JP2024079295A - 積層フィルム及びその製造方法、複合積層フィルム、パッケージ、並びに袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】再剥離、再貼着が容易であり、剥離フィルムが不要な積層フィルムを提供する。【解決手段】基材と、基材の片面又は両面上に設けられた樹脂層とを備える積層フィルムであって、樹脂層は、アクリル系ポリマーを含有し、樹脂層は、周波数1Hzで測定した貯蔵弾性率が1×106以上であり、自着力が0.05N/cm以上であり、基材との密着力が0.5N/cm以上である。【選択図】なし

Description

本発明は、積層フィルム及びその製造方法、複合積層フィルム、パッケージ、並びに袋に関する。
従来から、例えば、基材上に粘着層が形成されたシートであって、2枚のシートを粘着層同士で重ねた状態で加圧することにより、シート同士を貼着することができるシート(以下、「自着シート」という。)が知られている。
自着シートに関し、例えば特許文献1では、基材の片面に自着剤層を設けてなる自着シートと、基材の片面に、天然ゴムMMAグラフト重合体ラテックス、充填剤及びバインダからなる微弱性自着剤層を設けてなる剥離シートとを、上記自着剤及び上記微弱性自着剤層が対向するように積層させたことを特徴とする自着シート積層体が提案されている。
特許第6429700号公報
しかし、従来の自着シートは、一旦貼着した自着シート同士は再剥離及び再貼着が難しい場合があった。また、従来の自着シートは、粘着層にゴミ等の異物が付着しやすいため、粘着層を剥離フィルムで保護する必要があった。そのため、再剥離及び再貼着が可能であり、剥離フィルムが不要な自着シートの開発が求められていた。
そこで、本発明は、再剥離及び再貼着が可能であり、剥離フィルムが不要な積層フィルムと、当該積層フィルムの製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、本発明の積層フィルムを用いた複合積層フィルム、パッケージ、及び、袋を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決することを目的として鋭意検討を行った。そして、本発明者らは、アクリル系ポリマーを含有し、かつ、貯蔵弾性率、自着力、及び、基材との密着力がそれぞれ所定値を満たす樹脂層を用いることで、上記従来の問題を解決し得ることを新たに見出し、本発明を完成させた。
すなわち、この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明は、[1]基材と、前記基材の片面又は両面上に設けられた樹脂層とを備える積層フィルムであって、前記樹脂層は、アクリル系ポリマーを含有し、前記樹脂層は、周波数1Hzで測定した貯蔵弾性率が1×10以上であり、自着力が0.05N/cm以上であり、前記基材との密着力が0.5N/cm以上である、積層フィルムである。
本発明の積層フィルムは、樹脂層がアクリル系ポリマーを含有し、かつ、樹脂層の貯蔵弾性率、自着力、及び基材との密着力がそれぞれ上記所定値以上であることにより、樹脂層同士が接触すると粘着性が発現し、互いに粘着する。一方で、粘着した樹脂層同士は、粘着性を低下させることなく、樹脂層界面で剥離及び貼着を繰り返すことができる。また、樹脂層は異物の付着が抑制されている。したがって、本発明の積層フィルムは、再剥離及び再貼着が可能であり、剥離フィルムが不要なフィルムとして好適に用いることができる。
なお、本明細書において、「貯蔵弾性率」、「自着力」及び「基材との密着力」は、それぞれ実施例に記載の方法を用いて測定することができる。
[2]上記[1]の積層フィルムにおいて、前記樹脂層の表面張力が30mN/m以上であることが好ましい。
樹脂層の表面張力が30mN/m以上であれば、樹脂層同士の粘着性を更に高めることができる。
なお、本明細書において、「表面張力」は、実施例に記載の方法を用いて測定することができる。
[3]上記[1]又は[2]の積層フィルムにおいて、前記アクリル系ポリマーが光硬化型アクリル系ポリマーであることが好ましい。
アクリル系ポリマーが光硬化型アクリル系ポリマーであれば、本発明の積層フィルムを効率的に製造することができる。
[4]上記[1]~[3]のいずれかの積層フィルムにおいて、前記樹脂層の硬化率が90%以上であることが好ましい。
樹脂層の硬化率が90%以上であれば、樹脂層同士の粘着性を更に高めることができる。
なお、本明細書において、「硬化率」は、実施例に記載の方法を用いて測定することができる。
[5]上記[1]~[4]のいずれかの積層フィルムにおいて、前記樹脂層の厚みが10μm以上50μm以下であることが好ましい。
樹脂層の厚みが上記範囲内であれば、樹脂層同士の粘着性を更に高めることができる。
なお、本明細書において、「樹脂層の厚み」は、実施例に記載の方法を用いて測定することができる。
[6]上記[1]~[5]のいずれかの積層フィルムにおいて、前記基材がポリエチレン、ポリプロピレン、又は、ポリエチレンテレフタレートのフィルムであることが好ましい。
ポリエチレン、ポリプロピレン、又は、ポリエチレンテレフタレートのフィルムを基材として用いれば、積層フィルムの強度を高めることができる。
[7]上記[1]~[6]のいずれかの積層フィルムにおいて、前記基材が延伸ポリプロピレンフィルムであることが好ましい。
延伸ポリプロピレンフィルムを基材として用いれば、積層フィルムの強度を更に高めることができる。
[8]上記[1]~[7]のいずれかの積層フィルムにおいて、前記基材のMD方向の収縮率が0.5%以下であることが好ましい。
基材のMD方向の収縮率が0.5%以下の基材を用いれば、基材と樹脂層との密着性を高めることができる。
なお、本明細書において、「MD方向の収縮率」は、実施例に記載の方法を用いて測定することができる。
また、この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明は、[9]上記[1]~[8]のいずれかの積層フィルムを2以上備える複合積層フィルムであって、第1の積層フィルムの第1の樹脂層と、第2の積層フィルムの第2の樹脂層とが、互いに接触可能に設けられている、複合積層フィルムである。
このような複合積層フィルムによれば、第1の樹脂層と第2の樹脂層とを粘着させることで、第1の積層フィルムと第2の積層フィルムとを貼着することができる。また、互いに貼着した第1積層フィルムと第2の積層フィルムとを、樹脂層同士の界面で再剥離及び再貼着することができる。
さらに、この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明は、[10]上記[9]の複合積層フィルムを用いたパッケージである。
このようなパッケージは、各種用途に好適に用いることができる。
また、この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明は、[11]上記[9]の複合積層フィルムを用いた袋であって、前記袋は、内部空間及び前記内部空間と外部を連通する開口部が形成された本体と、前記本体の上部縁に接続され、前記本体の前記開口部を覆う蓋体と、を備えており、前記上部縁を中心に前記蓋体を折り畳み及び折り返すことにより、前記開口部の開閉が可能であり、前記本体の壁面部は、前記第1の積層フィルムからなり、前記蓋体の蓋面部は、前記第2の積層フィルムからなり、前記上部縁を中心に前記蓋体を折り返すことにより、前記第1の樹脂層と前記第2の樹脂層とが互いに接触可能に設けられている、袋である。
このような袋によれば、開口部の封止及び開封を繰り返し行うことができる。
さらに、この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明は[12]上記[1]~[8]のいずれかの積層フィルムの製造方法であって、光硬化型アクリル系モノマー及び/又はオリゴマーを含有する樹脂組成物を基材上に塗布する工程と、窒素パージ環境下で、前記樹脂組成物が塗布された前記基材上に光を照射して樹脂層を形成する工程とを含む、積層フィルムの製造方法である。
このような積層フィルムの製造方法によれば、本発明の積層フィルムを効率的に製造することができる。
また、この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明は、[13]上記[1]~[8]のいずれかの積層フィルムの製造方法であって、光硬化型アクリル系モノマー及び/又はオリゴマーを含有する樹脂組成物を基材上に塗布する工程と、前記樹脂組成物が塗布された前記基材上をカバーフィルムで覆う工程と、前記カバーフィルムの上から前記基材に光を照射して樹脂層を形成する工程と、前記樹脂層を形成後、前記カバーフィルムを取り外す工程とを含む、積層フィルムの製造方法である。
このような積層フィルムの製造方法によれば、本発明の積層フィルムを効率的に製造することができる。
[14]上記[13]の積層積層フィルムの製造方法において、前記カバーフィルムは、少なくとも片面が離型処理されていないフィルムであることが好ましい。
少なくとも片面が離型処理されていないフィルムをカバーフィルムとして用いれば、本発明の積層フィルムを更に効率的に製造することができる。
本発明によれば、再剥離及び再貼着が可能であり、剥離フィルムが不要な積層フィルムと、当該積層フィルムの製造方法を提供することができる。
また、本発明によれば、本発明の積層フィルムを用いた複合積層フィルム、パッケージ、及び、袋を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る積層フィルムの構成の一部を概略的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る複合積層フィルムの外観形状を概略的に示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るパッケージの外観形状を概略的に示す斜視図であり、図中、上段は、パッケージの開放の姿勢を示し、下段はパッケージの閉鎖の姿勢を示す。 本発明の他の一実施形態に係るパッケージの外観形状を概略的に示す斜視図であり、図中、上段は、パッケージの開放の姿勢を示し、下段はパッケージの閉鎖の姿勢を示す。 本発明の他の一実施形態に係るパッケージの外観形状を概略的に示す斜視図であり、図中、上段は、パッケージの開放の姿勢を示し、下段はパッケージの閉鎖の姿勢を示す。 本発明の他の一実施形態に係るパッケージの外観形状を概略的に示す斜視図であり、図中、上段は、パッケージの開放の姿勢を示し、下段はパッケージの閉鎖の姿勢を示す。 本発明の他の一実施形態に係るパッケージの外観形状を概略的に示す斜視図であり、図中、上段は、パッケージの開放の姿勢を示し、下段はパッケージの閉鎖の姿勢を示す。 本発明の一実施形態に係る袋の外観形状を概略的に示す斜視図であって、袋の閉鎖の姿勢を示す図である。 図4Aに対応した図であって、袋の開放の姿勢を示す図である。 本発明の実施例で作製した袋の外観形状を概略的に示す平面図である。 図5Aに対応した図であって、袋の断面図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本発明の積層フィルムは、例えば、本発明の複合積層フィルムに用いることができる。本発明の積層フィルムは、本発明の積層フィルムの製造方法によって製造することができる。また、本発明の複合積層フィルムは、例えば、本発明のパッケージ及び袋に用いることができる。
(積層フィルム)
本発明の積層フィルムについて、図1を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る積層フィルムの構成の一部を概略的に示す断面図である。
図1に示すように、積層フィルム10は、基材11と、基材11の片面上に設けられた樹脂層12とを備える。樹脂層12は、周波数1Hzで測定した貯蔵弾性率が1×10以上であり、自着力が0.05N/cm以上であり、基材11との密着力が0.5N/cm以上である。これにより、樹脂層12は、樹脂層12同士が接触すると粘着性を発現し、互いに粘着する。一方で、粘着した樹脂層12同士は、粘着性を低下させることなく、樹脂層界面で剥離及び貼着を繰り返すことができる。また、樹脂層12は異物の付着が抑制されている。したがって、積層フィルム10は、再剥離及び再貼着が可能であり、ゴミ等の異物の付着を防止するための剥離フィルムが不要なフィルムとして好適に用いることができる。
なお、図1では、樹脂層12は基材11の片面上に設けられているが、これに限定されず、本発明の積層フィルムは、基板の両面に樹脂層が設けられていてもよい。また、図1では、基材11上の樹脂層12は1層であるが、これに限定されず、本発明の積層フィルムは、樹脂層を2層以上備えていてもよい。さらに、図1では、基材11は特定の形状を有しているが、これに限定されず、本発明の積層フィルムにおいて、基材は他の形状を有していてもよい。さらに、図1では、基材11の上に設けられた樹脂層は1つであるが、これに限定されず、本発明の積層フィルムは、基材の上に複数の樹脂層が設けられていてもよい。さらに、基材上に複数の樹脂層を設ける場合、それらの樹脂層は、基材の同一面上に設けられていても、互いに異なる面上に設けられていてもよい。
<基材>
基材11の材質は、特に限定されず、樹脂、紙などの任意の材質を用いることができる。樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂などが挙げられる。中でも、積層フィルム10の強度を高める観点からは、基材11は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、又は、ポリエチレンテレフタレート(PET)のフィルムであることが好ましく、延伸ポリプロピレンフィルム(OPPフィルム)であることが好ましい。
〔厚み〕
基材11の厚みは特に限定されないが、10μm以上であることが好ましく、20μm以上であることがより好ましく、25μm以上であることが更に好ましく、100μm以下であることが好ましく、80μm以下であることがより好ましく、40μm以下であることが更に好ましい。基材11の厚みが上記範囲内であれば、積層フィルム10を各種用途に好適に用いることができる。
〔MD方向の収縮率〕
基材11のMD方向(流れ方向)の収縮率は0.5%以下であることが好ましく、0.45%以下であることがより好ましく、0.42%以下であることが更に好ましい。基材11のMD方向の収縮率が0.5%以下であれば、基材11と樹脂層12との密着性を向上させることができる。なお、基材11のMD方向の収縮率は、通常0.1%以上である。
<樹脂層>
樹脂層12は、アクリル系ポリマーを含有し、任意に、添加剤及び溶剤を含み得る。そして、樹脂層12は、周波数1Hzで測定した貯蔵弾性率が1×10以上であり、自着力が0.05N/cm以上であり、基材11との密着力が0.5N/cm以上であることを必要とする。
<<アクリル系ポリマー>>
アクリル系ポリマーは、アクリル系モノマー及び/又はオリゴマーを重合して得られるポリマーである。
アクリル系モノマーとしては、例えば、アルキル(メタ)アクリレートが挙げられる。アルキル(メタ)アクリレートの具体例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシエチルアクリレート、4-ヒドロキシブチルアクリレート、イソボニルアクリレート、エトキシエトキシエチルアクリレート、及びイソオクチル(メタ)アクリレートが挙げられる。
なお、本明細書において、「(メタ)アクリレート」とは、アクリレート及び/又はメタクリレートを意味する。
アクリル系オリゴマーとしては、例えば、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレート等が挙げられる。
アクリル系モノマー及び/又はオリゴマーは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
そして、積層フィルム10を効率的に製造できることから、樹脂層12は、光硬化型アクリル系ポリマーを含むことが好ましく、紫外線硬化型アクリル系ポリマーを含むことがより好ましい。
〔貯蔵弾性率〕
樹脂層12は、周波数1Hzで測定した貯蔵弾性率が1.0×10以上であり、3.0×10以上であることが好ましく、5.0×10以上であることがより好ましく、7.0×10以上であることが更に好ましい。樹脂層12の貯蔵弾性率が上記下限値以上であれば、樹脂層12へのゴミ等の異物の付着を抑制することができる。なお、樹脂層12の貯蔵弾性率は、通常、1Hzで1.0×10以下である。
〔自着力〕
樹脂層12の自着力は0.05N/cm以上であり、0.1N/cm以上であることが好ましく、0.15N/cm以上であることがより好ましく、0.18N/cm以上であることが更に好ましい。樹脂層12の自着力が上記下限値以上であれば、積層フィルム同士を貼着した後に、再剥離及び再貼着を行うことができる。なお、樹脂層12の自着力は、通常0.7N/cm以下である。
〔基材との密着力〕
樹脂層12は、基材11との密着力が0.5N/cm以上であり、0.55N/cm以上であることが好ましく、0.6N/cm以上であることがより好ましい。樹脂層12の基材11との密着力が上記下限値以上であれば、積層フィルム10同士を貼着した後に、再剥離及び再貼着を良好に繰り返すことができる。なお、樹脂層12の基材11との密着力は、通常1.5N/cm以下である。
〔表面張力〕
樹脂層12の表面張力は、30mN/m以上であることが好ましく、35mN/m以上であることがより好ましく、39mN/m以上であることが更に好ましい。樹脂層12の表面張力が上記下限値以上であれば、樹脂層12同士の粘着性を更に高めることができる。なお、樹脂層12の表面張力は、通常50mN/m以下である。
〔硬化率〕
樹脂層12の硬化率は、90%以上であることが好ましく、92%以上であることがより好ましく、94%以上であることが更に好ましい。樹脂層12の硬化率が上記下限値以上であれば、樹脂層12同士の粘着性を更に高めることができる。なお、樹脂層12の硬化率は通常99%以下である。
〔厚み〕
樹脂層12の厚みは特に限定されないが、10μm以上であることが好ましく、12μm以上であることがより好ましく、15μm以上であることが更に好ましく、50μm以下であることが好ましく、40μm以下であることがより好ましく、30μm以下であることが更に好ましい。樹脂層12の厚みが上記範囲内であれば、樹脂層12同士の粘着性を更に高めることができる。
<<添加剤>>
樹脂層12が任意に含み得る添加剤としては、特に限定されず、既知の添加剤が挙げられる。添加剤としては、例えば、整泡剤、発泡助剤、増粘剤、充填材、防腐剤、防かび剤、ゲル化剤、難燃剤、老化防止剤、酸化防止剤、粘着付与剤、光重合開始剤、光増感剤、導電性化合物、硬化剤、表面改質剤等が挙げられる。中でも、添加剤として、光重合開始剤、硬化剤及び表面改質剤を含むことが好ましい
光重合開始剤としては、アルキルフェノン系光重合開始剤、アシルフォスフィンオキサイド系光重合開始剤、分子内水素引き抜き型光重合開始剤、オキシムエステル系光重合剤、カチオン系光重合開始剤が挙げられる。中でも、アシルフォスフィンオキサイド系光重合開始剤が好ましい。
硬化剤としては、例えば、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサイド変性トリアクリレート等の多官能アクリレート系架橋剤が挙げられる。
表面改質剤としては、特に限定されないが、樹脂層12への異物の付着をより一層抑制する観点から、シリコーン系表面改質剤を用いることが好ましい。シリコーン系表面改質剤としては、例えば、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサン、ポリ(メチルエチル)シロキサン等のポリシロキサン構造を有する高分子、及びこれらの変性物が挙げられる。
樹脂層12中の添加剤の含有割合は、本発明の効果を損なわない範囲で適宜設定することができる。
<<溶剤>>
樹脂層12が任意に含み得る溶剤としては、特に限定されず、既知の溶剤が挙げられる。具体的には、溶剤としては、酢酸エチル、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メチルスルホキシド、エタノール、アセトン、ジエチルエーテル等が挙げられる。
(積層フィルムの製造方法)
本発明の積層フィルムの製造方法は、特に限定されず、例えば、上述したアクリル系モノマー及び/又はオリゴマーと、添加剤と、任意の溶剤を含む樹脂組成物を基材上に塗布し、アクリル系モノマー及び/又はオリゴマーを重合して基材上にアクリル系ポリマーを含む樹脂層を形成することにより製造することができる。その際、樹脂組成物の調製方法は、特に限定されず、例えば、上述した各成分を既知の方法で混合することで得ることができる。そして、本発明の積層フィルムを効率的に製造する観点からは、以下に示す積層フィルムの第1の製造方法又は第2の製造方法を用いることが好ましい。
((積層フィルムの第1の製造方法))
本発明の積層フィルムの第1の製造方法は、光硬化型アクリル系モノマー及び/又はオリゴマーを含有する樹脂組成物を基材上に塗布する工程と、窒素パージ環境下で、樹脂組成物が塗布された基材上に光を照射して樹脂層を形成する工程とを含む。なお、樹脂組成物が溶剤を含む場合には、光を照射する前に、溶剤を除去乾燥することが望ましい。
基材としては、上述した(積層フィルム)の項で説明した基材を用いることができる。
光硬化型アクリル系モノマー及び/又はオリゴマーとしては、特に限定されないが、積層フィルムの製造効率をさらに向上させる観点から、紫外線硬化型アクリル系モノマー及び/又はオリゴマーを用いることが好ましく、さらに無溶剤のものが好ましい。
積層フィルムの第1の製造方法で使用する樹脂組成物は、光硬化型アクリル系モノマー及び/又はオリゴマーを含み、任意に、添加剤及び溶剤を含み得る。添加剤及び溶剤としては、(積層フィルム)の項で挙げた添加剤及び溶剤を用いることができる。樹脂組成物の調製方法は、特に限定されず、上述した各成分を既知の方法で混合することで調製することができる。
樹脂組成物を基材に塗布する方法としては、公知の方法を用いることができ、例えば、カーテンコーティング法、押し出しコーティング法、ロールコーティング法、スピンコーティング法、ディップコーティング法、バーコーティング法、スプレーコーティング法、スライドコーティング法、印刷コーティング法、グラビアコーティング法、ダイコーティング法、キャップコーティング法等を用いることができる。
窒素パージの方法は、酸素濃度を低くして、酸素阻害を防ぐことができるものであれば特に限定されず、公知の方法を用いることができる。
照射する光の種類は、特に限定されず、用いる光硬化型アクリル系モノマー及び/又はオリゴマーの種類などに応じて適宜選択すればよい。
基板上に照射する光は、樹脂組成物を硬化して、樹脂層を形成できれば特に限定されないが、製造効率を更に向上させる観点から、紫外線を用いることが好ましい。
紫外線を照射する場合、照度は20mW/cm以上であることが好ましく、30mW/cm以上でであることがより好ましく、40mW/cm以上であることが更に好ましく、200mW/cm以下であることが好ましく、150mW/cm以下であることがより好ましく、100mW/cm以下であることが更に好ましい。照度が上記範囲内であれば、本発明の積層フィルムを更に効率的に製造することができる。
また、紫外線を照射する場合、積算光量は、50mJ/cm以上であることが好ましく、100mJ/cm以上であることがより好ましく、150mJ/cm以上であることが更に好ましく、700mJ/cm以下であることが好ましく、500mJ/cm以下であることがより好ましく、300mJ/cm以下であることが更に好ましい。紫外線の積算光量が上記範囲内であれば、本発明の積層フィルムを更に効率的に製造することができる。
アクリル系モノマー及び/又はオリゴマーの重合率は、特に限定されないが、90%以上であることが好ましく、95%以上であることがより好ましい。
((積層フィルムの第2の製造方法))
本発明の積層フィルムの第2の製造方法は、光硬化型アクリル系モノマー及び/又はオリゴマーを含有する樹脂組成物を基材上に塗布する工程と、樹脂組成物が塗布された基材上をカバーフィルムで覆う工程と、カバーフィルムの上から基材に光を照射して樹脂層を形成する工程と、樹脂層を形成後、カバーフィルムを取り外す工程とを含む。なお、樹脂組成物が溶剤を含む場合には、カバーフィルムで覆う工程の前に、溶剤を除去乾燥することが望ましい。
基材としては、上述した(積層フィルム)の項で説明した基材を用いることができる。
樹脂組成物及びその塗布方法としては、((積層フィルムの第1の製造方法))で説明した樹脂組成物及びその塗布方法を用いることができる。また、照射する光の種類、並びに、光の照度及び光の積算光量は、((積層フィルムの第1の製造方法))で説明した光の種類並びに照度及び積算光量と同様とすることができる。
カバーフィルムとしては、基材上に塗布された樹脂組成物が酸素と接触しないようにできるものであり、樹脂組成物が硬化するものであれば、特に限定されない。そして、本発明の積層フィルムを更に効率的に製造する観点からは、カバーフィルムとして、少なくとも片面が離型処理されていないフィルムを用いることが好ましい。なお、本明細書において、「離型処理」とは、ある物体の表面に樹脂製、ゴム製などの粘着物が付着しないように、フィルム表面を処理することを意味する。なお、離型処理として、例えば、シリコーン系離型剤及び非シリコーン系離型剤を用いた処理が挙げられる。
(複合積層フィルム)
本発明の複合積層フィルムは、上述した本発明の積層フィルムを2以上備える。すなわち、複合積層フィルムは、少なくとも第1の積層フィルムと、第2の積層フィルムとを備える。そして、第1の積層フィルムの第1の樹脂層と、第2の積層フィルムの第2の樹脂層とが、互いに接触可能に設けられている。
図2は、本発明の一実施形態に複合積層フィルムの外観形状を概略的に示す斜視図である。
図2に示すように、本発明の複合積層フィルム20は、第1の積層フィルム10aと、第2の積層フィルム10bとを備える。第1の積層フィルム10aは、第1の基材11aと、第1の基材11a上に設けられた第1の樹脂層12aとを備える。第2の積層フィルム10bは、第2の基材11bと、第2の基材11b上に設けられた第2の樹脂層12bとを備える。なお、図2に示す複合積層フィルム20では、第1の基材11aは、第2の基材11bに接続されている。ここで、第1の積層フィルム10a及び第2の積層フィルム10bは、それぞれ、図1で説明した積層フィルム10と同一の構成である。また、第1の基材11a及び第2の基材11b、並びに、第1の樹脂層12a及び第2の樹脂層12bは、それぞれ、図1で説明した基材11及び樹脂層12と同一の構成である。そのため、これらの説明については省略する。
複合積層フィルム20は、第1の基材11aと第2の基材11bとの接続部分で第1の積層フィルム10aと第2の積層フィルム10bとが対向するように折り曲げることによって、第1の樹脂層12aと第2の樹脂層12bとが互いに接触可能に設けられている。そして第1の樹脂層12aと第2の樹脂層12bとが接触すると、粘着性が発現されて、第1の樹脂層12aと第2の樹脂層12bは互いに粘着し、第1の積層フィルム10aと第2の積層フィルム10bとが貼着する。また、互いに貼着した第1の積層フィルム10aと第2の積層フィルム10bとは、第1の樹脂層12aと第2の樹脂層12bとの樹脂層界面で再剥離及び再貼着を繰り返すことができる。
なお、図2に示す複合積層フィルム20は、第1の基材11aと第2の基材11bとが接続されているが、これに限定されず、第1の基材と第2の基材とは接続されていなくてもよい。
本発明の複合積層フィルムは、特に限定されず、例えば、パッケージを作製するための材料として用いることができる。
(パッケージ)
本発明のパッケージについて、図3A~3Eを参照して説明する。図3A~3Eは、それぞれ、本発明の一実施形態に係るパッケージの外観形状を概略的に示す斜視図である。なお、図3Aは、全面とめのパッケージ、図3B及び図3Cは天面とめのパッケージ、図3Dは六角形箱のパッケージ、図3Eは2箱あわせのパッケージを示す。そして、図3A~3Eにおいて、上段は、各パッケージの開放の姿勢を示す斜視図であり、下段は、各パッケージの閉鎖の姿勢を示す斜視図である。なお、図3A~3E中、図2に示した複合積層フィルムと同一の構成については同一の符号を付し、説明は省略する。
図3A~図3Eに示すパッケージ30は、いずれも、図2に示した複合積層フィルムを用いて作製されたものであり、第1の積層フィルム10aと、第2の積層フィルム10bとを備えている。第1の積層フィルム10aは、第1の基材11aと、第1の基材11aの上に設けられた第1の樹脂層12aとを備えている。第2の積層フィルム10bは、第2の基材11bと、第2の基材11bの上に設けられた第2の樹脂層12bとを備えている。
なお、図3A~3Eに示すパッケージは特定形状を有しているが、これに限定されず、本発明のパッケージは、上述した本発明の複合積層フィルムを用いたパッケージであれば、形状は特に限定されない。また、図3A~3Eに示すパッケージでは、第1の積層フィルム及び第2の積層フィルムはそれぞれ特定箇所に設けられているが、これに限定されず、本発明のパッケージは、本発明の複合積層フィルムを用いたものであれば、第1の積層フィルム及び第2の積層フィルムが設けられる箇所は適宜設定することができる。したがって、本発明のパッケージは、例えば、以下に説明する袋のような形状とすることもできる。
(袋)
本発明の袋について、図4A及び4Bを参照して説明する。図4A及び4Bはそれぞれ本発明の一実施形態における袋の外観形状を概略的に示す斜視図であり、図4Aは、袋の閉鎖の姿勢を示す図であり、図4Bは、図4Aに対応した図であって、袋の開放の姿勢を示す図である。なお、図4A及び図4B中、図2に示した複合積層フィルムと同一の構成については同一の符号を付し、説明は省略する。
図4A及び4Bを参照して説明すると、本発明の一実施形態に係る袋40は、上述した複合積層フィルムを用いた袋であって、本体41と蓋体42とを備える。本体41には、内部空間411と外部を連通する開口部412が形成されている。蓋体42は、本体41の上部縁413に接続され、本体41の開口部412を覆うことが可能である。袋40は、蓋体42を本体41の上部縁413を中心に折り畳み及び折り返すことにより開口部412の開閉が可能であり、開口部412を閉じる閉鎖の姿勢と、開口部412を開ける開放の姿勢をとることができるように構成されている。
本体41の壁面部414は、第1の積層フィルム10aからなり、第1の基材11aと第1の樹脂層12aとを備えている。蓋体42の蓋面部421は、第2の積層フィルム10bからなり、第2の基材11bと第2の樹脂層12bを備えている。蓋体42は、上部縁413を中心に折り返すことにより、第1の樹脂層12aと第2の樹脂層12bとが互いに接触可能に設けられている。そして、第1の樹脂層12aと第2の樹脂層12bとが接触すると、粘着性が発現されて、第1の樹脂層12aと第2の樹脂層12bとが互いに粘着する。これにより、蓋体42の蓋面部421が本体41の壁面部414に貼着し、開口部412が封止される。また、蓋面部421と壁面部414とを第1の樹脂層12aと第2の樹脂層12bとの樹脂層界面で剥離して、開口部412を開封することができる。このような袋40によれば、本発明の複合積層フィルムを用いているため、開口部412の封止及び開封を繰り返し行うことができる。
なお、図4A、4Bに示す袋は、特定形状を有しているが、本発明の袋は、本発明の複合積層フィルムを用いたものであって、上述した構成を備える本体と、蓋体とを備えるものであれば、他の形状を有していてもよい。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、以下の説明において、量を表す「%」及び「部」は、特に断らない限り、質量基準である。
実施例及び比較例において、貯蔵弾性率、自着力、基材との密着力、表面張力、硬化率、厚み、MD方向の収縮率、保持力、再剥離性及び再貼着性、並びにゴミ付着性は、以下の手順で測定及び評価した。
<貯蔵弾性率>
樹脂層を幅5mm×長さ50mmのサイズに切り出し、粘弾性測定装置(日立ハイテクノロジーズ製、製品名「DMS6100」)を用い、昇温速度3℃/分で-60℃から150℃まで、周波数1Hz正弦波の、引張モードで測定した。そして、温度50℃に現れるゴム状平坦領域の貯蔵弾性率(E’)を、樹脂層の貯蔵弾性率とした。
<自着力>
実施例及び比較例で作製した積層体(樹脂層と基材とを備える)を、幅50mm×長さ125mmのサイズに切り出し、この切り出し片の基材側を、両面粘着テープ「ニチバン製、製品名「ナイスタック(登録商標)NW-15S)」で、被着体(アルミ板:幅50mm×長さ125mm)に貼り合わせ、貼り合わせ体を得た。
次いで、実施例及び比較例で作製した積層体(樹脂層と基材を備える。但し、比較例2は基材のみ)を、幅25mm×長さ120mmのサイズに切り出した。得られた切り出し片と、上記貼り合わせ体とを、互いの樹脂層側(比較例2は基材)が接するように貼り合わせ、上から2.0kgf(19.6133N)の荷重ローラーで1往復させて圧着したものを試験片とした。
得られた試験片を、粘着・被膜剥離解析装置(協和界面科学社製、製品名「VPA-S」)を用いて、23℃、50%RHの環境下おいて、90°剥離試験を300mm/分の速度で実施し、90°剥離力を測定した。得られた90℃剥離力を、樹脂層の自着力とした。自着力が高いほど、樹脂層同士の粘着性が高いことを意味する。
<基材との密着力>
実施例及び比較例で作製した積層体(樹脂層と基材を備える)の樹脂層にセロハンテープを貼り付け、上から2.0kgf(19.6133N)の荷重ローラーで1往復させて圧着し、サンプルを得た。このサンプルを、幅10mm×長さ60mmのサイズに切り出し、この切り出し片の基材側を、両面粘着テープ「ニチバン製、製品名「ナイスタック(登録商標)NW-15S)」で、被着体(アルミ板:幅50mm×長さ125mm)に貼り合わせ、貼り合わせ体を得た。次いで、貼り合わせ体のセロテープを少し剥がし、粘着・被膜剥離解析装置(協和界面科学社製、製品名「VPA-S」)を用いて、23℃、50%RHの環境下おいて、90°剥離試験を300mm/分の速度で実施し、樹脂層と基材の90°剥離力を測定した。得られた90°剥離力を、樹脂層の基材との密着力とした。
<表面張力>
ぬれ性チェックペン(大興製作所製、製品名「Dyne Pen」)を用い、以下の操作を行った。(1)はじめに、ぬれ性チェックペンのペン先を、得られた積層体の樹脂層の表面に水平に当て、ゆっくり丁寧に一方向に移動して、ぬれ性チェックペンのインクを均一に塗布した。(2)塗布してから2秒後に、インクが樹脂層の表面上で保持されていれば、樹脂層はぬれ性チェックペンのダインレベル以上であると判定した。また、塗布してから2秒間以内に、インクが樹脂層の表面上で縮小したり、消えたりしていれば、樹脂層はぬれ性チェックペンのダインレベル以下であると判定した。ダインレベルの異なる複数のぬれ性チェックペンを用いて上記(1)及び(2)の操作を繰り返すことにより、樹脂層のダインレベルを特定した。得られたダインレベルを、樹脂層の表面張力とした。
<硬化率>
フーリエ変換赤外分光光度計FT-IR(サーモフィッシャーサイエンティフィク製、製品名「Nicolet6700」)を用いて、硬化前の樹脂組成物と、硬化後の樹脂層を全反射測定法(ATR)法で測定し、チャートを得た。このチャートより、以下に示す(C=C前)、(C=C後)、(C=O前)、及び(C=O後)を特定した。
(C=C前):硬化前の樹脂組成物において、810cm-1付近に観測される炭素-炭素二重結合(C=C)由来のピーク高さ
(C=C後):硬化後の樹脂層において、810cm-1付近に観測される炭素-炭素二重結合(C=C)由来のピーク高さ
(C=O前):硬化前の樹脂組成物において、1720cm-1付近に観測される炭素-酸素二重結合(C=O)由来のピーク高さ
(C=O後):硬化後の樹脂層において、1720cm-1付近に観測される炭素-酸素二重結合(C=O)由来のピーク高さ
得られた(C=C前)、(C=C後)、(C=O前)、及び(C=O後)を用いて、下記式に従い、硬化率を求め、樹脂層の硬化率とした。
硬化率[%]=〔(C=C前)-[(C=C後)×{(C=O前)}/{(C=O後)}]〕/{(C=C前)}×100
<厚み>
実施例及び比較利で作製した積層体の厚み、及び、当該積層体に使用した基材の厚みのそれぞれについて、厚み計(ミツトヨ製、製品名「デジマチックシックネスゲージ」を使用して測定した。得られた積層体の厚みから、基材の厚みを差し引いて、樹脂層の厚みとした。
<MD方向の収縮率>
実施例1及び比較例6で基材として使用したOPPフィルムを、それぞれ25cm×25cmに裁断し、その中央部にMD方向(流れ方向)、TD方向(垂直方向)に沿って直線を引き15cm×15cmの正方形をマジックで書き入れ、サンプルとした。このサンプルの正方形の四隅を三次元測定機(ミツトヨ製、製品名「Crysta-Plus M443」)で測定し、各辺の長さを求めた。このサンプルを60℃のオーブンに入れ、所定時間に取り出し、30分23℃、50%RH下で調整後、上記正方形の四隅を測定し、長さを求め、オーブンに入れる前の長さと比較して、MD方向及びTD方向の各方向の変化率を求めた。得られたMD方向の変化率を、基材のMD方向の収縮率とした。結果を表1に示す。
<保持力>
実施例及び比較例で使用した樹脂組成物及び基材を使用して、図5A及び5Bに示す袋50を作製した。なお、図5Aは、作製した袋の外観形状を概略的に示す平面図である。図5Bは、図5Aに対応する図であって、袋の断面図である。
より詳細には、作製した袋50は、第1の積層フィルム10aと、第2の積層フィルム10bとを備えている。第1の積層フィルム10aは、袋50の本体の壁面部を構成しており、第1の基材11aと、第1の樹脂層12aとを備える。第2の積層フィルム10bは、袋50の蓋体の蓋面部を構成しており、第2の基材11bと、第2の樹脂層12bとを備える。第1の基材11a及び第2の基材11bとしては、実施例及び比較例で使用した基材を使用した。また、第1の樹脂層12a及び第2の樹脂層12bは、実施例及び比較例で使用した樹脂組成物を用いて形成した。また、第1の樹脂層12a及び第2の樹脂層12bの厚みは、実施例及び比較例で得られた積層体における樹脂層の厚みと同様とした。
この袋50に、SUS(steel use stainless)板(種類:SUS304、サイズ:59mm×86mm×0.3mm、質量:12g)を4枚挿入した。次に、袋の本体側の第1の樹脂層12aと蓋体側の第2の樹脂層12bとを重ねた状態で、その上から2kgfの圧着ローラーを1往復させて、第1の樹脂層12aと第2の樹脂層12bとを圧着し、本体の壁面部と蓋体の蓋面部とを貼着して、袋50の開口部を封止した。それから、袋50を持ち上げて蓋体の片側角部のみを指で摘み、10秒間保持した。10秒後、袋50の開口部の開閉状態を目視で確認し、以下の基準で評価した。
良:開口部が開封されなかった。
不良:開口部が開封された。
<再剥離性及び再貼着性>
図5A、5Bに示した袋50の開口部の開封及び封止を繰り返し、以下の基準で評価した。
A:保持力を維持したまま、開口部の開封及び封止を繰り返し行うことができた。
B:本体と蓋体との再剥離及び再貼着はできるが、開口部の開封及び封止を繰り返す度に保持力が低下し、かなり圧力をかけないと、樹脂層同士が粘着しなくなった。
C:自着力が強すぎて、樹脂層が凝集破壊して一方の樹脂層が他方の樹脂層に持って行かれるか、又は、一方の樹脂層が基材との界面で剥がれ、他方の樹脂層に持って行かれた。
<ゴミ付着性>
実施例及び比較例で得られた積層体(樹脂層と基材を備える)の樹脂層に対して、たばこの葉をふりかけた後、基材側からタッピングした。タッピング後に樹脂層を観察し、以下の基準で評価した。樹脂層に付着するたばこの葉が少なく、付着したたばの葉を容易に払い落とすことができれば、樹脂層にゴミの付着を防ぐための剥離フィルムを設ける必要はない。なお、使用したたばこの葉は、樹脂層に最も付着し易い付着物(異物)の一例にすぎない。
A:樹脂層にたばこの葉がわずかに付着したが、容易に払い落とすことができた。
B:樹脂層にたばこの葉が付着し、払い落とすのがやや困難であった。
C:樹脂層にたばこの葉が付着し、しかも、払い落とすことができなかった。
(実施例1)
<樹脂組成物の調製>
混合容器に、アクリル系モノマー及び/又はオリゴマーとしての紫外線硬化型ウレタンアクリレート系モノマー(東亞合成社製、製品名「アロニックスUVX-6282」)100部と、硬化剤としてのトリメチロールプロパントリアクリレート(東亞合成社製、製品名「M-309」)15部と、シリコーン系表面改質剤としてのポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン(BYK社製、製品名「BYK-333」)0.2部とを投入し、マグネティックスターラーで30分撹拌して、樹脂組成物を得た。
<積層体の作製>
上記のようにして得られた樹脂組成物を、基材としての延伸ポリプロピレン(OPP)フィルム(フタムラ化学社製、製品名「AF-642」、厚み:30μm)の上に、ワイヤーバー#15を用いて塗布した。樹脂組成物を塗布した基材を、高圧水銀ランプのランプ出力:2KW、コンベア速度:5.5m/分の条件に設定したコンベアUV照射装置(アイグラフィック社製)に入れた。そして、空気中の酸素による反応阻害を防ぐため、窒素パージにより、照射装置内の酸素濃度を500ppm以下にして、基材上の樹脂組成物に紫外線を照射(照度82mW/cm、積算光量150mJ/cm)して樹脂組成物を硬化させて樹脂層を形成した。この際、硬化率を測定した。結果を表1に示す。そして、基材上に厚み19.5μmの樹脂層を備えてなる積層体(積層フィルム)を得た。
得られた積層体を用いて、貯蔵弾性率、自着力、基材との密着力、表面張力、及びゴミ付着性について測定及び評価した。また、上記で使用した樹脂組成物及び基材を用いて、図5A、図5Bに示した袋を作製し、保持力、並びに、再剥離性及び再貼着性について評価した。結果を表1に示す。
(実施例2)
<樹脂組成物の調製>
実施例1と同様にして樹脂組成物を調製した。
<積層体の作製>
上記のようにして得られた樹脂組成物を、実施例1と同様の基材の上に、ワイヤーバー♯15を用いて塗布した。次いで、空気中の酸素による反応阻害を防ぐため、塗布した樹脂組成物を、カバーフィルムとしての未処理の無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルム(サン・トックス社製、製品名「サントックス-CP」、厚み:30μm、離型処理:なし)で覆った。それから、基材を、高圧水銀ランプのランプ出力:2KW、コンベア速度:5.5m/分の条件に設定したコンベアUV照射装置(アイグラフィック社製)に入れた。そして、カバーフィルムの上から樹脂組成物に紫外線を照射(照度82mW/cm、積算光量150mJ/cm)して樹脂組成物を硬化させて樹脂層を形成した。この際、硬化率を測定した。結果を表1に示す。樹脂層の形成後、カバーフィルムを取り外し、基材上に厚み27.1μmの樹脂層を備えてなる積層体(積層フィルム)を得た。
得られた積層体、並びに、上記で使用した樹脂組成物及び基材を用いて、実施例1と同様にして各種測定及び評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例1)
<樹脂組成物の調製>
溶剤型粘着剤(サイデン化学社製、製品名「サイビノール(登録商標)AT-402」)を酢酸エチルで1.2倍に希釈して、マグネティックスターラーで30分撹拌して、樹脂組成物を調製した。
<積層体の作製>
上記のようにして得た樹脂組成物を、実施例1と同様の基材の上に、ワイヤーバー#15を用いて塗布した。次に、樹脂組成物を塗布した基材を、80℃のオーブンで60分間乾燥して樹脂組成物を硬化させて樹脂層を形成した。そして、基材上に厚み15.3μmの樹脂層を備えてなる積層体を得た。
得られた積層体、並びに、上記で使用した樹脂組成物及び基材を用いて、実施例1と同様にして各種測定及び評価を行った。結果を表1に示す。なお、再剥離性及び再貼着性の評価をした際に、蓋体側の樹脂層は、本体側の樹脂層に持っていかれてしまい、再剥離及び再貼着を繰り返すことができなかった。
(比較例2)
<樹脂組成物の調製>
実施例1と同様にして樹脂組成物を調製した。
<積層体の作製>
カバーフィルムとして、実施例2で使用した未処理のCPPフィルムに替えて、シリコーン表面処理PETフィルム(王子エフテックス社製、製品名「25-RL-07」、厚み:25μm、離型処理:あり)を使用した。また、カバーフィルムの離型処理された面で樹脂組成物をカバーした。それ以外は実施例2と同様にして、基材上に厚み18.7μmの樹脂層を備えてなる積層体を得た。
得られた積層体、並びに、上記で使用した樹脂組成物及び基材を用いて、実施例1と同様にして各種測定及び評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例3)
<樹脂組成物の調製>
実施例1と同様にして樹脂組成物を調製した。
<積層体の作製>
樹脂組成物を基材に塗布する際に、ワイヤーバー♯15に替えて、ワイヤーバー#6を使用した。それ以外は、実施例2と同様にして基材上に厚み7.3μmの樹脂層を備えてなる積層体を得た。
得られた積層体、並びに、上記で使用した樹脂組成物及び基材を用いて、実施例1と同様にして各種測定及び評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例4)
<樹脂組成物の調製>
実施例1と同様にして樹脂組成物を調製した。
<積層体の作製>
樹脂組成物を基材に塗布する際に、ワイヤーバー♯15に替えて、ワイヤーバー#30を使用した。それ以外は、実施例2と同様にして、基材上に厚み52.0μmの樹脂層を備えてなる積層体を得た。
得られた積層体、並びに、上記で使用した樹脂組成物及び基材を用いて、実施例1と同様にして各種測定及び評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例5)
<樹脂組成物の調製>
実施例1と同様にして樹脂組成物を調製した。
<積層体の作製>
実施例2におけるコンベア速度を15m/分の条件に変更し、照射する紫外線の照度を58mW/cm、積算光量38mJ/cmに変更した。それ以外は、実施例2と同様にして、基材上に厚み23.2μmの樹脂層を備えてなる積層体を得た。
得られた積層体、並びに、上記で使用した樹脂組成物及び基材を用いて、実施例1と同様にして各種測定及び評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例6)
<樹脂組成物の調製>
実施例1と同様にして樹脂組成物調製した。
<積層体の作製>
基材として、実施例2で使用した基材に替えて、OPPフィルム(王子エフテックス社製、製品名「アルファンBDW-224」、厚み:30μm)を用いた。それ以外は実施例2と同様にして、基材上に厚み25.6μmの樹脂層を備えてなる積層体を得た。
得られた積層体、並びに、上記で使用した樹脂組成物及び基材を用いて、実施例1と同様にして各種測定及び評価を行った。結果を表1に示す。
Figure 2024079295000001
表1中、
「PP」は、ポリプロピレンを示し、
「OPP」は、延伸ポリプロピレンを示し、
「CPP」は、無延伸ポリプロピレンを示し、
「PET」は、ポリエチレンテレフタレートを示す。
表1に示す結果から、実施例1、2で得られた積層フィルムは、再剥離及び再貼着が可能であり、ゴミ(異物)の付着が抑制されているため、剥離フィルムを設ける必要はないことが分かる。
本発明によれば、再剥離及び再貼着が可能であり、剥離フィルムが不要な積層フィルムと、当該積層フィルムの製造方法を提供することができる。
また、本発明によれば、本発明の積層フィルムを用いた複合積層フィルム、パッケージ、及び、袋を提供することができる。
10 積層フィルム
10a 第1の積層フィルム
10b 第2の積層フィルム
11 基材
11a 第1の基材
11b 第2の基材
12 樹脂層
12a 第1の樹脂層
12b 第2の樹脂層
20 複合積層フィルム
30 パッケージ
40 袋
50 袋

Claims (14)

  1. 基材と、
    前記基材の片面又は両面上に設けられた樹脂層とを備える積層フィルムであって、
    前記樹脂層は、アクリル系ポリマーを含有し、
    前記樹脂層は、周波数1Hzで測定した貯蔵弾性率が1×10以上であり、自着力が0.05N/cm以上であり、前記基材との密着力が0.5N/cm以上である、積層フィルム。
  2. 前記樹脂層の表面張力が30mN/m以上である、請求項1に記載の積層フィルム。
  3. 前記アクリル系ポリマーが光硬化型アクリル系ポリマーである、請求項1に記載の積層フィルム。
  4. 前記樹脂層の硬化率が90%以上である、請求項1に記載の積層フィルム。
  5. 前記樹脂層の厚みが10μm以上50μm以下である、請求項1に記載の積層フィルム。
  6. 前記基材がポリエチレン、ポリプロピレン、又は、ポリエチレンテレフタレートのフィルムである、請求項1に記載の積層フィルム。
  7. 前記基材が延伸ポリプロピレンフィルムである、請求項1に記載の積層フィルム。
  8. 前記基材のMD方向の収縮率が0.5%以下である、請求項1に記載の積層フィルム。
  9. 請求項1~8のいずれか1項に記載の積層フィルムを2以上備える複合積層フィルムであって、
    第1の積層フィルムの第1の樹脂層と、第2の積層フィルムの第2の樹脂層とが、互いに接触可能に設けられている、複合積層フィルム。
  10. 請求項9に記載の複合積層フィルムを用いたパッケージ。
  11. 請求項9に記載の複合積層フィルムを用いた袋であって、
    前記袋は、内部空間及び前記内部空間と外部を連通する開口部が形成された本体と、
    前記本体の上部縁に接続され、前記本体の前記開口部を覆う蓋体と、を備えており、
    前記上部縁を中心に前記蓋体を折り畳み及び折り返すことにより、前記開口部の開閉が可能であり、
    前記本体の壁面部は、前記第1の積層フィルムからなり、
    前記蓋体の蓋面部は、前記第2の積層フィルムからなり、
    前記上部縁を中心に前記蓋体を折り返すことにより、前記第1の樹脂層と前記第2の樹脂層とが互いに接触可能に設けられている、袋。
  12. 請求項1~8のいずれか1項に記載の積層フィルムの製造方法であって、
    光硬化型アクリル系モノマー及び/又はオリゴマーを含有する樹脂組成物を基材上に塗布する工程と、
    窒素パージ環境下で、前記樹脂組成物が塗布された前記基材上に光を照射して樹脂層を形成する工程とを含む、積層フィルムの製造方法。
  13. 請求項1~8のいずれか1項に記載の積層フィルムの製造方法であって、
    光硬化型アクリル系モノマー及び/又はオリゴマーを含有する樹脂組成物を基材上に塗布する工程と、
    前記樹脂組成物が塗布された前記基材上をカバーフィルムで覆う工程と、
    前記カバーフィルムの上から前記基材に光を照射して樹脂層を形成する工程と、
    前記樹脂層を形成後、前記カバーフィルムを取り外す工程とを含む、積層フィルムの製造方法。
  14. 前記カバーフィルムは、少なくとも片面が離型処理されていないフィルムである、請求項13に記載の積層フィルムの製造方法。
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