JP2024059265A - 隙間調整部材、光源ユニット及び照明器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の照明器具を並べて設置する場合に隣り合う照明器具間の隙間を確保することができる隙間調整部材、光源ユニット及び照明器具を提供する。【解決手段】隙間調整部材80は、隣り合う第1照明器具1-1と第2照明器具1-2との間に設置される。隙間調整部材80は、弾性を有し、第1照明器具1-1が備える第1蓋部材40a-1と第2照明器具1-2が備える第2蓋部材40b-2とが対面した状態において、第1蓋部材40a-1と第2蓋部材40b-2との間に設置され、第1蓋部材40a-1と第2蓋部材40b-2との間に隙間を生じさせる。【選択図】図5
Description
本発明は、隙間調整部材、光源ユニット及び照明器具に関する。
特許文献1には、天井に取り付けられて室内を照明する照明器具が開示されている。特許文献1に記載の照明器具は、光源モジュールと、器具本体とを備える。器具本体は、光源モジュールを下方に向けた状態で室内の天井面に取り付けられる。器具本体は、光源モジュールの支持に用いられるとともに、天井などの取付対象への照明器具の取り付けに用いられる。
照明器具は、単体で設置される場合もあれば、複数並べて設置される場合もある。例えば、特許文献1に記載の照明器具は、長手方向に並んだ状態で天井面に取り付けられることが想定される。その場合、照明器具が熱膨張すると、隣り合う照明器具同士が接触して変形するおそれがある。
本発明は、複数の照明器具を並べて設置する場合に隣り合う照明器具間の隙間を確保することができる隙間調整部材、光源ユニット及び照明器具を提供することを目的とする。
本願に開示する隙間調整部材は、隣り合う第1照明器具と第2照明器具との間に設置される。前記第1照明器具及び前記第2照明器具のそれぞれは、光を出射する光源部と、前記光源部を収容する収容部とを備える。前記収容部は、筒状の本体部と、前記本体部の両端のそれぞれを覆う一対の蓋部材とを含む。前記隙間調整部材は、弾性を有し、前記第1照明器具が備える前記蓋部材である第1蓋部材と前記第2照明器具が備える前記蓋部材である第2蓋部材とが対面した状態において、前記第1蓋部材と前記第2蓋部材との間に設置され、前記第1蓋部材と前記第2蓋部材との間に隙間を生じさせる。
本願に開示する隙間調整部材は、前記第1蓋部材が有する第1凹部に挿入される第1挿入部と、前記第2蓋部材が有する第2凹部に挿入される第2挿入部とを有することが好ましい。
本願に開示する隙間調整部材は、前記第1挿入部から突出した形状であって、前記第1凹部に圧入される圧入部を有することが好ましい。
本願に開示する隙間調整部材において、前記第2挿入部は、前記第1挿入部から遠ざかるにつれて次第に幅が狭まる先細り形状であることが好ましい。
本願に開示する隙間調整部材において、前記第1挿入部及び前記第2挿入部が並ぶ方向と直交する方向に貫通した貫通孔が形成されていることが好ましい。
本願に開示する光源ユニットは、光を出射する光源部と、前記光源部を収容する収容部とを備える。前記収容部は、筒状の本体部と、前記本体部の両端のそれぞれを覆う一対の蓋部材と、上記の隙間調整部材とを含む。
本願に開示する照明器具は、前記光源ユニットと、前記光源ユニットを着脱可能なベースユニットとを備える。
本発明によれば、複数の照明器具を並べて配置する場合に隣り合う照明器具間の隙間を確保することができる隙間調整部材、光源ユニット及び照明器具を提供することができる。
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
<実施形態1>
図1及び図2を参照して、実施形態1に係る照明器具1について説明する。図1は、実施形態1に係る照明器具1を示す斜視図である。図2は、実施形態1に係る照明器具1を示す分解斜視図である。
図1及び図2を参照して、実施形態1に係る照明器具1について説明する。図1は、実施形態1に係る照明器具1を示す斜視図である。図2は、実施形態1に係る照明器具1を示す分解斜視図である。
照明器具1は、第1方向Pに長い略直方体である。ここで、第1方向Pに対して互いに垂直な2方向を、第2方向Q及び第3方向Rとする。照明器具1は、ベースユニットU1と、光源ユニットU2とを備える。ベースユニットU1と光源ユニットU2とは、第3方向Rに並んでいる。
ベースユニットU1は、ベース部材11と、閉塞部材12とを含む。
ベース部材11は光源ユニットU2の放熱性を考慮し、例えば、金属製である。ベース部材11は、第1方向Pに沿って延びる。ベース部材11は、第1ベース部11aと、第2ベース部11bと、第3ベース部11cとを有する。第1ベース部11a、第2ベース部11b、及び第3ベース部11cは、それぞれ、例えば、略平板形状である。第1ベース部11aと第2ベース部11bとは、第2方向Qに沿って互いに間隔を空けつつ対向している。第1ベース部11aと第2ベース部11bとの間には、第3ベース部11cが介在している。
ベース部材11は、光源ユニットU2を取付体(不図示)に設置するための部材である。ベース部材11は、例えば、断面視略U字形状である。取付体は、建造物の部屋の天井のような照明器具1を支持可能な部材である。ベース部材11は、取付体に取り付けられる。本実施形態では、ベース部材11のうちの第3ベース部11cが、取付体に取り付けられる。
図2及び図3に示すように、ベース部材11は、第3ベース部11cを第3方向Rに貫通する取付孔HA及び取付孔HBを更に有する。例えば、取付孔HA及び取付孔HBには、それぞれ、取付体から突出するボルトが通される。取付孔HA及び取付孔HBを通ったボルトを、ベース部材11の内部C側からナットで締めることで、ベース部材11は、取付体に取り付けられる。
取付孔HA及び取付孔HBは、第1方向Pに沿った長さが第2方向Qに沿った長さより長い。したがって、取付孔HA及び取付孔HBにボルトが通された状態においても、ベース部材11を第1方向Pに沿って移動させることができる。その結果、例えばベース部材11を第1方向Pに沿って連続して配置する場合、容易に各々のベース部材11の位置を調節できる。
図2に示すように、閉塞部材12は、ベース部材11の第1方向Pの端部に配置されて、端部を閉塞する。本実施形態では、閉塞部材12は、ベース部材11に着脱可能である。閉塞部材12は、一対設けられる。一対の閉塞部材12は、それぞれ、終端部材12Aと、挿入部材12Bとを有する。
終端部材12Aは、例えば、略平板形状である。挿入部材12Bは、第1挿入部材12aと、第2挿入部材12bと、第3挿入部材12cとを有する。第1挿入部材12a、第2挿入部材12b、及び第3挿入部材12cは、それぞれ、例えば、略平板形状である。第1挿入部材12aと第2挿入部材12bとは、第2方向Qに沿って互いに間隔を空けつつ対向している。第1挿入部材12aと第2挿入部材12bとの間には、第3挿入部材12cが介在している。
一対の閉塞部材12のうちの一方は、ベース部材11のうちの第1方向Pの一側P1の端部に配置され、ベース部材11の一側の端部を閉塞する。一対の閉塞部材12のうちの他方は、ベース部材11のうちの第1方向Pの他側P2の端部に配置され、ベース部材11の他側の端部を閉塞する。具体的には、一対の挿入部材12Bは、ベース部材11の内部Cに配置される。例えば、一方の閉塞部材12における挿入部材12Bは、ベース部材11の一側P1の端部から内部Cに挿入される。他方の閉塞部材12における挿入部材12Bは、ベース部材11の他側P2の端部から内部Cに挿入される。一方の閉塞部材12における終端部材12Aは、ベース部材11の一側P1の終端を構成する。他方の閉塞部材12における終端部材12Aは、ベース部材11の他側P2の終端を構成する。なお、ベース部材11と一対の閉塞部材12とは、別部材であってもよく、一体部材であってもよい。
図1及び図2に示すように、光源ユニットU2は、第1方向Pに沿って延びる。光源ユニットU2は、収容部30と、電源モジュール13と、発光モジュール20と、保持部材50と、連結部材60と、止水部70とを含む。なお、本実施形態では、光源ユニットU2は第1方向Pに長い略直方体形状であるが、この形状に限定されない。電源モジュール13は、電源部の一例である。発光モジュール20は、光源部の一例である。
光源ユニットU2は、ベース部材11に着脱可能である。即ち、光源ユニットU2は、ベース部材11とは別体であり、ベース部材11に対して着脱可能とするための構成を有する。本実施形態では、光源ユニットU2は、連結部材60によってベース部材11に対して着脱可能に構成される。なお、本実施形態では、光源ユニットU2において3つの連結部材60が設けられているが、設けられる連結部材60の数は、2つ以下でもよいし、4つ以上でもよい。
図2に示すように、発光モジュール20は、光を出射する。発光モジュール20は、例えば、LED(Light Emitting Diode)モジュールである。発光モジュール20は、第1方向Pに沿って延びる。具体的には、発光モジュール20は、実装部材21と、単数又は複数の光源22とを含む。実装部材21は、例えば、基板であり、単数又は複数の光源22が実装される。本実施形態では、複数の光源22は、第1方向Pに沿って1列に並ぶ。なお、複数の光源22は、第1方向Pに沿って複数列平行に並んでもよい。
複数の光源22は、それぞれ、発光する。複数の光源22のそれぞれは、例えば、LEDのような発光素子である。具体的には、複数の光源22のそれぞれは、例えば、SMD(Surface Mount Device)素子、又はCOB(Chip On Board)素子である。光源22は、例えば、略直方体形状であり、周囲6面のうちの1つの面から光を出射する。本実施形態では、光源22の周囲6面のうち、光を出射する面は発光面である。発光面は、実装部材21に対向する面の裏側の面である。
電源モジュール13は、光源ユニットU2に電力を供給する。電源モジュール13は、例えば、電源基板13Aと、絶縁部材13Bと、2つの取付部材13Cとを含む。電源基板13Aは、図示しないケーブルを介して外部の交流電源に接続されている。電源基板13Aは、交流電源に基づいて発光モジュール20に電力を供給する。例えば、電源基板13Aは、コンバータ、コンデンサ及び抵抗等の電源素子を含む。電源素子は、交流電源から供給された交流電圧を直流電圧へと変換し、発光モジュール20に一定の電流を供給する。絶縁部材13Bは、絶縁性を有し、電源基板13Aを覆う。その結果、例えば、電源基板13Aと発光モジュール20及び保持部材50等との絶縁が確保される。2つの取付部材13Cは、絶縁部材13Bを保持部材50に取り付ける。2つの取付部材13Cは、それぞれ、例えばネジ等によって保持部材50に取り付けられる。
保持部材50は、実装部材21と電源モジュール13とを保持する。保持部材50は、第1方向Pに長い略長尺形状である。保持部材50は、例えば、金属製である。例えば、保持部材50における第3方向Rの一側R1の面には、電源モジュール13が取り付けられる。保持部材50における第3方向Rの他側R2の面には、発光モジュール20が取り付けられる。
なお、電源モジュール13は、第1方向Pにおいて、保持部材50の中央より一側P1側に位置してもよいし、保持部材50の中央より他側P2側に位置してもよい。
収容部30は、発光モジュール20と、電源モジュール13と、保持部材50とを収容する。収容部30は、筒状の本体部30Aと、一対の蓋部材40a、40bとを含む。
本体部30Aは、光源収容部31と、電源収容部32とを含む。光源収容部31は、内部D(図1参照)が空洞であり、内部Dに発光モジュール20を収容する。電源収容部32は、内部Dが空洞であり、内部Dに電源モジュール13を収容する。例えば、保持部材50は、光源収容部31と電源収容部32との間に配置される。言い換えると、保持部材50は、光源収容部31と電源収容部32とを区画する。
光源収容部31は、発光モジュール20を覆うカバー部材である。光源収容部31は、例えば、断面視略U字形状を構成する。なお、光源収容部31は、断面視略U字形状に限定されず、断面視略三角形状及び断面視略半円形状等であってもよい。
電源収容部32は、光源収容部31の第3方向Rの一側R1に配置される。光源収容部31及び電源収容部32は、単一の部材で構成された一体物である。例えば、光源収容部31及び電源収容部32は、光源22が出射した光を透過させて光源収容部31の外部に放出させる透過部材で構成される。透過部材は、例えば透明、半透明又は乳白色の樹脂である。なお、本体部30Aのうちの電源収容部32は、ベース部材11によって覆われる。本体部30Aのうちの光源収容部31は、外部に露出し、光源22が出射する光を外部に放出させる。
一対の蓋部材40a、40bは、本体部30Aの両端をそれぞれ覆う。蓋部材40a及び蓋部材40bは、それぞれ、例えば略平板形状である。蓋部材40aは、本体部30Aの第1方向Pの一側P1の端部に配置され、一側P1の端部を閉塞する。蓋部材40bは、本体部30Aの第1方向Pの他側P2の端部に配置され、他側P2の端部を閉塞する。蓋部材40a及び蓋部材40bは、それぞれ、溶着又は接着剤等によって本体部30Aに接合される。また、蓋部材40aと本体部30Aの端部との隙間、及び蓋部材40bと本体部30Aの端部との隙間が、コーキング材等によって封止されていてもよい。
蓋部材40a及び蓋部材40bは、透過部材で構成される。透過部材は、例えば透明、半透明又は乳白色の樹脂である。照明器具1の配光ムラを抑制する観点から、本体部30Aと一対の蓋部材40a、40bとは、同じ素材の透過部材で構成されることが好ましい。一対の蓋部材40a、40bにおける第3方向Rの一側R1は、閉塞部材12によって覆われる。一対の蓋部材40a、40bの第3方向Rの他側R2は、外部に露出し、光源22が出射する光を外部に放出させる。
連結部材60は、収容部30とベース部材11との間に配置され、収容部30とベース部材11とを連結する。連結部材60は、金属製であり、弾性を有する。収容部30の電源収容部32がベース部材11の内部Cに進入した状態で、連結部材60がベース部材11に固定される。具体的には、連結部材60が収容部30に取り付けられた状態の光源ユニットU2を第3方向Rの他側R2からベース部材11の内部Cに進入させると、連結部材60の弾性によって、連結部材60がベース部材11の内面に圧着する。その結果、ベース部材11に光源ユニットU2が装着される。
光源収容部31及び電源収容部32は、単一の部材で一体物として構成される。また、蓋部材40a及び蓋部材40bは、溶着及びコーキング材等により本体部30Aに接合される。これにより、収容部30を構成する各パーツの隙間を少なくでき、収容部30を水密構造にできる。したがって、照明器具1が風雨に晒された場合でも、本体部30Aの内部Dに水分が侵入しにくくなる。また、光源22が消灯して本体部30Aの内部Dの空気圧が変化した場合でも、本体部30Aの内部Dに水分及び高湿度の空気が浸入しにくくなる。その結果、本体部30Aの内部Dが結露する可能性を低減できる。以上のことより、照明器具1は、風雨に晒される屋外、及び湿度の高い環境等に設置可能となる。
次に、図2を参照して止水部70を説明する。止水部70は、本体部30Aへ侵入する水を封止する。例えば、止水部70は、固定部材71、72と、止水部材73とを含む。
例えば、電源収容部32における第3方向Rの一側R1の面には、外部の交流電源に接続されたケーブルが通る図示しない貫通孔が配置される。電源収容部32における第3方向Rの一側R1の面とは、第3ベース部11cに向き合う面である。止水部材73は、電源収容部32の貫通孔に配置される。例えば、止水部材73は、ゴム製のパッキン、ガスケット等である。止水部材73は、貫通孔を有する。止水部材73の貫通孔は、外部の交流電源に接続されたケーブルが通る。
固定部材71、72は、止水部材73を電源収容部32に固定する。具体的には、固定部材71は、止水部材73が配置された電源収容部32の貫通孔の第3方向Rの一側R1に配置される。固定部材72は、止水部材73が配置された電源収容部32の貫通孔の第3方向Rの他側R2に配置される。すなわち、固定部材71、止水部材73、電源収容部32、及び固定部材72の順に重なる。固定部材71及び固定部材72が止水部材73を押さえながら電源カバー部32cに固定されることで、止水部材73の貫通孔が閉じる。したがって、電源収容部32又は止水部材73の貫通孔を通して水分が本体部30Aの内部Dに水分が侵入しにくくなる。よって、収容部30の内部Dにケーブルを引き込む構成の場合に、止水部70により収容部30の水密性が確保される。
本実施形態において、電源収容部32に2つの貫通孔が配置され、光源ユニットU2は2つの止水部70を有しているが、電源収容部32に配置される貫通孔は1つであってもよい。この場合、1つの光源ユニットU2は、1つの止水部70を有する。
次に、図3を参照して、2つの照明器具1を、長手方向である第1方向Pに並べて設置する例を説明する。図3は、第1照明器具1-1と第2照明器具1-2の連結構造を示す分解斜視図である。第1照明器具1-1と第2照明器具1-2とを連結するために、隙間調整部材80及びベース連結部材90が用いられる。
なお、第1照明器具1-1と第2照明器具1-2は、それぞれ、照明器具1と同じ構成である。以下では、2つの照明器具1を区別するために、一方を第1照明器具1-1、他方を第2照明器具1-2と称する。
第1照明器具1-1は、第1ベースユニットU1-1と、第1光源ユニットU2-1とを備える。第1ベースユニットU1-1は、第1ベース部材11-1と、第1閉塞部材12-1とを含む。第1ベース部材11-1の第1方向Pの他側P2の端部は、第1閉塞部材12-1により閉塞される。第1ベース部材11-1の第1方向Pの一側P1の端部は、開口状態のままである。
第1光源ユニットU2-1は、第1収容部30-1と、第1蓋部材40a-1と、第1蓋部材40b-1とを含む。第1収容部30-1の内部には、電源モジュール13と、発光モジュール20と、保持部材50とが収容されている。第1収容部30-1の第1方向Pの一側P1の端部は、第1蓋部材40a-1により閉塞される。第1収容部30-1の第1方向Pの他側P2の端部は、第1蓋部材40b-1により閉塞される。
第2照明器具1-2は、第2ベースユニットU1-2と、第2光源ユニットU2-2とを備える。第2ベースユニットU1-2は、第2ベース部材11-2と、第2閉塞部材12-2とを含む。第2ベース部材11-2の第1方向Pの一側P1の端部は、第2閉塞部材12-2により閉塞される。第2ベース部材11-2の第1方向Pの他側P2の端部は、開口状態のままである。
第2光源ユニットU2-2は、第2収容部30-2と、第2蓋部材40a-2と、第2蓋部材40b-2とを含む。第2収容部30-2の内部には、電源モジュール13と、発光モジュール20と、保持部材50とが収容されている。第2収容部30-2の第1方向Pの一側P1の端部は、第2蓋部材40a-2により閉塞される。第2収容部30-2の第1方向Pの他側P2の端部は、第2蓋部材40b-2により閉塞される。
次に、第1照明器具1-1と第2照明器具1-2の設置手順について例示する。第1ベース部材11-1と第2ベース部材11-2とは、第1方向Pに並んだ状態で、取付体に取り付けられる。この状態において、第1ベース部材11-1の一側P1の端部と、第2ベース部材11-2の他側P2の端部とは、ベース連結部材90により連結される。
ベース連結部材90は、例えば、断面視略U字形状である。ベース連結部材90は、例えばネジ等によって、第1ベース部材11-1と第2ベース部材11-2とにそれぞれ取り付けられる。
連結部材60が第1収容部30-1に取り付けられた状態の第1光源ユニットU2-1を、第3方向Rの他側R2から第1ベース部材11-1の内部に進入させる。すると、連結部材60の弾性によって、連結部材60が第1ベース部材11-1の内面に圧着する。その結果、第1ベース部材11-1に第1光源ユニットU2-1が装着される。第1蓋部材40a-1には、隙間調整部材80が設置される。隙間調整部材80の設置例は後述する。
続いて、連結部材60が第2収容部30-2に取り付けられた状態の第2光源ユニットU2-2を、第3方向Rの他側R2から第2ベース部材11-2の内部に進入させる。すると、連結部材60の弾性によって、連結部材60が第2ベース部材11-2の内面に圧着する。その結果、第2ベース部材11-2に第2光源ユニットU2-2が装着される。
第2ベース部材11-2に装着された状態の第2光源ユニットU2-2は、連結部材60の弾性によって保持されている。そのため、第2光源ユニットU2-2に対して第1方向Pの力を加えることにより、第1光源ユニットU2-1が第1ベース部材11-1の内部を第1方向Pにスライド可能である。
第2ベース部材11-2に装着された状態の第2光源ユニットU2-2は、第2蓋部材40b-2が隙間調整部材80に接するまで、第1方向Pの他側P2に向けてスライドされる。これにより、第1照明器具1-1の第1蓋部材40a-1と、第2照明器具1-2の第2蓋部材40b-2との間に隙間調整部材80が介在した状態となり、隙間が生じる。
光源22の点灯時に生じる熱によって、第1収容部30-1及び第2収容部30-2が長手方向である第1方向Pに熱膨張する場合がある。また、第1照明器具1-1及び第2照明器具1-2が屋外などの温度変化の大きい環境に設置される場合にも、第1収容部30-1及び第2収容部30-2が長手方向である第1方向Pに熱膨張する。第1収容部30-1が備える第1蓋部材40a-1と、第2収容部30-2が備える第2蓋部材40b-2との間に隙間がない場合又は隙間が極端に狭い場合、第1収容部30-1及び第2収容部30-2が熱膨張することにより、第1蓋部材40a-1と第2蓋部材40b-2とが当接して変形する等の不具合が生じる可能性がある。
これに対し、本実施形態では、第1蓋部材40a-1と第2蓋部材40b-2との間に、隙間調整部材80が設置される。隙間調整部材80は、例えば、弾性を有するシリコーンゴムで構成される。隙間調整部材80は、第1蓋部材40a-1と第2蓋部材40b-2との間に所定の隙間を生じさせる。所定の隙間とは、第1収容部30-1の第2収容部30-2が熱膨張しても第1蓋部材40a-1と第2蓋部材40b-2とが接触しない程度の隙間である。したがって、隣り合う第1収容部30-1及び第2収容部30-2が熱膨張した場合でも、第1蓋部材40a-1と第2蓋部材40b-2との間の隙間が確保され、第1蓋部材40a-1と第2蓋部材40b-2とが当接しない。
隙間調整部材80は、光を透過する透過部材で構成されてもよい。透過部材は、例えば透明、半透明又は乳白色のシリコーンゴムである。これにより、隙間調整部材80が光を遮らず、照明器具1の配光ムラが抑制される。
次に、図4及び図5を参照して、隙間調整部材80の設置例を説明する。図4は、隣り合う蓋部材と隙間調整部材80とを示す斜視図である。図4における隣り合う蓋部材とは、図3で示された第1照明器具1-1の第1蓋部材40a-1と、第2照明器具1-2の第2蓋部材40b-2である。図5は、第1照明器具1-1と第2照明器具1-2が連結された状態における隙間調整部材80とその周辺構造を示す断面図である。
隙間調整部材80は、第1照明器具1-1が備える蓋部材である第1蓋部材40a-1と、第2照明器具1-2が備える蓋部材である第2蓋部材40b-2とが対面した状態において、第1蓋部材40a-1と第2蓋部材40b-2との間に設置される。
具体例として、第1蓋部材40a-1の外面、すなわち第2蓋部材40b-2を向く面に、第1凹部41-1が形成されている。同様に、第2蓋部材40b-2の外面、すなわち第1蓋部材40a-1を向く面に、第2凹部41-2が形成されている。図4及び図5において図示を省略するが、第1蓋部材40b-1及び第2蓋部材40a-2(図3参照)の各外面にも凹部が形成されている。凹部は、蓋部材における第3方向Rの一側R1に位置する。そのため、ベース部材11及び閉塞部材12で覆われ、外部に露出しない。したがって、蓋部材における第3方向Rの一側R1に、凹部などの凹凸が形成されていたとしても、配光及び意匠に影響しない。
図5に示されるように、隙間調整部材80は、第1挿入部81と、第2挿入部82とを有する。第1挿入部81は、第1蓋部材40a-1が有する第1凹部41-1に挿入される。第2挿入部82は、第2蓋部材40b-2が有する第2凹部41-2に挿入される。
作業者は、隙間調整部材80を手に持ち、第1挿入部81を第1凹部41-1に挿入する。その後、作業者は、第1ベース部材11-1に連結した第2光源ユニットU2-2を手に持ちスライド移動させることにより、第2凹部41-2に第2挿入部82を挿入する。その結果、第1蓋部材40a-1と第2蓋部材40b-2との間に隙間調整部材80が設置される。
隙間調整部材80の第1方向Pの長さは、第1凹部41-1の深さと第2凹部41-2の深さとを合計した長さよりも長い。よって、隙間調整部材80は、弾性変形した状態で第1蓋部材40a-1と第2蓋部材40b-2との間に設置され、かつ、第1蓋部材40a-1と第2蓋部材40b-2との間に上記所定の隙間を生じさせる。隙間調整部材80は、第1収容部30-1及び第2収容部30-2が熱膨張した場合に、第1蓋部材40a-1と第2蓋部材40b-2との隙間を確保する。よって、第1蓋部材40a-1と第2蓋部材40b-2とが当接しない。また、隙間調整部材80は、第1収容部30-1及び第2収容部30-2が熱収縮した場合、復元力によって、第1蓋部材40a-1と第2蓋部材40b-2との間に留まる。
上記作業手順においては、第1凹部41-1に挿入された状態の隙間調整部材80が、第2凹部41-2に挿入されるまで脱落しないことが好ましい。具体例として、第1挿入部81は、第1凹部41-1の形状に対応した、略直方体形状である。第1挿入部81の第3方向Rの一側R1の面には、一側R1へ突出した凸状の圧入部81Aが形成されている。第1挿入部81の第3方向Rの他側R2の面には、他側R2へ突出した凸形状の圧入部81Aが形成されている。第1挿入部81における2つの圧入部81Aが形成された部位の第3方向Rの幅は、第1凹部41-1の第3方向Rの寸法よりも、大きい。そのため、2つの圧入部81Aは、第1凹部41-1に圧入されて弾性変形し、第1凹部41-1の内面に圧接する。すなわち、2つの圧入部81Aは、隙間調整部材80の脱落を防止する。これにより、作業性が向上する。なお、圧入部81Aの位置、個数、及び形状等は、図示例に限定されない。
また、上記作業手順においては、隙間調整部材80の第2挿入部82が第2凹部41-2に挿入しやすいことが好ましい。具体例として、第2挿入部82は、第1挿入部81から遠ざかるにつれて次第に第3方向Rの幅が狭まる先細り形状である。また、第2挿入部82は、断面視略台形形状である。第2挿入部82の先端側が細いため、第2凹部41-2への挿入が容易である。これにより、作業性が向上する。なお、第2挿入部82の先細り形状は、図示例に限定されない。
また、隙間調整部材80は、掛止部83を有してもよい。掛止部83は、第1凹部41-1の寸法よりも大きく、第1凹部41-1の縁部に掛止する。具体例として、隙間調整部材80の第3方向Rの一側R1の面には、一側R1へ突出した掛止部83が形成されている。隙間調整部材80の第3方向Rの他側R2の面には、他側R2へ突出した掛止部83が形成されている。作業者は、2つの掛止部83が第1凹部41-1の縁部に掛止するまで第1挿入部81を第1凹部41-1に挿入することにより、第1凹部41-1への挿入が完了したことを認識できる。また、掛止部83は、第1凹部41-1の縁部に掛止することにより、隙間調整部材80の第1凹部41-1に対する位置決め部材として機能する。隙間調整部材80が位置決めされることにより、第1蓋部材40a-1と第2蓋部材40b-2との間に上記所定の隙間が生じる。
隙間調整部材80は、貫通孔84を有してもよい。貫通孔84は、第1挿入部81及び第2挿入部82が並ぶ第1方向Pと直交する第2方向Qに貫通する。なお、貫通孔84は、第1方向Pと直交する第3方向Rに貫通してもよい。貫通孔84は、隙間調整部材80の弾性力を調整する。例えば、第1収容部30-1及び第2収容部30-2が熱膨張して隙間調整部材80に荷重がかかった場合、又は第2光源ユニットU2-2設置時のスライド移動により隙間調整部材80に荷重がかかった場合、隙間調整部材80の弾性力が強く弾性変形しにくいと、第1蓋部材40a-1及び第2蓋部材40b-2が反力によって変形する可能性がある。本実施形態では、隙間調整部材80に荷重がかかった場合に、貫通孔84が潰れることで荷重を吸収できるため、第1蓋部材40a-1及び第2蓋部材40b-2に対する反力を弱めることができる。そのため、第1蓋部材40a-1及び第2蓋部材40b-2の変形を防止できる。なお、貫通孔84の位置、個数、及び形状等は、図示例に限定されない。
本実施形態では、第1照明器具1-1と第2照明器具1-2の2つの照明器具1を長手方向に並べて連結する構成であったが、3つ以上の照明器具1を長手方向に並べて連結する構成であってもよい。この構成の場合にも、隣り合う照明器具1の間に隙間調整部材80を設置すればよい。
以上、本実施形態について、図面(図1~図5)を参照しながら説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の個数等は、図面作成の都合から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態では、発光モジュール20と電源モジュール13とが1つの収容部30に収容された構成であったが、これに限定されない。例えば、発光モジュール20が収容部30に収容され、電源モジュール13は収容部30とは別の収容部に収容された構成であってもよい。
また、隙間調整部材80の形状は、図示例に限定されない。ここで、図6~図8を参照して、隙間調整部材80の変形例について説明する。
図6は、隙間調整部材80の第1変形例を示す図である。上記の実施形態では、第2挿入部82は、第1挿入部81から遠ざかるにつれて次第に第3方向Rの幅が狭まる先細り形状(断面視略台形形状)であったが、これに限定されない。第1変形例の第2挿入部82は、第1挿入部81から遠ざかるにつれて次第に第3方向Rの幅が狭まる断面視略半円形状である。第1変形例の第2挿入部82であっても、第2凹部41-2への挿入が容易である。
図7は、隙間調整部材80の第2変形例を示す図である。第2変形例の第1挿入部81は、第2挿入部82から遠ざかるにつれて次第に第3方向Rの幅が狭まる先細り形状である。第2変形例の第1挿入部81は、第1凹部41-1への挿入が容易である。また、第2変形例のように、第1挿入部81に貫通孔84aが形成されていてもよい。なお、第2変形例の第1挿入部81に形成された掛止部83は、第1凹部41-1の縁部に掛止する。第2挿入部82に形成された掛止部83aは、第2凹部41-2の縁部に掛止する。
図8は、隙間調整部材80の第3変形例を示す図である。第3の変形例の第2挿入部82は、第1挿入部81と同様に、第2凹部41-2の形状に対応した、略直方体形状である。第2挿入部82の第3方向Rの一側R1の面には、一側R1へ突出した凸状の圧入部82Aが形成されている。第2挿入部82の第3方向Rの他側R2の面には、他側R2へ突出した凸形状の圧入部82Aが形成されている。2つの圧入部82Aは、第1挿入部81の2つの圧入部81Aと同様に、隙間調整部材80の脱落を防止する。
また、本実施形態では、脱落防止用の圧入部81Aが隙間調整部材80に形成されたが、脱落防止用の構成が第1凹部41-1又は第2凹部41-2に形成されてもよい。例えば、第1凹部41-1の内面から突出する突部が形成されてもよい。突部が第1挿入部81に圧接することにより、隙間調整部材80の脱落を防止できる。
また、本実施形態では、隙間調整部材80がシリコーンゴムによって構成されたが、これに限定されない。隙間調整部材80は、弾性を有し、第1蓋部材40a-1と第2蓋部材40b-2との間に隙間を生じさせる部材であればよい。隙間調整部材80は、板バネ、又はコイルスプリング等の弾性体によって構成されてもよい。
本発明は、隙間調整部材、光源ユニット及び照明器具を提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
1 照明器具
1-1 第1照明器具
1-2 第2照明器具
20 発光モジュール(光源部)
30 収容部
30A 本体部
40a、40b 蓋部材
40a-1、40b-1 第1蓋部材
40a-2、40b-2 第2蓋部材
41-1 第1凹部
41-2 第2凹部
80 隙間調整部材
81 第1挿入部
81A、82A 圧入部
82 第2挿入部
84、84a 貫通孔
U1 ベースユニット
U2 光源ユニット
1-1 第1照明器具
1-2 第2照明器具
20 発光モジュール(光源部)
30 収容部
30A 本体部
40a、40b 蓋部材
40a-1、40b-1 第1蓋部材
40a-2、40b-2 第2蓋部材
41-1 第1凹部
41-2 第2凹部
80 隙間調整部材
81 第1挿入部
81A、82A 圧入部
82 第2挿入部
84、84a 貫通孔
U1 ベースユニット
U2 光源ユニット
Claims (7)
- 隣り合う第1照明器具と第2照明器具との間に設置される隙間調整部材であって、
前記第1照明器具及び前記第2照明器具のそれぞれは、
光を出射する光源部と、
前記光源部を収容する収容部と
を備え、
前記収容部は、
筒状の本体部と、
前記本体部の両端のそれぞれを覆う一対の蓋部材と
を含み、
前記隙間調整部材は、
弾性を有し、
前記第1照明器具が備える前記蓋部材である第1蓋部材と前記第2照明器具が備える前記蓋部材である第2蓋部材とが対面した状態において、前記第1蓋部材と前記第2蓋部材との間に設置され、前記第1蓋部材と前記第2蓋部材との間に隙間を生じさせる、隙間調整部材。 - 前記第1蓋部材が有する第1凹部に挿入される第1挿入部と、
前記第2蓋部材が有する第2凹部に挿入される第2挿入部と
を有する、請求項1に記載の隙間調整部材。 - 前記第1挿入部から突出した形状であって、前記第1凹部に圧入される圧入部を有する、請求項2に記載の隙間調整部材。
- 前記第2挿入部は、前記第1挿入部から遠ざかるにつれて次第に幅が狭まる先細り形状である、請求項2に記載の隙間調整部材。
- 前記第1挿入部及び前記第2挿入部が並ぶ方向と直交する方向に貫通した貫通孔が形成されている、請求項2に記載の隙間調整部材。
- 光を出射する光源部と、
前記光源部を収容する収容部と、
を備え、
前記収容部は、
筒状の本体部と、
前記本体部の両端のそれぞれを覆う一対の蓋部材と、
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の隙間調整部材と
を含む、光源ユニット。 - 請求項6に記載の光源ユニットと、
前記光源ユニットを着脱可能なベースユニットと
を備える、照明器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022166845A JP2024059265A (ja) | 2022-10-18 | 2022-10-18 | 隙間調整部材、光源ユニット及び照明器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022166845A JP2024059265A (ja) | 2022-10-18 | 2022-10-18 | 隙間調整部材、光源ユニット及び照明器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024059265A true JP2024059265A (ja) | 2024-05-01 |
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ID=90828458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022166845A Pending JP2024059265A (ja) | 2022-10-18 | 2022-10-18 | 隙間調整部材、光源ユニット及び照明器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2024059265A (ja) |
-
2022
- 2022-10-18 JP JP2022166845A patent/JP2024059265A/ja active Pending
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