JP2024065303A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】突発的な電力供給の遮断であっても正常なシャットダウン処理を行うことができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、第1電力を供給する第1電源コード60と、第2電力を供給する第2電源コード61と、第1電力と第2電力のいずれもが供給可能である第1負荷81と、第1負荷81の動作を制御する制御部70と、第1電力を制御部70に供給する第1状態と第2電力を制御部70に供給する第2状態とに切り替えられる第1切替部73と、第1電力を第1負荷81に供給する第3状態と第2電力を第1負荷81に供給する第4状態とに切り替えられる第2切替部74と、を備える。制御部70は、第1電力の供給が途絶えたことを検知すると、第1負荷81の動作を停止し、第1切替部73を第2状態に切り替え、第2切替部74を第4状態に切り替える。
【選択図】図2
【解決手段】画像形成装置は、第1電力を供給する第1電源コード60と、第2電力を供給する第2電源コード61と、第1電力と第2電力のいずれもが供給可能である第1負荷81と、第1負荷81の動作を制御する制御部70と、第1電力を制御部70に供給する第1状態と第2電力を制御部70に供給する第2状態とに切り替えられる第1切替部73と、第1電力を第1負荷81に供給する第3状態と第2電力を第1負荷81に供給する第4状態とに切り替えられる第2切替部74と、を備える。制御部70は、第1電力の供給が途絶えたことを検知すると、第1負荷81の動作を停止し、第1切替部73を第2状態に切り替え、第2切替部74を第4状態に切り替える。
【選択図】図2
Description
本発明は、複数の電源系統から電力が供給される画像形成装置に関する。
画像形成装置は、単位時間当たりの印刷枚数(プリントスピード)に対する要求が高まっている。プリントスピードの高速化には、印刷対象となる記録材の搬送速度の高速化や、記録材に画像を定着させる定着器の定着温度を高温にする必要がある。いずれの要求に対しても、消費電力が増加する傾向にある。
日本国内で電気装置に使用される電源コードの定格電力は、100[V]の電圧で15[A]の電流であるために1500[W]である。画像形成装置がこれ以上の電力を必要とする場合、100[V]の電圧で20[A]の電流、200[V]単相、200[V]3相等に対応した特殊な電源コードが必要になる。この場合、施設側にも電源工事が必要になる。しかし賃貸のオフィスビル等では、電源工事を行わずに画像形成装置を設置することが求められる。そのために1500[W]以上の電力を必要とする画像形成装置には、定格電力の電源コードを複数本有し、各電源コードから供給される電力により動作するものがある。
複数本の電源コードを有する場合、いずれかの電源コードの電源プラグがコンセントから抜けていたり、いずれかの電源コードが接続される電源のブレーカが落ちてしまう可能性がある。この場合、画像形成装置は、一部の負荷への電力供給が遮断されてしまうために、正常動作ができなくなる可能性がある。特許文献1には、交流負荷が接続されている電源コードからの電力供給が遮断された場合に、動作を中止してユーザに対して注意を促す通知を行う画像形成装置が開示される。
通常、電源から画像形成装置への電力供給を正常に遮断する場合、様々なシャットダウン処理が行われた後に、電源からの電力供給が遮断される。シャットダウン処理は、例えば搬送経路に残留する記録材の排出や、感光ドラムや中間転写ベルトに残留するトナーのクリーニングである。画像形成装置には、シャットダウンが正常に行われなければ故障につながる部品がある。例えば感光ドラムの回転が停止していないタイミングで中間転写ベルトの回転が停止すると、感光ドラムに引っ張られることで中間転写ベルトが破損することがある。また、定着器を十分に冷却した後に電力供給を遮断しなければ、筐体内に熱がこもり、定着器の周品部品が破壊される可能性がある。
しかしながら、電源コードの抜けやブレーカ落ちは突発的であり、タイミングの制御ができない。そのために電力供給が遮断されたタイミングによっては、シャットダウン処理が正常に行われない可能性がある。
本発明は、上述の問題に鑑み、突発的な電力供給の遮断であっても正常なシャットダウン処理を行うことができる画像形成装置を提供することを主たる目的とする。
本発明の画像形成装置は、第1電力を供給する第1電源コードと、第2電力を供給する第2電源コードと、前記第1電力の供給状態を監視する第1監視手段と、前記第2電力の供給状態を監視する第2監視手段と、前記第1電力と前記第2電力のいずれもが供給可能である負荷と、前記負荷の動作を制御する制御手段と、前記第1電力を前記制御手段に供給する第1状態と、前記第2電力を前記制御手段に供給する第2状態とに切り替えられる切替手段と、を備え、前記制御手段は、前記切替手段が前記第1状態のときに前記第1監視手段の監視結果により前記第1電力の供給が途絶えたことを検知すると、前記負荷の動作を停止し、前記切替手段の接続状態を前記第2状態に切り替え、前記負荷に前記第2電力を供給して前記第1電力の遮断時の処理を行うことを特徴とする。
本発明によれば、突発的な電力供給の遮断であっても正常なシャットダウン処理を行うことができる。
以下に、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の画像形成装置の構成図である。本実施形態の画像形成装置100は、リーダ1R、プリンタ1P、及び操作部2を備える。プリンタ1P上にリーダ1Rが設けられる。リーダ1R上に操作部2が設けられる。
図1は、本実施形態の画像形成装置の構成図である。本実施形態の画像形成装置100は、リーダ1R、プリンタ1P、及び操作部2を備える。プリンタ1P上にリーダ1Rが設けられる。リーダ1R上に操作部2が設けられる。
操作部2は、入力インタフェース及び出力インタフェースを有するユーザインタフェースである。入力インタフェースは、各種キーボタン、タッチパネル等である。出力インタフェースは、ディスプレイ、スピーカ等である。ユーザは、操作部2の入力インタフェースにより、指示、データ等を入力することができる。操作部2は、出力インタフェースにより画像形成装置100の状態や、指示、データ等の入力のための設定画面を出力することができる。
リーダ1Rは、原稿から画像を光学的に読み取る画像読取装置であり、イメージセンサ90を備えている。リーダ1Rは、原稿台に載置された原稿の画像印字面に対して光源から光を照射し、原稿による反射光を、反射鏡を介してイメージセンサ90により受光する。イメージセンサ90は、受光した原稿からの反射光を、カラーフィルタを用いてR(赤)、G(緑)、B(青)の色成分毎の信号に変換する。イメージセンサ90は、これらの各色の信号に基づいて、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色成分の画像信号を生成する。
リーダ1Rは、原稿台に原稿が載置された後に、例えばユーザにより操作部2のコピーボタンが押下されることで、以上のような原稿の読取処理を行う。リーダ1Rは、原稿の読取処理により生成したイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色成分の画像信号をプリンタ1Pへ送信する。
プリンタ1Pは、それぞれ異なる色の画像を形成するための複数(本実施形態では4)の画像形成部10a、10b、10c、10dと、中間転写ベルト30と、を備える。各画像形成部10a、10b、10c、10dは、対応する色成分の画像信号に基づいて対応する色の画像を形成する。中間転写ベルト30は無端ベルト状であり、各画像形成部10a、10b、10c、10dから各色の画像が転写される。画像形成部10a、10b、10c、10dは、中間転写ベルト30の一辺に並んで設けられる。
画像形成部10aはイエローの画像を形成する。画像形成部10bはマゼンタの画像を形成する。画像形成部10cはシアンの画像を形成する。画像形成部10dはブラックの画像を形成する。各画像形成部10a、10b、10c、10dは同様の構成であり、同様に動作する。ここでは画像形成部10aの構成について説明し、他の画像形成部10b、10c、10dの構成の説明は省略する。
画像形成部10aは、感光ドラム11a、帯電器12a、露光器13a、現像器14a、一次転写ローラ35a、及びドラムクリーナ15aを備える。感光ドラム11aは、表面に感光層を有するドラム形状の感光体であり、矢印A方向へ回転駆動される。帯電器12aは、回転する感光ドラム11aの感光層を一様に帯電させる。露光器13aは、イエローの画像信号に基づいて、一様に帯電した感光ドラム11aの感光層にレーザ光を照射することで、感光ドラム11aの感光層に静電潜像を形成する。現像器14aは、感光ドラム11aに形成された静電潜像をイエローの現像剤(トナー)により現像して、感光ドラム11aの感光層にイエローのトナー像を形成する。
一次転写ローラ35aは、中間転写ベルト30を挟んで感光ドラム11aに対向して配置され、感光ドラム11aを押圧する。一次転写ローラ35aは、感光ドラム11aが担持するイエローのトナー像を中間転写ベルト30上に転写する。一次転写ローラ35aが中間転写ベルト30を介して感光ドラム11aを押圧する部分を一次転写ニップ部Taとする。一次転写ローラ35bが中間転写ベルト30を介して感光ドラム11bを押圧する部分を一次転写ニップ部Tbとする。一次転写ローラ35cが中間転写ベルト30を介して感光ドラム11cを押圧する部分を一次転写ニップ部Tcとする。一次転写ローラ35dが中間転写ベルト30を介して感光ドラム11dを押圧する部分を一次転写ニップ部Tdとする。転写後に感光ドラム11aに残留するトナーは、ドラムクリーナ15aにより回収される。
同様に、画像形成部10bの感光ドラム11bの表面にはマゼンタのトナー像が形成される。画像形成部10cの感光ドラム11cの表面にはシアンのトナー像が形成される。画像形成部10dの感光ドラム11dの表面にはブラックのトナー像が形成される。一次転写ローラ35b、35c、35dは、イエローのトナー像に各色のトナー像が重畳するように、感光ドラム11b、11c、11dが担持するマゼンタ、シアン、ブラックの各トナー像を中間転写ベルト30上に転写する。これにより中間転写ベルト30は、全色のトナー像を担持する。
中間転写ベルト30は、駆動ローラ32、従動ローラ33、及び二次転写対向ローラ34に掛け回されており、駆動ローラ32の回転により矢印B方向に回転駆動される。画像形成部10a、10b、10c、10dのそれぞれからトナー像が転写されるタイミングは、中間転写ベルト30の回転速度と感光ドラム11a~11dの間隔により調整され、各色のトナー像が重畳するようになっている。従動ローラ33に対向して中間転写ベルト30を挟んでベルトクリーナ50が設けられる。
中間転写ベルト30は、回転することで、担持した各色のトナー像を二次転写対向ローラ34へ搬送する。中間転写ベルト30を挟んで二次転写対向ローラ34に対向して、二次転写ローラ36が設けられる。二次転写ローラ36が中間転写ベルト30を介して二次転写対向ローラ34を押圧する部分を二次転写ニップ部Teとする。二次転写ローラ36は、二次転写ニップ部Teにおいて中間転写ベルト30との間で記録材Pを挟持搬送することで、中間転写ベルト30から記録材Pへ各色のトナー像を一括転写する。ベルトクリーナ50は、転写後に中間転写ベルト30に残留するトナーを回収する。なお、記録材Pは、給紙カセット或いは手材トレイから二次転写ニップ部Teは給送される。
記録材Pの搬送方向で二次転写ローラ36の下流側には、定着器40が設けられる。二次転写ローラ36は、トナー像が転写された記録材Pを定着器40へ搬送する。定着器40は、定着ヒータ80を内蔵する定着ローラ41a、定着ベルト41b、及びサーミスタ42を備える。定着ローラ41aは定着ベルト41bにより押圧されて定着ニップ部Tfを形成する。定着器40は、定着ニップ部Tfで記録材Pを挟持搬送する際にトナー像を加熱溶融して加圧することで、記録材Pに画像を定着させる。画像が定着された記録材Pは、成果物として画像形成装置100の機外に排出される。
サーミスタ42は、定着器40がトナー像を加熱する際の温度(定着温度)を検知する。サーミスタ42による温度の検知結果に基づいて定着ヒータ80の発熱量が調整されることで、定着温度が画像の定着に最適な温度に維持される。
図2は、画像形成装置100の電源系統の説明図である。本実施形態の画像形成装置100は、複数(ここでは2本)の電源コード(第1電源コード60及び第2電源コード61)を介して商用電源から電力が供給される。各電源コード(第1電源コード60及び第2電源コード61)は、それぞれコンセントに挿抜される電源プラグを有し、電源プラグがコンセントに挿入されることで画像形成装置100に電力を供給することができる。
第1電源コード60と第2電源コート61とは、それぞれ異なる負荷へ電力を供給する。ここでは、第1負荷81、第2負荷82、第3負荷83、及び定着ヒータ80に電力を供給する場合を例に説明する。第1負荷81には、第1電源コード60及び第2電源コード61のいずれからも電力が供給可能である。第2負荷82には、第1電源コード60を介して電力が供給される。第3負荷83には、第2電源コード61を介して電力が供給される。定着ヒータ80には、第1電源コード60を介して電力が供給される。
第1電源コード60を介して供給される電力は、第1監視部63により入力状態が監視されている。第2電源コード61を介して供給される電力は、第2監視部64により入力状態が監視されている。第1監視部63には、第1AC/DC部65、定着ヒータ80、及び制御部70が接続される。第1AC/DC部65には、第1遮断部71、第1切替部73、及び第2切替部74が接続される。第1遮断部71には、第2負荷82が接続される。第2監視部64には、第2AC/DC部67及び制御部70が接続される。第2AC/DC部67には、第2遮断部72、第1切替部73、及び第2切替部74が接続される。第2遮断部72には、第3負荷83が接続される。第2切替部74には、第1負荷81が接続される。
制御部70には、メモリ76が接続される。制御部70は、第1監視部63、第2監視部64、第1遮断部71、第2遮断部72、第1切替部73、第2切替部74、第1負荷81、第2負荷82、及び第3負荷83に信号を送信可能である。制御部70と第1切替部73との接続線には、蓄電池85が設けられる。制御部70は、第1遮断部71、第2遮断部72、第1切替部73、第2切替部74、第1負荷81、第2負荷82、及び第3負荷83の動作を制御する。
第1監視部63及び第2監視部64は、例えば入力された電力の交流波形からゼロクロス信号を生成し、ゼロクロス信号の発生間隔を監視することで電力監視を行う。ゼロクロス信号が所定時間発生しない場合に、第1監視部63及び第2監視部64は、供給電力の入力が遮断されたと判断される。第1監視部63による監視結果である第1監視信号は、制御部70へ送信される。第2監視部64による監視結果である第2監視信号も同様に、制御部70へ送信される。制御部70は、第1監視信号及び第2監視信号に基づいて電力の遮断の有無を検知し、検知結果に応じて各部の動作を制御する。
第1監視部63及び第2監視部64を動作させるための電力は、第1切替部73の後段から供給される。これは、第1電源コード60或いは第2電源コード61からの電力供給が途絶えた場合、第1監視部63或いは第2監視部64へ電力が供給されなくなり、電力の監視ができなくなってしまうことを防止するためである。
なお、第1監視部63及び第2監視部64を動作させるための電力は、第2切替部74の後段から供給される構成であってもよい。この場合、第1電源コード60或いは第2電源コード61からの電力遮断を検知した後に第2切替部74の切替動作が終了するまで、第1AC/DC部65及び第2AC/DC部67の出力電圧(直流電圧)が所定値以下に低下しないことが条件となる。第1AC/DC部65及び第2AC/DC部67の出力電圧(直流電圧)を所定値以下に低下させないためには、例えば第2切替部74の後段にコンデンサ等の蓄電池を設ける必要がある。
第1電源コード60から第1監視部63を介して第1AC/DC部65に入力される電力(交流電力)は、第1AC/DC部65により直流電力に変換される。また、第1電源コードから入力される電力(交流電力)は、第1監視部63を介して定着ヒータ80に供給される。第2電源コード61から第2監視部64を介して第2AC/DC部67に入力される電力(交流電力)は、第2AC/DC部67により直流電力に変換される。第1AC/DC部65から出力される直流電圧は、第1切替部73、第2切替部74、及び第1遮断部71に供給される。第2AC/DC部67から出力される直流電圧は、第1切替部73、第2切替部74、及び第2遮断部72に供給される。
第1切替部73は、蓄電池85を介して制御部70に電力を供給可能である。図3は、第1切替部73の構成説明図である。第1切替部73は、第1AC/DC部65から制御部70への電力供給ラインと、第2AC/DC部67から制御部70への電力供給ラインとを切り替えるスイッチ101を備える。スイッチ101は、第1AC/DC部65と第2AC/DC部67から電力が入力され、出力が制御部70に接続される。第1切替部73は、初期状態では、第2AC/DC部67と制御部70とを接続する状態となっている。スイッチ101は、制御部70から入力される第1切替信号により接続状態が制御される。スイッチ101は、リレーなどの機械的な部品や、FET(Field Effect Transistor)等の半導体部品で構成されてもよい。第1切替部73は、制御部70から入力される第1切替信号により状態制御され、第1AC/DC部65から制御部70へ電力を供給する構成に切り替えられる。
蓄電池85は、第2電源コード61からの電力供給が途絶えた際に、制御部70が第1切替部73を第1AC/DC部65からの電力供給ラインに切り替えるまでの間、制御部70に電力を供給するために設けられている。蓄電池85は、コンデンサ、スーパーキャパシタ、電池等で構成される。蓄電池85は、第2AC/DC部67から供給される電圧が制御部70の動作可能電圧を下回るまでの間、電力を供給可能である。
第2切替部74は、第1負荷81に接続されている。第2切替部74は、第1切替部73と同様にスイッチを備えている。スイッチは、第1AC/DC部65と第2AC/DC部67から電力が入力され、出力が第1負荷81に接続される。第2切替部74は、初期状態では、第2AC/DC部67から第1負荷81へ電力を供給する構成になっている。第2切替部74は、制御部70から入力される第2切替信号により状態制御され、第1AC/DC部65から第1負荷81へ電力を供給する構成に切り替えられる。
第1遮断部71は、第2負荷82に接続されている。第1遮断部71は、初期状態では、第1AC/DC部65と第2負荷82とを接続している状態である。第1遮断部71は、制御部70から入力される第1電力遮断信号により状態制御され、第1AC/DC部65と第2負荷82との間を遮断する構成となっている。第1AC/DC部65と第2負荷82との間を遮断することで、第1AC/DC部65から出力される直流電力が第2負荷82へ供給されなくなる。第2遮断部72は、第1遮断部71と同様に動作して、第2AC/DC部67から第3負荷83への直流電力の供給を制御する。
第1負荷81は、制御部70から入力される第1制御信号により動作が制御される。第2負荷82は、制御部70から入力される第2制御信号により動作が制御される。第3負荷83は、制御部70から入力される第3制御信号により動作が制御される。第1負荷81、第2負荷82、及び第3負荷83は、それぞれ1つずつ図示されているが、実際にはそれぞれ複数の負荷の組み合わせであってもよい。
第1負荷81は、画像形成装置100が動作中に突然停止してしまうことで故障する可能性がある負荷である。例えば、定着器40の余分な熱をファンにより排気する構成では、十分に定着器40が温まっている状態で突然電力が遮断されると、ファンが突然停止して排気できなくなる。これにより熱が定着器40にこもり、温度がオーバーシュートすることがある。オーバーシュートした温度によっては、定着器40内の図示しない様々な部品の耐熱温度を超えて故障が発生する場合がある。このような構成では、定着器40のファンが第1負荷81に相当する。
また、第1負荷81は、各種ローラの着動作及び脱動作を行うモータであってもよい。例えば、一次転写ニップ部Ta~Tdでは、感光ドラム11a~11dと中間転写ベルト30とが接触した状態で長時間放置されることで、中間転写ベルト30が感光ドラム11a~11dの形に変形してしまうという現象が起こる。これは、中間転写ベルト30に凹凸が生じる原因となり、画像形成に影響する。二次転写ニップ部Te及び定着器40の定着ニップ部Tfにおいても同様の事象が起こり得る。さらに第1負荷81は、ユーザに画像形成装置100の状態を報知して適切な処置を促す操作部2であってもよい。
第2負荷82及び第3負荷83はそれ以外の負荷であり、第1電源コード60と第2電源コード61とから供給される電力の配分がおよそ均等になるようになっている。電力の配分次第では、故障には至らないが、電力遮断後、復帰にユーザによる操作が必要となる事象を解消するための負荷が第1負荷81に接続されてもよい。例えば、ジャムが生じた記録材Pの排出を行うために、記録材Pを搬送するためのモータがそれにあたる。
図4は、電力遮断時のシャットダウン処理を表すフローチャートである。画像形成装置100は、不図示の主電源スイッチが操作されて電力の供給が開始されたタイミングから、第1監視部63及び第2監視部64による第1電源コード60及び第2電源コード61の電力供給状態の監視を開始する。本実施形態では、制御部70は、第2監視部64の監視結果を確認した後に第1監視部63の監視結果を確認する。
制御部70は、第2監視部64から取得する第2監視信号により第2電源コード61を介して供給される電力の遮断の有無を検知する(S201)。第2電源コード61を介して供給される電力の遮断を検知した場合(S201:Y)、制御部70は、第1監視部63から取得する第1監視信号により第1電源コード60を介して供給される電力の遮断の有無を検知する(S209)。第1電源コード60を介して供給される電力の遮断を検知した場合(S209:Y)、制御部70は、すべての負荷の動作を緊急停止させる(S208)。
すべての負荷の動作を停止させるのは、電力供給が途絶えた第2電源コード61からの電力で動作する負荷が停止した際に、電力供給が継続している第1電源コード60からの電力で動作する負荷が動き続けていると、それぞれの負荷に影響があるためである。
例えば記録材Pを搬送する複数のローラを駆動する複数のモータに、第1電源コード60と第2電源コード61から電力が供給される場合、第2電源コード61からの電力供給が遮断されることで、停止するモータと動作を継続するモータが発生する。この場合、動作しているモータにより駆動されるローラが、停止したモータにより駆動されるローラに記録材Pを押し込むことになる。この場合、記録材Pがアコーディオン状に押し込まれる可能性がある。これを防止するために、すべての負荷の動作が停止される。
また、例えば、感光ドラム11a~11dを駆動するモータが第1電源コード60から、中間転写ベルト30の駆動ローラ32を駆動するモータが第2電源コード61から、それぞれ電力を供給されている場合にも、各モータに影響がある。この場合、感光ドラム11a~11dを駆動するモータが動作して感光ドラム11a~11dは回転を続けるが、中間転写ベルト30を駆動するモータが停止した状態になる。そのために感光ドラム11a~11dが中間転写ベルト30を押し込み、中間転写ベルト30が破損する可能性が生じる。
例えば記録材Pを搬送する複数のローラを駆動する複数のモータに、第1電源コード60と第2電源コード61から電力が供給される場合、第2電源コード61からの電力供給が遮断されることで、停止するモータと動作を継続するモータが発生する。この場合、動作しているモータにより駆動されるローラが、停止したモータにより駆動されるローラに記録材Pを押し込むことになる。この場合、記録材Pがアコーディオン状に押し込まれる可能性がある。これを防止するために、すべての負荷の動作が停止される。
また、例えば、感光ドラム11a~11dを駆動するモータが第1電源コード60から、中間転写ベルト30の駆動ローラ32を駆動するモータが第2電源コード61から、それぞれ電力を供給されている場合にも、各モータに影響がある。この場合、感光ドラム11a~11dを駆動するモータが動作して感光ドラム11a~11dは回転を続けるが、中間転写ベルト30を駆動するモータが停止した状態になる。そのために感光ドラム11a~11dが中間転写ベルト30を押し込み、中間転写ベルト30が破損する可能性が生じる。
すべての負荷の動作を緊急停止した制御部70は、蓄電池85の電荷がなくなり次第、電力供給が途絶える。そのために制御部70は、蓄電池85からの電力供給が途絶える前に、メモリ76にログを残すバックアップ動作を行う(S210)。ログの内容としては、出力中のジョブの内容やその進捗、第1電源コード60及び第2電源コード61の両方から供給電力が遮断されたという事実等である。
第1電源コード60を介して供給される電力の遮断が検知されない場合(S209:N)、制御部70は、すべての負荷の動作を緊急停止させる(S202)。制御部70は、蓄電池85からの電力供給が途絶える前に第1電源コード60から電力が供給されるように第1切替部73に第1切替信号を送信する(S203)。これにより第1切替部73は、接続状態が切り替わり、第1AC/DC部65と制御部70とを接続する。次に、制御部70は、第1負荷81へ第1電源コード60から電力が供給されるように第2切替部74に第2切替信号を送信する(S204)。これにより第2切替部73は、接続状態が切り替わり、第1AC/DC部65と第1負荷81とを接続する。その後、制御部70は、後述の電力遮断動作を行う(S205)。電力遮断動作終了後に制御部70は、メモリ76に、ログを残すバックアップ動作を行う(S210)。
第2電源コード61を介して供給される電力の遮断が検知されない場合(S201:N)、制御部70は、第1監視部63から取得する第1監視信号により第1電源コード60を介して供給される電力の遮断の有無を検知する(S206)。第1電源コード60を介して供給される電力の遮断が検知されない場合(S206:N)、第1電源コード60及び第2電源コード61を介して電力が正常に供給されていることになる。この場合、制御部70は、S201の処理に戻り、引き続き第2電源コード61を介して供給される電力の遮断の有無を検知する。
第1電源コード60を介して供給される電力の遮断を検知した場合(S206:Y)、制御部70は、すべての負荷の動作を緊急停止させる(S207)。その後、制御部70は、後述の電力遮断動作を行う(S205)。電力遮断動作終了後に制御部70は、メモリ76に、ログを残すバックアップ動作を行う(S210)。第2電源コード61を介して電力が供給され且つ第1電源コードを介して電力が供給されない場合(S201:N、S206:Y)、第1切替部73及び第2切替部74の接続状態の切り替えは行われない。これは、初期状態で制御部70及び第1負荷81に第2電源コード61から電力が供給されているためである。
なお、本実施形態の第1切替部73及び第2切替部74は、第2AC/DC部67側を導通する状態を初期状態としているが、電力の配分次第では、第1AC/DC部65側を導通する状態を初期状態としてもよい。その場合、第1電源コード60から供給される電力の遮断を検知すると、S203及びS204の処理で第1切替部73と第2切替部74との接続状態が切り替えられる。
図5は、S205の電力遮断動作を表すフローチャートである。図5では、電力遮断時の第1負荷81の動作について説明する。
制御部70は、第1遮断部71に第1電力遮断信号を送信し且つ第2遮断部72に第2電力遮断信号を送信することで、第2負荷82及び第3負荷83への電力供給を遮断する(S211)。第1遮断部71が第1電力遮断信号により遮断状態になることで、第1AC/DC部65から第2負荷82への電力供給が遮断される。第2遮断部77が第2電力遮断信号により遮断状態になることで、第2AC/DC部67から第3負荷83への電力供給が遮断される。本実施形態では第1遮断部71及び第2遮断部72により第2負荷82及び第3負荷83への電力供給を遮断する。なお、第2制御信号及び第3制御信号により第2負荷82及び第3負荷83の動作を直接停止させることで電力消費を削減でき且つ電力遮断動作に支障が無い程度に電力を確保できる場合には、第1遮断部71及び第2遮断部72は設けなくともよい。第2負荷82及び第3負荷83のシャットダウンはこのように行われる。
第2負荷82及び第3負荷83への電力供給を遮断した制御部70は、操作部2に、第1電源コード60と第2電源コード61のいずれか一方からの電力供給が遮断されている旨の表示を行う(S212)。制御部70は、この表示により、ユーザに対して施設のブレーカの状態や、画像形成装置100の電源プラグのコンセントからの抜けの確認を促す。
制御部70は、第1負荷81に分類される着脱系のモータの着状態を確認する(S213)。着脱系のモータとは、例えば感光ドラム11a~11dに対して一次転写ニップ部Ta~Teを形成する一次転写ローラ35a~35dを着状態にするモータである。一次転写ローラ35a~35dにより感光ドラム11a~11dと中間転写ベルト30が接している状態が着状態である。
着状態である場合(S213:Y)、制御部70は、一次転写ローラ35a~35dを着状態にするモータにより、一次転写ローラ35a~35dを脱状態に制御する(S214)。これにより、感光ドラム11a~11dと中間転写ベルト30とが離間した状態(脱状態)になる。
着状態ではない場合(S213:N)、或いは脱状態に制御した後に、制御部70は、定着器40の温度をサーミスタ42の検知結果により確認する。制御部70は、確認した温度が所定温度以上であるか否かを判断する(S215)。不図示のファンが停止した場合、熱の排気ができなくなるために定着器40の温度が、オーバーシュートして周囲の部品の耐熱温度を超えることがある。所定温度は、この耐熱温度以下に設定される。
温度が所定温度以上である場合(S215:Y)、制御部70は、ファンの駆動を開始する(S216)。制御部70は、ファンの駆動開始後も定着器40の温度の監視を、該温度が所定温度以下になるまで継続する(S217:N)。定着器の温度が所定温度以下になると(S217:Y)、制御部70は、ファンを停止させて電力遮断動作を終了する(S218)。
温度が所定温度以上ではない場合(S215:N)、制御部70は、電力遮断動作を終了する。
温度が所定温度以上ではない場合(S215:N)、制御部70は、電力遮断動作を終了する。
このように電力遮断後の停止処理(シャットダウン)を行うことで、いずれかの電源コードからの電力供給が突然途絶えた場合であっても、画像形成装置100の故障を抑制し、安全に動作を停止することができる。安全に動作を停止するとで、画像形成装置100は復帰動作も正常に行うことができる。
(第2実施形態)
第2実施形態の画像形成装置100の構成は、図1に示す第1実施形態の画像形成装置100の構成と同様である。第2実施形態の画像形成装置100は、第1実施形態とは電源系統の構成が異なる。
第2実施形態の画像形成装置100の構成は、図1に示す第1実施形態の画像形成装置100の構成と同様である。第2実施形態の画像形成装置100は、第1実施形態とは電源系統の構成が異なる。
図6は、第2実施形態の画像形成装置100の電源系統の説明図である。図2の第1実施形態の電源系統との相違点について説明する。第2実施形態の電源系統では、第1実施形態の第1切替部73及び第2切替部74が除かれている。また、第1監視部63及び第2監視部64と、第1AC/DC部65及び第2AC/DC部67との間に、AC切替部75が設けられている。第1実施形態の第1負荷81は、第1負荷81aと第1負荷81bとに分けられている。第1負荷81aは、第1AC/DC部65から制御部70への電力供給ラインに設けられる。第2負荷81bは、第2AC/DC部67から制御部70への電力供給ラインに設けられる。
正常動作時に第1電源コード60から第1監視部63を介して供給される電力(交流電力)は、AC切替部75を通過し、その後、第1AC/DC部65により直流電力に変換される。また、正常動作時に第1電源コード60から第1監視部63を介して供給される電力(交流電力)は、AC切替部75に通過して定着ヒータ80に入力される。正常動作時に第2電源コード61から第2監視部64を介して供給される電力(交流電力)は、AC切替部75を通過し、その後、第2AC/DC部67により直流電力に変換される。
図7は、AC切替部75の構成説明図である。AC切替部75は、スイッチ102、103、104を備える。スイッチ102は、第1電源コード60からの電力供給ラインに設けられる。スイッチ103は、第2電源コード61からの電力供給ラインに設けられる。スイッチ104は、第1電源コード60からの電力供給ラインと第2電源コード61からの電力供給ラインとの間に設けられる。AC切替部75の各スイッチ102、103、104は、制御部70から送信される第3切替信号により接続状態が切り替えられる。
スイッチ102、103、104は、正常動作時には図7(a)に示す状態となる。即ち、スイッチ102、103は導通状態であり、スイッチ104は遮断状態(非導通状態)である。そのために、第1電源コード60と、第1AC/DC部65及び定着ヒータ80とが導通状態になる。また、第2電源コード61と第2AC/DC部67とが導通状態になる。
第1監視部63の監視結果により第1電源コード60からの電力供給が途絶えたことが検知されると、制御部70は、AC切替部75に第3切替信号を送信する。AC切替部75は、第3切替信号によりスイッチ102を遮断状態に切り替えた後で、スイッチ104を導通状態に切り替える。図7(b)は、この状態を示す。
この状態は、第1電源コード60側のブレーカ落ちや、第1電源コード60の電源プラグのコンセントからの抜けにより発生する。ブレーカ落ちの場合、スイッチ102を接続したままスイッチ104を導通状態にすると、第1電源コード60側のブレーカに接続されている他の機器へ第2電源コード61側から電力が供給されてしまう。そのために第2電源コード61側に接続されているブレーカまで落ちる可能性がある。これを避けるために、第1電源コード60からの電力供給が途絶えた場合、スイッチ102をまず遮断状態に切り替えてから、スイッチ104を導通状態に切り替える必要がある。
ここでは、第1電源コード60からの電力供給が途絶えた場合を説明したが、第2電源コード61側の電力供給が途絶えた場合も同様であり、スイッチ103をまず遮断状態に切り替えてから、スイッチ104を導通状態に切り替える必要がある。
第1監視部63及び第2監視部64を動作させるための電力は、第2AC/DC部67の後段から供給される。これは、第1電源コード60からの電力供給が途絶えた場合、第1監視部63或いは第2監視部64への電力供給が途絶えて、電力の監視ができなくなってしまうことを防ぐためである。
なお、第1監視部63を動作させるための電力は、第1AC/DC部65の後段から供給される構成であってもよい。この場合、第1電源コード60からの電力遮断を検知した後にAC切替部75の切替動作が終了するまで、第1AC/DC部65の出力電圧(直流電圧)が所定値以下に低下しないことが条件となる。第1AC/DC部65の出力電圧(直流電圧)を所定値以下に低下させないためには、例えば第1AC/DC部65の後段にコンデンサ等の蓄電池を設ける必要がある。
第1AC/DC部65から出力される直流電力は、第1負荷81a及び第1遮断部71へ供給されている。第2AC/DC部67から出力される直流電力は、第1負荷81b、第2遮断部72、蓄電池85、及び制御部70へ供給されている。
蓄電池85は、第2電源コード61からの電力供給が途絶えた際に、制御部70がAC切替部75の接続状態を切り替える間、制御部70に電力を供給するために設けられている。この場合、制御部70は、電力供給が途絶えた第2電源コード61が接続されるスイッチ103を遮断状態に切り替えた後に、スイッチ104を導通状態に切り替える。これにより、第1電源コード61から供給される電力が、制御部70へ供給されるようになる。蓄電池85は、コンデンサ、スーパーキャパシタ、電池等で構成される。蓄電池85は、第2AC/DC部67から供給される電圧が制御部70の動作可能電圧を下回るまでの間、電力を供給可能である。
第1遮断部71及び第2遮断部72の動作は、図2の第1実施形態で説明した通りである。第1負荷81aは、制御部70から入力される第1制御信号により動作が制御される。第1負荷81bは、制御部70から入力される第4制御信号により動作が制御される。第2負荷82は、制御部70から入力される第2制御信号により動作が制御される。第3負荷83は、制御部70から入力される第3制御信号により動作が制御される。
第1負荷81a及び第1負荷81bは、画像形成装置100が動作中に突然停止してしまうことで故障する可能性がある負荷である。第1負荷81a及び第1負荷81bは、例えば第1実施形態と同様に、定着器40のファン、各種ローラの着動作、脱動作を行うモータ、操作部2等である。第2負荷82、第3負荷83は、それ以外の負荷であり、例えば画像形成装置100が動作中に突然停止しても故障する可能性が低い負荷である。
図8は、第2実施形態の電力遮断時のシャットダウン処理を表すフローチャートである。画像形成装置100は、不図示の主電源スイッチが操作されて電力の供給が開始されたタイミングから、第1監視部63及び第2監視部64による第1電源コード60及び第2電源コード61の電力供給状態の監視を開始する。本実施形態では、制御部70は、第1監視部63の監視結果を確認した後に第2監視部64の監視結果を確認する。
制御部70は、第1監視部63から取得する第1監視信号により第1電源コード60を介して供給される電力の遮断の有無を検知する(S221)。第1電源コード60を介して供給される電力の遮断を検知した場合(S221:Y)、制御部70は、第2監視部64から取得する第2監視信号により第2電源コード61を介して供給される電力の遮断の有無を検知する(S230)。第2電源コード61を介して供給される電力の遮断を検知した場合(S230:Y)、制御部70は、すべての負荷の動作を緊急停止させる(S229)。すべての負荷の動作を停止させるのは、第1実施形態と同様の理由である。即ち、電力供給が途絶えた第2電源コード61からの電力で動作する負荷が停止した際、電力供給が継続している第1電源コード60からの電力で動作する負荷が動き続けていると、それぞれの負荷に影響があるためである。
すべての負荷の動作を緊急停止した制御部70は、蓄電池85の電荷がなくなり次第、電力供給が途絶える。そのために制御部70は、メモリ76に、ログを残すバックアップ動作を行う(S231)。ログの内容としては、出力中のジョブの内容やその進捗、第1電源コード60及び第2電源コード61の両方から供給される電力が遮断されたという事実等である。
第2電源コード61を介して供給される電力の遮断が検知されない場合(S230:N)、制御部70は、すべての負荷の動作を緊急停止させる(S222)。制御部70は、蓄電池85からの電力供給が途絶える前に、AC切替部75のスイッチ102を遮断状態に切り替えて、第1電源コード60からの電力を遮断する(S223)。次に、制御部70は、AC切替部75のスイッチ104を導通状態に切り替えて、本来、第1電源コード60から電力が供給される負荷に対して、第2電源コード61からの電力供給を可能にする(S224)。その後、制御部70は、図5の電力遮断動作を行う(S225)。電力遮断動作終了後に制御部70は、メモリ76に、ログを残すバックアップ動作を行う(S231)。
第1電源コード60を介して供給される電力の遮断が検知されない場合(S221:N)、制御部70は、第2監視部64から取得する第2監視信号により第2電源コード61を介して供給される電力の遮断の有無を検知する(S226)。第2電源コード61を介して供給される電力の遮断が検知されない場合(S226:N)、第1電源コード60及び第2電源コード61を介して電力が正常に供給されていることになる。この場合、制御部70は、S221の処理に戻り、引き続き第1電源コード60を介して供給される電力の遮断の有無を検知する。
第2電源コード61を介して供給される電力の遮断を検知した場合(S226:Y)、制御部70は、すべての負荷の動作を緊急停止させる(S227)。その後、制御部70は、AC切替部75のスイッチ103を遮断状態に切り替えて、第2電源コード61からの電力を遮断する(S228)。次に、制御部70は、AC切替部75のスイッチ104を導通状態に切り替えて、本来、第2電源コード61から電力が供給される負荷に対して、第1電源コード60からの電力供給を可能にする(S224)。その後、制御部70は、図5の電力遮断動作を行う(S225)。電力遮断動作終了後に制御部70は、メモリ76に、ログを残すバックアップ動作を行う(S231)。
このように電力遮断後の停止処理(シャットダウン)を行うことで、いずれかの電源コードからの電力供給が突然途絶えた場合であっても、画像形成装置100の故障を抑制し、安全に動作を停止することができる。安全に動作を停止するとで、画像形成装置100は復帰動作も正常に行うことができる。
以上説明した第1、第2実施形態の画像形成装置100は、制御部70へ電力を供給する電源コードに障害が発生した電力の供給ができなくなった際に、他の電源コードにより制御部70へ電力を供給する。制御部70は、電力の供給ができなくなると蓄電池85により動作して、他の電源コードによる電力供給が可能になるように第1切替部73或いはAC切替部75の接続状態を切り替える。その後、制御部70は、電力遮断動作を行うことで、負荷の正常なシャットダウン処理を行う。このように画像形成装置100は、突発的な電力供給の遮断が発生しても、負荷の安全で正常なシャットダウンを行うことができる。
Claims (11)
- 第1電力を供給する第1電源コードと、
第2電力を供給する第2電源コードと、
前記第1電力の供給状態を監視する第1監視手段と、
前記第2電力の供給状態を監視する第2監視手段と、
前記第1電力と前記第2電力のいずれもが供給可能である負荷と、
前記負荷の動作を制御する制御手段と、
前記第1電力を前記制御手段に供給する第1状態と、前記第2電力を前記制御手段に供給する第2状態とに切り替えられる切替手段と、を備え、
前記制御手段は、前記切替手段が前記第1状態のときに前記第1監視手段の監視結果により前記第1電力の供給が途絶えたことを検知すると、前記負荷の動作を停止し、前記切替手段の接続状態を前記第2状態に切り替え、前記負荷に前記第2電力を供給して前記第1電力の遮断時の処理を行うことを特徴とする、
画像形成装置。 - 前記切替手段は、前記第1状態で前記第1電力を前記制御手段と前記負荷に供給し、前記第2状態で前記第2電力を前記制御手段と前記負荷に供給し、
前記制御手段は、前記切替手段の接続状態を前記第2状態に切り替えることで前記負荷に前記第2電力を供給することを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。 - 前記切替手段は、前記制御手段に接続される第1切替手段と、前記負荷に接続される第2切替手段と、を有し、
前記制御手段は、前記切替手段が前記第1状態のときに前記第1監視手段の監視結果により前記第1電力の供給が途絶えたことを検知すると、前記負荷の動作を停止し、前記第1切替手段の接続状態を前記第2状態に切り替え、前記第2切替手段の接続状態を前記第2状態に切り替えることを特徴とする、
請求項2記載の画像形成装置。 - 前記第1電力の供給が途絶えた際に前記制御手段に電力を供給する蓄電手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記蓄電手段からの電力供給が途絶える前に前記第1切替手段の接続状態を前記第2状態に切り替えることを特徴とする、
請求項3記載の画像形成装置。 - 前記第1切替手段は、前記第1電力と前記第2電力が入力され、出力が前記制御手段に接続されるスイッチを有し、
前記第2切替手段は、前記第1電力と前記第2電力が入力され、出力が前記負荷に接続されるスイッチを有することを特徴とする、
請求項3記載の画像形成装置。 - 前記第1電力を直流電力に変換する第1AC/DC手段と、
前記第2電力を直流電力に変換する第2AC/DC手段と、をさらに備え、
前記第1切替手段には、前記第1AC/DC手段で直流電力に変換された前記第1電力と前記第2AC/DC手段で直流電力に変換された前記第2電力が入力され、
前記第2切替手段には、前記第1AC/DC手段で直流電力に変換された前記第1電力と前記第2AC/DC手段で直流電力に変換された前記第2電力が入力されることを特徴とする、
請求項3記載の画像形成装置。 - 前記負荷は、前記第1電力の電力供給ラインに設けられる第1負荷と、前記第2電力の電力供給ラインに設けられる第2負荷と、を有し、
前記切替手段は、前記第1電力の電力供給ラインに設けられる第1スイッチと、前記第2電力の電力供給ラインに設けられる第2スイッチと、前記第1電力の電力供給ラインと前記第1電力の電力供給ラインとの間に設けられる第3スイッチと、を有し、
前記制御手段は、前記切替手段が前記第1状態のときに前記第1監視手段の監視結果により前記第1電力の供給が途絶えたことを検知すると、前記負荷の動作を停止し、前記第1スイッチを遮断状態に切り替えた後に前記第3スイッチを導通状態に切り替えることで、前記切替手段の接続状態を前記第2状態に切り替え、前記負荷に前記第2電力を供給することを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。 - 前記第1電力の供給が途絶えた際に前記制御手段に電力を供給する蓄電手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記蓄電手段からの電力供給が途絶える前に前記第1スイッチを遮断状態に切り替えることを特徴とする、
請求項7記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記第2監視手段の監視結果により前記第2電力の供給が途絶えたことを検知すると、前記負荷の動作を停止し、前記第2スイッチを遮断状態に切り替えた後に前記第3スイッチを導通状態に切り替えることで、前記切替手段の接続状態を前記第1状態にして、前記負荷に前記第2電力を供給することを特徴とする、
請求項7記載の画像形成装置。 - 前記第1電力を直流電力に変換する第1AC/DC手段と、
前記第2電力を直流電力に変換する第2AC/DC手段と、をさらに備え、
前記第1AC/DC手段には前記第1スイッチを通過した前記第1電力が入力され、
前記第2AC/DC手段には前記第2スイッチを通過した前記第2電力が入力されることを特徴とする、
請求項7記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記第1監視手段の監視結果により前記第1電力の供給が途絶えたことを検知し、且つ前記第2監視手段の監視結果により前記第2電力の供給が途絶えたことを検知すると、前記負荷の動作を停止し、所定のメモリにログを残すことを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。
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2023
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Publication number | Publication date |
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