JP2024059203A - シート - Google Patents

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Abstract

【課題】ネット材の張設硬さを調整しやすいシートを提供すること。【解決手段】シートは、着座者を弾性的に支持するクッション体20と、クッション体20を支持するクッションフレーム10と、を有する。クッション体20は、シート幅方向の中央部分を成す天板メイン21と、シート幅方向の両サイド部分を成す各天板サイド22と、の3つの分割要素から成る。天板メイン21は、クッションフレーム10に固定される枠体21Aと、枠体21Aに張設される面状の弾性繊維から成るネット材21Bと、を有する。各天板サイド22は、それぞれ、クッション部となる天板サイドパッド22Aと、天板サイドパッド22Aを覆う天板サイドカバー22Bと、天板サイドパッド22Aのパッド裏面に固定されて天板サイドカバー22Bの端末の止着とクッションフレーム10への固定とを担う支承部材としての天板サイド樹脂部材22Cと、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、シートに関する。詳しくは、着座者を弾性的に支持するクッション体と、クッション体をシート裏側から支持するシートフレームと、を有するシートに関する。
特許文献1には、車両用シートにおいて、着座者を弾性的に支持するクッション体が、網状の弾性繊維から成るネット材で構成されたものが開示されている。具体的には、クッション体は、支持枠にネット材が張設された構成され、支持枠がシートフレームに固定されることでシートクレームに組み付けられている。
クッション体は、そのシート幅方向の中央部分を成す天板メインが、上記ネット材で構成される。また、クッション体は、そのシート幅方向の両サイド部分を成す各天板サイドが、上記ネット材のシート表面上にカバーで包まれて固定されたポリウレタン発泡成形体で構成されている。このポリウレタン発泡成形体により、各天板サイドに、着座者の身体を斜め側方から支えるサイドサポートが形成されている。
特許第5614042号公報
特許文献1に記載の構成では、ネット材の両サイド部分にポリウレタン発泡成形体をカバーで包んだサイドサポートが縫い付けられた構成となっている。すなわち、天板メインと各天板サイドとが互いに一体の構成となっている。そのため、天板メインのクッション性を調整しづらい。そこで、本発明は、ネット材の張設硬さを調整しやすいシートを提供する。
上記課題を解決する手段として、本発明のシートは、次の手段をとる。
すなわち、本発明の第1の発明は、着座者を弾性的に支持するクッション体と、該クッション体をシート裏側から支持するシートフレームと、を有するシートであって、前記クッション体が、シート幅方向の中央部分を成す天板メインと、シート幅方向の両サイド部分を成す各天板サイドと、に分割された3つの分割要素から成り、前記天板メインが、シートフレームに固定される枠体と、該枠体に張設されるクッション部となる面状の弾性繊維から成るネット材と、を有し、各前記天板サイドが、それぞれ、クッション部となる天板サイドパッドと、該天板サイドパッドを覆う天板サイドカバーと、前記天板サイドパッドのシート裏側の面であるパッド裏面に固定されて前記天板サイドカバーの端末の止着と前記シートフレームへの固定とを担う支承部材と、を有するシートである。
第1の発明によれば、クッション部がネット材で構成される天板メインと、クッション部が天板サイドパッドで構成される各天板サイドとが、互いを介することなく個別にシートフレームに組み付けられる。このような構成とされることで、天板メインのネット材の張設硬さを、各天板サイドのクッション部の硬さに影響を与えないように簡便に調整することができる。
本発明の第2の発明は、上記第1の発明において、前記支承部材が、前記天板サイドパッドを介して着座者の身体を斜め側方から支えるサイドサポート部を有するシートである。
第2の発明によれば、シートフレームに固定されて天板サイドパッドをシート裏側から支持する支承部材のサイドサポート部により、着座者の身体のサイドサポートを適切に行うことができる。
本発明の第3の発明は、上記第1又は第2の発明において、前記天板サイドパッドが、前記ネット材にシート表側から押し付けられた状態にセットされるシートである。
第3の発明によれば、各天板サイドを、天板メインのネット材との間に隙間が形成されにくくなるよう見栄え良く配設することができる。
本発明の第4の発明は、上記第1又は第2の発明において、前記枠体が、前記天板メインのシート幅方向の両縁部に沿って延びる一対の縦辺部と、一対の前記縦辺部の各端部間を繋ぐようにシート幅方向に延びる一対の横辺部と、を有し、一対の前記横辺部が、それぞれ、シート幅方向の中央部を回転中心とするようシート幅方向に2分割されて分割された各分割辺同士が着脱可能に枢着されたヒンジ構造を備え、前記ネット材が、各前記分割辺に通されて前記枠体に張設されるシートである。
第4の発明によれば、ネット材を枠体に簡便に張設することができる。具体的には、枠体の各分割辺が枢着状態から外されることで、それぞれの端部からネット材を通して枠体に張設したり取り外したりすることができる。また、ネット材を枠体に通した後、各横辺部の分割辺同士を組み付ける際、これらを枢着構造を利用して屈曲させた状態に組み付けることができる。したがって、枠体にネット材のテンションが掛かりにくい状態で枠体の組み立てを行うことができる。
本発明の第5の発明は、上記第1又は第2の発明において、前記シートフレームが、シート前縁部の座面角度を調節可能なチルト機構を備えるシートクッションのフレームであるクッションフレームとして構成され、前記枠体が、前記クッションフレームの前記チルト機構により動かされる前部たる可動部に固定される前枠体部と、前記クッションフレームの前記可動部を支える後部たる固定部に固定される後枠体部と、の2体に分かれて構成されるシートである。
第5の発明によれば、チルト機構の動作を阻害しないように枠体をシートクッションの天板メインの広い範囲に亘って配設することができる。したがって、チルト機構を備えるシートクッションの天板メインの広い範囲に亘ってネット材を適切に張設することができる。
本発明の第6の発明は、上記第1又は第2の発明において、前記天板メインが、シートクッションの座面を構成し、前記ネット材が、前記枠体を越えて前記シートクッションの前側部を覆うフロントシールドに被せられると共に被せられた先の端末が前記フロントシールドの下縁に止着される延長部を有するシートである。
第6の発明によれば、シートクッションの天板メインに張設されるネット材を、フロントシールドの構成を利用して、シートクッションの前側部までひと続きに見栄え良く張設することができる。
第1の実施形態に係るシートの概略構成を表す斜視図である。 シートクッションの側面図である。 シートクッションの平面図である。 クッションフレームからクッション体を外した分解斜視図である。 クッションフレームの平面図である。 クッション体の底面図である。 図3のVII-VII線断面図である。 シートバックの正面図である。 バックフレームからクッション体を外した分解斜視図である。 バックフレームの正面図である。 クッション体の背面図である。 図8のXII-XII線断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
《第1の実施形態》
(シート1の概略構成)
始めに、本発明の第1の実施形態に係るシート1の構成について、図1~図12を用いて説明する。なお、以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。また、「シート幅方向」等、各方向に「シート」を付して示す場合には、後述するシート1の向きを基準とした方向を指すものとする。また、以下の説明において、具体的な参照図を示さない場合、或いは参照図に該当する符号がない場合には、図1~図12のいずれかの図を適宜参照するものとする。
図1に示すように、本実施形態に係るシート1は、自動車のフロア上に設置される1人掛け用の右側座席として構成される。シート1は、着座者の背凭れ部を成すシートバック2と、着座部を成すシートクッション3と、頭凭れ部を成すヘッドレスト4と、を備える。
(シートクッション3の構成)
図2に示すように、シートクッション3は、そのシート前縁部の座面角度を調節可能なチルト機構Mを備える。図3~図4に示すように、シートクッション3は、その骨格を成す金属製のクッションフレーム10と、クッションフレーム10の上部に組み付けられて着座者の尻部や大腿部を弾性的に支持するクッション体20と、を有する。ここで、クッションフレーム10が、本発明の「シートフレーム」に相当する。
図4に示すように、クッション体20は、そのシート幅方向の中央部分を成す天板メイン21と、シート幅方向の両サイド部分を成す各天板サイド22と、に分割された3つの分割要素から成る。天板メイン21は、着座者の尻部や大腿部を下方から支持する部分とされる。天板メイン21は、そのシート表側の面となる上面が、やや前上がりとなるようにシート上方を向く略平坦な面形状とされる。
各天板サイド22は、着座者の尻部や大腿部を下斜め外方から支持する部分とされる。各天板サイド22は、そのシート表側の面となる上面が、シート幅方向の外側に向けて斜め上方に立ち上がる面形状とされる。
天板メイン21と各天板サイド22とは、それぞれ、クッションフレーム10に対して、個別に組み付けられる構成とされる。詳しくは、天板メイン21と各天板サイド22とは、シート1をフロア上に設置した状態から取り外すことなく、クッションフレーム10に対して簡便に着脱することができる構成とされている。具体的には後に詳述する。
以下、シートクッション3の各部の具体的な構成について説明する。図4~図5に示すように、クッションフレーム10は、シートクッション3の左右両側部に沿って前後方向に延びる左右一対のロアアーム11を有する。また、クッションフレーム10は、各ロアアーム11の前端部間に跨って面状に延びるチルトパネル12を有する。また、クッションフレーム10は、チルトパネル12の左右両側縁からシート後方に延びる左右一対のチルトアーム12Aを有する。
各チルトアーム12Aは、それらの後端部が、対応する各ロアアーム11の中間部に、シート幅方向に延びるチルト回転軸12Bにより回転可能なように連結されている。各チルトアーム12Aは、クッションフレーム10に組み付けられた不図示の駆動ユニットにより、各チルト回転軸12Bを中心に上下移動可能に構成されている。
各チルトアーム12Aの上下移動により、チルトパネル12が各ロアアーム11に対して上下方向に角度を変えるように動かされる。それにより、シートクッション3のシート前縁部の座面角度が調節される。上記チルトパネル12を各ロアアーム11に対して角度調節可能とする機構により、上述したチルト機構Mが構成されている。ここで、チルトパネル12が、本発明の「可動部」に相当する。
クッションフレーム10は、各ロアアーム11の前部間に架橋された丸パイプから成るフロントパイプ13と、各ロアアーム11の後部間に架橋された丸パイプから成るリヤパイプ14と、を更に有する。フロントパイプ13は、チルトパネル12より後ろ下側の位置で、各ロアアーム11の間に架橋されている。リヤパイプ14は、各ロアアーム11の後端部間に架橋されている。
上述した各チルトアーム12Aは、対応する各ロアアーム11に対し、シート上方とシート幅方向の内側とからそれぞれ被さる横断面逆L字状のアーム形状とされている。各チルトアーム12Aの天板部分には、そのシート前後方向の2箇所の位置に、高さ方向に貫通する係合孔Ahが形成されている。これら係合孔Ahには、対応する各天板サイド22のシート裏側の天板サイド樹脂部材22Cの裏面部に装着された各嵌合クリップC12が、シート上方からの差し込みによるスナップフィットを伴って係合されるようになっている。
(天板メイン21の構成)
次に、クッション体20を構成する天板メイン21と各天板サイド22の構成について説明する。先ず、天板メイン21の構成について説明する。図4に示すように、天板メイン21は、クッションフレーム10に固定される枠体21Aと、枠体21Aに張設される面状の弾性繊維から成るクッションネット21Bと、を有する。また、天板メイン21は、クッションネット21Bの後縁に沿って縫着された腰ピロー21Cを更に有する。ここで、クッションネット21Bが、本発明の「ネット材」に相当する。
枠体21Aは、前枠体部A10と、後枠体部A20と、の2体で構成される。前枠体部A10には、クッションネット21Bの前側領域が張設される。後枠体部A20には、クッションネット21Bの後側領域が張設される。図5に示すように、前枠体部A10は、左右一対の縦辺部A11と、前後一対の横辺部A12と、を有する平面視矩形枠状に組まれた構成とされる。後枠体部A20も、左右一対の縦辺部A21と、前後一対の横辺部A22と、を有する平面視矩形枠状に組まれた構成とされる。
前枠体部A10は、その左右の縦辺部A11が、対応する各チルトアーム12Aにボルト締結されて固定されている。また、前枠体部A10は、その前側の横辺部A12が、チルトパネル12上に接地された状態にセットされている。それにより、前枠体部A10は、チルト機構Mにより動かされる可動部たるチルトパネル12と一体を成す構成とされる。
後枠体部A20は、その左右の縦辺部A21が、対応する各ロアアーム11にボルト締結されて固定されている。また、後枠体部A20は、その後側の横辺部A22を含む枠後部分が、リヤパイプ14にシート上方から掛けられた状態にセットされている。それにより、後枠体部A20は、上記チルトパネル12を回動可能に支える固定部たる各ロアアーム11と一体を成す構成とされる。ここで、各ロアアーム11が、本発明の「固定部」に相当する。また、チルトパネル12が、本発明の「可動部」に相当する。
図5~図6に示すように、前枠体部A10は、その左右の縦辺部A11が、それぞれ、1本の丸パイプ材により構成される。各縦辺部A11を構成する丸パイプ材は、それぞれ、前端と後端とがシート下方に折り曲げられると共に、その先で更にシート幅方向の内側に折り曲げられた形状とされる。前枠体部A10の前後の各横辺部A12は、それぞれ、横断面U字状に折り曲げられた横長状の板材により構成される。
各横辺部A12は、それらの右端と左端とが、対応する各縦辺部A11の前端と後端のシート幅方向の内側に折り曲げられた先の端部にそれぞれ溶着されている。各横辺部A12は、それぞれ、シート幅方向に2分割された一対の分割辺A13と、これら分割辺A13の内端同士を着脱可能に枢着する枢軸A14と、を有するヒンジ構造を備える。各横辺部A12の枢軸A14は、互いにシート前後方向に延びる同一軸線まわりに左右の分割辺A13同士を回転させられる状態に連結する。
上記連結により、各分割辺A13は、互いにシート幅方向に一直線状に延びる状態から枢軸A14を中心に回転させることができる状態とされる。各分割辺A13は、前枠体部A10がクッションフレーム10にボルト締結されることで、互いにシート幅方向に一直線状に延びる形に位置保持された状態に固定される。
後枠体部A20も同様に、その左右の縦辺部A21が、それぞれ、1本の丸パイプ材により構成される。各縦辺部A21を構成する丸パイプ材は、それぞれ、前端と後端とがシート下方に折り曲げられると共に、その先で更にシート幅方向の内側に折り曲げられた形状とされる。後枠体部A20の前後の各横辺部A22は、それぞれ、横断面U字状に折り曲げられた横長状の板材により構成される。
各横辺部A22は、それらの右端と左端とが、対応する各縦辺部A21の前端と後端のシート幅方向の内側に折り曲げられた先の端部にそれぞれ溶着されている。各横辺部A22は、それぞれ、シート幅方向に2分割された一対の分割辺A23と、これら分割辺A23の内端同士を着脱可能に枢着する枢軸A24と、を有するヒンジ構造を備える。各横辺部A22の枢軸A24は、互いにシート前後方向に延びる同一軸線まわりに左右の分割辺A23同士を回転させられる状態に連結する。
上記連結により、各分割辺A23は、互いにシート幅方向に一直線状に延びる状態から枢軸A24を中心に回転させることができる状態とされる。各分割辺A23は、後枠体部A20がクッションフレーム10にボルト締結されることで、互いにシート幅方向に一直線状に延びる形に位置保持された状態に固定される。
図4及び図6に示すように、クッションネット21Bは、伸縮性を備える弾性繊維を面状に織編したネット材で構成される。クッション部をクッションネット21Bで構成することで、クッション部をポリウレタン発泡成形体で構成するものと比べて、構成全体の薄型化と軽量化が図られている。
クッションネット21Bの左右の端末には、シート裏側に折り込まれて筒状に縫い付けられた通し部B11が形成されている。クッションネット21Bは、その左右の通し部B11に、前枠体部A10の各縦辺部A11と後枠体部A20の各縦辺部A21とが通されることで、前枠体部A10と後枠体部A20とにそれぞれ張設されている。
具体的には、クッションネット21Bは、次のように前枠体部A10と後枠体部A20とに通されて張設されている。先ず、クッションネット21Bに前枠体部A10を通す手順について説明する。前枠体部A10は、その前後の横辺部A12の各分割辺A13同士が連結される前の分離された状態において、右側の枠ピースと左側の枠ピースとが個別にクッションネット21Bの対応する各通し部B11にどちらかの端部から順に通される。
次いで、前枠体部A10の左右の各縦辺部A11がクッションネット21Bの対応する各通し部B11に通されたら、対応する左右の分割辺A13同士を枢軸A14により連結する。その際、各分割辺A13同士を屈曲状に組み付けた状態で、枢軸A14の連結を行えることから、クッションネット21Bを強く張ることなく前枠体部A10の組み立てを行うことができる。後枠体部A20をクッションネット21Bに通して組み立てる手順も同様である。
そして、上記組み立て後に、前枠体部A10と後枠体部A20とがクッションフレーム10にボルト締結されることにより、クッションネット21Bが、前枠体部A10の左右の縦辺部A11間と後枠体部A20の左右の縦辺部A21間とにそれぞれ張設された状態にセットされる。図7に示すように、前枠体部A10と後枠体部A20とは、それぞれ、それらの左右の縦辺部A11,A21が後述する各天板サイドパッド22Aの直下に潜り込む位置に配置される構成とされる。
それにより、クッションネット21Bが、各天板サイドパッド22Aとシート幅方向において離間せず、互いに一体感のある状態に組み付けられるようになっている。また、前枠体部A10の各縦辺部A11と後枠体部A20の各縦辺部A21とが、それぞれ、各天板サイドパッド22Aによりシート表側から覆われて、これらの異物感を着座者に感じさせにくくなっている。
図4に示すように、クッションネット21Bは、前枠体部A10の前側の横辺部A12をシート前方に越えて延び出す延長部B12を有する。延長部B12は、シートクッション3の前側部を覆う樹脂製のフロントシールド3Aにシート前方から覆い被さるようにシート下方へと引き込まれて、その先の端末がフロントシールド3Aの下縁に止着されている。
フロントシールド3Aは、具体的な図示は省略されているが、その後面部の所々の箇所が、チルトパネル12の前面部に不図示のクリップを用いて固定されている。上記延長部B12の止着により、クッションネット21Bは、シートクッション3の上面部から前側部までひと続きに延びるように見栄え良く張設されている。
図1に示すように、腰ピロー21Cは、シートクッション3の後端とシートバック2の下端との間の隙間を埋める目隠し材として機能する部材とされる。腰ピロー21Cは、横断面三角形状に折り畳んだ不織布を表皮材で包んだクッション材によって構成されている。
腰ピロー21Cは、クッションネット21Bの後端から横断面三角形状を成す形に立ち上がり、その立ち上がり面によってシートクッション3の天板メイン21の後端と後述するシートバック2の天板メイン41の下端との間の隙間を埋める。腰ピロー21Cは、クッションネット21Bのシート幅方向の全域に亘って連続的に延びるように設けられている。
腰ピロー21Cは、シートクッション3の天板メイン21の左右両サイドに各天板サイド22が組み付けられることで、各天板サイド22のシート表側の面を成す土手状の傾斜面に僅かに押し付けられる状態にセットされる。それにより、腰ピロー21Cは、シートクッション3の各天板サイド22の後端とシートバック2の各天板サイド42の下端との間の隙間も適切に埋められるようになっている。
(各天板サイド22の構成)
次に、図4、図6~図7を参照して、各天板サイド22の構成について説明する。各天板サイド22は、それぞれ、クッション部となる天板サイドパッド22Aと、天板サイドパッド22Aを覆うファブリック製の天板サイドカバー22Bと、天板サイドパッド22Aのパッド裏面に設けられる天板サイド樹脂部材22Cと、を有する。各天板サイド22は、互いに同一の基本構造を備える左右対称な構成とされる。ここで、天板サイド樹脂部材22Cが、本発明の「支承部材」に相当する。
図7に示すように、天板サイドパッド22Aは、ポリウレタン発泡成形体から成る。天板サイドパッド22Aは、そのシート表側の面であるパッド表面が、シート幅方向の内側から外側に向かってシート上方に斜めに膨らむように立ち上がる土手状の張出しを備えた形に形成されている。天板サイドパッド22Aは、そのパッド裏面が、上記土手状の張出しに沿って凹むように刳り貫かれた凹湾曲面形状に形成されている。
天板サイドカバー22Bは、天板サイドパッド22Aにシート上方から被せられて、その前後左右の各周縁部が、天板サイドパッド22Aのパッド裏面に引き込まれて止着されている。具体的には、天板サイドカバー22Bは、そのパッド裏面に引き込まれた左右及び前後の端末が、パッド裏面に沿って設けられる曲板状の天板サイド樹脂部材22Cに引掛けられて止着されている。
上記引掛けにより、天板サイドカバー22Bが、天板サイドパッド22Aの外表面全体に張設される。また、天板サイド樹脂部材22Cが、天板サイドカバー22Bの各端末の引掛けを通じて、天板サイドパッド22Aのパッド裏面に押し当てられた状態に固定される。
図6~図7に示すように、天板サイド樹脂部材22Cは、天板サイドパッド22Aのパッド裏面の凹湾曲面に合致する形に成形された射出成形品から成る。天板サイド樹脂部材22Cは、その天板サイドパッド22Aの土手状の張り出し部分をパッド裏側から張り出しに沿って斜めに支える領域がサイドサポート部C13として形成されている。このサイドサポート部C13により、天板サイドパッド22Aの土手状の張出しがパッド裏側から面状に支えられて、天板サイドパッド22Aによる着座者の身体のサイドサポートを適切に行えるようになっている。
天板サイド樹脂部材22Cの周縁部には、天板サイドカバー22Bのパッド裏面に引き込まれた先の各端末を止着するためのカバー掛爪C11が形成されている。また、図6に示すように、天板サイド樹脂部材22Cの凹湾曲の天板部分には、そのシート前後方向の2箇所の位置に樹脂製の嵌合クリップC12がそれぞれ装着されている。
図4に示すように、これら嵌合クリップC12は、各天板サイド22をクッションフレーム10に組み付ける際に、各チルトアーム12Aの天板部分に形成された対応する係合孔Ah内にシート上方からスナップフィットを伴って差し込まれる。上記差し込みにより、各天板サイド22が各チルトアーム12Aに係合されて位置固定された状態にセットされる。
図7に示すように、各天板サイド22は、上記組み付けにより、それらの天板サイドパッド22Aの天板サイド樹脂部材22Cによる裏側からの支えのない内縁側のパッド裏面が、クッションネット21Bの上面に押し付けられた状態にセットされる。その結果、各天板サイド22が、天板メイン21のクッションネット21Bとの間に隙間が形成されにくくなるように見栄え良く配設される。
(シートバック2の構成)
続いて、図8以降を参照しながら、シートバック2の各部の具体的な構成について説明する。図8~図9に示すように、シートバック2は、その骨格を成す金属製のバックフレーム30と、バックフレーム30の前部に組み付けられて着座者の腰部や背部を弾性的に支持するクッション体40と、を有する。また、シートバック2は、バックフレーム30の後部に組み付けられてシートバック2の背面を覆うバックボード50を有する。ここで、バックフレーム30が、本発明の「シートフレーム」に相当する。
クッション体40は、そのシート幅方向の中央部分を成す天板メイン41と、シート幅方向の両サイド部分を成す各天板サイド42と、に分割された3つの分割要素から成る。天板メイン41は、着座者の腰部や背部を後方から支持する部分とされる。
各天板サイド42は、着座者の腰部や背部を後斜め外方から支持する部分とされる。各天板サイド42は、そのシート表側の面となる前面が、シート幅方向の外側に向けて斜め前方に立ち上がる面形状とされる。
図9に示すように、天板メイン41と各天板サイド42とは、それぞれ、バックフレーム30に対して、個別に組み付けられる構成とされる。詳しくは、天板メイン41と各天板サイド42とは、シート1をフロア上に設置した状態から取り外すことなく、バックフレーム30に対して簡便に着脱することができる構成とされている。具体的には後に詳述する。
図9~図10に示すように、バックフレーム30は、シートバック2の左右両側部に沿って上下方向に延びる左右一対のサイドフレーム31を有する。また、バックフレーム30は、各サイドフレーム31の上端部間に跨って架橋されるアッパフレーム32と、下端部間に跨って架橋されるロアフレーム33と、を有する。
各サイドフレーム31の下端側の外側部には、丸孔状の係合孔31Aを備えるブラケットが接合されている。これら係合孔31Aには、対応する各天板サイド42のシート裏側の天板サイド樹脂部材42Cの下部に装着された嵌合クリップC33が、シート前方からの差し込みによるスナップフィットを伴って係合されるようになっている。
アッパフレーム32の左右2箇所には、上下方向に角筒状に延びるサポートブラケット32Aが上下方向に貫通された状態に溶接されている。各サポートブラケット32Aは、アッパフレーム32の天板部と底板部とに上下方向に貫通するように差し込まれて溶接されている。各サポートブラケット32Aは、詳しくは、それらの上端部が、アッパフレーム32の天板部からシート上方に突出するように設けられている。
各サポートブラケット32Aは、図1で前述したヘッドレスト4をシートバック2の上部にシート上方から差し込んで装着するための装着部として機能する。各サポートブラケット32Aには、それぞれ、ヘッドレスト4から垂下する図示しない左右一対のヘッドレストステーをシート上方から差し込んで装着することが可能な図示しないヘッドレストサポートが、シート上方から差し込まれて装着される。
アッパフレーム32の左右の各端部(肩口部)には、それぞれ、天板部が上下方向に貫通するように刳り貫かれた嵌合孔32Bが形成されている。各嵌合孔32Bには、対応する各天板サイド42のシート裏側の天板サイド樹脂部材42Cの上部に形成された凸状の上端嵌合部C32が、シート上方からの引掛けにより嵌合されるようになっている。
(天板メイン41の構成)
次に、クッション体40を構成する天板メイン41と各天板サイド42の構成について説明する。先ず、天板メイン41の構成について説明する。図9及び図11に示すように、天板メイン41は、バックフレーム30に固定される枠体41Aと、枠体41Aに張設される面状の弾性繊維から成るバックネット41Bと、を有する。また、天板メイン41は、アッパフレーム32の上部に装着されるネックピロー41Cを更に有する。ここで、バックネット41Bが、本発明の「ネット材」に相当する。
図10に示すように、枠体41Aは、左右一対の縦辺部A31と、上下一対の横辺部A32と、を有する正面視矩形枠状に組まれた構成とされる。枠体41Aは、その左右の縦辺部A31が、対応する各サイドフレーム31にボルト締結されて固定されている。また、枠体41Aは、その上側の横辺部A32が、アッパフレーム32にボルト締結されて固定されている。また、枠体41Aは、その下側の横辺部A32が、ロアフレーム33にボルト締結されて固定されている。
図10~図11に示すように、枠体41Aは、その左右の縦辺部A31が、それぞれ、1本の丸パイプ材により構成される。各縦辺部A31を構成する丸パイプ材は、それぞれ、上端と下端とがシート幅方向の内側に折り曲げられた形状とされる。また、枠体41Aの上下の各横辺部A32は、それぞれ、横断面U字状に折り曲げられた横長状の板材により構成される。
各横辺部A32は、それらの右端と左端とが、対応する各縦辺部A31の上端と下端のシート幅方向の内側に折り曲げられた先の端部にそれぞれ溶着されている。各横辺部A32は、それぞれ、シート幅方向に2分割された一対の分割辺A33と、これら分割辺A33の内端同士を着脱可能に枢着する枢軸A34と、を有するヒンジ構造を備える。各横辺部A32の枢軸A34は、互いに上下方向に延びる同一軸線まわりに左右の分割辺A33同士を回転させられる状態に連結する。
上記連結により、各分割辺A33は、互いにシート幅方向に一直線状に延びる状態から枢軸A34を中心に回転させることができる状態とされる。各分割辺A33は、枠体41Aがバックフレーム30にボルト締結されることで、互いにシート幅方向に一直線状に延びる形に位置保持された状態に固定される。
図9及び図11に示すように、バックネット41Bは、伸縮性を備える弾性繊維を面状に織編したネット材で構成される。クッション部をバックネット41Bで構成することで、クッション部をポリウレタン発泡成形体で構成するものと比べて、構成全体の薄型化と軽量化が図られている。
バックネット41Bの左右の端末には、シート裏側に折り込まれて筒状に縫い付けられた通し部B21が形成されている。バックネット41Bは、その左右の通し部B21に、枠体41Aの各縦辺部A31が通されることで、枠体41Aに張設されている。
具体的には、バックネット41Bは、次のように枠体41Aに通されて張設されている。すなわち、枠体41Aは、その上下の横辺部A32の各分割辺A33同士が連結される前の分離された状態において、右側の枠ピースと左側の枠ピースとが個別にバックネット41Bの対応する各通し部B21にどちらかの端部から順に通される。
次いで、枠体41Aの左右の各縦辺部A31がバックネット41Bの対応する各通し部B21に通されたら、対応する左右の分割辺A33同士を枢軸A34により連結する。その際、各分割辺A33同士を屈曲状に組み付けた状態で、枢軸A34の連結を行えることから、バックネット41Bを強く張ることなく枠体41Aの組み立てを行うことができる。
そして、上記組み立て後に、枠体41Aがバックフレーム30にボルト締結されることにより、バックネット41Bが、枠体41Aの左右の縦辺部A31間に張設された状態にセットされる。図12に示すように、枠体41Aは、その左右の縦辺部A31が後述する各天板サイドパッド42Aの背後に潜り込む位置に配置される構成とされる。
それにより、バックネット41Bが、各天板サイドパッド42Aとシート幅方向において離間せず、互いに一体感のある状態に組み付けられるようになっている。また、枠体41Aの各縦辺部A31が、各天板サイドパッド42Aによりシート表側から覆われて、これらの異物感を着座者に感じさせにくくなっている。
図9に示すように、バックネット41Bは、枠体41Aの上側の横辺部A32をシート上方に越えて延び出す延長部B22を有する。延長部B22は、アッパフレーム32の上面に覆い被さるようにシート後方へと引き込まれて、その左右2箇所の位置に形成されたサポート通し孔B23がアッパフレーム32からシート上方に張り出す各サポートブラケット32Aにシート上方からそれぞれ通されて掛止されている。
ネックピロー41Cは、シートバック2の上端部分のクッション材として機能する部材とされる。ネックピロー41Cは、ポリウレタン発泡成形体から成るパッド材を表皮材で包んだクッション材として構成されている。
ネックピロー41Cは、バックネット41Bを張設した枠体41Aをバックフレーム30に組み付けた後、バックネット41Bの延長部B22が被せられたアッパフレーム32の上面にシート上方から被せられるようにセットされる。具体的には、ネックピロー41Cは、その左右2箇所の位置に形成されたサポート通し孔C21がアッパフレーム32からシート上方に張り出す各サポートブラケット32Aにシート上方からそれぞれ通されてアッパフレーム32上にセットされる。
上記組み付けにより、ネックピロー41Cは、その前縁部から垂下状に延びる部分と後縁部から垂下状に延びる部分との間でアッパフレーム32をシート前後方向に押し挟んだ状態としてアッパフレーム32に位置固定された状態に組み付けられる。それにより、ネックピロー41Cは、その前縁部から垂下状に延びる部分がバックネット41Bの前面に押し付けられて、バックネット41Bとの間に隙間が形成されにくくなるように見栄え良く配設されている。
(各天板サイド42の構成)
次に、図9及び図11を参照して、各天板サイド42の構成について説明する。各天板サイド42は、それぞれ、クッション部となる天板サイドパッド42Aと、天板サイドパッド42Aを覆うファブリック製の天板サイドカバー42Bと、天板サイドパッド42Aのパッド裏面に設けられる天板サイド樹脂部材42Cと、を有する。各天板サイド42は、互いに略同一の基本構造を備える構成とされる。ここで、天板サイド樹脂部材42Cが、本発明の「支承部材」に相当する。
図9及び図12に示すように、天板サイドパッド42Aは、ポリウレタン発泡成形体から成る。天板サイドパッド42Aは、そのシート表側の面であるパッド表面が、シート幅方向の内側から外側に向かってシート前方に斜めに膨らむように立ち上がる土手状の張出しを備えた形に形成されている。
天板サイドパッド42Aは、そのパッド裏面が、上記土手状の張出しに沿って凹むように刳り貫かれた凹湾曲面形状に形成されている。図9及び図11に示すように、天板サイドパッド42Aも、その上部に、アッパフレーム32の天板部にシート上方から被せられる庇部の付いた形状とされている。
天板サイドカバー42Bは、天板サイドパッド42Aにシート前方から被せられて、その上下左右の各周縁部が、天板サイドパッド42Aのパッド裏面に引き込まれて止着されている。具体的には、天板サイドカバー42Bは、そのパッド裏面に引き込まれた上下左右の各端末が、パッド裏面に沿って設けられる曲板状の天板サイド樹脂部材42Cに引掛けられて止着されている。
上記引掛けにより、天板サイドカバー42Bが、天板サイドパッド42Aの外表面全体に張設される。また、天板サイド樹脂部材42Cが、天板サイドカバー42Bの各端末の引掛けを通じて、天板サイドパッド42Aのパッド裏面に押し当てられた状態に固定される。
図11~図12に示すように、天板サイド樹脂部材42Cは、天板サイドパッド42Aのパッド裏面の凹湾曲面に合致する形に成形された射出成形品から成る。天板サイド樹脂部材42Cは、その天板サイドパッド42Aの土手状の張り出し部分をパッド裏側から張り出しに沿って斜めに支える領域がサイドサポート部C35として形成されている。このサイドサポート部C35により、天板サイドパッド42Aの土手状の張出しがパッド裏側から面状に支えられて、天板サイドパッド42Aによる着座者の身体のサイドサポートを適切に行えるようになっている。
天板サイド樹脂部材42Cの周縁部には、天板サイドカバー42Bのパッド裏面に引き込まれた先の各端末を止着するためのカバー掛爪C31が形成されている。また、図11に示すように、天板サイド樹脂部材42Cの天板サイドパッド42Aの庇部のパッド裏面に重ねられる庇領域には、シート下方に突出する上端嵌合部C32が形成されている。
図9に示すように、上端嵌合部C32は、天板サイド42をバックフレーム30に組み付ける際に、アッパフレーム32の左右の各端部(肩口)に形成された対応する嵌合孔32B内にシート上方から差し込まれる。上記差し込みにより、天板サイド42の上部がアッパフレーム32に引掛けられて位置固定された状態にセットされる。
図11に示すように、天板サイド樹脂部材42Cの下部には、シート後方に突出する台座部が形成されて、その先端に嵌合クリップC33が装着されている。図9に示すように、嵌合クリップC33は、天板サイド42をバックフレーム30に組み付ける際に、各サイドフレーム31の下端側の後縁部分に形成された対応する丸孔状の係合孔31A内にスナップフィットを伴って差し込まれる。上記差し込みにより、天板サイド42の下部が各サイドフレーム31の下部に係合されて位置固定された状態にセットされる。
また、図12に示すように、天板サイド樹脂部材42Cの上下方向の中間部には、そのシート幅方向の内側の縁部からシート後方に延び出す板状の締結部C34が形成されている。締結部C34は、天板サイド42をバックフレーム30に組み付けることで、各サイドフレーム31の内側部に重ね合わせられるようにセットされる。
そして、上記セットした後、これらにシート幅方向の内側からボルトBを差し込んで締結する。それにより、締結部C34が、サイドフレーム31の内側部に重ね合わせ状に締結される。
以上をまとめると、本実施形態に係るシート1は、次のような構成とされている。なお、以下において括弧書きで付す符号は、上記実施形態で示した各構成に対応する符号である。
すなわち、シート(1)は、着座者を弾性的に支持するクッション体(20,40)と、クッション体(20,40)をシート裏側から支持するシートフレーム(10,30)と、を有する。クッション体(20,40)は、シート幅方向の中央部分を成す天板メイン(21,41)と、シート幅方向の両サイド部分を成す各天板サイド(22,42)と、に分割された3つの分割要素から成る。
天板メイン(21,41)は、シートフレーム(10,30)に固定される枠体(21A,41A)と、枠体(21A,41A)に張設されるクッション部となる面状の弾性繊維から成るネット材(21B,41B)と、を有する。各天板サイド(22,42)は、それぞれ、クッション部となる天板サイドパッド(22A,42A)と、天板サイドパッド(22A,42A)を覆う天板サイドカバー(22B,42B)と、天板サイドパッド(22A,42A)のシート裏側の面であるパッド裏面に固定されて天板サイドカバー(22B,42B)の端末の止着とシートフレーム(10,30)への固定とを担う支承部材(22C,42C)と、を有する。
上記構成によれば、クッション部がネット材(21B,41B)で構成される天板メイン(21,41)と、クッション部が天板サイドパッド(22A,42A)で構成される各天板サイド(22,42)とが、互いを介することなく個別にシートフレーム(10,30)に組み付けられる。このような構成とされることで、天板メイン(21,41)のネット材(21B,41B)の張設硬さを、各天板サイド(22,42)のクッション部の硬さに影響を与えないように簡便に調整することができる。
また、支承部材(22C,42C)が、天板サイドパッド(22A,42A)を介して着座者の身体を斜め側方から支えるサイドサポート部(C13,C35)を有する。上記構成によれば、シートフレーム(10,30)に固定されて天板サイドパッド(22A,42A)をシート裏側から支持する支承部材(22C,42C)のサイドサポート部(C13,C35)により、着座者の身体のサイドサポートを適切に行うことができる。
また、天板サイドパッド(22A,42A)が、ネット材(21B,41B)にシート表側から押し付けられた状態にセットされる。上記構成によれば、各天板サイド(22,42)を、天板メイン(21,41)のネット材(21B,41B)との間に隙間が形成されにくくなるよう見栄え良く配設することができる。
また、枠体(21A,41A)が、天板メイン(21,41)のシート幅方向の両縁部に沿って延びる一対の縦辺部(A11,A21,A31)と、一対の縦辺部(A11,A21,A31)の各端部間を繋ぐようにシート幅方向に延びる一対の横辺部(A12,A22,A32)と、を有する。一対の横辺部(A12,A22,A32)が、それぞれ、シート幅方向の中央部を回転中心とするようシート幅方向に2分割されて分割された各分割辺(A13,A23,A33)同士が着脱可能に枢着されたヒンジ構造を備える。ネット材(21B,41B)が、各分割辺(A13,A23,A33)に通されて枠体(21A,41A)に張設される。
上記構成によれば、ネット材(21B,41B)を枠体(21A,41A)に簡便に張設することができる。具体的には、枠体(21A,41A)の各分割辺(A13,A23,A33)が枢着状態から外されることで、それぞれの端部からネット材(21B,41B)を通して枠体(21A,41A)に張設したり取り外したりすることができる。また、ネット材(21B,41B)を枠体(21A,41A)に通した後、各横辺部(A12,A22,A32)の分割辺(A13,A23,A33)同士を組み付ける際、これらを枢着構造を利用して屈曲させた状態に組み付けることができる。したがって、枠体(21A,41A)にネット材(21B,41B)のテンションが掛かりにくい状態で枠体(21A,41A)の組み立てを行うことができる。
また、シートフレーム(10)が、シート前縁部の座面角度を調節可能なチルト機構(M)を備えるシートクッション(3)のフレームであるクッションフレーム(10)として構成される。枠体(21A)が、クッションフレーム(10)のチルト機構(M)により動かされる前部たる可動部(12)に固定される前枠体部(A10)と、クッションフレーム(10)の可動部(12)を支える後部たる固定部(11)に固定される後枠体部(A20)と、の2体に分かれて構成される。
上記構成によれば、チルト機構(M)の動作を阻害しないように枠体(21A)をシートクッション(3)の天板メイン(21)の広い範囲に亘って配設することができる。したがって、チルト機構(M)を備えるシートクッション(3)の天板メイン(21)の広い範囲に亘ってネット材(21B)を適切に張設することができる。
また、天板メイン(21)が、シートクッション(3)の座面を構成し、ネット材(21B)が、枠体(21A)を越えてシートクッション(3)の前側部を覆うフロントシールド(3A)に被せられると共に被せられた先の端末がフロントシールド(3A)の下縁に止着される延長部(B12)を有する。上記構成によれば、シートクッション(3)の天板メイン(21)に張設されるネット材(21B)を、フロントシールド(3A)の構成を利用して、シートクッション(3)の前側部までひと続きに見栄え良く張設することができる。
《その他の実施形態について》
以上、本発明の実施形態を1つの実施形態を用いて説明したが、本発明は上記実施形態の他、各種の形態で実施することができるものである。
1.本発明のシートは、鉄道等の自動車以外の車両の他、航空機や船舶等の車両以外の乗物に搭載されるシートにも適用できるものである。
2.各天板サイドの支承部材は、樹脂の他、金属から成るものであっても良い。天板サイドカバーは、ファブリックの他、皮革材から成るものであっても良い。
1 シート
2 シートバック
3 シートクッション
3A フロントシールド
4 ヘッドレスト
10 クッションフレーム(シートフレーム)
11 ロアアーム(固定部)
12 チルトパネル(可動部)
12A チルトアーム
Ah 係合孔
12B チルト回転軸
13 フロントパイプ
14 リヤパイプ
M チルト機構
20 クッション体
21 天板メイン
21A 枠体
A10 前枠体部
A11 縦辺部
A12 横辺部
A13 分割辺
A14 枢軸
A20 後枠体部
A21 縦辺部
A22 横辺部
A23 分割辺
A24 枢軸
21B クッションネット(ネット材)
B11 通し部
B12 延長部
21C 腰ピロー
22 天板サイド
22A 天板サイドパッド
22B 天板サイドカバー
22C 天板サイド樹脂部材(支承部材)
C11 カバー掛爪
C12 嵌合クリップ
C13 サイドサポート部
30 バックフレーム(シートフレーム)
31 サイドフレーム
31A 係合孔
32 アッパフレーム
32A サポートブラケット
32B 嵌合孔
33 ロアフレーム
40 クッション体
41 天板メイン
41A 枠体
A31 縦辺部
A32 横辺部
A33 分割辺
A34 枢軸
41B バックネット(ネット材)
B21 通し部
B22 延長部
B23 サポート通し孔
41C ネックピロー
C21 サポート通し孔
42 天板サイド
42A 天板サイドパッド
42B 天板サイドカバー
42C 天板サイド樹脂部材(支承部材)
C31 カバー掛爪
C32 上端嵌合部
C33 嵌合クリップ
C34 締結部
C35 サイドサポート部
50 バックボード
B ボルト

Claims (6)

  1. 着座者を弾性的に支持するクッション体と、該クッション体をシート裏側から支持するシートフレームと、を有するシートであって、
    前記クッション体が、シート幅方向の中央部分を成す天板メインと、シート幅方向の両サイド部分を成す各天板サイドと、に分割された3つの分割要素から成り、
    前記天板メインが、シートフレームに固定される枠体と、該枠体に張設されるクッション部となる面状の弾性繊維から成るネット材と、を有し、
    各前記天板サイドが、それぞれ、クッション部となる天板サイドパッドと、該天板サイドパッドを覆う天板サイドカバーと、前記天板サイドパッドのシート裏側の面であるパッド裏面に固定されて前記天板サイドカバーの端末の止着と前記シートフレームへの固定とを担う支承部材と、を有するシート。
  2. 請求項1に記載のシートであって、
    前記支承部材が、前記天板サイドパッドを介して着座者の身体を斜め側方から支えるサイドサポート部を有するシート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のシートであって、
    前記天板サイドパッドが、前記ネット材にシート表側から押し付けられた状態にセットされるシート。
  4. 請求項1又は請求項2に記載のシートであって、
    前記枠体が、前記天板メインのシート幅方向の両縁部に沿って延びる一対の縦辺部と、一対の前記縦辺部の各端部間を繋ぐようにシート幅方向に延びる一対の横辺部と、を有し、一対の前記横辺部が、それぞれ、シート幅方向の中央部を回転中心とするようシート幅方向に2分割されて分割された各分割辺同士が着脱可能に枢着されたヒンジ構造を備え、
    前記ネット材が、各前記分割辺に通されて前記枠体に張設されるシート。
  5. 請求項1又は請求項2に記載のシートであって、
    前記シートフレームが、シート前縁部の座面角度を調節可能なチルト機構を備えるシートクッションのフレームであるクッションフレームとして構成され、
    前記枠体が、前記クッションフレームの前記チルト機構により動かされる前部たる可動部に固定される前枠体部と、前記クッションフレームの前記可動部を支える後部たる固定部に固定される後枠体部と、の2体に分かれて構成されるシート。
  6. 請求項1又は請求項2に記載のシートであって、
    前記天板メインが、シートクッションの座面を構成し、前記ネット材が、前記枠体を越えて前記シートクッションの前側部を覆うフロントシールドに被せられると共に被せられた先の端末が前記フロントシールドの下縁に止着される延長部を有するシート。
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