに関連する方法に関する。それを必要とする対象において小胞モノアミン輸送体-2(VMAT2)疾患または障害を処置する方法であって、対象に、式(I)の化合物、もしくは薬学的に許容されるその塩;式(I)の化合物、もしくは薬学的に許容されるその塩を含む医薬製品;または式(I)の化合物、もしくは薬学的に許容されるその塩を含む医薬組成物を投与するステップを含む方法も、本明細書において提供される。TIFF2024511053000105.tif2944

Description

背景
技術分野
本開示は、概して、VMAT2阻害剤化合物、組成物およびそれに関連する方法に関する。
関連技術の記述
ドーパミン作動系の異常調節は、神経および精神疾患および障害を含むいくつかの中枢神経系(CNS)障害に不可欠である。これらの神経および精神疾患および障害は、多動性運動障害、ならびに統合失調症および気分障害等の状態を含む。輸送体タンパク質である小胞モノアミン輸送体-2(VMAT2)は、シナプス前ドーパミン放出において重要な役割を果たし、貯蔵および放出のための細胞質からシナプス小胞へのモノアミン取り込みを調節する。
(±)-テトラベナジン((±)-TBZ)は、数十年にわたり薬物として使用されてきた。(±)-TBZは、VMAT2によるカテコールアミン取り込みの強力な可逆的阻害剤として報告され(IC50=3.2nM)(例えば、Scherman et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, (1983) 80:584-8を参照)、現在は種々の多動性障害の処置において使用されている。(±)-TBZによるVMAT2の阻害は、脳モノアミンの枯渇をin vivoでもたらす(例えば、Pettibone et al., Eur. J. Pharmacol. (1984) 102:431-6を参照)。(±)-TBZは、ラット脳においてシナプス前およびシナプス後ドーパミン受容体も阻害する(例えば、Login et al., (1982) Ann. Neurology 12:257-62;Reches et al., J. Pharmacol. Exp. Ther. (1983) 225:515-521を参照)。(±)-TBZは、ヒトへの経口投与後に、広範囲に及ぶ初回通過代謝を呈し、全身循環において(±)-TBZはほとんどまたは全く観測されない。したがって、(±)-TBZの薬理活性は、主として活性代謝物によって媒介されると考えられる。(±)-TBZは、2つのキラル中心を有するので、2つの立体異性体のラセミ混合物である。(±)-TBZは、カルボニル還元酵素によってin vivoで急速にかつ広範に代謝されて、ジヒドロテトラベナジン(DHTBZ)としても公知である3-イソブチル-9,10-ジメトキシ-1,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-2H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オールの4つの代謝立体異性体となることが決定されている。VMAT2のこれら4つの代謝物の阻害定数が、WO2008/058261、実施例7等において報告されている。示される通り、4つのDHTBZ異性体のうちの2つのみ([+]-アルファ-DHTBZおよび[+]-ベータ-DHTBZ)が、VMAT2の阻害剤として有意な効力を示す。
Figure 2024511053000002
(±)-TBZを投与された患者においては、[-]-アルファ-DHTBZ(2S,3S,11bS-DHTBZ)および[+]-ベータ-DHTBZ(2S,3R,11bR-DHTBZ)が最も豊富なDHTBZ異性体であり、一方、[-]-ベータ-DHTBZ(2R,3S,11bS-DHTBZ)および[+]-アルファ-DHTBZ(2R,3R,11bR-DHTBZ)は副代謝物として存在していた。[+]-アルファ-DHTBZ(2R,3R,11bR-DHTBZ)異性体は、4つすべての異性体のうち最少量で存在することが決定された。故に、[+]-ベータ-DHTBZ(2S,3R,11bR-DHTBZ)は、(±)-TBZの薬理活性に寄与する主要なDHTBZ異性体であると思われる。形成されると、[+]-ベータ-DHTBZ(2S,3R,11bR-DHTBZ)の半減期は比較的短く(およそ5時間)、(±)-TBZが最適下限の(TID)投薬レジメンを有することを必要とする。
(±)-TBZは狭い治療域を有し、その臨床使用は慎重な用量滴定を必要とする。(±)-TBZおよび/またはその代謝物に関連する副作用は、神経遮断薬悪性症候群、眠気、倦怠感、神経質、不安神経症、不眠症、興奮、精神錯乱、起立性低血圧、悪心、目まい、鎮静、うつ病、静座不能症およびパーキンソニズムを含む。一般的に言えば、副作用が観測される確率は、所与の投薬レジメンにより実現される血漿濃度の関数である。より長い半減期(t1/2)およびより低いクリアランスを持つ化合物は、同等の投薬間隔を考慮すると、血漿曝露におけるより低い最高最低間の変動を有することになる。これらのより長い半減期の化合物は、薬物濃度を有効性のために必要とされるレベルであるが副作用を惹起する可能性があるレベル未満に維持することによって、認容性の改善を呈し得る。
薬物半減期を改善するための基本的かつ有効な戦略は、クリアランスを低減させることである。クリアランスという用語は、単位時間当たり体から取り除かれた薬物の流体の体積として定義される、体からまたは単一の臓器からの薬物排出のプロセスについて記述するものである。クリアランスは、基本的な薬物動態パラメーターであり、このパラメーターは、半減期および最終的には投薬レジメン等の薬物属性に影響を与えることから、薬物研究および開発において一般的に測定される。化合物および用量の選択が最適化されている場合、低いクリアランスを持つ化合物において見られる小さい血漿濃度の変動の利益は、潜在的に低減した定常状態のピーク濃度、トラフ濃度の増大、およびおそらく改善されたリスク・ベネフィットプロファイルを理由として服薬遵守を改善する見通しを含む。
この分野で為されてきた進歩にもかかわらず、当技術分野において、化合物、組成物およびそれに関連する方法を含むVMAT2阻害剤の改善の必要性が残っている。長い半減期/低いクリアランスのVMAT2低分子の同定は、薬物開発のために、特に慢性投与のために開発されている場合、有利である。患者のコンプライアンスおよび錠剤数の負担が継続中の課題である、ある特定の疾患集団において、投薬頻度の低減は高度に望ましく、患者利益の増大を供与する。
本開示は、以下の開示を参照すると明白なように、in vitro VMAT2効力の改善もしくは薬物動態の改善または両方等のこれらの必要性および他の必要性を満たす。
Scherman et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, (1983) 80:584-8 Pettibone et al., Eur. J. Pharmacol. (1984) 102:431-6 Login et al., (1982) Ann. Neurology 12:257-62 Reches et al., J. Pharmacol. Exp. Ther. (1983) 225:515-521
概要
一部の実施形態は、式(I)の化合物:
Figure 2024511053000003
または薬学的に許容されるその塩[式中、
は、R2A、-(CH-R2Bまたは-(CH-OR2Cであり、
2Aは、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、C~Cアルケニル、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキルまたは4~7員のヘテロシクリルであり、
各Rは、C~Cアルコキシ、C~Cアルキル、C~Cアルキルアミノ、C~Cアルキルスルホニル、C~Cジアルキルアミノ、C~Cジアルキルスルファモイル、ハロゲン、ハロC~Cアルコキシ、ハロC~Cアルキル、ハロC~Cジアルキルアミノ、4~7員のヘテロシクリル、-CN、-OHおよびオキソからなる群から独立して選択され、
2Bは、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、アリール、C~Cシクロアルキル、5~10員のヘテロアリールまたは4~7員のヘテロシクリルであり、
各Rは、C~Cアルキル、C~Cアルキルスルホニル、C~Cアルキルスルホニルオキシ、-CN、-CHCN、ハロゲン、ハロC~Cアルキル、ハロC~Cアルキルスルホニル、オキソおよび-OHからなる群から独立して選択され、
2Cは、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキルまたは4~7員のヘテロシクリルであり、
各Rは、独立して、-CNまたはC~Cシクロアルキルであり、
mは、0、1、2、3または4であり、
nは、1、2または3である]
を提供する。
式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩を含む、医薬製品も、本明細書において提供される。
医薬組成物、製剤、単位剤形およびキットから選択される医薬製品であって、それぞれが、式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩を含む医薬製品も、本明細書において提供される。
式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩と、少なくとも1種の薬学的に許容される添加剤とを含む、医薬製品も、本明細書において提供される。
医薬組成物、製剤、単位剤形およびキットから選択される医薬製品であって、それぞれが、式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩と、少なくとも1種の薬学的に許容される添加剤とを含む、医薬製品も、本明細書において提供される。
式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩と、少なくとも1種の薬学的に許容される添加剤とを含む、医薬組成物も、本明細書において提供される。
それを必要とする対象において神経または精神疾患または障害を処置する際に使用するための、式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩も、本明細書において提供される。
VMAT2を阻害する方法であって、前記VMAT2を式(I)の化合物と接触させるステップを含む方法も、本明細書において提供される。
対象の中枢神経系においてモノアミンのレベルを低減させる方法であって、対象に、ある量の式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩を、中枢神経系におけるモノアミンのレベルを投与前のレベルと比べて低下させるのに十分な量で投与するステップを含む方法も、本明細書において提供される。
それを必要とする対象において小胞モノアミン輸送体-2(VMAT2)疾患または障害を処置する方法であって、対象に、式(I)の化合物、もしくは薬学的に許容されるその塩;式(I)の化合物、もしくは薬学的に許容されるその塩を含む医薬製品;または式(I)の化合物、もしくは薬学的に許容されるその塩を含む医薬組成物を投与するステップを含む方法も、本明細書において提供される。
それを必要とする対象において神経または精神疾患または障害を処置する方法であって、対象に、式(I)の化合物、もしくは薬学的に許容されるその塩;式(I)の化合物、もしくは薬学的に許容されるその塩を含む医薬製品;または式(I)の化合物、もしくは薬学的に許容されるその塩を含む医薬組成物を投与するステップを含む方法も、本明細書において提供される。
対象において神経または精神疾患または障害を処置する方法であって、式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩を対象に投与するステップを含む方法も、本明細書において提供される。
それを必要とする対象において神経または精神疾患または障害を処置する方法であって、式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩を、対象に、抗うつ薬、抗精神病薬(定型または非定型)、抗てんかん薬、抗微生物剤、抗不整脈薬、気分安定剤および胃腸薬から選択されるさらなる医薬作用物質と組み合わせて投与するステップを含む方法も、本明細書において提供される。
神経または精神疾患または障害の1つまたは複数の症状を寛解させる方法であって、それを必要とする対象に、有効量の少なくとも1種の式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩を投与するステップを含み、ここで、神経または精神疾患または障害が、多動性運動障害、統合失調症、統合失調感情障害、気分障害、処置抵抗性強迫性障害、レッシュ・ナイハン症候群に関連する神経学的機能不全、アルツハイマー病に関連する興奮、脆弱X症候群または脆弱X関連振戦/失調症候群、自閉症スペクトラム障害、レット症候群、および有棘赤血球舞踏病からなる群から選択される方法も、本明細書において提供される。
小胞モノアミン輸送体-2(VMAT2)疾患または障害を処置するための医薬の製造における、式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩;式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩を含む医薬製品;式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩を含む医薬組成物の使用も、本明細書において提供される。
神経または精神疾患または障害を処置するための医薬の製造における、式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩、式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩を含む医薬製品;式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩を含む医薬組成物の使用も、本明細書において提供される。
神経または精神疾患または障害を処置するための医薬の製造における、式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩の使用も、本明細書において提供される。
神経または精神疾患または障害を処置するための式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩の使用であって、ここで、神経または精神疾患または障害が、多動性運動障害、統合失調症、統合失調感情障害、気分障害、処置抵抗性強迫性障害、レッシュ・ナイハン症候群に関連する神経学的機能不全、アルツハイマー病に関連する興奮、脆弱X症候群または脆弱X関連振戦/失調症候群、自閉症スペクトラム障害、レット症候群、および有棘赤血球舞踏病からなる群から選択される使用も、本明細書において提供される。
療法によるヒトまたは動物の体の処置方法において使用するための、式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩;式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩を含む医薬製品;式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩を含む医薬組成物も、本明細書において提供される。
療法によるヒトまたは動物の体の処置方法において使用するための、式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩も、本明細書において提供される。
小胞モノアミン輸送体-2(VMAT2)疾患または障害を処置するための方法において使用するための、式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩;式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩を含む医薬製品;式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩を含む医薬組成物も、本明細書において提供される。
神経または精神疾患または障害を処置するための方法において使用するための、式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩;式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩を含む医薬製品;式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩を含む医薬組成物も、本明細書において提供される。
神経または精神疾患または障害を処置するための、式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩も、本明細書において提供される。
一部の実施形態では、神経または精神疾患または障害は、多動性運動障害、統合失調症、統合失調感情障害、気分障害、処置抵抗性強迫性障害、レッシュ・ナイハン症候群に関連する神経学的機能不全、アルツハイマー病に関連する興奮、脆弱X症候群または脆弱X関連振戦/失調症候群、自閉症スペクトラム障害、レット症候群、および有棘赤血球舞踏病からなる群から選択される。
一部の実施形態では、小胞モノアミン輸送体-2(VMAT2)疾患または障害は、運動失調(ataxias)または脊髄性筋萎縮症;舞踏病;先天性奇形、変形または異常;認知症;口腔、唾液腺または顎骨疾患;ジスキネジア;ジストニア;内分泌、栄養または代謝性疾患;てんかん;習慣または衝動性障害;ハンチントン病または関連障害;気分または精神病性障害;神経症性、ストレス関連および身体表現性障害;大脳基底核の変性疾患;錐体外路および運動障害;神経または精神疾患または障害;神経系または運動機能障害;パーキンソン病/パーキンソニズム障害;小児期発症行動および情動障害;広汎性発達障害;ならびに物質乱用または依存障害から選択される。
図1Aは、(3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物2-B(3S,11bS))の単結晶構造の表現を示す。
図1Bは、(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2R,3R,11bR))の単結晶構造の表現を示す。
図2は、(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-1)遊離塩基結晶性形態Iの粉末X線回折(PXRD)回折図形を示す。
図3は、(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-1)遊離塩基結晶性形態IのDSCおよびTGAサーモグラムを示す。
図4は、(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(3,3,3-トリフルオロプロポキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-15)遊離塩基結晶性形態Iの粉末X線回折(PXRD)回折図形を示す。
図5は、(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(3,3,3-トリフルオロプロポキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-15)遊離塩基結晶性形態IのDSCおよびTGAサーモグラムを示す。
図6は、式(I)の化合物およびそれに関連する中間体の調製のための一般合成スキームを示し、スキーム中、Rは、本明細書において記述されているのと同じ意味を有し、Xは、ハロ(例えば、I、ClおよびBr)またはOS(O)(例えば、メシレート(-OMs)、トリフレート(-OTf)およびトシレート(-OTs)、ここで、Rは、本明細書において記述されているのと同じ意味を有する)等の脱離基である。図6に示される通り、中間体、化合物1-B、化合物1-C、および化合物1-D(その対応する立体異性体を含む)は、新規であり、本明細書で記述される通りの式(I)の化合物およびその薬学的な塩の調製において有用である。
図7は、9-(ベンジルオキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物1-C)の(2S,3S)-2,3-ビス(4-メチルベンゾイルオキシ)ブタン二酸(DPTTA)による分割ステップを利用して、(2R,3R,11bR)-9-(ベンジルオキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物1-C(2R,3R,11bR))を得、これをその後脱保護して、(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2R,3R,11bR))を得る、化合物1-D(2R,3R,11bR)の調製のための一般合成スキームを示す。
図8は、(2R,3R,11bR)-9-(ベンジルオキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物1-C(2R,3R,11bR))および(2S,3S)-2,3-ビス(4-メチルベンゾイルオキシ)ブタン二酸(DPTTA)の塩の調製のための代表的な反応を示す。実施例1Bを参照。
図9は、キラル超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)を使用する(3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物2-B(3R,11bR))および(3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物2-B(3S,11bS))の調製のための一般合成スキームを示す。実施例2を参照。
図10は、(3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物2-B(3R,11bR))からの(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2R,3R,11bR))の調製のための実施例3において記述されている通りの代表的な還元ステップ;および(3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物2-B(3S,11bS))からの(2S,3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2S,3S,11bS))の調製のための代表的な還元ステップを示す。
図11は、(3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物2-B(3R,11bR))からの(2S,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2S,3R,11bR))の調製のための実施例4において記述されている通りの代表的な還元ステップ;および(3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物2-B(3S,11bS))からの(2R,3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2R,3S,11bS))の調製のための代表的な還元ステップを示す。
図12は、(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2R,3R,11bR))および2,2,2-トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(CFCHOTf)を使用する、炭酸セシウムおよびアセトンの存在下での(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-1)の調製において使用される代表的な反応を示す。実施例5Aを参照。図12において、(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2R,3R,11bR))および(R)-2-メチルオキシランを使用する、炭酸セシウムおよびDMFの存在下での(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[(2R)-2-ヒドロキシプロポキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-55)の調製において使用される代表的な反応も示される。実施例5Fを参照。
図13は、(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9,10-ジメトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物5-1)の調製において使用される代表的な反応スキーム、実施例7を参照;および(2S,3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9,10-ジメトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物5-3)の調製において使用される代表的な反応スキーム、実施例8を参照、を示し、いずれの反応も、メチル化剤として硫酸ジメチルおよび還元剤として水素化ホウ素ナトリウムを利用する。
図14は、(2S,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9,10-ジメトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物5-2)の調製において使用される代表的な還元反応、実施例9を参照;および(2R,3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9,10-ジメトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物5-4)の調製において使用される代表的な還元反応、実施例10を参照、を示し、いずれの反応も、THF中、還元剤として水素化トリ-sec-ブチルホウ素リチウムを利用する。
図15は、本明細書において提供される化合物(すなわち、化合物4-1、化合物4-13および化合物4-14)と比較化合物(すなわち、化合物4-1C、化合物4-13Cおよび化合物4-14C)との間のVMAT2 K値(nM)を示す。
図16は、本明細書において提供される化合物(すなわち、化合物4-15、化合物4-17および化合物4-18)と比較化合物(すなわち、化合物4-15C、化合物4-17Cおよび化合物4-18C)との間のVMAT2 K値(nM)を示す。
図17は、本明細書において提供される化合物(すなわち、化合物4-22、化合物4-26および化合物4-28)と比較化合物(すなわち、化合物4-22C、化合物4-26Cおよび化合物4-28C)との間のVMAT2 K値(nM)を示す。
図18は、本明細書において提供される化合物(すなわち、化合物4-30、化合物4-32および化合物4-38)と比較化合物(すなわち、化合物4-30C、化合物4-32Cおよび化合物4-38C)との間のVMAT2 K値(nM)を示す。
図19は、本明細書において提供される化合物(すなわち、化合物4-39および化合物5-1)と比較化合物(すなわち、化合物4-39Cおよび化合物5-1C)との間のVMAT2 K値(nM)を示す。
図20は、本明細書において提供される化合物(すなわち、化合物4-27、化合物4-88および化合物4-119)と比較化合物(すなわち、化合物4-27C、化合物4-88Cおよび化合物4-119C)との間のVMAT2 K値(nM)を示す。
図21は、本明細書において提供される化合物(すなわち、化合物4-120および化合物4-121)と比較化合物(すなわち、化合物4-120Cおよび化合物4-121C)との間のVMAT2 K値(nM)を示す。
図22は、実施例12において記述されている通りのオープンフィールド自発運動低下(Hypolocomotion)モデルにおける化合物4-1および化合物4-15についてのスプラーグ・ドーリー系ラットにおけるin vivo薬理学を示す。
図23は、実施例12において記述されている通りのオープンフィールド自発運動低下モデルにおける化合物4-27、化合物4-50および化合物4-55についてのスプラーグ・ドーリー系ラットにおけるin vivo薬理学を示す。
図24は、実施例12において記述されている通りのオープンフィールド自発運動低下モデルにおける化合物4-31についてのスプラーグ・ドーリー系ラットにおけるin vivo薬理学を示す。
詳細な記述
定義
明確さおよび一貫性のために、本特許文書全体を通して以下の定義を使用することとする。
本明細書で使用される場合、「約」は、記載されている値の±20%を意味し、より具体的には、記載されている値の±10%、±5%、±2%および±1%の値を含む。
本明細書で使用される場合、「投与すること」は、本明細書において記述されている化合物または他の療法を、対象に、経口剤形、例を挙げると、錠剤、カプセル剤、シロップ剤、懸濁剤等;注射剤形、例を挙げると、IV、IM、IP等;クリーム剤、ゼリー剤、散剤およびパッチ剤を含む経皮剤形;口腔内剤形;吸入用粉末、スプレー剤、懸濁剤等;ならびに直腸坐剤を含むがこれらに限定されない、治療的に有用な形態および治療的に有用な量で対象の体に導入され得る形態で、提供することを指す。
ヘルスケア従事者は、本明細書において記述されている化合物を対象に試料の形態で直接提供することができるか、または化合物についての口頭もしくは書面による処方箋を提供することによって化合物を対象に間接的に提供することができる。また、例えば、対象は、ヘルスケア従事者の関与なしに化合物を自ら入手することができる。化合物が対象に投与されると、体は化合物によって何らかの手法で転換される。本明細書において記述されている化合物が1種または複数種の他の作用物質と組み合わせて提供される場合、「投与」は、化合物および他の作用物質が同時にまたは異なる時間に投与されることを含むと理解される。組合せの作用物質が同時に投与される場合、それらは単一組成物で一緒に投与されてもよいし、または別個に投与されてもよい。好ましい投与方法は、種々の要因、例えば、医薬製剤の成分、疾患の部位、および疾患の重症度に応じて変動し得る。
用語「組成物」は、少なくとも1種の追加の成分、例を挙げると、合成、予備処方、工程内試験中(例えば、TLC、HPLC、NMR試料)に取得/調製された組成物等と組み合わせた、本明細書において記述されている化合物の塩、溶媒和物および水和物を含むがこれらに限定されない、化合物またはその結晶性形態を指す。
用語「化合物」は、本明細書で使用される場合、描写されている構造のすべての立体異性体、幾何異性体、互変異性体および同位体バリアントを含むようになっている。この用語は、それらがどのように、例えば合成的に調製されているか、生物学的プロセス(例えば、代謝または酵素変換)を介して調製されているか、またはその組合せで調製されているかにかかわらず、本明細書において記述されている化合物を指すようにもなっている。すべての化合物および薬学的に許容されるその塩は、水および溶媒等の他の物質と一緒に見られ得る(例えば、水和物および溶媒和物)か、または単離され得る。固体状態の場合、本明細書において記述されている化合物およびその塩は種々の形態で出現することができ、例えば、共結晶または水和物を含む溶媒和物の形態をとることができる。化合物は、多形体または溶媒和物等の任意の固体状態形態であることができるため、別段の明確な指示がない限り、明細書における化合物およびその塩への言及は、化合物のあらゆる固体状態形態を包括するとして理解されるべきである。一部の実施形態では、本明細書において記述されている化合物またはその塩は、実質的に単離される。「実質的に単離される」が意味するのは、化合物が、それが形成または検出された環境から少なくとも部分的にまたは実質的に分離されることである。部分的な分離は、例えば、本明細書において記述されている化合物が富化されている組成物を含むことができる。実質的な分離は、少なくとも約50重量%、少なくとも約60重量%、少なくとも約70重量%、少なくとも約80重量%、少なくとも約90重量%、少なくとも約95重量%、少なくとも約97重量%、または少なくとも約99重量%の本明細書において記述されている化合物またはその塩を含有する組成物を含むことができる。
用語「溶媒和物」は、本明細書で使用される場合、非共有分子間力によって拘束された化学量論または非化学量論量の溶媒を含む、本明細書において記述されている化合物、または薬学的に許容されるその塩の固体状態形態を指す。溶媒が水である場合、溶媒和物は水和物である。
用語「水和物」は、本明細書で使用される場合、非共有分子間力によって拘束された化学量論または非化学量論量の水をさらに含む、本明細書において記述されている化合物またはその塩を指す。
用語「処置を必要とする」および処置に言及する場合の用語「それを必要とする」は、ある対象または動物が処置を必要とするまたはそれから利益を得るであろうというケア提供者(例えば、ヒトの事例では医師、看護師、看護従事者等;非ヒト哺乳動物を含む動物の事例では獣医師)によって為される判断を意味するために交換可能に使用される。この判断は、ケア提供者の専門知識の領域内である様々な要因に基づいて為されるが、本明細書において記述されている化合物によって処置可能な疾患、状態または障害の結果として対象または動物が病気であるまたは病気になるであろうという知識を含む。したがって、本明細書において記述されている化合物は、保護もしくは予防的方式で使用され得るか、または本明細書において記述されている化合物は、疾患、状態もしくは障害を軽減する、阻害するもしくは寛解させるために使用され得る。
用語「対象」は、マウス、ラット、他のげっ歯類、ウサギ、イヌ、ネコ、ブタ、ウシ、ヒツジ、ウマ、霊長類およびヒト等の哺乳動物を含むあらゆる動物を指す。臨床試験またはスクリーニングまたは活性実験の文脈において、対象は、根本的なVMAT2媒介性障害もしくは状態のない健康な志願者もしくは健康な参加者、またはヘルスケア専門家によって決定される通りの医学的処置を必要とする障害もしくは状態の診断を受けた志願者もしくは参加者であることができる。臨床試験外の文脈では、障害または状態の診断を受けたヘルスケア専門家のケアを受けている対象が、典型的には対象として記述される。
用語「小児対象」は、診断または処置時に21歳未満である対象を指す。用語「小児」は、新生児(誕生から生後1か月まで);乳児(1か月から2歳まで);子ども(2歳から12歳まで);および青年(12歳から21歳まで(22歳の誕生日までであるが当日を含まない))を含む種々の亜集団にさらに分割することができ、例えば、Berhman et al., Textbook of Pediatrics, 15th Ed. Philadelphia: W. B. Saunders Company, 1996; Rudolph et al., Rudolph' s Pediatrics, 21st Ed. New York: McGraw-Hill, 2002;およびAvery et al., Pediatric Medicine, 2nd Ed. Baltimore: Williams & Wilkins; 1994を参照されたい。
語句「薬学的に許容される」は、妥当な医学的判断の範囲内で、過剰な毒性、刺激、アレルギー応答、または他の問題もしくは合併症のいずれもなしに人間および動物の組織と接触させて使用するために好適な、合理的なベネフィット/リスク比に見合った、化合物(およびその塩)、組成物および/または剤形を指す。
用語「医薬組成物」は、本明細書において記述されている化合物の塩、溶媒和物および水和物を含むがこれらに限定されない少なくとも1種の活性原料を含み、それにより、組成物が哺乳動物(例えば、限定されないが、ヒト)における指定された効果的な転帰についての調査に適している、具体的な組成物を指す。当業者ならば、技術者のニーズに基づいて、活性原料が所望の効果的な転帰を有するか否かを決定するために適切な技術を理解し認めるであろう。
用語「予防する」、「予防すること」および「予防」は、特定の障害に関連する1つまたは複数の症状の出現または開始の消失または低減を指す。例えば、用語「予防する」、「予防すること」および「予防」は、ある障害の少なくとも1つの症状を最終的に現し得るが未だそうなっていない対象への、防護または予防ベースでの療法の施行を指すことができる。そのような対象は、バイオマーカーの存在等の疾患のその後の出現と相関することが公知であるリスク因子に基づいて同定され得る。代替として、リスク因子の事前同定なしに防護策として予防療法が施され得る。障害の少なくとも1つのエピソードおよび/または症状の開始を遅延させることも、予防または防護とみなされ得る。一部の実施形態では、対象は小児対象であることができる。
用語「処置する」、「処置すること」および「処置」は、対象(例えば、対象)の疾患、障害または状態の医学的管理を指す(例えば、Stedman's Medical Dictionaryを参照)。概して、適切な用量および処置レジメンは、治療利益を提供するために十分な量のVMAT2阻害剤を提供する。本明細書において記述されているVMAT2阻害剤化合物(複数可)が投与される対象にとっての治療利益は、例えば、臨床転帰の改善を含み、この目的は、疾患に関連する望ましくない生理学的変化を予防するもしくは減速させるもしくは遅滞させる(削減する)こと、またはそのような疾患の拡大もしくは重症度を予防するもしくは減速させるもしくは遅滞させる(削減する)ことである。1種または複数種のVMAT2阻害剤の有効性は、検出可能か不可能かにかかわらず、処置される疾患によって生じるもしくはそれに関連する症状の、軽快、削減もしくは軽減;症状の出現の減少;生活の質の向上;より長い無病状態(すなわち、対象が、疾患の診断が為された根拠となる症状を提示する可能性または傾向を減少させること);疾患の程度の縮減;安定した(すなわち、悪化していない)疾患の状態;疾患進行の遅延もしくは減速;疾患状態の寛解もしくは緩和;および緩解(部分的か全体的かにかかわらず);ならびに/または全生存期間を含むがこれらに限定されない、有益なまたは所望の臨床結果を含むことができる。一部の実施形態では、対象は小児対象であることができる。
用語「治療有効量」は、対象、研究者、獣医師、医者または他の臨床医もしくはケア提供者が求める、組織、系、動物またはヒトにおける、以下のうちの1つまたは複数を含み得る生物学的または医薬的応答を誘発する、本明細書において記述されている化合物もしくは薬学的に許容されるその塩の量、または本明細書において記述されている化合物もしくは薬学的に許容されるその塩を含む医薬組成物の量を指す:
(1)障害を予防すること、例えば、疾患、状態または障害にかかりやすい素因を持っているかもしれないが、関連する病理または症候を未だ経験しても見せてもいない対象において、疾患、状態または障害を予防すること;
(2)障害を阻害すること、例えば、関連する病理または症候を経験しているまたは見せている対象において、疾患、状態または障害を阻害すること(すなわち、病理および/または症候のさらなる発生を停止させること);ならびに
(3)障害を寛解させること、例えば、関連する病理または症候を経験しているまたは見せている対象において、疾患、状態または障害を寛解させること(すなわち、病理および/または症候を逆転させること)。
本明細書で使用される場合、用語「接触させること」は、in vitro系またはin vivo系において指示された部分を一緒にすることを指す。例えば、VMAT2タンパク質を本明細書において提供される化合物と「接触させること」は、VMAT2タンパク質を有するヒト等の対象への、本明細書において提供される化合物(または薬学的に許容されるその塩)の投与、および、例えば、VMAT2タンパク質を含有する細胞または精製調製物を含有する試料に本明細書において提供される化合物を導入することを含む。
化学基
別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術的および科学的用語は、本開示が属する分野の当業者によって一般的に理解されているのと同じ意味を有する。すべての特許、出願、公開された出願および他の刊行物は、参照によりそれらの全体が組み込まれる。本明細書の用語について複数の定義がある場合には、別段の記載がない限り、この項のものを優先する。
nが整数である用語「n員の」は、典型的には、部分における環形成原子の数を記述するものであり、ここで環形成原子の数がnである。例えば、ピペリジニルは6員のヘテロシクリル環の一例であり、ピラゾリルは5員のヘテロアリール環の一例であり、ピリジルは6員のヘテロアリール環の一例であり、1,2,3,4-テトラヒドロ-ナフタレンは10員のシクロアルキル基の一例である。
可変基が1回を超えて現れる式(I)の化合物および薬学的に許容されるその塩では、各可変基は、この可変基を定義している群から独立して選択される異なる部分であることができる。例えば、同じ化合物において同時に存在する2つのR基を例えば有する構造について記述される場合、これらの2つのR基は、Rについて定義されている群から独立して選択される異なる部分を表すことができるか、またはこれらの2つのR基は同じであることができる。
ある基が「置換されている」として記述されている場合にはいつでも、その基は、指示された置換基のうちの1つまたは複数で置換されていてよい。同様に、ある基が「非置換であるかまたは置換されている」として記述されている場合、置換されていれば、この置換基(複数可)は、指示された置換基のうちの1つまたは複数から選択され得る。所与の原子における置換は原子価によって限定されることを理解されたい。
本明細書で使用される場合、「a」および「b」が整数である「C~C」は、例えば、アルキル、アルケニルもしくはアルキニル基における炭素原子の数、またはシクロアルキル、シクロアルケニルもしくはアリール基の環における炭素原子の数を指す。すなわち、これらの基は、境界も含めて「a」から「b」個までの炭素原子を含有することができる。故に、例えば、「C~Cアルキル」基は、1から4個までの炭素を有するすべてのアルキル基、すなわち、メチル(CH-)、エチル(CHCH-)、n-プロピル(CHCHCH-)、イソ-プロピル((CHCH-)、n-ブチル(CHCHCHCH-)、イソ-ブチル((CHCHCH-)、sec-ブチル(CHCHCH(CH)-)およびtert-ブチル((CHC-)を指す。アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニルまたはアリール基に関して「a」および「b」が指定されていなければ、これらの定義において記述されている最も広い範囲を推定すべきである。
前述に加えて、明細書および添付の請求項で使用される場合、それに反する定めがない限り、以下の用語は指示されている意味を有する。
用語「アルケニル」は、直鎖または分枝状炭化水素鎖中に1つまたは複数の二重結合を含有するアルキル基を指す。アルケニル基の例は、アレニル、ビニルメチルおよびエテニルを含む。アルケニル基の例は、ビニル(CH=CH-)、プロパ-1-エン-2-イル(CH=C(Me)-)、プロパ-1-エン-1-イル(MeCH=CH-)、アリル(CH=CHCH-)、ブタ-2-エン-2-イル(CHCH=C(Me)-)、ブタ-1-エン-1-イル(MeCHCH=CH-)、ブタ-1-エン-2-イル(CH=C(Et)-)、2-メチルプロパ-1-エン-1-イル(MeC=CH-)、ブタ-3-エン-2-イル(CH=CHCH(Me)-)、2-メチルアリル(CH=C(Me)CH-)、ブタ-2-エン-1-イル(MeCH=CHCH-)、ブタ-3-エン-1-イル(CH=CHCHCH-)およびブタ-1,3-ジエン-1-イル(CH=CHCH=CH-)を含む。一部の実施形態では、アルケニル基は、非置換であっても置換されていてもよい。一部の実施形態では、アルケニル基は、2から6個の炭素原子を有し得る。一部の実施形態では、アルケニル基は、2から4個の炭素原子を有し得る。化合物のアルケニル基は、「C~Cアルケニル」、「C~Cアルケニル」または同様の呼称を指定され得る。
用語「アルコキシ」は、式-ORを指し、式中、Rは本明細書で定義されているアルキルである。アルコキシの非限定的なリストは、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、1-メチルエトキシ(イソ-プロポキシ)、n-ブトキシ、イソ-ブトキシ、sec-ブトキシおよびtert-ブトキシである。アルコキシ基は、「C~Cアルコキシ」、「C~Cアルコキシ」、または同様の呼称であることができる。一部の実施形態では、アルコキシは、置換されていても非置換であってもよい。
用語「アルキル」は、完全飽和直鎖または分枝鎖炭化水素ラジカルを指す。アルキル基は、1から20個の炭素原子を有し得る(本明細書において現れる場合はいつでも、「1から20個」等の数値範囲は所与の範囲内の各整数を指し、例えば、「1から20個の炭素原子」は、アルキル基が、1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子等、20個を含めて20個以下の炭素原子からなり得ることを意味する。一部の実施形態では、アルキル基は、1から6個の炭素を有し得る(すなわち、「C~Cアルキル」)。一部の実施形態は1から5個の炭素であり(すなわち、C~Cアルキル)、一部の実施形態は1から4個の炭素であり(すなわち、C~Cアルキル)、一部の実施形態は1から3個の炭素であり(すなわち、C~Cアルキル)、一部の実施形態は1または2個の炭素である。ほんの一例として、「C~Cアルキル」は、アルキル鎖中に1から4個の炭素原子があることを指し示し、すなわち、アルキル鎖は、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチルおよびtert-ブチルから選択される。アルキル基の例は、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソ-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、イソ-ペンチル、tert-ペンチル、neo-ペンチル、1-メチルブチル[すなわち、-CH(CH)CHCHCH]、2-メチルブチル[すなわち、-CHCH(CH)CHCH]、n-ヘキシル等を含む。アルキル基において1つまたは複数の置換基が存在する場合、この置換基(複数可)は、任意の利用可能な炭素原子で結合していてよい。一部の実施形態では、アルキル基は、置換されていても非置換であってもよい。
用語「アルキルアミノ」は、窒素原子が1つのアルキル基で置換されているアミノ基(-NH)を指す。用語「アルキル」は、本明細書において記述されているのと同じ定義を有する。「アルキルアミノ」基は、1から4個の炭素原子を有し得る(すなわち、C~Cアルキルアミノ)。アルキルアミノ基の例は、-NH(CH)、-NH(CHCH)、-NH(CHCHCH)等を含む。
用語「アルキニル」は、直鎖または分枝状炭化水素鎖中に1つまたは複数の三重結合を含有するアルキル基を指す。アルキニルの例は、エチニルおよびプロピニルを含む。アルキニル基は、非置換であっても置換されていてもよい。一部の実施形態では、アルキニル基は、非置換であっても置換されていてもよい。一部の実施形態では、アルキニル基は、2から6個の炭素原子を有し得る。化合物のアルケニル基は、「C~Cアルキニル」または同様の呼称を指定され得る。
用語「アルキルスルホニル」は、式:-S(=O)-のスルホンラジカルの硫黄と結合しているアルキルラジカルからなるラジカルを指し、式中、アルキルは本明細書において記述されているのと同じ定義を有する。「アルキルスルホニル」基は、1から4個の炭素原子を有し得る(すなわち、C~Cアルキルスルホニル)。例は、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n-プロピルスルホニル、イソ-プロピルスルホニル、n-ブチルスルホニル、sec-ブチルスルホニル、イソ-ブチルスルホニル、t-ブチルスルホニル等を含む。
用語「アルキルスルホニルオキシ」は、式:-S(=O)O-のスルホニルオキシラジカルの硫黄と結合しているアルキルラジカルからなるラジカルを指し、式中、アルキルは、本明細書において記述されているのと同じ定義を有する。「アルキルスルホニルオキシ」基は、1から4個の炭素原子を有し得る(すなわち、C~Cアルキルスルホニルオキシ)。例は、メチルスルホニルオキシ(CHS(=O)O-)、エチルスルホニルオキシ、n-プロピルスルホニルオキシ、イソ-プロピルスルホニルオキシ、n-ブチルスルホニルオキシ、sec-ブチルスルホニルオキシ、イソ-ブチルスルホニルオキシ、t-ブチルスルホニルオキシ等を含む。
用語「アミノ」は、基-NHを指す。
用語「アリール」は、フェニル、ナフタレニルおよびフェナントレニル等の、単一の環、2つの縮合した環または3つの縮合した環を含有し得る6、10または14個の炭素原子を含有する芳香族環系を指す。一部の実施形態では、アリール基は、6または10個の炭素原子を有し得る(すなわち、CまたはC10アリール)。一部の実施形態では、アリール基はフェニルである。「アリール」環において1つまたは複数の置換基が存在する場合、この置換基(複数可)は、任意の利用可能な環炭素で結合していてよい。一部の実施形態では、アリール基は、置換されていても非置換であってもよい。
「C-アミド」基は、分子の残りと炭素原子を介して接続されている「-C(=O)N(R)」基を指し、ここで、RおよびRは、独立して、水素、C~Cアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、C~Cシクロアルキル、C~Cシクロアルケニル、CもしくはC10アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであることができる。
用語「カルボニル」は、基-C(=O)-を指す。
用語「シクロアルケニル」は、少なくとも1つの環中に1つまたは複数の二重結合を含有する単または多環式炭化水素環系を指すが、1つよりも多くある場合、二重結合はすべての環を通して完全に非局在化されたパイ電子系(すなわち、芳香族系)を形成することができず、そうでなければ、基は本明細書で定義されている通りの「アリール」となるであろう。2つまたはそれよりも多い環で構成される場合、環は、縮合、架橋またはスピロ形式で一緒に接続され得る。シクロアルケニルは、環(複数可)中に3から12個の原子または環(複数可)中に3から8個の原子を含有し得る。一部の実施形態では、シクロアルケニル基は、非置換であっても置換されていてもよい。一部の実施形態では、シクロアルケニル基は、4から8個の炭素原子を有し得る(すなわち、「C~Cシクロアルケニル」)。一例は、シクロヘキセニルである。
用語「シクロアルキル」は、完全飽和のすべてが炭素の単または多環式環系を指す。一部の実施形態では、シクロアルキルは、3から8個の炭素原子を含有する単環式環である(すなわち、「C~Cシクロアルキル」)。一部の実施形態では、シクロアルキルは、3から7個の炭素原子を含有する単環式環である(すなわち、「C~Cシクロアルキル」)。一部の実施形態では、シクロアルキルは、3から7個の炭素原子を含有する単環式または二環式環である(すなわち、「C~Cシクロアルキル」)。一部の実施形態は、3から6個の炭素を含有する(すなわち、「C~Cシクロアルキル」)。一部の実施形態は、3から5個の炭素を含有する。一部の実施形態は、5から7個の炭素を含有する。一部の実施形態は、3から4個の炭素を含有する。例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルを含む。例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、ビシクロ[1.1.1]ペンタンおよびシクロヘキシルを含む。シクロアルキル基において1つまたは複数の置換基が存在する場合、この置換基(複数可)は、任意の利用可能な炭素原子で結合していてよい。一部の実施形態では、シクロアルキル基は、置換されていても非置換であってもよい。
用語「ジアルキルアミノ」は、窒素が2つのアルキル基で置換されているアミノ基(-NH)を指す。これらの2つのアルキル基は、同じであっても異なっていてもよい。用語「アルキル」は、本明細書において記述されているのと同じ定義を有する。「ジアルキルアミノ」基は、1から4個の炭素原子を有し得(すなわち、C~Cジアルキルアミノ)、ただし、2つのアルキル基は、2つの基の間で合計4個の炭素原子を超えない。例は、-N(CH、-N(CH)(CHCH)、-N(CH)(CHCHCH)等を含む。
用語「ジアルキルスルファモイル」は、窒素が2つのアルキル基で置換されているスルホンアミド基(-S(=O)NH)を指し、これらのアルキル基は、同じであっても異なっていてもよい。用語「アルキル」は、本明細書において記述されているのと同じ定義を有する。「ジアルキルスルファモイル」基は、1から4個の炭素原子を有し得(すなわち、C~Cジアルキルスルファモイル)、ただし、2つのアルキル基は、2つのアルキル基の間で合計4個の炭素原子を超えない。例は、-SON(CH、-SON(CH)(CHCH)、-SON(CH)(CHCHCH)、-SON(CHCH、-SON(CHCH)(CHCHCH)等を含む。
用語「ハロアルコキシ」は、水素原子のうちの1個または複数がハロゲンによって置きかえられている、アルコキシ基を指す(例えば、モノ-ハロアルコキシ、ジ-ハロアルコキシおよびトリ-ハロアルコキシ)。そのような基は、クロロメトキシ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、1-クロロ-2-フルオロメトキシおよび2-フルオロイソブトキシを含むがこれらに限定されない。一部の実施形態では、ハロアルコキシ基は、1から6個の炭素原子を有し得る。化合物のハロアルコキシ基は、「ハロC~Cアルコキシ」、「ハロC~Cアルコキシ」、または同様の呼称を指定され得る。
用語「ハロアルキル」は、アルキル基の1個または複数の水素原子がハロゲン原子によって置きかえられた、本明細書で定義されている通りのアルキル基を指す(例えば、モノ-ハロアルキル、ジ-ハロアルキルおよびトリ-ハロアルキル)。一部の実施形態では、ハロアルキル基は、1から6個の炭素を有し得る(すなわち、「ハロC~Cアルキル」)。ハロC~Cアルキルは、完全に置換されていてもよく、この場合には、式C2n+1によって表すことができ、式中、Lはハロゲンであり、「n」は、1、2、3、4、5または6である。1つよりも多いハロゲンが存在する場合、それらは同じであっても異なっていてもよく、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素から選択され得る。一部の実施形態では、ハロアルキルは、1から5個の炭素を含有する(すなわち、ハロC~Cアルキル)。一部の実施形態では、ハロアルキルは、1から4個の炭素を含有する(すなわち、ハロC~Cアルキル)。一部の実施形態では、ハロアルキルは、1から3個の炭素を含有する(すなわち、ハロC~Cアルキル)。一部の実施形態では、ハロアルキルは、1または2個の炭素を含有する。ハロアルキル基の例は、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、1-フルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、4,4,4-トリフルオロブチル等を含む。
用語「ハロアルキルスルホニル」は、式:-S(=O)-のスルホンラジカルの硫黄と結合しているハロアルキルラジカルからなるラジカルを指し、式中、ハロアルキルは、本明細書において記述されているのと同じ定義を有する。「ハロアルキルスルホニル」基は、1から4個の炭素原子を有し得る(すなわち、ハロC~Cアルキルスルホニル)。例は、フルオロメチルスルホニル、ジフルオロメチルスルホニル、トリフルオロメチルスルホニル、クロロジフルオロメチルスルホニル、1-フルオロエチルスルホニル、2,2,2-トリフルオロエチルスルホニル、ペンタフルオロエチルスルホニル、4,4,4-トリフルオロブチルスルホニル等を含む。
用語「ハロジアルキルアミノ」は、窒素が、1つのアルキル基および1つのハロアルキル基、または2つのハロアルキル基のいずれかで置換されている、アミノ基(-NH)を指す。窒素が2つのハロアルキル基で置換されている場合、これらの基は、同じであっても異なっていてもよい。用語「アルキル」および「ハロアルキル」は、本明細書において記述されているのと同じ定義を有する。「ハロジアルキルアミノ」基は、1から4個の炭素原子を有し得(すなわち、ハロC~Cジアルキルアミノ)、ただし、2つの基は、2つの基の間で合計4個の炭素原子を超えない。例は、-N(CH)(CF)、-N(CH)(CF)、-N(CF、-N(CH)(CHCF)、-N(CHCF等を含む。
用語「ハロゲン」または「ハロ」は、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨード基を指す。一部の実施形態では、ハロゲンまたはハロは、フルオロ、クロロまたはブロモである。一部の実施形態では、ハロゲンまたはハロは、フルオロまたはクロロである。一部の実施形態では、ハロゲンまたはハロは、フルオロである。
用語「ヘテロアリール」は、単環式または縮合多環式芳香族環系を指し、環系中に少なくとも1個のヘテロ原子、すなわち、窒素、酸素および硫黄を含むがこれらに限定されない炭素以外の元素を有する。一部の実施形態は、「5~6員のヘテロアリール」であり、単環中に5または6個の環原子を含有し、環系中に少なくとも1個のヘテロ原子を有する、芳香族環を指す。ヘテロアリール環の例は、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、フリル、キノリル、イソキノリル、チエニル、イミダゾリル、チアゾリル、インドリル、イソインドリル、オキサゾリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、インダゾリル、1,2,4-チアジアゾリル、イソチアゾリル、プリニル、カルバゾリル、ジベンゾ[b,d]フラン、ジベンゾ[b,d]チオフェン、フェナントリジニル、ベンゾイミダゾリル、ピロリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾイソオキサゾリル、イミダゾ[1,2-b]チアゾリル等を含むがこれらに限定されない。ヘテロアリール基は、置換されていても非置換であってもよい。一部の実施形態では、ヘテロアリール基は、5から10個の環員または5から7個の環員を有する。ヘテロアリール基は、「5~7員のヘテロアリール」、「5~10員のヘテロアリール」、または同様の呼称を指定され得る。一部の実施形態では、ヘテロアリールは、窒素、酸素および硫黄から選択される1から5個のヘテロ原子を含む、置換または非置換のC~C13の5、6、7、8、9、10、最大14員の単環式、二環式または三環式環系であることができる。一部の実施形態では、ヘテロアリールは、窒素、酸素および硫黄から選択される1から5個のヘテロ原子を含む置換または非置換のC~Cの5または6員の単環式環であることができる。一部の実施形態では、ヘテロアリールは、窒素、酸素および硫黄から選択される1から5個のヘテロ原子を含む置換または非置換のC~Cの8、9または10員の二環式環系であることができる。一部の実施形態では、ヘテロアリールは、置換または非置換のC~Cの8、9または10員のヘテロアリールである。一部の実施形態では、C~Cの8、9または10員の二環式ヘテロアリールは、イミダゾ[2,1-b]チアゾリル、1H-インドリル、イソインドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、インダゾリル、プリニル、キノリニル、イソキノリニル、キノキサリニル、ピリド[3,4-b]ピラジニルまたはピリド[4,3-d]ピリミジニルである。一部の実施形態では、ヘテロアリールは、窒素、酸素および硫黄から選択される1から5個のヘテロ原子を含む置換または非置換のC~C13の13または14員の三環式環系である。一部の実施形態では、ヘテロアリールは、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3-トリアゾリル、1,2,4-トリアゾリル、テトラゾリル、1,2,4-チアジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリルまたはイソオキサゾリル等のアゾリルであることができ、そのそれぞれは、置換されていても非置換であってもよい。一部の実施形態では、ヘテロアリールは、C~Cの5員のヘテロアリールである。一部の実施形態では、C~Cの5員のヘテロアリールは、フラニル、チエニル、1,2,4-チアジアゾリル、1,2,3-チアジアゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、ピロリル、トリアゾリル、テトラゾリルである。一部の実施形態では、ヘテロアリールは、C~Cの6員のヘテロアリールである。一部の実施形態では、C~Cの6員のヘテロアリールは、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニルまたはトリアジニルである。一部の実施形態では、「5~10員のヘテロアリール」は、フラニル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、キノキサリニル、トリアジニル、ベンゾフラニル、1H-インドリル、ベンゾ[b]チオフェニル等を指す。一部の実施形態では、「5~10員のヘテロアリール」は、ピラジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、1H-インドリル、キノキサリニル、チアジアゾリル等を指す。一部の実施形態では、「5~10員のヘテロアリール」は、ピラジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、1H-インドリル、キノキサリニル、チアジアゾリル、イミダゾ[4,5-c]ピリジニル等を指す。一部の実施形態では、ヘテロアリール基は、置換されていても非置換であってもよい。
用語「ヘテロシクリル」は、3、4、5、6、7、8、9、10、最大18員の単環式、二環式および三環式環系を指し、ここで、炭素原子は1から5個のヘテロ原子と一緒に前記環系を構成し、完全に非局在化されたパイ電子系(芳香族系)が単環式環においても二環式または三環式環系の少なくとも1つの環においても出現しないように位置している1つまたは複数の不飽和結合を必要に応じて含有する。ヘテロ原子(複数可)は、酸素、硫黄および窒素を含むがこれらに限定されない炭素以外の元素である。2つまたはそれよりも多い環で構成される場合、環は、縮合、架橋またはスピロ形式で一緒に接合され得、ここで、ヘテロ原子(複数可)は環系中の非芳香族または芳香族環のいずれかに存在し得る。一部の実施形態では、「4~7員のヘテロシクリル」は、4から7個の環原子を含有し、ここで少なくとも1個の環原子がヘテロ原子である、飽和非芳香族環系を指す。一部の実施形態では、「3~6員のヘテロシクリル」は、3から6個の環原子を含有し、ここで少なくとも1個の環原子がヘテロ原子である、飽和非芳香族環ラジカルを指す。一部の実施形態では、「4~6員のヘテロシクリル」は、4から6個の環原子を含有し、ここで少なくとも1個の環原子がヘテロ原子である、飽和非芳香族環ラジカルを指す。一部の実施形態では、環系中の1または2個のヘテロ原子は、O(酸素)およびN(窒素)から独立して選択される。一部の実施形態では、ヘテロシクリルは、ヘテロ原子に隣接するカルボニル(C=O)基を含み得、すなわち、ヘテロ原子に隣接する炭素においてオキソで置換されていてよく、ここで、置換された環系は、ラクタム、ラクトン、環状イミド、環状チオイミドまたは環状カルバメートである。非置換またはオキソ置換「ヘテロシクリル」基の例は、アジリジニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、1,3-ジオキシニル、1,3-ジオキサニル、1,4-ジオキサニル、1,2-ジオキソラニル、1,3-ジオキソラニル、1,4-ジオキソラニル、1,3-オキサチアニル、1,4-オキサチイニル、1,3-オキサチオラニル、1,3-ジチオリル、1,3-ジチオラニル、1,4-オキサチアニル、テトラヒドロ-1,4-チアジニル、2H-1,2-オキサジニル、マレイミジル、スクシンイミジル、ジオキソピペラジニル、ヒダントイニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソオキサゾリニル、イソオキサゾリジニル、イソインドリニル、インドリニル、オキサゾリニル、オキサゾリジニル、オキサゾリジノニル、チアゾリニル、チアゾリジニル、モルホリニル、オキシラニル、ピペリジニルN-オキシド、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、ピロリドニル、ピロリジオニル、4-ピペリドニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、2-オキソピロリジニル、テトラヒドロピラニル、4H-ピラニル、テトラヒドロチオピラニル、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,4-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン、2-アザスピロ[3,3]ヘプタン、2,6-ジアザスピロ[3,3]ヘプタン、2-オキサ-6-アザスピロ[3,3]ヘプタン、およびそれらのベンゾ縮合アナログ(例えば、ベンゾイミダゾリジノニル、テトラヒドロキノリニルおよび3,4-メチレンジオキシフェニル)を含むがこれらに限定されない。ヘテロシクリル基は、「3~10員のヘテロシクリル」または同様の呼称を指定され得る。一部の実施形態では、ヘテロシクリルは、窒素、酸素および硫黄から選択される1から5個のヘテロ原子を含むC~C12の3、4、5、6、7、8、9、10、最大13員の単環式、二環式または三環式環系であることができる。一部の実施形態では、ヘテロシクリルは、窒素、酸素および硫黄から選択される1から5個のヘテロ原子を含む置換または非置換のC~Cの3、4、5、6または7員の単環式環であることができる。一部の実施形態では、ヘテロシクリルは、窒素、酸素および硫黄から選択される1から5個のヘテロ原子を含む置換または非置換のC~C10の4、5、6、7、8、9、10または11員の二環式環系であることができる。一部の実施形態では、ヘテロシクリルは、窒素、酸素および硫黄から選択される1から5個のヘテロ原子を含む置換または非置換のC~C12の12または13員の三環式環系であることができる。一部の実施形態では、6員の単環式ヘテロシクリルのヘテロ原子(複数可)は、O(酸素)、N(窒素)またはS(硫黄)のうちの1つから3つまでから選択され、5員の単環式ヘテロシクリルのヘテロ原子(複数可)は、O(酸素)、N(窒素)またはS(硫黄)から選択される1または2個のヘテロ原子から選択される。一部の実施形態では、ヘテロシクリルは、アジリジニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、1,3-ジオキシニル、1,3-ジオキサニル、1,4-ジオキサニル、1,2-ジオキソラニル、1,3-ジオキソラニル、1,3-オキサチアニル、1,4-オキサチアニル、1,3-オキサチオラニル、1,3-ジチオリル、1,3-ジチオラニル、1,4-オキサチアニル、テトラヒドロ-1,4-チアジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソオキサゾリニル、イソオキサゾリジニル、イソインドリニル、インドリニル、オキサゾリニル、オキサゾリジニル、チアゾリニル、チアゾリジニル、モルホリニル、オキシラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,4-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン、2-アザスピロ[3,3]ヘプタン、2,6-ジアザスピロ[3,3]ヘプタン、テトラヒドロキノリニル、1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリニル、1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジニル、1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジニル、1,2,3,4-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジニル、1,2,3,4-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジニル、5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジニル、5,6,7,8-テトラヒドロピリド[3,4-d]ピリミジニル、[1,3]ジオキソロ[4,5-c]ピリジニル、[1,3]ジオキソロ[4,5-b]ピリジニル、[1,3]ジオキソロ[4,5-d]ピリミジニル、または3,4-メチレンジオキシフェニルであることができる。一部の実施形態では、非置換または置換ヘテロシクリルは、アジリジニル、アゼチジニル、ピペリジニル、モルホリニル、オキセタニル、ピペラジニル、ピロリジニル、チオモルホリニル、2-ピペリドン、1,1-ジオキシドチオモルホリニル、オキソラニル(テトラヒドロフラニル)およびオキサニル(テトラヒドロピラニル)から選択され得る。ヘテロシクリル基において1つまたは複数の置換基が存在する場合、この置換基(複数可)は、任意の利用可能な炭素原子および/またはヘテロ原子で結合していてよい。一部の実施形態では、ヘテロシクリル基は、置換されていても非置換であってもよい。
用語「オキソ」は、=O置換基を指す。
用語「ニトロ」は、-NO基を指す。
用語「スルファモイル」は、基-S(=O)NHを指す。
本明細書で使用される場合、「添加剤」は、組成物に添加されて、限定されないが、嵩、粘度、安定性、結合能力、滑沢、崩壊能力等を組成物に提供する物質を指す。「希釈剤」は、一種の添加剤であり、薬理活性を欠いているが薬学的に必要なまたは望ましいものであり得る、医薬組成物中の原料を指す。例えば、希釈剤を使用して、その質量が製造および/または投与のためには小さすぎる強力な薬物の嵩を増大させることができる。希釈剤は、注射、摂取または吸入によって投与される薬物の溶解のための液体であることもできる。薬学的に許容される添加剤は、原薬の活性に干渉しない、生理学的におよび薬学的に好適な非毒性かつ不活性の材料または原料である。薬学的に許容される添加剤は薬学分野において周知であり、例えば、Rowe et al., Handbook of Pharmaceutical Excipients: A Comprehensive Guide to Uses, Properties, and Safety, 5th Ed., 2006およびRemington: The Science and Practice of Pharmacy (Gennaro, 21st Ed. Mack Pub. Co., Easton, PA (2005))において記述されている。保存剤、安定剤、染料、緩衝剤等が医薬組成物において提供され得る。当業者ならば、適切な方式で、上記Remingtonにおいて開示されているもの等の許容されている慣行に従って、本明細書で開示および記述されている通りの化合物をさらに製剤化することができる。
本明細書で使用される場合、「用量」または「投薬量」は、対象によって一度に服用される原薬の測定分量を指す。ある特定の実施形態では、原薬が遊離塩基でも遊離酸でもない場合、分量は、遊離塩基または遊離酸の対応する量のモル当量である。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される塩」は、医薬品において使用するために生物学的にも別様にも望ましくないものでない酸性または塩基性部分を有する化合物の塩を指す。多くの事例において、本明細書で開示される化合物は、酸性または塩基性部分(例えば、アミノおよび/もしくはカルボキシル基またはそれらと同様の基)の存在のおかげで、酸および/または塩基塩を形成することができる。薬学的に許容される酸付加塩は、塩基性部分を有する化合物を、無機酸および有機酸と化合させることによって形成され得る。薬学的に許容される塩基付加塩は、酸性部分を有する化合物を、無機および有機塩基と化合させることによって形成され得る。
本明細書において記述されている化合物は、1つまたは複数の立体中心を有し得る。別段の指示がない限り、鏡像異性体およびジアステレオマー等のすべての立体異性体が意図されている。1つまたは複数のキラル中心を有する本明細書において提供される任意の化合物において、絶対立体化学が明示的に指示されていない場合、各中心は、独立して、(R)-配置もしくは(S)-配置、またはそれらの混合物であることができると理解される。故に、本明細書において提供される化合物は、鏡像異性的に純粋なもの、鏡像異性的に富化されたもの、ラセミ混合物、ジアステレオマー的に純粋なもの、ジアステレオマー的に富化されたもの、または立体異性混合物であることができる。鏡像異性的に純粋なまたは鏡像異性的に富化された形態の調製は、ラセミ混合物の分割によって、または鏡像異性的に純粋なもしくは富化された出発材料を使用することによって、または立体選択的もしくは立体特異的合成によって遂行され得る。立体化学的定義は、E.L. Eliel, S.H. Wilen & L.N. Mander, Stereochemistry of Organic Compounds, John Wiley & Sons, Inc., New York, NY, 1994において利用可能であり、これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。一部の実施形態では、本明細書において記述されている化合物がキラルであるかまたはそうでなければ1つもしくは複数の立体中心を含む場合、この化合物は、約75%よりも大きい、約80%よりも大きい、約85%よりも大きい、約90%よりも大きい、約95%よりも大きい、約99%よりも大きい、約99.5%よりも大きい、または約99.9%よりも大きい鏡像体過剰率またはジアステレオマー過剰率で調製され得る。
化合物のラセミ混合物の分割は、当技術分野において公知である多数の方法のいずれかによって行われ得る。方法例は、キラル分割有機酸を、塩基性基を含有するラセミ化合物とともに使用する、分別再結晶を含む。分別結晶法に好適な他のキラル分割剤は、メチルベンジルアミンの立体異性的に純粋な形態(例えば、SおよびR形態、またはジアステレオマー的に純粋な形態)、2-フェニルグリシノール、ノルエフェドリン、エフェドリン、N-メチルエフェドリン、シクロヘキシルエチルアミン、1,2-ジアミノシクロヘキサン等を含む。同様に、キラル分割塩基を使用する分別再結晶は、塩基性基を含有するラセミ化合物とともに利用され得る。
ラセミ混合物の分割は、キラルカラムでの溶離によって行うこともできる。好適な溶離溶媒組成物は、当業者によって決定され得る。
一部の実施形態では、本明細書において記述されている化合物は、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約99%、少なくとも約99.5%もしくは少なくとも約99.9%の鏡像体過剰率、または前述の数字のいずれかによって定義される範囲内の鏡像体過剰率を有して調製され得る。一部の実施形態では、本明細書において記述されている化合物は、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも99%、少なくとも99.5%もしくは少なくとも99.9%の鏡像体過剰率、または前述の数字のいずれかによって定義される範囲内の鏡像体過剰率を有して調製され得る。
一部の実施形態では、本明細書において記述されている化合物は、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約99%、少なくとも約99.5%もしくは少なくとも約99.9%のジアステレオマー過剰率、または前述の数字のいずれかによって定義される範囲内のジアステレオマー過剰率を有して調製され得る。一部の実施形態では、本明細書において記述されている化合物は、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも99%、少なくとも99.5%もしくは少なくとも99.9%のジアステレオマー過剰率、または前述の数字のいずれかによって定義される範囲内のジアステレオマー過剰率を有して調製され得る。
加えて、本明細書において記述されている化合物が1つもしくは複数の二重結合(例えば、C=C、C=N等)または他の幾何学的非対称中心を含有する場合、別段の定めがない限り、この化合物はEおよびZ幾何異性体の両方(例えば、シスまたはトランス)を含むことが理解される。本明細書において記述されている化合物のシスおよびトランス幾何異性体は、異性体の混合物としてまたは分離された異性形態として単離され得る。
本明細書において記述されている化合物は、互変異性形態も含む。互変異性形態は、単結合と隣接する二重結合との交換およびプロトンの付随的移動によって生じる。互変異性形態は、同じ実験式および全電荷を有する異性プロトン化状態であるプロトトロピック互変異性体を含む。プロトトロピック互変異性体例は、ケトン-エノール対、アミド-イミド酸対、ラクタム-ラクチム対、エナミン-イミン対、およびプロトンが複素環系の2つまたはそれよりも多い位置を占有し得る輪状形態、例えば、1H-および3H-イミダゾール、1H-、2H-および4H-1,2,4-トリアゾール、1H-および2H-イソインドール、ならびに1H-および2H-ピラゾールを含む。互変異性形態は、平衡状態であることができるか、または適切な置換によって1つの形態に立体的に固定され得る。
本明細書において記述されている化合物およびそれらの薬学的に許容される塩は、水および溶媒等の他の物質と一緒に、例えば、水和物または溶媒和物の形態で見られ得る。固体状態である場合、本明細書において記述されている化合物およびその塩は、種々の形態で出現することができ、例えば、水和物を含む溶媒和物の形態をとることができる。化合物は、結晶性形態、非晶質形態、溶媒和形態等の任意の固体状態形態であることができ、別段の明確な指示がない限り、明細書における化合物およびその塩への言及は、化合物のあらゆる固体状態形態についての見解として理解されるべきである。
本明細書において記述されている化合物は、遊離酸または遊離塩基形態等の中性形態で使用され得る。代替として、化合物は、酸または塩基の薬学的に許容される付加塩等の薬学的に許容される塩の形態で使用され得る。
一部の実施形態では、本明細書において記述されている化合物またはその塩は、実質的に単離される。語句「実質的に単離される」は、それが形成または検出された環境から少なくとも部分的にまたは実質的に分離されている化合物を指す。部分的な分離は、例えば、本明細書において記述されている化合物が富化されている組成物を含むことができる。実質的な分離は、少なくとも約50重量%、少なくとも約60重量%、少なくとも約65重量%、少なくとも約70重量%、少なくとも約75重量%、少なくとも約80重量%、少なくとも約85重量%、少なくとも約90重量%、少なくとも約95重量%、少なくとも約97重量%、または少なくとも約99重量%の本明細書において記述されている化合物またはその塩を含有する組成物を含むことができる。
同位体
本明細書で開示および記述されている化合物は、文脈上明確に別のことを指示するのでない限り、1)自然界において通常見られるものに比例する量の化学元素についての同位体分布、または2)自然界において通常見られるものとは異なる比例する量の同位体分布を有するために独立して、化合物の各位置に原子を可能にし、内包する。特定の化学元素は、原子核内のプロトンの数によって定義される原子番号を有する。各原子番号は、特定の化学元素を同定するが同位体は同定せず、所与の元素の原子は、その数が広範囲にわたるニュートロンを有することができる。核におけるプロトンおよびニュートロンの両方の数は原子の質量数であり、所与の元素の各同位体は異なる質量数を有する。1個または複数の原子が、自然界において通常見られるものとは異なる比例する量の化学元素についての同位体分布を有する化合物を、一般的に同位体標識されていると称する。化合物構造に表される各化学元素は、前記元素の任意の同位体分布を含むことができる。例えば、化合物構造において、水素原子が、その化合物中に存在することがはっきりと開示または理解され得る。水素原子が存在し得る化合物の任意の位置において、水素原子は、自然界において通常見られるものに比例する量のおよび自然界において通常見られるものとは異なる比例する量のプロチウム(H)およびジュウテリウム(H)を含むがこれらに限定されない水素の同位体分布であることができる。故に、本明細書における化合物への言及は、文脈上明確に別のことを指示するのでない限り、各原子のすべての潜在的な同位体分布を包括する。同位体の例は、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素の同位体を含む。当業者ならば分かるであろう通り、本明細書で開示および記述されている通りの化合物のいずれかは、放射性同位体を含み得る。したがって、1個または複数の原子が、自然界において見られるよりも大きい割合のHもしくはHまたは大きい割合の11C、13Cもしくは14Cを有する等、自然界において通常見られるものとは異なる同位体分布を有する、本明細書で開示および記述されている通りの化合物の使用も企図されている。一般的な例として、限定されないが、水素の同位体は、プロチウム(H)、ジュウテリウム(H)およびトリチウム(H)を含む。炭素の同位体は、炭素-11(11C)、炭素-12(12C)、炭素-13(13C)および炭素-14(14C)を含む。窒素の同位体は、窒素-13(13N)、窒素-14(14N)および窒素-15(15N)を含む。酸素の同位体は、酸素-14(14O)、酸素-15(15O)、酸素-16(16O)、酸素-17(17O)および酸素-18(18O)を含む。フッ素の同位体は、フッ素-17(17F)、フッ素-18(18F)およびフッ素-19(19F)を含む。リンの同位体は、リン-31(31P)、リン-32(32P)、リン-33(33P)、リン-34(34P)、リン-35(35P)およびリン-36(36P)を含む。硫黄の同位体は、硫黄-32(32S)、硫黄-33(33S)、硫黄-34(34S)、硫黄-35(35S)、硫黄-36(36S)および硫黄-38(38S)を含む。塩素の同位体は、塩素-35(35Cl)、塩素-36(36Cl)および塩素-37(37Cl)を含む。臭素の同位体は、臭素-75(75Br)、臭素-76(76Br)、臭素-77(77Br)、臭素-79(79Br)、臭素-81(81Br)および臭素-82(82Br)を含む。ヨウ素の同位体は、ヨウ素-123(123I)、ヨウ素-124(124I)、ヨウ素-125(125I)、ヨウ素-131(131I)およびヨウ素-135(135I)を含む。一部の実施形態では、化合物のすべての位置の原子が、自然界において通常見られるものに比例する量の各化学元素についての同位体分布を有する。一部の実施形態では、化合物の1つの位置における原子が、自然界において通常見られるものとは異なる比例する量の化学元素についての同位体分布を有する(残りの原子は、自然界において通常見られるものに比例する量の化学元素についての同位体分布を有する)。一部の実施形態では、化合物の少なくとも2つの位置における原子が、独立して、自然界において通常見られるものとは異なる比例する量の化学元素についての同位体分布を有する(残りの原子は、自然界において通常見られるものに比例する量の化学元素についての同位体分布を有する)。一部の実施形態では、化合物の少なくとも3つの位置における原子が、独立して、自然界において通常見られるものとは異なる比例する量の化学元素についての同位体分布を有する(残りの原子は、自然界において通常見られるものに比例する量の化学元素についての同位体分布を有する)。一部の実施形態では、化合物の少なくとも4つの位置における原子が、独立して、自然界において通常見られるものとは異なる比例する量の化学元素についての同位体分布を有する(残りの原子は、自然界において通常見られるものに比例する量の化学元素についての同位体分布を有する)。一部の実施形態では、化合物の少なくとも5つの位置における原子が、独立して、自然界において通常見られるものとは異なる比例する量の化学元素についての同位体分布を有する(残りの原子は、自然界において通常見られるものに比例する量の化学元素についての同位体分布を有する)。一部の実施形態では、化合物の少なくとも6つの位置における原子が、独立して、自然界において通常見られるものとは異なる比例する量の化学元素についての同位体分布を有する(残りの原子は、自然界において通常見られるものに比例する量の化学元素についての同位体分布を有する)。
ある特定の化合物、例えば、Hおよび14C等の放射性同位体が組み込まれたものは、薬物または基質組織分布アッセイにおいても有用である。トリチウム(H)および炭素-14(14C)同位体は、それらの調製の容易さおよび検出性により特に好ましい。自然界において通常見られるよりも大きい比例する量のジュウテリウム(H)等の同位体を持つ化合物は、例えば、in vivo半減期の増大または必要投薬量の低減等のより優れた代謝安定性によって生じるある特定の治療上の利点をもたらすことができる。同位体標識化合物は、概して、化学分野において慣用的に実践されている手順を実施することによって調製され得る。そのような同位体摂動または富化を測定するための方法は、質量分析等、容易に利用可能であり、放射性同位体である同位体では、HPLCまたはGCに関係して使用される放射線検波器等の追加の方法が利用可能である。
本明細書で使用される場合、「同位体バリアント」は、そのような化合物を構成する原子の1個または複数に不自然な割合の同位体を含有する化合物を意味する。ある特定の実施形態では、化合物の「同位体バリアント」は、プロチウム(H)、ジュウテリウム(H)、トリチウム(H)、炭素-11(11C)、炭素-12(12C)、炭素-13(13C)、炭素-14(14C)、窒素-13(13N)、窒素-14(14N)、窒素-15(15N)、酸素-14(14O)、酸素-15(15O)、酸素-16(16O)、酸素-17(17O)、酸素-18(18O)、フッ素-17(17F)、フッ素-18(18F)、リン-31(31P)、リン-32(32P)、リン-33(33P)、硫黄-32(32S)、硫黄-33(33S)、硫黄-34(34S)、硫黄-35(35S)、硫黄-36(36S)、塩素-35(35Cl)、塩素-36(36Cl)、塩素-37(37Cl)、臭素-79(79Br)、臭素-81(81Br)、ヨウ素-123(123I)、ヨウ素-125(125I)、ヨウ素-127(127I)、ヨウ素-129(129I)およびヨウ素-131(131I)を含むがこれらに限定されない不自然な割合の1つまたは複数の同位体を含有する。ある特定の実施形態では、化合物の「同位体バリアント」は、安定な形態、すなわち、非放射性である。ある特定の実施形態では、化合物の「同位体バリアント」は、水素(H)、ジュウテリウム(H)、炭素-12(12C)、炭素-13(13C)、窒素-14(14N)、窒素-15(15N)、酸素-16(16O)、酸素-17(17O)および酸素-18(18O)を含むがこれらに限定されない不自然な割合の1つまたは複数の同位体を含有する。ある特定の実施形態では、化合物の「同位体バリアント」は、不安定な形態、すなわち、放射性である。ある特定の実施形態では、本明細書において記述されている化合物の「同位体バリアント」は、トリチウム(H)、炭素-11(11C)、炭素-14(14C)、窒素-13(13N)、酸素-14(14O)および酸素-15(15O)を含むがこれらに限定されない不自然な割合の1つまたは複数の同位体を含有する。本明細書において提供される通りの化合物において、任意の水素は例としてHを主要な同位体形態として含むことができるか、または任意の炭素は例として13Cを主要な同位体形態として含むか、または任意の窒素は例として15Nを主要な同位体形態として含むことができ、任意の酸素は例として18Oを主要な同位体形態として含むことができることが理解されよう。ある特定の実施形態では、化合物の「同位体バリアント」は、不自然な割合のジュウテリウム(H)を含有する。
本明細書において提供される化合物に関して、特定の原子位置がジュウテリウムまたは「D」もしくは「d」を有すると指定されている場合、その位置におけるジュウテリウムの存在度は、約0.015%であるジュウテリウムの天然存在度よりも実質的に大きいことが理解される。ジュウテリウムを有すると指定されている位置は、典型的には、ある特定の実施形態では、各指定されているジュウテリウム位置において、少なくとも3500(52.5%のジュウテリウム組み込み)、少なくとも4000(60%のジュウテリウム組み込み)、少なくとも4500(67.5%のジュウテリウム組み込み)、少なくとも5000(75%のジュウテリウム組み込み)、少なくとも5500(82.5%のジュウテリウム組み込み)、少なくとも6000(90%のジュウテリウム組み込み)、少なくとも6333.3(95%のジュウテリウム組み込み)、少なくとも6466.7(97%のジュウテリウム組み込み)、少なくとも6600(99%のジュウテリウム組み込み)、または少なくとも6633.3(99.5%のジュウテリウム組み込み)の最小同位体濃縮係数を有する。同様に、本明細書において提供される化合物に関して、任意の原子位置が特定の同位体と指定されている場合、その位置における特定の同位体の存在度は、その同位体の天然存在度よりも実質的に大きいことが理解される。特定の同位体を有すると指定されている位置は、典型的には、各指定されている位置において、ある特定の実施形態では、少なくとも52.5%、少なくとも60%、少なくとも67.5%、少なくとも75%、少なくとも82.5%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、少なくとも99%、または少なくとも99.5%の同位体の組み込みの最小同位体濃縮係数を有する。
放射性同位体を有機化合物に組み込むための合成方法は、本明細書において記述されている化合物に適用可能であり、当技術分野において周知である。これらの合成方法、例えば、活性レベルのトリチウムを標的分子に組み込む方法は、次の通りである:
A.トリチウムガスによる触媒還元:この手順は通例、高比放射能の生成物を産出し、ハロゲン化または不飽和前駆体を必要とする。
B.水素化ホウ素ナトリウム[H]による還元:この手順は相当に安価であり、アルデヒド、ケトン、ラクトン、エステル等の還元可能な官能基を含有する前駆体を必要とする。
C.水素化アルミニウムリチウム[H]による還元:この手順は、ほぼ理論上の比放射能の生成物を供与する。これも、アルデヒド、ケトン、ラクトン、エステル等の還元可能な官能基を含有する前駆体を必要とする。
D.トリチウムガス曝露標識:この手順は、好適な触媒の存在下で交換可能なプロトンを含有する前駆体をトリチウムガスに曝露することを伴う。
E.ヨウ化メチル[H]を使用するN-メチル化:この手順は通常、適切な前駆体を高比放射能ヨウ化メチル(H)で処理することによってO-メチルまたはN-メチル(H)生成物を調製するために用いられる。この方法は、概して、例えば、約70~90Ci/mmol等のより高い比放射能を可能にする。
活性レベルの125Iを標的分子に組み込むための合成方法は、以下を含む:
A.ザンドマイヤーおよび類似反応:この手順は、アリールアミンまたはヘテロアリールアミンをジアゾニウムテトラフルオロホウ酸塩等のジアゾニウム塩に、その後、Na125Iを使用して125I標識化合物に転換する。代表的な手順は、Zhu, G-D. and co-workers in J. Org. Chem., 2002, 67, 943-948によって報告された。
B.フェノールのオルト125ヨウ素化:この手順は、Collier, T. L. and co-workers in J. Labelled Compd. Radiopharm., 1999, 42, S264-S266によって報告されている通り、フェノールのオルト位における125Iの組み込みを可能にする。
C.125Iによる臭化アリールおよび臭化ヘテロアリール交換:この方法は、概して2ステッププロセスである。第1のステップは、ハロゲン化トリアルキルスズまたはヘキサアルキルジスズ[例えば、(CHSnSn(CH]の存在下、例えば、Pd触媒反応[すなわち、Pd(PhP)]を使用するまたはアリールリチウムもしくはヘテロアリールリチウムを介する、臭化アリールまたは臭化ヘテロアリールの対応するトリアルキルスズ中間体への変換である。代表的な手順は、Le Bas, M.-D. and co-workers in J. Labelled Compd. Radiopharm., 2001, 44, S280-S282によって報告された。
本明細書において記述されている化合物の放射性標識形態は、化合物を同定する/評価するためのスクリーニングアッセイにおいて使用され得る。一般的に言えば、新たに合成されたまたは同定された化合物(すなわち、試験化合物)は、本明細書で開示される化合物の放射性標識形態のVMAT2との結合を低減させるその能力について評価され得る。VMAT2との結合を巡って本明細書において記述されている化合物の放射性標識形態と競合する試験化合物の能力は、その結合親和性と相関する。
化合物
一部の実施形態は、式(I)の化合物:
Figure 2024511053000004
または薬学的に許容されるその塩[式中、
は、R2A、-(CH-R2Bまたは-(CH-OR2Cであり、
2Aは、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、C~Cアルケニル、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキルまたは4~7員のヘテロシクリルであり、
各Rは、C~Cアルコキシ、C~Cアルキル、C~Cアルキルアミノ、C~Cアルキルスルホニル、C~Cジアルキルアミノ、C~Cジアルキルスルファモイル、ハロゲン、ハロC~Cアルコキシ、ハロC~Cアルキル、ハロC~Cジアルキルアミノ、4~7員のヘテロシクリル、-CN、-OHおよびオキソからなる群から独立して選択され、
2Bは、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、アリール、C~Cシクロアルキル、5~10員のヘテロアリールまたは4~7員のヘテロシクリルであり、
各Rは、C~Cアルキル、C~Cアルキルスルホニル、C~Cアルキルスルホニルオキシ、-CN、-CHCN、ハロゲン、ハロC~Cアルキル、ハロC~Cアルキルスルホニル、オキソおよび-OHからなる群から独立して選択され、
2Cは、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキルまたは4~7員のヘテロシクリルであり、
各Rは、独立して、-CNまたはC~Cシクロアルキルであり、
mは、0、1、2、3または4であり、
nは、1、2または3である]
を提供する。
一部の実施形態は、式(I)の化合物:
Figure 2024511053000005
または薬学的に許容されるその塩[式中、
は、R2A、-(CH-R2Bまたは-(CH-OR2Cであり、
2Aは、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されているC~Cアルキルであり、
各Rは、フルオロおよび-OHからなる群から独立して選択され、
2Bは、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、C~Cシクロアルキルまたは4~6員のヘテロシクリルであり、
各Rは、フルオロ、-CN、-CHCNおよび-OHからなる群から独立して選択され、
2Cは、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、C~CアルキルまたはC~Cシクロアルキルであり、
各Rは、独立して、-CNまたはC~Cシクロアルキルであり、
mは、0、1、2または3であり、
nは、1、2または3である]
を提供する。
一部の実施形態では、式(I)の化合物は、式(Ia)の化合物:
Figure 2024511053000006
または薬学的に許容されるその塩である。式(Ia)の化合物の立体化学は、2R,3R,11bRである。
一部の実施形態では、式(I)の化合物は、式(Ic)の化合物:
Figure 2024511053000007
または薬学的に許容されるその塩である。式(Ic)の化合物の立体化学は、2S,3R,11bRである。
一部の実施形態では、式(I)の化合物は、式(Ie)の化合物:
Figure 2024511053000008
または薬学的に許容されるその塩である。式(Ie)の化合物の立体化学は、2R,3S,11bSである。
一部の実施形態では、式(I)の化合物は、式(Ig)の化合物:
Figure 2024511053000009
または薬学的に許容されるその塩である。式(Ig)の化合物の立体化学は、2S,3S,11bSである。
一部の実施形態では、RはR2Aである。
一部の実施形態では、R2Aは、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、C~Cアルケニル、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキルまたは4~7員のヘテロシクリルであり、ここで、Rは、本明細書において上記および下記で記述されている通りである。一部の実施形態では、R2Aは、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、C~Cアルケニル、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキルまたは4~7員のヘテロシクリルであり、各Rは、C~Cアルコキシ、C~Cアルキル、C~Cアルキルアミノ、C~Cアルキルスルホニル、C~Cジアルキルアミノ、C~Cジアルキルスルファモイル、ハロゲン、ハロC~Cアルコキシ、ハロC~Cアルキル、ハロC~Cジアルキルアミノ、4~7員のヘテロシクリル、-CN、-OHおよびオキソからなる群から独立して選択される。1つよりも多いRが存在する場合、それらは同じであっても異なっていてもよいことが理解される。一部の実施形態では、1つよりも多いRが存在する場合、それらは同じである。一部の実施形態では、1つよりも多いRが存在する場合、それらは異なっている。
一部の実施形態では、R2Aは、それぞれ非置換であるかまたは1つ、2つ、3つもしくは4つのRで置換されている、C~Cアルケニル、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキルまたは4~7員のヘテロシクリルである。一部の実施形態では、R2Aは、それぞれ非置換であるかまたは1つのRで置換されている、C~Cアルケニル、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキルまたは4~7員のヘテロシクリルである。一部の実施形態では、R2Aは、それぞれ非置換であるかまたは2つのRで置換されている、C~Cアルケニル、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキルまたは4~7員のヘテロシクリルである。一部の実施形態では、R2Aは、それぞれ非置換であるかまたは3つのRで置換されている、C~Cアルケニル、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキルまたは4~7員のヘテロシクリルである。
一部の実施形態では、R2Aは、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されているC~Cアルケニルであり、ここで、Rは、本明細書において上記および下記で記述されている通りである。
一部の実施形態では、R2Aは、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されているメチルアリルである。
一部の実施形態では、R2Aは、非置換であるかまたは1つもしくは複数のメチルで置換されているプロパ-2-エン-1-イルである。一部の実施形態では、R2Aはメチルアリルである。
一部の実施形態では、R2Aは、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されているC~Cアルキルであり、ここで、Rは、本明細書において上記および下記で記述されている通りである。
一部の実施形態では、R2Aは、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されているC~Cアルキルである。
一部の実施形態では、R2Aは、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、n-ブチル、エチル、2-エチルブチル、n-プロピル、プロパン-2-イル、2-メチルプロピル、メチルまたはn-ペンチルである。
一部の実施形態では、各Rは、C~Cアルコキシ、C~Cアルキルアミノ、C~Cアルキルスルホニル、C~Cジアルキルアミノ、C~Cジアルキルスルファモイル、ハロゲン、ハロC~Cアルコキシ、ハロC~Cジアルキルアミノ、4~7員のヘテロシクリル、-CN、-OHおよびオキソからなる群から独立して選択される。一部の実施形態では、各Rは、メトキシ、メチルアミノ、メチルスルホニル、ジメチルアミノ、N,N-ジメチルスルファモイル、クロロ、フルオロ、トリフルオロメトキシ、メチル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ、メチル(トリフルオロメチル)アミノ、モルホリノ、-CN、-OHおよびオキソからなる群から独立して選択される。
一部の実施形態では、R2Aは、それぞれ非置換であるかまたはC~Cアルコキシ、C~Cアルキルアミノ、C~Cアルキルスルホニル、C~Cジアルキルアミノ、C~Cジアルキルスルファモイル、ハロゲン、ハロC~Cアルコキシ、ハロC~Cジアルキルアミノ、4~7員のヘテロシクリル、-CN、-OHおよびオキソからなる群から独立して選択される1つもしくは複数のRで置換されている、n-ブチル、エチル、2-エチルブチル、n-プロピル、プロパン-2-イル、2-メチルプロピル、メチルまたはn-ペンチルである。
一部の実施形態では、R2Aは、2,2,2-トリフルオロエチル、2,2-ジフルオロエチル、2,2-ジフルオロプロピル、3,3,3-トリフルオロプロピル、エチル、2-フルオロエチル、3-フルオロプロピル、プロパン-2-イル、1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル、2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル、3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシプロピル、3,3-ジフルオロ-2-ヒドロキシプロピル、メチル、2-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシブチル、4,4,4-トリフルオロ-2-ヒドロキシブチル、3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル、2,3-ジヒドロキシプロピル、3-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシエチル、シアノメチル、2-(ジメチルアミノ)-2-オキソエチル、2-(メチルアミノ)-2-オキソエチル、2-ヒドロキシ-3-メトキシプロピル、2-クロロ-2,2-ジフルオロエチル、2-ヒドロキシ-3-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)プロピル、2-(メチル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)-2-オキソエチル、3-(メチルスルホニル)プロピル、(N,N-ジメチルスルファモイル)メチル、2-メトキシプロピル、2-エチル-2-ヒドロキシブチル、3-クロロ-3,3-ジフルオロプロピル、2-ヒドロキシ-3-モルホリノプロピル、5,5,5-トリフルオロペンチル、または4,4,4-トリフルオロブチルである。
一部の実施形態では、R2Aは、非置換であるかまたは1、2、3もしくは4つのRで置換されているC~Cアルキルであり、各Rは、フルオロおよび-OHからなる群から独立して選択される。一部の実施形態では、R2Aは、非置換であるかまたは1つ、2つもしくは3つのRで置換されているC~Cアルキルであり、各Rは、フルオロおよび-OHからなる群から独立して選択される。一部の実施形態では、R2AはC~Cアルキルである。一部の実施形態では、R2Aは、-CHCH、-CHCHCHまたは-CH(CHである。一部の実施形態では、R2Aは、1つ、2つまたは3つのフルオロで置換されているC~Cアルキルである。一部の実施形態では、R2Aは、フルオロおよびC-アミド基からそれぞれ独立して選択される1つ、2つまたは3つの基で置換されているC~Cアルキルである。一部の実施形態では、R2Aは、1つ、2つまたは3つのフルオロで置換されているC~Cアルキルである。一部の実施形態では、R2Aは、-CHCHF、-CHCHF、-CHCF、-CHCHCHFまたは-CHCHCFである。一部の実施形態では、R2Aは、-CHCHCHFまたは-CHCHCFである。
一部の実施形態では、R2Aは、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されているC~Cシクロアルキルであり、ここで、Rは、本明細書において上記および下記で記述されている通りである。
一部の実施形態では、R2Aは、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されているC~Cシクロアルキルである。
一部の実施形態では、R2Aは、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、シクロブチル、シクロプロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルである。
一部の実施形態では、各Rは、ハロゲンおよびハロC~Cアルキルからなる群から独立して選択される。一部の実施形態では、各Rは、フルオロおよびトリフルオロメチルからなる群から独立して選択される。
一部の実施形態では、R2Aは、それぞれ非置換であるかまたはフルオロおよびトリフルオロメチルからなる群から独立して選択される1つもしくは複数のRで置換されている、シクロブチル、シクロプロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルである。一部の実施形態では、R2Aは、シクロプロピル、シクロブチル、4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル、2-フルオロシクロペンチルまたは3,3-ジフルオロシクロペンチルである。
一部の実施形態では、R2Aは、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている4~7員のヘテロシクリルであり、ここで、Rは、本明細書において上記および下記で記述されている通りである。
一部の実施形態では、R2Aは、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、アゼチジン-3-イル、オキセタン-3-イルまたはピロリジン-3-イルである。
一部の実施形態では、各Rは、C~Cアルキル、ハロC~Cアルキルおよびオキソからなる群から独立して選択される。一部の実施形態では、各Rは、メチル、2,2,2-トリフルオロエチルおよびオキソからなる群から独立して選択される。
一部の実施形態では、R2Aは、それぞれ非置換であるかまたはメチル、2,2,2-トリフルオロエチルおよびオキソからなる群から独立して選択される1つもしくは複数のRで置換されている、アゼチジン-3-イル、オキセタン-3-イルまたはピロリジン-3-イルである。一部の実施形態では、R2Aは、オキセタン-3-イル、オキソラン-3-イル(テトラヒドロフラン-3-イル)、2-オキソ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-3-イルまたは1-メチルアゼチジン-3-イルである。
一部の実施形態では、R2Aは、メチルアリル、n-ブチル、エチル、2-エチルブチル、n-プロピル、プロパン-2-イル、2-メチルプロピル(イソブチル)、メチル、n-ペンチル、シクロブチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アゼチジン-3-イル、オキセタン-3-イルまたはピロリジン-3-イルであり;それぞれ非置換であるかまたはメトキシ、メチルアミノ、メチルスルホニル、ジメチルアミノ、N,N-ジメチルスルファモイル、クロロ、フルオロ、トリフルオロメトキシ、メチル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ、メチル(トリフルオロメチル)アミノ、モルホリノ、-CN、-OH、トリフルオロメチル、メチル、2,2,2-トリフルオロエチルおよびオキソからなる群から独立して選択される1つもしくは複数のRで置換されている。
一部の実施形態では、R2Aは、メチルアリル、2,2,2-トリフルオロエチル、2,2-ジフルオロエチル、2,2-ジフルオロプロピル、3,3,3-トリフルオロプロピル、エチル、2-フルオロエチル、3-フルオロプロピル、プロパン-2-イル、1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル、2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル、3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシプロピル、3,3-ジフルオロ-2-ヒドロキシプロピル、メチル、2-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシブチル、4,4,4-トリフルオロ-2-ヒドロキシブチル、3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル、2,3-ジヒドロキシプロピル、3-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシエチル、シアノメチル、2-(ジメチルアミノ)-2-オキソエチル、2-(メチルアミノ)-2-オキソエチル、2-ヒドロキシ-3-メトキシプロピル、2-クロロ-2,2-ジフルオロエチル、2-ヒドロキシ-3-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)プロピル、2-(メチル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)-2-オキソエチル、3-(メチルスルホニル)プロピル、(N,N-ジメチルスルファモイル)メチル、2-メトキシプロピル、2-エチル-2-ヒドロキシブチル、3-クロロ-3,3-ジフルオロプロピル、2-ヒドロキシ-3-モルホリノプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル、2-フルオロシクロペンチル、3,3-ジフルオロシクロペンチル、オキセタン-3-イル、オキソラン-3-イル(テトラヒドロフラン-3-イル)、2-オキソ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-3-イル、1-メチルアゼチジン-3-イル、5,5,5-トリフルオロペンチル、または4,4,4-トリフルオロブチルである。
一部の実施形態では、R2Aは、メチルアリルである。一部の実施形態では、R2Aは、2,2,2-トリフルオロエチルである。一部の実施形態では、R2Aは、2,2-ジフルオロエチルである。一部の実施形態では、R2Aは、2,2-ジフルオロプロピルである。一部の実施形態では、R2Aは、3,3,3-トリフルオロプロピルである。一部の実施形態では、R2Aは、エチルである。一部の実施形態では、R2Aは、2-フルオロエチルである。一部の実施形態では、R2Aは、3-フルオロプロピルである。一部の実施形態では、R2Aは、プロパン-2-イルである。一部の実施形態では、R2Aは、1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イルである。一部の実施形態では、R2Aは、2-ヒドロキシ-2-メチルプロピルである。一部の実施形態では、R2Aは、3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシプロピルである。一部の実施形態では、R2Aは、3,3-ジフルオロ-2-ヒドロキシプロピルである。一部の実施形態では、R2Aは、メチルである。一部の実施形態では、R2Aは、2-ヒドロキシプロピルである。一部の実施形態では、R2Aは、2-ヒドロキシブチルである。一部の実施形態では、R2Aは、4,4,4-トリフルオロ-2-ヒドロキシブチルである。一部の実施形態では、R2Aは、3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピルである。一部の実施形態では、R2Aは、2,3-ジヒドロキシプロピルである。一部の実施形態では、R2Aは、3-ヒドロキシプロピルである。一部の実施形態では、R2Aは、2-ヒドロキシエチルである。一部の実施形態では、R2Aは、シアノメチルである。一部の実施形態では、R2Aは、2-(ジメチルアミノ)-2-オキソエチルである。一部の実施形態では、R2Aは、2-(メチルアミノ)-2-オキソエチルである。一部の実施形態では、R2Aは、2-ヒドロキシ-3-メトキシプロピルである。一部の実施形態では、R2Aは、2-クロロ-2,2-ジフルオロエチルである。一部の実施形態では、R2Aは、2-ヒドロキシ-3-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)プロピルである。一部の実施形態では、R2Aは、2-(メチル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)-2-オキソエチルである。一部の実施形態では、R2Aは、3-(メチルスルホニル)プロピルである。一部の実施形態では、R2Aは、(N,N-ジメチルスルファモイル)メチルである。一部の実施形態では、R2Aは、2-メトキシプロピルである。一部の実施形態では、R2Aは、2-エチル-2-ヒドロキシブチルである。一部の実施形態では、R2Aは、3-クロロ-3,3-ジフルオロプロピルである。一部の実施形態では、R2Aは、2-ヒドロキシ-3-モルホリノプロピルである。一部の実施形態では、R2Aは、シクロプロピルである。一部の実施形態では、R2Aは、シクロブチルである。一部の実施形態では、R2Aは、4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシルである。一部の実施形態では、R2Aは、2-フルオロシクロペンチルである。一部の実施形態では、R2Aは、3,3-ジフルオロシクロペンチルである。一部の実施形態では、R2Aは、オキセタン-3-イルである。一部の実施形態では、R2Aは、オキソラン-3-イル(テトラヒドロフラン-3-イル)である。一部の実施形態では、R2Aは、2-オキソ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-3-イルである。一部の実施形態では、R2Aは、1-メチルアゼチジン-3-イルである。一部の実施形態では、R2Aは、5,5,5-トリフルオロペンチルである。一部の実施形態では、R2Aは、4,4,4-トリフルオロブチルである。
一部の実施形態では、Rは-(CH-R2Bである。
一部の実施形態では、式(I)の化合物は、式(III)の化合物:
Figure 2024511053000010
または薬学的に許容されるその塩であり、式中、mおよびR2Bは、本明細書において記述されているのと同じ定義を有し、それぞれ、本明細書において上記および下記で記述されている通りの実施形態のいずれかから独立して選択され得る。
一部の実施形態では、式(I)の化合物は、式(IIIa)、式(IIIc)、式(IIIe)もしくは式(IIIg)から選択される化合物:
Figure 2024511053000011
または薬学的に許容されるその塩であり、式中、mおよびR2Bは、本明細書において記述されているのと同じ定義を有し、それぞれ、本明細書において上記および下記で記述されている通りの実施形態のいずれかから独立して選択され得る。
一部の実施形態では、式(I)の化合物は、式(IIIa)の化合物である。一部の実施形態では、式(I)の化合物は、式(IIIc)の化合物である。一部の実施形態では、式(I)の化合物は、式(IIIe)の化合物である。一部の実施形態では、式(I)の化合物は、式(IIIg)の化合物である。
一部の実施形態では、mは、0、1、2、3または4である。
一部の実施形態では、mは、0、1、2または3である。
一部の実施形態では、mは、0、1または2である。
一部の実施形態では、mは、0または1である。
一部の実施形態では、mは0である。
一部の実施形態では、mは1である。
一部の実施形態では、mは2である。
一部の実施形態では、mは3である。
一部の実施形態では、mは4である。
一部の実施形態では、R2Bは、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、アリール、C~Cシクロアルキル、5~10員のヘテロアリールまたは4~7員のヘテロシクリルである。1つよりも多いRが存在する場合、それらは同じであっても異なっていてもよいことが理解される。一部の実施形態では、1つよりも多いRが存在する場合、それらは同じである。一部の実施形態では、1つよりも多いRが存在する場合、それらは異なっている。
一部の実施形態では、R2Bは、それぞれ非置換であるかまたは1つ、2つ、3つもしくは4つのRで置換されている、アリール、C~Cシクロアルキル、5~10員のヘテロアリールまたは4~7員のヘテロシクリルである。
一部の実施形態では、R2Bは、それぞれ非置換であるかまたは1つのRで置換されている、アリール、C~Cシクロアルキル、5~10員のヘテロアリールまたは4~7員のヘテロシクリルである。一部の実施形態では、R2Bは、それぞれ非置換であるかまたは2つのRで置換されている、アリール、C~Cシクロアルキル、5~10員のヘテロアリールまたは4~7員のヘテロシクリルである。一部の実施形態では、R2Bは、それぞれ非置換であるかまたは3つのRで置換されている、アリール、C~Cシクロアルキル、5~10員のヘテロアリールまたは4~7員のヘテロシクリルである。一部の実施形態では、R2Bは、それぞれ非置換であるかまたは4つのRで置換されている、アリール、C~Cシクロアルキル、5~10員のヘテロアリールまたは4~7員のヘテロシクリルである。
一部の実施形態では、R2Bは、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されているアリールであり、ここで、Rは、本明細書において上記および下記で記述されている通りである。
一部の実施形態では、R2Bは、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されているフェニルである。
一部の実施形態では、各Rは、ハロゲン、ハロC~Cアルキル、ハロC~Cアルキルスルホニルおよび-CNからなる群から独立して選択される。一部の実施形態では、各Rは、フルオロ、トリフルオロメチル、(ジフルオロメチル)スルホニルおよび-CNからなる群から独立して選択される。
一部の実施形態では、R2Bは、非置換であるかまたはフルオロ、トリフルオロメチル、(ジフルオロメチル)スルホニルおよび-CNからなる群から独立して選択される1つもしくは複数のRで置換されているフェニルである。一部の実施形態では、R2Bは、フェニル、4-フルオロフェニル、3-フルオロフェニル、4-(トリフルオロメチル)フェニル、4-((ジフルオロメチル)スルホニル)フェニルまたは3-シアノフェニルである。
一部の実施形態では、R2Bは、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されているC~Cシクロアルキルであり、ここで、Rは、本明細書において上記および下記で記述されている通りである。
一部の実施形態では、R2Bは、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、シクロブチル、シクロプロピル、シクロヘキシル、シクロペンチルまたはビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イルである。
一部の実施形態では、各Rは、C~Cアルキル、C~Cアルキルスルホニル、C~Cアルキルスルホニルオキシ、-CN、-CHCN、ハロゲン、ハロC~Cアルキルおよび-OHからなる群から独立して選択される。
一部の実施形態では、各Rは、エチル、メチルスルホニル、メチルスルホニルオキシ、-CN、-CHCN、フルオロ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルおよび-OHからなる群から独立して選択される。
一部の実施形態では、R2Bは、それぞれ非置換であるかまたはエチル、メチルスルホニル、メチルスルホニルオキシ、-CN、-CHCN、フルオロ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルおよび-OHからなる群から独立して選択される1つもしくは複数のRで置換されている、シクロブチル、シクロプロピル、シクロヘキシル、シクロペンチルまたはビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イルである。
一部の実施形態では、R2Bは、1-ヒドロキシシクロブチル、シクロプロピル、1-シアノシクロプロピル、1-フルオロシクロプロピル、シクロブチル、1-シアノシクロブチル、1-(シアノメチル)シクロプロピル、4,4-ジフルオロ-1-ヒドロキシシクロヘキシル、2-フルオロシクロペンチル、3,3-ジフルオロシクロペンチル、3-フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル、1-(ジフルオロメチル)シクロプロピル、3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル、3-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル、1-(トリフルオロメチル)シクロペンチル、2-エチルシクロプロピル、1-((メチルスルホニル)オキシ)シクロプロピル、1-(メチルスルホニル)シクロプロピルまたは2,2-ジフルオロシクロプロピルである。
一部の実施形態では、R2Bは、非置換であるかまたは1つもしくは2つのRで置換されているC~Cシクロアルキルであり、各Rは、フルオロ、CN、-CHCNおよび-OHからなる群から独立して選択される。一部の実施形態では、R2Bは、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは2つのフルオロで置換されている、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチルである。
一部の実施形態では、R2Bは、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている5~10員のヘテロアリールであり、ここで、Rは、本明細書において上記および下記で記述されている通りである。
一部の実施形態では、R2Bは、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、1,3-オキサゾール-2-イル、1,3-オキサゾール-4-イル、1H-イミダゾール-2-イル、1H-ピラゾール-5-イル、1H-テトラゾール-5-イル、フラン-2-イル、イミダゾール-1-イル、イソオキサゾール-3-イル、イソオキサゾール-5-イル、ピラジン-2-イル、ピリジン-2-イル、ピリジン-3-イル、ピリミジン-2-イルまたはチアゾール-4-イルである。
一部の実施形態では、各Rは、C~Cアルキルおよび-CNからなる群から独立して選択される。一部の実施形態では、各Rは、メチルおよび-CNからなる群から独立して選択される。
一部の実施形態では、R2Bは、それぞれ非置換であるかまたはメチルおよび-CNから独立して選択される1つもしくは複数のRで置換されている、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、1,3-オキサゾール-2-イル、1,3-オキサゾール-4-イル、1H-イミダゾール-2-イル、1H-ピラゾール-5-イル、1H-テトラゾール-5-イル、フラン-2-イル、イミダゾール-1-イル、イソオキサゾール-3-イル、イソオキサゾール-5-イル、ピラジン-2-イル、ピリジン-2-イル、ピリジン-3-イル、ピリミジン-2-イルまたはチアゾール-4-イルである。一部の実施形態では、R2Bは、イミダゾール-1-イル、5-メチル-1,3-オキサゾール-2-イル、5-シアノフラン-2-イル、イソオキサゾール-3-イル、オキサゾール-4-イル、6-シアノピリジン-2-イル、5-シアノピリジン-2-イル、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、ピリジン-3-イル、ピリミジン-2-イル、イソオキサゾール-5-イル、1H-イミダゾール-2-イルまたは1H-テトラゾール-5-イルである。
一部の実施形態では、R2Bは、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている4~7員のヘテロシクリルであり、ここで、Rは、本明細書において上記および下記で記述されている通りである。
一部の実施形態では、R2Bは、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、オキセタン-3-イル、オキセタン-2-イル、オキソラン-3-イル(テトラヒドロフラン-3-イル)、ピロリジン-1-イル、ピペリジン-4-イル、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、アゼチジン-3-イル、1,4-ジオキセパン-6-イルまたはテトラヒドロ-2H-チオピラン-4-イルである。
一部の実施形態では、各Rは、C~Cアルキル、ハロゲン、オキソおよび-CNからなる群から独立して選択される。一部の実施形態では、各Rは、メチル、フルオロ、オキソおよび-CNからなる群から独立して選択される。
一部の実施形態では、R2Bは、それぞれ非置換であるかまたはメチル、フルオロ、オキソおよび-CNからなる群から独立して選択される1つもしくは複数のRで置換されている、オキセタン-3-イル、オキセタン-2-イル、オキソラン-3-イル(テトラヒドロフラン-3-イル)、ピロリジン-1-イル、ピペリジン-4-イル、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、アゼチジン-3-イル、1,4-ジオキセパン-6-イルまたはテトラヒドロ-2H-チオピラン-4-イルである。一部の実施形態では、R2Bは、3-フルオロオキセタン-3-イル、オキセタン-2-イル、オキセタン-3-イル、オキソラン-3-イル(テトラヒドロフラン-3-イル)、3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル、1-シアノピペリジン-4-イル、1-メチルアゼチジン-3-イル、6-フルオロ-1,4-ジオキセパン-6-イルまたは1,1-ジオキシドテトラヒドロ-2H-チオピラン-4-イルである。
一部の実施形態では、R2Bは、酸素および硫黄から選択される1個の環形成ヘテロ原子を有する4~5員の単環式ヘテロシクリルであり、ここで、4~5員の単環式ヘテロシクリルは、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されており、各Rは、フルオロおよび-OHからなる群から独立して選択される。一部の実施形態では、R2Bは、1個の環形成酸素を有するC~Cの4~5員の単環式ヘテロシクリルであり、ここで、4~5員の単環式ヘテロシクリルは、非置換であるかまたは1つもしくは2つのRで置換されており、各Rは、フルオロおよび-OHからなる群から独立して選択される。一部の実施形態では、R2Bは、1個の環形成酸素を有する4~5員の単環式ヘテロシクリルであり、ここで、4~5員の単環式ヘテロシクリルは、非置換であるかまたは1つもしくは2つのフルオロで置換されている。一部の実施形態では、R2Bは、酸素および硫黄から選択される1個の環形成ヘテロ原子を有するC~Cの4~5員の単環式ヘテロシクリルであり、ここで、C~Cの4~5員の単環式ヘテロシクリルは、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されており、各Rは、フルオロおよび-OHからなる群から独立して選択される。一部の実施形態では、R2Bは、1個の環形成酸素を有する4~5員の単環式ヘテロシクリルであり、ここで、4~5員の単環式ヘテロシクリルは、非置換であるかまたは1つもしくは2つのRで置換されており、各Rは、フルオロおよび-OHからなる群から独立して選択される。一部の実施形態では、R2Bは、1個の環形成酸素を有するC~Cの4~5員の単環式ヘテロシクリルであり、ここで、C~Cの4~5員の単環式ヘテロシクリルは、非置換であるかまたは1つもしくは2つのRで置換されており、各Rは、フルオロおよび-OHからなる群から独立して選択される。一部の実施形態では、R2Bは、1個の環形成酸素を有する4~5員の単環式ヘテロシクリルであり、ここで、4~5員の単環式ヘテロシクリルは、非置換であるかまたは1つもしくは2つのフルオロで置換されている。一部の実施形態では、R2Bは、1個の環形成酸素を有するC~Cの4~5員の単環式ヘテロシクリルであり、ここで、C~Cの4~5員の単環式ヘテロシクリルは、非置換であるかまたは1つもしくは2つのフルオロで置換されている。一部の実施形態では、R2Bは、それぞれ非置換であるかまたは1つのフルオロで置換されている、オキセタン-3-イルまたはオキソラン-3-イルである。
一部の実施形態では、R2Bは、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されているヘテロシクリルであり、各Rは、フルオロ、クロロ、ブロモ、-CN、-CHCN、-CHF、-CHF、-CF、-OH、-OCF、-OCHおよび-OCHCHからなる群から独立して選択される。一部の実施形態では、R2Bは、窒素、酸素および硫黄から選択される1から5個の環形成ヘテロ原子を有する3、4、5、6、7、8、9、10、11、12または13員の単環式、二環式または三環式ヘテロシクリル環系であり、ここで、ヘテロシクリルは、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されており、各Rは、フルオロ、クロロ、ブロモ、-CN、-CHCN、-CHF、-CHF、-CF、-OH、-OCF、-OCHおよび-OCHCHからなる群から独立して選択される。一部の実施形態では、R2Bは、窒素、酸素および硫黄から選択される1から5個の環形成ヘテロ原子を有する3、4、5、6または7員の単環式ヘテロシクリル環であり、ここで、ヘテロシクリルは、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されており、各Rは、フルオロ、クロロ、ブロモ、-CN、-CHCN、-CHF、-CHF、-CF、-OH、-OCF、-OCHおよび-OCHCHからなる群から独立して選択される。一部の実施形態では、R2Bは、窒素、酸素および硫黄から選択される1から5個の環形成ヘテロ原子を有する4、5、6、7、8、9、10または11員の二環式ヘテロシクリル環系であり、ここで、ヘテロシクリルは、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されており、各Rは、フルオロ、クロロ、-CN、-CHF、-CF、-OHおよび-OCHからなる群から独立して選択される。一部の実施形態では、R2Bは、1個の環形成酸素を有する4~5員の単環式ヘテロシクリルであり、ここで、4~5員の単環式ヘテロシクリルは、非置換であるかまたは1つもしくは2つのRで置換されており、各Rは、フルオロおよび-OHからなる群から独立して選択される。一部の実施形態では、R2Bは、窒素、酸素および硫黄から選択される1から5個の環形成ヘテロ原子を有するC~C12の3、4、5、6、7、8、9、10、最大13員の単環式、二環式または三環式ヘテロシクリル環系であり、ここで、ヘテロシクリルは、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されており、各Rは、フルオロ、クロロ、ブロモ、-CN、-CHCN、-CHF、-CHF、-CF、-OH、-OCF、-OCHおよび-OCHCHからなる群から独立して選択される。一部の実施形態では、R2Bは、窒素、酸素および硫黄から選択される1から5個の環形成ヘテロ原子を有するC~Cの3、4、5、6または7員の単環式ヘテロシクリル環であり、ここで、ヘテロシクリルは、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されており、各Rは、フルオロ、クロロ、ブロモ、-CN、-CHCN、-CHF、-CHF、-CF、-OH、-OCF、-OCHおよび-OCHCHからなる群から独立して選択される。一部の実施形態では、R2Bは、窒素、酸素および硫黄から選択される1から5個の環形成ヘテロ原子を有するC~C10の4、5、6、7、8、9、10または11員の二環式ヘテロシクリル環系であり、ここで、ヘテロシクリルは、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されており、各Rは、フルオロ、クロロ、-CN、-CHF、-CF、-OHおよび-OCHからなる群から独立して選択される。一部の実施形態では、R2Bは、酸素および硫黄から選択される1個の環形成ヘテロ原子を有するC~Cの4~5員の単環式ヘテロシクリルであり、ここで、C~Cの4~5員の単環式ヘテロシクリルは、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されており、各Rは、フルオロおよび-OHからなる群から独立して選択される。一部の実施形態では、R2Bは、1個の環形成酸素を有するC~Cの4~5員の単環式ヘテロシクリルであり、ここで、C~Cの4~5員の単環式ヘテロシクリルは、非置換であるかまたは1つもしくは2つのRで置換されており、各Rは、フルオロおよび-OHからなる群から独立して選択される。一部の実施形態では、R2Bは、それぞれ非置換であるかまたは1つのフルオロで置換されている、オキセタン-3-イルまたはオキソラン-3-イルである。
一部の実施形態では、R2Bは、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、1,3-オキサゾール-2-イル、1,4-ジオキセパン-6-イル、1H-イミダゾール-2-イル、1H-ピラゾール-5-イル、1H-テトラゾール-5-イル、アゼチジン-3-イル、ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル、シクロブチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロプロピル、フラン-2-イル、イミダゾール-1-イル、イソオキサゾール-3-イル、イソオキサゾール-5-イル、オキサゾール-4-イル、オキセタン-2-イル、オキセタン-3-イル、オキソラン-3-イル(テトラヒドロフラン-3-イル)、フェニル、ピペリジン-4-イル、ピラジン-2-イル、ピリジン-2-イル、ピリジン-3-イル、ピリミジン-2-イル、ピロリジン-1-イル、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、テトラヒドロ-2H-チオピラン-4-イルまたはチアゾール-4-イルであり;それぞれ非置換であるかまたは-CHCN、-CN、ジフルオロメチル、エチル、フルオロ、メチル、メチルスルホニル、メチルスルホニルオキシ、-OH、オキソ、フェニルおよびトリフルオロメチルからなる群から独立して選択される1つもしくは複数の基で置換されている。
一部の実施形態では、R2Bは、1-((メチルスルホニル)オキシ)シクロプロピル、1-(シアノメチル)シクロプロピル、1-(ジフルオロメチル)シクロプロピル、1-(メチルスルホニル)シクロプロピル、1-(トリフルオロメチル)シクロペンチル、1,1-ジオキシドテトラヒドロ-2H-チオピラン-4-イル、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、1-シアノシクロブチル、1-シアノシクロプロピル、1-シアノピペリジン-4-イル、1-フルオロシクロブチル、1-フルオロシクロプロピル、1H-イミダゾール-2-イル、1H-テトラゾール-5-イル、1-ヒドロキシシクロブチル、1-メチルアゼチジン-3-イル、2-エチルシクロプロピル、2-フルオロシクロペンチル、3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル、3,3-ジフルオロシクロペンチル、3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル、3-フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル、3-フルオロオキセタン-3-イル、3-フルオロフェニル、3-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル、4-((ジフルオロメチル)スルホニル)フェニル、4-(トリフルオロメチル)フェニル、4,4-ジフルオロ-1-ヒドロキシシクロヘキシル、4-フルオロフェニル、5-シアノフラン-2-イル、5-シアノピリジン-2-イル、5-メチル-1,3-オキサゾール-2-イル、6-シアノピリジン-2-イル、6-フルオロ-1,4-ジオキセパン-6-イル、シクロブチル、シクロプロピル、イミダゾール-1-イル、イソオキサゾール-3-イル、イソオキサゾール-5-イル、オキサゾール-4-イル、オキセタン-2-イル、オキセタン-3-イル、オキソラン-3-イル(テトラヒドロフラン-3-イル)、フェニル、ピリジン-3-イル、ピリミジン-2-イル、3-シアノフェニル、または2,2-ジフルオロシクロプロピルである。
一部の実施形態では、R2Bは、1-((メチルスルホニル)オキシ)シクロプロピルである。一部の実施形態では、R2Bは、1-(シアノメチル)シクロプロピルである。一部の実施形態では、R2Bは、1-(ジフルオロメチル)シクロプロピルである。一部の実施形態では、R2Bは、1-(メチルスルホニル)シクロプロピルである。一部の実施形態では、R2Bは、1-(トリフルオロメチル)シクロペンチルである。一部の実施形態では、R2Bは、1,1-ジオキシドテトラヒドロ-2H-チオピラン-4-イルである。一部の実施形態では、R2Bは、1,2,4-オキサジアゾール-5-イルである。一部の実施形態では、R2Bは、1-シアノシクロブチルである。一部の実施形態では、R2Bは、1-シアノシクロプロピルである。一部の実施形態では、R2Bは、1-シアノピペリジン-4-イルである。一部の実施形態では、R2Bは、1-フルオロシクロブチルである。一部の実施形態では、R2Bは、1-フルオロシクロプロピルである。一部の実施形態では、R2Bは、1H-イミダゾール-2-イルである。一部の実施形態では、R2Bは、1H-テトラゾール-5-イルである。一部の実施形態では、R2Bは、1-ヒドロキシシクロブチルである。一部の実施形態では、R2Bは、1-メチルアゼチジン-3-イルである。一部の実施形態では、R2Bは、2-エチルシクロプロピルである。一部の実施形態では、R2Bは、2-フルオロシクロペンチルである。一部の実施形態では、R2Bは、2-メチルチアゾール-4-イルである。一部の実施形態では、R2Bは、3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イルである。一部の実施形態では、R2Bは、3,3-ジフルオロシクロペンチルである。一部の実施形態では、R2Bは、3,3-ジフルオロピロリジン-1-イルである。一部の実施形態では、R2Bは、3-フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イルである。一部の実施形態では、R2Bは、3-フルオロオキセタン-3-イルである。一部の実施形態では、R2Bは、3-フルオロフェニルである。一部の実施形態では、R2Bは、3-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)シクロブチルである。一部の実施形態では、R2Bは、4-((ジフルオロメチル)スルホニル)フェニルである。一部の実施形態では、R2Bは、4-(トリフルオロメチル)フェニルである。一部の実施形態では、R2Bは、4,4-ジフルオロ-1-ヒドロキシシクロヘキシルである。一部の実施形態では、R2Bは、4-フルオロフェニルである。一部の実施形態では、R2Bは、5-シアノフラン-2-イルである。一部の実施形態では、R2Bは、5-シアノピリジン-2-イルである。一部の実施形態では、R2Bは、5-メチル-1,3-オキサゾール-2-イルである。一部の実施形態では、R2Bは、6-シアノピリジン-2-イルである。一部の実施形態では、R2Bは、6-フルオロ-1,4-ジオキセパン-6-イルである。一部の実施形態では、R2Bは、シクロブチルである。一部の実施形態では、R2Bは、シクロプロピルである。一部の実施形態では、R2Bは、イミダゾール-1-イルである。一部の実施形態では、R2Bは、イソオキサゾール-3-イルである。一部の実施形態では、R2Bは、イソオキサゾール-4-イルである。一部の実施形態では、R2Bは、イソオキサゾール-5-イルである。一部の実施形態では、R2Bは、オキサゾール-4-イルである。一部の実施形態では、R2Bは、オキセタン-2-イルである。一部の実施形態では、R2Bは、オキセタン-3-イルである。一部の実施形態では、R2Bは、オキソラン-3-イル(テトラヒドロフラン-3-イル)である。一部の実施形態では、R2Bは、フェニルである。一部の実施形態では、R2Bは、ピリジン-3-イルである。一部の実施形態では、R2Bは、ピリミジン-2-イルである。一部の実施形態では、R2Bは、3-シアノフェニルである。一部の実施形態では、R2Bは、2,2-ジフルオロシクロプロピルである。
一部の実施形態では、Rは-(CH-OR2Cである。
一部の実施形態では、化合物は、式(V)の化合物:
Figure 2024511053000012
または薬学的に許容されるその塩であり、式中、nおよびR2Cは、本明細書において記述されているのと同じ定義を有し、それぞれ、本明細書において上記および下記で記述されている通りの実施形態のいずれかから独立して選択され得る。
一部の実施形態では、化合物は、式(Va)、式(Vc)、式(Ve)もしくは式(Vg)から選択される化合物:
Figure 2024511053000013
Figure 2024511053000014
または薬学的に許容されるその塩であり、式中、nおよびR2Cは、本明細書において記述されているのと同じ定義を有し、それぞれ、本明細書において上記および下記で記述されている通りの実施形態のいずれかから独立して選択され得る。
一部の実施形態では、式(I)の化合物は、式(Va)の化合物である。一部の実施形態では、式(I)の化合物は、式(Vc)の化合物である。一部の実施形態では、式(I)の化合物は、式(Ve)の化合物である。一部の実施形態では、式(I)の化合物は、式(Vg)の化合物である。
一部の実施形態では、nは、1、2または3である。
一部の実施形態では、nは、1または2である。
一部の実施形態では、nは1である。
一部の実施形態では、nは2である。
一部の実施形態では、nは3である。
一部の実施形態では、R2Cは、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、ハロC~Cアルキルまたは4~7員のヘテロシクリルである。1つよりも多いRが存在する場合、それらは同じであっても異なっていてもよいことが理解される。一部の実施形態では、1つよりも多いRが存在する場合、それらは同じである。一部の実施形態では、1つよりも多いRが存在する場合、それらは異なっている。
一部の実施形態では、R2Cは、それぞれ非置換であるかまたは1つ、2つ、3つもしくは4つのRで置換されている、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、ハロC~Cアルキルまたは4~7員のヘテロシクリルである。一部の実施形態では、R2Cは、それぞれ非置換であるかまたは1つのRで置換されている、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、ハロC~Cアルキルまたは4~7員のヘテロシクリルである。一部の実施形態では、R2Cは、それぞれ非置換であるかまたは2つのRで置換されている、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、ハロC~Cアルキルまたは4~7員のヘテロシクリルである。一部の実施形態では、R2Cは、それぞれ非置換であるかまたは3つのRで置換されている、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、ハロC~Cアルキルまたは4~7員のヘテロシクリルである。一部の実施形態では、R2Cは、それぞれ非置換であるかまたは4つのRで置換されている、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、ハロC~Cアルキルまたは4~7員のヘテロシクリルである。
一部の実施形態では、R2Cは、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されているC~Cアルキルであり、ここで、Rは、本明細書において上記および下記で記述されている通りである。一部の実施形態では、R2Cは、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、エチル、イソプロピルまたはメチルである。
一部の実施形態では、各Rは、独立して、-CNまたはC~Cシクロアルキルである。一部の実施形態では、各Rは、シクロプロピルおよび-CNからなる群から独立して選択される。
一部の実施形態では、R2Cは、それぞれ非置換であるかまたはシクロプロピルおよび-CNからなる群から独立して選択される1つもしくは複数のRで置換されている、エチル、イソプロピルまたはメチルである。一部の実施形態では、R2Cは、メチル、シアノ(シクロプロピル)メチル、2-シアノプロパン-2-イル、シアノメチルまたは1-シアノエチルである。
一部の実施形態では、R2Cは、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されているC~Cシクロアルキルであり、ここで、Rは、本明細書において上記および下記で記述されている通りである。
一部の実施形態では、R2Cは、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されているシクロブチルである。
一部の実施形態では、各Rは-CNである。
一部の実施形態では、R2Cは、非置換であるかまたは1つもしくは複数の-CNで置換されているシクロブチルである。一部の実施形態では、R2Cは1-シアノシクロブチルである。
一部の実施形態では、R2Cは、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている4~7員のヘテロシクリルであり、ここで、Rは、本明細書において上記および下記で記述されている通りである。
一部の実施形態では、R2Cは、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、オキセタン-3-イルまたはテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルである。一部の実施形態では、Rは-CNである。
一部の実施形態では、R2Cは、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数の-CNで置換されている、オキセタン-3-イルまたはテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルである。一部の実施形態では、R2Cは、オキセタン-3-イルまたは4-シアノテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルである。
一部の実施形態では、R2Cは、それぞれ1つ、2つ、3つまたは4つのRで置換されている、C~CアルキルまたはC~Cシクロアルキルであり、各Rは、独立して、-CNまたはC~Cシクロアルキルである。一部の実施形態では、R2Cは、それぞれ1つまたは複数のRで置換されている、C~CアルキルまたはC~Cシクロアルキルであり、各Rは、独立して、-CNまたはC~Cシクロアルキルである。一部の実施形態では、R2Cは、1つの-CNで置換されているシクロブチルである。一部の実施形態では、R2Cは、1つの-CNおよび1つのC~Cシクロアルキルで置換されているC~Cアルキルである。一部の実施形態では、R2Cは、1つの-CNおよび1つのC~Cシクロアルキルで置換されているC~Cアルキルである。一部の実施形態では、R2Cは、1つの-CNおよび1つのシクロプロピルで置換されているC~Cアルキルである。一部の実施形態では、R2Cは、1つの-CNで置換されているC~Cアルキルである。
一部の実施形態では、R2Cは、それぞれ非置換であるかまたはシクロプロピルおよび-CNからなる群から独立して選択される1つもしくは複数の基で置換されている、エチル、イソプロピル、メチル、シクロブチル、オキセタン-3-イルまたはテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルである。
一部の実施形態では、R2Cは、メチル、シアノ(シクロプロピル)メチル、2-シアノプロパン-2-イル、シアノメチル、1-シアノエチル、1-シアノシクロブチル、オキセタン-3-イルまたは4-シアノテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルである。
一部の実施形態では、R2Cは、メチルである。一部の実施形態では、R2Cは、シアノ(シクロプロピル)メチルである。一部の実施形態では、R2Cは、2-シアノプロパン-2-イルである。一部の実施形態では、R2Cは、シアノメチルである。一部の実施形態では、R2Cは、1-シアノエチルである。一部の実施形態では、R2Cは、1-シアノシクロブチルである。一部の実施形態では、R2Cは、オキセタン-3-イルである。一部の実施形態では、R2Cは、4-シアノテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルである。

一部の実施形態では、Rは、メチルアリル、2,2,2-トリフルオロエチル、2,2-ジフルオロエチル、2,2-ジフルオロプロピル、3,3,3-トリフルオロプロピル、エチル、2-フルオロエチル、3-フルオロプロピル、プロパン-2-イル、1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル、2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル、3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシプロピル、3,3-ジフルオロ-2-ヒドロキシプロピル、メチル、2-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシブチル、4,4,4-トリフルオロ-2-ヒドロキシブチル、3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル、2,3-ジヒドロキシプロピル、3-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシエチル、シアノメチル、2-(ジメチルアミノ)-2-オキソエチル、2-(メチルアミノ)-2-オキソエチル、2-ヒドロキシ-3-メトキシプロピル、2-クロロ-2,2-ジフルオロエチル、2-ヒドロキシ-3-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)プロピル、2-(メチル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)-2-オキソエチル、3-(メチルスルホニル)プロピル、(N,N-ジメチルスルファモイル)メチル、2-メトキシプロピル、2-エチル-2-ヒドロキシブチル、3-クロロ-3,3-ジフルオロプロピル、2-ヒドロキシ-3-モルホリノプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル、2-フルオロシクロペンチル、3,3-ジフルオロシクロペンチル、オキセタン-3-イル、オキソラン-3-イル(テトラヒドロフラン-3-イル)、2-オキソ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-3-イル、1-メチルアゼチジン-3-イル、(1-((メチルスルホニル)オキシ)シクロプロピル)メチル、(1-(シアノメチル)シクロプロピル)メチル、(1-(ジフルオロメチル)シクロプロピル)メチル、(1-(メチルスルホニル)シクロプロピル)メチル、(1-(トリフルオロメチル)シクロペンチル)メチル、(1,1-ジオキシドテトラヒドロ-2H-チオピラン-4-イル)メチル、(1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)メチル、(1-シアノシクロブチル)メチル、(1-シアノシクロプロピル)メチル、(1-シアノピペリジン-4-イル)メチル、(1-フルオロシクロブチル)メチル、(1-フルオロシクロプロピル)メチル、(1H-イミダゾール-2-イル)メチル、(1H-テトラゾール-5-イル)メチル、(1-ヒドロキシシクロブチル)メチル、(1-メチルアゼチジン-3-イル)メチル、(2-エチルシクロプロピル)メチル、(3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル、(3-フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル、(3-フルオロオキセタン-3-イル)メチル、(3-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メチル、(4,4-ジフルオロ-1-ヒドロキシシクロヘキシル)メチル、(5-シアノフラン-2-イル)メチル、(5-シアノピリジン-2-イル)メチル、(5-メチル-1,3-オキサゾール-2-イル)メチル、(6-シアノピリジン-2-イル)メチル、(6-フルオロ-1,4-ジオキセパン-6-イル)メチル、(イソオキサゾール-3-イル)メチル、(イソオキサゾール-5-イル)メチル、(オキサゾール-4-イル)メチル、(オキセタン-2-イル)メチル、(オキセタン-3-イル)メチル、(ピリジン-3-イル)メチル、2-(1-シアノシクロプロピル)エチル、2-(1H-イミダゾール-1-イル)エチル、2-(3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル)エチル、3-フルオロベンジル、4-((ジフルオロメチル)スルホニル)ベンジル、4-(トリフルオロメチル)ベンジル、4-(トリフルオロメチル)フェネチル、4-フルオロベンジル、ベンジル、シクロプロピルメチル、ピリミジン-2-イルメチル、(2-シアノプロパン-2-イル)オキシ)エチル、2-((4-シアノテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)エチル、2-(1-シアノシクロブトキシ)エチル、2-(1-シアノエトキシ)エチル、2-(シアノ(シクロプロピル)メトキシ)エチル、2-(シアノメトキシ)エチル、2-(オキセタン-3-イルオキシ)エチル、2-メトキシエチル、5,5,5-トリフルオロペンチル、3-シアノベンジル、4-フルオロフェネチル、シクロブチルメチル、4,4,4-トリフルオロブチル、または(2,2-ジフルオロシクロプロピル)メチルである。
一部の実施形態では、Rは、メチルアリル、2,2,2-トリフルオロエチル、2,2-ジフルオロエチル、2,2-ジフルオロプロピル、3,3,3-トリフルオロプロピル、エチル、2-フルオロエチル、3-フルオロプロピル、プロパン-2-イル、1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル、2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル、3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシプロピル、3,3-ジフルオロ-2-ヒドロキシプロピル、メチル、2-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシブチル、4,4,4-トリフルオロ-2-ヒドロキシブチル、3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル、2,3-ジヒドロキシプロピル、3-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシエチル、シアノメチル、2-(ジメチルアミノ)-2-オキソエチル、2-(メチルアミノ)-2-オキソエチル、2-ヒドロキシ-3-メトキシプロピル、2-クロロ-2,2-ジフルオロエチル、2-ヒドロキシ-3-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)プロピル、2-(メチル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)-2-オキソエチル、3-(メチルスルホニル)プロピル、(N,N-ジメチルスルファモイル)メチル、2-メトキシプロピル、2-エチル-2-ヒドロキシブチル、3-クロロ-3,3-ジフルオロプロピル、2-ヒドロキシ-3-モルホリノプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル、2-フルオロシクロペンチル、3,3-ジフルオロシクロペンチル、オキセタン-3-イル、オキソラン-3-イル(テトラヒドロフラン-3-イル)、2-オキソ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-3-イル、1-メチルアゼチジン-3-イル、5,5,5-トリフルオロペンチル、または4,4,4-トリフルオロブチルである。
一部の実施形態では、Rは、(1-((メチルスルホニル)オキシ)シクロプロピル)メチル、(1-(シアノメチル)シクロプロピル)メチル、(1-(ジフルオロメチル)シクロプロピル)メチル、(1-(メチルスルホニル)シクロプロピル)メチル、(1-(トリフルオロメチル)シクロペンチル)メチル、(1,1-ジオキシドテトラヒドロ-2H-チオピラン-4-イル)メチル、(1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)メチル、(1-シアノシクロブチル)メチル、(1-シアノシクロプロピル)メチル、(1-シアノピペリジン-4-イル)メチル、(1-フルオロシクロブチル)メチル、(1-フルオロシクロプロピル)メチル、(1H-イミダゾール-2-イル)メチル、(1H-テトラゾール-5-イル)メチル、(1-ヒドロキシシクロブチル)メチル、(1-メチルアゼチジン-3-イル)メチル、(2-エチルシクロプロピル)メチル、(3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル、(3-フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル、(3-フルオロオキセタン-3-イル)メチル、(3-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メチル、(4,4-ジフルオロ-1-ヒドロキシシクロヘキシル)メチル、(5-シアノフラン-2-イル)メチル、(5-シアノピリジン-2-イル)メチル、(5-メチル-1,3-オキサゾール-2-イル)メチル、(6-シアノピリジン-2-イル)メチル、(6-フルオロ-1,4-ジオキセパン-6-イル)メチル、(イソオキサゾール-3-イル)メチル、(イソオキサゾール-5-イル)メチル、(オキサゾール-4-イル)メチル、(オキセタン-2-イル)メチル、(オキセタン-3-イル)メチル、(ピリジン-3-イル)メチル、2-(1-シアノシクロプロピル)エチル、2-(1H-イミダゾール-1-イル)エチル、2-(3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル)エチル、2-フルオロシクロペンチル、3,3-ジフルオロシクロペンチル、3-フルオロベンジル、4-((ジフルオロメチル)スルホニル)ベンジル、4-(トリフルオロメチル)ベンジル、4-(トリフルオロメチル)フェネチル、4-フルオロベンジル、ベンジル、シクロブチル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、オキセタン-3-イル、オキソラン-3-イル(テトラヒドロフラン-3-イル)、ピリミジン-2-イルメチル、3-シアノベンジル、4-フルオロフェネチル、シクロブチルメチル、または(2,2-ジフルオロシクロプロピル)メチルである。
一部の実施形態では、Rは、(2-シアノプロパン-2-イル)オキシ)エチル、2-((4-シアノテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)エチル、2-(1-シアノシクロブトキシ)エチル、2-(1-シアノエトキシ)エチル、2-(シアノ(シクロプロピル)メトキシ)エチル、2-(シアノメトキシ)エチル、2-(オキセタン-3-イルオキシ)エチルまたは2-メトキシエチルである。
一部の実施形態では、Rは、メチルアリルである。一部の実施形態では、Rは、2,2,2-トリフルオロエチルである。一部の実施形態では、Rは、2,2-ジフルオロエチルである。一部の実施形態では、Rは、2,2-ジフルオロプロピルである。一部の実施形態では、Rは、3,3,3-トリフルオロプロピルである。一部の実施形態では、Rは、エチルである。一部の実施形態では、Rは、2-フルオロエチルである。一部の実施形態では、Rは、3-フルオロプロピルである。一部の実施形態では、Rは、プロパン-2-イルである。一部の実施形態では、Rは、1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イルである。一部の実施形態では、Rは、2-ヒドロキシ-2-メチルプロピルである。一部の実施形態では、Rは、3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシプロピルである。一部の実施形態では、Rは、3,3-ジフルオロ-2-ヒドロキシプロピルである。一部の実施形態では、Rは、メチルである。一部の実施形態では、Rは、2-ヒドロキシプロピルである。一部の実施形態では、Rは、2-ヒドロキシブチルである。一部の実施形態では、Rは、4,4,4-トリフルオロ-2-ヒドロキシブチルである。一部の実施形態では、Rは、3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピルである。一部の実施形態では、Rは、2,3-ジヒドロキシプロピルである。一部の実施形態では、Rは、3-ヒドロキシプロピルである。一部の実施形態では、Rは、2-ヒドロキシエチルである。一部の実施形態では、Rは、シアノメチルである。一部の実施形態では、Rは、2-(ジメチルアミノ)-2-オキソエチルである。一部の実施形態では、Rは、2-(メチルアミノ)-2-オキソエチルである。一部の実施形態では、Rは、2-ヒドロキシ-3-メトキシプロピルである。一部の実施形態では、Rは、2-クロロ-2,2-ジフルオロエチルである。一部の実施形態では、Rは、2-ヒドロキシ-3-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)プロピルである。一部の実施形態では、Rは、2-(メチル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)-2-オキソエチルである。一部の実施形態では、Rは、3-(メチルスルホニル)プロピルである。一部の実施形態では、Rは、(N,N-ジメチルスルファモイル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、2-メトキシプロピルである。一部の実施形態では、Rは、2-エチル-2-ヒドロキシブチルである。一部の実施形態では、Rは、3-クロロ-3,3-ジフルオロプロピルである。一部の実施形態では、Rは、2-ヒドロキシ-3-モルホリノプロピルである。一部の実施形態では、Rは、シクロプロピルである。一部の実施形態では、Rは、シクロブチルである。一部の実施形態では、Rは、4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシルである。一部の実施形態では、Rは、2-フルオロシクロペンチルである。一部の実施形態では、Rは、3,3-ジフルオロシクロペンチルである。一部の実施形態では、Rは、オキセタン-3-イルである。一部の実施形態では、Rは、オキソラン-3-イル(テトラヒドロフラン-3-イル)である。一部の実施形態では、Rは、2-オキソ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-3-イルである。一部の実施形態では、Rは、1-メチルアゼチジン-3-イルである。一部の実施形態では、Rは、(1-((メチルスルホニル)オキシ)シクロプロピル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(1-(シアノメチル)シクロプロピル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(1-(ジフルオロメチル)シクロプロピル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(1-(メチルスルホニル)シクロプロピル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(1-(トリフルオロメチル)シクロペンチル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(1,1-ジオキシドテトラヒドロ-2H-チオピラン-4-イル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(1-シアノシクロブチル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(1-シアノシクロプロピル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(1-シアノピペリジン-4-イル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(1-フルオロシクロブチル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(1-フルオロシクロプロピル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(1H-イミダゾール-2-イル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(1H-テトラゾール-5-イル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(1-ヒドロキシシクロブチル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(1-メチルアゼチジン-3-イル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(2-エチルシクロプロピル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(3-フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(3-フルオロオキセタン-3-イル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(3-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(4,4-ジフルオロ-1-ヒドロキシシクロヘキシル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(5-シアノフラン-2-イル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(5-シアノピリジン-2-イル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(5-メチル-1,3-オキサゾール-2-イル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(6-シアノピリジン-2-イル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(6-フルオロ-1,4-ジオキセパン-6-イル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(イソオキサゾール-3-イル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(イソオキサゾール-5-イル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(オキサゾール-4-イル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(オキセタン-2-イル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(オキセタン-3-イル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、(ピリジン-3-イル)メチルである。一部の実施形態では、Rは、2-(1-シアノシクロプロピル)エチルである。一部の実施形態では、Rは、2-(1H-イミダゾール-1-イル)エチルである。一部の実施形態では、Rは、2-(3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル)エチルである。一部の実施形態では、Rは、3-フルオロベンジルである。一部の実施形態では、Rは、4-((ジフルオロメチル)スルホニル)ベンジルである。一部の実施形態では、Rは、4-(トリフルオロメチル)ベンジルである。一部の実施形態では、Rは、4-(トリフルオロメチル)フェネチルである。一部の実施形態では、Rは、4-フルオロベンジルである。一部の実施形態では、Rは、ベンジルである。一部の実施形態では、Rは、シクロプロピルメチルである。一部の実施形態では、Rは、ピリミジン-2-イルメチルである。一部の実施形態では、Rは、(2-シアノプロパン-2-イル)オキシ)エチルである。一部の実施形態では、Rは、2-((4-シアノテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)エチルである。一部の実施形態では、Rは、2-(1-シアノシクロブトキシ)エチルである。一部の実施形態では、Rは、2-(1-シアノエトキシ)エチルである。一部の実施形態では、Rは、2-(シアノ(シクロプロピル)メトキシ)エチルである。一部の実施形態では、Rは、2-(シアノメトキシ)エチルである。一部の実施形態では、Rは、2-(オキセタン-3-イルオキシ)エチルである。一部の実施形態では、Rは、2-メトキシエチルである。一部の実施形態では、Rは、5,5,5-トリフルオロペンチルである。一部の実施形態では、Rは、3-シアノベンジルである。一部の実施形態では、Rは、4-フルオロフェネチルである。一部の実施形態では、Rは、シクロブチルメチルである。一部の実施形態では、Rは、4,4,4-トリフルオロブチルである。一部の実施形態では、Rは、(2,2-ジフルオロシクロプロピル)メチルである。R基がキラル炭素を有する場合、このキラル炭素は、(R)であっても(S)であってもよいことが理解される。一部の実施形態では、R基がキラル炭素を有する場合、このキラル炭素は、(R)である。一部の実施形態では、R基がキラル炭素を有する場合、このキラル炭素は、(S)である。さらに、R基が2個のキラル炭素を有する場合、これらのキラル炭素は、独立して、(R)であっても(S)であってもよいことが理解される。一部の実施形態では、R基が2個のキラル炭素を有する場合、両方のキラル炭素は(R)である。一部の実施形態では、R基が2個のキラル炭素を有する場合、両方のキラル炭素は(S)である。一部の実施形態では、R基が2個のキラル炭素を有する場合、一方のキラル炭素は(R)であり、他方のキラル炭素は(S)である。
一部の実施形態では、Rは、-CHである。一部の実施形態では、Rは、-CDである。一部の実施形態では、Rは、-CHCHである。一部の実施形態では、Rは、-CDCDである。一部の実施形態では、Rは、-CHCHOCH、-CHCH(OH)CH、-CHCH(OH)CF、-CHCF、-CHCFH、-CHCHF、-CHCHCF、-CHCHCHF、-CHCHCHFまたは-CH(CH)(CF)である。一部の実施形態では、Rは、-CHCF、-CHCFH、-CHCHCFまたは-CHCHCHFである。
一部の実施形態では、Rは、-CHCH、-CH(CH、-CHCN、-CHCF、-CH(CH)(CF)、-CHCFH、-CHCFH、-CHCFCH、-CHCHCF、-CHCHCHH、-CHCHOCH
Figure 2024511053000015
Figure 2024511053000016
である。
一部の実施形態では、Rは、-CHCH、-CH(CH、-CHCF、-CH(CH)(CF)、-CHCFH、-CHCFH、-CHCFCH、-CHCHCF、-CHCHCHH、-CHCHOCH
Figure 2024511053000017
である。
一部の実施形態では、Rは、-CH、-CHCH、-CH(CH、-CHCH(CH、-CHCN、
Figure 2024511053000018
である。
一部の実施形態は、表Aに示される以下の群から選択される1種または複数種の化合物および薬学的に許容されるその塩のすべての組合せを含む。一部の実施形態は、表Aに示される以下の群から選択される1種または複数種の化合物のすべての組合せを含む。
Figure 2024511053000019
Figure 2024511053000020
Figure 2024511053000021
Figure 2024511053000022
Figure 2024511053000023
Figure 2024511053000024
Figure 2024511053000025
Figure 2024511053000026
Figure 2024511053000027
Figure 2024511053000028
Figure 2024511053000029
Figure 2024511053000030
Figure 2024511053000031
Figure 2024511053000032
Figure 2024511053000033
Figure 2024511053000034
Figure 2024511053000035
Figure 2024511053000036
Figure 2024511053000037
Figure 2024511053000038
Figure 2024511053000039
本明細書において記述されている式(I)のありとあらゆる化合物、方法、組成物または使用は、式(I)の化合物が、化合物4-33、化合物4-34、化合物4-35、化合物4-37、化合物4-95、化合物4-96、化合物4-97、化合物4-100、化合物4-101、化合物4-102、化合物4-103、化合物4-104、化合物4-105、化合物4-106、化合物4-107、化合物4-108、化合物4-109、化合物4-110、化合物4-111、化合物4-112、化合物4-113および化合物5-4からなる群から選択される1種または複数種の化合物ではないという限定も必要に応じて含む。
一部の実施形態は、表10Aおよび/もしくは表10Bの化合物、または薬学的に許容されるその塩を提供する。一部の実施形態は、構造:
Figure 2024511053000040
Figure 2024511053000041
を有する化合物、または薬学的に許容されるその塩を提供する。
一部の実施形態は、構造:
Figure 2024511053000042
を有する化合物、または薬学的に許容されるその塩を提供する。
一部の実施形態は、構造:
Figure 2024511053000043
を有する化合物、または薬学的に許容されるその塩を提供する。
一部の実施形態は、構造:
Figure 2024511053000044
を有する化合物、または薬学的に許容されるその塩を提供する。
一部の実施形態は、構造:
Figure 2024511053000045
を有する化合物、または薬学的に許容されるその塩を提供する。
一部の実施形態は、構造:
Figure 2024511053000046
を有する化合物、または薬学的に許容されるその塩を提供する。
一部の実施形態は、構造:
Figure 2024511053000047
を有する化合物、または薬学的に許容されるその塩を提供する。
一部の実施形態は、構造:
Figure 2024511053000048
を有する化合物、または薬学的に許容されるその塩を提供する。
一部の実施形態は、構造:
Figure 2024511053000049
を有する化合物、または薬学的に許容されるその塩を提供する。
一部の実施形態は、構造:
Figure 2024511053000050
を有する化合物、または薬学的に許容されるその塩を提供する。
式(I)の化合物を調製する際に有用な中間体
本明細書において上記および下記で記述されている通りのある特定の中間体は、新規であり、式(I)の化合物の調製において有用である。
一部の実施形態では、化合物は、9-(ベンジルオキシ)-10-メトキシ-3-ネオペンチル-1,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-2H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物1-B)、9-(ベンジルオキシ)-10-メトキシ-3-ネオペンチル-1,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-2H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物1-C)、10-メトキシ-3-ネオペンチル-1,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-2H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D)、および9-ヒドロキシ-10-メトキシ-3-ネオペンチル-1,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-2H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物2-B)からなる群から選択されるか、またはその塩である。
一部の実施形態では、化合物は、9-(ベンジルオキシ)-10-メトキシ-3-ネオペンチル-1,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-2H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物1-B)、またはその塩である。一部の実施形態では、化合物は、(3R,11bR)-9-(ベンジルオキシ)-10-メトキシ-3-ネオペンチル-1,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-2H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物1-B(3R,11bR))、および(3S,11bS)-9-(ベンジルオキシ)-10-メトキシ-3-ネオペンチル-1,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-2H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物1-B(3S,11bS))からなる群から選択されるか、またはその塩である。一部の実施形態では、化合物は、(3R,11bR)-9-(ベンジルオキシ)-10-メトキシ-3-ネオペンチル-1,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-2H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物1-B(3R,11bR))、またはその塩である。一部の実施形態では、化合物は、
Figure 2024511053000051
である。
一部の実施形態では、化合物は、9-(ベンジルオキシ)-10-メトキシ-3-ネオペンチル-1,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-2H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物1-C)、またはその塩である。一部の実施形態では、塩は、DPTTAである。一部の実施形態では、化合物は、(2R,3R,11bR)-9-(ベンジルオキシ)-10-メトキシ-3-ネオペンチル-1,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-2H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物1-C(2R,3R,11bR))、またはその塩である。一部の実施形態では、塩は、DPTTAである。一部の実施形態では、化合物は、
Figure 2024511053000052
である。
一部の実施形態では、化合物は、10-メトキシ-3-ネオペンチル-1,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-2H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D)、またはその塩である。一部の実施形態では、化合物は、(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2R,3R,11bR))、(2S,3S,11bS)-10-メトキシ-3-ネオペンチル-1,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-2H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2S,3S,11bS))、(2S,3R,11bR)-10-メトキシ-3-ネオペンチル-1,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-2H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2S,3R,11bR))および(2R,3S,11bS)-10-メトキシ-3-ネオペンチル-1,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-2H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2R,3S,11bS))からなる群から選択されるか、またはその塩である。一部の実施形態では、化合物は、(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2R,3R,11bR))、またはその塩である。一部の実施形態では、化合物は、
Figure 2024511053000053
である。
一部の実施形態では、化合物は、9-ヒドロキシ-10-メトキシ-3-ネオペンチル-1,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-2H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物2-B)、またはその塩である。一部の実施形態では、化合物は、(3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物2-B(3R,11bR))および(3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物2-B(3S,11bS))からなる群から選択されるか、またはその塩である。一部の実施形態では、化合物は、(3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物2-B(3R,11bR))、またはその塩である。一部の実施形態では、化合物は、
Figure 2024511053000054
である。
明確にするために別個の実施形態の文脈で記述されているある特定の特色を、単一の実施形態で組み合わせて提供することもできることがさらに分かる。逆に、簡潔にするために単一の実施形態の文脈で記述されている種々の特色を、別個にまたは任意の好適なサブ組合せで提供することもできる。
医薬組成物、製剤および剤形
本開示は、それぞれが、式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩を含む、医薬組成物、製剤、単位剤形およびキット等の医薬製品をさらに提供する。
本開示は、多動性運動障害を処置するため等、本明細書において記述されている方法において使用するための、VMAT2阻害剤である本明細書において記述されている化合物(例えば、本明細書において記述されている具体的な化合物を含む式(I)の化合物)のいずれか1つと、少なくとも1種の薬学的に許容される添加剤とを含む、医薬組成物をさらに提供する。薬学的に許容される添加剤は、原薬の活性に干渉しない、生理学的におよび薬学的に好適な非毒性かつ不活性な材料または原料であり、添加剤は担体とも呼ばれ得る。本明細書において記述されている製剤化方法および添加剤は例示的なものであり、何ら限定するものではない。薬学的に許容される添加剤は薬学分野において周知であり、例えば、Rowe et al., Handbook of Pharmaceutical Excipients: A Comprehensive Guide to Uses, Properties, and Safety, 5th Ed., 2006およびRemington: The Science and Practice of Pharmacy (Gennaro, 21st Ed. Mack Pub. Co., Easton, PA (2005))において記述されている。
組成物は、VMAT2阻害剤に加えて、希釈剤、分散化および表面活性剤、結合剤ならびに滑沢剤を含有する、丸剤、カプセル剤、顆粒剤または錠剤として製剤化されてもよい。当業者ならば、適切な方式で、上記Remingtonにおいて開示されているもの等の許容されている慣行に従って、VMAT2阻害剤をさらに製剤化することができる。
投与方法は、本明細書において記述されているVMAT2阻害剤の、好ましくは上記で論じた通りの医薬組成物の形態での、全身投与を含む。本明細書で使用される場合、全身投与は、経口および非経口投与方法を含む。経口投与では、好適な医薬組成物は、散剤、顆粒剤、丸剤、錠剤およびカプセル剤ならびに液体剤、シロップ剤、懸濁剤および乳剤を含む。
経口投与用の医薬調製物は、任意の好適な方法によって、典型的には、化合物(複数可)を液体もしくは微粉化した固体担体または両方と、必要とされる割合で均一に混合し、次いで、必要ならば、好適な助剤を添加した後に混合物を加工し、所望ならば、得られた混合物を所望の形状に形成して、錠剤または糖衣錠剤コアを得ることによって、取得され得る。
結合剤、充填剤、アジュバント、担体、許容される湿潤剤、錠剤化滑沢剤および崩壊剤等の従来の添加剤を、経口投与用の錠剤およびカプセル剤において使用することができる。経口投与用の液体調製物は、溶液剤、乳剤、水性または油性懸濁剤およびシロップ剤の形態であることができる。代替として、経口調製物は、使用前に水または別の好適な液体ビヒクルで再構成され得る乾燥粉末の形態であることができる。非経口剤形は、化合物を好適な液体ビヒクルに溶解し、凍結乾燥前に溶液を濾過滅菌すること、または単に適切なバイアルもしくはアンプルに充填し密閉することによって、調製され得る。
一部の実施形態は、式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩と、薬学的に許容される担体とを混和するステップを含む、医薬組成物を調製するための方法を提供する。
経膣投与に好適な製剤は、原薬に加えて、適切であることが当技術分野において公知であるような担体を含有する、ペッサリー剤、タンポン剤、クリーム剤、ゲル剤、ペースト剤、フォーム剤またはスプレー剤として提示され得る。
医薬組成物を作製する際、原薬は、典型的には添加剤と混合(すなわち混和)され、添加剤によって希釈されるか、または、例えば、カプセル、サシェ、紙または他の容器の形態などの担体内に封入される。添加剤が希釈剤としての役割を果たす場合、これは、原薬のためのビヒクル、担体または媒体として作用する、固体、半固体または液体材料であることができる。故に、組成物は、錠剤、散剤、ロゼンジ剤、サシェ剤、カシェ剤、エリキシル剤、懸濁剤、乳剤、溶液剤、シロップ剤、エアゾール剤(固体としてまたは液体媒体中)、軟膏剤、軟質および硬質ゼラチンカプセル剤、坐剤、滅菌注射用溶液剤、ならびに滅菌包装散剤の形態であることができる。
散剤、錠剤、カプセル剤、カシェ剤、坐剤および分散性顆粒剤等の固体形態医薬組成物を調製するために、添加剤は、希釈剤、香味剤、可溶化剤、滑沢剤、懸濁化剤、結合剤、保存剤、錠剤崩壊剤または封入材料としても作用し得る1種または複数種の物質であることができる。経口投与用の液体形態調製物に使用直前に変換されるように意図されている、固体形態調製物も含まれる。そのような液体形態は、溶液剤、懸濁剤および乳剤を含む。これらの調製物は、活性成分に加えて、着色剤、香味剤、安定剤、緩衝剤、人工および天然甘味剤、分散剤、増粘剤、可溶化剤等を含有してよい。
坐剤を調製するためには、脂肪酸グリセリドの混和物またはココアバター等の低融点ワックスを最初に融解し、活性成分を撹拌などによりその中に均質に分散させる。次いで、融解した均質混合物を好都合なサイズの鋳型に注ぎ入れ、冷却させ、それにより、凝固させる。
液体形態調製物は、溶液剤、懸濁剤および乳剤、例えば、水または水-プロピレングリコール溶液剤を含む。注射用調製物、例えば、滅菌注射用水性または油脂性懸濁液は、好適な分散化または湿潤剤および懸濁化剤を使用し、公知の技術に従って製剤化され得る。滅菌注射用調製物は、非毒性の非経口的に許容される希釈剤または溶媒中の滅菌注射用溶液剤または懸濁剤であってもよい。
医薬組成物は、油性または水性ビヒクル中の懸濁液、溶液またはエマルションのような形態をとることができ、懸濁化、安定化および/または分散化剤等の配合剤を含有し得る。代替として、医薬組成物は、滅菌固体の無菌単離によってまたは溶液からの凍結乾燥によって取得された、使用前の好適なビヒクル、例えば滅菌パイロジェンフリー水による構成用の粉末形態であることができる。
医薬組成物は、水溶液剤、水性アルコール溶液剤、固体懸濁剤、乳剤、リポソーム懸濁剤、または再構成用のフリーズドライ粉末として製剤化され得る。そのような医薬組成物は、直接またはさらなる希釈/再構成のための混和物として、投与され得る。投与経路は、静脈内ボーラス、静脈内注入、灌注および点滴を含む。
経口使用に好適な水性製剤は、活性成分を水に溶解または懸濁し、所望される通りに、好適な着色剤、香味剤、安定化および増粘剤を添加することによって調製され得る。
経口使用に好適な水性懸濁剤は、微粉化した原薬を、粘性材料を含む水に分散させることによって作製され得る。
表皮への局所投与では、本明細書において記述されている化合物、または薬学的に許容されるその塩は、ゲル剤、軟膏剤、クリーム剤もしくはローション剤として、または経皮パッチ剤として製剤化され得る。また、口内への局所投与に好適な製剤は、香味基剤中に原薬を含むロゼンジ剤を含む。
溶液剤または懸濁剤は、従来の手段によって、例えばスポイト、ピペットまたはスプレーを用いて、鼻腔に直接適用される。製剤は、単回または複数回用量形態で提供され得る。スポイトまたはピペットの後者の事例では、これは、患者が適切な所定の体積の溶液剤または懸濁剤を投与することによって実現され得る。スプレーの事例では、これは、例えば定量噴霧スプレーポンプを活用して実現され得る。
気道への投与は、好適な噴射剤を加えた加圧パックで提供されるエアゾール製剤を活用して実現することもできる。本明細書において記述されている化合物もしくは薬学的に許容されるその塩またはそれらを含む医薬組成物がエアゾールとして、例えば鼻エアゾールとしてまたは吸入によって投与される場合、これは、例えば、スプレー、ネブライザー、ポンプネブライザー、吸入装置、定量吸入器または乾燥粉末吸入器を使用して行われ得る。
代替として、医薬組成物は、乾燥粉末、例えば、ラクトース、デンプン、デンプン誘導体等の好適な粉末基剤中の化合物の混合粉体の形態で提供され得る。好都合なことに、粉末担体は鼻腔内でゲルを形成することになる。粉末組成物は、単位用量形態で、例えばゼラチンの例えばカプセルもしくはカートリッジ、または粉末が吸入器を活用して投与され得るブリスターパックで提示され得る。
式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩は、急速溶解または緩徐放出組成物を介して投与することもでき、ここで、組成物は、生分解性急速溶解担体または緩徐放出担体を含む。
医薬調製物は、好ましくは単位剤形である。そのような形態では、調製物は、適切な分量の原薬を含有する単位用量に細分される。単位剤形は、包装された調製物であることができ、包装は、分包された錠剤、カプセル剤、およびバイアルまたはアンプル中の散剤等の、離散的な分量の調製物を含む。また、単位剤形は、カプセル剤、錠剤、カシェ剤もしくはロゼンジ剤自体であってもよく、または適切な数の包装された形態のこれらのいずれかであってもよい。一部の実施形態では、医薬調製物は、経口投与用の錠剤またはカプセル剤である。一部の実施形態では、医薬調製物は、静脈内投与用に製剤化された液体剤である。
組成物は、各投薬量が原薬または等価質量の原薬を含有する単位剤形で製剤化され得る。用語「単位剤形」は、各単位が、所望の治療効果を生成するように計算された所定分量の活性材料を本明細書で記述される通りの好適な添加剤と一緒に含有する、ヒト対象および他の哺乳動物のための単位投薬量として好適な製剤の物理的に不連続な単位を指す。
経口的または注射による投与のために組み込まれ得る原薬を含む液体形態は、水溶液剤、好適に香味付けされたシロップ剤、水性または油懸濁剤、および食用油を加えた香味乳剤を含む。
本明細書において記述されている医薬組成物は、従来の滅菌技術によって滅菌されてもよく、または滅菌濾過されてもよい。水溶液剤は、そのままで使用するために包装されてもよく、または凍結乾燥されてもよく、凍結乾燥した調製物は、投与前に滅菌水性担体と組み合わせられる。
吸入または吹送用の組成物は、薬学的に許容される水性もしくは有機溶媒またはそれらの混合物中の溶液および懸濁液、ならびに粉末を含む。液体または固体組成物は、本明細書で記述される通りの好適な添加剤を含有し得る。一部の実施形態では、組成物は、局部的または全身的効果のために経口または鼻呼吸経路によって投与される。組成物は、不活性ガスの使用によって噴霧され得る。噴霧溶液は、噴霧デバイスから直接吸い込まれてもよく、または噴霧デバイスをフェイスマスクテントもしくは間欠陽圧呼吸器に取り付けてもよい。溶液、懸濁液または粉末組成物は、製剤を適切な方式で送達するデバイスから、経口的にまたは鼻内に投与され得る。
組成物は、所望ならば、原薬を含有する1つまたは複数の単位剤形を含み得るパックまたはディスペンサーデバイスで提示され得る。パックは、例えば、ブリスターパック等、金属またはプラスチック箔を含み得る。パックまたはディスペンサーデバイスには、投与のための使用説明書が付随し得る。パックまたはディスペンサーには、医薬品の製造、使用または販売を規制している政府機関によって定められた形態で容器と関連付けられた注意書きも付随する場合があり、その注意書きは、ヒトまたは獣医学的投与用薬物の形態の機関による承認を反映している。そのような注意書きは、例えば、米国食品医薬品局によって処方薬について承認されたラベル表示、または承認製品添付文書であることができる。適合性医薬担体中で製剤化された本明細書において記述されている化合物を含み得る組成物は、指示された状態の処置のために、調製され、適切な容器に入れられ、ラベル表示されていてもよい。
錠剤等の固体組成物を調製するためには、原薬を添加剤と混合して、成分の均質混合物を含有する固体予備配合組成物を形成することができる。これらの予備配合組成物を均質と称する場合、原薬は、典型的には、組成物が錠剤およびカプセル剤等の等しく有効な単位剤形に容易に細分され得るように、組成物の全体に均等に分散されている。
本明細書において記述されている化合物の1種もしくは複数種または薬学的に許容されるその塩の単位用量を、通常は経口または注射用用量で持つキットが提供される。そのようなキットは、単位用量を含む容器、目的の病態を処置する際の薬物の使用および付随する利益について記述した情報添付文書、ならびに必要に応じて組成物の送達のための器具またはデバイスを含み得る。
本明細書において記述されている化合物、または薬学的に許容されるその塩は、広い投薬量範囲にわたって有効であり得、概して、治療有効量で投与される。しかしながら、実際に投与される化合物の量は、通常、医師により、処置される状態、選択される投与経路、投与される実際の化合物、個々の対象の年齢、体重および応答、対象の症状の重症度等を含む関連状況に従って決定されることになると理解されよう。
対象に投与される化合物または組成物の量は、何が投与されているか、防護または療法等の投与の目的、対象の状態、投与方式等に応じても変動することになる。治療用途では、組成物は、ある疾患に既に罹患している対象に、疾患およびその合併症の症候および/または病理を治癒させるまたは少なくとも部分的に停止させるために十分な量で投与され得る。治療有効用量は、処置されている病状によって、ならびに疾患の重症度、対象の年齢、体重および全身状態等の要因に応じた担当臨床医の判断によって決まることになる。
所望の用量は、好都合なことに、単回用量で提示されても、または例えば1日当たり2、3、4回もしくはそれよりも多いサブ用量のような適切な間隔で投与される分割用量で提示されてもよい。サブ用量自体は、例えば若干数の離散的なゆるく間隔をとった投与に、さらに分割され得る。1日用量は、とりわけ比較的多量が適切と考えられる通りに投与される場合に、いくつかの、例えば、2、3または4部投与に分割され得る。適切な場合、個体の挙動に応じて、指示された1日用量から上へまたは下へ逸脱することが必要となり得る。
本明細書において記述されている剤形は、本明細書において記述されている化合物または薬学的に許容されるその塩を含み得ることが、当業者には明らかであろう。
調製物
本明細書で使用される場合、「調製物」は、本明細書で開示および記述されている通りの化合物を作製するまたは単離するために使用されるプロセスの生成物であり、ここで、調製物は、この化合物に加えて少なくとも1種の他の成分を含有する。一部の実施形態では、調製物は、化学実体を含む。
本明細書で使用される場合、「調製物」の文脈において定義されている「化学実体」は、本明細書で開示および記述されている通りの化合物、およびこの化合物に加えて少なくとも1種の他の成分を指す。例えば、化学実体は、本明細書で開示および記述されている通りの化合物の共結晶または塩であることができる。
一部の実施形態は、本明細書で開示および記述されている通りの化合物を含む調製物を提供する。一部の実施形態では、化合物は、化学実体の成分である。一部の実施形態では、化学実体は、本明細書で開示および記述されている通りの化合物の塩である。一部の実施形態では、化学実体は、本明細書で開示および記述されている通りの化合物の(2S,3S)-2,3-ビス(4-メチルベンゾイルオキシ)ブタン二酸(DPTTA)塩である。
一部の実施形態では、調製物の化合物は、少なくとも5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、99.5%もしくは99.9%の鏡像体過剰率、または前述の数字のいずれかによって定義される範囲内の鏡像体過剰率である。一部の実施形態では、調製物の化合物は、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%もしくは99.9%の鏡像体過剰率、または前述の数字のいずれかによって定義される範囲内の鏡像体過剰率である。
一部の実施形態では、調製物の化合物は、少なくとも5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%もしくは99.9%のジアステレオマー過剰率、または前述の数字のいずれかによって定義される範囲内のジアステレオマー過剰率である。一部の実施形態では、調製物の化合物は、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%もしくは99.9%のジアステレオマー過剰率、または前述の数字のいずれかによって定義される範囲内のジアステレオマー過剰率である。
一部の実施形態では、調製物は、少なくとも5重量%、10重量%、20重量%、30重量%、40重量%、50重量%、60重量%、70重量%、80重量%、90重量%もしくは93重量%、または前述の数字のいずれかによって定義される範囲内の重量%の化合物を含む。一部の実施形態では、調製物は、少なくとも50重量%、60重量%、70重量%、80重量%、90重量%もしくは93重量%、または前述の数字のいずれかによって定義される範囲内の重量%の化合物を含む。一部の実施形態では、調製物は、最大でも50重量%、60重量%、70重量%、80重量%、90重量%、93重量%もしくは95重量%、または前述の数字のいずれかによって定義される範囲内の重量%の化合物を含む。
一部の実施形態では、調製物は、少なくとも50重量%の化合物を含む。一部の実施形態では、調製物は、固体、すなわち、固体調製物の形態である。一部の実施形態では、調製物は、医薬組成物を調製するために使用される。
使用方法
本明細書で開示および記述されている通りの式(I)の化合物は、VMAT2の阻害剤である。したがって、本開示は、VMAT2を本明細書で開示および記述されている通りの化合物、または薬学的に許容されるその塩と接触させることにより、VMAT2を阻害する(すなわち、VMAT2の少なくとも1つの機能を減少させるまたはVMAT2の発現を減少させる)方法を含む。一部の実施形態では、接触は、VMAT2が精製調製物または生存生物の外側(例えば、組織試料または細胞調製物中)の細胞に位置付けられている場合等、in vitroで起こり得る。一部の実施形態では、接触は、VMAT2が生存生物に位置付けられている場合等、in vivoで起こり得る。
本明細書において記述されているVMAT2阻害剤は、中枢神経系におけるモノアミンのレベルを低減させることができる。したがって、本開示は、対象の中枢神経系におけるモノアミンのレベルを低減させる方法であって、対象に、モノアミンのレベルを投与前のレベルと比べて低下させるのに十分な量の式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩を投与するステップを含む方法を含む。
本明細書で開示および記述されている通りのVMAT2阻害剤は、広範囲の治療用途にわたって有用性を有すると考えられており、ヒト小胞モノアミン輸送体アイソフォーム2の阻害によって引き起こされるまたはそれに関係する様々な障害を処置するまたは予防するために使用され得る。これらの障害は、神経および精神障害、例えば、多動性運動障害、統合失調症および気分障害を含む。式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩は、本明細書で開示および記述されている治療方法のいずれかにおいて使用され得る。また、(3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9,10-ジメトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物5-A(3R,11bR))もしくは薬学的に許容されるその塩、または(3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9,10-ジメトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物5-A(3S,11bS))もしくは薬学的に許容されるその塩、または化合物5-A(3R,11bR)もしくは化合物5-A(3S,11bS)の同位体バリアントは、本明細書で開示および記述されている治療方法のいずれかにおいて使用され得る。一部の実施形態では、化合物5-A(3R,11bR)または化合物5-A(3S,11bS)の同位体バリアントは、自然界において通常見られるものとは異なる比例する量の同位体分布で3つまたはそれよりも多い位置にジュウテリウムを有し得る。一部の実施形態では、化合物5-A(3R,11bR)または化合物5-A(3S,11bS)は、3つもしくはそれよりも多い位置に少なくとも95%、97%、99%、99.5%もしくは99.9%のジュウテリウム組み込み、または前述の数字のいずれかによって定義される範囲内の3つもしくはそれよりも多い位置にジュウテリウム組み込みを有し得る。
したがって、本明細書で開示される通りの種々の実施形態では、それを必要とする対象において神経および/または精神疾患または障害を処置するまたは予防するための方法であって、対象に、薬学的有効量の本明細書で記述される通りのVMAT2阻害剤、または薬学的に許容されるその塩を投与することによる方法が提供される。神経および/または精神疾患または障害は、例えば、多動性運動障害、統合失調症、統合失調感情障害、気分障害、処置抵抗性強迫性障害、レッシュ・ナイハン症候群に関連する神経学的機能不全、アルツハイマー病に関連する興奮、脆弱X症候群または脆弱X関連振戦/失調症候群、自閉症スペクトラム障害(例えば、自閉症スペクトラム障害(ASD)に関連する限局的かつ反復的行動)、レット症候群、または有棘赤血球舞踏病であることができる。
本明細書で開示される通りの種々の他の実施形態では、それを必要とする対象において小胞モノアミン輸送体-2(VMAT2)疾患または障害を処置するまたは予防するための方法であって、対象に、薬学的有効量の本明細書で記述される通りのVMAT2阻害剤、または薬学的に許容されるその塩を投与することによる方法が提供される。VMAT2疾患または障害は、例えば、運動失調または脊髄性筋萎縮症;舞踏病;先天性奇形、変形または異常;認知症;口腔、唾液腺または顎骨疾患;ジスキネジア;ジストニア;内分泌、栄養または代謝性疾患;てんかん;習慣または衝動性障害;ハンチントン病または関連障害;気分または精神病性障害;神経症性、ストレス関連および身体表現性障害;大脳基底核の変性疾患;錐体外路および運動障害;神経または精神疾患または障害;神経系または運動機能障害;パーキンソン病/パーキンソニズム障害;小児期発症行動および情動障害;広汎性発達障害;ならびに物質乱用または依存障害であることができる。
したがって、本明細書で開示される通りの種々の実施形態では、それを必要とする対象において多動性運動障害を処置するまたは予防するための方法であって、それを必要とする対象に、薬学的有効量の本明細書において記述されているVMAT2阻害剤、または薬学的に許容されるその塩を投与することによる方法が提供される。一部の実施形態では、多動性運動障害は、遅発性ジスキネジア、トゥレット症候群、ハンチントン病、ハンチントン病に関連する舞踏病、またはチックである。他の実施形態では、多動性運動障害は、運動失調、舞踏病、ジストニア、片側顔面けいれん、ミオクローヌス、レストレスレッグス症候群、または振戦である。
一部の実施形態では、それを必要とする対象において気分障害を処置するまたは予防するための方法であって、それを必要とする対象に、薬学的有効量の本明細書において記述されているVMAT2阻害剤、または薬学的に許容されるその塩を投与することによる方法が提供される。一部の実施形態では、気分障害は、双極性障害、大うつ病性障害、気分障害における躁病、または気分障害におけるうつ病である。
本明細書で開示される通りの一部の実施形態では、それを必要とする対象において統合失調症または統合失調感情障害を処置するまたは予防するための方法であって、それを必要とする対象に、薬学的有効量の本明細書において記述されているVMAT2阻害剤、または薬学的に許容されるその塩を投与することによる方法が提供される。
一部の実施形態では、神経または精神疾患または障害は、多動性運動障害である。
一部の実施形態では、多動性運動障害は、遅発性ジスキネジアである。
一部の実施形態では、多動性運動障害は、トゥレット症候群である。
一部の実施形態では、多動性運動障害は、ハンチントン病である。
一部の実施形態では、多動性運動障害は、チックである。
一部の実施形態では、多動性運動障害は、ハンチントン病に関連する舞踏病である。
一部の実施形態では、多動性運動障害は、運動失調、舞踏病、ジストニア、片側顔面けいれん、ハンチントン病、ミオクローヌス、レストレスレッグス症候群または振戦である。
一部の実施形態では、神経または精神疾患または障害は、自閉症スペクトラム障害(ASD)に関連する限局的かつ反復的行動である。
一部の実施形態では、神経または精神疾患または障害は、強迫性障害(OCD)を持つ部分的および非応答者(または完全に抵抗性)における強迫観念および衝動強迫である。一部の実施形態では、神経または精神疾患または障害は、強迫性障害(OCD)を持つ部分的および非応答者(または完全に抵抗性)における強迫観念および衝動強迫であり、本明細書において記述されている化合物は、補助療法として投与される。一部の実施形態では、本明細書において記述されている化合物は、抗うつ薬による処置である一次療法とともに補助療法として投与される。
一部の実施形態では、神経または精神疾患または障害は、双極性障害I型である。一部の実施形態では、本明細書において記述されている化合物は、双極性障害I型の処置のための単剤療法として投与される。一部の実施形態では、本明細書において記述されている化合物は、双極性障害I型の処置のための維持療法として投与される。一部の実施形態では、本明細書において記述されている化合物は、双極性障害I型の処置のための単剤療法維持療法として投与される。
一部の実施形態では、式(I)のVMAT2阻害化合物、または薬学的に許容されるその塩は、以下から選択される疾患または障害を処置するまたは予防するために対象に投与される:
運動失調または脊髄性筋萎縮症、例を挙げると、脊髄小脳失調症17型(SCA17)/HDL4、運動失調、脊髄性筋萎縮症、筋萎縮性側索硬化症、家族性筋萎縮性側索硬化症、先天性球脊髄性筋萎縮症、歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症、遺伝性運動ニューロン疾患、および遺伝性痙性対麻痺;
舞踏病、例を挙げると、良性遺伝性舞踏病、舞踏病、ミトコンドリア病/原因に関連する舞踏病、ウィルソン病に関連する舞踏病、妊娠舞踏病、有棘赤血球舞踏病、薬物誘発性舞踏病、片側バリズム、リウマチ性/シデナム舞踏病、および甲状腺中毒性舞踏病/甲状腺機能亢進性舞踏病;
先天性奇形、変形または異常、例を挙げると、アンジェルマン症候群、先天性神経障害、アイカルディ症候群、神経線維腫症、先天性顔面神経形成不全、メビウス症候群II、コケイン症候群、シェーグレン・ラルソン症候群、ローレンス・ムーン・バーデット・ビードル症候群、脆弱X症候群、およびプラダー・ウィリ症候群;
認知症、例を挙げると、エイズ関連認知症、アルツハイマー病、先天性神経変性、レビー小体型認知症、微小梗塞性認知症、初老期認知症、老年性認知症、および血管性認知症;
口腔、唾液腺および顎骨の疾患、例を挙げると、舌痛症/口腔灼熱症候群および顎関節障害;
ジスキネジア、例を挙げると、咽頭ジスキネジア、ジスキネジア、ジスキネジア(新生児)、ジスキネジア(食道)、レボドパ誘発性ジスキネジア、発作性運動誘発性ジスキネジア、発作性非運動誘発性ジスキネジア、および呼吸性ジスキネジア;
ジストニア、例を挙げると、眼瞼けいれん、頬舌症候群(buccoglossal syndrome)、薬物誘発性急性ジストニア、ジストニア、早期発症原発性ジストニア、遺伝性捻転ジストニア、手ジストニア/書痙、特発性非家族性ジストニア、特発性口腔顔面ジストニア/メージュ病、喉頭ジストニア、顎口腔ジストニア、および痙性斜頸/頸部ジストニア;
内分泌、栄養および代謝性疾患、例を挙げると、ウィルソン病、真性糖尿病、肥満、症候群X、およびレッシュ・ナイハン症候群;
てんかん、例を挙げると、バルティックミオクローヌスてんかん、良性家族性新生児けいれん、てんかん、先天性てんかん、ラフォラミオクローヌスてんかん、乳児重症ミオクロニーてんかん、およびけいれん;
習慣および衝動性障害、例を挙げると、むちゃ食い障害、窃盗癖、衝動制御障害、抜毛症、間欠性爆発性障害、病的賭博、および放火狂;
ハンチントン病または関連障害、例を挙げると、ハンチントン病、ハンチントン病様症候群1~3、ハンチントン舞踏病、およびX連鎖マクラウド神経有棘赤血球症候群;
気分または精神病性障害、例を挙げると、統合失調症、精神病、躁病、双極性障害、うつ病、および気分障害;
他の疾患または障害、例を挙げると、不器用(fumbling)、運動機能低下、運動機能低下(新生児)、運動障害、ラビット症候群、痙縮、上下現象、喘息、がん、先天性眼振、家族性片麻痺性片頭痛、胎動障害、および関節リウマチ;
神経症性、ストレス関連および身体表現性障害、例を挙げると、社交不安障害、パニック障害、全般性不安障害、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害、および心因性運動障害;
大脳基底核の他の変性疾患、例を挙げると、パントテン酸キナーゼ関連神経変性症、進行性核上性麻痺、多系統萎縮症、失読症、大脳基底核変性症、および神経フェリチン症;
他の錐体外路および運動障害、例を挙げると、片側バリスムス、錐体外路障害、本態性振戦、顎の痙縮(geniospasm)、過剰驚愕症、静座不能症、バリスムス/片側バリスムス、ミオクローヌス、およびむずむず脚症候群/ウィリス・エクボム症候群;
他の神経系または運動機能、例を挙げると、睡眠関連ブラキシズム、異常不随意運動障害、エイリアンリム症候群、アルツハイマー病(興奮)、ぎこちなさ、間代性片側顔面けいれん、嗅神経無形成、先天性脳神経麻痺、運動失調症候群(exercise ataxia syndrome)、家族性周期性麻痺、先天性片麻痺、微細運動遅延、微細運動技能機能不全、粗大運動遅延、多発性硬化症、先天性弛緩性麻痺、先天性ホルネル症候群、小児交互性片麻痺、運動発達遅延、脳性麻痺、アテトーゼ型脳性麻痺、姿勢保持(posturing)、偽性麻痺、精神運動亢進、動作緩慢、共同運動、無動症、ライリー・デイ症候群、およびアテトーシス;
パーキンソン病/パーキンソニズム、例を挙げると、パーキンソニズム、薬物誘発性パーキンソニズム、小字症、およびパーキンソン病;
小児期発症行動および情動障害、例を挙げると、注意欠陥多動性障害、注意欠陥障害、運動過剰症、運動過剰症(新生児)、反抗挑戦性障害、暫定的チック障害、持続性(慢性)運動または音声チック障害、常同運動障害、常同症、およびトゥレット症候群;
広汎性発達障害、例を挙げると、自閉症スペクトラム障害、レット症候群、アスペルガー症候群、広汎性発達障害NOS、および失読症;ならびに
物質乱用または依存症、例を挙げると、嗜癖障害、アルコール依存症、コカイン依存症、違法薬物乱用、メタンフェタミン乱用、メタンフェタミン中毒/依存症、メタンフェタミン使用障害、モルヒネ乱用、モルヒネ類似物質乱用、ニコチン依存症、多剤乱用、および処方薬乱用。
一部の実施形態では、処置される患者は、22q11.2欠失症候群を有することが決定されている。一部の実施形態では、患者は、その患者が22q11.2欠失症候群を有することにより精神障害を発病しやすい素因を持っている。一部の実施形態では、患者は、COMTハプロ不全を有することが決定されている。一部の実施形態では、患者は、その患者がCOMTハプロ不全を有することにより精神障害を発病しやすい素因を持っている。
別の実施形態では、本明細書において記述されているVMAT2阻害剤は、哺乳動物の体内において加水分解されて、ヒト小胞モノアミン輸送体アイソフォーム2を阻害し得る化合物となり得る。そのため、これらのVMAT2阻害剤は、最大濃度または作用持続時間等の哺乳動物における代謝物のin vivo特性を変更する際に追加の有用性を有し得る。
本明細書において記述されているVMAT2阻害剤のいずれかを特徴付けることは、本明細書において記述されている方法および当技術分野におけるものを使用して決定され得る。例えば、ドーパミン枯渇は、自発運動活性(LMA)アッセイを使用して決定され得る。別のin vivo動物モデルは、条件回避応答(CAR)試験を含み、これは、化合物の抗精神病活性を評定するための有効かつ信頼できる前臨床モデルであることが示されている。
併用療法
本開示の化合物、またはそれらの薬学的に許容される塩は、単剤療法として、または1種もしくは複数種の他の医薬作用物質と組み合わせて使用され得る。一部の実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、抗うつ薬、抗精神病薬(定型または非定型)、抗てんかん薬、抗微生物剤、抗不整脈薬、気分安定剤および胃腸薬から選択される1種または複数種の医薬作用物質と一緒に(同時にまたは順次に)投与される。一部の実施形態では、式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩は、一次処置と併せて使用される処置を指す補助療法において使用され、その目的は、一次処置を支援することである。補助療法は、典型的には、共投与療法である。補助療法の一例として、強迫性障害が処置されている場合、一次療法は例えば抗うつ薬であってよく、本明細書において記述されている化合物の共投与は補助療法とみなされるであろう。
化合物合成
詳細な化合物合成方法は本明細書で実施例において記述される。概して、出発成分は市販の化学物質であり、商業的供給源から入手され得るか、または、市販の化学物質からおよび/もしくは化学文献において記述されている化合物から出発し、当業者に公知の有機合成技術に従って作製され得る。
概して、本明細書において記述されている反応において使用される化合物は、市販の化学物質からおよび/または化学文献において記述されている化合物から出発し、当業者に公知の有機合成技術に従って作製され得る。当業者に公知の方法は、種々の参考図書およびデータベースを介して同定され得る。本開示の化合物の調製において有用な反応物の合成を詳述するまたは調製について記述している論文の参照を提供する好適な参考図書および専門書は、例えば、"Synthetic Organic Chemistry," John Wiley & Sons, Inc., New York;S. R. Sandler et al., "Organic Functional Group Preparations," 2nd Ed., Academic Press, New York, 1983;H. O. House, "Modern Synthetic Reactions", 2nd Ed., W. A. Benjamin, Inc. Menlo Park, Calif. 1972;T. L. Gilchrist, "Heterocyclic Chemistry", 2nd Ed., John Wiley & Sons, New York, 1992;J. March, "Advanced Organic Chemistry: Reactions, Mechanisms and Structure," 4th Ed., Wiley-Interscience, New York, 1992を含む。
具体的かつ類似の反応物は、ほとんどの公立および大学図書館において利用可能である米国化学会の化学情報検索サービス機関によって準備された公知の化学物質の索引を介して、およびオンラインデータベース(さらなる詳細については、米国化学会、Washington,D.C.に連絡を取るとよい)を介して、同定されてもよい。公知であるがカタログで市販されていない化学物質は、受託化学合成ハウスによって公知の方法に従って調製され得、標準的な化学物質供給ハウス(例えば、上記で挙げたもの)の多くが受託合成サービスを提供している。
用語「還元剤」は、ケトン含有反応物化合物をアルコール生成化合物に変換するまたはエステル含有反応物化合物をアルコール生成化合物に変換する等、不飽和炭素(例えば、カルボニル部分の炭素)等の反応物化合物の求電子位置に水素化物を与える化合物を指す。還元剤は水素化物還元剤であることができる。水素化物還元剤例は、ジボラン、ボラン(例えばボランテトラヒドロフラン錯体)、9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナン、水素化アルミニウムリチウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、水素化ジイソブチル-tert-ブトキシアルミニウムリチウム、水素化トリ-tert-ブトキシアルミニウムリチウム、水素化トリス[(3-エチル-3-ペンチル)オキシ]アルミノリチウム、二水素化ビス(2-メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウム、水素化アルミニウムナトリウム、水素化ホウ素カルシウム、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素マグネシウム、水素化ホウ素カリウム、水素化ホウ素テトラブチルアンモニウム、水素化ホウ素テトラエチルアンモニウム、水素化ホウ素テトラメチルアンモニウム、水素化ホウ素ビス(トリフェニルホスフィン)銅(I)、水素化9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナンリチウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、水素化トリ-sec-ブチルホウ素カリウム、水素化トリ-sec-ブチルホウ素ナトリウム、水素化トリシアミルホウ素カリウム、水素化トリエチルホウ素リチウム、水素化トリエチルホウ素カリウム、水素化トリエチルホウ素ナトリウム、水素化トリフェニルホウ素カリウム、水素化ジメチルアミノホウ素リチウム、水素化ピロリジノホウ素リチウム、水素化シアノホウ素ナトリウム、水素化トリメトキシホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム等を含むがこれらに限定されない。
用語「ハロゲン化剤」は、アルコール反応物化合物をハロゲン化アルキル生成化合物に変換する等、反応物化合物にハロゲン原子を与える化合物を指す。ハロゲン化剤の例は、塩化チオニル、塩化オキサリル、オキシ塩化リン、五塩化リン、三塩化リン、塩化メタンスルホニルおよびNaI、p-トルエンスルホニルクロリドおよびNaI、三臭化リン、トリフェニルホスフィンジブロミド、五臭化リン、または臭化チオニル等を含むがこれらに限定されない。
用語「塩基」は、酸塩基反応において電子対ドナーである化合物を指す。
塩基は、無機塩基であっても有機塩基であってもよい。
用語「有機塩基」は、少なくとも1つのC-H結合を含む塩基(例えばアミン塩基)を指す。一部の実施形態では、アミン塩基は、第一級、第二級または第三級アミンであることができる。
用語「無機塩基」は、少なくとも1つのC-H結合を含まず、少なくとも1つのアルカリ金属またはアルカリ土類金属を含む、塩基を指す。
用語「酸」は、酸塩基反応において電子対アクセプターである化合物を指す。
酸は、無機酸であっても有機酸であってもよい。
用語「無機酸」は、炭素結合を含まない酸を指す。無機酸は、強酸であっても弱酸であってもよい。
用語「有機酸」は、少なくとも1つのC-H結合、C-F結合またはC-C結合を含む酸を指す。
ある特定の略語
本明細書は多数の略語を含み、それらの定義を以下の表に収載する。
Figure 2024511053000055
以下の実施例は、本開示の実施形態を実証するために含まれる。しかしながら、当業者ならば、本開示に照らして、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、開示されている具体的な実施形態において多くの変更が為され得、類似のまたは同様の結果を依然として取得し得ることが分かるであろう。
分析用HPLC分析は、UV検出器(Dionex(商標)UVD 170u UV/VIS検出器)、Coronaアレイ検出器(Thermo(商標)Veo(商標)RS)および質量分析計(Dionex MSQ Plus(商標))を用いるLC-MSシステムで実施した。逆相分取HPLC精製は、0.05%TFAを含有するACN/水勾配を使用し、1.1mL/分および50℃で実行される、Phenomenex製の液体クロマトグラフィー-質量分析(LCMS)システムC18キネティクス5μ 100A 150×21.2mmカラムで実施した。超臨界流体クロマトグラフィー精製(SFC)は、UV検出器(Waters(商標)2998 Photodiode Array Detector(商標))および質量分析計(Waters(商標)Acquity QDa Detector(商標))を備えたWaters(商標)Prep 100q(商標)システムを使用して実施した。Waters(商標)Viridis(商標)BEH 2-エチルピリジン130Å 5μm、30mm×100mmカラムをCOおよびMeOH中0.3%NHOH勾配で使用し、100mL/分、40℃および105bar背圧調整器で実行した。すべての最終化合物を分析用HPLC-MSによって分析し、ピークを、UV220、212、270および254nmで、質量分析計によっておよび荷電エアロゾル検出器を介して純度についてモニターした。Hは、ジメチルスルホキシド-d(DMSO-d)等の適切なNMR溶媒中、ブロードバンドNMRプローブを備えたBruker 400MHz分光計でまたは5mmのQNPプローブを備えたBruker 500MHz分光計でZ勾配を用いて記録した。H化学シグナルはパーツ・パー・ミリオン(ppm)で記され、残留溶媒シグナルは参照として使用される。化学シフトはppm(δ)で表現され、カップリング定数(J)はヘルツ(Hz)で報告される。反応は、別段の記載がない限り、乾燥窒素雰囲気下で実施した。
I.式(I)の化合物の調製のための一般合成スキームを図6に示し、スキーム中、Xは、ハロ(例えば、I、ClまたはBr)、OS(O)ORまたはOS(O)であり、ここで、Rは、C~Cアルキル、ハロC~Cアルキルまたはフェニルであり、前記フェニルは、非置換であるかまたは1つもしくは複数のハロ、ニトロ、C~Cアルキル、ハロC~Cアルキル、C~CアルコキシもしくはハロC~Cアルコキシで置換されている。代替として、市販のHO-Rをハロゲン化剤と反応させることにより、R-X[式中、Xは、I、ClまたはBrである]を調製することができる。
図6によれば、本明細書で記述される通りの一般式(I)の化合物は、化合物1-Aからいくつかのステップで合成され得る。1つの事例では、一般式(I)の化合物の形成のためのシーケンスは、必要に応じて酸およびNaI等の添加物の存在下、溶媒またはi-PrOH/水等の溶媒混合物中、化合物1-Aと3-[(ジメチルアミノ)メチル]-5,5-ジメチルヘキサン-2-オンとの縮合を含み、化合物1-Bを得る。水素化アルミニウムナトリウム、水素化ホウ素カルシウム、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素マグネシウム、水素化ホウ素カリウム、水素化ホウ素テトラブチルアンモニウム、水素化ホウ素テトラエチルアンモニウム、水素化ホウ素テトラメチルアンモニウム、水素化ホウ素ビス(トリフェニルホスフィン)銅(I)、水素化9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナンリチウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、水素化トリ-sec-ブチルホウ素リチウム、水素化トリ-sec-ブチルホウ素カリウム、水素化トリ-sec-ブチルホウ素ナトリウム、水素化トリシアミルホウ素カリウム、水素化トリエチルホウ素リチウム、水素化トリエチルホウ素カリウム、水素化トリエチルホウ素ナトリウム、水素化トリフェニルホウ素カリウム、水素化ジメチルアミノホウ素リチウム、水素化ピロリジンホウ素リチウム、水素化シアノホウ素ナトリウム、水素化トリメトキシホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム等の還元剤の存在下、溶媒またはメタノール、MTBE等の溶媒混合物中、必要に応じて酢酸等の添加物の存在下での化合物1-Bの還元により、化合物1-Cを得る。化合物1-Dの調製は、水素化分解または加溶媒分解によって、例えば、化合物1-Cを酸により、メタノール等の溶媒中で処理して、遂行され得る。最後に、化合物1-Dを、R-X[式中、Xは、I、Br、Cl、トリフレート等の脱離基である]またはエポキシドにより、塩基の存在下、DMF、アセトン等の溶媒中で処理して、一般式(I)の化合物を得ることができる。
(実施例1A)
(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2R,3R,11bR))の調製、図7を参照。
Figure 2024511053000056
ステップ1:9-(ベンジルオキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物1-B)の合成。
水(63mL)中の6-(ベンジルオキシ)-7-メトキシ-3,4-ジヒドロイソキノリン(化合物1-A、25g、93.5mmol、1.2当量)の懸濁液を調製し、0℃に冷却した。次いで、HCl水溶液(6.7mL、12.1N、1.05当量)、続いて、ヨウ化ナトリウム(5.83g、38.9mmol、0.5当量)を添加し、得られた混合物を室温に加温した。最後に、i-PrOH(22mL)中の3-[(ジメチルアミノ)メチル]-5,5-ジメチルヘキサン-2-オン(14.4g、77.9mmol、1.0当量)の溶液を添加し、反応混合物を45℃で3日間にわたって激しく撹拌した。得られた懸濁液を冷却し、沈殿物を収集し、濾液をDCM中に抽出した。収集された沈殿物をDCMに溶解し、合わせた有機層に添加し、MgSOで乾燥させ、濾過して固体を除去し、真空で濃縮した。DCMを使用してシリカゲルカラム(220g×2、120g×1)にロードし、ヘキサン中漸増勾配のEtOAc(20分間かけて0~40%)で実行して、9-(ベンジルオキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物1-B、22.6g、55.5mmol、71%)を得た。
ステップ2:9-(ベンジルオキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物1-C)の合成。
MTBE:MeOH(4:1、113mL)および酢酸(3.2mL、55.5mmol、1.0当量)中の9-(ベンジルオキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物1-B、22.6g、55.5mmol、1.0当量)の溶液に、固体水素化ホウ素ナトリウム(2.3g、61.0mmol、1.1当量)を小分けにして慎重に添加した。反応進行をLC/MSによって1時間ごとにモニターした。その後、4:1 MTBE:MeOH(56mL)、0.5当量の酢酸および追加で2.0当量の水素化ホウ素ナトリウムを撹拌混合物に添加した。室温で終夜撹拌した後、1N NaOH(180mL)を添加し、得られた混合物を50℃に3時間にわたって加熱した。混合物を室温に冷却し、1時間にわたって静置させた。得られた沈殿物を減圧濾過によって収集し、pH<10になるまで過剰な水(約600mL)ですすぎ、最後にMTBEで洗浄した。濾過ケーキを乾燥させて、9-(ベンジルオキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物1-C、18.7g、42.1mmol、76%)を得た。
ステップ3:(2R,3R,11bR)-9-(ベンジルオキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(表Aにおいて化合物4-60とも称される化合物1-C(2R,3R,11bR))の合成。
MeOH(150mL)中の9-(ベンジルオキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物1-C、18.7g、42.1mmol、1.0当量)の懸濁液に、(2S,3S)-2,3-ビス(4-メチルベンゾイルオキシ)ブタン二酸(DPTTA、17.9g、46.3mmol、1.1当量)を小分けにして添加した。固体を溶解するために追加のMeOH(100mL)および熱(65℃)が必要とされた。得られた溶液を60℃に冷却し、先に調製した化合物1-C(2R,3R,11bR)・(DPTTA)(138mg、例えば実施例1Bを参照)の種結晶を入れ、60℃で30分間にわたって撹拌した。次いで、混合物を4℃/時の速度で室温に冷却し、次いで、室温で終夜撹拌した。得られた沈殿物を減圧濾過によって収集し、乾燥させて、化合物1-C(2R,3R,11bR)(DPTTA)(14.7g、18.5mmol、44%)を白色固体として得た。単一のジアステレオマーとして100%eeの光学純度がキラル超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)分析によって決定された。キラル純度分析は、UV検出器(Waters(商標)Acquity UPC2 PDA Detector(商標))および質量分析計(Waters(商標)Acquity QDa Detector(商標))を備えたWaters(商標)Ultra-Performance Convergence Chromatography(UPC2)(商標)超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)システムを使用して実施した。Chiral Technologies Inc(商標)ChiralPak(商標)IC/SFC 1.6μm、2.1mm×50mmカラムを、85%のCOおよび15%のMeOH中0.5%DMEAのアイソクラティック勾配で、1.5mL/分、55℃および1500psi背圧調整器にて使用した。285nmの抽出された波長を%ee定量および分析に使用した。
キラル塩対をDCMに懸濁し、水を添加した。混合物をpH約10になるまで飽和NHOH水溶液で塩基性化した。混合物をDCMで3回抽出した。有機抽出物をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、(2R,3R,11bR)-9-(ベンジルオキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物1-C(2R,3R,11bR)、7.41g、18.1mmol、43%)を得た。
ステップ4:(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2R,3R,11bR))の合成。
0℃に冷却したMeOH(68mL)中の(2R,3R,11bR)-9-(ベンジルオキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物1-C(2R,3R,11bR)、6.9g、16.8mmol、1.0当量)の溶液に、37%HCl水溶液(34mL)を30分間かけて滴下添加した。得られた混合物を0℃で30分間にわたって撹拌し、室温に加温し、30分間にわたって撹拌し、最後に80℃で終夜撹拌した。混合物を2Lのフラスコに移し、水(60mL)およびDCM(100mL)で希釈し、0℃に冷却した。次いで、飽和NaHCO水溶液を約8のpHに到達するまで滴下添加し、撹拌を援助するために必要に応じて追加のDCMを添加した。得られた沈殿物を減圧濾過によって収集し、水およびMTBEですすぎ、乾燥させ、取っておいた。濾液を5:1 DCM:i-PrOHで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過して固体を除去し、真空で濃縮した。得られた固体を濾過ケーキと合わせて、(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2R,3R,11bR)、5.5g、17.2mmol)をほぼ定量的収率で得た。
(実施例1B)
(2R,3R,11bR)-9-(ベンジルオキシ)-10-メトキシ-3-ネオペンチル-1,3,4,6,7,11b-ヘキサヒドロ-2H-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オールおよび(2S,3S)-2,3-ビス(4-メチルベンゾイルオキシ)ブタン二酸の塩(化合物1-C(2R,3R,11bR)(DPTTA))の調製、図8を参照。
Figure 2024511053000057
MeOH(7mL)中の9-(ベンジルオキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物1-C、506mg、1.24mmol、1.0当量)の懸濁液に、(2S,3S)-2,3-ビス(4-メチルベンゾイルオキシ)ブタン二酸(DPTTA、494mg、1.24mmol、1.0当量)を小分けにして添加した。得られた混合物を撹拌しながら還流状態まで加熱して、透明溶液を実現した。混合物を撹拌せずに室温に冷却し、室温で16時間静置させておいた。得られた沈殿物を減圧濾過によって収集し、メタノール(1mL)ですすぎ、乾燥させて、化合物1-C・(2R,3R,11bR)(DPTTA)(365mg、37%)を白色固体として得た。90%eeの光学純度がキラルSFC分析によって決定された。キラル純度分析は、UV検出器(Waters(商標)Acquity UPC2 PDA Detector(商標))および質量分析計(Waters(商標)Acquity QDa Detector(商標))を備えたWaters(商標)Ultra-Performance Convergence Chromatography(UPC2)(商標)超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)システムを使用して実施した。Chiral Technologies Inc(商標)ChiralPak(商標)IC/SFC 1.6μm、2.1mm×50mmカラムを、85%のCOおよび15%のMeOH中0.5%DMEAのアイソクラティック勾配で、1.5mL/分、55℃および1500psi背圧調整器にて使用した。285nmの抽出された波長を%ee定量および分析に使用した。20mgの固体の試料をさらなる再結晶のために取っておき、母液および残りの白色固体を再度合わせ、真空で濃縮した。この混合物をMeOH(5mL)に懸濁し、還流状態まで加熱して、透明溶液を実現した。撹拌を中止し、混合物を60℃に冷却し、2mgの先の90%ee化合物1-C・(2R,3R,11bR)(DPTTA)固体の種結晶を入れた。混合物を60℃で1時間にわたって静置させ、次いで、温度を室温になるまで毎時5℃だけ低減させ、次いで、16時間にわたって静置させておいた。得られた沈殿物を減圧濾過によって収集し、メタノール(1mL)ですすぎ、乾燥させて、化合物1-C・(2R,3R,11bR)(DPTTA)(200mg、20%)を得た。単一のジアステレオマーとして100%eeの光学純度がキラルSFC分析によって決定された。
(実施例2)
(3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物2-B(3R,11bR))および(3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物2-B(3S,11bS))の調製、図9を参照。
ステップ1:3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物2-B)の合成。
EtOH(66mL)中の7-メトキシ-3,4-ジヒドロイソキノリン-6-オール(化合物2-A、7.2g、40.7mmol、1.2当量)の溶液に、[2-(2,2-ジメチルプロピル)-3-オキソブチル]トリメチルアザニウムヨージド(11.1g、33.9mmol、1.0当量)を添加し、得られた混合物を3日間にわたって撹拌還流した。混合物を冷却し、NaHCO水溶液で希釈し、DCMで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。粗材料をセライトに乾式ロードし、ヘキサン中漸増勾配のEtOAc(20分間かけて0~60%)を用いるシリカゲルカラム(220g)でクロマトグラフにかけた。共溶離不純物を理由に、材料をセライトに乾式ロードし、ヘキサン中より浅い勾配のEtOAc(20分間かけて0~45%)を使用するシリカゲルカラム(80g)で再度クロマトグラフにかけて、3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物2-B、4.2g、13.3mmol、39%)をラセミジアステレオマーの7:1混合物として得た。
ステップ2:(3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物2-B(3R,11bR))および(3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物2-B(3S,11bS))の単離。
3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物2-B)鏡像異性体の分離は、最小体積のMeOH中の溶液を調製し、分取キラルSFCに供することによって実現した。キラル化合物分離は、UV検出器およびAdvion(商標)質量分析計を備えたPic Solution(商標)SFC-PICLAB-Prep 200(商標)超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)システムを使用して実施した。Chiral Technologies Inc(商標)ChiralPak(商標)IG/SFC 5μm、20mm×250mmカラムを、80%のCOおよび20%のMeOH中0.5%DMEAのアイソクラティック勾配で、150mL/分、55℃および100bar背圧調整器にて使用した。精製後、1.6gずつの(3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物2-B(3R,11bR))(99%ee)および(3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物2-B(3S,11bS))(100%ee)が単離された。
好適な結晶は、アセトン中の化合物2-B(3S,11bS)の溶液の低速蒸発によって発生した。化合物2-B(3S,11bS)の小さい分子の結晶構造を取得することによって、絶対立体化学を確認した。
化合物2-B(3S,11bS)の単結晶X線構造。
(3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物2-B(3S,11bS))の単結晶構造を決定した。配置割り当てが正確である場合、絶対配置パラメーター(フラックパラメーター)はゼロ付近であり、配置が誤っている場合、+1付近である。このデータセットについて、図1Aに示す割り当てのフラックパラメーターは0.06(3)である。結晶学的情報を表1に示す。
Figure 2024511053000058
(実施例3)
(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2R,3R,11bR))の代替調製および(2S,3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2S,3S,11bS))の調製、図10を参照。
Figure 2024511053000059
(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2R,3R,11bR))の合成。
MeOH(5mL)中の(3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物2-B(3R,11bR)、733mg、2.31mmol、1.0当量)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(131mg、3.46mmol、1.5当量)を添加した。得られた混合物を室温で16時間にわたって撹拌し、この時点で追加の水素化ホウ素ナトリウムを添加した(44mg、1.16mmol、0.5当量)。混合物を追加で3時間室温で撹拌した。過剰な試薬を水でクエンチし、得られた混合物を5:1 DCM:i-PrOHで3回抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過して固体を除去し、真空で濃縮した。結果として生じた固体をMTBE(5.9mL)およびMeOH(1.5mL)に懸濁し、得られた混合物を撹拌しながら50℃に1時間にわたって加熱した。懸濁液を室温に冷却し、固体を濾過によって収集した。濾過ケーキをMTBE(2.2mL)ですすぎ、固体を収集して、(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2R,3R,11bR)、567mg、1.77mmol、35:1 dr、77%)を得た。
化合物1-D(2R,3R,11bR)の単結晶X線構造。
CrystalBreederシステムを使用して、化合物1-D(2R,3R,11bR)の結晶を成長させた。0.25mLのDMF(約20mg/mL)中およそ5mgの化合物1-D(2R,3R,11bR)を5℃から80℃までの低速熱サイクルに数回かけた。複数のバイアルを利用した。熱サイクリング後、バイアルの側面に大きい針状晶が形成された。溶媒をデカントし、結晶を分析した。単結晶X線構造決定のために好適な結晶を選択した。ACNを使用する同様の調製も結晶を提供したが、DMFから成長させた結晶は、さらなる分析により好適な、より良好な結晶を提供した。
化合物1-D(2R,3R,11bR)の結晶構造を解析した。構造は、無水かつ非溶媒和であると決定され、C2、C3およびC11bにおける3つのキラル中心は、いずれもR配置を有すると決定された。結晶構造の非対称単位については図1Bを参照されたい。化合物1-D(2R,3R,11bR)についての結晶データ、単位系および空間群を、表2に示す。化合物1-D(2R,3R,11bR)についてのデータ収集および精密化パラメーターを、表3に示す。
Figure 2024511053000060
Figure 2024511053000061
(2S,3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2S,3S,11bS))の合成。
(2S,3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2S,3S,11bS))は、出発材料として(3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物2-B(3S,11bS))および還元剤として水素化ホウ素ナトリウムを使用し、化合物1-D(2R,3R,11bR)を調製するのに類似の方式で作製した。
(実施例4)
(2S,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2S,3R,11bR))および(2R,3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2R,3S,11bS))の調製、図11を参照。
Figure 2024511053000062
(2S,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2S,3R,11bR))の合成。
THF(0.75mL)中の(3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物2-B(3R,11bR)、48mg、0.15mmol、1.0当量)の溶液を、0℃に冷却した。次いで、水素化トリ-sec-ブチルホウ素リチウムの溶液(1M THF、0.30mL、0.30mmol、2.0当量)を滴下添加した。得られた混合物を0℃で30分間にわたって撹拌し、室温に加温し、3時間にわたって撹拌した。混合物を真空で濃縮し、水で希釈し、DCMで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過して固体を除去し、真空で濃縮した。シリカゲルカラム(4g)にDCMを使用してロードし、ヘキサン中漸増勾配のEtOAc(30分間かけて0~60%)で実行した。画分を純粋な生成物(化合物1-D(2S,3R,11bR)、16mg)および副ジアステレオマーを持つ生成物(28mg、化合物1-D(2S,3R,11bR):化合物1-D(2R,3R,11bR)間で10:1のジアステレオマー比)の間で分割した。一緒にして、(2S,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオールが、合わせて91%の収率(化合物1-D(2S,3R,11bR)、44mg)で単離された。
(2R,3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2R,3S,11bS))の合成。
(2R,3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2R,3S,11bS))は、出発材料として(3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物2-B(3S,11bS))および還元剤として水素化トリ-sec-ブチルホウ素リチウムを使用し、化合物1-D(2S,3R,11bR)を調製するのに類似の方式で作製した。
(実施例5A)
(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-1)の調製、図12を参照。
Figure 2024511053000063
アセトン(6.3mL)中の(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2R,3R,11bR)、0.20g、0.63mmol、1.0当量)の溶液に、炭酸セシウム(0.61g、1.9mmol、3.0当量)を添加し、得られた混合物を室温で10分間にわたって撹拌した。次いで、2,2,2-トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(0.19g、0.82mmol、1.3当量)を添加し、混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を水で希釈し、5:1 DCM:i-PrOHで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過して固体を除去し、真空で濃縮した。シリカゲルカラム(40g)にDCMを使用してロードし、ヘキサン中漸増勾配のEtOAc(25分間かけて0~50%)で実行して、(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-1、0.19g、0.47mmol、75%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ (ppm) 6.81 (s, 1H), 6.79 (s, 1H), 4.63 (q, J = 8.9 Hz, 2H), 4.56 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.13 - 3.00 (m, 2H), 2.99 - 2.83 (m, 3H), 2.57 - 2.44 (m, 2H), 2.32 - 2.26 (m, 1H), 1.94 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 1.70 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 1.48 - 1.40 (m, 1H), 1.27 (q, J = 11.5 Hz, 1H), 0.91 (s, 9H), 0.81 (dd, J = 14.0, 7.6 Hz, 1H).
(実施例5B)
(2R,3R,11bR)-9-シクロプロポキシ-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-27)の調製。
Figure 2024511053000064
DMF(40mL)中の(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2R,3R,11bR)、0.80g、2.50mmol、1.0当量)の溶液に、炭酸セシウム(2.44g、7.50mmol、3.0当量)を50℃で添加した。DMF(3mL)中のシクロプロピルトリフルオロメタンスルホネート(0.60g、3.13mmol、1.25当量)の溶液を、6時間かけてシリンジポンプを介して添加した。得られた混合物を、追加で10時間50℃で撹拌した。混合物を水で希釈し、EtOAcで3回抽出した。合わせた有機抽出物を水で5回洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。シリカゲルカラム(24g)にDCMを使用してロードし、ヘキサン中漸増勾配のEtOAc(25分間かけて0~100%)で実行して、不純な(2R,3R,11bR)-9-シクロプロポキシ-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-27、0.83g、2.31mmol)をオフホワイトの固体として得た。微量不純物を除去するために、粗化合物4-27(0.83g、2.31mmol、1.0当量)を無水THF(14mL)に、窒素雰囲気下、0℃で撹拌しながら溶解した。THF中水素化アルミニウムリチウムの2M溶液(2.3mL、4.62mmol、2.0当量)を10分間かけて滴下添加した。温度を60℃に上昇させ、16時間にわたって撹拌した。混合物を0℃に冷却し、次いで、硫酸ナトリウム十二水和物(0.65g、2.02mmol、0.9当量)を10分間の間に添加し、次いで、20分間撹拌させた。混合物をセライトで濾過し、濾過ケーキを、アセトン、MeOHおよびDCMですすいだ。濾液を真空で濃縮し、次いで、1:1 DCM/EtOAcに再溶解し、1M NaOH水溶液で3回洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。粗材料を3つのクロマトグラフ分離:DCMを使用してロードされ、ヘキサン中漸増勾配のEtOAc(25分間かけて0~75%)で実行されるシリカゲルカラム(12g)、ヘキサン中漸増勾配のEtOAc(25分間かけて0~75%)で実行される塩基性アルミナカラム(24g)、およびDMSOを使用してロードされ、水中漸増勾配のMeCN(20分間かけて10~70%)で実行される逆相C18カラム(30g)に提出して、(2R,3R,11bR)-9-シクロプロポキシ-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-27、0.40g、1.11mmol、2ステップにわたって44%)を白色固体として得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ (ppm) 6.89 (s, 1H), 6.71 (s, 1H), 4.55 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 3.75 (tt, J = 6.0, 3.0 Hz, 1H), 3.69 (s, 3H), 3.11 - 3.04 (m, 1H), 3.00 (br d, J = 11.2 Hz, 1H), 2.94 (dd, J = 11.8, 4.4 Hz, 1H), 2.92 - 2.86 (m, 2H), 2.55 (dd, J = 14.3, 3.8 Hz, 1H), 2.48 - 2.42 (m, 1H), 2.33 - 2.25 (m, 1H), 1.92 (t, J = 11.5 Hz, 1H), 1.69 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 1.48 - 1.39 (m, 1H), 1.25 (q, J = 11.5 Hz, 1H), 0.90 (s, 9H), 0.80 (dd, J = 13.8, 7.5 Hz, 1H), 0.75 - 0.70 (m, 2H), 0.64 - 0.60 (m, 2H).
(実施例5C)
(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-30)の調製。
Figure 2024511053000065
DMF(6mL)中の(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2R,3R,11bR)、0.20g、0.63mmol、1.0当量)の溶液に、炭酸セシウム(0.61g、1.88mmol、3.0当量)を添加し、得られた混合物を室温で10分間にわたって撹拌した。次いで、3-ブロモオキセタン(0.12mL、1.56mmol、2.5当量)を添加し、混合物を60℃で6時間にわたって撹拌した。混合物を室温に冷却し、水で希釈し、EtOAcで3回抽出した。合わせた有機抽出物を水で5回洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。粗材料を2つのクロマトグラフ分離:DCMを使用してロードされ、ヘキサン中漸増勾配のEtOAc(30分間かけて0~100%)で実行されるシリカゲルカラム(4g)、およびDMSOを使用してロードされ、水中漸増勾配のMeCN(25分間かけて10~100%)で実行される逆相C18カラム(16g)に提出して、(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-30、0.15g、0.41mmol、65%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ (ppm) 6.77 (s, 1H), 6.31 (s, 1H), 5.15 (quin, J = 5.5 Hz, 1H), 4.88 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 4.57 - 4.51 (m, 3H), 3.75 (s, 3H), 3.12 - 3.04 (m, 1H), 3.04 - 2.91 (m, 2H), 2.90 - 2.79 (m, 2H), 2.46 - 2.42 (m, 1H), 2.31 - 2.23 (m, 1H), 1.92 (br t, J = 11.3 Hz, 1H), 1.70 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 1.47 - 1.38 (m, 1H), 1.25 (q, J = 1.0 Hz, 1H), 0.90 (s, 9H), 0.81 (dd, J = 13.8, 7.5 Hz, 1H).
(実施例5D)
(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-[(2S)-3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシプロポキシ]-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-50)の調製。
Figure 2024511053000066
DMF(6mL)中の(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2R,3R,11bR)、0.20g、0.63mmol、1.0当量)の溶液に、炭酸セシウム(0.61g、1.88mmol、3.0当量)を添加し、得られた混合物を室温で10分間にわたって撹拌した。次いで、(2S)-2-(トリフルオロメチル)オキシラン(72μL、0.94mmol、1.5当量)を添加し、混合物を室温で6時間にわたって撹拌した。追加分の(2S)-2-(トリフルオロメチル)オキシラン(24μL、0.31mmol、0.5当量)を添加し、混合物を追加で1時間にわたって室温で撹拌した。混合物を水で希釈し、EtOAcで3回抽出した。合わせた有機抽出物を水で5回洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。粗材料を2つのクロマトグラフ分離:DCMを使用してロードされ、ヘキサン中漸増勾配のEtOAc(20分間かけて0~65%)で実行されるシリカゲルカラム(12g)、およびDMSOを使用してロードされ、水中漸増勾配のMeCN(25分間かけて10~40%、次いで15分間かけて40%~90%)で実行される逆相C18カラム(16g)に提出して、(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-[(2S)-3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシプロポキシ]-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-50、0.13g、0.31mmol、50%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ (ppm) 6.76 (s, 1H), 6.72 (s, 1H), 6.60 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 4.55 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 4.41 - 4.30 (m, 1H), 4.12 (dd, J = 10.5, 4.0 Hz, 1H), 3.98 (dd, J = 10.3, 6.7 Hz, 1H), 3.74 (s, 3H), 3.12 - 2.83 (m, 5H), 2.59 - 2.54 (m, 1H), 2.46 - 2.43 (m, 1H), 2.32 - 2.23 (m, 1H), 1.93 (br t, J = 11.2 Hz, 1H), 1.70 (bd, J = 14.1 Hz, 1H), 1.48 - 1.38 (m, 1H), 1.26 (q, J = 11.5 Hz, 1H), 0.91 (s, 9H), 0.81 (br dd, J = 13.8, 7.5 Hz, 1H).
(実施例5E)
(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-[(3R)-オキソラン-3-イルオキシ]-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-53)の調製。
Figure 2024511053000067
DMF(3mL)中の(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2R,3R,11bR)、0.30g、0.94mmol、1.0当量)の溶液に、炭酸セシウム(0.92g、2.82mmol、3.0当量)を添加し、得られた混合物を室温で10分間にわたって撹拌した。次いで、(3S)-3-ヨードオキソラン(0.15mL、1.41mmol、1.5当量)を添加し、混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を水で希釈し、EtOAcで3回抽出した。合わせた有機抽出物を水で5回洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。粗材料を4つのクロマトグラフ分離:DCM中漸増勾配のMeOH(10分間かけて0~5%、次いで10分間にわたって100%)で実行される乾式ロードされた(セライト)塩基性アルミナカラム(24g)、ヘキサン中漸増勾配のEtOAc(20分間かけて0~100%)で実行される乾式ロードされた(セライト)シリカカラム(4g)、DMSOでロードされ、水中漸増勾配のMeCN(20分間かけて10~50%)で実行される逆相C18カラム(30g)、およびヘキサン中漸増勾配のEtOAc(20分間かけて0~100%)で実行される乾式ロードされた(セライト)シリカカラム(4g)に提出して、(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-[(3R)-オキソラン-3-イルオキシ]-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-53、0.14g、0.35mmol、38%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ (ppm) 6.74 (s, 1H), 6.62 (s, 1H), 4.95 - 4.89 (m, 1H), 4.55 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 3.86 - 3.73 (m, 4H), 3.72 (s, 3H), 3.13 - 3.04 (m, 1H), 3.01 (br d, J = 11.5 Hz, 1H), 2.95 (dd, J = 11.7, 4.2 Hz, 1H), 2.92 - 2.82 (m, 2H), 2.58 - 2.53 (m, 1H), 2.49 - 2.44 (m, 1H), 2.32 - 2.24 (m, 1H), 2.19 - 2.08 (m, 1H), 1.99 - 1.88 (m, 2H), 1.70 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 1.48 - 1.39 (m, 1H), 1.26 (q, J = 11.4 Hz, 1H), 0.91 (s, 9H), 0.81 (dd, J = 13.9, 7.4 Hz, 1H).
(実施例5F)
(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[(2R)-2-ヒドロキシプロポキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-55)の調製、図12を参照。
Figure 2024511053000068
DMF(28mL)中の(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2,9-ジオール(化合物1-D(2R,3R,11bR)、1.00g、3.13mmol、1.0当量)の溶液に、炭酸セシウム(3.06g、9.39mmol、3.0当量)を添加し、得られた混合物を室温で10分間にわたって撹拌した。次いで、(R)-2-メチルオキシラン(0.31mL、6.26mmol、2当量)を添加し、混合物を80℃で16時間にわたって撹拌した。追加分の(R)-2-メチルオキシラン(0.16mL、3.13mmol、1当量)を添加し、混合物を追加で4時間にわたって80℃で撹拌した。3回目の追加の(R)-2-メチルオキシラン(39μL、0.78mmol、0.25当量)を添加し、混合物を追加で3時間にわたって80℃で撹拌した。混合物を室温に冷却し、水で希釈し、5:1 DCM:i-PrOHで3回抽出した。合わせた有機抽出物を水で5回洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。シリカゲルカラム(24g)にDCMを使用してロードし、ヘキサン中漸増勾配のEtOAc(20分間かけて0~100%)で実行して、不純な(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[(2R)-2-ヒドロキシプロポキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-55、0.95g)をオフホワイトの固体として得た。粗白色固体を1:1 ヘキサン/EtOAcから再結晶させて、粗製物4-55(0.70g)をオフホワイトの固体として得た。逆相C18カラム(100g)にDMSOを使用してロードし、水中漸増勾配のMeCN(25分間かけて10~70%)で実行して、(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[(2R)-2-ヒドロキシプロポキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-55、0.59g、1.55mmol、50%)を白色固体として得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ (ppm) 6.71 (s, 1H), 6.63 (s, 1H), 4.77 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 4.54 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 3.96 - 3.87 (m, 1H), 3.77 (dd, J = 9.3, 6.3 Hz, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.68 (dd, J = 9.5, 5.5 Hz, 1H), 3.11 - 3.05 (m, 1H), 2.99 (br d, J = 11.0 Hz, 1H), 2.94 (dd, J = 11.8, 4.1 Hz, 1H), 2.90 - 2.83 (m, 2H), 2.55 - 2.51 (m, 1H), 2.47 - 2.42 (m, 1H), 2.30 - 2.24 (m, 1H), 1.91 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 1.69 (d, J = 12.6 Hz, 1H), 1.47 - 1.40 (m, 1H), 1.25 (q, J = 11.5 Hz, 1H), 1.13 (d, J = 6.0 Hz, 3H), 0.90 (s, 9H), 0.80 (dd, J = 13.7, 7.7 Hz, 1H).
表10Aおよび表10B中の化合物を合成するために使用される代表的な試薬(すなわち、R-X)は、表8に示されるものを含む。
Figure 2024511053000069
表10Aおよび表10Bに示される化合物を合成するために使用される代表的なエポキシド試薬は、表9に示されるものを含む。
Figure 2024511053000070
以下に示す表10Aおよび表10Bは、化合物4-1、化合物4-27、化合物4-30、化合物4-50、化合物4-55、および上記の実施例において記述されている手順と類似的に作製された他の代表的な化合物について観測された(Obs)イオンm/z比を提供する。多くの事例において、表8に示される硫酸ジアルキル、臭化アルキル、塩化アルキルまたはヨウ化アルキルを、トリフレートの代わりに使用した。他の事例において、表9に示されるエポキシドを、トリフレートの代わりに使用した。同じく高頻度で、最終化合物を分取HPLCによる精製に直接提出した。
Figure 2024511053000071
Figure 2024511053000072
Figure 2024511053000073
Figure 2024511053000074
Figure 2024511053000075
Figure 2024511053000076
Figure 2024511053000077
Figure 2024511053000078
Figure 2024511053000079
Figure 2024511053000080
Figure 2024511053000081
Figure 2024511053000082
本明細書で開示される方法に従って調製された化合物4-1についての代表的な物理的特性の概要を表11および表12に提供し、本明細書で開示される方法に従って調製された化合物4-15についての代表的な物理的特性の概要を表13および表14に提供する。
(実施例6)
(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-1)および(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(3,3,3-トリフルオロプロポキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-15)についての粉末X線回折(PXRD)、示差走査熱量測定(DSC)および熱重量(TGA)分析。
Figure 2024511053000083
粉末X線回折(PXRD)
粉末X線粉末回折(PXRD)分析は、株式会社リガク粉末X線回折計ミニフレックス600シリアル番号BD66000190-01で実施した。分析のために、およそ0.5~1mgの試料をゼロバックグラウンド試料ホルダーに添加した。粉末を1枚の秤量紙で優しく押下し、試料ホルダーを試料交換器に入れた。実行パラメーター:ミニフレックスカウンター検出器、Kbフィルター(×2)、スキャン軸シータ/2-シータ、連続モード、開始(度)2.0、停止(度)45.0、ステップ(度)0.020、スピード(度/分)10.0、スピン-有り、電圧(kV)40、電流(mA)15。報告される2θ値は、プラスまたはマイナス0.2°(すなわち、±0.2°)だけ変動し得る。
ピーク強度は、好ましい配向効果、調製技術、試料取り付け手順、用いられる機器、試料純度等の当業者に公知である任意の数の要因に基づき、同じ結晶性形態について回折図形によって異なり得ることが理解される。当業者ならば、ピーク強度における差異にもかかわらず、特定の結晶形態はその特徴的ピーク(複数可)によって同定され得ることを理解するであろう。
示差走査熱量測定(DSC)および熱重量分析(TGA):
DSCおよびTGA分析は、シリアル番号:2500-00547を持つTA Instrumentsディスカバリー2500熱量計(DSC)およびシリアル番号:5500-0126を持つディスカバリー5500(TGA)で実施した。DSC分析では、TzeroパンおよびTzero蓋の重量を取得および記録した。約1~3mgの材料をTzeroパンに量り入れ、Tzero蓋をピンセットで圧迫した。パンを分析のためにDSCオートサンプラーに移した。分析のための方法は、10℃/分にて275℃までの傾斜であった。参照パンは、同じ手順により、材料なしで調製した。
TGA分析では、標準アルミニウム試料パンを白金TGAパンに入れ、ブランクの風袋の重さを機器で量った。およそ1~5mgの材料を標準アルミニウムパンに添加し、10℃/分にて最大約400℃で分析した。TGAおよびDSCでは、本明細書で報告される温度特色は、プラスまたはマイナス3℃(すなわち、±3℃)だけ変動し得る。
表11は、(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-1)遊離塩基結晶性形態Iについて、2θにおける選択粉末X線回折(PXRD)回折図形ピーク位置、DSCおよびTGAデータを提供する。
Figure 2024511053000084
表12は、(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-1)遊離塩基結晶性形態Iについて、2θにおける粉末X線回折(PXRD)回折図形ピーク位置を提供する。
Figure 2024511053000085
Figure 2024511053000086
表13は、(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(3,3,3-トリフルオロプロポキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-15)遊離塩基結晶性形態Iについて、2θにおける選択粉末X線回折(PXRD)回折図形ピーク位置、DSCおよびTGAデータを提供する。
Figure 2024511053000087
表14は、(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(3,3,3-トリフルオロプロポキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-15)遊離塩基結晶性形態Iについて、2θにおける粉末X線回折(PXRD)回折図形ピーク位置を提供する。
Figure 2024511053000088
Figure 2024511053000089
(実施例7)
(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9,10-ジメトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物5-1)の調製、図13を参照。
Figure 2024511053000090
ステップ1:(3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9,10-ジメトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物5-A(3R,11bR))の合成。
アセトン(1.5mL)中の(3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物2-B(3R,11bR)、95mg、0.30mmol、1.0当量)の溶液に、炭酸セシウム(0.19g、0.60mmol、2.0当量)を添加し、得られた混合物を室温で10分間にわたって撹拌した。次いで、硫酸ジメチル(17μL、0.18mmol、0.6当量)を添加し、得られた混合物を室温で1時間にわたって撹拌した。追加で0.1当量の硫酸ジメチルを添加し、混合物を追加で30分間撹拌した。得られた懸濁液を濾過して固体を除去し、真空で濃縮した。粗材料をDCMに再溶解し、1M NaOH水溶液でクエンチし、DCMで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過して固体を除去し、真空で濃縮した。シリカゲルカラム(12g)に、DCMを使用してロードし、ヘキサン中漸増勾配のEtOAc(25分間かけて0~40%)で実行して、(3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9,10-ジメトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物5-A(3R,11bR)、75mg、0.23mmol、77%)を得た。
ステップ2:(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9,10-ジメトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物5-1)の合成。
0℃に冷却したEtOH(0.6mL)中の(3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9,10-ジメトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物5-A(3R,11bR)、33mg、0.10mmol、1.0当量)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(7.4mg、0.20mmol、2.0当量)を添加した。得られた混合物を0℃で30分間にわたって撹拌し、室温に加温し、1時間にわたって撹拌した。混合物をDCMで希釈し、飽和KCO水溶液で2回洗浄し、水層をDCMでさらに抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過して固体を除去し、真空で濃縮した。シリカゲルカラム(12g)に、DCMを使用してロードし、15分間にわたるヘキサン中漸増勾配のEtOAc(0~60%)で実行して、(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9,10-ジメトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物5-1、20mg、0.06mmol、60%)を白色固体として得た。10mgをMeOH(1mL)に溶解し、分取HPLCによる追加の精製に提出した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ (ppm) 6.72 (s, 1H), 6.64 (s, 1H), 4.55 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.71 (s, 3H), 3.13 - 3.05 (m, 1H), 3.01 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 2.95 (dd, J = 11.8, 4.2 Hz, 1H), 2.91 - 2.82 (m, 2H), 2.58 - 2.54 (m, 1H), 2.48 - 2.43 (m, 1H), 2.33 - 2.25 (m, 1H), 1.93 (t, J = 11.4 Hz, 1H), 1.70 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 1.48 - 1.39 (m, 1H), 1.25 (q, J = 12.8 Hz, 1H), 0.91 (s, 9H), 0.81 (dd, J = 13.6, 7.6 Hz, 1H).化合物5-1について観測された(Obs)イオンm/z比は、334.2であった。
(実施例8)
(2S,3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9,10-ジメトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物5-3)の調製、図13を参照。
Figure 2024511053000091
ステップ1:(3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9,10-ジメトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物5-A(3S,11bS))の合成。
化合物5-A(3S,11bS)は、化合物5-A(3R,11bR)(実施例7、ステップ1を参照)を調製するために使用したのと同じ手順に従い、化合物2-B(3R,11bR)の代わりに化合物2-B(3S,11bS)を使用して調製した。図13を参照。
ステップ2:(2S,3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9,10-ジメトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物5-3)の合成。
化合物5-3は、化合物5-1(実施例7、ステップ2を参照)を調製するために使用したのと同じ手順に従い、化合物5-A(3R,11bR)の代わりに化合物5-A(3S,11bS)を使用して調製した。化合物5-3について観測された(Obs)イオンm/z比は、334.2であった。
(実施例9)
(2S,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9,10-ジメトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物5-2)の調製、図14を参照。
Figure 2024511053000092
THF(0.6mL)中の(3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9,10-ジメトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オン(化合物5-A(3R,11bR)、27mg、0.08mmol、1.0当量)の溶液を調製し、0℃に冷却した。次いで、水素化トリ-sec-ブチルホウ素リチウム(1M THF、0.16mL、0.16mmol、2.0当量)を滴下添加した。過剰な試薬を水でクエンチした。得られた水性混合物をDCMで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過して固体を除去し、真空で濃縮した。シリカゲルカラム(4g)に、DCMを使用してロードし、ヘキサン中漸増勾配のEtOAcで実行して、(2S,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9,10-ジメトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物5-2、17mg、0.05mmol、63%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ (ppm) 6.64 (s, 1H), 6.63 (s, 1H), 4.46 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 3.84 - 3.80 (m, 1H), 3.70 (s, 6H), 3.38 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 2.94 - 2.83 (m, 2H), 2.56 - 2.46 (m, 2H), 2.41 - 2.26 (m, 3H), 1.72 - 1.65 (m, 1H), 1.50 - 1.43 (m, 2H), 0.90 (s, 9H), 0.84 (dd, J = 14.2, 4.6 Hz, 1H).化合物5-2について観測された(Obs)イオンm/z比は、334.2であった。
(実施例10)
(2R,3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9,10-ジメトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物5-4)の調製、図14を参照。
Figure 2024511053000093
(2R,3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9,10-ジメトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物5-4)は、化合物5-2(実施例9を参照)を調製するためと同じ手順に従い、化合物5-A(3R,11bR)の代わりに化合物5-A(3S,11bS)を使用して調製した。化合物5-4について観測された(Obs)イオンm/z比は、334.2であった。
(実施例11)
化合物のVMAT2阻害活性を決定するための方法。
VMAT2を阻害する化合物の能力を決定するための技術の例を以下で提供する。これまでに記述されたもの(例えば、Near, (1986), Mol. Pharmacol. 30: 252-57;Teng, et al., J. Neurochem. 71, 258-65, 1998を参照)から手順を適応させた。ヒト血小板からのホモジネートをホモジナイゼーションによって調製し、次いで、これまでに記述された通りの遠心分離(例えば、Hoare et al., (2003) Peptides 24:1881-97を参照)によって洗浄した。
表15Aおよび表15Bに収載されている化合物についてのヒトVMAT2 Ki値は、以下の手順を使用して決定した。DMSO中の化合物希釈系列を、粉末ストックから手で、またはDMSOストックからのいずれかで、Vantage(Hamilton)での連続希釈またはEcho655(Beckman)を使用する直接希釈を使用して、発生させた。低結合性96ウェルプレート(Corning 3605番)中0.145から0.150mLの総体積で、12種の濃度の試験化合物を、VMAT2結合緩衝剤(ダルベッコリン酸緩衝食塩水、1mM EDTA、pH7.4)中のヒト血小板ホモジネート(ウェル当たり30μgの膜タンパク質)における10nM H-ジヒドロテトラベナジン(3H-dihydrotetrabenezine)(American Radiolabeled Chemicals)に対して競合させた。25℃で90分間にわたるインキュベーション後、結合した放射性リガンドを、ユニフィルター-96ハーベスター(PerkinElmer)またはマイクロラボスター(Hamilton)のいずれかを使用し、0.1%ポリエチレンイミンで前処理したGF/BまたはGF/Cガラス繊維フィルターのいずれかへの急速濾過によって収集した。収穫後、フィルタープレートを0.8mLのVMAT2結合緩衝液で洗浄し、トップカウントNXTまたはマイクロプレートカウンターマイクロベータ(PerkinElmer)を使用するシンチレーション計数によって、結合した放射性リガンドを定量した。12点濃度応答曲線からのデータを分析して、4パラメーターロジスティック回帰アルゴリズムを使用してIC50を計算し、ここで、頂部は100に制約され、底部は0に制約されていた。各化合物についてのKi値は、チェン-プルソフ式を使用し、各実験において使用した血小板および放射性標識のバッチに応じて、H-ジヒドロテトラベナジンについて2.5nMまたは4.06nMのKdを利用して計算した。
化合物K(nM)値を、表15Aおよび表15Bに提供する。
Figure 2024511053000094
Figure 2024511053000095
Figure 2024511053000096
図15から図21は、式(I)の代表的な化合物および比較化合物についてのVMAT2 K(nM)値を提供する。VMAT2 K値は、実施例11に従って決定した。比較化合物は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、国際公開第WO2018/195121A1号において記述されている通りに調製した。式(I)の代表的な化合物は、VMAT2 K値の観点から、比較化合物よりも強力である(例えば、4.1倍から20.9倍)。
(実施例12)
オープンフィールド自発運動活性低下(Hypolocomotor Activity)のVMAT2阻害剤誘発性低減。
ドーパミン枯渇に対するVMAT2阻害剤の効果を、自発運動活性(LMA)アッセイを使用して測定した。60または120分間の前処置時間後、雄スプラーグ・ドーリー系ラット(200~250g)を、光電検出器によって囲まれた透明なケージ(San Diego Instruments)に入れた。ラットの自発運動活性は光電池ビームにおける遮断によって検出され、活性は30分間におけるビーム遮断の数として定義される。データを、一元配置分散分析(ANOVA;シグマスタットバージョン3.0.1、SPSS、Chicago、IL)、続いて、スチューデント・ニューマン・コイルスの事後検定によって有意性について分析した。ED50を、化合物4-1(0.24mg/kg、図22を参照)、化合物4-15(0.18mg/kg、図22を参照)、化合物4-27(0.14mg/kg、図23を参照)、化合物4-31(0.31mg/kg、図24を参照)、化合物4-50(0.21mg/kg、図23を参照)および化合物4-55(0.29mg/kg、図23を参照)について計算した。
(実施例13A)
抗精神病活性の条件回避応答アッセイ。
条件回避応答(CAR)試験は、化合物の抗精神病活性を評定するための有効かつ信頼できる前臨床モデルであることが示されている。CARパラダイムでは、ラットを、二室式シャトルボックス内で、負の強化による条件刺激(聴覚)に応答するように訓練する。聴覚刺激の提示時に動物が他室へ移動することができない場合、ラットが位置している側に軽い足部ショックが与えられる。ラットは、聴覚シグナルの開始時に他室へ移動することにより、軽い足部ショックを回避することを学習し、条件回避応答と呼ばれる。ショックの施行中の他室への横断は、逃避応答と呼ばれる。足部ショックの施行時であってもラットが他室へ移動することができない場合、ラットは逃避失敗をしたとみなされる。多数の研究は、定型および非定型抗精神病薬がCARを選択的に抑制し、故に、それを潜在的な抗精神病性化合物をスクリーニングするための理想的なアッセイにしていることを示している(例えば、Wadenberg et al., Biobehav. Rev. (1999) 23: 851-62を参照)。
雄ウィスターラットを3から4週間にわたって毎日訓練する。訓練セッションでは、ラットをCAR双方向シャトルボックスに入れ、20回の試行の訓練期間が続く。試行は、80dBホワイトノイズの10秒提示、続いて、最大20秒持続する暗号化した0.6mA足部ショックからなっていた。試行間の間隔は、20~60秒の範囲であった。条件刺激が提示されている場合に、ラットは1つのコンパートメントから他へ移動することによりショックを回避することを学習する(条件回避応答)。ラットは、20回の試行のうち少なくとも19回において、条件刺激が提示された場合にショックを回避すれば、十分に訓練されたと考えられる。これらの基準を満たさないラットは使用されない。
試験当日、訓練された動物を試験前30分間わたって試験部屋に馴化させる。次いで、動物たちに化合物を投薬し、CAR双方向シャトルボックスに入れる。試験では、各ラットに対して20回の試行が実施される。各試行において、条件刺激(80dBホワイトノイズの10秒提示)、続いて、足部ショック(最大20秒持続する暗号化した0.6mA足部ショック)が適用される。条件刺激の提示時に動物が他室へ移動すれば、それは条件回避応答としてスコア付けされる。足部ショックの提示時に動物が移動したならば、それは逃避としてスコア付けされる。足部ショックの提示時に動物が移動することができないならば、それは逃避失敗としてスコア付けされる。抗精神病有効性は、逃避の数における増大によって明白である。データは、配置分散分析(ANOVA)、続いて、適切な場合、ボンフェローニ検定による事後比較によって分析される。p<0.05であれば効果は有意とみなされる。平均を2上回るまたは下回る標準偏差として定義される外れ値は、検出され、すべての分析から除去される。
(実施例13B)
抗精神病活性の条件回避応答(CAR)アッセイ。
材料および方法
動物:Envigo(Indianapolis、IN)の成熟雄ウィスターラットをこの研究において使用した。ラットをおよそ150gで受け取り、一意の識別番号を割り当て、換気されたケージに、ケージ当たり2~3匹で群収容した。研究の開始前に、すべてのラットを検査し、手で触れ、秤量して、十分な健康状態および適性を確実にした。研究過程の間、12/12 明/暗サイクルを維持した。室温を20℃から23℃の間に、相対湿度を50%前後に維持した。チャウ食および水が研究期間中にわたって自由に提供された。すべての試験をラットの明サイクル中に行った。
化合物製剤化
化合物4-1(0.03、0.1、0.3および1mg/kg)を0.25%メチルセルロース中で製剤化し、3mL/kgの用量体積で試験の120分前に経口的に投与した。
化合物4-15(0.03、0.1、0.3および1mg/kg)を0.25%メチルセルロース中で製剤化し、3mL/kgの用量体積で試験の120分前に経口的に投与した。
行動試験-条件回避応答
条件回避応答(CAR)試験は、抗精神病薬をスクリーニングするための非常に信頼できる動物モデルであることが示されている(Wadenberg & Hicks, Neuroscience and Biobehavioral Reviews, (1999) 23:851-862を参照)。CARパラダイムでは、動物を、負の強化(足部ショック)による条件刺激(聴覚および視覚)に応答するように訓練する。多数の研究は、定型および非定型抗精神病薬がCARを選択的に抑制し、故に、それを潜在的な抗精神病性化合物をスクリーニングするための理想的なアッセイにしていることを示している(Wadenberg & Hicks, Neuroscience and Biobehavioral Reviews, (1999) 23:851-862)。
ラットをCAR双方向シャトルボックスに入れ、20回の試行の訓練期間が続いた。試行は、80dBホワイトノイズの10秒提示、続いて、最大20秒持続する暗号化した0.6mA足部ショックからなっていた。試行間の間隔は、20~60秒の範囲であった。手がかりが提示されている場合に、ラットは1つのコンパートメントから他へ移動することによりショックを回避することを学習した。そうすることができなかったならば、ラットは足部ショックを受け、その間に、ショックから逃避するためにコンパートメントを横断した可能性が最も高い。最後に、コンパートメントから出ることができなかったならば、ラットは全20秒間の足部ショックに耐える。以下の測定がアッセイから捕捉された:
回避応答:ラットが手がかり刺激(CS)提示中に1つのコンパートメントから他へ移動した場合。回避応答の減少は効果的な用量の抗精神病薬の典型的なサインである。
逃避失敗:ラットが20秒間の足部ショック中に他のコンパートメントへ移動することができなかった場合。
データ分析
回避応答データは、回避応答の数および薬物試験前の3つのベースライン応答に基づく回避応答のパーセントとして表現された。逃避失敗は、試験セッション中における失敗の総数として表現された。
体重および回避データは、配置分散分析(ANOVA)、続いて、適切な場合、ダネットの事後比較によって分析した。逃避失敗は、クラスカル・ウォリスノンパラメトリック分析法、続いて、適切な場合、ダンの事後比較によって分析した。結果を平均±SEMとして報告する。p<0.05であれば効果は統計的に有意とみなされた。
化合物4-1(0.55mg/kg)についてED50を計算した。化合物4-15(0.44mg/kg)についてもED50(mg/kg)を計算した。加えて、化合物4-1または化合物4-15のいずれかで処置したラットは、0.3mg/kgで逃避失敗の有意な増大なしに回避の低減を見せることが観測された。
(実施例14)
ヒト肝ミクロソームにおける化合物の安定性を決定するための方法。
試験化合物(0.5μM)を、ヒト由来のプールされた男女混合肝ミクロソーム(総タンパク質0.5mg/mL)とともに、50mM、pH7.4のリン酸カリウム緩衝剤、3mMの塩化マグネシウム、1mMのEDTA、1mMのNADP、5mMのグルコース-6-リン酸および1単位/mLのグルコース-6-リン酸脱水素酵素を含有するNADPH生成系の存在下、37℃でインキュベートした。すべての濃度は、125μLの最終インキュベーション体積に対してのものであった。インキュベーションは、水浴中、37℃で0、5、10、20、40および60分間にわたって行い、150μLの内部標準含有氷冷アセトニトリルと急速混合することによって終了させた。LC-MS/MS分析の前に、沈殿したタンパク質を遠心分離によって除去した。得られた上清画分のアリコートを、LC-MS/MSモニタリングにより、親化合物の枯渇について分析した。XLfit科学曲線当てはめソフトウェア(IDBS Ltd.、Surrey、UK)を使用して、結果として生じたピーク面積比対時間データを非線形回帰に当てはめ、傾きから排出半減期(t1/2、分)を計算した。薬物動態パラメーターは、Obach et al. (J. Pharmcol. Exp. Ther. 1997; 283: 46.58)によって記述されている方法を使用して予測した。簡潔に述べると、固有クリアランスの値を排出半減期データから計算し、次いで、動物全体において期待されるクリアランスを表すようにスケーリングした、表16(ヒト)を参照。計算した追加の値は、予測される抽出率および予測される最大バイオアベイラビリティを含んでいた。
非常に安定な化合物では、HLM法により計算されるin vitro半減期は、420分が最大である。したがって、これらの安定な化合物では、in vitro半減期は少なくとも420分であるがより大きくなり得る。さらに、これらの安定な化合物では、予測される全身クリアランスおよびスケーリングされた固有クリアランスはそれぞれ少なくとも2.59および2.97であるがより低くなり得、予測される最大バイオアベイラビリティ(%F)は少なくとも87であるがより高くなり得る。
Figure 2024511053000097
Figure 2024511053000098
上述した種々の実施形態を組み合わせて、さらなる実施形態を提供することができる。本明細書において言及されるおよび/または出願データシートに収載されているすべての米国特許、米国特許出願公開、米国特許出願、外国特許、外国特許出願および非特許刊行物は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。実施形態の態様は、必要ならば、種々の特許、出願および刊行物の概念を用いてまたさらなる実施形態を提供するように修正され得る。
上記の詳細な記述に照らして、これらおよび他の変更が実施形態に対して為され得る。概して、以下の特許請求の範囲では、使用される用語は、特許請求の範囲を、本明細書および特許請求の範囲において開示されている具体的な実施形態に限定するものとして解釈されるべきではなく、すべての考えられる実施形態を、そのような特許請求の範囲が権利を有する全範囲の均等物とともに含むと解釈されるべきである。したがって、特許請求の範囲は本開示によって限定されない。

Claims (138)

  1. 式(I)の化合物:
    Figure 2024511053000099
    または薬学的に許容されるその塩[式中、
    は、R2A、-(CH-R2Bまたは-(CH-OR2Cであり、
    2Aは、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、C~Cアルケニル、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキルまたは4~7員のヘテロシクリルであり、
    各Rは、C~Cアルコキシ、C~Cアルキル、C~Cアルキルアミノ、C~Cアルキルスルホニル、C~Cジアルキルアミノ、C~Cジアルキルスルファモイル、ハロゲン、ハロC~Cアルコキシ、ハロC~Cアルキル、ハロC~Cジアルキルアミノ、4~7員のヘテロシクリル、-CN、-OHおよびオキソからなる群から独立して選択され、
    2Bは、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、アリール、C~Cシクロアルキル、5~10員のヘテロアリールまたは4~7員のヘテロシクリルであり、
    各Rは、C~Cアルキル、C~Cアルキルスルホニル、C~Cアルキルスルホニルオキシ、-CN、-CHCN、ハロゲン、ハロC~Cアルキル、ハロC~Cアルキルスルホニル、オキソおよび-OHからなる群から独立して選択され、
    2Cは、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキルまたは4~7員のヘテロシクリルであり、
    各Rは、独立して、-CNまたはC~Cシクロアルキルであり、
    mは、0、1、2、3または4であり、
    nは、1、2または3である]。
  2. 前記化合物が、式(Ia):
    Figure 2024511053000100
    を有する、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  3. 前記化合物が、式(Ic):
    Figure 2024511053000101
    を有する、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  4. 前記化合物が、式(Ie):
    Figure 2024511053000102
    を有する、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  5. 前記化合物が、式(Ig):
    Figure 2024511053000103
    を有する、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  6. がR2Aである、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
    一部の実施形態では、R2Aは、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、C~Cアルケニル、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキルまたは4~7員のヘテロシクリルである。
  7. 2Aが、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されているC~Cアルケニルである、請求項6に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  8. 2Aが、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されているメチルアリルである、請求項7に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  9. がハロゲンである、請求項7もしくは8に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  10. がフルオロである、請求項7から9のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  11. 2Aが、非置換であるかまたは1つもしくは複数のメチルで置換されているプロパ-2-エン-1-イルである、請求項6に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  12. 2Aがメチルアリルである、請求項6に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  13. 2Aが、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されているC~Cアルキルである、請求項6に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  14. 2Aが、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、n-ブチル、エチル、2-エチルブチル、n-プロピル、プロパン-2-イル、2-メチルプロピル、メチルまたはn-ペンチルである、請求項13に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  15. 各Rが、C~Cアルコキシ、C~Cアルキルアミノ、C~Cアルキルスルホニル、C~Cジアルキルアミノ、C~Cジアルキルスルファモイル、ハロゲン、ハロC~Cアルコキシ、ハロC~Cジアルキルアミノ、4~7員のヘテロシクリル、-CN、-OHおよびオキソからなる群から独立して選択される、請求項13もしくは14に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  16. 各Rが、メトキシ、メチルアミノ、メチルスルホニル、ジメチルアミノ、N,N-ジメチルスルファモイル、クロロ、フルオロ、トリフルオロメトキシ、メチル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ、メチル(トリフルオロメチル)アミノ、モルホリノ、-CN、-OHおよびオキソからなる群から独立して選択される、請求項13もしくは15のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  17. 2Aが、それぞれ非置換であるかまたはC~Cアルコキシ、C~Cアルキルアミノ、C~Cアルキルスルホニル、C~Cジアルキルアミノ、C~Cジアルキルスルファモイル、ハロゲン、ハロC~Cアルコキシ、ハロC~Cジアルキルアミノ、4~7員のヘテロシクリル、-CN、-OHおよびオキソからなる群から独立して選択される1つもしくは複数のRで置換されている、n-ブチル、エチル、2-エチルブチル、n-プロピル、プロパン-2-イル、2-メチルプロピル、メチルまたはn-ペンチルである、請求項6に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  18. 2Aが、2,2,2-トリフルオロエチル、2,2-ジフルオロエチル、2,2-ジフルオロプロピル、3,3,3-トリフルオロプロピル、エチル、2-フルオロエチル、3-フルオロプロピル、プロパン-2-イル、1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル、2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル、3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシプロピル、3,3-ジフルオロ-2-ヒドロキシプロピル、メチル、2-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシブチル、4,4,4-トリフルオロ-2-ヒドロキシブチル、3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル、2,3-ジヒドロキシプロピル、3-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシエチル、シアノメチル、2-(ジメチルアミノ)-2-オキソエチル、2-(メチルアミノ)-2-オキソエチル、2-ヒドロキシ-3-メトキシプロピル、2-クロロ-2,2-ジフルオロエチル、2-ヒドロキシ-3-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)プロピル、2-(メチル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)-2-オキソエチル、3-(メチルスルホニル)プロピル、(N,N-ジメチルスルファモイル)メチル、2-メトキシプロピル、2-エチル-2-ヒドロキシブチル、3-クロロ-3,3-ジフルオロプロピル、2-ヒドロキシ-3-モルホリノプロピル、5,5,5-トリフルオロペンチル、または4,4,4-トリフルオロブチルである、請求項6に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  19. 2Aが、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されているC~Cシクロアルキルである、請求項6に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  20. 2Aが、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、シクロブチル、シクロプロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルである、請求項19に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  21. 各Rが、ハロゲンおよびハロC~Cアルキルからなる群から独立して選択される、請求項19もしくは20に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  22. 各Rが、フルオロおよびトリフルオロメチルからなる群から独立して選択される、請求項19から21のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  23. 2Aが、それぞれ非置換であるかまたはフルオロおよびトリフルオロメチルからなる群から独立して選択される1つもしくは複数のRで置換されている、シクロブチル、シクロプロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルである、請求項6に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  24. 2Aが、シクロプロピル、シクロブチル、4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル、2-フルオロシクロペンチルまたは3,3-ジフルオロシクロペンチルである、請求項6に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  25. 2Aが、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている4~7員のヘテロシクリルである、請求項6に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  26. 2Aが、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、アゼチジン-3-イル、オキセタン-3-イルまたはピロリジン-3-イルである、請求項25に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  27. 各Rが、C~Cアルキル、ハロC~Cアルキルおよびオキソからなる群から独立して選択される、請求項25もしくは26に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  28. が、メチル、2,2,2-トリフルオロエチルおよびオキソからなる群から独立して選択される、請求項25から27のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  29. 2Aが、それぞれ非置換であるかまたはメチル、2,2,2-トリフルオロエチルおよびオキソからなる群から独立して選択される1つもしくは複数のRで置換されている、アゼチジン-3-イル、オキセタン-3-イルまたはピロリジン-3-イルである、請求項6に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  30. 2Aが、オキセタン-3-イル、オキソラン-3-イル(テトラヒドロフラン-3-イル)、2-オキソ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-3-イルまたは1-メチルアゼチジン-3-イルである、請求項6に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  31. 2Aが、メチルアリル、n-ブチル、エチル、2-エチルブチル、n-プロピル、プロパン-2-イル、2-メチルプロピル(イソブチル)、メチル、n-ペンチル、シクロブチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アゼチジン-3-イル、オキセタン-3-イルまたはピロリジン-3-イルであり;それぞれ非置換であるかまたはメトキシ、メチルアミノ、メチルスルホニル、ジメチルアミノ、N,N-ジメチルスルファモイル、クロロ、フルオロ、トリフルオロメトキシ、メチル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ、メチル(トリフルオロメチル)アミノ、モルホリノ、-CN、-OH、トリフルオロメチル、メチル、2,2,2-トリフルオロエチルおよびオキソからなる群から独立して選択される1つもしくは複数のRで置換されている、請求項6に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  32. 2Aが、メチルアリル、2,2,2-トリフルオロエチル、2,2-ジフルオロエチル、2,2-ジフルオロプロピル、3,3,3-トリフルオロプロピル、エチル、2-フルオロエチル、3-フルオロプロピル、プロパン-2-イル、1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル、2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル、3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシプロピル、3,3-ジフルオロ-2-ヒドロキシプロピル、メチル、2-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシブチル、4,4,4-トリフルオロ-2-ヒドロキシブチル、3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル、2,3-ジヒドロキシプロピル、3-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシエチル、シアノメチル、2-(ジメチルアミノ)-2-オキソエチル、2-(メチルアミノ)-2-オキソエチル、2-ヒドロキシ-3-メトキシプロピル、2-クロロ-2,2-ジフルオロエチル、2-ヒドロキシ-3-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)プロピル、2-(メチル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)-2-オキソエチル、3-(メチルスルホニル)プロピル、(N,N-ジメチルスルファモイル)メチル、2-メトキシプロピル、2-エチル-2-ヒドロキシブチル、3-クロロ-3,3-ジフルオロプロピル、2-ヒドロキシ-3-モルホリノプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル、2-フルオロシクロペンチル、3,3-ジフルオロシクロペンチル、オキセタン-3-イル、オキソラン-3-イル(テトラヒドロフラン-3-イル)、2-オキソ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-3-イル、1-メチルアゼチジン-3-イル、5,5,5-トリフルオロペンチル、または4,4,4-トリフルオロブチルである、請求項6に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  33. が-(CH-R2Bである、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  34. mが0である、請求項33に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  35. mが1である、請求項33に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  36. mが2である、請求項33に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  37. mが3である、請求項33に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  38. mが4である、請求項33に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  39. 2Bが、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されているアリールである、請求項33から38のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  40. 2Bが、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されているフェニルである、請求項39に記載の化合物。
  41. 各Rが、ハロゲン、ハロC~Cアルキル、ハロC~Cアルキルスルホニルおよび-CNからなる群から独立して選択される、請求項39もしくは40に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  42. 各Rが、フルオロ、トリフルオロメチル、(ジフルオロメチル)スルホニルおよび-CNからなる群から独立して選択される、請求項39から41のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  43. 2Bが、非置換であるかまたはフルオロ、トリフルオロメチル、(ジフルオロメチル)スルホニルおよび-CNからなる群から独立して選択される1つもしくは複数のRで置換されているフェニルである、請求項33から38のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  44. 2Bが、フェニル、4-フルオロフェニル、3-フルオロフェニル、4-(トリフルオロメチル)フェニル、4-((ジフルオロメチル)スルホニル)フェニルまたは3-シアノフェニルである、請求項33から38のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  45. 2Bが、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されているC~Cシクロアルキルである、請求項33から38のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  46. 2Bが、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、シクロブチル、シクロプロピル、シクロヘキシル、シクロペンチルまたはビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イルである、請求項45に記載の化合物。
  47. 各Rが、C~Cアルキル、C~Cアルキルスルホニル、C~Cアルキルスルホニルオキシ、-CN、-CHCN、ハロゲン、ハロC~Cアルキルおよび-OHからなる群から独立して選択される、請求項45もしくは46に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  48. 各Rが、エチル、メチルスルホニル、メチルスルホニルオキシ、-CN、-CHCN、フルオロ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルおよび-OHからなる群から独立して選択される、請求項45から47のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  49. 2Bが、それぞれ非置換であるかまたはエチル、メチルスルホニル、メチルスルホニルオキシ、-CN、-CHCN、フルオロ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルおよび-OHからなる群から独立して選択される1つもしくは複数のRで置換されている、シクロブチル、シクロプロピル、シクロヘキシル、シクロペンチルまたはビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イルである、請求項33から38に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  50. 2Bが、1-ヒドロキシシクロブチル、シクロプロピル、1-シアノシクロプロピル、1-フルオロシクロプロピル、シクロブチル、1-シアノシクロブチル、1-(シアノメチル)シクロプロピル、4,4-ジフルオロ-1-ヒドロキシシクロヘキシル、2-フルオロシクロペンチル、3,3-ジフルオロシクロペンチル、3-フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル、1-(ジフルオロメチル)シクロプロピル、3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル、3-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル、1-(トリフルオロメチル)シクロペンチル、2-エチルシクロプロピル、1-((メチルスルホニル)オキシ)シクロプロピル、1-(メチルスルホニル)シクロプロピル、または2,2-ジフルオロシクロプロピルである、請求項33から38に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  51. 2Bが、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている5~10員のヘテロアリールである、請求項33から38のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  52. 2Bが、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、1,3-オキサゾール-2-イル、1,3-オキサゾール-4-イル、1H-イミダゾール-2-イル、1H-ピラゾール-5-イル、1H-テトラゾール-5-イル、フラン-2-イル、イミダゾール-1-イル、イソオキサゾール-3-イル、イソオキサゾール-5-イル、ピラジン-2-イル、ピリジン-2-イル、ピリジン-3-イル、ピリミジン-2-イルまたはチアゾール-4-イルである、請求項51に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  53. 各Rが、C~Cアルキルおよび-CNからなる群から独立して選択される、請求項51もしくは52に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  54. 各Rが、メチルおよび-CNからなる群から独立して選択される、請求項51から53のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  55. 2Bが、それぞれ非置換であるかまたはメチルおよび-CNからなる群から独立して選択される1つもしくは複数のRで置換されている、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、1,3-オキサゾール-2-イル、1,3-オキサゾール-4-イル、1H-イミダゾール-2-イル、1H-ピラゾール-5-イル、1H-テトラゾール-5-イル、フラン-2-イル、イミダゾール-1-イル、イソオキサゾール-3-イル、イソオキサゾール-5-イル、ピラジン-2-イル、ピリジン-2-イル、ピリジン-3-イル、ピリミジン-2-イルまたはチアゾール-4-イルである、請求項33から38に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  56. 2Bが、イミダゾール-1-イル、5-メチル-1,3-オキサゾール-2-イル、5-シアノフラン-2-イル、イソオキサゾール-3-イル、オキサゾール-4-イル、6-シアノピリジン-2-イル、5-シアノピリジン-2-イル、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、ピリジン-3-イル、ピリミジン-2-イル、イソオキサゾール-5-イル、1H-イミダゾール-2-イルまたは1H-テトラゾール-5-イルである、請求項33から38に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  57. 2Bが、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている4~7員のヘテロシクリルである、請求項33から38のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  58. 2Bが、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、オキセタン-3-イル、オキセタン-2-イル、オキソラン-3-イル(テトラヒドロフラン-3-イル)、ピロリジン-1-イル、ピペリジン-4-イル、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、アゼチジン-3-イル、1,4-ジオキセパン-6-イルまたはテトラヒドロ-2H-チオピラン-4-イルである、請求項57に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  59. 各Rが、C~Cアルキル、ハロゲン、オキソおよび-CNからなる群から独立して選択される、請求項57もしくは58に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  60. 各Rが、メチル、フルオロ、オキソおよび-CNからなる群から独立して選択される、請求項57から59のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  61. 2Bが、それぞれ非置換であるかまたはメチル、フルオロ、オキソおよび-CNからなる群から独立して選択される1つもしくは複数のRで置換されている、オキセタン-3-イル、オキセタン-2-イル、オキソラン-3-イル(テトラヒドロフラン-3-イル)、ピロリジン-1-イル、ピペリジン-4-イル、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、アゼチジン-3-イル、1,4-ジオキセパン-6-イルまたはテトラヒドロ-2H-チオピラン-4-イルである、請求項33から38に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  62. 2Bが、3-フルオロオキセタン-3-イル、オキセタン-2-イル、オキセタン-3-イル、オキソラン-3-イル(テトラヒドロフラン-3-イル)、3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル、1-シアノピペリジン-4-イル、1-メチルアゼチジン-3-イル、6-フルオロ-1,4-ジオキセパン-6-イルまたは1,1-ジオキシドテトラヒドロ-2H-チオピラン-4-イルである、請求項33から38に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  63. 2Bが、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、1,3-オキサゾール-2-イル、1,4-ジオキセパン-6-イル、1H-イミダゾール-2-イル、1H-ピラゾール-5-イル、1H-テトラゾール-5-イル、アゼチジン-3-イル、ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル、シクロブチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロプロピル、フラン-2-イル、イミダゾール-1-イル、イソオキサゾール-3-イル、イソオキサゾール-5-イル、オキサゾール-4-イル、オキセタン-2-イル、オキセタン-3-イル、オキソラン-3-イル(テトラヒドロフラン-3-イル)、フェニル、ピペリジン-4-イル、ピラジン-2-イル、ピリジン-2-イル、ピリジン-3-イル、ピリミジン-2-イル、ピロリジン-1-イル、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル、テトラヒドロ-2H-チオピラン-4-イル、またはチアゾール-4-イルであり;それぞれ非置換であるかまたは-CHCN、-CN、ジフルオロメチル、エチル、フルオロ、メチル、メチルスルホニル、メチルスルホニルオキシ、-OH、オキソ、フェニルおよびトリフルオロメチルからなる群から独立して選択される1つもしくは複数の基で置換されている、請求項33から38のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  64. 2Bが、1-((メチルスルホニル)オキシ)シクロプロピル、1-(シアノメチル)シクロプロピル、1-(ジフルオロメチル)シクロプロピル、1-(メチルスルホニル)シクロプロピル、1-(トリフルオロメチル)シクロペンチル、1,1-ジオキシドテトラヒドロ-2H-チオピラン-4-イル、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、1-シアノシクロブチル、1-シアノシクロプロピル、1-シアノピペリジン-4-イル、1-フルオロシクロブチル、1-フルオロシクロプロピル、1H-イミダゾール-2-イル、1H-テトラゾール-5-イル、1-ヒドロキシシクロブチル、1-メチルアゼチジン-3-イル、2-エチルシクロプロピル、2-フルオロシクロペンチル、3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル、3,3-ジフルオロシクロペンチル、3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル、3-フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル、3-フルオロオキセタン-3-イル、3-フルオロフェニル、3-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル、4-((ジフルオロメチル)スルホニル)フェニル、4-(トリフルオロメチル)フェニル、4,4-ジフルオロ-1-ヒドロキシシクロヘキシル、4-フルオロフェニル、5-シアノフラン-2-イル、5-シアノピリジン-2-イル、5-メチル-1,3-オキサゾール-2-イル、6-シアノピリジン-2-イル、6-フルオロ-1,4-ジオキセパン-6-イル、シクロブチル、シクロプロピル、イミダゾール-1-イル、イソオキサゾール-3-イル、イソオキサゾール-5-イル、オキサゾール-4-イル、オキセタン-2-イル、オキセタン-3-イル、オキソラン-3-イル(テトラヒドロフラン-3-イル)、フェニル、ピリジン-3-イル、ピリミジン-2-イル、または3-シアノフェニルである、請求項33から38のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  65. が-(CH-OR2Cである、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  66. nが1である、請求項65に記載の化合物。
  67. nが2である、請求項65に記載の化合物。
  68. nが3である、請求項65に記載の化合物。
    一部の実施形態では、R2Cは、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキルまたは4~7員のヘテロシクリルである。
  69. 2Cが、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されているC~Cアルキルである、請求項65から68のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  70. 2Cが、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、エチル、イソプロピルまたはメチルである、請求項69に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  71. 各Rが、独立して、-CNまたはC~Cシクロアルキルである、請求項69もしくは70に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  72. 各Rが、シクロプロピルおよび-CNからなる群から独立して選択される、請求項69から71のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  73. 2Cが、それぞれ非置換であるかまたはシクロプロピルおよび-CNからなる群から独立して選択される1つもしくは複数のRで置換されている、エチル、イソプロピルまたはメチルである、請求項65から68のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  74. 2Cが、メチル、シアノ(シクロプロピル)メチル、2-シアノプロパン-2-イル、シアノメチルまたは1-シアノエチルである、請求項65から68のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  75. 2Cが、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されているC~Cシクロアルキルである、請求項65から68のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  76. 2Cが、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されているシクロブチルである、請求項75に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  77. 各Rが-CNである、請求項75または76に記載の化合物。
  78. 2Cが、非置換であるかまたは1つもしくは複数の-CNで置換されているシクロブチルである、請求項65から68のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  79. 2Cが1-シアノシクロブチルである、請求項65から68のいずれか一項に記載の化合物。
  80. 2Cが、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている4~7員のヘテロシクリルである、請求項65から68のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  81. 2Cが、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、オキセタン-3-イルまたはテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルである、請求項80に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  82. が-CNである、請求項80もしくは81に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  83. 2Cが、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数の-CNで置換されている、オキセタン-3-イルまたはテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルである、請求項65から68のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  84. 2Cが、オキセタン-3-イルまたは4-シアノテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルである、請求項65から68のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  85. 2Cが、それぞれ非置換であるかまたはシクロプロピルおよび-CNからなる群から独立して選択される1つもしくは複数の基で置換されている、エチル、イソプロピル、メチル、シクロブチル、オキセタン-3-イルまたはテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルである、請求項65から68のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  86. 2Cが、メチル、シアノ(シクロプロピル)メチル、2-シアノプロパン-2-イル、シアノメチル、1-シアノエチル、1-シアノシクロブチル、オキセタン-3-イルまたは4-シアノテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルである、請求項65から68のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  87. が、メチルアリル、2,2,2-トリフルオロエチル、2,2-ジフルオロエチル、2,2-ジフルオロプロピル、3,3,3-トリフルオロプロピル、エチル、2-フルオロエチル、3-フルオロプロピル、プロパン-2-イル、1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル、2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル、3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシプロピル、3,3-ジフルオロ-2-ヒドロキシプロピル、メチル、2-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシブチル、4,4,4-トリフルオロ-2-ヒドロキシブチル、3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル、2,3-ジヒドロキシプロピル、3-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシエチル、シアノメチル、2-(ジメチルアミノ)-2-オキソエチル、2-(メチルアミノ)-2-オキソエチル、2-ヒドロキシ-3-メトキシプロピル、2-クロロ-2,2-ジフルオロエチル、2-ヒドロキシ-3-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)プロピル、2-(メチル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)-2-オキソエチル、3-(メチルスルホニル)プロピル、(N,N-ジメチルスルファモイル)メチル、2-メトキシプロピル、2-エチル-2-ヒドロキシブチル、3-クロロ-3,3-ジフルオロプロピル、2-ヒドロキシ-3-モルホリノプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル、2-フルオロシクロペンチル、3,3-ジフルオロシクロペンチル、オキセタン-3-イル、オキソラン-3-イル(テトラヒドロフラン-3-イル)、2-オキソ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-3-イル、1-メチルアゼチジン-3-イル、(1-((メチルスルホニル)オキシ)シクロプロピル)メチル、(1-(シアノメチル)シクロプロピル)メチル、(1-(ジフルオロメチル)シクロプロピル)メチル、(1-(メチルスルホニル)シクロプロピル)メチル、(1-(トリフルオロメチル)シクロペンチル)メチル、(1,1-ジオキシドテトラヒドロ-2H-チオピラン-4-イル)メチル、(1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)メチル、(1-シアノシクロブチル)メチル、(1-シアノシクロプロピル)メチル、(1-シアノピペリジン-4-イル)メチル、(1-フルオロシクロブチル)メチル、(1-フルオロシクロプロピル)メチル、(1H-イミダゾール-2-イル)メチル、(1H-テトラゾール-5-イル)メチル、(1-ヒドロキシシクロブチル)メチル、(1-メチルアゼチジン-3-イル)メチル、(2-エチルシクロプロピル)メチル、(3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル、(3-フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル、(3-フルオロオキセタン-3-イル)メチル、(3-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メチル、(4,4-ジフルオロ-1-ヒドロキシシクロヘキシル)メチル、(5-シアノフラン-2-イル)メチル、(5-シアノピリジン-2-イル)メチル、(5-メチル-1,3-オキサゾール-2-イル)メチル、(6-シアノピリジン-2-イル)メチル、(6-フルオロ-1,4-ジオキセパン-6-イル)メチル、(イソオキサゾール-3-イル)メチル、(イソオキサゾール-5-イル)メチル、(オキサゾール-4-イル)メチル、(オキセタン-2-イル)メチル、(オキセタン-3-イル)メチル、(ピリジン-3-イル)メチル、2-(1-シアノシクロプロピル)エチル、2-(1H-イミダゾール-1-イル)エチル、2-(3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル)エチル、3-フルオロベンジル、4-((ジフルオロメチル)スルホニル)ベンジル、4-(トリフルオロメチル)ベンジル、4-(トリフルオロメチル)フェネチル、4-フルオロベンジル、ベンジル、シクロプロピルメチル、ピリミジン-2-イルメチル、(2-シアノプロパン-2-イル)オキシ)エチル、2-((4-シアノテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)エチル、2-(1-シアノシクロブトキシ)エチル、2-(1-シアノエトキシ)エチル、2-(シアノ(シクロプロピル)メトキシ)エチル、2-(シアノメトキシ)エチル、2-(オキセタン-3-イルオキシ)エチル、2-メトキシエチル、5,5,5-トリフルオロペンチル、3-シアノベンジル、4-フルオロフェネチル、シクロブチルメチル、4,4,4-トリフルオロブチル、または(2,2-ジフルオロシクロプロピル)メチルである、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  88. が、メチルアリル、2,2,2-トリフルオロエチル、2,2-ジフルオロエチル、2,2-ジフルオロプロピル、3,3,3-トリフルオロプロピル、エチル、2-フルオロエチル、3-フルオロプロピル、プロパン-2-イル、1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル、2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル、3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシプロピル、3,3-ジフルオロ-2-ヒドロキシプロピル、メチル、2-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシブチル、4,4,4-トリフルオロ-2-ヒドロキシブチル、3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル、2,3-ジヒドロキシプロピル、3-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシエチル、シアノメチル、2-(ジメチルアミノ)-2-オキソエチル、2-(メチルアミノ)-2-オキソエチル、2-ヒドロキシ-3-メトキシプロピル、2-クロロ-2,2-ジフルオロエチル、2-ヒドロキシ-3-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)プロピル、2-(メチル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)-2-オキソエチル、3-(メチルスルホニル)プロピル、(N,N-ジメチルスルファモイル)メチル、2-メトキシプロピル、2-エチル-2-ヒドロキシブチル、3-クロロ-3,3-ジフルオロプロピル、2-ヒドロキシ-3-モルホリノプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル、2-フルオロシクロペンチル、3,3-ジフルオロシクロペンチル、オキセタン-3-イル、オキソラン-3-イル(テトラヒドロフラン-3-イル)、2-オキソ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-3-イル、1-メチルアゼチジン-3-イル、5,5,5-トリフルオロペンチル、または4,4,4-トリフルオロブチルである、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  89. が、(1-((メチルスルホニル)オキシ)シクロプロピル)メチル、(1-(シアノメチル)シクロプロピル)メチル、(1-(ジフルオロメチル)シクロプロピル)メチル、(1-(メチルスルホニル)シクロプロピル)メチル、(1-(トリフルオロメチル)シクロペンチル)メチル、(1,1-ジオキシドテトラヒドロ-2H-チオピラン-4-イル)メチル、(1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)メチル、(1-シアノシクロブチル)メチル、(1-シアノシクロプロピル)メチル、(1-シアノピペリジン-4-イル)メチル、(1-フルオロシクロブチル)メチル、(1-フルオロシクロプロピル)メチル、(1H-イミダゾール-2-イル)メチル、(1H-テトラゾール-5-イル)メチル、(1-ヒドロキシシクロブチル)メチル、(1-メチルアゼチジン-3-イル)メチル、(2-エチルシクロプロピル)メチル、(3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル、(3-フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メチル、(3-フルオロオキセタン-3-イル)メチル、(3-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル)メチル、(4,4-ジフルオロ-1-ヒドロキシシクロヘキシル)メチル、(5-シアノフラン-2-イル)メチル、(5-シアノピリジン-2-イル)メチル、(5-メチル-1,3-オキサゾール-2-イル)メチル、(6-シアノピリジン-2-イル)メチル、(6-フルオロ-1,4-ジオキセパン-6-イル)メチル、(イソオキサゾール-3-イル)メチル、(イソオキサゾール-5-イル)メチル、(オキサゾール-4-イル)メチル、(オキセタン-2-イル)メチル、(オキセタン-3-イル)メチル、(ピリジン-3-イル)メチル、2-(1-シアノシクロプロピル)エチル、2-(1H-イミダゾール-1-イル)エチル、2-(3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル)エチル、2-フルオロシクロペンチル、3,3-ジフルオロシクロペンチル、3-フルオロベンジル、4-((ジフルオロメチル)スルホニル)ベンジル、4-(トリフルオロメチル)ベンジル、4-(トリフルオロメチル)フェネチル、4-フルオロベンジル、ベンジル、シクロブチル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、オキセタン-3-イル、オキソラン-3-イル(テトラヒドロフラン-3-イル)、ピリミジン-2-イルメチル、3-シアノベンジル、4-フルオロフェネチル、シクロブチルメチル、または(2,2-ジフルオロシクロプロピル)メチルである、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  90. が、(2-シアノプロパン-2-イル)オキシ)エチル、2-((4-シアノテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)エチル、2-(1-シアノシクロブトキシ)エチル、2-(1-シアノエトキシ)エチル、2-(シアノ(シクロプロピル)メトキシ)エチル、2-(シアノメトキシ)エチル、2-(オキセタン-3-イルオキシ)エチルまたは2-メトキシエチルである、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  91. 以下の化合物:
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-1);
    (2R,3S,11bS)-9-(2,2-ジフルオロエトキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-2);
    (2R,3S,11bS)-9-(2,2-ジフルオロプロポキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-3);
    (2R,3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-4);
    (2R,3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(3,3,3-トリフルオロプロポキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-5);
    (2S,3S,11bS)-9-(2,2-ジフルオロエトキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-6);
    (2S,3S,11bS)-9-(2,2-ジフルオロプロポキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-7);
    (2S,3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-8);
    (2S,3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(3,3,3-トリフルオロプロポキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-9);
    (2S,3R,11bR)-9-(2,2-ジフルオロエトキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-10);
    (2S,3R,11bR)-9-(2,2-ジフルオロプロポキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-11);
    (2S,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(3,3,3-トリフルオロプロポキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-12);
    (2R,3R,11bR)-9-(2,2-ジフルオロエトキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-13);
    (2R,3R,11bR)-9-(2,2-ジフルオロプロポキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-14);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(3,3,3-トリフルオロプロポキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-15);
    (2S,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-16);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-エトキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-17);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-(2-フルオロエトキシ)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-18);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[(3-フルオロオキセタン-3-イル)メトキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-19);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-[2-(オキセタン-3-イルオキシ)エトキシ]-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-20);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-[(2S)-オキセタン-2-イルメトキシ]-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-21);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(オキセタン-3-イルメトキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-22);
    1-(2-{[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}エトキシ)シクロブタン-1-カルボニトリル(化合物4-23);
    2-{[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}アセトニトリル(化合物4-24);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[(1-ヒドロキシシクロブチル)メトキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-25);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(2-メトキシエトキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-26);
    (2R,3R,11bR)-9-シクロプロポキシ-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-27);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-(3-フルオロプロポキシ)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-28);
    1-({[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}メチル)シクロプロパン-1-カルボニトリル(化合物4-29);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-30);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[(1-フルオロシクロプロピル)メトキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-31);
    (2R,3R,11bR)-9-シクロブトキシ-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-32);
    2-{[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}-N,N-ジメチルアセトアミド(化合物4-33);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[2-(1H-イミダゾール-1-イル)エトキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-34);
    2-{[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}-N-メチルアセトアミド(化合物4-35);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-[(5-メチル-1,3-オキサゾール-2-イル)メトキシ]-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-36);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-[(1-メチルアゼチジン-3-イル)メトキシ]-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-37);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(プロパン-2-イルオキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-38);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-[(1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ]-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-39);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-(エトキシ-d5)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-40);
    4-(2-{[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}エトキシ)オキサン-4-カルボニトリル(化合物4-41);
    1-({[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}メチル)シクロブタン-1-カルボニトリル(化合物4-42);
    2-(2-{[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}エトキシ)-2-シクロプロピルアセトニトリル(化合物4-43);
    2-(2-{[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}エトキシ)-2-メチルプロパンニトリル(化合物4-44);
    1-(2-{[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}エチル)シクロプロパン-1-カルボニトリル(化合物4-45);
    2-[1-({[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]アセトニトリル(化合物4-46);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロポキシ)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-47);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[(2S)-2-ヒドロキシ-3-メトキシプロポキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-48);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-[(2R)-3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシプロポキシ]-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-49);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-[(2S)-3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシプロポキシ]-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-50);
    (2R,3R,11bR)-9-(3,3-ジフルオロ-2-ヒドロキシプロポキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-51);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-(メトキシ-d3)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-52);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-[(3R)-オキソラン-3-イルオキシ]-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-53);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-[(3S)-オキソラン-3-イルオキシ]-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-54);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[(2R)-2-ヒドロキシプロポキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-55);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-[(2-メチルプロパ-2-エン-1-イル)オキシ]-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-56);
    (2R,3R,11bR)-9-{[1-(ジフルオロメチル)シクロプロピル]メトキシ}-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-57);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[(2R)-2-ヒドロキシブトキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-58);
    5-({[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}メチル)フラン-2-カルボニトリル(化合物4-59);
    (2R,3R,11bR)-9-(ベンジルオキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-60);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[(1-フルオロシクロブチル)メトキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-61);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(4,4,4-トリフルオロ-2-ヒドロキシブトキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-62);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[(4-フルオロフェニル)メトキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-63);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[(3-フルオロフェニル)メトキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-64);
    (2R,3R,11bR)-9-(2-クロロ-2,2-ジフルオロエトキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-65);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシ-2-メチルプロポキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-66);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-{[3-(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル]メトキシ}-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-67);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[(2S)-2-ヒドロキシブトキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-68);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(1,2-オキサゾール-3-イルメトキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-69);
    2-(2-{[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}エトキシ)アセトニトリル(化合物4-70);
    (2R,3R,11bR)-9-[2-(3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル)エトキシ]-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-71);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[(6-フルオロ-1,4-ジオキセパン-6-イル)メトキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-72);
    4-({[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}メチル)ピペリジン-1-カルボニトリル(化合物4-73);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-{2-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ}-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-74);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(1,3-オキサゾール-4-イルメトキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-75);
    (2R,3R,11bR)-9-[(4,4-ジフルオロ-1-ヒドロキシシクロヘキシル)メトキシ]-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-76);
    6-({[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}メチル)ピリジン-2-カルボニトリル(化合物4-77);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-{[3-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)シクロブチル]メトキシ}-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-78);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[2-ヒドロキシ-3-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)プロポキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-79);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-{[1-(トリフルオロメチル)シクロペンチル]メトキシ}-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-80);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-{[4-(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ}-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-81);
    6-({[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}メチル)ピリジン-3-カルボニトリル(化合物4-82);
    (2R)-3-{[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}プロパン-1,2-ジオール(化合物4-83);
    2-{[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}-N-メチル-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)アセトアミド(化合物4-84);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-(3-メタンスルホニルプロポキシ)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-85);
    1-{[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}-N,N-ジメチルメタンスルホンアミド(化合物4-86);
    3-{[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-2-オン(化合物4-87);
    (2R,3R,11bR)-9-(シクロプロピルメトキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-88);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-(3-ヒドロキシプロポキシ)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-89);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-{[(1R,2R)-2-エチルシクロプロピル]メトキシ}-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-90);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-[(2R)-2-メトキシプロポキシ]-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-91);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-[(2S)-2-メトキシプロポキシ]-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-92);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-(2-エチル-2-ヒドロキシブトキシ)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-93);
    1-({[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}メチル)シクロプロピルメタンスルホネート(化合物4-94);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(1,2,4-オキサジアゾール-5-イルメトキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-95);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[(1-メタンスルホニルシクロプロピル)メトキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-96);
    4-({[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}メチル)-1λ-チアン-1,1-ジオン(化合物4-97);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-(2-ヒドロキシエトキシ)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-98);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-{[4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]オキシ}-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-99);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[(2-フルオロシクロペンチル)オキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-100);
    (2R,3R,11bR)-9-[(3,3-ジフルオロシクロペンチル)オキシ]-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-101);
    (2R,3R,11bR)-9-[(4-ジフルオロメタンスルホニルフェニル)メトキシ]-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-102);
    (2R,3R,11bR)-9-(3-クロロ-3,3-ジフルオロプロポキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-103);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-[(1-メチルアゼチジン-3-イル)オキシ]-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-104);
    2-(2-{[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}エトキシ)プロパンニトリル(化合物4-105);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-({3-フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル}メトキシ)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-106);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(ピリジン-3-イルメトキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-107);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(ピリミジン-2-イルメトキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-108);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(1,2-オキサゾール-5-イルメトキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-109);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-(1H-イミダゾール-2-イルメトキシ)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-110);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(1H-1,2,3,4-テトラゾール-5-イルメトキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-111);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-メトキシプロポキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-112);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[2-ヒドロキシ-3-(モルホリン-4-イル)プロポキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-113);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[(2S)-2-ヒドロキシプロポキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-114);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-[(5,5,5-トリフルオロペンチル)オキシ]-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-115);
    3-({[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}メチル)ベンゾニトリル(化合物4-116);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[2-(4-フルオロフェニル)エトキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-117);
    (2S,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[(1-フルオロシクロプロピル)メトキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-118);
    (2R,3R,11bR)-9-(シクロブチルメトキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-119);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-120);
    (2R,3R,11bR)-9-[(2,2-ジフルオロシクロプロピル)メトキシ]-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-121);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9,10-ジメトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物5-1);
    (2S,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9,10-ジメトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物5-2);
    (2S,3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9,10-ジメトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物5-3);および
    (2R,3S,11bS)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9,10-ジメトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物5-4)
    から選択される請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  92. が、R2A、-(CH-R2Bまたは-(CH-OR2Cであり、
    2Aが、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されているC~Cアルキルであり、
    各Rが、フルオロおよび-OHからなる群から独立して選択され、
    2Bが、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、C~Cシクロアルキルまたは4~6員のヘテロシクリルであり、
    各Rが、フルオロ、-CN、-CHCNおよび-OHからなる群から独立して選択され、
    2Cが、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されている、C~CアルキルまたはC~Cシクロアルキルであり、
    各Rが、独立して、-CNまたはC~Cシクロアルキルであり、
    mが、0、1、2または3であり、
    nが、1、2または3である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  93. 前記化合物が、式(Ia):
    Figure 2024511053000104
    を有する、請求項92に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  94. 2Aが、非置換であるかまたは1、2、3もしくは4つのRで置換されているC~Cアルキルであり、各Rが、フルオロおよび-OHからなる群から独立して選択される、請求項92もしくは93に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  95. 2Aが、非置換であるかまたは1つ、2つもしくは3つのRで置換されているC~Cアルキルであり、各Rが、フルオロおよび-OHからなる群から独立して選択される、請求項94に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  96. 2AがC~Cアルキルである、請求項94に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  97. 2Aが、-CHCH、-CHCHCHまたは-CH(CHである、請求項94に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  98. 2Aが、1つ、2つまたは3つのフルオロで置換されているC~Cアルキルである、請求項94に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  99. 2Aが、-CHCHF、-CHCHF、-CHCF、-CHCHCHFまたは-CHCHCFである、請求項94に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  100. 2Aが、-CHCHCHFまたは-CHCHCFである、請求項94に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  101. 2Bが、非置換であるかまたは1つもしくは2つのRで置換されているC~Cシクロアルキルであり、各Rが、フルオロ、CN、-CHCNおよび-OHからなる群から独立して選択される、請求項92もしくは93に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  102. 2Bが、それぞれ非置換であるかまたは1つもしくは2つのフルオロで置換されている、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチルである、請求項101に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  103. 2Bが、酸素および硫黄から選択される1個の環形成ヘテロ原子を有する4~5員の単環式ヘテロシクリルであり、ここで、前記4~5員の単環式ヘテロシクリルが、非置換であるかまたは1つもしくは複数のRで置換されており、各Rが、フルオロおよび-OHからなる群から独立して選択される、請求項92もしくは93に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  104. 2Bが、1個の環形成酸素を有するC~Cの4~5員の単環式ヘテロシクリルであり、ここで、前記4~5員の単環式ヘテロシクリルが、非置換であるかまたは1つもしくは2つのRで置換されており、各Rが、フルオロおよび-OHからなる群から独立して選択される、請求項103に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  105. 2Bが、1個の環形成酸素を有する4~5員の単環式ヘテロシクリルであり、ここで、前記4~5員の単環式ヘテロシクリルが、非置換であるかまたは1つもしくは2つのフルオロで置換されている、請求項104に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  106. 2Bが、それぞれ非置換であるかまたは1つのフルオロで置換されている、オキセタン-3-イルまたはオキソラン-3-イルである、請求項105に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  107. 2Cが、それぞれ1つ、2つ、3つまたは4つのRで置換されている、C~CアルキルまたはC~Cシクロアルキルであり、各Rが、独立して、-CNまたはC~Cシクロアルキルである、請求項92もしくは93に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  108. 2Cが、1つの-CNで置換されているシクロブチルである、請求項107に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  109. 2Cが、1つの-CNおよび1つのC~Cシクロアルキルで置換されているC~Cアルキルである、請求項107に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  110. 2Cが、1つの-CNおよび1つのC~Cシクロアルキルで置換されているC~Cアルキルである、請求項109に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  111. 2Cが、1つの-CNおよび1つのシクロプロピルで置換されているC~Cアルキルである、請求項110に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  112. 2Cが、1つの-CNで置換されているC~Cアルキルである、請求項109に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  113. mが、0、1または2である、請求項92、93および101から106のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  114. mが、0または1である、請求項92、93および101から106のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  115. mが1である、請求項92、93および101から106のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  116. mが0である、請求項92、93および101から106のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  117. nが、1または2である、請求項92、93および107から112のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  118. nが1である、請求項92、93および107から112のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  119. 以下の化合物:
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-1);
    (2R,3R,11bR)-9-(2,2-ジフルオロエトキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-13);
    (2R,3R,11bR)-9-(2,2-ジフルオロプロポキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-14);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(3,3,3-トリフルオロプロポキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-15);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-[(2S)-3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシプロポキシ]-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-50);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-[(2R)-3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシプロポキシ]-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-49);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-(2-フルオロエトキシ)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-18);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-[(1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ]-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-39);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9,10-ジメトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物5-1);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-エトキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-17);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(プロパン-2-イルオキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-38);
    (2R,3R,11bR)-9-(3,3-ジフルオロ-2-ヒドロキシプロポキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-51);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[(2R)-2-ヒドロキシプロポキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-55);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロポキシ)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-47);
    1-(2-{[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}エチル)シクロプロパン-1-カルボニトリル(化合物4-45);
    2-[1-({[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]アセトニトリル(化合物4-46);
    (2R,3R,11bR)-9-シクロプロポキシ-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-27);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[(1-ヒドロキシシクロブチル)メトキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-25);
    (2R,3R,11bR)-9-シクロブトキシ-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-32);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-30);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(オキセタン-3-イルメトキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-22);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[(3-フルオロオキセタン-3-イル)メトキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-19);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-[(3R)-オキソラン-3-イルオキシ]-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-53);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-[(3S)-オキソラン-3-イルオキシ]-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-54);
    1-(2-{[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}エトキシ)シクロブタン-1-カルボニトリル(化合物4-23);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[(1-フルオロシクロプロピル)メトキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-31);
    2-(2-{[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}エトキシ)-2-シクロプロピルアセトニトリル(化合物4-43);
    2-(2-{[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}エトキシ)-2-メチルプロパンニトリル(化合物4-44);および
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(2-メトキシエトキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-26)
    から選択される、請求項92に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  120. 以下の化合物:
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-1);
    (2R,3R,11bR)-9-(2,2-ジフルオロエトキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-13);
    (2R,3R,11bR)-9-(2,2-ジフルオロプロポキシ)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-14);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(3,3,3-トリフルオロプロポキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-15);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-[(2S)-3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシプロポキシ]-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-50);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-[(2R)-3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシプロポキシ]-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-49);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-(2-フルオロエトキシ)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-18);および
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-[(1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ]-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-39)
    から選択される、請求項92に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  121. 以下の化合物:
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9,10-ジメトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物5-1);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-エトキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-17);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(プロパン-2-イルオキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-38);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[(2R)-2-ヒドロキシプロポキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-55);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロポキシ)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-47);
    1-(2-{[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}エチル)シクロプロパン-1-カルボニトリル(化合物4-45);
    2-[1-({[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]アセトニトリル(化合物4-46);
    (2R,3R,11bR)-9-シクロプロポキシ-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-27);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[(1-ヒドロキシシクロブチル)メトキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-25);および
    (2R,3R,11bR)-9-シクロブトキシ-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-32)
    から選択される、請求項92に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  122. 以下の化合物:
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-30);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(オキセタン-3-イルメトキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-22);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[(3-フルオロオキセタン-3-イル)メトキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-19);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-[(3R)-オキソラン-3-イルオキシ]-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-53);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-[(3S)-オキソラン-3-イルオキシ]-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-54);
    1-(2-{[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}エトキシ)シクロブタン-1-カルボニトリル(化合物4-23);
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-9-[(1-フルオロシクロプロピル)メトキシ]-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-31);
    2-(2-{[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}エトキシ)-2-シクロプロピルアセトニトリル(化合物4-43);
    2-(2-{[(2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-2-ヒドロキシ-10-メトキシ-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-9-イル]オキシ}エトキシ)-2-メチルプロパンニトリル(化合物4-44);および
    (2R,3R,11bR)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-10-メトキシ-9-(2-メトキシエトキシ)-1H,2H,3H,4H,6H,7H,11bH-ピリド[2,1-a]イソキノリン-2-オール(化合物4-26)
    から選択される、請求項92に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
  123. 医薬組成物、製剤、単位剤形およびキットから選択される医薬製品であって、それぞれが、請求項1から122のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩を含む、医薬製品。
  124. 医薬組成物、製剤、単位剤形およびキットから選択される医薬製品であって、それぞれが、請求項1から122のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩と、少なくとも1種の薬学的に許容される添加剤とを含む、医薬製品。
  125. 請求項1から122のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩と、少なくとも1種の薬学的に許容される添加剤とを含む、医薬組成物。
  126. それを必要とする対象において小胞モノアミン輸送体-2(VMAT2)疾患または障害を処置する方法であって、前記対象に、請求項1から122のいずれか一項に記載の化合物、もしくは薬学的に許容されるその塩;請求項123もしくは124に記載の医薬製品;または請求項125に記載の医薬組成物を投与するステップを含む、方法。
  127. それを必要とする対象において小胞モノアミン輸送体-2(VMAT2)疾患または障害を処置する方法であって、前記対象に、請求項1から122のいずれか一項に記載の化合物、もしくは薬学的に許容されるその塩;請求項123もしくは124に記載の医薬製品;または請求項125に記載の医薬組成物を投与するステップを含み、ここで、前記VMAT2疾患または障害が、運動失調または脊髄性筋萎縮症;舞踏病;先天性奇形、変形または異常;認知症;口腔、唾液腺または顎骨疾患;ジスキネジア;ジストニア;内分泌、栄養または代謝性疾患;てんかん;習慣または衝動性障害;ハンチントン病または関連障害;気分または精神病性障害;神経症性、ストレス関連および身体表現性障害;大脳基底核の変性疾患;錐体外路および運動障害;神経または精神疾患または障害;神経系または運動機能障害;パーキンソン病/パーキンソニズム障害;小児期発症行動および情動障害;広汎性発達障害;ならびに物質乱用または依存障害から選択される、方法。
  128. それを必要とする対象において神経または精神疾患または障害を処置する方法であって、前記対象に、請求項1から122のいずれか一項に記載の化合物、もしくは薬学的に許容されるその塩;請求項123もしくは124に記載の医薬製品;または請求項125に記載の医薬組成物を投与するステップを含む、方法。
  129. それを必要とする対象において神経または精神疾患または障害を処置する方法であって、前記対象に、請求項1から122のいずれか一項に記載の化合物、もしくは薬学的に許容されるその塩;請求項123もしくは124に記載の医薬製品;または請求項125に記載の医薬組成物を投与するステップを含み、ここで、前記神経または精神疾患または障害が、多動性運動障害、統合失調症、統合失調感情障害、気分障害、処置抵抗性強迫性障害、レッシュ・ナイハン症候群に関連する神経学的機能不全、アルツハイマー病に関連する興奮、脆弱X症候群または脆弱X関連振戦/失調症候群、自閉症スペクトラム障害、レット症候群、および有棘赤血球舞踏病からなる群から選択される、方法。
  130. 小胞モノアミン輸送体-2(VMAT2)疾患または障害を処置するための医薬の製造における、請求項1から122のいずれか一項に記載の化合物、もしくは薬学的に許容されるその塩;請求項123もしくは124に記載の医薬製品;または請求項125に記載の医薬組成物の使用。
  131. 運動失調または脊髄性筋萎縮症;舞踏病;先天性奇形、変形または異常;認知症;口腔、唾液腺または顎骨疾患;ジスキネジア;ジストニア;内分泌、栄養または代謝性疾患;てんかん;習慣または衝動性障害;ハンチントン病または関連障害;気分または精神病性障害;神経症性、ストレス関連および身体表現性障害;大脳基底核の変性疾患;錐体外路および運動障害;神経または精神疾患または障害;神経系または運動機能障害;パーキンソン病/パーキンソニズム障害;小児期発症行動および情動障害;広汎性発達障害;ならびに物質乱用または依存障害から選択される小胞モノアミン輸送体-2(VMAT2)疾患または障害を処置するための医薬の製造における、請求項1から122のいずれか一項に記載の化合物、もしくは薬学的に許容されるその塩;請求項123もしくは124に記載の医薬製品;または請求項125に記載の医薬組成物の使用。
  132. 神経または精神疾患または障害を処置するための医薬の製造における、請求項1から122のいずれか一項に記載の化合物、もしくは薬学的に許容されるその塩、請求項123もしくは124に記載の医薬製品;または請求項125に記載の医薬組成物の使用。
  133. 多動性運動障害、統合失調症、統合失調感情障害、気分障害、処置抵抗性強迫性障害、レッシュ・ナイハン症候群に関連する神経学的機能不全、アルツハイマー病に関連する興奮、脆弱X症候群または脆弱X関連振戦/失調症候群、自閉症スペクトラム障害、レット症候群、および有棘赤血球舞踏病からなる群から選択される神経または精神疾患または障害を処置するための医薬の製造における、請求項1から122のいずれか一項に記載の化合物、もしくは薬学的に許容されるその塩、請求項123もしくは124に記載の医薬製品;または請求項125に記載の医薬組成物の使用。
  134. 療法によるヒトまたは動物の体の処置方法において使用するための、請求項1から122のいずれか一項に記載の化合物、もしくは薬学的に許容されるその塩;請求項123もしくは124に記載の医薬製品;または請求項125に記載の医薬組成物。
  135. 小胞モノアミン輸送体-2(VMAT2)疾患または障害を処置するための方法において使用するための、請求項1から122のいずれか一項に記載の化合物、もしくは薬学的に許容されるその塩;請求項123もしくは124に記載の医薬製品;または請求項125に記載の医薬組成物。
  136. 運動失調または脊髄性筋萎縮症;舞踏病;先天性奇形、変形または異常;認知症;口腔、唾液腺または顎骨疾患;ジスキネジア;ジストニア;内分泌、栄養または代謝性疾患;てんかん;習慣または衝動性障害;ハンチントン病または関連障害;気分または精神病性障害;神経症性、ストレス関連および身体表現性障害;大脳基底核の変性疾患;錐体外路および運動障害;神経または精神疾患または障害;神経系または運動機能障害;パーキンソン病/パーキンソニズム障害;小児期発症行動および情動障害;広汎性発達障害;ならびに物質乱用または依存障害から選択される小胞モノアミン輸送体-2(VMAT2)疾患または障害を処置するための方法において使用するための、請求項1から122のいずれか一項に記載の化合物、もしくは薬学的に許容されるその塩;請求項123もしくは124に記載の医薬製品;または請求項125に記載の医薬組成物。
  137. 神経または精神疾患または障害を処置するための方法において使用するための、請求項1から122のいずれか一項に記載の化合物、もしくは薬学的に許容されるその塩;請求項123もしくは124に記載の医薬製品;または請求項125に記載の医薬組成物。
  138. 多動性運動障害、統合失調症、統合失調感情障害、気分障害、処置抵抗性強迫性障害、レッシュ・ナイハン症候群に関連する神経学的機能不全、アルツハイマー病に関連する興奮、脆弱X症候群または脆弱X関連振戦/失調症候群、自閉症スペクトラム障害、レット症候群、および有棘赤血球舞踏病からなる群から選択される神経または精神疾患または障害を処置するための方法において使用するための、請求項1から122のいずれか一項に記載の化合物、もしくは薬学的に許容されるその塩;請求項123もしくは124に記載の医薬製品;または請求項125に記載の医薬組成物。
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