JP2024075925A - クッション体 - Google Patents

Abstract

【課題】補強のためのダクトを設けなくても通気流路を確保し、通風性能の低下を抑制するクッション体を提供すること。【解決手段】クッション体１は、パッド裏面２２に沿って延びる凹状の通気流路２４を有するバックパッド２と、通気流路２４に蓋をするようにバックパッド２のパッド裏面２２に被せられる面状の流路蓋３と、を有する。バックパッド２が、通気流路２４の流路幅が部分的に拡張された拡張流路部２４ｃを有する。流路蓋３が、パッド裏面２２と当接する当接部３２と、当接部３２に対してシート裏側に退いた位置で拡張流路部２４ｃを含む通気流路２４に蓋をするように曲成された蓋部３１と、を有する。【選択図】図５

Description

本発明は、クッション体に関する。詳しくは、パッド裏面に沿って延びる凹状の通気流路を有するシートパッドと、通気流路に蓋をするようにシートパッドのパッド裏面に被せられる面状の流路蓋を有するクッション体に関する。

特許文献１には、パッド裏面に沿って凹状の通気流路が形成されたシートパッドと、通気流路にシート裏側から蓋をする流路蓋と、有するクッション体が開示されている。シートパッドは、通気流路の内周壁を成すようにパッド内部にインサートされた硬質なダクトを有する。このダクトにより、クッション体は、着座圧を受けても通気流路が潰れないように保持することができる。このため、通気流路を確保して通風性能の悪化を抑制することができる。

特開２０１８－１４４５９１号公報

上記ダクトを設ける構成は、シートパッドの部品点数を増やすためクッション体の製造手順や作業工数を煩雑化させる懸念がある。また、クッション体が厚みのない薄肉部を有する場合、着座の際にダクトによる異物感を感じてしまう懸念がある。そこで、補強のためのダクトを設けなくても通気流路を確保し、通風性能の低下を抑制するクッション体を提供する。

上記課題を解決するために、本発明のクッション体は次の手段をとる。

すなわち、本発明のクッション体は、パッド裏面に沿って延びる凹状の通気流路を有するシートパッドと、通気流路に蓋をするようにシートパッドのパッド裏面に被せられる面状の流路蓋と、を有する。シートパッドが、通気流路の流路幅が部分的に拡張された拡張流路部を有する。流路蓋が、パッド裏面と当接する当接部と、当接部に対してシート裏側に退いた位置で拡張流路部を含む通気流路に蓋をするように曲成された蓋部と、有する。このように、蓋部が拡張流路部をシート裏側に退いた位置で蓋をすることで、蓋部が退いた分だけシートパッドの厚さを確保することができる。このため、拡張流路部を含む通気流路の深さを適切に確保することができ、流路潰れに対する通風性能の低下を抑制することができる。また、蓋部が当接部に対してシート裏側に退いた形状とされることで蓋部の面剛性を高めることができる。これにより、流路蓋がシート裏側の支持構造に当接してシート裏側から支持される構成では、シート表面から受ける荷重を支持構造に効率よく分散してクッション体の局部的な潰れを低減させることができる。

また、本発明のクッション体は、更に次のように構成されていても良い。蓋部が、拡張流路部の流路内に向かって突出するリブを有する。これにより、拡張流路部を覆う蓋部の剛性をリブによって高めることができる。このため、着座圧による拡張流路部の潰れを低減させることができる。

また、本発明のクッション体は、更に次のように構成されていても良い。リブが、拡張流路部の流路軸方向に筋状に延びる。これにより、リブが拡張流路部内の風の流れを流路軸に沿うように整流することができる。

また、本発明のクッション体は、更に次のように構成されていても良い。リブが、シートパッドのパッド表面に形成されるシートカバーを吊り込むための溝である吊り込み溝をパッド厚さ方向で見て横切るように延びる。これにより、吊り込み溝の形成に伴いパッド厚が薄くなる吊り込み溝周辺の潰れをリブによる補強により合理的に低減することができる。

また、本発明のクッション体は、更に次のように構成されていても良い。蓋部が、通気流路と連通するように接続される接続部材との接続口と、接続口の内周縁から通気流路の流路内に向かってフランジ状に張り出すフランジ部と、を有する。このように、フランジ部を設けることで蓋部の剛性をより高めることができる。

また、本発明のクッション体は、更に次のように構成されていても良い。シートパッドが、シートバックのパッド材であるバックパッドを成す。蓋部が、シートバックの下部領域をシート裏側から支持するランバサポートと当接するサポート当接部と、ランバサポートよりも上側で通気流路と連通するように接続される接続部材との接続口が形成される接続蓋部と、を有する。これにより、シートバックの下部領域をランバサポートにより適切に支持できる。また、サポート当接部により、蓋部がランバサポートに当てられることでシートバックに掛かる着座荷重を適切に分散できる。また、接続部材をランバサポートと干渉しない位置に合理的に設けることができる。

第１の実施形態に係るクッション体の斜視図である。 クッション体の分解斜視図である。 図２をシート前方側から見た分解斜視図である。 クッション体の正面図である。 クッション体の背面図である。 流路蓋を外した状態の背面図である。 図５のＶＩＩ－ＶＩＩ線断面図である。 図５のＶＩＩＩ－ＶＩＩＩ線断面図である。 図５のＩＸ－ＩＸ線断面図である。 図９のＸ部拡大図である。

以下、本発明を実施するための形態を、図１－１０を用いて説明する。以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。

＜第１の実施形態＞
始めに、本発明の第１の実施形態に係るクッション体１について説明する。クッション体１は、図１に示すように、自動車用のシート１００のシートバック１０１に適用される。クッション体１がバックフレーム（不図示）に組み付いて、その上からバックカバーが被せられることで、シートバック１０１が形成される。クッション体１は、図２に示すように、シートバック１０１のクッション材を成すバックパッド２と、バックパッド２の背面を覆うように組み付けられる流路蓋３と、を有する。流路蓋３には、シート空調を行うためのファン４が接続される。

バックパッド２は、図２－３及び図５－６に示すように、着座者の背部を弾性的に支持するパッド本体２０と、パッド本体２０のパッド裏面２２に沿って延びる凹状の通気流路２４と、を有する。パッド本体２０は、ポリウレタン発泡成形体から成る。通気流路２４は、シート後方に向かって開口しており、その開口を流路蓋３によって閉じられる構成とされる。また、バックパッド２は、通気流路２４の所々の箇所からパッド表面２１まで貫通する複数の通気孔２５を有する。ここで、バックパッド２が本発明の「シートパッド」に相当する。

バックパッド２は、通気流路２４と通気孔２５とにより、ファン４の空調が効率よく機能するようになっている。具体的には、ファン４がクッション体１の後方に向かって風を送り出すことで、パッド表面２１側から各通気孔２５に空気が吸い込まれる。各通気孔２５に吸い込まれた風は、通気流路２４を通って流路蓋３の接続口３１ｄへ流されて、ファン４によりクッション体１の後方に排気される。これにより、パッド本体２０に籠る熱を風の流れと共に効率よく外部に逃がしてシートバック１０１の快適性を向上させることができる。本実施形態に係るファン４は、上述の通りパッド表面２１側からパッド裏面２２側に向かう風の流れを生じさせる構成としたが、例えばパッド裏面２２側から空気を吸い込むことで着座者に向かって直接風を送り出す構成としてもよい。

＜クッション体１＞
以下、上述したクッション体１の各構成について詳しく説明する。クッション体１は、その周縁部を枠状のバックフレーム（不図示）により後方から支持される。またクッション体１は、その背面下部をバックフレームに組み付けられたランバサポート５（図２、３参照）により支持される。ランバサポート５は、クッション体１の流路蓋３にシート裏側から当接するようになっている。

＜バックパッド２＞
バックパッド２の通気流路２４は、図６に示すように、パッド裏面２２に沿って六方向に分岐して延びる形に形成される。通気流路２４は、その凹んだ先の底面２４ａと、底面２４ａの周囲から立壁状に立ち上がる側面２４ｂと、を有する。また、通気流路２４は、一部の流路幅が他の流路幅よりも比較的大きくなるように部分的に拡張された２つの拡張流路部２４ｃを有する。各拡張流路部２４ｃ及び通気流路２４の大部分は、パッド裏面２２の高さ方向の中央部よりも上部領域に設けられる。

図６に示すように、各拡張流路部２４ｃから下方に延びる流路には通気孔２５が複数設けられる。このため、各通気孔２５から多量の空気を通気流路２４に流入できるようになっている。流入した多量の空気は勢いよく各拡張流路部２４ｃに流れ込む。各拡張流路部２４ｃは、流路幅が拡張されていることにより、流れ込んだ風の流速を減少させることができる。流速が減少することで、ファン４が流入した風を適切に吸い込むことができるようになっている。上記構成により、通気流路２４は、ファン４が十分な量の空気を吸い込みかつ効率よく排気できるように構成されている。

バックパッド２は、図４に示すように、パッド表面２１に左右方向に延びる凹状の吊り込み溝２３を有する。吊り込み溝２３は、その内部にバックカバー（不図示）を吊り込むためのものである。吊り込み溝２３には、例えばホグリング等のフック部材を係止するためのワイヤ（不図示）が設けられる。バックカバーを吊り込み溝２３に吊り込んだ状態で上記フック部材によりワイヤに固定することで、バックカバーをパッド表面２１に密着させた状態に張設することができる。バックパッド２のパッド裏面２２には、不図示の裏面材が通気流路２４の内周壁を含めたパッド裏面２２に密着するように一体成形される。裏面材は、成形時にパッド本体２０の発泡原料が含浸することでパッド裏面２２と一体的に硬化する。これにより、パッド裏面２２の剛性を高めることができる。

＜流路蓋３＞
流路蓋３は、図２－３に示すように、パッド裏面２２をシート裏側から広く覆うように組み付けられる略矩形状部材である。流路蓋３は、図５に示すように、その面内方向の中央部に蓋部３１を有する。蓋部３１は、流路蓋３のパッド裏面２２への組み付けにより通気流路２４にシート裏側から蓋をする。また流路蓋３は、その周縁部にパッド裏面２２に当接する当接部３２を有する。当接部３２は、接着剤によりパッド裏面２２に接着される。これにより、流路蓋３がパッド裏面２２に対して一体的に組み付けられる。

蓋部３１は、図５に示すように、その上部領域に接続蓋部３１ａを有する。接続蓋部３１ａは、各拡張流路部２４ｃを含めた通気流路２４の大部分を覆うように構成される。接続蓋部３１ａは、図２及び図７に示すように、当接部３２からシート後方に向かって段差状に張り出した形状とされる。この張出形状により、接続蓋部３１ａは、着座荷重に対する蓋部３１の剛性を高めることができる。また、蓋部３１が後方に張り出した分だけパッド本体２０の厚さを確保することができる。これにより、通気流路２４の深さをより大きく確保できる。このため、通気流路２４がシート前方からの着座荷重を受けて深さ方向に押し潰されたとしても、流路蓋３が平坦な面一形状である場合と比べて、通気流路２４の通風性能の低下を抑えることができる。

接続蓋部３１ａは、図５及び図７－８に示すように、各拡張流路部２４ｃの流路内に向かって突出するリブ３１ｃを有する。各リブ３１ｃは、蓋部３１の剛性をより高めることができる。また、各リブ３１ｃは、各拡張流路部２４ｃを流れる風の障害物となることで、上記風の流速を下げることができる。各リブ３１ｃは、図５に示すように、各拡張流路部２４ｃの流路軸に沿って筋状に延びる形状とされる。これにより、各リブ３１ｃは、各拡張流路部２４ｃ内の風の流れを流路軸に沿った流れに整流できる。また、各リブ３１ｃは、各拡張流路部２４ｃの流路幅方向における略中央箇所と面内方向の位置が重ねるように設けられる。

また接続蓋部３１ａは、図２－５に示すように、円形状に開口した接続口３１ｄを有する。接続口３１ｄには、上述のファン４がシート裏側から接続されるようになっている。接続口３１ｄは、通気流路２４とファン４とを連通させる。接続口３１ｄは、図９－１０に示すように、接続口３１ｄの内周縁から通気流路２４の流路内に向かってフランジ状に張り出すフランジ部３１ｅを有する。フランジ部３１ｅは、蓋部３１の剛性をより高めることができる。ここで、ファン４が本発明の「接続部材」に相当する。

蓋部３１は、その下部領域にサポート当接部３１ｂを有する。サポート当接部３１ｂは、図５及び図９に示すように、当接部３２と略面一状に延びるように形成される。サポート当接部３１ｂは、バックパッド２の下部領域をシート裏側から支持するランバサポート５と当接するようになっている。剛性の高められた蓋部３１がランバサポート５に当接することで、バックパッド２に掛けられる着座荷重を蓋部３１を介してランバサポート５に適切に分散させることができる。このため、着座荷重によるパッド本体２０の潰れを低減させることができる。

上述したように、蓋部３１の剛性を高める接続蓋部３１ａや各リブ３１ｃが、着座荷重の影響を受けやすいパッド本体２０の拡張流路部２４ｃや吊り込み溝２３と面内方向の位置が重なるように設けられる。これにより、拡張流路部２４ｃや吊り込み溝２３の周囲の局部的な潰れを適切に抑制することができる。また、接続蓋部３１ａにファン４を接続することで、ファン４を適切に支持しつつランバサポート５と干渉しない位置にファン４を合理的に設けることができる。

以上をまとめると、第１の実施形態に係るクッション体は、次のような構成とされている。以下において、括弧書きで示す符号は上記実施形態で示した各構成に対応する符号である。

すなわち、クッション体（１）は、パッド裏面（２２）に沿って延びる凹状の通気流路（２４）を有するシートパッド（２）と、通気流路（２４）に蓋をするようにシートパッド（２）のパッド裏面（２２）に被せられる面状の流路蓋（３）と、を有する。シートパッド（２）が、通気流路（２４）の流路幅が部分的に拡張された拡張流路部（２４ｃ）を有する。流路蓋（３）が、パッド裏面（２２）と当接する当接部（３２）と、当接部（３２）に対してシート裏側に退いた位置で拡張流路部（２４ｃ）を含む通気流路（２４）に蓋をするように曲成された蓋部（３１）と、有する。このように、蓋部（３１）が拡張流路部（２４ｃ）をシート裏側に退いた位置で蓋をすることで、蓋部（３１）が退いた分だけシートパッド（２）の厚さを確保することができる。このため、拡張流路部（２４ｃ）を含む通気流路（２４）の深さを適切に確保することができ、流路潰れに対する通風性能の低下を抑制することができる。また、蓋部（３１）が当接部（３２）に対してシート裏側に退いた形状とされることで蓋部（３１）の面剛性を高めることができる。これにより、流路蓋（３）がシート裏側の支持構造に当接してシート裏側から支持される構成では、シート表面から受ける荷重を支持構造に効率よく分散してクッション体（１）の局部的な潰れを低減させることができる。

また、蓋部（３１）が、拡張流路部（２４ｃ）の流路内に向かって突出するリブ（３１ｃ）を有する。これにより、拡張流路部（２４ｃ）を覆う蓋部（３１）の剛性をリブ（３１ｃ）によって高めることができる。このため、着座圧による拡張流路部（２４ｃ）の潰れを低減させることができる。

また、リブ（３１ｃ）が、拡張流路部（２４ｃ）の流路軸方向に筋状に延びる。これにより、リブ（３１ｃ）が拡張流路部（２４ｃ）内の風の流れを流路軸に沿うように整流することができる。

また、リブ（３１ｃ）が、シートパッド（２）のパッド表面（２１）に形成されるシートカバーを吊り込むための溝である吊り込み溝（２３）をパッド厚さ方向で見て横切るように延びる。これにより、吊り込み溝（２３）の形成に伴いパッド厚が薄くなる吊り込み溝（２３）周辺の潰れをリブ（３１ｃ）による補強により合理的に低減することができる。

また、蓋部（３１）が、通気流路（２４）と連通するように接続される接続部材（４）との接続口（３１ｄ）と、接続口（３１ｄ）の内周縁から通気流路（２４）の流路内に向かってフランジ状に張り出すフランジ部（３１ｅ）と、を有する。これにより、フランジ部（３１ｅ）を設けることで蓋部（３１）の剛性をより高めることができる。

また、シートパッド（２）が、シートバック（１０１）のパッド材であるバックパッド（２）を成す。蓋部（３１）が、シートバック（１０１）の下部領域をシート裏側から支持するランバサポート（５）と当接するサポート当接部（３１ｂ）と、ランバサポート（５）よりも上側で通気流路（２４）と連通するように接続される接続部材（４）との接続口（３１ｄ）が形成される接続蓋部（３１ａ）と、を有する。これにより、シートバック（１０１）の下部領域をランバサポート（５）により適切に支持できる。また、サポート当接部（３１ｂ）により、蓋部（３１）がランバサポート（５）に当てられることでシートバック（１０１）に掛かる着座荷重を適切に分散できる。また、接続部材（４）をランバサポート（５）と干渉しない位置に合理的に設けることができる。

＜その他の実施形態＞
以上、本発明を１つの実施形態を用いて説明したが、本発明は上記実施形態の他に各種の形態で実施することができるものである。

１．クッション体は、シートバックではなくシートクッションに適用されるものであっても良い。

２．シートパッドは、自動車のシートの他に、鉄道等の自動車以外の車両、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシート、もしくは映画館等の公共施設や家庭などで使用される乗物用以外のシートにも広く適用することができるものである。

３．流路蓋は、上記実施形態においてその周縁部を当接部とし、周縁部以外の領域を蓋部としたが、周縁部と面一状に延びる周縁部以外の領域（例えば図５におけるサポート当接部３１ｂ）を当接部に含めても良い。蓋部のサポート当接部は、当接部に対して後方に退いた構成とされても良い。流路蓋は、パッド裏面に対して接着剤の他、任意の係止構造によって組み付けられる構成であってもよい。流路蓋は、周縁部だけでなく蓋部のパッド裏面と当接する部分もパッド裏面に対して接着させる構成でも良い。流路蓋は、パッド本体と一体成形される構成であってもよい。

４．蓋部は、シート裏側に退いた位置で蓋をするように曲成された構成としてシート後方に段差状に張り出す構成を示したが、その他湾曲状に張り出す構成であっても良い。

５．リブは、拡張流路部の流路内に突出する構成であれば、任意の形状、位置及び個数で設けられる構成であって良い。

６．通気流路は、上記実施形態で示した形状の他、パッド裏面に沿って延びる凹形状であれば任意の形状であって良い。

７．流路蓋に当接してクッション体の中央部を支持する構造は、ランバサポートの他、コンタマットやＳ字ばね等のスプリング部材であっても良い。

１ クッション体
２ バックパッド（シートパッド）
３ 流路蓋
４ ファン（接続部材）
５ ランバサポート
２０ パッド本体
２１ パッド表面
２２ パッド裏面
２３ 吊り込み溝
２４ 通気流路
２４ａ 底面
２４ｂ 側面
２４ｃ 拡張流路部
２５ 通気孔
３１ 蓋部
３１ａ 接続蓋部
３１ｂ サポート当接部
３１ｃ リブ
３１ｄ 接続口
３１ｅ フランジ部
３２ 当接部
１００ シート
１０１ シートバック

Claims (6)

1. パッド裏面に沿って延びる凹状の通気流路を有するシートパッドと、前記通気流路に蓋をするように前記シートパッドの前記パッド裏面に被せられる面状の流路蓋と、を有するクッション体であって、
   前記シートパッドが、前記通気流路の流路幅が部分的に拡張された拡張流路部を有し、
   前記流路蓋が、前記パッド裏面と当接する当接部と、該当接部に対してシート裏側に退いた位置で前記拡張流路部を含む前記通気流路に蓋をするように曲成された蓋部と、有するクッション体。
2. 請求項１に記載のクッション体であって、
   前記蓋部が、前記拡張流路部の流路内に向かって突出するリブを有するクッション体。
3. 請求項２に記載のクッション体であって、
   前記リブが、前記拡張流路部の流路軸方向に筋状に延びるクッション体。
4. 請求項２又は請求項３に記載のクッション体であって、
   前記リブが、前記シートパッドのパッド表面に形成されるシートカバーを吊り込むための溝である吊り込み溝をパッド厚さ方向で見て横切るように延びるクッション体。
5. 請求項１から請求項３のいずれかに記載のクッション体であって、
   前記蓋部が、前記通気流路と連通するように接続される接続部材との接続口と、該接続口の内周縁から前記通気流路の流路内に向かってフランジ状に張り出すフランジ部と、を有するクッション体。
6. 請求項１から請求項３のいずれかに記載のクッション体であって、
   前記シートパッドが、シートバックのパッド材であるバックパッドを成し、
   前記蓋部が、前記シートバックの下部領域をシート裏側から支持するランバサポートと当接するサポート当接部と、前記ランバサポートよりも上側で前記通気流路と連通するように接続される接続部材との接続口が形成される接続蓋部と、を有するクッション体。

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