JP2024062051A - 空気式防舷材の管理システムおよび方法 - Google Patents

空気式防舷材の管理システムおよび方法 Download PDF

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Abstract

【課題】個々の空気式防舷材の状態を、簡便に、かつ、より安定して把握できるメンテナンス性に優れた管理システムおよび方法を提供する。【解決手段】圧力センサ15aと温度センサ15bとを一体化したパッシブ型のICタグ11を設置した空気式防舷材2の外部の通信機16からの発信電波R1により、ICタグ11と圧力センサ15aと温度センサ15bとを起動し、起動したICタグ11から発信電波R1に応じて返信電波R2を送信してICタグ11と通信機16との間で無線通信を行うことで、通信機16がICタグ11の識別情報Aと、ICタグ11を起動した際の圧力センサ15aおよび温度センサ15bの検知データD1、D2とを取得し、演算装置17が識別情報Aに基づいて空気式防舷材2の個体を特定し、かつ、各検知データD1、D2に基づいて空気式防舷材2の状態を判断する。【選択図】 図3

Description

本発明は、空気式防舷材の状態を把握する管理システムおよび方法に関するものである。
岸壁などに設置された空気式防舷材の使用状態を把握する管理システムが提案されている(特許文献1参照)。特許文献1で提案されている管理システムは、空気式防舷材に設置される識別タグおよびセンサと、センサからの電波を受信する受信装置とを備えている。センサとして圧力センサ、温度センサを用いることで、空気式防舷材の内圧、内部温度を把握することができる。識別タグとしてパッシブ型のRFIDタグを用いることで、識別タグの情報取得にはバッテリは不要になる。
この管理システムでは、識別タグとセンサとが互いに別体として個別に空気式防舷材に設けられるので、取付け作業やメンテナンス作業が煩雑になる。さらに、センサは内蔵されたバッテリによって駆動される(段落0022)。バッテリが消耗した場合は交換する必要があるので、メンテナンス作業が益々煩雑になる。また、使用中の空気式防舷材に対してはバッテリを容易に交換できないため、消耗しているバッテリを交換するまでは空気式防舷材の内圧、内部温度を把握できない。それ故、個々の空気式防舷材の状態を、簡便に、かつ、より安定して把握するとともにメンテナンス性を向上させるには改善の余地がある。
国際公開第2011/155265号
本発明の目的は、個々の空気式防舷材の状態を、簡便に、かつ、より安定して把握できるメンテナンス性に優れた管理システムおよび方法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明の空気式防舷材の管理システムは、円筒状の胴部の筒軸方向両側にボウル状端部が連接されている本体の少なくとも一方の前記ボウル状端部に口金部が取り付けられている空気式防舷材と、前記空気式防舷材に設置されているパッシブ型のICタグ、前記空気式防舷材の内圧を検知する圧力センサおよび前記空気式防舷材の内部空間の温度を検知する温度センサと、前記空気式防舷材の外部に配置されている通信機とを備えて、前記通信機に取得された前記ICタグの識別情報に基づいて前記空気式防舷材の個体が特定され、前記通信機に取得された前記圧力センサおよび前記温度センサによる検知データに基づいて前記空気式防舷材の状態が判断される空気式防舷材の管理システムにおいて、前記圧力センサおよび前記温度センサは、前記ICタグに装備されて前記ICタグと一体化した構造であり、前記通信機と通信可能に接続される演算装置を有し、前記通信機から送信された発信電波により前記ICタグが起動されるとともに前記圧力センサおよび前記温度センサが起動され、起動された前記ICタグから前記発信電波に応じて返信電波が送信されることにより前記ICタグと前記通信機との間で前記無線通信が行われて、前記識別情報が前記無線通信によって前記通信機に取得されて前記演算装置に入力され、かつ、前記ICタグが起動された際の前記圧力センサおよび前記温度センサによる前記検知データが前記無線通信によって前記通信機に取得されて前記演算装置に入力され、前記演算装置により、入力された前記識別情報に基づいて前記空気式防舷材の個体が特定されるとともに、入力されたそれぞれの前記検知データに基づいて前記空気式防舷材の状態が判断されることを特徴とする。
本発明の空気式防舷材の管理方法は、円筒状の胴部の筒軸方向両側にボウル状端部が連接されている本体の少なくとも一方の前記ボウル状端部に口金部が取り付けられている空気式防舷材にパッシブ型のICタグ、前記空気式防舷材の内圧を検知する圧力センサおよび前記空気式防舷材の内部空間の温度を検知する温度センサを設置し、前記空気式防舷材の外部に通信機を配置して、前記通信機により取得した前記ICタグの識別情報に基づいて前記空気式防舷材の個体を特定し、前記通信機により取得した前記圧力センサおよび前記温度センサによる検知データに基づいて前記空気式防舷材の状態を判断する空気式防舷材の管理方法において、前記圧力センサおよび前記温度センサを、前記ICタグに装備して前記ICタグと一体化した構造にして、前記通信機と通信可能に接続される演算装置を設けて、前記通信機から送信した発信電波により前記ICタグを起動するとともに前記圧力センサおよび前記温度センサを起動し、起動した前記ICタグから前記発信電波に応じて返信電波を送信することにより前記ICタグと前記通信機との間で無線通信を行い、前記識別情報を前記無線通信によって前記通信機により取得して前記演算装置に入力し、かつ、前記ICタグを起動した際の前記圧力センサおよび前記温度センサによる前記検知データを前記無線通信によって前記通信機に取得して前記演算装置に入力し、前記演算装置は、入力された前記識別情報に基づいて前記空気式防舷材の個体を特定するとともに、入力されたそれぞれの前記検知データに基づいて前記空気式防舷材の状態を判断することを特徴とする。
本発明によれば、前記ICタグと前記通信機との間で無線通信を行うことにより、前記識別情報および前記検知データとを取得できる。そして、取得した前記識別情報と前記検知データとに基づいて、個々の空気式防舷材の状態を簡便に把握できる。また、前記圧力センサおよび前記温度センサを、前記ICタグに装備して前記ICタグと一体化した構造にしているので、これら部品を前記空気式防舷材に取付ける作業工数を削減できる。さらには、前記ICタグ、前記圧力センサおよび前記温度センサは、前記通信機から送信された発信電波により起動するので、これら部品にバッテリを設ける必要がない。即ち、これら部品に対してバッテリ交換を行うことも、バッテリの消耗によってデータを取得できなくなることもないので、メンテナンス性が向上するとともに、個々の空気式防舷材の状態を長期に渡って安定して把握するには有利になる。
岸壁に設置されている空気式防舷材を上面視で例示する説明図である。 空気式防舷材の管理システムの実施形態を、防舷材を縦断面視にして例示する説明図である。 図2の一部を拡大して、ICタグと通信機との間で無線通信している状態を例示する説明図である。 図3のICタグの近傍を拡大して例示する説明図である。 ICタグを平面視で例示する説明図である。 図5のICタグを正面視で例示する説明図である。 防舷材に対するICタグの別の取付け構造を例示する説明図である。 通信網を通じて演算装置と端末機器とが接続されている管理システムの構成を例示する説明図である。 管理システムの別の実施形態を、防舷材を縦断面視にして例示する説明図である。 防舷材の上面視の基準画像データを例示例示する説明図である。 カメラ装置により取得された防舷材の上面視の画像データを例示する説明図である。
以下、本発明の空気式防舷材の管理システムおよび方法を、図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1に例示するように空気式防舷材2(以下、防舷材2という)は、岸壁22や船舶の舷側などの設置場所に対してガイロープ2aなどを用いて取付けられて使用される。防舷材2は、円筒状の胴部4の筒軸方向両端にボウル状端部5が連接された本体3と、本体3に設けられた口金部9とを備えている。この実施形態では、口金部9が一方のボウル状端部5のみに設けられているが、両側のボウル状端部5に備わることもある。
図1では、複数の防舷材2が間隔をあけて設置されているが、単数の防舷材2が設置される場合もある。防舷材2はそれぞれのボウル状端部5を左右にして横置き状態で設置される場合も、それぞれのボウル状端部5を上下にして縦置き状態で設置される場合もある。
図2~図4に例示する空気式防舷材の管理システム1(以下、管理システム1という)の実施形態は、個々の防舷材2の状態を把握するために使用される。この管理システム1は、図1に例示するように規定内圧で膨張した状態で設置場所に設置されて使用されている防舷材2だけでなく、例えば、倉庫などで保管されている防舷材2の状態を把握するためにも使用することできる。
防舷材2の構造を詳述すると、本体3は内層ゴム6と外層ゴム8との間に複数の補強層7が積層されて構成されている。胴部4を構成するそれぞれの補強層7は、円筒状の胴部4の筒軸方向に対して所定のコード角度で平行に引き揃えられて延在する多数のコードにより形成されている。そして、積層されて隣り合う補強層7どうしのコードが交差したバイアス構造になっている。
それぞれのボウル状端部5を構成する補強層7は、ボウル状端部5の円形中心から放射状に延在するコードで形成されたコード層と、円周方向に延在するコードで形成されたコード層とが交互に積層されて構成されている。即ち、ボウル状端部5の補強層7の積層体はいわゆるラジアル構造になっている。尚、図2では、胴部4とそれぞれのボウル状端部5との境界を参考として二点鎖線によって例示している。
この管理システム1は、防舷材2と、防舷材2に設置されているパッシブ型のICタグ11、圧力センサ15aおよび温度センサ15bと、防舷材2の外部に配置されている通信機16と、通信機16と通信可能に接続される演算装置17とを備えている。圧力センサ15aおよび温度センサ15bは、ICタグ11に装備されていてICタグ11と一体化した構造である。この実施形態では、ICタグ11は本体3の内層ゴム6に埋設された状態になっている。ICタグ11と通信機16との間で無線通信が行われて、ICタグ11から所望の情報およびデータが通信機16によって取得される。
図5、図6に例示するようにICタグ11は、ICチップ12と、ICチップ12に接続されたアンテナ部13とを有している。圧力センサ15aおよび温度センサ15bはICタグ11(ICチップ12)に接続されている。ICチップ12のサイズは非常に小さく、例えば、縦寸法および横寸法がそれぞれ50mm以下(外径相当で50mm以下)、厚みが5mm以下である。アンテナ部13のサイズも非常に小さい。この実施形態では、アンテナ部13はICチップ12から左右対称に延在する金属単線からなるダイポール型が採用されている。それぞれの金属単線の長さは10mm~200mm程度である。
詳述すると、ICタグ11は、ICチップ12と、ICチップ12に接続されたアンテナ部13とを有している。ICチップ12には、そのICタグ11の識別番号Aなどのタグ固有情報、その他に必要な情報を任意で記憶することができる。ICタグ11には一般に流通している仕様が採用され、例えばRFIDタグを用いることができる。
ICチップ12は、基板14の表面に配置されている。ICチップ12に接続されている圧力センサ15aおよび温度センサ15bは、基板14の裏面に配置されている。アンテナ部13(金属単線)は、基板14から突出して延在している。尚、アンテナ部13は上述したダイポール型に限らず、公知の種々のタイプを採用することができ、例えば基板14に形成されたセラミックアンテナを採用することもできる。
本体3は内部空間のエアを排出して収縮させた状態にする場合、また、収縮させた状態の本体3の内部空間にエアを注入して膨張させた状態にする場合がある。アンテナ部13として金属単線からなるダイポール型を採用すると、優れた屈曲耐久性を有しているので、このように本体3が大きく変形する場合にも損傷することを回避するには有利になる。
ICタグ11は絶縁層14aによって覆われていて、ICタグ11の全体は外部と電気的に絶縁されている。ただし、圧力センサ15aおよび温度センサ15bの検知部は絶縁層14aによって被覆されずに絶縁層14aの表面から露出状態になっている。そして、図4に例示するように、本体3の内層ゴム6に埋設された状態のICタグ11では、圧力センサ15aおよび温度センサ15bの検知部だけは防舷材2の内部空間に露出状態になっている。
絶縁層14aとしては、ABS、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネイト、ポリイミド、エポキシなどの樹脂を用いることができる。長く延在するアンテナ部13(金属単線)を被覆するには、ポリ塩化ビニルが柔軟性に優れているので非常に適している。
ICタグ11は、本体3に限らず口金部9に設置することもできるが、本体3に埋設した状態にして設置するのが容易である。本体3の中では、変形や外力を受けにくいボウル状端部の内層ゴム6に埋設状態にすることが好ましい。また、本体3の外表面にチェーンネットを用いて多数のタイヤが設置されると、チェーンネットやタイヤは、ICタグ11と通信機16との間の無線通信に対して障害になる。したがって、ICタグ11は、本体3の外表面に設置されるチェーンネットやタイヤにカバーされない位置に配置する必要がある。胴部4では、このチェーンネットやタイヤの位置を変更することが難しいが、ボウル状端部5ではこれらの位置を若干調整できるので、この観点からもICタグ11は、ボウル状端部5の内層ゴム6に埋設状態にすることが好ましい。
このICタグ11は、防舷材2の製造工程で本体3に埋設された状態にして設置すればよい。即ち、本体3の成形工程において内層ゴム6にICタグ11を埋設して、その後、本体3を加硫することで、ICタグ11を本体3に埋設された状態にして設置できる。
この実施形態では、ICタグ11はそれぞれのボウル状端部5に設置されている。また、それぞれのボウル状端部5では、ICタグ11は周方向に間隔をあけた複数箇所(2箇所)に設置されている。さらに、互いのボウル状端部5に設置されているICタグ11どうしは、周方向に90°ずれた位置に配置されている。
それぞれのICタグ11の埋設位置に該当する本体3の外表面(外層ゴム8の表面)には、ICタグ11の埋設位置を示す埋設マーク10が設けられている。この実施形態では埋設位置マーク10は凸部になっているが、ICタグ11の埋設位置を示すことができればその形態は限定されず、凹部でも印刷表示などでもよい。
圧力センサ15aは防舷材2の内圧を検知する。圧力センサ15aは、ICタグ11に装備できれば公知の種々のタイプを採用することができる。圧力センサ15aにより検知された検知データD1は、通信機16により取得される。
温度センサ15bは防舷材2の内部空間の温度を検知する。温度センサ15bは、ICタグ11に装備できれば公知の種々のタイプを採用することができる。温度センサ15bにより検知された検知データD2は、通信機16により取得される。
この実施形態の温度センサ15bは、2つの検知部を有していて、一方の検知部によって防舷材2の内部空間の温度が検知される。そして、他方の検知部によってこの温度センサ15bが埋設された状態になっている位置での本体3(内層ゴム6)の温度が検知される。温度センサ15bにより検知された本体3の温度も検知データD2の1つとして(検知データD21として)、通信機16により取得される。尚、温度センサ15bは、防舷材2の内部空間の温度を検知できればよく、この実施形態のように、防舷材2の内部空間の温度に加えて上述した本体3の温度を検知できることがより好ましい。
通信機16は、電波発信部16aおよび電波受信部16bを備えている。電波発信部16aからICタグ11に対して発信電波R1が送信される。アンテナ部13が受信した発信電波R1によって、ICタグ11には電力が発生してICタグ11が起動する。起動したICタグ11はこの電力によってアンテナ部13を通じて返信電波R2を送信し、この返信電波R2が電波受信部16bにより受信される。このように、発信電波R1に応じて返信電波R2が送信されることによりICタグ11と通信機16との間で無線通信が行われる。
通信機16としては、パッシブ型のICタグ(RFIDタグ)との間で無線通信を行うことができる一般に流通している仕様が採用される。これにより、ICタグ11と通信機16とがRFID(RadioFrequencyIDentification)システムを構成する。この実施形態では、持ち運び自在のハンディタイプの通信機16が用いられている。パッシブ型のICタグ11を使用するので、ICタグ11と通信機16との間の電波R1、R2の通信距離は例えば1m程度になる。
ICタグ11と通信機16との間での無線通信に使用される電波(R1、R2)の周波数は主にUHF帯(国によって異なるが860MHz以上930MHz以下の範囲、日本では915MHz以上930MHz)であり、HF帯(13.56MHz)が用いられることもある。
演算装置17には、通信機16により取得された識別情報Aや検知データD1、D2、D21が入力される。演算装置17は入力されたデータを用いて様々な演算処理を行う。演算装置17としては、公知のコンピュータが用いられる。
以下、管理システム1のこの実施形態を使用して防舷材2の状態を把握する手順の一例を説明する。
図1に例示するように規定内圧で膨張した状態で設置場所に設置されて使用されている防舷材2に対して、図2、図3に例示するように通信機16を近接させて、電波発信部16aから送信した発信電波R1によりICタグ11を起動させる。ICタグ11が起動することで、ICタグ11と一体化されている圧力センサ15aおよび温度センサ15bも起動される。起動されたICタグ11から発信電波R1に応じて発信された返信電波R2を電波受信部16bにより受信してICタグ11と通信機16との間で無線通信を行う。
この無線通信の距離は1m程度なので、通信機16をICタグ11に近接させる必要がある。この実施形態では、本体3の外表面に目視可能な埋設マーク10が設けられているので、埋設マーク10に対して通信機16を近接させることで、この無線通信を安定して行うには有利になる。
ICタグ11を起動させた際に、ICチップ12に記憶されている識別情報Aが返信電波R2によってICタグ11から無線通信されて通信機16によって取得される。また、ICタグ11が起動された際の圧力センサ15Aおよび温度センサ15bによる検知データD1、D2、D21が返信電波R2によってICタグ11から無線通信されて通信機16によって取得される。
通信機16により取得された識別情報Aおよび検知データD1、D2、D21は、演算装置17に入力される。演算装置17には、それぞれの識別情報Aと、それぞれの識別情報Aを有するICタグ11が設置されている防舷材2の位置情報(設置位置情報)が紐付けされて演算装置17に記憶されている。この識別情報Aには、その防舷材2の仕様、製造履歴、使用履歴なども紐付けされて演算装置17に記憶されている。また、演算装置17には、その防舷材2の内圧、内部空間の温度、本体3の温度のそれぞれに対する許容範囲も記憶されている。
そこで、演算装置17は、入力された識別情報Aに基づいて防舷材2の個体を特定し、入力された検知データD1、D2、D21に基づいて、個々の防舷材2の状態を判断する。即ち、入力された検知データD1、D2、D21と、それぞれに対応する許容範囲とを比較して防舷材2の状態を判断する。この比較の結果、許容範囲から外れている検知項目には異常が発生していると判断し、許容範囲内の検知項目には異常が生じていないと判断する。
例えば、検知データD1が許容範囲よりも低い値の場合(低圧の場合)は、防舷材2にエア漏れが発生していると判断できる。また、防舷材2が強く押圧されることが多いことに起因してエア漏れが発生していて、厳しい条件で使用されていると判断することもできる。検知データD2、D21が許容範囲よりも高い値の場合は防舷材2が異常な高温状態にあると判断され、許容範囲よりも低い値の場合は防舷材2が異常な低温状態にあると判断される。また、防舷材2が異常な高温状態または低温状態になっていて厳しい条件で使用されていると判断することもできる。
本体3の水上部分と水中部分とでは気温と水温に起因して互いの温度に違いが生じるが、防舷材2の内部空間の温度は、本体3の水上部分と水中部分との温度差のような明確な温度差は生じない。即ち、検知データD21は外部環境温度に影響を受け易く、検知データD2は検知データD21に比して外部環境温度の影響を受け難い。したがって、温度センサ15bによって、防舷材2の内部空間の温度と、本体3の温度とを区別して検知することで、防舷材2(本体3)の耐久性に対する温度の影響をより詳細に把握するには有利になる。
また、検知データD2(防舷材2の内部温度)と検知データD21(本体3の温度)との差異(温度差)に応じて、本体3の劣化具合も変化すると考えられる。そのため、両者の差異に基づいて、防舷材2(本体3)の耐久性に対する影響を把握することも可能になる。検知データD2と検知データD21は、温度センサ15bの設置位置によって異なるので、防舷材2における検知データD2(防舷材2の内部温度)と検知データD21(本体3の温度)との分布を把握するには、ICタグ11を離間した複数箇所に設置することが好ましい。
横置き状態で設置される防舷材2は周方向に回転するので、ICタグ11を1箇所に設置しているそのICタグ11が水中に位置する場合がある。この場合はICタグ11と通信機16との無線通信が実質的に不可能になる。そのため、ICタグ11は、本体3の周方向に間隔をあけた複数箇所に設置することが好ましい。例えば、本体3の周方向に等間隔の2~4箇所に設置する。また、防舷材2は縦置き状態で設置される場合もあるので、この場合は一方のボウル状端部5だけにICタグ11を設置しているとそのICタグ11が水中に位置する場合がある。そのため、ICタグ11は、それぞれのボウル状端部5に設置することが好ましい。
この実施形態によれば、ICタグ11と通信機16との間で無線通信を行うことにより、識別情報Aおよび検知データD1、D2、D21とを取得できる。そして、取得した識別情報Aおよび検知データD1、D2、D21に基づいて、個々の防舷材2の状態を簡便に把握できる。圧力センサ15aおよび温度センサ15bを、ICタグ11に装備してICタグ11と一体化した構造にしているので、これら部品を防舷材2に取付ける作業工数を削減できる。さらには、ICタグ11、圧力センサ15aおよび温度センサ15bは、通信機16から送信された発信電波R1により起動するので、これら部品にバッテリを設ける必要がない。それ故、これら部品に対してバッテリ交換を行うことも、バッテリの消耗によってデータを取得できなくなることもないので、メンテナンス性が向上するとともに、個々の防舷材2の状態を長期に渡って安定して把握するには有利になる。
図1に例示するように、複数の防舷材2を縦列に配置して使用している場合は、設置位置に起因して防舷材2に対するシビアリティが異なるので、これに応じてそれぞれの防舷材2の損耗具合も異なる。この管理システム1では、それぞれの防舷材2に対するシビアリティ(使用状態)およびそれぞれの防舷材2の使用履歴を把握できるので、これらのデータに基づいて、それぞれの防舷材2の損耗具合が均等になるように、設置位置の適切なローテーションを行うには有利になる。
倉庫などで防舷材2を保管する場合は、所定の内圧で膨張させて保管している。これらの防舷材2の状態を把握する場合も、上述の手順でCタグ11と通信機16との間で無線通信を行う。そして、防舷材2の個体を特定するとともに、それぞれの検知データD1、D2、D21に基づいて防舷材2の状態を判断する。検知データD1に基づいて防舷材2の経時的なエア漏れを容易に把握することが可能になる。エア漏れによって内圧が基準値よりも低い防舷材2に対しては、エアを補充する作業を迅速に行うには有利になる。
図7に例示するICタグ11は、既に製造されている防舷材2に対して、被覆ゴム6aによって覆われて本体3に埋設された状態になっている。詳述すると、ICタグ11は、内層ゴム6の表面に接合されて全体が被覆ゴム6aによって覆われている。ただし、圧力センサ15aおよび温度センサ15bの検知部は、被覆ゴム6aに覆われずに防舷材2の内部空間に露出状態になっている。被覆ゴム6aは内層ゴム6と接合される。被覆ゴム6aは内層ゴム6と同種のゴムを用いるとよい。
既に製造されている防舷材2が大型(例えば胴部4の外径が2m以上)であれば、口金部9を通じて作業者が防舷材2の内部に対して出入できる。したがって、図7に例示するように、ICタグ11を既に製造されている防舷材2に対して、本体3に埋設された状態にして後付けすることもできる。このようにICタグ11を本体3に後付けすれば、既に製造されている防舷材2に対してもこの管理システム1を適用することが可能になる。
図8に例示するように演算装置17は、所望の端末機器21とインターネットなどの通信網を介して接続された構成にするとよい。例えば、防舷材2の使用場所に対して遠隔地にある防舷材2の運用会社(ユーザ)の管理室、防舷材2の販売会社、製造会社などの関係者の端末機器21に対して、様々な情報(データ)を演算装置17から送信する。それぞれの端末機器21に送信する情報は例えば、通信機16により取得された個々の防舷材2の検知データD1、D2、D21や、防舷材2の状態に対する演算装置17による判断結果である。この構成によれば、これら端末機器21を有する関係者は防舷材2の使用場所に対して遠隔地に居ながら防舷材2の内部および外部の状態を把握できる。
図9に例示する管理システム1の別の実施形態は、先の実施形態に対してさらにドローン18とカメラ装置19とを備えている。ドローン18には通信機16およびカメラ装置19が搭載されている。その他の構成は先の実施形態と実質的に同じであり、上述した種々の仕様を適用することができる。カメラ装置19は任意で備えることができるが、カメラ装置19を備えることにより、防舷材2の状態をより詳細に把握するには有利になる。尚、図9~図11では、胴部4とそれぞれのボウル状端部5との境界を参考として二点鎖線によって例示している。
この実施形態では、演算装置17が防舷材2の使用場所に対して遠隔地に配置されていて、通信機16と演算装置17とがそれぞれ分離独立した構成になっている。通信機16と演算装置17とを一体化してドローン18に搭載した構成にすることもできる。
カメラ装置19は防舷材2の上方空域から防舷材2の画像データMを取得する。カメラ装置19としては、静止画または動画の画像データMを取得する公知の種々のデジタルカメラなどを採用することができる。演算装置17には、カメラ装置19により取得された画像データMが入力される。
ドローン18は、上述した通信機16およびカメラ装置19を搭載して所望位置まで飛行して定位置でホバリングできる公知の仕様を採用することができる。ドローン18にはGNSS受信機20が設置されていて、ドローン18の位置座標がGNSS受信機20によってリアルタイムで把握される。所望位置の位置座標をドローン18の制御部に入力することで、自動制御運転によってドローン18を所望位置まで飛行させることができる
演算装置17には、図10に例示するような、捻じれなく、かつ、不要な変形が発生していない健全な状態の防舷材2を示す基準画像データMcが入力されている。この基準画像データMcは、防舷材2の上方空域から実際に撮影した画像データでも、設計データなどから作製したデータでもよい。演算装置17には例えばモニタなどの出力手段が接続される。
以下、図9に例示する管理システム1の実施形態を使用して防舷材2の状態を把握する手順の一例を説明する。
図9に例示するように、陸上や船上などの測定基地からドローン18を飛行させて防舷材2の上方近傍空域に移動させた状態にする。例えば、予め把握されている防舷材2の位置情報に基づいて、ドローン18に設置されたGNSS受信機20を使用してドローン18を自動運転により防舷材2の上方空域に移動させる。ICタグ11と通信機16との間で無線通信を行なう際には、ドローン18を引き続き自動運転によってICタグ11の上方近傍空域に位置決めして、ICタグ11と通信機16との離間距離を1m程度にする。或いは、カメラ装置19によりリアルタイムで取得される画像データMに基づいてドローン操縦者の操縦によって、ドローン18をICタグ11の上方近傍空域に位置決めすることもできる。この実施形態では、埋設マーク10が胴部4の外表面に設けられていると、埋設マーク10を目印としてICタグ11に対して通信機16を近接させ易くなる。
ドローン18(通信機16)をICタグ11の上方近傍空域に位置決めした状態で、電波発信部16aから送信した発信電波R1によりICタグ11を起動させる。発信電波R1に応じてICタグ11から送信された返信電波R2を電波受信部16bにより受信してICタグ11と通信機16との間で無線通信を行う。
防舷材2の状態を把握する手順は先の実施形態と同様であるが、この実施形態ではさらに、図9に例示するようにドローン18が防舷材2の上方空域にいる間に、カメラ装置19により防舷材2の画像データMrを取得する。図11に例示するように、防舷材2の全体を網羅する画像データMrを取得することが好ましい。この画像データMrを取得するタイミングは、ICタグ11と通信機16との間で無線通信を行う前であっても後であってもよい。
取得された画像データMrは演算装置17に入力される。演算装置17は、入力された画像データMrと予め設定されている基準画像データMcとの差異に基づいて防舷材2の外部の状態を判断する。例えば、図10に例示する基準画像データMcと図11に例示する取得された画像データMrのそれぞれの防舷材2の外形(輪郭)が比較される。演算装置17は、基準画像データMcの防舷材2に対して画像データMrの防舷材2の変形具合が予め設定された許容範囲を超えている場合は防舷材2に異常な変形が生じていると判断し、この許容範囲内の場合は異常な変形が生じていないと判断する。基準画像データMcと画像データMrとの防舷材2どうしを重ね合わせることで、防舷材2の変形具合を演算装置17により容易に算出することができる。その結果、防舷材2の損傷などを早期に把握するには有利になる。
或いは、基準画像データMcと画像データMrのそれぞれの防舷材2の岸壁22などの取付け場所での配置が比較される。演算装置17は、基準画像データMcの防舷材2に対して画像データMrの防舷材2の取付け場所での配置のずれ具合が予め設定された許容範囲を超えている場合は防舷材2に異常な配置ずれが生じていると判断し、この許容範囲内の場合は異常な配置ずれが生じていないと判断する。その結果、防舷材2の取付け異常などを早期に把握するには有利になる。
この実施形態によれば、ICタグ11と通信機16との間で無線通信を行う際には、ドローン18をICタグ11の上方近傍空域に移動させればよい。それ故、作業者がICタグ11の近くに移動して通信機16をICタグ11に近接させる作業が不要になり、作業が大幅に軽労化される。防舷材2が大型(例えば胴部4の外径が2m以上)であってもこの無線通信を容易に行うことができる。
さらに、カメラ装置19を備えることで、基準画像データMcと画像データMrとの比較をして、防舷材2の外部状態を把握できる。即ち、圧力センサ15aおよび温度センサ15bによる検知データD1、D2、D21だけでなく、画像データMrも利用することで、防舷材2の状態をより詳細に把握するには有利になる。この実施形態では、図8に例示するように演算装置17を所望の端末機器21と通信網を介して接続された構成にした場合は、カメラ装置19により取得された個々の防舷材2の画像データMrも端末機器21に対して演算装置17から送信できる。
本開示は、以下の発明を包含する。
[発明1]
円筒状の胴部の筒軸方向両側にボウル状端部が連接されている本体の少なくとも一方の前記ボウル状端部に口金部が取り付けられている空気式防舷材と、前記空気式防舷材に設置されているパッシブ型のICタグ、前記空気式防舷材の内圧を検知する圧力センサおよび前記空気式防舷材の内部空間の温度を検知する温度センサと、前記空気式防舷材の外部に配置されている通信機とを備えて、
前記通信機に取得された前記ICタグの識別情報に基づいて前記空気式防舷材の個体が特定され、前記通信機に取得された前記圧力センサおよび前記温度センサによる検知データに基づいて前記空気式防舷材の状態が判断される空気式防舷材の管理システムにおいて、
前記圧力センサおよび前記温度センサは、前記ICタグに装備されて前記ICタグと一体化した構造であり、前記通信機と通信可能に接続される演算装置を有し、
前記通信機から送信された発信電波により前記ICタグが起動されるとともに前記圧力センサおよび前記温度センサが起動され、起動された前記ICタグから前記発信電波に応じて返信電波が送信されることにより前記ICタグと前記通信機との間で前記無線通信が行われて、
前記識別情報が前記無線通信によって前記通信機に取得されて前記演算装置に入力され、かつ、前記ICタグが起動された際の前記圧力センサおよび前記温度センサによる前記検知データが前記無線通信によって前記通信機に取得されて前記演算装置に入力され、
前記演算装置により、入力された前記識別情報に基づいて前記空気式防舷材の個体が特定されるとともに、入力されたそれぞれの前記検知データに基づいて前記空気式防舷材の状態が判断される空気式防舷材の管理システム。
[発明2]
前記ICタグが前記本体に埋設された状態になっている[発明1]に記載の空気式防舷材の管理システム。
[発明3]
前記ICタグが前記本体の周方向に間隔をあけた複数箇所に設置されている[発明2]に記載の空気式防舷材の管理システム。
[発明4]
前記ICタグを構成するアンテナ部が金属単線からなるダイポール型である[発明2]または[発明3]に記載の空気式防舷材の管理システム。
[発明5]
前記ICタグの埋設位置に該当する前記本体の外表面に前記ICタグの埋設位置を示す埋設マークが設けられている[発明2]~[発明4]のいずれかに記載の空気式防舷材の管理システム。
[発明6]
前記温度センサが埋設された状態になっている位置での前記本体の温度が前記温度センサによる検知される構成にして、前記温度センサにより検知された前記本体の温度も前記温度センサによる前記検知データとして用いられる[発明2]~[発明5]のいずれかに記載の空気式防舷材の管理システム。
[発明7]
前記通信機がドローンに搭載されている[発明1]~[発明6]のいずれかに記載の空気式防舷材の管理システム。
[発明8]
前記ドローンにカメラ装置が搭載されていて、前記カメラ装置により取得された画像データが前記演算装置に入力されて、前記演算装置により、入力された前記画像データに基づいて前記空気式防舷材の状態が判断される[発明7]に記載の空気式防舷材の管理システム。
[発明9]
円筒状の胴部の筒軸方向両側にボウル状端部が連接されている本体の少なくとも一方の前記ボウル状端部に口金部が取り付けられている空気式防舷材にパッシブ型のICタグ、前記空気式防舷材の内圧を検知する圧力センサおよび前記空気式防舷材の内部空間の温度を検知する温度センサを設置し、前記空気式防舷材の外部に通信機を配置して、
前記通信機により取得した前記ICタグの識別情報に基づいて前記空気式防舷材の個体を特定し、前記通信機により取得した前記圧力センサおよび前記温度センサによる検知データに基づいて前記空気式防舷材の状態を判断する空気式防舷材の管理方法において、
前記圧力センサおよび前記温度センサを、前記ICタグに装備して前記ICタグと一体化した構造にして、前記通信機と通信可能に接続される演算装置を設けて、
前記通信機から送信した発信電波により前記ICタグを起動するとともに前記圧力センサおよび前記温度センサを起動し、起動した前記ICタグから前記発信電波に応じて返信電波を送信することにより前記ICタグと前記通信機との間で無線通信を行い、
前記識別情報を前記無線通信によって前記通信機により取得して前記演算装置に入力し、かつ、前記ICタグを起動した際の前記圧力センサおよび前記温度センサによる前記検知データを前記無線通信によって前記通信機に取得して前記演算装置に入力し、
前記演算装置は、入力された前記識別情報に基づいて前記空気式防舷材の個体を特定するとともに、入力されたそれぞれの前記検知データに基づいて前記空気式防舷材の状態を判断する気式防舷材の管理方法。
[発明10]
前記ICタグを、前記空気式防舷材の製造工程で前記本体に埋設された状態にして設置する、または、前記ICタグを、既に製造されている前記空気式防舷材に対して、前記本体に埋設された状態にして後付けする[発明9]に記載の空気式防舷材の管理方法。
1 管理システム
2 空気式防舷材
2a ガイロープ
3 本体
4 胴部
5 ボウル状端部
6 内層ゴム
6a 被覆ゴム
7 補強層
8 外層ゴム
9 口金部
10 埋設マーク
11 ICタグ
12 ICチップ
13 アンテナ部
14 基板
14a 絶縁層
15a 圧力センサ
15b 温度センサ
16 通信機
16a 電波発信部
16b 電波受信部
17 演算装置
18 ドローン
19 カメラ装置
20 GNSS受信機
21 端末機器
22 岸壁
A 識別情報
D1、D2 検知データ
M 画像データ

Claims (10)

  1. 円筒状の胴部の筒軸方向両側にボウル状端部が連接されている本体の少なくとも一方の前記ボウル状端部に口金部が取り付けられている空気式防舷材と、前記空気式防舷材に設置されているパッシブ型のICタグ、前記空気式防舷材の内圧を検知する圧力センサおよび前記空気式防舷材の内部空間の温度を検知する温度センサと、前記空気式防舷材の外部に配置されている通信機とを備えて、
    前記通信機に取得された前記ICタグの識別情報に基づいて前記空気式防舷材の個体が特定され、前記通信機に取得された前記圧力センサおよび前記温度センサによる検知データに基づいて前記空気式防舷材の状態が判断される空気式防舷材の管理システムにおいて、
    前記圧力センサおよび前記温度センサは、前記ICタグに装備されて前記ICタグと一体化した構造であり、前記通信機と通信可能に接続される演算装置を有し、
    前記通信機から送信された発信電波により前記ICタグが起動されるとともに前記圧力センサおよび前記温度センサが起動され、起動された前記ICタグから前記発信電波に応じて返信電波が送信されることにより前記ICタグと前記通信機との間で前記無線通信が行われて、
    前記識別情報が前記無線通信によって前記通信機に取得されて前記演算装置に入力され、かつ、前記ICタグが起動された際の前記圧力センサおよび前記温度センサによる前記検知データが前記無線通信によって前記通信機に取得されて前記演算装置に入力され、
    前記演算装置により、入力された前記識別情報に基づいて前記空気式防舷材の個体が特定されるとともに、入力されたそれぞれの前記検知データに基づいて前記空気式防舷材の状態が判断される空気式防舷材の管理システム。
  2. 前記ICタグが前記本体に埋設された状態になっている請求項1に記載の空気式防舷材の管理システム。
  3. 前記ICタグが前記本体の周方向に間隔をあけた複数箇所に設置されている請求項2に記載の空気式防舷材の管理システム。
  4. 前記ICタグを構成するアンテナ部が金属単線からなるダイポール型である請求項2または3に記載の空気式防舷材の管理システム。
  5. 前記ICタグの埋設位置に該当する前記本体の外表面に前記ICタグの埋設位置を示す埋設マークが設けられている請求項2または3に記載の空気式防舷材の管理システム。
  6. 前記温度センサが埋設された状態になっている位置での前記本体の温度が前記温度センサによる検知される構成にして、前記温度センサにより検知された前記本体の温度も前記温度センサによる前記検知データとして用いられる請求項2または3に記載の空気式防舷材の管理システム。
  7. 前記通信機がドローンに搭載されている請求項2または3に記載の空気式防舷材の管理システム。
  8. 前記ドローンにカメラ装置が搭載されていて、前記カメラ装置により取得された画像データが前記演算装置に入力されて、前記演算装置により、入力された前記画像データに基づいて前記空気式防舷材の状態が判断される請求項7に記載の空気式防舷材の管理システム。
  9. 円筒状の胴部の筒軸方向両側にボウル状端部が連接されている本体の少なくとも一方の前記ボウル状端部に口金部が取り付けられている空気式防舷材にパッシブ型のICタグ、前記空気式防舷材の内圧を検知する圧力センサおよび前記空気式防舷材の内部空間の温度を検知する温度センサを設置し、前記空気式防舷材の外部に通信機を配置して、
    前記通信機により取得した前記ICタグの識別情報に基づいて前記空気式防舷材の個体を特定し、前記通信機により取得した前記圧力センサおよび前記温度センサによる検知データに基づいて前記空気式防舷材の状態を判断する空気式防舷材の管理方法において、
    前記圧力センサおよび前記温度センサを、前記ICタグに装備して前記ICタグと一体化した構造にして、前記通信機と通信可能に接続される演算装置を設けて、
    前記通信機から送信した発信電波により前記ICタグを起動するとともに前記圧力センサおよび前記温度センサを起動し、起動した前記ICタグから前記発信電波に応じて返信電波を送信することにより前記ICタグと前記通信機との間で無線通信を行い、
    前記識別情報を前記無線通信によって前記通信機により取得して前記演算装置に入力し、かつ、前記ICタグを起動した際の前記圧力センサおよび前記温度センサによる前記検知データを前記無線通信によって前記通信機に取得して前記演算装置に入力し、
    前記演算装置は、入力された前記識別情報に基づいて前記空気式防舷材の個体を特定するとともに、入力されたそれぞれの前記検知データに基づいて前記空気式防舷材の状態を判断する気式防舷材の管理方法。
  10. 前記ICタグを、前記空気式防舷材の製造工程で前記本体に埋設された状態にして設置する、または、前記ICタグを、既に製造されている前記空気式防舷材に対して、前記本体に埋設された状態にして後付けする請求項9に記載の空気式防舷材の管理方法。
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