JP2024072144A - 電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極体の移動を規制し、電極体の破損を防止する電池を提供する。【解決手段】ここで開示される電池100は、正極および負極を有する電極体20と、底部と、開口部12uと、側壁12bとを有し、電極体20を収容する外装体12と、開口部12uを封口する封口板14と、上記正極又は上記負極と電気的に接続された集電体35と、集電体35と電気的に接続され、封口板14に取り付けられた端子6と、少なくとも、上記正極または上記負極のいずれか一方において、上記集電体35と、上記封口板14の少なくとも一部を絶縁する樹脂絶縁部材80と、を備える。ここで、樹脂絶縁部材80は、集電体35の少なくとも一部と一体成形されており、少なくとも一部の領域は、封口板14から外装体12の底部に向かう縦方向Zにおいて、集電体35と側壁12bとの間で電極体20と対向する位置81に配置される。【選択図】図5

Description

本開示は、電池に関する。
近年、リチウムイオン二次電池等の電池は、パソコン、携帯端末等のポータブル電源や、電気自動車(BEV)、ハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)等の車両駆動用電源などに好適に用いられている。かかる用途の電池は、従来、正極および負極を有する電極体と、該電極体を収容する外装体と、封口板と、上記正極又は上記負極と電気的に接続された集電体と、該集電体と電気的に接続される端子と、樹脂絶縁部材と、を備える。特許文献1には、封口板の側から電極体の側に突出する突出部と、有する絶縁部材を備えた電池が開示されている。
特開2022-74817号公報
ところで、上記した用途で電池を使用する際は、外部から電池に対して振動や衝撃等が加わり得る。これに対し、本発明者が鋭意検討した結果、特許文献1に開示された電池においては、振動耐性の観点で、改善の余地があることを見出した。詳述すると、かかる構成の電池においては、電極体と集電体との間に隙間が生じる。換言すれば、水平方向(横方向)に対して、電極体の自由度が高くなる。そのため、振動負荷などの外力により、外装体内で電極体が水平方向に移動した際、電極体が損傷するなどの不都合が生じる虞がある。
ここに開示される技術の目的は、上記事情に鑑みてなされたものであり、電極体の移動を規制し、電極体の破損を防止する電池を提供することである。
ここに開示される電池は、正極および負極を有する電極体と、底部と、上記底部と対向する開口部と、上記底部の端部から上記開口部に向かって延びる側壁とを有し、上記電極体を収容する外装体と、端子孔を有し、上記開口部を封口する封口板と、上記外装体内に配置され、上記正極又は上記負極と電気的に接続された集電体と、上記外装体内で上記集電体と電気的に接続され、上記端子孔に挿通されて上記封口板に取り付けられた端子と、少なくとも、上記正極または上記負極のいずれか一方において、上記集電体と、上記封口板の少なくとも一部を絶縁する樹脂絶縁部材と、を備える。ここで、上記樹脂絶縁部材は、上記集電体の少なくとも一部と一体成形されている。そして、上記樹脂絶縁部材のうち、少なくとも一部の領域は、上記封口板から上記外装体の底部に向かう縦方向において、上記集電体と上記側壁との間で上記電極体と対向する位置に配置される。
かかる構成によると、上記樹脂絶縁部材は、集電体の少なくとも一部と一体成形されている。これにより、部品点数が削減され、電池の組付け工数の低減が可能となる。そして、上記樹脂絶縁部材の少なくとも一部の領域は、封口板から外装体の底部に向かう縦方向において、集電体と側壁との間で電極体と対向する位置に配置される。これによると、電極体と集電体の間の隙間が、上記樹脂絶縁部材によって減少する。従って、水平方向(横方向、あるいは外装体の幅方向ともいう。)に対する電極体の移動が規制され、電極体の振動耐性の信頼度が向上する。したがって、電極体の破損を防ぐことができる。
図1は、一実施形態に係る電池を模式的に示す斜視図である。 図2は、図1のII-II線に沿う模式的な縦断面図である。 図3は、図2のIII-III線に沿う模式的な縦断面図である。 図4は、一実施形態に係る電極体の構成を表す模式図である。 図5は、図2の正極端子の近傍を模式的に示す部分拡大図である。
以下、図面を参照しながらここに開示される技術に係る実施の形態を説明する。なお、本明細書において言及していない事柄であって、ここに開示される技術の実施に必要な事柄は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。ここに開示される技術は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。また、以下の図面においては、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明している。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は実際の寸法関係を反映するものではない。なお、本明細書において「A~B」として表現される数値範囲には、AおよびBが含まれるとともに、「好ましくはAより大きい」および「好ましくはBより小さい」の意を包含するものとする。
なお、本明細書において「電池」とは、電気エネルギーを取り出し可能な蓄電デバイス全般を指す用語であって、一次電池と二次電池とを包含する概念である。また、本明細書において「二次電池」とは、繰り返し充放電が可能な蓄電デバイス全般を指す用語であって、リチウムイオン二次電池やニッケル水素電池等のいわゆる蓄電池(化学電池)を包含する概念である。
図1は、一実施形態に係る電池100を模式的に示す斜視図である。図2は、図1中のII-II線に沿う模式的な縦断面図である。図3は、図2中のIII-III線に沿う模式的な縦断面図である。なお、以下の説明において、図面中の符号L、R、F、Rr、U、Dは、左、右、前、後、上、下を表す。また、図面中の符号Xは、電池100の短辺方向を示し、符号Yは、電池100の長辺方向(横方向、あるいは水平方向ともいう。)を示し、符号Zは、電池100の上下方向(縦方向、あるいは高さ方向ともいう。)を示す。ただし、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、電池100の設置形態を何ら限定するものではない。
<電池100>
図1、図2に示すように、電池100は、電池ケース1と、電極体20と、正極端子6と、負極端子8と、正極集電体35と、負極集電体45と、樹脂絶縁部材80と、を備えている。図示は省略するが、電池100は、ここではさらに電解液を備えている。電池100は、ここに開示される樹脂絶縁部材80を備えることによって特徴付けられ、それ以外の構成は従来同様であってよい。ここでは、電池100は非水電解液二次電池である。
図1または2に示すように、電池ケース1は、開口部12u部を有する外装体12と、開口部12uを封口する封口板14と、を備えている。図1に示すように、電池ケース1は、ここでは扁平かつ有底の直方体形状(角形)の外形を有する。電池ケース1(外装体12および封口板14)の材質は、従来から使用されているものと同じでよく、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金によって形成される。外装体12および封口板14は、電極体20の収容数(1つまたは複数。ここでは、複数。)や、サイズ等に応じた大きさを有している。
外装体12は、電極体20と電解液とを収容する筐体である。外装体12は、上面に開口部12uを有する有底かつ角型の容器である。外装体12は、図1に示すように、底部12dと、底部12dの長辺から上方に延び相互に対向する一対の長側壁12aと、底部12dの短辺から上方に延び相互に対向する一対の短側壁12bと、を備えている。底部12dは、略矩形状である。開口部12uは、底部12dと対向している。長側壁12aおよび短側壁12bは、ここに開示される技術における、側壁の一例である。
封口板14は、外装体12の開口部12uを封口する平面略矩形の板状部材である。封口板14は、外装体12の底部12dと対向している。封口板14は、略矩形状である。電池ケース1は、外装体12の開口部12uの周縁に封口板14が接合(例えば溶接接合)されることによって、一体化されている。これによって、電池ケース1は気密に封止(密閉)されている。図2に示すように、封口板14には、注液孔15と、ガス排出弁17と、端子孔18、19と、が設けられている。注液孔15は、外装体12に封口板14を組み付けた後、電池ケース1の内部に電解液を注液するための貫通孔である。注液孔15は、電解液の注液後に封止部材16によって封止されている。ガス排出弁17は、電池ケース1内の圧力が所定値以上になったときに破断して、電池ケース1内のガスを外部に排出するように構成された薄肉部である。
図示は省略するが、電池ケース1には、上記したように電極体20とともに電解液が収容され得る。電解液としては、従来公知の電池において使用されているものを特に制限なく使用できる。一例として、非水系溶媒(有機溶媒)に支持塩(電解質塩)を溶解させた非水電解液が好ましく用いられる。非水系溶媒の一例として、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート等のカーボネート系溶媒が挙げられる。支持塩の一例として、LiPF等のフッ素含有リチウム塩が挙げられる。電解液は、必要に応じて添加剤を含有してもよい。
正極端子6は、封口板14の長辺方向Yの一方の端部(図1、図2の左端部)に取り付けられている。負極端子8は、封口板14の長辺方向Yの他方の端部(図1、図2の右端部)に取り付けられている。正極端子6および負極端子8は、端子孔18、19に挿通され、封口板14の外側の表面に露出している。正極端子6は、外装体12の内部で、正極集電体35を介して電極体20の正極3と電気的に接続されている。負極端子8は、外装体12の内部で、負極集電体45を介して電極体20の負極4と電気的に接続されている。正極端子6と正極集電体35との間または負極端子8と負極集電体45との間に、電流遮断機構(CID)を設置してもよい。正極端子6および負極端子8は、ここに開示される技術における、端子の一例である。
正極端子6は、電池ケース1の外側において、板状の正極外部導電部材70と電気的に接続されている。負極端子8は、電池ケース1の外側において、板状の負極外部導電部材71と電気的に接続されている。正極外部導電部材70および負極外部導電部材71は、バスバー等の外部接続部材を介して、他の電池や外部機器と接続される。正極外部導電部材70および負極外部導電部材71は、導電性に優れた金属から構成されていることが好ましく、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金等で構成されている。正極外部導電部材70および負極外部導電部材71は、外部樹脂部材74によって封口板14と絶縁されている。ただし、正極外部導電部材70および負極外部導電部材71は必須ではなく、他の実施形態において省略することもできる。
正極端子6は、金属製であることが好ましく、例えばアルミニウムまたはアルミニウム合金からなることがより好ましい。負極端子8は、金属製であることが好ましく、例えば銅または銅合金からなることがより好ましい。負極端子8は、2つの導電部材が接合され一体化されて構成されていてもよい。例えば、負極集電体45と接続される部分が銅または銅合金からなり、封口板14の外側の表面に露出する部分がアルミニウムまたはアルミニウム合金からなっていてもよい。
図3に示すように、ここでは、電池ケース1内に複数個(ここでは3個)の電極体20が、それぞれの電極体20の厚み方向(「電極体20の積層方向」ともいう。ここでは短辺方向X。)が同じ方向になるように収容されている。ただし、1つの外装体12の内部に配置される電極体20の数は特に限定されず、2個以上(複数)であってもよいし、1個であってもよい。図2および図3に示すように、電極体20は、ここでは樹脂製シートからなる電極体フォルダ9に覆われた状態で、外装体12の内部に配置されている。これにより、電極体20が外装体12と直接接触することを防止できる。
図4は、電極体20の構成を示す模式図である。図4に示すように、電極体20は、正極3および負極4を有する。図4に示すように、ここでは、電極体20は、帯状の正極3と帯状の負極4とが帯状のセパレータ7を介して絶縁された状態で積層され、巻回軸WLを中心として巻回されてなる扁平状の巻回電極体である。ただし、電極体20は、複数枚の方形状(典型的には矩形状)の正極と、複数枚の方形状(典型的には矩形状)の負極とが、絶縁された状態で積み重ねられてなる積層電極体であってもよい。図3に示すように、電極体20は、外装体12の底部12dおよび封口板14と対向する一対の曲面部21と、一対の曲面部21を連結し、外装体12の長側壁12aに対向する平坦部22を有する。
図4に示すように、正極3は、正極集電箔30と、正極集電箔30の少なくとも一方の表面上に固着された正極活物質層31と、正極保護層32と、を有する。ただし、正極保護層32は必須ではなく、他の実施形態において省略することもできる。正極集電箔30は、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレス鋼等の導電性金属からなっており、アルミニウム、アルミニウム合金からなることが好ましい。正極活物質層31は、電荷担体を可逆的に吸蔵および放出可能な正極活物質(例えば、リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物等のリチウム遷移金属複合酸化物)を含む層である。正極保護層32は、例えば、アルミナ等の無機フィラーを含む層である。
図4に示すように、負極4は、負極集電箔40と、負極集電箔40上に固着された負極活物質層41と、を有する。負極集電箔40は、例えば銅、銅合金、ニッケル、ステンレス鋼等の導電性金属からなっており、銅、銅合金からなることが好ましい。負極活物質層41は、電荷担体を可逆的に吸蔵および放出可能な負極活物質(例えば、黒鉛等の炭素材料)を含む層である。
セパレータ7は、正極3の正極活物質層31と、負極4の負極活物質層41と、を絶縁する部材である。セパレータ7としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン樹脂からなる多孔性の樹脂製シートが好適である。なお、セパレータ7の表面には、無機フィラーを含む耐熱層(Heat Resistance Layer:HRL)が設けられていてもよい。
正極集電箔30の長辺方向Yの一方の端部(図4の左端部)には、複数の正極タブ50が設けられている。複数の正極タブ50は、それぞれ長辺方向Yの一方側(図4の左側)に向かって突出している。複数の正極タブ50は、セパレータ7よりも長辺方向Yに突出している。正極タブ50の形状やサイズは、例えば正極集電体35に接続される状態を考慮し、その形成位置等によって、適宜調整することができる。正極タブ50は、金属箔からなることが好ましく、アルミニウム箔又はアルミニウム合金箔からなることがより好ましい。ここでは、正極タブ50は、正極集電箔30の正極活物質層31および正極保護層32が形成されていない部分(いわゆる集電箔露出部)である。ただし、正極タブ50は、正極集電箔30とは別の部材であってもよい。
負極集電箔40の長辺方向Yの一方の端部(図4の右端部)には、複数の負極タブ60が設けられている。複数の負極タブ60は、長辺方向Yの一方側(図4の右側)に向かって突出している。複数の負極タブ60は、セパレータ7よりも長辺方向Yに突出している。負極タブ60の形状やサイズは、例えば負極集電体45に接続される状態を考慮し、その形成位置等によって、適宜調整することができる。負極タブ60は、金属箔からなることが好ましく、銅箔又は銅合金箔からなることがより好ましい。ここでは、負極タブ60は、負極集電箔40の負極活物質層41が形成されていない部分(いわゆる集電箔露出部)である。ただし、負極タブ60は、負極集電箔40とは別の部材であってもよい。
図2に示すように、複数の正極タブ50は長辺方向Yの一方の端部(図2の左端部)で積層され、正極タブ群54を構成している。その一方で、複数の負極タブ60は長辺方向Yの一方の端部(図2の右端部)で積層され、負極タブ群64を構成している。ここでは、電池100は、電極体20の左右に正極タブ群54と負極タブ群64とが位置する、所謂、横タブ構造である。正極タブ群54は正極集電体35と接合された状態で湾曲されている。同様に負極タブ群64は、負極集電体45と接合された状態で湾曲されている。
正極集電体35は、電極体20の正極タブ群54と正極端子6とを電気的に接続する導通経路を構成する。正極集電体35は、ここに開示される技術における、「集電体」の一例である。正極集電体35は、図2に示すように、正極第1集電体36と、正極第2集電体38と、を備える。ここでは、正極第1集電体36は、ベース部36aと、突出部36bと、を有する。正極第1集電体36は、一つの部材を例えばプレス加工等によって折り曲げることで構成されてもよく、複数の部材を溶接接合等によって一体化することで構成されてもよい。ベース部36aは、封口板14と電極体20との間に配置される部位である。ベース部36aは、長辺方向Yに沿って延びている。ベース部36aは、封口板14の内側の表面に沿って水平に広がっている。ベース部36aは、ここでは、かしめ加工により、正極端子6の下端部6cと電気的に接続されている。突出部36bは、外装体12の短側壁12bと電極体20との間に配置される部位である。突出部36bは、ベース部36aの長辺方向Yの一方側の端(図2の左端)から外装体12の短側壁12bに向かって延びている。突出部36bは、上下方向Zに沿って延びている。突出部36bの端部は、正極第2集電体38と電気的に接続される。図2に示すように、正極第2集電体38は、ここでは上下方向Zに沿って延びる板状の導電部材である。正極第2集電体38の端部は、正極タブ群54と電気的に接続される。正極端子6および正極集電体35(正極第1集電体36および正極第2集電体38)は、導電性に優れた金属から構成されることが好
ましく、例えばアルミニウムやアルミニウム合金で構成される。
負極集電体45は、電極体20の負極タブ群64と負極端子8とを電気的に接続する導通経路を構成する。負極集電体45は、ここに開示される技術における、「集電体」の一例である。負極集電体45は、図2に示すように、負極第1集電体46と、負極第2集電体48と、を備える。ここでは、負極第1集電体46は、ベース部46aと、突出部46bと、を有する。負極第1集電体46は、一つの部材を例えばプレス加工等によって折り曲げることで構成されてもよく、複数の部材を溶接接合等によって一体化することで構成されてもよい。ベース部46aは、封口板14と電極体20との間に配置される部位である。ベース部46aは、長辺方向Yに沿って延びている。ベース部46aは、封口板14の内側の表面に沿って水平に広がっている。ベース部46aは、ここでは、かしめ加工により、負極端子8の下端部8cと電気的に接続されている。突出部46bは、外装体12の短側壁12bと電極体20との間に配置される部位である。突出部46bは、ベース部46aの長辺方向Yの一方側の端(図2の右端)から外装体12の短側壁12bに向かって延びている。突出部36bは、上下方向Zに沿って延びている。突出部36bの端部は、負極第2集電体48と電気的に接続される。図2に示すように、負極第2集電体48は、ここでは上下方向Zに沿って延びる板状の導電部材である。負極第2集電体48の端部は、負極タブ群64と電気的に接続される。負極端子8および負極集電体45(負極第1集電体46および負極第2集電体48)は、導電性に優れた金属から構成されていることが好ましく、例えば銅や銅合金で構成されている。
図2に示すように、ここでは、電池100は長辺方向Yにおける電池100の中心線CLに対して、略対称の構造を取っている。なお、ここに開示される技術における「略対称」は、大まかにみて対称のことを指す。例えば、図2に示すように、ここでは、注液孔15は電池100の中心線CLに対して、正極端子6側(左側)に配置されている。また、例えば、正極端子6や正極集電体35、および、負極端子8や負極集電体45等は、材質によって厚みや形状等が異なる場合がある。例えば、図2に示すように、ここでは、正極端子6と負極端子8は形状が同一ではない。従って、細部(例えば、端子形状等)が異なる場合も、大まかにみて対称であれば「略対称」に含有される。
図5は、図2の正極端子6の近傍を模式的に示す部分拡大図である。なお、以下では正極端子6側の構造を例として詳しく説明するが、負極端子8の側の構造についても同様であってよい。その場合、以下の記載において、「正極」の個所を適宜「負極」と読み替えることができる。
<樹脂絶縁部材80>
図5に示すように、樹脂絶縁部材80は、第1領域81と、第2領域82と、第3領域83と、第4領域84と、第5領域85と、ガスケット部86と、を有する。ここでは、第1領域81と第2領域82と第3領域83と第4領域84と第5領域85とガスケット部86とは一体に形成されている。図3に示すように、樹脂絶縁部材80は、正極第1集電体36のベース部36aの上面(封口板14側)において、短辺方向Xに沿って第3領域83を形成し、該第3領域83の両端部から、上下方向Zに正極第1集電体36のベース部36aの側面に回り込む。そして、樹脂絶縁部材80は、正極第1集電体36のベース部36aの下面(電極体20側)において、短辺方向Xに沿って第2領域82を形成する。即ち、樹脂絶縁部材80は、正極第1集電体36と一体成形(インサート成形)により一体化されている。これにより、上記構成を別部材とする場合と比べて、使用する部材の数を削減することができ、低コスト化を実現することができる。ただし、図5に示すように、樹脂絶縁部材80は、ここでは正極第2集電体38と一体成形されていない。樹脂絶縁部材80は、例えば、パーフルオロアルコキシアルカン(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素系樹脂や、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の合成樹脂材料からなっている。かかる合成樹脂材料には無機フィラー等が添加されてもよい。
第1領域81は、封口板14から外装体12の底部12dに向かう縦方向Zにおいて、正極第1集電体36の突出部36bと電極体20との間に配置される領域である。第1領域81は、正極第1集電体36の突出部36bに沿って上下方向Zに延びている。第1領域81をかかる構成で配置することにより、長辺方向Yにおいて、電極体20と正極第1集電体36の突出部36bとの隙間S1を減少する役割をもつ。これにより、電極体20の水平方向(長辺方向Y)への移動が規制される。したがって、電極体20の破損を防ぐことができる。上下方向Zは、ここに開示される技術における、「封口板から電池ケースの底部に向かう縦方向」の一例である。また、第1領域81は、ここに開示される技術における、「樹脂絶縁部材のうち、集電体と側壁との間で電極体と対向する位置に配置される領域」の一例である。
電極体20の水平方向への移動を好適に規制するため、長辺方向Yにおいて、電極体20と第1領域81との最短距離L1は、例えば、2mm以下が好ましく、1mm以下がより好ましい。最短距離L1が0mm(即ち、第1領域81と電極体20とが当接する)の場合、より好適に電極体20の水平方向への移動が規制される。但し、必ずしも最短距離L1が0mmである必要はない。最短距離L1が0mmより大きい(即ち、第1領域81と電極体20とが離間する)場合、電池100の製造(例えば、後述する集電体接合工程)を容易に行うことができる。
いくつかの好適な態様において、樹脂絶縁部材80は第2領域82を備える。第2領域82は、長辺方向Yにおいて、正極第1集電体36のベース部36aの下部と電極体20との間に配置される領域である。第2領域82は、長辺方向Yにおいて、正極第1集電体36のベース部36aに沿って形成されている。図3に示すように、第2領域82は、正極第1集電体36のベース部36aに沿って、電極体20の曲面部21と対向するように配置される。第2領域82をかかる構成で配置することにより、上下方向Zにおいて、電極体20の曲面部21と正極第1集電体36のベース部36aとの隙間S2を減少する役割をもつ。これにより、電極体20の上下方向Zへの移動が規制される。したがって、電極体20の破損をより好適に防ぐことができる。長辺方向Yは、ここに開示される技術における、「縦方向と直交する横方向」の一例である。また、第2領域82は、ここに開示される技術における、「樹脂絶縁部材のうち、集電体と電極体との間で集電体に沿って、電極体と対向するように配置される領域」の一例である。
電極体20の上下方向への移動を好適に規制するため、上下方向Zにおいて、電極体20と第2領域82との最短距離L2は、例えば、2mm以下が好ましく、1mm以下がより好ましい。最短距離L2が0mm(即ち、第2領域82と電極体20の曲面部21とが当接する)の場合、より好適に電極体20の上下方向への移動が規制される。但し、必ずしも最短距離L2が0mmである必要はない。最短距離L2が0mmより大きい(即ち、第2領域82と電極体20の曲面部21とが離間する)場合、電池100の製造(例えば、後述する集電体接合工程)を容易に行うことができる。
いくつかの好適な態様において、樹脂絶縁部材80は第3領域83を備える。第3領域83は、長辺方向Yにおいて、正極第1集電体36のベース部36aと封口板14との間に配置される領域である。図5に示すように、第3領域83は、正極第1集電体36のベース部36aの上部に沿って水平に広がっている。第3領域83は、封口板14と正極第1集電体36を絶縁する役割を持つ。樹脂絶縁部材80は、第3領域83を備えることにより、正極第1集電体36および樹脂絶縁部材80の上下方向Zにおける振動耐性が向上する。すなわち、電極体20の振動耐性の信頼性を向上することができる。さらに、図3に示すように、第2領域82と第3領域83は、正極第1集電体36のベース部36aに対し、ボス部の役割を持つ。したがって、正極第1集電体36と樹脂絶縁部材80との接合信頼性をより向上することができる。第3領域83は、ここに開示される技術における、「樹脂絶縁部材のうち、集電体と封口板との間に配置される領域」の一例である。
いくつかの好適な態様において、樹脂絶縁部材80は第4領域84を備える。第4領域84は、封口板14から外装体12の底部12dに向かう縦方向Zにおいて、正極第1集電体36の突出部36bと外装体12の短側壁12bとの間に配置される領域である。図5に示すように、第4領域84は、正極第1集電体36の突出部36bに沿って上下方向Zに延びている。第4領域84は、外装体12(例えば短側壁12b)と正極第1集電体36を絶縁する役割を持つ。樹脂絶縁部材80は、第4領域84を備えることにより、正極第1集電体36および樹脂絶縁部材80の長辺方向Yにおける振動耐性が向上する。すなわち、電極体20の振動耐性の信頼性を向上することができる。
第1領域81と第4領域84とは、少なくとも一部の領域が、正極第1集電体36の突出部36bの周縁部(長側壁12a側)を樹脂絶縁部材80が回り込むようにして一体化している。即ち、第1領域81と第4領域84は、正極第1集電体36の突出部36bに対し、ボス部の役割を持つ。したがって、正極第1集電体36と樹脂絶縁部材80との接合信頼性をより向上することができる。図5に示すように、第3領域83と第4領域84とが一体化されることにより、樹脂絶縁部材80は、封口板14から開口部12uを介して短側壁12bと接続される隙間を埋めるように配置される。従って、樹脂絶縁部材80を好適に電池ケース1内部に固定することが可能となる。そして、かかる構成によれば、電池ケース1内部において、電極体20と正極集電体35の位置にずれが生じるほどの強い衝撃が加わった場合も、樹脂絶縁部材80によって、電極体20および正極集電体35が電池ケース1外部方向に飛び出すことを抑制する。従って、電極体20へのダメージを軽減することができる。
図2および図5に示すように、ガスケット部86は、正極端子6と封口板14との間、負極端子8と封口板14との間、にそれぞれ配置される。ガスケット部86は、正極端子6と封口板14、および、負極端子8と封口板14とを絶縁すると共に、端子孔18、19を閉鎖する機能を有する。図5に示すように、ここでは、ガスケット部86は、樹脂絶縁部材80と一体成形されている。これにより、電池100の部材点数をより減らすことができ、電池100の組付け工数の低減が可能となる。ただし、これに限られず、ガスケット部86は樹脂絶縁部材80と別の部材(即ち、ガスケットとして独立)であってもよい。ガスケット部86は、ここに開示される技術における、「樹脂絶縁部材のうち、端子と封口板との間に配置される領域」の一例である。
いくつかの好適な態様において、樹脂絶縁部材80は第5領域85を備える。第5領域85は、長辺方向Yにおいて、短側壁12bから中心線CL(第4領域84が形成されていない側)へ延びる第3領域83の端部のうち、正極第1集電体36のベース部36aが形成されていない領域から電極体20側に突出している領域である。かかる構成によると、電池ケース1内部において、電極体20の上下方向Zへの移動をより好適に制限することができる。第5領域85の詳しい構造については、正極第1集電体36と一体化していない点以外は第2領域82と同様であってよい。
なお、封口板14と、正極端子6と、正極第1集電体36と、負極端子8と、負極第1集電体46のうち、樹脂絶縁部材80と接する部分の少なくとも一部の表面について、粗面化処理を行うことが好ましい。ここで、「粗面化処理」とは、表面に凹凸を形成する(粗面部を形成する)ことにより、表面積を大きくする処理である。これにより、アンカー効果を高め、樹脂絶縁部材80との接合性や密着性をより向上させることができる。かかる粗面化処理は、例えば、レーザ照射やサンドブラスト等によって行うことができる。ここでは、封口板14と、正極端子6と、正極第1集電体36と、負極端子8と、負極第1集電体46は、樹脂絶縁部材80とアンカー効果によって接合されている。
以上の通り、上記構成の樹脂絶縁部材80を備える電池100においては、電極体20の移動を規制することで、電極体20の破損を防ぐことができる。そして、電池100の部品点数が削減され、電池100の組付け工数の低減が可能となる。
<電池100の製造方法>
電池100の製造方法は、後述する樹脂絶縁部材成形工程によって、上記したような樹脂絶縁部材80を成形することで特徴付けられる。それ以外の製造プロセスは従来同様であってよい。電池100は、上記したような電池ケース1(外装体12および封口板14)と、電極体20(1個、または複数。ここでは、3個。)と、正極端子6と、負極端子8と、正極集電体35(正極第1集電体36および正極第2集電体38)と、負極集電体45(負極第1集電体46および負極第2集電体48)と、電解液と、を用意し、例えば、封口板取付工程と、樹脂絶縁部材成形工程と、タブ群接合工程と、集電体接合工程と、封止工程と、を典型的にはこの順序で含む製造方法によって製造することができる。また、ここに開示される製造方法は、任意の段階でさらに他の工程を含んでもよい。
(封口板取付工程)
封口板取付工程では、封口板14に、正極端子6と、正極第1集電体36と、負極端子8と、負極第1集電体46と、を取り付ける。正極端子6と正極第1集電体36は、例えば、かしめ加工(リベッティング)によって封口板14に固定する。詳しくは、かしめ加工前の正極端子6を、封口板14の上方(U側)から、端子孔18と、正極第1集電体36の順に挿入して、封口板14の下方に突出させる。そして、上下方向Zに対して圧縮力が加わるように正極端子6の封口板14よりも下方に突出した部分をかしめる。これにより、正極端子6の先端部(図2の下端部)に、下端部6cを形成する。これにより、正極端子6と正極第1集電体36とが封口板14に一体に固定される。なお、下端部6cは、正極第1集電体36に溶接接合されていてもよい。これにより、導通信頼性をさらに向上することができる。
封口板取付工程では、負極端子8と、負極第1集電体46との固定は、上記した正極側と同様に行うことができる。すなわち、かしめ加工前の負極端子8を、封口板14の上方(U側)から、封口板14の端子孔19と、負極第1集電体46の貫通孔と、に順番に挿入して、封口板14の下方に突出させる。そして、上下方向Zに対して圧縮力が加わるように負極端子8の封口板14よりも下方に突出した部分をかしめる。これにより、負極端子8の先端部(図2の下端部)に、下端部8cを形成する。
(樹脂絶縁部材成形工程)
樹脂絶縁部材成形工程では、樹脂絶縁部材80を成形する。樹脂絶縁部材80は、例えば、封口板14と、正極端子6と、正極第1集電体36と、負極端子8と、負極第1集電体46と、をインサート成形することで作製できる。これにより、部品点数を削減することが可能となる。インサート成形は、例えば、特開2021-086813号公報、特開2021-086814号公報、特許第3986368号公報、特許第6648671号公報等に記載されるように、従来公知の方法に従って行うことができる。例えば、下型と上型とを有する成形金型を用いて、部品セット工程、位置決め工程、上型セット工程、射出成形工程、上型リリース工程、および部品取出工程、を含む方法によって作製できる。
部品セット工程では、正極端子6と、正極第1集電体36と、負極端子8と、負極第1集電体46と、を取り付けた封口板14が下型に装着される。位置決め工程では、正極端子6と、正極第1集電体36、および、負極端子8と、負極第1集電体46、が位置決めされ、固定される。上型セット工程では、上型が、下型とともに正極第1集電体36と、負極第1集電体46、および、正極端子6と、負極端子8と、を上下方向に挟むように装着される。射出成形工程では、まず成形金型が加熱される。次に、成形金型に溶融樹脂が注入される。正極端子6側においては、溶融樹脂は上型から端子孔18を通って、正極第1集電体36の周縁を回り込むようにして、下型に流される。一方で、負極端子8側においては、溶融樹脂は上型から端子孔19を通って、負極第1集電体46の周縁を回り込むようにして、下型に流される。その後、成形金型と成形品とが冷却される。これにより、樹脂絶縁部材80が成形される。上型リリース工程では、上型が下型から離間される。部品取出工程では、成形品が下型から取り外される。
(タブ群接合工程)
タブ群接合工程では、正極タブ群54と正極第2集電体38、および、負極タブ群64と負極第2集電体48を電気的に接合する。ここでは、超音波ホーンとアンビル(受け治具)による超音波接合を例に説明するが、タブ群接合工程における接合方法はこれに限定されず、例えば、レーザ溶接等の溶接を用いてよい。図示は省略するが、超音波接合によりタブ群接合工程を行う場合、正極タブ群54と、正極第2集電体38と、超音波ホーンとアンビルとで挟む。そして、超音波ホーンをアンビルの方向に押しつけながら超音波ホーンを振動させることにより、正極タブ群54と正極第2集電体38とが接合される。なお、負極タブ群64と負極第2集電体48の接合方法も、上記した正極タブ群54と正極第2集電体38の接合方法と同様であってよい。
(集電体接合工程)
集電体接合工程では、正極第1集電体36と、正極第2集電体38、および、負極第1集電体46と、負極第2集電体48と、を接合する。具体的には、正極タブ群54を湾曲させた状態で、封口板14に固定された正極第1集電体36と、正極タブ群54を介して電極体20と接続された正極第2集電体38と、をそれぞれ接合する。また、複数の負極タブ群64を湾曲させた状態で、封口板14に固定された負極第1集電体46と、負極タブ群64を介して電極体20と接続された負極第2集電体48と、をそれぞれ接合する。接合方法としては、例えば、超音波溶接、抵抗溶接、レーザ溶接等の溶接を用いることができる。
(封止工程)
封止工程では、電極体フォルダ9に封口板14と一体化された電極体20を包み、外装体12へ挿入(収容)する。そして、封口板14を外装体12の底部12d方向に押し込む。そして、外装体12(開口部12u)と封口板14とを封止する。封止は、例えばレーザ溶接等の溶接によって行うことができる。その後、注液孔15から電解液を注入し、注液孔15を封止部材16で塞ぐことによって、電池100を密閉する。以上のようにして、電池100を製造することができる。
電池100は各種用途に利用可能であるが、使用時に振動や衝撃の外力が加わり得る用途、例えば、乗用車、トラック等の車両に搭載されるモータ用の動力源(駆動用電源)として好適に用いることができる。車両の種類は特に限定されないが、例えば、プラグインハイブリッド自動車(PHEV;Plug-in Hybrid Electric Vehicle)、ハイブリッド自動車(HEV;Hybrid Electric Vehicle)、電気自動車(BEV;Battery Electric Vehicle)等が挙げられる。また、電池100は、組電池としても使用することが出来る。
以上、ここに開示される技術に係るいくつかの実施形態について説明したが、上記実施形態は一例に過ぎない。ここに開示される技術は、他にも種々の形態にて実施することができる。ここに開示される技術は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。請求の範囲に記載の技術には、上記に例示した実施形態を様々に変形、変更したものが含まれる。例えば、上記した実施形態の一部を他の変形態様に置き換えることも可能であり、上記した実施形態に他の変形態様を追加することも可能である。また、その技術的特徴が必須なものとして説明されていなければ、適宜削除することも可能である。
例えば、上記した実施形態では、正極3(正極端子6)側、負極4(負極端子8)側にそれぞれ樹脂絶縁部材80を備えていた。しかし、これには限定されない。樹脂絶縁部材80は、正極3側または負極4側のいずれか一方にのみ備えてもよい。かかる構成においても、電極体20の振動抑制効果を発現することができる。ただし、正極3側、負極4側にそれぞれ樹脂絶縁部材80を備えた場合、より好適に電極体20の振動耐性が向上する。
また、上記した実施形態では、外部樹脂部材74と樹脂絶縁部材80は、それぞれ独立した構成であった。しかし、これには限定されない。外部樹脂部材74は、樹脂絶縁部材80と一体成形(換言すれば、外部樹脂部材74が樹脂絶縁部材80の一部として構成)されていてもよい。かかる構成によると、より好適に電池100の部品点数の削減が可能となる。
また、上記した実施形態では、電池100は中心線CLに対して略対称であった。しかし、これには限定されない。例えば、電池100が中心線CLに対して非対称であってもよい。電池100が中心線CLに対して非対称の場合においても、上記した樹脂絶縁部材80を備えることにより電極体20の損傷を好適に防ぐことができる。
以上の通り、ここで開示される技術の具体的な態様として、以下の各項に記載のものが挙げられる。
項1:正極および負極を有する電極体と、底部と、上記底部と対向する開口部と、上記底部の端部から上記開口部に向かって延びる側壁とを有し、上記電極体を収容する外装体と、端子孔を有し、上記開口部を封口する封口板と、上記外装体内に配置され、上記正極又は上記負極と電気的に接続された集電体と、上記外装体内で上記集電体と電気的に接続され、上記端子孔に挿通されて上記封口板に取り付けられた端子と、少なくとも、上記正極または上記負極のいずれか一方において、上記集電体と、上記封口板の少なくとも一部を絶縁する樹脂絶縁部材と、備え、ここで、上記樹脂絶縁部材は、上記集電体の少なくとも一部と一体成形されており、上記樹脂絶縁部材のうち、少なくとも一部の領域は、上記封口板から上記外装体の底部に向かう縦方向において、上記集電体と上記側壁との間で上記電極体と対向する位置に配置される、電池。
項2:上記樹脂絶縁部材のうち、少なくとも一部の領域は、上記縦方向と直交する横方向において、上記集電体と上記電極体との間で上記集電体に沿って、上記電極体と対向するように配置される、項1に記載の電池。
項3:上記樹脂絶縁部材のうち、少なくとも一部の領域が、上記集電体と上記封口板との間に配置される、項1または2に記載の電池。
項4:上記樹脂絶縁部材のうち、少なくとも一部の領域が、上記端子と上記封口板との間に配置される、項1~3のいずれか1項に記載の電池。
項5:上記樹脂絶縁部材のうち、少なくとも一部の領域が、上記封口板と上記端子と上記集電体と、アンカー効果によって接合されている、項1~4のいずれか1項に記載の電池。
1 電池ケース
3 正極
4 負極
6 正極端子
7 セパレータ
8 負極端子
9 電極体フォルダ
12 外装体
12d 底部
12a 長側壁
12b 短側壁
12u 開口部
14 封口板
20 電極体
30 正極集電箔
31 正極活物質層
32 正極保護層
35 正極集電体
36 正極第1集電体
36a 正極第1集電体のベース部
36b 正極第1集電体の突出部
38 正極第2集電体
40 負極集電箔
41 負極活物質層
45 負極集電体
46 負極第1集電体
46a 負極第1集電体のベース部
46b 負極第1集電体の突出部
48 負極第2集電体
50 正極タブ
54 正極タブ群
60 負極タブ
64 負極タブ群
74 外部樹脂部材
80 樹脂絶縁部材
81 第1領域
82 第2領域
83 第3領域
84 第4領域
85 第5領域
86 ガスケット部
100 電池

Claims (5)

  1. 正極および負極を有する電極体と、
    底部と、前記底部と対向する開口部と、前記底部の端部から前記開口部に向かって延びる側壁とを有し、前記電極体を収容する外装体と、
    端子孔を有し、前記開口部を封口する封口板と、
    前記外装体内に配置され、前記正極又は前記負極と電気的に接続された集電体と、
    前記外装体内で前記集電体と電気的に接続され、前記端子孔に挿通されて前記封口板に取り付けられた端子と、
    少なくとも、前記正極または前記負極のいずれか一方において、前記集電体と、前記封口板の少なくとも一部を絶縁する樹脂絶縁部材と、
    を備え、
    ここで、前記樹脂絶縁部材は、前記集電体の少なくとも一部と一体成形されており、
    前記樹脂絶縁部材のうち、少なくとも一部の領域は、前記封口板から前記外装体の底部に向かう縦方向において、前記集電体と前記側壁との間で前記電極体と対向する位置に配置される、電池。
  2. 前記樹脂絶縁部材のうち、少なくとも一部の領域は、前記縦方向と直交する横方向において、前記集電体と前記電極体との間で前記集電体に沿って、前記電極体と対向するように配置される、請求項1に記載の電池。
  3. 前記樹脂絶縁部材のうち、少なくとも一部の領域が、前記集電体と前記封口板との間に配置される、請求項1または2に記載の電池。
  4. 前記樹脂絶縁部材のうち、少なくとも一部の領域が、前記端子と前記封口板との間に配置される、請求項1または2に記載の電池。
  5. 前記樹脂絶縁部材のうち、少なくとも一部の領域が、前記封口板と前記端子と前記集電体と、アンカー効果によって接合されている、請求項1または2に記載の電池。
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