JP2024094715A - 情報処理装置および情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ポイントと引き換えて得られる特典の利用者の減少を抑制することができる技術を提供する。【解決手段】例示的な本発明の情報処理装置は、コントローラを備える。前記コントローラは、ユーザによる特典の取得の要求を受け付ける。また、前記コントローラは、前記ユーザが保有するポイントが前記特典の取得に必要なポイントに対して不足する場合に、前記ポイントの不足に応じた条件が付加された条件付き特典を前記ユーザに付与する。【選択図】図7
Description
本発明は、クーポン等の特典を付与する技術に関する。
特許文献1には、鉄道駅等の交通施設に滞留する利用者を効率的に誘導することにより、交通施設内の混雑を効果的に緩和することができる人流誘導の技術が開示される。特許文献1には、混雑緩和を図る人の誘導を実現するために、インセティブ(特典)を与えることが開示される。
ところで、ライブやスポーツ観戦等のイベントの終了後においては、イベント会場からの退場者によって、イベント会場の周辺の道路や最寄り駅等が混雑する。特許文献1に開示される技術を参考として、イベント会場の周辺に存在する店舗等で利用できるクーポン等の特典をイベントへの参加者に提供することが考えられる。そして、イベントへの参加者に対して独自に与えられるポイントを、特典と交換可能とすることが考えられる。これにより、イベントの参加者がクーポンを利用する可能性を高め、イベント会場からの退場者の一部を店舗等の施設に誘導して、混雑緩和を図ることが期待できる。
ただし、このような構成では、特典の取得を希望する者の保有ポイントが、特典の取得に必要なポイントに対して不足する事態が発生し得る。ポイントの不足を理由として特典の利用を諦める者が増えると、店舗等の施設に人を誘導できず、混雑の緩和が効果的に図れない可能性が生じ得る。
本発明は、上述の点に鑑み、ポイントと引き換えて得られる特典の利用者の減少を抑制することができる技術を提供することを目的とする。
例示的な本発明の情報処理装置は、コントローラを備える。前記コントローラは、ユーザによる特典の取得の要求を受け付ける。また、前記コントローラは、前記ユーザが保有するポイントが前記特典の取得に必要なポイントに対して不足する場合に、前記ポイントの不足に応じた条件が付加された条件付き特典を前記ユーザに付与する。
例示的な本発明によれば、ポイントと引き換えて得られる特典の利用者の減少を抑制することができる。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<1.情報処理システムの概要>
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理システム100の概略の構成を示す図である。情報処理システム100は、当該システム100に登録するユーザに対して、店舗等の施設が提供する特典を付与するシステムである。すなわち、情報処理システム100は、特典付与システムとも言える。
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理システム100の概略の構成を示す図である。情報処理システム100は、当該システム100に登録するユーザに対して、店舗等の施設が提供する特典を付与するシステムである。すなわち、情報処理システム100は、特典付与システムとも言える。
なお、特典は、特別の待遇を与えるものを広く含む。特典は、例えば、商品の販売やサービスの利用の促進を図るために配布されるものである。特典は、例えば、店舗等の施設で利用可能なクーポンである。クーポンは、例えば、引換券、割引券、優待券等である。特典は、例えば、施設ごとに提供される。情報処理システム100で扱われる特典の種類は、好ましくは多種類である。1つの施設が多種類の特典を提供してもよい。
本実施形態では、情報処理システム100は、一例として、イベントが開催される会場(イベント会場)から退場する人の流れを制御するシステム(人流制御システム)に適用される。この意味で、情報処理システム100は、人流制御システムと言ってもよい。本実施形態では、特典は、人流の誘導を目的として提供される。特典は、イベントの開催に対応して提供される。特典を受け取った者は、イベント会場や最寄り駅の周辺に存在する施設に立ち寄ることが期待される。そして、特典を受け取った者が施設に立ち寄ることで、イベント会場の周辺の道路や駅等における混雑が緩和されることが期待される。
なお、イベントは、例えば、スポーツの試合や、アーティストのコンサート等である。イベント会場は、スポーツの試合やコンサートが行われる会場であり、多くの人が集まる場所である。
図1に示すように、情報処理システム100は、情報処理装置1と、ユーザ端末2と、施設端末3とを備える。
情報処理装置1は、情報処理システム100を利用するユーザに対して、人流の制御(誘導)を目的とした特典を付与するための処理を行う。情報処理装置1は、特典付与装置或いは人流制御装置と言うことができる。情報処理装置1は、インターネットや電話回線網等の通信ネットワーク4に、有線又は無線によって接続可能に設けられる。情報処理装置1の詳細については後述する。
ユーザ端末2は、情報処理システム100に登録するユーザが利用する端末装置である。本実施形態では、ユーザは、イベントへの参加者である。ユーザ端末2は、好ましくは、イベントに参加するユーザが所持する携帯端末である。ユーザ端末2は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、又は、ノートパソコン等である。
ユーザ端末2は、通信ネットワーク4に、有線又は無線(好ましくは無線)によって接続可能に設けられる。ユーザ端末2は、情報処理装置1と通信ネットワーク4を介して通信可能である。ユーザ端末2は、通信ネットワーク4を介して、情報処理装置1に対してユーザに関する情報であるユーザ情報を適宜送信する。ユーザ端末2は、情報処理装置1から特典に関する各種の情報を受信可能に設けられる。また、ユーザ端末2は、情報処理装置1から特典の付与を受けることができる。ユーザ端末2には、特典の付与を受けるために利用されるアプリ(アプリケーションソフト)が、ダウンロード等によってインストールされていることが好ましい。
なお、図1においては、通信ネットワーク4に接続されるユーザ端末2の数は1つとされている。ただし、通信ネットワーク4に接続されるユーザ端末2の数は複数であることが好ましい。
施設端末3は、特典を提供する施設が所有する端末装置である。施設は、例えば、イベント会場の周辺や、イベント会場の最寄りに存在する交通機関の停車場所(駅等)の周辺に存在する。施設は、例えば、イベント会場と最寄りの駅との間に存在する。施設は、例えば、飲食店、雑貨店、又は、娯楽施設等である。各施設が提供する特典が、情報処理装置1を介してユーザに付与される。
施設端末3は、施設の従業員等、施設の関係者が利用できる端末装置であればよい。施設端末3は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、又は、ノートパソコン等である。施設端末3は、通信ネットワーク4に、有線又は無線によって接続可能に設けられる。施設端末3は、情報処理装置1と通信ネットワーク4を介して通信可能である。施設端末3は、通信ネットワーク4を介して、情報処理装置1に対して施設に関する情報である施設情報を適宜送信する。
なお、図1においては、通信ネットワーク4に接続される施設端末3の数は1つとされている。ただし、通信ネットワーク4に接続される施設端末3の数は複数であることが好ましい。また、本発明において、施設端末3は必須の構成ではなく、場合によっては、情報処理システム100は、施設端末3を備えなくてもよい。
<2.情報処理装置>
本実施形態では、情報処理装置1は、コンピュータ装置によって構成されるサーバである。情報処理装置1は、物理サーバであってもクラウドサーバであってもよい。なお、本発明の情報処理装置は、単数のサーバで構成されても、複数のサーバで構成されてもよい。また、本発明の情報処理装置は、サーバだけでなく、サーバと端末とで構成されてもよい。
本実施形態では、情報処理装置1は、コンピュータ装置によって構成されるサーバである。情報処理装置1は、物理サーバであってもクラウドサーバであってもよい。なお、本発明の情報処理装置は、単数のサーバで構成されても、複数のサーバで構成されてもよい。また、本発明の情報処理装置は、サーバだけでなく、サーバと端末とで構成されてもよい。
図2は、本発明の実施形態に係る情報処理装置1の構成を示すブロック図である。なお、図2においては、実施形態に係る情報処理装置1の特徴を説明するために必要な構成要素を示しており、一般的な構成要素についての記載は省略されている。図2に示すように、情報処理装置1はコントローラ11を備える。情報処理装置1は、メモリ部12および通信部13をさらに備える。なお、情報処理装置1は、キーボード等の入力装置や、ディスプレイ等の出力装置を備える構成であってもよい。
コントローラ11は、演算処理を行う演算回路を含んで構成される。コントローラ11は、詳細には演算処理等を行うプロセッサを含む。プロセッサは、例えばCPU(Central Processing Unit)を含んで構成されてよい。コントローラ11は、1つのプロセッサで構成されてもよいし、複数のプロセッサで構成されてもよい。複数のプロセッサで構成される場合には、それらのプロセッサは互いに通信可能に接続されればよい。なお、情報処理装置1がクラウドサーバで構成される場合、プロセッサを構成するCPUは仮想CPUであってよい。
メモリ部12は、揮発性メモリおよび不揮発性メモリを含んで構成される。揮発性メモリには、例えばRAM(Random Access Memory)が含まれてよい。不揮発性メモリには、例えば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、又は、ハードディスドライブが含まれてよい。不揮発性メモリには、コンピュータにより読み取り可能なプログラムおよびデータが格納される。
通信部13は、通信ネットワーク4に接続するためのインターフェース回路を有する通信インターフェースとして構成される。
コントローラ11は、その機能として、取得部111と、ポイント不足判定部112と、滞在時間算出部113と、滞在可否判定部114と、混雑度推定部115と、条件決定部116と、付与部117とを備える。本実施形態においては、コントローラ11の機能は、メモリ部12に記憶されるプログラムにしたがった演算処理をプロセッサが実行することによって実現される。
なお、本実施形態の範囲には、情報処理装置1の少なくとも一部の機能をプロセッサ(コンピュータ)に実現させるコンピュータプログラムが含まれてよい。また、本実施形態の範囲には、そのようなコンピュータプログラムを記録するコンピュータ読取り可能な不揮発性記録媒体が含まれてよい。不揮発性記録媒体は、例えば、上述の不揮発性メモリの他、光記録媒体(例えば光ディスク)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、USBメモリ、又は、SDカード等であってよい。
また、各機能部111~117は、1つのプログラムにより実現されてもよいが、例えば、機能部ごとに別々のプログラムにより実現される構成としてもよい。また、各機能部111~117が別々のサーバとして実現されてもよい。また、各機能部111~117は、上述のように、プロセッサにプログラムを実行させること、すなわちソフトウェアにより実現されてよいが、他の手法により実現されてもよい。各機能部111~117は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等を用いて実現されてもよい。すなわち、各機能部111~117は、専用のIC等を用いてハードウェアにより実現されてもよい。また、各機能部111~117は、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現されてもよい。また、各機能部111~117は、概念的な構成要素である。1つの構成要素が実行する機能が、複数の構成要素に分散されてよい。また、複数の構成要素が有する機能が1つの構成要素に統合されてもよい。
取得部111は、情報処理装置1の外部から情報を取得する。取得部111は、例えば、通信ネットワーク4および通信部13を介して外部から情報を取得する。通信ネットワーク4等を介して得られる情報には、ユーザ端末2および施設端末3からの情報が含まれる。また、取得部111は、入力装置を利用した手入力が行われることによって、外部から情報を取得してもよい。なお、入力装置は、情報処理装置1と接続される外部の装置、または、情報処理装置1が備える装置である。また、取得部111は、光ディスク等の記録媒体から情報を読み取ることによって、外部から情報を取得してもよい。
なお、本実施形態では、ユーザ端末2から取得される情報には、ユーザによる特典の取得の要求が含まれる。すなわち、取得部111は、ユーザによる特典の取得の要求を受け付ける受付部としての機能を備える。すなわち、コントローラ11は、ユーザによる特典の取得の要求を受け付ける。
取得部111は、外部から取得した情報をメモリ部12に適宜記憶する。詳細には、取得部111は、外部から取得した情報の少なくとも一部をデータベースとしてメモリ部12に記憶する。なお、メモリ部12にデータベースとして記憶された情報の少なくとも一部は、所定期間が過ぎた時点で削除されてもよい。
本実施形態では、取得部111は、ユーザ情報と、施設情報と、特典情報とを取得する。取得部111は、ユーザ情報と、施設情報と、特典情報とを適宜外部から取得して、それぞれテーブル情報121~123としてメモリ部12に記憶するための処理を行う。
図3は、ユーザ情報テーブル121の一例を示す図である。ユーザ情報テーブル121は、取得部111が取得したユーザ情報をテーブル化してメモリ部12に記憶した情報である。なお、ユーザ情報は、イベントへの参加者のうち、情報処理システム100を利用することを目的としてユーザ登録を行った者(ユーザ)の情報である。取得部111は、例えば、ユーザ端末2から通信ネットワーク4を介してユーザ情報を取得する。ユーザ情報には、入力装置を用いて手入力により入力された情報が含まれてもよい。
図3に示すように、ユーザ情報テーブル121は、当該テーブルが有する情報として、ユーザID、位置、ポイント、および、希望特典IDを含む。「ユーザID」は、各ユーザを識別する識別情報である。「位置」は、ユーザの現在位置を示す情報である。ユーザの現在位置は、例えば、ユーザ端末2に備えられるGPS(Global Positioning System)センサ等から得ることができる。現在位置は、例えば緯度および経度で表される。
「ポイント」は、ユーザが保有するポイントの量(ポイント数)を示す。ポイントは、特典との交換に利用される。換言すると、特典は、ポイントとの交換により付与される。ユーザは、所定条件を満たす行動を行うことでポイントを取得する。所定条件は、例えば、イベント会場への入場、イベント会場での滞在、又は、イベント会場での買物等である。例えば、イベント会場に入場するために、ユーザは自身のユーザ端末2の表示画面に表示される2次元コードを、会場に設置される専用端末に読み込ませる必要があるとする。このような場合に、ユーザ端末2に表示される2次元コードを専用端末に読み込ませる行動に連動してポイントの付与が行われる。
「希望特典ID」は、各ユーザが取得を希望(要求)する特典の特典IDである。なお、特典IDについては後述する。ユーザ情報テーブル121における「希望特典ID」の欄は、ユーザが特典を希望しない場合には、空欄となる。
なお、図3に示す例では、例えばユーザIDが「US01」であるユーザについては、現在の位置を示す緯度および経度が「1at1、1ng1」、ポイントの量が「P1」、希望する特典の特典IDが「TO01」である。また、図3に示す例では、各ユーザが取得を希望する特典の種類は1種類であるが、これは複数種類であってもよい。
また、ユーザ情報テーブル121は、ユーザの氏名、居住地、メールアドレス等の連絡先、年齢、性別、趣味、嗜好、端末ID等の他の情報を含んでもよい。端末IDは、ユーザが利用するユーザ端末2を識別する識別情報である。また、ユーザ情報テーブル121における各項目の登録情報は、適宜更新されてよい。
図4は、施設情報テーブル122の一例を示す図である。施設情報テーブル122は、取得部111が取得した施設情報をテーブル化してメモリ部12に記憶した情報である。施設情報は、情報処理システム100に参加登録を行った施設の情報である。取得部111は、例えば、各施設が所有する施設端末3から通信ネットワーク4を介して施設情報を取得する。施設情報には、例えば、入力装置を用いて手入力により入力された情報が含まれてもよい。
図4に示すように、施設情報テーブル122は、当該テーブルが有する情報として、施設ID、施設種類、提供特典ID、滞在人数、最大収容数、および、過去情報IDを含む。「施設ID」は、各施設を識別する識別情報である。「施設種類」は、施設で提供するサービスの種類を示す情報である。「提供特典ID」は、各施設が提供する特典の特典IDである。なお、特典IDについては後述する。
「滞在人数」は、各施設における現在の滞在人数を示す。各施設の現在の滞在人数は、例えば、各施設に配置されるセンサを利用して求められる。センサは、例えば施設の出入口に配置され、施設に出入りする人の数をカウント可能に設けられるセンサであってよい。このような人数カウントセンサは、例えば、赤外線センサ、カメラ、或いは、LiDAR(Light Detection and Ranging)等を用いて構成されてよい。滞在人数は、例えば、センサからの情報を取得した施設端末3が算出する構成であってよい。ただし、センサが通信ネットワーク4を介して情報処理装置1と通信可能に設けられる構成として、情報処理装置1が滞在人数を算出する構成としてもよい。なお、滞在人数は、施設で働く者(従業員等)が有する端末装置から情報処理装置1に向けて送信される情報により取得されてもよい。
「最大収容人数」は、各施設で収容可能な人の数の最大数である。例えば、滞在人数を最大収容人数で除することによって混雑率を算出することができる。
「過去情報ID」は、各施設における過去の情報(過去の実績を示すデータ)を識別するために与えられた識別情報である。取得部111は、当該識別情報に基づいて、例えばメモリ部12等に格納される各施設の過去の情報を取得することができる。なお、各施設の過去の情報は、各施設が備える施設端末3のメモリに格納される構成であってもよい。図5は、或る施設における過去の情報を例示する図である。図5に示す例では、或る施設の過去の情報は、滞在人数の平均値を時刻ごとに分類したテーブル情報である。滞在人数の平均値は、例えば、過去に同じ場所でイベントがあった際に得られたデータから算出される構成であってよい。
なお、図4に示す例では、例えば施設IDが「SH01」である施設については、施設種類が「レストラン」、提供する特典の特典IDが「TO01」、現在の滞在人数が「TN1」、最大収容人数が「SN1」、過去情報IDが「KJ01」である。図4に示す例では、各施設が提供する特典の種類は1種類であるが、複数種類であってもよい。
また、施設情報テーブル122は、施設名、施設の場所、連絡先、営業時間、人気度等の他の情報を含んでもよい。また、施設情報テーブル122における各項目の登録情報は、適宜更新されてよい。
図6は、特典情報テーブル123の一例を示す図である。特典情報テーブル123は、取得部111が取得した特典情報をテーブル化してメモリ部12に記憶した情報である。特典情報は、情報処理システム100に参加登録を行った施設が提供する特典の情報である。取得部111は、例えば、特典を提供する各施設が所有する施設端末3から特典情報を取得する。別の例として、特典情報は、入力装置を用いて手入力により入力された情報であってもよい。また、特典情報の一部は、コントローラ11によって生成された情報であってもよい。
図6に示すように、特典情報テーブル123は、当該テーブルが有する情報として、特典ID、提供施設ID、特典内容、交換ポイント数、および、上限提供数を含む。「特典ID」は、各特典を識別する識別情報である。なお、「特典ID」は、上述のユーザ情報テーブル121における「希望特典ID」、および、施設情報テーブル122における「提供特典ID」に利用される識別情報と同じである。すなわち、特典情報テーブル123は、ユーザ情報テーブル121および施設情報テーブル122と関連付けることができる。
「提供施設ID」は、特典を提供する施設の情報を示す。「提供施設ID」は、上述の施設情報テーブル122における「施設ID」と同じ識別情報を利用して示される。すなわち、この点においても、特典情報テーブル123は、施設情報テーブル122と関連付けることができる。
「特典内容」は、特典の具体的な内容を示す情報である。特典の具体的内容としては、例えば、サービスや商品の値段の割引を行うことが挙げられる。また、例えば、特典の具体的内容としては、特定の料理や飲料を無料で提供することが挙げられる。
「交換ポイント数」は、特典を取得するために必要となるポイント数である。交換ポイント数は、例えば、提供する特典の種類ごとに決まる。交換ポイント数は、ユーザの評価が高い特典に対して高く設定されてもよい。また、交換ポイント数は、提供する施設の混雑状況等に応じて変動する構成であってもよい。例えば、施設の混雑率が高くなるにつれて、交換ポイント数が高く設定される構成であってよい。逆に、施設の混雑率が低くなるにつれて、交換ポイント数が低く設定される構成であってよい。
「上限提供数」は、各特典が提供される数の上限を示す情報である。特典は、上限提供数を超えてユーザに付与されない。
なお、図6に示す例では、特典IDが「TO01」である特典については、特典の提供を行う施設の施設IDが「SH01」、特典内容が「商品の10%割引」、交換に必要なポイント数が「KP1」、上限提供数が「JT1」である。
また、特典情報テーブル123は、ユーザ端末2において特典として機能する特典本体データ等の他の情報を含んでよい。特典本体データは、ユーザ端末2の画面に表示される情報であってよい。特典本体データは、例えば、1次元コード情報や2次元コード情報等であってよい。また、特典情報テーブル123における各項目の登録情報は、適宜更新されてよい。
図2に戻って、ポイント不足判定部112は、特典の取得を希望するユーザが保有するポイントが、当該特典を得るために必要となるポイントに対して不足するか否かを判定する。なお、特典の取得を希望するユーザが保有するポイントは、ユーザ情報テーブル121から取得することができる。特典を得るために必要となるポイントは、特典情報テーブル123から取得することができる。ユーザが保有するポイント(ポイント数)から、交換に必要なポイント(ポイント数)を差し引いた場合に、ゼロ以上であれば、ポイントが足りていると判断される。ユーザが保有するポイントから、交換に必要なポイントを差し引いた場合に、負の値となれば、ポイントが不足していると判断される。得られた負の値の絶対値が不足ポイント(不足ポイント数)である。
なお、コントローラ11は、ユーザが保有するポイントが特典の取得に必要なポイントに対して足りている場合には、ポイントとの引き換えにより、ユーザに特典(通常の特典)を付与する。一方、コントローラ11は、ユーザが保有するポイントが特典の取得に必要なポイントに対して不足する場合には、ポイントの不足に応じた条件が付加された条件付き特典をユーザに付与する。なお、本実施形態では、ポイントの不足に応じた条件が付加されていない特典が、上述の通常の特典に該当する。
本実施形態では、ポイントが不足する場合でも、条件付きで特典の事前獲得を行うことができる。このために、ユーザがポイント不足を理由に特典の利用を諦めることを抑制することができる。すなわち、特典の利用者の減少を抑えて、混雑緩和のための人流の誘導を適切に行うことができる。また、特典の利用者の減少を抑えて、施設の活性化を図ることができる。
コントローラ11は、ユーザが保有するポイントに応じて求められる時間情報を条件付き特典の条件に含める。すなわち、事前獲得した特典(条件付き特典)には、ポイント不足を解消するための時間情報含まれる。ユーザは、与えられた時間情報に応じた行動を行うことで、ポイント不足を解消して、事前獲得した条件付きの特典を施設で利用することができる。時間情報の詳細については後述する。
また、コントローラ11は、条件付き特典の条件を、ユーザが要求する特典の提供を行う施設の混雑状況に応じて決定する。これにより、条件付き特典をユーザに付与することによって、施設が必要以上に混雑することを抑制できる。人流の誘導のために付与した条件付き特典が原因となって、混雑緩和を適切に図れないといった事態が生じることを抑制することができる。混雑状況には、上述した混雑率が利用されればよい。混雑状況に応じた条件の決定手法例については後述する。
コントローラ11は、上述した特典の事前獲得を適切に行うために、滞在時間算出部113、滞在可否判定部114、混雑度推定部115、および、条件決定部116を、その機能として備える。
滞在時間算出部113は、不足ポイントを補うために、ユーザが特定の場所に滞在する必要がある時間を算出する。滞在時間算出部113は、算出した滞在時間を適宜メモリ部12に記憶する。特定の場所は、ユーザが滞在することによって、イベント会場周辺の道路や最寄り駅等の混雑緩和に寄与する場所である。特定の場所は、例えば、イベント会場、又は、ユーザが取得を希望する特典の提供を行う施設である。イベントの終了後、イベント会場に滞在し続ける行為は、イベント会場周辺の道路や最寄りの駅等の混雑の緩和に寄与する。また、イベントの終了後に、イベント会場の周辺に存在する施設に滞在する行為は、イベント会場周辺の道路や最寄りの駅等の混雑の緩和に寄与する。このような混雑を緩和する行為に対してポイントを付与することで、不足ポイントを補うことができる構成が採用されている。
なお、施設での滞在には、単に施設で待機する行為だけでなく、施設で提供されるサービスを受ける行為が含まれてよい。例えば、施設が飲食店である場合に、施設での滞在には、飲食しながら飲食店に留まる行為が、施設での滞在に含まれてよい。
例えば、ポイントは、10分の滞在で100ポイント獲得できる構成とされてよい。この場合、不足ポイントが300ポイントであれば、30分の滞在で不足ポイントを補う滞在が完了する。なお、滞在時間に応じて付与されるポイントの数は、滞在場所に応じて変更されてもよいし、滞在場所に関係なく一律に同じとなれてもよい。例えば、イベント会場と、特典を提供する施設とで、滞在時間に応じて与えられるポイントの数が同じであっても、異なってもよい。また、例えば、滞在時間に応じて与えられるポイントの数が、特典を提供する施設毎に異なってもよい。
なお、本実施形態では、イベント会場や、特典の提供を行う施設に滞在するという行為にポイントが付与される構成となっているが、これらは例示である。ポイントの付与は、混雑の緩和を行う行為に対して実行されればよい。このために、例えば、特典を利用する施設に至る経路を、イベント会場から遠回りする経路を選択するという行為に対してポイントが付与される構成としてもよい。
滞在可否判定部114は、特典を提供する施設における滞在が可能であるか否かを判定する。滞在可能か否かは、例えば上述した混雑率を基準に判定されてよい。例えば、施設における現在の混雑率が80%以上である場合に、施設における滞在が不可であると判定される構成としてよい。一方、施設における現在の混雑率が80%より小さい場合に、施設における滞在が可能であると判定される構成としてよい。なお、滞在可能か否かの判定基準は、例えば施設の種類等に応じて変更されてよい。
混雑度推定部115は、特典を提供する施設における混雑度を推定する。混雑度推定部115は、例えば、施設の滞在人数が更新されたタイミングで、過去の滞在人数の時間変化情報(例えば図5参照)等の過去データを利用して、混雑度の時刻毎の推移を推定する。すなわち、混雑度推定部115は、一定の周期で定期的に混雑度に関する推定を行い、混雑度推定情報を生成する。なお、混雑度に関する推定には、機械学習を行った学習済みモデルが利用されてもよい。
条件決定部116は、条件付き特典の条件を決定する。本実施形態では、条件付き特典の条件には、不足ポイントを補うための滞在を行う場所の情報(滞在場所情報)と、時間情報とが含まれる。条件決定部116は、滞在可否判定部114の判定結果に応じて滞在場所を決定する。また、条件決定部116は、滞在時間算出部113で算出された滞在時間と、混雑度推定部115により得られた混雑度推定情報とに基づいて時間情報を決定する。
時間情報には、例えば、ユーザが最低限滞在すべき時間が含まれる。最低限滞在すべき時間は、不足ポイントを補うために必要とされる滞在時間と同じであってよい。また、時間情報には、例えば、ユーザが特典を利用することができる時間帯が含まれる。また、時間情報には、例えば、ユーザが滞在可能な最大時間である最大滞在時間が含まれる。
なお、時間情報を決定するに際しては、ユーザの現在地から滞在予定の施設に到達するまでに要する予想時間が加味されてもよい。また、時間情報を決定するに際しては、イベント会場の周辺の道路や駅等の混雑状況が加味されてもよい。
付与部117は、通常の特典、或いは、条件付き特典をユーザに付与する。これらの特典の付与は、ユーザ端末2に直接的に付与する構成であっても、間接的に付与する構成であってもよい。付与部117は、例えば、特典のデータをユーザ端末2に送信することにより特典を付与する構成であってよい。また、別の例として、付与部117は、特典のデータのダウンロードを可能とする情報(URL情報等)をユーザ端末2に送信してもよい。
以上からわかるように、本実施形態の情報処理装置1は、ユーザの保有ポイントと、ユーザが取得を希望する特典とに基づいて、ユーザに推奨する混雑緩和の行動を知らせる装置とも言える。
<3.情報処理方法>
次に、情報処理装置1を用いて行われる情報処理方法について説明する。装置1が実行する情報処理方法では、特典の取得を要求するユーザが保有するポイントが特典の取得に必要なポイントに対して不足する場合に、ポイントの不足に応じた条件が付加された条件付き特典をユーザに付与する。
次に、情報処理装置1を用いて行われる情報処理方法について説明する。装置1が実行する情報処理方法では、特典の取得を要求するユーザが保有するポイントが特典の取得に必要なポイントに対して不足する場合に、ポイントの不足に応じた条件が付加された条件付き特典をユーザに付与する。
ポイントが不足する場合でも、条件付きで特典の事前獲得を行うことができるために、ユーザがポイント不足を理由に特典の利用を諦めることを抑制することができる。すなわち、特典の利用者の減少を抑えて、混雑緩和のための人流の誘導を適切に行うことができる。また、特典の利用者の減少を抑えて、施設の活性化を図ることができる。
以下、上述の情報処理方法の具体例について説明する。
図7は、本発明の実施形態に係る情報処理方法の流れを例示するフローチャートである。図7は、スポーツ観戦等のイベントの終了後における人流の制御を狙って提供される特典を対象とした情報処理方法を例示する。本例では、特典は、ユーザが保有するポイントと交換することで利用可能となる。図7では、ユーザの保有ポイントが交換に必要なポイントに対して不足する場合の処理を中心に示す。図7に示す処理は、ユーザから特典の取得の要求(希望)があった時点で開始される。
なお、特典の取得の希望は、例えば、ユーザ端末2にポイントと引換可能な特典の情報が配信されることによって可能となる。当該配信は、例えば、イベントの終了時刻以降や、イベント終了時刻の少し前から行われる。ユーザに配信する特典の種類は、ユーザの属性(例えば年齢、性別、嗜好等)に応じて、コントローラ11が選択してもよい。例えば、飲酒不可年齢(例えば20歳未満)の者に対して、飲酒を前提とする特典の配信は行わない構成としてよい。また、飲酒不可年齢の者から飲酒を前提とする特典の取得の要求があった場合には、当該要求を拒否する構成としてもよい。
ステップS1では、ポイント不足判定部112が、特典の取得を希望するユーザの保有ポイント(ポイント数)を確認する。そして、ポイント不足判定部112は、ユーザの保有ポイントが、取得を希望する特典の交換ポイントよりも小さい場合に、ポイント不足と判定する。ポイント不足である場合(ステップS1でYes)、次のステップS2に処理が進められる。ポイントが足りている場合(ステップS1でNo)、図7に示す処理は終了する。
なお、ユーザの保有ポイントが希望特典の交換ポイントに対して足りている場合には、ユーザに特典(通常の特典)が付与される。特典は、例えば、データの形式でユーザ端末2に直接送信される。当該特典には、ポイント不足に基づく条件は付加されていない。ただし、当該特典に、特典を提供する施設等の混雑状況に応じた時間情報が付与されてもよい。時間情報は、例えば、特典を利用できる時間帯である。特典に時間情報が付与されることで、同一の特典を利用する者の、施設の利用時間を分散させることができる。すなわち、特典による人の誘導先が混雑することを抑制することができる。
ステップS2では、滞在可否判定部114が、ユーザが取得を希望する特典を提供する施設にて滞在を行うことができるか否かを判定する。滞在の可否は、上述のように、例えば施設における現在の混雑率に基づいて判定される。混雑率が予め設定された閾値(80%等)以上である場合には、施設での滞在が不可であると判定する。混雑率が閾値より小さい場合には、施設での滞在が可能であると判定する。滞在可否判定部114により、施設での滞在の可否が判定されると、次のステップS3に処理が進められる。
ステップS3では、滞在時間算出部113が、不足ポイントを補うために必要となる滞在時間を算出する。なお、本例では、指定の滞在場所が何処であっても、滞在時間に対するポイントの付与量(例えば10分で100ポイント等)は同じである。滞在場所によって滞在時間に対するポイントの付与量が異なる構成とする場合には、滞在場所ごとに、不足ポイントを補うための滞在時間の算出が行われればよい。滞在時間が算出されると、次のステップS4に処理が進められる。
ステップS4では、条件決定部116が、ユーザが取得を希望する特典を提供する施設の混雑度推定情報を取得する。混雑度推定情報は、上述のように、混雑度推定部115により生成される情報である。本実施形態では、混雑度推定情報は、過去のデータから求められた、現在時刻以降(今後)の混雑度の推移を示す情報である。条件決定部116が混雑度推定情報を取得すると、次のステップS5に処理が進められる。
なお、ステップS2、ステップS3、および、ステップS4の各処理を行う順番は、本実施形態の構成に限らず、適宜変更されてよい。これらの処理は、並行して実施されてもよい。
ステップS5では、条件決定部116が、ユーザに付与する条件付き特典の条件の内容を決定する。決定される条件には、滞在場所情報と時間情報とが含まれる。条件決定部116は、ステップS2における判定結果に応じて滞在場所情報を決定する。条件決定部116は、ステップS2において施設での滞在が可能と判定された場合、ユーザが不足ポイントを補うための滞在場所を、ユーザが取得を希望する特典を提供する施設に決定する。また、条件決定部116は、ステップS2において施設での滞在が不可と判定された場合、ユーザが不足ポイントを補うための滞在場所をイベント会場に決定する。
すなわち、コントローラ11は、施設の混雑状況からユーザの施設での滞在が可能と判定された場合に、施設における滞在を、条件付き特典の条件に含める。このような構成では、ユーザは、施設での滞在により不足ポイントを補って特典を利用することができる。このために、保有するポイントが特典の交換に必要なポイントに対して不足する場合でも、ユーザが特典の利用を諦める可能性を低減することができる。
また、コントローラ11は、施設の混雑状況からユーザの施設での滞在が不可であると判定される場合に、イベントの会場における滞在を、条件付き特典の条件に含める。このような構成でも、ユーザは、イベント会場での滞在により不足ポイントを補って特典を利用することができる。そして、本構成では、混雑している状態の施設にユーザを誘導しないようにできるために、混雑の緩和を適切に図ることができる。
また、条件決定部116は、ステップS3で算出した滞在時間、および、ステップS4で取得した混雑度推定情報に応じて時間情報を決定する。時間情報には、ポイントの不足に応じた滞在時間が含まれる。時間情報には、滞在時間に加えて、特典を利用可能な時間帯が含まれる。
すなわち、コントローラ11は、ポイントの不足に応じた滞在の時間を、条件付き特典の条件に含める。ユーザは、与えられた滞在時間だけ滞在するという行動を行うことで、ポイント不足を解消して、事前獲得した条件付き特典を施設で利用することができる。
また、コントローラ11は、滞在の時間に加えて特典を利用可能な時間帯を、条件付き特典の条件に含める。これによれば、同じ施設の特典を利用する複数のユーザを、時間的に分散させて施設に誘導することができる。このために、施設が混雑することを抑制することができる。
また、コントローラ11は、特典を利用可能な時間帯を、施設の過去データから推定される混雑度推定情報に基づいて決定する。このように構成することで、特典を提供する施設が過剰に混雑する可能性を抑制しつつ、イベント会場周辺の混雑緩和のためにユーザを施設に誘導することができる。
例えば、条件決定部116は、滞在場所が施設である場合、施設が混雑していないと推定される時間帯であって、不足ポイントを補うために必要な時間の長さを獲得できる時間帯を時間情報とする。また、例えば、条件決定部116は、滞在場所がイベント会場である場合、イベント会場での滞在時間と、特典の利用可能時間とのうち、少なくとも前者を時間情報として決定してよい。条件付き特典の条件が決定されると、次のステップS6に処理が進められる。
ステップS6では、付与部117が、特典の取得を希望したユーザに条件付き特典の付与を行う。条件付き特典の付与が完了すると、図7に示す処理が完了する。
図8Aおよび図8Bは、条件付き特典が付与されたユーザ端末2の表示画面例を示す図である。図8Aは、ユーザが付与された条件をクリアする行動を行う前の表示画面を示す。図8Bは、ユーザが付与された条件をクリアする行動を行った後の表示画面を示す。図8Aおよび図8Bに示す例では、ポイント不足を解消するための滞在を行う場所は、ユーザが取得を希望する特典を提供する施設である。
ユーザが、利用可能時間帯に示される時間帯に施設を訪れて、必要滞在時間だけ滞在すると、ポイント不足が解消される。好ましい形態として、ユーザの施設での滞在開始により、必要滞在時間に関する時間計測が自動的に開始される。画面上の必要滞在時間の時間数は、時間計測に応じて適宜変わる。
ポイント不足が解消されるまで、図8Aに示すように、「利用可」の文字を表示する領域がグレーアウト形式で表示され、ユーザは特典を利用することができない。ポイント不足が解消されると、図8Bに示すように、「利用可」の文字を表示する領域のグレーアウトが解除され、ユーザは特典を利用することができるようになる。グレーアウトが解除された状態で、「利用可」で示される領域に対してユーザがタッチ等の操作を行うと、一次元コードや二次元コード等の特典の利用を許可する表示が現れる。ユーザは、1次元コード等の表示を施設に配置される専用読み取り装置で読み取ってもらうことで、特典を利用することができる。
図9は、条件付き特典が付与されたユーザ端末2の他の表示画面例を示す図である。図9では、ポイント不足を解消するための滞在を行う場所はイベント会場である。図9は、図8Aと同様に、ユーザが付与された条件をクリアする行動を行う前の表示画面を示す。図9に示す例では、ユーザが、イベント終了後においてイベント会場での滞在を継続し、必要滞在時間が経過すると、第1段階として、利用可能時間帯を示す領域(時間領域)のグレーアウトが解除される。なお、表示画面上における必要滞在時間の時間数は、ユーザのイベント終了時刻からのイベント会場での滞在時間に応じて自動的に変更される。
グレーアウトの解除により示された利用時間帯に施設を訪れると、第2段階として、「利用可」の文字を表示する領域のグレーアウトが解除される。グレーアウトが解除された状態で、「利用可」で示される領域に対してユーザがタッチ等の操作を行うと、一次元コードや二次元コード等の特典の利用を許可する表示が現れる。ユーザは、1次元コード等の表示を施設に配置される専用読み取り装置で読み取ってもらうことで、特典を利用することができる。
なお、以上に示した条件付き特典の画面は、例示にすぎず、適宜変更してよい。例えば、以上では、利用可能時間に示される時間帯での施設訪問が条件付き特典の条件のクリア要件となっているが、これは例示である。指定された利用可能時間帯に施設を訪問することは、条件に含められなくてもよい。
<3.付記>
例示的な本発明のプログラムは、情報処理方法をコンピュータに実行させるプログラムであってよい。当該プログラムは、前記コンピュータを、ユーザによる特典の取得の要求を受け付けることと、前記ユーザが保有するポイントが前記特典の取得に必要なポイントに対して不足する場合に、前記ポイントの不足に応じた条件が付加された条件付き特典を前記ユーザに付与することと、を行う手段として機能させる構成であってよい。
例示的な本発明のプログラムは、情報処理方法をコンピュータに実行させるプログラムであってよい。当該プログラムは、前記コンピュータを、ユーザによる特典の取得の要求を受け付けることと、前記ユーザが保有するポイントが前記特典の取得に必要なポイントに対して不足する場合に、前記ポイントの不足に応じた条件が付加された条件付き特典を前記ユーザに付与することと、を行う手段として機能させる構成であってよい。
また、当該プログラムは、前記コンピュータを、特典の取得を要求するユーザが保有するポイントが前記特典の取得に必要なポイントに対して不足する場合に、前記ポイントの不足に応じた条件が付加された条件付き特典を前記ユーザに付与する手段として機能させる構成であってよい。
<4.留意事項等>
本明細書の、発明を実施するための形態に開示される種々の技術的特徴は、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。また、本明細書の、発明を実施するための形態に開示される複数の実施形態および変形例は可能な範囲で組み合わせて実施されてよい。
本明細書の、発明を実施するための形態に開示される種々の技術的特徴は、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。また、本明細書の、発明を実施するための形態に開示される複数の実施形態および変形例は可能な範囲で組み合わせて実施されてよい。
1・・・情報処理装置
11・・・コントローラ
11・・・コントローラ
Claims (9)
- コントローラを備える情報処理装置であって、
前記コントローラは、
ユーザによる特典の取得の要求を受け付け、
前記ユーザが保有するポイントが前記特典の取得に必要なポイントに対して不足する場合に、前記ポイントの不足に応じた条件が付加された条件付き特典を前記ユーザに付与する、情報処理装置。 - 前記コントローラは、前記ユーザの保有するポイントに応じて求められる時間情報を前記条件に含める、請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記コントローラは、前記条件を前記特典の提供を行う施設の混雑状況に応じて決定する、請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記コントローラは、前記混雑状況から前記ユーザの前記施設での滞在が可能と判定される場合に、前記施設における滞在を前記条件に含める、請求項3に記載の情報処理装置。
- 前記特典は、イベントの開催に対応して提供され、
前記コントローラは、前記混雑状況から前記ユーザの前記施設での滞在が不可であると判定される場合に、前記イベントの会場における滞在を前記条件に含める、請求項3に記載の情報処理装置。 - 前記コントローラは、前記ポイントの不足に応じた前記滞在の時間を前記条件に含める、請求項4又は5に記載の情報処理装置。
- 前記コントローラは、前記滞在の時間に加えて前記特典を利用可能な時間帯を、前記条件に含める、請求項6に記載の情報処理装置。
- 前記コントローラは、前記特典を利用可能な時間帯を、前記施設の過去データから推定される混雑度推定情報に基づいて決定する、請求項7に記載の情報処理装置。
- 特典の取得を要求するユーザが保有するポイントが前記特典の取得に必要なポイントに対して不足する場合に、前記ポイントの不足に応じた条件が付加された条件付き特典を前記ユーザに付与する処理を、装置が実行する情報処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022211441A JP2024094715A (ja) | 2022-12-28 | 2022-12-28 | 情報処理装置および情報処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022211441A JP2024094715A (ja) | 2022-12-28 | 2022-12-28 | 情報処理装置および情報処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2024094715A true JP2024094715A (ja) | 2024-07-10 |
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ID=91809927
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022211441A Pending JP2024094715A (ja) | 2022-12-28 | 2022-12-28 | 情報処理装置および情報処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2024094715A (ja) |
-
2022
- 2022-12-28 JP JP2022211441A patent/JP2024094715A/ja active Pending
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