JP2024097755A - 左右打撃が可能な仮想ゴルフ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は左右打撃が可能な仮想ゴルフ装置を提供する。
【解決手段】上記仮想ゴルフ装置は、ユーザが打撃する実際のゴルフボールが置かれる打撃マットと、ユーザが前記実際のゴルフボールを打撃する瞬間及びユーザが前記実際のゴルフボールに打撃した以後の中に少なくともいずれか一つでの前記実際のゴルフボールの状態を感知する感知動作を行う感知手段と、仮想ゴルフコースと仮想ゴルフボールとを表示する表示部と、前記感知動作による感知結果を用いて前記仮想ゴルフコースにおける前記仮想ゴルフボールの動きを算出する算出部とを含み、前記打撃マットの両側にはそれぞれ右利き用打撃領域と左利き用打撃領域が具備されている。
【選択図】図3
【解決手段】上記仮想ゴルフ装置は、ユーザが打撃する実際のゴルフボールが置かれる打撃マットと、ユーザが前記実際のゴルフボールを打撃する瞬間及びユーザが前記実際のゴルフボールに打撃した以後の中に少なくともいずれか一つでの前記実際のゴルフボールの状態を感知する感知動作を行う感知手段と、仮想ゴルフコースと仮想ゴルフボールとを表示する表示部と、前記感知動作による感知結果を用いて前記仮想ゴルフコースにおける前記仮想ゴルフボールの動きを算出する算出部とを含み、前記打撃マットの両側にはそれぞれ右利き用打撃領域と左利き用打撃領域が具備されている。
【選択図】図3
Description
本発明は仮想ゴルフに関するものであり、より具体的には右利きユーザと左利きユーザが共に利用可能な左右打撃が可能な仮想ゴルフ装置に関するものである。
最近、ゴルフの人気が高まりながら仮想ゴルフ装置などを利用してゴルフをプレイすることができるスクリーンゴルフが広く普及されている。スクリーンゴルフではスクリーンを介してゴルフ場の映像が表示されるので、屋外で実際の競技をしているような感じを与えることができる。また、屋外のフィールドで試合することに比べて時間とコストがセーブされるので、スクリーンゴルフは時間や経済的な理由などで屋外のフィールドでプレイし難い現代人に人気が高い。
スクリーンゴルフ場は通常私宅やサービス業者が運営する施設に設置されている。一般的にサービス業者が運営するスクリーンゴルフ場には複数のルームがあり、ユーザは知人と同一ルームで一緒にスクリーンゴルフをプレイする。野球で左利き打者がホームプレートの左打席で打撃し、右利き打者が右打席で打撃するように、ゴルフでも左利きゴルファーの打撃位置と右利きゴルファーの打撃位置とは互いに異なる。従来のスクリーンゴルフでは技術的な制約のため、スクリーンゴルフ場に左利きユーザ用ルームと右利きユーザ用ルームが別々に区分されている。その結果、左利きユーザと右利きユーザとが一緒にいる一行が同一ルームで共にスクリーンゴルフをプレイし難いという問題がある。
本発明は、上記のような事情を勘案して発明されたものであり、左利きユーザと右利きユーザが一緒にプレイすることができる左右打撃が可能な仮想ゴルフ装置を提供することをその目的とする。
また、本発明の他の目的は、以下の説明と添付した図面から明確に理解することができる。
また、本発明の他の目的は、以下の説明と添付した図面から明確に理解することができる。
上記の目的を達成するのために、本発明の実施例による仮想ゴルフ装置は、ユーザが打撃する実際のゴルフボールが置かれる打撃マットと、ユーザが前記実際のゴルフボールを打撃する瞬間及びユーザが前記実際のゴルフボールに打撃した以後の中に少なくともいずれか一つでの前記実際のゴルフボールの状態を感知する感知動作を行う感知手段と、仮想ゴルフコースと仮想ゴルフボールとを表示する表示部と、前記感知動作による感知結果を用いて前記仮想ゴルフコースにおける前記仮想ゴルフボールの動きを算出する算出部とを含み、前記打撃マットの両側にはそれぞれ右利き用打撃領域と左利き用打撃領域が具備されている。
上記仮想ゴルフ装置において、前記感知手段は、右利きユーザが前記右利き用打撃領域に位置する場合には第1位置で前記感知動作を行い、左利きユーザが前記左利き用打撃領域に位置する場合には第2位置で前記感知動作を行う。
上記仮想ゴルフ装置において、前記感知手段はガイド部材に沿って移動しながら前記第1または第2位置に移動する。
上記仮想ゴルフ装置において、前記感知手段はガイド部材に沿って移動しながら前記第1または第2位置に移動する。
上記仮想ゴルフ装置において、前記感知手段は前記ガイド部材に沿って移動するスライドカメラを含む。
上記仮想ゴルフ装置は、ユーザが右利きユーザであるか又は左利きユーザであるかをチェックして、右利きユーザである場合には前記カメラが第1位置に位置し左利きユーザである場合には前記カメラが第2位置に位置するように、前記カメラの動きを制御する制御部をさらに含む。
上記仮想ゴルフ装置において、ユーザが前記実際のゴルフボールを打撃する方向を前方とすると、前記前方から見るときに前記打撃マットの右側に前記右利き用打撃領域が位置し前記打撃マットの左側に前記左利き用打撃領域が位置し、また前記前方から見るときに前記第1位置は左側に位置し前記第2位置は右側に位置する。
上記仮想ゴルフ装置において、ユーザが前記実際のゴルフボールを打撃する方向を前方とすると、前記前方から見るときに前記打撃マットの右側に前記右利き用打撃領域が位置し前記打撃マットの左側に前記左利き用打撃領域が位置し、また前記前方から見るときに前記第1位置は左側に位置し前記第2位置は右側に位置する。
上記仮想ゴルフ装置において、前記打撃マットはフェアウェイ領域と非フェアウェイ領域とを含み、ユーザが前記実際のゴルフボールを打撃する方向を前方とすると、前記前方から見るときに前記フェアウェイ領域は左右の両側に形成されており、前記非フェアウェイ領域も左右の両側に形成されている。
上記仮想ゴルフ装置において、前記打撃マットは前記フェアウェイ領域において左側に形成される部分と右側に形成される部分とが互いに対称である。
上記仮想ゴルフ装置において、前記打撃マットは前記フェアウェイ領域において左側に形成される部分と右側に形成される部分とが互いに対称である。
上記仮想ゴルフ装置において、前記打撃マットは前記非フェアウェイ領域において左側に形成される部分と右側に形成される部分とが互いに対称である。
上記仮想ゴルフ装置において、前記非フェアウェイ領域は互いに異なる複数のサブ領域を含む。
上記仮想ゴルフ装置において、前記非フェアウェイ領域は互いに異なる複数のサブ領域を含む。
本発明の仮想ゴルフ装置によれば、同一場所で左利きユーザと右利きユーザが一緒にプレイすることができる効果がある。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明する。本発明の目的、特徴、利点は以下の実施例から容易に理解できるであろう。本発明は、ここで説明される実施例に限定されず、他の形態に具体化されることもできる。ここで紹介される実施例は、開示された内容が徹底的で完全なものとなるように、かつ本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に本発明の思想が十分に伝達されるようにするために提供されるものである。よって、以下の実施例により本発明が限定されてはならない。
本明細書において、第1、第2などの用語が様々な要素(elements)を記述するために使用されたが、前記要素がこのような用語によって限定されてはならない。この用語は、単に前記要素を相互に区別するために使用されただけである。また、とある層(膜)が他の層(膜)または基板上にあると言及されている場合に、それは、他の層(膜)または基板上に直接形成されること、またはそれらの間に第3の層(膜)が介在することもできることを意味する。
図面において、要素の大きさ、または要素間の相対的な大きさは、本発明に対するさらに明確な理解のために多少誇張して図示できる。また、図示した要素の形状が製造工程上の変異などによって多少変更できるであろう。したがって、本明細書で開示した実施例は、特別な記載がない限り、図示した形状に限定されてはならず、ある程度の変形を含むものと理解されるべきである。
図1は本発明の実施例による仮想ゴルフ装置の概略的な構造を示す図である。
図1を参照すると、本発明の実施例による仮想ゴルフ装置は、打撃プレート(10)、制御部(20)、感知部(30)、入力部(40)、サウンド部(50)、表示部(60)を含む。
打撃プレート(10)はユーザがゴルフボールを打撃するために位置する領域である。打撃プレート(10)は別途具備されているプレート状物体から構成されたり、又は別途の物体ではなく仮想ゴルフ装置が設置されている場所のフロアとしてユーザが位置する部分から構成されたりすることができる。図面に図示されていないが、打撃プレート(10)には打撃用ゴルフボールが置かれる打撃マットが具備され、前記打撃マットには上下に移動可能な構造のオートティーが設けられる。前記オートティーを通じてユーザに打撃用ゴルフボールが自動的に提供されることができる。
図1を参照すると、本発明の実施例による仮想ゴルフ装置は、打撃プレート(10)、制御部(20)、感知部(30)、入力部(40)、サウンド部(50)、表示部(60)を含む。
打撃プレート(10)はユーザがゴルフボールを打撃するために位置する領域である。打撃プレート(10)は別途具備されているプレート状物体から構成されたり、又は別途の物体ではなく仮想ゴルフ装置が設置されている場所のフロアとしてユーザが位置する部分から構成されたりすることができる。図面に図示されていないが、打撃プレート(10)には打撃用ゴルフボールが置かれる打撃マットが具備され、前記打撃マットには上下に移動可能な構造のオートティーが設けられる。前記オートティーを通じてユーザに打撃用ゴルフボールが自動的に提供されることができる。
制御部(20)は仮想ゴルフ装置の構成要素の間の全体的な動作を制御する。例えば、制御部(20)は打撃マットに設けられたオートティーを制御して、ユーザが打撃する時点に合わせてオートティーが打撃用ゴルフボールを提供するように動作する。またユーザが特定のゴルフコースを選択した場合、制御部(20)は該当ゴルフコースでプレイすることができるように関連動作を行う。すなわち、制御部(20)は映像を処理する映像処理手段を具備してユーザが選択した特定ゴルフコースの映像を形成した後、これを表示部(60)に伝達して表示させるように動作する。制御部(20)は算出部(21)と貯蔵部(22)とを備えている。算出部(21)はユーザが打撃したゴルフボールの物理的状態等に基づいて、前記物理的状態でゴルフボールが実際のゴルフ場で移動すると仮定したときの軌跡を算出する算出過程を行う。貯蔵部(22)は制御部(20)の動作又は上記算出過程等を行うために必要な各種プログラム及び/又はデータを貯蔵している。
感知部(30)はゴルフボールの打撃時にゴルフクラブの動き及び/又はユーザが打撃したゴルフボールの動きなどを感知して算出過程に必要な情報を把握するためのものであり、感知部(30)としてゴルフクラブやゴルフボールの動きを撮影することができるカメラや感知センサーなどのような感知手段を使用することができる。前記感知手段には、イメージセンシング、発光/受光センシング、レーザセンシングなど様々なセンシング方式を適用することができ、このようなセンシング方式でゴルフクラブやユーザが打撃したゴルフボールの状態情報を把握することができる。前記カメラや感知センサーなどは、単独に使用されたり又は一緒に使用されたりすることができ、一個のみが使用されたり又は複数個が使用されたりすることもできる。感知部(30)で感知された情報は制御部(20)に伝達され、制御部(20)の算出部(21)は感知部(30)からの情報に基づいて算出過程を行う。
入力部(40)はユーザから各種情報を受けるためのものであり、キーボード、マウス、タッチスクリーンなどを使用することができる。仮想ゴルフ装置を利用するためにまずログインが必要な場合にユーザがログインのための自分のIDやパスワードを入力するとき、ユーザがプレイしたいゴルフコースやプレイ難易度などを選択するときなどに入力部(40)を用いることができる。
サウンド部(50)はスピーカなどのような音響機器を含み、これを通じてユーザにゲームの進行状況を案内しゲームの進行による各種効果音を再生する。
サウンド部(50)はスピーカなどのような音響機器を含み、これを通じてユーザにゲームの進行状況を案内しゲームの進行による各種効果音を再生する。
表示部(60)はプロジェクターとスクリーンなどのような表示動作用の機器を含む。プロジェクターはゴルフコースとゴルフボールがスクリーンに表示されるようにゴルフ関連映像をスクリーンに投射し、スクリーンは投射されたゴルフ関連映像を表示してユーザに提供する。図面に図示されていないが、表示部(60)はスクリーン以外に補助ディスプレイの役割をするキオスクなどのような表示装置をさらに含むことができる。
本明細書では、スクリーンに表示される一部の対象に対して「仮想」という用語を付けて表現する場合があり得る。これは現実世界に存在する対象物との混同を避けるための目的であり、現実の世界に存在するものではなくスクリーンの映像に表示されるものであるという意味である。例えば、「仮想のゴルフコース」とはスクリーンに表示されるゴルフコースという意味であり、「仮想のゴルフボール」とはスクリーンに表示されるゴルフボールという意味である。
仮想ゴルフ装置は、スクリーンゴルフ場などに設置されてスクリーンゴルフをプレイすることができるようにする装置であり、ユーザがスクリーンゴルフをプレイする際の仮想ゴルフ装置の動作過程は次の通りである。ユーザがゴルフボールを打撃すると、感知部(30)はゴルフクラブの動きやユーザが打撃したゴルフボールの移動速度や移動方向などのような物理的状態を感知する。感知部(30)によって感知された情報は制御部(20)に伝達され、制御部(20)における算出部(21)は伝達された情報に基づいてゴルフボールの軌跡を算出する算出過程を行う。表示部(60)では算出過程によって算出された軌跡の通り仮想ゴルフボールが動く映像を表示し、このときに仮想ゴルフボールは算出された軌跡により移動した後にスクリーンに表示される仮想ゴルフコースの特定地点に着地し、ユーザは仮想のゴルフボールが着地した地点からネクスト打撃を継続する。ユーザのネクスト打撃では上記動作過程を繰り返す。
図2は図1の仮想ゴルフ装置に用いることができる打撃プレートの構成を示す図であり、図3及び図4は図1の仮想ゴルフ装置に用いることができる感知部の具現例を示す図であり、図5は図1の仮想ゴルフ装置に適用可能な動作方法の一例を示すフローチャートである。
図2を参照すると、打撃プレート(10)は打撃マットと右利き用打撃領域(10a)と左利き用打撃領域(10b)とを含む。ユーザにゴルフボールを提供するオートティーなどのようなゴルフボールの提供手段は打撃マットの下に設置され、上記ゴルフボールの提供手段によって提供されたゴルフボールは打撃マットに置かれる。ゴルフボールの打撃時に、ユーザは打撃領域(10a、10b)に位置した状態で打撃マットに置かれているゴルフボールを打撃する。右利きユーザが位置する右利き用打撃領域(10a)は打撃マットの左側にあり、左利きユーザが位置する左利き用打撃領域(10b)は打撃マットの右側にある。この場合にユーザがゴルフボールを打撃する方向を前方とすると、前方は図2において打撃プレート(10)の上方向となり、前方から見たときに、右利き用打撃領域(10a)は前方の右側にあり左利き用打撃領域(10b)は前方の左側にある。打撃プレート(10)において、打撃マットは独立して存在する物理的オブジェクトである反面、右利き用打撃領域(10a)及び/又は左利き用打撃領域(10b)は必ずしも独立して存在する物理的オブジェクトである必要はない。例えば、右利き用打撃領域(10a)及び左利き用打撃領域(10b)に別個オブジェクが設けられておらず、仮想ゴルフ装置が設置されている場所のフロアにおいて打撃マット近傍の領域が右利き用打撃領域(10a)及び左利き用打撃領域(10b)として作用することができる。又は、右利き用打撃領域(10a)及び左利き用打撃領域(10b)にプレート等のような別個オブジェクが設けられて、このプレート等のような別個オブジェクが右利き用打撃領域(10a)及び左利き用打撃領域(10b)として使用してもよい。
図3及び図4を参照すると、感知部(30)として使用することができる感知手段はゴルフクラブの動き及び/又はユーザが打撃したゴルフボールの動きや物理的状態等を感知する。上記感知手段としてカメラを使用することができる。右利きユーザ/左利きユーザの両方に対してカメラを1台だけ使用することができ、この場合にカメラを打撃マット(または打撃プレート)の上方に配置する。例えば、カメラを仮想ゴルフ装置が設置されている場所の天井に設置する。具体的に、カメラを打撃マットの上方の天井からスクリーンに向かって少し移動した地点に配置することができる。上記の位置にカメラがある場合、すこし傾斜する角度で打撃マットに向けてカメラのレンズを属してユーザの前方からユーザ及び/又はゴルフボールの姿をキャッチすることができる。あるいは、仮想ゴルフ装置が設置されている場所の天井に設置するカメラを打撃マットの上方の天井からスクリーンの反対側に向かって少し移動した地点に配置することができる。上記の位置にカメラがある場合、すこし傾斜する角度で打撃マットに向けてカメラのレンズを属してユーザの後方からユーザ及び/又はゴルフボールの姿をキャッチすることができる。つまり、カメラがスクリーンに向かって移動した地点に位置するときはおおよそ前方からユーザやゴルフボールの姿をキャッチし、カメラがスクリーンの反対側に向かって移動した地点に位置するときはおおよそ後方からユーザやゴルフボールの姿をキャッチすることになる。
天井にはガイド部材が設けられる。例えば、上記ガイド部材はレールを含む。カメラはガイド部材に装着されてガイド部材に沿って天井で左右方向に移動することができる。図3に図示されたように、右利きユーザが打撃する時にカメラはガイド部材の右端部に移動してユーザおよび/またはゴルフボールの姿を撮影する。また、図4に図示されたように、左利きユーザが打撃する時にカメラはガイド部材の左端部に移動してユーザおよび/またはゴルフボールの姿を撮影する。
以下では、説明の便宜上、右利きユーザが打撃する際のカメラの位置を第1位置(図3参照)とし、左利きユーザが打撃するときのカメラの位置を第2位置(図4参照)とする。右利きユーザが打撃するときは、カメラが第1位置で斜めにユーザおよび/またはゴルフボールに向かうようにすることにより、ユーザおよび/またはゴルフボールの姿をキャッチする映像を撮影することができる。また、左利きユーザが打撃するときは、カメラが第2位置で斜めにユーザおよび/またはゴルフボールに向かうようにすることにより、ユーザおよび/またはゴルフボールの姿をキャッチする映像を撮影することができる。
このようにカメラが天井に配置されており、またガイド部材を介して左右方向に移動するスライドカメラで構成されているため、ユーザが左利きであるか右利きであるかにかかわらず、1台のカメラのみでもユーザのスイング動作からのゴルフクラブ/ゴルフボールの動きや物理的な状態などを正確に感知することができ、また必要に応じてユーザのスイング映像まで獲得することができる。カメラにスライド方式が適用されずカメラが第1位置に設置されている場合を仮定すると、右利きユーザが打撃するときに、ユーザのスイング映像や打撃されたゴルフボールの映像を取得するのに困難はないが、左利きユーザが打撃するときには、カメラがゴルフボールを撮影する視野がユーザによって隠されているため、打撃されたゴルフボールの映像を取得するのに困難がある。しかし、本実施例によれば、ガイド部材を用いたスライド方式が適用されるため、右利きユーザであるか左利きユーザであるかにかかわらず1台のカメラのみを用いて必要な映像を確保することができる。
カメラの設置位置は天井に限定されない。例えば、カメラは後面(スクリーンが設けられている壁面を「前面」とするときに、前面と対向する壁面を意味する)にスライド方式で設置することも可能である。しかし、カメラは左側壁面または右側壁面に設置することは好ましくない。左側の壁面又は右側の壁面に設置されると、左利きのユーザ又は右利きのユーザが打撃するたときにゴルフボール/ゴルフクラブ/ユーザスイング映像などを獲得するのに困難があるからである。例えば、カメラが前面のスクリーンから見て右側の壁面に設置されているとすると、左利きユーザが打撃するときは問題ないが、右利きユーザが打撃するときはユーザ自身がカメラの視野を遮断するために必要な映像を獲得するのに困難がある。逆に、カメラが前面のスクリーンから見て左側の壁面に設置されているとすると、右利きユーザが打撃するときは問題ないが、左利きユーザが打撃するときはユーザ自身がカメラの視野を遮断するために必要な映像を獲得するのに困難がある。
本実施例のようにスライド方式が適用される1台のカメラを使用する場合、仮想ゴルフ装置を従来とは異なる方法で動作させることができる。図5を参照すると、本実施例による仮想ゴルフ装置に適用可能な動作方法は第1乃至第8ステップ(S1-S8)を含む。
第1ステップ(S1)でユーザをチェックし、第2ステップ(S2)でユーザが右利きであるか左利きであるかを判別する。ユーザをチェックすることはさまざまな方法で行うことができる。
第1ステップ(S1)でユーザをチェックし、第2ステップ(S2)でユーザが右利きであるか左利きであるかを判別する。ユーザをチェックすることはさまざまな方法で行うことができる。
例えば、ユーザがログインを行った後に仮想ゴルフ装置でプレイする場合には、ログインを通じてユーザの身元を確認することができ、身元が確認されたユーザに対して貯蔵されている個人情報からユーザが左利きであるか右利きであるかを識別することができる。もしスクリーンゴルフのサービスを提供するサービス業者が、複数のスクリーンゴルフ場を運営しながら前記複数のスクリーンゴルフ場をネットワークに連結した中央サーバで管理する場合、ユーザに対するログイン処理は前記中央サーバによって実行され、中央サーバにはユーザごとに区別されるように個人情報が貯蔵される。
あるいは、制御部(図1の図面符号20を参照)がカメラの動作を制御するとすると、制御部がカメラが特定位置に位置するようにカメラを調整した状態で、カメラによって撮影された映像を確認することによりユーザを識別することができる。例えば、カメラを第1位置に位置するようにした状態で映像を撮影した後に制御部が撮影映像を確認した結果、打撃を準備するユーザ及びゴルフボールが正常に識別される場合はユーザが右利きであり、ゴルフボールがユーザに遮断されて正常に識別されない場合はユーザが左利きであると判断することができる。
ユーザが右利きである場合には第3ステップ(S3)が行われてカメラが第1位置に配置される。このとき、カメラがすでに第1位置にあれば何もせず、カメラが第2位置にあればカメラを第1位置に移動させる。ユーザが左利きである場合には第4ステップ(S4)が行われてカメラが第2位置に配置される。このとき、カメラがすでに第2位置にあれば何もせず、カメラが第1位置にあればカメラを第2位置に移動させる。
第5ステップ(S5)でユーザはゴルフボールを打撃する。第6ステップ(S6)では打撃されたゴルフボール/ゴルフクラブを撮影してゴルフボール/ゴルフクラブの動きなどを把握する感知段階が行われる。感知段階ではユーザのスイングモーションなどをさらに撮影してこれを感知対象などとして追加することもできる。第7ステップ(S7)では感知段階における感知結果に基づいて打撃されたゴルフボールに対応する仮想ゴルフボールの動きを算出する算出段階が実行される。第8ステップ(S8)では算出段階で算出されたとおりに移動する仮想ゴルフボールをスクリーンに表示する表示段階が行われる。
右利きユーザと左利きユーザが一緒にプレイすることができるように構成する場合、上記感知手段に加えて他の構成要素も従来技術と異なるものを使用することができる。以下では、右利きユーザと左利きユーザが一緒にプレイすることができるようにするための他の構成要素として打撃マットについて説明する。
図6は図1の仮想ゴルフ装置においてスクリーンに表示される仮想ゴルフコースの一例を示す図であり、図7乃至図9は図1の仮想ゴルフ装置に使用することができる様々な打撃マットの構造を示す図であり、図10は複数領域の打撃マットを使用する場合のプレイ方式を説明するための図である。
図6を参照すると、仮想ゴルフ装置のスクリーンには現在ユーザがプレイしでいる仮想ゴルフコースが表示され、仮想ゴルフコースは実際のゴルフコースをそのまま再現して表現することができる。すなわち、実際のゴルフコースにフェアウェイ、ラフ、バンカーなどのような様々な属性を有する地形があるように、スクリーンにディスプレイされる仮想ゴルフコースにも仮想フェアウェイ、仮想ラフ、仮想バンカーなどのような様々な属性を有する地形を表示することができる。フェアウェイは長さが短く管理されている芝領域である。ラフは芝が管理されずフェアウェイに比べて芝の長さが長くなっている地域である。芝が長いラフでは芝が短いフェアウェイよりも打撃が難しくて打撃難易度が高い。また、バンカーは主に砂からなる領域であり、バンカーでゴルフボールを打撃すると砂が飛び散るので打撃が非常に難しい。便宜上、本明細書ではフェアウェイ以外のラフ、バンカーなどの領域を「非フェアウェイ領域」と命名する。
図7乃至図9を参照すると、右利きユーザと左利きユーザが一緒にプレイすることができるように構成される打撃マットとして複数の領域を備える複数領域打撃マットを用いることができる。上記複数領域はフェアウェイ領域(1)と非フェアウェイ領域(2)とを含む。フェアウェイ領域(1)はスクリーンにディスプレイされる仮想フェアウェイに対応し、非フェアウェイ領域(2)はスクリーンにディスプレイされる仮想非フェアウェイに対応する。図7および図8に図示されたように非フェアウェイ領域(2)は単一領域で構成されてもよく、または図9に図示されたように非フェアウェイ領域(2)は複数領域で構成されてもよい。非フェアウェイ領域(2)が単一領域で構成される場合、単一領域はラフまたはバンカーに対応するように形成されることができる。例えば、単一領域がラフに対応する場合、フェアウェイ領域(1)と非フェアウェイ領域(2)は共に人工芝で形成され、非フェアウェイ領域(2)の人工芝はフェアウェイ領域(1)の人工芝より長い長さまたは粗い材料で形成することができる。非フェアウェイ領域(2)が複数の領域で構成されている場合、複数の領域はそれぞれラフとバンカーとに対応するように形成されることができる。例えば、打撃マットにおいて、フェアウェイ領域(1)とラフ領域(2a)はその長さが互いに異なる人工芝で形成され、バンカー領域(2b)は砂で打撃するような打撃感を与えることができる材料で形成される。実際のゴルフではウォーターハザードのようにフェアウェイ、ラフ、バンカー以外の他の領域が有り得、ラフやバンカーもライトラフ、ヘビーラフ、フェアウェイバンカー、グリーンバンカーなどのように細分化することができるため、打撃マットの非フェアウェイ領域(2)は実際のゴルフ場の地形を様々な方法で反映することができるように様々な形態で構成することができる。
図7乃至図9に図示されたように、右利きユーザと左利きユーザが一緒にプレイすることができるように構成される打撃マット(このような打撃マットを本明細書では便宜上「両利き用打撃マット」とする)は、打撃マットの中心を縦方向に通過する仮想のラインを仮定するときにフェアウェイ領域(1)と非フェアウェイ領域(2)との両方が上記仮想ラインの左側と右側の両方に形成されるという特徴がある。説明の便宜上、図面で打撃マットの上部をスクリーンが配置される「前方」と命名すると、ユーザは打撃マットにゴルフボールを置いて前方のスクリーンに向かってゴルフボールを打撃する。本実施例による複数領域打撃マットは、前方から見るときに右のがたである右側と前方から見るときに左のがたである左側の両方にフェアウェイ領域(1)と非フェアウェイ領域(2)との両方が形成されている。特に、フェアウェイ領域(1)において前方から見て左側に形成される部分と右側に形成される部分とは互いに対称になるように形成することができ、また非フェアウェイ領域(2)において前方から見て左側に形成される部分と右側に形成される部分とは互いに対称になるように形成することができる。図7乃至図9はフェアウェイ領域(1)と非フェアウェイ領域(2)とが左右両方に形成されたり左右対称に形成されたりするいくつかの例を示しておるが、両利き用打撃マットは図面に図示される構造に限定されず図示されていない他の構造を有してもよい。従来技術による複数領域打撃マットはフェアウェイ領域と非フェアウェイ領域が形成された部分が左右非対称であり、フェアウェイ領域は前方から見て左側と右側のいずれか一つにのみ形成され、非フェアウェイ領域はフェアウェイ領域が形成された側の反対側にのみ形成される。従来技術による複数領域打撃マットと本発明による両利き用複数領域打撃マットについては後で詳細に比較して説明する。
スクリーンに表示される複数の領域に対応するように構成された複数領域打撃マットを使用する場合、ユーザはスクリーン映像において仮想ゴルフボールが置かれている領域と打撃マットの実際のゴルフボールが置かれている領域とが互いに対応するように、実際のゴルフボールを配置した後、実際のゴルフボールを打撃する。例えば、図10(a)に図示されたように、スクリーンの仮想ゴルフコースにおいて仮想ゴルフボールが仮想フェアウェイに位置する場合、ユーザは実際のゴルフボールを打撃マットのフェアウェイ領域に置いて打撃することができる。また、図10(b)及び図10(c)に図示されたように、スクリーンの仮想ゴルフコースにおいて仮想ゴルフボールが仮想ラフ/仮想バンカーに位置する場合、ユーザは実際のゴルフボールを打撃マットのラフ領域/バンカー領域に置いて打撃することができる。このように複数領域打撃マットを使用することにより、ユーザはスクリーンに仮想ゴルフボールが置かれている状況(仮想フェアウェイ/仮想ラフ/仮想バンカーなどの地形中にいずれかに仮想ゴルフボールが位置する)と対応する打撃環境(打撃マットのフェアウェイ領域/非フェアウェイ領域のラフ領域/非フェアウェイ領域のバンカー領域などの領域中にいずれかの領域に実際のゴルフボールを配置する)を打撃マットに形成した後、実際のゴルフボールを打撃することができ、これによりユーザは実際のゴルフでフェアウェイショット/トラブルショット(ラフショット/バンカーショットなどのような非フェアウェイ領域でのショットを意味)をするような打撃感をスクリーンゴルフでも体感することができる。
図11乃至図15は左右対称の両利き打撃マットを用いる場合の利点を説明するための図である。
図11は従来技術による打撃マットとして右利きユーザ用打撃マットを示し、図12は従来技術による打撃マットとして左利きユーザ用打撃マットを示す。図11及び図12を参照すると、従来技術による複数領域打撃マットはフェアウェイ領域(5)と非フェアウェイ領域(6)とを含み、非フェアウェイ領域(6)は複数の領域を具備している。非フェアウェイ領域(6)の複数領域はラフ領域(6a)とバンカー領域(6b)とを含む。図11の従来技術の打撃マットにおいて上部を「前方」と命名すると、右利き用従来技術打撃マットにおいてフェアウェイ領域(5)は前方から見て右側に位置し、非フェアウェイ領域(6)は前方からみて左側に位置する。図11に図示されたように、右利きユーザ用の従来技術の複数領域打撃マットは左右非対称であり、概してフェアウェイ領域(5)は前方から見て右側にのみ形成され、非フェアウェイ領域(6)は前方から見て左側にのみ形成されている。同様に、図12の従来技術の打撃マットにおいて上部を「前方」と命名すると、左利き用従来技術打撃マットにおいてフェアウェイ領域(5)は前方から見て左側に位置し、非フェアウェイ領域(6)は前方からみて右側に位置する。図12に図示されたように、左利きユーザ用の従来技術の複数領域打撃マットは左右非対称であり、概してフェアウェイ領域(5)は前方から見て左側にのみ形成され、非フェアウェイ領域(6)は前方から見て右側にのみ形成されている。図11及び図12に図示されたように、右利きユーザは右利きユーザ用打撃マットの前方から見るときに右側に位置して前方に向かってゴルフボールを打撃し、左利きユーザは左利きユーザ用打撃マットの前方から見るときに左側に位置して前方に向かってゴルフボールを打撃する。従来技術による複数領域打撃マットは、打撃マットの複数領域中にフェアウェイ領域(5)がユーザが打撃する位置に近い方に形成され、非フェアウェイ領域(6)がユーザが打撃する位置に遠い方に形成される。従って、ユーザが右利きであるか左利きであるかに応じて、右利きユーザのための打撃マットと左利きのユーザのための打撃マットとをそれぞれ別々に使用しなければならない。
図13を参照すると、両利き用左右対称の複数領域打撃マットを使用する場合、打撃マットが左右対称に形成されるため、右利きユーザが前方から見て打撃マットの右側に位置するときの打撃状況と左利きユーザが前方から見て打撃マットの左側に位置するときの打撃状況とが同一である。従って、右利きユーザと左利きユーザは1つの打撃マットを一緒に使用することができる。
図14を参照すると、従来技術の複数領域打撃マットを使用してユーザが打撃する場合に、フェアウェイ領域(5)での打撃であるかまたは非フェアウェイ領域(6)での打撃であるかによりユーザとゴルフボールとの間の距離が変わる。例えば、右利きユーザが従来技術の打撃マットを利用すると仮定すると、図14に図示されたように、フェアウェイ領域(5)で打撃する時にユーザとゴルフボールとの間の距離(D1)は、非フェアウェイ領域(6)で打撃する時にユーザとゴルフボールとの間の距離(D2、D2)より短い。ゴルフのスイングは細かい変数に大きく影響を受けるので、ゴルフボールとユーザとの間の距離もスイングに影響を与える重要な変数になることができる。フェアウェイショットと非フェアウェイショットにおいてなるべくゴルフボールとの同一距離を維持しながらスイングメカニズムを変えずに打撃したいユーザが有り得、このようなユーザには従来技術の打撃マットを利用する際にフェアウェイショット/非フェアウェイショットにより自分とゴルフボールとの間の距離が変わることに気が掛かって打撃結果に悪影響を与えることができる。
これに対して、図15を参照すると、両利き用左右対称の複数領域打撃マットを使用する場合に、フェアウェイ領域(1)での打撃であるかまたは非フェアウェイ領域(2)での打撃であるかにかかわらず、ユーザとゴルフボールとの間の距離を一定に維持することができる。例えば、右利きユーザが左右対称の打撃マットを使用すると仮定すると、図15に図示されたように、フェアウェイ領域(1)で打撃するときにユーザとゴルフボールとの間の距離(D1)は、非フェアウェイ領域(2)で打撃すときにユーザとゴルフボールとの間の距離(D2、D2)と同一である。したがって、両利き用左右対称の複数領域打撃マットは、フェアウェイショット/非フェアウェイショットにかかわらず、ユーザがゴルフボールと同一距離を維持しながらスイングメカニズムを変えずに打撃することができるという利点がある。
上記のように、本発明の実施例による左右打撃が可能な仮想ゴルフ装置では、感知手段としてスライドカメラを使用することができ、また前記スライドカメラとともにフェアウェイ領域と非フェアウェイ領域が左右両方にすべて形成される複数領域打撃マット(例えば、左右対称型打撃マット)を使用することができる。しかし、前述の構造の打撃マットは必須ではなく、従来技術による複数領域打撃マットを使用しながら右利きユーザと左利きユーザが一緒にプレイすることができ、このために以下に説明する状態変更手段を使用することができる。
図16乃至図18は図1の仮想ゴルフ装置に具備されることができる状態変更手段の作動過程を説明するための図である。
図16及び図18を参照すると、状態変更手段(70)は打撃マットの状態を変更するためのものである。状態変更手段(70)を用いる場合、図7乃至図9に図示されたような左右対称型打撃マットを使用しなくても左右対称型打撃マットを用いることと同一の効果を発揮することができる。
図16及び図18を参照すると、状態変更手段(70)は打撃マットの状態を変更するためのものである。状態変更手段(70)を用いる場合、図7乃至図9に図示されたような左右対称型打撃マットを使用しなくても左右対称型打撃マットを用いることと同一の効果を発揮することができる。
状態変更手段(70)は様々な形態で具現されることができ、以下では2つの例示的な形態を説明する。図16に図示されたように、状態変更手段(70)は打撃プレート(10)の下部に配置されている。状態変更手段(70)は上面に打撃マットが安着されている第1及び第2支持台(71、72)と、第1及び第2支持台(71、72)の下面に付着されて第1及び第2支持台(71、72)を縦方向に移動させる縦方向移動部材(73)と、縦手方向移動部材(73)を横方向に移動させる横方向移動部材(74)とを含む。第1支持台(71)には第1状態の打撃マットが安着されており、第2支持台(72)には第2状態の打撃マットが安着されている(打撃マットの第1及び第2状態については後述する)。打撃プレート(10)には開口部(11)が形成され、開口部(11)を介して第1状態の打撃マットまたは第2状態の打撃マットを外部に露出させることができる。すなわち、第1状態の打撃マットが必要な場合、第1支持台(71)の下面に付着されている縦方向移動部材(73)が第1支持台(71)を上方に移動させて第1支持台(71)が打撃プレート(10)の高さまで上昇して第1状態の打撃マットを外部に露出させることができ、第2状態の打撃マットが必要な場合、第2支持台(72)の下面に付着されている縦方向移動部材(73)が第2支持台(72)を上方に移動させて第2支持台(72)が打撃プレート(10)の高さまで上昇して第2状態の打撃マットを外部に露出させることができる。ここで、縦方向移動部材(73)は油圧装置や駆動モータなどにより上下に伸張可能なロッドなどのような機器を含み、横方向移動部材(74)は縦方向移動部材(73)を左右に移動させることができるように、駆動ローラなどによって左右に移動可能なベルトなどのような機器を含む。
図17を参照すると、図16と異なる構造の状態変更手段(70)も可能であり、この状態変更手段(70)も打撃プレート(10)の下部に配置されている。状態変更手段(70)は上面に打撃マットが安着されている支持台(75)と、支持台(75)の下面に付着されて支持台(75)を縦方向に移動させる縦方向移動部材(76)と、縦方向移動部材(76)を回転させる回転部材(77)とを含む。打撃プレート(10)には開口部(11)が形成され、開口部(11)を介して打撃マットを外部に露出させることができる。回転部材(77)の作用により、縦方向移動部材(76)に安着されている支持台(75)が回転することができ、これにより支持台(75)に安着されている打撃マットは第1状態または第2状態となる(打撃マットの第1および第2状態については後述する)。したがって、第1状態の打撃マットが必要な場合には第1状態の打撃マットを開口部(11)を介して外部に露出させ、第2状態の打撃マットが必要な場合には第1状態の打撃マットを回転させて第2状態を形成した後、第2状態の打撃マットを開口部(11)を介して外部に露出させる。ここで、縦方向移動部材(76)は油圧装置や駆動モータなどにより上下に伸張可能なロッドなどのような機器を含み、回転部材(77)は駆動モータ等により回転可能な回転プレートなどのような機器を含む。
図18を参照すると、支持台(71、72、75)に安着される打撃マットとして、フェアウェイ領域(7)と非フェアウェイ領域(8)とを有する複数領域打撃マットを用いることができる。非フェアウェイ領域(8)は複数の領域を含み、非フェアウェイ領域(8)の複数領域はラフ領域(8a)とバンカー領域(8b)となどを含む。図18の左側に図示されたように、打撃マットが第1状態にあるとき、フェアウェイ領域(7)は左側に位置し非フェアウェイ領域(8)は右側に位置する。図18で打撃マットの上部にスクリーンが設置されていると仮定し、ユーザがスクリーンに向かってゴルフボールを打撃する際にゴルフボールを打撃する方向を「前方」と命名すると、第1状態は右利きユーザが前方に打撃するための打撃マットの状態を示す(前方から見ると、フェアウェイ領域(7)は右側に位置し非フェアウェイ領域(8)は左側に位置する)。図18の右側に図示されたように、打撃マットが第2状態にあるとき、フェアウェイ領域(7)は右側に位置し非フェアウェイ領域(8)は左側に位置する。第2状態は左利きユーザが前方に打撃するための打撃マットの状態を示す。
図16に図示された状態変更手段(70)を使用する場合、右利きユーザが打撃する際に制御部(20)は状態変更手段(70)をコントロールして第1状態の打撃マットを外部に露出させ、左利きユーザが打撃する際に制御部(20)は状態変更手段(70)をコントロールして第2状態の打撃マットを外部に露出させる。また、図17に図示された状態変更手段(70)を使用する場合、右利きユーザが打撃する際に制御部(20)は状態変更手段(70)をコントロールして第1状態の打撃マットを露出させ(打撃マットが第1状態であれば現在の状態を維持して露出させ、第2状態であれば打撃マットを回転させて第1状態に変更して露出させる)、左利きユーザが打撃する際に制御部(20)は状態変更手段(70)をコントロールして第2状態の打撃マットを露出させる(打撃マットが第2状態であれば現在の状態を維持して露出させ、第1状態であれば打撃マットを回転させて第2状態に変更して露出させる)。
本実施例によれば、非対称型の複数領域打撃マットを使用するにもかかわらず、状態変更手段(70)を用いることで右利きユーザ/左利ユーザに応じて打撃マットの状態を変更することができ、これにより右利きユーザと左利きユーザが同一場所で一緒にプレイすることができる。
図19は本発明のまた他の実施例による仮想ゴルフ装置の概略的な構造を示す図である。
図19を参照すると、本実施例による仮想ゴルフ装置は複数のブース(101、102、103)を含む。各ブース(101、102、103)はすべて同一に構成されている。例えば、最初のブース(101)は、打撃プレート(101a)、キオスク画面が具備されており前述の実施例において制御部の役割をすることができるシミュレータ機器(101b)、スクリーン(101c)などを備えており、他のブース(102、103)も同一のコンポーネントを持っている。図面に図示されていないが、各ブース(101、102、103)にはゴルフボールの打撃時にゴルフクラブ/ゴルフボールの動きを感知するためのカメラなどのような他の機器がさらに具備されている。各ブース(101、102、103)では多数のユーザが交互にゴルフをプレイすることができる。あるいは、各ブース(101、102、103)ではユーザ一人で他のブースのユーザと離隔している状態でソロでプレイすることができる。本実施例による仮想ゴルフ装置には前述のスライドカメラを用いることができ、またこれに加えて打撃プレート(101a)に図7乃至図9に図示されたような複数領域打撃マットを使用したり又は図16及び図17などに図示されたような状態変更手段が具備されている状態で非対称型の複数領域打撃マットを使用したりすることができ、これにより右利きユーザと左利きユーザが同一場所で一緒にプレイすることができる。
図19を参照すると、本実施例による仮想ゴルフ装置は複数のブース(101、102、103)を含む。各ブース(101、102、103)はすべて同一に構成されている。例えば、最初のブース(101)は、打撃プレート(101a)、キオスク画面が具備されており前述の実施例において制御部の役割をすることができるシミュレータ機器(101b)、スクリーン(101c)などを備えており、他のブース(102、103)も同一のコンポーネントを持っている。図面に図示されていないが、各ブース(101、102、103)にはゴルフボールの打撃時にゴルフクラブ/ゴルフボールの動きを感知するためのカメラなどのような他の機器がさらに具備されている。各ブース(101、102、103)では多数のユーザが交互にゴルフをプレイすることができる。あるいは、各ブース(101、102、103)ではユーザ一人で他のブースのユーザと離隔している状態でソロでプレイすることができる。本実施例による仮想ゴルフ装置には前述のスライドカメラを用いることができ、またこれに加えて打撃プレート(101a)に図7乃至図9に図示されたような複数領域打撃マットを使用したり又は図16及び図17などに図示されたような状態変更手段が具備されている状態で非対称型の複数領域打撃マットを使用したりすることができ、これにより右利きユーザと左利きユーザが同一場所で一緒にプレイすることができる。
図20は複数の仮想ゴルフ装置がネットワークに連結されているシステムの概略的な構造を示す図である。
図20を参照すると、複数の仮想ゴルフ装置を含むシステムは仮想ゴルフ装置(100)とサービス装置(200)とを含む。仮想ゴルフ装置(100)として図1乃至図19などに図示されたような仮想ゴルフ装置などが使用されることができる。仮想ゴルフ装置(100)はスクリーンゴルフをプレイすることができる家庭用または公共用などのスクリーンゴルフ場に設置され、スクリーンゴルフ場が複数の場所にある場合に仮想ゴルフ装置(100)は各スクリーンゴルフ場ごとに設置されて全体的に複数個が具備される。仮想ゴルフ装置(100)はサービス装置(200)と有無線通信網などを介して連結されている。サービス装置(200)は複数のスクリーンゴルフ場を運営するサービス業者が、複数のスクリーンゴルフ場に具備されている仮想ゴルフ装置(100)を管理するために使用する中央サーバを含む。
図20を参照すると、複数の仮想ゴルフ装置を含むシステムは仮想ゴルフ装置(100)とサービス装置(200)とを含む。仮想ゴルフ装置(100)として図1乃至図19などに図示されたような仮想ゴルフ装置などが使用されることができる。仮想ゴルフ装置(100)はスクリーンゴルフをプレイすることができる家庭用または公共用などのスクリーンゴルフ場に設置され、スクリーンゴルフ場が複数の場所にある場合に仮想ゴルフ装置(100)は各スクリーンゴルフ場ごとに設置されて全体的に複数個が具備される。仮想ゴルフ装置(100)はサービス装置(200)と有無線通信網などを介して連結されている。サービス装置(200)は複数のスクリーンゴルフ場を運営するサービス業者が、複数のスクリーンゴルフ場に具備されている仮想ゴルフ装置(100)を管理するために使用する中央サーバを含む。
スクリーンゴルフのサービスを利用しようとするユーザが上記サービスの提供を受けるためにまずログインをする場合、サービス装置(200)はユーザの身元を確認してログインの承認可否を決定する。上記ログイン動作のためにサービス装置(200)に貯蔵部(210)が具備され、貯蔵部(210)はユーザの身元を確認するための情報を貯蔵している。また、貯蔵部(210)はユーザの身元確認用情報だけでなくユーザのプレイ記録などを貯蔵する。このように貯蔵部(210)に様々なユーザ情報が貯蔵されることにより、サービス装置(200)に有線及び/又は無線で連結されている複数の仮想ゴルフ装置(100)は貯蔵部(210)に貯蔵されている情報を利用することができ、各仮想ゴルフ装置(100)はユーザの情報を別途貯蔵する必要がない。
仮想ゴルフ装置(100)には前述のスライドカメラを用いることができ、またこれに加えて図7乃至図9に図示されたような複数領域打撃マットを使用したり又は図16及び図17などに図示されたような状態変更手段が具備されている状態で非対称型の複数領域打撃マットを使用したりすることができ、これにより右利きユーザと左利きユーザが同一場所で一緒にプレイすることができる。
以上、本発明の具体的な実施例について考察した。本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明が本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で変形した形態で具現できることを理解することができるであろう。したがって、開示された実施例は限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されるべきである。本発明の範囲は前述した説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等の範囲内にあるすべての差異点は本発明に含まれるものと解釈されるべきである。
10:打撃プレート
20:制御部
30:感知部
40:入力部
50:サウンド部
60:表示部
70:状態変更手段
100:仮想ゴルフ装置
200:サービス装置
20:制御部
30:感知部
40:入力部
50:サウンド部
60:表示部
70:状態変更手段
100:仮想ゴルフ装置
200:サービス装置
Claims (10)
- ユーザが打撃する実際のゴルフボールが置かれる打撃マットと、
ユーザが前記実際のゴルフボールを打撃する瞬間及びユーザが前記実際のゴルフボールに打撃した以後の中に少なくともいずれか一つでの前記実際のゴルフボールの状態を感知する感知動作を行う感知手段と、
仮想ゴルフコースと仮想ゴルフボールとを表示する表示部と、
前記感知動作による感知結果を用いて前記仮想ゴルフコースにおける前記仮想ゴルフボールの動きを算出する算出部とを
含み、
前記打撃マットの両側にはそれぞれ右利き用打撃領域と左利き用打撃領域が具備されている
仮想ゴルフ装置。 - 前記感知手段は、右利きユーザが前記右利き用打撃領域に位置する場合には第1位置で前記感知動作を行い、左利きユーザが前記左利き用打撃領域に位置する場合には第2位置で前記感知動作を行う、請求項1に記載の仮想ゴルフ装置。
- 前記感知手段はガイド部材に沿って移動しながら前記第1または第2位置に移動する、請求項2に記載の仮想ゴルフ装置。
- 前記感知手段は前記ガイド部材に沿って移動するスライドカメラを含む、請求項3に記載の仮想ゴルフ装置。
- ユーザが右利きユーザであるか又は左利きユーザであるかをチェックして、右利きユーザである場合には前記カメラが第1位置に位置し左利きユーザである場合には前記カメラが第2位置に位置するように、前記カメラの動きを制御する制御部をさらに含む、請求項2に記載の仮想ゴルフ装置。
- ユーザが前記実際のゴルフボールを打撃する方向を前方とすると、
前記前方から見るときに前記打撃マットの右側に前記右利き用打撃領域が位置し前記打撃マットの左側に前記左利き用打撃領域が位置し、また前記前方から見るときに前記第1位置は左側に位置し前記第2位置は右側に位置する、請求項2に記載の仮想ゴルフ装置。 - 前記打撃マットはフェアウェイ領域と非フェアウェイ領域とを含み、
ユーザが前記実際のゴルフボールを打撃する方向を前方とすると、前記前方から見るときに前記フェアウェイ領域は左右の両側に形成されており、前記非フェアウェイ領域も左右の両側に形成されている、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の仮想ゴルフ装置。 - 前記打撃マットは前記フェアウェイ領域において左側に形成される部分と右側に形成される部分とが互いに対称である、請求項7に記載の仮想ゴルフ装置。
- 前記打撃マットは前記非フェアウェイ領域において左側に形成される部分と右側に形成される部分とが互いに対称である、請求項7に記載の仮想ゴルフ装置。
- 前記非フェアウェイ領域は互いに異なる複数のサブ領域を含む、請求項7に記載の仮想ゴルフ装置。
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