JP2024094845A - 内視鏡 - Google Patents

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Abstract

Figure 2024094845000001
【課題】放出する液体の圧力を低減させて、洗浄時間の短縮および洗浄効率の向上を実現することが可能な内視鏡を提供する。
【解決手段】本発明に係る内視鏡10Aは、体内に挿入される可撓性のシャフト20Aと、シャフト20Aの近位側に連結されている操作部と、シャフト20Aの遠位端面30Aaに配置された画像センサ、および画像センサと操作部との間に延在するケーブルを有する撮像機構と、を備えて構成されている。シャフト20Aの遠位端面30Aaから液体を放出するための送水チャンネルとして使用するルーメンが、シャフト20Aの内部を軸方向に延びるように形成されてシャフト20Aの遠位端面30Aaで開口しており、シャフト20Aの遠位側の周面に、シャフト20Aの側壁を貫通して送水チャンネルとして使用するルーメンに開口する貫通孔60Aが形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、医療機器として使用される内視鏡に関する。より詳細には、本発明は、体内の管腔臓器、例えば胆管または尿管に挿入可能な細径のシャフトを備えた内視鏡に関する。
従来、体内の管腔臓器に挿入可能なシャフトを備えた内視鏡が広く用いられている。医療機器としての内視鏡は、細長いシャフトを管腔臓器内に挿入して管腔臓器内を観察することができるように構成されており、内視鏡の鉗子チャンネルを通じて挿入した内視鏡用処置具を用いて各種の処置を行ったり、液体(灌流液)を放出して管腔臓器内の洗浄を行うとともに、必要に応じて管腔臓器内の液体を吸引したりすることができるように構成されている。
一般的に、内視鏡を用いた管腔臓器内の洗浄は、内視鏡の近位側に取り付けられた送水ポンプから供給された液体を、シャフト内に形成されているルーメンを通じてシャフトの遠位端から管腔臓器内に放出することで行われる。
例えば、下記の特許文献1、2には、遠位端の開口部から患者の体内組織(遠位端を囲む組織領域)を洗浄するための洗浄液を放出することが可能な内視鏡が記載されている。
特開2013-78608号公報 特表2006-521882号公報
管腔臓器内に内視鏡を挿入した状態で管腔臓器内の洗浄を行う際に、放出する液体の圧力が高いと液体が必要以上に勢いよく放出されて体液や老廃物を管腔臓器の奥側に押し込んでしまうため、体液や老廃物を取り除くまでに長時間を要する場合がある。
このため、遠位端の開口部から放出する液体の圧力(水圧)を低圧とするために、通常は、管腔臓器内に液体を送る送水ポンプからの液体供給量(供給速度)を少なくすることで放出する液体の圧力を低減させることが可能である。しかしながら、送水ポンプ側で液体供給量を調整しても所望の液体供給量まで下げることができず、放出する液体の圧力を低減させることができない場合がある。
例えば、一般的に使用されている送水ポンプは、大腸や直腸等に適用されるものであり、送水ポンプの液体供給量が最小となるように送水ポンプ側で設定しても、所定の液体量(最小液体供給量)が供給されるようになっている。このような送水ポンプを胆管または尿管等の細径の管腔臓器に適用すると、最小液体供給量に設定した場合であっても、放出する液体の圧力は、胆管または尿管等の洗浄には高すぎるという問題がある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、放出する液体の圧力を低減させて、洗浄時間の短縮および洗浄効率の向上を実現することが可能な内視鏡を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る内視鏡は、体内に挿入される可撓性のシャフトと、前記シャフトの近位側に連結されている操作部と、前記シャフトの遠位端面に配置された画像センサ、および前記画像センサと前記操作部との間に延在するケーブルを有する撮像機構と、を備える内視鏡であって、前記シャフトの遠位端面から液体を放出するための送水チャンネルとして使用するルーメンが、前記シャフトの内部を軸方向に延びるように形成されて前記シャフトの遠位端面で開口しており、前記シャフトの遠位側の周面に、前記シャフトの側壁を貫通して前記送水チャンネルとして使用するルーメンに開口する貫通孔が形成されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、シャフトの遠位端面から液体(灌流液)を放出するときに、送水チャンネルを流れる液体の一部がシャフトの遠位側の周面に形成された貫通孔から外部に流出するので、送水チャンネルの開口部から放出する液体の圧力(水圧)を低減させることができ、洗浄時間の短縮および洗浄効率の向上が実現できる。
また、上記の構成によれば、貫通孔を形成する位置をシャフトの遠位側とすることで、貫通孔から外部に流出した液体を管腔臓器内の洗浄対象部位に流し込むことができる。管腔臓器内の洗浄は、液体の圧力ではなく液体の量に依存するところが大きく、上記の構成によれば、貫通孔から外部に流出した液体を管腔臓器内の洗浄対象部位に流し込んで、洗浄に必要な液体の量を十分に確保することができる。
本発明に係る内視鏡は、上記の構成において、鉗子チャンネルとして使用するルーメンが、前記送水チャンネルとして使用するルーメンとは別に形成されていてもよい。
上記の構成によれば、送水チャンネルを通じて液体を放出しながら、鉗子チャンネルを通じて内視鏡用処置具を挿通させることができる。
本発明に係る内視鏡は、上記の構成において、吸引チャンネルとして使用するルーメンが、前記送水チャンネルとして使用するルーメンとは別に形成されていてもよい。
上記の構成によれば、送水チャンネルを通じて液体を放出しながら、吸引チャンネルを通じて液体を吸引することができる。
本発明に係る内視鏡は、上記の構成において、前記シャフトが、胆管または尿管に挿入されるものであってもよい。
胆管または尿管に挿入可能な細径のシャフトに形成されたルーメンにとっては、一般的に使用されている送水ポンプはオーバースペックであり、シャフトの遠位端面に形成された送水チャンネルの遠位端の開口部から放出する液体の圧力は、胆管または尿管の洗浄には高すぎるという問題がある。これに対して、上記の構成によれば、このような送水ポンプを用いた場合であっても放出する液体の圧力を低減させることができ、胆管または尿管の洗浄に適した圧力で液体を放出することができる。
本発明の第1実施形態における内視鏡の構成の一例を示す全体図である。 本発明の第1実施形態における内視鏡のシャフトの遠位端部を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態における内視鏡のシャフトの遠位端面を示す正面図である。 本発明の第1実施形態における内視鏡のシャフトの遠位端部を示す側面図である。 図4のA-A断面図である。 図5に示す断面図において、送水チャンネルとして使用する副ルーメン内の液体の流れを模式的に示す図である。 本発明の第1実施形態における内視鏡の遠位端部を胆管内に挿入した状態を模式的に示す図である。 本発明の第2実施形態における内視鏡のシャフトの遠位端部を示す第1の斜視図である。 本発明の第2実施形態における内視鏡のシャフトの遠位端部を示す第2の斜視図である。 本発明の第2実施形態における内視鏡のシャフトの遠位端面を示す正面図である。 本発明の第2実施形態における内視鏡のシャフトの遠位端部を示す側面図である。 図11のB-B断面図である。 図12に示す断面図において、送水チャンネルとして使用する副ルーメン内の液体の流れを模式的に示す図である。 本発明の第3実施形態における内視鏡のシャフトの遠位端部を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態における内視鏡のシャフトの遠位端面を示す正面図である。 本発明の第3実施形態における内視鏡のシャフトの遠位端部を示す側面図である。 図16のC-C断面図である。 図17に示す断面図において、送水チャンネルとして使用する主ルーメン内の液体の流れを模式的に示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。本明細書では、内視鏡の使用者を基準として、患者の体内側を遠位側とし、使用者の手元側を近位側とする。本明細書において参照する図面は、実際の寸法に対して必ずしも正確な縮尺を有するものではなく、本発明に係る構成を模式的に示すために一部を誇張または簡略化したものである。
本発明の実施形態における内視鏡は、体内の管腔臓器に挿入されて使用される医療器具であり、例えば胆管または尿管等の細径の管腔臓器に挿入するために使用されるものである。本発明の実施形態における内視鏡は、特に、シャフトの遠位端面に形成された開口部から管腔臓器内を洗浄するために液体(灌流液)を放出することが可能であり、シャフトの遠位側の周面に貫通孔を形成することで、シャフトの遠位端面の開口部から放出する液体の圧力を低減させることができるように構成されている。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
まず、本発明の第1実施形態における内視鏡10Aの構成について説明する。図1は、本発明の第1実施形態における内視鏡10Aの構成の一例を示す全体図である。
図1に示すように、本発明の第1実施形態における内視鏡10Aは、体内に挿入される挿入部であるシャフト20Aと、シャフト20Aの近位側に連結されている操作部70と、を備えている。
第1実施形態における内視鏡10Aのシャフト20Aは、体内の管腔臓器に挿入可能なように可撓性の長尺部材で構成されている。シャフト20Aは、例えば胆管または尿管等の細径の管腔臓器への挿入可能なように構成されており、シャフト20Aの外径は、1~8mmが好適であり、1~5mmが特に好適である。シャフト20Aの内部には、軸方向に延びるように複数のルーメン(管腔)が形成されている。複数のルーメンは、互いに連通せずに軸方向に沿って並行して延在している。各ルーメンは、近位側が操作部70内に連通しており、遠位側がシャフト20Aの遠位端部30Aまで延在するように形成されている。
シャフト20Aの内部に形成された各ルーメンは様々な用途のために用いることができる。第1実施形態における内視鏡10Aでは、シャフト20Aの内部に形成された少なくとも1つのルーメンが、シャフト20Aの遠位端面30Aaから液体を放出するための送水チャンネルとして使用される。
また、第1実施形態における内視鏡10Aのシャフト20Aには、例えば、シャフト20Aの遠位側に向かって各種の内視鏡用処置具やガイドワイヤー等を挿通させる鉗子チャンネル、シャフト20Aの近位側に向かって液体を吸引する吸引チャンネル、シャフト20Aの遠位端部30Aに設けられた撮像機構または照明機構の一部を構成するケーブル(金属製ケーブルまたは光ファイバケーブル)を挿通させるチャンネル、シャフト20Aの遠位端部30Aを偏向可能とする偏向用ワイヤーを挿通させるチャンネル等として使用されるルーメンが形成されている。なお、1つのルーメンが複数の用途に用いられてもよい。
シャフト20Aの近位側に連結されている操作部70は、内視鏡10Aの使用者が操作可能な操作機構を含んで構成されている。操作部70には、一例として、各種の内視鏡用処置具やガイドワイヤー等を挿通させるための鉗子チャンネルポート71、シャフト20Aの遠位端面30Aaから放出する液体を供給する送水ポンプ(送水装置)と接続可能な送水ポート72、シャフト20Aの遠位端面30Aaから液体を吸引する吸引装置(例えばシリンジ等)と接続可能な吸引ポート73、シャフト20Aの遠位端部30Aの偏向操作を行うためのアングルノブ75等が設けられている。なお、図示しない送水ポンプは、生理食塩水等の液体(灌流液)に対して圧力を作用させて、管腔臓器内に液体を送り込むことができるように構成されている。
操作部70には、画像処理装置と接続可能なコネクタ部80が取り付けられている。コネクタ部80に接続される画像処理装置は、画像表示装置や画像記録装置等を含んで構成されており、シャフト20Aの遠位端部30Aに設けられた撮像機構に給電するとともに、撮像機構により得られた画像信号を処理し、画像表示装置に表示したり画像記録装置に記録したりすることができるようになっている。
また、コネクタ部80は、シャフト20Aの遠位端部30Aに設けられた照明機構を制御する照明制御装置と接続可能なように構成されている。例えば照明制御装置は、ルーメンに挿通されている給電用ケーブルを通じて、シャフト20Aの遠位端部30Aに設けられたLED(Light-Emitting Diode)32に給電を行い、LED32を発光させることができる。あるいは、照明制御装置は光源装置を備えて構成されており、ルーメンに挿通されている光ファイバケーブルを通じて光信号を供給し、シャフト20Aの遠位端部30Aに設けられた光ファイバケーブルの端面から発光させることができる。
第1実施形態における内視鏡10Aは、シャフト20Aの遠位端面30Aaから液体を放出(放水)できるように構成されている。放水のための液体を供給する送水ポンプは、操作部70に設けられている送水ポート72に接続することができる。送水ポート72は、送水チャンネルとして使用するルーメンと連通しており、送水ポンプから供給される液体は、送水チャンネルとして使用するルーメンを通じて、当該ルーメンがシャフト20Aの遠位端面30Aaから放出される。
第1実施形態における内視鏡10Aは、シャフト20Aの遠位端面30Aaから液体を吸引できるように構成されている。液体を吸引するための吸引装置は、例えば鉗子チャンネルポート71に取り付けたアダプタ90のポートに接続することができる。アダプタ90は、連通するルーメンを分岐することが可能なY字状またはT字状に形成されており、鉗子チャンネルポート71に取り付けることで鉗子チャンネルポート71を分岐し、送水装置または吸引装置が接続可能な送水用または吸引用のポートが設けられるように拡張するための部材である。以下では、鉗子チャンネルポート71に取り付けたアダプタ90のポートに吸引装置を接続し、鉗子チャンネルポート71に連通するルーメンを通じて、シャフト20Aの遠位端面30Aaに形成された鉗子口51Aを吸引口として液体の吸引を行うものとする。
図2~図5を参照しながら、本発明の第1実施形態における内視鏡10Aのシャフト20Aの遠位端部30Aについて説明する。図2は、本発明の第1実施形態における内視鏡10Aのシャフト20Aの遠位端部30Aを示す斜視図である。図3は、本発明の第1実施形態における内視鏡10Aのシャフト20Aの遠位端面30Aaを示す正面図である。図4は、本発明の第1実施形態における内視鏡10Aのシャフト20Aの遠位端部30Aを示す側面図である。図5は、図4のA-A断面図である。
第1実施形態における内視鏡10Aのシャフト20Aの遠位端面30Aaには、画像センサ31およびLED32が配置されており、鉗子口51Aおよび送水ノズル開口部(送水口)52Aが開口している。
画像センサ31は、入射した光を電気信号に変換するセンサであり、例えば、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサまたはCCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサ等の固体撮像素子により構成されている。第1実施形態では、画像センサ31の矩形状の撮像面は、シャフト20Aの遠位端面30Aaの中心よりずれた位置に配置されているとともに、シャフト20Aの軸方向に対して略垂直となるように配向されており、シャフト20Aの遠位端面30Aaの前方に位置する被写体を撮像できるようになっている。画像センサ31の撮像面はレンズまたは透明部材等で覆われ、体内の組織や粘液等に接触しないように保護されていてもよい。
画像センサ31には、シャフト20Aの近位側に連結されている操作部70まで延在する金属製の信号伝送用ケーブルおよび給電用ケーブルが接続されている。画像センサ31で生成された電気信号は、信号伝送用ケーブルおよび操作部70に取り付けられたコネクタ部80を通じて画像処理装置に送られる。画像処理装置は、画像センサ31で生成された電気信号を映像信号に変換して、画像の表示または記録を行うことができるようになっている。本発明に係る撮像機構は、シャフト20Aの遠位端部30Aに設けられた画像センサ31、および当該画像センサ31に接続して操作部70まで延在するケーブル(信号伝送用ケーブルおよび給電用ケーブル)を含んで構成されている。
LED32は、光を照射するための照明部材である。第1実施形態では、シャフト20Aの遠位端面30Aaに、矩形状の撮像面の四方を取り囲むように4つのLED32が配置されており、シャフト20Aの遠位端面30Aaの前方に位置する被写体に対して光を照射できるようになっているが、LED32の配置位置や個数は特に限定されるものではない。
LED32には、シャフト20Aの近位側に連結されている操作部70まで延在する金属製の給電用ケーブルが接続されている。給電用ケーブルは操作部70まで延在しており、コネクタ部80を介して接続された給電装置から給電用ケーブルを通じて電力が供給されることで、LED32が発光できるようになっている。
なお、第1実施形態では照明部材としてLED32を用いているが、LED32に代えて光ファイバケーブルの端面をシャフト20Aの遠位端面30Aaに配置してもよい。この場合には、光ファイバケーブルがコネクタ部80を介して光源装置に接続され、光源装置が発した光が光ファイバケーブルを通じて伝送されて、シャフト20Aの遠位端面30Aaに配置された光ファイバケーブルの端面から発光が行われるようになる。
照明部材としてLED32を用いた場合、画像センサ31およびLED32の給電機構を一体化することができる。この場合、画像センサ31に接続する給電用ケーブルと、LED32に接続する給電用ケーブルとを同一のケーブルとすることができるため、シャフト20A内を占める給電用ケーブルの配置空間を小さくして、シャフト20Aの径をより細くすることができるようになる。また、給電用ケーブルとして金属製のケーブルを用いることができるため、光ファイバケーブルを用いる場合と比べて柔軟なシャフト20Aを実現することができるようになる。さらに、LED32は、光ファイバケーブルの端面からの発光に比べると、光源としてのLED32がシャフト20Aの遠位端面30Aaに配置されているため光照射の効率が良いこと、光出力変換効率が高く省電力であること、指向性を有して照射効率が良いこと等の利点を有している。
シャフト20Aの遠位端面30Aaに開口した鉗子口51Aは、鉗子チャンネルとして使用するルーメン(以下、主ルーメン41Aと記載)がシャフト20Aの遠位端面30Aaに開口した開口部である。第1実施形態では、鉗子口51Aは、シャフト20Aの遠位端面30Aaの中心よりずれた位置であって、画像センサ31の矩形状の撮像面と、シャフト20Aの遠位端面30Aaの中心を挟んだ位置に配置されている。
主ルーメン41Aは、シャフト20Aの遠位端面30Aaにおいて鉗子口51Aで開口するとともに、操作部70の鉗子チャンネルポート71に連通しており、各種の内視鏡用処置具やガイドワイヤー等を挿通させる鉗子チャンネルとして機能する。また、鉗子チャンネルポート71に、吸引装置と接続可能なポートを有するアダプタ90を取り付けることで、鉗子チャンネルを吸引チャンネルとして使用することができるようになる。この場合、シャフト20Aの遠位端面30Aaに開口した鉗子口51Aは、体内の液体を吸引する吸引口として機能する。
シャフト20Aの遠位端面30Aaに開口した送水ノズル開口部52Aは、送水チャンネルとして使用するルーメン(以下、副ルーメン42Aと記載)がシャフト20Aの遠位端面30Aaに開口した開口部である。第1実施形態では、シャフト20Aの内部に形成された2つのルーメンを送水チャンネル用の副ルーメン42Aとして使用し、2つの副ルーメン42Aがシャフト20Aの遠位端面30Aaでそれぞれ開口した開口部が送水ノズル開口部52Aとして使用される。2つの送水ノズル開口部52Aは、画像センサ31および鉗子口51Aの配列の両側方に、シャフト20Aの遠位端面30Aaの中心を挟んで配置されている。
2つの副ルーメン42Aは、シャフト20Aの遠位端面30Aaにおいて送水ノズル開口部52Aで開口するとともに、操作部70の送水ポート72に連通している。2つの副ルーメン42Aは、送水ポート72に取り付けられた送水ポンプから供給される液体を流通させて、送水ノズル開口部52Aから放出する送水チャンネルとして機能する。
以上のように、第1実施形態における内視鏡10Aは、シャフト20Aの遠位端面30Aaに画像センサ31およびLED32が配置されており、鉗子口51Aおよび2つの送水ノズル開口部52Aが形成されている。画像センサ31およびLED32は、管腔臓器内を照明しながら観察できるようになっている。また、鉗子口51Aを通じて、管腔臓器内に各種の内視鏡用処置具およびガイドワイヤー等を挿入することができるとともに、鉗子口51Aに繋がる主ルーメン41Aを管腔臓器内の液体を吸引する吸引チャンネルとして使用し、鉗子口51Aを吸引口として管腔臓器内に液体を吸引することができるようになっている。さらに、2つの送水ノズル開口部52Aに繋がる副ルーメン42Aを、シャフト20Aの遠位側に液体を供給する送水チャンネルとして使用し、2つの送水ノズル開口部52Aから液体を放出することができるようになっている。
さらに、図2、図4および図5に示すように、シャフト20Aの遠位端部30Aの周面には、シャフト20Aの側方からシャフト20Aの側壁を貫通して副ルーメン42Aに開口する側孔(横穴)である貫通孔60Aが形成されている。第1実施形態では、2つの副ルーメン42Aのそれぞれに対応して、2つの貫通孔60Aがシャフト20Aの軸芯を挟んで略対向した位置(周方向に約180°離れた位置)に形成されている。すなわち、送水チャンネルとして使用する2つの副ルーメン42Aは、シャフト20Aの遠位端面30Aaに開口した送水ノズル開口部52Aとは別に、シャフト20Aの遠位端部30Aの周面に形成された貫通孔60Aで開口している。
貫通孔60Aの大きさは特に限定されないが、例えば、貫通孔60Aが開口する副ルーメン42Aの直径D(副ルーメン42Aが延在する軸方向に略垂直な断面の直径D:図5参照)に対する貫通孔60Aの開口径H(図5参照)の比率(H/D)が0.2~1であることが好ましく、当該比率が0.8~1であることがさらに好ましい。
貫通孔60Aを形成する位置はシャフト20Aの遠位側であり、例えば、シャフト20Aの最も遠位端の位置から貫通孔60Aまでの長さL(図5参照)は、1~100mmの範囲であることが好ましく、2~10mmの範囲であることがさらに好ましい。
貫通孔60Aを形成する角度は特に限定されないが、例えば、副ルーメン42Aの遠位端側に向かう軸方向と貫通孔60Aの副ルーメン42Aの管腔から外部に向かう貫通軸方向とがなす角度θ(図5参照)は、10~170°であることが好ましく、30~110°であることがさらに好ましい。また、シャフト20Aの側面に対して略垂直方向から貫通孔60Aを形成すると、貫通孔60Aを容易に形成することができる。この場合には角度θは略90°となる。
貫通孔60Aの形状は特に限定されず、円形状、楕円形状、多角形状等にすることが可能であるが、円形状またはシャフト20Aの軸方向に沿って長軸を有する楕円形状とすることが好ましい。
図6を参照しながら、第1実施形態における内視鏡10Aのシャフト20Aの遠位側の遠位端部30Aに形成された貫通孔60Aの作用について説明する。図6は、図5に示す断面図において、送水チャンネルとして使用する副ルーメン42A内の液体の流れを模式的に示す図である。
送水ポンプから供給された液体は、矢印F11~F13に示すように、送水チャンネルとして使用する副ルーメン42Aをシャフト20Aの遠位端面30Aaに向かって流れ、シャフト20Aの遠位端面30Aaに開口した送水ノズル開口部52Aから放出される。このとき、矢印F15に示すように、液体の一部がシャフト20Aの遠位側の周面に形成された貫通孔60Aから外部に流出する。これにより、送水ポンプ側で調整した液体供給量よりも少ない流量の液体が、シャフト20Aの遠位端面30Aaに形成された送水ノズル開口部52Aに向かって流れるようになり、送水ノズル開口部52Aから管腔臓器内の洗浄対象部位に向けて放出する液体の圧力(水圧)を低減させることができる。
また、貫通孔60Aを形成する位置をシャフト20Aの遠位側とすることで、貫通孔60Aから外部に流出した液体を管腔臓器内の洗浄対象部位に流し込むことができる。管腔臓器内の洗浄は、液体の圧力ではなく液体の量に依存するところが大きく、貫通孔60Aから外部に流出した液体を管腔臓器内の洗浄対象部位に流し込んで、洗浄に必要な液体の量を十分に確保することができるようになっている。
以下、図7を参照しながら、第1実施形態における内視鏡10Aを使用した管腔臓器内の洗浄工程について説明する。以下では、一例として、胆管113内の洗浄を行う場合について説明する。洗浄工程は、単独の処置として実施されてもよく、例えば胆石の除去処置等の前工程または後工程として実施されてもよい。図7は、本発明の第1実施形態における内視鏡10Aの遠位端部30Aを胆管113内に挿入した状態を模式的に示す図である。図7には、体内の断面が模式的に示されており、十二指腸111、十二指腸乳頭部112、胆管(総胆管)113、胆のう管114、膵管115、総肝管116、肝門部117、右肝内胆管118、左肝内胆管119が図示されている。胆のう管114は不図示の胆のうにつながっており、膵管115は不図示の膵臓につながっている。
まず、使用者は、第1実施形態における内視鏡10Aを画像処理装置に接続して画像表示装置の画面を参照し、シャフト20Aの遠位端面30Aaに設けられた固定撮像素子による撮像が正常に作動していることを確認する。また、送水ポンプを送水ポート72に接続して、シャフト20Aの遠位端面30Aaから液体が放出されることを確認する。さらに必要に応じて、例えばアダプタ90を鉗子チャンネルポート71に接続し、アダプタ90に吸引装置を接続することで、鉗子チャンネルを吸引チャンネルとして使用できるように設定する。これにより、シャフト20Aの遠位端面30Aaに開口した鉗子口51Aは、体内の液体を吸引する吸引口として機能し、送水ノズル開口部52Aから液体を放出しながら、同時に吸引口としての鉗子口51Aから液体を吸引することができるようになる。
次いで、十二指腸内視鏡100を体内に挿入して、十二指腸内視鏡100の遠位端部を十二指腸乳頭部112近傍に配置する。ここでは、ガイドワイヤーを使用して、十二指腸内視鏡100の遠位端部を十二指腸乳頭部112近傍に配置したものとする。この場合、十二指腸内視鏡100のチャンネルに挿入されたガイドワイヤーを残し、当該ガイドワイヤーを用いて第1実施形態における内視鏡10Aを体内に挿入する。具体的には十二指腸内視鏡100のチャンネルに挿入されたガイドワイヤーを第1実施形態における内視鏡10Aのシャフト20Aの遠位端面30Aaに形成されている鉗子口51Aから鉗子チャンネルに挿入して、第1実施形態における内視鏡10Aのシャフト20Aの遠位端部30Aを十二指腸乳頭部112近傍まで誘導する。
次いで、第1実施形態における内視鏡10Aのシャフト20Aの遠位端部30Aを十二指腸内視鏡100の遠位端部から露出させ、十二指腸乳頭部112から胆管113内に挿入して、その奥の洗浄対象部位まで前進させる。これにより、図7に模式的に図示されている状態となる。
この状態で、送水ポンプによる液体の供給を開始すると、送水チャンネルを通じて液体が供給され、シャフト20Aの遠位端面30Aaに形成されている送水ノズル開口部52Aから放水が行われる。第1実施形態における内視鏡10Aでは、送水チャンネルとして使用する副ルーメン42Aに通じる貫通孔60Aがシャフト20Aの遠位側の周面に形成されており、送水チャンネルを流れる液体の一部が貫通孔60Aを通じて外部に流出するので、貫通孔60Aから外部に液体が漏れる分だけ、送水ノズル開口部52Aから洗浄対象部位に向けて放出する液体の圧力(水圧)を低減させることができるようになる。その結果、放出する液体の圧力によって胆管113内の体液や老廃物を胆管113の奥側に押し込んでしまうことなく、胆管113内の体液や老廃物を液体中に穏やかに混濁または浮遊させることができるようになり、灌流した液体を吸引することで洗浄対象部位の洗浄を効率良く短時間で行うことができるようになる。
ここでは一例として、送水ポート72に送水ポンプを接続し、送水ポート72に連通する副ルーメン42Aを通じてシャフト20Aの遠位端面30Aaに形成された送水ノズル開口部52Aから液体の放出を行う場合について説明している。ただし、鉗子チャンネルポート71に取り付けられたアダプタ90に送水装置を接続することで、鉗子チャンネルポート71に連通する主ルーメン41Aを通じてシャフト20Aの遠位端面30Aaに形成された鉗子口51Aから液体の放出を行うようにしてもよい。この場合には、鉗子チャンネルポート71に連通する主ルーメン41Aに上述した貫通孔60Aを設けることで、送水チャンネルとしての鉗子チャンネルを通じて鉗子口51Aから放出する液体の圧力を低減させることができるようになる。
第1実施形態における内視鏡10Aでは、吸引チャンネルとして使用するルーメンが、送水チャンネルとして使用するルーメンとは別に形成されている。例えば、送水チャンネルを通じて液体を放出しながら、同時に、シャフト20Aの遠位端面30Aaに開口した吸引口(鉗子口51A)から吸引チャンネル(鉗子チャンネル)内に液体を吸引してもよい。ただし、操作部70に設けられている吸引ポート73に吸引装置を接続することで、吸引ポート73に連通する副ルーメン42Aを通じて、シャフト20Aの遠位端面30Aaに形成された送水ノズル開口部52Aを吸引口として液体の吸引を行うようにしてもよい。
第1実施形態における内視鏡10Aを適用する管腔臓器は特に限定されないが、例えば細径の管腔臓器である胆管113、尿管等にシャフト20Aを挿入して洗浄を行う場合に有用である。一般的に使用されている送水ポンプは、液体供給量が最小となるように送水ポンプ側で設定しても、所定の液体量(最小液体供給量)が供給されるようになっている。このような送水ポンプを胆管113または尿管等の細径の管腔臓器に適用すると、最小液体供給量に設定した場合であっても、放出する液体の圧力は、胆管113または尿管等の洗浄には高すぎてしまい、放出する液体の圧力により、体液や老廃物を胆管113または尿管等の奥側に押し込んでしまうことがある。しかしながら、第1実施形態における内視鏡10Aは、シャフト20Aの遠位側の周面に形成された貫通孔60Aから液体が流出するように構成されており、放出する液体の圧力を胆管113または尿管等の細径の管腔臓器の洗浄に適するように低減させることが可能となっている。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態における内視鏡10Bに関して、上述した第1実施形態における内視鏡10Aと同様の構成については説明を省略または簡略化する。
第2実施形態における内視鏡10Bは、概して図1に示す内視鏡10Aと同様の構成を有しているが、シャフト20B(図1に示すシャフト20Aに対応)の構成が異なっている。
第2実施形態における内視鏡10Bは、体内に挿入される挿入部であるシャフト20Bと、シャフト20Bの近位側に連結されている操作部70と、を備えている。シャフト20Bは可撓性の長尺部材であり、第1実施形態と同様、シャフト20Bの外径は1~8mmが好適であり、1~5mmが特に好適である。
第2実施形態における内視鏡10Bのシャフト20Bには、第1実施形態と同様に、鉗子チャンネルとして使用するルーメンとは別に、送水チャンネルとして使用するルーメンが形成されている。操作部70に設けられている送水ポート72に送水ポンプを接続することで、送水ポンプから供給される液体は、送水チャンネルとして使用するルーメンを通じて、シャフト20Bの遠位端面30Ba(図1に示す遠位端面30Aaに対応)から放出される。
図8~図12を参照しながら、本発明の第2実施形態における内視鏡10Bについて説明する。図8および図9は、本発明の第2実施形態における内視鏡10Bのシャフト20Bの遠位端部30Bを示す斜視図である。図10は、本発明の第2実施形態における内視鏡10Bのシャフト20Bの遠位端面30Baを示す正面図である。図11は、本発明の第2実施形態における内視鏡10Bのシャフト20Bの遠位端部30Bを示す側面図である。図12は、図11のB-B断面図である。
第2実施形態における内視鏡10Bのシャフト20Bの遠位端面30Baには、画像センサ31およびLED32が配置されており、鉗子口51Bおよび送水ノズル開口部(送水口)52Bが開口している。
上述した第1実施形態と同様に、シャフト20Bの遠位端面30Baには、画像センサ31の矩形状の撮像面と、当該撮像面の四方を取り囲むように4つのLED32が配置されている。第2実施形態では、画像センサ31を含む撮像機構とLED32を含む照明機構とがユニット化されており、内視鏡10Bのシャフト20Bに形成された口径の大きいルーメン内に、撮像機構および照明機構を含むユニットが挿通されている。なお、LED32に代えて光ファイバケーブルの端面をシャフト20Bの遠位端面30Baに配置してもよい。
シャフト20Bの遠位端面30Baに開口した鉗子口51Bは、鉗子チャンネルとして使用するルーメン(以下、主ルーメン41Bと記載)がシャフト20Bの遠位端面30Baに開口した開口部である。第2実施形態では、鉗子口51Bは、シャフト20Bの遠位端面30Baの中心よりずれた位置に配置されている。
主ルーメン41Bは、シャフト20Bの遠位端面30Baにおいて鉗子口51Bで開口するとともに、操作部70の鉗子チャンネルポート71に連通しており、各種の内視鏡用処置具やガイドワイヤー等を挿通させる鉗子チャンネルとして機能する。また、鉗子チャンネルポート71に、吸引装置と接続可能なポートを有するアダプタ90を取り付けることで、鉗子チャンネルを吸引チャンネルとして使用することができるようになる。この場合、シャフト20Bの遠位端面30Baに開口した鉗子口51Bは、体内の液体を吸引する吸引口として機能する。
シャフト20Bの遠位端面30Baに開口した送水ノズル開口部52Bは、送水チャンネルとして使用するルーメン(以下、副ルーメン42Bと記載)がシャフト20Bの遠位端面30Baに開口した開口部である。第2実施形態では、シャフト20Bの内部に形成された2つのルーメンを送水チャンネル用の副ルーメン42Bとして使用し、2つの副ルーメン42Bがシャフト20Bの遠位端面30Baでそれぞれ開口した開口部が送水ノズル開口部52Bとして使用される。2つの送水ノズル開口部52Bは、鉗子口51Bの両側方に鉗子口51Bを挟んで配置されている。
2つの副ルーメン42Bは、シャフト20Bの遠位端面30Baにおいて送水ノズル開口部52Bで開口するとともに、操作部70の送水ポート72に連通しており、送水ポート72に取り付けられた送水ポンプから供給される液体を流通させて、送水ノズル開口部52Bから放出する送水チャンネルとして機能する。
以上のように、第2実施形態における内視鏡10Bは、シャフト20Bの遠位端面30Baに画像センサ31およびLED32が配置されており、鉗子口51Bおよび2つの送水ノズル開口部52Bが形成されている。画像センサ31およびLED32は、管腔臓器内を照明しながら観察できるようになっている。また、鉗子口51Bを通じて、管腔臓器内に各種の内視鏡用処置具およびガイドワイヤー等を挿入することができるとともに、鉗子口51Bに繋がる主ルーメン41Bを管腔臓器内の液体を吸引する吸引チャンネルとして使用し、鉗子口51Bを吸引口として管腔臓器内に液体を吸引することができるようになっている。さらに、2つの送水ノズル開口部52Bに繋がる副ルーメン42Bを、シャフト20Bの遠位側に液体を供給する送水チャンネルとして使用し、2つの送水ノズル開口部52Bから液体を放出することができるようになっている。
さらに、図8、図9、図11および図12に示すように、シャフト20Bの遠位端部30Bの周面には、シャフト20Bの側壁を貫通して副ルーメン42Bに開口する貫通孔60Bが形成されている。第2実施形態では、2つの副ルーメン42Bのそれぞれに対応して、シャフト20Bの内部に形成されている各副ルーメン42Bに近いシャフト20Bの周面に2つの貫通孔60Bが形成されている。すなわち、送水チャンネルとして使用する2つの副ルーメン42Bは、シャフト20Bの遠位端面30Baに開口した送水ノズル開口部52Bとは別に、シャフト20Bの遠位端部30Bの周面に形成された貫通孔60Bで開口している。貫通孔60Bの大きさや形状、貫通孔60Bを形成する位置や角度は特に限定されず、上述した第1実施形態と同様の範囲とすることが好ましい。
図13を参照しながら、第2実施形態における内視鏡10Bのシャフト20Bの遠位側の遠位端部30Bに形成された貫通孔60Bの作用について説明する。図13は、図12に示す断面図において、送水チャンネルとして使用する副ルーメン42B内の液体の流れを模式的に示す図である。
送水ポンプから供給された液体は、矢印F21、F22に示すように、送水チャンネルとして使用する副ルーメン42Bをシャフト20Bの遠位端面30Baに向かって流れ、シャフト20Bの遠位端面30Baに開口した送水ノズル開口部52Bから放出される。このとき、矢印F25に示すように、液体の一部がシャフト20Bの遠位側の周面に形成された貫通孔60Bから外部に流出する。これにより、送水ポンプ側で調整した液体供給量よりも少ない流量の液体が、シャフト20Bの遠位端面30Baの送水ノズル開口部52Bに向かって流れるようになり、送水ノズル開口部52Bから管腔臓器内の洗浄対象部位に向けて放出する液体の圧力(水圧)を低減させることができる。
また、貫通孔60Bを形成する位置をシャフト20Bの遠位側とすることで、貫通孔60Bから外部に流出した液体を管腔臓器内の洗浄対象部位に流し込むことができる。管腔臓器内の洗浄は、液体の圧力ではなく液体の量に依存するところが大きく、貫通孔60Bから外部に流出した液体を管腔臓器内の洗浄対象部位に流し込んで、洗浄に必要な液体の量を十分に確保することができるようになっている。
第2実施形態における内視鏡10Bを使用した管腔臓器内の洗浄工程は、上述した第1実施形態と同様である。例えば胆管113内の洗浄を行う場合には、十二指腸内視鏡100を用いて第2実施形態における内視鏡10Bのシャフト20Bの遠位端部30Bを十二指腸乳頭部112近傍まで誘導し、十二指腸内視鏡100の遠位端部から露出させ、十二指腸乳頭部112から胆管113内に挿入して、その奥の洗浄対象部位まで前進させる。これにより、図7に模式的に図示されている状態となる。
この状態で、送水ポンプによる液体の供給を開始すると、送水チャンネルを通じて液体が供給され、シャフト20Bの遠位端面30Baに形成されている送水ノズル開口部52Bから放水が行われる。第2実施形態における内視鏡10Bでは、送水チャンネルとして使用する副ルーメン42Bに通じる貫通孔60Bがシャフト20Bの遠位側の周面に形成されており、送水チャンネルを流れる液体の一部が貫通孔60Bを通じて外部に流出するので、貫通孔60Bから外部に液体が漏れる分だけ、送水ノズル開口部52Bから洗浄対象部位に向けて放出する液体の圧力(水圧)を低減させることができるようになる。その結果、放出する液体の圧力によって胆管113内の体液や老廃物を胆管113の奥側に押し込んでしまうことなく、胆管113内の体液や老廃物を液体中に穏やかに混濁または浮遊させることができるようになり、洗浄対象部位の洗浄を効率良く短時間で行うことができるようになる。また、シャフト20Bの遠位側に貫通孔60Bが形成されていることで、貫通孔60Bから流出した液体を洗浄対象部位に流し込むことができ、洗浄に必要な液体の量を十分に確保することができるようになっている。
なお、鉗子チャンネルポート71に取り付けられたアダプタ90に送水装置を接続することで、鉗子チャンネルポート71に連通する主ルーメン41Bを通じてシャフト20Bの遠位端面30Baに形成された鉗子口51Bから液体の放出を行うようにしてもよい。この場合には、鉗子チャンネルポート71に連通する主ルーメン41Bに上述した貫通孔60Bを設けることで、送水チャンネルとしての鉗子チャンネルを通じて鉗子口51Bから放出する液体の圧力を低減させることができるようになる。
第2実施形態における内視鏡10Bでは、吸引チャンネルとして使用するルーメンが、送水チャンネルとして使用するルーメンとは別に形成されている。例えば、送水チャンネルを通じて液体を放出しながら、同時に、シャフト20Bの遠位端面30Baに開口した吸引口(鉗子口51B)から吸引チャンネル(鉗子チャンネル)内に液体を吸引してもよい。ただし、操作部70に設けられている吸引ポート73に吸引装置を接続することで、吸引ポート73に連通する副ルーメン42Bを通じて、シャフト20Bの遠位端面30Baに形成された送水ノズル開口部52Bを吸引口として液体の吸引を行うようにしてもよい。
第2実施形態における内視鏡10Bを適用する管腔臓器は特に限定されないが、上述した第1実施形態における内視鏡10Aと同様の理由により、例えば細径の管腔臓器である胆管113、尿管等にシャフト20Bを挿入して洗浄を行う場合に有用である。
(第3実施形態)
以下、本発明の第3実施形態について説明する。なお、第3実施形態における内視鏡10Cに関して、上述した第1実施形態における内視鏡10Aと同様の構成については説明を省略または簡略化する。
第3実施形態における内視鏡10Cは、概して図1に示す内視鏡10Aと同様の構成を有しているが、シャフト20C(図1に示すシャフト20Aに対応)の構成が異なっている。また、第3実施形態における内視鏡10Cは、後述するように鉗子チャンネルとして使用するルーメンを送水チャンネルおよび吸引チャンネルとして使用するように構成されており、送水ポート72および吸引ポート73が設けられている必要はない。
第3実施形態における内視鏡10Cは、体内に挿入される挿入部であるシャフト20Cと、シャフト20Cの近位側に連結されている操作部70と、を備えている。シャフト20Cは可撓性の長尺部材であり、第1実施形態と同様、シャフト20Cの外径は1~8mmが好適であり、1~5mmが特に好適である。
第3実施形態における内視鏡10Cのシャフト20Cには、上述した第1および第2実施形態とは異なり、送水チャンネル専用のルーメンが形成されておらず、鉗子チャンネルとして使用するルーメンを送水チャンネルとして使用するようになっている。例えば、鉗子チャンネルポート71に取り付けたT字管等のアダプタ90に送水ポンプを接続することで、送水ポンプから供給される液体は、鉗子チャンネルおよび送水チャンネルを兼用するルーメンを通じて、シャフト20Cの遠位端面30Ca(図1に示す遠位端面30Aaに対応)から放出される。
図14~図17を参照しながら、本発明の第3実施形態における内視鏡10Cについて説明する。図14は、本発明の第3実施形態における内視鏡10Cのシャフト20Cの遠位端部30Cを示す斜視図である。図15は、本発明の第3実施形態における内視鏡10Cのシャフト20Cの遠位端面30Caを示す正面図である。図16は、本発明の第3実施形態における内視鏡10Cのシャフト20Cの遠位端部30Cを示す側面図である。図17は、図16のC-C断面図である。
第3実施形態における内視鏡10Cのシャフト20Cの遠位端面30Caは、画像センサ31および光ファイバケーブルのファイバ端面33が配置されており、鉗子口51Cが開口している。
画像センサ31は、入射した光を電気信号に変換するセンサであり、例えば、CMOSイメージセンサまたはCCDイメージセンサ等の固体撮像素子により構成されている。画像センサ31は、例えばガラス製の対物レンズで覆われており、体内の組織や粘液等に接触しないように保護されている。図17に示すように、画像センサ31に接続されたケーブル35は、シャフト20Cの内部に形成された撮像機構用ルーメン43Cを通じて操作部70まで延在しており、操作部70に取り付けられたコネクタ部80を通じて画像処理装置に電気的に接続されている。
第3実施形態における内視鏡10Cでは、照明部材として光ファイバケーブルが用いられている。光ファイバケーブルは、シャフト20Cの内部に形成された光ファイバケーブル挿通用ルーメンを通じて操作部70まで延在しており、コネクタ部80を介して光源装置に接続されている。光源装置が発した光が光ファイバケーブルを通じて伝送されて、シャフト20Cの遠位端面30Caに配置された光ファイバケーブルのファイバ端面33から発光が行われるようになっている。光ファイバケーブルのファイバ端面33は、例えばガラス製の対物レンズで覆われており、体内の組織や粘液等に接触しないように保護されている。照明部材としての光ファイバケーブルは、電気的な絶縁処理が不要であること、ノイズに強いこと等の利点を有している。ただし、上述した第1および第2実施形態のように、照明部材としてLED32を用いてもよい。
シャフト20Cの遠位端面30Caに開口した鉗子口51Cは、鉗子チャンネルとして使用するルーメン(以下、主ルーメン41Cと記載)がシャフト20Cの遠位端面30Caに開口した開口部である。第3実施形態では、画像センサ31、光ファイバケーブルのファイバ端面33、および鉗子口51Cが、シャフト20Cの遠位端面30Caの中心に対して周方向に略120°となるように配置されている。
鉗子チャンネルとして使用する主ルーメン41Cは、シャフト20Cの遠位端面30Caにおいて鉗子口51Cで開口するとともに、操作部70の鉗子チャンネルポート71に連通しており、各種の内視鏡用処置具やガイドワイヤー等を挿通させる鉗子チャンネルとして機能する。また、鉗子チャンネルポート71に、送水ポンプまたは吸引装置と接続可能なポートを有するアダプタ90を取り付けることで、鉗子チャンネルを送水チャンネルまたは吸引チャンネルとして使用することができるようになる。この場合、シャフト20Cの遠位端面30Caに開口した鉗子口51Cは、体内に液体を放出する送水口、または体内の液体を吸引する吸引口として機能する。
以上のように、第3実施形態における内視鏡10Cは、シャフト20Cの遠位端面30Caに画像センサ31および光ファイバケーブルのファイバ端面33が配置されており、送水口または吸引口としての機能を兼ね備える鉗子口51Cが形成されている。画像センサ31および光ファイバケーブルのファイバ端面33は、管腔臓器内を照明しながら観察できるようになっている。また、鉗子口51Cを通じて、管腔臓器内に各種の内視鏡用処置具およびガイドワイヤー等を挿入することができるとともに、鉗子口51Cに繋がる主ルーメン41Cを管腔臓器に液体を放出する送水チャンネル、または管腔臓器内の液体を吸引する吸引チャンネルとして使用し、鉗子口51Cを送水口として管腔臓器内に液体を放出したり、鉗子口51Cを吸引口として管腔臓器内の液体を吸引したりすることができるようになっている。
さらに、図14、図16および図17に示すように、シャフト20Cの遠位端部30Cの周面には、シャフト20Cの側壁を貫通して送水チャンネルとして使用する主ルーメン41Cに開口する貫通孔60Cが形成されている。第3実施形態では、シャフト20Cの内部に形成されている送水チャンネルとして使用する主ルーメン41C(鉗子チャンネルとしても使用される主ルーメン41C)に近いシャフト20Cの周面に1つの貫通孔60Cが形成されている。すなわち、送水チャンネルとして使用する主ルーメン41Cは、シャフト20Cの遠位端面30Caに開口した鉗子口51C(送水口)とは別に、シャフト20Cの遠位端部30Cの周面に形成された貫通孔60Cで開口している。貫通孔60Cの大きさや形状、貫通孔60Cを形成する位置や角度は特に限定されず、上述した第1実施形態と同様の範囲とすることが好ましい。
図18を参照しながら、第3実施形態における内視鏡10Cのシャフト20Cの遠位側の遠位端部30Cに形成された貫通孔60Cの作用について説明する。図18は、図17に示す断面図において、送水チャンネルとして使用する主ルーメン41C内の液体の流れを模式的に示す図である。
送水ポンプから供給された液体は、矢印F31~F33に示すように、送水チャンネルとして使用する主ルーメン41Cをシャフト20Cの遠位端面30Caに向かって流れ、シャフト20Cの遠位端面30Caに開口した鉗子口51Cから放出される。このとき、矢印F35に示すように、液体の一部がシャフト20Cの遠位側の周面に形成された貫通孔60Cから外部に流出する。これにより、送水ポンプ側で調整した液体供給量よりも少ない流量の液体が、シャフト20Cの遠位端面30Caの鉗子口51Cに向かって流れるようになり、鉗子口51Cから管腔臓器内の洗浄対象部位に向けて放出する液体の圧力(水圧)を低減させることができる。
また、貫通孔60Cを形成する位置をシャフト20Cの遠位側とすることで、貫通孔60Cから外部に流出した液体を管腔臓器内の洗浄対象部位に流し込むことができる。管腔臓器内の洗浄は、液体の圧力ではなく液体の量に依存するところが大きく、貫通孔60Cから外部に流出した液体を管腔臓器内の洗浄対象部位に流し込んで、洗浄に必要な液体の量を十分に確保することができるようになっている。
第3実施形態における内視鏡10Cを使用した管腔臓器内の洗浄工程は、上述した第1実施形態と同様である。例えば胆管113内の洗浄を行う場合には、十二指腸内視鏡100を用いて第3実施形態における内視鏡10Cのシャフト20Cの遠位端部30Cを十二指腸乳頭部112近傍まで誘導し、十二指腸内視鏡100の遠位端部から露出させ、十二指腸乳頭部112から胆管113内に挿入して、その奥の洗浄対象部位まで前進させる。これにより、図7に模式的に図示されている状態となる。
この状態で、送水ポンプによる液体の供給を開始すると、送水チャンネルを通じて液体が供給され、シャフト20Cの遠位端面30Caに形成されている鉗子口51Cから放水が行われる。第3実施形態における内視鏡10Cでは、送水チャンネルとして使用する主ルーメン41Cに通じる貫通孔60Cがシャフト20Cの遠位側の周面に形成されており、送水チャンネルを流れる液体の一部が貫通孔60Cを通じて外部に流出するので、貫通孔60Cから外部に液体が漏れる分だけ、鉗子口51Cから洗浄対象部位に向けて放出する液体の圧力(水圧)を低減させることができるようになる。その結果、放出する液体の圧力によって胆管113内の体液や老廃物を胆管113の奥側に押し込んでしまうことなく、胆管113内の体液や老廃物を液体中に穏やかに混濁または浮遊させることができるようになり、洗浄対象部位の洗浄を効率良く短時間で行うことができるようになる。また、シャフト20Cの遠位側に貫通孔60Cが形成されていることで、貫通孔60Cから流出した液体を洗浄対象部位に流し込むことができ、洗浄に必要な液体の量を十分に確保することができるようになっている。
第3実施形態における内視鏡10Cでは、鉗子チャンネル、送水チャンネルおよび吸引チャンネルとして、同一の主ルーメン41Cを使用するように構成されており、鉗子口51Cは、液体を放出する送水口としての機能、および液体を吸引する吸引口としての機能を兼ね備えている。例えば、鉗子チャンネルポート71に取り付けたアダプタ90にさらに吸引装置を接続し、シャフト20Cの遠位端面30Caに開口した鉗子口51C(送水口)を通じて液体を放出した後に、シャフト20Cの遠位端面30Caに開口した鉗子口51C(吸引口)を通じて液体を吸引する操作を繰り返し行うことで、管腔臓器内の洗浄を行うことができるようになる。
第3実施形態における内視鏡10Cを適用する管腔臓器は特に限定されないが、上述した第1実施形態における内視鏡10Aと同様の理由により、例えば細径の管腔臓器である胆管113、尿管等にシャフト20Cを挿入して洗浄を行う場合に有用である。
以下、本実施形態における内視鏡の作用について説明する。
本実施形態における内視鏡は、体内に挿入される可撓性のシャフト20A、20B、20Cと、シャフト20A、20B、20Cの近位側に連結されている操作部70と、シャフト20A、20B、20Cの遠位端面30Aa、30Ba、30Caに配置された画像センサ31、および画像センサ31と操作部70との間に延在するケーブル35を有する撮像機構と、を備えて構成され、シャフト20A、20B、20Cの遠位端面30Aa、30Ba、30Caから液体を放出するための送水チャンネルとして使用するルーメン(副ルーメン42A、42B、および主ルーメン41C)が、シャフト20A、20B、20Cの内部を軸方向に延びるように形成されてシャフト20A、20B、20Cの遠位端面30Aa、30Ba、30Caで開口しており、シャフト20A、20B、20Cの遠位側の周面に、シャフト20A、20B、20Cの側壁を貫通して送水チャンネルとして使用するルーメン(副ルーメン42A、42B、および主ルーメン41C)に開口する貫通孔60A、60B、60Cが形成されている。
上記の構成によれば、シャフト20A、20B、20Cの遠位端面30Aa、30Ba、30Caから液体(灌流液)を放出するときに、送水チャンネルを流れる液体の一部がシャフト20A、20B、20Cの遠位側の周面に形成された貫通孔60A、60B、60Cから外部に流出するので、送水チャンネルの開口部(送水ノズル開口部52A、52B、および鉗子口51C)から放出する液体の圧力(水圧)を低減させることができ、洗浄時間の短縮および洗浄効率の向上が実現できる。
また、上記の構成によれば、貫通孔60A、60B、60Cを形成する位置をシャフト20A、20B、20Cの遠位側とすることで、貫通孔60A、60B、60Cから外部に流出した液体を管腔臓器内の洗浄対象部位に流し込むことができる。管腔臓器内の洗浄は、液体の圧力ではなく液体の量に依存するところが大きく、上記の構成によれば、貫通孔60A、60B、60Cから外部に流出した液体を管腔臓器内の洗浄対象部位に流し込んで、洗浄に必要な液体の量を十分に確保することができる。
本実施形態における内視鏡は、例えば上述した第1および第2実施形態のように、鉗子チャンネルとして使用するルーメンが、送水チャンネルとして使用するルーメンとは別に形成されていてもよい。
上記の構成によれば、送水チャンネルを通じて液体を放出しながら、鉗子チャンネルを通じて内視鏡用処置具を挿通させることができる。
本実施形態における内視鏡は、例えば上述した第1および第2実施形態のように、吸引チャンネルとして使用するルーメンが、送水チャンネルとして使用するルーメンとは別に形成されていてもよい。
上記の構成によれば、送水チャンネルを通じて液体を放出しながら、吸引チャンネルを通じて液体を吸引することができる。
本実施形態における内視鏡は、シャフト20A、20B、20Cが、胆管または尿管に挿入されるものであってもよい。
胆管または尿管に挿入可能な細径のシャフト20A、20B、20Cに形成されたルーメンにとっては、一般的に使用されている送水ポンプはオーバースペックであり、シャフト20A、20B、20Cの遠位端面30Aa、30Ba、30Caに形成された送水チャンネルの開口部(送水ノズル開口部52A、52B、および鉗子口51C)から放出する液体の圧力は、胆管または尿管の洗浄には高すぎるという問題がある。これに対して、上記の構成によれば、このような送水ポンプを用いた場合であっても放出する液体の圧力を低減させることができ、胆管または尿管の洗浄に適した圧力で液体を放出することができる。
以上説明した各実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであり、本発明を限定するものではない。上述した実施形態に開示された各構成要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。また、各実施形態で説明した各構成要素を適宜組み合わせて得られる構成も本発明に包含される。
10A、10B、10C 内視鏡
20A、20B、20C シャフト
30A、30B、30C 遠位端部
30Aa、30Ba、30Ca 遠位端面
31 画像センサ
32 LED
33 ファイバ端面
35 ケーブル
41A、41B、41C 主ルーメン
42A、42B 副ルーメン
43C 撮像機構用ルーメン
51A、51B、51C 鉗子口
52A、52B 送水ノズル開口部(送水口)
60A、60B、60C 貫通孔
70 操作部
71 鉗子チャンネルポート
72 送水ポート
73 吸引ポート
75 アングルノブ
80 コネクタ部
90 アダプタ
100 十二指腸内視鏡
111 十二指腸
112 十二指腸乳頭部
113 胆管(総胆管)
114 胆のう管
115 膵管
116 総肝管
117 肝門部
118 右肝内胆管
119 左肝内胆管

Claims (4)

  1. 体内に挿入される可撓性のシャフトと、
    前記シャフトの近位側に連結されている操作部と、
    前記シャフトの遠位端面に配置された画像センサ、および前記画像センサと前記操作部との間に延在するケーブルを有する撮像機構と、を備える内視鏡であって、
    前記シャフトの遠位端面から液体を放出するための送水チャンネルとして使用するルーメンが、前記シャフトの内部を軸方向に延びるように形成されて前記シャフトの遠位端面で開口しており、
    前記シャフトの遠位側の周面に、前記シャフトの側壁を貫通して前記送水チャンネルとして使用するルーメンに開口する貫通孔が形成されていることを特徴とする内視鏡。
  2. 鉗子チャンネルとして使用するルーメンが、前記送水チャンネルとして使用するルーメンとは別に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  3. 吸引チャンネルとして使用するルーメンが、前記送水チャンネルとして使用するルーメンとは別に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の内視鏡。
  4. 前記シャフトが、胆管または尿管に挿入されるものであることを特徴とする請求項1または2に記載の内視鏡。
JP2022211684A 2022-12-28 内視鏡 Pending JP2024094845A (ja)

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