JP2024076633A - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】電気自動車の性能が要求性能を満たすか否かを判断するための情報を提供する。【解決手段】情報処理装置2は、ユーザが管理する管理車両が走行する走行地域を示す情報を取得する取得部231と、走行地域を走行する車両の速度と、電気自動車の航続可能距離とに基づいて、電気自動車の航続可能時間を算出する時間算出部232と、走行地域に対する航続可能時間を示す情報を出力する出力部237と、を有する。取得部231は、走行データを、走行地域を示す情報として取得し、情報処理装置2は、走行データに基づいて、一般道路の走行割合と高速道路の走行割合とを特定する特定部233をさらに有し、時間算出部232は、第1速度と第1距離とに基づく第1時間と、第2速度と第2距離とに基づく第2時間と、を合計することにより航続可能時間を算出する。【選択図】図2
Description
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
近年、ガソリン車から電気自動車に乗り換えるユーザが増えつつある。特許文献1には、カタログ等に記載されている車両の性能や装備等の情報(以下、「カタログ情報」という。)を管理する技術が開示されている。
一般的に、電気自動車においては、電気自動車の性能を示す情報として、航続可能距離が公開されているが、ユーザは、公開されている航続可能距離を見ても、電気自動車の性能が、ユーザごとの使用方法において電気自動車に要求する要求性能を満たすか否かを直感的に判断することが難しい場合があった。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、一例として、電気自動車の性能が要求性能を満たすか否かを判断するための情報を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかる情報処理装置は、ユーザが管理する管理車両が走行する走行地域を示す情報を取得する取得部と、前記走行地域を走行する車両の速度と、電気自動車の航続可能距離とに基づいて、前記電気自動車の航続可能時間を算出する時間算出部と、前記走行地域に対する前記航続可能時間を示す情報を出力する出力部と、を有する。
前記取得部は、前記管理車両が前記走行地域を走行した走行データを、前記走行地域を示す情報として取得してもよいし、前記情報処理装置は、前記走行データに基づいて、前記走行地域における一般道路の走行割合と、前記走行地域における高速道路の走行割合とを特定する特定部をさらに有してもよいし、前記時間算出部は、前記走行地域において車両が一般道路を走行する第1速度と前記航続可能距離のうちの前記一般道路の走行割合である第1距離とに基づく第1時間と、前記走行地域において車両が高速道路を走行する第2速度と前記航続可能距離のうちの前記高速道路の走行割合である第2距離とに基づく第2時間と、を合計することにより前記航続可能時間を算出してもよい。
前記特定部は、前記走行データに基づいて、前記走行地域において前記管理車両が一般道路を走行した速度の統計値を前記第1速度として特定し、前記走行データに基づいて、前記走行地域において前記管理車両が高速道路を走行した速度の統計値を前記第2速度として特定してもよいし、前記時間算出部は、前記特定部が特定した前記第1速度と前記第1距離とに基づいて前記第1時間を算出し、前記特定部が特定した前記第2速度と前記第2距離とに基づいて前記第2時間を算出してもよい。
前記取得部は、前記管理車両が前記走行地域を走行した走行データを、前記走行地域を示す情報として取得してもよいし、前記情報処理装置は、前記電気自動車の電費情報及び電池容量を記憶し、所定の用途ごとに前記電気自動車が当該用途で走行した場合における電費を予測するための予測パラメータを記憶する記憶部と、前記電気自動車の前記電費情報と、前記管理車両の用途に対応する前記予測パラメータとに基づいて、前記電気自動車が前記走行地域を走行した場合に想定される想定電費を算出する電費算出部と、前記走行データに基づいて、前記電気自動車に要求される走行距離として基準となる走行基準距離を算出する基準距離算出部と、前記電費算出部が算出した前記想定電費と、前記電気自動車に対応する前記電池容量とに基づいて、前記航続可能距離を算出する航続距離算出部と、をさらに有し、前記時間算出部は、前記走行地域を走行する車両の速度と、前記航続距離算出部が算出した前記航続可能距離とに基づいて、前記航続可能時間を算出してもよい。
前記記憶部は、さらに前記電気自動車の車種ごとに当該車種の前記電気自動車に対応する前記予測パラメータを記憶してもよいし、前記航続距離算出部は、前記管理車両の車種に対応する前記予測パラメータに基づいて算出された前記想定電費に基づいて、前記航続可能距離を算出してもよい。
前記航続距離算出部は、経過時間に基づいて算出される性能劣化による前記電気自動車の電池容量の変化を示す性能データによって特定される所定の期間が経過した後の前記電気自動車の電池容量と、前記想定電費とに基づいて、前記航続可能距離である第1航続可能距離とは異なる前記電気自動車の第2航続可能距離を算出してもよいし、前記時間算出部は、前記航続可能時間である第1航続可能時間に加えて、前記走行地域を走行する車両の速度と前記第2航続可能距離とに基づいて、第2航続可能時間をさらに算出してもよいし、前記出力部は、前記第1航続可能時間を示す情報と、前記第2航続可能時間を示す情報とを出力してもよい。
前記走行データは、前記管理車両を利用する運転者に対応するデータであってもよいし、前記出力部は、前記運転者を示す情報をさらに出力してもよい。
前記走行地域には、複数の地域が含まれていてもよいし、前記時間算出部は、前記地域ごとに、当該地域を走行する車両の速度と、前記航続可能距離とに基づいて前記航続可能時間を算出してもよいし、前記出力部は、前記地域ごとに前記航続可能時間を示す情報を出力してもよい。
前記取得部は、管理車両を利用する運転者の勤務時間を示す情報をさらに取得してもよいし、前記出力部は、前記航続可能時間を示す情報と前記勤務時間を示す情報とを出力してもよい。
前記出力部は、前記航続可能時間が前記勤務時間より短い場合、前記電気自動車に搭載された電池を充電するための充電時間を示す情報をさらに出力してもよい。
前記出力部は、前記航続可能時間が前記勤務時間より短い場合、前記電気自動車に搭載された電池を充電するための充電時間を示す情報をさらに出力してもよい。
本発明の第2の態様にかかる情報処理方法は、コンピュータが実行する、ユーザが管理する管理車両が走行する走行地域を示す情報を取得するステップと、前記走行地域を走行する車両の速度と、電気自動車の航続可能距離とに基づいて、前記電気自動車の航続可能時間を算出するステップと、前記走行地域に対する前記航続可能時間を示す情報を出力するステップと、を有する。
本発明の第3の態様にかかる情報処理方法は、コンピュータを、ユーザが管理する管理車両が走行する走行地域を示す情報を取得する取得部、前記走行地域を走行する車両の速度と、電気自動車の航続可能距離とに基づいて、前記電気自動車の航続可能時間を算出する時間算出部、及び前記走行地域に対する前記航続可能時間を示す情報を出力する出力部、として機能させる。
本発明によれば、一例として、電気自動車の性能が要求性能を満たすか否かを判断するための情報を提供することができるという効果を奏する。
[情報処理システムSの概要]
図1は、情報処理システムSの概要を説明するための図である。情報処理システムSは、候補車両に関する情報をユーザに提供するためのシステムである。候補車両に関する情報は、例えば、候補車両の航続可能時間である。候補車両は、ユーザに提示する候補の車両であって、電池により走行する電気自動車である。候補車両は、新車を含んでもよいし、中古車を含んでもよい。また、ユーザに提示する候補車両は、1つの車両であってもよいし、複数の車両であってもよい。
図1は、情報処理システムSの概要を説明するための図である。情報処理システムSは、候補車両に関する情報をユーザに提供するためのシステムである。候補車両に関する情報は、例えば、候補車両の航続可能時間である。候補車両は、ユーザに提示する候補の車両であって、電池により走行する電気自動車である。候補車両は、新車を含んでもよいし、中古車を含んでもよい。また、ユーザに提示する候補車両は、1つの車両であってもよいし、複数の車両であってもよい。
ユーザは、例えば、管理車両Vから要求性能を満たす電気自動車に乗り換えを検討しているユーザである。要求性能は、管理車両Vを利用している運転者(乗り換える電気自動車を利用する運転者)が要求する性能であり、例えば、運転者の勤務時間に応じて定められる。ユーザと、管理車両Vを利用する運転者(乗り換える電気自動車を利用する運転者)とは、異なる人物である。なお、ユーザと運転者とは、同じ人物であってもよい。
管理車両Vは、ユーザが管理する車両であり、例えば、ガソリン車、PHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)又は電気自動車である。管理車両Vには、外部の装置と通信するための通信モジュールと、管理車両Vの位置を測定するためのGPS(Global Positioning System)受信機とが備えられている。情報処理システムSは、情報端末1と、情報処理装置2とを有する。
情報端末1は、ユーザが使用する端末であり、例えば、スマートフォン、タブレット又はパーソナルコンピュータである。情報端末1は、情報を表示するディスプレイ等の表示部を有する。情報端末1は、ネットワークを介して情報処理装置2と通信可能である。
情報処理装置2は、候補車両に関する情報をユーザに提供するために用いられる装置であり、例えば、サーバである。情報処理装置2は、ネットワークを介して管理車両V及び情報端末1と通信可能である。以下において、情報処理システムSが候補車両に関する情報をユーザに提供する処理について説明する。
候補車両が走行する地域ごとに、走行する車両の平均的な速度が異なり得るため、候補車両の航続可能時間は、候補車両が走行する地域に応じて異なる。そこで、情報処理システムSは、運転者が候補車両を利用する走行地域を考慮した候補車両の航続可能時間をユーザに提示する。
まず、情報処理装置2は、走行地域情報を取得する(図1における(1))。走行地域情報は、管理車両Vが走行する走行地域を示す情報である。走行地域は、例えば、一以上の地域を含む。図1に示す例において、管理車両Vが図1に示すルートRを走行した場合における走行地域は、A市、B市及びC市である。
情報処理装置2は、走行地域を走行する車両の速度と、候補車両の航続可能距離とに基づいて、候補車両の航続可能時間を算出する(図1における(2))。そして、情報処理装置2は、管理車両Vの走行地域に対する候補車両の航続可能時間を示す時間情報を情報端末1に送信する(図1における(3))。その後、情報端末1は、候補車両の航続可能時間を表示部に表示させる。
このようにすることで、情報処理システムSは、候補車両の性能が要求性能を満たすか否かを判断するための情報をユーザに提供することができる。ユーザは、例えば、提供された候補車両の航続可能時間と、運転者の勤務時間とを比較することにより、候補車両の性能が要求性能を満たすか否かを判断することができる。その結果、情報処理システムSは、要求性能を満たさない電気自動車が選択されてしまうリスクを低減することができる。
以下、情報処理装置2の構成について説明する。
以下、情報処理装置2の構成について説明する。
[情報処理装置2の構成]
図2は、情報処理装置2の構成を示す図である。情報処理装置2は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを有する。制御部23は、取得部231と、時間算出部232と、特定部233と、電費算出部234と、基準距離算出部235と、航続距離算出部236と、出力部237とを有する。
図2は、情報処理装置2の構成を示す図である。情報処理装置2は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを有する。制御部23は、取得部231と、時間算出部232と、特定部233と、電費算出部234と、基準距離算出部235と、航続距離算出部236と、出力部237とを有する。
通信部21は、ネットワークを介して管理車両V及び情報端末1との間でデータを送受信するための通信インターフェースを含む。通信部21は、管理車両V又は情報端末1から受信したデータを制御部23に入力する。
記憶部22は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びSSD(Solid State Drive)等の記憶媒体を含む。記憶部22は、制御部23が実行するプログラムを記憶している。
記憶部22は、車両に関する情報を記憶している。車両に関する情報は、例えば、車両のメーカ又はメーカ以外の外部機関によって公開されている情報であり、少なくとも、車両の性能値(例えば、車両の電費を示す電費情報、車両に搭載されている電池の容量、又は車両の航続可能距離等)を含む。性能値は、カタログ情報(カタログ等に記載されている車両の性能・装備などの情報)によって示される車両の性能を示す値であり、例えば、車両のメーカ又はメーカ以外の外部機関によって公開されている情報である。
記憶部22は、所定の測定方法ごとに、当該測定方法で測定された電費情報を記憶してもよい。所定の測定方法は、例えば、WLTC(Worldwide harmonized Light Vehicle Test Cycles)モード、JC08モード等である。
また、記憶部22は、候補車両を示す候補車両情報を記憶している。候補車両情報は、例えば、車種、年式、製造日、電池の容量、候補車両の状態(例えば、累積走行距離、傷の有無、修復歴等)及び候補車両の価格等を含む。
また、記憶部22は、予測パラメータを管理するパラメータ管理データベースを記憶している。予測パラメータは、電気自動車が所定の用途で走行した場合における電費を予測するためのパラメータである。所定の用途は、例えば、事業者、又は事業者内の部署が行う業務の内容によって特定される用途(例えば、運送会社における運送用、営業部である場合における営業用等)である。予測パラメータは、例えば、1以下の正数によって表される数値である。予測パラメータは、例えば、所定の用途ごとに設定されている。予測パラメータは、さらに電気自動車の車種ごとに設定されていてもよい。
図3は、パラメータ管理データベースの構成の一例を示す図である。図3に示すように、パラメータ管理データベースは、車種と、用途と、予測パラメータとを関連付けて記憶している。パラメータ管理データベースは、図3に示す例に限らず、様々な情報に対応する予測パラメータを記憶してもよい。例えば、パラメータ管理データベースは、所定の測定方法ごとに、当該測定方法に対応する予測パラメータを記憶してもよい。
制御部23は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部23は、記憶部22に記憶されたプログラムを実行することにより、取得部231、時間算出部232、特定部233、電費算出部234、基準距離算出部235、航続距離算出部236及び出力部237として機能する。
取得部231は、管理車両Vが走行する走行地域を示す走行地域情報を取得する。例えば、走行地域情報は、ユーザが入力した情報である。例えば、まず、ユーザが情報端末1において走行地域を入力すると、情報端末1は、走行地域情報を情報処理装置2に送信する。そして、取得部231は、情報端末1から走行地域情報を取得する。
取得部231は、管理車両Vの走行データを、走行地域情報として取得してもよい。走行データは、管理車両Vが走行地域を走行した履歴、具体的には、管理車両Vが備えるGPS受信機を介して受信したGPS情報であって、所定の期間において管理車両Vが走行した位置履歴を示すデータである。走行データは、例えば、位置座標と、当該位置座標が測定された測定時刻とが関連付けられたデータである。所定の期間は、予め定められた期間であり、例えば、1日、1週間、1か月、1年等である。
例えば、まず、ユーザが情報端末1において管理車両Vを特定するための車両特定情報を入力すると、情報端末1は、車両特定情報を情報処理装置2に送信する。車両特定情報は、例えば、管理車両Vにアクセスするための情報、又は管理車両Vを識別すための情報等である。そして、取得部231は、情報端末1から車両特定情報を取得し、取得した車両特定情報によって特定される管理車両Vから走行データを取得する。なお、取得部231は、情報端末1、又は管理車両Vの走行データを記憶している不図示の外部の装置から走行データを取得してもよい。
ここで、走行地域は、管理車両Vを利用する運転者に応じて異なる場合がある。そこで、取得部231は、運転者に対応する走行データを取得してもよい。例えば、まず、ユーザが情報端末1において運転者に関する情報と、運転者が利用した一以上の管理車両Vそれぞれを特定するための車両特定情報と、運転者が一以上の管理車両Vそれぞれを利用した利用期間と入力すると、情報端末1は、運転者に関する情報と車両特定情報と利用期間とを情報処理装置2に送信する。運転者に関する情報は、例えば、運転者のID(identifier)、運転者の名前等を含むが、これに限らず、運転者の勤務時間等をさらに含んでもよい。そして、取得部231は、情報端末1から運転者に関する情報と車両特定情報と利用期間とを取得し、取得した車両特定情報によって特定される管理車両Vごとに、当該管理車両Vから当該管理車両Vの利用期間における走行データを取得する。
取得部231は、情報端末1から、さらに管理車両Vに関する情報をさらに取得してもよい。管理車両Vに関する情報は、例えば、管理車両Vの用途、管理車両Vの車種を特定するための情報(例えば、車種又は車両名等)である。
時間算出部232は、走行地域を走行する車両の速度と、候補車両の航続可能距離とに基づいて、候補車両の航続可能時間を算出する。候補車両は、複数の候補車両の中からランダムで選択された車両であってもよいし、複数の候補車両のうちの所定の条件を満たす車両であってもよい。所定の条件は、例えば、候補車両及び管理車両Vにおいて、車種、搭乗可能人数及び積載可能重量等のうちの少なくともいずれかが一致すること等である。
情報処理装置2には、例えば、予め地域ごとに当該地域と車両の速度(例えば、当該地域において車両が走行する速度の統計値)とが関連付けて設定されている。この場合において、時間算出部232は、記憶部22に記憶されている車両に関する情報に含まれる候補車両の航続可能距離を、走行地域に関連付けられている車両の速度で除算することにより、電気自動車の航続可能時間を算出する。走行地域に複数の地域が含まれる場合、時間算出部232は、走行地域に含まれる複数の地域それぞれに関連付けられている車両の速度の統計値(例えば、平均値、中央値又は最頻値等)と、記憶部22に記憶されている車両に関する情報に含まれる候補車両の航続可能距離とに基づいて、候補車両の航続可能時間を算出する。
ここで、車両の速度は、道路の種類に応じて異なる場合がある。例えば、車両の速度においては、一般道路よりも高速道路の方が早い。そこで、時間算出部232は、走行地域において走行した道路の種類を考慮して候補車両の航続可能時間を算出してもよい。情報処理装置2には、例えば、予め地域ごとに、当該地域と、当該地域において車両が一般道路を走行する第1速度と、当該地域において車両が高速道路を走行する第2速度とが関連付けて設定されている。この場合において、情報処理装置2は、以下の2つのステップを実行することにより、候補車両の航続可能時間を算出する。
第1のステップとして、特定部233は、走行データに基づいて、管理車両Vの走行地域における一般道路の走行割合と、管理車両Vの走行地域における高速道路の走行割合とを特定する。例えば、まず、特定部233は、記憶部22に記憶されている地図情報を参照し、走行データによって示される管理車両Vが走行した走行ルート上の道路の種類を特定する。そして、特定部233は、走行ルートにおいて一般道路を走行した走行距離と、走行ルートにおいて高速道路を走行した走行距離とに基づいて、一般道路の走行割合と、高速道路の走行割合とを特定する。
走行地域に複数の地域が含まれる場合、特定部233は、走行地域に含まれる地域ごとに、一般道路の走行割合と、高速道路の走行割合とを特定してもよい。特定部233は、例えば、走行地域に含まれる地域ごとに、当該地域の走行ルートにおいて一般道路を走行した走行距離と、当該地域の走行ルートにおいて高速道路を走行した走行距離とに基づいて、一般道路の走行割合と、高速道路の走行割合とを特定する。
第2のステップとして、時間算出部232は、一般道路の走行割合と、高速道路の走行割合とに基づいて、候補車両の航続可能時間を算出する。具体的には、まず、時間算出部232は、走行地域に対応する第1速度と、候補車両の航続可能距離のうちの特定部233が特定した一般道路の走行割合である第1距離とに基づいて、第1時間を算出する。また、時間算出部232は、走行地域に対応する第2速度と、候補車両の航続可能距離のうちの特定部233が特定した高速道路の走行割合である第2距離とに基づいて、第2時間を算出する。走行地域に複数の地域が含まれる場合、時間算出部232は、走行地域に含まれる地域ごとに、当該地域に対応する第1時間と、当該地域に対応する第2時間とを算出してもよい。
そして、時間算出部232は、第1時間と第2時間とを合計することにより候補車両の航続可能時間を算出する。このようにすることで、情報処理装置2は、実際に候補車両が走行地域を走行した場合における航続時間に近い航続可能時間を算出することができる。
時間算出部232は、管理車両Vが走行地域において走行した実際の速度を考慮して候補車両の航続可能時間を算出してもよい。情報処理装置2は、以下の2つのステップを実行することにより、候補車両の航続可能時間を算出する。
第1のステップとして、特定部233は、走行データに基づいて、走行地域において管理車両Vが各種類の道路を走行した速度を特定する。具体的には、特定部233は、走行データに基づいて、走行地域において管理車両Vが一般道路を走行した速度の統計値(例えば、平均値、中央値又は最頻値等)を第1速度として特定する。また、特定部233は、走行データに基づいて、走行地域において管理車両Vが高速道路を走行した速度の統計値(例えば、平均値、中央値又は最頻値等)を第2速度として特定する。
第2のステップとして、時間算出部232は、特定された各速度と算出した各距離とに基づいて、候補車両の航続可能時間を算出する。具体的には、まず、時間算出部232は、特定部233が特定した第1速度と、算出した第1距離とに基づいて、第1時間を算出する。また、時間算出部232は、特定部233が特定した第2速度と、算出した第2距離とに基づいて第2時間を算出する。
そして、時間算出部232は、第1時間と第2時間とを合計することにより候補車両の航続可能時間を算出する。このようにすることで、情報処理装置2は、実際に候補車両が走行地域を走行した場合における航続時間に近い航続可能時間を算出することができる。
上記において、時間算出部232が、記憶部22に記憶されている電気自動車に関する情報に含まれる候補車両の航続可能距離を用いて、候補車両の航続可能時間を算出する例を説明したが、これに限らない。電気自動車の航続可能距離においては、ユーザが電気自動車を使用する用途に応じて変動し得る。そこで、時間算出部232は、ユーザによる候補車両の用途に基づいて算出した候補車両の航続可能距離を用いて、候補車両の航続可能時間を算出してもよい。情報処理装置2は、以下の4つのステップを実行することにより、候補車両の航続可能時間を算出する。
第1のステップとして、電費算出部234は、候補車両の電費情報と、管理車両Vの用途に対応する予測パラメータとに基づいて、候補車両の想定電費を算出する。想定電費は、候補車両が管理車両Vの走行地域を走行した場合に想定される電費である。電費算出部234は、例えば、候補車両の電費情報によって示される数値と、管理車両Vの用途に関連付けてパラメータ管理データベースに記憶されている予測パラメータによって示される数値とを乗算することにより、想定電費を算出する。
例えば、記憶部22において、候補車両に対応するWLTCモードで測定された電費情報が記憶されている場合、電費算出部234は、WLTCモードで測定された電費情報と、WLTCモードに対応する予測パラメータとに基づいて、想定電費を算出する。電費算出部234は、例えば、記憶部22において、候補車両に対応するWLTCモードで測定された電費情報が記憶されておらず、JC08モードで測定された電費情報が記憶されている場合、JC08モードで測定された電費情報と、JC08モードに対応する予測パラメータとに基づいて、想定電費を算出する。
ここで、想定電費は、電気自動車の車種によって異なる。そこで、電費算出部234は、さらに電気自動車の車種に対応する予測パラメータに基づいて、想定電費を算出してもよい。
具体的には、まず、取得部231は、管理車両Vの車種を示す情報をさらに取得する。取得部231は、例えば、管理車両Vに対応するカタログ情報を参照し、管理車両Vの車種を示す情報を取得する。取得部231は、管理車両Vの車種を示す情報を、情報端末1、車検証データ、ユーザが管理する車両管理データ等から取得してもよい。
電費算出部234は、複数の候補車両の中から、取得部231が取得した管理車両Vに関する情報に含まれる管理車両Vの車種と同じ車種または類似する車種の候補車両を選択する。管理車両Vの車種と類似する車種の候補車両は、例えば、管理車両Vの高さ、車幅、長さ、重量、車型(ボディ形状)等の少なくともいずれかが予め定められた閾値以内である電気自動車等である。そして、電費算出部234は、選択した候補車両の電費情報と、候補車両の車種及び特定した管理車両Vの用途に関連付けてパラメータ管理データベースに記憶されている予測パラメータとに基づいて、想定電費を算出する。このようにすることで、情報処理装置2は、想定電費を算出する精度を向上させることができる。
想定電費は、エアコンの使用有無によって異なる。そこで、電費算出部234は、エアコンの使用有無それぞれに対応する想定電費を算出してもよい。具体的には、電費算出部234は、エアコンの使用有りに対応する予測パラメータに基づいて、エアコンが使用された場合における想定電費を算出し、エアコンの使用無しに対応する予測パラメータに基づいて、エアコンが使用されなかった場合における想定電費を算出する。
想定電費は、月ごとに変動し得る。例えば、夏季においては冷房が使用され、冬季においては暖房が使用されるため、冷暖房が使用されない時期(例えば春季や秋季等)よりも想定電費が悪化し得る。そこで、電費算出部234は、月ごとに異なる予測パラメータに基づいて、想定電費を算出してもよい。例えば、パラメータ管理データベースには、さらに月ごとに予測パラメータが関連付けて記憶されており、電費算出部234は、月ごとに、当該月にさらに関連付けてパラメータ管理データベースに記憶されている予測パラメータに基づいて、想定電費を算出する。
電費算出部234は、例えば、取得部231が情報端末1から取得した管理車両Vに関する情報に含まれる管理車両Vの用途を用いて、想定電費を算出する。電費算出部234は、走行データに基づいて、管理車両Vの用途を特定してもよい。例えば、車両の用途には、当該用途で車両が使用された場合に想定される複数の場所(例えば、市街地、郊外、高速道路等)それぞれを走行する想定走行割合が定められている。
この場合において、まず、電費算出部234は、走行データに基づいて、複数の場所それぞれを管理車両Vが走行した走行割合を算出する。そして、電費算出部234は、複数の車両の用途の中から、算出した各場所の走行割合に相対的に近似する想定走行割合(例えば、各場所の走行割合に最も近い想定走行割合)に対応する車両の用途を特定する。なお、電費算出部234は、これに限らず、複数の車両の用途の中から、算出した各場所の走行割合に一致する想定走行割合の数が相対的に多い(例えば、走行割合に一致する想定走行割合の数が最も多い、又は走行割合によって示される数値から所定の閾値までの範囲に含まれる想定走行割合の数が最も多い等)車両の用途を特定してもよい。
第2のステップとして、基準距離算出部235は、走行データに基づいて、候補車両の走行基準距離を算出する。走行基準距離は、候補車両に要求される走行距離として基準となる距離である。例えば、記憶部22には、車両の用途ごとに当該用途に対応する走行基準距離が記憶されており、基準距離算出部235は、記憶部22に記憶されている走行基準距離の中から、管理車両Vの用途に対応する走行基準距離を特定することにより、走行基準距離を算出する。
基準距離算出部235は、走行データによって特定される所定の期間(例えば、1日、1週間等)あたりの走行距離の統計値(例えば、平均値、最頻値、又は中央値等)を、走行基準距離として算出してもよい。走行距離特定部133は、走行データによって特定される所定の期間あたりの走行距離の最大値を、走行基準距離として算出してもよい。
第3のステップとして、航続距離算出部236は、電費算出部234が算出した想定電費と、候補車両に対応する電池容量とに基づいて、候補車両の航続可能距離を算出する。具体的には、航続距離算出部236は、管理車両Vの車種に対応する予測パラメータに基づいて算出された想定電費と、候補車両に対応する電池容量とに基づいて、候補車両の航続可能距離を算出する。航続距離算出部236は、例えば、電費算出部234が算出した想定電費と、候補車両に対応する電池容量とを乗算することにより、候補車両の航続可能距離を算出する。
電気自動車の航続可能距離は、電気自動車に搭載されている電池の劣化度合いによって異なる。そこで、航続距離算出部236は、電費算出部234が算出した候補車両の想定電費と、当該候補車両に搭載されている電池の劣化度合いとに基づいて、最大充電時における候補車両の航続可能距離を算出してもよい。
例えば、記憶部22は、性能劣化による充電容量の変化を示す性能データを記憶している。性能データは、電気自動車が製造された製造日からの経過時間(保存劣化度)に基づいて性能劣化による電気自動車の電池容量の変化が算出されたデータである。性能データには、例えば、製造日からの経過時間ごとに、当該経過時間と、性能劣化によって変化した充電容量とが関連付けられている。
さらには、性能データは、製造された日からの経過時間に加えて累積走行距離(サイクル数)に基づいて性能劣化による充電容量の変化が算出されたデータであってもよい。さらには、性能データは、電気自動車が走行中に取得したデータ(使用状況・運転状況等の履歴情報)に基づいてさらに精緻に算出されたデータであってもよい。性能データは、例えば、製造日からの経過時間(保存劣化度)、新車か中古車か(保存劣化度及び充放電サイクル劣化度)、累積走行距離(保存劣化度及び充放電サイクル劣化度)、その他の要因(保存劣化度、充放電サイクル劣化度、充放電パターン)等に基づいて算出される。なお、充放電パターンは、例えば、運転の方法や走行する場所の地形により異なる。
この場合において、まず、航続距離算出部236は、記憶部22に記憶されている候補車両情報と、記憶部22に記憶されている性能データとを用いて、候補車両に搭載されている電池の劣化度合いを特定する。航続距離算出部236は、例えば、性能データにおいて、候補車両情報に含まれる製造日から現在日までの期間に関連付けられている充電容量を特定することにより、候補車両に搭載されている電池の劣化度合いを特定する。航続距離算出部236は、性能データにおいて、候補車両情報に含まれる累積走行距離にさらに関連付けられている充電容量を特定することにより、候補車両に搭載されている電池の劣化度合いを特定してもよい。
そして、航続距離算出部236は、電費算出部234が算出した候補車両の想定電費と、特定した充電容量とに基づいて、候補車両の航続可能距離を算出する。このようにすることで、情報処理装置2は、候補車両の電池の状態に応じた航続可能距離を算出することができる。
第4のステップとして、時間算出部232は、走行地域を走行する車両の速度と、航続距離算出部236が算出した航続可能距離とに基づいて、候補車両の航続可能時間を算出する。このようにすることで、情報処理装置2は、航続可能時間を算出する精度を向上させることができる。
出力部237は、走行地域に対する候補車両の航続可能時間を示す時間情報を出力する。出力部237は、例えば、走行地域に対する候補車両の航続可能時間を情報端末1に表示させる。例えば、まず、出力部237は、時間情報を情報端末1に送信する。そして、情報端末1は、情報処理装置2から時間情報を取得すると、管理車両Vの走行地域に対する候補車両の航続可能時間を表示部に表示させる。
出力部237は、走行地域に対する候補車両の航続可能時間とともに、様々な情報を出力してもよい。図4は、出力部237が出力する情報の一例を示す図である。出力部237は、運転者を示す情報をさらに出力してもよい。
図4(a)に示す例において、出力部237は、運転者が管理車両Vの走行地域において候補車両を利用した場合における航続可能時間を示すグラフG1と、グラフG1に対応する運転者を示す情報Iとを出力する。このようにすることで、情報処理装置2は、運転者が候補車両を利用した場合における航続可能時間をユーザに把握させることができる。
出力部237は、運転者の勤務時間を示す情報さらに出力してもよい。出力部237は、例えば、運転者が管理車両Vの走行地域において候補車両を利用した場合における航続可能時間と、運転者の勤務時間とを対比可能な態様で出力する。図4(b)に示す例において、出力部237は、運転者の勤務時間を示すグラフG2と、運転者が管理車両Vの走行地域において候補車両を利用した場合における航続可能時間を示すグラフG3とを出力する。このようにすることで、情報処理装置2は、運転者が管理車両Vの走行地域において候補車両を利用した場合における航続可能時間が、運転者の勤務時間より短いか否かを容易に把握させることができる。
出力部237は、候補車両の航続可能時間が運転者の勤務時間より短い場合、候補車両に搭載された電池を充電するための充電時間を示す情報をさらに出力してもよい。例えば、取得部231が情報端末1から取得した運転者に関する情報には、運転者の休憩時間(例えば、休憩の開始時刻及び休憩の終了時刻)がさらに含まれる。この場合において、情報処理装置2は、以下4つのステップを実行することにより、充電時間を示す情報をさらに出力する。
第1のステップとして、航続距離算出部236は、時間算出部232が算出した候補車両の航続可能時間が運転者の勤務時間より短い場合、運転者の休憩時間に充電した後の電池容量を算出する。航続距離算出部236は、例えば、満充電時の電池容量を、勤務時間の開始時刻から休憩時間の開始時刻までの期間において消費した電池の消費容量で減算し、減算した電池容量と、運転者の休憩時間に充電可能な充電容量とを加算することにより、運転者の休憩時間に充電した後の電池容量を算出する。
第2のステップとして、航続距離算出部236は、電費算出部234が算出した想定電費と、算出した運転者の休憩時間に充電した後の電池容量とに基づいて、運転者の休憩時間が経過した後の候補車両の航続可能距離を算出する。第3のステップとして、時間算出部232は、走行地域を走行する車両の速度と、航続距離算出部236が算出した運転者の休憩時間が経過した後の候補車両の航続可能距離とに基づいて、運転者の休憩時間が経過した後の候補車両の航続可能時間を算出する。
第4のステップとして、出力部237は、航続距離算出部236が最初に算出した候補車両の航続可能距離と、航続距離算出部236が算出した運転者の休憩時間が経過した後の候補車両の航続可能時間と、充電時間とを出力する。図4(c)に示す例において、出力部237は、充電時間を示すグラフG4と、運転者が管理車両Vの走行地域において候補車両を利用し、かつグラフG4の期間において電池を充電した場合における航続可能時間を示すグラフG5とを出力する。このようにすることで、情報処理装置2は、電池を充電した場合における航続可能時間が、運転者の勤務時間より短いか否かを容易に把握させることができる。
出力部237は、所定の期間が経過した後の航続可能時間を示す情報をさらに出力してもよい。情報処理装置2は、以下3つのステップを実行することにより、充電時間を示す情報をさらに出力する。
第1のステップとして、航続距離算出部236は、記憶部22に記憶されている性能データによって特定される所定の期間が経過した後の候補車両の電池容量と、候補車両の想定電費とに基づいて、現在日までの期間に対応する航続可能距離である第1航続可能距離とは異なる候補車両の第2航続可能距離を算出する。所定の期間は、予め定められた期間(例えば、現在日から1年を経過した日までの期間等)であってもよいし、ユーザが指定した期間(例えば、現在日からユーザが指定した5年を経過した日までの期間等)であってもよい。航続距離算出部236は、例えば、記憶部22に記憶されている性能データにおいて、開始日(候補車両情報に含まれる製造日)から終了日(現在日から所定の期間が経過した日)までの期間に関連付けられている充電容量を特定する。
第2のステップとして、時間算出部232は、第1航続可能距離に基づく航続可能時間である第1航続可能時間に加えて、走行地域を走行する車両の速度と第2航続可能距離とに基づいて、第2航続可能時間をさらに算出する。第3のステップとして、出力部237は、第1航続可能時間を示す情報と、第2航続可能時間を示す情報とを出力する。
図4(d)に示す例において、出力部237は、運転者の勤務時間を示すグラフG7と、運転者が管理車両Vの走行地域において候補車両を利用した場合における利用開始時の航続可能時間(第1航続可能時間)を示すグラフG7とを出力し、グラフG7と、運転者が管理車両Vの走行地域において候補車両を利用した場合における5年経過時の航続可能時間(第2航続可能時間)を示すグラフG8とを出力する。このようにすることで、情報処理装置2は、所定の期間が経過した後における航続可能時間が、運転者の勤務時間より短いか否かを容易に把握させることができる。
出力部237は、走行地域に複数の地域が含まれる場合、地域ごとに当該地域に対応する航続可能時間を示す時間情報を出力してもよい。具体的には、まず、時間算出部232は、地域ごとに、当該地域を走行する車両の速度と、航続可能距離とに基づいて航続可能時間を算出する。そして、出力部237は、地域ごとに航続可能時間を示す情報を出力する。
図5は、出力部237が出力する情報の一例を示す図である。図5に示す例においては、走行地域にA市、B市及びC市が含まれている。この場合において、出力部237は、候補車両がA市を走行した場合における航続可能時間を示すグラフG9と、候補車両がB市を走行した場合における航続可能時間を示すグラフG10と、候補車両がC市を走行した場合における航続可能時間を示すグラフG11とを出力する。このようにすることで、情報処理装置2は、地域ごとの航続可能時間を容易に把握させることができる。
[情報処理装置2の処理]
続いて、情報処理装置2の処理の流れについて説明する。図6は、情報処理装置2の処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートは、取得部231が、管理車両Vの走行データを、走行地域情報として取得したことを契機として開始する(S1)。
続いて、情報処理装置2の処理の流れについて説明する。図6は、情報処理装置2の処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートは、取得部231が、管理車両Vの走行データを、走行地域情報として取得したことを契機として開始する(S1)。
特定部233は、走行データに基づいて、走行地域における一般道路の走行割合と、走行地域における高速道路の走行割合とを特定する(S2)。特定部233は、走行データに基づいて、走行地域において管理車両Vが各種類の道路を走行した速度を特定する(S3)。
具体的には、特定部233は、走行データに基づいて、走行地域において管理車両Vが一般道路を走行した速度の統計値を第1速度として特定する。また、特定部233は、走行データに基づいて、走行地域において管理車両Vが高速道路を走行した速度の統計値を第2速度として特定する。時間算出部232は、第1速度及び一般道路の走行割合と、第2速度及び高速道路の走行割合とに基づいて、航続可能時間を算出する(S4)。
具体的には、まず、時間算出部232は、走行地域において車両が一般道路を走行する第1速度と、候補車両の航続可能距離のうちの一般道路の走行割合である第1距離とに基づいて、第1時間を算出する。また、時間算出部232は、走行地域において車両が高速道路を走行する第2速度と、候補車両の航続可能距離のうちの高速道路の走行割合である第2距離とに基づいて、第2時間を算出する。そして、時間算出部232は、第1時間と第2時間とを合計することにより候補車両の航続可能時間を算出する。
そして、出力部237は、走行地域に対する候補車両の航続可能時間を示す時間情報を出力する(S5)。
[本実施の形態における効果]
以上説明したとおり、情報処理装置2は、管理車両Vの走行地域を走行する車両の速度と、候補車両の航続可能距離とに基づいて、候補車両の航続可能時間を算出し、算出した航続可能時間を示す情報を出力する。このようにすることで、情報処理装置2は、候補車両の性能が要求性能を満たすか否かを判断するための情報をユーザに提供することができる。ユーザは、例えば、提供された候補車両の航続可能時間と、運転者の勤務時間とを比較することにより、候補車両の性能が要求性能を満たすか否かを判断することができる。その結果、情報処理装置2は、要求性能を満たさない電気自動車が選択されてしまうリスクを低減することができる。
以上説明したとおり、情報処理装置2は、管理車両Vの走行地域を走行する車両の速度と、候補車両の航続可能距離とに基づいて、候補車両の航続可能時間を算出し、算出した航続可能時間を示す情報を出力する。このようにすることで、情報処理装置2は、候補車両の性能が要求性能を満たすか否かを判断するための情報をユーザに提供することができる。ユーザは、例えば、提供された候補車両の航続可能時間と、運転者の勤務時間とを比較することにより、候補車両の性能が要求性能を満たすか否かを判断することができる。その結果、情報処理装置2は、要求性能を満たさない電気自動車が選択されてしまうリスクを低減することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
1 情報端末
2 情報処理装置
21 通信部
22 記憶部
23 制御部
231 取得部
232 時間算出部
233 特定部
234 電費算出部
235 基準距離算出部
236 航続距離算出部
237 出力部
S 情報処理システム
V 管理車両
2 情報処理装置
21 通信部
22 記憶部
23 制御部
231 取得部
232 時間算出部
233 特定部
234 電費算出部
235 基準距離算出部
236 航続距離算出部
237 出力部
S 情報処理システム
V 管理車両
Claims (12)
- ユーザが管理する管理車両が走行する走行地域を示す情報を取得する取得部と、
前記走行地域を走行する車両の速度と、電気自動車の航続可能距離とに基づいて、前記電気自動車の航続可能時間を算出する時間算出部と、
前記走行地域に対する前記航続可能時間を示す情報を出力する出力部と、
を有する情報処理装置。 - 前記取得部は、前記管理車両が前記走行地域を走行した走行データを、前記走行地域を示す情報として取得し、
前記情報処理装置は、前記走行データに基づいて、前記走行地域における一般道路の走行割合と、前記走行地域における高速道路の走行割合とを特定する特定部をさらに有し、
前記時間算出部は、前記走行地域において車両が一般道路を走行する第1速度と前記航続可能距離のうちの前記一般道路の走行割合である第1距離とに基づく第1時間と、前記走行地域において車両が高速道路を走行する第2速度と前記航続可能距離のうちの前記高速道路の走行割合である第2距離とに基づく第2時間と、を合計することにより前記航続可能時間を算出する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記特定部は、前記走行データに基づいて、前記走行地域において前記管理車両が一般道路を走行した速度の統計値を前記第1速度として特定し、前記走行データに基づいて、前記走行地域において前記管理車両が高速道路を走行した速度の統計値を前記第2速度として特定し、
前記時間算出部は、前記特定部が特定した前記第1速度と前記第1距離とに基づいて前記第1時間を算出し、前記特定部が特定した前記第2速度と前記第2距離とに基づいて前記第2時間を算出する、
請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記取得部は、前記管理車両が前記走行地域を走行した走行データを、前記走行地域を示す情報として取得し、
前記情報処理装置は、
前記電気自動車の電費情報及び電池容量を記憶し、所定の用途ごとに前記電気自動車が当該用途で走行した場合における電費を予測するための予測パラメータを記憶する記憶部と、
前記電気自動車の前記電費情報と、前記管理車両の用途に対応する前記予測パラメータとに基づいて、前記電気自動車が前記走行地域を走行した場合に想定される想定電費を算出する電費算出部と、
前記走行データに基づいて、前記電気自動車に要求される走行距離として基準となる走行基準距離を算出する基準距離算出部と、
前記電費算出部が算出した前記想定電費と、前記電気自動車に対応する前記電池容量とに基づいて、前記航続可能距離を算出する航続距離算出部と、
をさらに有し、
前記時間算出部は、前記走行地域を走行する車両の速度と、前記航続距離算出部が算出した前記航続可能距離とに基づいて、前記航続可能時間を算出する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記記憶部は、さらに前記電気自動車の車種ごとに当該車種の前記電気自動車に対応する前記予測パラメータを記憶し、
前記航続距離算出部は、前記管理車両の車種に対応する前記予測パラメータに基づいて算出された前記想定電費に基づいて、前記航続可能距離を算出する、
請求項4に記載の情報処理装置。 - 前記航続距離算出部は、経過時間に基づいて算出される性能劣化による前記電気自動車の電池容量の変化を示す性能データによって特定される所定の期間が経過した後の前記電気自動車の電池容量と、前記想定電費とに基づいて、前記航続可能距離である第1航続可能距離とは異なる前記電気自動車の第2航続可能距離を算出し、
前記時間算出部は、前記航続可能時間である第1航続可能時間に加えて、前記走行地域を走行する車両の速度と前記第2航続可能距離とに基づいて、第2航続可能時間をさらに算出し、
前記出力部は、前記第1航続可能時間を示す情報と、前記第2航続可能時間を示す情報とを出力する、
請求項4に記載の情報処理装置。 - 前記走行データは、前記管理車両を利用する運転者に対応するデータであり、
前記出力部は、前記運転者を示す情報をさらに出力する、
請求項2から6のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記走行地域には、複数の地域が含まれ、
前記時間算出部は、前記地域ごとに、当該地域を走行する車両の速度と、前記航続可能距離とに基づいて前記航続可能時間を算出し、
前記出力部は、前記地域ごとに前記航続可能時間を示す情報を出力する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記取得部は、管理車両を利用する運転者の勤務時間を示す情報をさらに取得し、
前記出力部は、前記航続可能時間を示す情報と前記勤務時間を示す情報とを出力する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記出力部は、前記航続可能時間が前記勤務時間より短い場合、前記電気自動車に搭載された電池を充電するための充電時間を示す情報をさらに出力する、
請求項9に記載の情報処理装置。 - コンピュータが実行する、
ユーザが管理する管理車両が走行する走行地域を示す情報を取得するステップと、
前記走行地域を走行する車両の速度と、電気自動車の航続可能距離とに基づいて、前記電気自動車の航続可能時間を算出するステップと、
前記走行地域に対する前記航続可能時間を示す情報を出力するステップと、
を有する情報処理方法。 - コンピュータを、
ユーザが管理する管理車両が走行する走行地域を示す情報を取得する取得部、
前記走行地域を走行する車両の速度と、電気自動車の航続可能距離とに基づいて、前記電気自動車の航続可能時間を算出する時間算出部、及び
前記走行地域に対する前記航続可能時間を示す情報を出力する出力部、
として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022188292A JP2024076633A (ja) | 2022-11-25 | 2022-11-25 | 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム |
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