JP2024064917A - 補助枕 - Google Patents

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JP2024064917A
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headrest
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pillow
auxiliary
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孝太郎 宮入
Kotaro Miyairi
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Abstract

【課題】 ヘッドレストに補助枕を装着したものにおいて、補助枕の取り付け位置の調整範囲を拡大すること。【解決手段】 背もたれの上方に設置されているヘッドレストに着脱自在に取り付けられる補助枕であって、前記補助枕の上辺と下辺の間に一対のレールを設け、抜け止めバンドの両端部を前記レールにスライド可能に取着したこと。【選択図】図1

Description

車で走行中、衝突し、あるいは追突されて、頭部が前後に急激に傾動して、むち打ち症、詳しくは、頚椎の捻挫や外傷性頚部症候群を発症することがある。
そのため、車には、むち打ち症を防止し、あるいは軽減するために、背もたれの上方にヘッドレストが具備されている。

本発明は、ヘッドレストと協同して衝撃を軽減し、むち打ち症の発症を防止する補助枕で、ヘッドレストに取り付ける位置の調整範囲を、上下に拡大できる補助枕を提供するものである。
又、背もたれを倒したときに、補助枕で背もたれとヘッドレスト間の隙間を塞ぎ、座席を可及的平坦にして、快適な睡眠や休憩をすることができるようにした補助枕である。
従来、ヘッドレストに、着脱自在に取り付ける補助枕は市販されている。そして、その多くは、補助枕を平ゴムで取り付けたものである。
前記補助枕は、前述のように、ヘッドレストに一本の支持バン(平ゴム)で支持されている。
そのため、枕が安定せず、不安定である。故に、平ゴムを可及的幅広にし、更に、弾力を強くすれば、安定性は増すが、取り付け位置を調整するとき強い力を必要とし、枕の移動、調整が困難となる。
又、補助枕の取り付け位置を調整するとき、不用意に上方に調整移動すると、補助枕が上方に抜けてしまう欠点がある。
これは、運転者が前を向き、後ろを見ないで移動、調整していることが原因である。
従って、補助枕の位置を調整するとき、補助枕が上方に抜けることがない補助枕の提供が望まれていた。
この課題を解決するために、当出願人は、先願として、実願2022-3447(令和4年9月)「補助枕」を出願した。以下、この出願を先願と称する。
この先願には、明細書及び図で明らかなように、前記支持バンド(平ゴム)の中央部分に、補助枕の上方への抜けを防止するための抜け止めバンド、符号11を設けている。
そして、補助枕の取り付け位置を上下に調整するとき、抜け止めバンドが補助枕を上方に移動するのを阻止され、補助枕が上方に抜けるのを防止する点で有用である。
しかしながら、この先願の構成では、前記抜け止めバンドの下端を補助枕の下辺に直接固着しているので、補助枕の取り付け位置の調整範囲がゴムの伸縮範囲内に限定される。
そのため、補助枕の取り付け調整範囲が狭くなり、背もたれを立てた運転時の取り付け位置と、背もたれを倒した休憩時の取り付け位置間の広い調整範囲には対応できないものとなっている。
本発明の目的は、前記先願に加えて、補助枕を、所望する位置に安定的に装着でき、更に、取り付け位置の調整範囲を上下に大幅に拡大することができる補助枕を提供することにある。
前記目的は、背もたれの上方に設置されているヘッドレストに着脱自在に取り付けられる補助枕であって、補助枕の厚さを、前記ヘッドレストの厚さより小寸法に形成し、この補助枕の両側面にゴム材の支持バンドを固着し、この支持バンドの中央部に前記補助枕が上方に抜けるのを防止する抜け止めバンドを固着したものにおいて、
前記補助枕の上辺と下辺の間に一対のレールを設け、前記抜け止めバンドの両端部にスライドリングを設け、このスライドリングが前記レール上にスライド可能に取着したことによって達成される。
前記構成により本発明によれば、先願の明細書に記載した構成及び効果に加え、抜け止めバンドの両端を前記レール上でスライド可能に取着したので、補助枕の取り付け位置の調整範囲を大幅に拡大できる効果を有する。
本発明の一実施例で、ヘッドレストに取り付けた補助枕を後方から見た図。 図1の上面図。 支持バンドと抜け止めバンドを省いた図1の底面図。 スライドリングをレールの最下部にスライドした側面図。 同じく、抜け止めスライドリングをレールの最上部にスライドした側面図。 補助枕をヘッドレストに取り付けた運転状態を示す図。 同じく背もたれを倒した状態の側面図。
以下、本発明の一実施例を図に基づいて説明する。
図において、1は、ヘッドレストで、2は、その前面に取り付けた補助枕2である。
補助枕2の硬さは、ヘッドレスト1と同等の硬さで、追突したときの衝撃を和らげる。
補助枕2の厚さは、図6に示すように、前記ヘッドレスト1の厚さHよりも小寸法lであり、厚さHの半分か、3分の1程度に成形し、運転に好ましい大きさと形状をしている。
尚、補助枕2は、比較的薄い方が背もたれを倒したとき、ヘッドレスト1と背もたれ間の隙間を確実に塞ぐことで、座席を可及的平坦にすることができることから好ましいものである。
3は、前記補助枕2の両側中央部に固着した支持バンドである。支持バンド3は、所定幅の平ゴムでなされており、前記補助枕2をヘッドレスト1の前面に所定の力で弾着するものである。
又、支持バンド3は、左右一対に設けられており、左の支持バンド31の両端部は左側面に固着され、右の支持バンド32の両端部は右側面に固着されている。
左右の支持バンド31,32は、図示のように、それぞれ一本の平ゴムで構成されており、それぞれの中央部を結束具4で結束する。
5は、一本の平ゴムに中央部を前記結束具4に固着した補助枕2の抜け止めバンドで、その両端にスライドリング6を設けている。
抜け止めバンド5は、補助枕2をヘッドレスト1に装着したとき、補助枕2の下辺に引っ掛けられて、補助枕2の上方への抜けを防止する。
図示していないが、支持バンド3を補助枕2の両側面に差し渡らせた一本の支持バンド3で構成したときは、前記結束部4は省かれる。
このときは、抜け止めバンド5の中央部を支持バンド3の中央部に直接固着するようにする。
7は、前記補助枕2の上下端辺に差し渡して取り付けられた金属製の一対のレールで、前記スライドリング6に遊合によって挿入し、スライドリング6がレール7上でスライドするように構成している。
レール7の上下端部は、図4、図5に符号71で示すように折り曲げて、レール7を補助枕の上下端面に確実に取り付けるようにする。
又、補助枕2が比較的軟らかい場合は、レール7の両端部に図1のように、止め輪72を設け、同様に確実に固着できるようにする。
レールは、前記のように金属線で構成したが、硬質のプラスチックで構成してもよい。
又、スライドリング6は、前記抜け止めバンド5の先端部を輪状に丸め、スライドリングの代用にしてもよい。要は、抜け止めバンド5がレール7に摺動自在に固着されていればよい。
図6、図7において、8は、前述した背もたれ、9は座部、10は、背もたれ8を傾動するための傾動機構、11は、ヘッドレスト1を背もたれ8の上部に取り付けるための金属製ステーである。
次に、動作を説明する。
運転する場合は、図1、図4及び図6に示すように、補助枕2の位置を上方に手で移動し調整する。このとき抜け止めバンド5の先端に取り付けられているスライドリング6はレール7上で下方にスライドする。
補助枕2がレール7の最上部に達すると、スライドリング6はレール7の最下部に突き当たって停止する。
その後、抜け止めバンド5が伸長し、弾性限界で停止する。
このとき、図6で明らかなように、補助枕2は、ヘッドレスト1に対して三分の1程度の小寸法lに形成しているので、運転に際して邪魔にならない。
又、運転者の頭部と補助枕2間の空間を可及的に狭くすることができるので、不用意な前後の衝撃を緩和することができる。
従って、むち打ち症の発症が軽減され、安全な補助枕を提供することができるものである。
次に、図7に示す如く、背もたれ8後方に倒して睡眠や休憩するときは、補助枕2の位置を下方に手で移動し調整する。
このとき抜け止めバンド5の先端に取り付けられているスライドリング6は、レール7上で上方にスライドする。図7は、上方に移動する場合の途中の図である。
補助枕2が最上部に達すると、スライドリング6は図5に示したようにレール7の最上部に突き当たって停止する。
その後、抜け止めバンド5が伸長し、弾性限界で停止する。
即ち、補助枕2の取り付け位置の調整範囲は、レール7の長さに抜け止めバンド5の伸長量を加えた大きさになり、調整範囲は格段に大きくなる。
前記のように、補助枕2は最下部に移動し、ヘッドレスト1と背もたれ5間の隙間を塞ぐようになる。
又、補助枕2が前記隙間を塞ぐことで、ヘッドレスト1と補助枕2と座部9が可及的平坦になって、これにより、快適な睡眠や休憩をすることができる。これは、補助枕2の厚さを小寸法にしたことに他ならない。
重要なことは、前述で明らかなように、補助枕2の取り付け位置の調整範囲を拡大することである。
そのため本発明では、抜け止めバンド5の先端にスライドリング6を設け、このスライドリング6をレールにスライド可能にしたものである。
これにより、補助枕2の取り付け位置の調整範囲は、ゴムの伸長量に加えてレールの長さだけ拡大することができ、そのため補助枕2は、車の大小、車種に拘らず、又、運転者の身長や体格に応じて好適な位置に調整し使用することができるようになる。
以上のように本発明は、従来の課題を解決し、補助枕の取り付け位置の調整範囲を大幅に拡大し、ヘッドレストに安定して装着でき、補助枕の厚さを、前記ヘッドレストの厚さより小寸法にし、背もたれを倒したときに、補助枕をヘッドレストと背もたれ間に差し渡らせて座席を可及的平坦にし、これによって快適な休憩や睡眠をとることができ、加えて調整するときヘッドレストから上方に抜けることがない補助枕を提供することができたものである。
1…ヘッドレスト、 2…補助枕、3…支持バンド、31…左の支持バンド、32…右の支持バンド、4…結束具、5…抜け止めバンド、7…レール、6…スライドリング、71…折り曲げ、72…止め輪、8…背もたれ、9…座部、10…傾動機構、11…ステー、H…ヘッドレストの厚さ、l…空隙

Claims (1)

  1. 背もたれの上方に設置されているヘッドレストに着脱自在に取り付けられる補助枕であり、補助枕の厚さを、前記ヘッドレストの厚さより小寸法に形成し、この補助枕の両側面にゴム材の支持バンドを固着し、この支持バンドの中央部に前記補助枕が上方に抜けるのを防止する抜け止めバンドを固着したものにおいて、
    前記補助枕の上辺と下辺の間に一対のレールを設け、前記抜け止めバンドの両端部にスライドリングを設け、このスライドリングが前記レールにスライド可能に取着した補助枕。
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