JP2024077060A - トランスミッションのフェール復帰制御方法および制御装置 - Google Patents

トランスミッションのフェール復帰制御方法および制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ドグクラッチからなる全てのクラッチ21,22,23が意図せずにニュートラル位置となったフェール状態から円滑に復帰できるようにする。【解決手段】フェール状態を検出したら、車両が停止しブレーキONであることを条件として、最初に第3クラッチ23を締結制御する。待ち機構のスプリング力によって中間軸16が内燃機関8に連結され、内燃機関8のフリクションにより中間軸16が拘束される。この状態で第1クラッチ21を締結制御し、第2モータジェネレータ7を位相合わせのために往復回転させる。これにより、第1クラッチ21が締結完了したら、第3クラッチ23を開放し、次に、第2クラッチ22を締結制御するとともに、第2モータジェネレータ7による位相合わせを行う。【選択図】図1

Description

この発明は、複数のドグクラッチを備えたトランスミッションにおいて、意図せずに全てのドグクラッチがニュートラル位置となったフェール状態から復帰させるための制御に関する。
特許文献1には、駆動輪とエンジンとの間に設けられたドグクラッチの断・接によってシリーズモードとパラレルモードとの切換を行うハイブリッド車両において、ドグクラッチの入力側と出力側の回転速度が等しく、かつ各々の位相がバックラッシュを考慮して近接したときに、ドグクラッチの締結を行う技術が開示されている。
特開2016-124336号公報
特許文献1では、ドグクラッチの出力側が駆動輪に連結され、入力側がジェネレータに連結されているので、仮に意図せずにドグクラッチがニュートラル位置となっても、出力側が駆動輪によって拘束された状態で入力側の角度をジェネレータによって変化させることで、いわゆる位相合わせが可能である。
しかしながら、例えば、互いに平行な入力軸と中間軸と出力軸とを備え、中間軸に浮遊ギアとともにギアセレクタが配置された複数のドグクラッチの断・接によって入力側と出力軸との間の動力伝達の切換を行うようにしたトランスミッションにおいては、意図せずに全てのドグクラッチがニュートラル位置となってしまった場合に、このフェール状態からの復帰が困難となる。つまり、全てのドグクラッチがニュートラル位置つまり開放状態となると、中間軸が自由回転し得ることとなり、例えば入力軸をモータで回転させて中間軸との間に介在するドグクラッチの位相合わせを行おうとしても、中間軸が浮遊ギアとともに回転(いわゆる供回り)してしまい、位相合わせを行うことができない。従って、たまたまドグクラッチの位相が合っていたような場合を除くと、フェール状態からの円滑な復帰は困難である。
この発明に係るトランスミッションのフェール復帰制御方法は、
第1駆動源に接続される第1入力軸と、
第2駆動源に接続される第2入力軸と、
駆動輪に接続される出力軸と、
これらの入力軸および出力軸に平行に配置される中間軸と、
待ち機構を具備したギアセレクタが上記中間軸にそれぞれ支持されたドグクラッチからなる第1クラッチ、第2クラッチおよび第3クラッチと、
を備え、
上記第1クラッチは上記第2入力軸と上記中間軸との間の断・接を行い、上記第2クラッチは上記中間軸と上記出力軸との間の断・接を行い、上記第3クラッチは上記第1入力軸と上記中間軸との間の断・接を行うトランスミッションにおいて、
全てのクラッチがニュートラル位置にあるフェール状態からの復帰時に、
上記第3クラッチおよび上記第2クラッチの一方を締結制御して上記中間軸の回転を抑制し、
この状態で上記第1クラッチを締結制御するとともに上記第2駆動源により位相合わせを行って当該第1クラッチを締結させる。
例えば第3クラッチを締結制御すると、一般的な待ち機構を具備した第3クラッチのギアセレクタが動作し、いわゆる入り待ち状態となる。待ち機構は、ギアセレクタを軸方向に付勢するスプリングを有し、位相が合致したときにスプリング力でもってギアセレクタが締結位置まで移動するようにしたものであるため、位相がずれている入り待ち状態においては、待ち機構によってある程度のフリクションが生じる。そのため、伝達可能なトルクは小さいものの、第3クラッチを介して中間軸が第1駆動源に連結された状態となる。例えば第1駆動源が停止している場合は、中間軸が静止状態に拘束される。従って、第2駆動源により第2入力軸を回転させることで、第1クラッチの位相合わせひいては第1クラッチの締結が可能となる。なお、第3クラッチを締結制御したときに、第3クラッチの位相が合っていれば、そのまま締結が完了する。この場合も同様の作用となる。
第3クラッチに代えて最初に第2クラッチを締結制御した場合は、やはり一般的な待ち機構を具備した第2クラッチのギアセレクタが動作し、いわゆる入り待ち状態となる。そのため、待ち機構で生じるフリクションによって、第2クラッチを介して中間軸が出力軸ひいては駆動輪に連結される。そのため、第2駆動源により第2入力軸を回転させることで、第1クラッチの位相合わせひいては第1クラッチの締結が可能となる。なお、最初に第2クラッチを締結制御したときに、第2クラッチの位相が合っていれば、そのまま締結が完了する。この場合も同様の作用となる。
第1クラッチの締結が完了すれば、中間軸が第2入力軸ひいては第2駆動源に連結されるので、一般的な手法で第2クラッチや第3クラッチの締結・開放が可能である。
この発明によれば、ドグクラッチからなる第1,第2,第3クラッチを備えたトランスミッションにおいて、意図せずに全てのクラッチがニュートラル位置となってしまったフェール状態から、円滑に復帰することができる。
この発明に係るハイブリッド車両のパワートレインの構成を示す説明図。 フェール復帰制御の処理の流れを示すフローチャート。 フェール復帰制御の一例を示すタイムチャート。
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、この発明が適用されるハイブリッド車両のパワートレインの一構成例を示した説明図である。この実施例は、後輪1をモータ駆動する形式の四輪駆動車に本発明を適用したものであり、前輪2側の駆動源として2つの駆動源を備えている。そして、後輪1のみで走行するか、前輪2のみで走行するか、四輪で走行するか、が選択可能となっている。
すなわち、このハイブリッド車両は、後輪1を駆動するリア駆動ユニット3と、前輪2を駆動するフロント駆動ユニット4と、を備えており、これら2つの駆動ユニット3,4は、機構的には個々に独立している。
リア駆動ユニット3は、第1モータジェネレータ6と、ギア列10と、を含んだ比較的単純な構成からなり、変速機構は具備していない。一つの例では、第1モータジェネレータ6は、後輪1に常に連動している。あるいは、適当な動力遮断機構を具備していてもよい。第1モータジェネレータ6は、主にモータとして動作し、つまり、走行用となるモータジェネレータである。
フロント駆動ユニット4は、第1駆動源と第2駆動源とを備えており、第1駆動源は、内燃機関8とこの内燃機関8に常時連動する第3モータジェネレータ9とを含む。第2駆動源は、第2モータジェネレータ7からなる。第3モータジェネレータ9は主に発電機として動作するモータジェネレータである。第2モータジェネレータ7は主にモータとして動作し、つまり走行用となるモータジェネレータである。
第1駆動源の出力軸である第3モータジェネレータ9の回転軸は、トランスミッション11の第1入力軸12に直結されている。第2駆動源である第2モータジェネレータ7の回転軸は、トランスミッション11の第2入力軸13に直結されている。
トランスミッション11は、前輪2に接続される出力軸15と、この出力軸15および第1,第2入力軸12,13に対して平行に配置された中間軸16と、を有している。第1入力軸12は、ギア列18および当該ギア列18の中に介在する第3クラッチ23を介して、選択的に中間軸16にトルクを伝達可能なように構成されている。第2入力軸13は、ギア列19および当該ギア列19の中に介在する第1クラッチ21を介して、選択的に中間軸16にトルクを伝達可能なように構成されている。第3クラッチ23および第1クラッチ21は、いずれも、浮遊ギアを選択的に拘束するギアセレクタが中間軸16に支持されたドグクラッチであり、ギアセレクタを動かすためのアクチュエータと、スプリングを用いた待ち機構と、を具備している。
図示例では、ギア列18はギア比の異なるハイ側とロー側の2つのギアの組み合わせを含んでおり、従って、第3クラッチ23は、ハイ、ロー、ニュートラル(つまり開放)、の3位置を有する。なお、ハイとローの選択は本発明の要部ではないので、以下では、いずれか一方と締結されることを単に「締結」という。第2入力軸13に対するギア列19は、単一のギア比であり、第1クラッチ21は、締結、ニュートラル(開放)、の2位置のみを有する。
待ち機構は、アクチュエータによって締結制御がなされた後、ギアセレクタを軸方向に付勢するスプリングを有し、位相が合致したときにスプリング力でもってギアセレクタが締結位置まで移動するようにした一般的な構成である。従って、位相がずれている状態で締結制御がなされたときは、ギアセレクタが中間的な位置まで移動した入り待ち状態となり、その後、位相が合致した段階でスプリング力でもってギアセレクタが動き、締結完了となる。
また、中間軸16は、ギア列20および当該ギア列20の中に介在する第2クラッチ22を介して、選択的に出力軸15にトルクを伝達可能なように構成されている。第2クラッチ22は、第3クラッチ23や第1クラッチ21と同様に、浮遊ギアを選択的に拘束するギアセレクタが中間軸16に支持されたドグクラッチであり、ギアセレクタを動かすためのアクチュエータと、スプリングを用いた待ち機構と、を具備している。
図示例では、ギア列20はギア比の異なるハイ側とロー側の2つのギアの組み合わせを含んでおり、従って、第2クラッチ22は、ハイ、ロー、ニュートラル(つまり開放)、の3位置を有する。なお、ハイとローの選択は本発明の要部ではないので、以下では、いずれか一方と締結されることを単に「締結」という。
第1,第2,第3モータジェネレータ6,7,9は、それぞれ、図示しないインバータ装置を介してバッテリに接続される。実施例のハイブリッド車両においては、運転者の要求等に応じてパワートレイン全体の制御を行うパワートレインコントローラ31を備えており、このパワートレインコントローラ31がモータコントローラ32を介して各モータジェネレータ6,7,9の制御を行う。さらに、パワートレインコントローラ31は、エンジンコントローラ33を介して内燃機関8を制御し、変速機コントローラ34を介してトランスミッション11における各クラッチ21,22,23を制御する。
このようなパワートレインの構成により、車両は、複数の走行モードでの走行が可能である。例えば、ICEモードでは、内燃機関8の出力が第3クラッチ23および第2クラッチ22を介して前輪2に伝達されて走行が行われ、必要に応じて後輪1が第1モータジェネレータ6によって駆動される。シリーズモードでは、第3クラッチ23がニュートラル位置となり、内燃機関8が第3モータジェネレータ9を駆動して発電を行い、発電した電力を用いて第2モータジェネレータ7および第1モータジェネレータ6による走行が行われる。パラレルモードでは、第1,第2,第3クラッチ21,22,23が締結状態となり、第1駆動源(内燃機関8および第3モータジェネレータ9)と第2駆動源(第2モータジェネレータ7)の双方を用いて前輪2が駆動されると同時に、第1モータジェネレータ6によって後輪1が駆動されて、四輪駆動となる。さらに後輪走行モードでは、第3クラッチ23および第1クラッチ21がニュートラル位置となり、第1モータジェネレータ6による後輪1のみでの走行が可能である。
上記のようなパワートレインを構成するトランスミッション11にあっては、基本的に、全てのクラッチ21,22,23が同時にニュートラル位置となることはない。1つの例では、車両のメインスイッチがOFFとなっている状態においては、第1クラッチ21が締結状態にあり、かつ第2クラッチ22がロー・ハイの中のデフォルト設定されている側に締結されている。また、上述した後輪走行モードにおいては、第3クラッチ23および第1クラッチ21がニュートラル位置にあるが、第2クラッチ22は上記のデフォルト設定された締結位置にある。これは、仮に、全てのクラッチ21,22,23がニュートラル位置にあると、中間軸16の回転位置が不定となり、ドグクラッチからなる各クラッチ21,22,23を、位相合わせをした上で締結させることが困難となるためである。
そのため、何らかの外力や衝撃等によって、意図せずに全クラッチ21,22,23がニュートラル位置となってしまった場合は、この状態をフェール状態であると検出し、所定のフェール復帰制御を実行する。
図2は、変速機コントローラ34によって実行される一実施例のフェール復帰制御の処理の流れを示すフローチャートである。まずステップ1では、全クラッチ21,22,23がニュートラル位置となったときにセットされるフェールフラグが1であるかどうかを判定する。フェールフラグが1であれば、ステップ2において,車速が0つまり車両が停止しているかどうかを判定し、さらに、ステップ3において、ブレーキスイッチがONであるかどうかを判定する。すなわち、一実施例のフェール復帰動作は、車両が停止しており、かつ、運転者がブレーキペダルを踏み込んでいることを条件として許可される。これは、仮に低車速で走行している状態でクラッチ締結に伴って車両が急に停止してしまったり、あるいは、ブレーキペダルを踏んでいない状態で僅かなトルクにより車両が動いてしまったりすることを回避するためである。
ステップ2,3の条件を満たすときは、ステップ4へ進み、最初に第3クラッチ23のアクチュエータを締結制御する。ハイ側およびロー側のいずれでもよい。次のステップ5で、第3クラッチ23がニュートラル位置を脱したか否か判定する。第3クラッチ23のギアセレクタが締結位置まで動いた状態(たまたま位相が合っていた場合に生じる)、および、位相がずれていてギアセレクタが入り待ち状態にあるとき、のいずれでも、ステップ5の判定はYESとなる。
第3クラッチ23が締結位置もしくは入り待ち状態となったら、ステップ5からステップ6へ進み、第1クラッチ21のアクチュエータを締結制御する。そして、ステップ7において、第1クラッチ21が締結位置となったかどうか判定する。第1クラッチ21の位相がずれていて締結位置とならないときはステップ8へ進み、第2モータジェネレータ7を用いて第1クラッチ21の位相合わせを行う。例えば、第2入力軸13を適当な回転角度だけ往復動作させる。
ステップ4,5の処理により第3クラッチ23が締結位置もしくは入り待ち状態となると、中間軸16が第3クラッチ23を介して第1駆動源(内燃機関8および第3モータジェネレータ9)に連結される。入り待ち状態であっても、待ち機構のスプリング力でもって、ある程度のトルクを伝達可能なように連結される。そのため第1駆動源のフリクション(特に静止している内燃機関8のフリクション)によって中間軸16が回転方向に拘束される。このように中間軸16が固定された状態で第2モータジェネレータ7により第1クラッチ21の位相合わせが行われるので、いずれ位相が合致した段階で第1クラッチ21が締結位置に至る。
第1クラッチ21の締結が完了したら、ステップ7からステップ9へ進み、第3クラッチ23を一時的にニュートラル位置に戻す。つまりアクチュエータを開放制御する。そして、第3クラッチ23が実際にニュートラル位置になったことをステップ10で判定したら、ステップ11へ進み、第2クラッチ22のアクチュエータを締結制御する。ここでは、ロー・ハイの中で上述した所定のデフォルト設定の側へ制御する。そして、ステップ12において、第2クラッチ22がデフォルト側の締結位置となったかどうか判定する。第2クラッチ22の位相がずれていて締結位置とならないときはステップ13へ進み、第2モータジェネレータ7を用いて第2クラッチ22の位相合わせを行う。例えば、第2入力軸13を適当な回転角度だけ往復動作させる。これにより、位相が合致したときに第2クラッチ22が締結位置となる。以上で、一連のフェール復帰制御が終了し、フェールフラグが0となる。
ステップ9,10のように第3クラッチ23をニュートラル位置に戻すのは、第2モータジェネレータ7を用いた第2クラッチ22の位相合わせの際に、中間軸16を第1駆動源(内燃機関8および第3モータジェネレータ9)から切り離しておき、小さなトルクで中間軸16を介した位相合わせを可能とするためである。なお、このとき、出力軸15は前輪2を介して非回転に拘束されている。
第3クラッチ23は、上記のフェール復帰制御の終了後、上述した走行モードに応じて適宜に締結・開放される。第2クラッチ22についても、第1クラッチ21の締結完了後は、走行モードに応じて適宜に締結・開放することが可能である。
図3は、フェール復帰制御の一例を示すタイムチャートである。上から順に、(a)車速、(b)ブレーキスイッチ、(c)フェールフラグ、(d)第1クラッチ21、(e)第2クラッチ22、(f)第3クラッチ23、(g)第2モータジェネレータ7、の状態を示している。なお、(d)第1クラッチ21、(e)第2クラッチ22、(f)第3クラッチ23、の欄においては、点線が指示位置を示し、実線が実位置を示す。各クラッチが締結制御されたときに位相が合っていて締結が完了すると実位置が指示位置に一致する。位相が合っておらず入り待ち状態にあるときは、実位置は指示位置に達せずに中間位置となる。
(a)~(c)欄の初期状態に示すように、車速が0、ブレーキスイッチがON、フェールフラグが1、であることによりフェール復帰制御が実質的に開始し、(f)欄に示すように、最初に第3クラッチ23が締結制御される。この例では、ハイ側に締結制御されているが、ロー側であってもよい。第3クラッチ23が締結状態もしくは入り待ち状態となることで、前述したように中間軸16が第1駆動源に連結され、中間軸16が回転方向に拘束される。なお、図示例では、第3クラッチ23が締結状態となっているが、破線で示す入り待ち状態であってもよい。
次に、(d)欄に示すように第1クラッチ21が締結制御され、ギアセレクタが入り待ち状態となる。そして、(g)欄に示すように第2モータジェネレータ7が往復回転することで位相合わせが行われ、第1クラッチ21が締結完了に至る。
第1クラッチ21の締結が完了したら、(f)欄に示すように第3クラッチ23は開放される。第3クラッチ23がニュートラル位置に達した後、(e)欄に示すように第2クラッチ22が締結制御され、ギアセレクタが入り待ち状態となる。そして、(g)欄に示すように第2モータジェネレータ7が往復回転することで位相合わせが行われ、第2クラッチ22が締結完了に至る。この段階でフェールフラグが0となる。なお、図3の例では、第2クラッチ22はハイがデフォルト側の設定であり、ハイ側に締結制御されている。
このように、上記実施例によれば、全てのクラッチ21,22,23が意図せずにニュートラル位置となってしまった場合に、内燃機関8のフリクションを利用して中間軸16の回転を抑制することで、第1クラッチ21を円滑に締結することができ、フェール状態からの復帰が可能となる。
なお、車両が走行中(例えばリア駆動ユニット3による走行)であっても、第2クラッチ22が開放状態にあれば、上記と同様に、第3クラッチ23を介して停止中の内燃機関8のフリクションにより中間軸16を拘束することで、第1クラッチ21の位相合わせおよび締結が可能である。
次に、第2実施例のフェール復帰制御について簡単に説明する。第2実施例では、最初に、第3クラッチ23に代えて第2クラッチ22を締結制御する。第2クラッチ22が締結ないし入り待ち状態となることで、中間軸16が出力軸15に連結され、ひいては前輪2に連結される。車両が停止していれば、前述の実施例と同様に、中間軸16が回転方向に拘束されるので、この状態で第1クラッチ21を締結制御し、かつ第2モータジェネレータ7を往復回転させて位相合わせを行うことで、第1クラッチ21の円滑な締結が可能である。第1クラッチ21の締結後は、第3クラッチ23は、走行モードに応じて、適宜に締結・開放することが可能である。
以上、この発明の一実施例を説明したが、この発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、本発明は、四輪駆動車に限られない。また、例えば、第1駆動源として、モータジェネレータを含まずに内燃機関のみであってもよい。第2駆動源は、位相合わせを行い得るものであれば、どのようなものであってもよい。
1…後輪
2…前輪
3…リア駆動ユニット
4…フロント駆動ユニット
6…第1モータジェネレータ
7…第2モータジェネレータ
8…内燃機関
9…第3モータジェネレータ
11…トランスミッション
12…第1入力軸
13…第2入力軸
15…出力軸
16…中間軸
21…第1クラッチ
22…第2クラッチ
23…第3クラッチ
34…変速機コントローラ

Claims (6)

  1. 第1駆動源に接続される第1入力軸と、
    第2駆動源に接続される第2入力軸と、
    駆動輪に接続される出力軸と、
    これらの入力軸および出力軸に平行に配置される中間軸と、
    待ち機構を具備したギアセレクタが上記中間軸にそれぞれ支持されたドグクラッチからなる第1クラッチ、第2クラッチおよび第3クラッチと、
    を備え、
    上記第1クラッチは上記第2入力軸と上記中間軸との間の断・接を行い、上記第2クラッチは上記中間軸と上記出力軸との間の断・接を行い、上記第3クラッチは上記第1入力軸と上記中間軸との間の断・接を行うトランスミッションにおいて、
    全てのクラッチがニュートラル位置にあるフェール状態からの復帰時に、
    上記第3クラッチおよび上記第2クラッチの一方を締結制御して上記中間軸の回転を抑制し、
    この状態で上記第1クラッチを締結制御するとともに上記第2駆動源により位相合わせを行って当該第1クラッチを締結させる、
    トランスミッションのフェール復帰制御方法。
  2. 上記第1クラッチの締結完了後に、上記第3クラッチおよび上記第2クラッチの他方を締結制御する、
    請求項1に記載のトランスミッションのフェール復帰制御方法。
  3. 先に上記第3クラッチを締結制御していた場合、上記第1クラッチの締結完了後に、上記第3クラッチを開放制御し、この開放状態で、上記第2クラッチを締結制御するとともに上記第2駆動源により位相合わせを行って当該第2クラッチを締結させる、
    請求項1に記載のトランスミッションのフェール復帰制御方法。
  4. 車両停止状態でかつブレーキONであることを条件として上記の復帰動作を許可する、
    請求項1に記載のトランスミッションのフェール復帰制御方法。
  5. 上記第1駆動源は内燃機関とモータジェネレータとを含み、上記第2駆動源はモータジェネレータからなる、
    請求項1に記載のトランスミッションのフェール復帰制御方法。
  6. 第1駆動源に接続される第1入力軸と、
    第2駆動源に接続される第2入力軸と、
    駆動輪に接続される出力軸と、
    これらの入力軸および出力軸に平行に配置される中間軸と、
    待ち機構を具備したギアセレクタが上記中間軸にそれぞれ支持されたドグクラッチからなる第1クラッチ、第2クラッチおよび第3クラッチと、
    コントローラと、
    を備え、
    上記第1クラッチは上記第2入力軸と上記中間軸との間の断・接を行い、上記第2クラッチは上記中間軸と上記出力軸との間の断・接を行い、上記第3クラッチは上記第1入力軸と上記中間軸との間の断・接を行う、トランスミッションにおいて、
    上記コントローラは、
    全てのクラッチがニュートラル位置にあるフェール状態からの復帰時に、
    第3クラッチおよび第2クラッチの一方を締結制御して上記中間軸の回転を抑制し、
    この状態で上記第1クラッチを締結制御するとともに上記第2駆動源により位相合わせを行って当該第1クラッチを締結させる、
    トランスミッションの制御装置。
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