JP2024067789A - 自動レベル調整装置および自動レベル調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造物のベースプレートを下支えして自動的にレベル調整するよう昇降する自動レベル調整装置であって、ベースプレートを広面積受承状態で受承でき地震が発生し大きな横揺れが生じても構造物の落下を未然に防げること。【解決手段】傾斜面同士で面接触する下側の原動ブロック11と上側の従動ブロック12とを含み、原動ブロック11が水平方向に移動すると従動ブロック12がベースプレートBの下面を下支えして鉛直方向に従動する昇降機構部10と、不能かつ回転可能に設けられネジ軸21が原動ブロック11に設けられたネジ孔22に螺合された運動変換伝達機構部20と、ネジ軸21を回転させる制御用モータ31とを備え、制御用モータは、ベースプレートBの上面の水平度を検出するよう設置されるデジタル水平器40の出力パルスに基づいてベースプレートBの上面のレベル調整を終えるまで駆動回転を行うように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば工作機械等のベースプレートのレベル調整(水平出し)が必要な構造物をレベル調整して設置する際に用いられる自動レベル調整装置および自動レベル調整方法に関する。
従来、例えば工作機械の製造過程では、加工・組付け・検査等の各工程毎に構造物のレベル調整が必要であった。具体的には、例えば工作機械が各工程毎に定盤等に載置されると共に、その基準面となるテーブル等に水平器(水準器ともいう)を置き、作業者がこれを見ながら経験と勘に依って工作機械が水平となる様にその脚部に設けられたアジャスタをレンチで回していた。構造物の鉛直出しも定盤等に載置されるワークのレベル調整の後に行っている。
加工・組付け・検査等を行う機械加工機等はレベル(水平)に設置することでその性能を発揮できる設計になっている。レベルとは水平の度合いのことで、産業機械にとって、加工・組付け・検査等の各工程毎に水平を高精密に出すことは基本であり、動作精度の維持には欠かせない。
各種の加工機や製造装置、組立装置等(以下、構造物という。)において、ワークを固定し当該ワークに高精密な水平度を有する平面加工や孔加工、鉛直な平面加工や孔加工を実施するには、そもそも機械加工機のベースプレートやワークを固定する定盤などが高精密にレベル調整されて設置されていなければならない。レベル調整は、装置架台やベースフレームの設置では欠かせない作業であり、特に、装置間のやり取りを行う搬送設備ではフロアレベルの測定とパスラインの調整が重要である。
ワークを固定する定盤が高精密にレベル調整されていない場合、例えば、高精密に竪孔加工するワイヤカット放電加工機のワイヤカットを高精密にレベル調整できないことに加え、高精密な鉛直にセットすることができないから高精密に鉛直な竪孔加工が実現できない。
レベル調整が高精密に行われていない機械加工機ではベースプレートやワークを設置するための架台上面の水平度にわずかな誤差があると、それに起因してワークに水平面を出す平面加工や鉛直な孔加工を高精度に行うことはできず不良品の発生や、機械・工具の寿命を縮める原因になる。なお、水平は産業機械を使用しているうちに自重や振動・熱などにより変化するため、設置後も定期的にレベル調整を行う必要がある。
同様に、その他、食品加工機や半導体製造装置、その他の産業機械においてもレベル調整が高精密に行われている必要がある。
多くの産業機械では、基本的に、工場などの床にアンカーボルトが埋設され当該アンカーボルトのボルト頭部を産業機械のベースプレートの周縁部に設けるボルト通し孔に挿通するよう産業機械を吊り下ろし、ボルトに螺合するアジャスタとしてのダブルナットでベースプレートを受け止め、ベースプレートに載置した水平器・ダイヤルゲージ・レーザー墨出し器・コンベックスなどを見ながらナットを締めたり緩めたりして高さや角度を確認しながらレベル調整を人手により行っていた。
人手によるレベル調整は多くの場合は長い作業時間を要する。構造物の重量が大きい時には、レンチを回す力も大きくなって微妙な調整が難しく、X軸・Y軸共に水平にするには、熟練作業者でも数十分の時間が掛かっていた。
水平器としては、気泡管に加えて測定した値をデジタルで表示するモニタを備え水平・垂直だけでなく、さまざまな角度の微妙な値を読み取ることができ、さらにパルムを出力できるデジタル水平器(デジタル精密水準器)が利用されている。また、最新式の三次元測定機が活用されている。
そこで、作業者の熟練度に関係なく、自動的に短時間で高精度な水平出しが行なえる自動水平出し装置が提案されている(特許文献1)。
この自動水平出し装置は、構造物の下面の平面三角形状の3頂点のうちの一側中程の1点を支持脚を有する固定サポートで支承し他側両角の2点をそれぞれジャッキで支承し、構造物の基準面に水平器を置いてX軸とY軸の傾斜角度を計測しそのセンサ信号に基づいて2つのジャッキを昇降制御し構造物の水平出しを行うよう構成されている。ジャッキは、扛重部(持ち上げ昇降機構)とこれを駆動する駆動部(減速機付きサーボモータ)とを着脱可能に連結した構造である。水平出し完了後は、2つのジャッキの各扛重部を支持脚として残し駆動部を取り外し、取り外した駆動部を他のジャッキと組み合わせ別の構造物の水平出しに使用する。
特許公開2000-107962号公報
[自動レベル調整装置の二度目の適用について]
構造物の製造工場内で特許文献1の自動水平出し装置を用いて構造物のベースプレートの上面の水平出しを一度行い、さらに別の水平器を用いて構造物が備えている定盤の水平出し、切削工具の水平出しまたは鉛直出し、ワイヤカット線の鉛直出し等の調整を行った構造物について、ユーザー企業の工場に搬送・設置しベースプレートの水平出しを行う際は、人手により水平器を用いてベースプレートの水平出しを短時間作業で終わらせている。自動レベル調整装置を用いる二度目の水平出しを行っていない。これは、ベースプレートの水平出しをそのように取り扱っても一度目の水平出し後に行った定盤などの水平出し精度が維持され加工精度に問題が生じないからである。
しかしながら、特許文献1の自動水平出し装置には以下の問題がある。自動水平出し作業をユーザー企業の最終設置場所で行うものであり、特許文献1の自動水平出し装置は、水平出し完了後は、ジャッキの一部を構成している駆動部(減速機付きサーボモータ)を取り外し、扛重部を引き続き構造物のベースプレートの下面の平面三角形状の3頂点のうちの2点の支持脚として利用するとしている。この扛重部は、装置フレームを含み、縦軸廻りに回転可能なウォームホイールに、水平軸廻りに回転可能なウォームが噛合され、駆動部の動力回転がウォームの回転軸に入力するようになっており、縦軸廻りの回転不能な昇降体がウォームホイールの中心の雌ネジに螺合され昇降可能であり、昇降体の上端にサドルを備えている。したがって、特許文献1の自動水平出し装置を用いる場合、昇降体のみをウォームやウォームホイールなどから分離して支持脚として利用することはできず、減速機付きサーボモータだけ分離できる構造であるのでコストが高く付き不経済であるという問題点がある。またサドルは小さい面積でベースプレートを受承しているだけで連結関係にはない。
また、2つの特許文献1の自動水平出し装置と1つの支持脚とで構造物のベースプレートの下面の端縁近くが選ばれる平面三角形状の3頂点を受承部とするピンポイント受承状態で例えば大地震による大きな横揺れがあると、ピンポイント受承部に横ずれが大きく生ずることがあると、構造物が落下する事故が起こる恐れがある。そこで、点としての受承状態でなく十分に広面積受承状態に変更して構造物が落下する事故を未然に防げるようにしたい。
本発明者は、新規な自動レベル調整装置を発明するに際し製造工場内で取り扱う構造物を適用対象とした。すなわち、製造工場内で取り扱う構造物は、自動レベル調整装置を用いて構造物のベースプレートの一度目の自動レベル調整を行い、構造物に備える定盤、切削工具、ワイヤカット線などのレベル調整、鉛直出し等の調整は自動レベル調整装置とは別の水平器を用いて行う当該構造物を適用対象とした。さらに、当該構造物をユーザー企業の設置場所に移して二度目のレベル調整を行う場合には、構造物の下面の支持脚としての利用が不要であって、自動レベル調整装置ではなく通常の水平器とスペーサーを用いてレベル調整を行っても差支えが無い構造物を適用対象とした。
そうして、本発明者は、新規な自動レベル調整装置を発明するに際し、当該構造物について製造工場内で自動レベル調整装置を用いてベースプレートの下面を広面積受承状態で受承できるようにして自動レベル調整を行っている最中に大きな地震がもし発生したとしても構造物が自動レベル調整装置から外れて落下するという事故を未然に防げる工夫をして本願発明を完成させた。
本発明は、上述した点に鑑み案出されたもので、レベル調整を必要とする構造物について製造工場内で自動レベル調整装置を用いて広い受承面積を有して構造物のベースプレートを受承することができて大きな地震が発生し大きな横揺れが生じても外れて落下するという事故を未然に防ぐことができ、水平軸線の周りに回転するモータの動力回転をネジ機構により微動・直動・高トルクに変換し、さらに楔機構を利用して鉛直方向上方に微動・直動するよう運動変換しかつ押上げ力を増大して構造物が大型かつ大重量であっても十分な持ち上げ機能を発揮することができる自動レベル調整装置および自動レベル調整方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本願発明に係る自動レベル調整装置は、レベル調整が必要な構造物のベースプレートを下支えし微小変化量で昇降しつつベースプレートの上面の水平度をデジタル水平器を計測し出力パルスに基づいて自動レベル調整する装置であり、昇降機構部と運動変換伝達機構部と回転動力部とを備えている。
本願の第1の発明態様に係る自動レベル調整装置は、傾斜面同士で面接触する下側の原動ブロックと上側の従動ブロックとを含み、前記原動ブロックが水平方向に移動すると前記従動ブロックが鉛直方向に従動し前記従動ブロックの上面で構造物のベースプレートの下面を下支えして昇降する昇降機構部と、軸方向移動不能かつ回転可能に設けられネジ軸が前記原動ブロックに設けられたネジ孔に螺合され前記ネジ軸の回転を前記原動ブロックの水平移動に変換する運動変換伝達機構部と、前記ネジ軸を回転させる制御用モータとを備え、前記制御用モータは、前記ベースプレートの上面の水平度を検出するよう設置されるデジタル水平器の出力パルスに基づいて前記ベースプレートの上面のレベル調整を終えるまで駆動回転を行う構成である。
本願の第2の発明態様に係る自動レベル調整装置は、第1の発明態様の構成に加え、前記制御用モータがサーボモータまたはパルスモータとされた構成である。
本願の第3の発明態様に係る自動レベル調整装置は、第1の発明態様の構成に加え、前記ベースプレートの上面のレベル調整を終えて前記制御用モータが駆動回転を停止したら、前記構造物のベースプレートの負荷により前記ネジ軸が逆回転することがないよう前記ネジ軸または前記制御用モータの回転軸を回転不能とするブレーキ装置が設けられている構成である。
本願の第4の発明態様に係る自動レベル調整装置は、第1の発明態様の構成に加え、前記構造物の前記ベースプレートが前記従動ブロックに密着して前記構造物の負荷を検知する感圧センサを前記従動ブロックの上面に備えた構成である。
本願の第5の発明態様に係る自動レベル調整方法は、前記レベル調整作業スペースに前記構造物を吊り下ろすとともに前記構造物のベースプレートの下側に第1-4の発明態様のいずれか1つの自動レベル調整装置を複数の所定位置に配置し、前記ベースプレートの上面にX方向の水平度を検出する第1のデジタル水平器とY方向の水平度を検出する第2のデジタル水平器とを配置し、第1および第2のデジタル水平器のうち、いずれか一方のデジタル水平器からパルスを出力し、当該一方のデジタル水平器に対応する自動レベル調整装置により自動レベル調整を行い、次いで他方のデジタル水平器からパルスを出力し、当該他方のデジタル水平器に対応する自動レベル調整装置により自動レベル調整を行い、もって、前記ベースプレートの上面のX方向およびY方向のレベル調整を行う構成である。
本願の第6の発明態様に係る自動レベル調整方法は、第5の発明態様の構成に加え、前記自動レベル調整装置を、前記構造物の前記ベースプレートのレベル調整作業スペースの床上にかつ前記ベースプレートを安定して下支えできる複数位置に設置し、それらの上に前記ベースプレートを載置する構成である。
本願の第7の発明態様に係る自動レベル調整方法は、第5の発明態様の構成に加え、複数の前記自動レベル調整装置と、上面が前記自動レベル調整装置の前記従動ブロックの上面よりも数mm高い1つまたは複数の台座とを、前記構造物の前記ベースプレートのレベル調整作業スペースの床上にかつ前記ベースプレートを安定して下支えできる複数位置に設置し、それらの上に前記ベースプレートを載置する構成である。
本願の第8の発明態様に係る自動レベル調整方法は、第5の発明態様の構成に加え、複数の前記自動レベル調整装置を前記構造物の吊り下ろしの前または後に前記従動ブロックの上面が前記ベースプレートの下面よりも数mm低い状態に配置し、前記ベースプレートの下面四隅に締付により高さが調整可能なボルト・ナットを含む下支え脚を垂設した前記構造物をレベル調整作業スペースの床上に吊り下ろす構成である。
本願の第9の発明態様に係る自動レベル調整方法は、第5の発明態様の構成に加え、吊り下ろしする前記構造物のベースプレートの予定平面内のX方向の2隅とY方向の2隅に前記ベースプレートを床から所要高さに受承し得る4つの台座を設置するとともに、X方向またはY方向の2隅の台座の近傍に第4の発明態様の複数の前記自動レベル調整装置を配置に各前記制御用モータを駆動して各従動ブロックを微小ずつ上昇させ前記ベースプレートの下面に密着した状態を前記感圧センサが検出したら、前記制御用モータの駆動を終了とする構成である。
本発明によれば、レベル調整を必要とする構造物について製造工場内で自動レベル調整装置を用いて広い受承面積を有して構造物のベースプレートを受承することができて大きな地震が発生し大きな横揺れが生じても外れて落下するという事故を未然に防ぐことができ、水平軸線の周りに回転するモータの動力回転をネジ機構により微動・直動・高トルクに変換し、さらに楔機構を利用して鉛直方向上方に微動・直動するよう運動変換しかつ押上げ力を増大して構造物が大型かつ大重量であっても十分な持ち上げ機能を発揮することができる自動レベル調整装置および自動レベル調整方法を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係り、自動レベル調整装置を示す正面図である。 本発明の第2の実施の形態に係り、自動レベル調整方法を示す概略の平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係り、自動レベル調整方法を示す概略の平面図である。 本発明の第4の実施の形態に係り、自動レベル調整方法を示す概略の平面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る自動レベル調整装置および自動レベル調整方法を図面を参照して説明する。第1の実施の形態は自動レベル調整装置に関し、第2-第4の実施の形態は自動レベル調整方法に関するものである。
[第1の実施の形態]
図1は本発明の実施の形態に係る自動レベル調整装置を示す。自動レベル調整装置1は、レベル調整が必要な構造物AのベースプレートBを下支えし微小変化量で昇降しつつベースプレートBの上面の水平度(傾斜度)をデジタル水平器40を計測し出力パルスに基づいて自動レベル調整する装置であり、昇降機構部10と運動変換伝達機構部20と回転動力部30とを備え、これらが装置フレーム60に纏めて保持されている。
昇降機構部10は、原動ブロック11と従動ブロック12とを含んで構成されレベル調整作業の構造物としてセットされる構造物AのベースプレートBの下面を下支えして昇降する機能を有する。
昇降機構部10は、装置フレーム60に一方向に水平移動可能に案内された下側の原動ブロック11と、装置フレーム60に鉛直方向に移動可能に案内された上側の従動ブロック12とを含み、原動ブロック11の上面に形成された原動側傾斜面11aと従動ブロック12の下面に形成された従動側傾斜面12aとが面接触し相対的にスライド可能な構成である。
昇降機構部10は、下側の原動ブロック11と上側の従動ブロック12とが原動側傾斜面11aと従動側傾斜面12aとで相対的にスライド可能に上下配置に設けられているから、原動ブロック11が水平方向に移動すると、相対的にスライドする原動側傾斜面11aと従動側傾斜面12aとの間で楔作用を惹起し従動ブロック12が鉛直方向上方の推力を倍増して従動し、従動ブロック12の上面でベースプレートBの下面を下支えしてベースプレートBを昇降する機能を有する。原動ブロック11と従動ブロック12との楔作用による従動ブロック12の微速移動および後述するネジ軸21による原動ブロック11の微速移動とが組み合わさるので、雌ネジ22は上向きの超大な推力を生起しつつサブミクロンの単位で高さ調整するように上昇できる。
上側の従動ブロック12の上面には、従動ブロック12の上面に構造物AのベースプレートBが着座したことを検出する感圧センサ14を備えているのが好ましい。
感圧センサ14は次の様に利用される。例えば、別位置の組立工場から出荷前検査を行う工場に構造物Aを移送してきてクレーン等でレベル調整を行う位置に吊り下ろす際に、構造物AのベースプレートBをプレート四隅に予め用意する台座や支持脚で受承した後に、2つまたは3つの自動レベル調整装置をベースプレートBを差し込んでから従動ブロック12をベースプレートBに密着するまで上昇させ、自動レベル調整を実施する際に、当該密着を検知して従動ブロック12の上昇を停止する検知手段とされる。
運動変換伝達機構部20は、装置フレーム60に回転可能かつ軸方向移動不能に支持されたネジ軸21と、下側の原動ブロック11に設けられネジ軸21と螺合する雌ネジ22とを含んで構成され、下側の原動ブロック11が装置フレーム60に回転不能かつ軸方向移動可能に支持されているからネジ軸21の回転により下側の原動ブロック11が微速水平移動しかつ上側の従動ブロック12を押し上げるための水平移動方向の推力を増大する構成である。
運動変換伝達機構部20は、軸方向が原動ブロック11の水平移動方向に一致するよう基端部を装置フレーム60に水平移動不能かつ回転可能に支持され原動ブロック11に設けられたネジ孔22に螺合挿通されたネジ軸21を備えた構成である。
回転動力部30は、モータ出力回転を減速機33を介してネジ軸21に伝達されるよう設けられた制御用モータ31を備えた構成である。減速機33はモータの出力回転を原則しトルクを増幅してネジ軸21に伝達する。
制御用モータ31は、ベースプレートBの上面の水平度を検出するよう設置されたデジタル水平器(デジタル精密水準器)40が水平度がゼロになるまで出力する出力パルス(水平LEVEL信号)をモータドライバ32に入力しモータドライバ32内の専用アプリで出力パルス(水平LEVEL信号)を受信・処理して制御用モータ31の駆動に必要な駆動パルスを生成し、制御用モータ31が駆動パルスを入力してベースプレートBの上面のレベル調整を終えるまで駆動回転を行うように構成されている。
制御用モータ31は、サーボモータまたはパルスモータである。サーボモータは、指示を出した通りに、位置/速度/回転力(トルク)などを正確に実現するサーボ機構に使用されるモータであり、フィードバック制御する検出器付の電動機が一般的であり、ここでは、デジタル水平器40から出力されるパルスをモータドライバ32に入力し逓倍にしてモータ駆動パルスを出力するとともに、デジタル水平器40が出力する傾き角の値がゼロに収束するようにフィードバック制御するよう構成される。パルスモータは電流を流す相を切り替えることで一定の角度ずつ動いて回転しセンサなしに位置決めができるモータであり、サーボモータに比べて制御が容易である。
回転動力部30には、ネジ軸21または制御用モータ31の回転軸を回転不能とするブレーキ装置34が設けられている。ブレーキ装置34は、ベースプレートBの上面のレベル調整を終えて制御用モータ31が駆動回転を停止するとともにブレーキ作動するようになっており、構造物AのベースプレートBの負荷によりネジ軸21が逆回転しベースプレートBのレベル調整が損なわれること防止する。この実施の形態ではブレーキ装置34は、軸接手35に設けられたディスク10の回転を制動するように設けられているが、適宜の位置に設けられてよい。
デジタル水平器40は、ANYDESIN社製のデジタル水準器、あるいは新潟精機株式会社のデジタル水準器(レベルニック(登録商標))を用いることができる。デジタル水平器は、デジタル水平器のメーカーによって水平度を検出する手順が相違する。デジタル水平器は、一例では、ベースプレートBの上面に水平度検出の方向をXまたはY方向に合わせ、ゼロ設定ボタンを押して表示メモリがゼロを表示したら、180度向きを変えて測定ボタンを押して表示メモリがある値を表示するので、半値修正ボタンを押すと表示メモリに表示される半値が実傾斜度を示す。デジタル水平器は、パルス出力設定ボタンにより傾斜度がゼロになる(水平になる)まで一定数のパルスを出力できるのでこのパルスをモータの駆動に利用できる。
以上説明してきたように、本発明によれば、制御用モータ31の回転をネジ軸21に伝達し、ネジ軸21の回転を原動ブロック11に設けられネジ軸21と螺合する雌ネジを介して原動ブロック11に伝達して原動ブロック11の微動・直動・水平方向高推進力に変換し、さらに原動ブロック11と従動ブロック12との傾斜面の摺動接触時に作用する楔作用を利用して原動ブロック11の水平移動を従動ブロック12の鉛直上方移動に変換し、もって、持ち上げる力が二乗倍に増大する従動ブロック12の上面でベースプレートを受承できるから、大型で大重量の構造物Aの自動レベル調整作業に適用でき、さらにベースプレートBの下面を広面積で受承することができるから、自動レベル調整を行っている最中に大きな地震がもし発生したとしても構造物Aが自動レベル調整装置から外れて落下するという事故を防げる自動レベル調整装置を提供することができる。
続いて、本発明の実施の形態に係る自動レベル調整方法について複数例を説明する。
[第2の実施の形態]
図2は本発明の第2の実施の形態に係る自動レベル調整方法を示す。この自動レベル調整方法では、図1に示す自動レベル調整装置1を3つ使用する。
まず、レベル調整作業スペース(構造物AのベースプレートBの設置が予定される平面スペース)の四隅の中、一方の短辺側の二隅と他方の短辺側の中程位置との3点のそれぞれに、図2に示すように自動レベル調整装置1A、1B、1Cを配置するとともに、短辺側の中程位置の自動レベル調整装置1Cを配置する。
このとき、レベル調整作業が効率的に行われるようにするために、3つの自動レベル調整装置1A、1B、1Cのベースプレート受承高さについて、低い順に1C、1A、1Bとなる相対的な受承高さに設定をする。例えば、自動レベル調整装置1Cの従動ブロック12の上面を自動レベル調整装置1Aの従動ブロック12の上面よりも2mm低い状態に設定し、さらに自動レベル調整装置1Aの従動ブロック12の上面を自動レベル調整装置1Bの上面よりも2mm低い状態に設定する。このようにするときは、以下に説明するように、自動レベル調整装置1Bについては、自動レベル調整を行わないで済み、先に自動レベル調整装置1AによりX方向の自動レベル調整を行ない、後から自動レベル調整装置1AによりY方向の自動レベル調整を行なうと構造物AのベースプレートBのレベル調整が行える。
上記の相対的な受承高さに設定した3つの自動レベル調整装置1A、1B、1Cの従動ブロック12上にベースプレートBが載るように構造物Aを吊り下ろす。3つの自動レベル調整装置1は、配置が平面視三角形の3つの頂点の位置であって、平面視三角形の面積の中心が構造物Aの重心に近い位置になるから、構造物Aを安定して受承できる。なお、ベースプレートBは図1に示す感圧センサ14を押圧するがこの実施の形態では感圧センサ14を利用しない。
この実施の形態では、ベースプレートBの短辺に沿った方向をX方向とする。構造物AのベースプレートBの上面にX方向の水平度を検出する第1のデジタル水平器41とY方向の水平度を検出する第2のデジタル水平器42とを配置して順次にベースプレートBの上面のX方向の水平度とY方向の水平度を検出する。
この実施の形態では、3つの自動レベル調整装置1A、1B、1Cの各従動ブロック12の上面の高さを上述したように構造物Aを吊り下ろす前の設定としているから、最初のレベル調整として、第1のデジタル水平器41においてレベル測定をして、次いでパルスを出力させ、この出力パルスに基づいて、自動レベル調整装置1Aの制御用モータ31を駆動して従動ブロック12の上面を上昇させ、自動レベル調整装置1Aの目付きプレート13の上面を微小量ずつ上昇させて自動レベル調整装置1Bの従動ブロック12の上面とを同一高さに調整する。もって、ベースプレートBのX方向のレベル調整を行うことができる。なお、自動レベル調整装置1Bの従動ブロック12の上面の方が自動レベル調整装置1Aの従動ブロック12の上面よりも低い設定としたときは、第1のデジタル水平器41において傾斜度が逆になるから、このときは、第1のデジタル水平器41からの出力パルスに基づいて、自動レベル調整装置1Bの制御用モータ31を駆動して従動ブロック12の上面を上昇させることになる。
ベースプレートBのX方向のレベル調整を行なったら、第2のデジタル水平器42によりベースプレートBのY方向のレベル測定(傾斜度測定)を行い、次いでパルスを出力させ、この出力パルスに基づいて、既にX方向のレベル調整を済ませた2つの自動レベル調整装置1A、1Bに対しY方向の他側にある自動レベル調整装置1Cの制御用モータ31を駆動して従動ブロック12の上面を上昇させて自動レベル調整装置1A、1Bの従動ブロック12の上面とを同一高さに調整する。もって、ベースプレートBのY方向のレベル調整を行うことができる。
Y方向のレベル調整の後、再度、第1のデジタル水平器41と第2のデジタル水平器42でレベル検出を行い、レベル検出がゼロの値でなければ、X方向およびY方向のレベル調整を繰り返し行ってもよい。
続いて、ベースプレートBのレベル調整を終えた構造物Aについて、定盤や加工具等のレベル調整、鉛直調整が行われているから、定盤や加工具等のレベル調整、鉛直調整を行なう。その後、クレーン等により自動レベル調整装置1A、1B、1Cに受承されていて連結されていない構造物Aのみを吊り上げ、出荷のために移送する。このようにすると、自動レベル調整装置1A、1B、1Cを含まない構造物Aのみが製造工場からユーザーの工場に移されて直に床置して改めて行うベースプレートBのレベル調整については水平器とスペーサーを用いて人手により短時間に行いことができ、再度の定盤や加工具等のレベル調整、鉛直調整を行わなくても要求される高精度のレベル調整、鉛直調整を担保することができる。
なお、この実施の形態の説明から分かるように、変形例として、自動レベル調整装置1Bをアジャスタ機能を有する台座(または支持脚)に替えてもよい。これにより、2つの自動レベル調整装置1Aと1Cおよびアジャスタ機能を有する台座によりそれぞれ広い受承面精を有して吊り下ろされる構造物AのベースプレートBを受承できる。そしてこの場合、構造物AのベースプレートBを吊り下ろす前の自動レベル調整装置1Aと1Cのベースプレートを受承する高さを、自動レベル調整装置1Cのベースプレート受承高さを一番低くし、自動レベル調整装置1Aのベースプレート受承高さを2番目に低くし、台座や支持脚のベースプレート受承高さを一番高く設定する。次いで、最初に第1のデジタル水平器41と自動レベル調整装置1Aと用いてベースプレートBのX方向の自動レベル調整を行い、次いで、第2のデジタル水平器42と自動レベル調整装置1Cと用いてベースプレートBのY方向の自動レベル調整を行う。これにより、構造物AのベースプレートBのレベル調整を行うことができる。
なおまた、自動レベル調整装置を4つ用いてもよいが、3点支持で平面が構成され、4点目の支持は追随して平面を支持するものとなる。
[第3の実施の形態]
図3は本発明の第3の実施の形態に係る自動レベル調整方法を示す。この自動レベル調整方法では、4つの台座(または支持脚)50A、50B、50C、50Dを使用するとともに、2つの自動レベル調整装置1A、1Cを使用する。
まず、レベル調整作業スペース(構造物AのベースプレートBの設置が予定される平面スペース)の四隅のそれぞれにアジャスタ機能を有する台座50A、50B、50C、50Dを設置するとともに、台座50Aの内側近傍に自動レベル調整装置1Aを配置し、台座50C、50Dの中程位置に自動レベル調整装置1Cを配置する。この場合、台座50C、50Dのベースプレート受承高さを一番低く、台座50Bのベースプレート受承高さを二番目に低く設定し、2つの自動レベル調整装置1A、1Cの各従動ブロック12の上面を座50A、50B、50C、50Dのベースプレート受承高さよりも低く設定する。
そして、4つの台座50A、50B、50C、50D上にベースプレートBが載るように構造物Aを吊り下してから、自動レベル調整装置1A、1Cの各制御用モータ31をデジタル水平器以外のパルスを用いてチョッパ駆動して各従動ブロック12をそれぞれ上昇させて感圧センサ14がONになることでベースプレートBに密着したことを検知したら、自動レベル調整装置1A、1Cの各ブレーキ装置34を作動させ自動レベル調整の開始前の準備完了とする。
なお、2つの自動レベル調整装置1A、1Cは、台座50A、50B、50C、50Dの上に構造物Aを吊り下した後に、ベースプレートBの下側に差し込んでもよい。
次いで、この実施の形態では第2の実施の形態に係る自動レベル調整方法と同様に自動レベル調整を行うことができる。最初のレベル調整として、第1のデジタル水平器41においてレベル測定をして、第1のデジタル水平器41の出力パルスに基づいて自動レベル調整装置1Aのブレーキ装置34の制動を解いて制御用モータ31を駆動して従動ブロック12の上面を上昇させ、自動レベル調整装置1Aの従動ブロック12の上面を台座50Bのベースプレート受承高さと同一高さに調整し、もって、ベースプレートBのX方向のレベル調整を行い、ブレーキ装置34を制動させる。次いで、第2のデジタル水平器42によりベースプレートBのY方向のレベル測定を行い、パルスを出力させ、この出力パルスに基づいて、X方向のレベル調整を済ませた自動レベル調整装置1Aおよび台座50Bに対してY方向に並ぶ自動レベル調整装置1Cのブレーキ装置34の制動を解いて従動ブロック12の上面を上昇させ、ベースプレートBのY方向のレベル調整を行い、ブレーキ装置34を制動させる。これにより、構造物AのベースプレートBのレベル調整を行うことができる。
続いて、ベースプレートBのレベル調整を終えた構造物Aについて、定盤や加工具等のレベル調整、鉛直調整が行われているから、定盤や加工具等のレベル調整、鉛直調整を行なう。その後、自動レベル調整装置1A、1Cは、台座50A、50B、50C、50Dの上に受承されていて連結されていない構造物Aのみをクレーン等により吊り上げ、出荷のために移送する。このようにすると、自動レベル調整装置1A、1Cは、台座50A、50B、50C、50Dを含まない構造物Aのみが製造工場からユーザーの工場に移されて床上に改めて直置して行うベースプレートBのレベル調整については水平器とスペーサーを用いて人手により短時間に行いことができ、再度の定盤や加工具等のレベル調整、鉛直調整を行わなくても要求される高精度のレベル調整、鉛直調整を担保することができる。
[第4の実施の形態]
図4は第4の実施の形態を示す。この実施の形態にかかる自動レベル調整方法は、第3の実施の形態と同様に自動レベル調整装置1A、1Cを設置する。構造物Aは、ベースプレートBの周縁部に設けられている4つの基礎ボルト通し孔にアジャスタ機能を有する4つの支持脚(アジャスタボルト)50E-50Hを取り付けおくものとする。
構造物Aを吊り下ろすと、4つの支持脚50E-50HでベースプレートBが受承される。したがって、2つの自動レベル調整装置1A、1Cは、構造物Aを吊り下した後に、ベースプレートBの下側に差し込んでもよい。そして、支持脚50G、50Hのベースプレート受承高さを一番低く、支持脚50Fのベースプレート受承高さを支持脚50G、50Hよりも2-3mm高く、さらに、支持脚50Eのベースプレート受承高さを支持脚50G、50Hよりも2-3mm高くなるように設定する。自動レベル調整装置1A、1Cは、構造物Aを吊り下ろしたとき構造物Aを受承しない状態にして、吊り下ろし後に、各従動ブロック12を上昇させ感圧センサ14を用いて各従動ブロック12をベースプレートBの下面に密着させ、各ブレーキ装置34を制動させて自動レベル調整の開始前の準備完了とする。こうすることで、その後の自動レベル調整装置1A、1Cによる自動レベル調整は、第3の実施の形態の場合と同様に実施できる。
この実施の形態では、ベースプレートBにアジャスタ機能を有する4つの支持脚50E-50Hを備えているから、自動レベル調整後は、4つの支持脚50E-50Hのアジャスタ機能部(締付ナット)をベースプレートBに密着させて自動レベル調整装置1A、1Cが無くてもレベル調整が保持される状態としてから、構造物Aの定盤や加工具等のレベル調整、鉛直調整を行い、その後、クレーン等により4つの支持脚50E-50Hが付いたままの構造物Aを吊り上げ、出荷のために移送する。
移送先のユーザーの工場では支持脚50E-50Hが付いたままの構造物Aの据付が行われ、水平器を用い人手により改めてレベル調整を行うが、この時に、支持脚50E-50Hのアジャスタ機能部(締付ナット)の調整を行う。ここでのレベル調整は、構造物Aの製造工場での精密なレベル調整を終えかつ定盤や加工具等のレベル調整、鉛直調整が行われているから、再度の定盤や加工具等のレベル調整、鉛直調整を行わなくても要求される高精度のレベル調整、鉛直調整を担保することができる。
本発明によれば、構造物の製造工場内で構造物のベースプレートの上面のレベル調整を行い、さらに別の水平器を用いて構造物が備えている定盤等のレベル調整、定盤等に固定したワークを加工、組立または測定等を行う切削工具等のレベル調整または鉛直出し、ワイヤカット線の鉛直出し等の調整を行う当該構造物に好適である自動レベル調整装置を提供することができる。
また本発明によれば、特許文献1の自動水平出し装置と同様に、作業者の熟練度に関係なく、自動的に短時間で高精度なレベル調整が実現できる。
なお、本発明の自動水平出し装置を用いて、構造物の製造工場内ではなく、ユーザー企業の工場にて上記の第2-第4の自動レベル調整方法を実施した場合にも本発明の実施に相当するものである。
1、1A、1B、1C…自動レベル調整装置、
10…昇降機構部、
11…原動ブロック、
12…従動ブロック、
11a…原動側傾斜面、
12a…従動側傾斜面、
14…感圧センサ、
20…運動変換伝達機構部、
21…ネジ軸、
22…ネジ孔、
30…回転動力部、
31…制御用モータ、
32…モータドライバ、
33…減速機、
34…ブレーキ装置、
35…軸接手、
40…デジタル水平器、
41…第1のデジタル水平器、
42…第2のデジタル水平器、
A…構造物、
B…ベースプレート
50A-50D…台座、
50E-50H…支持脚、
60…装置フレーム、
水平器としては、気泡管に加えて測定した値をデジタルで表示するモニタを備え水平・垂直だけでなく、さまざまな角度の微妙な値を読み取ることができ、さらにパルスを出力できるデジタル水平器(デジタル精密水準器)が利用されている。また、最新式の三次元測定機が活用されている。
制御用モータ31は、ベースプレートBの上面の水平度を検出するよう設置されたデジタル水平器(デジタル精密水準器)40が水平度がゼロになるまで出力する出力パルス(水平LEVEL信号)をモータドライバ32に入力しモータドライバ32内の専用アプリで出力パルス(水平LEVEL信号)を受信・処理して制御用モータ31の駆動に必要な駆動パルスを生成し、制御用モータ31が駆動パルスを入力されてベースプレートBの上面のレベル調整を終えるまで駆動回転を行うように構成されている。
このとき、レベル調整作業が効率的に行われるようにするために、3つの自動レベル調整装置1A、1B、1Cのベースプレート受承高さについて、低い順に1C、1A、1Bとなる相対的な受承高さに設定をする。例えば、自動レベル調整装置1Cの従動ブロック12の上面を自動レベル調整装置1Aの従動ブロック12の上面よりも2mm低い状態に設定し、さらに自動レベル調整装置1Aの従動ブロック12の上面を自動レベル調整装置1Bの上面よりも2mm低い状態に設定する。このようにするときは、以下に説明するように、自動レベル調整装置1Bについては、自動レベル調整を行わないで済み、先に自動レベル調整装置1AによりX方向の自動レベル調整を行ない、後から自動レベル調整装置1CによりY方向の自動レベル調整を行なうと構造物AのベースプレートBのレベル調整が行える。

Claims (9)

  1. レベル調整が必要な構造物のベースプレートを下支えし微小変化量で昇降しつつ前記ベースプレートの上面を自動レベル調整する自動レベル調整装置であって、
    傾斜面同士で面接触する下側の原動ブロックと上側の従動ブロックとを含み、前記原動ブロックが水平方向に移動すると前記従動ブロックが鉛直方向に従動し前記従動ブロックの上面で構造物のベースプレートの下面を下支えして昇降する昇降機構部と、
    軸方向移動不能かつ回転可能に設けられネジ軸が前記原動ブロックに設けられたネジ孔に螺合され前記ネジ軸の回転を前記原動ブロックの水平移動に変換する運動変換伝達機構部と、
    前記ネジ軸を回転させる制御用モータとを備え、
    前記制御用モータは、前記ベースプレートの上面の水平度を検出するよう設置されるデジタル水平器の出力パルスに基づいて前記ベースプレートの上面のレベル調整を終えるまで駆動回転を行うように構成されている
    ことを特徴とする自動レベル調整装置。
  2. 前記制御用モータは、サーボモータまたはパルスモータである
    請求項1に記載の自動レベル調整装置。
  3. 前記ベースプレートの上面のレベル調整を終えて前記制御用モータが駆動回転を停止したら、前記構造物のベースプレートの負荷により前記ネジ軸が逆回転することがないよう前記ネジ軸または前記制御用モータの回転軸を回転不能とするブレーキ装置が設けられている
    前記請求項1に記載の自動レベル調整装置。
  4. 前記構造物の前記ベースプレートが前記従動ブロックに密着して前記構造物の負荷を検知する感圧センサを前記従動ブロックの上面に備えた
    前記請求項1に記載の自動レベル調整装置。
  5. 前記レベル調整作業スペースに前記構造物を吊り下ろすとともに前記構造物のベースプレートの下側に請求項1-4のいずれか1つに記載の複数の所定位置前記自動レベル調整装置を配置し、前記ベースプレートの上面にX方向の水平度を検出する第1のデジタル水平器とY方向の水平度を検出する第2のデジタル水平器とを配置し、第1および第2のデジタル水平器のうち、いずれか一方のデジタル水平器からパルスを出力し、当該一方のデジタル水平器に対応する自動レベル調整装置により自動レベル調整を行い、次いで他方のデジタル水平器からパルスを出力し、当該他方のデジタル水平器に対応する自動レベル調整装置により自動レベル調整を行い、もって、前記ベースプレートの上面のX方向およびY方向のレベル調整を行う
    ことを特徴とする自動レベル調整方法。
  6. 請求項1-4のいずれか1つに記載の前記自動レベル調整装置を、前記構造物の前記ベースプレートのレベル調整作業スペースの床上にかつ前記ベースプレートを安定して下支えできる複数位置に設置し、それらの上に前記ベースプレートを載置する
    請求項5に記載の自動レベル調整方法。
  7. 請求項1-4のいずれか1つに記載の複数の前記自動レベル調整装置と、上面が前記自動レベル調整装置の前記従動ブロックの上面よりも数mm高い1つまたは複数の台座とを、前記構造物の前記ベースプレートのレベル調整作業スペースの床上にかつ前記ベースプレートを安定して下支えできる複数位置に設置し、それらの上に前記ベースプレートを載置する
    請求項5に記載の自動レベル調整方法。
  8. 請求項1-4のいずれか1つに記載の複数の前記自動レベル調整装置を前記構造物の吊り下ろしの前または後に前記従動ブロックの上面が前記ベースプレートの下面よりも数mm低い状態に配置し、前記ベースプレートの下面四隅に締付により高さが調整可能なボルト・ナットを含む下支え脚を垂設した前記構造物をレベル調整作業スペースの床上に吊り下ろす
    請求項5に記載の自動レベル調整方法。
  9. 請求項4に記載の複数の前記自動レベル調整装置の各前記制御用モータを駆動して各従動ブロックを微小ずつ上昇させ前記ベースプレートの下面に密着した状態を前記感圧センサが検出したら、前記制御用モータの駆動を終了とする
    請求項7または8に記載の自動レベル調整方法。
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