JP2024096561A - 定着装置およびそれを備える画像形成装置 - Google Patents

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【課題】一対のローラー同士の軸間距離を変更する場合において、記録媒体の通紙および画像定着を安定化する。【解決手段】駆動機構40は、ニップ部32のニップ幅H2を変化させる。制御部は、駆動機構40の動作を制御する。ガイド部材130は、第1の方向に沿う第3軸C3まわりに回動可能な状態でフレーム36に支持されるとともに第1ローラー100に向けて付勢され、ニップ部32を通過した記録媒体を案内する。分離爪150は、ガイド部材130に対して第1の方向に沿う第4軸C4まわりに回動可能に設けられ、第1ローラー100に向けて付勢され、ニップ部32を通過した記録媒体を第1ローラー100から分離させる。ガイド部材130は、保持部材33に当接可能な第1当接部136を含む。保持部材33は、ガイド部材130を第1ローラー100から離間した状態に保持するように第1当接部136と当接する第2当接部120を含む。【選択図】図3

Description

本開示は、定着装置およびそれを備える画像形成装置に関する。
定着装置の構成を開示した先行技術文献として、特開平8-179651号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載された定着装置は、定着ローラーと、加圧ローラーと、フレームと、サブフレームと、定着排紙ユニットと、排紙下ガイドとを備える。定着ローラーおよび加圧ローラーは、調節ネジによってニップが調節される。定着排紙ユニットは、フレームまたはサブフレームに回動可能に保持されている。排紙下ガイドは、定着排紙ユニットに保持されている。排紙下ガイドは、分離爪を有する。分離爪は、加圧ローラー側に付勢されている。排紙下ガイドをフレームまたはサブフレームの一部に当接させて、排紙下ガイドが位置決めされる。調節ネジを用いたニップ調節により位置が移動する加圧ローラーに対して、加圧ローラーと排紙下ガイドとのギャップまたは加圧ローラーと分離爪先端とのギャップが保たれる。
また、特許文献1に類似する構成を開示した先行技術文献として、特開2010-79219号公報(特許文献2)がある。
特開平8-179651号公報 特開2010-79219号公報
定着装置におけるニップ幅を変更するために、ニップ部を形成する一対のローラー同士の軸間距離を変更する場合、当該定着装置内における記録媒体の通紙および画像定着を安定化する余地がある。
本開示は、上記の課題を解決するためになされたものであって、一対のローラー同士の軸間距離を変更する場合において、記録媒体の通紙および画像定着を安定化することができる、定着装置およびそれを備える画像形成装置を提供することを目的とする。
本開示に基づく定着装置は、フレームと、保持部材と、第1ローラーと、第2ローラーと、駆動機構と、制御部と、ガイド部材と、分離爪とを備える。保持部材は、フレームに対して回動可能に設けられる。第1ローラーは、第1の方向に沿う第1軸まわりに回転可能な状態で保持部材に保持される。第2ローラーは、上記第1の方向に沿う第2軸まわりに回転可能な状態で第1ローラーと対向して配置され、記録媒体が通過するニップ部を第1ローラーとともに形成する。駆動機構は、第1ローラーの第1軸と第2ローラーの第2軸との軸間距離を変化させ、ニップ部のニップ幅を変化させる。制御部は、駆動機構の動作を制御する。ガイド部材は、上記第1の方向に沿う第3軸まわりに回動可能な状態でフレームに支持されるとともに第1ローラーに向けて付勢され、ニップ部を通過した記録媒体を案内する。分離爪は、ガイド部材に対して上記第1の方向に沿う第4軸まわりに回動可能に設けられ、第1ローラーに向けて付勢され、ニップ部を通過した記録媒体を第1ローラーから分離させる。ガイド部材は、保持部材に当接可能な第1当接部を含む。保持部材は、ガイド部材を第1ローラーから離間した状態に保持するように第1当接部と当接する第2当接部を含む。
好ましくは、分離爪は、分離爪当接位置において第1ローラーと当接するように設けられる。ニップ幅が最大となるときに上記第1の方向から見たガイド部材の第3軸の中心と分離爪当接位置とを結ぶ第1仮想線、およびニップ幅が最小となるときに上記第1の方向から見たガイド部材の第3軸の中心と分離爪当接位置とを結ぶ第2仮想線が規定される。上記第1の方向から見て、第1仮想線および第2仮想線の成す角度は6°以下である。
好ましくは、ニップ幅が最大となるときに上記第1の方向から見た第1ローラーと分離爪との当接角度と、ニップ幅が最小となるときに上記第1の方向から見た第1ローラーと分離爪との当接角度との差が6°以下である。
好ましくは、ニップ幅が最小となるときに上記第1の方向から見た第1ローラーの第1軸の中心からガイド部材の第1当接部と保持部材の第2当接部との当接位置までの距離は、ニップ幅が最大となるときに上記第1の方向から見た第1ローラーの第1軸の中心から第1当接部と第2当接部との当接位置までの距離よりも長い。
好ましくは、第2当接部は、傾斜面部を含む。傾斜面部は、第1ローラーの第1軸と第2ローラーの第2軸とが互いに遠ざかるにしたがって、第1当接部と第2当接部との当接位置を第1ローラーの第1軸の中心から遠ざける。分離爪は、第1ローラーの第1軸と第2ローラーの第2軸とが互いに遠ざかるにしたがって、第1ローラーから遠ざかるように設けられる。
好ましくは、分離爪は、分離爪保持部材を介して第4軸まわりに回動可能な状態でガイド部材に保持される。分離爪保持部材は、分離爪の第4軸まわりの回動を規制する回り止め部を有する。第1ローラーと第2ローラーとが遠ざかるときに分離爪が回り止め部に当接することによって分離爪の回動が規制され、分離爪の先端が第1ローラーから離間する。
好ましくは、上記第1の方向から見て、傾斜面部の接線方向における第1当接部および第2当接部の当接位置とガイド部材の第3軸の中心との距離(L1)を、傾斜面部の法線方向における第1当接部および第2当接部の当接位置とガイド部材の第3軸の中心との距離(L2)で除した値(L1/L2)は、傾斜面部における第1当接部と第2当接部との間の動摩擦係数より大きい。
好ましくは、第2当接部は、保持部材から着脱可能である。
本開示に基づく画像形成装置は、画像を形成する画像形成部と、上記定着装置とを備える。
本開示によれば、一対のローラー同士の軸間距離を変更する場合において、記録媒体の通紙および画像定着を安定化することができる。
本開示の一実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す模式図である。 本開示の一実施の形態に係る定着装置の構成を示す斜視図である。 図2の定着装置をIII-III線矢印方向から見た断面図である。 本開示の一実施の形態に係る定着装置が備えるガイド部材の構成を示す断面図である。 本開示の一実施の形態に係る第1当接部と第2当接部との当接状態を示す斜視図である。 ニップ幅が最大の場合のガイド部材と当接部材との位置関係を示す模式図である。 ニップ幅が中間の場合のガイド部材と当接部材との位置関係を示す模式図である。 ニップ幅が最小の場合のガイド部材と当接部材との位置関係を示す模式図である。 第1ローラーと第2ローラーとが離間した場合のガイド部材および分離爪の動作を示す模式図である。 第1ローラーと分離爪とが接触することにより成す角度を示す模式図である。 本開示の一実施の形態に係る分離爪当接角度と、分離爪によって記録媒体を第1ローラーから分離させる際に記録媒体の詰まりが発生する確率との関係を示すグラフである。 ガイド部材周辺の構成における位置関係を示す模式図である。 第1比較例に係る定着装置が備えるガイド部材の構成および動作を示す断面図である。 本開示の一実施の形態に係る分離爪における分離爪当接位置の角度変化を示す模式図である。 第2比較例に係る定着装置が備えるガイド部材および分離爪の構成を示す断面図である。 本開示の一実施の形態に係るガイド部材における第1当接部と第3軸との位置関係を示す模式図である。 本開示の一実施の形態に係る第2当接部の構成を示す斜視図である。 本開示の一実施の形態に係る第1ローラーに対する第2当接部の位置関係を示す上面図である。 本開示の一実施の形態の変形例に係る定着装置が備える第1ローラーに対する第2当接部の位置関係を示す上面図である。
以下、本開示の一実施の形態に係る定着装置およびそれを備える画像形成装置について図面を参照して説明する。以下の一実施の形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。なお、図面において、第1ローラーなどの回転中心軸が延びる方向を第1の方向としてのDR1方向とする。また、図面において、発明の理解を容易にするため、一対のローラーの弾性層が弾性変形する状態は示していない。
図1は、本開示の一実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す模式図である。図1に示すように、本実施の形態に係る画像形成装置1は、たとえば一般事務などの分野で使用されるオフィス機である。
画像形成装置1には、記録媒体として、普通紙の用紙を用いることができる。なお、普通紙は、長尺の紙がロール状に巻かれたロール紙であってもよく、所定の寸法に裁断された枚葉紙であってもよい。また、記録媒体は、樹脂フィルムであってもよい。樹脂フィルムは、たとえばPETフィルム、PPフィルムまたはPEフィルムなどであってもよい。さらに、記録媒体は、封筒、金属、木板または布などであってもよい。
本実施の形態に係る画像形成装置1は、給紙部10と、画像形成部20と、定着装置30とを備える。
給紙部10は、給紙カセット11を有する。3つの給紙カセット11a,11b,11cから給紙経路12を通じて搬送経路21へ記録媒体を給紙する。
搬送経路21を搬送される記録媒体は、画像形成部20に搬送される。画像形成部20は、トナー画像を形成する。画像形成部20から搬送された記録媒体には、定着装置30においてトナー画像が定着される。その後、記録媒体は図示しない後処理装置などの装置に搬送、または、成果物として画像形成装置1の外へ排紙される。
図2は、本開示の一実施の形態に係る定着装置の構成を示す斜視図である。図3は、図2の定着装置をIII-III線矢印方向から見た断面図である。
図1~図3に示すように、本実施の形態に係る定着装置30は、一対のローラー31と、保持部材33と、排紙部35と、駆動機構40と、制御部50とを含む。
図2および図3に示すように、一対のローラー31は、第1ローラー100と、第2ローラー110とを有する。
第1ローラー100は、第1の方向(DR1方向)に沿う第1軸C1まわりに回転可能な状態である。第1ローラー100は、第2ローラー110に向かって加圧される加圧ローラーとして機能する。
第1ローラー100は、シャフト101と、弾性層102とを含む。シャフト101は、アルミ製または鉄製であり、パイプ形状を有する。弾性層102は、たとえばシリコーンゴムなどで構成されている。弾性層102の表面には、離型層が形成されている。離型層は、たとえば、PFA等のフッ素系樹脂で形成されている。
第2ローラー110は、第1ローラー100と対向して配置されている。第2ローラー110は、第1の方向(DR1方向)に沿う第2軸C2まわりに回転可能な状態である。第2ローラー110は、第1ローラー100に対向する対向ローラーとして機能する。
第2ローラー110は、シャフト111と、弾性層112とを含む。シャフト111は、アルミ製または鉄製であり、パイプ形状を有する。弾性層112は、たとえばシリコーンゴムなどで構成されている。弾性層112の表面には、離型層が形成されている。離型層は、たとえば、PFA等のフッ素系樹脂で形成されている。
第2ローラー110は、内部に熱源を有していてもよい。熱源としては、たとえば、ハロゲンランプ等を使用することができる。このように、第2ローラー110に熱源が設けられている場合には、第2ローラー110は加熱ローラーとして機能する。なお、第2ローラー110は、外周に無端ベルトを巻き回したベルト定着の方式であってもよい。
保持部材33は、第1ローラー100を保持する部材である。保持部材33は、鋼板などの板状部材が折り曲げられることによって構成されている。
保持部材33は、後述する排紙部35のフレーム36に対して回動可能に設けられている。具体的には、保持部材33は、DR1方向に沿う第5軸C5を中心として、フレーム36に対して回動可能に設けられている。これにより、第1ローラー100は、第5軸C5を中心として保持部材33とともに図3中のR1方向に回動可能である。
保持部材33は、保持フレーム34と、第2当接部120とを含む。保持フレーム34は、第1ローラー100のシャフト101を支持している。保持フレーム34は、鋼板などの板状部材によって構成されている。
第2当接部120は、後述するガイド部材130を第1ローラー100から離間した状態に保持する部分である。第2当接部120は、保持フレーム34が一部折り曲げられることによって形成されている。これにより、本実施の形態における第2当接部120は、保持フレーム34と一体に形成されている。
駆動機構40は、保持フレーム34に隣接して設けられている。駆動機構40は、第1ローラー100を第2ローラー110に圧接または離間させる圧接離間機構として機能する。駆動機構40は、カム機構により駆動する。
制御部50は、駆動機構40の動作を制御する。図1に示すように、制御部50は、画像形成装置1内において、定着装置30に電気的に接続されている。制御部50は、記録媒体の種別または厚みなどの情報を図示しない検知部から受信可能である。制御部50は、当該情報に基づいて、駆動機構40を制御して駆動させる。
図2および図3に示すように、第1ローラー100および第2ローラー110は、上述の記録媒体が通過するニップ部32を形成する。制御部50の制御に基づいて駆動機構40が駆動した場合、第1ローラー100は保持部材33とともにR1方向に回動する。このため、駆動機構40は、第1ローラー100の第1軸C1と第2ローラー110の第2軸C2との軸間距離H1を変化させる。これにより、ニップ部32のニップ幅H2が変化する。
第1ローラー100および第2ローラー110の間の軸間距離H1を短くすると、弾性層102,112が弾性変形し、ニップ部32におけるニップ幅H2は広くなるとともに、記録媒体に対するニップ部32の加圧力が上昇する。一方、第1ローラー100および第2ローラー110の間の軸間距離H1を長くすると、弾性層102,112の弾性変形量が少なくなって、ニップ部32におけるニップ幅H2は狭くなるとともに、記録媒体に対するニップ部32の加圧力が低下する。
記録媒体が厚紙である場合、厚紙に対するトナー画像の十分な定着性を得るためにニップ幅H2を広げた状態が望ましい。記録媒体が薄紙である場合、厚紙の場合と同じニップ幅でトナー画像を定着させると、定着時の記録媒体に対する加圧が過剰になって、記録媒体の変形または過剰に加熱されたトナーによる画像不良が発生しやすい。このため、薄紙の記録媒体の品位および画像を保つために、厚紙の場合のニップ幅より小さくした状態で薄紙に対して画像定着を行なう必要がある。
排紙部35は、ニップ部32を通過した記録媒体を定着装置30外に排出する部分である。排紙部35は、DR1方向に沿う第6軸C6を中心として、保持部材33および第2ローラー110に対して回動可能に設けられている。排紙部35は、第6軸C6を中心として、図3中のR2方向に回動可能である。定着装置30内において記録媒体が詰まって動作が中断する状態(以下、本明細書ではこの状態を「記録媒体の詰まり」と称する)が発生した場合には、排紙部35を第6軸C6を中心として、第1ローラー100および第2ローラー110から離れる方向に回動させる。これにより、定着装置30の内部に手を入れることができるようになるため、詰まった記録媒体を取り除くことができる。
排紙部35は、フレーム36と、ガイド部材130と、分離爪保持部材140と、分離爪150とを含む。
フレーム36は、排紙部35の各構成を支持する部材である。フレーム36は、鋼板などの板状部材によって構成されている。
ガイド部材130は、ニップ部32を通過した記録媒体を案内する部材である。ガイド部材130の一部を沿うように記録媒体の排紙経路37が形成されている。ガイド部材130は、鋼板などの板状部材によって構成されている。
ガイド部材130は、フレーム36に支持されている。具体的には、ガイド部材130は、第1の方向(DR1方向)に沿う第3軸C3まわりに回動可能な状態でフレーム36に支持されている。ガイド部材130は、第3軸C3を中心として、図3中のR3方向に回動可能である。
分離爪保持部材140は、分離爪150を保持するための部材である。分離爪保持部材140は、ガイド部材130に接続されている。分離爪保持部材140は、鋼板などの板状部材によって構成されている。
分離爪150は、ニップ部32を通過した記録媒体を第1ローラー100から分離させる部分である。分離爪150は、ガイド部材130に対して第1の方向(DR1方向)に沿う第4軸C4まわりに回動可能に設けられている。具体的には、分離爪150は、分離爪保持部材140を介して第4軸C4まわりに回動可能な状態でガイド部材130に保持されている。分離爪150は、第4軸C4を中心として、図3中のR4方向に回動可能である。
分離爪150は、バネ155によってガイド部材130に接続されている。バネ155が縮む方向に弾性力が働くと、分離爪150は、第4軸C4を中心として第1ローラー100側の方向(図3におけるR4方向のうちの時計回り方向)に向けて回動する。これにより、分離爪150は、第1ローラー100に向けて付勢されて当接する。
図4は、本開示の一実施の形態に係る定着装置が備えるガイド部材の構成を示す断面図である。図5は、本開示の一実施の形態に係る第1当接部と第2当接部との当接状態を示す斜視図である。なお、図4においては、発明の理解を容易にするため、分離爪を図示していない。
図4および図5に示すように、保持部材33における第2当接部120は、当接面121を有している。当接面121は、後述する第1当接部136が当接する面である。
当接面121は、湾曲面部122と、傾斜面部123とを有する。湾曲面部122は、第2当接部120のうちの排紙部35側に位置している。湾曲面部122は、ニップ部32のニップ幅が最大から最小までの間において第1当接部136が当接する部分である。
傾斜面部123は、第1ローラー100と第2ローラー110とが離間した後に、さらに第1ローラー100と第2ローラー110とを遠ざける場合に、第1当接部136が当接しつつ移動する部分である。
ガイド部材130は、第1部分131と、第2部分132と、第3部分133と、バネ134と、先端部135と、第1当接部136とを有する。
第1部分131は、排紙経路37に沿う板状部分である。第2部分132は、排紙経路37に交差している板状部分である。第3部分133は、第2部分132からフレーム36の平面形状に沿って延在し、第3軸C3においてフレーム36に接続される板状部分である。
ガイド部材130は、第1部分131とは反対側の端部において、バネ134によってフレーム36に接続されている。バネ134が縮む方向に弾性力が働くと、ガイド部材130は、第3軸C3を中心として第1ローラー100の方向(図3におけるR3方向のうちの時計回り方向)に向けて回動する。これにより、ガイド部材130は、第1ローラー100に向けて付勢されている。
先端部135は、ガイド部材130における第1部分131側の端部に位置する部分である。先端部135は、ガイド部材130のうちで第1ローラー100に最も近接する部分である。
第1当接部136は、ガイド部材130の第1の方向(DR1方向)の両端において第1部分から突出して設けられている。第1当接部136は、保持部材33に当接可能である。具体的には、第1当接部136は、保持部材33の第2当接部120に当接可能である。第1当接部136は、第2当接部120に当接する先端がつぶし曲げ加工されている。
第1当接部136が第2当接部120に当接するため、第1当接部136は当て止めの機能を有する。これにより、先端部135は第1ローラー100に接触せず、互いの間に隙間を有する配置となる。
次に、ニップ部において最大のニップ幅から最小のニップ幅に変化させた場合における、第1当接部136と第2当接部120との位置関係について説明する。
図6は、ニップ幅が最大の場合のガイド部材と当接部材との位置関係を示す模式図である。図7は、ニップ幅が中間の場合のガイド部材と当接部材との位置関係を示す模式図である。図8は、ニップ幅が最小の場合のガイド部材と当接部材との位置関係を示す模式図である。
図6~図8に示すように、ニップ部32におけるニップ幅が変更されることによって、第1ローラー100は、第5軸を中心としてR1方向に回動する。第1ローラー100を保持する保持部材における第2当接部120も第1ローラー100とともに第5軸を中心としてR1方向に回動する。第2当接部120が第5軸を中心として回動する間、第1当接部136は、第2当接部120に当接されている。
ニップ幅が小さくなる、すなわち第1ローラー100と第2ローラー110との軸間距離が離れるにしたがって、第1ローラー100は排紙部に対して相対的に図中の下方に移動する。第1当接部136は、図3中のR3方向における時計回り方向に付勢力が働いているため、第3軸C3を中心として回動しながら第2当接部120上を移動する。これにより、第1当接部136は、第2当接部120に対して相対的に上方に移動する。
図4に示すように、ニップ幅H2が最小となるときに第1の方向から見た第1ローラー100の第1軸C1の中心からガイド部材130の第1当接部136と保持部材33の第2当接部120との当接位置までの距離L3は、ニップ幅H2が最大となるときに第1の方向から見た第1ローラー100の第1軸C1の中心から第1当接部136と第2当接部120との当接位置までの距離L4よりも長い。このため、湾曲面部122が下方に回動しようとする第1当接部136の移動を抑制することにより、ニップ幅を小さくしてもガイド部材130が傾斜しにくいため、排紙経路37に対するガイド部材130の傾斜角度を抑制することができる。
次に、第1ローラー100および第2ローラー110を離間させ、かつ、これらをさらに遠ざける場合における、第1当接部136と第2当接部120との位置関係について説明する。
図9は、第1ローラーと第2ローラーとが離間した場合のガイド部材および分離爪の動作を示す模式図である。
仮に、記録媒体の詰まりが発生した場合、排紙部35を第6軸C6を中心として回動させることによって、ガイド部材130および分離爪150を含む排紙部35を第1ローラー100から離間させることがある。この場合、図9に示すように、記録媒体の詰まりを解消するために、第1ローラー100と第2ローラー110との間にはニップ部が形成されず、第1ローラー100および第2ローラー110は互いに離間した状態になる。
第1ローラー100と第2ローラー110とが離間した場合、ガイド部材130および分離爪150には、第1ローラー100に向かって回動しようとする付勢力が働く。このため、ガイド部材130および分離爪150は、排紙経路37に対して傾斜するように、第1ローラー100に向かって追従しようとする。
しかし、図3および図9に示すように、傾斜面部123は、第1ローラー100と第2ローラー110とが遠ざかることによって第1当接部136と第2当接部120との当接位置が移動する進行方向(図9中の上方側)に向かうにしたがって、第1ローラー100の第1軸C1から遠ざかる形状を有している。これにより、第2当接部120における傾斜面部123は、第1ローラー100の第1軸C1と第2ローラー110の第2軸C2とが互いに遠ざかるにしたがって、第1当接部136と第2当接部120との当接位置を第1ローラー100の第1軸C1の中心から遠ざける。このため、第1当接部136は第1ローラー100から相対的に見て傾斜面部123上を上方に移動する。これにより、ガイド部材130は、第1ローラー100から遠ざかる。
分離爪150は、第4軸C4を中心として第1ローラー100に向かって回動する。しかし、分離爪150は、分離爪保持部材140を介してガイド部材130に接続されているため、上述のガイド部材130の移動に追従し、ガイド部材130とともに第1ローラー100から遠ざかる方向に移動する。
分離爪保持部材140は、回り止め部141をさらに有する。回り止め部141は、分離爪150の第4軸C4まわりの回動を規制する。これにより、第1ローラー100と第2ローラー110とが遠ざかるときに分離爪150が回り止め部141に当接することによって分離爪150の回動が規制されるため、分離爪150の先端が第1ローラー100から離間する。このように、分離爪150についても、ガイド部材130と同様に、第1ローラー100の第1軸C1と第2ローラー110の第2軸C2とが互いに遠ざかるにしたがって、第1ローラー100から遠ざかるように設けられる。
図10は、第1ローラーと分離爪とが接触することにより成す角度を示す模式図である。図10に示すように、分離爪150は、ニップ幅が変化する間、分離爪当接位置151において第1ローラー100と当接するように設けられている。
分離爪150は、第1面部152と、第2面部153とを有する。第1面部152は、分離爪150のうちの第1ローラー100側に位置する面である。第2面部153は、分離爪150のうちの記録媒体の排紙経路37側に位置する面である。
分離爪150は、分離爪当接角度A1と、分離爪先端角度A2と、用紙進入角度A3とが規定される。
分離爪当接角度A1は、分離爪当接位置151において、第1の方向から見て、第1ローラー100の外周面の接線と分離爪150の第1面部152との成す角度である。分離爪当接角度A1が小さい程、分離爪150の先端と第1ローラー100の外周面との間において隙間ができやすくなるため、当該隙間において記録媒体のすり抜けが発生し、記録媒体のすり抜け分離不良になる。本実施の形態における分離爪当接角度A1は、ニップ幅が変化する範囲において、たとえば16°以上17.2°以下である。
ニップ幅H2が最大となるときに第1の方向から見た第1ローラー100と分離爪150との当接角度と、ニップ幅H2が最小となるときに第1の方向から見た第1ローラー100と分離爪150との当接角度との差は、6°以下である。本実施の形態における当該分離爪当接角度A1の差は、たとえば1.2°である。
分離爪先端角度A2は、第1の方向から見て、第1面部152と第2面部153との成す角度である。分離爪先端角度A2が小さい程、分離爪150の先端の強度不足により、分離爪150の先端の欠けが発生しやすい。本実施の形態における分離爪先端角度A2は、たとえば20°である。
用紙進入角度A3は、分離爪当接位置151において、第1の方向から見て、第1ローラー100の外周面の接線と分離爪150の第2面部153との成す角度である。用紙進入角度A3が大きい程、排紙時に記録媒体が分離爪150に接触した際、記録媒体の折れなどの変形が発生する。本実施の形態における用紙進入角度A3は、ニップ幅が変化する範囲において、たとえば35.9°以上37.1°以下であり、その変化幅は1.2°である。
図11は、本開示の一実施の形態に係る分離爪当接角度と、分離爪によって記録媒体を第1ローラーから分離させる際に記録媒体の詰まりが発生する確率との関係を示すグラフである。
図11に示すように、分離爪当接角度A1は、分離爪150によって記録媒体を第1ローラー100から分離させる際に記録媒体の詰まりが発生する確率に対して相関関係を有している。具体的には、分離爪当接角度A1が14°以上の場合において、分離爪150によって記録媒体を第1ローラー100から分離させる際に記録媒体の詰まりが発生する確率を0%にすることができる。
分離爪当接角度A1の下限値は、それ未満で記録媒体の詰まりが発生する値となる。分離爪当接角度A1の上限値は、分離爪先端角度A2と用紙進入角度A3とにより決定される値となる。分離爪当接角度A1の上限値は、分離爪先端角度A2と用紙進入角度A3との最適な角度を考慮した場合、20°となる。これにより、分離爪当接角度A1の最適な範囲RAは、14°以上20°以下となる。
図12は、ガイド部材周辺の構成における位置関係を示す模式図である。図12においては、第1当接部136などの構成を省略している。
図12に示すように、第1ローラー100、第2ローラー110、ガイド部材130および分離爪150の各々の位置関係によって、段差H3、ギャップH4、段差H5および角度A4が規定される。
段差H3は、排紙経路37に交差する方向におけるガイド部材130の先端部135の縁と分離爪150の第2面部153との距離である。段差H3が小さくなると、第1の方向における分離爪150が第1ローラー100に接触していない箇所で記録媒体がガイド部材130の先端部135に引っ掛かりやすくなるため、記録媒体の詰まりが発生しやすくなる。
一般的に、段差H3が2mm以下のとき、記録媒体の詰まりが発生する。本実施の形態における段差H3は、ニップ幅が変化する範囲において、たとえば2.3mm以上2.5mm以下であり、その変化幅は0.2mmである。
ギャップH4は、先端部135の延在方向における先端部135の縁と第1ローラー100との距離である。仮に、ギャップH4がなくなり、ガイド部材130の先端部135が第1ローラー100に接触すると、第1ローラー100に傷が発生して、画像不良が発生する。このため、第1ローラー100と第2ローラー110との軸間距離が変化する間に、先端部135と第1ローラー100とが接触しないようにギャップH4をあけることが必要になる。
本実施の形態におけるギャップH4は、ニップ幅が変化する範囲において、たとえば2.1mm以上2.2mm以下であり、その変化幅は0.1mmである。
段差H5は、ガイド部材130の第1部分131の上面部分と分離爪150の第2面部153との排紙経路37に交差する方向の距離である。段差H5が小さくなると、記録媒体のコシが弱い場合に、記録媒体が分離爪150側に変形することによって、記録媒体が分離爪150と接触し、画像不良が発生する。
段差H5は、上述の画像不良の発生を抑制するために、一般的に3mmであることが必要となる。本実施の形態における段差H5は、ニップ幅が変化する範囲において、たとえば4.0mm以上4.1mm以下であり、その変化幅は0.1mmである。
第1ローラー100と第2ローラー110との間のニップ部において、ニップ部の接線であるニップ接線仮想線LNが規定される。角度A4は、第1の方向から見て、ニップ接線仮想線LNとガイド部材130の第1部分131の上面部分との成す角度である。ニップ幅の変動によって、角度A4の角度変化が大きくなり、ガイド部材130における第1部分131と先端部135との間の角部が記録媒体に接触する姿勢になると、ガイド部材130に摩耗が発生し、摩耗部分に記録媒体が引っ掛かって記録媒体の詰まりが発生しやすくなる。
本実施の形態における角度A4は、ニップ接線仮想線LNを基準の0°とし、ニップ接線仮想線LNの上側をプラス角度とし、その下側をマイナス角度とした時に、ニップ幅が変化する範囲において、-0.3°以上3.7°以下であり、その変化幅は4°である。
ここで、第1比較例に係る定着装置について説明する。図13は、第1比較例に係る定着装置が備えるガイド部材の構成および動作を示す断面図である。
図13に示すように、第1比較例に係る定着装置30Aは、排紙部のフレームに対するガイド部材の回動する軸の位置が本実施の形態における定着装置30と異なる。ガイド部材930は、第1の方向に沿う第3軸C93まわりに回動可能な状態でフレームに支持されている。分離爪950は、分離爪保持部材940を介してガイド部材930とともに第3軸C93を中心として回動可能であり、第1ローラー100に追従して当接している。
第1ローラー100は、ニップ幅が小さくなるにしたがって、排紙部に対して相対的に図13中のR1方向の下方に回動する。第1ローラー100を保持する保持部材における第2当接部120も第1ローラー100とともにR1方向の下方に回動する。第2当接部120がR1方向の下方に回動する間、第1当接部936は、第2当接部120に当接されている。ガイド部材930および分離爪950は、ニップ部のニップ幅を変化させることに伴う第1ローラー100のR1方向の回動に合わせて第3軸C93を中心として回動する。
分離爪950には、第1仮想線VL91と、第2仮想線VL92とが規定される。第1仮想線VL91は、ニップ幅H2が最大となるときに第1の方向から見たガイド部材930の第3軸C93の中心と分離爪当接位置951とを結ぶ線分である。第2仮想線VL92は、ニップ幅H2が最小となるときに第1の方向から見たガイド部材930の第3軸C93の中心と分離爪当接位置951とを結ぶ線分である。
第1の方向から見て、第1仮想線VL91および第2仮想線VL92の成す角度A5は、ニップ幅が変化する範囲において、13.8°以上27.1°以下であり、その変化幅は13.3°である。この角度A5が大きいと、ガイド部材930の第1部分931が排紙経路37に対して大きく傾斜するため、ガイド部材930における第1部分931が記録媒体に接触しやすい姿勢になる。このため、第1部分931に摩耗が発生し、摩耗部分に記録媒体が引っ掛かって記録媒体の詰まりが発生しやすくなる。また、分離爪950の分離爪当接位置951において第1ローラー100に対して法線方向に当接するため、分離爪950の欠けまたは破損の可能性が高くなる。
第1比較例の定着装置30A中の各構成によって規定される角度などの位置関係は、ニップ幅が変化する範囲において、その変化が本実施の形態に比べて大きい。このため、第1変形例に係る定着装置30Aは、画像不良または記録媒体の詰まりなどを引き起こしやすい。
本実施の形態における段差H3に相当する第1比較例の当該段差は、ニップ幅が変化する範囲において、たとえば1.3mm以上3.0mm以下であり、その変化幅は1.7mmである。また、本実施の形態におけるギャップH4に相当する第1比較例の当該ギャップは、ニップ幅が変化する範囲において、たとえば2.2mm以上2.9mm以下であり、その変化幅は0.7mmである。
本実施の形態における段差H5に相当する第1比較例の当該段差は、ニップ幅が変化する範囲において、たとえば2.1mm以上4mm以下であり、その変化幅は1.9mmである。また、本実施の形態における角度A4に相当する第1比較例の当該角度は、ニップ接線仮想線LNを0°とし、ニップ接線仮想線LNの上側をプラス角度とし、その下側をマイナス角度とした時に、ニップ幅が変化する範囲において、-4.5°以上8.9°以下であり、その変化幅は13.4°である。
図14は、本開示の一実施の形態に係る分離爪における分離爪当接位置の角度変化を示す模式図である。
一方、図14に示すように、第1比較例に対して、本実施の形態の分離爪150には、第1仮想線VL1と、第2仮想線VL2とが規定される。第1仮想線VL1は、ニップ幅H2が最大となるときに第1の方向から見たガイド部材130の第3軸C3の中心と分離爪当接位置151とを結ぶ線分である。第2仮想線VL2は、ニップ幅H2が最小となるときに第1の方向から見たガイド部材130の第3軸C3の中心と分離爪当接位置151とを結ぶ線分である。
第1の方向から見て、第1仮想線VL1および第2仮想線VL2の成す角度A6は、6°以下である。これにより、第1比較例における角度A5と比較して、角度A6の変化が小さいため、ガイド部材130の第1部分131が排紙経路37に対する傾斜を小さくできる。また、分離爪150の分離爪当接位置151において第1ローラー100に対して法線方向に当接しにくくなり、分離爪150の欠けまたは破損の可能性が低くなる。
また、図3に示すように、第3軸C3は、第3軸C3から分離爪当接位置151までの距離L5よりも、第3軸C3からフレーム36の第6軸C6までの距離L6の方が短い。このため、第3軸C3は、分離爪当接位置151に対して、ガイド部材130の第2部分132などの配置と比較して、分離爪当接位置151から離れた位置に配置することができる。これにより、ガイド部材130および分離爪150の回動する旋回半径が大きくなることによって、L5よりL6が長い場合と比較して、ガイド部材130および分離爪150の回動する角度の変化が小さくなる。
次に、第2比較例に係る定着装置について説明する。図15は、第2比較例に係る定着装置が備えるガイド部材および分離爪の構成を示す断面図である。第2比較例に係る定着装置は、第2当接部が設けられていない点が本実施の形態における定着装置と異なる。
図15に示すように、第2比較例に係る定着装置30Bにおいては、第2当接部が保持部材33Bに設けられていない。このとき、仮に記録媒体の詰まりが発生した場合、排紙部935を第6軸C96を中心として回動させて、ガイド部材930Bおよび分離爪950Bを含む排紙部935を第1ローラー100から離間させることがある。
この場合、第2当接部が設けられていないため、排紙部935を定着装置30B内の元の位置に戻すと、分離爪950Bが第1ローラー100に対して十分に離間することができず、分離爪950Bが第1ローラー100に食い込むように接触する可能性がある。
一方、図9に示すように、本実施の形態における定着装置30においては、第2当接部120が配置されていることによって、ガイド部材130の第1当接部136が第2当接部120に当接し、さらにガイド部材130に回動可能に設けられた分離爪150が回り止め部141で第1ローラー100に対して回動が抑制されながら、分離爪150が第1ローラー100から離間するように設けられている。このため、分離爪150が第1ローラー100に食い込むように接触することはない。
本実施の形態に係る分離爪150は、第1ローラー100および第2ローラー110が離間する際に、分離爪150が第1ローラー100から離間しているため、分離爪150による第1ローラー100の摩耗を抑制することができる。
また、第2当接部120は、第1ローラー100および第2ローラー110が離間する際に、排紙部35側に近づくように第5軸C5を中心として回動する。図3に示すように、各構成の位置関係としては、第1ローラー100が第2ローラー110から最も離れる状態において、第2当接部120が第1軸C1と第5軸C5とを結ぶ仮想線に対して第2ローラー110側に配置されていればよい。
図16は、本開示の一実施の形態に係るガイド部材における第1当接部と第3軸との位置関係を示す模式図である。なお、図16においては、発明の理解を容易にするため、分離爪を図示していない。
図16に示すように、第1ローラー100および第2ローラー110を離間させた際に、分離爪を第1ローラー100から滑らかに離間させるためには、分離爪が支持されているガイド部材130の第1当接部136が第2当接部120の傾斜面部123上を抵抗が少ない状態で移動する必要がある。
第1当接部136と第2当接部120との当接位置において、第1当接部136にはモーメントM1,M2がかかる。モーメントM1,M2を求めるにあたり、第1当接部136が傾斜面部123を押圧する力を傾斜面部123の法線方向における押圧力Fとする。また、傾斜面部123の接線方向における第1当接部136および第2当接部120の当接位置とガイド部材130の第3軸C3の中心との距離をL1とする。さらに、傾斜面部123の法線方向における第1当接部136および第2当接部120の当接位置とガイド部材130の第3軸C3の中心との距離をL2とする。
第1当接部136には、傾斜面部123の法線方向において押圧力Fの反力F’がかかる。反力F’と傾斜面部123における接線方向の距離L1とを乗ずることによって、第1当接部136には傾斜面部123の法線方向のモーメントM1がかかる。モーメントM1は、M1=F’×L1と示される。
第1ローラー100および第2ローラー110を離間させることに伴って第1ローラー100は図16中のR1方向の下方に移動するため、第1当接部136には、傾斜面部123の接線方向において、傾斜面部123の動摩擦係数μと垂直抗力である押圧力Fとを乗じた摩擦力μ×Fがかかる。摩擦力μ×Fと傾斜面部123における法線方向の距離L2とを乗ずることによって、第1当接部136において傾斜面部123の接線方向のモーメントM2がかかる。モーメントM2は、M2=μ×F×L2と示される。
モーメントM1がモーメントM2より大きければ第1当接部136が傾斜面部123の接線方向に移動しやすくなるため、第1当接部136が傾斜面部123を上方に移動するために必要な条件式は、M1>M2となる。
上記の関係式から、M1>M2は、F’×L1>μ×F×L2となる。押圧力Fと反力F’とは同じであるため、F=F’である。このため、F’×L1>μ×F×L2は、L1>μ×L2となる。これにより、μ<(L1/L2)の関係が成り立つ。したがって、傾斜面部123を上方に移動するために必要な条件式は、μ<(L1/L2)となる。
本実施の形態においては、第1の方向から見て、距離L1を距離L2で除した値(L1/L2)は、傾斜面部123における第1当接部136と第2当接部120との間の動摩擦係数μより大きい。
距離L1は、たとえば50.9mmである。また距離L2は、たとえば54.3mmである。L1をL2で除した値(L1/L2)は、約0.94となる。動摩擦係数μは、たとえば0.5である。動摩擦係数μがL1をL2で除した値(L1/L2)を下回っているため、第1当接部136が傾斜面部123を上方に移動可能となる。L1をL2で除した値(L1/L2)が約0.94であるため、0.5である動摩擦係数μに対して十分なマージンがある。
図17は、本開示の一実施の形態に係る第2当接部の構成を示す斜視図である。図17に示すように、本実施の形態に係る第2当接部120は、板状部124に接続されている。板状部124が保持部材33に着脱可能に接続される。板状部124は、保持部材33にボルトなどの公知の接続方法によって接続可能である。これにより、第2当接部120は、保持部材33から着脱可能である。
図18は、本開示の一実施の形態に係る第1ローラーに対する第2当接部の位置関係を示す上面図である。図18に示すように、第2当接部120は、DR1方向に直交する方向から見て、第1ローラー100の弾性層102に重なるように配置されている。このため、DR1方向に定着装置30を小型化することができる。
ここで、一実施の形態に係る変形例の定着装置について説明する。変形例に係る定着装置は、第1ローラーに対する第2当接部の配置が本開示の一実施の形態に係る定着装置30と異なるため、本開示の一実施の形態に係る定着装置30と同様である構成については説明を繰り返さない。
図19は、本開示の一実施の形態の変形例に係る定着装置が備える第1ローラーに対する第2当接部の位置関係を示す上面図である。図19に示すように、本変形例に係る定着装置30Cは、第1ローラー100と、保持部材33Cと、第2当接部120とを含む。
本変形例に係る保持部材33Cは、一実施の形態に係る保持部材33に対してDR1方向にその両端が離れて配置されている。第2当接部120は、DR1方向に直交する方向から見て、第1ローラー100の弾性層102に被らないように形成されている。このため、本変形例に係る定着装置30Cにおいては、第2当接部120を保持部材33Cから取り外すことなく、第1ローラー100を保持部材33Cから取り外すことができる。これにより、定着装置30Cにおいて第1ローラー100を効率的に取り外すことができる。
本開示の一実施の形態に係る定着装置30においては、駆動機構40および制御部50によって、第1ローラー100と第2ローラー110との間の軸間距離H1を変更してニップ幅H2を変更する場合に、ガイド部材130を第2当接部120に当接させることによって、ガイド部材130を第1ローラー100に直接当接させないため、第1ローラー100の摩耗を抑制して、画像定着を安定化することができる。また、分離爪150を第1ローラー100に追従させて付勢させることによって、定着後の第1ローラー100に対する記録媒体の巻き込みを抑制することができるため、記録媒体の通紙を安定化することができる。これにより、一対のローラー同士の軸間距離H1を変更する場合において、記録媒体の通紙および画像定着を安定化することができる。
本開示の一実施の形態に係る定着装置30においては、ニップ幅H2が最大のときの第1仮想線VL1およびニップ幅H2が最小のときの第2仮想線VL2の成す角度A6を6°以下にすることによって、上述の第1比較例と比較して、ガイド部材130および分離爪150の傾斜角度変化を小さくすることができる。これにより、ガイド部材130が排紙経路37に対して傾斜して記録媒体と接触することによる摩耗が抑制されて、当該摩耗部分における記録媒体の詰まりの発生を抑制することができる。また、分離爪150が分離爪当接位置151において第1ローラー100に対して法線方向に当接しにくくなり、分離爪150の欠けまたは破損を抑制することができるため、定着装置30における記録媒体の通紙を安定化することができる。
本開示の一実施の形態に係る定着装置30においては、ニップ幅H2が最大のときと最小のときとの分離爪当接角度A1の差が6°以下であることによって、分離爪当接角度A1が小さくなる場合には、分離爪150の先端と第1ローラー100の外周面との間の隙間におけるすり抜け分離不良を抑制することができる。また、分離爪当接角度A1が大きくなる場合には、分離爪150の欠けまたは破損を抑制することができる。
本開示の一実施の形態に係る定着装置30においては、ニップ幅H2が最小となるときにおける第1ローラー100の第1軸C1の中心から第1当接部136と第2当接部120との当接位置までの距離L3がニップ幅H2が最大となるときの距離L4と比較して長いことによって、ガイド部材130および分離爪150の傾斜角度変化を小さくすることができる。これにより、ガイド部材130における記録媒体の詰まりの発生を抑制し、分離爪150の欠けまたは破損を抑制することができる。
本開示の一実施の形態に係る定着装置30においては、第2当接部120に傾斜面部123を設けることによって、分離爪150が第1ローラー100の第1軸C1と第2ローラー110の第2軸C2とが互いに遠ざかるにしたがって、第1ローラー100から遠ざかるように設けることができる。これにより、第1ローラー100および第2ローラー110が離間する際に、分離爪150を第1ローラー100から離間させて、分離爪150による第1ローラー100の摩耗を抑制することができる。
本開示の一実施の形態に係る定着装置30においては、分離爪保持部材140に回り止め部141を設けることによって、分離爪150を回動させすぎないため、第1ローラー100に対して分離爪150が離間した状態から当接した状態にする際に、分離爪150が第1ローラー100に食い込むような角度で当接することを抑制することができる。これにより、分離爪150による第1ローラー100への傷を防止することができる。
本開示の一実施の形態に係る定着装置30においては、第1当接部136および第2当接部120の当接位置とガイド部材130の第3軸C3の中心との距離L1,L2から算出される距離L1を距離L2で除した値(L1/L2)が傾斜面部123の動摩擦係数μより大きいため、第1当接部136が傾斜面部123上を移動するためのモーメントを動摩擦係数μより大きくすることができる。これにより、第1当接部136が第2当接部120の傾斜面部123上を抵抗が少ない状態で移動することができるため、第1当接部136と連動する分離爪150を第1ローラー100から滑らかに離間させることができる。
本開示の一実施の形態に係る定着装置30においては、第2当接部120が保持部材33から着脱可能であることによって、第1ローラー100の交換時に第2当接部120が第1ローラー100に干渉しにくい構成にすることができる。また、保持部材33のDR1方向における両端の幅を狭くすることができるため、定着装置30を小型化することができる。
本開示の一実施の形態に係る画像形成装置1においては、一対のローラー同士の軸間距離H1を変更する場合において、記録媒体の通紙および画像定着を安定化させることができる上述の定着装置30を備えた画像形成装置を構成することができる。
なお、本実施の形態における定着装置30においては、第1ローラー100が加圧ローラーとして機能し、第1ローラー100に対してガイド部材130および分離爪150が付勢される構成であるが、この構成に限定されない。ガイド部材および分離爪は、第2ローラー110に対して付勢される構成であってもよい。
[付記]
以上のように、本実施の形態は以下のような開示を含む。
[構成1]
フレームと、
前記フレームに対して回動可能に設けられた保持部材と、
第1の方向に沿う第1軸まわりに回転可能な状態で前記保持部材に保持された第1ローラーと、
前記第1の方向に沿う第2軸まわりに回転可能な状態で前記第1ローラーと対向して配置され、記録媒体が通過するニップ部を前記第1ローラーとともに形成する第2ローラーと、
前記第1ローラーの前記第1軸と前記第2ローラーの前記第2軸との軸間距離を変化させ、前記ニップ部のニップ幅を変化させる駆動機構と、
前記駆動機構の動作を制御する制御部と、
前記第1の方向に沿う第3軸まわりに回動可能な状態で前記フレームに支持されるとともに前記第1ローラーに向けて付勢され、前記ニップ部を通過した前記記録媒体を案内するガイド部材と、
前記ガイド部材に対して前記第1の方向に沿う第4軸まわりに回動可能に設けられ、前記第1ローラーに向けて付勢され、前記ニップ部を通過した前記記録媒体を前記第1ローラーから分離させる分離爪とを備え、
前記ガイド部材は、前記保持部材に当接可能な第1当接部を含み、
前記保持部材は、前記ガイド部材を前記第1ローラーから離間した状態に保持するように前記第1当接部と当接する第2当接部を含む、定着装置。
[構成2]
前記分離爪は、分離爪当接位置において前記第1ローラーと当接するように設けられ、
前記ニップ幅が最大となるときに前記第1の方向から見た前記ガイド部材の前記第3軸の中心と前記分離爪当接位置とを結ぶ第1仮想線、および前記ニップ幅が最小となるときに前記第1の方向から見た前記ガイド部材の前記第3軸の中心と前記分離爪当接位置とを結ぶ第2仮想線が規定され、
前記第1の方向から見て、前記第1仮想線および前記第2仮想線の成す角度は6°以下である、構成1に記載の定着装置。
[構成3]
前記ニップ幅が最大となるときに前記第1の方向から見た前記第1ローラーと前記分離爪との当接角度と、前記ニップ幅が最小となるときに前記第1の方向から見た前記第1ローラーと前記分離爪との当接角度との差が6°以下である、構成2に記載の定着装置。
[構成4]
前記ニップ幅が最小となるときに前記第1の方向から見た前記第1ローラーの前記第1軸の中心から前記ガイド部材の前記第1当接部と前記保持部材の前記第2当接部との当接位置までの距離は、前記ニップ幅が最大となるときに前記第1の方向から見た前記第1ローラーの前記第1軸の中心から前記第1当接部と前記第2当接部との当接位置までの距離よりも長い、構成3に記載の定着装置。
[構成5]
前記第2当接部は、前記第1ローラーの前記第1軸と前記第2ローラーの前記第2軸とが互いに遠ざかるにしたがって、前記第1当接部と前記第2当接部との当接位置を前記第1ローラーの前記第1軸の中心から遠ざける傾斜面部を含み、
前記分離爪は、前記第1ローラーの前記第1軸と前記第2ローラーの前記第2軸とが互いに遠ざかるにしたがって、前記第1ローラーから遠ざかるように設けられる、構成1から構成4のいずれか1つに記載の定着装置。
[構成6]
前記分離爪は、分離爪保持部材を介して前記第4軸まわりに回動可能な状態で前記ガイド部材に保持され、
前記分離爪保持部材は、前記分離爪の前記第4軸まわりの回動を規制する回り止め部を有し、
前記第1ローラーと前記第2ローラーとが遠ざかるときに前記分離爪が前記回り止め部に当接することによって前記分離爪の回動が規制され、前記分離爪の先端が前記第1ローラーから離間する、構成5に記載の定着装置。
[構成7]
前記第1の方向から見て、前記傾斜面部の接線方向における前記第1当接部および前記第2当接部の当接位置と前記ガイド部材の前記第3軸の中心との距離(L1)を、前記傾斜面部の法線方向における前記第1当接部および前記第2当接部の当接位置と前記ガイド部材の前記第3軸の中心との距離(L2)で除した値(L1/L2)は、前記傾斜面部における前記第1当接部と前記第2当接部との間の動摩擦係数より大きい、構成5または構成6に記載の定着装置。
[構成8]
前記第2当接部は、前記保持部材から着脱可能である、構成1から構成7のいずれか1つに記載の定着装置。
[構成9]
画像を形成する画像形成部と、
構成1から構成8のいずれか1つに記載の定着装置とを備える、画像形成装置。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本開示の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるものではない。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。上述した実施の形態の説明において、組み合わせ可能な構成を相互に組み合わせてもよい。
1 画像形成装置、10 給紙部、11,11a,11b,11c 給紙カセット、12 給紙経路、20 画像形成部、21 搬送経路、30,30A,30B,30C 定着装置、31 一対のローラー、32 ニップ部、33,33B,33C 保持部材、34 保持フレーム、35,935 排紙部、36 フレーム、37 排紙経路、40 駆動機構、50 制御部、100 第1ローラー、101,111 シャフト、102,112 弾性層、110 第2ローラー、120 第2当接部、121 当接面、122 湾曲面部、123 傾斜面部、124 板状部、130,930,930B ガイド部材、131,931 第1部分、132 第2部分、133 第3部分、134,155 バネ、135 先端部、136,936 第1当接部、140,940 分離爪保持部材、141 回り止め部、150,950,950B 分離爪、151,951 当接位置、152 第1面部、153 第2面部、A1 分離爪当接角度、A2 分離爪先端角度、A3 用紙進入角度、A4,A5,A6 角度、C1 第1軸、C2 第2軸、C3,C93 第3軸、C4 第4軸、C5 第5軸、C6,C96 第6軸、F 押圧力、F’ 反力、H1 軸間距離、H2 ニップ幅、H3,H5 段差、H4 ギャップ、L1,L2,L3,L4,L5,L6 距離、LN ニップ接線仮想線、M1,M2 モーメント、VL1,VL91 第1仮想線、VL2,VL92 第2仮想線。

Claims (9)

  1. フレームと、
    前記フレームに対して回動可能に設けられた保持部材と、
    第1の方向に沿う第1軸まわりに回転可能な状態で前記保持部材に保持された第1ローラーと、
    前記第1の方向に沿う第2軸まわりに回転可能な状態で前記第1ローラーと対向して配置され、記録媒体が通過するニップ部を前記第1ローラーとともに形成する第2ローラーと、
    前記第1ローラーの前記第1軸と前記第2ローラーの前記第2軸との軸間距離を変化させ、前記ニップ部のニップ幅を変化させる駆動機構と、
    前記駆動機構の動作を制御する制御部と、
    前記第1の方向に沿う第3軸まわりに回動可能な状態で前記フレームに支持されるとともに前記第1ローラーに向けて付勢され、前記ニップ部を通過した前記記録媒体を案内するガイド部材と、
    前記ガイド部材に対して前記第1の方向に沿う第4軸まわりに回動可能に設けられ、前記第1ローラーに向けて付勢され、前記ニップ部を通過した前記記録媒体を前記第1ローラーから分離させる分離爪とを備え、
    前記ガイド部材は、前記保持部材に当接可能な第1当接部を含み、
    前記保持部材は、前記ガイド部材を前記第1ローラーから離間した状態に保持するように前記第1当接部と当接する第2当接部を含む、定着装置。
  2. 前記分離爪は、分離爪当接位置において前記第1ローラーと当接するように設けられ、
    前記ニップ幅が最大となるときに前記第1の方向から見た前記ガイド部材の前記第3軸の中心と前記分離爪当接位置とを結ぶ第1仮想線、および前記ニップ幅が最小となるときに前記第1の方向から見た前記ガイド部材の前記第3軸の中心と前記分離爪当接位置とを結ぶ第2仮想線が規定され、
    前記第1の方向から見て、前記第1仮想線および前記第2仮想線の成す角度は6°以下である、請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記ニップ幅が最大となるときに前記第1の方向から見た前記第1ローラーと前記分離爪との当接角度と、前記ニップ幅が最小となるときに前記第1の方向から見た前記第1ローラーと前記分離爪との当接角度との差が6°以下である、請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記ニップ幅が最小となるときに前記第1の方向から見た前記第1ローラーの前記第1軸の中心から前記ガイド部材の前記第1当接部と前記保持部材の前記第2当接部との当接位置までの距離は、前記ニップ幅が最大となるときに前記第1の方向から見た前記第1ローラーの前記第1軸の中心から前記第1当接部と前記第2当接部との当接位置までの距離よりも長い、請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記第2当接部は、前記第1ローラーの前記第1軸と前記第2ローラーの前記第2軸とが互いに遠ざかるにしたがって、前記第1当接部と前記第2当接部との当接位置を前記第1ローラーの前記第1軸の中心から遠ざける傾斜面部を含み、
    前記分離爪は、前記第1ローラーの前記第1軸と前記第2ローラーの前記第2軸とが互いに遠ざかるにしたがって、前記第1ローラーから遠ざかるように設けられる、請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記分離爪は、分離爪保持部材を介して前記第4軸まわりに回動可能な状態で前記ガイド部材に保持され、
    前記分離爪保持部材は、前記分離爪の前記第4軸まわりの回動を規制する回り止め部を有し、
    前記第1ローラーと前記第2ローラーとが遠ざかるときに前記分離爪が前記回り止め部に当接することによって前記分離爪の回動が規制され、前記分離爪の先端が前記第1ローラーから離間する、請求項5に記載の定着装置。
  7. 前記第1の方向から見て、前記傾斜面部の接線方向における前記第1当接部および前記第2当接部の当接位置と前記ガイド部材の前記第3軸の中心との距離(L1)を、前記傾斜面部の法線方向における前記第1当接部および前記第2当接部の当接位置と前記ガイド部材の前記第3軸の中心との距離(L2)で除した値(L1/L2)は、前記傾斜面部における前記第1当接部と前記第2当接部との間の動摩擦係数より大きい、請求項6に記載の定着装置。
  8. 前記第2当接部は、前記保持部材から着脱可能である、請求項1に記載の定着装置。
  9. 画像を形成する画像形成部と、
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の定着装置とを備える、画像形成装置。
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