JP2024081062A - 車載用カメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】外部から到来する光がリング部材を通過して筐体部の内部に入り込むことを抑制し、撮像素子による撮像に悪影響を与えることを抑制する。【解決手段】車載用カメラは、レンズ鏡筒と、回路基板と、回路基板の第1面に配置され、レンズ鏡筒のレンズの光軸上に配置された撮像素子と、第1光透過率を備えた第1樹脂で構成され、レンズ鏡筒の全周において光軸より離れる方向に突出するように配置されたリング部材と、少なくとも筒形状の一端面が第1光透過率よりも小さい第2光透過率を有する第2樹脂で形成され、少なくとも回路基板を収容する筐体部と、を備え、筐体部の筒形状の一端面は、リング部材の第2面と固着され、筐体部の筒形状の内側において、光軸を中心とした全周に渡り、かつ、光軸の方向においてリング部材の第2面と撮像素子の間に配置され、第1光透過率よりも小さい第3光透過率を有する第3樹脂を備える。【選択図】図5

Description

本開示は、車載用カメラに関する。
近年、車両の安全性向上、自動運転機能の導入などの要請に伴い、車両に搭載され、車両の内外を撮影する車載用カメラの開発が活発になっている(例えば特許文献1、2参照)。
国際公開第2007/058073号 国際公開第2018/061564号
車両に求められる安全性、自動運転機能などに関する要求レベルは向上する一方であり、車載用カメラについてもさらなる性能向上などが求められている。
本開示は、新たな車載用カメラを提供する技術に関する。
本開示は、少なくとも1つのレンズを備え、筒形状のレンズ鏡筒と、第1面と、前記第1面と反対の第2面とを有する回路基板と、前記回路基板の前記第1面に配置され、前記少なくとも1つのレンズの光軸上に配置された撮像素子と、所定の波長において第1光透過率を備えた第1樹脂で構成され、前記レンズ鏡筒の全周において前記光軸より離れる方向に突出するように配置され、第1面と前記第1面と反対の第2面を有するリング部材と、少なくとも一部が筒形状であり、少なくとも前記筒形状の一端面が前記所定の波長において前記第1光透過率よりも小さい第2光透過率を有する第2樹脂で形成され、少なくとも前記回路基板を収容する筐体部と、を備え、前記筐体部の前記筒形状の前記一端面は、前記リング部材の前記第2面と固着され、前記筐体部の前記筒形状の内側において、前記光軸を中心とした全周に渡り、かつ、前記光軸の方向において前記リング部材の前記第2面と前記撮像素子の間に配置され、前記所定の波長において前記第1光透過率よりも小さい第3光透過率を有する第3樹脂を備える、車載用カメラを提供する。
本開示によれば、車載用カメラにおいて、外部から到来する光がリング部材を通過して筐体部の内部に入り込むことを抑制するため、撮像素子による撮像に悪影響を与えることを抑制することができる。
実施の形態に係る車載用カメラの上面斜視図 実施の形態に係る車載用カメラの下面斜視図 実施の形態に係る車載用カメラの分解斜視図 実施の形態に係る車載用カメラの上面図 図3のA-A線に沿った断面図 図4のB部分の拡大図
以下、図面を適宜参照しつつ、本開示に係る車載用カメラを具体的に開示した実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明及び実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になることを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるものであり、これらにより特許請求の記載の主題を限定することは意図されていない。
図1Aは、実施の形態に係る車載用カメラ100の上面斜視図である。図1Bは、実施の形態に係る車載用カメラ100の下面斜視図である。図2は、実施の形態に係る車載用カメラ100の分解斜視図である。図3は、実施の形態に係る車載用カメラ100の上面図である。
車載用カメラ100は、車両の車体の前後端、左右側面などに設置され、車両の車体の内外を撮影(撮像)する撮影装置である。近年、車両の安全性向上、自動運転機能の導入などの要請に伴い、車載用カメラ100の開発が活発になっている。
本実施の形態の車載用カメラ100は、レンズ鏡筒30と、回路基板40(図2参照)と、リング部材20と、第3樹脂50(図2参照)と、筐体部60とを備えている。
レンズ鏡筒30は、その一部である本体31が筒形状を有し、本体31の内部において少なくとも1つのレンズ(図示せず)を備えている。複数のレンズがレンズ鏡筒30に設けられる場合、各レンズは、それぞれの光軸(図2の紙面上下方向)を一致させた状態に並べられ、車両の車体の内外の撮像に用いられるレンズ群を構成している。
レンズ鏡筒30は、本体31の外周面から外側に向けて張り出した鍔部32(図2参照)を有する。鍔部32は、後述する筐体部60の内部空間の開口付近に位置しており、筐体部60の筐体側壁67(図2参照)の内周面に向けて突出している。鍔部32の少なくとも一部は、リング部材20を介して筐体部60と接合される。
レンズ鏡筒30は、例えば、ポリアミド系樹脂、オレフィン系樹脂、ビニル系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリサルフォン系樹脂、ポリフェニレンオキサイド系樹脂、ポリエーテルサルフォン系樹脂、ポリエーテルイミド系樹脂などにより構成される。なお、用いる樹脂は、1種類であっても複数種類であってもよい。また、主となる樹脂に、レーザ光を吸収する吸収剤或いは着色材料又はその両方を含有させてもよい。
更に、レンズ鏡筒30は、筐体部60に対して位置決めを行うために、レンズ鏡筒30の光軸に直交する直交方向(言い換えると、面方向)に起立する位置決めリブ33を有する。
回路基板40は、筐体部60の内部空間に配置され、レンズ鏡筒30に対向する第1面41と、第1面41と反対側に位置する第2面42とを有するとともに、第1面41と回第2面42とを繋ぐ端面45を有する。回路基板40は、第1面41上であって、レンズ鏡筒30のレンズの光軸上に配置され、レンズ鏡筒30を透過した光を撮像する撮像素子44を有する。撮像素子44は、例えば350nm~1200nmの波長域の光に対して感度を有する。
リング部材20は、平面視で矩形環状の平板により構成され、レンズ鏡筒30及び筐体部60に対し固着されている。リング部材20の内周面は、レンズ鏡筒30の本体31の外周面と対向している。リング部材20の内径は、本体31が挿入可能な長さを有する。
リング部材20は、レンズ鏡筒30の全周(レンズの光軸を中心にした全周)において、レンズ鏡筒30のレンズの光軸より離れる方向に突出するように配置されている。また、リング部材20は、車載用カメラ100の外側に向いた第1面21と、第1面21と反対側であって、筐体部60の側に向いた第2面22と、を有する。
リング部材20は、第1光透過率を備えた第1樹脂で構成される。例えば、第1樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、フッ素樹脂などから形成される。ポリエステル樹脂としては、ポリプチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などを用いることができる。ポリオレフィン樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどを用いることができる。なお、用いる第1樹脂は、1種類であっても複数種類であってもよい。また、後述するレーザ溶着を用いる場合、一定水準以上の透過性能を実現可能であれば、主となる光透過性樹脂に、着色材料或いは充填材又はその両方を含有させてもよい。
第1樹脂の第1光透過率は、例えばレーザ溶着に用いられるレーザ光の波長である800nm~1200nmの波長域の光に対して、20%以上である。また、第1樹脂の第1光透過率は、例えば可視光の波長域である350nm~800nmの光に対して、0%以上5%以下である。
なお、リング部材20は本実施の形態において平板矩形環状であるが、これに限らず、溶着部分が平板状であればよい。したがって、矩形環状のような多角形に限らず、円環状、楕円の環状などのように円環状以外の環状であってもよい。また、溶着部以外の部分については段差、厚みなどが一様でなくてもよい。
筐体部60は、内部空間を有する少なくとも一部が筒形状の部材であり、大径筒状部61と小径筒状部62とを有する。大径筒状部61は、小径筒状部62に比べて大きな断面積を有し、ともに矩形の断面を有する。大径筒状部61は、上述した回路基板40を少なくとも収容する。小径筒状部62は、もっぱら車載用カメラ100の外部との電気的接続を確保するコネクタ(図示せず)を収容する。大径筒状部61と小径筒状部62とは、一体成形することが可能であるが、あらかじめ用意された個別の大径筒状部61と小径筒状部62とを溶着若しくはビス止めなどの方法により接合してもよい。なお、筐体部60は本実施の形態において矩形筒状であるが、これに限らず、矩形以外の多角形の筒状、円形や楕円形の筒状、その他の形状の筒であってもよい。
筐体部60は、リング部材20を構成する第1樹脂の第1光透過率よりも小さい第2光透過率を有する第2樹脂で形成される。特に本実施の形態では、大径筒状部61における、リング部材20及びレンズ鏡筒30側の一端面65が、筐体部60の筒形状を画定しているが、少なくともこの一端面65が第2樹脂で形成される。筐体部60の大部分が金属により構成され、一端面65の部分のみが樹脂であってもよい。一端面65は、リング部材20の第2面22と固着される(図5参照)。
第2樹脂としては、例えば、ポリアミド系樹脂、オレフィン系樹脂、ビニル系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリサルフォン系樹脂、ポリフェニレンオキサイド系樹脂、ポリエーテルサルフォン系樹脂、ポリエーテルイミド系樹脂などを用いることができる。なお、用いる樹脂は、1種類であっても複数種類であってもよい。また、後述するレーザ溶着を用いる場合、主となる光吸収性樹脂に、レーザ光を吸収する吸収剤或いは着色材料又はその両方を含有させてもよい。
第2樹脂の第2光透過率は、例えば350nm~1200nmの波長域の光に対して、0%以上5%以下である。
図4は、図3のA-A線に沿った断面図を示す。図5は、図4のB部分の拡大図を示す。これらの図に示すように、第3樹脂50は、筐体部60の筒形状の内側において、レンズの光軸を中心とした全周に渡るように配置される。第3樹脂50は、少なくともその一部が、レンズの光軸の方向において、リング部材20の第2面22と撮像素子44の間に配置される。
第3樹脂50は、リング部材20を構成する第1樹脂の第1光透過率よりも小さい第2光透過率を有する。第3樹脂の第3光透過率は、例えば350nm~1200nmの波長域の光に対して、0%以上5%以下であってもよい。特に、第3樹脂の第3光透過率は、例えば第1樹脂が透過するレーザ光の波長域である800nm~1200nmの光に対して、0%以上5%以下である。
第3樹脂50は、ポッティングにより配置してもよいし、射出成型等により予め形成された部品により実現してもよい。本実施の形態においては、第3樹脂50は、筐体部60の筒形状の内側に収まるような箱形状の部材に成形されている。
本実施の形態においては、第3樹脂50は、回路基板40の撮像素子44には接しないような形状を有する。このような形状により、第3樹脂50が、レンズを通過した光が撮像素子44に到達するのを妨げることを防ぎ、撮像素子44に悪影響を与えることを抑制することができる。撮像素子44への悪影響とは、例えば、800nm~1200nmまでの波長域の近赤外光が撮像素子に作用し、撮像素子が出力する画像の画質が劣化することが該当する。
リング部材20について再度説明する。上述した様に、リング部材20は、レンズ鏡筒30及び筐体部60に対し固着されている。この固着は、例えばレーザ溶着による溶着により実現可能である。具体的に、本実施の形態においては、筐体部60の筒形状の一端面65とリング部材20の第2面22とが、リング部材20の第1面21から第2面22へ透過したレーザ光線を使って、レーザ溶着により固着される。レーザ溶着を用いて固着することにより、リング部材20と筐体部60の固着を容易にかつ確実に行うことができる。
図5に示す様に、本実施の形態において、レンズ鏡筒30の下端部である鍔部32が筐体部60の上側開口の部分に配置され、この鍔部32の一部が上述したリング部材20の下面である第2面22に溶着されている。また、筐体部60の一端面65もリング部材20の第2面22に溶着されており、この結果、筐体部60とレンズ鏡筒30とは、リング部材20を介して一体的に組み立てられている。レンズ鏡筒30は、その全体が光軸に直交する直交方向において、筐体部60の内側に存在するように配置されている。
一般的なレーザ溶着方法においては、樹脂に圧力を加えた状態で、光透過性樹脂にレーザを照射すると、レーザは光透過性樹脂では吸収されずに透過し、光吸収性樹脂の表面で吸収される。吸収されたレーザのエネルギーは熱に変換され、光吸収性樹脂の表面は加熱される。更には、熱伝導により、光吸収性樹脂の表面に当接する光透過性樹脂の表面も加熱される。これにより、光吸収性樹脂と光透過性樹脂の境界面において樹脂が溶融される。レーザの照射を停止すると、溶融された樹脂が固化し、両樹脂が溶着される。
本実施の形態においては、まず、リング部材20をレンズ鏡筒30の鍔部32に押圧した状態でレーザを照射し、リング部材20の第2面22と鍔部32を溶着する。その後、リング部材20を筐体部60の一端面65に押圧した状態でレーザを照射し、リング部材20の第2面22と一端面65を溶着する。この溶着されたリング部材20を溶着リングとも称する場合がある。レーザ溶着に用いるレーザ光の波長は、例えば970nm~1070nmの範囲に設定される。
なお、部材の成形精度(樹脂材料の成形精度)には限界があるため、溶着リング(リング部材20)や鍔部32の表面、筐体部60の一端面65等を完全な平面に成形することは難しく、少なくともいずれかの面には一定量のうねり、凹凸などが必然的に存在する。このため、平面同士のレーザ溶着を適切に達成することは容易ではない。
そこで、本実施の形態においては、鍔部32にあらかじめ溶着リング(リング部材20)と接する第1の溶着リブ35が形成され、更に、筐体部60の一端面65にあらかじめ溶着リング(リング部材20)と接する第2の溶着リブ64が形成されている。レーザ溶着時においては、第1の溶着リブ35、第2の溶着リブ64を所定の溶かし量(例えば0.1mm~0.2mm程度)で溶かすことにより、上述したうねり、凹凸などの影響を抑制しつつ、適切な溶着を達成することができる。
筐体部60の一端面65は、筐体部60の筒形状の全周に渡り、リング部材20と固着(レーザ溶着を含む)されることが望ましい。これにより、リング部材20と筐体部60とを強固に固着することができる。
なお、レンズ鏡筒30とリング部材20は、筐体部60への取り付け前に、あらかじめ一体に形成された一つの部材であってもよい。このような部材を用いることにより、レンズ鏡筒30とリング部材20との固着工程を省略できるため、車載用カメラ100の組立工程を簡略化することができる。
また、レンズ鏡筒30とリング部材20は、筐体部60への取り付け前に、あらかじめ結合された一つの部材であってもよい。この結合は上述したレーザ溶着により実現してもよい。このような部材を用いることにより、レンズ鏡筒30とリング部材20との固着工程を省略できるため、車載用カメラ100の組立工程を簡略化することができる。
ところで、レンズ鏡筒30と筐体部60は、溶着リング(リング部材20)を介して互いに結合されるが、部材の成形精度上、レンズ鏡筒30と筐体部60との間に発生する隙間を完全になくすことは難しい。このような隙間があると、外部から到来する光が、レンズ鏡筒30を通過せず、この隙間を通過して筐体部60の内部空間に入り込むおそれがある。
例えば図5に示す様に、筐体部60の内面68とレンズ鏡筒30の鍔部32との間に、隙間g1が形成される場合がある。リング部材20が隙間g1を覆っているが、リング部材20を構成する第1樹脂は、レーザ光による溶着を想定して比較的高い第1光透過率を持つ。よって、レンズ鏡筒30を通過しない外部からの光は、容易にリング部材20、隙間g1を通過して、筐体部60の内部空間に入り込む可能性がある。このような光が、撮像素子44に到達すると、撮像に悪影響を与えるおそれがある。
上述した懸念に対応するため、本実施の形態においては、リング部材20を構成する第1樹脂の第1光透過率よりも小さい第2光透過率を有する第3樹脂50が、筐体部60の内部に配置されている。第3樹脂50は、筐体部60の筒形状の内側において、レンズの光軸を中心とした全周に渡るように配置されている。
更に、第3樹脂50は、少なくともその一部が、レンズの光軸の方向において、リング部材20の第2面22と撮像素子44の間に配置される。例えば、第3樹脂50の一部である突出部51が、第3樹脂50の一端面からリング部材20の第2面22の側に突出しているが、少なくとも突出部51は、光軸の方向において、リング部材20の第2面22と撮像素子44の間に配置されている。
このような構成においては、比較的小さい光透過率を持つ第3樹脂50が、外部から到来する光がリング部材20、隙間g1を通過して筐体部60の内部に入り込むことを抑制するため、撮像素子44による撮像に悪影響を与えることを抑制することができる。特に、第3樹脂50はリング部材20が透過するレーザ光の波長域である800nm~1200nmにおける外部から到来する光の透過を抑制することにより、撮像素子44による撮像に悪影響を与えることを抑制することができる。
更に、本実施の形態においては、レンズ鏡筒30の一部である鍔部32が、リング部材20を基準に、筐体部60の内側に突出している。そして、第3樹脂50の少なくとも一部である突出部51が、レンズ鏡筒30の鍔部32と、筐体部60の筒形状の内面68との間に配置されている。このような構成によれば、外部からの光がリング部材20を通過して筐体部60の内部に入り込むことをより確実に抑制することができる。
なお、光が通過する隙間の例として隙間g1を例に挙げたが、筐体部60、レンズ鏡筒30それぞれの構成により、他の箇所にも隙間が発生する可能性がある。他の箇所に隙間が発生しても、隙間の位置、形状に合わせて第3樹脂50を配置することにより、光の侵入を防ぐことができる。
次に第3樹脂50の別の役割について説明する。回路基板40等の電子部品が筐体部60の内部空間に配置されている。これらの電子部品は駆動に伴い、狭い内部空間に熱をもたらし、車載用カメラ100に不具合をもたらす可能性がある。
この問題に関連して第3樹脂50に注目する。図4に示す様に、第3樹脂50は、筐体部60の内部空間において大きな体積割合を占めている。そこで、第3樹脂50に、筐体部60の内部空間において発生した熱を、外部に放熱する放熱材の役割をもたせることにより、不具合を回避し易くすることが考えられる。
このような観点から、第3樹脂50は、少なくとも熱伝導性物質を配合したシリコーンを含む材料により構成することが望ましい。熱伝導性物質を配合したシリコーンは放熱機能を有しており、筐体部60の内部の熱を効率的に放熱することができる。熱伝導性物質は、シリコーンよりも熱伝導性の高い物質であり、例えば、酸化アルミニウム等の無機材である。
効率的な放熱の観点から、図4に示す様に、第3樹脂50は以下のような形状を有することが望ましい。
第3樹脂50の一部は、回路基板40の第1面41に接している。これにより、回路基板40の熱を効率的に放熱することができる。
また、第3樹脂50の一部は、筐体部60の筒形状の内面68にも接している。これにより、筐体部60の内部の熱を効率的に放熱することができる。
また、第3樹脂50の一部は、回路基板40の端面45と、筐体部60の筒形状の内面68との間に形成された隙間g2にも配置されている。これにより、回路基板40の熱を効率的に放熱することができる。
また、第3樹脂50の一部は、回路基板40の第2面42にも接している。これにより、回路基板40の熱を効率的に放熱することができる。
筐体部60は、筒形状の一端面65の反対側に、筒形状を塞ぐ底面部69を備えている。底面部69は、大径筒状部61の端部に形成されている。よって、筐体部60は、種々の部品を収容することができる。そして、第3樹脂50の一部は、底面部69の内面68にも接している。これにより、筐体部60の内部の熱を効率的に放熱することができる。
以上説明したように、本開示には、少なくとも以下の技術思想たる事項が記載されている。なお、括弧内には、上記した実施の形態において対応する構成要素等を示しているが、これに限定されるものではない。
(1)少なくとも1つのレンズを備え、筒形状のレンズ鏡筒(レンズ鏡筒30)と、
第1面(第1面41)と、前記第1面と反対の第2面(第2面42)とを有する回路基板(回路基板40)と、
前記回路基板の前記第1面に配置され、前記少なくとも1つのレンズの光軸上に配置された撮像素子(撮像素子44)と、
所定の波長において第1光透過率を備えた第1樹脂で構成され、前記レンズ鏡筒の全周において前記光軸より離れる方向に突出するように配置され、第1面と前記第1面と反対の第2面を有するリング部材(リング部材20)と、
少なくとも一部が筒形状であり、少なくとも前記筒形状の一端面(一端面65)が前記所定の波長において前記第1光透過率よりも小さい第2光透過率を有する第2樹脂で形成され、少なくとも前記回路基板を収容する筐体部(筐体部60)と、を備え、
前記筐体部の前記筒形状の前記一端面は、前記リング部材の前記第2面と固着され、
前記筐体部の前記筒形状の内側において、前記光軸を中心とした全周に渡り、かつ、前記光軸の方向において前記リング部材の前記第2面と前記撮像素子の間に配置され、前記所定の波長において前記第1光透過率よりも小さい第3光透過率を有する第3樹脂(第3樹脂50)を備える、
車載用カメラ。
これにより、車載用カメラにおいて、外部から到来する光がリング部材を通過して筐体部の内部に入り込むことを抑制するため、撮像素子による撮像に悪影響を与えることを抑制することができる。
(2)(1)に記載の車載用カメラであって、
前記第3樹脂は、前記回路基板の前記撮像素子には接していない、
車載用カメラ。
これにより、車載用カメラにおいて、第3樹脂が撮像素子に悪影響を与えることを抑制することができる。
(3)(1)に記載の車載用カメラであって、
前記筐体部の前記筒形状の前記一端面は、前記筒形状の全周に渡り、前記リング部材と固着された、
車載用カメラ。
これにより、車載用カメラにおいて、リング部材と筐体部とを強固に固着することができる。
(4)(1)に記載の車載用カメラであって、
前記筐体部の前記筒形状の前記一端面と前記リング部材の前記第2面は、前記リング部材の前記第1面から前記第2面へ透過したレーザ光線を使って、レーザ溶着により固着された、
車載用カメラ。
これにより、車載用カメラにおいて、リング部材と筐体部の固着を容易にかつ確実に行うことができる。
(5)(1)に記載の車載用カメラであって、
前記レンズ鏡筒と前記リング部材は一体に形成された、
車載用カメラ。
これにより、車載用カメラにおいて、組立工程を簡略化することができる。
(6)(1)に記載の車載用カメラであって、
前記レンズ鏡筒と前記リング部材は結合された、
車載用カメラ。
これにより、車載用カメラにおいて、組立工程を簡略化することができる。
(7)(1)に記載の車載用カメラであって、
前記第3樹脂は、少なくともシリコーンを含む、
車載用カメラ。
これにより、車載用カメラにおいて、筐体部の内部の熱を効率的に放熱することができる。
(8)(1)に記載の車載用カメラであって、
前記レンズ鏡筒の一部は、前記リング部材を基準に、前記筐体部の内側に突出しており、
前記第3樹脂の少なくとも一部は、前記レンズ鏡筒の前記一部と、前記筐体部の前記筒形状の内面(内面68)との間に配置された、
車載用カメラ。
これにより、車載用カメラにおいて、外部からの光がリング部材を通過して筐体部の内部に入り込むことをより確実に抑制することができる。
(9)(1)に記載の車載用カメラであって、
前記第3樹脂の一部は、前記回路基板の前記第1面に接する、
車載用カメラ
これにより、車載用カメラにおいて、回路基板の熱を効率的に放熱することができる。
(10)(9)に記載の車載用カメラであって、
前記第3樹脂の一部は、前記筐体部の前記筒形状の内面に接する、
車載用カメラ。
これにより、車載用カメラにおいて、筐体部の内部の熱を効率的に放熱することができる。
(11)(10)に記載の車載用カメラであって、
前記回路基板は、前記回路基板の前記第1面と前記回路基板の前記第2面とを繋ぐ端面(端面45)を有し、
前記第3樹脂の一部は、前記回路基板の前記端面と、前記筐体部の前記筒形状の内面との間に配置された、
車載用カメラ。
これにより、車載用カメラにおいて、回路基板の熱を効率的に放熱することができる。
(12)(11)に記載の車載用カメラであって、
前記第3樹脂の一部は、前記回路基板の前記第2面に接する、
車載用カメラ。
これにより、車載用カメラにおいて、回路基板の熱を効率的に放熱することができる。
(13)(1)に記載の車載用カメラであって、
前記筐体部は、前記筒形状の前記一端面の反対側に、前記筒形状を塞ぐ底面部を備える、
車載用カメラ。
これにより、車載用カメラにおいて、筐体部が種々の部品を収容することができる。
(14)(13)に記載の車載用カメラであって、
前記第3樹脂の一部は、前記筐体部の底面部(底面部69)の内面に接する、
車載用カメラ。
これにより、車載用カメラにおいて、筐体部の内部の熱を効率的に放熱することができる。
以上、添付図面を参照しながら実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に相当し得ることは明らかであり、それらについても本開示の技術的範囲に属すると了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
本開示は、外部から到来する光がリング部材を通過して筐体部の内部に入り込むことを抑制し、撮像素子による撮像に悪影響を与えることを抑制する、車載用カメラとして有用である。
20 リング部材
21 第1面
22 第2面
30 レンズ鏡筒
31 本体
32 鍔部
33 位置決めリブ
35 第1の溶着リブ
40 回路基板
41 第1面
42 第2面
44 撮像素子
45 端面
50 第3樹脂
51 突出部
60 筐体部
61 大径筒状部
62 小径筒状部
64 第2の溶着リブ
65 一端面
67 筐体側壁
68 内面
69 底面部
100 車載用カメラ

Claims (15)

  1. 少なくとも1つのレンズを備え、筒形状のレンズ鏡筒と、
    第1面と、前記第1面と反対の第2面とを有する回路基板と、
    前記回路基板の前記第1面に配置され、前記少なくとも1つのレンズの光軸上に配置された撮像素子と、
    所定の波長において第1光透過率を備えた第1樹脂で構成され、前記レンズ鏡筒の全周において前記光軸より離れる方向に突出するように配置され、前記第1面と前記第1面と反対の第2面を有するリング部材と、
    少なくとも一部が筒形状であり、少なくとも前記筒形状の一端面が前記所定の波長において前記第1光透過率よりも小さい第2光透過率を有する第2樹脂で形成され、少なくとも前記回路基板を収容する筐体部と、を備え、
    前記筐体部の前記筒形状の前記一端面は、前記リング部材の前記第2面と固着され、
    前記筐体部の前記筒形状の内側において、前記光軸を中心とした全周に渡り、かつ、前記光軸の方向において前記リング部材の前記第2面と前記撮像素子の間に配置され、前記所定の波長において前記第1光透過率よりも小さい第3光透過率を有する第3樹脂を備える、
    車載用カメラ。
  2. 請求項1に記載の車載用カメラであって、
    前記第3樹脂は、前記回路基板の前記撮像素子には接していない、
    車載用カメラ。
  3. 請求項1に記載の車載用カメラであって、
    前記筐体部の前記筒形状の前記一端面は、前記筒形状の全周に渡り、前記リング部材と固着された、
    車載用カメラ。
  4. 請求項1に記載の車載用カメラであって、
    前記筐体部の前記筒形状の前記一端面と前記リング部材の前記第2面は、前記リング部材の前記第1面から前記第2面へ透過したレーザ光線を使って、レーザ溶着により固着された、
    車載用カメラ。
  5. 請求項1に記載の車載用カメラであって、
    前記レンズ鏡筒と前記リング部材は一体に形成された、
    車載用カメラ。
  6. 請求項1に記載の車載用カメラであって、
    前記レンズ鏡筒と前記リング部材は結合された、
    車載用カメラ。
  7. 請求項1に記載の車載用カメラであって、
    前記第3樹脂は、少なくともシリコーンを含む、
    車載用カメラ。
  8. 請求項1に記載の車載用カメラであって、
    前記レンズ鏡筒の一部は、前記リング部材を基準に、前記筐体部の内側に突出しており、
    前記第3樹脂の少なくとも一部は、前記レンズ鏡筒の前記一部と、前記筐体部の前記筒形状の内面との間に配置された、
    車載用カメラ。
  9. 請求項1に記載の車載用カメラであって、
    前記第3樹脂の一部は、前記回路基板の前記第1面に接する、
    車載用カメラ。
  10. 請求項9に記載の車載用カメラであって、
    前記第3樹脂の一部は、前記筐体部の前記筒形状の内面に接する、
    車載用カメラ。
  11. 請求項10に記載の車載用カメラであって、
    前記回路基板は、前記回路基板の前記第1面と前記回路基板の前記第2面とを繋ぐ端面を有し、
    前記第3樹脂の一部は、前記回路基板の前記端面と、前記筐体部の前記筒形状の内面との間に配置された、
    車載用カメラ。
  12. 請求項11に記載の車載用カメラであって、
    前記第3樹脂の一部は、前記回路基板の前記第2面に接する、
    車載用カメラ。
  13. 請求項1に記載の車載用カメラであって、
    前記筐体部は、前記筒形状の前記一端面の反対側に、前記筒形状を塞ぐ底面部を備える、
    車載用カメラ。
  14. 請求項13に記載の車載用カメラであって、
    前記第3樹脂の一部は、前記筐体部の底面部の内面に接する、
    車載用カメラ。
  15. 請求項1に記載の車載用カメラであって、
    前記所定の波長は、800nm~1200nmである、
    車載用カメラ。
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