JP2024508329A - Kit-およびpdgfra-媒介性疾患を治療するための化合物を製造するための合成方法および中間生成物 - Google Patents

Kit-およびpdgfra-媒介性疾患を治療するための化合物を製造するための合成方法および中間生成物 Download PDF

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Abstract

本開示は、化合物Aまたはその薬学的塩および/またはその溶媒和物を生成するための方法および中間生成物であって、変異KITおよびPDGFRAに関連する疾患および状態を治療するための化合物を製造するための方法および中間生成物として有用な、方法および中間生成物を提供する。JPEG2024508329000030.jpg7265

Description

関連出願の相互参照
[001]本出願は、2021年3月3日に出願された米国特許仮出願第63/155,947号の優先権を主張する。前述の出願の全内容は、参照によって本明細書に組み込まれる。
[002]本開示は、活性化されたKITおよびPDGFRA変異プロテインキナーゼの選択的阻害薬として有用である新規のピロロトリアジン化合物を製造するための合成中間生成物および方法に関する。KITおよびPDGFRA変異プロテインキナーゼの阻害薬は、例えば、慢性障害の治療のためのような医薬組成物を製造することにおいて、有用である。KIT受容体は、クラスIII受容体チロシンキナーゼファミリーに属しており、これには、構造的な関連性のあるタンパク質PDGFRAも含まれる。通常、幹細胞因子は、KITに結合し、二量体化および自己リン酸化を誘導することによってKITを活性化し、これは、下流シグナル伝達の開始を誘導する。しかし、いくつかの腫瘍型において、KITにおける体細胞活性化変異は、急性骨髄性白血病、黒色腫、頭蓋内(intercranial)胚細胞腫瘍、縦隔B細胞性リンパ腫、セミノーマ、および消化管間質性腫瘍のような腫瘍型を含むリガンド非依存性の構成的発癌活性を促進する。変異KITは、肥満細胞活性化における役割を担っていることも知られているが、この肥満細胞活性化は、一般的なことであり、維持管理のために恐らく不可欠である。肥満細胞が、病理学的に過剰に産生された場合か、またはその活性化が、ホメオスタシスに脅威を与えると認識されるほどに均衡を崩した場合、無秩序な肥満細胞活性化が生じる。肥満細胞活性化症候群は、肥満細胞メディエータ放出の結果として、一過性の多組織症状を呈する多様な原因を有する障害の一群を指す。肥満細胞症は、肥満細胞活性化症候群の1種である。本開示の化合物は、肥満細胞症を治療するために有用である。世界保健機関(WHO)は、7つの異なるカテゴリーに肥満細胞症を分類している:皮膚肥満細胞症、無痛性全身性肥満細胞症(ISM)、くすぶり型全身性肥満細胞症(SSM)、関連する血液学的新生物を伴う肥満細胞症(SM-AHN)、侵襲性全身性肥満細胞症(ASM)、肥満細胞白血病(MCL)、および肥満細胞肉腫。
[003]本開示に記載の方法によって製造される化合物は、肥満細胞疾患を治療するために有用であり得る。肥満細胞疾患には、肥満細胞活性化症候群(MCAS)および遺伝性アルファトリプターゼ血症(HAT)が含まれる。他の肥満細胞疾患には、肥満細胞媒介性喘息、アナフィラキシー(特発性、IgE媒介性、およびIgE非媒介性を含む)、蕁麻疹(特発性および慢性を含む)、アトピー性皮膚炎、浮腫(血管浮腫)、過敏性腸症候群、肥満細胞性胃腸炎、肥満細胞性大腸炎、掻痒症、慢性掻痒症、慢性腎不全に伴う掻痒症、ならびに、心臓、血管、腸、脳、腎臓、肝臓、膵臓、筋肉、骨、および皮膚の肥満細胞と関連する状態が含まれる。
[004]本開示に記載の方法によって製造される化合物は、野生型KITの阻害も可能である。本開示に記載の化合物は、野生型KITと関連する肥満細胞疾患を治療するために有用であり得る。
[005]米国特許第10,829,493号は、その全教示が参照によって本明細書に組み込まれており、ISMおよびSSMに加えて、変異KITまたはPDGFRAによって媒介される他の疾患のような慢性障害の安全で有効な治療のための以下に示される化合物(以降「化合物A」)であって、変異KITおよびPDGFRAキナーゼに対する高選択的で強力な活性を有する化合物を開示する。
[006]本開示の目的は、化合物Aを調製するための新規の合成中間生成物および方法を提供することである。
[007]このため、本開示に記載の方法によって生成される化合物および本開示に記載の中間生成物から生成される化合物は、KIT-およびPDGFRA-媒介性疾患の治療にとって望ましい有効性、安全性、および医薬特性を有する治療を提供する。より具体的には、本開示に記載の合成経路によって生成される化合物Aは、変異KITおよびPDGFRA阻害活性を有する他の既知のピロロトリアジン化合物と比較して、有効性および他の望ましい医薬特性を維持しつつ、脳浸透性のレベル低下を含む有益な特性の数々を示す。
[008]6-(1-(2-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-オールと(tert-ブチル4-(5-((S)-1-(((S)-tert-ブチルスルフィニル)アミノ)-1-(4-フルオロフェニル)エチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート)のカップリングにおける化合物Aの調製のためのホスホニウム活性化剤の使用は、緩慢な反応および/または不完全な反応ならびに望ましくない副反応(実施例3)をもたらす他のカップリング剤の使用よりも優れた工程を可能にすることが、今や見出されている。
[009]本開示は、化合物Aを調製する方法を提供する。さらに、本開示は、化合物Aの調製における中間生成物を提供する。
[0010]第1の実施形態は、化合物A:
を調製する方法である。
[0011]上記方法は、化合物Aを形成するために、式(I-1):
によって表記される第1の化合物または薬学的に許容されるその酸性塩と
式(II-1):
(式中、RおよびRは、Hおよびアミン保護基からそれぞれ独立して選択される)によって表記される第2の化合物または薬学的に許容されるその酸性塩を反応させるステップと、上記アミン保護基が存在する場合に、上記アミン保護基を切断するステップを含む。「アミン保護基」は、分子中のアミン官能基と結合を形成し、そのアミン官能基を続く反応の条件に対して不活性にするための化学的部分である。上記続く反応の完了後、上記アミン保護基は、そのアミン基を元の反応性に戻すために、除去されるか、または切断される。例示的な保護基は、例えば、WutsおよびGreene、Protective Groups in Organic Synthesis、第5版、John Wiley&Sons:New Jersey、(2014)中に見出され、これは、その全体が参照によって本明細書に組み込まれている。Rがアミン保護基である場合、適当な例には、以下に限定されないが、Boc(C(O)OC(CH)またはS(=O)C(CHが含まれる。
[0012]第2の実施形態において、上記方法は、第1の実施形態に記載されるとおりであり、ここで、アミン保護基は存在せず、すなわち、第2の化合物(II-1)は、RがHであり、RがHである、その脱保護された形態である。
[0013]第3の実施形態において、上記方法は、第1の実施形態に記載されるとおりであり、ここで、RはHであり、RはS(=O)C(CHである。
[0014]第4の実施形態において、上記方法は、第1の実施形態に記載されるとおりであり、ここで、RはC(O)OC(CHであり、RはS(=O)C(CHである。第5の実施形態において、上記方法は、第3または第4の実施形態に記載されるとおりであり、ここで、アミン保護基は、酸を使用して除去され、第2の化合物(II-1)を、その脱保護された形態、すなわち、RおよびRがHである形態で形成する。いくつかの態様において、アミン保護基は、酸性溶媒を使用して除去される。いくつかの態様において、アミン保護基は、酸性メタノールを使用して除去される。
[0015]第6の実施形態において、上記方法は、第1、第2、第3、第4、または第5の実施形態に記載されるとおりであり、ここで、上記反応は、求核置換のための第1の化合物(I-1)における芳香族水酸基を活性化する薬剤によって媒介される。芳香族水酸基を活性化する薬剤は、その薬剤が存在する場合に、その薬剤が存在しない場合と比較して、求核試薬によって芳香族水酸基をより置換されやすくする薬剤である。例えば、上記水酸基と反応し、上記水酸基を、求核試薬によって上記水酸基よりも容易に置換される官能基に変換する薬剤によって、活性化が生じる。芳香族水酸基を活性化する薬剤の例には、カルボジイミド、ホスホニウム塩、アミニウム塩、ウラニウム/アミニウム塩、フルオロホルムアミジニウムカップリング剤、有機リン試薬、およびトリアジンカップリング試薬が含まれる。
[0016]第7の実施形態において、上記方法は、第6の実施形態に記載されるとおりであり、ここで、上記薬剤は、ホスホニウム塩である。
[0017]第8の実施形態において、上記方法は、第7の実施形態に記載されるとおりである。試験された8つの活性化剤中、ホスホニウム剤は、上記反応において、最も速い変換および副生成物形成のレベルが最も低い最も高い収率をもたらした。ホスホニウム剤の例には、(ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP)、(ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)、クロロトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyClOP)、2-(ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)-1,3-ジメチル-2-ピロリジン-1-イル-1,3-ジアザホスホリジニウムヘキサフルオロホスフェート(BOMP)、(7-アザベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(AOP)、(7-アザベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyAOP)、1-シアノ-2-エトキシ-2-オキソエチリデンアミノオキシ-トリス-ピロリジノ-ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyOxim)、またはブロモトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBrOP)が含まれる。
[0018]第9の実施形態において、上記方法は、第6、第7、または第8の実施形態に記載されるとおりであり、ここで、上記薬剤は、PyBOPまたはPyClOPである。一態様において、上記薬剤は、PyBOPである。別の態様において、上記薬剤は、PyClOPである。薬剤PyBOPおよびPyClOPは、加えることで、他のホスホニウム剤よりも高い収率および高純度の生成物が得られ、放熱がより少ない。PyClOPは、高い反応性と、安全という更なる利点を有し、有毒なHMPAの放出を回避する。
[0019]第10の実施形態において、上記方法は、第6、第7、第8、または第9の実施形態に記載されるとおりであり、ここで、芳香族水酸基を活性化する薬剤は、第1の化合物(I-1)のモル数に対してモル過剰で存在し、例えば、1.3~1.8のモル過剰で存在する。「モル過剰」は、上記反応中に存在する上記薬剤のモル数を、上記反応中に存在する第1の化合物(I-1)のモル数で除したものである。いくつかの実施例において、上記薬剤は、1.3~1.7のモル過剰、1.3~1.6のモル過剰、1.3~1.5のモル過剰、1.4~1.5のモル過剰、または1.4~1.6のモル過剰で存在する。いくつかの実施例において、上記薬剤は、1.3のモル過剰、1.4のモル過剰、1.5のモル過剰、1.6のモル過剰、1.7のモル過剰、または1.8のモル過剰で存在する。
[0020]第11の実施形態において、上記方法は、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、または第10の実施形態に記載されるとおりであり、ここで、上記反応は、非求核塩基の存在下で生じる。非求核塩基は、立体的に妨害された塩基性分子であり、求核性が乏しい。いくつかの実施例において、上記非求核塩基は、アミン非求核塩基である。いくつかの実施例において、上記アミン非求核塩基は、1,8-ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデカ-7-エン(DBU)、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)、ジメチルアミノピリジン(DMAP)、およびトリエチルアミン(TEA)からなる群から選択される。いくつかの実施例において、上記アミン非求核塩基は、1,8-ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデカ-7-エン(DBU)である。他の実施例において、上記アミン非求核塩基は、トリエチルアミン(TEA)である。
[0021]第12の実施形態において、上記方法は、第11の実施形態に記載されるとおりであり、ここで、非求核アミン塩基はDBUであり、芳香族水酸基を活性化する薬剤はPyBOPである。PyBOPは、5つの非求核アミン塩基と組み合わせて試験され、PyBOP/DBUの組合せは、最も速い変換速度および不純物がより少ない最も高い収率をもたらした。
[0022]第13の実施形態において、上記方法は、第11の実施形態に記載されるとおりであり、ここで、非求核アミン塩基はTEAであり、芳香族水酸基を活性化する薬剤はPyClOPである。PyClOPは、DBUおよびTEAを用いて試験された。PyClOP/TEAの組合せは、より明瞭な反応プロファイルをもたらし、重要な不純物をより良好に制御できた(実施例4)。さらにTEAの反応副生成物は、溶媒としてアセトニトリルを用いた反応混合物中において溶解性が低く、これは、結晶化によって、生成物の容易な単離という利点をもたらす。
[0023]第14の実施形態において、上記方法は、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、または第11の実施形態に記載されるとおりであり、ここで、第2の化合物は、式(II-1)の化合物の薬学的に許容される酸性塩である。薬学的に許容される酸性塩の例には、臭化水素酸塩、塩酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、酢酸塩、吉草酸塩、オレイン酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、ラウリン酸塩、安息香酸塩、乳酸塩、トシル酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、ナフチレート塩、メシル酸塩、グルコヘプトン酸塩、ラクトビオン酸塩、およびラウリルスルホン酸塩などが含まれる。
[0024]第15の実施形態において、上記方法は、第14の実施形態に記載されるとおりであり、ここで、式(II-1)の化合物の薬学的に許容される酸性塩は、HCl塩である。試験されたいくつかの他の塩と比較すると、式(II-1)のHCl塩は、試験された他の塩よりも、高い収率、速い変換、および少ない不純物をもたらし、例えば、1モルの化合物(II-1)あたり3.5モルのHClを含むHCl塩をもたらす。
[0025]第16の実施形態において、上記方法は、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、または第11の実施形態に記載されるとおりであり、ここで、第2の化合物は、式(II-1)の化合物の遊離塩基である。
[0026]第17の実施形態において、上記方法は、第14、第15、または第16の実施形態に記載されるとおりであり、ここで、アミン非求核塩基は、第1の化合物(I-1)のモル数に対してモル過剰で存在し、例えば、5.0~12.0のモル過剰で存在する。いくつかの実施例において、アミン非求核塩基は、第1の化合物(I-1)のモル数に対して、5.0~6.5のモル過剰、5.0~6.0のモル過剰、9.0~10.5のモル過剰、または9.0~10.0のモル過剰で存在する。いくつかの実施例において、アミン非求核塩基は、第1の化合物(I-1)のモル数に対して、5.5のモル過剰、6.0のモル過剰、6.5のモル過剰、7.0のモル過剰、8.5のモル過剰、9.0のモル過剰、9.5のモル過剰、10.0のモル過剰、10.5のモル過剰、または12.0のモル過剰で存在する。一態様において、芳香族水酸基を活性化する薬剤はPyBOPであり、非求核アミン塩基はDBUであり、DBUは、第1の化合物(I-1)に対して、5.3~5.7のモル過剰(例えば、5.5のモル過剰)で使用される。DBUのこの量は、温和な条件下において、最小限の不純物を含む高い収率で、速く、ほぼ定量的な変換を可能にする。一態様において、芳香族水酸基を活性化する薬剤はPyClOPであり、非求核アミン塩基はTEAであり、TEAは、第1の化合物(I-1)に対して、10.3~10.7または11.8~12.2のモル過剰(例えば、10.5または12.0のモル過剰)で使用される。TEAのこの量も、最小限の不純物を含む高い収率で、速く、ほぼ定量的な変換を可能にする。PyClOPは、第1の化合物(I-1)に対して、1.5~1.7のモル過剰(例えば、1.6のモル過剰)で使用される。
[0027]第18の実施形態において、上記方法は、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、第14、第15、第16、または第17の実施形態に記載されるとおりであり、ここで、第1の化合物(I-1)および第2の化合物(II-1)は、第1の溶媒に溶解されて溶液を形成する。適当な溶媒は、有機合成の当業者によって、容易に選択され得る。適当な溶媒は、上記反応が行われる温度において、出発物質(反応物)、中間生成物、または生成物と実質的に反応せず、上記反応に実質的に干渉しない。所定の反応は、1種の溶媒または2種以上の溶媒の混合物中で実施され得る。適当な第1の溶媒の例には、アセトニトリル(CHCN)、ジメチルホルムアミド(DMF)、エタノール/水混合物、2-メチルテトラヒドロフラン(2-MeTHF)、テトラヒドロフラン(THF)、ジクロロエタン(DCE)、ジオキサン、およびジメチルアミノピリジン(DMAP)が含まれる。一態様において、第1の溶媒はアセトニトリル(CHCN)である。第1の溶媒としてアセトニトリルを使用することで、均質な反応混合物が得られ、貧溶媒として水を加えることによって、上記反応混合物からの結晶化による化合物Aの直接単離も可能となる。反応副生成物の大半は、アセトニトリル-水母液に溶解したままであるが、低溶解度を有する化合物Aは、溶液から結晶化する。
[0028]第19の実施形態において、上記方法は、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、第14、第15、第16、第17、または第18の実施形態に記載されるとおりであり、ここで、反応は、15~100℃の温度で実施される。いくつかの実施例において、反応は、20~50℃、30~40℃、15~25℃、25~35℃、45~55℃、55~65℃、65~75℃、75~85℃、80~90℃、または90~100℃で実施される。別の態様において、活性化剤がPyBOPであり、塩基がDBUである場合、上記温度は20~30℃の間(例えば室温、例えば、25±3℃)である。別の態様において、活性化剤がPyClOPであり、塩基がTEAである場合、上記温度は80~90℃の間(例えば、85℃)である。
[0029]第20の実施形態において、上記方法は、第18または第19の実施形態に記載されるとおりであり、ここで、上記薬剤は、第1の溶媒に溶解された第1の化合物(I-1)と第2の化合物(II-1)の溶液に加えられる。いくつかの態様において、上記薬剤は、5~120分の範囲の一定時間にわたって加えられる。いくつかの実施例において、上記薬剤は、10~100分、20~80分、30~60分、5~30分、30~60分、60~90分、または90~120分の範囲の一定時間にわたって加えられる。いくつかの実施例において、化合物Aを大規模で製造するための一貫して再現可能な結果を得るために、上記薬剤は、第1の化合物(I-1)と第2の化合物(II-1)の溶液に加えられなければならない。一態様において、上記薬剤がPyBOPである場合、上記薬剤は、上記溶液に加えられなければならない。
[0030]第21の実施形態において、上記方法は、第11、第12、第13、第14、第15、第16、第17、第18、第19、または第20の実施形態に記載されるとおりであり、ここで、非求核アミン塩基は、第1の溶媒の添加前に加えられる。いくつかの実施例において、酸性メタノール中におけるアミン保護基の除去に続いて、CHCNの添加前にTEAが加えられる。CHCNの添加前にTEAが加えられない場合、反応容器内のクラスト形成および不純物の著しい形成といった問題が生じる。
[0031]第22の実施形態において、上記方法は、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、第14、第15、第16、第17、第18、第19、第20、または第21の実施形態に記載されるとおりであり、ここで、活性炭が加えられる。活性炭の添加は、得られる化合物Aの純度および色を改善する。
[0032]第23の実施形態は、式(I-1):
の化合物または薬学的に許容されるその塩である。「薬学的に許容される」という語句は、過度の毒性、刺激、アレルギー反応、または他の異常もしくは合併症を伴わない、医学的良識の範囲内において、ヒトおよび動物の組織と接触する使用に適しており、妥当な利益/リスク比に見合った化合物、材料、組成物、および/または剤形を指すために、本明細書において用いられる。代表的な薬学的に許容される塩には、臭化水素酸塩、塩酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、酢酸塩、吉草酸塩、オレイン酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、ラウリン酸塩、安息香酸塩、乳酸塩、リン酸塩、トシル酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、ナフチレート塩、メシル酸塩、グルコヘプトン酸塩、ラクトビオン酸塩、およびラウリルスルホン酸塩などが含まれる(例えば、Berge他(1977)「Pharmaceutical Salts」、J.Pharm.Sci.66:1~19ページ参照)。
[0033]第24の実施形態は、化合物A:
を精製する方法であって、
化合物Aを酸性塩に変換するステップと、
上記酸性塩から不純物を除去するステップと、
上記酸性塩を塩基性化して、精製された化合物Aを調製するステップと
を含む方法である。
[0034]第25の実施形態において、上記方法は、第24の実施形態に記載されるとおりであり、ここで、化合物Aをリン酸と反応させることによって、化合物Aはリン酸塩に変換される。
[0035]第26の実施形態において、上記方法は、第24または第25の実施形態に記載されるとおりであり、ここで、化合物Aを水溶液に溶解し、少なくとも1当量の酸を加えることによって、化合物Aは酸性塩に変換される。
[0036]第27の実施形態において、上記方法は、第26の実施形態に記載されるとおりであり、ここで、上記水溶液を、上記水溶液と混和しない有機溶媒で洗浄することによって、不純物は、上記酸性塩から除去される。特定の実施形態において、上記有機溶媒は、2-メチルテトラヒドロフランである。
[0037]第27の実施形態において、上記方法は、第24、第25、第26の実施形態に記載されるとおりであり、ここで、不純物は、活性炭を用いて、上記酸性塩から除去される。
[0038]第28の実施形態において、上記方法は、第24、第25、第26、または第27の実施形態に記載されるとおりであり、ここで、上記水溶液は、水性塩基を用いて塩基性化され、化合物Aを析出する。特定の実施形態において、上記水性塩基は、水性水酸化物、例えば、水酸化ナトリウムである。
[0039]第29の実施形態において、上記方法は、第24、第25、第26、第27、または第28の実施形態に記載されるとおりであり、ここで、化合物Aは、本明細書に開示される第1~第22の実施形態のいずれか一項に記載の方法によって製造される化合物である。
[0040]本開示は、以下の実施例によって例示されるが、これらは、いかなる場合においても限定することを意図しない。
合成による調製
実施例1A
DTBPFを用いた中間生成物(I-1)の調製
[0041]調製1A:6-(1-(2-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-オール(I-1)
[0042]6-(1-(2-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-オール(I-1)の合成:(I-a)(2-(4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)エタン-1-オール)(5kg)と(I-b)(6-ブロモピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-オール)(11.1kg、2当量)を混合し、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)(20L)中、20~30℃で撹拌した。この混合物に、酢酸パラジウム(II)(105g、0.02当量)、1,1’(ジ-tert-ブチルホスフィノ)フェロセン(222g、0.02当量)、および50%-w/wリン酸三カリウム(KPO)水溶液(60kg、6当量)を加えた。この反応溶液を、105~115℃で加熱した。2時間後、上記反応溶液を、60~80℃に冷却し、N-アセチル-L-システイン(760g、0.20当量)とエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩二水和物(780g、0.09当量)の混合物の水(42kg)溶液を含有する第2の容器に移した。得られた混合物を、45~55℃で30分間撹拌し、次に、30分間静置して分離させ、水相を除去した。得られた有機層を、水(50kg)で希釈し、塩酸水溶液を用いて、pHを6.3~7.5に調整した。45~55℃における種晶(10g)の添加後、結晶が認められ、この混合物を、5~15℃に冷却した。この固体結晶を、濾過によって単離し、水(3×15kg)で洗浄後、イソプロピルアルコール(4×12kg)で洗浄した。この固体を、60℃で乾燥し、4.3kgを、75%の収率および99.1%-w/wの純度で得た。
実施例1B
中間生成物(I-1)の調製
[0043]調製1B:6-(1-(2-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-オール(I-1)
[0044]反応容器に、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)(52.7L)、(I-b)(10.55kg 1.0当量)、(I-a)(23.5kg、2.0当量)、テトラ-N-ブチルアンモニウムブロミド(n-BuNBrは、「TBAB」としても示される)(636g、0.04当量)、酢酸パラジウム(II)(Pd(OAc))(221.2g、0.02当量)、1,1’-ビス(フェロセンジイル-ビス(ジフェニルホスフィン(dppf)(548g、0.02当量)を入れ、Nを用いて脱気した。次に、Nで脱気したリン酸三カリウム(KPO)(62.8kg、6.0当量)の水(63L)溶液を加え、このバッチを加熱して、約110℃で還流した。2時間の還流後、この反応溶液から、(I-b)の(I-1)への変換(IPC変換:99.4%;目標≧95%変換)に関するサンプルを採取した。次に、上記バッチを、約59℃に冷却し、水(105.5L)を加えた。上記バッチを、約29℃に冷却し、Celite(登録商標)(7kg)のパッドを通した濾過後に、水ですすいだ(21.1L×2)。15~30℃を維持しつつ、6M HCl(46.5kg、8.5当量)の溶液を加えてpH6~7にすることによって、生成物を上記濾液から析出させた。このスラリーを、5~15℃に冷却し、3日間留置し、次に、(-)5~5℃に冷却し、単離前に2時間留置した。この(I-1)生成物を、濾過によって単離し、予め(-)5~5℃に冷却した水で洗浄し(31.7L×2)、脱液した。
[0045](I-1)ウェットケーキを、反応容器に加えて、水(105.5L)を用いて60~65℃で最低1時間摩砕した後、20~25℃に冷却した。(I-1)を、濾過によって単離し、15~25℃の水で洗浄し(21.1L×2)、脱液した。サンプルを、残留ピナコール(0.02%)および(I-b)(0.1%)に関して分析した。このウェットケーキを、真空オーブンを使用して、60℃で約4.5日間乾燥し、9.41kgの表題の化合物を、78%の収率および99.8%の純度で得た。
実施例1C
中間生成物(I-1)の代替調製
[0046]反応容器に、NMP(1200mL)、(I-a)(667.5g、1.0当量)、(I-b)(300g、2.0当量)、dppf(15.5g、0.02当量)、およびPd(OAc)(6.3g、0.02当量)を入れた。この混合物をNで脱気した。同じ反応容器に、KPO(1785g、6.0当量)の脱気した水溶液(1872mL)を加えた。上記混合物を、75℃に加熱し、2時間撹拌し、一晩撹拌しつつ周囲温度に冷却し、次に、110℃に加熱し、3時間撹拌した(HPLCによるIPCは97.8%の変換を示した)。上記混合物を、20~25℃に冷却し、続いて水(3000mL)、EDTA四ナトリウム塩水和物(52.5g、0.09当量)、N-アセチルシステイン(45.8g、0.2当量)を加えた。上記混合物を3時間撹拌し、この有機層を水層から分離した。上記有機層を45~55℃に加熱した。濃縮したHCl(10.6N、285mL)を加えてpHを6.84に調整した。約50℃でこの混合物に、化合物(I-1)の種(1.5g、0.5%w/w)を加え、続けて上記混合物を5~15℃に冷却して、1.5時間撹拌した。このスラリーを濾過し、そのウェットケーキを反応容器に入れ、続けて水(3000mL)を加えた。このスラリーを再濾過し、そのウェットケーキを反応容器に入れ、続けてi-PrOH(3000mL)を加えた。このスラリーを、濾過し、i-PrOHで洗浄した(900mL×2)。そのウェットケーキを、減圧下の50℃で乾燥し、固体として189gの化合物(I-1)を、55%の収率、98.6%のHPLC純度、定量的NMRアッセイによって97.8wt%で得た。
実施例2
トリエチルアミンの添加のタイミング
実施例2A
PyClOPおよびTEAを用いた中間生成物(I-1)からの化合物Aの調製
[0047]調製2A:(S)-2-(4-(4-(4-(5-(1-アミノ-1-(4-フルオロフェニル)エチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-イル)1H-ピラゾール-1-イル)エタン-1-オール(化合物A)
[0048]化合物(I-c)は、国際出願公開WO2020/210293およびWO2020/210669で開示されている手順であって、これらの全教示が、参照により本明細書に組み込まれている、手順に基づいて調製され得る。(I-c)(tert-ブチル4-(5-((S)-1-(((S)-tert-ブチルスルフィニル)アミノ)-1-(4-フルオロフェニル)エチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート)(27.2kg、1.10当量)と塩化水素(8.8kg、4.95当量)の混合物を、メタノール(239L)中、35~45℃で2時間撹拌した。この時点で、この反応溶液を、減圧下で2時間還流し、次に、20~30℃に冷却した。このメタノール溶媒を、溶媒交換を介して、アセトニトリルで置き換えた。具体的には、上記メタノール溶液を、アセトニトリル(168L)を含有する容器に移し、追加のアセトニトリルを加えることによって体積を維持しつつ、この混合物を70~85℃で蒸留した。15~25℃に冷却後、トリエチルアミン(TEA)(71L、10.5当量)を加え、30分後、固体の副生成物を、濾過によって除去した。残りの溶液に、アセトニトリル(48L)、(I-1)(6-(1-(2-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-オール)(12kg、1当量)、およびクロロトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyClOP、33kg、1.6当量)を加えた。この反応溶液を、70~85℃で4時間加熱し、次に、55~65℃に冷却し、化合物A遊離塩基を種として入れた。5時間にわたって0~10℃に冷却し、15時間維持した後、その固体生成物を、濾過によって単離した。この濾過ケーキを、アセトニトリル(37kg)および水(5×48kg)で洗浄した。乾燥後、15.0kgの化合物Aを、58%の収率および96.6%の純度で単離した。
実施例2B
CHCNの添加前にTEAを入れることによる中間生成物(I-1)からの化合物Aの調製
[0049]調製2B:(S)-2-(4-(4-(4-(5-(1-アミノ-1-(4-フルオロフェニル)エチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-イル)1H-ピラゾール-1-イル)エタン-1-オール(化合物A)
[0050]15~25℃で反応容器R1に、メタノール(136mL)、(I-c)(22.7g、1.10当量)を入れた。次に、塩化水素ガス(7.36g、4.95当量)を、15~45℃でR1に入れた。得られた混合物を、35~45℃で、工程内対照(IPC)が反応の完了を示すまで、少なくとも2時間撹拌した。次に、メタノール(50mL)をR1に入れ、続いて減圧下の35~45℃における蒸留によって、約50mLのメタノールを除去した。トリエチルアミン(TEA、28.4mL、5当量)を、25~45℃でR1に加え、CHCNの添加前に、pH≧8に調整した。R1中の混合物を、大気圧下の60~85℃で蒸留し、約30mLのメタノール蒸留液を除去した。上記蒸留を、アセトニトリル(約300mL)の供給を並行しつつ大気圧下で継続し、約300mLの蒸留液を除去することによって一定の体積を維持した。その後、さらに約40mLの蒸留液を、75~85℃で除去した。2回目のTEA(38.9mL、7当量)を、70~85℃でR1に入れた。この混合物を、15~25℃に冷却し、濾過した(濾液を反応容器R2に回収)。アセトニトリル(10mL)をR1に入れ、ポリッシュフィルターを通してR2にすすぎ入れた。
[0051]15~30℃でR2に、(I-1)(10.0g、1.00当量)、PyClOP(27.5g、1.60当量)を入れた。アセトニトリル(10mL)を加えて、上記投与システムをすすいだ。R2中の混合物を、70~85℃で加熱し、IPCが反応の完了を示すまで、少なくとも4時間撹拌した。この反応混合物を、55~65℃に冷却し、続いて化合物Aの種晶(0.17g)を、50~60℃で入れて、少なくとも15分間撹拌した。R2中の混合物を、少なくとも5時間の間に0~10℃に冷却し、0~10℃で少なくとも1時間撹拌した。得られた懸濁液を濾過した。このウェットケーキを、アセトニトリル(40mL)、脱イオン水(40mL×2)で順次洗浄し、次に、減圧下の45~55℃で乾燥し、固体として16.6gの化合物A遊離塩基を、77%の収率、98.9%のHPLC純度で得た。
実施例2C
PyBOPおよびDBUを用いた中間生成物(I-1)からの化合物Aの調製
[0052]調製2C:(S)-2-(4-(4-(4-(5-(1-アミノ-1-(4-フルオロフェニル)エチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-イル)1H-ピラゾール-1-イル)エタン-1-オール(化合物A)
[0053]反応容器(R1)に、アセトニトリル(CHCN、40L)、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(DBU)(22kg、5.5当量)を入れ、DBUの移送ラインを、CHCN(13L)ですすぎ、これを上記反応容器に加えた。(II-2)(11.16kg、1.1当量)を、上記反応容器に加え、続けて(I-1)(6.78kg、95wt%アッセイ、1当量)をR1に加えた。第2の反応容器(R2)中で、(ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)(17.8kg、1.30当量)を、CHCN(32L)に溶解し、15~35℃を維持しつつR1のバッチにゆっくりと加えた。R2をCHCN(6.5L)ですすぎ、すすぎ液をR1に加えた。上記バッチを、15~35℃で15~30分間撹拌し、次に、この反応混合物から、反応完了IPC((I-1)の97.7%が化合物Aに変換)のためのサンプルを採取した。第2の反応容器(R2)に、CPW木炭(0.64kg、10wt%)を加え、R1中のバッチを、この木炭反応容器R2に移した。このスラリーを、25℃で14.5時間撹拌し、次に、インラインフィルター(3M Zeta-Plus HT)を通して濾過した。R2およびインラインフィルターを、CHCN(6.5L×2)ですすぎ、洗浄液をR1に送った。脱液したウェットケーキを、50℃の真空オーブン内で、90時間以上乾燥し、固体として11.43kgの粗化合物A遊離塩基を、83%の収率および98.5%の純度で得た。
実施例2D
PyBOPおよびDBUを用いた中間生成物(I-1)からの化合物Aの代替調製と続く再結晶化
[0054]反応容器R1に、20~32℃でDBU(98.6g、5.5当量)、CHCN(240mL)、(II-2)(54.6g、遊離塩基中70.6wt%アッセイ、1.1当量)を入れた。次に、(I-1)(30g、95wt%アッセイ、1当量)をR1に加えた。個別の反応容器R2に、PyBOP(79.0g、1.30当量)およびCHCN(150mL)を入れ、次に、これを、25~32℃でR1にゆっくりと加えた。R1中の反応混合物を、同じ温度で、IPCによって反応が完了したと判断されるまで(0.5時間で98.5%変換)撹拌した。上記反応容器に、CPW木炭(3g、10wt%)を入れた。このスラリーを、20~25℃で1時間撹拌し、次に、濾過した。R1およびインラインフィルターを、CHCN(30mL×2)ですすいだ。個別の反応容器R3中の濾液に、化合物A(0.3g、1wt%)を種として入れ、続いて水(855mL)を18~20℃で1時間加えた。このスラリーを、同じ温度で18時間撹拌し、続いて濾過した。このウェットケーキを、水で洗浄し(120mL×2)、次に、乾燥して54.7gの化合物Aを得た。直前に記載された手順から得られた化合物Aをさらに精製した。反応容器R1に、水(514mL)、2-メチルテトラヒドロフラン(2-MeTHF)(271mL)、および化合物A(30g)を入れた。次に、85%リン酸(HPO)(7.2g、76.3wt%、1.1当量)を、化合物Aの上記溶液に加えた。この混合物を、0.5時間撹拌し、続いて個別の反応容器R2中に濾過した。この水層を、有機層から分離した。上記水層を2-MeTHFで洗浄した(136mL×2)。上記水層を含有する反応容器に、CPW木炭(3g、10%w/w)を入れ、続いて濾過し、水(30mL)で洗浄した。この濾液を含有する反応容器に、イソプロパノール(i-PrOH)(120mL)を加え、次に、30%水酸化ナトリウム(NaOH)(7.77g)と水(39.3mL)から調製された18.2%w/wの溶液を加えた。この混合物に、化合物A(0.3g、1wt%)を種として入れ、続いてNaOH溶液の残りを加えた。得られたスラリーを、周囲温度で1時間撹拌し、濾過し、次に、水(90mL)で洗浄した。このウェットケーキを、減圧下の50℃で乾燥し、固体として24gの化合物Aを、77%の収率、99.7%のHPLC純度、定量的NMRアッセイによって98.1wt%で得た。化合物Aの再結晶化は、重大な不純物を除去することに役立ち、化合物Aの純度を高めた(表2)。
実施例3
化合物Aの調製のためのカップリング剤および条件の検討
[0055]化合物Aの調製に関して、いくつかの異なるカップリング剤、塩基、溶媒を検討した。特定のホスホニウム試薬は、I-1とII-1のカップリングを成功させて、化合物Aを製造するために必要であることが、本明細書で見出された。検討した他のすべてのカップリング剤では、化合物Aを得られなかった。より具体的には、第1の化合物(I-1)と第2の化合物(II-1)のカップリングに関して検討された条件の結果(方法A:3.5×HCl塩形態としてのII-1(表2)および方法B:遊離塩基としてのII-1(表3))は、以下に記載される。実験は以下のとおり行われた:(I-1)(1.0g、1.0当量)、アミドカップリング試薬(1.5当量)、および溶媒(15mL)を、室温でフラスコ(R1)に入れた。個別のフラスコ(R2)内において、(II-2 3.5×HCl塩、方法A;II-1遊離塩基、方法B)(1.2当量)、塩基、および溶媒(15mL)を、室温で混合した。R2の内容物を、R1に加え、撹拌し(室温では方法Aを使用、目標温度では方法Bを使用)、HPLCによってモニタリングした。好ましくは、アセトニトリル中のPyBOPによってのみ、望ましい化合物Aを得た。
実施例4
PyClOPおよびPyBOPと組み合わせたTEAの使用
[0056]DIPEA、DMAP、DABCO、N-メチルモルホリン、および炭酸カリウムのようないくつかの塩基が、第1の化合物(I-1)と第2の化合物(II-1)のカップリングのために試用されたが、わずかな成功しか得られなかった。DABCO、N-メチルモルホリン、および炭酸カリウムを50℃で使用した場合、望ましい生成物である化合物Aは、微量に認められるだけであった。DMAPおよびDIPEAは、50℃でa/a I-1およそ40%の低い変換率を示し、1)その反応混合物の二相性および化合物Aの単離を困難にする水の添加後の油性化に起因するアセトニトリル(acetronitrile)中のDIPEAに伴う問題に直面した。TEAおよびDBUは、いずれも、PyClOPおよびPyBOPと組み合わせたカップリング反応のための適当な非求核塩基として特定された。
[0057]TEAは、PyClOPと共に最も良い結果をもたらす非求核塩基であることが、最終的に見出された。TEAは、アセトニトリルと混合可能であるという利点を有する。反応中のTEA塩酸塩の析出は、生成物の結晶化前に、濾過によってそれを容易に除去できることから、利点を提供する。PyClOPとTEAの組合せは、より明瞭な反応プロファイルおよび重大な不純物のより良好な制御をもたらす(表4)。

Claims (40)

  1. 化合物A:
    を調製する方法であって、
    化合物Aを形成するために、式(I-1):
    によって表記される第1の化合物または薬学的に許容されるその酸性塩と
    式(II-1):
    (式中、RおよびRは、Hおよびアミン保護基からそれぞれ独立して選択される)によって表記される第2の化合物または薬学的に許容されるその酸性塩を反応させるステップと、
    前記RおよびRアミン保護基が存在する場合に、前記RおよびRアミン保護基を切断するステップと
    を含む方法。
  2. がHであり、RがHである、請求項1に記載の方法。
  3. がHであり、RがS(=O)C(CHである、請求項1に記載の方法。
  4. がC(O)OC(CHであり、RがS(=O)C(CHである、請求項1に記載の方法。
  5. 前記アミン保護基が、酸性メタノールを使用して除去され、第2の化合物(II-1)を形成し、RおよびRがHである、請求項3または4に記載の方法。
  6. 前記反応が、求核置換のための第1の化合物(I-1)における芳香族水酸基を活性化する薬剤によって媒介される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記薬剤がホスホニウム塩である、請求項6に記載の方法。
  8. 前記薬剤が、(ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP)、(ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)、クロロトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyClOP)、2-(ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)-1,3-ジメチル-2-ピロリジン-1-イル-1,3-ジアザホスホリジニウムヘキサフルオロホスフェート(BOMP)、(7-アザベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(AOP)、(7-アザベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyAOP)、1-シアノ-2-エトキシ-2-オキソエチリデンアミノオキシ-トリス-ピロリジノ-ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyOxim)、およびブロモトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBrOP)からなる群から選択される、請求項6または請求項7に記載の方法。
  9. 前記薬剤が、(ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)である、請求項6~8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記薬剤が、クロロトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyClOP)である、請求項6~8のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記薬剤が、第1の化合物(I-1)のモル数に対してモル過剰で存在し、例えば、1.3~1.8のモル過剰で存在する、請求項6~10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 非求核塩基の存在下で反応させるステップを含む、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記非求核塩基が、アミン非求核塩基である、請求項12に記載の方法。
  14. 前記アミン非求核塩基が、1,8-ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデカ-7-エン(DBU)、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)、ジメチルアミノピリジン(DMAP)、およびトリエチルアミン(TEA)からなる群から選択される、請求項13に記載の方法。
  15. 前記アミン非求核塩基が、1,8-ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデカ-7-エン(DBU)である、請求項14に記載の方法。
  16. 前記アミン非求核塩基が、トリエチルアミン(TEA)である、請求項14に記載の方法。
  17. 第2の化合物が、式(II-1)の化合物の薬学的に許容される酸性塩である、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記薬学的に許容される酸性塩がHCl塩である、請求項17に記載の方法。
  19. 前記の薬学的に許容される酸性塩が、1モルの化合物(II-1)あたり3.5モルのHClを含むHCl塩である、請求項18に記載の方法。
  20. 第2の化合物が、式(II-1)の化合物の遊離塩基である、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記アミン非求核塩基が、第1の化合物(I-1)のモル数に対してモル過剰で存在し、例えば、5.0~12.0のモル過剰で存在する、請求項17または20に記載の方法。
  22. 第1の化合物(I-1)および第2の化合物(II-1)が、第1の溶媒に溶解されて溶液を形成する、請求項1~21のいずれか一項に記載の方法。
  23. 第1の溶媒が、アセトニトリル(CHCN)、ジメチルホルムアミド(DMF)、2-メチルテトラヒドロフラン(2-MeTHF)、テトラヒドロフラン(THF)、ジクロロエタン(DCE)、ジオキサン、およびジメチルアミノピリジン(DMAP)からなる群から選択される、請求項22に記載の方法。
  24. 第1の溶媒がCHCNである、請求項23に記載の方法。
  25. 反応が、15~100℃の温度で実施される、請求項1~24のいずれか一項に記載の方法。
  26. PyBOPが活性化剤であり、前記非求核塩基がDBUである場合に、前記温度が20~30℃であるか、またはPyClOPが活性化剤であり、前記非求核塩基がTEAである場合に、前記温度が80~90℃である、請求項25に記載の方法。
  27. 前記薬剤が、第1の溶媒に溶解された第1の化合物(I-1)と第2の化合物(II-1)の溶液に加えられる、請求項22~26のいずれか一項に記載の方法。
  28. 前記薬剤が、5~120分の範囲の一定時間にわたって加えられる、請求項27に記載の方法。
  29. 前記非求核アミン塩基が、第1の溶媒の添加前に加えられる、請求項12~28のいずれか一項に記載の方法。
  30. 活性炭が加えられる、請求項1~29のいずれか一項に記載の方法。
  31. 式(I-1):
    の化合物または薬学的に許容されるその塩。
  32. 化合物A:
    を精製する方法であって、
    化合物Aを酸性塩に変換するステップと、
    前記酸性塩から不純物を除去するステップと、
    前記酸性塩を塩基性化して、精製された化合物Aを調製するステップと
    を含む方法。
  33. 化合物Aをリン酸と反応させることによって、化合物Aがリン酸塩に変換される、請求項32に記載の方法。
  34. 化合物Aを水溶液に溶解し、少なくとも1当量の酸を加えることによって、化合物Aが酸性塩に変換される、請求項32または33に記載の方法。
  35. 前記水溶液を、前記水溶液と混和しない有機溶媒で洗浄することによって、不純物が前記酸性塩から除去される、請求項34に記載の方法。
  36. 前記有機溶媒が、2-メチルテトラヒドロフランである、請求項35に記載の方法。
  37. 不純物が、活性炭を用いて、前記酸性塩から除去される、請求項32~36のいずれか一項に記載の方法。
  38. 前記水溶液が、水性塩基を用いて塩基性化され、化合物Aを析出する、請求項34~37のいずれか一項に記載の方法。
  39. 前記水性塩基が、水性水酸化物、例えば、水酸化ナトリウムである、請求項38に記載の方法。
  40. 化合物Aが、請求項1~30のいずれか一項に記載の方法によって製造される化合物である、請求項32~39のいずれか一項に記載の方法。
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