JP2012050512A - 内視鏡用フード及びフード付き内視鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】観察窓を覆う治療光カットフィルタを備えるフードを内視鏡先端部に装着した場合であっても、その治療光カットフィルタを洗浄できるようにする。
【解決手段】フード50は電子内視鏡の先端部16aに装着される。フード50には、観察窓42を覆う部分に、体腔内で反射した光のうち特定波長の光をカットまたは減光する特定波長カットフィルタ51が設けられている。この特定波長カットフィルタ51の表面は、送気・送水用開口53から供給されるエアや水によって、洗浄される。一方、特定波長カットフィルタ51の裏面は、フラップ55と先端部16aとの間に形成される流路60から供給されるエアや水によって洗浄される。フラップ55は、通常は先端部16aと密着しており、送気・送水ノズルからエアや水が流れ出したときにのみ、先端部16aとの密着を解放する。これにより、流路60が形成される。
【選択図】図7

Description

本発明は、内視鏡の先端部に対して装着される内視鏡用フード及びフード付き内視鏡に関する。
近年の医療分野では、電子内視鏡を用いた診断や治療が数多く行なわれている。電子内視鏡による診断等は、細長の挿入部を被検者の体腔内に挿入することにより行なわれる。この挿入部の先端部には、照明窓から体腔内に向けて照明光が照射される照明窓と、この照明窓からの照明により体腔内で反射した光を受光する観察窓が設けられている。観察窓で受光した光は、挿入部の先端部に設けられたCCDなどの撮像素子によって撮像される。撮像により得られた画像は、電子内視鏡に接続されたプロセッサ装置で各種処理が施された後、モニタに表示される。
体腔内に照射する照明光としては、一般的には、白色光などの広帯域光が使用される。しかしながら、白色光を照明したときの画像は、体腔内全体の状況を把握するのには適しているものの、患者の体腔内壁にできた腫瘍患部などを把握しにくい場合がある。そこで、近年では、薬剤投与によって腫瘍患部にフォトフィリンなどの光感受性物質を蓄積させた上で、その腫瘍患部に対して特定波長の励起光を照射することによって、腫瘍患部から蛍光を発生させることが行なわれている。これによって、腫瘍患部の位置、大きさ、範囲を容易に把握できるようになる。この薬剤蛍光による診断方法は、PDD(Photo Dynamic Diagnosis:光線力学的診断)と呼ばれている。
また、光感受性物質が蓄積された腫瘍患部に対しては、励起光とは波長が異なる特定波長の治療光を照射することで、その腫瘍患部を死滅させることができる。この治療光を用いた治療方法は、PDT(Photo Dynamic Therapy:光線力学的治療)と呼ばれている。PDTでは、治療光の照射によって光感受性物質から発生する活性酸素の殺細胞作用を利用することによって、腫瘍患部を死滅させている。
したがって、光感受性物質から活性酸素を発生させるためには、治療光のエネルギーを非常に高くしておく必要がある。しかしながら、このようにエネルギーが非常に高い治療光が撮像素子に入射すると、撮像素子における蓄積電荷が飽和しまうことがある。この蓄積電荷の飽和によって、モニタ上の画面が真っ白になるハレーションと呼ばれる現象が起きる。このハレーションによって、画面上に写し出される腫瘍患部や内視鏡の先端の視認性は非常に低下する。
このハレーションの問題を解決するために、特許文献1では、治療光をカットするカットフィルタを備えたフードを内視鏡先端部に装着している。このようなフードを装着することで、体腔内で反射した治療光が内視鏡先端部の観察窓に入らないようにしている。
特開2007−20759号公報
体腔内は、胃液などの体液で覆われているため、内視鏡先端部を挿入または引き抜いたりしたときだけでなく、内視鏡先端部を動かさずに一定の位置に静止させたときでもあっても、内視鏡先端部には体液が付着することがある。また、腫瘍患部の切除を行なったりしたときには、体液だけでなく、生体組織の一部が内視鏡先端部に付着することがある。このような体液などが内視鏡先端部にある観察窓や照明窓に付着しまうと、体腔内の観察を妨げることになる。したがって、観察窓などに体液が付着したときのために、内視鏡先端部には、観察窓や照明窓に向けて洗浄用のエアや水を吹き付ける送気・送水ノズルが設けられている。
ここで、上述したような、特許文献1の治療光カットフィルタ付きのフードを内視鏡先端部に装着した場合には、体腔内に露出されるのは観察窓ではなく治療光カットフィルタであるため、その治療光カットフィルタに体液などが付着するようになる。しかしながら、特許文献1のフードは送気・送水ノズルも覆ってしまうことから、そのフィルタに体液などが付着しても、そのフィルタにエアや水を吹き付けることができない。
本発明は、治療光をカットするフィルタなど各種フィルタを備えるフードを内視鏡の先端部に装着した場合であっても、そのフィルタを洗浄することができる内視鏡用フード及びフード付き内視鏡を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、体腔内に向けて光を照射する照明窓、体腔内で反射した反射光を受光する観察窓、及び異物除去用の流体を供給するための流体吹付ノズルが設けられた内視鏡の先端部に対して、着脱自在な内視鏡用フードにおいて、観察窓との間に一定のクリアランスを保持した状態で観察窓を覆い、反射光のうち特定波長の光をカットまたは減光する特定波長カットフィルタと、流体吹付ノズルからの流体を特定波長カットフィルタの表面にまで流すための開口部と、前記流体吹付ノズルと対向する部分に設けられ、内視鏡の先端部と密着する密着位置と、内視鏡の先端部との密着を解放して、特定波長カットフィルタの裏面と観察窓との間に流体を流すための流路を形成する解放位置との間で開閉自在なフラップとを備えることを特徴とする。
前記フラップは、前記流体吹付ノズルから流体が出たときに解放位置になることが好ましい。前記開口部とは別に設けられ、前記照明窓のみを体腔内に露呈させる照明窓用開口を備えることが好ましい。前記開口部によって、照明窓及び流体吹付ノズルが体腔内に露呈されることが好ましい。前記開口部によって、照明窓及び流体吹付ノズルが体腔内に露呈するとともに、先端部の先端から一定範囲の部分を体腔内に露呈することが好ましい。
前記フラップには、特定波長カットフィルタの表面に向かって高さが徐々に高くなるように傾斜している傾斜部が形成されており、前記流体吹付ノズルから出た流体は、前記フラップの傾斜部および前記開口部を介して、前記特定波長カットフィルタの表面に吹き付けられることが好ましい。
前記特定波長カットフィルタは、PDTで使用する治療光をカットまたは減光することが好ましい。前記特定波長カットフィルタは、PDDで使用する蛍光励起用の励起光をカットまたは減光することが好ましい。
本発明のフード付き内視鏡は、体腔内に向けて光を照射する照明窓、体腔内で反射した反射光を受光する観察窓、及び異物除去用の流体を供給するための流体吹付ノズルが設けられた先端部と、体腔内の流体を吸引するための鉗子チャンネルとを有する内視鏡と、観察窓との間に一定のクリアランスを保持した状態で観察窓を覆い、反射光のうち特定波長の光をカットまたは減光する特定波長カットフィルタと、流体吹付ノズルからの流体を特定波長カットフィルタの表面にまで流すための開口部と、前記流体吹付ノズルと対向する部分に設けられ、内視鏡の先端部と密着する密着位置と、内視鏡の先端部との密着を解放して、特定波長カットフィルタの裏面と観察窓との間に流体を流すための流路を形成する解放位置との間で開閉自在なフラップとを有する内視鏡用フードとを備えることを特徴とする。
内視鏡の先端部には、鉗子チャンネルに連結され、特定波長カットフィルタの裏面と観察窓との間を流れた後の流体を鉗子チャンネルに排出する排出溝が設けられていることが好ましい。前記排出溝内の流体は、吸引によって鉗子チャンネルへと吸い込まれることが好ましい。
本発明の内視鏡用フードには、流体吹付ノズルからの流体が特定波長カットフィルタの表面にまで流れるように開口された開口部が設けられていることから、このフードを内視鏡の先端部に装着した場合であっても、そのフィルタを洗浄することができる。
電子内視鏡システムの概略図である。 本発明のフードと電子内視鏡の先端部との対応関係を示す斜視図である。 電子内視鏡の先端部の平面図である。 本発明のフードが電子内視鏡の先端部に装着された状態を示す斜視図である。 電子内視鏡の先端部に装着された本発明のフードの平面図である。 図5のA―A断面図である。 送気・送水ノズルからエアまたは水を出したときの図5のA−A断面図である。 「フォトフィリン」使用時における特定波長カットフィルタの透過スペクトルを示すグラフである。 「レザフィリン」使用時における特定波長カットフィルタの透過スペクトルを示すグラフである。 「5−ALAプロトポルフィリンIX」使用時における特定波長カットフィルタの透過スペクトルを示すグラフである。 本発明の別の実施形態におけるフードの斜視図である。 本発明の別の実施形態におけるフードの斜視図である。
図1に示すように、電子内視鏡システム10は、被検者の体腔内をCCDなどの撮像素子で撮像する電子内視鏡11と、撮像により得られた信号に基づいて体腔内の被写体組織の画像を生成するプロセッサ装置12と、体腔内の画像を表示するモニタ13と、体腔内を照明する光を発する光源装置14と、洗浄用のエア・水を供給する送気・送水装置15とを備えている。
電子内視鏡11は、体腔内に挿入される可撓性の挿入部16と、挿入部16の先端部分に設けられた先端部16aと、挿入部16の基端部分に設けられた操作部17と、操作部17とプロセッサ装置12及び光源装置14との間を連結するユニバーサルコード18とを備えている。先端部16aにおいては、照明窓40(図2参照)から体腔内に光を照射するとともに、体腔内で反射した光を観察窓42で受光する。また、先端部16aからは、操作部17の鉗子口20から挿入された各種処置具が、鉗子チャンネル19を介して、鉗子出口45(図2参照)から突出される。
ユニバーサルコード18には、プロセッサ装置12および光源装置14側にコネクタ24が取り付けられている。コネクタ24は、通信用コネクタと光源用コネクタからなる複合タイプのコネクタであり、電子内視鏡11は、このコネクタ24を介して、プロセッサ装置12および光源装置14に着脱自在に接続される。
光源装置14内には、白色光光源26と、励起光光源27と、治療光光源28とが設けられており、各光源から発せられた光は、ユニバーサルコード18及び挿入部16内のライトガイド30を介して、体腔内に照射される。白色光光源26は、波長帯域が青色波長域から赤色波長域にまでおよぶ白色光を発する。励起光光源27は、体腔内で蛍光を励起するための励起光を発する。治療光光源28は、光感受性物質が蓄積した腫瘍患部を死滅させるための治療光を発する。
送気・送水装置15は、光源装置14内に設けられた送気用ポンプ32と、光源装置14外に設けられた洗浄水タンク33及び吸引ポンプ34とを備えている。送気用ポンプ32や洗浄水タンク33から供給されるエアや水は、ユニバーサルコード18及び挿入部16内の送気・送水チャンネル35を介して、観察窓42に吹き付けられる。また、吸引ポンプ34は、鉗子チャンネル19内を負圧状態にする。このように鉗子チャンネル19内を負圧状態にすることによって、観察領域に溜まった水や体液などは、この鉗子チャンネル19を介して、吸引される。なお、エアや水の供給またはその停止は、操作部17の送気・送水ボタン37を操作することによって行われ、吸引の開始またはその停止は、操作部17の吸引ボタン38を操作することによって行われる。
図2に示すように、先端部16aには、光源装置14内の各光源から発せられた光を体腔内に向けて照明する照明窓40と、体腔内で反射した光を受光する観察窓42と、観察窓42にエアや水を吹き付ける送気・送水ノズル43と、各種処置具を体腔内に向けて突出させる鉗子出口45とが設けられている。また、先端部16aには、観察窓42を洗浄した後の水を鉗子チャンネル19へと排出する排出溝46が形成されている。
図3に示すように、排出溝46は、観察窓42の周囲の一部からなる第1溝46aとこの第1溝46aと鉗子チャンネル19とを連結する第2溝46bからなる。第1溝46aは、観察窓42の周囲において、観察窓42上を通過した後の水が入るような位置に形成されている。例えば、第1溝46aは、観察窓42の周囲のうち送気・送水ノズル43と略対向する部分以外に形成されている。
図2、図4〜図6に示すように、先端部16aに対しては、励起光や治療光を照射したときに生じるハレーション防止用のフード50が装着される。フード50は、体腔内で反射した光のうち励起光や治療光が観察窓42に入ることを阻止する特定波長カットフィルタ51と、照明窓40を体腔内に露呈させる照明窓用開口52と、送気・送水ノズル43から出るエアや水を特定波長カットフィルタ51の表面に向けて吹き付けるための送気・送水用開口53と、鉗子出口45を体腔内に露呈させる鉗子出口用開口54と、送気・送水ノズル43からのエアや水を特定波長カットフィルタ51の裏面と観察窓42との間に送るためのフラップ55を備えている。
特定波長カットフィルタ51は、観察窓42との間に一定のクリアランスを保持した状態で、観察窓42を覆う(図6参照)。なお、本実施形態の特定波長カットフィルタは、励起光及び治療光の両方をカットするが、これに限らず、少なくともいずれか一方だけをカット又は減光してもよい。
観察窓42は特定波長カットフィルタ51によって覆われる一方、照明窓40や鉗子出口45は、照明窓用開口52や送気・送水用開口53から体腔内に露呈する(図5参照)。したがって、フード50を先端部16aに装着したとしても、各種光や各種処置具を用いた内視鏡診断や治療に影響を与えることはない。即ち、フード50の装着によって、照明窓40から照射される光の光量は低下することがなく、また、鉗子出口45から出る各種処置具の操作性を低下させることもない。
また、フード50を先端部16aに装着したときには、送気・送水ノズル43の吹出口43aと送気・送水用開口115との間には隙間56が形成される(図6参照)。したがって、送気・送水ノズル43から供給されるエアや水は、隙間56及び送気・送水用開口53を介して、特定波長カットフィルタ51の表面に吹き付けられる。このエアや水の吹き付けによって、特定波長カットフィルタ51の表面に付着した体液や生体組織の一部などの異物は除去される。
また、フラップ55には、図6に示すように、特定波長カットフィルタ51の表面に向かって高さが徐々に高くなるように傾斜する傾斜部55aが設けられている。このような傾斜部55aを設けることで、送気・送水ノズル43から出たエアや水は特定波長カットフィルタ51の表面にまでスムーズに流れるため、エアや水の吹き付けを確実に行なうことができる。
さらには、フラップ55は、通常時は先端部16aと密着する密着位置(図6参照)と、送気・送水ノズル43からエアや水が出たときにのみ、先端部16aとの密着を解放する解放位置(図7参照)との間で開閉自在となっている。フラップ55が解放位置にあるときには、先端部16aとフラップ55との間には、エアや水が特定波長カットフィルタ51の裏面と観察窓42の間に流れる流路60が形成される。これにより、特定波長カットフィルタ51の裏面や観察窓42も洗浄することができる。なお、観察窓42の周囲のうち水が流れる部分には、観察窓42の表面に向かって徐々に高さがなるように傾斜している傾斜部42aが設けられている。この傾斜部42aによって、流路60からの水は観察窓42の表面にまでスムーズに流れる。
ここで、特定波長カットフィルタ51の裏面や観察窓42を洗浄した後の水は、排出溝46に流れ込む。この排出溝46は鉗子チャンネル19に連結されている。したがって、鉗子チャンネル19内が吸引状態になったときには、排出溝46内に溜まった水は、吸引によって鉗子チャンネル19へと吸い込まれる。
なお、患者に投与する薬剤によって、体腔内に照射する励起光や治療光の波長は異なることから、これに合わせて、特定波長カットフィルタ51で遮断する波長帯域を設定する必要がある。例えば、薬剤として「フォトフィリン」を使用した場合には、励起光の波長は「405nm」であり、治療光の波長は「630nm」である。そして、波長「405nm」の励起光によって励起される蛍光の波長は、治療光の波長と大きく異なる「660nm」である。したがって、薬剤が「フォトフィリン」である場合には、図8に示すように、体腔内で反射した光のうち、「405nm」の励起光と「630nm」の治療光を遮断する特定波長カットフィルタを用いる。なお、薬剤として「ビスダイン」を使用した場合も、蛍光の波長(660nm)と治療光の波長(689nm)とは大きく異なっているので、「405nm」の励起光と「689nm」の治療光を遮断する特定波長カットフィルタを用いる。
これに対して、薬剤が「レザフィリン」である場合には、治療光の波長は664nmであり、蛍光の波長は660nmであることから、両者はわずか「4nm」しか違わない。したがって、「レザフィリン」使用時の特定波長カットフィルタは、図9に示すように、体腔内で反射した光のうち、「405nm」の励起光は遮断する一方で、蛍光波長に近い「664nm」の治療光は完全に遮断するのではなく、一部減光することが好ましい。
さらに、薬剤が「5−ALAプロトポルフィリンIX」である場合には、蛍光は「635nm」と「670nm」とに2つのピークを有する。一方、この薬剤を使用したときの治療光の波長は「630nm」である。したがって、蛍光の一方のピーク波長(670nm)は治療光の波長と大きく異なる一方で、その他方のピーク波長(635nm)と治療光の波長とはわずか「5nm」しか違わない。したがって、「5−ALA プロトポルフィリンIX」使用時の特定波長カットフィルタは、図10に示すように、体腔内で反射した光のうち、「405nm」の励起光と蛍光の一方のピーク波長「670nm」を遮断する一方で、蛍光の他方のピーク波長に近い「630nm」の治療光は完全に遮断するのではなく、一部減光することが好ましい。
なお、上記実施形態では、フード50に、照明窓40のみを体腔内に露呈させる照明窓用開口52と、送気・送水ノズル43から出るエアや水を特定波長カットフィルタ51の表面に向けて供給する送気・送水用開口53と、鉗子出口45のみを体腔内に露呈させる鉗子出口用開口54とを別々に設けたが、図11に示すフード100のように、照明窓40、送気・送水ノズル43、及び鉗子出口45を1つの開口101で体腔内に露呈させてもよい。なお、フード100は、開口101以外は、本実施形態のフード50と同じ構成を有している。
なお、上記実施形態では、フード50は、先端部のうち照明窓40及び鉗子出口45以外は全面的に覆ったが、図12に示すフード110のように、照明窓40、送気・送水ノズル43、及び鉗子出口45を1つの開口112で体腔内に露呈させるとともに、この開口112によって、先端部16aの一部も露呈させてもよい。なお、フード110は、開口112以外は、本実施形態のフード50と同じ構成を有している。
なお、本実施形態では、CCDなどの撮像素子によって画像を得る電子内視鏡に本発明を適用した例を説明したが、その他、撮像素子を用いない内視鏡、例えば、体腔内で反射した光をイメージガイドで導光し、その導光された光を接眼部で観察する内視鏡にも本発明を適用することができる。
11 電子内視鏡
16a 先端部
19 鉗子チャンネル
34 吸引ポンプ
40 照明窓
42 観察窓
46 排出溝
43 送気・送水ノズル
50,100,110 フード
51 特定波長カットフィルタ
52 照明窓用開口
53 送気・送水用開口
55 フラップ
55a 傾斜部
60 流路
101,112開口部

Claims (11)

  1. 体腔内に向けて光を照射する照明窓、体腔内で反射した反射光を受光する観察窓、及び異物除去用の流体を供給するための流体吹付ノズルが設けられた内視鏡の先端部に対して、着脱自在な内視鏡用フードにおいて、
    観察窓との間に一定のクリアランスを保持した状態で観察窓を覆い、反射光のうち特定波長の光をカットまたは減光する特定波長カットフィルタと、
    流体吹付ノズルからの流体を特定波長カットフィルタの表面にまで流すための開口部と、
    前記流体吹付ノズルと対向する部分に設けられ、内視鏡の先端部と密着する密着位置と、内視鏡の先端部との密着を解放して、特定波長カットフィルタの裏面と観察窓との間に流体を流すための流路を形成する解放位置との間で開閉自在なフラップとを備えることを特徴とする内視鏡用フード。
  2. 前記フラップは、前記流体吹付ノズルから流体が出たときに解放位置になることを特徴とする請求項1記載の内視鏡用フード。
  3. 前記開口部とは別に設けられ、前記照明窓のみを体腔内に露呈させる照明窓用開口を備えることを特徴とする請求項1または2記載の内視鏡用フード。
  4. 前記開口部によって、照明窓及び流体吹付ノズルが体腔内に露呈されることを特徴とする請求項1または2記載の内視鏡用フード。
  5. 前記開口部によって、照明窓及び流体吹付ノズルが体腔内に露呈するとともに、先端部の先端から一定範囲の部分を体腔内に露呈する請求項1または2記載の内視鏡用フード。
  6. 前記フラップには、特定波長カットフィルタの表面に向かって高さが徐々に高くなるように傾斜している傾斜部が形成されており、
    前記流体吹付ノズルから出た流体は、前記フラップの傾斜部および前記開口部を介して、前記特定波長カットフィルタの表面に吹き付けられることを特徴とする請求項1ないし5いずれか1項記載の内視鏡用フード。
  7. 前記特定波長カットフィルタは、PDTで使用する治療光をカットまたは減光することを特徴とする請求項1ないし6いずれか1項記載の内視鏡用フード。
  8. 前記特定波長カットフィルタは、PDDで使用する蛍光励起用の励起光をカットまたは減光することを特徴とする請求項1ないし7いずれか1項記載の内視鏡用フード。
  9. 体腔内に向けて光を照射する照明窓、体腔内で反射した反射光を受光する観察窓、及び異物除去用の流体を供給するための流体吹付ノズルが設けられた先端部と、体腔内の流体を吸引するための鉗子チャンネルとを有する内視鏡と、
    観察窓との間に一定のクリアランスを保持した状態で観察窓を覆い、反射光のうち特定波長の光をカットまたは減光する特定波長カットフィルタと、流体吹付ノズルからの流体を特定波長カットフィルタの表面にまで流すための開口部と、前記流体吹付ノズルと対向する部分に設けられ、内視鏡の先端部と密着する密着位置と、内視鏡の先端部との密着を解放して、特定波長カットフィルタの裏面と観察窓との間に流体を流すための流路を形成する解放位置との間で開閉自在なフラップとを有する内視鏡用フードとを備えることを特徴とするフード付き内視鏡。
  10. 内視鏡の先端部には、鉗子チャンネルに連結され、特定波長カットフィルタの裏面と観察窓との間を流れた後の流体を鉗子チャンネルに排出する排出溝が設けられていることを特徴とする請求項9記載のフード付き内視鏡。
  11. 前記排出溝内の流体は、吸引によって鉗子チャンネルへと吸い込まれることを特徴とする請求項10記載のフード付き内視鏡。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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