JP2024507435A - ポリエステル樹脂組成物、その製造方法及びそれから製造された成形品 - Google Patents

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Abstract

本発明は、ポリエステル樹脂組成物、その製造方法及びそれから製造された成形品に関し、本発明によれば、機械的物性と耐熱特性とのバランスを維持することで、高温環境でも平坦度を維持して変形を最小化することができ、特に、電子制御ユニットの部品、そのカバーまたはそのカバー部品をはじめとする自動車部品の素材として適したポリエステル樹脂組成物、その製造方法及びそれから製造された成形品などを提供する効果がある。【選択図】なし

Description

〔関連出願との相互参照〕
本出願は、2022年01月27日付の韓国特許出願第10-2022-0011940号及びこれに基づいて2023年01月04日付で再出願された韓国特許出願第10-2023-0001101号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示された全ての内容は本明細書の一部として組み込まれる。
本発明は、ポリエステル樹脂組成物、その製造方法及びそれから製造された成形品に関し、より詳細には、機械的物性と耐熱特性とのバランスを維持して、高温環境でも変形を最小化し、平坦度を維持することで、複雑な構造で統合化された自動車部品に特に適したポリエステル樹脂組成物及びそれを含む成形品に関する。
ポリエステル樹脂に該当するポリブチレンテレフタレート樹脂(以下、「PBT」樹脂という)及びポリエチレンテレフタレート樹脂(以下、「PET」樹脂という)は、機械的及び電気的性質、そして、その他の物理的・化学的特性に優れるので、自動車、電気・電子機器及び事務機器を含め、広範囲な分野に適用されている。
特に、最近、電気自動車及び自律走行技術の発達により部品数の増加及び様々な部品の統合化が進んでいる自動車部品にPBT、PETが活発に用いられている。
しかし、自動車部品の場合、自動車が夏季に屋外での露出を通じておよそ80℃以上に熱くなる場合には、ひどく曲がる反り変形が観察されるか、または深刻でなくても出庫当時の平坦度を維持できない問題が解決されていない。
そのため、低反り特性などに優れることで、複雑な構造で統合化された自動車部品に適したポリエステル樹脂組成物、及びその成形品を含む自動車ハウジング部品に関する技術開発が必要な実情である。
韓国公開特許第10-2017-0080859号
本発明の目的は、機械的物性と耐熱特性とのバランスを維持して、高温環境でも変形を最小化し、平坦度を維持することで、複雑な構造で統合化された自動車部品に特に適したポリエステル樹脂組成物を提供することである。
また、本発明の目的は、前記ポリエステル樹脂組成物の製造方法を提供することである。
また、本発明は、前記のポリエステル樹脂組成物から製造される成形品を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、
ポリブチレンテレフタレート樹脂28~50重量%と、
ポリエチレンテレフタレート樹脂20~40重量%と、
補強繊維20.5~30重量%と、
層状粘土鉱物5~30重量%とを含み、
前記ポリエチレンテレフタレート樹脂は、1,4-シクロヘキサンジメタノール、イソフタル酸及びブタンジオールから選択された1種以上の単位体を含むことを特徴とするポリエステル樹脂組成物を提供する。
前記ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)と前記層状粘土鉱物は1:0.9~1.8の重量比(PET:層状粘土鉱物)で含まれてもよい。
前記ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)と前記ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)は1:0.3~1.5の重量比(PBT:PET)で含むことができる。
前記ポリブチレンテレフタレート樹脂は、重量平均分子量(Mw)が20,000~100,000g/molであり、DSCで測定した融点が200~240℃であってもよい。
前記ポリエチレンテレフタレート樹脂は、DSCで測定した融点が200~270℃であってもよい。
前記補強繊維と前記層状粘土鉱物が1:0.1~0.3の重量比(補強繊維:層状粘土鉱物)で含まれてもよい。
前記補強繊維はガラス繊維であってもよい。
前記ガラス繊維は、シリカ20~65重量%;酸化アルミニウム1~40重量%;酸化カルシウム10~60重量%;酸化鉄、マグネシア、酸化ナトリウム、鉄及び酸化ホウ素から選択された1種以上を5重量%以下含み、直径7~15μmであり、長さ3~6mmであってもよい。
前記層状粘土鉱物は、マイカ(mica)、モンモリロナイト(montmorillonite)、ベントナイト(bentonite)、カオリナイト(kaolinite)、ヘクトライト(hectorite)、フッ化ヘクトライト(fluorohectorite)、サポナイト(saponite)、バイデライト(beidellite)、ノントロナイト(nontronite)、スチブンサイト(stevensite)、バーミキュライト(vermiculite)、ハロイサイト(halloysite)、ボルコンスコアイト(volkonskoite)、スコナイト(sauconite )、マガディアイト(magadiite)、ケニアライト(kenyaite)及びハイドロタルサイト(hydrotalcite)から選択された1種以上であってもよい。
前記ポリエステル樹脂組成物は、熱安定剤、UV安定剤、滑剤、可塑剤、難燃剤、難燃補助剤、カララント、離型剤、顔料、染料、エステル交換反応抑制剤、帯電防止剤、抗菌剤、加工助剤、金属不活性化剤、フッ素系滴下防止剤及び着色マスターバッチから選択された1種以上の添加剤を含むことができる。
前記添加剤は、前記ポリエステル樹脂組成物を構成する全成分(ポリブチレンテレフタレート樹脂+ポリエチレンテレフタレート樹脂+補強繊維+層状粘土鉱物+添加剤)100重量%中に0.1~5重量%の範囲内で含まれてもよい。
前記ポリエステル樹脂組成物は、横×縦200mm×100mmである厚さ2Tの試験片を、100℃の温度下で30分間放置する前と放置した後の高さ方向の高さの差が0.25mm以下であってもよい。
前記ポリエステル樹脂組成物は、ISO 178に準拠して測定した曲げ弾性率が8120MPa以上であってもよい。
前記ポリエステル樹脂組成物は、ISO75-1/2、1.80MPaの条件で測定した熱変形温度(HDT)が190℃以上であってもよい。
また、本発明は、
ポリブチレンテレフタレート樹脂28~50重量%と、ポリエチレンテレフタレート樹脂20~40重量%と、補強繊維20.5~30重量%と、層状粘土鉱物5~30重量%とを含んで混練及び押出するステップを含み、
前記ポリエチレンテレフタレート樹脂は、1,4-シクロヘキサンジメタノール、イソフタル酸及びブタンジオールから選択された1種以上を含んでなることを特徴とするポリエステル樹脂組成物の製造方法を提供する。
前記層状粘土鉱物は、マイカ(mica)、モンモリロナイト(montmorillonite)、ベントナイト(bentonite)、カオリナイト(kaolinite)、ヘクトライト(hectorite)、フッ化ヘクトライト(fluorohectorite)、サポナイト(saponite)、バイデライト(beidellite)、ノントロナイト(nontronite)、スチブンサイト(stevensite)、バーミキュライト(vermiculite)、ハロイサイト(halloysite)、ボルコンスコアイト(volkonskoite)、スコナイト(sauconite )、マガディアイト(magadiite)、ケニアライト(kenyaite)及びハイドロタルサイト(hydrotalcite)から選択された1種以上であってもよい。
また、本発明は、
前述したポリエステル樹脂組成物を含む成形品を提供する。
前記成形品は、エンジン制御ユニット、変速機(TCU)、車体姿勢制御(ESC)システム、エアバッグ制御システム、タイヤ空気圧管理(TPMS)システム、及び乗客区分感知システム(PODS)を含む電子制御ユニットの部品、そのカバーまたはそのカバー部品であってもよい。
本発明に係るポリエステル樹脂組成物は、ポリブチレンテレフタレート樹脂に配合するポリエチレンテレフタレート樹脂の構造及び含量を制御すると同時に、ガラス繊維と特定の層状粘土鉱物の重量比を調節することによって、機械的強度と耐熱特性とのバランスを大きく改善するだけでなく、高温環境でも平坦度を維持して変形を最小化し、これによって、複雑な構造で統合化された自動車部品に特に適し、製造コストも削減することができる。
したがって、本発明に係るポリエステル樹脂組成物は、これを必要とするエンジン制御ユニット、変速機(TCU)、車体姿勢制御(ESC)、エアバッグ制御、タイヤ空気圧管理(TPMS)、乗客区分感知システム(PODS)などを含む電子制御ユニット(ECU)の部品、そのカバーまたはそのカバー部品などに優先的に適用可能である。
以下、本発明に対する理解を助けるために、本発明をより詳細に説明する。
本明細書及び特許請求の範囲で使用された用語や単語は、通常の又は辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者が発明を最良の方法で説明するために用語の概念を適宜定義できるという点を勘案して、本発明の技術的思想に符合する意味及び概念で解釈されなければならない。
本明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含むことができるということを意味する。
本記載で使用する「含量」という用語は、特に特定しない限り、重量%の単位を有する。
本記載で使用する「低反り特性」という用語は、同じ試験片において、製造直後の試験片の高さ寸法に対し、高温条件で一定時間放置した後の高さ寸法が維持されることを指す。前記低反り特性は、高さ寸法の偏差が0に近いほど好ましく、また、試験片間の高さ寸法の平均に変動がないことが好ましい。
本発明者らは、特に、自動車のエンジン制御ユニット、変速機(TCU)、車体姿勢制御(ESC)、エアバッグ制御、タイヤ空気圧管理(TPMS)、乗客区分感知システム(PODS)などを含む電子制御ユニットの部品、そのカバーまたはそのカバー部品用素材として、ポリブチレンテレフタレート樹脂及びポリエチレンテレフタレート樹脂で構成されたベース樹脂に、高温条件でも変形を最小化できる所定の成分を含め、これらの使用量を調節する場合、機械的強度と耐熱特性とのバランスを大きく改善し、高温環境でも変形を最小化し、平坦度を維持することで、複雑な構造で統合化された自動車部品に特に適することを確認し、さらに研究に邁進して本発明を完成するようになった。
本発明の一実施例は、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、補強繊維、及び層状粘土鉱物を含むポリエステル樹脂組成物を提供する。
前記ポリエチレンテレフタレート樹脂は、1,4-シクロヘキサンジメタノール、イソフタル酸及びブタンジオールから選択された1種以上を含んでなることを特徴とする。
前記ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)と前記層状粘土鉱物が1:0.9~1.8の重量比(PET:層状粘土鉱物)で含まれることを特徴とする。
前記層状粘土鉱物は、マイカ(mica)、モンモリロナイト(montmorillonite)、ベントナイト(bentonite)、カオリナイト(kaolinite)、ヘクトライト(hectorite)、フッ化ヘクトライト(fluorohectorite)、サポナイト(saponite)、バイデライト(beidellite)、ノントロナイト(nontronite)、スチブンサイト(stevensite)、バーミキュライト(vermiculite)、ハロイサイト(halloysite)、ボルコンスコアイト(volkonskoite)、スコナイト(sauconite)、マガディアイト(magadiite)、ケニアライト(kenyaite)及びハイドロタルサイト(hydrotalcite)から選択された1種以上であることを特徴とする。
本発明に係るポリエステル樹脂組成物は、ポリブチレンテレフタレート樹脂に配合するポリエチレンテレフタレート樹脂の構造を制御し、補強繊維と層状粘土鉱物の重量比を調節することによって、高温環境でも平坦度を維持して変形を最小化することができる。
以下、本発明のポリエステル樹脂組成物を構成する成分別に具体的に説明する。
ポリブチレンテレフタレート樹脂
本発明の一実施例によれば、ポリエステル樹脂組成物はポリブチレンテレフタレート樹脂を含む。上述したように、ポリエステル樹脂組成物がポリブチレンテレフタレート樹脂を含むことによって、自動車部品に必要な物性を実現することができる。
本発明の一実施例において、前記ポリブチレンテレフタレート樹脂として、1,4-ブタンジオールと、テレフタル酸又はジメチルテレフタレートとを直接エステル化反応させるか、またはエステル交換反応させて縮重合したポリブチレンテレフタレート樹脂が使用されてもよい。
本発明のポリエステル樹脂組成物のベース樹脂の一種として含まれるポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)は、下記化学式1で表される繰り返し単位を有することができる。
Figure 2024507435000001
前記化学式1において、nは、50以上の整数を示し、例えば、50~200の整数を示す。
本発明の一実施例において、前記ポリエステル樹脂組成物の衝撃強度を高めるために、前記ポリブチレンテレフタレート樹脂を、ポリテトラメチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、脂肪族ポリエステル、脂肪族ポリアミドなどのような衝撃改善化合物を共単量体として追加して共重合した共重合体、または前記ポリブチレンテレフタレート樹脂を前記衝撃改善化合物と反応させた変性ポリブチレンテレフタレート樹脂が使用されてもよい。
本発明の一実施例において、ASTM D2857に準拠して測定した前記ポリブチレンテレフタレート樹脂の固有粘度ηは、一例として、0.6dl/g~1.8dl/g、0.7dl/g~1.3dl/g、または0.9~1.3dl/gである。前記ポリブチレンテレフタレート樹脂の固有粘度が前記範囲を満たす場合に、機械的特性と加工性の物性バランスに優れたポリエステル樹脂組成物を確保することができる。
前記固有粘度(intrinsic viscosity、η)は、測定しようとする試料を塩化メチレンに溶解させた後に得られた濾過液を、ウベローデ型粘度管を用いて、20℃で測定することができる。
前記ポリブチレンテレフタレート樹脂は、重量平均分子量が、一例として20,000g/mol~100,000g/mol、30,000g/mol~90,000g/mol、40,000g/mol~80,000g/mol、または50,000g/mol~70,000g/molであってもよい。上述した範囲内で、機械的物性を向上させることができる。
前記重量平均分子量は、具体的に、1mlのガラス瓶にテトラヒドロフラン(tetrahydrofuran、THF)と化合物を入れ、化合物の濃度が1wt%であるサンプル試料を準備し、標準試料(ポリスチレン、polystyrene)とサンプル試料をフィルター(ポアサイズが0.45μm)を通じて濾過させた後、GPCインジェクタ(injector)に注入し、サンプル試料の溶離(elution)時間を標準試料のキャリブレーション(calibration)曲線と比較して、化合物の分子量及び分子量分布を得ることができる。このとき、測定機器としてInfinity II 1260(Agilient社)を用いることができ、流速は1.00mL/min、カラム温度は40.0℃に設定することができる。
前記ポリブチレンテレフタレート樹脂は、DSCで測定した融点が、一例として200~240℃、または210~230℃であってもよい。上述した範囲を満たす場合、高温条件下でも機械的物性を維持することができる。
本発明の一実施例において、前記ポリブチレンテレフタレート樹脂は、前記ポリブチレンテレフタレート樹脂とポリエチレンテレフタレート樹脂を含むベース樹脂中に、一例として28~50重量%、30~50重量%、または30~45重量%で含むことができる。前記含量範囲未満である場合、射出成形時に固化速度が遅くなってサイクルタイムが長くなる問題が発生することがあり、前記含量範囲を超える場合は、高温条件で反り変形が著しく発生することがある。
前記ポリブチレンテレフタレート樹脂の製造方法は、本発明の属する技術分野で通常行われる重合方法であれば、特に制限されず、本発明に係るポリブチレンテレフタレート樹脂の定義に符合する場合、商業的に購入して用いても構わない。
ポリエチレンテレフタレート樹脂
本発明の一実施例によれば、ポリエステル樹脂組成物はポリエチレンテレフタレート樹脂を含む。上述したように、ポリエステル樹脂組成物はポリエチレンテレフタレート樹脂を含むことによって、自動車部品及びそのカバー部品に必要な物性を実現することができる。
本発明の一実施例によれば、前記ポリエチレンテレフタレート樹脂が通常のポリエチレンテレフタレート樹脂であれば、特に制限されず、より具体的に、コポリエチレンテレフタレート重合体であることが好ましい。
本発明のポリエステル樹脂組成物の更に他の成分であるポリエチレンテレフタレート樹脂は、下記化学式2で表される繰り返し単位を基本構造として有することができる。
Figure 2024507435000002
前記化学式2において、mは、1以上の整数を示し、例えば、40~160の整数を示す。
本発明の一実施例において、前記ポリエステル樹脂組成物の衝撃強度を高めるために、前記ポリエチレンテレフタレート樹脂を、ポリテトラメチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、脂肪族ポリエステル、脂肪族ポリアミドなどのような衝撃改善化合物を共単量体として追加して共重合した共重合体、または前記ポリエチレンテレフタレート樹脂を前記衝撃改善化合物と反応させた変性ポリエチレンテレフタレート樹脂が使用されてもよい。
このとき、衝撃改善化合物としては、1,4-シクロヘキサンジメタノール、イソフタル酸、ブタンジオールなどが挙げられる。
前記衝撃改善化合物は、ポリエチレンテレフタレート樹脂の骨格を構成する単位体として含まれ得、このとき、投入量は、5~45モル%、または10~40モル%であってもよい。
本発明の一実施例において、ASTM D2857に準拠して測定した前記ポリエチレンテレフタレート樹脂の固有粘度(Intrinsic Viscosity;IV、η)は、ポリエチレンテレフタレート樹脂の加工性及び機械的物性を考慮するとき、一例として0.5~1dl/g、好ましくは0.6~1.0dl/gである。前記ポリエチレンテレフタレート樹脂の固有粘度が前記範囲を満たす場合に、優れた低反り特性を提供するポリエステル樹脂組成物を確保することができる。
前記ポリエチレンテレフタレート樹脂は、DSCで測定した融点が、一例として200~270℃、または230~250℃であってもよい。上述した範囲を満たす場合、高温条件下で機械的物性を維持することができる。
本発明の一実施例において、前記ポリエチレンテレフタレート樹脂は、ポリエステル樹脂組成物の全重量を基準として20~40重量%、20~35重量%、または23~35重量%で含むことができる。上述した範囲内で前記ポリエチレンテレフタレート樹脂の含量を調節することによって、前記ポリエステル系組成物の機械的物性を向上させることができ、優れた低反り特性を提供することができる。
前記ポリエチレンテレフタレート樹脂の製造方法は、本発明の属する技術分野で通常行われる重合方法であれば、特に制限されず、本発明に係るポリエチレンテレフタレート樹脂の定義に符合する場合、商業的に購入して用いても構わない。
補強繊維
本発明の一実施例において、前記ポリエステル樹脂組成物は補強繊維を含むことによって、前記ポリエステル樹脂組成物の成形品の物理的性質を向上させることができ、具体的に、成形品の引張強度及び曲げ強度を向上させることができる。
本発明の一実施例によれば、前記補強繊維はガラス繊維を使用することができ、前記ガラス繊維は、他の無機質繊維及び/又は天然繊維と共に使用されてもよい。前記無機質繊維は、一例として、炭素繊維、玄武岩繊維などであり、前記天然繊維は、ケナフまたは大麻などであってもよい。
本発明の一実施例において、前記ガラス繊維の断面は、円形、矩形、楕円形、ダンベル、菱形などの形状を有することができ、直径が、一例として7~20μm、または7~15μmであり、長さは2~6mm、または3~6mmであってもよい。上述した範囲を満たす場合に、優れた機械的物性バランスを実現することができる。前記直径及び長さは、一例として、それぞれ平均直径及び平均長さであってもよい。
前記ガラス繊維の直径及び長さは、この技術分野で通常用いられる方法により測定することができる。例えば、当該ガラス繊維を走査電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope:SEM)で観察し、これから測定することができる。
前記ガラス繊維の平均直径及び平均長さは、50個のガラス繊維を測定し、それぞれ平均した値であり得る。
前記ガラス繊維の断面は、円形、矩形、楕円形、ダンベル、菱形などの形状を有することができる。
前記ガラス繊維は、繊維の製造時または後処理工程時にサイジング剤(sizing compositions)によって処理され得る。
前記サイジング剤は、主に良好なストランドを形成するために使用され、前記カップリング剤は、ガラス繊維とポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂との間の良好な接着を可能にするもので、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びガラス繊維の種類を考慮して適宜選択して使用する場合、ポリエステル樹脂組成物に優れた物性を付与することができる。
前記サイジング剤の使用方法としては、ガラス繊維に直接処理する方法、ポリブチレンテレフタレート樹脂又はポリエチレンテレフタレート樹脂に添加する方法などがあり、サイジング剤の性能を十分に発揮するためには、その含量を適切に選択しなければならない。
前記サイジング剤の例としては、アミン系、アクリル系またはシラン系サイジング剤があり、前記シラン系サイジング剤の例としては、γ-アミノプロピルトリエトキシシラン、γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、N-(β-アミノエチル)γ-アミノプロピルトリエトキシシラン、γ-メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、β(3,4-エポキシエチル)γ-アミノプロピルトリメトキシシランなどがある。
特に、本記載のガラス繊維は、シリカを含有することが、剛性及び機械的物性を提供できるので好ましい。
このとき、前記シリカは、前記ガラス繊維中に、一例として20~65重量%、好ましくは25~60重量%、さらに好ましくは30~55重量%含まれてもよい。上述した範囲内で前記ガラス繊維の含量を調節することによって、前記ポリエステル系組成物の耐衝撃性を向上させ、機械的物性を向上させることができる。前記範囲未満では、ガラス繊維の添加による耐熱性及び機械的物性の向上などに対する効果が僅かとなることがあり、前記範囲を超える場合には、低反り特性が大きく低下することがある。
また、酸化アルミニウムを前記ガラス繊維中に、一例として1~40重量%、または5~30重量%で含むことができる。
また、酸化カルシウムを前記ガラス繊維中に、一例として10~60重量%、または20~50重量%で含むことができる。
また、酸化鉄、マグネシア、酸化ナトリウム、鉄及び酸化ホウ素から選択された1種以上を5重量%以下、または0.001~5重量%含むことができる。
本発明の一実施例において、前記補強繊維は、前述したポリエチレンテレフタレート樹脂よりも過量投入され得る。この場合に、射出品内の補強効果をさらに改善することができる。
具体例として、前記補強繊維は、前記ポリエステル樹脂組成物の全重量を基準として20.5~30重量%、または23~28重量%で含むことができる。上述した範囲内で前記補強繊維の含量を調節することによって、前記ポリエステル樹脂組成物によって製造される成形品の引張強度及び曲げ強度を向上させることができる。
層状粘土鉱物
本発明に係る層状粘土鉱物は、一例として、マイカ(mica)、モンモリロナイト(montmorillonite)、ベントナイト(bentonite)、カオリナイト(kaolinite)、ヘクトライト(hectorite)、フッ化ヘクトライト(fluorohectorite)、サポナイト(saponite)、バイデライト(beidellite)、ノントロナイト(nontronite)、スチブンサイト(stevensite)、バーミキュライト(vermiculite)、ハロイサイト(halloysite)、ボルコンスコアイト(volkonskoite)、スコナイト(sauconite)、マガディアイト(magadiite)、ケニアライト(kenyaite)及びハイドロタルサイト(hydrotalcite)から選択された1種以上を含むことができる。前記層状粘土鉱物を使用する場合、フィラーの役割を行うことで、ベース樹脂を構成するポリマーの結晶構造と補強繊維による縦横比を減少させ、優れた低反り特性を付与することができる。
前記層状粘土鉱物は、前記ポリエステル樹脂組成物の全重量を基準として2~30重量%、5~15重量%、または5~10重量%で含むことができる。前記範囲で含まれる場合に、層状粘土鉱物による補強繊維の破壊による機械的強度などの物性の低下を防止して、優れた物性を維持することができる。
<ポリエステル樹脂組成物>
本発明に係るポリエステル樹脂組成物は、ポリブチレンテレフタレート樹脂とポリエチレンテレフタレート樹脂を1:0.9~1.8の重量比(PBT:PET)で含むことができる。上述した範囲を満たす場合、機械的物性を維持しながら、低反り特性を改善することができる。
前記ポリブチレンテレフタレート樹脂と前記ポリエチレンテレフタレート樹脂は、一例として1:0.9~1.6の重量比(PBT:PET)、または1:1~1.4の重量比(PBT:PET)で含むことができる。上述した範囲を満たす場合、機械的物性を維持しながら、低反り特性を改善することができる。前記範囲未満である場合、高温条件で反りをはじめとする変形が著しく発生する問題が発生し、前記範囲を超える場合、射出成形時に固化速度が遅くなってサイクルタイムが長くなる問題が発生するようになる。
本発明に係るポリエステル樹脂組成物は、補強繊維が層状粘土鉱物よりも過量投入され得、この場合に、固化速度を向上させ、低反り特性を改善することができる。
前記補強繊維の重量は、一例として、前記補強繊維と前記層状粘土鉱物が1:0.1~0.3の重量比(補強繊維:層状粘土鉱物)、または1:0.15~0.25の重量比(補強繊維:層状粘土鉱物)となる量で含まれてもよい。
本発明に係るポリエステル樹脂組成物に含まれる添加剤は、熱安定剤、UV安定剤、滑剤、可塑剤、難燃剤、難燃補助剤、カララント、離型剤、顔料、染料、エステル交換反応抑制剤、帯電防止剤、抗菌剤、加工助剤、金属不活性化剤、フッ素系滴下防止剤及び着色マスターバッチから選択された1種以上をさらに含むことができる。
本発明の一実施例において、前記添加剤は、前記ポリエステル樹脂組成物の全重量を基準として0.1~5重量%、0.1~3重量%、または0.1~1重量%含むことができる。前記範囲で含まれる場合に、樹脂組成物の物性に影響を与えないと共に、添加剤本来の特性が発現される効果がある。
前記熱安定剤は、フェノール系熱安定剤、ヒンダードアミン系化合物などを使用することができる。具体的に、前記フェノール系熱安定剤は、一例として、ペンタエリスリトールテトラキス(3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート)(Pentaerythritol tetrakis(3-(3,5-di-tert-butyl-4-hydroxyphenyl)propionate))であってもよい。
具体的に前記熱安定剤の含量は、前記ポリエステル樹脂組成物の全重量を基準として0.1~5重量%、0.1~3重量%、または0.1~1重量%含むことができる。上述した範囲内で前記熱安定剤の含量を調節することによって、ポリエステル樹脂組成物の衝撃強度が優れると共に、熱変形温度を増加させて耐熱特性に優れ、流動指数が減少するという効果がある。
本発明では、フェノール系化合物としてHindered Phenolic Antioxidant 1010を使用することができる。
前記ヒンダードアミン系化合物は、ヒンダードアミン末端基が、ベース樹脂を構成するポリマーの末端基と反応して耐加水分解特性を付与することができる。具体的に、前記ヒンダードアミン系化合物を使用する場合、前記ポリエステル系組成物の成形時にガスが発生することを効果的に抑制することができる。
前記ヒンダードアミン系化合物は、一例として、重量平均分子量が2200~2300g/molのハロゲンフリーアルコキシヒンダードアミンであってもよい。具体例として、ポリ[[6-[(1,1,3,3-テトラメチルブチル)アミノ]-s-トリアジン-2,4-ジイル]-[(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミノ]-ヘキサメチレン-[(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミノ](Poly[[6-[(1,1,3,3-tetramethylbutyl)amino]-s-triazine-2,4-diyl]-[(2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidyl)imino]-hexamethylene-[(2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidyl)imino]、CAS番号71878-19-8)などが挙げられる。
前記ヒンダードアミン系化合物は、前記ポリエステル樹脂組成物の全重量を基準として0.1~5重量%、0.1~3重量%、または0.1~1重量%含むことができる。上述した範囲内で前記ヒンダードアミン系化合物の含量を調節することによって、前述した鎖延長剤によって提供される耐加水分解効果を損なわずに当該物性を実現することができる。
前記滑剤は、オレフィン系ワックスであってもよく、前記ポリエステル樹脂組成物に、優れた離型性及び射出性を維持できるようにする役割を提供する。
前記オレフィン系ワックスは、溶融粘度の低い重合体であって、滑り性と可塑性を有する油質相の固体であってもよく、一例として、ポリエチレンワックス及びポリプロピレンワックスから選択される1種以上であってもよく、市販の製品を使用することもできる。
本発明の一実施例において、前記滑剤は、前記ポリエステル樹脂組成物の全重量を基準として0.1~5重量%、0.1~3重量%、または0.1~1重量%含むことができる。上述した範囲を満たす場合、優れた離型性及び射出性を十分に提供することができる。
前記ポリエステル樹脂組成物は、結晶核のポイントの増加を通じた結晶化の調節のために、グリセロールなどのような、結晶の生成時にチェーンフォールディングを容易にする可塑剤を含むことができる。
前記ポリエステル樹脂組成物は、好ましくは、自動車部品のカバー部品用ポリエステル樹脂組成物であってもよい。このとき、自動車部品は、一般の部品だけでなく、エンジン制御ユニット、変速機(TCU)、車体姿勢制御(ESC)、エアバッグ制御、タイヤ空気圧管理(TPMS)、乗客区分感知システム(PODS)などを含む電子制御ユニット(ECU)の部品、そのカバーまたはそのカバー部品などを含む。
本発明のポリエステル樹脂組成物は、横×縦200mm×100mmである厚さ2Tの試験片を、100℃の温度下で30分間放置する前と放置した後の高さ方向の高さの差が0.25mm以下、0.01~0.25mm、または0.05~0.25mmであってもよい。前記範囲を満たす場合、成形品の全ての地点で高温条件で変形を最小化して、低反り特性を向上させることができる。ここで、12mmは成形品の高さを示し、2Tは成形品の厚さを示す。
前記ポリエステル樹脂組成物は、ISO 178に準拠して測定した曲げモジュラスが、一例として8120MPa以上、具体例として8120~9000MPa、好ましくは8130~8250MPaであってもよい。前記範囲を満たす場合、機械的物性を維持しながら、高温条件で低反り特性を提供することができる。
前記ポリエステル樹脂組成物は、ISO 179に準拠して測定したシャルピー衝撃強度が、一例として6.6kJ/m2以上、具体例として6.6~7.5kJ/m2、好ましい例として6.6~6.9kJ/m2であってもよい。前記範囲を満たす場合、機械的物性を維持しながら、高温条件で低反り特性を提供することができる。
前記ポリエステル樹脂組成物は、ISO 75-1/2、1.80MPaの荷重条件で測定した熱変形温度(HDT)が、一例として190℃以上、具体例として190~205℃、好ましい例として190~200℃であってもよい。前記範囲を満たす場合、機械的物性を維持しながら、高温条件で低反り特性を提供することができる。
<ポリエステル樹脂組成物の製造方法>
本発明に係るポリエステル樹脂組成物は、当業界で公知された方法により製造され得る。例えば、前記ポリエステル樹脂組成物は、各構成成分とその他の添加剤の混合物を押出機内で溶融押出する方法によりペレットの形態で製造され得、前記ペレットは、射出及び押出成形に用いられ得る。
本発明の一実施例において、前記ペレットは、240~300℃、または250~290℃の温度で射出または押出され、射出成形時の金型の温度は60~120℃の範囲を有することが好ましい。前記金型の温度が60℃以下になる場合、外観特性が低下することがあり、120℃以上になる場合、樹脂組成物が金型にくっついてしまい、離型性が低下し、冷却速度が増加することがある。前記金型の温度は、具体的に60~100℃、70~90℃、または75~85℃であってもよい。前記範囲を満たす場合、射出成形中に射出金型の温度を調節しても、射出成形品の全ての地点による反りをはじめとする変形を最小化して、低反り特性を向上させることができる。
本発明の一実施例によれば、前記射出成形品が射出成形される過程において、前記ポリエステル樹脂組成物が溶融された溶融物の射出速度は20~100mm/sであってもよい。具体的に、前記射出成形品が射出成形される途中に、前記ポリエステル系組成物が溶融された溶融物の射出速度は20~90m/s、20~80mm/s、または30~60mm/sであってもよい。前記範囲を満たす場合、射出成形品の射出成形中に射出金型の温度を調節しても、成形品の全ての地点による反りをはじめとする変形を最小化して、低反り特性を向上させることができる。
本発明のポリエステル樹脂組成物の製造方法は、一例として、前述したポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、補強繊維、層状粘土鉱物及びその他の添加剤を含むポリエステル樹脂組成物を混練及び押出するステップを含むことを特徴とし、この場合に、剛性及び加工性、低反り特性の物性バランスを実現することができる。
<成形品>
本発明の他の実施例によれば、前述したポリエステル樹脂組成物で製造された成形品を提供する。
前記成形品は、特に、自動車のエンジン制御ユニット、変速機(TCU)、車体姿勢制御(ESC)、エアバッグ制御、タイヤ空気圧管理(TPMS)、乗客区分感知システム(PODS)を含む電子制御ユニット(ECU)の部品、そのカバーまたはそのカバー部品であってもよい。
前記電子制御ユニットの部品、そのカバーまたはそのカバー部品は、前記ポリエステル系組成物を成形温度230~300℃下、好ましくは250~290℃下で押出または射出するステップを含んで製造され得、この範囲内で、欠陥のない製品が得られ、また、前記成形品の製造時間を短縮させることができ、製造コストを削減することができる。
上述した範囲内で前記成形品の衝撃強度、引張強度及び曲げ強度を調節することによって、耐衝撃性を向上させて成形品の耐久性を向上させることができる。
本記載のポリエステル樹脂組成物、その製造方法及び成形品を説明するにおいて、明示的に記載していない他の条件や装備などは、当業界において通常行われる範囲内で適宜選択することができ、特に制限されないことを明示する。
以下、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように、本発明の実施例について詳細に説明する。しかし、本発明は、様々な異なる形態で実現可能であり、ここで説明する実施例に限定するものではない。また、ここで、%は、特に定義しない限り、重量%を意味する。
[実施例]
本発明の一実施例において、ポリエステル樹脂組成物の製造に用いられる各構成成分は、次の通りである。
(A)ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT、固有粘度0.7~1.12dl/g、Mw10,000~80,000g/mol)、Thunhe社、TH6082A
(B)ポリエチレンテレフタレート樹脂
(B-1)Co-PET(イソフタル酸単位体を5~50モル%含むPET、固有粘度0.5~1.0dl/g、Mw5,000~80,000g/mol)、TK chemical社、Tex Pet 874-C80
(B-2)Homo-PET(固有粘度0.5~1.0dl/g、Mw5,000~80,000g/mol)、SKケミカル社、BB8055
(B-3)Homo-PET(固有粘度1.0~1.2dl/g、Mw5,000~80,000g/mol)、ヒューヴィス社、JSB 599
(C)補強繊維:直径7~15μm、長さ3~6mm、組成:シリカ40~50%、酸化アルミニウム10~20%、及び酸化カルシウム30~40%のガラス繊維、NEG社、T-187H製品
ここで、%は、重量%を意味する。
(D)層状粘土鉱物
(D-1)マイカ:MICA 200DX
(D-2)タルク:KC-3000C、KOCH社
(D-3)炭酸カルシウム
(E)添加剤
(E-1)熱安定剤:Irganox 1010
(E-2)滑剤:PE系ワックス(製品名LC102N)
(E-3)カーボンブラックマスターバッチ(製品名NB 9089)
実施例1~2、及び比較例1~6
下記表1に示した成分及び含量によって前記(A)ポリブチレンテレフタレート樹脂、(B-1)~(B-3)のポリエチレンテレフタレート樹脂、(C)補強繊維、(D-1)タルク、(D-2)マイカ、(D-3)炭酸カルシウム、(E-1)熱安定剤、(E-2)滑剤、及び(E-3)カーボンブラックマスターバッチを混合した後、L/D=42、Φ=40mmである二軸押出機を用いて、250~290℃の温度区間で溶融及び混練してペレット状態のポリエステル樹脂組成物を製造した。前記(E-1)及び(E-2)は、ポリエステル樹脂組成物全体中に合わせた含量0.8重量%で投入され、合計量100重量%を満たした。
製造されたペレット状態の樹脂を、120℃で4時間以上乾燥させた後、280tonの電動射出機(Sumitomo社)を用いて、射出温度260~290℃、金型温度80℃下で40mm/sの射出速度で射出して、横×縦200mm×100mmである厚さ2Tの試験片をそれぞれ製造した後、常温で保管した。
[試験例]
前記実施例1~2、及び比較例1~6でそれぞれ製造された試験片の特性を、下記の方法により測定し、その結果を下記の表1にそれぞれ示した。
*低反り特性:製造された横×縦200mm×100mmである厚さ2Tの試験片に対して、100℃の温度下で30分間放置する前と放置した後の高さ方向の寸法をそれぞれ測定した。
*引張強度(Mpa)、引張弾性率(MPa)及び伸び率(%):ISO 527-12に準拠してそれぞれ測定した。
*曲げ強度(MPa)及び曲げ弾性率(Mpa):ISO 178に準拠して測定した。
*シャルピーノッチ衝撃強度(kJ/m2):ISO 179に準拠して測定した。
*熱変形温度(℃):ISO 75に準拠して測定した。
Figure 2024507435000003
前記表1に示したように、本発明に係る実施例1及び2の場合、特定の含量でポリブチレンテレフタレート樹脂、イソフタル酸単位体を含むポリエチレンテレフタレート樹脂、補強繊維、マイカ及び添加剤を含むことによって、機械的強度及び耐熱特性のバランスを維持しながら、高温条件でも反りをはじめとする変形を最小化して、低反り特性を大幅に改善することが確認できた。
反面、比較例1の場合、ポリブチレンテレフタレート樹脂、イソフタル酸単位体を含まないポリエチレンテレフタレート樹脂、補強繊維、タルク及び添加剤を含むことによって、耐熱特性はさらに改善されたのに対し、低反り特性を適切に改善できないことが分かった。
また、比較例2の場合、補強繊維をマイカに比べて不適切な含量比で投入することによって、機械的強度が劣るだけでなく、低反り特性を適切に改善できないことが分かった。
また、比較例3の場合、イソフタル酸単位体を含まないポリエチレンテレフタレート樹脂を用いることによって、機械的強度が不良であるだけでなく、低反り特性を適切に改善できないことが分かった。
また、比較例4の場合、ポリブチレンテレフタレート樹脂を少量、そして、イソフタル酸単位体を含まないポリエチレンテレフタレート樹脂を過量含むことによって、耐熱特性が著しく低減するだけでなく、低反り特性を適切に改善できないことが分かった。
また、比較例5の場合、ポリブチレンテレフタレート樹脂、イソフタル酸単位体を含まないポリエチレンテレフタレート樹脂、補強繊維、炭酸カルシウム及び添加剤を含むことによって、機械的強度が著しく低減するだけでなく、低反り特性を適切に改善できないことが分かった。
また、比較例6の場合、ポリブチレンテレフタレート樹脂を過量、そして、イソフタル酸単位体を含むポリエチレンテレフタレート樹脂を少量含むことによって、低反り特性が低減することが分かった。
結論的に、自動車のエンジン制御ユニット、変速機(TCU)、車体姿勢制御(ESC)、エアバッグ制御、タイヤ空気圧管理(TPMS)、及び乗客区分感知システム(PODS)を含む電子制御ユニットの部品、そのカバーまたはそのカバー部品用素材として、ポリブチレンテレフタレート樹脂に配合するポリエチレンテレフタレート樹脂の構造及び含量を制御すると同時に、補強繊維と層状粘土鉱物の重量比を調節することによって、機械的強度と耐熱特性とのバランスを維持するだけでなく、高温環境でも平坦度を維持して変形を最小化し、自動車部品、そのカバーまたはそのカバー部品の分野に適することが確認できた。

Claims (16)

  1. ポリブチレンテレフタレート樹脂28~50重量%と、
    ポリエチレンテレフタレート樹脂20~40重量%と、
    補強繊維20.5~30重量%と、
    層状粘土鉱物5~30重量%とを含み、
    前記ポリエチレンテレフタレート樹脂は、1,4-シクロヘキサンジメタノール、イソフタル酸及びブタンジオールから選択された1種以上を含む、ポリエステル樹脂組成物。
  2. 前記ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)と前記層状粘土鉱物が1:0.9~1.8の重量比で含まれる、請求項1に記載のポリエステル樹脂組成物。
  3. 前記ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)と前記ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)の重量比(PBT:PET)は1:0.3~1.5である、請求項1に記載のポリエステル樹脂組成物。
  4. 前記ポリブチレンテレフタレート樹脂は、重量平均分子量(Mw)が20,000~100,000g/molであり、DSCで測定した融点が200~240℃である、請求項1に記載のポリエステル樹脂組成物。
  5. 前記ポリエチレンテレフタレート樹脂は、DSCで測定した融点が200~270℃である、請求項1に記載のポリエステル樹脂組成物。
  6. 前記補強繊維と前記層状粘土鉱物の重量比(補強繊維:層状粘土鉱物)が1:0.1~0.3である、請求項1に記載のポリエステル樹脂組成物。
  7. 前記補強繊維は、シリカ20~65重量%;酸化アルミニウム1~40重量%;酸化カルシウム10~60重量%;酸化鉄、マグネシア、酸化ナトリウム、鉄及び酸化ホウ素から選択された1種以上を5重量%以下含み、直径7~15μmであり、長さ3~6mmであるガラス繊維である、請求項1に記載のポリエステル樹脂組成物。
  8. 前記層状粘土鉱物は、マイカ(mica)、モンモリロナイト(montmorillonite)、ベントナイト(bentonite)、カオリナイト(kaolinite)、ヘクトライト(hectorite)、フッ化ヘクトライト(fluorohectorite)、サポナイト(saponite)、バイデライト(beidellite)、ノントロナイト(nontronite)、スチブンサイト(stevensite)、バーミキュライト(vermiculite)、ハロイサイト(halloysite)、ボルコンスコアイト(volkonskoite)、スコナイト(sauconite )、マガディアイト(magadiite)、ケニアライト(kenyaite)及びハイドロタルサイト(hydrotalcite)から選択された1種以上を含む、請求項1に記載のポリエステル樹脂組成物。
  9. 前記ポリエステル樹脂組成物は、熱安定剤、UV安定剤、滑剤、可塑剤、難燃剤、難燃補助剤、カララント、離型剤、顔料、染料、エステル交換反応抑制剤、帯電防止剤、抗菌剤、加工助剤、金属不活性化剤、フッ素系滴下防止剤及び着色マスターバッチから選択された1種以上の添加剤を、前記ポリエステル樹脂組成物を構成する全成分の100重量%中に0.1~5重量%の範囲内で含む、請求項1に記載のポリエステル樹脂組成物。
  10. 前記ポリエステル樹脂組成物は、横×縦200mm×100mmである厚さ2Tの試験片を、100℃の温度下で30分間放置する前と放置した後の高さ方向の高さの差が0.25mm以下である、請求項1に記載のポリエステル樹脂組成物。
  11. 前記ポリエステル樹脂組成物は、ISO 178に準拠して測定した曲げ弾性率が8120MPa以上である、請求項1に記載のポリエステル樹脂組成物。
  12. 前記ポリエステル樹脂組成物は、ISO75-1/2、1.80MPaの条件で測定した熱変形温度(HDT)が190℃以上であることを特徴とする、請求項1に記載のポリエステル樹脂組成物。
  13. ポリブチレンテレフタレート樹脂28~50重量%と、ポリエチレンテレフタレート樹脂20~40重量%と、補強繊維20.5~30重量%と、層状粘土鉱物5~30重量%とを含んで混練及び押出するステップを含み、
    前記ポリエチレンテレフタレート樹脂は、1,4-シクロヘキサンジメタノール、イソフタル酸及びブタンジオールから選択された1種以上を含む、ポリエステル樹脂組成物の製造方法。
  14. 前記層状粘土鉱物は、マイカ(mica)、モンモリロナイト(montmorillonite)、ベントナイト(bentonite)、カオリナイト(kaolinite)、ヘクトライト(hectorite)、フッ化ヘクトライト(fluorohectorite)、サポナイト(saponite)、バイデライト(beidellite)、ノントロナイト(nontronite)、スチブンサイト(stevensite)、バーミキュライト(vermiculite)、ハロイサイト(halloysite)、ボルコンスコアイト(volkonskoite)、スコナイト(sauconite)、マガディアイト(magadiite)、ケニアライト(kenyaite)及びハイドロタルサイト(hydrotalcite)から選択された1種以上を含む、請求項13に記載のポリエステル樹脂組成物の製造方法。
  15. 請求項1~12のいずれか一項に記載のポリエステル樹脂組成物を含む、成形品。
  16. 前記成形品は、エンジン制御ユニット、変速機(TCU)、車体姿勢制御(ESC)システム、エアバッグ制御システム、タイヤ空気圧管理システム(TPMS)、及び乗客区分感知システム(PODS)を含む電子制御ユニットの部品、そのカバーまたはそのカバー部品である、請求項15に記載の成形品。
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