JP2024081234A - 画像処理装置および画像処理用プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像が実際に再現される印刷媒体上の画像の見え方を、再現印刷媒体とは異なる媒体に画像を形成して確認する手間を低減する。【解決手段】印刷画像を、第1の印刷媒体上での画像の形成に用いられる第1色空間で表現された第1画像データとして取得する。この第1画像データに対して、プロファイル接続空間での表現への第1変換テーブルを用いた変換と、第1の印刷媒体において画像が形成されていない地色部の、予め定めた観察環境における見え方の情報を用いたホワイトポイント変換とを行なうことで、第2画像データを取得する。この第2画像データを、第2変換テーブルを用いて、第2の印刷媒体上での画像の形成に用いられる第2色空間で表現された変換済み画像データに変換し、変換済み画像データを用いて、第2の印刷媒体上に、印刷画像に対応する画像を形成する。【選択図】図1

Description

本開示は、所定の印刷媒体上に印刷しようとする画像を他の印刷媒体上で再現する画像処理技術に関する。
画像が実際に再現される印刷媒体(以下、「再現印刷媒体」という)上の画像の見え方を、再現印刷媒体とは異なる媒体(以下、「表示印刷媒体」という)に画像を形成して確認したいという要望があり、そのための画像処理が、種々提案されている。再現印刷媒体としては、通常の印刷用紙の他、蛍光増白剤などを塗布または含浸した用紙、合成樹脂フィルム、布地など、素材の違いを含めて多種類に亘り、更に地色が白以外のもの、何らかの色がついたものも存在し、これらの再現印刷媒体上での画像の見え方を表示印刷媒体上に再現するには、煩雑な手間を要した。また、観察環境、特に光源のホワイトバランスを含む発光特性によっても見え方は相違する。
そこで、例えば、下記特許文献1では、以下のようにして、再現印刷媒体上の画像の見え方を表示印刷媒体上に表示している。まず、再現印刷媒体に相当するメディアに形成されたカラーパッチの分光特性を測定し、その測定値に基づいて、メディアに蛍光増白剤が含まれているか否かを判定する。その判定の結果に応じて、カラーパッチの測定値を補正し、補正されたカラーパッチの測定値とカラーパッチを形成した際の観察環境の測定値とに基づいてカラープロファイルを作成する。こうして得られたカラープロファイルを用いて、再現印刷媒体上の画像の見え方を、表示印刷媒体上に表示するのである。
特開2009-278362号公報
しかしながら、上述した手法では、蛍光増白剤を含むと判断された場合には、観察環境毎にカラープロファイルを作成する必要があり、煩瑣な手間を要した。更には、作成したプロファイルを、作成対象とした観察環境に対して、正しく選択して運用する必要もあり、管理運用の手間も要した。
本開示は、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。本開示の第1の態様は、画像処理装置としての形態である。この画像処理装置は、印刷画像を、第1の印刷媒体上での画像の形成に用いられる第1色空間で表現された第1画像データとして取得する画像データ取得部と、前記第1の印刷媒体において画像が形成されていない地色部の、予め定めた観察環境における見え方の情報を入力する入力部と、前記第1画像データに対して、プロファイル接続空間での表現への第1変換テーブルを用いた変換と、前記見え方の情報を用いたホワイトポイント変換とを行なうことで、第2画像データを取得する第1変換部と、前記第2画像データを、第2変換テーブルを用いて、第2の印刷媒体上での画像の形成に用いられる第2色空間で表現された変換済み画像データに変換する第2変換部と、前記変換済み画像データを用いて、前記第2の印刷媒体上に、前記印刷画像に対応する画像を形成する画像形成部と、を備える。
本開示の第2の態様は、画像処理プログラムとしての形態である。この画像処理プログラムは、印刷画像を、第1の印刷媒体に画像を形成するために用いられる第1色空間で表現された第1画像データとして取得する第1機能と、前記第1の印刷媒体において画像が形成されていない地色部の、予め定めた観察環境における見え方の情報を入力する第2機能と、前記第1画像データに対して、プロファイル接続空間での表現への第1変換テーブルを用いた変換と、前記見え方の情報を用いたホワイトポイント変換とを行なうことで、第2画像データを取得する第3機能と、前記第2画像データを、第2変換テーブルを用いて、第2の印刷媒体上での画像の形成に用いられる第2色空間で表現された変換済み画像データに変換する第4機能と、前記変換済み画像データを用いて、前記第2の印刷媒体上に、前記印刷画像に対応する画像を形成する第5機能とを、コンピューターにより実現する。
実施形態の画像処理装置を含む印刷システムを示す概略構成図。 実施形態の画像処理ルーチンを示すフローチャート。 実施形態の印刷画像データ取得処理の概要を示すフローチャート。 印刷画像データ取得処理における原画像の形式とプロファイルの組合わせを例示する説明図。 白点を含むカラーチャートの生成・印刷の概要を示すフローチャート。 カラーチャートの一例を概念的に示す説明図。 一番近い地色(白点)の番号を入力するためのダイアログボックスの一例を示す説明図。 一番近い地色(白点)の色彩値を入力するためのダイアログボックスの一例を示す説明図。 一番近い地色(白点)の色彩値を入力するためのダイアログボックスの一例を示す説明図。 白点の変換処理の概要を示すフローチャート。 第1変換処理の一例を示すフローチャート。 第2実施形態における第1変換処理の内容を示すフローチャート。 第1変換処理の他の例を示すフローチャート。
A.第1実施形態:
(A1)ハードウェア構成:
第1実施形態の画像処理装置100とこれを用いた印刷システム300の概略構成を、図1に示す。図示するように、この印刷システム300は、印刷しようとする原画像の原画像データPIDを処理する画像処理装置100と、画像を第1の印刷媒体に相当する所望の印刷媒体PPに印刷する印刷装置55と、印刷媒体PPとは異なる第2の印刷媒体(以下、区別のためにメディアと呼ぶ)MDへの印刷を行なうプリンター45とを備える。プリンター45は、印刷装置55により印刷媒体PPに再現される原画像の色をメディアMDに再現する。
画像処理装置100は、画像データなどの各種データや演算結果などを記憶する記憶部30を備えた画像処理部20、プリンター45への印字データの出力などプリンター45を制御する印刷制御部40、印刷装置55との通信を行なう通信部50、UIのための画像等を表示する画像表示部60等を備える。画像処理部20は、原画像データPIDから第1画像データを取得する画像データ取得部21、第1変換テーブルや第2変換テーブルを準備する変換テーブル準備部22、外部からのデータ等を入力する入力部23、後述するホワイトポイント変換を含む変換処理を行なう変換部24、メディアMDへの印刷を含む画像形成の処理を行なう画像形成部25等を備える。各部の動作については、後で詳しく説明するが、各部の機能は、画像処理部20に備えられたCPUが記憶部30に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
画像処理部20は、原画像データPIDや各種プロファイルMPFを入力し、画像処理を行なって、印刷装置55を用いた印刷媒体PPへの画像の印刷を行なうが、実際に印刷媒体PPへの印刷を行なう前に、印刷装置55による原画像の再現がどのようなものとなるか確認するための画像処理を行なう。具体的には、印刷媒体PPに再現される画像の見え方、特に色の再現がどのようになるかを、プリンター45を用いたメディアMDへの印刷により確認する。印刷媒体PPは、画像が実際に再現される再現印刷媒体に相当し、メディアMDは、再現印刷媒体である印刷媒体PPとは異なる媒体で色の再現を確認する表示印刷媒体に相当する。なお、本実施形態では、印刷装置55は布地への印刷を行う捺染印刷機である。印刷装置55が捺染印刷を行なう印刷媒体PPは、布地であることから、地色はいわゆる白色とは異なり、着色されていることもあり得る。また蛍光増白剤などが塗布または含浸されていることもあり、蛍光増白剤の有無や多寡により、紫外光の有無によって、認識される白色が異なることがある。
他方、プリンター45は、メディアMDとして通常の普通紙や写真用紙にCMYKのインクにより印刷を行なうインクジェットプリンターである。プリンター45は、画像処理装置100の画像処理部20からの指示を受けた印刷制御部40の制御を受けて、メディアMDに白点を観察するためのカラーチャートである観察白点チャートCCを印刷したり、印刷装置55によって印刷媒体PPに形成される画像の色を再現した印刷物CRPを印刷したりする。
画像処理装置100は、画像処理において、各種のプロファイルMPFを利用する。こうしたプロファイルMPFは、画像処理装置100内に予め保存しておいてもよいが、ネットワークなどを介して、外部のサイトから必要に応じて取得するようにしてもよい。もとより、利用頻度の高いプロファイルを予め画像処理装置100内に記憶しておき、利用頻度の低いものは外部のサイトから取得するように構成することも差し支えない。用いるプロファイルとしては、
・デバイス依存の色空間(例えばRGBやCMYK)で表現された原画像をデバイス非依存の色空間(例えばL*a*b*やXYZ表色系)での表現に変換する入力プロファイル
・デバイス非依存の色空間(例えばL*a*b*やXYZ)で表現された画像をデバイス依存の色空間(例えばRGBやCMYK)での表現に変換する出力プロファイル
・印刷の場合の印刷媒体やディスプレイの場合のLEDパネルの特性なども含めて作成された出力プロファイルであるメディアプロファイル
・入力プロファイルとメディアプロファイルとを一つに纏めたデバイスリンクプロファイル
・デバイス非依存の色空間同士で変換を行なう共通プロファイル
などがあり得る。
画像表示部60は、プリンター45の代わりに第2の印刷媒体として用いることも可能である。この場合、第2変換テーブルとして、デバイス非依存のプロファイル接続空間の表色系から画像表示部60の表色系である第2色空間に変換を行なう出力ブロファイルを用いればよい。こうすれば、画像表示部60に観察白点チャートCCを表示したり、色を再現した印刷物CRPに代えて、色を再現した画像を表示したりすることも可能である。画像表示部60は、画像処理装置100とは別体のタブレットなどの光学的な表示装置により代替することも差し支えない。
(A2)画像処理:
画像処理装置100が行なう画像処理について、図2を用いて説明する。図示する画像処理は、原画像データPIDを印刷装置55によって印刷媒体PPに印刷した場合の見え方を、プリンター45を用いてメディアMD上に再現するためのものである。画像処理装置100の画像処理部20は、利用者の指示により、この処理を開始すると、まず画像データ取得部21としての機能、つまり印刷画像データを取得する処理(ステップS100)を行なう。この処理の詳細は後述するが、原画像データPIDに基づき印刷装置55によって実際に印刷される際に用いられる画像のデータである第1画像データを取得する処理である。
次に、再現印刷媒体のメディアプロファイルを選択する(ステップS210)。ここでは、印刷装置55を用いて印刷媒体PPに印刷される際に用いられる再現印刷媒体のメディアプロファイルが選択される。このメディアプロファイルは、第1の変換テーブルに相当する。同様に、表示印刷媒体のメディアプロファイルを選択する(ステップS220)。ここでは、プリンター45を用いてメディアMDに印刷される際に用いられる印刷プロファイルが選択される。その後、ステップS210で選択された再現対象の印刷プロファイルに従い、白点を含む所定の範囲のカラーチャートである観察白点チャートCCをプリンター45により印刷し(ステップS300)、この観察白点チャートCCと再現印刷媒体の非印字部(地色部)の色を、予め定めた照明下で見比べ、前記非印字部の色と最も近しい色を入力する(ステップS230)。その上で、印刷装置55によって印刷媒体PP上に再現される第1画像データの色を、プリンター45により印刷される変換済み画像データに変換する変換処理(ステップS400)を実行する。これらの処理の詳細も後述する。最後に、変換して得られた変換済み画像データをプリンター45によりメディアMDに印刷し(ステップS240)、この画像処理を終了する。
以下、各処理の詳細について順次説明する。図3Aは、ステップS100の印刷画像データ取得処理の詳細を示すフローチャートである。図示するように、この印刷画像データ取得処理が開始されると、まず原画像データPIDを入力する処理を行ない(ステップS110)、次に適用するプロファイルを選択する処理を行なう(ステップS120)。選択するプロファイルは、入力した原画像データPIDの形式、つまり画像が表現されている色空間により異なる。原画像データPIDの形式とプロファイルとの関係を、図3Bに例示する。
原画像データPIDとしては種々の形式を取り得るが、図示するように、原画像データPIDが印刷機の色空間で表現されたものでなければ、これを一旦デバイス非依存の色空間の色彩値に変換する入力プロファイルと、これをデバイス、ここでは印刷媒体PPにインクで印刷する印刷装置55に依存した色彩値に変換するメディアプロファイルとを用いればよい。具体的には、まず、原画像データPIDを、デバイス非依存の色彩値であるL*a*b* (以下、単にLabと略記することがある)に変換する入力プロファイルを用いて、Labに変換し、次に、Labから印刷装置55が印刷媒体PPに画像を形成するデバイス依存の色彩値(CMYK)に変換するメディアプロファイルとを用いて変換し、CMYKの色彩値で表現された第1画像データを取得する(変換例1)。また、入力プロファイルとメディアプロファイルとを一体にしたデバイスリンクプロファイルを用いて、直接RGBの色彩値からCMYKに変換してもよい(変換例2)。
他方、原画像データPIDがLabの色彩値で表現されたものであれば、メディアプロファイルのみを用いて、CMYKに直接変換すればよい(変換例3)。更に、原画像データPIDが、印刷装置55により印刷媒体PPに画像を形成する際の色彩値CMYKで表現されたものであれば、何も変換せず、そのまま第1画像データとして取得すればよい(変換例4)。
第1,第2変換例での原画像データPIDの色彩値は、CMYKに限らず、RGBでもよいし、それ以外のデバイス依存の色彩値であってもよい。また、第3変換例での原画像データPIDの色彩値は、Labに限らず、XYZなど、デバイス非依存の色彩値であれば、形式を問わない。こうした変換処理(図3A、ステップS130)により、第1画像データが取得される。
次に白点を含む観察白点チャートの印刷処理(ステップS300)について説明する。図4は、観察白点チャートの印刷処理を示すフローチャートである。この処理を開始すると、まず予め準備した再現印刷媒体のメディアプロファイルのホワイトポイントWPを取得する。メディアプロファイルは、図2に示した画像処理においてステップ210で選択されているものである。ホワイトポイントは、メディアプロファイルにおいて予め設定されている。そこでこのホワイトポイントWPの色彩値に基づき観察白点チャートCCを生成する。その際、ホワイトポイントの色彩値は、デバイス非依存の色彩値、例えばXYZまたはLabで把握し、ホワイトポイントWPの色彩値を含む所定の範囲をカバーするように観察白点チャートCCを生成する。
観察白点チャートCCの一例を、図5に示した。この例では、観察白点チャートCCは、Labの色空間において、Y値(L* )を同じくして、a* 方向とb* 方向とに所定の範囲をカバーするように生成する。この例では、観察白点チャートCCの中央のパッチTwpが、メディアプロファイルにおける白点に相当する。再現対象とする印刷媒体PPに蛍光増白剤が含まれる場合、短波長側に影響を与えることから等色関数でZへの影響が大きい。L*a*b* ではb* への影響が大きい。このため、図示した観察白点チャートCCでは、b* 方向に展開する範囲を、a* 方向に展開する範囲より広くしている。図の例では、a* 方向には1~5の5段階、b* 方向には-1~-9の9段階の計45のパッチを用意した。観察白点チャートCCを構成する一つのパッチSCCを拡大して示したように、各パッチには、パッチに関する情報として、パッチ番号1~45,Labの各値(例えばL1,a1,b1)およびXYZの各値(例えばX1,Y1,Z1)を記載している。これらは全て記載する必要はなく、後述するパッチの情報の入力が可能なものを記載すればよい。
Labの色彩値で表現された観察白点チャートCCを、表示印刷媒体への印刷を行なうプリンター45用のメディアプロファイルを用いてCMYKデータに変換する(ステップS330)。この際の変換は、絶対的な色彩値を維持する絶対的レンダリングインテントである。図2のステップS400で行なう変換は絶対的レンダリングインテントを用いる。観察白点チャートCCは、同じ絶対的レンダリングインテントで処理された場合に再現印刷媒体の白色と近しい色となるパッチを探すためのチャートであるため、絶対的レンダリングインテントを用いる。その後、CMYKに色変換された観察白点チャートCCの画像データを分版処理し(ステップS340)、表示印刷媒体であるメディアMDに印刷する(ステップS350)。この結果、図5に例示した観察白点チャートCCが印刷される。
こうして印刷された観察白点チャートCCの各パッチと再現印刷媒体の白色(地色)とを、観察環境で見比べ、対応する白点のパッチの情報の入力処理を行なう(図2、ステップS230)。任意の観察環境下で、観察白点チャートCCを観察し、再現印刷媒体PPの白色と最も近しく見えるチャート内のパッチの情報を入力する。こうしたパッチの情報の入力は、パッチに付与されたパッチ番号1~45,Labの各値、およびXYZの各値のいずれで行なってもよい。パッチ情報の入力を行なうためのダイアログボックスDBa~DBcを、模式的に、図6A~図6Cに示した。こうしたダイアログボックスは、画像表示部60に表示される。
図6Aは、パッチ番号でバッチの情報を入力するダイアログボックスDBaを例示する。図示するように、このダイアログボックスDBaでは、パッチ番号を選択可能な入力フィールドFLaが表示され、入力フィールドFLaの右端の下向き三角形を、図示しないポインクティングデバイスを用いてクリックすることで、パッチ番号1~45がポップアップメニューとして示されるので、所望のパッチ番号を選択する。選択後、実行ボタンB1をクリックすることで、バッチ番号が、入力部23を介して、画像処理部20に入力される。ダイアログボックスDBaには、キャンセルボタンB2も表示され、これをクリックすれば、パッチ情報の入力を中断することができる。
パッチ情報は、バッチ番号に変えて、L*a*b* の数値や、XYZの数値で入力することも可能である。図6Bは、L*a*b* の数値によりパッチの情報を入力するダイアログボックスDBbの例を、図6Cは、XYZの数値によりパッチの情報を入力するダイアログボックスDBcの例を、それぞれ示している。各表色系は、3つの数値の組合わせとして表現されるので、ダイアログボックスDBbには、L*a*b* の各数値を入力する入力フィールドFL1、FL2、FL3が、ダイアログボックスDBcには、XYZの各数値を入力する入力フィールドFLx、FLy、FLzが、それぞれ設けられている。これらのダイアログボックスDBb,DBcには、実行ボタンB1やキャンセルボタンB2も設けられている。
L*a*b* やXYZは、各フィールドを選択し、図示しないキーボードから直接数値を入力するものとしてもよいし、各パッチの対応する値をポップアップするメニューとして表示し、図示しないマウスなどのポインティングデバイスで選択するようにしてもよい。
こうしてメディアMDに印刷された観察白点チャートCCの各パッチの色と印刷装置55により印刷が行なわれる印刷媒体PPの白色(地色)の色とを観察し、利用者が、印刷媒体PPの白色(地色)に最も近い色のパッチの情報を入力すると(図2、ステップS230)、次に変換処理(ステップS400)を行なう。この変換処理の一例を、図7に示した。この変換処理は、第1画像データに対応する画像をプリンター45でメディアMDに印刷した場合に、メディアMD上の画像が、印刷装置55で印刷媒体PPに印刷した場合の画像の色に近いものとなるように、第1画像データを、印刷媒体PPの白色(地色)の色を考慮して変換する処理である。
変換処理が開始されると、まず第1画像データを準備する(ステップS410)。この第1画像データは、図3A,図3Bに示したように、本実施形態では、CMYK表色系のものである。次に、第1変換を実行する(ステップS500)。この第1変換の一例を、図8に示す。図8に例示する第1変換処理は、第1画像データを、観察白点を用いたホワイトポイント変換を行なうと共に、第2画像データへの変換を行なうものである。変換部24によって行なわれるこの処理が第1変換部に相当する。第1変換処理では、まず第1画像データの画像信号値を入力し(ステップS510)、これを、再現印刷媒体のメディアプロファイルを用いてプロファイル変換する。(ステップS520)。ここでは、再現印刷媒体のメディアプロファイルは、CMYK値からLab値への変換を行なう第1変換テーブルTB1として変換を行なう。この変換は、相対的レンダリングインテントで行なわれる。この結果、第1画像データの画像信号値CMYKは、相対的な色彩値Labとなる。更に、この信号をXYZ表色系に変換する(ステップS530)。変換結果を、以下、相対XYZと呼び、図8以下の図示を含めて、XYZrel と表記する。XYZrel と区別するために、絶対XYZは、XYZabs と表記する。このXYZ表色系がプロファイル接続空間に相当する。
次に、観察白点チャートCCを用いて観察し選択した白点(地色)に相当するパッチの情報WPsを用いて、相対XYZで表現された色彩値を絶対化すると同時にホワイトポイント変換の演算を行なう(ステップS540)。この演算は、以下の行列演算式(1)により行なわれる。
[Xs,Ys,Zs]abs=[Xt,Yt,Zt]rel×[WPs]/[WP_D50]
… (1)
ここで、[Xt,Yt,Zt]は、再現印刷媒体上での色彩値XYZであることを示し、[Xs,Ys,Zs]は、表現印刷媒体上に再現すべき色彩値XYZであることを示す。以下、明示的な場合には、「t」「s」の添え字表記は省略する。また、WP_D50は、D50光源のXYZである。具体的には、
[X,Y,Z]=[0.9642,1,0.82491]
である。式(1)に示した演算式は、再現印刷媒体上での色彩値を表現する相対XYZを絶対XYZに変換する次式(1a)に従う処理と、再現印刷媒体上での色彩値を表現する絶対XYZをプロファイル接続空間での絶対XYZに変換する次式(1b)に従う処理とを、順次行なうことに相当する。なお、ここで、WPtは、再現印刷媒体のメディアプロファイルのメディアホワイトポイントである。
[Xt,Yt,Zt]abs=[Xt,Yt,Zt]rel×[WPt]/[WP_D50]
… (1a)
[Xs,Ys,Zs]abs=[Xt,Yt,Zt]abs×[WPs]/[WPt]
… (1b)
上述した式(1)は、式(1a)を式(1b)の右辺に代入して得られる。これは、再現印刷媒体上の各画素の色彩値の相対XYZを絶対XYZに変換すると同時に、ホワイトポイント変換を行なうことに相当する。変換は、式(1)に示すように一度に行なってもよいし、式(1a)(1b)に示すように、順次行なってもよい。もとより、結果的に同じであれば、他の変換式に従って行なってもよい。
上述した処理を行なうことで、再現印刷媒体上の各画素の色彩値の相対XYZは、印刷媒体PPの紙白に近しいとして選択された色を白として、表現印刷媒体上に再現すべき色彩値の、プロファイル接続空間での絶対XYZに変換される。つまり、上述した処理により、第1画像データの画像信号の色彩値は、プロファイルの基準光源であるD50光源下での再現印刷媒体の紙白に基づいた相対的な色彩値から、紙白の色味まで含んだ絶対的な色彩値に変換され、観察環境下での紙白の見えWPsを用いたホワイトポイント変換を経て、表現印刷媒体上に再現すべき色彩値である絶対XYZの第2画像データとなる。第1画像データの全ての画像信号値についての処理が完了するまで(ステップS560:「NO」)、以上の処理(ステップS510~S540)を繰り返し、全て変換すると(ステップS560:「YES」)、変換処理の結果得られた第2画像データを記憶部30に記憶して(ステップS570)、第1変換処理を終了する。
第1変換処理の後、第2変換処理(図7、ステップS420)を行なう。変換部24によって行なわれるこの処理が第2変換部に相当する。第2変換処理では、第1変換処理で記憶部30に保存された第2画像データを、プリンター45において表示印刷媒体であるメディアMDに画像を形成する場合のメディアプロファイルである第2変換テーブルTB2を用いて、CMYK表色系に変換する。この変換は、絶対的レンダリングインテントで行なう。第2変換処理で変換された変換済みの印刷画像データは、記憶部30に記憶される(ステップS430)。
こうして変換処理(図2、ステップS400)を行なった後、記憶部30に保存された変換済み印刷画像データを用いて、プリンター45によりメディアMDに画像を印刷する(ステップS240)。こうして、印刷装置55において印刷媒体PPに形成される印刷画像の色の見え方が、メディアMDに再現される。
かかる画像処理により、印刷装置55により画像が形成される印刷媒体PPが布地や蛍光漂白剤を塗布されたメディアであるような場合であっても、観察白点チャートCCに印刷された観察白点の中から、元の印刷媒体PPの白点(地色)の色に近いものを選択して入力し、変換処理をするので、印刷装置55により印刷媒体PPに形成される画像の色を、プリンター45によってメディアMDに形成される画像により再現でき、印刷装置55により印刷媒体PPに形成される色を容易に確認できる。しかも、異なる光源など、観察環境が変わったり、あるいは蛍光増白剤の種類や濃淡などが異なったり、更には印刷媒体自体の地色が異なったりした場合でも、メディアプロファイルのホワイトポイントを含む観察白点チャートCCをプリンター45によりメディアMDに形成し、対応するパッチの情報を入力するだけで済み、色を再現するのにプロファイルを再作成するなど、運用管理上の煩瑣な手間を要しない。
以上、画像処理装置100の構成と画像処理について説明したが、この画像処理装置100を備える印刷システム300は、上述した手法で、印刷装置55によって印刷媒体PP上に形成される画像の色について、プリンター45によってメディアMD上に形成される画像で確認したら、印刷装置55を用いて印刷媒体PP上に実際に画像を印刷すればよい。こうすれば、印刷システム300は、実際の印刷の前に、印刷媒体PPに形成される画像の色を確認することができる。従って、印刷媒体PP上に形成しようとする画像が、所望の色となるまで、印刷媒体PP上に実際に画像を形成することなく、原画像データPIDの作成や修正を行なうことができる。従って、印刷媒体PP上に画像を形成する前に、印刷媒体PP上の試し刷りを何度も行なうといった必要がなく、印刷の手間と印刷媒体PPの無駄とを低減できる。
B.第2実施形態:
第1変換処理の他の例について説明する。第2実施形態の画像処理装置100や印刷システム300のハードウェア構成は第1実施形態と同様であり、第1変換処理の内容のみ異なる。第2実施形態の第1変換処理を、図9に示す。第2実施形態では、図示するように、第1実施形態の第1変換処理と同様に、画像信号値の入力(ステップS510)、第1変換テーブルによるプロファイル変換(ステップS520)、およびLabの色彩値から相対XYZの色彩値への変換(ステップS530)を行なう。その後、第2実施形態では、相対XYZの色彩値を絶対化する絶対化演算を行なう(ステップS545)。
第2実施形態では、絶対化演算の際に、観察白点チャートCC上で選択した白点の色彩値WPsではなく、再現印刷媒体のメディアプロファイルに規定されている白点の色彩値WPtを用いる。従って、絶対化演算は、次の行列式(2)により行なわれる。
[Xt,Yt,Zt]abs=[Xt,Yt,Zt]rel×[WPt]/[WP_D50]
… (2)
この式は、第1実施形態で説明した式(1a)と同じである。
次に、色順応変換を用いて、この色彩値(Xt,Yt,Zt)を変換する(ステップS550)。変換は、ここでは、公知Bradfordの変換行列Mと、再現印刷媒体のメディアプロファイルに規定されている白点の色彩値WPtと、観察白点チャートCC上で選択した白点の色彩値WPsとから算出される3×3の変換行列CMを用いて、次式(3)により行なわれる。
[Xs,Ys,Zs]abs=[CM][Xt,Yt,Zt]abs … (3)
以上の処理により、第1画像データの画像信号は、観察白点チャートCCにより利用者が選択したパッチの情報WPsに拠る見え方に対応した色彩を絶対XYZで表現したものとなる。第1画像データの全ての画像信号値についての処理が完了するまで(ステップS560:「NO」)、以上の処理(ステップS510~S550)を繰り返し、全て変換すると(ステップS560:「YES」)、変換処理の結果得られた第2画像データを記憶部30に記憶して(ステップS570)、第1変換処理を終了する。なお、上記の処理は、必ずしも1つずつ行なう必要はなく、2以上のステップを結合して変換式を導き、まとめて行なうようにしてもよい。あるいは更に細分化して、行なうものしてもよい。
以上説明した第2実施形態の画像処理装置100および印刷システム300によれば、第1実施形態と同様の作用効果を奏する上、ホワイトポイントによる変換に人間の視細胞(錐体)の特性を模した色順応変換、具体的にはBradford の変換行列を用いているので、再現印刷媒体PP上の色をメディアMD上に一層忠実に再現できる。
色順応変換を用いた他の変換例を、図10に示す。第1,第2実施形態のステップS520では、第1変換テーブルによるプロファイル変換は相対的レンダリングインテントにより行なったが、図示する変換処理では、絶対的レンダリングインテントタグを保持するプロファイルを用いることで、絶対的レンダリングインテントにより変換を行なう(ステップS525)。こうした絶対的レンダリングインテントタグ(A2B3タグ)を保持するプロファイルは、例えば、ICCのver5では、規格化されており、絶対的レンダリングインテントに直接対応する変換テーブルを備えたプロファイルを用いれば、容易に実施可能である。この場合には、第2実施形態における相対XYZへの変換(ステップS530)に代えて絶対XYZへの変換(ステップS535)を行なうだけで済み、絶対化演算(ステップS545)は必要がない。ステップS550の色順応変換以下の処理は第2実施形態と同様である。かかる変換処理によっても、上述した第2実施形態と同様の作用効果を奏する。
C.他の実施形態:
(1)本開示は以下の形態でも実施可能である。他の実施形態の1つは、画像処理装置としての形態である。この画像処理装置は、印刷画像を、第1の印刷媒体上での画像の形成に用いられる第1色空間で表現された第1画像データとして取得する画像データ取得部と、前記第1の印刷媒体において画像が形成されていない地色部の、予め定めた観察環境における見え方の情報を入力する入力部と、前記第1画像データに対して、プロファイル接続空間での表現への第1変換テーブルを用いた変換と、前記見え方の情報を用いたホワイトポイント変換とを行なうことで、第2画像データを取得する第1変換部と、前記第2画像データを、第2変換テーブルを用いて、第2の印刷媒体上での画像の形成に用いられる第2色空間で表現された変換済み画像データに変換する第2変換部と、前記変換済み画像データを用いて、前記第2の印刷媒体上に、前記印刷画像に対応する画像を形成する画像形成部と、を備える。
こうすれば、画像を印刷する第1の印刷媒体に形成される画像の見え方、特に色の見え方を、第2の印刷媒体に形成する画像で容易に確認できる。しかも、第1の印刷媒体自体に白色近傍の色が付いていたり、第1の印刷媒体に蛍光増白剤が施されていたりした場合でも、その見え方を、第2の印刷媒体上の画像により確認しやすい。従って、印刷しようとする元の画像を測色した際の照明とは条件が異なる任意の観察環境において、色の乖離が生じ易い白色付近の色合わせが容易になる。また、第1変換テーブルや第2変換テーブルを、観察環境の違いに応じて、個別に作り直す必要がない。従って、第1の印刷媒体に形成される画像の見え方を、第2の印刷媒体に形成される画像により確認する際の手間を削減できる。
画像データ取得部は、印刷画像を、第1の印刷媒体に画像を形成するために用いられる第1色空間で表現された第1画像データとして取得するものであり、元の印刷画像の形式に合わせて、第1色空間で表現された第1画像データに色変換してこれを取得すればよい。印刷画像が予め第1色空間で表現されていれば、変換することなくこれを第1画像データとして取得すればよい。印刷画像の形式に合わせてプロファイルを適用し、図3Bに例示したように、第1の印刷媒体に画像を形成するために用いられる第1色空間で表現された形式に変換すればよい。プロファイル接続空間は、第1色空間を第2色空間に接続するためのものであり、通常はデバイス非依存の表色系であるXYZやL*a*b* などが用いられるが、他の表色系であっても差し支えない。
観察環境としては、どのような光源の下で観察するかが見え方に影響を与える。光源は、そのホワイトポイントの違いのみならず、輝度などの違いも見え方に影響を与える。D50やD65など、そのホワイトポイント等が定められているものは、XYZ表色系での値が一意に定められているので、その値を用いて、換算することができる。
(2)上記の(1)の構成において、前記第1変換部は、前記見え方の情報に含まれる前記地色部の色彩値を用いた乗算を行なうことで、前記ホワイトポイント変換を行なうものとしてよい。こうすれば、行列式(1)に示したように、簡易な演算で、ホワイトポイント変換を行なうことができる。なお、前記見え方の情報に含まれる前記地色部の色彩値に、前記第1変換テーブルにおけるホワイトポイントの色彩値の逆数を乗算することで、ホワイトポイント変換を行なうことも差し支えない。前記第1変換テーブルにおけるホワイトポイントの色彩値の逆数を乗算することは、前記第1変換テーブルにおけるホワイトポイントの色彩値で除算することと等価である。
(3)上記の(1)の構成において、前記第1変換部は、色順応変換を用いて、前記ホワイトポイント変換を行なうものとしてよい。こうすれば、色順応変換という人の視覚特性に近い変換ができ、第2の印刷媒体に形成される画像により、第1の印刷媒体に形成される画像の色の見え方を、一層精度よく確認できる。
(4)上記の(1)から(3)の構成において、更に、前記第1変換テーブルにおけるホワイトポイントを取得し、前記プロファイル接続空間で、前記ホワイトポイントを含む近傍のチャートを生成するチャート生成部を備え、前記入力部は、前記地色部を前記チャートと比較することで、前記見え方の情報を、前記チャートから取得可能な色彩値により入力するものとしてよい。こうすれば、チャートを用いて、第1の印刷媒体において画像が形成されていない地色部の、予め定めた観察環境における見え方の情報を容易に入力できる。こうしたチャートは、一度作成すれば観察環境依存せず使いまわせるため、印刷画像毎に毎回印刷する必要がない。
(5)上記の(1)から(4)の構成において、前記チャート生成部は、前記チャートを、前記第2変換テーブルを用いて絶対的レンダリングインテントで前記第2色空間の表現に変換し、前記第2の印刷媒体に印刷することで、前記第1の印刷媒体の前記地色部との比較に供するものとしてよい。こうすれば、見え方の情報の入力が容易になる。
(6)上記の(1)から(5)の構成において、前記見え方の情報は、前記プロファイル接続空間における色彩値、または前記作成されチャートを構成する複数のパッチであって前記プロファイル接続空間における色彩値が対応付けられたパッチの一つ、を特定することにより入力されるものとしてよい。こうすれば、見え方の情報を容易かつ的確に入力できる。
(7)上記の(1)から(6)の構成において、前記チャートの範囲は、前記プロファイル接続空間がL*a*b* 表色系である場合に、前記ホワイトポイントの色彩値を含み、a*における予め定めた範囲である第1範囲と、b*における前記第1範囲より広い範囲である第2範囲とに亘るものとしてよい。こうすれば、第1の印刷媒体に蛍光増白剤が含まれており、短波長側への影響が大きい場合でも容易に対応できる。L*a*b* に変換した場合は、b* 側を広くすることになるが、等色関するであれば、Z側を広くすることになる。
(8)上記の(6)の構成において 前記画像形成部は、[1]前記第2の印刷媒体である印刷用紙にインクを用いて画像を形成するプリンター、または[2]前記第2の印刷媒体であるディスプレイに光学的に画像を形成する表示装置、のいずれかとしてよい。こうすれば、[1]では、印刷画像に対応する画像が形成される第2の印刷媒体は第1の印刷媒体とは異なるものの、同じ印刷媒体であるため、第1の印刷媒体に印刷される画像の見え方を利用者は把握しやすい。[2]では、第2の印刷媒体はディスプレイであるが、色変換をして、等価な色に近い発色で表示するので、第1の印刷媒体に印刷される画像の見え方を利用者は把握でき、しかも画像の形成にインクなどの消耗材を用いないので、省資源を達成できる。また、ディスプレイは一般にプリンターなどより小型化できる。また、光学的な表示装置として、例えばタブレットなどを用いれば、汎用性の高い構成を実現できる。いずれの手法にせよ、第2の印刷媒体上に印刷画像に対応した画像を形成する場合、第2の印刷媒体を、物理ベースレンダリングして、そこに画像を表示するようにしてもよい。
(9)本開示のその他の実施形態の1つは、画像処理プログラムとしての形態である。この画像処理プログラムは、印刷画像を、第1の印刷媒体に画像を形成するために用いられる第1色空間で表現された第1画像データとして取得する第1機能と、前記第1の印刷媒体において画像が形成されていない地色部の、予め定めた観察環境における見え方の情報を入力する第2機能と、前記第1画像データに対して、プロファイル接続空間での表現への第1変換テーブルを用いた変換と、前記見え方の情報を用いたホワイトポイント変換とを行なうことで、第2画像データを取得する第3機能と、前記第2画像データを、第2変換テーブルを用いて、第2の印刷媒体上での画像の形成に用いられる第2色空間で表現された変換済み画像データに変換する第4機能と、前記変換済み画像データを用いて、前記第2の印刷媒体上に、前記印刷画像に対応する画像を形成する第5機能とを、コンピューターにより実現する。この画像処理プログラムによれば、画像を印刷する第1の印刷媒体に形成される画像の見え方、特に色の見え方を、第2の印刷媒体に形成する画像で容易に確認できる。しかも、第1の印刷媒体自体に白色近傍の色が付いていたり、第1の印刷媒体に蛍光増白剤が施されていたりした場合でも、その見え方を、第2の印刷媒体上の画像により確認しやすい。従って、印刷しようとする元の画像を測色した際の照明とは条件が異なる任意の観察環境において、色の乖離が生じ易い白色付近の色合わせが容易になる。また、第1変換テーブルや第2変換テーブルを、第1の印刷媒体の違いや観察環境の違いに応じて、個別に作り直す必要がない。従って、第1の印刷媒体に形成される画像の見え方を、第2の印刷媒体に形成される画像により確認する際の手間を削減できる。
(10)上記各実施形態において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよい。ソフトウェアによって実現されていた構成の少なくとも一部は、ディスクリートな回路構成により実現することも可能である。また、本開示の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータープログラム)は、コンピューター読み取り可能な記録媒体に格納された形で提供することができる。「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD-ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピューター内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピューターに固定されている外部記憶装置も含んでいる。すなわち、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、データパケットを一時的ではなく固定可能な任意の記録媒体を含む広い意味を有している。
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
20…画像処理部、21…画像データ取得部、22…変換テーブル準備部、23…入力部、24…変換部、25…画像形成部、30…記憶部、40…印刷制御部、45…プリンター、50…通信部、55…印刷装置、60…画像表示部、100…画像処理装置、300…印刷システム

Claims (9)

  1. 印刷画像を、第1の印刷媒体上での画像の形成に用いられる第1色空間で表現された第1画像データとして取得する画像データ取得部と、
    前記第1の印刷媒体において画像が形成されていない地色部の、予め定めた観察環境における見え方の情報を入力する入力部と、
    前記第1画像データに対して、プロファイル接続空間での表現への第1変換テーブルを用いた変換と、前記見え方の情報を用いたホワイトポイント変換とを行なうことで、第2画像データを取得する第1変換部と、
    前記第2画像データを、第2変換テーブルを用いて、第2の印刷媒体上での画像の形成に用いられる第2色空間で表現された変換済み画像データに変換する第2変換部と、
    前記変換済み画像データを用いて、前記第2の印刷媒体上に、前記印刷画像に対応する画像を形成する画像形成部と、
    を備えた画像処理装置。
  2. 前記第1変換部は、前記見え方の情報に含まれる前記地色部の色彩値を用いた乗算を行なうことで、前記ホワイトポイント変換を行なう、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1変換部は、色順応変換を用いて、前記ホワイトポイント変換を行なう、請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、更に、
    前記第1変換テーブルにおけるホワイトポイントを取得し、前記プロファイル接続空間で、前記ホワイトポイントを含む近傍のチャートを生成するチャート生成部を備え、
    前記入力部は、前記地色部を前記チャートと比較することで、前記見え方の情報を、前記チャートから取得可能な色彩値により入力する、
    画像処理装置。
  5. 前記チャート生成部は、前記チャートを、前記第2変換テーブルを用いて絶対的レンダリングインテントで前記第2色空間の表現に変換し、前記第2の印刷媒体に印刷することで、前記第1の印刷媒体の前記地色部との比較に供する、請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記見え方の情報は、前記プロファイル接続空間における色彩値、または前記作成されチャートを構成する複数のパッチであって前記プロファイル接続空間における色彩値が対応付けられたパッチの一つ、を特定することにより入力される、請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記チャートの範囲は、前記プロファイル接続空間がL*a*b* 表色系である場合に、前記ホワイトポイントの色彩値を含み、a*における予め定めた範囲である第1範囲と、b*における前記第1範囲より広い範囲である第2範囲とに亘る、請求項4に記載の画像処理装置。
  8. 前記画像形成部は、
    [1]前記第2の印刷媒体である印刷用紙にインクを用いて画像を形成するプリンター、または
    [2]前記第2の印刷媒体であるディスプレイに光学的に画像を形成する表示装置である、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  9. 画像処理プログラムであって、
    印刷画像を、第1の印刷媒体上での画像の形成に用いられる第1色空間で表現された第1画像データとして取得する第1機能と、
    前記第1の印刷媒体において画像が形成されていない地色部の、予め定めた観察環境における見え方の情報を入力する第2機能と、
    前記第1画像データに対して、プロファイル接続空間での表現への第1変換テーブルを用いた変換と、前記見え方の情報を用いたホワイトポイント変換とを行なうことで、第2画像データを取得する第3機能と、
    前記第2画像データを、第2変換テーブルを用いて、第2の印刷媒体上での画像の形成に用いられる第2色空間で表現された変換済み画像データに変換する第4機能と、
    前記変換済み画像データを用いて、前記第2の印刷媒体上に、前記印刷画像に対応する画像を形成する第5機能と、
    をコンピューターにより実現する画像処理プログラム。
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