JP2024080833A - サーバ、予約管理システムおよび管理方法 - Google Patents

Abstract

【課題】電力系統の電力の需要および供給の調整要求に応じることを目的とした充電スタンドの利用予約を容易にする。【解決手段】サーバ１は、通信部１１と、処理部１２とを含む。通信部１１は、電動車両２による充電スタンド３の利用予約を要求する予約要求信号を受信する。処理部１２は、予約要求信号に基づいて電動車両２が充電スタンド３を利用する利用予約時間帯を設定する。処理部１２は、予約要求信号が調整電力制御の実施を示す情報を含む場合の方が、予約要求信号が調整電力制御の実施を示す情報を含まない場合よりも、利用予約時間帯の長さを長く設定する。【選択図】図６

Description

本開示は、サーバ、予約管理システムおよび管理方法に関する。

国際公開２０１３／１３７０７１号には、充電器予約システムが管理されている。このシステムは、予約処理部と、充電所要時間算出部とを備える。予約処理部は、充電器の利用予約登録を受信し、利用開始日時と仮の利用終了日時を含む予約情報を管理する。充電所要時間算出部は、ユーザが利用予約登録に基づいて充電器の利用を開始したら、充電に要する所要時間を算出する。予約処理部は、所要時間に基づいて新規の利用終了日時を算出し、仮の利用終了日時を新規の利用終了日時に更新する。

国際公開２０１３／１３７０７１号

電動車両は、通常の充電制御ではなく、電力系統の電力の需要および供給を管理する需給管理サーバからの調整要求に応じた電力制御の実施のため、その電力系統に接続された充電スタンド（充電器）を利用することも考えられる。よって、充電スタンドの利用予約の管理においては、充電スタンドの利用効率を高めるだけでなく、電力系統の電力の需要および供給の調整要求に応じるための充電スタンドの利用予約を容易にすることも求められる。

本開示は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、電力系統の電力の需要および供給の調整要求に応じることを目的とした充電スタンドの利用予約を容易にすることである。

本開示の第１の局面に係るサーバは、電動車両に接続される充電スタンドの利用予約を管理するサーバである。電動車両または充電スタンドは、電力系統の電力需給を管理する需給管理サーバの調整要求に応じて電動車両から電力系統への給電および電力系統から電動車両への充電の少なくとも一方を含む電力制御である調整電力制御と、調整要求によらずに電動車両のバッテリを充電する通常充電制御とを実施可能に構成されている。サーバは、通信部と、処理部とを含む。通信部は、電動車両による充電スタンドの利用予約を要求する予約要求信号を受信する。処理部は、予約要求信号に基づいて電動車両が充電スタンドを利用する利用予約時間帯を設定し、予約要求信号が調整電力制御の実施を示す情報を含む場合の方が、予約要求信号が調整電力制御の実施を示す情報を含まない場合よりも、利用予約時間帯の長さを長く設定する。

本開示の第１の局面に係るサーバは、電動車両が調整電力制御の実施を予定していない場合、通常の充電制御に十分な利用予約時間帯の長さを設定することで、充電スタンドの利用効率を向上できる。一方で、調整電力制御は、通常の充電制御より比較的長い時間の間実施することが電動車両に求められる。ここで、上記の構成によれば、電動車両が調整電力制御を希望する場合、調整電力制御の実施のため、サーバはより長い利用予約時間帯を設定する。このため、電動車両は、電力系統の電力の需要および供給の調整要求に応じるための充電スタンドの利用予約を容易に行うことができる。

本開示の第１の局面に係るサーバにおいて、処理部は、予約要求信号が調整電力制御の実施を示す情報を含む場合に、当該情報に基づき、利用予約時間帯が調整電力制御を実施する時間帯の少なくとも一部を含むように、利用予約時間帯を設定することが好ましい。これにより、電動車両は、利用予約した充電スタンドを実際に利用する際に、より確実に調整電力制御を実施することができる。

本開示の第１の局面に係るサーバにおいて、充電スタンドは、充電スタンドに接続された電動車両または充電スタンドが、電動車両から電力系統への給電および電力系統から電動車両への充電の両方を含む調整電力制御を可能に構成され、かつ、処理部は、調整電力制御が電力系統から電動車両への充電および電動車両から電力系統への給電の両方を含む場合の方が、調整電力制御が電力系統からの電動車両への充電のみを含む場合よりも、利用予約時間帯の長さを長く設定することが好ましい。これにより、電力需給調整の要求に対してより柔軟に対応可能な電動車両による充電スタンドの利用を誘起することができる。

本開示の第２の局面に係る管理システムは、バッテリが搭載された電動車両と、電動車両に接続される充電スタンドと、充電スタンドの利用予約を管理するサーバとを備えている。電動車両または充電スタンドは、電力系統の電力需給を管理する需給管理サーバの調整要求に応じて電動車両から電力系統への給電および電力系統から電動車両への充電の少なくとも一方を含む電力制御である調整電力制御と、調整要求によらずにバッテリを充電する通常充電制御とを実施可能に構成されている。サーバは、通信部と、処理部とを含む。通信部は、電動車両による充電スタンドの利用予約を要求する予約要求信号を受信する。処理部は、予約要求信号に基づいて電動車両が充電スタンドを利用する利用予約時間帯を設定し、予約要求信号が調整電力制御の実施を示す情報を含む場合の方が、予約要求信号が調整電力制御の実施を示す情報を含まない場合よりも、利用予約時間帯の長さを長く設定する。

本開示の第２の局面に係る管理システムにおいては、電動車両が調整電力制御の実施を予定していない場合、通常の充電制御に十分な利用予約時間帯の長さが設定されることで、充電スタンドの利用効率が向上する。一方で、調整電力制御は、通常の充電制御より比較的長い時間の間実施することが電動車両に求められる。ここで、上記の構成によれば、電動車両が調整電力制御を希望する場合、調整電力制御の実施のためのより長い利用予約時間帯が設定される。このため、電動車両は、電力系統の電力の需要および供給の調整要求に応じるための充電スタンドの利用予約を容易に行うことができる。

本開示の第３の局面に係る管理方法は、バッテリが搭載された電動車両に接続される充電スタンドの利用予約を管理する管理方法である。電動車両または充電スタンドは、電力系統の電力需給を管理する需給管理サーバの調整要求に応じて電動車両から電力系統への給電および電力系統から電動車両への充電の少なくとも一方を含む電力制御である調整電力制御と、調整要求によらずにバッテリを充電する通常充電制御とを実施可能に構成されてる。当該管理方法は、電動車両による充電スタンドの利用予約を要求する予約要求信号を受信する工程と、予約要求信号に基づいて電動車両が充電スタンドを利用する利用予約時間帯を設定し、予約要求信号が調整電力制御の実施を示す情報を含む場合の方が、予約要求信号が調整電力制御の実施を示す情報を含まない場合よりも、利用予約時間帯の長さを長く設定する工程とを備える。

本開示の第３の局面に係る管理方法においては、電動車両が調整電力制御の実施を予定していない場合、通常の充電制御に十分な利用予約時間帯の長さが設定されることで、充電スタンドの利用効率が向上する。一方で、調整電力制御は、通常の充電制御より比較的長い時間の間実施することが電動車両に求められる。ここで、上記の構成によれば、電動車両が調整電力制御を希望する場合、調整電力制御の実施のためのより長い利用予約時間帯が設定される。このため、電動車両は、電力系統の電力の需要および供給の調整要求に応じるための充電スタンドの利用予約を容易に行うことができる。

本開示によれば、電力系統の電力の需要および供給の調整要求に応じるための充電スタンドの利用予約が容易になる。

本開示の実施形態１に係る予約管理システムの概略的な構成を示す図である。 調整電力制御に係る約定情報の一例を示すための図である。 ユーザ登録情報の一例を示す概念図である。 充電スタンド登録情報の一例を示す概念図である。 充電スタンド予約情報の一例を示す概念図である。 本開示の実施形態に係るサーバおよび電動車両の処理の流れを示すフローチャートである。 本開示の実施形態２に係る予約システムの概略的な構成を示す図である。

以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。

［実施形態１］
＜システム全体構成＞
図１は、本開示の実施形態１に係る予約管理システムの概略的な構成を示す図である。予約管理システムは、サーバ１と、電動車両２と、複数の充電スタンド３とを含む。

サーバ１は、充電スタンド３の利用予約を管理するために使用されるコンピュータである。本実施形態において、サーバ１は、たとえば、充電スタンド３と、充電スタンド３を利用する電動車両が停まるための駐車スペースとを管理する、管理会社に帰属してもよい。また、サーバ１は、電力会社に帰属してもよいし、後述するアグリゲータに帰属してもよいし、その他企業（自動車メーカなど）に帰属してもよい。サーバ１の詳細な構成およびサーバ１を用いた予約管理方法については後述する。

電動車両２には、バッテリ２１が搭載されている。電動車両２は、たとえば、ＰＨＥＶ（Plug-in Hybrid Electric Vehicle）車、および、ＢＥＶ（Battery Electric Vehicle）車を含む。電動車両２は、充電スタンド３から延びる充電ケーブル３１が電動車両２に接続されることによって、電力系統ＰＧからの電力を受けて、バッテリ２１への充電が可能に構成されている。さらに、電動車両２は、充電ケーブル３１が接続されることによって、バッテリ２１から電力系統ＰＧへ電力を給電可能に構成されていてもよい。

電動車両２は、調整電力制御と、通常充電制御とを実施可能に構成されている。調整電力制御とは、電力系統ＰＧの電力需給を管理する需給管理サーバ４０の調整要求（詳細は後述する）に応じて、たとえば充電スタンド３を介して、電動車両２から電力系統ＰＧへの給電および電力系統ＰＧから電動車両２への充電の少なくとも一方を含む電力制御である。通常充電制御は、上記の調整要求によらずに電動車両２のバッテリ２１を充電する通常の電力制御である。

電動車両２は、通信機２２をさらに有する。電動車両２の通信機２２は、サーバ１および後述するサーバ５０と無線通信可能に構成されている。電動車両２の通信機２２は、電動車両２のユーザの所有するユーザ機器を介して通信可能に構成されていてもよい。また、電動車両２は、ユーザ入力を受け付け、ユーザのための各種情報を表示出力するタッチディスプレイ（図示せず）を有していてもよい。電動車両２への入力受付は、ユーザの所有するユーザ機器を介して実施されてもよい。

複数の充電スタンド３の各々には、たとえば充電ケーブル３１によって電動車両２が接続可能に構成される。各充電スタンド３は、充電スタンド３に接続された電動車両２が、電力系統ＰＧから電動車両２（バッテリ２１）への充電が可能に構成される。本実施形態において、充電スタンド３は、充電スタンド３に接続された電動車両２が、充電スタンド３を介して調整電力制御を実施できるように構成されている。この調整電力制御は、電動車両２から電力系統ＰＧへの給電および電力系統ＰＧから電動車両２への充電の両方を含んでもよい。

充電スタンド３は、充電スタンド３の予約情報をサーバ１から受信し、この情報に基づいて、接続された電動車両２の電力制御を電動車両２に対して許可可能に構成されてもよい。この場合、電動車両２は、サーバ１によって予め利用予約時間帯が設定された充電スタンド３に接続したときに、当該利用予約時間帯内において電動車両２の電力制御（充電または給電）を可能となる。充電スタンド３は、たとえば、いわゆるＥＶＳＥ（Electric Vehicle Supply Equipment）である。また、充電スタンド３は、電動車両２と接続している状態において、上述の調整電力制御、および、調整電力制御を実施可能に構成されていてもよい。

本開示の実施形態において、上述した電力系統ＰＧは、図示しない発電所および送配電設備によって構築される電力網である。本実施形態では、電力会社が発電事業者および送配電事業者を兼ねている。電力会社は、一般送配電事業者に相当し、電力系統ＰＧを保守および管理する。電力会社は、電力系統ＰＧの管理者に相当する。

需給管理サーバ４０は、電力系統ＰＧの電力の需要および供給を管理する。また、需給管理サーバ４０は、電力会社に帰属する。需給管理サーバ４０は、需給管理サーバ４０が管理する各電力調整リソースによる電力の発電および消費に基づいて、電力系統ＰＧの電力需要量を調整するための要求（調整要求）をサーバ５０に送信する。具体的には、需給管理サーバ４０は、上記電力調整リソースの発電電力または消費電力が通常よりも大きくなると見込まれる場合（または現時点で大きい場合）に、通常時よりも電力需要量を増加または低下させるための要求をサーバ５０に送信する。

サーバ５０は、アグリゲータが管理するサーバである。アグリゲータとは、地域や所定の施設などの複数の電力調整リソースを束ねてエネルギーマネジメントサービスを提供する電気事業者である。

サーバ５０は、電力系統ＰＧの電力需要量を増加または低下させるため、電動車両２に上記調整要求に応じた調整電力制御を行ってもらうように要求（要請）する。具体的には、サーバ５０の通信部５１は、電動車両２に上記調整要求に応じた要求信号を、電動車両２に送信する。

ここで、サーバ５０と電動車両２との間には、調整電力制御に関して所定の約定（取り決め）が交わされる。具体的には、上記約定は、調整電力制御が行われる場所に関する情報を含む。また、充電量および／または給電量、および、充電時間および／または給電時間等に関する取り決めを含む。さらに、上記約定は、調整電力制御が行われる時間帯に関する取り決めを含む。以下では、上記の時間帯を、約定時間帯と称する場合がある。上述の約定に係る情報はたとえば電動車両２のＥＣＵ（Electronic Control Unit）２３のメモリに格納される。

図２は、調整電力制御に係る約定情報の一例を示すための図である。図２においては、横軸は時間を示し、縦軸は、各時点の、調整電力制御における充電または給電の電力量を示している。図２に示されるように、約定情報には約定時間帯を示す情報が含まれる。また、約定時間帯において、電力系統の充電量の合計が、電力系統への給電量の合計より大きいことが好ましい。

サーバ５０は、登録された電動車両２の情報（以下、「車両情報」とも称する）と、登録されたユーザの情報（以下、「ユーザ情報」とも称する）と、登録された調整制御可能な充電スタンド３の情報（以下、「充電スタンド情報」とも称する）と、を管理するように構成される。ユーザ情報、車両情報、は、識別情報（ＩＤ）で区別されてサーバ５０の記憶部５２に記憶されている。

ユーザＩＤは、ユーザを識別するための識別情報であり、ユーザが所有するユーザ機器を識別する情報としても機能する。サーバは５０は、ユーザ機器から受信した情報をユーザＩＤごとに区別して保存するように構成される。ユーザ情報には、ユーザが所有するユーザ機器の通信アドレスと、ユーザに帰属する電動車両２の車両ＩＤが含まれる。車両ＩＤは、電動車両２を識別するための識別情報である。車両ＩＤは、ナンバープレートであってもよいし、ＶＩＮ（Vehicle Identification Number）であってもよい。

充電スタンドＩＤは、充電スタンド３を識別するための識別情報である。サーバ５０と送受信される充電スタンド情報には、充電スタンド３の通信アドレスと、充電スタンド３に接続された電動車両２を識別するための識別情報が保存される。

＜サーバ構成＞
次に、サーバ１の構成について説明する。サーバ１は、通信部１１と、処理部１２と、記憶部１３とを含む。通信部１１は、電動車両２と双方向に通信可能に構成されている。通信部１１は、たとえば電動車両２による充電スタンド３の利用予約を要求する予約要求信号（詳細は後述する）を受信可能に構成される。

処理部１２は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）、ＭＰＵ（Micro-Processing Unit）などの演算処理装置である。記憶部１３は、メモリとしてＲＡＭ（Random Access Memory）などの揮発性メモリ、および、ストレージとして、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）、ＳＳＤ（Solid State Drive）、フラッシュメモリなどの書き換え可能な不揮発性メモリを含む。ストレージには、ＯＳ（Operating System）を含むシステムプログラムと、演算処理に必要なコンピュータ読み取り可能なコードを含む制御プログラムとが格納されている。処理部１２は、システムプログラムおよび制御プログラムを読み出して記憶部１３のメモリに展開して実行することで様々な処理を実現する。

記憶部１３（ストレージ）は、複数のデータベース１３１，１３２，１３３を含む。複数のデータベースには、ユーザ登録情報、充電スタンド登録情報、充電スタンド予約情報がそれぞれ格納されている。

図３は、ユーザ登録情報の一例を示す概念図である。図３に示すように、ユーザ登録情報は、本実施形態の予約管理のシステムを利用するユーザによって登録されたユーザ情報を含む。ユーザ登録情報は、たとえば、ユーザＩＤと、ユーザと車両を紐付けるための車両ＩＤ、当該車両ＩＤの車種情報とを含む。

ユーザ情報は、電動車両２または電動車両２のユーザが所有するユーザ機器が受け付けたユーザ操作に応じて事前に登録される。登録された内容は、電動車両２またはユーザ機器からサーバ１に送信されて、ユーザ登録情報データベース１３１に格納される。

図４は、充電スタンド登録情報の一例を示す概念図である。図４に示すように、充電スタンド登録情報は、サーバ１が、電動車両２による利用予約を設定可能な充電スタンド３に関する情報を含む。サーバ１が利用予約を設定可能な充電スタンド３は、予めサーバ１に登録される。充電スタンド登録情報は、各充電スタンド３ごとに区別して充電スタンド登録情報データベース１３２に格納された、スタンドＩＤ、充電スタンド基本情報、通常予約時間帯長さ、調整電力制御可否情報、第１予約時間帯長さ、および、第２予約時間帯長さのそれぞれを示す各情報を含む。これらの情報が、充電スタンド登録情報データベース１３２に格納されている。

スタンドＩＤは、各充電スタンド３を識別するための識別情報である。充電スタンド基本情報は、ユーザが各充電スタンド３を識別するために表示される充電スタンド３の名称情報、各スタンド充電スタンドの位置情報、充電スタンド３の電力系統ＰＧから電動車両２への充電時の最大電力の値を示す情報などを含む。充電スタンド基本情報は、電動車両２から電力系統ＰＧへの給電時の最大電力の値を示す情報を含んでもよい。

通常予約時間帯長さとは、予約時にユーザの希望する充電スタンド３の利用方法が、電動車両２による調整電力制御の実施を含まず、電力系統ＰＧから電動車両２への充電のみを含む場合に、その充電スタンド３の利用を予約することができる時間帯の長さである。通常予約時間帯長さの詳細は後述する。

調整電力制御可否情報は、その充電スタンド３が接続された電動車両２が、充電スタンド３を介して調整電力制御の実施をすることができるか否かを示す情報である。

第１予約時間帯長さとは、予約時にユーザの希望する充電スタンド３の利用方法が所定の条件である場合に、その充電スタンド３の利用を予約することができる時間帯の長さである。この所定の条件とは、上記利用方法が電動車両２による上述の調整電力制御の実施を含み、かつ、その調整電力制御が電力系統ＰＧから電動車両２への充電を含むが、電動車両２から電力系統ＰＧへの給電を含まない場合である。第１予約時間帯長さは、充電スタンド３ごとに、通常予約時間帯長さより長くなるように予め設定される。

第２予約時間帯長さとは、後述する予約管理方法において、予約時にユーザの希望する充電スタンド３の利用方法が所定の条件である場合に、その充電スタンド３の利用を予約することができる時間帯の長さである。この所定の条件とは、上記利用方法が電動車両２による上述の調整電力制御の実施を含み、かつ、その調整電力制御が、電動車両２から電力系統ＰＧへの給電を含む場合である。第２予約時間帯長さは、各充電スタンド３ごとに第１予約時間帯長さより長くなるように設定される。

なお、本実施形態において、通常予約時間帯長さ、第１予約時間帯長さ、および、第２予約時間帯長さは、サーバ１の記憶部１３（充電スタンド登録情報データベース１３２）において、登録された充電スタンド３ごとに固定値としてそれぞれ設定されている。

しかしながら、これらの時間帯長さは、処理部１２に記憶されたプログラムにより、所定のアルゴリズムに基づいて算出される算出値として設定されていてもよい。これらの時間帯長さが算出値として設定されている場合、これらの時間帯長さは、たとえば電力系統ＰＧから電動車両２への充電時における、充電スタンド３の最大電力値などに基づいて算出されてもよい。

さらに、本実施形態においては、第１，第２予約時間帯長さは、それぞれ、調整電力制御が実施される時間帯（約定時間帯）の長さより十分長くなるように設定されることが好ましい。たとえば、第１予約時間帯長さ、および、第２予約時間帯長さが固定値としてそれぞれ設定されている場合、第１，第２予約時間帯長さは、それぞれ、調整電力制御が実施される時間帯の一般的な長さ（たとえば３時間程度）より十分長くなるように設定されていることが好ましい。なお、第１予約時間帯長さおよび第２予約時間帯長さが算出値として設定されている場合、これらの時間帯長さは、電動車両２から受信した調整電力制御の実施を示す情報（約定情報）に基づいて算出される値であってもよい。たとえば、第１，第２予約時間帯長さは、調整電力制御が実施される時間帯長さ（約定時間帯長さ）に所定の時間帯長さを加えることで算出されてもよい。

図５は、充電スタンド予約情報の一例を示す概念図である。図５に示すように、充電スタンド予約情報は、所定の時間長さに区切られた各時間帯ごと（または各時点ごと）における、充電スタンド３の利用予約情報が登録されている。当該情報は、充電スタンド予約情報データベース１３３に格納されている。サーバ１は、充電スタンド予約情報データベース１３３を参照して各充電スタンド３の利用予約の空き情報を確認できる。

＜充電スタンドの予約管理方法＞
次に、図６のフローチャートを参照して、充電スタンドの予約の管理方法について説明する。図６は、本開示の実施形態に係るサーバおよび電動車両の処理の流れを示すフローチャートである。

図６に示すように、まず、電動車両２は、ユーザ入力を受け付ける(ステップＳ３０)。なお、電動車両２のユーザが所有するユーザ機器を介して、電動車両２がステップＳ３０におけるユーザ入力を受け付けてもよい。また、電動車両２に代えて、ユーザ機器がユーザ入力を受け付けてもよい。後述される電動車両２による処理（ステップＳ３１～Ｓ３５）も、電動車両２のユーザが所有するユーザ機器により実行されてもよい。

入力される当該情報は、充電スタンド３の利用開始希望時刻を示す情報と、充電スタンドの利用を希望する場所を示す情報と、充電スタンド３の利用方法を示す情報とを含む。充電スタンド３の利用を希望する場所を示す情報は、たとえば充電スタンド３が設置されている駐車場または商業施設などの建物を示す情報でもよいし、地域を示す情報でもよいし、特定の充電スタンド３を直接に示す情報であってもよい。

本実施形態において、充電スタンドの３の利用方法を示す情報は、通常充電制御の実施を示す情報、または、調整電力制御の実施を示す情報を少なくとも含む。

続いて、電動車両２は、サーバ１に、予約要求信号を送信する（ステップＳ３１）。電動車両２は、ユーザ機器を介してサーバ１に予約要求信号を送信してもよい。サーバ１は、この予約要求信号を受信する（ステップＳ１０）。このとき、予約要求信号は、ユーザによって入力された、利用開始希望時刻を示す情報と、充電スタンドの利用を希望する場所を示す情報と、充電スタンドの３の利用方法を示す情報とを含む。

充電スタンド３の利用方法を示す情報が、調整電力制御の実施を示す情報を含む場合、当該実施を示す情報は、電動車両２のＥＣＵ２３のメモリに格納された、調整電力制御に関する所定の約定情報（図２参照）をさらに含んでもよい。約定情報は、約定された調整電力制御が電力系統ＰＧから電動車両２への充電を含むか否か、および、調整電力制御が電力系統ＰＧから電動車両２への充電を含むか否かを示している。なお、図２に示す例においては、調整電力制御が、電力系統ＰＧから電動車両２への充電および電動車両２から電力系統ＰＧへの給電の両方を含んでいる。

続いて、サーバ１（処理部１２）は、受信した予約要求信号が調整電力制御の実施を示す情報を含むか否かを判断する（ステップＳ１１）。受信した予約要求信号が調整電力制御の実施を示す情報を含まない場合（ステップＳ１１にてＮＯ）、充電スタンド３の利用予約時間帯の長さを、上述した通常予約時間帯長さで設定する（ステップＳ１２）。本実施形態においては、充電スタンド３の利用方法を示す情報が通常充電制御の実施を示す情報であるときに、調整電力制御の実施を示す情報を含まない。

受信した予約要求信号が調整電力制御の実施を示す情報を含む場合（ステップＳ１１にてＹＥＳ）、サーバ１（処理部１２）は、調整電力制御の実施を示す情報を取得すると同時またはその後に電動車両２から調整電力制御に係る約定情報を取得し、約定情報に基づき、調整電力制御が、電力系統ＰＧから電動車両２への充電を含むとともに、電動車両２から電力系統ＰＧへの給電を含むか否かをさらに判断する（ステップＳ１３）。

調整電力制御が、電力系統ＰＧから電動車両２への充電を含むが、電動車両２から電力系統ＰＧへの給電を含まない場合（ステップＳ１３にてＮＯ）、充電スタンド３の利用予約時間帯の長さを、上述した第１予約時間帯長さで設定する（ステップＳ１４）。本実施形態においては、充電スタンド登録情報データベース１３２に、第１予約時間帯長さが通常予約時間帯長さより長くなるように設定された複数の充電スタンド３が登録されている（図４参照）。

調整電力制御が、電力系統ＰＧから電動車両２への充電、および、電動車両２から電力系統ＰＧへの給電の両方を含む場合（ステップＳ１３にてＹＥＳ）、サーバ１（処理部１２）は、充電スタンド３の利用予約時間帯の長さを、上述した第２予約時間帯長さで設定する（ステップＳ１５）。なお、本実施形態においては、充電スタンド登録情報データベース１３２に、第２予約時間帯長さが第１予約時間帯長さより長くなるように設定された複数の充電スタンド３が登録されている（図４参照）。

このように、ステップＳ１２～Ｓ１５において、充電スタンド３の利用予約の登録の前段階において、サーバ１０の処理部１２は、予約要求信号に基づいて電動車両２が充電スタンド３を利用する利用予約時間帯を設定する。そして、後述する処理の後、この予約時間帯長さが最終的に利用予約時間帯の長さとして予約登録され得る。

また、上述したように、第１予約時間帯長さおよび第２予約時間帯長さは、通常予約時間より長い。すなわち、利用予約時間帯の長さは、予約要求信号が調整電力制御の実施を示す情報を含む場合の方が、予約要求信号が調整電力制御の実施を示す情報を含まない場合よりも、長く設定される。よって、電動車両２が調整電力制御を希望する場合、調整電力制御の実施のため、サーバ１はより長い利用予約時間帯を設定する。電動車両２は、電力系統ＰＧの需要および供給の調整要求に応じるための充電スタンド３の利用予約を容易に行うことができる。また、より長い時間帯で利用予約時間帯が設定され得るため、調整電力制御を実施しようとする電動車両２のユーザの利便性が向上する。

さらに、上述したように、第２予約時間帯長さは、第１予約時間帯長さより長い。すなわち、利用予約時間帯の長さは、調整電力制御が電力系統ＰＧから電動車両２への充電および電動車両２から電力系統ＰＧへの給電の両方を含む場合の方が、調整電力制御が電力系統ＰＧからの電動車両への充電のみを含む場合よりも、長く設定される。これにより、電力需給調整の要求に対してより柔軟に対応可能な電動車両２による充電スタンド３の利用を誘起することができる。また、さらに長い時間帯で利用予約時間帯が設定され得るため、調整電力制御を実施しようとする電動車両２のユーザの利便性が向上する。

続いて、サーバ１は、受信した予約要求信号に基づき、いずれかの充電スタンド３の利用予約が可能であるか否かを判断する（ステップＳ１６）。まず、予約要求信号に含まれる情報（具体的には予約開始希望時刻および）と、上述のように設定された利用予約時間帯長さと、充電スタンド予約情報データベース１３３（図５参照）に格納された各スタンドの空き状況を示す情報とに基づき、利用予約可能なスタンドがあるか否かを判断する。

さらに、予約要求信号が調整電力制御の実施を示す情報を含む場合には、予約開始希望時刻から利用予約時間帯長さの経過後時刻までの間（すなわち、利用予約時間帯）と、約定時間帯（調整電力制御を実施する時間帯）とが重なっているか否かを判断する。このとき、約定時間帯の全体が、利用予約時間帯に含まれるか否かを判断することがより好ましい。

利用予約可能なスタンドがない場合および／または利用予約時間帯と約定時間帯とが重なっていない場合、サーバ１は、電動車両２の予約が不可と判断し（ステップＳ１６にてＮＯ）、サーバ１は、予約できないことの通知を電動車両２に送信する（ステップＳ１７）。一方、利用予約可能なスタンドがあり（かつ、利用予約時間帯が約定時間帯の一部と重複または全部と重複しており）、予約可能である場合（ステップＳ１６にてＹＥＳ）、サーバ１は、予約提案情報を電動車両２に送信する（ステップＳ１８）。予約提案情報は、ユーザが希望した利用方法で、設定された上記利用予約時間帯長さで利用予約可能な１以上の充電スタンド３を示す情報と、各充電スタンド３における利用予約開始時刻から始まる利用予約時間帯を示す情報を含む。

本実施形態においては、予約要求信号が調整電力制御の実施を示す情報を含む場合に、ステップＳ１６～Ｓ１８および後述の処理を行うことで、上記情報に基づき、利用予約時間帯が調整電力制御を実施する時間帯の少なくとも一部を含むように、利用予約時間帯が設定される。これにより、電動車両２は、利用予約した充電スタンド３を実際に利用する際に、より確実に調整電力制御を実施することができる。

電動車両２は、予約要求信号を送信（ステップＳ３１）した後、予約可能なスタンドがない通知をサーバ１から受信したか否かを判断する（ステップＳ３２）。電動車両２が当該通信を受信した場合（ステップＳ３２にてＹＥＳ）、電動車両２は、再びステップＳ３０にて、サーバ１が利用予約可能な充電スタンド３を提案するために必要なユーザ入力を受け付ける。

電動車両２が当該通知を受信していない場合（ステップＳ３２にてＮＯ）、電動車両２は、予約提案情報を受信したか否かを判断する（ステップＳ３３）。電動車両２は、予約提案情報を受信していない場合（ステップＳ３３にてＮＯ）、再度ステップＳ３２の判断を実施する。電動車両２は、予約提案情報をサーバ１から受信した場合（ステップＳ３３にてＹＥＳ）、ユーザ入力をさらに受け付ける（ステップＳ３４）。具体的には、予約提案情報に含まれる利用予約可能な充電スタンド３から、実際にユーザが利用予約を希望する充電スタンド３を選択するとともに、予約を決定するための情報の入力を受け付ける。

なお、ステップＳ３４にて、電動車両２は、ステップＳ１１～Ｓ１５で設定された利用予約時間帯を修正するための情報の入力を受け付けてもよい。このとき、当該修正は、利用予約時間帯の終期を早める修正であることが好ましい。これにより、電動車両２のユーザの利便性がより向上する。

続いて、電動車両２は、サーバ１に、予約決定信号を送信する（ステップＳ３５）。予約決定信号は、ユーザが実際に予約を希望する充電スタンド３およびその充電スタンド３にて設定された利用予約時間帯（または上述の修正された利用予約時間帯）を示す情報を含む。サーバ１は、予約決定信号を受信すると（ステップＳ１９）、記憶部１３の充電スタンド予約情報データベース１３３に、予約決定信号に含まれる情報に基づき、利用予約情報を登録する（ステップＳ２０）。

なお、サーバ１は、予約を登録（ステップＳ２０）した後、予約が登録されたことの通知を電動車両２に送信してもよい。電動車両２が調整電力制御を実施するための利用予約が登録された場合、電動車両２に送信される上記の通知には、インセンティブ情報が含まれいてもよい。このインセンティブ情報は、たとえば、利用予約に従って電動車両２が充電スタンド３において調整電力制御を実施した場合にユーザが得ることができる対価を示す情報である。これにより、より確実に電動車両２により調整電力制御が実施され得る。

このようにして、複数の充電スタンド３の利用予約が管理される。本実施形態においては、利用予約時間帯の長さは、予約要求信号が調整電力制御の実施を示す情報を含む場合の方が、予約要求信号が調整電力制御の実施を示す情報を含まない場合よりも、長く設定される。これにより、電力系統ＰＧの電力の需要および供給の調整要求に応じるための充電スタンド３の利用予約が容易となる。

［実施形態２］
次に、本開示の実施形態２について、図面を参照しながら説明する。本開示の実施形態２においては、主にシステム構成が本開示の実施形態１と異なっている。このため、実施形態１と同様の構成については、説明を繰り返さない。

図７は、本開示の実施形態２に係る予約システムの概略的な構成を示す図である。本開示の実施形態２においては、サーバ５０Ａは、ＣＥＭＳサーバである。サーバ５０Ａは、ＣＥＭＳ５００内の電力調整リソースを管理するコンピュータである。なお、ＣＥＭＳとは、コミュニティエネルギー管理システム（Community Energy Management System）または街エネルギー管理システム（City Energy Management System）を意味する。

複数の充電スタンド３および電動車両２は、電力調整リソースとしてこのＣＥＭＳ５００に含まれる。また、ＣＥＭＳ５００は、電力調整リソースとして、ビルエネルギー管理システム（ＢＥＭＳ：Building Energy Management System）をさらに含む。ＢＥＭＳは、オフィス、商業施設、または、宿泊施設等のビルで使用される電力の需要および供給を管理するシステムである。複数の充電スタンド３は、ＢＥＭＳによって電力の需要および供給が管理されるビルの所有者の敷地内に設けられていてもよい。

ＣＥＭＳ５００は、図示しないが、電力調整リソースとして、工場エネルギー管理システム（ＦＥＭＳ：Factory Energy Management System）と、ホームエネルギー管理システム（ＨＥＭＳ：Home Energy Management System）と、を含んでもよいし、発電機、自然変動電源、電力貯蔵システム等の他の電力調整リソースを含んでもよい。ＣＥＭＳ５００では、これらの電力調整リソースによってマイクログリッドＭＧが構築されている。

このため、本実施形態において、充電スタンド３は、充電スタンド３に接続された電動車両２が、電力系統ＰＧのうちマイクログリッドＭＧから電動車両２（バッテリ２１）への充電が可能に構成されている。また、電動車両２が充電スタンド３に接続された場合、電動車両２（バッテリ２１）から、電力系統ＰＧのおうちマイクログリッドＭＧへの給電が可能に構成されている。

また、本実施形態においては、ＣＥＭＳサーバであるサーバ５０Ａが、電力系統ＰＧのの電力需要量を調整するための要求を需給管理サーバ４０から受信する。そして、ＣＥＭＳサーバであるサーバ５０Ａは、ＣＥＭＳ５００内におけるＢＥＭＳ６０および各充電スタンド３などの各電力調整リソースによる電力の消費（および発電）に基づいて、電力需要量を調整するための要求（調整要求）に応じた要求信号を、電動車両２に送信する。

なお、サーバ５０Ａおよび電動車両２は、実施形態１におけるサーバ５０および電動車両２と同様の処理（図６に示される処理）を実行可能に構成されている。また、予約登録（ステップＳ２０）の処理の後、電動車両２に送信する通知に含まれ得るインセンティブ情報は、たとえば、ＢＥＭＳ６０に係る商業施設または宿泊施設の利用料の割引クーポン付与に関する情報であってもよい。

そして、本実施形態においても、利用予約時間帯の長さは、予約要求信号が調整電力制御の実施を示す情報を含む場合の方が、予約要求信号が調整電力制御の実施を示す情報を含まない場合よりも、長く設定される。これにより、電力系統ＰＧの電力の需要および供給の調整要求に応じるための充電スタンド３の利用予約が容易となる。

今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

１，１０，５０，５０Ａ サーバ、２ 電動車両、３ 充電スタンド、４０ 需給管理サーバ。

Claims (5)

1. 電動車両に接続される充電スタンドの利用予約を管理するサーバであって、
   前記電動車両または前記充電スタンドは、電力系統の電力需給を管理する需給管理サーバの調整要求に応じて前記電動車両から前記電力系統への給電および前記電力系統から前記電動車両への充電の少なくとも一方を含む電力制御である調整電力制御と、前記調整要求によらずに前記電動車両のバッテリを充電する通常充電制御とを実施可能に構成されており、
   前記サーバは、
   前記電動車両による前記充電スタンドの利用予約を要求する予約要求信号を受信する通信部と、
   前記予約要求信号に基づいて前記電動車両が前記充電スタンドを利用する利用予約時間帯を設定し、前記予約要求信号が前記調整電力制御の実施を示す情報を含む場合の方が、前記予約要求信号が前記調整電力制御の実施を示す情報を含まない場合よりも、前記利用予約時間帯の長さを長く設定する処理部と、を含む、サーバ。
2. 前記処理部は、前記予約要求信号が前記調整電力制御の実施を示す前記情報を含む場合に、前記情報に基づき、前記利用予約時間帯が前記調整電力制御を実施する時間帯の少なくとも一部を含むように、前記利用予約時間帯を設定する、請求項１に記載のサーバ。
3. 前記充電スタンドは、前記充電スタンドに接続された前記電動車両または前記充電スタンドが、前記電動車両から前記電力系統への給電および前記電力系統から前記電動車両への充電の両方を含む前記調整電力制御を可能に構成されており、
   前記処理部は、前記調整電力制御が前記電力系統から前記電動車両への充電および前記電動車両から前記電力系統への給電の両方を含む場合の方が、前記調整電力制御が前記電力系統からの前記電動車両への充電のみを含む場合よりも、前記利用予約時間帯の長さを長く設定する、請求項１または請求項２に記載のサーバ。
4. バッテリが搭載された電動車両と、
   前記電動車両に接続される充電スタンドと、
   前記充電スタンドの利用予約を管理するサーバとを備え、
   前記電動車両または前記充電スタンドは、電力系統の電力需給を管理する需給管理サーバの調整要求に応じて前記電動車両から前記電力系統への給電および前記電力系統から前記電動車両への充電の少なくとも一方を含む電力制御である調整電力制御と、前記調整要求によらずに前記バッテリを充電する通常充電制御とを実施可能に構成されており、
   前記サーバは、
   前記電動車両による前記充電スタンドの利用予約を要求する予約要求信号を受信する通信部と、
   前記予約要求信号に基づいて前記電動車両が前記充電スタンドを利用する利用予約時間帯を設定し、前記予約要求信号が前記調整電力制御の実施を示す情報を含む場合の方が、前記予約要求信号が前記調整電力制御の実施を示す情報を含まない場合よりも、前記利用予約時間帯の長さを長く設定する処理部と、を含む、予約管理システム。
5. バッテリが搭載された電動車両に接続される充電スタンドの利用予約を管理する管理方法であって、
   前記電動車両または前記充電スタンドは、電力系統の電力需給を管理する需給管理サーバの調整要求に応じて前記電動車両から前記電力系統への給電および前記電力系統から前記電動車両への充電の少なくとも一方を含む電力制御である調整電力制御と、前記調整要求によらずに前記バッテリを充電する通常充電制御とを実施可能に構成されており、
   前記電動車両による前記充電スタンドの利用予約を要求する予約要求信号を受信する工程と、
   前記予約要求信号に基づいて前記電動車両が前記充電スタンドを利用する利用予約時間帯を設定し、前記予約要求信号が前記調整電力制御の実施を示す情報を含む場合の方が、前記予約要求信号が前記調整電力制御の実施を示す情報を含まない場合よりも、前記利用予約時間帯の長さを長く設定する工程とを備える、管理方法。
   

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