JP2024060053A - 糖化に起因した保湿機能低下の抑制剤、皮膚化粧料および飲食品 - Google Patents

糖化に起因した保湿機能低下の抑制剤、皮膚化粧料および飲食品 Download PDF

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Abstract

【課題】安全性の高い天然物由来成分の中から、糖化に起因した保湿機能低下の抑制作用、または糖化に起因した表皮機能低下の抑制作用を有するものを見出し、それを有効成分とする、糖化に起因した保湿機能低下の抑制剤、または糖化に起因した表皮機能低下の抑制剤、ならびに当該天然物由来成分を配合した皮膚化粧料および飲食品を提供する。【解決手段】本発明に係る、糖化に起因した保湿機能低下の抑制剤、および糖化に起因した表皮機能低下の抑制剤の有効成分として、ワイルドタイム抽出物を用いる。また、本発明の皮膚化粧料および飲食品に、ワイルドタイム抽出物を配合する。【選択図】なし

Description

本発明は、糖化に起因した保湿機能低下の抑制剤、および糖化に起因した表皮機能低下の抑制剤に関するものである。さらに、本発明は、糖化に起因した保湿機能低下の抑制用途などに用いられる皮膚化粧料および飲食品にも関する。
糖質は、ヒトを初めとする生物においてエネルギー源として非常に重要である。しかし一方で、糖質はタンパク質と糖化反応(グリケーション)を起こすことが知られている。糖化反応は、糖質のカルボニル基とタンパク質等のアミノ基との非酵素的な反応を第一段階とし、シッフ塩基からアマドリ化合物を経て最終的に最終糖化産物(以下、「AGEs」ということがある。)を形成する一連の反応である。糖化反応により、タンパク質が非酵素的に糖により修飾されるため、これにより当該タンパク質の変性やタンパク質間の架橋等が起こり、その結果タンパク質の機能を低下させる。糖化反応は、コラーゲン等の細胞外マトリックス構成タンパク質を修飾・構造変化させることにより直接的な障害を引き起こすほか、糖化タンパク質をリガンドとする受容体により認識されることで細胞応答を引き起こす等の影響をもたらす。
例えば、コラーゲンを初めとする細胞外マトリックス成分は、皮膚や骨などの組織における乾燥重量の過半を占めている。そのため、例えば、コラーゲンが糖化され異常に架橋された状態となると、皮膚においては保湿機能や弾力性の低下、黄色化等によるくすみ等を生じ、骨や軟骨組織においては骨粗鬆症や変形性関節症等の発症を引き起こす。さらに、異常に架橋したコラーゲン等はコラゲナーゼ等による分解を受けにくくなるため、コラゲナーゼ等の発現が誘導され、正常なコラーゲンまで分解されてしまうなどの問題が生じてしまう。このように、タンパク質の糖化を受けると、皮膚、骨・軟骨などといった組織の機能低下を引き起こすと考えられている。
このため、糖化に起因した機能低下を抑制することができれば、皮膚の弾力性低下やくすみ等の予防又は改善に有用であると期待される。
従来、抗糖化作用を有する化合物として、N-フェナシルチアゾリウムブロミドが知られている(非特許文献1)。しかし、この化合物は安全性に問題があり、医薬品や皮膚外用剤として適していない。また、抗糖化作用を有する天然物由来の成分として、例えば、ヨモギからの抽出物が知られている(特許文献1)。
特開2001-122758号公報
Vasan S. et al.,Nature,1996年7月18日,Vol. 82,No. 6588,p.275-278
本発明は、安全性の高い天然物由来成分の中から、糖化に起因した保湿機能低下の抑制作用、または糖化に起因した表皮機能低下の抑制作用を有するものを見出し、それを有効成分とする、糖化に起因した保湿機能低下の抑制剤、または糖化に起因した表皮機能低下の抑制剤、ならびに当該天然物由来成分を配合した皮膚化粧料および飲食品を提供することを目的とする。
本発明者らは上記問題を解決すべく研究を行った結果、ワイルドタイム抽出物が、糖化に起因した保湿機能低下の抑制作用、および糖化に起因した表皮機能低下の抑制作用において優れた作用を有することを見出し、本発明を完成させた。具体的には、本発明は以下のとおりである。
〔1〕 ワイルドタイム抽出物を有効成分とすることを特徴とする、糖化に起因した保湿機能低下の抑制剤。
〔2〕 フィラグリン、セリンパルミトイルトランスフェラーゼおよびトランスグルタミナーゼ-1からなる群より選択される1種または2種以上の、糖化に起因した発現低下を抑制する、〔1〕に記載の糖化に起因した保湿機能低下抑制剤。
〔3〕 ワイルドタイム抽出物を有効成分とすることを特徴とする、糖化に起因した表皮機能低下の抑制剤。
〔4〕 ワイルドタイム抽出物を配合し、糖化に起因した保湿機能低下の抑制用途、および/または、糖化に起因した表皮機能低下の抑制用途に用いられることを特徴とする皮膚化粧料。
〔5〕 ワイルドタイム抽出物を配合し、糖化に起因した保湿機能低下の抑制用途、および/または、糖化に起因した表皮機能低下の抑制用途に用いられることを特徴とする飲食品。
本発明によれば、ワイルドタイム抽出物を有効成分とすることにより、作用効果に優れかつ安全性の高い、糖化に起因した保湿機能低下の抑制剤、および糖化に起因した表皮機能低下の抑制剤を提供することができる。さらに、ワイルドタイム抽出物を配合することにより、糖化に起因した保湿機能低下の抑制用途、および糖化に起因した表皮機能低下の抑制用途に好適な皮膚化粧料、および飲食品を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本実施形態の糖化に起因した保湿機能低下の抑制剤、および糖化に起因した表皮機能低下の抑制剤は、ワイルドタイム抽出物を有効成分とするものである。
また、本実施形態の皮膚化粧料、および飲食品は、糖化に起因した保湿機能低下の抑制用途、および/または、糖化に起因した表皮機能低下の抑制用途に用いられるものであって、ワイルドタイム抽出物が配合されるものである。
ここで、本実施形態における「抽出物」には、ワイルドタイムを抽出原料として得られる抽出液、当該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、当該抽出液を乾燥して得られる乾燥物、又はこれらの粗精製物若しくは精製物のいずれもが含まれる。
本実施形態において使用する抽出原料は、ワイルドタイム(学名:Thymus serphyllum)である。
ワイルドタイム(Thymus serphyllum,別名:ヨウシュイブキジャコウソウ)は、シソ科イブキジャコウソウ属に属する植物であって、ヨーロッパから北西アジアを原産とし、広い地域で生育しており、これらの地域から容易に入手することができる。抽出原料として使用し得る部位としては、例えば、葉、茎、花、地上部又はこれらの混合物等が挙げられるが、好ましくは地上部である。
上記ワイルドタイムからの抽出物は、抽出原料を乾燥した後、そのまままたは粗砕機を用いて粉砕し、抽出溶媒による抽出に供することにより得ることができる。乾燥は天日で行ってもよいし、通常使用される乾燥機を用いて行ってもよい。また、ヘキサン等の非極性溶媒によって脱脂等の前処理を施してから抽出原料として使用してもよい。脱脂等の前処理を行うことにより、上記抽出原料の極性溶媒による抽出処理を効率よく行うことができる。
抽出溶媒としては、極性溶媒を使用することが好ましく、例えば、水、親水性有機溶媒等が挙げられ、これらを単独で又は2種以上を組み合わせて、室温又は溶媒の沸点以下の温度で使用することが好ましい。
抽出溶媒として使用し得る水としては、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等のほか、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、濾過、イオン交換、浸透圧調整、緩衝化等が含まれる。したがって、本実施形態において抽出溶媒として使用し得る水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
抽出溶媒として使用し得る親水性有機溶媒としては、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1~5の低級脂肪族アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2~5の多価アルコール等が挙げられる。
2種以上の極性溶媒の混合液を抽出溶媒として使用する場合、その混合比は適宜調整することができる。例えば、水と低級脂肪族アルコールとの混合液を抽出溶媒として使用する場合には、水と低級脂肪族アルコールとの混合比が9:1~1:9(容量比)であることが好ましく、7:3~2:8(容量比)であることがさらに好ましい。また、水と低級脂肪族ケトンとの混合液を使用する場合には、水と低級脂肪族ケトンとの混合比が9:1~2:8(容量比)であることが好ましく、水と多価アルコールとの混合液を使用する場合には、水と多価アルコールとの混合比が8:2~1:9(容量比)であることが好ましい。
抽出処理は、抽出原料に含まれる可溶性成分を抽出溶媒に溶出させ得る限り特に限定はされず、常法に従って行うことができる。例えば、抽出原料の5~15倍量(質量比)の抽出溶媒に、抽出原料を浸漬し、常温又は還流加熱下で可溶性成分を抽出させた後、濾過して抽出残渣を除去することにより抽出液を得ることができる。得られた抽出液から溶媒を留去するとペースト状の濃縮物が得られ、この濃縮物をさらに乾燥すると乾燥物が得られる。
〔糖化に起因した保湿機能低下の抑制剤,糖化に起因した表皮機能低下の抑制剤〕
以上のようにして得られるワイルドタイムからの抽出物(以下、単に「ワイルドタイム抽出物」ということがある。)は、糖化に起因した保湿機能低下の抑制作用、および糖化に起因した表皮機能低下の抑制作用において優れた作用を有しているため、糖化に起因した保湿機能低下の抑制剤、および糖化に起因した表皮機能低下の抑制剤の有効成分として用いることができる。本実施形態に係る、糖化に起因した保湿機能低下の抑制剤、および糖化に起因した表皮機能低下の抑制剤は、医薬品、医薬部外品、化粧品等の幅広い用途に使用することができる。
なお、本実施形態に係る、糖化に起因した保湿機能低下の抑制剤、および糖化に起因した表皮機能低下の抑制剤を、それぞれ単に「保湿機能低下抑制剤」「表皮機能低下抑制剤」と記載することがある。作用および用途についても同様である。
ここで、ワイルドタイム抽出物が有する上記保湿機能低下抑制作用は、例えば、糖化に起因した保湿関連因子の発現低下を抑制する作用に基づいて発揮される。糖化によって発現が低下し、ワイルドタイム抽出物によって当該発現低下が抑制される保湿関連因子には、例えば、フィラグリン、セリンパルミトイルトランスフェラーゼ(SPT)、トランスグルタミナーゼ-1(TGM1)等が挙げられる。ただし、ワイルドタイム抽出物が有する上記保湿機能低下抑制作用は、上記保湿関連因子の発現低下抑制作用に基づいて発揮される保湿機能低下抑制作用に限定されるものではない。
また、ワイルドタイム抽出物が有する上記表皮機能低下抑制作用は、例えば、表皮機能関連因子における糖化に起因した発現低下を抑制する作用に基づいて発揮される。糖化によって発現が低下し、ワイルドタイム抽出物によって当該発現低下が抑制される表皮機能関連因子には、例えば、フィラグリン、セリンパルミトイルトランスフェラーゼ(SPT)、トランスグルタミナーゼ-1(TGM1)等が挙げられる。ただし、ワイルドタイム抽出物が有する上記表皮機能低下抑制作用は、上記表皮機能関連因子の発現低下抑制作用に基づいて発揮される表皮機能低下抑制作用に限定されるものではない。
ワイルドタイム抽出物は、糖化に起因した保湿関連因子または表皮機能関連因子の発現低下抑制作用、中でも糖化に起因したフィラグリン発現低下抑制作用、糖化に起因したSPT発現低下抑制作用、または糖化に起因したTGM1発現低下抑制作用を利用して、糖化に起因したフィラグリン発現低下の抑制剤、糖化に起因したSPT発現低下の抑制剤、または糖化に起因したTGM1発現低下の抑制剤などの有効成分として使用してもよい。
本実施形態の保湿機能低下抑制剤、および表皮機能低下抑制剤は、ワイルドタイム抽出物のみからなるものでもよいし、ワイルドタイム抽出物を製剤化したものでもよい。
本実施形態の保湿機能低下抑制剤、または表皮機能低下抑制剤は、デキストリン、シクロデキストリン等の薬学的に許容し得るキャリアーその他任意の助剤を用いて、常法に従い、粉末状、顆粒状、錠剤状、液状等の任意の剤形に製剤化することができる。この際、助剤としては、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、安定剤、矯味・矯臭剤等を用いることができる。保湿機能低下抑制剤、および表皮機能低下抑制剤は、他の組成物(例えば、皮膚化粧料等)に配合して使用することができるほか、軟膏剤、外用液剤、貼付剤等として使用することができる。
本実施形態の保湿機能低下抑制剤、または表皮機能低下抑制剤を製剤化した場合、ワイルドタイム抽出物の含有量は、特に限定されるものではなく、目的に応じて適宜設定することができる。
なお、本実施形態の保湿機能低下抑制剤、または表皮機能低下抑制剤は、必要に応じて、保湿機能低下抑制作用、または表皮機能低下抑制作用を有する他の天然抽出物等を、ワイルドタイム抽出物とともに配合して有効成分として用いることができる。
本実施形態の保湿機能低下抑制剤、または表皮機能低下抑制剤の患者に対する投与方法としては、経皮投与、経口投与等が挙げられるが、疾患の種類に応じて、その予防・治療等に好適な方法を適宜選択すればよい。また、本実施形態の保湿機能低下抑制剤、または表皮機能低下抑制剤の投与量も、疾患の種類、重症度、患者の個人差、投与方法、投与期間等によって適宜増減すればよい。
本実施形態の保湿機能低下抑制剤は、有効成分であるワイルドタイム抽出物の作用を通じて、糖化に起因して保湿関連因子の発現が低下するのを抑制することができる。かかる保湿関連因子には、特にフィラグリン、SPT、TGM1等が含まれる。本実施形態の保湿機能低下抑制剤は、かかるワイルドタイム抽出物の作用により、皮膚の保湿機能の低下を抑制することができ、乾燥肌、肌荒れ、小じわの形成、角層柔軟性の低下等の、糖化に起因した保湿機能の低下によって引き起こされる症状を予防、治療または改善することができ、ひいてはシワの形成、弾力性の低下等、糖化に起因した皮膚の老化症状を予防、治療または改善することができる。
ただし、本実施形態の保湿機能低下抑制剤は、これらの用途以外にも、糖化に起因した保湿関連因子の発現低下を抑制することに意義のあるすべての用途に用いることができる。
本実施形態の表皮機能低下抑制剤は、有効成分であるワイルドタイム抽出物の作用を通じて、糖化に起因して表皮機能関連因子の発現が低下するのを抑制することができる。かかる表皮機能関連因子には、特にフィラグリン、SPT、TGM1等が含まれる。本実施形態の表皮機能低下抑制剤は、かかるワイルドタイム抽出物の作用により、皮膚の表皮機能の低下を抑制することができ、乾燥肌、肌荒れ、小じわの形成、角層柔軟性の低下等の、糖化に起因した表皮機能の低下によって引き起こされる症状を予防、治療または改善することができ、ひいてはシワの形成、弾力性の低下等、糖化に起因した皮膚の老化症状を予防、治療または改善することができる。
ただし、本実施形態の表皮機能低下抑制剤は、これらの用途以外にも、糖化に起因した表皮機能関連因子の発現低下を抑制することに意義のあるすべての用途に用いることができる。
本実施形態の保湿機能低下抑制剤もしくは表皮機能低下抑制剤、または前述したフィラグリン発現低下抑制作用剤は、ワイルドタイム抽出物が有するフィラグリン発現低下抑制作用を通じて、表皮ケラチノサイトにおいて、糖化によるフィラグリン発現低下を抑制し、これにより角質層内のアミノ酸量を増大させることで、角質層の水分環境を本質的に改善することができる。これにより、アトピー性皮膚炎(湿疹、皮膚の炎症、皮膚のかゆみ等)、アレルギー、喘息等を包含するアトピー性疾患の発症リスクを低減させることで、これらの疾患を予防または治療することができる。
本実施形態の保湿機能低下抑制剤もしくは表皮機能低下抑制剤、または前述したTGM1発現低下抑制剤もしくはSPT発現低下抑制剤は、ワイルドタイム抽出物が有するTGM1発現低下抑制作用またはSPT発現低下抑制作用を通じて、糖化による皮膚のバリア機能の低下を抑制し、乾燥性皮膚疾患(例えば、アトピー性皮膚炎、乾癬、魚鱗癬等)を予防、治療または改善することができる。
また、本実施形態の保湿機能低下抑制剤、および表皮機能低下抑制剤は、保湿機能低下抑制作用、または表皮機能低下抑制作用においてそれぞれ優れた作用を有するため、例えば、皮膚外用剤に配合するのに好適である。この場合に、ワイルドタイム抽出物をそのまま配合してもよいし、ワイルドタイム抽出物から製剤化した保湿機能低下抑制剤、または表皮機能低下抑制剤を配合してもよい。
ここで、皮膚外用剤としては、その区分に制限はなく、後述する皮膚化粧料のほか、経皮的に使用される医薬部外品、医薬品等を幅広く含むものである。
また、本実施形態の保湿機能低下抑制剤、または表皮機能低下抑制剤は、優れた保湿機能低下抑制作用、または表皮機能低下抑制作用を有するので、これらの作用機構に関する研究のための試薬としても好適に利用することができる。
〔皮膚化粧料〕
ワイルドタイム抽出物は、保湿機能低下抑制作用、または表皮機能低下抑制作用において優れた作用を有しているため、皮膚化粧料に配合するのに好適である。この場合、ワイルドタイム抽出物をそのまま配合してもよいし、ワイルドタイム抽出物から製剤化した保湿機能低下抑制剤、または表皮機能低下抑制剤を配合してもよい。
ワイルドタイム抽出物または上記保湿機能低下抑制剤、もしくは表皮機能低下抑制剤を配合することにより、保湿機能低下抑制用途、または表皮機能低下抑制用途に好適な皮膚化粧料とすることができる。
ワイルドタイム抽出物、または上記保湿機能低下抑制剤、もしくは表皮機能低下抑制剤を配合し得る皮膚化粧料の種類は特に限定されるものではなく、例えば、軟膏、クリーム、乳液、化粧水、ローション、ジェル、美容オイル、パック、ファンデーション等が挙げられる。
ワイルドタイム抽出物、または上記保湿機能低下抑制剤、もしくは表皮機能低下抑制剤を皮膚化粧料に配合する場合、その配合量は、皮膚化粧料の種類に応じて適宜調整することができるが、好適な配合率は、約0.0001~10質量%であり、特に好適な配合率は、標準的な抽出物に換算して約0.001~1質量%である。
本実施形態の皮膚化粧料は、ワイルドタイム抽出物が有する保湿機能低下抑制作用、または表皮機能低下抑制作用を妨げない限り、通常の皮膚化粧料の製造に用いられる主剤、助剤又はその他の成分、例えば、収斂剤、殺菌・抗菌剤、美白剤、紫外線吸収剤、保湿剤、細胞賦活剤、消炎・抗アレルギー剤、抗酸化・活性酸素除去剤、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、香料等を併用することができる。このように併用することで、より一般性のある製品となり、また、併用された他の有効成分との間の相乗作用が通常期待される以上の優れた効果をもたらすことがある。
本実施形態の皮膚化粧料は、ワイルドタイム抽出物が有する保湿機能低下抑制作用、および/または、表皮機能低下抑制作用を通じて、糖化に起因した保湿機能低下の予防、治療または改善;糖化に起因した表皮機能低下の予防、治療または改善;肌荒れ、乾燥肌等のほか、乾燥性皮膚疾患(例えば、アトピー性皮膚炎、乾癬、魚鱗癬等)の予防、治療または改善;などをすることができる。
〔飲食品〕
ワイルドタイム抽出物は、保湿機能低下抑制作用、または表皮機能低下抑制作用において優れた作用を有しているため、飲食品に配合するのに好適である。この場合、ワイルドタイム抽出物をそのまま配合してもよいし、ワイルドタイム抽出物から製剤化した保湿機能低下抑制剤、または表皮機能低下抑制剤を配合してもよい。
ワイルドタイム抽出物または上記保湿機能低下抑制剤、もしくは表皮機能低下抑制剤を配合することにより、保湿機能低下抑制用途、または表皮機能低下抑制用途に好適な飲食品とすることができる。
ここで、飲食品とは、人の健康に危害を加えるおそれが少なく、通常の社会生活において、経口又は消化管投与により摂取されるものをいい、行政区分上の食品、医薬品、医薬部外品等の区分に制限されるものではない。したがって、本実施形態における「飲食品」は、経口的に摂取される一般食品、健康食品(機能性飲食品)、保健機能食品(特定保健用食品,栄養機能食品)、医薬部外品、医薬品等を幅広く含むものである。本実施形態に係る飲食品は、当該飲食品またはその包装に、ワイルドタイム抽出物が有する好ましい作用を表示することのできる飲食品であることが好ましく、保健機能食品(特定保健用食品,機能性表示食品、栄養機能食品)、医薬部外品および医薬品であることが特に好ましい。
ワイルドタイム抽出物、またはワイルドタイム抽出物から製剤化した保湿機能低下抑制剤、もしくは表皮機能低下抑制剤を飲食品に配合する場合、それらにおける有効成分の配合量は、使用目的、症状、性別等を考慮して適宜変更することができるが、添加対象となる飲食品の一般的な摂取量を考慮して、成人1日あたりの抽出物摂取量が約1~1000mgになるようにするのが好ましい。なお、添加対象飲食品が顆粒状、錠剤状又はカプセル状の飲食品の場合、ワイルドタイム抽出物、またはワイルドタイム抽出物から製剤化した保湿機能低下抑制剤、もしくは表皮機能低下抑制剤の添加量は、添加対象飲食品に対して通常0.1~100質量%であり、好ましくは5~100質量%である。
本実施形態の飲食品は、ワイルドタイム抽出物をその活性を妨げないような任意の飲食品に配合したものであってもよいし、ワイルドタイム抽出物を主成分とする栄養補助食品であってもよい。
本実施形態の飲食品を製造する際には、例えば、デキストリン、デンプン等の糖類;ゼラチン、大豆タンパク、トウモロコシタンパク等のタンパク質;アラニン、グルタミン、イソロイシン等のアミノ酸類;セルロース、アラビアゴム等の多糖類;大豆油、中鎖脂肪酸トリグリセリド等の油脂類などの任意の助剤を添加して任意の形状の飲食品にすることができる。
ワイルドタイム抽出物を配合し得る飲食品は特に限定されないが、その具体例としては、清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲料、果実飲料、乳酸飲料等の飲料(これらの飲料の濃縮原液及び調整用粉末を含む);アイスクリーム、アイスシャーベット、かき氷等の冷菓;そば、うどん、はるさめ、ぎょうざの皮、しゅうまいの皮、中華麺、即席麺等の麺類;飴、チューインガム、キャンディー、ガム、チョコレート、錠菓、スナック菓子、ビスケット、ゼリー、ジャム、クリーム、焼き菓子等の菓子類;かまぼこ、ハム、ソーセージ等の水産・畜産加工食品;加工乳、発酵乳等の乳製品;サラダ油、てんぷら油、マーガリン、マヨネーズ、ショートニング、ホイップクリーム、ドレッシング等の油脂及び油脂加工食品;ソース、たれ等の調味料;スープ、シチュー、サラダ、惣菜、漬物;その他種々の形態の健康・栄養補助食品;錠剤、カプセル剤、ドリンク剤などが挙げられる。これらの飲食品にワイルドタイム抽出物を配合するときには、通常用いられる補助的な原料や添加物を併用することができる。
なお、本実施形態の保湿機能低下抑制剤、表皮機能低下抑制剤、皮膚化粧料、および飲食品は、ヒトに対して好適に適用されるものであるが、それぞれの作用効果が奏される限り、ヒト以外の動物(例えば,マウス,ラット,ハムスター,イヌ,ネコ,ウシ,ブタ,サル等)に対して適用することもできる。
以下、試験例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の各例に何ら制限されるものではない。なお、本試験例においては、被験試料としてワイルドタイム抽出液BG(丸善製薬社製)の凍結乾燥品(試料1)を使用した。
〔試験例1〕糖化コラーゲン上でケラチノサイトにおける保湿関連遺伝子発現低下抑制作用
ワイルドタイム抽出物(試料1)について、以下のようにして、糖化コラーゲン上でのケラチノサイトにおける保湿関連遺伝子発現低下抑制作用を試験した。
コラーゲン酸性溶液I-AC(Native collagen,Bovine dermis,3mg/mL,高研社製)500μLを35mmディッシュに加えて1時間風乾・静置した後、PBSを用いて調製したグリセルアルデヒド(GA)溶液(4.5mg/mL)を500μL加えて37℃のインキュベーターに4日間静置することにより、I型コラーゲンを糖化処理した。
PBSで3回洗浄後,ケラチノサイト(HaCaT)をディッシュに1.5×105 cells/dishとなるよう播種し、1日培養後,DMSOで溶解した被験試料(試料1,終濃度:400μg/mL)を添加して、5日間培養した。培養後、培地を除去し、RNeasy Mini Kit(QIAGEN社製)を用いて、細胞から総RNAを抽出した。
この総RNAを鋳型として、One Step SYBR(r) PrimeScriptTM RT-PCR Kit II(タカラバイオ社製)およびリアルタイムPCR装置(ABI PRISM(r) 7900HT Fast Real-Time PCR System,Applied Biosystems社製)を用いて、フィラグリン(FLG)、セリンパルミトイルトランスフェラーゼ2(SPTLC2)、および内部標準であるβアクチン(ACTB)のmRNA発現量を測定した。プライマーはQIAGEN社より購入した以下に示すものを用いた。FLGおよびSPTLC2の各mRNAの発現量は、ACTB mRNAの発現量で補正した。
FLG:RT2 qPCR Primer Assay for Human FLG
SPTLC2:RT2 qPCR Primer Assay for Human SPTLC2
ACTB:RT2 qPCR Primer Assay for Human ACTB
得られた補正値から、下記式により、各mRNA発現低下抑制率(%)を算出した。
mRNA発現低下抑制率(%)={(A-B)-(A-C)}/(A-B)×100
式中の各項はそれぞれ以下を表す。
A:GA非処理(GA-)における補正値
B:試料無添加・GA処理(control)における補正値
C:被験試料添加・GA処理における補正値
結果を表1に示す。
Figure 2024060053000001
表1に示すように、ワイルドタイム抽出物(試料1)は、糖化コラーゲン上でのケラチノサイトにおける優れた保湿関連遺伝子発現低下抑制作用を有することが確認された。
〔試験例2〕糖化基底膜抽出物上でのケラチノサイトにおける保湿関連遺伝子発現低下抑制作用
ワイルドタイム抽出物(試料1)について、以下のようにして、糖化基底膜抽出物上でのケラチノサイトにおける保湿関連遺伝子発現低下抑制作用を試験した。
PBSで10倍希釈した基底膜抽出物(Cultrex(r) Reduced Growth Factor BME,PathClear(r),R&D systems社製)500μLを35mmディッシュに加えて1時間風乾・静置した後、PBSを用いて調製したグリセルアルデヒド(GA)溶液(0.09mg/mL)を500μL加えて37℃のインキュベーターに4日間静置することにより、基底膜抽出物を糖化処理した。
PBSで3回洗浄後、ケラチノサイト(HaCaT)をディッシュに1.5×105 cells/dishとなるよう播種し、1日培養後、DMSOで溶解した被験試料(試料1,終濃度:400μg/mL)を添加して、2日間培養した。培養後、培地を除去し、RNeasy Mini Kit(QIAGEN社製)を用いて、細胞から総RNAを抽出した。
この総RNAを鋳型として、One Step SYBR(r) PrimeScriptTM RT-PCR Kit II(タカラバイオ社製)およびリアルタイムPCR装置(ABI PRISM(r) 7900HT Fast Real-Time PCR System,Applied Biosystems社製)を用いて、フィラグリン(FLG)、セリンパルミトイルトランスフェラーゼ2(SPTLC2)、トランスグルタミナーゼ-1(TGM1)、および内部標準であるβアクチン(ACTB)のmRNA発現量を測定した。プライマーはQIAGEN社より購入した以下に示すものを用いた。FLG、SPTLC2およびTGM1の各mRNAの発現量は、ACTB mRNAの発現量で補正した。
FLG:RT2 qPCR Primer Assay for Human FLG
SPTLC2:RT2 qPCR Primer Assay for Human SPTLC2
TGM1:RT2 qPCR Primer Assay for Human TGM1
ACTB:RT2 qPCR Primer Assay for Human ACTB
得られた補正値から、下記式により、各mRNA発現低下抑制率(%)を算出した。
mRNA発現低下抑制率(%)={(A-B)-(A-C)}/(A-B)×100
式中の各項はそれぞれ以下を表す。
A:GA非処理(GA-)における補正値
B:試料無添加・GA処理(control)における補正値
C:被験試料添加・GA処理における補正値
結果を表2に示す。
Figure 2024060053000002
表2に示すように、ワイルドタイム抽出物(試料1)は、糖化基底膜抽出物上でのケラチノサイトにおける優れた保湿関連遺伝子発現低下抑制作用を有することが確認された。
〔試験例3〕糖化基底膜抽出物上でのケラチノサイトにおける保湿関連タンパク発現低下抑制作用
ワイルドタイム抽出物(試料1)について、以下のようにして、糖化基底膜抽出物上でのケラチノサイトにおける保湿関連タンパク発現低下抑制作用を試験した。
PBSで10倍希釈した基底膜抽出物(Cultrex(r) Reduced Growth Factor BME,PathClear(r),R&D systems社製)500μLを35mmディッシュに加えて1時間風乾・静置した後、PBSを用いて調製したグリセルアルデヒド(GA)溶液(0.09mg/mL)を500μL加えて37℃のインキュベーターに4日間静置することにより、基底膜抽出物を糖化処理した。
PBSで3回洗浄後、ケラチノサイト(HaCaT)をディッシュに1.5×105 cells/dishとなるよう播種し、1日培養後、DMSOで溶解した被験試料(試料1,終濃度:400μg/mL)を添加して、3日間培養した。培養後、培地を除去し、プロテアーゼ阻害剤(Protease Inhibitor Cocktail Tablets,Roche社製)を添加したLaemmli Bufferを用いて、細胞からタンパク質を抽出した。
得られたタンパク質10μgを電気泳動し、抗FLG抗体(Cloud-Clone社製)、抗SPTLC2抗体(GeneTex社製)および抗TGM1抗体(Proteintech Group社製)を一次抗体として用い、Horseradish Peroxidase標識した二次抗体(ECL anti-rabbit IgG,GE Healthcare社製)を用いて発色させ、各バンドを検出した後、デンシトメトリーにてバンド強度を数値化し、FLG、SPTLC2およびTGM1の各タンパク発現量を算出した。
得られた各タンパク発現量から、下記式により、各タンパク発現低下抑制率(%)を算出した。
タンパク発現低下抑制率(%)={(A-B)-(A-C)}/(A-B)×100
式中の各項はそれぞれ以下を表す。
A:GA非処理(GA-)におけるタンパク発現量
B:試料無添加・GA処理(control)におけるタンパク発現量
C:被験試料添加・GA処理におけるタンパク発現量
結果を表3に示す。
Figure 2024060053000003
表3に示すように、ワイルドタイム抽出物(試料1)は、糖化基底膜抽出物上でのケラチノサイトにおける優れた保湿関連タンパク発現低下抑制作用を有することが確認された。
〔配合例1〕
下記組成に従い、乳液を常法により製造した。
ワイルドタイム抽出物 0.01g
ホホバオイル 4.00g
1,3-ブチレングリコール 3.00g
アルブチン 3.00g
ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 2.50g
オリーブオイル 2.00g
スクワラン 2.00g
セタノール 2.00g
モノステアリン酸グリセリル 2.00g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 2.00g
パラオキシ安息香酸メチル 0.15g
グリチルレチン酸ステアリル 0.10g
黄杞エキス 0.10g
グリチルリチン酸ジカリウム 0.10g
イチョウ葉エキス 0.10g
コンキオリン 0.10g
オウバクエキス 0.10g
カミツレエキス 0.10g
香料 0.05g
精製水 残部(全量を100gとする)
〔配合例2〕
下記組成のクリームを常法により製造した。
ワイルドタイム抽出物 0.05g
クジンエキス 0.1g
オウゴンエキス 0.1g
流動パラフィン 5.0g
サラシミツロウ 4.0g
スクワラン 10.0g
セタノール 3.0g
ラノリン 2.0g
ステアリン酸 1.0g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 1.5g
モノステアリン酸グリセリル 3.0g
油溶性甘草エキス 0.1g
1,3-ブチレングリコール 6.0g
パラオキシ安息香酸メチル 1.5g
香料 0.1g
精製水 残部(全量を100gとする)
〔配合例3〕
下記組成の美容液を常法により製造した。
ワイルドタイム抽出物 0.01g
カミツレエキス 0.1g
ニンジンエキス 0.1g
キサンタンガム 0.3g
ヒドロキシエチルセルロース 0.1g
カルボキシビニルポリマー 0.1g
1,3-ブチレングリコール 4.0g
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1g
グリセリン 2.0g
水酸化カリウム 0.25g
香料 0.01g
防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル) 0.15g
エタノール 2.0g
精製水 残部(全量を100gとする)
〔配合例4〕
常法により、以下の組成を有する錠剤を製造した。
ワイルドタイム抽出物 5.0mg
ドロマイト(カルシウム20%、マグネシウム10%含有) 83.4mg
カゼインホスホペプチド 16.7mg
ビタミンC 33.4mg
マルチトール 136.8mg
コラーゲン 12.7mg
ショ糖脂肪酸エステル 12.0mg
〔配合例5〕
常法により、以下の組成を有する経口液状製剤を製造した。
<1アンプル(1本100mL)中の組成>
ワイルドタイム抽出物 0.3質量%
ソルビット 12.0質量%
安息香酸ナトリウム 0.1質量%
香料 1.0質量%
硫酸カルシウム 0.5質量%
精製水 残部(100質量%)
本発明に係る、糖化に起因した保湿機能低下の抑制剤、糖化に起因した表皮機能低下の抑制剤、皮膚化粧料および飲食品は、糖化に起因した保湿機能低下の予防、治療または改善;糖化に起因した表皮機能低下の予防、治療または改善;肌荒れ、乾燥肌等のほか、乾燥性皮膚疾患(例えば、アトピー性皮膚炎、乾癬、魚鱗癬等)の予防、治療または改善;などに大きく貢献できる。

Claims (5)

  1. ワイルドタイム抽出物を有効成分とすることを特徴とする、糖化に起因した保湿機能低下の抑制剤。
  2. フィラグリン、セリンパルミトイルトランスフェラーゼおよびトランスグルタミナーゼ-1からなる群より選択される1種または2種以上の、糖化に起因した発現低下を抑制する、請求項1に記載の糖化に起因した保湿機能低下抑制剤。
  3. ワイルドタイム抽出物を有効成分とすることを特徴とする、糖化に起因した表皮機能低下の抑制剤。
  4. ワイルドタイム抽出物を配合し、
    糖化に起因した保湿機能低下の抑制用途、および/または、糖化に起因した表皮機能低下の抑制用途に用いられることを特徴とする皮膚化粧料。
  5. ワイルドタイム抽出物を配合し、
    糖化に起因した保湿機能低下の抑制用途、および/または、糖化に起因した表皮機能低下の抑制用途に用いられることを特徴とする飲食品。
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