JP2024088098A - 化粧シート及び化粧板 - Google Patents

化粧シート及び化粧板 Download PDF

Info

Publication number
JP2024088098A
JP2024088098A JP2022203086A JP2022203086A JP2024088098A JP 2024088098 A JP2024088098 A JP 2024088098A JP 2022203086 A JP2022203086 A JP 2022203086A JP 2022203086 A JP2022203086 A JP 2022203086A JP 2024088098 A JP2024088098 A JP 2024088098A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin layer
derived
decorative sheet
layer
plant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022203086A
Other languages
English (en)
Inventor
彩加 橋本
臣吾 鳥海
祥太 野口
彩 明石
浩昌 戸賀崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2022203086A priority Critical patent/JP2024088098A/ja
Publication of JP2024088098A publication Critical patent/JP2024088098A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】植物由来のプラスチックを材料として用いることで、製造に要する化石燃料の使用量を削減することが可能な、化粧シート及び化粧材を提供する。【解決手段】化粧板が備える化粧シートは、植物由来のポリオレフィンで形成された着色樹脂層と、着色樹脂層の一方の面側に設けられ、植物由来のポリエステル樹脂及び石油由来のポリエステル樹脂の少なくとも一方で形成された透明樹脂層と、透明樹脂層の着色樹脂層と反対側に設けられ、電離放射線硬化型樹脂又は熱硬化型樹脂で形成された表面保護層と、を備えている。透明樹脂層は、植物由来のポリエステル樹脂で形成されていることが好ましく、表面保護層は、電離放射線硬化型樹脂で形成されていることが好ましい。【選択図】図1

Description

本開示は、化粧シート及び化粧板に関する。
従来、キッチン等の水回りに用いられる化粧板の表面に使用される化粧シートは、高光沢で高級感のある高い意匠性が特に求められる。化粧シート表面を高光沢とするために、化粧シートの最表面に例えば二軸延伸ポリエステル樹脂シートで形成された表面平滑性の高い層が設けられる(例えば、特許文献1参照)。
登録実用新案第3083040号公報
しかしながら、最表面に二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)等を用いた場合、高光沢で高級感のある高い意匠性を実現できるものの、キッチン等で使用される液体や汚れに対する耐汚染性が不十分だった。また、近年、環境問題への配慮から、従来化粧シートの大半に用いられていた石油由来の材料の使用を低減することが望まれている。
本開示は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、石油依存性が低く、高級感を維持しつつ耐汚染性の高い化粧シート及び化粧板を得ることにある。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る化粧シートは、植物由来のポリオレフィンで形成された着色樹脂層と、着色樹脂層の一方の面側に設けられ、植物由来のポリエステル樹脂及び石油由来のポリエステル樹脂の少なくとも一方で形成された透明樹脂層と、透明樹脂層の着色樹脂層と反対側に設けられ、電離放射線硬化型樹脂又は熱硬化型樹脂で形成された表面保護層と、を備えている。
また、本開示の一態様に係る化粧板は、植物由来のポリオレフィンで形成された着色樹脂層、着色樹脂層の一方の面側に設けられ、植物由来のポリエステル樹脂及び石油由来のポリエステル樹脂の少なくとも一方で形成された透明樹脂層、及び透明樹脂層の着色樹脂層と反対側に設けられ、電離放射線硬化型樹脂又は熱硬化型樹脂で形成された表面保護層を有する化粧シートと、基材と、基材及び化粧シートとの間に設けられたプライマー層と、を備えている。
本開示の態様によれば、石油依存性が低く、高級感を維持しつつ耐汚染性の高い化粧シート及び化粧板を得ることができる。
本開示の第一実施形態に係る化粧シートの一構成例を示す断面図である。 本開示の第一実施形態の変形例に係る化粧シートの一構成例を示す断面図である。 本開示の第一実施形態の変形例に係る化粧シートの一構成例を示す断面図である。 本開示の第二実施形態に係る化粧シートの一構成例を示す断面図である。 本開示の第二実施形態の変形例に係る化粧シートの一構成例を示す断面図である。
以下、実施形態を通じて本開示を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。また、図面は特許請求の範囲にかかる発明を模式的に示すものであり、各部の幅、厚さ等の寸法は現実のものとは異なり、これらの比率も現実のものとは異なる。
本開示の化粧シート及び化粧板について説明する。本開示に係る化粧シート及び化粧板は、例えば、壁面、建具、家具等に施工される化粧シート及び化粧板であり、特にキッチンやドレッシング等の水廻り等に用いられる。なお、以下の説明では、化粧シートの貼着面に接触する側を「下」、化粧シートの貼着面に接触する側と反対側(表面)を「上」として説明する場合がある。
以下、図1から図5を参照して、本開示の各実施形態の各態様について説明する。
1.第一実施形態
第一実施形態では、図1及び図2を参照して、本開示に係る化粧シートについて説明する。
(1)化粧シートの基本構成
本開示の第一実施形態に係る化粧シートの基本構成について、図1を用いて説明する。図1は、本開示の実施形態に係る化粧シート1の一構成例を説明するための断面図である。図1に示すように、化粧シート1は、着色樹脂層11と、透明樹脂層14と、表面保護層15と、を少なくとも備えている。また、化粧シート1は、着色樹脂層11の透明樹脂層14側の面に設けられた絵柄層12を有していてもよく、着色樹脂層11と透明樹脂層14とを接着する接着層13を有していてもよい。
本実施形態では、着色樹脂層11と、絵柄層12と、接着層13と、透明樹脂層14と、表面保護層15と、がこの順に積層された化粧シート1について説明する。
以下、化粧シート1の各層について詳細に説明する。
<着色樹脂層>
着色樹脂層11は、熱可塑性樹脂を用いて形成された樹脂層であり、植物由来(バイオマス由来)のポリオレフィンを含む樹脂組成物で形成されている。
(植物由来のポリオレフィン)
着色樹脂層11を形成する樹脂組成物が含む植物由来のポリオレフィンは、例えば植物由来のポリエチレンであることが好ましい。植物由来のポリエチレンは、植物由来のエチレンを含むモノマーを重合して形成されている。植物由来のエチレンは、特に限定されず、従来から公知の方法により製造されたエチレンを用いることが可能である。すなわち、原料であるモノマーとして植物由来のエチレンを用いるため、重合して形成されたポリエチレンは、植物由来のポリエチレンとなる。
着色樹脂層11は、植物由来のポリエチレンとして、植物由来の高密度ポリエチレンと、植物由来の低密度ポリエチレンとを含んでいてもよい。
なお、植物由来の高密度ポリエチレンとは、密度が0.94を超えるポリエチレンをいう。また、植物由来の低密度ポリエチレンとは、密度が0.94以下のポリエチレンをいう。
着色樹脂層11は、植物由来のポリエチレンとして、植物由来の高密度ポリエチレンと、植物由来の低密度ポリエチレンとが95:5~70:30の範囲内でブレンドされたものであってもよい。これは、低密度ポリエチレンの含有量が少ないと製膜安定性が悪く、低密度ポリエチレンの含有量が多いと柔らかくなりすぎてしまうという問題を抑制するためである。
なお、ポリエチレンの原料であるモノマーの構成は、植物由来のエチレンを100質量[%]含む構成に限定されるものではない。すなわち、着色樹脂層11を形成する樹脂組成物は、環境問題の観点から植物由来のポリオレフィンのみで形成されることが好ましいが、微量の化石燃料由来のポリオレフィンを含んでいてもよい。化石燃料由来のポリオレフィンは、化石燃料由来のエチレンと、化石燃料由来のエチレン及び化石燃料由来のα-オレフィンのうち少なくとも一方を含むモノマーを重合して形成されている。
着色樹脂層11を構成する樹脂組成物中の植物由来のポリエチレン濃度(以下、「バイオマス度」と記載する場合がある)は、放射性炭素(C14)測定による植物由来の炭素の含有量を測定した値である。大気中の二酸化炭素には、C14が一定割合(105.5pMC)で含まれているため、大気中の二酸化炭素を取り入れて成長する植物、例えば、トウモロコシ中のC14含有量も105.5pMC程度であることが知られている。また、化石燃料中には、C14が殆ど含まれていないことも知られている。したがって、着色樹脂層11を構成する樹脂組成物中の全炭素原子中に含まれるC14の割合を測定することにより、植物由来の炭素の割合を算出することが可能である。第一実施形態においては、ポリエチレン中のC14の含有量をPC14とした場合の、植物由来の炭素の含有量Pbioを、以下の式を用いて算出することが可能である。
Pbio([%])=PC14/105.5×100
なお、第一実施形態において、植物由来のポリエチレンや、植物由来のポリエチレンを含んで構成された化粧シート1は、バイオマス度が100である必要はない。
また、着色樹脂層11を形成する樹脂組成物は、異なるバイオマス度のポリエチレンを2種以上含むものであってもよく、樹脂組成物全体として、植物由来のエチレンの濃度が、上述した範囲内であればよい。
また、植物由来のポリエチレンとして、エチレンの重合体やエチレンとα-オレフィンの共重合体を、単独で用いてもよいし、二種以上混合して用いてもよい。
第一実施形態において、植物由来のエチレンを含むモノマーの重合方法は、特に限定されず、従来から公知の方法により行うことが可能である。重合温度や重合圧力は、重合方法や重合装置に応じて、適宜調節することが好適である。また、重合装置についても特に限定されず、従来から公知の装置を用いることが可能である。
以下、エチレンを含むモノマーの重合方法の一例を説明する。
エチレン重合体やエチレンとα-オレフィンの共重合体の重合方法は、目的とするポリエチレンの種類、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、及び直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)等の密度や分岐の違いにより、適宜選択することが可能である。例えば、重合触媒として、チーグラー・ナッタ触媒等のマルチサイト触媒や、メタロセン系触媒等のシングルサイト触媒を用いて、気相重合、スラリー重合、溶液重合、及び高圧イオン重合のいずれかの方法により、1段又は2段以上の多段で行うことが好ましい。
着色樹脂層11の製造方法は、特に限定されず、従来から公知の方法を用いることが可能である。第一実施形態では、一例として、着色樹脂層11を、カレンダー成形により形成した場合について説明する。
着色樹脂層11の密度は、0.91[g/cm]以上1.12[g/cm]以下の範囲内であることが好ましく、0.98[g/cm]以上1.10[g/cm]以下の範囲内であることがより好ましい。着色樹脂層11の密度が0.91[g/cm]以上である場合、着色樹脂層11の剛性を高めることが可能となる。また、着色樹脂層11の密度が1.12[g/cm]以下である場合、着色樹脂層11の透明性や機械的強度を高めることが可能となる。
また、着色樹脂層11の密度は、着色樹脂層11に対して、JIS K6760-1995に記載のアニーリングを行った後、JIS K7112-1980のうち、A法に規定された方法に従って測定される値である。
着色樹脂層11の厚さは、40[μm]以上200[μm]以下の範囲内であることが好ましく、51[μm]以上200[μm]以下の範囲内であることがより好ましく、51[μm]以上110[μm]以下の範囲内であることがさらに好ましい。着色樹脂層11の厚さが40[μm]以上である場合、下地となる床材等の凹凸や段差等を吸収して化粧シート1の施工仕上がりを良好にすることが可能となる。また、着色樹脂層11の厚さが200[μm]以下である場合、着色樹脂層11を必要以上に厚く形成することがなく、化粧シート1の製造コストを削減することが可能となる。
また、着色樹脂層11には、必要に応じて、特性が損なわれない範囲において、主成分であるポリエチレン以外に、各種の添加剤を添加してもよい。添加剤としては、例えば、着色剤、充填剤、紫外線吸収剤、光安定剤、熱安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、滑剤、難燃剤、抗菌剤、防黴剤、減摩剤、光散乱剤、艶調整剤、可塑剤、紫外線安定化剤、着色防止剤、艶消し剤、消臭剤、耐候剤、糸摩擦低減剤、スリップ剤、離型剤、抗酸化剤、イオン交換剤、着色顔料等を添加することが可能である。
また、添加剤は、着色樹脂層11を形成する樹脂組成物100質量[%]に対して、例えば、1質量[%]以上20質量[%]以下の範囲内、好ましくは、1質量[%]以上10質量[%]以下の範囲内で添加する。
<絵柄層>
絵柄層12は、着色樹脂層11の一方の面(図1では、上側の面)に形成されており、化粧シート1に意匠性を付与するための層である。なお、絵柄層12は、化粧シート1が着色樹脂層11に付与された色彩を有していればよい場合には、省略することも可能である。
絵柄層12は、印刷インキ又は塗料等を用いて形成される。絵柄層12を形成する印刷インキ又は塗料等は、例えば、染料又は顔料等の着色剤を、適当なバインダ樹脂とともに適当な希釈溶媒中に溶解又は分散させて形成される。
絵柄層12を形成する印刷インキ又は塗料等は、例えば、グラビア印刷法又はオフセット印刷法等の各種印刷法や、グラビアコート法又はロールコート法等の各種塗工法等を用いて塗布される。
絵柄層12は、着色剤とバインダ樹脂とを含んで形成される。
以下、絵柄層12が含むバインダ樹脂について説明する
(バインダ樹脂)
絵柄層12が含むバインダ樹脂は、ウレタン(メタ)アクリレートを含む。ウレタン(メタ)アクリレートは、ポリオールとイソシアネート化合物とヒドロキシ(メタ)アクリレートとを少なくとも含む樹脂組成物である。
また、絵柄層12において、ウレタン(メタ)アクリレートを構成するポリオール、イソシアネート化合物、ヒドロキシ(メタ)アクリレートのうち少なくとも1つの成分は、植物由来の成分を含む。なお、ポリオール、イソシアネート化合物、ヒドロキシ(メタ)アクリレートのうちいずれかは、植物由来の成分を含んでもよく、含んでいなくてもよい。以下の説明において、植物由来の成分を含むウレタン(メタ)アクリレートを、バイオウレタン(メタ)アクリレートと記載する場合がある。
ウレタン(メタ)アクリレートは、例えば、ポリオールと、イソシアネートと、ヒドロキシ(メタ)アクリレートとの反応によって得られる。バイオウレタン(メタ)アクリレートにおいては、ポリオールとして植物由来のポリオール、イソシアネートとして植物由来のイソシアネート、又はポリオール及びイソシアネートが植物由来のものを使用することが可能である。
ポリオールとしては、植物由来の成分を含むポリエステルポリオール、植物由来の成分を含むポリエーテルポリオール、植物由来の成分を含むポリカーボネートポリオールのうちいずれかである。
植物由来の成分を含むポリエステルポリオールは、官能アルコールと多官能カルボン酸との反応物である。植物由来の成分を含むポリエーテルポリオールは、官能アルコールと多官能イソシアネートとの反応物である。植物由来の成分を含むポリカーボネートポリオールは、官能アルコールとカーボネートとの反応物である。
以下、各ポリオールについて説明する。
(ポリエステルポリオール)
ポリエステルポリオールが植物由来の成分を含む場合、多官能アルコール及び多官能カルボン酸のうち少なくとも一方が植物由来の成分を含む。植物由来の成分を含むポリエステルポリオールとしては、以下の例がある。
・植物由来の成分を含む多官能アルコールと植物由来の成分を含む多官能カルボン酸との反応物
・化石燃料由来の成分を含む多官能アルコールと植物由来の成分を含む多官能カルボン酸との反応物
・植物由来の成分を含む多官能アルコールと化石燃料由来の成分を含む多官能カルボン酸との反応物
植物由来の多官能アルコールとしては、トウモロコシ、サトウキビ、キャッサバ、及びサゴヤシ等の植物原料から得られる脂肪族多官能アルコールを用いることが可能である。植物由来の脂肪族多官能アルコールとしては、例えば、下記のような方法によって植物原料から得られる、ポリプロピレングリコール(PPG)、ネオペンチルグリコール(NPG)、エチレングリコール(EG)、ジエチレングリコール(DEG)、ブチレングリコール(BG)、ヘキサメチレングリコール等があり、いずれも使用し得る。これらは、単独で用いても併用してもよい。
植物由来のポリプロピレングリコールは、植物原料を分解してグルコースが得られる発酵法により、グリセロールから3-ヒドロキシプロピルアルデヒド(HPA)を経て製造される。植物原料を分解してグルコースが得られる発酵法のような、バイオ法で製造されたポリプロピレングリコールは、EO製造法のポリプロピレングリコールと比較して、安全性面から乳酸等の有用な副生成物が得られ、さらに、製造コストも低く抑えることが可能であることも好ましい。
植物由来のブチレングリコールは、植物原料からグリコールを製造し発酵することで得られたコハク酸を得て、コハク酸を水添することによって製造することが可能である。
植物由来のエチレングリコールは、例えば、常法によって得られるバイオエタノールからエチレンを経て製造することが可能である。
化石燃料由来の多官能アルコールとしては、1分子中に2個以上、好ましくは2~8個の水酸基を有する化合物を用いることが可能である。具体的には、化石燃料由来の多官能アルコールとしては、特に限定されず従来公知の物を使用することが可能であり、例えば、ポリプロピレングリコール(PPG)、ネオペンチルグリコール(NPG)、エチレングリコール(EG)、ジエチレングリコール(DEG)、ブチレングリコール(BG)、ヘキサメチレングリコールの他、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4-シクロヘキサンジメタノール、トリメチロールプロパン、グリセリン、1,9-ノナンジオール、3-メチル-1,5-ペンタンジオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリオレフィンポリオール、アクリルポリオール等を使用することが可能である。これらは、単独でも2種以上を併用してもよい。
植物由来の多官能カルボン酸としては、再生産可能な大豆油、亜麻仁油、桐油、ヤシ油、パーム油、ひまし油等の植物由来の油、及びそれらを主体とした廃食用油等をリサイクルした再生油等の植物原料から得られる脂肪族多官能カルボン酸を用いることが可能である。植物由来の脂肪族多官能カルボン酸としては、例えば、セバシン酸、コハク酸、フタル酸、アジピン酸、グルタル酸、ダイマー酸等がある。例えば、セバシン酸は、ひまし油から得られるリシノール酸をアルカリ熱分解することにより、ヘプチルアルコールを副生成物として生成される。本開示では、特に、植物由来のコハク酸又は植物由来のセバシン酸を用いることが好ましい。これらは、単独でも2種以上を併用してもよい。
化石燃料由来の多官能カルボン酸としては、脂肪族多官能カルボン酸や芳香族多官能カルボン酸を用いることが可能である。化石燃料由来の脂肪族多官能カルボン酸としては、特に限定されず従来公知の物を使用することが可能であり、例えば、アジピン酸、ドデカン二酸、無水テトラヒドロフタル酸、無水ヘキサヒドロフタル酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸、セバシン酸、コハク酸、グルタル酸、及びダイマー酸、ならびにそれらのエステル化合物等がある。また、化石燃料由来の芳香族多官能カルボン酸としては、特に限定されず従来公知の物を使用することが可能であり、例えば、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、無水フタル酸、トリメリット酸、及びピロメリット酸、ならびにそれらのエステル化合物等を用いることが可能である。これらは、単独でも2種以上を併用してもよい。
(ポリエーテルポリオール)
ポリエーテルポリオールが植物由来の成分を含む場合、多官能アルコール及び多官能イソシアネートのうち少なくとも一方が植物由来の成分を含む。植物由来の成分を含むポリエーテルポリオールとしては、以下の例がある。
・植物由来の成分を含む多官能アルコールと植物由来の成分を含む多官能イソシアネートとの反応物
・化石燃料由来の成分を含む多官能アルコールと植物由来の成分を含む多官能イソシアネートとの反応物
・植物由来の成分を含む多官能アルコールと化石燃料由来の成分を含む多官能イソシアネートとの反応物
植物由来の多官能アルコール及び化石燃料由来の多官能アルコールとしては、上述したポリエステルポリオールにおいて説明した、植物由来の多官能アルコール及び化石燃料由来の多官能アルコールを用いることが可能である。
植物由来の多官能イソシアネートとしては、植物由来の二価カルボン酸を酸アミド化し、還元することで末端アミノ基に変換し、さらに、ホスゲンと反応させ、該アミノ基をイソシアネート基に変換することにより得られたものを用いることが可能である。植物由来の多官能イソシアネートは、例えば、植物由来のジイソシアネートである。植物由来のジイソシアネートとしては、ダイマー酸ジイソシアネート(DDI)、オクタメチレンジイソシアネート、デカメチレンジイソシアネート等がある。また、植物由来のアミノ酸を原料として、そのアミノ基をイソシアネート基に変換することによっても植物由来のジイソシアネートを得ることが可能である。例えば、リシンジイソシアネート(LDI)は、リシンのカルボキシル基をメチルエステル化した後、アミノ基をイソシアネート基に変換することにより得られる。また、1,5-ペンタメチレンジイソシアネートはリシンのカルボキシル基を脱炭酸した後、アミノ基をイソシアネート基に変換することにより得られる。
1,5-ペンタメチレンジイソシアネートの他の合成方法としては、ホスゲン化法やカルバメート化法がある。より具体的には、ホスゲン化方法は、1,5-ペンタメチレンジアミン又はその塩を直接ホスゲンと反応させる方法や、ペンタメチレンジアミンの塩酸塩を不活性溶媒中に懸濁させてホスゲンと反応させる方法により、1,5-ペンタメチレンジイソシアネートを合成するものである。また、カルバメート化法は、まず、1,5-ペンタメチレンジアミン又はその塩をカルバメート化し、ペンタメチレンジカルバメート(PDC)を生成させた後、熱分解することにより、1,5-ペンタメチレンジイソシアネートを合成するものである。本開示において、好適に使用されるポリイソシアネートとしては、三井化学株式会社製の1,5-ペンタメチレンジイソシアネート系ポリイソシアネート(商品名:スタビオ(登録商標))がある。
化石燃料由来の多官能イソシアネートとしては、特に限定されず、従来から公知の物を使用することが可能であり、例えば、トルエン-2,4-ジイソシアネート、4-メトキシ-1,3-フェニレンジイソシアネート、4-イソプロピル-1,3-フェニレンジイソシアネート、4-クロル-1,3-フェニレンジイソシアネート、4-ブトキシ-1,3-フェニレンジイソシアネート、2,4-ジイソシアネートジフェニルエーテル、4,4’-メチレンビス(フェニレンイソシアネート)(MDI)、ジュリレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)、1,5-ナフタレンジイソシアネート、ベンジジンジイソシアネート、o-ニトロベンジジンジイソシアネート、4,4’-ジイソシアネートジベンジル等の芳香族ジイソシアネート等がある。また、メチレンジイソシアネート、1,4-テトラメチレンジイソシアネート、1,6-ヘキサメチレンジイソシアネート、1,10-デカメチレンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート;1,4-シクロヘキシレンジイソシアネート、4,4-メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、1,5-テトラヒドロナフタレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水添MDI、水添XDI等の脂環式ジイソシアネート等も挙げられる。これらは、単独でも2種以上を併用してもよい。
(ポリカーボネートポリオール)
ポリカーボネートポリオールが植物由来の成分を含む場合、ポリカーボネートポリオールとしては、植物由来の成分を含む多官能アルコールと、化石燃料由来のカーボネートとの反応物、又は、化石燃料由来成分を含む多官能アルコールと、植物由来の成分を含むカーボネートとの反応物を用いることが可能である。
カーボネートとしては、例えば、ジメチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジエチレンカーボネート、ジブチルカーボネート、エチレンカーボネート、ジフェニルカーボネート等が挙げられる。これらは単独又は2種類以上を組み合わせて使用することが可能である。
植物由来の多官能アルコールとしては、上述したポリエステルポリオールにおいて説明した植物由来の多官能アルコールを用いることが可能である。
(イソシアネート化合物)
イソシアネート化合物は、植物由来の成分を含むイソシアネート化合物である。
植物由来の成分を含むイソシアネート化合物としては、ポリエーテルポリオールにおいて説明した植物由来の多官能イソシアネートを用いることが可能である。
(ヒドロキシ(メタ)アクリレート)
次に、ヒドロキシ(メタ)アクリレートについて説明する。
ヒドロキシ(メタ)アクリレートとしては、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシ-3-フェノキシプロピル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリロイル基を一つ有するヒドロキシ(メタ)アクリレート;グリセリンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ソルビトールペンタ(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリロイル基を二つ以上有するヒドロキシ(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらは、それぞれ単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
また、絵柄層12のバインダ樹脂は、上述したバイオウレタン(メタ)アクリレートに加えて、ニトロセルロースを含んで形成されていてもよい。つまり、絵柄層12は、上述のバイオウレタン(メタ)アクリレートを含んでいてもよいし、バイオウレタン(メタ)アクリレートに加えてニトロセルロースを含んでいてもよい。
(ニトロセルロース)
ニトロセルロースは、セルロース骨格の水酸基の一部を硝酸エステル化した、ニトロ基置換体のセルロース系樹脂である。ニトロセルロース樹脂のセルロース骨格は、バイオマス材料である。ニトロセルロースとしては、一般的なニトロセルロースを支障無く利用することが可能であるが、とりわけ、セルロース骨格を構成するグルコース単位1個あたり、平均して1.3個以上2.7個以下の範囲内であるニトロ基で置換されたニトロセルロースを利用することが好ましい。
ニトロセルロースには、分子量に応じてLタイプとHタイプがある。有機溶剤に対する溶解性の面からは、Lタイプのものを利用することが好ましい。
絵柄層12は、好ましくは5[%]以上、より好ましくは5[%]以上50[%]以下の範囲内、さらに好ましくは10[%]以上50[%]以下の範囲内であるバイオマス度を有する。バイオマス度が上述した範囲内であれば、化石燃料の使用量を削減することが可能となり、環境負荷を減らすことが可能となる。
絵柄層12の乾燥後の重量は、好ましくは0.1[g/m]以上15[g/m]以下の範囲内、より好ましくは3[g/m]以上10[g/m]以下の範囲内、さらに好ましくは6[g/m]以上9[g/m]以下の範囲内である。
「バイオマス度」について、例えばバイオウレタン(メタ)アクリレートの場合には、上述のとおり、放射性炭素(C14)測定による植物由来の炭素の含有量を測定した値として求められる。
また「バイオマス度」について、例えば、ニトロセルロースの場合には、出発物質であるセルロース骨格を構成するグルコース単位1個(式量=172)当たりに含まれる水酸基の数が3個であるから、水酸基の1~3個が硝酸エステル化し(水素がニトロ基(非バ
イオマス材料、式量=46)に置換され)得る。そうすると、元のセルロース骨格がバイ
オマス材料100重量[%]であるとして、グルコース単位1個当たりの置換されたニトロ基の数が平均してn個の場合、ニトロセルロース分子全体に占めるバイオマス材料の割合(重量[%])は、(172-n)×100/(172-n+46n)で算出される。
ニトロセルロース分子全体に占めるバイオマス材料の割合は、セルロース骨格を構成するグルコース単位1個当たり、平均して1個のニトロ基で置換された場合は、約78.8重量[%]、2個のニトロ基で置換された場合は約64.9重量[%]、3個のニトロ基に置換された場合は約55.0重量[%]になる(上述した式を用いた計算値)。
絵柄層12の絵柄としては、任意の絵柄を用いることが可能であり、例えば、木目柄、石目柄、布目柄、抽象柄、幾何学模様、文字、記号、単色無地等、又はそれらの組み合わせ等を用いることが可能である。また、化粧シート1の隠蔽性を向上するために、絵柄層12と着色樹脂層11との間、又は着色樹脂層11の裏面側に隠蔽層を設けてもよい。隠蔽層は、例えば、二酸化チタンや酸化鉄等の不透明顔料を多く含む不透明な印刷インキや塗料を用いて形成する。
絵柄層12の厚さは、0.1[μm]以上10[μm]以下の範囲内、より好ましくは0.5[μm]以上5[μm]以下の範囲内、さらに好ましくは0.7[μm]以上3[μm]以下の範囲内に設定する。絵柄層12の厚さが0.1[μm]以上である場合、印刷を明瞭にすることが可能となる。また、絵柄層12の厚さが10[μm]以下である場合、化粧シート1を製造する際の印刷作業性が向上し、且つ製造コストを抑制することが可能となる。
絵柄層12は、化粧シート1に複数設けられていてもよい。
また、絵柄層12には、各種機能を付与するために、例えば、体質顔料、可塑剤、分散剤、界面活性剤、粘着付与剤、接着助剤、乾燥剤、硬化剤、硬化促進剤及び硬化遅延剤等の機能性添加剤を添加してもよい。
<接着剤層>
接着剤層13は、絵柄層12の一方の面(図1中における上側の面)に設けられており、絵柄層12と透明樹脂層14とを接着するための層である。
接着剤層13としては、例えば、ウレタン系、アクリル系、エチレン-酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体系、ポリエステル系、ポリオレフィン系等を用いることが可能である。特に、透明樹脂層14との接着性の観点から、接着剤層13としてポリオレフィン系樹脂が用いられることが好ましい。
<透明樹脂層>
透明樹脂層14は、着色樹脂層11の一方の面側(図1では上側の面)に設けられた層である。
透明樹脂層14を形成する樹脂組成物は、透明な植物由来のポリエステル樹脂及び石油由来のポリエステル樹脂の少なくとも一方を含み、植物由来のポリエステル樹脂のみを含むことがより好ましい。透明樹脂層14を形成する樹脂組成物は、植物由来又は石油由来のポリエチレンテレフタラート樹脂であることが好ましい。
特に、透明樹脂層14の表面平滑性を高くして化粧シート1を高光沢な仕上がりとするために、透明樹脂層14は、二軸延伸ポリエステル樹脂フィルムにより構成されていることが好ましい。すなわち、透明樹脂層14は、透明な植物由来又は石油由来のポリエステル樹脂で形成された二軸延伸ポリエステル樹脂フィルムで構成されることが好ましく、透明な植物由来のポリエステル樹脂で形成された二軸延伸ポリエステル樹脂フィルムで構成されることがより好ましい。
なお、本実施形態では、キッチン及びドレッシング等の水廻りに用いられる化粧シート1の透明樹脂層14として、予め押出成形で形成された樹脂フィルムを二軸延伸したフィルムを用いる場合について説明した。しかしながら、透明樹脂層14を形成する方法は特に限定されず、従来から公知の方法を用いることが可能である。
透明樹脂層14の厚さは、例えば、10[μm]以上150[μm]以下の範囲内、好ましくは30[μm]以上120[μm]以下の範囲内、より好ましくは50[μm]以上100[μm]以下の範囲内とする。透明樹脂層14の厚さが10[μm]以上である場合、化粧シート1を貼着する下地表面の凹凸や段差等を吸収して化粧シート1の施工仕上がりを良好にすることが可能となる。特に、透明樹脂層14の厚さが30[μm]以上である場合、下地表面の凹凸や段差等が化粧シート1の表面に現れにくく、50[μm]以上である場合にさらに効果が高い。また、透明樹脂層14の厚さが150[μm]以下である場合、透明樹脂層14を必要以上に厚く形成することがなく、化粧シート1の製造コストを削減することが可能となる。特に、透明樹脂層14の厚さが120[μm]以下である場合、化粧シート1の下地の形状に化粧シート1が追従して化粧シート1の浮きが生じにくく、100[μm]以下である場合にさらに効果が高い。
透明樹脂層14には、必要に応じて、例えば、着色剤、充填剤、紫外線吸収剤、光安定剤、熱安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、滑剤、難燃剤、抗菌剤、防黴剤、減摩剤、光散乱剤及び艶調整剤等の各種の添加剤から選ばれる1種以上を添加してもよい。
なお、透明樹脂層14は、化粧シート1の表面(上面)から絵柄層3の絵柄を透視することが可能な程度の透明性(無色透明、有色透明、半透明)を有することが好ましい。
<表面保護層>
表面保護層15は、透明樹脂層14の一方の面(図1では、上側の面)に設けられており、化粧シート1に対して、耐候性、耐傷性、耐汚染性、意匠性等の機能を付与するために設けられた層である。
表面保護層15は、紫外線硬化型樹脂もしくは電子線硬化型樹脂等の電離放射線硬化型樹脂、又は熱硬化型樹脂が用いられることが好ましく、電離放射線硬化型樹脂が用いられることがより好ましく、例えばシリコーン変性電離放射線硬化型樹脂、フッ素系樹脂が用いられる。その場合、シリコーンによる撥油性と表面の滑り性が向上することから耐傷性と耐汚染性を向上させることができる。表面保護層15を構成する樹脂組成物として電離放射線硬化型樹脂が用いられる場合、熱硬化型樹脂が用いられる場合と比較して化粧シート1表面の耐傷性と光沢をより向上させることができる。
表面保護層15の重量は、好ましくは0.1[g/m]以上15[g/m]以下の範囲内、より好ましくは3[g/m]以上10[g/m]以下の範囲内、さらに好ましくは6[g/m]以上9[g/m]以下の範囲内である。ここで、表面保護層15の重量とは、表面保護層15を構成する樹脂組成物の乾燥後又は硬化後の重量である。
表面保護層15の厚さは、好ましくは0.1[μm]以上10[μm]以下の範囲内、より好ましくは3[μm]以上10[μm]以下の範囲内、さらに好ましくは6[μm]以上9[μm]以下の範囲内である。
表面保護層15は無機粒子を含んでいてもよい。無機粒子としては、例えばシリカ、ガラス、アルミナ、チタニア、ジルコニア、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等の無機材料により形成された微粒子が挙げられる。表面保護層15は、上述した無機粒子を含有することにより、耐摩耗性、耐傷性が向上するため好ましい。
上述した無機粒子は、表面の透明性と平滑性を考慮して平均粒径は、3μm以上5μm以下であることが好ましい。ここで、無機粒子の平均粒径は、メディアン径(d50粒径)である。
このような無機粒子を含む表面保護層15の表面の算術平均粗さRaは、主にシリカ粒子の添加量により調整可能であり、また特にこれに限定せずに、他の成分や製造方法などにより適宜調整可能であるが、0.1μm以上0.3μm以下であることが好ましい。表面保護層15が無機粒子を含む場合、耐傷性を向上させることができる。
また、表面保護層15には、必要に応じて、耐候剤、可塑剤、安定剤、充填剤、分散剤、染料、顔料等の着色剤、溶剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、光安定剤、ブロッキング防止剤、触媒捕捉剤、着色剤、光散乱剤及び艶調整剤等の各種添加剤等を含有させてもよい。また、表面保護層15には、必要に応じて、抗菌剤、防カビ剤等の機能性添加剤等を含有させてもよい。
なお、上述した第一実施形態は、本開示の一例であり、本開示は、上述した第一実施形態に限定されることはなく、この第一実施形態以外の形態であっても、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(2)変形例
(2-1)変形例1
図2に、本実施形態の変形例である化粧シート1Bの構成を示す。図2は、本実施形態の変形例に係る化粧シート1Bの一構成例を説明するための断面図である。
第一実施形態では、化粧シート1の構成を、着色樹脂層11と、絵柄層12と、接着層13と、透明樹脂層14と、表面保護層15と、がこの順に積層された構成としたが、これに限定するものではない。すなわち、化粧シート1Bは、図2に示すように、着色樹脂層11の透明樹脂層14が形成される側の面と反対側の面に形成されたプライマー層16をさらに備えた構成である点で、第一実施形態の化粧シート1と相違する。
以下、プライマー層16について説明する。
<プライマー層>
プライマー層16は、下地となる層であって、着色樹脂層11と基材21との密着性・耐食性を向上させるための層である。
プライマー層16は、着色樹脂層11の他方の面、すなわち、透明樹脂層14形成側面である一方の面と反対側の面(図2中の下側の面)に積層されている。
プライマー層16は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエステル系樹脂、有機添加剤、顔料等により形成されている。
なお、プライマー層16には、耐食性を向上させる目的で防錆顔料を配合しても良い。
プライマー層16の厚さは、例えば、1[μm]以上10[μm]以下の範囲内であることが好ましい。
(2-2)変形例2
図3に、本実施形態の変形例である化粧シート1Bの構成を示す。図3は、本実施形態の変形例に係る化粧シート1Bの一構成例を説明するための断面図である。
第一実施形態では、化粧シート1の構成を、着色樹脂層11と、絵柄層12と、接着層13と、透明樹脂層14と、表面保護層15と、がこの順に積層された構成としたが、これに限定するものではない。すなわち、化粧シート1Bは、図3に示すように、透明樹脂層14が、化石燃料由来のポリエステル樹脂で形成された第1の透明樹脂層14Aと、植物由来のポリエステル樹脂で形成された第2の透明樹脂層14Bとが積層された構成である点で、第一実施形態の化粧シート1と相違する。
ここで、図3では、第1の透明樹脂層14Aが第2の透明樹脂層14Bよりも着色樹脂層11側に設けられた構成を示しているが、このような構成に限られない。例えば、第2の透明樹脂層14Bが第1の透明樹脂層14Aよりも着色樹脂層11側に設けられた構成であってもよい。
2.第二実施形態
第一実施形態では、本開示に係る化粧板について説明する。
(1)化粧板の基本構成
本開示の第二実施形態に係る化粧板の基本構成について、図4を用いて説明する。図4は、本開示の第一実施形態に係る化粧シート1を有する化粧板2の一構成例を説明するための断面図である。図4に示すように、化粧板2は、着色樹脂層11と、透明樹脂層14と、表面保護層15と、を少なくとも備えた化粧シート1、基材21及び化粧シート1と基材21との間に設けられたプライマー層22とを備えている。図4において、化粧シート1は、着色樹脂層11と、絵柄層12と、接着層13と、透明樹脂層14と、表面保護層15と、がこの順に積層された構成である。
以下、化粧板2の各層について詳細に説明する。なお、化粧シート1の具体的な構成は、第一実施形態で説明した構成であるため説明を省略する。
<基材>
基材21は、例えば、木質ボード類、無機質ボード類、金属板等を用いて板状に形成されている。基材21の一方の面(図4中では、上側の面)には、化粧シート1が積層されている。
<プライマー層>
プライマー層22は、第一実施形態の変形例1で説明したプライマー層16と同様の材料により形成されている。
なお、本実施形態の化粧板2は、プライマー層を予め設けていない化粧シート1をプライマーにより基材21に貼り合わせた場合の構成を示しているが、プライマー層16が予め設けられた化粧シート1Aを基材21に貼り合わせた場合も同様の積層構造となる。
なお、上述した第二実施形態は、本開示の一例であり、本開示は、上述した第二実施形態に限定されることはなく、この第二実施形態以外の形態であっても、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(2)変形例
図5に、本実施形態の変形例である化粧板2Bの構成を示す。図5は、本実施形態の変形例に係る化粧板2Bの一構成例を説明するための断面図である。
化粧板2Bは、化粧シート1に替えて第一実施形態の変形例2にかかる化粧シート1Bが基材21に積層されている点で、第二実施形態にかかる化粧板2と相違する。
以下、本開示に係る化粧シートについて、実施例を挙げて説明する。
実施例では、第二実施形態で説明した構成の化粧板を作製し、後述する評価を行った。
<実施例1>
厚さ75μmの植物由来のポリエチレン(PE)フィルム(Braskem社製)を着色樹脂層として用いた。次に、この植物由来のPEフィルムの一方の面上に、ウレタン系樹脂製の印刷用インキを用いて絵柄をグラビア印刷により印刷し、絵柄層を形成した。
続いて、厚さ80μmの2軸延伸された透明な植物由来のポリエチレン(PET)フィルムを透明樹脂層として用いた。次に、この植物由来のPETフィルムの一方の面上に、ウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂を溶剤にて適宜希釈した後、硬化後の厚みが6μmとなるようにリバースコーターにより塗工した。続いて、高圧水銀ランプを用いてウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂の塗工膜に紫外線を照射して硬化させ、表面保護層を形成した。
さらに、着色樹脂層の絵柄層形成面と、透明樹脂層の表面保護層を形成しなかった面とを、2液硬化型ウレタン系接着剤を用いたドライラミネートにより貼り合わせ、絵柄層と透明樹脂層との間に接着層を有する化粧シートを形成した。
最後に、基材の端部をR1.5mmの曲面に加工した厚さ18mmの合板を基材として用い、基材の一方の面にポリエステルウレタン樹脂によりプライマーを塗布してプライマー層を形成した。基材のプライマーを塗布面に、化粧シートの着色樹脂層裏面をラッピング加工にて貼り合わせ、実施例1の化粧板を形成した。
<実施例2>
着色樹脂層の厚さを30μm、透明樹脂層の厚さを30μmとした以外は、実施例1と同様にして実施例2の化粧板を形成した。
<実施例3>
着色樹脂層の厚さを50μm、透明樹脂層の厚さを50μmとした以外は、実施例1と同様にして実施例3の化粧板を形成した。
<実施例4>
着色樹脂層の厚さを110μm、透明樹脂層の厚さを100μmとした以外は、実施例1と同様にして実施例4の化粧板を形成した。
<実施例5>
着色樹脂層の厚さを130μm、透明樹脂層の厚さを120μmとした以外は、実施例1と同様にして実施例5の化粧板を形成した。
<実施例6>
着色樹脂層の厚さを130μm、透明樹脂層の厚さを120μmとするとともに、基材の端部が曲面に加工されていない厚さ18mmの合板を基材とした以外は、実施例1と同様にして実施例6の化粧板を形成した。
<実施例7>
透明樹脂層を、2軸延伸された透明な石油由来のポリエチレン(PET)フィルム(東洋紡株式会社製、A4100)とした以外は、実施例1と同様にして実施例7の化粧板を形成した。
<実施例8>
表面保護層を形成する材料を熱硬化型樹脂とし、熱硬化型樹脂を溶剤にて適宜希釈した後、加熱により硬化させて表面保護層を形成した以外は、実施例1と同様にして実施例8の化粧板を形成した。
<比較例1>
着色樹脂層を、厚さ75μmの石油由来のポリエチレン(PE)フィルム(リケンンテクノス株式会社社製)とし、透明樹脂層を、2軸延伸された透明な石油由来のポリエチレン(PET)フィルム(東洋紡株式会社製、A4100)とした。これら以外は、実施例1と同様にして比較例1の化粧板を形成した。
<比較例2>
表面保護層を設けなかった以外は実施例1と同様にして比較例1の化粧板を形成した。
<評価>
各実施例及び比較例の化粧板のそれぞれについて、以下の各評価を行った。
(A)石油依存性
各実施例及び比較例の化粧板に用いる化粧シートを形成する際の化石燃料への依存性を、相対的に「高」「中」「低」で評価した。
(B)耐汚染性
各実施例及び比較例の化粧板の化粧シート表面に対して、化粧板を水平に置いた後、化粧板の化粧シートの表面にマジックインキペンで幅10mmの線を引いた。この後、各実施例及び比較例の化粧板を2時間放置した後、溶剤を布に含ませてインキをふき取り、インキによる耐汚染性を評価した。
このとき、インキによる著しい汚染がない場合を「○」、インキ汚れが僅かに残っている場合を「△」、インキを拭き取ることができなかった場合を「×」と評価した。
(C)表面平滑性
各実施例及び比較例の化粧板の化粧シート表面を目視で確認し、化粧シート表面に、化粧板の基材のプライマー塗工面の凹凸に起因する凹凸が生じていないかどうかを評価した。
このとき、化粧シート表面に凹凸が確認されなかった場合を「○」、化粧シート表面に微小な凹凸が確認された場合を「△」、化粧シート表面に凹凸が確認された場合を「×」と評価した。
(D)R部の浮き
各実施例及び比較例の化粧板の端部を目視で確認し、化粧板の端部のR部において基材からの化粧シートの浮きを評価した。
このとき、化粧シートが基材から浮いていない場合を「○」、化粧シートが基材から浮いている場合を「×」とした。
以下の表1に、各実施例及び比較例の構成の抜粋及び評価結果を示す。
Figure 2024088098000002
表1に示すように、着色樹脂層として植物由来のPEを用い、透明樹脂層として植物由来又は石油由来のPETを用いた各実施例の化粧板は、着色樹脂層及び透明樹脂層の双方に石油由来のPETを用いた比較例1の化粧板と比較して石油依存性が低くなった。また、透明樹脂層として植物由来のPETを用いた実施例1~6及び8の化粧板は、透明樹脂層として石油由来のPETを用いた実施例7の化粧板よりもさらに石油依存性が低くなった。
また、透明樹脂層上に紫外線硬化型樹脂又は熱硬化型樹脂で形成された表面保護層を設けた各実施例の化粧板は、比較例2の化粧板と比較して耐汚染性が向上した。また、紫外線硬化型樹脂で形成された表面保護層を設けた実施例1~7の化粧板は、熱硬化型樹脂で形成された表面保護層を設けた実施例8の化粧板と比較してさらに耐汚染性が向上した。これは、紫外線硬化型樹脂等の電離放射線硬化型樹脂の特性により、耐汚染性がより良好となるためである。
さらに、着色樹脂層及び透明樹脂層の双方を植物由来の材料で形成した実施例1~6は、石油依存性及び耐汚染性が高く、表面平滑性が良好であった。また、着色樹脂層の厚さ及び透明樹脂層の厚さがいずれも50μm以上である実施例1及び3~6は、表面平滑性が特に良好であった。これは、着色樹脂層の厚さ及び透明樹脂層の厚さが50μm以上となると、化粧シート自体の厚みが増して、化粧シート貼付面(基板表面)の凹凸が化粧シート表面にひびかなくなるためである。このため、実施例1及び3~6の化粧板は、キッチンやドレッシング等に用いられる場合にハイグロスのより高級感のある意匠性を維持することが可能となった。
さらに、着色樹脂層の厚さが130μm、透明樹脂層の厚さが120μmである場合、端部が曲面となった実施例5の化粧板では化粧シートの浮きが生じた。一方、着色樹脂層の厚さが130μm、透明樹脂層の厚さが120μmで端部が曲面となっていない実施例6の化粧板や、端部が曲面となっていても着色樹脂層の厚さが130μm未満かつ透明樹脂層の厚さが120μm未満である実施例1~4の化粧板では化粧シートの浮きが生じなかった。すなわち、着色樹脂層の厚さが130μm未満かつ透明樹脂層の厚さが120μm未満の化粧シートを有する化粧板は、基材端部の形状に関わらずより化粧シートの浮きが生じにくくなった。
以上の評価結果から、植物由来のポリオレフィンで形成された着色樹脂層と、植物由来又は石油由来のPETで形成された透明樹脂層と、電離放射線硬化型樹脂又は熱硬化型樹脂で形成された表面保護層とを有する石油依存性の低い化粧シートは、従来のポリエチレンテレフタラート等のポリエステル樹脂を最表面とする化粧シートと比較して高級感を維持しつつ耐汚染性が向上することが確認された。また、上述した化粧シートを備える化粧板は、基材の凹凸が化粧シート表面の形状に影響しにくく、端部において化粧シートが浮きにくいことが確認された。
なお、本技術は、以下のような構成を取ることが可能である。
(1)
植物由来のポリオレフィンで形成された着色樹脂層と、
前記着色樹脂層の一方の面側に設けられ、植物由来のポリエステル樹脂及び石油由来のポリエステル樹脂の少なくとも一方で形成された透明樹脂層と、
前記透明樹脂層の前記着色樹脂層と反対側に設けられ、電離放射線硬化型樹脂又は熱硬化型樹脂で形成された表面保護層と、
を備える化粧シート。
(2)
前記透明樹脂層は、植物由来のポリエステル樹脂で形成されている
(1に記載の化粧シート。
(3)
前記透明樹脂層は、植物由来のポリエチレンテレフタラート樹脂で形成されている
(2に記載の化粧シート。
(4)
前記透明樹脂層は、二軸延伸透明ポリエステル樹脂シートで構成されている
(1)から(3)のいずれかに記載の化粧シート。
(5)
前記透明樹脂層の厚さは、50μm以上100μm以下である
(1)から(4)のいずれかに記載の化粧シート。
(6)
前記着色樹脂層を形成する前記植物由来のポリオレフィンは、植物由来のエチレンを含むモノマーを重合して形成された植物由来のポリエチレンである
(1)から(5)のいずれかに記載の化粧シート。
(7)
前記着色樹脂層の厚さは、50μm以上110μm以下である
(1)から(6)のいずれかに記載の化粧シート。
(8)
前記表面保護層は、前記電離放射線硬化型樹脂で形成されている
(1)から(7)のいずれかに記載の化粧シート。
(9)
前記表面保護層の厚さは、5μm以上10μm以下である
(1)から(8)のいずれかに記載の化粧シート。
(10)
前記表面保護層は、平均粒径が3μm以上5μm以下の無機粒子を含み、
前記表面保護層表面の算術平均粗さRaは、0.1μm以上0.3μm以下である
(1)から(9)のいずれかに記載の化粧シート。
(11)
前記着色樹脂層と前記透明樹脂層との間に設けられ、ウレタン系樹脂インキで形成された絵柄層を備える
(1)から(10)のいずれかに記載の化粧シート。
(12)
前記着色樹脂層と前記透明樹脂層との間に設けられ、前記着色樹脂層と前記透明樹脂層とを接着する接着層を備える
(1)から(11)のいずれかに記載の化粧シート。
(13)
前記着色樹脂層の前記透明樹脂層が形成される側の面と反対側の面に形成されたプライマー層を備える(1)から(12)のいずれかの記載の化粧シート。
(14)
植物由来のポリオレフィンで形成された着色樹脂層、前記着色樹脂層の一方の面側に設けられ、植物由来のポリエステル樹脂及び石油由来のポリエステル樹脂の少なくとも一方で形成された透明樹脂層、並びに前記透明樹脂層の前記着色樹脂層と反対側に設けられ、電離放射線硬化型樹脂又は熱硬化型樹脂で形成された表面保護層を有する化粧シートと、
基材と、
を備える化粧板。
(15)
前記基材は、端部が曲面となっている
(14)に記載の化粧板。
本開示の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本開示が目的とするものと均等な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。さらに、本開示の範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
1 化粧シート
2 化粧板
11 着色樹脂層
12 絵柄層
13 接着層
14,14A,14B 透明樹脂層
15 表面保護層
16 プライマー層
21 基材
22 プライマー層

Claims (15)

  1. 植物由来のポリオレフィンで形成された着色樹脂層と、
    前記着色樹脂層の一方の面側に設けられ、植物由来のポリエステル樹脂及び石油由来のポリエステル樹脂の少なくとも一方で形成された透明樹脂層と、
    前記透明樹脂層の前記着色樹脂層と反対側に設けられ、電離放射線硬化型樹脂又は熱硬化型樹脂で形成された表面保護層と、
    を備える化粧シート。
  2. 前記透明樹脂層は、植物由来のポリエステル樹脂で形成されている
    請求項1に記載の化粧シート。
  3. 前記透明樹脂層は、植物由来のポリエチレンテレフタラート樹脂で形成されている
    請求項2に記載の化粧シート。
  4. 前記透明樹脂層は、二軸延伸透明ポリエステル樹脂シートで構成されている
    請求項1に記載の化粧シート。
  5. 前記透明樹脂層の厚さは、50μm以上100μm以下である
    請求項4に記載の化粧シート。
  6. 前記着色樹脂層を形成する前記植物由来のポリオレフィンは、植物由来のエチレンを含むモノマーを重合して形成された植物由来のポリエチレンである
    請求項1に記載の化粧シート。
  7. 前記着色樹脂層の厚さは、50μm以上110μm以下である
    請求項6に記載の化粧シート。
  8. 前記表面保護層は、前記電離放射線硬化型樹脂で形成されている
    請求項1に記載の化粧シート。
  9. 前記表面保護層の厚さは、5μm以上10μm以下である
    請求項8に記載の化粧シート。
  10. 前記表面保護層は、平均粒径が3μm以上5μm以下の無機粒子を含み、
    前記表面保護層表面の算術平均粗さRaは、0.1μm以上0.3μm以下である
    請求項9に記載の化粧シート。
  11. 前記着色樹脂層と前記透明樹脂層との間に設けられ、ウレタン系樹脂インキで形成された絵柄層を備える
    請求項1に記載の化粧シート。
  12. 前記着色樹脂層と前記透明樹脂層との間に設けられ、前記着色樹脂層と前記透明樹脂層とを接着する接着層を備える
    請求項1に記載の化粧シート。
  13. 前記着色樹脂層の前記透明樹脂層が形成される側の面と反対側の面に形成されたプライマー層を備える
    請求項1に記載の化粧シート。
  14. 植物由来のポリオレフィンで形成された着色樹脂層、前記着色樹脂層の一方の面側に設けられ、植物由来のポリエステル樹脂及び石油由来のポリエステル樹脂の少なくとも一方で形成された透明樹脂層、並びに前記透明樹脂層の前記着色樹脂層と反対側に設けられ、電離放射線硬化型樹脂又は熱硬化型樹脂で形成された表面保護層を有する化粧シートと、
    基材と、
    を備える化粧板。
  15. 前記基材は、端部が曲面となっている
    請求項14に記載の化粧板。
JP2022203086A 2022-12-20 2022-12-20 化粧シート及び化粧板 Pending JP2024088098A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022203086A JP2024088098A (ja) 2022-12-20 2022-12-20 化粧シート及び化粧板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022203086A JP2024088098A (ja) 2022-12-20 2022-12-20 化粧シート及び化粧板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024088098A true JP2024088098A (ja) 2024-07-02

Family

ID=91672528

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022203086A Pending JP2024088098A (ja) 2022-12-20 2022-12-20 化粧シート及び化粧板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024088098A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW201418379A (zh) 能量射線硬化型樹脂組成物、硬化物及積層體
JP2024024696A (ja) 化粧シート及び化粧材
JP6255841B2 (ja) 化粧シート
JP2024088098A (ja) 化粧シート及び化粧板
JP2018528880A (ja) コーティングした木材ベニヤ
WO2022202259A1 (ja) 化粧シート及び化粧材
JP2023122234A (ja) 化粧シート及び化粧材
JP2023122232A (ja) 化粧シート及び化粧材
JP2023122233A (ja) 化粧シート及び化粧材
JP2024035429A (ja) 化粧シート及び化粧材
JP2024025196A (ja) 化粧シート及び化粧材
CN117083174A (zh) 装饰片和装饰材料
JP2023141212A (ja) 化粧シート及び化粧材
JP2023157556A (ja) 化粧シート及び化粧材
JP2023153572A (ja) 化粧シート、及び化粧材
JP2024034004A (ja) 化粧シート及び化粧材
JP2023144626A (ja) 化粧シート及び化粧材
JP6965753B2 (ja) 化粧シート及び化粧部材
JP6965752B2 (ja) 化粧シート及び化粧部材
US20240010856A1 (en) Laminate comprising plasticizer-containing layer and ink layer, and radiation-curable ink
WO2023176894A1 (ja) 化粧シート及び化粧材
JP2024025197A (ja) 化粧シート及び化粧材
JP2023116112A (ja) 化粧シート及び化粧材
JP2023135272A (ja) 化粧シート及び化粧材
JP2023141213A (ja) 化粧シート及び化粧材