JP2024065931A - 空気入りタイヤ及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、エア溜まりを抑制した空気入りタイヤ、及び、作業性を向上させることができ、エア溜まりを抑制した空気入りタイヤを得ることができる、空気入りタイヤの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の空気入りタイヤは、通信装置を内蔵し、第1のゴムストリップ部材が巻回されてなる第1のゴム層と、前記第1のゴム層のタイヤ外側に位置し、第2のゴムストリップ部材が巻回されてなる第2のゴム層とが積層されたゴム部材を備え、前記通信装置は、前記第1のゴム層と前記第2のゴム層との間に設けられている。本発明の空気入りタイヤの製造方法は、前記第1のゴム層を形成する工程の後、前記第2のゴム層を形成する工程の前に、前記通信装置を配置することにより、前記第2のゴム層を形成する工程の後に、前記通信装置が、前記第1のゴム層と前記第2のゴム層との間に設けられるようにする。
【選択図】図3
【解決手段】本発明の空気入りタイヤは、通信装置を内蔵し、第1のゴムストリップ部材が巻回されてなる第1のゴム層と、前記第1のゴム層のタイヤ外側に位置し、第2のゴムストリップ部材が巻回されてなる第2のゴム層とが積層されたゴム部材を備え、前記通信装置は、前記第1のゴム層と前記第2のゴム層との間に設けられている。本発明の空気入りタイヤの製造方法は、前記第1のゴム層を形成する工程の後、前記第2のゴム層を形成する工程の前に、前記通信装置を配置することにより、前記第2のゴム層を形成する工程の後に、前記通信装置が、前記第1のゴム層と前記第2のゴム層との間に設けられるようにする。
【選択図】図3
Description
本発明は、空気入りタイヤ及びその製造方法に関するものである。
従来、タイヤの製造管理、出荷管理、使用履歴管理等のデータを読み書きするためのメモリ等を有するRF(Radio Frequency)タグ等の通信装置を備えた空気入りタイヤが知られている(例えば特許文献1)。このような、通信装置を備えた空気入りタイヤとして、ゴムストリップ部材を巻回してゴム部材を形成する途中で通信装置を配置することにより、ゴム部材中に通信装置を内蔵する手法が提案されている(例えば特許文献2)。
しかしながら、上記の手法では、ゴムストリップ部材を周回させる間に通信装置を配置することとなるため、作業性が低下してしまうという問題があった。また、上記の手法により製造した空気入りタイヤには、エア溜まりが発生しやすいという問題もあった。
そこで、本発明は、エア溜まりを抑制した空気入りタイヤ、及び、作業性を向上させることができ、エア溜まりを抑制した空気入りタイヤを得ることができる、空気入りタイヤの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の要旨構成は、以下の通りである。
(1)通信装置を内蔵した空気入りタイヤであって、
第1のゴムストリップ部材が巻回されてなる第1のゴム層と、前記第1のゴム層のタイヤ外側に位置し、第2のゴムストリップ部材が巻回されてなる第2のゴム層とが積層されたゴム部材を備え、
前記通信装置は、前記第1のゴム層と前記第2のゴム層との間に設けられていることを特徴とする、空気入りタイヤ。
(1)通信装置を内蔵した空気入りタイヤであって、
第1のゴムストリップ部材が巻回されてなる第1のゴム層と、前記第1のゴム層のタイヤ外側に位置し、第2のゴムストリップ部材が巻回されてなる第2のゴム層とが積層されたゴム部材を備え、
前記通信装置は、前記第1のゴム層と前記第2のゴム層との間に設けられていることを特徴とする、空気入りタイヤ。
(2)タイヤ幅方向断面視において、前記通信装置は、前記第1のゴム層の1つのみの周回部と前記第2のゴム層の1つのみの周回部とに直接接している、上記(1)に記載の空気入りタイヤ。
ここで、「周回部」とは、タイヤ幅方向断面視においては、巻回された第1及び第2のゴムストリップ部材の各々は、巻回1周分の部分が隣り合いながら出現することとなるため、各1周分の部分を意味するものとする。
ここで、「周回部」とは、タイヤ幅方向断面視においては、巻回された第1及び第2のゴムストリップ部材の各々は、巻回1周分の部分が隣り合いながら出現することとなるため、各1周分の部分を意味するものとする。
(3)通信装置を内蔵した空気入りタイヤを製造する方法であって、
第1のゴムストリップ部材を巻回して第1のゴム層を形成する工程と、第2のゴムストリップ部材を巻回して、前記第1のゴム層のタイヤ外側に、第2のゴム層を形成する工程と、により、ゴム部材を形成し、
前記第1のゴム層を形成する工程の後、前記第2のゴム層を形成する工程の前に、前記通信装置を配置することにより、前記第2のゴム層を形成する工程の後に、前記通信装置が、前記第1のゴム層と前記第2のゴム層との間に設けられるようにすることを特徴とする、空気入りタイヤの製造方法。
第1のゴムストリップ部材を巻回して第1のゴム層を形成する工程と、第2のゴムストリップ部材を巻回して、前記第1のゴム層のタイヤ外側に、第2のゴム層を形成する工程と、により、ゴム部材を形成し、
前記第1のゴム層を形成する工程の後、前記第2のゴム層を形成する工程の前に、前記通信装置を配置することにより、前記第2のゴム層を形成する工程の後に、前記通信装置が、前記第1のゴム層と前記第2のゴム層との間に設けられるようにすることを特徴とする、空気入りタイヤの製造方法。
(4)前記第1のゴム層を形成する工程の後、前記第2のゴム層を形成する工程の前に、前記通信装置を、タイヤ幅方向断面視で、前記第1のゴム層の1つのみの周回部上に配置し、その後、前記通信部が、前記第2のゴム層の1つのみの周回部上に接するように、前記第2のゴム層を形成する工程を行うことにより、タイヤ幅方向断面視において、前記通信装置は、前記第1のゴム層の1つのみの周回部と前記第2のゴム層の1つのみの周回部とに直接接するようにする、上記(3)に記載の空気入りタイヤの製造方法。
本発明によれば、エア溜まりを抑制した空気入りタイヤ、及び、作業性を向上させることができ、エア溜まりを抑制した空気入りタイヤを得ることができる、空気入りタイヤの製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に例示説明する。
<空気入りタイヤ>
図1は、本発明の一実施形態にかかる空気入りタイヤ(以下、単にタイヤとも称する)のタイヤ幅方向の一方の半部を示す、タイヤ幅方向概略断面図である。図1においては、タイヤ赤道面CLを境界とするタイヤ幅方向の一方のタイヤ幅方向半部のみを示している。他方のタイヤ幅方向半部についても、上記一方のタイヤ幅方向半部と同様の構成とすることができるため、他方のタイヤ幅方向半部についての説明は省略する。本例では、空気入りタイヤは、乗用車用空気入りタイヤである。
図1は、本発明の一実施形態にかかる空気入りタイヤ(以下、単にタイヤとも称する)のタイヤ幅方向の一方の半部を示す、タイヤ幅方向概略断面図である。図1においては、タイヤ赤道面CLを境界とするタイヤ幅方向の一方のタイヤ幅方向半部のみを示している。他方のタイヤ幅方向半部についても、上記一方のタイヤ幅方向半部と同様の構成とすることができるため、他方のタイヤ幅方向半部についての説明は省略する。本例では、空気入りタイヤは、乗用車用空気入りタイヤである。
図1に示すように、このタイヤ1は、一対のビード部2と、一対のビード部2間をトロイダル状に跨るカーカス3と、カーカス3のクラウン部のタイヤ径方向外側に配置された1層以上のベルト層からなるベルト4と、ベルト4のタイヤ径方向外側に配置されたトレッド5と、を備えている。
図示例では、ビード部2には、ビードコア2aが埋設されており、ビードコア2aのタイヤ径方向外側には、断面略三角形状のビードフィラ2bが配置されている。
図示例では、カーカス3は、1枚以上のカーカスプライからなる。カーカス3は、一対のビード部2間をトロイダル状に跨るカーカス本体部3aと、該カーカス本体部3aから延びてビードコア2aの周りを折り返されてなるカーカス折り返し部3bとからなる。図示例では、カーカス折り返し部3bの端は、ビードフィラ2bのタイヤ径方向外側端よりもタイヤ径方向外側で終端しているが、この場合に限らない。カーカスプライのコードは、特には限定されないが、有機繊維コードを用いることができる。
図示例では、ベルト4は、2層のベルト層4a、4bからなり、ベルトコードが層間で互いに交差して延びる、傾斜ベルトである。ベルトコードのタイヤ周方向に対する角度は、特には限定されないが、例えば15°~60°とすることができる。ベルト層の層数も1層以上であれば特には限定されない。ベルトコードの材質は、特には限定されないが、スチールコードとすることができる。
図示例では、トレッド5は、1層のトレッドゴムからなるが、タイヤ径方向又はタイヤ幅方向に複数層のゴムを有するトレッドとして形成することもできる。また、図示例では、トレッド5には、3本の周方向主溝6が配置されているが、周方向主溝の本数や溝幅、溝深さ、溝形状等は特に限定されない。
また、図示例では、タイヤ内面7に、インナーライナー8が配置されている。これにより、空気やガスの透過を防止することができる。
図1に示すように、このタイヤ1は、本例でサイドウォール部に配置された、通信装置9を備えている。
図2は、通信装置の構成の一例を示す概略図である。通信装置9は、無線通信を行うものである。図示例で、通信装置9は、電磁波を送信及び/又は受信する1つ以上の(図示例では2つの)アンテナ11と、記憶部を有するICチップ10と、を有する、RFタグである。
本例で、ICチップ10は、任意の既知のメモリである記憶部及び任意の既知のプロセッサである制御部を有する。アンテナ11は、ICチップ10に接続され、直線状、波状、又は螺旋状に延びる。本例では、2本のアンテナ11が反対方向に延びている。ICチップ10は、1つ以上のアンテナ11で受信する電磁波により発生する誘電起電力により動作してもよい。すなわち、通信装置9は、パッシブ型の通信装置であっても良い。あるいは、通信装置9は、電池をさらに備え、自らの電力により電磁波を発生して通信可能であってもよい。すなわち、通信装置9は、アクティブ型の通信装置であっても良い。記憶部に記憶されたタイヤの製造管理、出荷管理、使用履歴管理等のデータを読み取る、あるいは、記憶部にこれらにデータを書き込むことができる。
このタイヤ1は、通信装置としてのRFタグ9を備えている。RFタグは、ICチップとアンテナとを備える。RFタグは、例えば、タイヤを構成する同種又は異種の複数の部材の間の位置に挟み込まれて配置されてよい。このようにすることで、タイヤ生産時にRFタグを取り付け易く、RFタグを備えるタイヤの生産性を向上させることができる。本例では、RFタグは、例えば、ビードフィラと、ビードフィラに隣接するその他の部材と、の間に挟み込まれて配置されてよい。RFタグは、タイヤを構成するいずれかの部材内に埋設されていてもよい。このようにすることで、タイヤを構成する複数の部材の間の位置に挟み込まれて配置される場合と比較して、RFタグに加わる負荷を低減できる。これにより、RFタグの耐久性を向上させることができる。本例では、RFタグは、例えば、トレッドゴム、サイドゴム等のゴム部材内に埋設されてよい。RFタグは、タイヤ幅方向断面視でのタイヤ外面に沿う方向であるペリフェリ長さ方向において、剛性の異なる部材の境界となる位置に、配置されないことが好ましい。このようにすることで、RFタグは、剛性段差に基づき歪みが集中し易い位置に、配置されない。そのため、RFタグに加わる負荷を低減できる。これにより、RFタグの耐久性を向上させることができる。本例では、RFタグは、例えば、タイヤ幅方向断面視でカーカスの端部と、このカーカスの端部に隣接する部材(例えばサイドゴム等)と、の境界となる位置に配置されないことが好ましい。RFタグの数は特に限定されない。タイヤは、1個のみのRFタグを備えてもよく、2個以上のRFタグを備えてもよい。ここでは、通信装置の一例として、RFタグを例示説明しているが、RFタグとは異なる通信装置であってもよい。
RFタグは、例えば、タイヤのトレッド部に配置されてよい。このようにすることで、RFタグは、タイヤのサイドカットにより損傷しない。RFタグは、例えば、タイヤ幅方向において、トレッド中央部に配置されてよい。トレッド中央部は、トレッド部において撓みが集中し難い位置である。このようにすることで、RFタグに加わる負荷を低減できる。これにより、RFタグの耐久性を向上させることができる。また、タイヤ幅方向でのタイヤの両外側からのRFタグとの通信性に差が生じることを抑制できる。本例では、RFタグは、例えば、タイヤ幅方向において、タイヤ赤道面を中心としてトレッド幅の1/2の範囲内に配置されてよい。RFタグは、例えば、タイヤ幅方向において、トレッド端部に配置されてもよい。RFタグと通信するリーダーの位置が予め決まっている場合には、RFタグは、例えば、このリーダーに近い一方側のトレッド端部に配置されてよい。本例では、RFタグは、例えば、タイヤ幅方向において、トレッド端を外端とする、トレッド幅の1/4の範囲内に配置されてよい。
RFタグは、例えば、ビード部間に跨る、1枚以上のカーカスプライを含むカーカスより、タイヤ内腔側に配置されてよい。このようにすることで、タイヤの外部から加わる衝撃や、サイドカットや釘刺さりなどの損傷に対して、RFタグが損傷し難くなる。一例として、RFタグは、カーカスのタイヤ内腔側の面に密着して配置されてよい。別の一例として、カーカスよりタイヤ内腔側に別の部材がある場合に、RFタグは、例えば、カーカスと、このカーカスよりタイヤ内腔側に位置する別の部材と、の間に配置されてもよい。カーカスよりタイヤ内腔側に位置する別の部材としては、例えば、タイヤ内面を形成するインナーライナーが挙げられる。別の一例として、RFタグは、タイヤ内腔に面するタイヤ内面に取り付けられていてもよい。RFタグが、タイヤ内面に取り付けられる構成とすることで、RFタグのタイヤへの取り付け、及び、RFタグの点検・交換が行い易い。つまり、RFタグの取り付け性及びメンテナンス性を向上させることができる。また、RFタグが、タイヤ内面に取り付けられることで、RFタグをタイヤ内に埋設する構成と比較して、RFタグがタイヤ故障の核となることを防ぐことができる。また、カーカスが、複数枚のカーカスプライを備え、複数枚のカーカスプライが重ねられている位置がある場合に、RFタグは、重ねられているカーカスプライの間に配置されていてもよい。
RFタグは、例えば、タイヤのトレッド部で、1枚以上のベルトプライを含むベルトより、タイヤ径方向の外側に配置されてよい。一例として、RFタグは、ベルトに対してタイヤ径方向の外側で、当該ベルトに密着して配置されてよい。また、別の一例として、補強ベルト層を備える場合、当該補強ベルト層に対してタイヤ径方向の外側で、当該補強ベルト層に密着して配置されてよい。また、別の一例として、RFタグは、ベルトよりタイヤ径方向の外側で、トレッドゴム内に埋設されていてもよい。RFタグが、タイヤのトレッド部で、ベルトよりタイヤ径方向の外側に配置されることで、タイヤ径方向でのタイヤの外側からのRFタグとの通信が、ベルトにより阻害され難い。そのため、タイヤ径方向でのタイヤの外側からのRFタグとの通信性を向上させることができる。また、RFタグは、例えば、タイヤのトレッド部で、ベルトよりタイヤ径方向の内側に配置されていてもよい。このようにすることで、RFタグのタイヤ径方向の外側がベルトに覆われるため、RFタグは、トレッド面からの衝撃や釘刺さりなどに対して損傷し難くなる。この一例として、RFタグは、タイヤのトレッド部で、ベルトと、当該ベルトよりタイヤ径方向の内側に位置するカーカスと、の間に配置されてよい。また、ベルトが、複数枚のベルトプライを備える場合に、RFタグは、タイヤのトレッド部で、任意の2枚のベルトプライの間に配置されてよい。このようにすることで、RFタグのタイヤ径方向の外側が1枚以上のベルトプライに覆われるため、RFタグは、トレッド面からの衝撃や釘刺さりなどに対して損傷し難くなる。
トラック・バス用タイヤの場合、RFタグは、例えば、クッションゴムと、トレッドゴムとの間やクッションゴムと、サイドゴムと、の間に挟み込まれて配置されてよい。このようにすることで、RFタグへの衝撃を、クッションゴムにより緩和できる。そのため、RFタグの耐久性を向上させることができる。また、RFタグは、例えば、クッションゴム内に埋設されていてもよい。更に、クッションゴムは、隣接する同種又は異種の複数のゴム部材から構成されてよい。かかる場合に、RFタグは、クッションゴムを構成する複数のゴム部材の間に挟み込まれて配置されてもよい。
RFタグは、例えば、タイヤのサイドウォール部又はビード部の位置に配置されてよい。RFタグは、例えば、RFタグと通信可能なリーダーに対して近い一方側のサイドウォール部又は一方側のビード部に配置されてよい。このようにすることで、RFタグとリーダーとの通信性を高めることができる。一例として、RFタグは、カーカスと、サイドゴムと、の間やトレッドゴムとサイドゴムと、の間に配置されてよい。RFタグは、例えば、タイヤ径方向において、タイヤ最大幅となる位置と、トレッド面の位置と、の間に配置されてよい。このようにすることで、RFタグがタイヤ最大幅となる位置よりタイヤ径方向の内側に配置される構成と比較して、タイヤ径方向でのタイヤの外側からのRFタグとの通信性を高めることができる。RFタグは、例えば、タイヤ最大幅となる位置よりタイヤ径方向の内側に配置されていてもよい。このようにすることで、RFタグは、剛性の高いビード部近傍に配置される。そのため、RFタグに加わる負荷を低減できる。これにより、RFタグの耐久性を向上させることができる。一例として、RFタグは、ビードコアとタイヤ径方向又はタイヤ幅方向で隣接する位置に配置されてよい。ビードコア近傍は歪みが集中し難い。そのため、RFタグに加わる負荷を低減できる。これにより、RFタグの耐久性を向上させることができる。特に、RFタグは、タイヤ最大幅となる位置よりタイヤ径方向の内側であって、かつ、ビード部のビードコアよりタイヤ径方向の外側の位置に配置されることが好ましい。このようにすることで、RFタグの耐久性を向上させることができるとともに、RFタグとリーダーとの通信が、ビードコアにより阻害され難く、RFタグの通信性を高めることができる。また、サイドゴムがタイヤ径方向に隣接する同種又は異種の複数のゴム部材から構成されている場合に、RFタグは、サイドゴムを構成する複数のゴム部材の間に挟み込まれて配置されていてもよい。
RFタグは、ビードフィラと、このビードフィラに隣接する部材と、の間に挟み込まれて配置されてよい。このようにすることで、ビードフィラを配置することにより歪みが集中し難くなった位置に、RFタグを配置することができる。そのため、RFタグに加わる負荷を低減できる。これにより、RFタグの耐久性を向上させることができる。RFタグは、例えば、ビードフィラと、カーカスと、の間に挟み込まれて配置されていてもよい。カーカスのうちビードフィラと共にRFタグを挟み込む部分は、ビードフィラに対してタイヤ幅方向の外側に位置してもよく、タイヤ幅方向の内側に位置してもよい。カーカスのうちビードフィラと共にRFタグを挟み込む部分が、ビードフィラに対してタイヤ幅方向の外側に位置する場合には、タイヤ幅方向のタイヤの外側からの衝撃や損傷により、RFタグに加わる負荷を、より低減できる。これにより、RFタグの耐久性を、より向上させることができる。また、ビードフィラは、サイドゴムと隣接して配置されている部分を備えてもよい。かかる場合に、RFタグは、ビードフィラと、サイドゴムと、の間に挟み込まれて配置されていてもよい。更に、ビードフィラは、ゴムチェーファーと隣接して配置されている部分を備えてもよい。かかる場合に、RFタグは、ビードフィラと、ゴムチェーファーと、の間に挟み込まれて配置されていてもよい。
RFタグは、スティフナーと、このスティフナーに隣接する部材と、の間に挟み込まれて配置されてよい。このようにすることで、スティフナーを配置することにより歪みが集中し難くなった位置に、RFタグを配置することができる。そのため、RFタグに加わる負荷を低減できる。これにより、RFタグの耐久性を向上させることができる。RFタグは、例えば、スティフナーと、サイドゴムと、の間に挟み込まれて配置されてよい。また、RFタグは、例えば、スティフナーと、カーカスと、の間に挟み込まれて配置されていてもよい。カーカスのうちスティフナーと共にRFタグを挟み込む部分は、スティフナーに対してタイヤ幅方向の外側に位置してもよく、タイヤ幅方向の内側に位置してもよい。カーカスのうちスティフナーと共にRFタグを挟み込む部分が、スティフナーに対してタイヤ幅方向の外側に位置する場合には、タイヤ幅方向のタイヤの外側からの衝撃や損傷により、RFタグに加わる負荷を、より低減できる。これにより、RFタグの耐久性を、より向上させることができる。スティフナーは、ゴムチェーファーと隣接して配置されている部分を備えてもよい。かかる場合に、RFタグは、スティフナーと、ゴムチェーファーと、の間に挟み込まれて配置されていてもよい。スティフナーは、タイヤ幅方向の外側でハットゴムに隣接する部分を備えてもよい。かかる場合に、RFタグは、スティフナーと、ハットゴムと、の間に挟み込まれて配置されていてもよい。スティフナーは、硬さの異なる複数のゴム部材から構成されてよい。かかる場合に、RFタグは、スティフナーを構成する複数のゴム部材の間に挟み込まれて配置されていてもよい。RFタグは、ハットゴムと、このハットゴムに隣接する部材と、の間に挟み込まれて配置されてよい。RFタグは、例えば、ハットゴムと、カーカスプライと、の間に挟み込まれて配置されてよい。このようにすることで、RFタグへの衝撃を、ハットゴムにより緩和できる。そのため、RFタグの耐久性を向上させることができる。
RFタグは、例えば、ゴムチェーファーと、サイドゴムと、の間に挟み込まれて配置されてよい。このようにすることで、ゴムチェーファーを配置することにより歪みが集中し難くなった位置に、RFタグを配置することができる。そのため、RFタグに加わる負荷を低減できる。これにより、RFタグの耐久性を向上させることができる。RFタグは、例えば、ゴムチェーファーと、カーカスと、の間に挟み込まれて配置されていてもよい。このようにすることで、リムから加わる衝撃や損傷により、RFタグに加わる負荷を低減できる。そのため、RFタグの耐久性を向上させることができる。
トラック・バス用タイヤの場合、RFタグは、ナイロンチェーファーと、このナイロンチェーファーのタイヤ幅方向の外側又は内側で隣接する別の部材と、の間に挟み込まれて配置されていてもよい。このようにすることで、タイヤ変形時に、RFタグの位置が変動し難くなる。そのため、タイヤ変形時にRFタグに加わる負荷を低減できる。これにより、RFタグの耐久性を向上させることができる。ナイロンチェーファーは、例えば、タイヤ幅方向外側で、ゴムチェーファーと隣接する部分を備えてもよい。かかる場合に、RFタグは、ナイロンチェーファーと、ゴムチェーファーと、の間に挟み込まれて配置されていてもよい。ナイロンチェーファーは、例えば、タイヤ幅方向外側で、サイドゴムと隣接する部分を備えてもよい。かかる場合に、RFタグは、ナイロンチェーファーと、サイドゴムと、の間に挟み込まれて配置されていてもよい。ナイロンチェーファーは、例えば、タイヤ幅方向内側で、スティフナーと隣接する部分を備えてもよい。かかる場合に、RFタグは、ナイロンチェーファーと、スティフナーと、の間に挟み込まれて配置されていてもよい。また、ナイロンチェーファーは、例えば、タイヤ幅方向内側で、ハットゴムと隣接する部分を備えてもよい。かかる場合に、RFタグは、ナイロンチェーファーと、ハットゴムと、の間に挟み込まれて配置されていてもよい。更に、ナイロンチェーファーは、例えば、タイヤ幅方向内側で、カーカスと隣接する部分を備えてもよい。かかる場合に、RFタグは、ナイロンチェーファーと、カーカスと、の間に挟み込まれて配置されていてもよい。更に、ナイロンチェーファーは、例えば、タイヤ幅方向内側で、ワイヤーチェーファーと隣接する部分を備えてもよい。かかる場合に、RFタグは、ナイロンチェーファーと、ワイヤーチェーファーと、の間に挟み込まれて配置されていてもよい。このように、RFタグは、ナイロンチェーファーと、このナイロンチェーファーのタイヤ幅方向の外側又は内側で隣接する別の部材と、の間に挟み込まれて配置されていてよい。特に、RFタグのタイヤ幅方向外側が、ナイロンチェーファーに覆われることで、タイヤ幅方向でのタイヤの外側からの衝撃や損傷により、RFタグに加わる負荷を、より低減できる。そのため、RFタグの耐久性を、より向上させることができる。
RFタグは、ワイヤーチェーファーと、このワイヤーチェーファーのタイヤ幅方向の内側又は外側で隣接する別の部材と、の間に挟み込まれて配置されていてもよい。このようにすることで、タイヤ変形時に、RFタグの位置が変動し難くなる。そのため、タイヤ変形時にRFタグに加わる負荷を低減できる。これにより、RFタグの耐久性を向上させることができる。ワイヤーチェーファーがタイヤ幅方向の内側又は外側で隣接する別の部材は、例えば、ゴムチェーファーなどのゴム部材であってよい。また、ワイヤーチェーファーがタイヤ幅方向の内側又は外側で隣接する別の部材は、例えば、カーカスであってもよい。
ベルトの半径方向外側にベルト補強層をさらに備えてもよい。例えば、ベルト補強層はポリエチレンテレフタレートからなるコードをタイヤ周方向に連続して螺旋状に巻回してなってもよい。ここでコードは、6.9×10-2N/tex以上の張力をかけて接着剤処理を施してなり、160℃で測定した29.4N荷重時の弾性率が2.5mN/dtex・%以上であってもよい。さらにベルト補強層はベルト全体を覆うように配置されていてもベルトの両端部のみを覆うように配置されていてもよい。さらにベルト補強層の単位幅あたりの巻き回し密度が幅方向位置で異なっていてもよい。このようにすることで、高速耐久性を低下させることなくロードノイズおよびフラットスポットを低減させることができる。
図3は、ゴム部材の構成を模式的に示す図である。本例で、サイドウォール部を構成するゴム部材(サイドウォールゴム)は、図3に示すように、第1のゴムストリップ部材41が巻回されてなる第1のゴム層51と、第1のゴム層51のタイヤ外側に位置し、第2のゴムストリップ部材42が巻回されてなる第2のゴム層52とが積層された構成である。図3に示す例では、第1のゴムストリップ部材41は、この断面視で、1つの周回部が隣接する周回部と第1のゴムストリップ部材41の幅の一部(図示例では半幅程度)で重なり合いながら、巻回された状態である。同様に、第2のゴムストリップ部材42は、この断面視で、1つの周回部が隣接する周回部と第2のゴムストリップ部材42の幅の一部(図示例では半幅程度)で重なり合いながら、巻回された状態である。
図示例では、第1のゴムストリップ部材41のタイヤ内部側(カーカス3側)に近い方から2番目の周回部と3番目の周回部との段差部に、第2のゴムストリップ部材42のタイヤ内部側(カーカス3側)に近い方から1番目の周回部が配置されており、第1のゴムストリップ部材41のタイヤ内部側(カーカス3側)に近い方からN+1番目の周回部とN+2番目の周回部との段差部に、第2のゴムストリップ部材42のタイヤ内部側(カーカス3側)に近い方からN番目の周回部が配置されること(N=2、3、4、・・・)が繰り返されて、第1のゴム層51と第2のゴム層52とが積層されている。
上述したように、本実施形態の空気入りタイヤ1は、通信装置9を内蔵している。そして、図3の位置A及び位置Bに示すように、本実施形態において、通信装置9は、第1のゴム層51と第2のゴム層52との間に設けられている。
以下、本発明の一実施形態にかかる空気入りタイヤの作用効果について説明する。
以下、本発明の一実施形態にかかる空気入りタイヤの作用効果について説明する。
本実施形態の空気入りタイヤ1では、通信装置9は、第1のゴム層51と第2のゴム層52との間に設けられている。すなわち、通信装置9は、第1のゴム層51を形成するための第1のゴムストリップ部材41の巻回が完了し、第2のゴム層52を形成するための第2のゴムストリップ部材42の巻回が開始されるまでの間に配置されたものであるため、ゴムストリップ部材を周回させる間に通信装置9を配置することがなく、エア溜まりの発生を抑制できたものとなり得る。
図3の位置Bに示すように、タイヤ幅方向断面視において、通信装置9は、第1のゴム層41の1つのみの周回部と第2のゴム層42の1つのみの周回部とに直接接していることが好ましい。図3の位置Aでは、第1のゴム層41の2つの周回部と第2のゴム層42の2つの周回部とに直接接しているため、サイドカット等によりゴムストリップ部材の境界に沿って亀裂進展した際にその影響が通信装置9に及んでしまう可能性が高まってしまう。これに対し、図3の位置Bに示すように、タイヤ幅方向断面視において、通信装置9が、第1のゴム層41の1つのみの周回部と第2のゴム層42の1つのみの周回部とに直接接している構成によれば、そのような可能性を低減して、通信装置9(特にアンテナ11)の耐久性を高めることができる。
<空気入りタイヤの製造方法>
本発明の一実施形態にかかる空気入りタイヤの製造方法は、通信装置9を内蔵した空気入りタイヤ1を製造する方法である。製造の対象となる空気入りタイヤ1の内部構成や通信装置9の構成については、先の空気入りタイヤの実施形態で述べた通りであるので、再度の説明を省略する。
本発明の一実施形態にかかる空気入りタイヤの製造方法は、通信装置9を内蔵した空気入りタイヤ1を製造する方法である。製造の対象となる空気入りタイヤ1の内部構成や通信装置9の構成については、先の空気入りタイヤの実施形態で述べた通りであるので、再度の説明を省略する。
本実施形態の空気入りタイヤの製造方法は、第1のゴムストリップ部材41を巻回して第1のゴム層51を形成する工程と、第2のゴムストリップ部材42を巻回して、第1のゴム層51のタイヤ外側に、第2のゴム層52を形成する工程と、により、ゴム部材を形成する。そして、第1のゴム層51を形成する工程の後、第2のゴム層52を形成する工程の前に、通信装置9を配置することにより、第2のゴム層52を形成する工程の後に、通信装置9が、第1のゴム層51と第2のゴム層52との間に設けられるようにする。
図3に示すように、第1のゴムストリップ部材41が巻回されてなる第1のゴム層51と、第1のゴム層51のタイヤ外側に位置し、第2のゴムストリップ部材42が巻回されてなる第2のゴム層52とが積層された構成である。図3に示すように、第1のゴムストリップ部材41は、この断面視で、1つの周回部が隣接する周回部と第1のゴムストリップ部材41の幅の一部(図示例では半幅程度)で重なり合うようにしながら巻回する。同様に、第2のゴムストリップ部材42は、この断面視で、1つの周回部が隣接する周回部と第2のゴムストリップ部材42の幅の一部(図示例では半幅程度)で重なり合うようにしながら巻回する。
より具体的には、第1のゴムストリップ部材41のタイヤ内部側(カーカス3側)に近い方から2番目の周回部と3番目の周回部との段差部に、第2のゴムストリップ部材42のタイヤ内部側(カーカス3側)に近い方から1番目の周回部が配置されるように巻回する。第1のゴムストリップ部材41のタイヤ内部側(カーカス3側)に近い方からN+1番目の周回部とN+2番目の周回部との段差部に、第2のゴムストリップ部材42のタイヤ内部側(カーカス3側)に近い方からN番目の周回部が配置されること(N=2、3、4、・・・)を繰り返して、第1のゴム層51と第2のゴム層52とを積層する。
本実施形態の空気入りタイヤの製造方法は、第1のゴム層51を形成する工程の後、第2のゴム層52を形成する工程の前に、通信装置9を配置することにより、第2のゴム層52を形成する工程の後に、通信装置9が、第1のゴム層51と第2のゴム層52との間に設けられるようにしている。すなわち、通信装置9は、第1のゴム層51を形成するための第1のゴムストリップ部材41の巻回が完了し、第2のゴム層52を形成するための第2のゴムストリップ部材42の巻回が開始されるまでの間に配置されたものであるため、1つのゴム層を巻回する途中で作業が中断されることがなく、作業性を向上させることができ、また、ゴムストリップ部材を周回させる間に通信装置9を配置することがなく、エア溜まりの発生を抑制することもできる。
第1のゴム層51を形成する工程の後、第2のゴム層52を形成する工程の前に、通信装置9を、タイヤ幅方向断面視で、第1のゴム層41の1つのみの周回部上に配置し、その後、通信部9が、第2のゴム層52の1つのみの周回部上に接するように、第2のゴム層52を形成する工程を行うことにより、タイヤ幅方向断面視において、通信装置9は、第1のゴム層51の1つのみの周回部と第2のゴム層52の1つのみの周回部とに直接接するようにすることが好ましい。通信装置9(特にアンテナ11)の耐久性を高めることができるからである。また、第1のゴム層41の1つのみの周回部上に配置し、その後、通信部9が、第2のゴム層52の1つのみの周回部上に接するようにすることで、作業性も向上するからである。
上記の例では、ゴム部材がサイドウォールゴムである場合を例示したが、通信装置が内蔵され得るいずれの位置のゴム部材においても同様に上記の実施形態の内容を適用することができ、例えば、そのようなゴム部材は、トレッドゴムであっても良い。
また、上記の例では、空気入りタイヤが乗用車用タイヤである場合を示したが、トラック・バス用タイヤ等の重荷重用タイヤであっても良い。
また、上記の例では、空気入りタイヤが乗用車用タイヤである場合を示したが、トラック・バス用タイヤ等の重荷重用タイヤであっても良い。
さらに他の場合として、図3の位置Aに示した通信装置9の配置(第2のゴム層51の1つの周回部と隣接する周回部との重なり部分の間に配置)によれば、通信装置9がタイヤ表面側に位置することとなるため、通信装置9の通信性を向上させ得る。
1:タイヤ、 2:ビード部、 3:カーカス、 4:ベルト、
5:トレッド、 6:周方向主溝、 7:タイヤ内面、 8:インナーライナー、
9:通信装置、 10:ICチップ、 11:アンテナ、
41:第1のゴムストリップ部材、 42:第2のゴムストリップ部材、
51:第1のゴム層、 52:第2のゴム層
5:トレッド、 6:周方向主溝、 7:タイヤ内面、 8:インナーライナー、
9:通信装置、 10:ICチップ、 11:アンテナ、
41:第1のゴムストリップ部材、 42:第2のゴムストリップ部材、
51:第1のゴム層、 52:第2のゴム層
Claims (4)
- 通信装置を内蔵した空気入りタイヤであって、
第1のゴムストリップ部材が巻回されてなる第1のゴム層と、前記第1のゴム層のタイヤ外側に位置し、第2のゴムストリップ部材が巻回されてなる第2のゴム層とが積層されたゴム部材を備え、
前記通信装置は、前記第1のゴム層と前記第2のゴム層との間に設けられていることを特徴とする、空気入りタイヤ。 - タイヤ幅方向断面視において、前記通信装置は、前記第1のゴム層の1つのみの周回部と前記第2のゴム層の1つのみの周回部とに直接接している、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 通信装置を内蔵した空気入りタイヤを製造する方法であって、
第1のゴムストリップ部材を巻回して第1のゴム層を形成する工程と、第2のゴムストリップ部材を巻回して、前記第1のゴム層のタイヤ外側に、第2のゴム層を形成する工程と、により、ゴム部材を形成し、
前記第1のゴム層を形成する工程の後、前記第2のゴム層を形成する工程の前に、前記通信装置を配置することにより、前記第2のゴム層を形成する工程の後に、前記通信装置が、前記第1のゴム層と前記第2のゴム層との間に設けられるようにすることを特徴とする、空気入りタイヤの製造方法。 - 前記第1のゴム層を形成する工程の後、前記第2のゴム層を形成する工程の前に、前記通信装置を、タイヤ幅方向断面視で、前記第1のゴム層の1つのみの周回部上に配置し、その後、前記通信部が、前記第2のゴム層の1つのみの周回部上に接するように、前記第2のゴム層を形成する工程を行うことにより、タイヤ幅方向断面視において、前記通信装置は、前記第1のゴム層の1つのみの周回部と前記第2のゴム層の1つのみの周回部とに直接接するようにする、請求項3に記載の空気入りタイヤの製造方法。
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2022
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2023
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