JP2024062740A - 半導体記憶装置 - Google Patents
半導体記憶装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2024062740A JP2024062740A JP2022170786A JP2022170786A JP2024062740A JP 2024062740 A JP2024062740 A JP 2024062740A JP 2022170786 A JP2022170786 A JP 2022170786A JP 2022170786 A JP2022170786 A JP 2022170786A JP 2024062740 A JP2024062740 A JP 2024062740A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clock
- data
- signal
- wiring
- circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 title claims abstract description 61
- 230000008054 signal transmission Effects 0.000 claims abstract description 52
- 230000004044 response Effects 0.000 claims abstract description 12
- 230000001934 delay Effects 0.000 claims abstract description 11
- 230000007704 transition Effects 0.000 claims description 31
- 230000001902 propagating effect Effects 0.000 claims description 27
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 claims description 9
- 102100040862 Dual specificity protein kinase CLK1 Human genes 0.000 description 79
- 101000749294 Homo sapiens Dual specificity protein kinase CLK1 Proteins 0.000 description 79
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 35
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 35
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 35
- 102100040844 Dual specificity protein kinase CLK2 Human genes 0.000 description 31
- 101000749291 Homo sapiens Dual specificity protein kinase CLK2 Proteins 0.000 description 31
- 102100040856 Dual specificity protein kinase CLK3 Human genes 0.000 description 29
- 101000749304 Homo sapiens Dual specificity protein kinase CLK3 Proteins 0.000 description 29
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 19
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 19
- 230000008859 change Effects 0.000 description 16
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 8
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 7
- 230000000644 propagated effect Effects 0.000 description 6
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 5
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 3
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 3
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 3
- 230000000295 complement effect Effects 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000006870 function Effects 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000003068 static effect Effects 0.000 description 1
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11C—STATIC STORES
- G11C7/00—Arrangements for writing information into, or reading information out from, a digital store
- G11C7/10—Input/output [I/O] data interface arrangements, e.g. I/O data control circuits, I/O data buffers
- G11C7/1051—Data output circuits, e.g. read-out amplifiers, data output buffers, data output registers, data output level conversion circuits
- G11C7/1066—Output synchronization
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11C—STATIC STORES
- G11C5/00—Details of stores covered by group G11C11/00
- G11C5/06—Arrangements for interconnecting storage elements electrically, e.g. by wiring
- G11C5/063—Voltage and signal distribution in integrated semi-conductor memory access lines, e.g. word-line, bit-line, cross-over resistance, propagation delay
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11C—STATIC STORES
- G11C7/00—Arrangements for writing information into, or reading information out from, a digital store
- G11C7/06—Sense amplifiers; Associated circuits, e.g. timing or triggering circuits
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11C—STATIC STORES
- G11C7/00—Arrangements for writing information into, or reading information out from, a digital store
- G11C7/22—Read-write [R-W] timing or clocking circuits; Read-write [R-W] control signal generators or management
- G11C7/222—Clock generating, synchronizing or distributing circuits within memory device
Landscapes
- Read Only Memory (AREA)
- Dram (AREA)
Abstract
【課題】並行する複数のデータ配線を伝搬するデータ信号を正確に取り込める半導体記憶装置を提供する。【解決手段】半導体記憶装置は、センスアンプ、入出力回路、制御信号送信回路、入出力回路とセンスアンプの間に接続された複数のデータ配線を備える。制御信号送信回路に、第1クロック配線、第1クロック配線の一方の側面に沿って延伸する第2クロック配線、第1クロック配線の他方の側面に沿って延伸する第3クロック配線が接続されている。入出力回路とセンスアンプとの間でデータ配線を介してデータ信号を送受信するときに、制御信号送信回路は、第1クロック配線に第1クロック信号を出力し、第2クロック配線と第3クロック配線に、第1クロック信号と逆相の第2クロック信号を出力する。データ信号の受信側の回路は、第1クロック信号を遅延させるクロック遅延回路から出力される遅延クロック信号に応答してデータ信号を取り込む。【選択図】図5
Description
本発明の実施形態は、半導体記憶装置に関する。
半導体記憶装置では、基板上に配置された回路ブロックの相互間が、データ信号が伝搬する信号配線(以下において、「データ配線」とも称する。)によって接続される。半導体記憶装置の動作の高速化に伴い、隣接して並行するデータ配線の本数が増加している。データ配線の間隔を狭くした場合に、データ配線の相互間の容量性カップリングの影響を受けて、データ配線でのデータ信号の伝搬速度にばらつきが生じる。その結果、複数のデータ配線をそれぞれ伝搬したデータ信号を受信する回路ブロックでの有効ウィンドウ(valid window)の幅が狭くなり、データ信号を正確に取り込むためのクロック信号の調整の難易度が高くなっている。
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、並行する複数のデータ配線を伝搬するデータ信号を正確に取り込める半導体記憶装置を提供することである。
実施形態に係る半導体記憶装置は、メモリセルアレイに接続されたセンスアンプ、入出力回路、制御信号送信回路、入出力回路とセンスアンプの間に接続された複数のデータ配線を備える。制御信号送信回路に、第1クロック配線、第1クロック配線の一方の側面に沿って延伸する第2クロック配線、第1クロック配線の他方の側面に沿って延伸する第3クロック配線が接続されている。入出力回路とセンスアンプとの間でデータ配線を介してデータ信号を送受信するときに、制御信号送信回路は、第1クロック配線に第1クロック信号を出力し、第2クロック配線および第3クロック配線に、第1クロック信号と逆相の第2クロック信号を出力する。データ信号の受信側の回路は、第1クロック信号を遅延させるクロック遅延回路から出力される遅延クロック信号に応答してデータ信号を取り込む。
次に、図面を参照して、実施形態について説明する。以下に説明する図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。図面は模式的なものである。また、以下に示す実施形態は、技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、部品の材質、形状、構造、配置などを特定するものではない。実施形態は、種々の変更を加えることができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置は、例えば、図1に示すメモリシステムが含む不揮発性メモリ2に適用可能である。不揮発性メモリ2は、データを不揮発に記憶する半導体メモリである。不揮発性メモリ2は、例えばNANDフラッシュメモリを備える。メモリコントローラ1が、不揮発性メモリ2の動作を制御する。ホストは、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯端末などの電子機器である。
本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置は、例えば、図1に示すメモリシステムが含む不揮発性メモリ2に適用可能である。不揮発性メモリ2は、データを不揮発に記憶する半導体メモリである。不揮発性メモリ2は、例えばNANDフラッシュメモリを備える。メモリコントローラ1が、不揮発性メモリ2の動作を制御する。ホストは、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯端末などの電子機器である。
まず、図1に示すメモリシステムについて説明する。なお、以下の説明で、信号DQ<7:0>は、各々が1ビットの信号である信号DQ<0>、DQ<1>、・・・、DQ<7>の集合を意味する。信号DQ<7:0> は、8ビットの信号である。
メモリコントローラ1は、ホストから命令を受け取り、受け取った命令に基づいて不揮発性メモリ2を制御する。具体的には、メモリコントローラ1は、ホストから書き込みを指示されたデータを不揮発性メモリ2に書き込み、ホストから読み出しを指示されたデータを不揮発性メモリ2から読み出してホストに送信する。不揮発性メモリ2の書き込み対象の不揮発性メモリセルは、メモリコントローラ1が指定する。以下において、不揮発性メモリ2の不揮発性メモリセルを「メモリセル」とも称する。
メモリコントローラ1と不揮発性メモリ2は、メモリコントローラ1と不揮発性メモリ2のインターフェース規格に従った信号を、個別の信号線を介して送受信を行う。メモリコントローラ1と不揮発性メモリ2の間で送受信する信号は、信号/CE、/RB、CLE、ALE、/WE、/RE、RE、/WP、DQ<7:0>、DQS、/DQSなどである。
信号/CEは、不揮発性メモリ2をイネーブルにするためのチップイネーブル信号である。信号/RBは、不揮発性メモリ2がレディ状態(外部からの命令を受け付ける状態)であるか、ビジー状態(外部からの命令を受け付けない状態)であるかを示すレディビジー信号である。信号CLEは、信号CLEがH(High)レベルである間に不揮発性メモリ2に送信される信号DQ<7:0>がコマンドであることを不揮発性メモリ2に通知するコマンドラッチイネーブル信号である。信号ALEは、信号ALEがHレベルである間に不揮発性メモリ2に送信される信号DQ<7:0>がアドレスであることを不揮発性メモリ2に通知するアドレスラッチイネーブル信号である。信号/WEは、不揮発性メモリ2に送信される信号DQ<7:0>を不揮発性メモリ2に取り込むことを指示するライトイネーブル信号である。シングルデータレート(Single Data Rate、SDR)モードにおいて、信号/WEの立ち上がりエッジで不揮発性メモリ2に送信されるコマンド、アドレス又はデータとしての信号DQ<7:0>を取り込むことを指示する。また、ダブルデータレート(Double Data Rate、DDR)モードにおいて、信号/WEの立ち上がりエッジで不揮発性メモリ2に送信されるコマンド又はアドレスとしての信号DQ<7:0>を取り込むことを指示する。信号/WEは、メモリコントローラ1によりコマンド、アドレスおよびデータを不揮発性メモリ2が受信する都度、アサートされる。
信号/REは、メモリコントローラ1が、不揮発性メモリ2から信号DQ<7:0>を読み出すことを指示するリードイネーブル信号である。信号REは信号/REの相補信号である。例えば、不揮発性メモリ2が信号DQ<7:0>を出力するタイミングを制御するために、信号/REおよびREは使用される。より具体的には、シングルデータレートモードにおいて、信号/REの立ち下がりエッジで不揮発性メモリ2にデータとしての信号DQ<7:0>を出力すること指示する。また、ダブルデータレートモードにおいて、信号/REの立ち下がりエッジおよび立ち上がりエッジで不揮発性メモリ2にデータとしての信号DQ<7:0>を出力すること指示する。信号/WPは、データの書き込みの禁止を不揮発性メモリ2に指示するライトプロテクト信号である。
信号DQ<7:0> は、不揮発性メモリ2とメモリコントローラ1との間で送受信されるデータの実体である。信号DQ<7:0> は、コマンドCMD、アドレスADD、およびデータDATを含む。データDATは、不揮発性メモリに書き込むデータ(以下、「書き込みデータ」とも称する。)および不揮発性メモリから読み出したデータ(以下、「読み出しデータ」とも称する。)を含む。信号DQSは、信号DQ<7:0>に係る不揮発性メモリ2の動作タイミングを制御するために使用されるデータストローブ信号である。信号/DQSは信号DQSの相補信号である。信号DQSおよび/DQSは、例えば信号REおよび/REに基づいて生成される。より具体的には、ダブルデータレートモードにおいて、信号DQSの立ち下がりエッジおよび立ち上がりエッジで不揮発性メモリ2にデータとしての信号DQ<7:0>を取り込むことを指示する。また、信号DQSは、ダブルデータレートモードにおいて、信号/REの立ち下がりエッジおよび立ち上がりエッジに基づいて生成され、不揮発性メモリ2からデータとしての信号DQ<7:0>と共に出力される。
メモリコントローラ1は、RAM11、プロセッサ12、ホストインターフェース13、ECC回路14、およびメモリインターフェース15を備える。RAM11、プロセッサ12、ホストインターフェース13、ECC回路14、およびメモリインターフェース15は、互いにバス16で接続される。
RAM11は、ホストから受信したデータを不揮発性メモリ2に記憶するまでに一時格納したり、不揮発性メモリ2から読み出したデータをホストに送信するまでに一時格納したりする。RAM11は、例えば、SRAM(Static Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの汎用半導体メモリである。
プロセッサ12は、メモリコントローラ1全体の動作を制御する。プロセッサ12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)などである。プロセッサ12は、例えば、ホストから受信したデータの読み出し命令に応答して、読み出し命令を不揮発性メモリ2に対して発行する。この動作は、データの書き込みの場合についても同様である。プロセッサ12は、RAM11に蓄積されるデータに対して、不揮発性メモリ2の格納領域(メモリ領域)を決定する。また、プロセッサ12は、不揮発性メモリ2からの読み出しデータに対して、種々の演算を実行する機能を有する。
ホストインターフェース13は、ホストと接続され、ホストとの間のインターフェース規格に従った処理を実行する。ホストインターフェース13は、例えば、ホストから受信した命令およびデータを、プロセッサ12に転送する。また、ホストインターフェース13は、不揮発性メモリ2から読み出されたデータ、プロセッサ12からの応答などをホストに送信する。
ECC回路14は、RAM11に格納されたデータを符号化して、符号語を生成する。また、ECC回路14は、不揮発性メモリ2から読み出された符号語を復号する。
メモリインターフェース15は、バスを介して不揮発性メモリ2と接続され、不揮発性メモリ2との通信を実行する。メモリインターフェース15は、プロセッサ12の指示により、コマンドCMD、アドレスADD、および書き込みデータを不揮発性メモリ2に送信する。また、メモリインターフェース15は、不揮発性メモリ2から読み出しデータを受信する。
図1では、メモリコントローラ1が、ECC回路14とメモリインターフェース15をそれぞれ備える構成例を示した。しかし、ECC回路14がメモリインターフェース15に内蔵されてもよい。また、ECC回路14が、不揮発性メモリ2に内蔵されてもよい。
ホストから書き込み命令を受信した場合、メモリシステムは次のように動作する。プロセッサ12は、書き込みを指示されたデータをRAM11に一時記憶させる。プロセッサ12は、RAM11に格納されたデータを読み出し、ECC回路14に入力させる。ECC回路14は、入力されたデータを符号化し、符号語をメモリインターフェース15に入力する。メモリインターフェース15は、入力された符号語を不揮発性メモリ2に書き込む。
ホストから読み出し命令を受信した場合、メモリシステムは次のように動作する。メモリインターフェース15は、不揮発性メモリ2から読み出した符号語をECC回路14に入力する。ECC回路14は、入力された符号語を復号し、復号されたデータをRAM11に格納する。プロセッサ12は、RAM11に格納されたデータを、ホストインターフェース13を介してホストに送信する。
図2は、不揮発性メモリ2の構成例を示すブロック図である。不揮発性メモリ2は、メモリセルアレイ21、入出力回路22、ロジック制御回路24、レジスタ26、シーケンサ27、電圧生成回路28、ロウデコーダ30、センスアンプ31、制御信号送信回路50を備える。更に、不揮発性メモリ2は、入出力用パッド群32、ロジック制御用パッド群34、および、電源入力用端子群35を備える。
メモリセルアレイ21は、ワード線およびビット線に関連付けられた複数のメモリセル(図示せず)を含む。
入出力回路22は、メモリコントローラ1との間で、信号DQ<7:0>、信号DQSおよび/DQSを送受信する。入出力回路22は、信号DQ<7:0>内のコマンドCMDおよびアドレスADDをレジスタ26に転送する。また、入出力回路22は、書き込みデータおよび読み出しデータをセンスアンプ31との間で送受信する。
ロジック制御回路24は、メモリコントローラ1から信号/CE、CLE、ALE、/WE、/RE、RE、/WP、/RBを受信する。また、ロジック制御回路24は、信号/RBをメモリコントローラ1に転送して、不揮発性メモリ2の状態を外部に通知する。
レジスタ26は、コマンドCMDおよびアドレスADDを保持する。レジスタ26は、アドレスADDをロウデコーダ30およびセンスアンプ31に転送すると共に、コマンドCMDをシーケンサ27に転送する。
シーケンサ27は、コマンドCMDを受け取り、受け取ったコマンドCMDに基づくシーケンスに従って不揮発性メモリ2の全体を制御する。シーケンサ27は、例えば、制御信号配線50Mを介して、ロウデコーダ30およびセンスアンプ31に制御信号を供給する。例えば、複数本の制御信号配線50Mが与えられてもよい。この場合、シーケンサ27から複数種類の制御信号が複数本の制御信号配線50Mをそれぞれ介してロウデコーダ30および/またはセンスアンプ31に供給される。
電圧生成回路28は、シーケンサ27からの指示に基づき、データの書き込み、データの読み出し、およびデータの消去などの動作に必要な電圧を生成する。レジスタ26からのアドレスに基づいて、電圧生成回路28から種々の電圧がロウデコーダ30、センスアンプ31およびメモリセルアレイ21に供給される。
ロウデコーダ30は、レジスタ26からアドレスADD内のブロックアドレスおよびロウアドレスを受け取る。ロウデコーダ30は、ブロックアドレスに基づいてブロックを選択すると共に、ロウアドレスに基づいてワード線を選択する。
センスアンプ31は、メモリセルアレイ21に接続されている。センスアンプ31は、データの読み出し時には、メモリセルからビット線に読み出された読み出しデータをセンスし、センスした読み出しデータを入出力回路22に転送する。センスアンプ31は、データの書き込み時には、ビット線を介して書き込みデータをメモリセルに転送する。
入出力回路22とセンスアンプ31の間のデータの転送は、データバスYIOを介して行われる。データバスYIOは、入出力回路22とセンスアンプ31との間に接続された複数のデータ配線を含む。不揮発性メモリ2に書き込むデータおよび不揮発性メモリ2から読み出されたデータは、データバスYIOを伝搬する。
制御信号送信回路50は、メモリコントローラ1から供給される信号/REおよびREに基づいて、不揮発性メモリ2の動作に使用されるクロック信号を生成する。図2では、制御信号送信回路50をシーケンサ27の一部として示している。しかし、制御信号送信回路50は、例えば、入出力回路22および/またはロジック制御回路24の一部として構成されてもよい。また、制御信号送信回路50は、シーケンサ27、入出力回路22、およびロジック制御回路24のいずれとも異なる回路として構成されてもよい。
入出力用パッド群32は、不揮発性メモリ2とメモリコントローラ1の間でデータを含む各信号の送受信を行うため、信号DQ<7:0>および信号DQS、/DQSに対応する複数の端子(パッド)を備える。
ロジック制御用パッド群34は、不揮発性メモリ2とメモリコントローラ1の間で各信号の送受信を行うため、信号/CE、CLE、ALE、/WE、/RE、RE、/WP、/RBに対応する複数の端子(パッド)を備える。
電源入力用端子群35は、外部から不揮発性メモリ2に種々の動作電源を供給するため、電源電圧Vcc、VccQ、および接地電圧Vssが入力される複数の端子を備える。電源電圧Vccは、動作電源として一般的に外部から与えられる回路電源電圧である。例えば、電源電圧Vccは2.5Vである。電源電圧VccQは、メモリコントローラ1と不揮発性メモリ2との間で信号を送受信する際に用いられる。例えば、電源電圧VccQは1.2Vである。
図3Aは、不揮発性メモリ2の書き込み動作(以下において、「データイン動作」とも称する。)を指示するコマンドシーケンスの例を示す。図3Bは、データイン動作に関するコマンドシーケンスの例を示す。
図3Aに示すように、データイン動作に際して、メモリコントローラ1は、信号/WEをトグルさせながら、データイン動作を指示するためのコマンドセットを不揮発性メモリ2に発行する。データイン動作を指示するためのコマンドセットは、例えば、読み出しコマンド「80h」、5サイクルにわたるアドレスADD、およびコマンド「10h」を含む。読み出しコマンド「80h」は、メモリセルアレイ21内のユーザデータ領域へのデータの書き込みを命令するコマンドである。コマンド「10h」は、データイン動作の開始を命令するコマンドである。
コマンド「10h」の後に、メモリコントローラ1は、図3Bに示すように、メモリセルアレイ21に書き込むデータを信号DQ<7:0>として不揮発性メモリ2に転送する。書き込むデータを不揮発性メモリ2に転送する際に、メモリコントローラ1は、信号DQ<7:0>に同期させて信号DQSおよび/DQSをトグルさせ、不揮発性メモリ2に転送する。
不揮発性メモリ2は、書き込むデータを受信すると、メモリセルアレイ21内のユーザデータ領域への書き込み動作を開始し、信号/RBをLレベルにして、不揮発性メモリ2がビジー状態であることをメモリコントローラ1に知らせる。書き込み動作が完了した後、不揮発性メモリ2は、信号/RBをHレベルにして、不揮発性メモリ2がレディ状態であることをメモリコントローラ1に知らせる。
図4Aは、不揮発性メモリ2の読み出し動作(以下において、「データアウト動作」とも称する。)を指示するコマンドシーケンスの例を示す。図4Bは、データアウト動作に関するコマンドシーケンスの例を示す。
図4Aに示すように、データアウト動作に際して、メモリコントローラ1は、信号/WEをトグルさせながら、データアウト動作を指示するためのコマンドセットを不揮発性メモリ2に発行する。データアウト動作を指示するためのコマンドセットは、例えば、読み出しコマンド「00h」、5サイクルにわたるアドレスADD、およびコマンド「30h」を含む。読み出しコマンド「00h」は、不揮発性メモリ2のメモリセルアレイ21からのデータの読み出しを命令するコマンドである。コマンド「30h」は、データアウト動作の開始を命令するコマンドである。不揮発性メモリ2は、コマンド「30h」を受信すると、メモリセルアレイ21からのデータの読み出し動作を開始し、信号/RBをLレベルにして、不揮発性メモリ2がビジー状態であることをメモリコントローラ1に知らせる。読み出し動作が完了した後、不揮発性メモリ2は、信号/RBをHレベルにして、不揮発性メモリ2がレディ状態であることをメモリコントローラ1に知らせる。
メモリコントローラ1は、不揮発性メモリ2がレディ状態になったことを確認した後、図4Bに示すように、信号/REおよびREをトグルさせる。不揮発性メモリ2は、信号/REおよびREに同期させて、読み出したデータを信号DQ<7:0>としてメモリコントローラ1に転送する。また、不揮発性メモリ2は、信号DQ<7:0>に同期させて信号DQSおよび/DQSをトグルさせ、メモリコントローラ1に転送する。
なお、メモリコントローラ1は、不揮発性メモリ2がレディ状態になったことを確認した後、信号/WEをトグルさせながら、データアウト動作を指示するためのコマンドセットを不揮発性メモリ2に発行してもよい。データアウト動作を指示するためのコマンドセットは、例えば、データアウトコマンド「05h」、5サイクルにわたるアドレスADD、およびコマンド「E0h」を含む。この場合、メモリコントローラ1は、不揮発性メモリ2にコマンド「E0h」を送信した後、所定期間経過後に、信号/REおよびREをトグルさせる。不揮発性メモリ2は、信号/REおよびREに同期させて、読み出したデータを信号DQ<7:0>としてメモリコントローラ1に転送する。また、不揮発性メモリ2は、信号DQ<7:0>に同期させて信号DQSおよび/DQSをトグルさせ、メモリコントローラ1に転送する。
図5は、不揮発性メモリ2の構成の一部を示すブロック図である。以下に、図5を参照して、不揮発性メモリ2における入出力回路22とセンスアンプ31との間のデータの送受信を説明する。
入出力回路22は、データバスYIOを経由して、書き込みデータおよび読み出しデータをセンスアンプ31との間で送受信する。データバスYIOは、入出力回路22とセンスアンプ31との間に接続された複数のデータ配線をシールドせずに隣接して配置した構成である。データバスYIOは、例えば200本のデータ配線を含む。データ配線をシールドしないことにより、不揮発性メモリ2が形成された半導体チップ(以下、単に「チップ」という。)の面積の増加を抑制できる。
センスアンプ31は、ビット線BL0-BLmに接続されるセンスアンプユニット31A、センスアンプユニット31Aに接続するデータレジスタ31B、データレジスタ31Bに接続するデータマルチプレクサ31Cを含む。ビット線の本数は、例えば約13万本である。センスアンプユニット31Aは、ビット線に読み出された読み出しデータをセンスし、ビット線を介して書き込みデータをメモリセルに転送する。データレジスタ31Bは、読み出しデータや書き込みデータを保持する。データマルチプレクサ31Cは、データバスYIOを構成するデータ配線を伝搬するデータ信号をビット線BL0-BLmを伝搬するデータから選択する。
入出力回路22は、バス幅を変換する変換回路221を含んでもよい。変換回路221は、例えば128本のビット線を含むデータバスYIOを、信号DQ<7:0>がそれぞれ伝搬する8本のデータ配線を含むバスにバス幅を変換する。変換回路221は、例えばFIFO(First In First Out)回路であってもよい。センスアンプ31と変換回路221の間は電源電圧Vcc(例えば2.5V)で動作する。変換回路221とメモリコントローラ1の間は電源電圧VccQ(例えば1.2V)で動作する。
制御信号送信回路50は、複数のデータ配線を含むデータバスYIOを介して入出力回路22とセンスアンプ31との間でデータ信号を送受信するときに、第1位相を有する第1クロック信号CLK1を生成する。例えば、制御信号送信回路50は、データイン動作においてメモリコントローラ1から供給される信号/REおよびREに基づいて、第1クロック信号CLK1を生成する。更に、制御信号送信回路50は、第1クロック信号CLK1とは反対の位相の第2位相をそれぞれ有する第2クロック信号CLK2と第3クロック信号CLK3を生成する。第1クロック信号CLK1と、第2クロック信号CLK2および第3クロック信号CLK3とは、遷移するタイミングにおいて信号の変化する方向が逆である。
図5に示すように、制御信号送信回路50とセンスアンプ31のデータマルチプレクサ31Cとの間は、第1クロック配線501、第2クロック配線502、および第3クロック配線503により接続されている。第2クロック配線502は、第1クロック配線501の一方の側面に配置されて第1クロック配線501に沿って延伸する。第3クロック配線503は、第1クロック配線501の他方の側面に配置されて第1クロック配線501に沿って延伸する。以下において、第1クロック配線501、第2クロック配線502および第3クロック配線503のそれぞれを限定しない場合は、クロック配線500と表記する。また、第1クロック信号CLK1、第2クロック信号CLK2および第3クロック信号CLK3を総称してクロック信号とも表記する。
制御信号送信回路50は、第1クロック信号CLK1を第1クロック配線501に出力する。更に、制御信号送信回路50は、第2クロック信号CLK2を第2クロック配線502に出力し、第3クロック信号CLK3を第3クロック配線503に出力する。なお、図5に示すように、第2クロック配線502の外側に第1シールド線81を配置し、第3クロック配線503の外側に第2シールド線82を配置してもよい。第1シールド線81と第2シールド線82の間に第1クロック配線501、第2クロック配線502および第3クロック配線503を配置することにより、クロック配線500を伝搬する信号が外部から受ける影響を抑制することができる。第1シールド線81と第2シールド線82は一定の電圧、例えば接地電圧に設定される。
データマルチプレクサ31Cは、第1クロック配線501を伝搬した第1クロック信号CLK1を遅延させるクロック遅延回路71を含む。データマルチプレクサ31Cは、クロック遅延回路71から出力されるクロック信号(以下、「遅延クロック信号」と称する。)に応答して、入出力回路22から送信されたデータ信号を取り込む。
なお、データバスYIOにおけるデータ配線の相互の間隔と同等の配線間隔だけ第1クロック配線501から離隔して、第1クロック配線501を挟んで、第2クロック配線502と第3クロック配線503が配置されている。例えば、データバスYIOにおいてデータ配線の間隔が第1配線間隔であるとき、第1クロック配線501と第2クロック配線502の間隔、および、第1クロック配線501と第3クロック配線503の間隔は、第1配線間隔である。
また、データバスYIOのデータ配線と等長配線であるように、クロック配線500を配置する。例えば、データ配線が第1配線長を有する場合に、クロック配線500は第1配線長を有する。データ配線とクロック配線500を等長配線とするように、クロック配線500とデータ配線とは、長さおよび配置される配線層が同じである。クロック配線500の配線長を、最も長いデータ配線の配線長と最も短いデータ配線の配線長の中間に設定してもよい。例えば、データ配線の配線長が、データバスYIOの中央付近で6000μmであり、外側付近で6050μmである場合に、クロック配線500の配線長を6000μm~6050μmの間に設定する。また、クロック配線500の幅は、データ配線の幅と同等に設定される。
図1に示したメモリコントローラ1と不揮発性メモリ2との間のインターフェース(IF)でのデータ信号の高速化などにより、データバスYIOのデータ配線の本数が増加したりデータ信号が高周波数化したりする。データ配線の本数の増大によるチップ面積の増加を抑制するためには、データ配線をシールドせずに隣接して配置することが有効である。
データバスYIOのデータ配線がシールドせずに隣接して配置されていると、隣接するデータ配線の相互の容量性カップリングの影響を受けて、データ配線の間においてデータ信号の伝搬速度にバラつきが生じる。以下では、データバスYIOに含まれる第1データ配線401、第2データ配線402および第3データ配線403を示す図6を参照して、データ信号の伝搬速度のバラつきを例示的に説明する。第1データ配線401は、第2データ配線402と第3データ配線403により挟まれている。図6に破線で示した容量Cは、データ配線の相互間の容量性カップリングによる容量値を示す(以下において同様。)。以下において、データバスYIOに含まれるデータ配線のそれぞれを限定しない場合は、データ配線400とも表記する。
以下では、第1データ配線401を第1データ信号D1が伝搬し、第2データ配線402を第2データ信号D2が伝搬し、第3データ配線403を第3データ信号D3が伝搬する場合について説明する。第1データ配線401と第2データ配線402との容量性カップリング、および第1データ配線401と第3データ配線403との容量性カップリングにより、第1データ配線401を伝搬する第1データ信号D1の伝搬速度が影響を受ける。
第1データ信号D1の変化と、第2データ信号D2および第3データ信号D3の変化とが同じ方向であると、第1データ配線401での第1データ信号D1の伝搬速度は、容量性カップリングの影響を受けない場合よりも速くなる。以下において、同一のタイミングにおいて変化する方向が同じである位相を「同相」と称する。
図7に示すように、第1データ信号D1、第2データ信号D2および第3データ信号D3が同時にロー(L)からハイ(H)に変化したりハイ(H)からロー(L)に変化したりする場合には、第1データ配線401での第1データ信号D1の伝搬速度は速くなる。任意のデータ配線400の信号と、そのデータ配線400の両隣のデータ配線400(以下、「隣接データ配線」とも称する。)の信号が同相である場合に、隣接データ配線に挟まれたデータ配線400でのデータ信号の伝搬速度は最も速くなる。
一方、第1データ信号D1の変化と、第2データ信号D2および第3データ信号D3の変化とが逆の方向であると、第1データ配線401でのデータ信号の伝搬速度は、容量性カップリングの影響を受けない場合よりも遅くなる。以下において、同一のタイミングにおいて変化する方向が逆である位相を「逆相」と称する。
図8に示すように、第1データ信号D1がハイ(H)からロー(L)に変化するタイミングで第2データ信号D2および第3データ信号D3がロー(L)からハイ(H)に変化すると、第1データ配線401での第1データ信号D1の伝搬速度は遅くなる。また、第1データ信号D1がロー(L)からハイ(H)に変化するタイミングで第2データ信号D2および第3データ信号D3がハイ(H)からロー(L)に変化すると、第1データ配線401での第1データ信号D1の伝搬速度は遅くなる。任意のデータ配線400の信号と、そのデータ配線400の隣接データ配線の信号が逆相である場合に、隣接データ配線に挟まれたデータ配線400のデータ信号の伝搬速度は最も遅くなる。
データバスYIOにおいて上記のようにして発生するデータ信号の伝搬速度のバラつきにより、データ信号の先頭および末尾がセンスアンプ31に受信されるタイミングについて、データ配線400の間でバラつきが生じる。例えば、図9に示すように、データ信号を送信する入出力回路22においては、データ配線間でデータDATA_A、DATA_B、・・・を含むデータ信号DATAの先頭および末尾のバラつきが生じていない。図9に示したデータ信号DATAは、複数のデータ配線400を伝搬するデータ信号について時間軸を重ねて表記した信号である(以下において同様。)。しかし、データ信号を受信するセンスアンプ31において、データ配線間でのデータ信号の先頭および末尾のバラつきが生じる。
データ信号の先頭および末尾のバラつきが生じた結果、図10に示すように、センスアンプ31が受信するデータ信号DATAの有効ウィンドウの幅Wは狭くなる。データ信号の伝搬の高周波数化により、有効ウィンドウの幅Wは更に狭くなる。有効ウィンドウの幅Wが狭くなるほど、クロック信号に応答するセンスアンプ31でのデータ信号の受信動作のタイミングの調整が困難になる。つまり、センスアンプ31においてデータ信号を正確に取り込むためのセットアップ時間およびホールド時間を確保するようにクロック信号を調整する難易度が高い。更に、入出力回路22とセンスアンプ31の間隔が広くなると、チップ内部での電圧の勾配およびトランジスタなどの素子の特性のバラつきを考慮する必要があるため、クロック信号に応答する受信動作のタイミングの調整がより難しい。
ここで、図11に示す比較例の不揮発性メモリのデータ信号の送受信について説明する。図11は、比較例の不揮発性メモリの構成の一部を示すブロック図である。図11に示すように、比較例の不揮発性メモリは、入出力回路22、センスアンプ31、制御信号送信回路50、データバスYIO、および第1クロック配線501を含む。比較例の不揮発性メモリは、制御信号送信回路50とセンスアンプ31との間が、第1クロック配線501のみにより接続されている。センスアンプ31でのデータ信号の受信動作を制御するクロック信号が、第1クロック配線501を伝搬する。
図11に示す比較例の不揮発性メモリのセンスアンプ31は、センスアンプ31の受信動作におけるセットアップ時間およびホールド時間を確保するために、第1クロック配線501を伝搬したクロック信号を遅延させるクロック遅延回路71を含む。しかし、比較例の不揮発性メモリでは、センスアンプ31の受信動作におけるクロック信号のタイミングの調整は難しい。複数のデータ配線400をそれぞれ伝搬するデータ信号の変化の組み合わせにより、データ信号の伝搬速度の差の状態は様々である。このため、有効ウィンドウの位置に合わせてクロック信号を遅延させるために、クロック遅延回路71は大きな遅延調整範囲を有する必要がある。クロック遅延回路71に十分な遅延調整範囲を持たせるためには、クロック遅延回路71の面積を大きくする必要がある。あるいは、クロック遅延回路71の面積を抑えつつ十分な遅延調整範囲を持たせようとすると、調整制度が低下し、センスアンプ31の受信動作におけるセットアップ時間およびホールド時間を確保できない場合がある。
データ配線400間の容量性カップリングの影響を抑制するために、データ配線400の間隔を広げたり、データ配線400をシールドしたりする対策が考えらえる。しかし、これらの対策では、チップ面積が増大してしまう。
これに対し、図5に示した半導体記憶装置によれば、以下に説明するように、隣接して並行する複数のデータ配線400を伝搬するデータ信号を正確に取り込むことができる。
図5に示した半導体記憶装置では、データバスYIOを介して入出力回路22からセンスアンプ31にデータ信号を送信するときに、制御信号送信回路50は、第1位相を有する第1クロック信号CLK1を第1クロック配線501に出力する。このとき、制御信号送信回路50は、第1クロック信号CLK1の遷移のタイミングとデータ信号の先頭を一致させて、第1クロック配線501に第1クロック信号CLK1を出力する。言い換えると、制御信号送信回路50は、データイン動作の際に、第1クロック信号CLK1の遷移のタイミングとデータ信号の先頭を一致させて、データ信号を受信する受信側の回路であるセンスアンプ31に第1クロック信号CLK1を送信する。
また、制御信号送信回路50は、第1クロック信号CLK1の出力とタイミングを合わせて、第2クロック配線502に第2クロック信号CLK2を出力し、第3クロック配線503に第3クロック信号CLK3を出力する。即ち、第1クロック信号CLK1、第2クロック信号CLK2および第3クロック信号CLK3の遷移のタイミングは一致している。
図12に示すように、制御信号送信回路50は、第1クロック信号CLK1を出力する第1クロックドライバ511、第2クロック信号CLK2を出力する第2クロックドライバ512、第3クロック信号CLK3を出力する第3クロックドライバ513を含む。以下において、第1クロックドライバ511、第2クロックドライバ512および第3クロックドライバ513のそれぞれを限定しない場合は、クロックドライバ510と表記する。第1クロックドライバ511、第2クロックドライバ512および第3クロックドライバ513の信号を出力する駆動力は同等である。更に、クロックドライバ510の駆動力は、データバスYIOにデータ信号を出力するデータドライバ(図示略)の駆動力と同等である。
図13に、第1の実施形態に係る半導体記憶装置の入出力回路22が出力するデータ信号DATAと、制御信号送信回路50が出力する第1クロック信号CLK1、第2クロック信号CLK2および第3クロック信号CLK3のタイミングチャートを示す。時刻t1において、第1クロック信号CLK1の遷移のタイミングとデータ信号DATAの先頭は一致している。
図13に示すように、第1クロック信号CLK1と、第2クロック信号CLK2および第3クロック信号CLK3とは逆相である。このため、第2クロック配線502および第3クロック配線503と、第1クロック配線501との間の容量性カップリングの影響を受けて、第1クロック配線501を伝搬する第1クロック信号CLK1の伝搬速度は遅くなる。クロック配線500を伝搬する信号の位相の種々の組み合わせの中で、第1クロック信号CLK1の位相が第2クロック信号CLK2および第3クロック信号CLK3の位相と逆相である場合に、第1クロック信号CLK1の伝搬速度は最も遅くなる。
クロック配線500とデータバスYIOのデータ配線400は等長配線である。そしてクロック配線500の幅と相互の間隔がデータ配線400の幅と相互の間隔と同等であるため、データ配線400の相互間の容量性カップリングとクロック配線の相互間の容量性カップリングの大きさは同等である。また、クロック信号をクロック配線500に出力するクロックドライバ510と、データ信号をデータ配線400に出力するデータドライバの駆動力は同等である。そして、第1クロック信号CLK1の位相と、第2クロック信号CLK2および第3クロック信号CLK3の位相は逆相である。このため、第1クロック配線501を伝搬する第1クロック信号CLK1の伝搬速度は、図8を参照して説明したデータ配線400のデータ信号の最も遅い伝搬速度と同等である。言い換えると、図14に示すように、時刻tsにおいて、データ信号を受信するセンスアンプ31では、第1クロック信号CLK1の遷移のタイミングと、データ信号の伝搬速度が最も遅いデータ配線400のデータ信号DATAの先頭が一致する。
センスアンプ31は、第1クロック信号CLK1を受信するクロック遅延回路71から出力される遅延クロック信号CLKdに応答してデータ信号を取り込む。具体的には、センスアンプ31は、第1クロック信号CLK1の立ち上がりエッジで、データ信号を取り込む。クロック遅延回路71により、遅延クロック信号CLKdの遷移するタイミングは、センスアンプ31におけるデータ信号の有効ウィンドウに対して時間軸に沿って相対的に移動する。
したがって、図14に示すクロック遅延回路71によるクロック遅延時間T1を、センスアンプ31のセットアップ時間に相当する時間に設定することにより、伝搬速度が最も遅いデータ配線400についてセットアップ時間を確保できる。その結果、センスアンプ31は、すべてのデータ配線400のデータ信号を正確に取り込むことができる。クロック遅延時間T1は、データ信号を取り込むのに必要なセンスアンプ31のセットアップ時間の仕様に応じて設定される。言い換えると、データ配線400におけるデータ信号の伝搬速度のバラつきが半導体記憶装置の設計時に不確定であっても、ワーストケースにおける信号伝搬速度を得ることができ、それを基準としてセンスアンプ31のセットアップ時間に応じたクロック遅延時間T1を設定することができる。
以上に説明したように、第1の実施形態に係る半導体記憶装置は、受信側の回路において、クロック信号の遷移のタイミングと伝搬速度が最も遅いデータ信号の先頭を一致させ、かつ、セットアップ時間に相当する時間だけクロック信号を遅延させる。このため、クロック遅延回路71の遅延調整範囲を大きくすることなく(クロック遅延回路71の面積を増加させることなく)、複数のデータ信号を受信する受信側の回路でデータ信号の先頭および末尾のバラつきが生じていても、データ信号の受信動作を制御するクロック信号の遷移するタイミングを有効ウィンドウに対して適切に調整できる。したがって、第1の実施形態に係る半導体記憶装置によれば、複数のデータ配線400から受信したデータ信号の有効ウィンドウの幅Wが狭い場合にも、受信側の回路でデータ信号を正確に取り込むことができる。
ところで、データ配線400の途中にデータ信号を駆動する図15Aに示すデータバッファ回路410が配置されている場合には、クロック信号を駆動する図15Bに示すクロックバッファ回路610がクロック配線500の途中に配置されることが好ましい。このとき、入出力回路22からデータバッファ回路410までのデータ配線400の配線長と、制御信号送信回路50からクロックバッファ回路610までのクロック配線500の配線長を同等にすることが好ましい。また、データバッファ回路410とクロックバッファ回路610の駆動力を同等にする。これにより、クロック配線500とデータ配線400を等長配線に維持し、受信側の回路において、クロック信号の遷移のタイミングと伝搬速度が最も遅いデータ信号の先頭を一致させることができる。
センスアンプ31に延伸した第2クロック配線502および第3クロック配線503の端部は、第2クロック信号CLK2および第3クロック信号CLK3の位相や振幅が安定するように適切に終端される。例えば、図16に示すように第2クロック配線502および第3クロック配線503の端部は開放端であってもよい。或いは、センスアンプ31に伝搬した第2クロック信号CLK2又は第3クロック信号CLK3を、不揮発性メモリ2の動作に流用してもよい。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置は、図17に示すように、データマルチプレクサ31Cが、入出力回路22から送信されたデータ信号を遅延させるデータ遅延回路72を含む。図17に示す半導体記憶装置は、センスアンプ31がクロック遅延回路71を含まず、データ遅延回路72を含むことが、第1の実施形態に係る半導体記憶装置と構成が異なる。また、詳細を後述するが、第2の実施形態に係る半導体記憶装置の制御信号送信回路50は、それぞれが第1位相を有する第1クロック信号CLK1、第2クロック信号CLK2および第3クロック信号CLK3を生成する。そして、制御信号送信回路50は、データイン動作の際に、第1クロック信号CLK1の遷移のタイミングとデータ信号の末尾を一致させて、第1クロック配線501に第1クロック信号CLK1を出力する。他は、第2の実施形態に係る半導体記憶装置は第1の実施形態と実質的に同様であり、重複した記載を省略する。例えば、データ配線400とクロック配線500は等長配線であり、データ配線400の幅および相互の間隔とクロック配線500の幅および相互の間隔は同等である。データ配線400に信号を出力する駆動力と、クロック配線500に信号を出力する駆動力は同等である。
本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置は、図17に示すように、データマルチプレクサ31Cが、入出力回路22から送信されたデータ信号を遅延させるデータ遅延回路72を含む。図17に示す半導体記憶装置は、センスアンプ31がクロック遅延回路71を含まず、データ遅延回路72を含むことが、第1の実施形態に係る半導体記憶装置と構成が異なる。また、詳細を後述するが、第2の実施形態に係る半導体記憶装置の制御信号送信回路50は、それぞれが第1位相を有する第1クロック信号CLK1、第2クロック信号CLK2および第3クロック信号CLK3を生成する。そして、制御信号送信回路50は、データイン動作の際に、第1クロック信号CLK1の遷移のタイミングとデータ信号の末尾を一致させて、第1クロック配線501に第1クロック信号CLK1を出力する。他は、第2の実施形態に係る半導体記憶装置は第1の実施形態と実質的に同様であり、重複した記載を省略する。例えば、データ配線400とクロック配線500は等長配線であり、データ配線400の幅および相互の間隔とクロック配線500の幅および相互の間隔は同等である。データ配線400に信号を出力する駆動力と、クロック配線500に信号を出力する駆動力は同等である。
図17に示す制御信号送信回路50は、データバスYIOの複数のデータ配線400を介して入出力回路22からセンスアンプ31にデータ信号を送信するときに、第1位相を有する第1クロック信号CLK1を第1クロック配線501に出力する。このとき、制御信号送信回路50は、第1クロック信号CLK1の遷移のタイミングとデータ信号の末尾を一致させて、第1クロック信号CLK1を出力する。言い換えると、制御信号送信回路50は、データイン動作の際に、第1クロック信号CLK1の遷移のタイミングとデータ信号の末尾を一致させて、データ信号の受信側の回路であるセンスアンプ31に第1クロック信号CLK1を送信する。
制御信号送信回路50は、第1位相を有する第1クロック信号CLK1の出力とタイミングを合わせて、第2クロック配線502に第1位相の第2クロック信号CLK2を出力し、第3クロック配線503に第1位相の第3クロック信号CLK3を出力する。即ち、第1クロック信号CLK1、第2クロック信号CLK2および第3クロック信号CLK3の遷移のタイミングは一致している。例えば図18に示す制御信号送信回路50は、第1クロック信号CLK1を出力する第1クロックドライバ511、第2クロック信号CLK2を出力する第2クロックドライバ512、第3クロック信号CLK3を出力する第3クロックドライバ513を含む。第1クロックドライバ511、第2クロックドライバ512および第3クロックドライバ513は、同相のクロック信号を同等の駆動力で出力する。
図19に、第2の実施形態に係る半導体記憶装置の入出力回路22が出力するデータ信号DATAと、制御信号送信回路50が出力する第1クロック信号CLK1、第2クロック信号CLK2および第3クロック信号CLK3のタイミングチャートを示す。時刻t2において、第1クロック信号CLK1の遷移のタイミングとデータ信号DATAの末尾は一致している。
図19に示すように、第1クロック信号CLK1と、第2クロック信号CLK2および第3クロック信号CLK3は、同相である。このため、第1クロック配線501と、第2クロック配線502および第3クロック配線503との間の容量性カップリングの影響を受けて、第1クロック配線501を伝搬する第1クロック信号CLK1の伝搬速度は速くなる。クロック配線500を伝搬する信号の位相の種々の組み合わせの中で、第1クロック信号CLK1、第2クロック信号CLK2および第3クロック信号CLK3が同相である場合に、第1クロック信号CLK1の伝搬速度は最も速くなる。
したがって、第1クロック配線501を伝搬する第1クロック信号CLK1の伝搬速度は、図7を参照して説明したデータ配線400のデータ信号の最も速い伝搬速度と同等である。言い換えると、図20に示すように、データ信号を受信するセンスアンプ31では、時刻thにおいて、第1クロック信号CLK1の遷移のタイミングと、データ信号の伝搬速度が最も速いデータ配線400のデータ信号の末尾が一致する。
センスアンプ31は、第1クロック信号CLK1に応答して、データ遅延回路72から出力される遅延データ信号DATAdを取り込む。データ遅延回路72は、データバスYIOに含まれる複数のデータ配線400をそれぞれ伝搬するすべてのデータ信号を遅延させる。このため、センスアンプ31におけるデータ信号の有効ウィンドウは、幅Wを変えずに、第1クロック信号CLK1の遷移するタイミングに対して時間軸に沿って相対的に移動する。
したがって、図20に示すように、データ遅延回路72によるデータ遅延時間T2を、センスアンプ31のホールド時間に相当する時間に設定することにより、伝搬速度が最も速いデータ配線400についてホールド時間を確保できる。その結果、センスアンプ31は、すべてのデータ配線400のデータ信号を正確に取り込むことができる。データ遅延時間T2は、データ信号を取り込むのに必要なセンスアンプ31のホールド時間の仕様に応じて設定される。言い換えると、データ配線400におけるデータ信号の伝搬速度のバラつきが半導体記憶装置の設計時に不確定であっても、センスアンプ31のホールド時間に応じてデータ遅延時間T2を設定することができる。
以上に説明したように、第2の実施形態に係る半導体記憶装置は、受信側の回路において、クロック信号の遷移のタイミングと伝搬速度が最も速いデータ信号の末尾を一致させ、かつ、ホールド時間に相当する時間だけデータ信号を遅延させる。このため、複数のデータ信号を受信する受信側の回路でデータ信号の先頭および末尾のバラつきが生じていても、データ信号の受信動作を制御するクロック信号の遷移するタイミングを有効ウィンドウに対して適切に調整できる。したがって、第2の実施形態に係る半導体記憶装置によれば、複数のデータ配線400から受信したデータ信号の有効ウィンドウの幅が狭い場合にも、受信側の回路でデータ信号を正確に取り込むことができる。他は、第2の実施形態は第1の実施形態と実質的に同様であり、重複した記載を省略する。
(第3の実施形態)
上記の第1の実施形態では、隣接データ配線との容量性カップリングの影響によるデータ信号の伝搬速度の変化が考慮されている。しかし、隣接データ配線の更に外側のデータ配線400(以下、「外側データ配線」とも称する。)との容量性カップリングが、データ配線400でのデータ信号の伝搬速度に影響することが考えられる。図21に、外側データ配線の例として、隣接データ配線である第2データ配線402の外側に配置された第4データ配線404と、隣接データ配線である第3データ配線403の外側に配置された第5データ配線405を示す。以下で、第4データ配線404を伝搬するデータ信号を第4データ信号D4、第5データ配線405を伝搬するデータ信号を第5データ信号D5とする。
上記の第1の実施形態では、隣接データ配線との容量性カップリングの影響によるデータ信号の伝搬速度の変化が考慮されている。しかし、隣接データ配線の更に外側のデータ配線400(以下、「外側データ配線」とも称する。)との容量性カップリングが、データ配線400でのデータ信号の伝搬速度に影響することが考えられる。図21に、外側データ配線の例として、隣接データ配線である第2データ配線402の外側に配置された第4データ配線404と、隣接データ配線である第3データ配線403の外側に配置された第5データ配線405を示す。以下で、第4データ配線404を伝搬するデータ信号を第4データ信号D4、第5データ配線405を伝搬するデータ信号を第5データ信号D5とする。
図22に示すように、データ配線400を伝搬する第1データ信号D1と、隣接データ配線を伝搬する第2データ信号D2と第3データ信号D3、および外側データ配線を伝搬する第4データ信号D4と第5データ信号D5とが、逆相である場合がある。図22に示す状態では、第1データ信号D1の伝搬速度は、隣接データ配線との容量性カップリングの影響のみがある場合よりも更に遅くなる。
第3の実施形態に係る半導体記憶装置は、以下に説明するように、隣接データ配線との容量性カップリングの影響に加えて、外側データ配線との容量性カップリングの影響を考慮して駆動力が設定されたクロックドライバ510を有する。
第3の実施形態に係る半導体記憶装置の図23に示す制御信号送信回路50は、第1クロックドライバ511の駆動力(以下、「第1の駆動力」)よりも、第2クロックドライバ512と第3クロックドライバ513の駆動力(以下、「第2の駆動力」)が大きい。その他の構成は、第3の実施形態に係る半導体記憶装置は、図5に示した第1の実施形態と同様である。例えば、データマルチプレクサ31Cが、第1クロック配線501を伝搬した第1クロック信号CLK1を遅延させるクロック遅延回路71を含む。
例えば、第2クロックドライバ512と第3クロックドライバ513のクロック信号を出力する出力トランジスタのサイズを、第1クロックドライバ511の出力トランジスタのサイズよりも大きくする。これにより、第2クロックドライバ512と第3クロックドライバ513の出力トランジスタを流れる駆動電流を、第1クロックドライバ511の出力トランジスタを流れる駆動電流よりも大きくする。
第2クロックドライバ512と第3クロックドライバ513の駆動力を大きくすることにより、第2クロック信号CLK2と第3クロック信号CLK3の立ち上がりおよび立ち下りが急峻になる。その結果、第1クロック配線501を伝搬する第1クロック信号CLK1の伝搬速度の変化が大きくなる。
第1の駆動力と第2の駆動力の差は、データ信号の伝搬速度に対する、隣接データ配線との容量性カップリングの影響と、隣接データ配線と外側データ配線の両方の容量性カップリングの影響との差を考慮して設定される。即ち、第1の駆動力と第2の駆動力の差による第1クロック信号CLK1の伝搬速度の変化が、外側データ配線との容量性カップリングが更に加わったことに起因するデータ信号の伝搬速度の変化と同等になるように、第2の駆動力が設定される。
第3の実施形態に係る半導体記憶装置では、図24に示すように、時刻t1において、第1クロック信号CLK1の遷移のタイミングとデータ信号DATAの先頭を一致させる。そして、第1クロック信号CLK1に対して、第2クロック信号CLK2および第3クロック信号CLK3を逆相にする。これにより、第1クロックドライバ511、第2クロックドライバ512および第3クロックドライバ513の駆動力が同等の場合よりも、第1クロック配線501を伝搬する第1クロック信号CLK1の伝搬速度が更に遅くなる。第1の駆動力と第2の駆動力の差を適切に設定することにより、データ信号を受信するセンスアンプ31において、第1クロック信号CLK1の遷移のタイミングと、データ信号の伝搬速度が最も遅いデータ配線400のデータ信号の先頭を一致させることができる。そして、図14を参照して説明したように、クロック遅延回路71によるクロック遅延時間T1を、センスアンプ31のセットアップ時間に相当する時間に設定する。これにより、隣接データ配線と外側データ配線の両方の容量性カップリングの影響によりデータ信号の伝搬速度が遅くなった場合に、データ信号の伝搬速度が最も遅いデータ配線400についてセットアップ時間を確保できる。その結果、センスアンプ31は、すべてのデータ配線400のデータ信号を正確に取り込むことができる。
以上に説明したように、第3の実施形態に係る半導体記憶装置では、第1クロックドライバ511の駆動力よりも、第2クロックドライバ512と第3クロックドライバ513の駆動力が大きい。そして、第1クロック信号CLK1に対して、第2クロック信号CLK2および第3クロック信号CLK3を逆相にする。これにより、第3の実施形態に係る半導体記憶装置によれば、隣接するデータ配線に加えてその外側のデータ配線との容量性カップリングの影響によりデータ信号の伝搬速度にバラつきが生じても、受信側の回路でデータ信号を正確に取り込むことができる。他は、第3の実施形態は、第1の実施形態と実質的に同様であり、重複した記載を省略する。例えば、データ配線400とクロック配線500は等長配線であり、データ配線400の幅および相互の間隔と、クロック配線500の幅および相互の間隔は同等である。
(第4の実施形態)
上記の第2の実施形態では、隣接データ配線との容量性カップリングの影響によるデータ信号の伝搬速度の変化が考慮されている。しかし、外側データ配線との容量性カップリングが、データ配線400でのデータ信号の伝搬速度に影響することが考えられる。例えば、図25に示すように、第1データ信号D1と、第2データ信号D2、第3データ信号D3、第4データ信号D4および第5データ信号D5が、同相である場合がある。図25に示す状態では、第1データ信号D1の伝搬速度は、隣接データ配線との容量性カップリングの影響のみがある場合よりも更に速くなる。
上記の第2の実施形態では、隣接データ配線との容量性カップリングの影響によるデータ信号の伝搬速度の変化が考慮されている。しかし、外側データ配線との容量性カップリングが、データ配線400でのデータ信号の伝搬速度に影響することが考えられる。例えば、図25に示すように、第1データ信号D1と、第2データ信号D2、第3データ信号D3、第4データ信号D4および第5データ信号D5が、同相である場合がある。図25に示す状態では、第1データ信号D1の伝搬速度は、隣接データ配線との容量性カップリングの影響のみがある場合よりも更に速くなる。
第4の実施形態に係る半導体記憶装置は、隣接データ配線との容量性カップリングの影響に加えて、外側データ配線との容量性カップリングの影響を考慮して駆動力が設定されたクロックドライバ510を有する。
第4の実施形態に係る半導体記憶装置の図26に示す制御信号送信回路50は、第1クロックドライバ511の第1の駆動力よりも、第2クロックドライバ512と第3クロックドライバ513の第2の駆動力が大きい。例えば、第2クロックドライバ512と第3クロックドライバ513のクロック信号を出力する出力トランジスタのサイズは、第1クロックドライバ511の出力トランジスタのサイズよりも大きくする。その他の構成は、図17に示す第2の実施形態と同様である。例えば、データマルチプレクサ31Cが、入出力回路22から送信されたデータ信号を遅延させるデータ遅延回路72を含む。
第2クロックドライバ512と第3クロックドライバ513の駆動力を大きくすることにより、第2クロック信号CLK2と第3クロック信号CLK3の立ち上がりおよび立ち下りが急峻になる。その結果、第1クロック配線501を伝搬する第1クロック信号CLK1の伝搬速度の変化が大きくなる。
第1の駆動力と第2の駆動力の差は、データ信号の伝搬速度に対する、隣接データ配線との容量性カップリングの影響と、隣接データ配線と外側データ配線の両方の容量性カップリングの影響との差を考慮して設定される。即ち、第1の駆動力と第2の駆動力の差による第1クロック信号CLK1の伝搬速度の変化が、外側データ配線との容量性カップリングが更に加わったことに起因するデータ信号の伝搬速度の変化と同等になるように、第2の駆動力が設定される。
図27に示すように、時刻t2において、第1クロック信号CLK1の遷移のタイミングとデータ信号DATAの末尾を一致させる。そして、第1クロック信号CLK1に対して、第2クロック信号CLK2および第3クロック信号CLK3を同相にする。これにより、第1クロックドライバ511、第2クロックドライバ512および第3クロックドライバ513の駆動力が同等の場合よりも、第1クロック配線501を伝搬する第1クロック信号CLK1の伝搬速度が更に速くなる。第1の駆動力と第2の駆動力の差を適切に設定することにより、データ信号を受信するセンスアンプ31において、第1クロック信号CLK1の遷移のタイミングと、データ信号の伝搬速度が最も速いデータ配線400のデータ信号の末尾を一致させることができる。そして、図20を参照して説明したように、データ遅延回路72によるデータ遅延時間T2を、センスアンプ31のホールド時間に相当する時間に設定する。これにより、隣接データ配線と外側データ配線の両方の容量性カップリングの影響によりデータ信号の伝搬速度が速くなった場合にも、データ信号の伝搬速度が最も速いデータ配線400についてホールド時間を確保できる。その結果、センスアンプ31は、すべてのデータ配線400のデータ信号を正確に取り込むことができる。
以上に説明したように、第4の実施形態に係る半導体記憶装置では、第1クロックドライバ511の駆動力よりも、第2クロックドライバ512と第3クロックドライバ513の駆動力が大きい。そして、第1クロック信号CLK1と、第2クロック信号CLK2および第3クロック信号CLK3を同相にする。これにより、第4の実施形態に係る半導体記憶装置によれば、隣接するデータ配線に加えてその外側のデータ配線との容量性カップリングの影響によりデータ信号の伝搬速度にバラつきが生じても、受信側の回路でデータ信号を正確に取り込むことができる。他は、第4の実施形態は、第2の実施形態と実質的に同様であり、重複した記載を省略する。例えば、データ配線400とクロック配線500は等長配線であり、データ配線400の幅および相互の間隔と、クロック配線500の幅および相互の間隔は同等である。
(その他の実施形態)
第3および第4の実施形態では、隣接データ配線と外側データ配線による影響を考慮するために、第1クロックドライバ511の駆動力よりも第2クロックドライバ512と第3クロックドライバ513の駆動力が大きい半導体記憶装置を説明した。しかし、第1クロック配線501と容量性カップリングするクロック配線を増やして、第1クロック配線501を伝搬する第1クロック信号CLK1の伝搬速度を調整してもよい。即ち、図28および図29に示すように、第1クロック配線501から見て、第2クロック配線502の外側に第4クロック配線504を配置し、第3クロック配線503の外側に第5クロック配線505を配置してもよい。制御信号送信回路50は、同等の駆動力を有する第1クロックドライバ511~第5クロックドライバ515を含む。
第3および第4の実施形態では、隣接データ配線と外側データ配線による影響を考慮するために、第1クロックドライバ511の駆動力よりも第2クロックドライバ512と第3クロックドライバ513の駆動力が大きい半導体記憶装置を説明した。しかし、第1クロック配線501と容量性カップリングするクロック配線を増やして、第1クロック配線501を伝搬する第1クロック信号CLK1の伝搬速度を調整してもよい。即ち、図28および図29に示すように、第1クロック配線501から見て、第2クロック配線502の外側に第4クロック配線504を配置し、第3クロック配線503の外側に第5クロック配線505を配置してもよい。制御信号送信回路50は、同等の駆動力を有する第1クロックドライバ511~第5クロックドライバ515を含む。
図28に示した実施形態では、第1クロックドライバ511が、第1クロック信号CLK1の遷移のタイミングとデータ信号の先頭を一致させて、第1クロック配線501に第1クロック信号CLK1を出力する。そして、第2クロックドライバ512~第5クロックドライバ515が、第1クロック信号CLK1と逆相の第2クロック信号CLK2~第5クロック信号CLK5を第2クロック配線502~第5クロック配線505にそれぞれ出力する。このため、第1クロック信号CLK1の伝搬速度を遅くして、センスアンプ31において、第1クロック信号CLK1の遷移のタイミングと伝搬速度が最も遅いデータ信号の先頭が一致する。そして、クロック遅延回路71によるクロック遅延時間T1を、センスアンプ31のセットアップ時間に相当する時間に設定する。その結果、隣接データ配線と外側データ配線との容量性カップリングの影響によりデータ信号の伝搬速度にバラつきが生じても、センスアンプ31でデータ信号を正確に取り込むことができる。
図29に示した実施形態では、第1クロックドライバ511が、第1クロック信号CLK1の遷移のタイミングとデータ信号の末尾を一致させて、第1クロック配線501に第1クロック信号CLK1を出力する。そして、第2クロックドライバ512~第5クロックドライバ515が、第1クロック信号CLK1と同相の第2クロック信号CLK2~第5クロック信号CLK5を第2クロック配線502~第5クロック配線505にそれぞれ出力する。このため、第1クロック信号CLK1の伝搬速度を速くして、センスアンプ31において、第1クロック信号CLK1の遷移のタイミングと伝搬速度が最も速いデータ信号の末尾が一致する。そして、データ遅延回路72によるデータ遅延時間T2を、センスアンプ31のホールド時間に相当する時間に設定する。その結果、隣接データ配線と外側データ配線との容量性カップリングの影響によりデータ信号の伝搬速度にバラつきが生じても、センスアンプ31でデータ信号を正確に取り込むことができる。
なお、図28および図29では、第1クロック配線501に沿って配置するクロック配線の本数が、第2クロック配線502~第5クロック配線505の4本である場合を例示的に説明した。しかし、データ配線でのデータ信号の伝搬速度に影響する容量性カップリングの容量値に合わせて、第1クロック配線501に沿って配置するクロック配線の本数を設定してもよい。
また、上記では、データバスYIOを伝搬する信号データをセンスアンプ31が受信するデータイン動作の場合を例示的に説明した。しかし、センスアンプ31がデータバスYIOに出力したデータ信号を入出力回路22が受信するデータアウト動作の場合にも、本発明の実施形態は適用可能である。例えば、第1クロック信号CLK1と、第2クロック信号CLK2および第3クロック信号CLK3を逆相にし、第1クロック信号CLK1の遷移のタイミングとデータ信号の先頭を一致させる。そして、入出力回路22に配置したクロック遅延回路71により第1クロック信号CLK1を遅延させる。これにより、伝搬速度が最も遅いデータ信号について入出力回路22のセットアップ時間を確保できる。その結果、入出力回路22でデータ信号を正確に取り込むことができる。また、第1クロック信号CLK1と、第2クロック信号CLK2および第3クロック信号CLK3を同相にし、第1クロック信号CLK1の遷移のタイミングとデータ信号の末尾を一致させる。そして、入出力回路22において受信したデータ信号を、入出力回路22に配置したデータ遅延回路72により遅延させる。これにより、伝搬速度が最も速いデータ信号について入出力回路22のホールド時間を確保できる。その結果、入出力回路22でデータ信号を正確に取り込むことができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、書き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…メモリコントローラ
2…不揮発性メモリ
21…メモリセルアレイ
22…入出力回路
31…センスアンプ
50…制御信号送信回路
71…クロック遅延回路
72…データ遅延回路
501…第1クロック配線
502…第2クロック配線
503…第3クロック配線
CLK1…第1クロック信号
CLK2…第2クロック信号
CLK3…第3クロック信号
YIO…データバス
2…不揮発性メモリ
21…メモリセルアレイ
22…入出力回路
31…センスアンプ
50…制御信号送信回路
71…クロック遅延回路
72…データ遅延回路
501…第1クロック配線
502…第2クロック配線
503…第3クロック配線
CLK1…第1クロック信号
CLK2…第2クロック信号
CLK3…第3クロック信号
YIO…データバス
Claims (5)
- 複数のメモリセルを含むメモリセルアレイと、
前記メモリセルアレイに接続されたセンスアンプと、
入出力回路と、
制御信号送信回路と、
前記入出力回路と前記センスアンプとの間に接続された複数のデータ配線と、
前記制御信号送信回路に接続された第1クロック配線と、
前記制御信号送信回路に接続され、前記第1クロック配線の一方の側面に配置されて前記第1クロック配線に沿って延伸する第2クロック配線と、
前記制御信号送信回路に接続され、前記第1クロック配線の他方の側面に配置されて前記第1クロック配線に沿って延伸する第3クロック配線と
を備え、
前記入出力回路と前記センスアンプとの間で前記複数のデータ配線を介してデータ信号を送受信するときに、前記制御信号送信回路は、
第1位相を有する第1クロック信号を、前記第1クロック信号の遷移のタイミングと前記データ信号の先頭を一致させて、前記データ信号を受信する受信側の回路に前記第1クロック配線を介して送信し、
前記第2クロック配線に、前記第1クロック信号とは逆相の第2位相を有する第2クロック信号を出力し、
前記第3クロック配線に、前記第2位相を有する第3クロック信号を出力し、
前記受信側の回路は、
前記第1クロック信号を遅延させるクロック遅延回路を有し、
前記クロック遅延回路から出力される遅延クロック信号に応答して前記データ信号を取り込む、
半導体記憶装置。 - 複数のメモリセルを含むメモリセルアレイと、
前記メモリセルアレイに接続されたセンスアンプと、
入出力回路と、
制御信号送信回路と、
前記入出力回路と前記センスアンプとの間に接続された複数のデータ配線と、
前記制御信号送信回路に接続された第1クロック配線と、
前記制御信号送信回路に接続され、前記第1クロック配線の一方の側面に配置されて前記第1クロック配線に沿って延伸する第2クロック配線と、
前記制御信号送信回路に接続され、前記第1クロック配線の他方の側面に配置されて前記第1クロック配線に沿って延伸する第3クロック配線と
を備え、
前記入出力回路と前記センスアンプとの間で前記複数のデータ配線を介してデータ信号を送受信するときに、前記制御信号送信回路は、
第1位相を有する第1クロック信号を、前記第1クロック信号の遷移のタイミングと前記データ信号の末尾を一致させて、前記データ信号を受信する受信側の回路に前記第1クロック配線を介して送信し、
前記第2クロック配線に、前記第1位相を有する第2クロック信号を出力し、
前記第3クロック配線に、前記第1位相を有する第3クロック信号を出力し、
前記受信側の回路は、
前記複数のデータ配線を伝搬する前記データ信号を遅延させるデータ遅延回路を含み、
前記データ遅延回路から出力される遅延データ信号を、前記第1クロック信号に応答して取り込む、
半導体記憶装置。 - 前記複数のデータ配線は、データ配線の間隔が第1配線間隔であり、前記データ配線のそれぞれが第1配線長を有し、
前記第1クロック配線、前記第2クロック配線および前記第3クロック配線は、それぞれ前記第1配線長を有し、
前記第1クロック配線と前記第2クロック配線の間隔、および、前記第1クロック配線と前記第3クロック配線の間隔は、前記第1配線間隔である、
請求項1又は2に記載の半導体記憶装置。 - 前記制御信号送信回路は、
前記第1クロック配線に前記第1クロック信号を出力する第1クロックドライバと、
前記第2クロック配線に前記第2クロック信号を出力する第2クロックドライバと、
前記第3クロック配線に前記第3クロック信号を出力する第3クロックドライバと
を備え、
前記第1クロックドライバの前記第1クロック信号を出力する駆動力は、前記複数のデータ配線に前記データ信号を出力する駆動力と同等である、請求項1又は2に記載の半導体記憶装置。 - 前記第2クロックドライバの前記第2クロック信号を出力する駆動力および前記第3クロックドライバの前記第3クロック信号を出力する駆動力が、前記第1クロックドライバの前記第1クロック信号を出力する駆動力よりも大きい、請求項4に記載の半導体記憶装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022170786A JP2024062740A (ja) | 2022-10-25 | 2022-10-25 | 半導体記憶装置 |
US18/491,849 US20240233790A1 (en) | 2022-10-25 | 2023-10-23 | Semiconductor storage device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022170786A JP2024062740A (ja) | 2022-10-25 | 2022-10-25 | 半導体記憶装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024062740A true JP2024062740A (ja) | 2024-05-10 |
Family
ID=90971097
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022170786A Pending JP2024062740A (ja) | 2022-10-25 | 2022-10-25 | 半導体記憶装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20240233790A1 (ja) |
JP (1) | JP2024062740A (ja) |
-
2022
- 2022-10-25 JP JP2022170786A patent/JP2024062740A/ja active Pending
-
2023
- 2023-10-23 US US18/491,849 patent/US20240233790A1/en active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20240233790A1 (en) | 2024-07-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN110366755B (zh) | 在半导体存储器中提供内部存储器命令及控制信号的设备及方法 | |
JP3825862B2 (ja) | 同期型ダイナミック型半導体記憶装置 | |
US7567471B2 (en) | High speed fanned out system architecture and input/output circuits for non-volatile memory | |
US9535451B2 (en) | Embedded multimedia card using unidirectional data strobe signal, host for controlling the same, and related methods of operation | |
US8464087B2 (en) | Flash memory devices with high data transmission rates and memory systems including such flash memory devices | |
US20140293705A1 (en) | Asynchronous bridge chip | |
JP4901286B2 (ja) | 半導体装置及びメモリ回路システム | |
KR20090132871A (ko) | 반도체 장치 및 멀티-칩 패키지 | |
US10847195B2 (en) | Semiconductor device having ranks that performs a termination operation | |
US12068043B2 (en) | Semiconductor memory device | |
US20180350415A1 (en) | Semiconductor devices and semiconductor systems including the same | |
KR100650845B1 (ko) | 소비 전력을 감소시키는 버퍼 제어 회로와, 이를 포함하는메모리 모듈용 반도체 메모리 장치 및 그 제어 동작 방법 | |
KR102542527B1 (ko) | 데이터 전달 장치 및 이를 포함하는 반도체 장치 | |
JP2024062740A (ja) | 半導体記憶装置 | |
US11862254B2 (en) | Semiconductor integrated circuit | |
WO2022042017A1 (zh) | 接口电路、数据传输电路以及存储器 | |
KR100961200B1 (ko) | 데이터출력제어회로 | |
US20240071443A1 (en) | Semiconductor device and semiconductor system | |
US11956951B2 (en) | Semiconductor integrated circuit | |
CN112309445B (zh) | 存储器接口电路、存储器存储装置及信号产生方法 | |
US11276441B2 (en) | Semiconductor device including input/output pad | |
US11551733B2 (en) | Data strobe clock output circuit | |
KR101047002B1 (ko) | 데이터버퍼 제어회로 및 반도체 메모리 장치 | |
JP2023008403A (ja) | 半導体集積回路 | |
JP2024131386A (ja) | メモリシステム |