JPH11182748A - マリンホース異常記録装置 - Google Patents
マリンホース異常記録装置Info
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- JPH11182748A JPH11182748A JP9350941A JP35094197A JPH11182748A JP H11182748 A JPH11182748 A JP H11182748A JP 9350941 A JP9350941 A JP 9350941A JP 35094197 A JP35094197 A JP 35094197A JP H11182748 A JPH11182748 A JP H11182748A
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Abstract
検知・記録する手段を備えたマリンホース異常記録装置
を提供する。 【解決手段】ゴム弾性材からなるホースに浮力材を取付
けたマリンホース1に、作用した外力を検出する外力セ
ンサ(加速度センサ7-1,7-2,7-3、応力センサ8-
1,8-2,8-3)及び検出信号を送信する送受信手段
(無線ユニット11)を取付け、送信される信号を受信す
る受信設備(受信ユニット18)を陸上又は船上に取付
け、マリンホース1に作用した異常な外力を記録する記
録手段(ホストコンピュータ17)を取付けた。
Description
記録装置に関し、更に詳細には、原油などの液体を陸上
とタンカーとの間で送液するマリンホースを損傷するよ
うな衝撃・応力などの異常状態を非接触的に検出し、記
録する装置に関するものである。
を扱うタンカーの積み出し・積み下ろしなどの荷役は、
一般に、タンカーをある程度の沖合に停泊させ、陸地か
ら所定距離離れた沖合にブイを設置し、該ブイと陸地と
の間は海底に敷設したホースで接続し、該ブイと船舶と
の間をいわゆるマリンホースで接続し、荷役することは
知られている。
時浮くようにしたフローティングタイプの他に、波など
でホースに応力が作用し疲労することを防ぐために、使
用しないときには海底に沈めておくようにした浮沈ホー
スなど、各種のホースが使用されている。
ーに積み荷・積み下ろしするには、通常何日も水面にマ
リンホースを浮遊させる必要がある。そのため、夜間に
はマリンホースが全く見えなくなり、港湾作業船などの
小型船舶がホースに乗り上げたり、潮流や波によりホー
スに無理な応力が掛かるなど、使用中のホースが損傷を
受け、耐用年数が減少するという問題がある。
てマリンホースを照らし出す設備を設ける港もあるが、
経済的な理由などでかかる設備がない港も多い。その改
善策として、例えば特開昭55−33946号公報に提
案された手段は、洩れ出した液体がホース端部に集まる
ように、ホースの外側に細長い弾性材を間隔を開けて螺
旋状に巻き付けて漏出液体用通路を形成し、ホース端部
に形成した油溜に、圧力スイッチなどの漏洩検知器を取
付け、前記洩れ出た液体が油溜に流入すると、無線通信
によって油洩れを通報するようにしたものである。
や輸送液体の洩れが始まってからでないと検知すること
ができず、また、ホース構造が複雑になり、生産コスト
の上昇などの問題がある。本発明は、以上の問題点に着
目して成されたものであり、マリンホースに加えられた
衝撃や無理な変形力を検知・記録する手段を設けること
により、ホースごとに耐用年数の予測を可能にし、しか
も従来から使用されるホースにセンサを取り付けるだけ
で使用ができるマリンホース異常記録装置を提供するこ
とを目的としている。
めの本発明のマリンホース異常記録装置は、ゴム弾性材
からなるホースに浮揚手段を取付けたマリンホースに、
該マリンホースに作用する外力を検出する外力センサ及
び検出信号の無線送信手段を取付け、前記送信手段から
送られる前記検出信号の受信設備を陸上又は船上に設
け、該受信設備は、前記無線送信信号の受信手段と、前
記検出信号データの記録手段とからなるものである。
マリンホースを損傷させるような外力を検出するもので
あり、且つマリンホースに取り付け可能のものであれば
よい。例えば、作業船が乗り上げたり、潮流などに乗っ
て浮遊する浮遊物体が衝突するなどの衝撃を検出するに
は加速度センサを用いることができる。また、マリンホ
ース、タンカーなどが潮流に流されるなどしてホースに
張力、曲げ力、捩じり力が作用して生じる歪みを検出す
るにはストレィンゲージなどによる応力センサを用いる
ことができる。
リンホースの寿命に影響を与える外力を検出するセンサ
であれば、いずれのものも使用することができる。マリ
ンホースは海面に浮いているため、絶えず波の影響を受
けており、これらの外力を全て送信することは好ましく
ない。そこで、前記送信手段は、予め定めたしきい値以
上の外力のみ送信するようにすることができる。
別し、検出した値をコードによって送信することが好ま
しいが、検出値そのまま送信することもできる。前記送
信手段に検出した外力を記憶する一時記憶手段を設け、
送信指令信号によって記憶されたデータ(マリンホー
ス、外力センサなどの識別番号、外力を受けた時間など
のデータを含む)を送信することが好ましいが、外力を
検出すると直ちに送信する、前記記憶手段に蓄積したデ
ータを、一定間隔を置いて(例えば1日1回)送信する
など、各種の態様で送信することもできる。
としては、例えば作業船などであるが、本発明はこれに
限定されない。前記浮揚手段には特に限定はなく、通常
使用される従来のものをそのまま使用することができ
る。即ち、常時浮遊するマリンホースの場合にはスポン
ジゴムなどの浮力材を用いたもの、また使用しないとき
は海底に沈める浮沈式マリンホースの場合には、浮揚さ
せる際に空気を吹き込む気室部分を設けた2重構造のも
のなどである。
定はないが、使用されるホースは一般に大口径のもので
あり、OCIMFホース・ガイド(Oil Companies Inte
rnationl Marine Forum Hose Guide)その他の規格に基
づいて製造したものを用いることができる。
の形態により本発明を具体的に説明する。本実施の形態
に使用したマリンホース1は、OCIMFホース・ガイ
ドの規定に基づいて製造した長さ10.7mを有し、図
1に示すように、両側端部にフランジ2aを取付けた口
金2と、この口金2に嵌合するホース部3と、その周囲
を囲むスポンジゴムなどからなる浮力材層4を設けたも
のであり、黒色の外皮ゴム層5の外側に、オレンジ色に
着色したオレンジストライプ6を、例えばジブラ模様状
に形成し、全体を加硫し一体としたものである。
(図3:なおこれらのセンサを総称するときは単に7に
よって表す。以下同様)及び応力センサ8-1,8-2,8
-3(図3)を納めたセンサボックス9-1,9-2,9-3
を、図1に示すように所定位置に取付け、信号線10によ
って口金2部分に取付けた無線ユニット11に接続した。
なお、図1に示す符号Sは作業船である。
1,7-2,7-3は、三軸加速度センサ(ジャイロセン
サ)であり、また本実施の形態に使用した応力センサ8
-1,8-2,8-3は、ストレインゲージである。本実施の
形態に使用したマリンホース1の内部構造を、図2に基
づきについて説明する。
えばNBRなどの耐油性ゴムからなるライニング層3a
を設け、その表面部にナイロンコードからなるブレーカ
3bを配置し、その上をポリエステルなどの耐油性繊維
で形成した補強用の第1カーカス内側層3cを複数層
(本実施の形態では3層)積層し、その上に、ワイヤー
3dを所定の間隔を開けて螺旋状に巻き付け、その間に
ゴム3eを充填し、その上に第1カーカス外側層3f
(前記第1カーカス層3cと同様の材料を使用)を複数
層(本実施の形態では2層)を形成し、その上にゴム層
(NBR/NR)からなるカバー3gで覆い、その上に
緩衝層3hで覆い、更にその外側に第2ライニング層3
j、ナイロンコードからなるブレーカ3kを積層し、第
2カーカス層3mを被覆したものである。
d及びニップルワイヤ3qによって、ライニング層3
a、ブレーカ3b、第1カーカス内側層3c、第2カー
カス層3mを口金2に固定している。次に図3に示すブ
ロック線図に基づき、本実施の形態のマリンホース1に
作用した異常な衝撃及び応力を記録する信号伝達回路に
ついて説明する。
9-2,9-3から与えられる加速度信号及び応力信号は、
それぞれ無線ユニット11に設けたマイクロコンピュータ
(以下マイコン)12によって制御される加速度信号切換
器手段13-a及び応力信号切換手段13-bによって、それぞ
れ前記加速度センサ7-1,7-2,7-3及び応力センサ8
-1,8-2,8-3、を走査し、それぞれのセンサから送ら
れる信号をマイコン12に入力する。
加速度センサ7-1,7-2,7-3ごとの加速度信号と、応
力信号切換手段13-bから出力される応力センサ8-1,8
-2,8-3ごとの応力信号とは、それぞれシグナルコンデ
ィショニング回路14-a,14-bに与えられ、予め定めたし
きい値以上の入力のみ、衝撃の大きさに応じた複数段階
による記号付けされ、マイコン12に入力される。
応力信号は、異常加速度、異常応力の外に、各マリンホ
ース1、加速度センサ7-1,7-2,7-3、応力センサ8
-1,8-2,8-3などの識別番号、発生日時など、必要と
するデータと共に、付属する記憶装置(図示せず)に入
力すると共に、前記信号が入力されると、パラレルポー
ト15からLEDユニット16に信号を出力し、夜間に異常
衝撃及び/又は応力がマリンホース1に作用したとき、
光を点滅させて信号が入力されたことを視認可能にし
た。
からデータ送信は、陸上又は船上に配置した監視室(図
示せず)に配置したパソコンからなるホストコンピュー
タ17の送信指令信号に基づいて行うようにした。この送
信指令信号の送信と、無線ユニット11からの異常衝撃及
び応力データの受信との管理は、受信ユニット18のマイ
コン19によって行うようにした。
間の交信は、それぞれのユニット11、17に取付けた、ア
ンテナ20、無線機ユニット21、モデムユニット22、シリ
アルポート23によって行うようにした。なお、無線ユニ
ット11及びセンサボックス9-1,9-2,9-3内の機器を
作動させる電源は、太陽電池24及びバッテリー25によっ
てまかなうようにした。また図3に示す符号26はシリア
ルポートである。
取り込まれた前記異常衝撃及び異常応力データ及びこれ
らのデータを送信したマリンホース1、加速度センサ7
-1,7-2,7-3、応力センサ8-1,8-2,8-3などの識
別番号、データ収録日時などの履歴を記録することによ
り、ホースの寿命及び交換時期の予測などの管理を行う
ことが可能となる。
記録装置は、ホース寿命に影響を与える異常衝撃、異常
応力などの異常外力を検出するセンサをマリンホースに
取付け、検出されたデータを無線通信により陸上又は船
上に設けた監視装置に入力し、マリンホースごとに管理
可能にしたので、ホースの寿命及び交換時期の予測など
の管理を行うことができる。
り、常にマリンホースを管理状態に置くことが可能とな
り、輸送液体の漏洩などによる原油などの積み出し、積
み下ろし作業の効率化の達成、荷役作業のコスト低下に
役立てることができる。
である。
面図である。
するためのブロック線図である。
サ 7-2 加速度センサ 7-3 加速度セン
サ 8-1 応力センサ 8-2 応力センサ 8-3 応力センサ 9-1 センサボッ
クス 9-1 センサボックス 9-1 センサボッ
クス 10 信号線 11 無線ユニッ
ト 12 マイコン(マイクロコンピュータ) 16 ホストコンピュータ 18 マイコン 20 無線機ユニット
Claims (5)
- 【請求項1】 ゴム弾性材からなるホースに浮揚手段を
取付けたマリンホースに、該マリンホースに作用する外
力を検出する外力センサ及び検出信号の無線送受信手段
を取付け、前記送受信手段から送られる前記検出信号の
データ受信設備を陸上又は船上に設け、該データ受信設
備は、前記無線送信信号の受信手段と、前記検出信号デ
ータの記録手段とからなることを特徴とするマリンホー
ス異常記録装置。 - 【請求項2】 前記外力センサが加速度センサであるこ
とを特徴とする請求項1記載のマリンホース異常記録装
置。 - 【請求項3】 前記外力センサが応力センサであること
を特徴とする請求項1記載のマリンホース異常記録装
置。 - 【請求項4】 前記送受信手段が、予め定めたしきい値
以上の外力を送信するようにしたことを特徴とする請求
項1、2又は3記載のマリンホース異常記録装置。 - 【請求項5】 前記送受信手段に前記外力センサの検出
した信号などのデータを記憶する記憶手段を設け、前記
データ受信設備が送信する送信指令信号を受信すると、
前記送受信手段が記憶するデータを送信するようにした
ことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のマリン
ホース異常記録装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP35094197A JP4117052B2 (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | マリンホース異常記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP35094197A JP4117052B2 (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | マリンホース異常記録装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH11182748A true JPH11182748A (ja) | 1999-07-06 |
JP4117052B2 JP4117052B2 (ja) | 2008-07-09 |
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ID=18413961
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35094197A Expired - Fee Related JP4117052B2 (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | マリンホース異常記録装置 |
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JP (1) | JP4117052B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005299701A (ja) * | 2004-04-06 | 2005-10-27 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | ホースライン及びマリンホース |
WO2006070700A1 (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-06 | Bridgestone Corporation | マリンホースの管理システム |
WO2007119793A1 (ja) * | 2006-04-12 | 2007-10-25 | Bridgestone Corporation | 流体輸送ホース |
JP2009068536A (ja) * | 2007-09-11 | 2009-04-02 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | マリンホース |
WO2009112813A1 (en) * | 2008-03-10 | 2009-09-17 | Schlumberger Holdings Limited | Flexible pipe terminal end-attachment device |
GB2562148A (en) * | 2017-02-22 | 2018-11-07 | Metrology Services Ltd Optical | Sensor apparatus for a cable or pipe |
-
1997
- 1997-12-19 JP JP35094197A patent/JP4117052B2/ja not_active Expired - Fee Related
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