JP2024111980A - 端末制御装置、端末制御方法及び端末制御プログラム - Google Patents

端末制御装置、端末制御方法及び端末制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】医療機器に関する操作を簡便に行うこと。【解決手段】実施形態に係る端末制御装置は、医療機器の操作者によって用いられる端末装置を制御する端末制御装置であって、特定部と、判定部と、制御部とを備える。特定部は、前記端末装置の位置を特定する。判定部は、前記端末装置の位置に基づいて、前記医療機器の駆動を制御する特定の操作の安全性が確保されているか否かを判定する。制御部は、前記操作の安全性が確保されていると判定された場合に、当該操作を前記操作者から受け付け可能となるように前記端末装置を制御する。【選択図】図3

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、端末制御装置、端末制御方法及び端末制御プログラムに関する。
従来、病院や診療所等の医療施設では、X線CT(Computed Tomography)装置やX線診断装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置等のように、被検体の画像を撮像するための各種の医療機器が用いられている。これらの医療機器は、撮像に関する操作や撮像された画像の処理に関する操作等の各種の操作を操作者から受け付け、受け付けた操作に応じて動作する。
ここで、このような医療機器に関する操作のうち、例えば、X線の曝射を制御する操作や、被検体が載置される寝台の移動を制御する操作等のように、医療機器の駆動を制御する特定の操作については、主に安全上の観点から、医療機器に直結されている専用の操作機器を用いて行われることが多い。
この一方で、近年では、被検体の画像を撮像する医療機器と、当該医療機器によって取得されたデータを用いて各種の処理を行う処理装置と、操作者によって用いられる端末装置とをネットワークを介して接続することによって、診療や検査に関する各種の医用情報を医療機器の操作者に提供するシステムが検討されている。
このようなシステムにおいて、前述したように、被検体の画像を撮像する医療機器が、当該医療機器の駆動を制御する特定の操作を行うための専用の操作機器を有する場合、医療機器の操作者は、当該操作機器と、システムを利用するための端末装置との2種類の機器を操作することになり、医療機器に関する操作が煩雑になることが懸念される。
特開2018-139732号公報 特開2014-223291号公報 特開2013-047940号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、医療機器に関する操作を簡便に行うことである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置付けることもできる。
実施形態に係る端末制御装置は、医療機器の操作者によって用いられる端末装置を制御する端末制御装置であって、特定部と、判定部と、制御部とを備える。特定部は、前記端末装置の位置を特定する。判定部は、前記端末装置の位置に基づいて、前記医療機器の駆動を制御する特定の操作の安全性が確保されているか否かを判定する。制御部は、前記操作の安全性が確保されていると判定された場合に、当該操作を前記操作者から受け付け可能となるように前記端末装置を制御する。
図1は、第1の実施形態に係る医用情報処理システムの構成例を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係るX線CT装置の構成例を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係る医用情報処理装置の構成例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係る処理回路が有する各処理機能によって行われる処理の処理手順を示すフローチャートである。 図5は、第1の実施形態に係るX線CT装置が設置されている検査室及び操作室の構成の一例を示す図である。 図6は、第1の実施形態に係る制御機能によって端末装置に表示される操作画面の一例を示す図である。 図7は、第2の実施形態に係る処理回路が有する各処理機能によって行われる処理の処理手順を示すフローチャートである。 図8は、第3の実施形態に係る処理回路が有する各処理機能によって行われる処理の処理手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、端末制御装置、端末制御方法及び端末制御プログラムの実施形態について詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態では、操作者からの要求に応じて被検体の診療や検査に関する各種の医用情報を提供する医用情報処理システムに含まれる医用情報処理装置に、本願が開示する端末制御装置、端末制御方法及び端末制御プログラムを適用した場合の例を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る医用情報処理システム100の構成例を示す図である。
図1に示すように、例えば、医用情報処理システム100は、X線CT装置110と、データ保管装置120と、端末装置130と、医用情報処理装置140とを含む。ここで、各装置は、病院や診療所等の医療施設に設置されており、院内LAN(Local Area Network)等のネットワーク150を介して相互に通信可能に接続されている。なお、X線CT装置110は、医療機器の一例である。
X線CT装置110は、被検体のCT画像を撮像する。具体的には、X線CT装置110は、被検体を囲む円軌道上でX線管及びX線検出器を回転移動させることで、被検体を透過したX線の分布を表す投影データを収集する。そして、X線CT装置110は、収集された投影データに対して再構成処理等の画像処理を行うことで、CT画像の画像データを生成する。また、X線CT装置110は、ネットワーク150を介して、収集した投影データ及び生成した画像データをデータ保管装置120に送信することで、データ保管装置120に投影データ及び画像データを保存する。
データ保管装置120は、X線CT装置110によって収集された投影データや、X線CT装置110によって生成された画像データ等を自装置内の記憶媒体に保存する。例えば、データ保管装置120は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置やファイルサーバ等によって実現される。
端末装置130は、X線CT装置110の操作者によって用いられ、操作者からの指示に応じて、被検体の診療や検査に関する各種の医用情報を医用情報処理装置140に要求する。そして、端末装置130は、要求に応じて医用情報処理装置140から送信される医用情報をディスプレイに表示する。例えば、端末装置130は、タブレット端末やラップトップパソコン等の可搬型のコンピュータ機器によって実現される。
医用情報処理装置140は、端末装置130から送信される要求に応じて各種の処理を行うことで、被検体の診療や検査に関する各種の医用情報を生成し、生成した医用情報を端末装置130に送信する。例えば、医用情報処理装置140は、サーバ、ワークステーション、パーソナルコンピュータ等のコンピュータ機器や、一つのコンピュータシステムとして連携して動作するように構成された複数のコンピュータ機器によって実現される。
以上、本実施形態に係る医用情報処理システム100の全体的な構成について説明した。このような医用情報処理システム100において、本実施形態では、X線CT装置110が、当該X線CT装置110の駆動を制御する特定の操作を行うための専用の操作機器を有する。
ここで、X線CT装置110の駆動を制御する特定の操作とは、当該操作を行うことによってX線CT装置110が動作した際に、安全上の観点で、X線CT装置110の付近にいる操作者又は操作者以外の他者に何らかの影響を与える可能性のある操作であり、操作を行う前に、X線CT装置110の付近にいる操作者又は他者の安全を確保する必要がある操作である。
例えば、このような特定の操作の具体例として、X線の曝射を制御する操作と、寝台の移動を制御する操作とが挙げられる。X線の曝射を制御する操作では、X線の照射範囲に操作者又は他者がいた場合に、操作者又は他者が被爆する可能性がある。また、寝台の移動を制御する操作では、寝台の付近に操作者又は他者がいた場合に、操作者又は他者に寝台が干渉する可能性がある。
本実施形態では、このような特定の操作が、主に安全上の観点から、X線CT装置110に直結されている専用の操作機器を用いて行われる。以下では、X線CT装置110が、このような専用の操作機器として、X線の曝射を制御する操作を行うためのキーパッド111と、寝台の移動を制御する操作を行うための操作パネル112とを有する場合の例を説明する。
図2は、第1の実施形態に係るX線CT装置110の構成例を示す図である。
図2に示すように、例えば、X線CT装置110は、架台113と、寝台114と、コンソール115と、キーパッド111と、操作パネル112とを有する。
架台113は、被検体P(患者等)の投影データを収集する装置である。具体的には、架台113は、円筒状の開口部113aを挟んで対向するように配置されたX線管113b及びX線検出器113cを有し、開口部113aに配置された被検体Pを囲む円軌道上でX線管113b及びX線検出器113cを回転移動させることで、コンソール125によって受け付けられた撮影条件に基づいて、被検体Pを透過したX線の分布を表す投影データを収集する。ここで、架台113は、後述するキーパッド111から送信される制御信号に基づいてX線管113bを制御することで、操作者からの指示に応じて、X線の曝射を開始又は停止する。
寝台114は、撮像時に被検体Pが載置される装置である。具体的には、寝台114は、被検体Pが載置される寝台天板114aと、寝台天板114aを移動可能に支持する寝台基部114bとを有し、寝台基部114bに設けられている駆動装置を動作させることで、寝台天板114aを架台113に対して上下方向、左右方向及び前後方向へ移動させる。例えば、寝台114は、被検体Pの撮像が行われる際に、被検体Pが載置された寝台天板114aを架台113の開口部113a内の撮像位置に移動させる。ここで、寝台114は、後述する操作パネル112から送信される制御信号に基づいて寝台基部114bの駆動装置を制御することで、操作者からの指示に応じて、寝台天板114aを各方向へ移動させる。
コンソール125は、X線CT装置110に関する各種の操作を操作者から受け付け、受け付けた操作に応じて、X線CT装置110の各部の動作を制御する。例えば、コンソール125は、被検体Pの投影データを収集する際の撮影条件や、投影データから再構成処理によってCT画像の画像データを生成する際の再構成条件、CT画像から後処理によって後処理画像の画像データを生成する際の画像処理条件等を操作者から受け付ける。そして、コンソール125は、操作者から受け付けた撮影条件に基づいて、架台113の各部を制御することで、被検体Pの投影データを収集する。また、コンソール125は、操作者から受け付けた再構成条件に基づいて、架台123によって収集された投影データに対して再構成処理を行うことで、CT画像の画像データを生成する。また、コンソール125は、操作者から受け付けた画像処理条件に基づいて、CT画像の画像データに対して後処理を行うことで、後処理画像の画像データを生成する。また、コンソール125は、ネットワーク150を介して、収集した投影データ及び生成した画像データをデータ保管装置120に送信することで、データ保管装置120に投影データ及び画像データを保存する。
キーパッド111は、架台113によるX線の曝射を制御する操作を操作者から受け付ける。具体的には、キーパッド111は、X線の曝射を開始させる操作や、X線の曝射を停止させる操作等を操作者から受け付ける。ここで、キーパッド111は、X線CT装置110内のバス116等を介して、架台113に直結するように接続されており、操作者から受け付けた操作を制御信号に変換して架台113に送信する。
操作パネル112は、寝台114の移動を制御する操作を操作者から受け付ける。具体的には、操作パネル112は、寝台天板114aを上下方向へ移動させる操作や、左右方向へ移動させる操作、前後方向へ移動させる操作等を操作者から受け付ける。ここで、操作パネル112は、架台113に設けられており、架台113及びバス116を介して、寝台114に直結するように接続されており、操作者から受け付けた信号を制御信号に変換して寝台114に送信する。
このように、X線CT装置110が、当該X線CT装置110の駆動を制御する特定の操作を行うための専用の操作機器(キーパッド111、操作パネル112)を有する場合、X線CT装置110の操作者は、当該操作機器と、医用情報処理システム100を利用するための端末装置130との2種類の機器を操作することになり、X線CT装置110に関する操作が煩雑になることが懸念される。
このことから、本実施形態では、医用情報処理装置140が、X線CT装置110に関する操作を簡便に行うことができるように、X線CT装置110の操作者によって用いられる端末装置130を制御する。
具体的には、医用情報処理装置140は、主に安全上の観点からX線CT装置110に直結されている専用の操作機器を用いて行われる操作を、端末装置130でも行えるようにすることによって、X線CT装置110に関する操作を簡便に行えるようにする。
以下、本実施形態に係る医用情報処理装置140の構成について詳細に説明する。
図3は、第1の実施形態に係る医用情報処理装置140の構成例を示す図である。
図3に示すように、例えば、医用情報処理装置140は、ネットワーク(NetWork:NW)インタフェース141と、記憶回路142と、処理回路143とを有する。
NWインタフェース141は、ネットワーク150を介して接続された他の装置と医用情報処理装置140との間で送受信される各種データの伝送及び通信を制御する。具体的には、NWインタフェース141は、処理回路143に接続されており、処理回路143による制御のもと、各種データの伝送及び通信を制御する。例えば、NWインタフェース141は、ネットワークカードやネットワークアダプタ、NIC(Network Interface Controller)等によって実現される。
記憶回路142は、各種データや各種プログラム等を記憶する。具体的には、記憶回路142は、処理回路143に接続されており、処理回路143による制御のもと、各種データや各種プログラム等の記憶や読み出しを行う。例えば、記憶回路142は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子や、ハードディスク、光ディスク等によって実現される。
処理回路143は、NWインタフェース141を介して操作者から受け付けた入力操作に応じて、医用情報処理装置140の構成要素を制御する。例えば、処理回路143は、NWインタフェース141によって受信されたデータを記憶回路142に記憶させる。
このような構成のもと、本実施形態では、処理回路143は、X線CT装置110の操作者によって用いられる端末装置130から送信される要求に応じて各種の処理を行うことで、被検体の診療や検査に関する各種の医用情報を生成し、生成した医用情報を端末装置130に送信する。
例えば、処理回路143は、被検体Pの投影データを収集する際の撮影条件や、投影データから再構成処理によってCT画像の画像データを生成する際の再構成条件、CT画像から後処理によって後処理画像の画像データを生成する際の画像処理条件等を端末装置130から受け付ける。そして、処理回路143は、端末装置130から受け付けた撮影条件に基づいて、X線CT装置110の架台113の各部を制御することで、被検体Pの投影データを収集する。また、処理回路143は、データ保管装置120に保存された投影データに対して再構成処理を行うことで、CT画像の画像データを生成し、生成した画像データを端末装置130に送信する。また、処理回路143は、データ保管装置120に保存されたCT画像の画像データに対して後処理を行うことで、後処理画像の画像データを生成し、生成した画像データを端末装置130に送信する。
また、例えば、処理回路143は、データ保管装置120に保存されている画像データに対して各種の解析処理を行うことで、画像データの解析結果を生成し、生成した解析結果を端末装置130に送信する。また、例えば、処理回路143は、データ保管装置120に保存されている画像データ及び操作者によって入力される診断情報等に基づいて、被検体の読影レポートを生成し、生成した読影レポートを端末装置130に送信する。
また、例えば、処理回路143は、ネットワーク150を介して、医療施設内に設置されているHIS(Hospital Information System)やRIS(Radiology Information System)等から検査オーダを受信し、受信した検査オーダに基づいて、被検体の診療や検査に関する複数のワークフローの候補を生成して端末装置130に送信する。
そして、本実施形態では、処理回路143は、さらに、X線CT装置110に直結されているキーパッド111及び操作パネル112を用いて行われる操作、すなわち、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作を端末装置130でも行えるように、端末装置130を制御するための処理機能を有する。
具体的には、図3に示すように、処理回路143は、特定機能143aと、判定機能143bと、制御機能143cとを有する。なお、特定機能143aは、特定部の一例である。また、判定機能143bは、判定部の一例である。また、制御機能143cは、制御部の一例である。
特定機能143aは、端末装置130の位置及び操作者の状態を特定する。
また、判定機能143bは、特定機能143aによって特定された端末装置130の位置及び操作者の状態に基づいて、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作の安全性が確保されているか否かを判定する。
また、制御機能143cは、判定機能143bによって、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作の安全性が確保されていると判定された場合に、当該操作をX線CT装置110の操作者から受け付け可能となるように端末装置130を制御する。
ここで、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作の安全性が確保されているとは、端末装置130が、X線CT装置110によるX線の曝射及び寝台114の移動を安全に行える位置にあり、かつ、操作者が、X線CT装置110によるX線の曝射及び寝台114の移動を安全に行える状態であることである。
なお、本実施形態では、処理回路143は、例えば、プロセッサによって実現される。その場合に、上述した各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路142に記憶される。そして、処理回路143は、記憶回路142に記憶された各プログラムを読み出して実行することで、各プログラムに対応する機能を実現する。換言すると、処理回路143は、各プログラムを読み出した状態で、図3に示した各処理機能を有することになる。
以下、本実施形態に係る処理回路143が有する各処理機能によって行われる処理について詳細に説明する。
図4は、第1の実施形態に係る処理回路143が有する各処理機能によって行われる処理の処理手順を示すフローチャートである。
図4に示すように、本実施形態では、まず、特定機能143aが、端末装置130から検査開始の指示を受信する(ステップS101)。
例えば、特定機能143aは、操作者からの指示に応じて、撮像対象の被検体に関する情報を端末装置130から受信することとし、当該情報とともに、検査開始の指示を受信する。または、例えば、特定機能143aは、操作者からの指示に応じて、前述した複数のワークフローの候補の中から一つのワークフローを選択する指示を端末装置130から受信することとし、当該指示とともに、検査開始の指示を受信してもよい。
ここで、本実施形態では、X線CT装置110が、検査室及び操作室の二つの部屋に分けられて設置されている。また、本実施形態では、端末装置130が、WiFi(登録商標)やBluetooth(登録商標)等の無線通信技術を用いて医用情報処理装置140と通信可能に構成されている。
図5は、第1の実施形態に係るX線CT装置110が設置されている検査室210及び操作室220の構成の一例を示す図である。
図5に示すように、例えば、X線CT装置110は、架台113及び寝台114が検査室210に設置され、コンソール115が操作室220に設置されている。ここで、検査室210には、端末装置130が医用情報処理装置140と無線通信を行うためのアンテナ211と、検査室210の室内を監視するためのカメラ212とが設けられている。また、操作室220にも、同様に、端末装置130が医用情報処理装置140と無線通信を行うためのアンテナ221と、操作室220の室内を監視するためのカメラ222とが設けられている。
そして、特定機能143aは、端末装置130から検査開始の指示を受信した場合に(ステップS101,Yes)、WiFi(登録商標)やBluetooth(登録商標)等の無線通信技術により、端末装置130の位置を特定する(ステップS102)。
また、特定機能143aは、X線CT装置110が設置されている検査室210内のカメラ212又は操作室220内のカメラ222によって撮影された画像を用いて、操作者の状態を特定する(ステップS103)。
続いて、判定機能143bが、特定機能143aによって特定された端末装置130の位置に基づいて、端末装置130が、検査室210又は操作室220内に位置しているか否かを判定する(ステップS104)。
また、判定機能143bは、端末装置130が検査室210又は操作室220内に位置している場合に(ステップS104,Yes)、特定機能143aによって特定された操作者の状態に基づいて、操作者が、X線CT装置110又は被検体を目視可能な状態であるか否かを判定する(ステップS105)。
例えば、判定機能143bは、検査室210内のカメラ212又は操作室220内のカメラ222によって撮影された画像から操作者の視線の向きを判別し、操作者の視線がX線CT装置110又は被検体に向いている場合に、操作者がX線CT装置110又は被検体を目視可能な状態であると判定する。
そして、判定機能143bは、操作者がX線CT装置110又は被検体を目視可能な状態である場合に(ステップS105,Yes)、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作の安全性が確保されていると判定する(ステップS106)。
続いて、制御機能143cが、判定機能143bによって、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作の安全性が確保されていると判定された場合に(ステップS106)、当該操作を操作者から受け付けるための操作画面を端末装置130に表示させる(ステップS107)。
これにより、端末装置130において、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作を操作者から受け付け可能となる。
図6は、第1の実施形態に係る制御機能143cによって端末装置130に表示される操作画面の一例を示す図である。
図6の(A)に示すように、例えば、判定機能143bは、通常時に、被検体である患者の患者名を入力する操作を受け付けるための画面(患者名)や、撮影条件を設定する操作を受け付けるための画面(撮影条件設定)、参照画像を表示するための画面(参照画面)を端末装置130に表示させる。
そして、図6の(B)に示すように、例えば、判定機能143bは、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作の安全性が確保されていると判定された場合に、通常時に表示される三つの画面に加えて、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作を受け付けるための操作画面(曝射制御/寝台制御)を端末装置130に表示させる。
なお、前述したように、処理回路143がプロセッサによって実現される場合には、上記ステップS101~S103の処理は、例えば、処理回路143が、特定機能143aに対応するプログラムを記憶回路142から読み出して実行することにより実現される。また、上記ステップS104及びS105の処理は、例えば、処理回路143が、判定機能143bに対応するプログラムを記憶回路142から読み出して実行することにより実現される。また、上記ステップS106の処理は、例えば、処理回路143が、制御機能143cに対応するプログラムを記憶回路142から読み出して実行することにより実現される。
上述したように、第1の実施形態では、特定機能143aが、端末装置130の位置及び操作者の状態を特定する。また、判定機能143bが、特定機能143aによって特定された端末装置130の位置及び操作者の状態に基づいて、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作の安全性が確保されているか否かを判定する。また、制御機能143cは、判定機能143bによってX、線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作の安全性が確保されていると判定された場合に、当該操作をX線CT装置110の操作者から受け付け可能となるように端末装置130を制御する。
上記構成によれば、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作の安全性を確保することで、主に安全上の観点から専用のキーパッド111及び操作パネル112を用いて行われる操作を汎用的な端末装置130でも行えるようになる。したがって、第1の実施形態によれば、X線CT装置110に関する操作を簡便に行うことができる。また、X線CT装置110に関する操作が簡便になることによって、被検体の検査を迅速に行えるようになる。
また、上記構成によれば、専用のキーパッド111及び操作パネル112を用いて行われる操作を汎用的な端末装置130で行えるようになるため、X線CT装置110の構成要素からキーパッド111及び操作パネル112を除くこともできる。これにより、X線CT装置110のコストを低減させることができる。
また、第1の実施形態では、端末装置130が、無線通信技術を用いて医用情報処理装置140と通信可能に構成されており、特定機能143aが、無線通信技術により、端末装置130の位置を特定する。また、判定機能143bが、端末装置130が、X線CT装置110が設置されている室内に位置しており、かつ、操作者が、X線CT装置110又は被検体を目視可能な状態である場合に、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作の安全性が確保されていると判定する。
上記構成によれば、端末装置130が、X線CT装置110が設置されている室内で用いられる場合に、専用のキーパッド111及び操作パネル112を用いて行われる操作を端末装置130でも行えるようになる。
以上、第1の実施形態について説明したが、上述した実施形態は、医用情報処理システム100に含まれる各装置の構成を適宜に変更して実施することも可能である。そこで、以下では、第1の実施形態の変形例を他の実施形態として説明する。なお、以下の実施形態では、第1の実施形態と異なる内容を中心に説明し、重複する内容については詳細な説明を省略する。
(第2の実施形態)
例えば、第1の実施形態では、無線通信技術により、端末装置130の位置を特定する場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、端末装置130が接続される接続部をX線CT装置110に設けておき、当該接続部に端末装置130が接続されていることを検出することにより、端末装置130の位置を特定してもよい。以下では、このような場合の例を第2の実施形態として説明する。
図7は、第2の実施形態に係る処理回路143が有する各処理機能によって行われる処理の処理手順を示すフローチャートである。
図7に示すように、本実施形態では、まず、特定機能143aが、第1の実施形態と同様に、端末装置130から検査開始の指示を受信する(ステップS201)。
ここで、本実施形態では、X線CT装置110が、端末装置130が接続されるドッキングステーションを有している。なお、ドッキングステーションは、接続部の一例である。例えば、ドッキングステーションは、X線CT装置110の架台113に設けられていてもよいし、コンソール115に設けられていてもよい。また、本実施形態では、端末装置130が、操作者を撮影するためのカメラを有している。
そして、特定機能143aは、端末装置130から検査開始の指示を受信した場合に(ステップS201,Yes)、X線CT装置110のドッキングステーションに端末装置130が接続されていることを検出することにより、端末装置130の位置を特定する(ステップS202)。
また、特定機能143aは、X線CT装置110が設置されている検査室210内のカメラ212若しくは操作室220内のカメラ222によって撮影された画像、又は、端末装置130のカメラによって撮影された画像を用いて、操作者の状態を特定する(ステップS203)。
続いて、判定機能143bが、特定機能143aによって特定された端末装置130の位置に基づいて、端末装置130が、X線CT装置110のドッキングステーションに接続されているか否かを判定する(ステップS204)。
また、判定機能143bは、端末装置130がドッキングステーションに接続されている場合に(ステップS204,Yes)、特定機能143aによって特定された操作者の状態に基づいて、操作者が、端末装置130に正対している状態であるか否かを判定する(ステップS205)。
例えば、判定機能143bは、検査室210内のカメラ212若しくは操作室220内のカメラ222によって撮影された画像、又は、端末装置130のカメラによって撮影された画像から操作者の体の向きを判別し、操作者の体が端末装置130に向いている場合に、操作者が端末装置130に正対していると判定する。
そして、判定機能143bは、操作者が端末装置130に正対している状態である場合に(ステップS205,Yes)、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作の安全性が確保されていると判定する(ステップS206)。
続いて、制御機能143cが、判定機能143bによって、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作の安全性が確保されていると判定された場合に(ステップS206)、第1の実施形態と同様に、当該操作を操作者から受け付けるための操作画面を端末装置130に表示させる(ステップS207)。
これにより、端末装置130において、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作を操作者から受け付け可能となる。
上述したように、第2の実施形態では、X線CT装置110が、端末装置130が接続される接続部を有しており、特定機能143aが、X線CT装置110の接続部に端末装置130が接続されていることを検出することにより、端末装置130の位置を特定する。また、判定機能143bは、端末装置130が、X線CT装置110の接続部に接続されており、かつ、操作者が、端末装置130に正対している状態である場合に、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作の安全性が確保されていると判定する。
上記構成によれば、X線CT装置110が設置されている室内で無線通信が行えないような場合でも、専用のキーパッド111及び操作パネル112を用いて行われる操作を端末装置130でも行えるようになる。
(第3の実施形態)
また、例えば、第1の実施形態では、端末装置130が、X線CT装置110が設置されている室内で用いられる場合の例を説明したが、実施形態はこれに限らない。例えば、端末装置130は、X線CT装置110が設置されている部屋以外の予め決められた場所で用いられてもよい。以下では、このような場合の例を第3の実施形態として説明する。
以下、本実施形態に係る処理回路143が有する各処理機能によって行われる処理について詳細に説明する。
図8は、第3の実施形態に係る処理回路143が有する各処理機能によって行われる処理の処理手順を示すフローチャートである。
図8に示すように、本実施形態では、まず、特定機能143aが、第1の実施形態と同様に、端末装置130から検査開始の指示を受信する(ステップS301)。
ここで、本実施形態では、端末装置130が、第1の実施形態と同様に、WiFi(登録商標)やBluetooth(登録商標)等の無線通信技術を用いて医用情報処理装置140と通信可能に構成されており、また、第2の実施形態と同様に、操作者を撮影するためのカメラを有している。さらに、本実施形態では、端末装置130は、操作者を認証するための認証装置を有している。例えば、認証装置は、端末装置130のカメラで撮影された画像を用いて顔認証を行うものであってもよいし、端末装置130に設けられた読み取りセンサで読み取られた指紋等の生体情報を用いて生体認証を行うものであってもよい。
そして、特定機能143aは、端末装置130から検査開始の指示を受信した場合に(ステップS301,Yes)、WiFi(登録商標)やBluetooth(登録商標)等の無線通信技術により、端末装置130の位置を特定する(ステップS302)。
また、特定機能143aは、X線CT装置110が設置されている検査室210内のカメラ212又は操作室220内のカメラ222によって撮影された画像、及び、端末装置130のカメラによって撮影された画像を用いて、操作者の状態を特定する(ステップS303)。
さらに、特定機能143aは、端末装置130が有する認証装置により、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作に関する操作者の適格性を特定する(ステップS304)。
続いて、判定機能143bが、特定機能143aによって特定された端末装置130の位置に基づいて、端末装置130が、X線CT装置110が設置されている検査室210又は操作室220以外の予め決められた場所に位置しているか否かを判定する(ステップS305,Yes)。
ここで、例えば、検査室210又は操作室220以外の予め決められた場所は、検査室210又は操作室220以外で、端末装置130を用いてX線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作を行うることが許可されている場所である。例えば、予め決められた場所は、X線CT装置110が設置されている病院内の検査室210又は操作室220以外の場所であってもよいし、技師又は医師の自宅や別の大規模病院等のように、X線CT装置110が設置されている病院以外の場所であってもよい。
また、判定機能143bは、端末装置130が予め決められた場所に位置している場合に(ステップS305,Yes)、特定機能143aによって特定された操作者の適格性に基づいて、操作者が、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作の適格者であるか否かを判定する(ステップS306)。
例えば、判定機能143bは、操作者が、撮像対象の被検体の担当技師又は担当医師や、特定の診療科の技師又は医師である場合に、操作者が操作の適格者であると判定する。
さらに、判定機能143bは、操作者が操作の適格者である場合に(ステップS306,Yes)特定機能143aによって特定された操作者の状態に基づいて、操作者が、X線CT装置110又は被検体を目視可能な状態であるか否かを判定する(ステップS307)。
例えば、判定機能143bは、端末装置130のカメラによって撮影された画像から操作者の視線の向きを判別し、操作者の視線が端末装置130に向いており、かつ、検査室210内のカメラ212又は操作室220内のカメラ222によって撮影された画像が端末装置130に表示されている場合に、操作者がX線CT装置110又は被検体を目視可能な状態であると判定する。
そして、判定機能143bは、操作者がX線CT装置110又は被検体を目視可能な状態である場合に(ステップS307,Yes)、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作の安全性が確保されていると判定する(ステップS308)。
続いて、制御機能143cが、判定機能143bによって、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作の安全性が確保されていると判定された場合に(ステップS308)、第1の実施形態と同様に、当該操作を操作者から受け付けるための操作画面を端末装置130に表示させる(ステップS309)。
これにより、端末装置130において、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作を操作者から受け付け可能となる。
上述したように、第3の実施形態では、特定機能143aが、端末装置130が有する認証装置により、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作に関する操作者の適格性をさらに特定する。また、判定機能143bが、端末装置130が、X線CT装置110が設置されている部屋以外の予め決められた場所に位置しており、操作者が、操作の適格者であり、かつ、X線CT装置110又は被検体を目視可能な状態である場合に、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作の安全性が確保されていると判定する。
上記構成によれば、端末装置130が、X線CT装置110が設置されている部屋以外の予め決められた場所で用いられる場合でも、専用のキーパッド111及び操作パネル112を用いて行われる操作を端末装置130で行えるようになり、X線CT装置110の駆動を遠隔操作で制御できるようになる。
(他の実施形態)
また、例えば、上述した実施形態において、端末装置130でX線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作を受け付け可能にする前に、操作者に確認操作を行わせるようにしてもよい。
具体的には、制御機能143cが、判定機能143bによって、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作の安全性が確保されていると判定された場合に、端末装置130を介して、当該操作を受け付け可能であることを通知した後に、当該通知を確認したことを示す確認操作が操作者によって行われた時点で、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作を受け付け可能となるように端末装置130を制御してもよい。
例えば、制御機能143cは、判定機能143bによって、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作の安全性が確保されていると判定された場合に、まずは、当該操作を受け付け可能であることを通知するメッセージ及び確認ボタンを端末装置130に表示させる。そして、制御機能143cは、操作者によって確認ボタンを押下する操作が行われた時点で、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作を受け付けるための操作画面を端末装置130に表示させる。
上記構成によれば、操作者が意図していない(気付いていない)時に、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作を受け付けるための操作画面が端末装置130に表示されることを防ぐことができ、誤操作を防止することができる。
また、例えば、上述した実施形態において、安全上の観点でX線の曝射又は寝台114の移動による影響を受ける可能性のある位置に操作者又は操作者以外の他者がいる場合に、端末装置130を介して警告を報知するようにしてもよい。
具体的には、特定機能143aが、X線CT装置110が設置された室内にいる操作者及び当該操作者以外の他者の状態を特定する。
例えば、特定機能143aは、X線CT装置110が設置されている検査室210内のカメラ212又は操作室220内のカメラ222によって撮影された画像を用いて、操作者及び他者の状態を特定する。
また、判定機能143bが、X線の曝射を制御する操作又は寝台114の移動を制御する操作が行われた際に安全上の観点でX線の曝射又は寝台114の移動による影響を受ける可能性のある位置に操作者又は他者がいるか否かをさらに判定する。
例えば、判定機能143bは、X線の曝射を制御する操作が行われた際に当該X線によって被爆する位置に操作者又は他者がいるか否かを判定する。また、例えば、判定機能143bは、寝台114を移動させる操作が行われた際に寝台114が干渉する位置に操作者又は他者がいるか否かを判定する。
また、制御機能143cが、判定機能143bによって、X線の曝射又は寝台114の移動による影響を受ける可能性のある位置に操作者又は他者がいると判定された場合に、端末装置130を介して警告を報知する。
例えば、制御機能143cは、判定機能143bによって、X線の曝射又は寝台114の移動による影響を受ける可能性のある位置に操作者又は他者がいると判定された場合に、端末装置130を介して、当該影響の内容を示す警告メッセージ又は警告音を報知する。このとき、制御機能143cは、警告メッセージ又は警告音とともに確認ボタンを端末装置130に表示させ、操作者によって確認ボタンを押下する操作が行われた時点で、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作を受け付け可能となるように端末装置130を制御してもよい。
上記構成によれば、端末装置130を用いて、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作をより安全に行えるようになる。
なお、上述した実施形態では、特定機能143aが、端末装置130の位置及び操作者の状態を特定し、判定機能143bが、端末装置130の位置及び操作者の状態に基づいて、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作の安全性が確保されているか否かを判定することとしたが、実施形態はこれに限られない。
例えば、特定機能143aは、端末装置130の位置のみを特定し、判定機能143bは、端末装置130の位置のみに基づいて、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作の安全性が確保されているか否かを判定してもよい。
また、上述した実施形態では、X線CT装置110の駆動を制御する特定の操作として、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作を端末装置130でも行えるようにする場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。
例えば、端末装置130でも行えるようにする操作は、主に安全上の観点からX線CT装置110に直結されている専用の操作機器を用いて行われる操作であれば、X線の曝射を制御する操作及び寝台114の移動を制御する操作以外の操作であってもよい。例えば、このような操作の例として、架台113の移動を制御する操作等が挙げられる。
また、上述した実施形態では、X線CT装置110に関する操作が行われる場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、上述した実施形態は、主に安全上の観点から医療機器に直結されている専用の操作機器を用いて行われる操作であれば、他の医療機器に関する操作にも同様に適用することができる。例えば、他の医療機器の例として、X線診断装置、MRI装置、PET(Positron Emission Tomography)装置、SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)装置等が挙げられる。
また、上述した実施形態では、医用情報処理システム100にX線CT装置110が含まれている場合の例を説明したが、医用情報処理システム100には、X線CT装置110やX線診断装置、MRI装置、PET装置、SPECT装置等を含む複数の医療機器が含まれていてもよい。
その場合には、例えば、判定機能143bは、医療機器ごとに、当該医療機器の駆動を制御する特定の操作の安全性が確保されているか否かを判定し、制御機能143cは、医療機器ごとに、当該操作を操作者から受け付け可能となるように端末装置130を制御してもよい。例えば、制御機能143cは、医療機器ごとに、特定の操作を受け付けるための操作画面を端末装置130に表示させる。
また、上述した実施形態は、本明細書における特定部、判定部及び制御部を、それぞれ、処理回路の特定機能、判定機能及び制御機能によって実現する場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、本明細書における特定部、判定部及び制御部は、実施形態で説明した特定機能、判定機能及び制御機能によって実現する他にも、ハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、又は、ハードウェアとソフトウェアとの混合によって同機能を実現するものであっても構わない。
また、上述した実施形態では、処理回路が単一のプロセッサによって実現される場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、処理回路は、複数の独立したプロセッサを組み合わせて構成され、各プロセッサがプログラムを実行することによって各処理機能を実現するものとしてもよい。また、処理回路が有する各処理機能は、単一又は複数の処理回路に適宜に分散又は統合されて実現されてもよい。また、処理回路が有する各処理機能は、回路等のハードウェアとソフトウェアとの混合によって実現されても構わない。また、ここでは、各処理機能に対応するプログラムが単一の記憶回路に記憶される場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、各処理機能に対応するプログラムが複数の記憶回路が分散して記憶され、処理回路が、各記憶回路から各プログラムを読み出して実行する構成としても構わない。
また、上述した実施形態の説明で用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、又は、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。ここで、記憶回路にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合には、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。また、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて一つのプロセッサとして構成され、その機能を実現するようにしてもよい。
ここで、プロセッサによって実行されるプログラムは、ROM(Read Only Memory)や記憶回路等に予め組み込まれて提供される。なお、このプログラムは、これらの装置にインストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD(Compact Disk)-ROM、FD(Flexible Disk)、CD-R(Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な非一過性の記憶媒体に記録されて提供されてもよい。また、このプログラムは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納され、ネットワーク経由でダウンロードされることによって提供又は配布されてもよい。例えば、このプログラムは、上述した各処理機能を含むモジュールで構成される。実際のハードウェアとしては、CPUが、ROM等の記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより、各モジュールが主記憶装置上にロードされて、主記憶装置上に生成される。
また、上述した実施形態及び変形例において、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散又は統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散又は統合して構成することができる。更に、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部又は任意の一部が、CPU及び当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、或いは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
また、上述した実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行なわれるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行なうこともでき、或いは、手動的に行なわれるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行なうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
なお、本明細書において扱う各種データは、典型的にはデジタルデータである。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、医療機器に関する操作を簡便に行うことができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
110 X線CT装置
130 端末装置
140 医用情報処理装置
143 処理回路
143a 特定機能
143b 判定機能
143c 制御機能

Claims (10)

  1. 医療機器の操作者によって用いられる端末装置を制御する端末制御装置であって、
    前記端末装置の位置を特定する特定部と、
    前記端末装置の位置に基づいて、前記医療機器の駆動を制御する特定の操作の安全性が確保されているか否かを判定する判定部と、
    前記操作の安全性が確保されていると判定された場合に、当該操作を前記操作者から受け付け可能となるように前記端末装置を制御する制御部と
    を備える、端末制御装置。
  2. 前記特定部は、前記操作者の状態をさらに特定し、
    前記判定部は、前記端末装置の位置及び前記操作者の状態に基づいて、前記操作の安全性が確保されているか否かを判定する、
    請求項1に記載の端末制御装置。
  3. 前記端末装置は、無線通信技術を用いて前記端末制御装置と通信可能に構成されており、
    前記特定部は、前記無線通信技術により、前記端末装置の位置を特定し、
    前記判定部は、前記端末装置が、前記医療機器が設置されている室内に位置しており、かつ、前記操作者が、前記医療機器又は被検体を目視可能な状態である場合に、前記操作の安全性が確保されていると判定する、
    請求項2に記載の端末制御装置。
  4. 前記医療機器は、前記端末装置が接続される接続部を有しており、
    前記特定部は、前記接続部に前記端末装置が接続されていることを検出することにより、前記端末装置の位置を特定し、
    前記判定部は、前記端末装置が、前記接続部に接続されており、かつ、前記操作者が、前記端末装置に正対している状態である場合に、前記操作の安全性が確保されていると判定する、
    請求項2に記載の端末制御装置。
  5. 前記特定部は、前記端末装置が有する認証装置により、前記操作に関する前記操作者の適格性をさらに特定し、
    前記判定部は、前記端末装置が、前記医療機器が設置されている部屋以外の予め決められた場所に位置しており、前記操作者が、前記操作の適格者であり、かつ、前記医療機器又は被検体を目視可能な状態である場合に、前記操作の安全性が確保されていると判定する、
    請求項2に記載の端末制御装置。
  6. 前記制御部は、前記操作の安全性が確保されていると判定された場合に、前記端末装置を介して、前記操作を受け付け可能であることを通知した後に、当該通知を確認したことを示す確認操作が前記操作者によって行われた時点で、前記操作を受け付け可能となるように前記端末装置を制御する、
    請求項1~5のいずれか一つに記載の端末制御装置。
  7. 前記特定部は、前記医療機器が設置された室内にいる前記操作者及び前記操作者以外の他者の状態を特定し、
    前記判定部は、前記操作が行われた際に安全上の観点で前記医療機器の駆動による影響を受ける可能性のある位置に前記操作者又は前記他者がいるか否かをさらに判定し、
    前記制御部は、前記影響を受ける可能性のある位置に前記操作者又は前記他者がいると判定された場合に、前記端末装置を介して警告を報知する、
    請求項1~5のいずれか一つに記載の端末制御装置。
  8. 前記特定部は、前記医療機器が設置されている室内のカメラによって撮影された画像及び前記端末装置のカメラによって撮影された画像の一方又は両方を用いて、前記操作者の状態を特定する、
    請求項1~5のいずれか一つに記載の端末制御装置。
  9. 医療機器の操作者によって用いられる端末装置を制御する端末制御方法であって、
    特定部が、前記端末装置の位置を特定するステップと、
    判定部が、前記端末装置の位置に基づいて、前記医療機器の駆動を制御する特定の操作の安全性が確保されているか否かを判定するステップと、
    制御部が、前記操作の安全性が確保されていると判定された場合に、当該操作を前記操作者から受け付け可能となるように前記端末装置を制御するステップと
    を含む、端末制御方法。
  10. 医療機器の操作者によって用いられる端末装置を制御する端末制御プログラムであって、
    前記端末装置の位置を特定する手順と、
    前記端末装置の位置に基づいて、前記医療機器の駆動を制御する特定の操作の安全性が確保されているか否かを判定する手順と、
    前記操作の安全性が確保されていると判定された場合に、当該操作を前記操作者から受け付け可能となるように前記端末装置を制御する手順と
    をコンピュータに実行させる、端末制御プログラム。
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