JP2024060208A - 車両の運転支援装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ACC制御での設定車速を運転者に違和感を与えることなく、しかも道路状態や走行環境に、より適した車速に変更する。【解決手段】車両が走行している際の目標として定めた設定車速を維持する制御指令信号を出力する車両の運転支援装置であって、設定車速を維持する制御を実行して走行している車両の走行方向での前方の道路状態もしくは走行環境に関する前方情報を取得する前方情報取得部12Aと、取得した前方情報に基づいて設定車速を低下させることを判定する判定部12Bと、設定車速を低下させることの判定が成立した場合に設定車速を低下させることの承認を車両の運転者から取得する承認受領部12Eと、承認した場合に設定車速を予め定めた量低下させて新たな設定車速とする設定車速変更部12Dとを備えている。【選択図】図2
Description
この発明は、車両の運転者の運転操作を容易にするための支援を行う装置に関するものである。
車両の運転操作のうち加減速操作を容易にする定速走行制御が知られている。その一例が特許文献1に記載されており、特許文献1に記載された装置は、運転者が設定した車速で走行するように車両の駆動力を制御するクルーズ制御を行う装置である。クルーズ制御における設定車速は、基本的には、運転者が任意に設定するようになっているが、車両が公道を走行する場合には道路ごとの制限速度以下で走行することが求められる。そのため、特許文献1に記載された装置によれば、設定車速が、現在走行している道路の制限速度を超過している場合に、速度超過情報を運転者に知らせるとともに、設定車速を低下させている。設定車速は、走行中に維持する車速であるから、設定車速が低下すると、車両は減速される。
特許文献1に記載された装置によれば、設定車速が制限速度を超過していることを運転者に知らせるが、運転者がその情報を確実に把握できていない場合がある。また、運転者がその情報を知得したとしても、追い越し中であるなどのことにより、減速することが不都合な場合もある。このような場合であっても、特許文献1に記載された発明は、設定車速を制限車速以下に低下させる。そのため、設定車速の低下に伴う減速が運転者の意図に反することになり、その結果、運転者に違和感を与えたり、あるいは運転操作が不安定になったりする可能性がある。
また、特許文献1に記載されているようにクルーズ制御での設定車速を道路の制限速度に低下させれば、車速に関する法規制を遵守した走行が可能になる。しかしながら、そのような制御では、安心あるいは安定した運転を行うための支援としては必ずしも十分とは言い得ない場合がある。例えば、工事区間や旋回半径が比較的小さいコーナーあるいは路面の荒れた箇所などが不規則に連続する箇所を走行する場合や、視界が不規則かつ不連続に変化する箇所などを走行する場合、さらには周囲の車両の遅速に多様に変化する場合などにおいては、制限速度に拘わらず、道路状態あるいは走行環境に応じた車速で走行することが望まれる。これは、クルーズ制御を行って走行する場合も同様であるが、特許文献1に記載された装置では、このような道路状態や走行環境に応じて設定車速を変更したり、設定車速の変更を告知したりすることができず、車両の運転支援装置としては、未だ改良する余地がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであって、クルーズ制御(定速走行制御)を行って走行する際の設定車速を、運転者に違和感を与えることなく、しかも道路状態や走行環境に、より適するように変更することのできる運転支援装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、車両が走行している際の目標として定めた設定車速を維持する制御指令信号を出力する車両の運転支援装置であって、前記設定車速を維持する制御を実行して走行している前記車両の走行方向での前方の道路状態もしくは走行環境に関する前方情報を取得する前方情報取得部と、取得した前記前方情報に基づいて前記設定車速を低下させることを判定する第1判定部と、前記設定車速を低下させることの判定が成立した場合に前記設定車速を低下させることの承認を前記車両の運転者から取得する第1承認受領部と、前記承認を前記第1承認受領部が取得した場合に前記設定車速を予め定めた量低下させて新たな設定車速とする設定車速変更部とを備えていることを特徴とするものである。
また、この発明は、前記新たな設定車速を維持する制御を実行して前記車両が走行している状態で、前記設定車速を低下させることの前記判定が成立しなくなったことを判定する第2判定部と、前記設定車速を低下させることの前記判定が成立しなくなったことを前記第2判定部が判定した場合に制御の目標としての設定車速を、前記新たな設定車速から前記予め定めた量低下させる前の前記設定車速に戻すことの承認を前記運転者から取得する第2承認受領部と、前記第2承認受領部が前記承認を取得した場合に、制御の目標としての設定車速を、前記新たな設定車速から前記予め定めた量低下させる前の前記設定車速に戻す設定車速復帰部とを更に備えていてよい。
さらに、この発明では、前記車両は、前記車両の走行方向での前方を撮像するカメラを備え、前記前方情報取得部は、前記カメラで得られた情報のうち前記車両が走行している車線の情報を取得するように構成され、前記第1判定部および前記第2判定部は、前記車線の情報に基づいて前記判定を行うように構成されていてよい。
この発明の運転支援装置によれば、車速を設定車速に維持する制御を実行して走行している場合、道路状態あるいは走行環境に関する前方情報に基づいて、設定車速を低下させることの承認を運転者に求める。その承認がなされたことにより、設定車速を低下させる制御が実行される。したがって、この発明では、設定車速の低下およびそれに伴う車速の低下を運転者に告知し、運転者がその告知を了解したことにより車速を低下させるので、意図しない減速が生じたり、そのために運転者が違和感を抱いたり、もしくは運転が不安定になったりすることを未然に回避もしくは抑制することができる。
また、この発明の運転支援装置によれば、設定車速を低下させる前方情報がなくなることにより、運転者の了解の下に、設定車速を元に戻すことができる。したがって、道路状態や走行環境などに応じた、車速を一定に維持する定速走行を、違和感を生じさせることなく実行することができる。
つぎに、この発明の実施形態を図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態はこの発明を実施した場合の一例に過ぎないのであって、この発明を限定するものではない。
この発明の実施形態における運転支援装置は、定速走行制御(クルーズ制御)を行って走行する際の設定車速を、道路状態や走行環境などの前方情報に基づいて変更することにより、車両の運転を支援するように構成されている。すなわちクルーズ制御は、従来知られているように、車両が所定の車速以上の車速で走行している状態で、制御の開始操作および車速の設定操作を行うことにより、設定された車速を維持する制御である。なお、レーダークルーズ制御などのアダプティブクルーズ制御(ACC制御)では、前方車両との車間距離が設定した距離以下になると、前方車両にそれ以上は接近しないように車速を低下させ、前方車両が離れれば、設定車速まで増速する。その場合、設定車速は従前の車速に維持されている。これは、ブレーキ操作あるいはアクセルペダルの踏み込み操作を行ってクルーズ制御を一旦解除し、その後に運転者がリジューム操作を行った場合も同様である。また、クルーズ制御では、定速走行している状態で、適宜のスイッチなどを運転者が操作することにより、設定車速が高速側あるいは低速側に変化する。
図1は、この発明の実施形態における車両1を模式的に示しており、内燃機関やモータなどからなる駆動力源2の出力側に、変速機や動力分割装置などからなる伝動機構3が連結されている。伝動機構3の出力軸4が、終減速機であるデファレンシャルギヤ5に連結され、このデファレンシャルギヤ5から左右の駆動輪6に駆動力を伝達するように構成されている。駆動力源2は、出力する動力を電気的に制御できるように構成されている。また、伝動機構3は、出力トルクを電気的に制御できるように構成されている。
車両1は、定速走行制御(例えばACC制御)を行うことができるように構成されており、そのACC制御における設定車速を入力するスイッチ7を備えている。また、車速センサ8が設けられている。車速センサ8は、例えば伝動機構3における出力軸4の回転数を検出し、その検出値を車速として出力するセンサである。
さらに、車両1の前方の道路情報や走行環境を検出する前方情報取得手段が車両1に設けられている。その一例は、車両1の前方における所定範囲の画像を撮像するカメラ9である。また、他の例は、VICS(登録商標)に対応しているナビゲーションシステム(NAV)10などの地図情報および位置情報ならびにそれらの情報から割り出された自車両の位置の周囲あるいは走行予定路での前方の道路状態や工事などの道路情報ならびに降雨降雪などの走行環境情報を取得するシステムである。さらに、車両1の制御状態や走行状態を運転者に告知し、また車両1の制御のための指示情報を入力する操作装置が車両1に設けられている。その一例は、タッチパネルなどを主体として構成されたヒューマン・マン・インターフェース(HMI)11である。
そして、ACC制御による車速制御や運転者(図示せず)との間の情報の授受を行う制御などを行う電子制御装置(ECU)12が設けられている。ECU12は、演算器や記憶素子あるいは入出力のためのインターフェースなどを備えたマイクロコンピュータを主体にして構成され、入力されたデータや予め記憶しているデータを使用して演算を行い、その演算の結果を制御指令信号として駆動力源2や伝動機構3もしくはそれらの制御部に出力するように構成されている。
ECU12が実行する制御の一例は、車速を維持する定速走行制御(以下、ACC制御と記す。)であり、ECU12はその制御のためのプログラムや判定のためのしきい値(判断基準値)などを備えている。そして、上述したスイッチ7や車速センサ8、カメラ9、ナビゲーションシステム10などから信号もしくはデータが入力されている。ECU12は、ACC制御での設定車速を維持するように、駆動力源2や伝動機構3を制御する。また、その制御状態を運転者に知らせ、あるいは運転者による指示を入力するために、前記HMI11に制御情報を出力し、またHMI11から指示信号を受信するように構成されている。
ここで説明しているこの発明の実施形態では、ACC制御における設定車速を、運転者の操作によらずに、また運転者の承認の下に、ECU12によって自動的に変更するように構成されている。その制御のためのECU12の機能的構成の一例を模式的に示せば、図2のとおりである。
ECU12は、前述したカメラ9やナビゲーションシステム10などから自車両の前方の道路情報を取得する前方情報取得部12Aを備えている。前方情報取得部12Aは、カメラ9で撮影した画像を処理して、工事区間や降雨降雪、走行している車線の湾曲の程度もしくは状態、周囲を自車両と同方向に走行している周囲の車両の減速や加速あるいは定速などの速度状態などを取得する。また、前方情報取得部12Aは、ナビゲーションシステム10から自車両の位置情報、地図情報、工事などの道路状態、その他の走行規制情報など、自車両の走行車線の前方での情報を取得する。なお、これらの情報に基づいて、道路のいわゆる複雑度を判定することとしてもよい。
前方情報取得部12Aで得られた前方情報に基づいて、ACC制御で設定されている車速(設定車速)を低下させることの判定を行う判定部12Bが設けられている。前方情報取得部12Aで得られる前方情報は、車両1の走行に支障がないことの情報と、工事などの車両1の走行に障害になり、あるいは走行を抑制するなどのいわゆる制限情報とであり、後者の制限情報のある区間は、車速を抑えることが望ましい。判定部12Bは、制限情報の内容ごとの推奨上限車速を予め備えている。前方情報取得部12Aで得られた前方情報に基づいて推奨上限車速を読み出し、その推奨上限車速とACC制御による設定車速とを比較し、推奨上限車速がその時点の設定車速より低速の場合には、設定車速を予め定めた量低下させる判定を成立させる。なお、予め定めた量は、推奨上限車速と設定車速との差であってもよく、あるいはこれとは異なる量であってもよい。
設定車速を低下させることの判定の結果は、通知出力部12CとACC制御部12Dとに送られる。通知出力部12Cは、判定部12Bで成立した判定を運転者に知らせる制御を行う機能を有しており、判定の結果を前述したHMI11に出力する。HMI11は、判定の内容を画像として表示し、あるいは音声を発する。その通知の内容は、設定車速を低下させることにとどまらずに、低下させる量(車速)や低下させた後の車速などを含んでいてよい。また、その通知を運転者が了解し、低下させることを承認することを求める情報を含んでいる。例えばHMI11がタッチパネルによって構成されている場合、いわゆる承認ボタンを表示し、その承認ボタンを運転者がタッチし、あるいは指を接近させることにより、承認信号を出力するように構成することができる。また、運転者が操作する承認ボタン(スイッチ)を別途、設けてもよい。
設定車速を低下させることを運転者が承認したことの信号を受領する承認受領部12Eが設けられている。すなわち、上記の承認ボタンが操作されて出力される信号が承認受領部12Eに入力される。承認受領部12Eは、承認ボタンから信号が入力されると、設定車速を低下させることを許可する許可信号を前述したACC制御部12Dに出力する。
ACC制御部12Dは、車速を設定車速に維持する定速走行制御を行うことを主たる機能とする部分であり、定速走行制御の開始信号と設定車速を指示する前記スイッチ7からの信号とに基づいて、走行時に目標とする車速である設定車速を求めるとともに、その設定車速を車速制御部12Fに出力する。スイッチ7を操作することに基づく設定車速は、前方情報に基づいて変更可能である。すなわち、設定車速を低下させることの判定が、判定部12BからACC制御部12Dに入力され、かつ承認受領部12Eから許可信号がACC制御部12Dに入力されると、ACC制御部12Dは、設定車速を低下させる。設定車速の低下量(変更幅)は、既存の設定車速と判定部12Bで求められた推奨上限車速との差であってよく、あるいは予め定めた所定量であってもよい。また、変更した設定車速を運転者による承認操作もしくは許可信号に基づいて、変更前の設定車速に戻す。
なお、ACC制御部12Dは、従来のACC制御(もしくは定速走行制御)と同様の制御をも行うように構成されており、したがって設定車速は、スイッチ7を操作することにより高低に変更可能である。またACC制御部12Dは、ACC制御では踏み込まれていないアクセルペダル(図示せず)が踏み込まれたり、ブレーキペダル(図示せず)が踏み込まれた場合には、ACC制御を解除する。その場合、アクセルペダルを踏み戻せばACC制御に復帰し、またブレーキペダルを踏み戻した後に所定のリジューム操作を行うことによりACC制御に復帰する。
ACC制御部12Dは、上述したようにして設定され、あるいは変更された設定車速を車速制御部12Fに指示するように構成されている。車速制御部12Fには、車速センサ8から車速に関するデータが入力されており、その入力された車速(いわゆる実車速)と設定車速との偏差がゼロとなるように、もしくは小さくなるように車速指示信号を前述した駆動力源2や伝動機構3に出力する。したがって、設定車速が変更されると、実車速が変化しなくても設定車速と実車速との偏差が変化するので、このようにして生じた車速の偏差を解消するように車速指示信号が駆動力源2あるいは伝動機構3に出力されて、実車速が変化する。
なお、スイッチ7を操作することによる設定車速の変更やそれに伴う増減速、ACC制御の解除およびその後のリジュームなどが従来のACC制御と同様に行われることは前述したとおりである。
つぎに、この発明の実施形態で実行される制御の例をフローチャートを参照して説明する。図3は、前方情報として工事情報を取得したことにより、設定車速を低下させる例を説明するためのフローチャートであり、車両1がACC制御を実行して走行している状態で上記のECU12で実行される。先ず、取得した前方情報に基づいて、設定車速を低下させるか否かの判定が行われる(ステップS1)。前述したように判定部12Bは、取得された前方情報に応じて推奨上限車速を求め、推奨上限車速が設定車速より低車速であれば、設定車速を低下させることの判定が成立する。したがって、車両1が走行している車線で、走行方向での前方に、走行の障害もしくは走行に注意を要する工事区間が、カメラ9での映像から取得されると、工事に応じた推奨上限車速が求められる。その場合、設定車速を低下させることを運転者に知らせる通知が行われ、例えばその通知情報がHMI11に表示される。併せて、設定車速を低下させることの承認を求める通知(表示)が行われる。
設定車速を低下させることの判定が成立しなかった場合、すなわちステップS1で否定的に判断された場合には、特に制御を行うことなく図3に示すルーチンを一旦終了する。これとは反対にステップS1で肯定的に判断された場合には、運転者による承認の有無が判断される(ステップS2)。すなわち、運転者に対して通知された設定車速の変更を運転者が容認し、前述した承認ボタンを押すなどの承認操作が行われたか否かが判断される。
ステップS2で否定的に判断された場合は、特に制御を行うことなく図3に示すルーチンを一旦終了する。一方、ステップS2で肯定的に判断された場合、すなわち設定車速の変更を運転者が認識あるいは容認した場合、上記のステップS1での判定内容に応じて設定車速を変更する(ステップS3)。より具体的には、設定車速を低下させる。その後、図3に示すルーチンを一旦終了する。
したがって、設定車速の変更に伴って車速が変化することを運転者が認識していない状態や、運転者が車速の低下を容認していない状態で、設定車速の変更に伴う車速の変化が生じることが回避される。そのため、運転者が違和感を抱いたり、運転操作が不安定になったりすることを未然に回避もしくは抑制することができる。
前方情報に基づいて変更した設定車速を元に戻す復帰制御を行う場合であっても、運転者の承認を要件としており、その制御例を図4に示してある。この図4にフローチャートで示す制御例は、設定車速を前方情報で変更した状態で車両1が走行している場合に実行され、先ず、復帰条件が成立しているか否かが判断される(ステップS11)。この復帰条件とは、設定車速の変更の原因となった工事などの前方情報が解消されることである。この判断は、前述した判定部12Bで実行され、したがって判定部12Bがこの発明の実施形態における「第1判定部」および「第2判定部」に相当する。ステップS11で否定的に判断された場合には、特に制御を行うことなく図4に示すルーチンを一旦終了する。したがって、設定車速は、前方情報(例えば工事)に基づいて変更(低下)させた従前の設定車速に維持される。
これに対して、ステップS11で肯定的に判断された場合には、設定車速を元に戻すことがHMI11を介して運転者に通知されるとともに、元の設定車速に戻すことの承認を運転者に対して求める。そして、ステップS12ではその承認の有無が判断される。承認がないことによりステップS12で否定的に判断された場合には、特に制御を行うことなく図4に示すルーチンを一旦終了する。これとは反対にステップS12で肯定的に判断された場合には、設定車速を変更前の元の車速に戻す復帰制御が実行され(ステップS13)、その後、図4に示すルーチンを一旦終了する。したがって、このような復帰制御によって車速が増大する場合であっても、車速が変化することを運転者に通知し、かつ承認を得ているので、前方情報に基づく設定車速の増大やそれに伴う車両1の加速が、運転者に違和感を生じさせたり、運転操作が不安定になる要因になったりすることを未然に回避もしくは抑制することができる。
ここで上述した具体例とこの発明との関係を簡単に説明すると、図2に示す前方情報取得部12Aがこの発明の前方情報取得部に相当し、判定部12Bがこの発明における第1判定部および第2判定部に相当し、承認受領部12Eがこの発明の第1承認受領部および第2承認受領部に相当し、ACC制御部12Dがこの発明の設定車速変更部および設定車速復帰部に相当する。
1 車両
2 駆動力源
3 伝動機構
4 出力軸
5 デファレンシャルギヤ
6 駆動輪
7 スイッチ
8 車速センサ
9 カメラ
10 ナビゲーションシステム
11 HMI
12 電子制御装置(ECU)
12A 前方情報取得部
12B 判定部
12C 通知出力部
12D ACC制御部
12E 承認受領部
12F 車速制御部
2 駆動力源
3 伝動機構
4 出力軸
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8 車速センサ
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12A 前方情報取得部
12B 判定部
12C 通知出力部
12D ACC制御部
12E 承認受領部
12F 車速制御部
Claims (4)
- 車両が走行している際の目標として定めた設定車速を維持する制御指令信号を出力する車両の運転支援装置であって、
前記設定車速を維持する制御を実行して走行している前記車両の走行方向での前方の道路状態もしくは走行環境に関する前方情報を取得する前方情報取得部と、
取得した前記前方情報に基づいて前記設定車速を低下させることを判定する第1判定部と、
前記設定車速を低下させることの判定が成立した場合に前記設定車速を低下させることの承認を前記車両の運転者から取得する第1承認受領部と、
前記承認を前記第1承認受領部が取得した場合に前記設定車速を予め定めた量低下させて新たな設定車速とする設定車速変更部と
を備えていることを特徴とする車両の運転支援装置。 - 請求項1に記載の車両の運転支援装置であって、
前記新たな設定車速を維持する制御を実行して前記車両が走行している状態で、前記設定車速を低下させることの前記判定が成立しなくなったことを判定する第2判定部と、
前記設定車速を低下させることの前記判定が成立しなくなったことを前記第2判定部が判定した場合に制御の目標としての設定車速を、前記新たな設定車速から前記予め定めた量低下させる前の前記設定車速に戻すことの承認を前記運転者から取得する第2承認受領部と、
前記第2承認受領部が前記承認を取得した場合に、制御の目標としての設定車速を、前記新たな設定車速から前記予め定めた量低下させる前の前記設定車速に戻す設定車速復帰部と
を更に備えていることを特徴とする車両の運転支援装置。 - 請求項1または2に記載の車両の運転支援装置であって、
前記車両は、前記車両の走行方向での前方を撮像するカメラを備え、
前記前方情報取得部は、前記カメラで得られた情報のうち前記車両が走行している車線の情報を取得するように構成され、
前記第1判定部は、前記車線の情報に基づいて前記判定を行うように構成されている
ことを特徴とする車両の運転支援装置。 - 請求項2に記載の車両の運転支援装置であって、
前記車両は、前記車両の走行方向での前方を撮像するカメラを備え、
前記前方情報取得部は、前記カメラで得られた情報のうち前記車両が走行している車線の情報を取得するように構成され、
前記第2判定部は、前記車線の情報に基づいて前記判定を行うように構成されている
ことを特徴とする車両の運転支援装置。
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