JP2024058957A - 什器及び陳列セット - Google Patents
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Abstract
【課題】上下方向に複数積み重ねることが可能な什器を、簡単かつ確実に組み立てることができるようにする。【解決手段】本発明の什器1は、周方向に複数の平坦な側板部23を互いに折り曲げ可能に連結してなる周壁部21、及び、板状に形成されて複数の側板部23の各下端に折り曲げ可能に連結された複数の底フラップを含み、複数の底フラップによって周壁部21の下端を覆うことで上方に開口する箱体に形成される本体部2と、周壁部21のうち隣り合う2つの側板部23の間の各角部211の内側において上下方向に延びるように配置され、各上端が周壁部21の上端よりも下方に位置する複数の支柱3と、を備える。少なくとも1つの側板部23は、当該側板部23の板厚方向に貫通する窓部231を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、什器及び陳列セットに関する。
特許文献1には、上下に複数積層可能な什器(包装箱)が開示されている。特許文献1の什器は、長方形状の底板部(底壁体)と、底板部の短辺から起立した一対の第一側板部(端壁体)と、底板部の長辺から起立した一対の第二側板部(側壁体)と、を有することで、上方に開口する箱状に形成されている。当該什器は、平坦に展開した状態から組み立てるように構成されている。
しかしながら、特許文献1の什器は、組み立てる前の状態(平坦な展開状態)において、底板部の周縁(短辺、長辺)に複数の側板部が折り曲げ可能に接続されている。このため、当該什器を組み立てるためには、複数の側板部を各々起立させた上で、隣り合う側板部同士を接着などにより正しく接続する必要があり、面倒である。なお、隣り合う側板部同士を正しく接続できないと、当該什器を上下に複数積層した状態で、下側の什器が、上側の什器(及びこれに収容された物品)の荷重に耐えられない可能性があり、好ましくない。
上記事情を踏まえ、本発明は、簡単かつ確実に組み立てることが可能な什器及びこれを備える陳列セットを提供することを目的とする。
本発明の第一の態様は、上下方向に複数積み重ねることが可能な什器であって、周方向に複数の平坦な側板部を互いに折り曲げ可能に連結してなる周壁部、及び、板状に形成されて複数の前記側板部の各下端に折り曲げ可能に連結された複数の底フラップを含み、複数の前記底フラップによって前記周壁部の下端を覆うことで上方に開口する箱体に形成される本体部と、前記周壁部のうち隣り合う2つの前記側板部の間の各角部の内側において上下方向に延びるように配置され、各上端が前記周壁部の上端よりも下方に位置する複数の支柱と、を備え、少なくとも1つの前記側板部は、当該側板部の板厚方向に貫通する窓部を有する什器である。
本発明の第二の態様は、前記什器と、前記本体部が上方に開口する箱体に形成された状態で、前記開口を覆うように前記什器に対して着脱自在に取り付けられる蓋部と、を備える陳列セットである。
本発明によれば、簡単かつ確実に組み立てることが可能な什器及びこれを備える陳列セットを提供することができる。
以下、図1~20を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図20に示すように、本実施形態の什器1は、上下方向に複数積み重ね可能に構成されている。図1~図4に示すように、本実施形態の什器1は、本体部2と、複数の支柱3と、複数の保持部4と、底板5と、を備える。
図20に示すように、本実施形態の什器1は、上下方向に複数積み重ね可能に構成されている。図1~図4に示すように、本実施形態の什器1は、本体部2と、複数の支柱3と、複数の保持部4と、底板5と、を備える。
本体部2は、上方に開口する箱体に形成可能であり、周壁部21と、複数の底フラップ22と、を含む。
周壁部21は、周方向に複数の平坦な側板部23を互いに折り曲げ可能に連結して構成されている。図1~図3に示すように、隣り合う側板部23同士を全て互いに折り曲げて組み立てた状態では、周壁部21が多角形の筒状体に形成される。本実施形態では、周壁部21が多角形の筒状体に形成された状態で、周壁部21の各角部211には、周壁部21の周方向に2つの折り曲げ線L1,L2が並ぶ。すなわち、隣り合う側板部23同士は、これら2つの折り曲げ線L1,L2において相互に折り曲げられる。一方、図13、図14に示すように、周壁部21のうち一部の隣り合う側板部23同士の折り曲げ状態を解消し、かつ、残りの隣り合う側板部23同士を互いに折り返した状態では、周壁部21が板状体に折り畳まれる。本実施形態では、周壁部21の各角部211に2つの折り曲げ線L1,L2があることで、周壁部21を構成するブランクシートの厚みを吸収して、周壁部21を板状体に折り畳むことができる。
周壁部21は、周方向に複数の平坦な側板部23を互いに折り曲げ可能に連結して構成されている。図1~図3に示すように、隣り合う側板部23同士を全て互いに折り曲げて組み立てた状態では、周壁部21が多角形の筒状体に形成される。本実施形態では、周壁部21が多角形の筒状体に形成された状態で、周壁部21の各角部211には、周壁部21の周方向に2つの折り曲げ線L1,L2が並ぶ。すなわち、隣り合う側板部23同士は、これら2つの折り曲げ線L1,L2において相互に折り曲げられる。一方、図13、図14に示すように、周壁部21のうち一部の隣り合う側板部23同士の折り曲げ状態を解消し、かつ、残りの隣り合う側板部23同士を互いに折り返した状態では、周壁部21が板状体に折り畳まれる。本実施形態では、周壁部21の各角部211に2つの折り曲げ線L1,L2があることで、周壁部21を構成するブランクシートの厚みを吸収して、周壁部21を板状体に折り畳むことができる。
図2、図16に示すように、複数の底フラップ22は、それぞれ板状に形成され、複数の側板部23の各下端に折り曲げ可能に連結されている。複数の底フラップ22は、周壁部21が筒状体に形成された状態で各側板部23に対して折り曲げることで、周壁部21の下端側の開口を覆う。この状態では、図1などに例示するように本体部2が上方に開口する箱体に形成される。
本実施形態において、側板部23及び底フラップ22の数は4つである。このため、図1~図3のように本体部2を組み立てた状態では、本体部2が略直方体状の箱体に形成される。
以下の説明では、4つの側板部23を、周壁部21の周方向に順番に並ぶ第一側板部23A、第二側板部23B、第三側板部23C、第四側板部23Dと呼ぶことがある。
本実施形態において、側板部23及び底フラップ22の数は4つである。このため、図1~図3のように本体部2を組み立てた状態では、本体部2が略直方体状の箱体に形成される。
以下の説明では、4つの側板部23を、周壁部21の周方向に順番に並ぶ第一側板部23A、第二側板部23B、第三側板部23C、第四側板部23Dと呼ぶことがある。
図1、図2に示すように、本実施形態において、各側板部23は、その板厚方向に貫通する窓部231を有する。具体的に、各側板部23は、下端部において幅方向(周壁部21の周方向)に延びる下部梁232と、上端部において幅方向に延びる上部梁233と、幅方向の両端部において上下方向に延びる一対の側部梁234,235と、を有する。側板部23の窓部231は、これら下部梁232、上部梁233及び一対の側部梁234,235によって囲まれている。
図1~図3に示すように、本実施形態では、箱体に形成された本体部2の上端部(開口)の形状と、本体部2の下端部の形状は、互いに対応する矩形状に形成されている。また、上下方向から見て、本体部2の上端部の大きさは、本体部2の下端部の大きさよりも大きい。具体的に、周壁部21の各側板部23は、上端の辺が下端の辺よりも長い台形状に形成されている。これにより、箱体に形成された本体部2は、下端部から上端部に向かうにしたがって大きくなるように形成される。このため、上側の什器1における本体部2の下端部を、下側の什器1における本体部2の上端部の開口の内側に挿入することで、図20に例示するように、複数の什器1を上下方向に積層することができる。
本実施形態の本体部2には、嵌合凸部251と、嵌合凹部252と、が形成されている。
嵌合凸部251は、周壁部21の下端部の外周面に形成され、上下方向に交差する方向において箱体に形成された本体部2の外側に突出する。具体的に、嵌合凸部251は、周壁部21を構成する4つの側板部23のうち、上下方向に直交する方向に間隔をあけて並ぶ第一側板部23A及び第三側板部23Cの下端部の外面に形成されている。嵌合凸部251は、第一、第三側板部23A,23Cが並ぶ方向において、箱体に形成された本体部2の外側に突出する。嵌合凸部251は、第一、第三側板部23A,23Cの幅方向において間隔をあけて複数(図示例では2つ)並んでいる。
嵌合凸部251は、周壁部21の下端部の外周面に形成され、上下方向に交差する方向において箱体に形成された本体部2の外側に突出する。具体的に、嵌合凸部251は、周壁部21を構成する4つの側板部23のうち、上下方向に直交する方向に間隔をあけて並ぶ第一側板部23A及び第三側板部23Cの下端部の外面に形成されている。嵌合凸部251は、第一、第三側板部23A,23Cが並ぶ方向において、箱体に形成された本体部2の外側に突出する。嵌合凸部251は、第一、第三側板部23A,23Cの幅方向において間隔をあけて複数(図示例では2つ)並んでいる。
嵌合凹部252は、周壁部21の上端部の内周面に形成され、上下方向に交差する方向に開口する。具体的に、嵌合凹部252は、第一側板部23A及び第三側板部23Cの上端部の内面に形成され、第一、第三側板部23A,23Cが並ぶ方向に開口する。嵌合凹部252は、第一、第三側板部23A,23Cの幅方向において間隔をあけて複数(図示例では2つ)並んでいる。
嵌合凹部252には、別の什器1の嵌合凸部251が挿入される。具体的には、2つの什器1を上下方向に積層した状態で、下側の什器1の嵌合凹部252に上側の什器1の嵌合凸部251が挿入される。
嵌合凹部252には、別の什器1の嵌合凸部251が挿入される。具体的には、2つの什器1を上下方向に積層した状態で、下側の什器1の嵌合凹部252に上側の什器1の嵌合凸部251が挿入される。
本実施形態の本体部2は、図5、図6に示す第一ブランクシート2Aと第二ブランクシート2Bとを接続して構成される。これら2つのブランクシート2A,2Bの形状は、互いに同じである。図5、図6における破線は、折り曲げ線を示している。これら折り曲げ線は、図5、図6に示す方向から見て、全て山折り線となっている。また、図5、図6において示すブランクシート2A,2Bの面は、印刷あるいは塗装された面(以下、印刷面と呼ぶ。)となっている。各ブランクシート2A,2Bにおいて、印刷面と反対側の面は、内側の面であり、印刷あるいは塗装がされていない。
各ブランクシート2A,2Bは、2つの側板部23と、これらの下端にそれぞれ折り曲げ可能に連結された2つの底フラップ22と、接続片26と、を有する。
第一ブランクシート2Aにおける2つの側板部23は、第一、第二側板部23A,23Bであり、第二ブランクシート2Bにおける2つの側板部23は、第三、第四側板部23C,23Dである。各ブランクシート2A,2Bにおける2つの側板部23の間には、これらを互いに折り曲げ可能とする2つの折り曲げ線L1,L2が形成されている。これら2つの折り曲げ線L1,L2は、側板部23の幅方向(図5では左右方向)に間隔をあけて並ぶ。
第一ブランクシート2Aにおける2つの側板部23は、第一、第二側板部23A,23Bであり、第二ブランクシート2Bにおける2つの側板部23は、第三、第四側板部23C,23Dである。各ブランクシート2A,2Bにおける2つの側板部23の間には、これらを互いに折り曲げ可能とする2つの折り曲げ線L1,L2が形成されている。これら2つの折り曲げ線L1,L2は、側板部23の幅方向(図5では左右方向)に間隔をあけて並ぶ。
各ブランクシート2A,2Bの接続片26は、一方の側板部23(第一側板部23A、第三側板部23C)のうち幅方向において他方の側板部23(第二側板部23B、第四側板部23D)と反対側の端部に位置し、一方の側板部23に対して折り曲げ可能に連結されている。一方の側板部23と接続片26との間には、これらを互いに折り曲げ可能とする2つの折り曲げ線L1,L2が形成されている。これら2つの折り曲げ線L1,L2は、側板部23の幅方向(図5では左右方向)に間隔をあけて並ぶ。
接続片26は、2つのブランクシート2A,2Bを接続して本体部2を構成するために設けられている。第一ブランクシート2Aの接続片26は、第二ブランクシート2Bの第四側板部23Dに接着などにより重ねて固定され、これにより、第一側板部23Aと第四側板部23Dとが互いに折り曲げ可能に接続される。また、第二ブランクシート2Bの接続片26は、第一ブランクシート2Aの第二側板部23Bに接着などによって重ねて固定され、これにより、第三側板部23Cと第二側板部23Bとが互いに折り曲げ可能に接続される。このように2つのブランクシート2A,2Bが接続されることで、4つの側板部23が周方向に並ぶ周壁部21(図1、図13等参照)が構成される。
各ブランクシート2A,2Bは、側板部23の下部梁232を補強する下部補強片27、及び、上部梁233を補強する上部補強片28をさらに有する。
下部補強片27は、窓部231の下側の縁をなす下部梁232の上端に対して折り曲げ可能に連結されている。下部補強片27には、下部梁232の上端に順番に連なる第一下部補強片271と第二下部補強片272とがある。第二下部補強片272は第一下部補強片271に対して折り曲げ可能に連結されている。第二下部補強片272を第一下部補強片271に対して折り返し、さらに、第一下部補強片271を下部梁232に対して折り返すことで、これら第一、第二下部補強片271,272が下部梁232の内面側に重なる(図4参照)。これら下部梁232、第一、第二下部補強片271,272は、接着などにより固定される。これにより、下部梁232が補強される。
下部補強片27は、窓部231の下側の縁をなす下部梁232の上端に対して折り曲げ可能に連結されている。下部補強片27には、下部梁232の上端に順番に連なる第一下部補強片271と第二下部補強片272とがある。第二下部補強片272は第一下部補強片271に対して折り曲げ可能に連結されている。第二下部補強片272を第一下部補強片271に対して折り返し、さらに、第一下部補強片271を下部梁232に対して折り返すことで、これら第一、第二下部補強片271,272が下部梁232の内面側に重なる(図4参照)。これら下部梁232、第一、第二下部補強片271,272は、接着などにより固定される。これにより、下部梁232が補強される。
上部補強片28には、第一上部補強片281と、第二上部補強片282と、がある。第一上部補強片281は、窓部231の上側の縁をなす上部梁233の下端に対して折り曲げ可能に連結されている。第二上部補強片282は、上部梁233の上端に対して折り曲げ可能に連結されている。第一上部補強片281及び第二上部補強片282は、上部梁233に対して折り返されることで、上部梁233の内面側に順番に重なる(図4参照)。これら上部梁233、第一、第二上部補強片281,282は、接着などにより固定される。これにより、上部梁233が補強される。
上記したように下部梁232及び上部梁233の内面側に下部補強片27や上部補強片28が重ねて配置される。これにより、印刷あるいは塗装されていない上部梁233、下部壁の内面が露出することを抑制して、什器1の外観意匠の向上を図ることができる。
また、各ブランクシート2A,2Bは、後述する保持部4を構成する保持片41を有する。保持片41は、窓部231の左右の縁をなす各側部梁234,235の側端に対して折り曲げ可能に連結されている。
各ブランクシート2A,2Bにおいて、本体部2の嵌合凸部251は、一方の側板部23(第一側板部23A、第三側板部23C)と底フラップ22との間の折り曲げ線L3に形成されている。嵌合凸部251は、底フラップ22を一方の側板部23の内面側に折り曲げることで、一方の側板部23の外面から突出する。
各ブランクシート2A,2Bにおいて、本体部2の嵌合凹部252は、一方の側板部23(第一側板部23A、第三側板部23C)の上部梁233の内面側に重なる第一、第二上部補強片281,282に形成されている。なお、嵌合凹部252は上部梁233には形成されていない。これにより、嵌合凹部252が本体部2(什器1)の外面側から視認されることを抑制又は防止できる。
以上のように構成される本実施形態の本体部2は、図1、図2に例示するように略直方体(箱体)に組み立てた組立状態と、図13、図14に例示するように略板状体に折り畳んだ折畳状態と、に切り替え可能である。
図1、図3に示すように、支柱3の数は、側板部23の数に対応している、あるいは、多角形の筒状体に形成された周壁部21の角部211の数に対応している。各支柱3は、それぞれ本体部2の周壁部21のうち隣り合う2つの側板部23の間の角部211の内側において、上下方向に延びるように配置される。図4に示すように、各支柱3の上端3Aは、周壁部21の上端よりも下方に位置する。本実施形態において、各支柱3の上端3Aは、窓部231の上端よりも上方に位置する。支柱3の下端3Bは、本体部2が箱体に形成された状態で、上下方向において底フラップ22に対向する。支柱3の下端3Bは、例えば底フラップ22に接触してもよい。本実施形態では、後述する底板5が支柱3の下端3Bと底フラップ22との間に配置される。このため、支柱3の下端3Bは、上下方向において底フラップ22に対して間隔をあけて位置する。そして、上下方向における支柱3の下端3Bと底フラップ22との間隔が、底板5の厚みに対応している。
図7、図8に示すように、本実施形態の支柱3は、上下方向に延びる複数の折り曲げ線を有する1枚のシートによって柱状体(図7)から板状体(図8)に折り畳み可能に構成されている。支柱3を構成するシートの一方の面は、印刷あるいは塗装された面(印刷面)となっており、印刷面と反対側の面は、印刷あるいは塗装されていない。支柱3は、印刷面が外側を向くように折り曲げ線において折り曲げられている。
本実施形態の支柱3は、図7に示す柱状体の状態で4つの角部311~314を有する矩形筒部31と、矩形筒部31の内側に配置された2つの補強部32と、を有する。
矩形筒部31は、4つの角部311~314のうち第一角部311に隙間ができるように形成されている、すなわち、第一角部311において周方向に連続しないように形成されている。矩形筒部31の第二角部312、第三角部313、第四角部314は、折り曲げ線L32,L33,L34によって形成されている。第一角部311と対角に位置する第二角部312においては、支柱3の柱状体から板状体への折り畳みを許容するために、当該第二角部312を形成するための折り曲げ線L32が周方向に2つ並んでいる。図示例において、矩形筒部31の壁部はシートを2重にして構成されているが、これに限ることはない。
矩形筒部31は、4つの角部311~314のうち第一角部311に隙間ができるように形成されている、すなわち、第一角部311において周方向に連続しないように形成されている。矩形筒部31の第二角部312、第三角部313、第四角部314は、折り曲げ線L32,L33,L34によって形成されている。第一角部311と対角に位置する第二角部312においては、支柱3の柱状体から板状体への折り畳みを許容するために、当該第二角部312を形成するための折り曲げ線L32が周方向に2つ並んでいる。図示例において、矩形筒部31の壁部はシートを2重にして構成されているが、これに限ることはない。
2つの補強部32は、互いに対角に位置する矩形筒部31の第一角部311から第二角部312まで延びている。各補強部32のうち第一角部311と第二角部312との間の部位には、補強部32を折り曲げる折り曲げ線L35がある。補強部32の折り曲げ線L35は、概ね、対角に位置する矩形筒部31の第三角部313と第四角部314とを結ぶ対角線上に位置する。
以上のように構成される支柱3では、図7に示す柱状体の状態で、矩形筒部31の第二角部312(折り曲げ線L32)において矩形筒部31の壁部が折り返されるように、また、矩形筒部31の第三、第四角部313,314、及び、補強部32の折り曲げ線L33,L34,L35における折り曲げが解消されることで、図8に示す板状体に折り畳むことができる。
以上のように構成される支柱3では、図7に示す柱状体の状態で、矩形筒部31の第二角部312(折り曲げ線L32)において矩形筒部31の壁部が折り返されるように、また、矩形筒部31の第三、第四角部313,314、及び、補強部32の折り曲げ線L33,L34,L35における折り曲げが解消されることで、図8に示す板状体に折り畳むことができる。
各支柱3は、図3に示すように、箱体に形成された本体部2の周壁部21に対し、支柱3の第一角部311が隣り合う側板部23の間の角部211の内側に位置し、第一角部311から第二角部312に向かう支柱3の対角線が、矩形状とされた周壁部21の対角線に対応するように、周壁部21の各角部211に配置される。これにより、周壁部21において隣り合う2つの側板部23が重なるようにこれら2つの側板部23を折り返した際には、当該2つの側板部23の折り返しに追従して支柱3が板状体に折り畳まれる。
図3に示すように、複数の保持部4は、周壁部21の各角部211に設けられている。すなわち、保持部4の数は周壁部21の角部211の数に対応している。各保持部4は、支柱3を周壁部21の各角部211に保持する。本実施形態の保持部4は、周壁部21に一体に形成されている。
図3、図5、図6に示すように、本実施形態において、各保持部4は、隣り合う2つの側板部23にそれぞれ一体に形成された2つの保持片41を有する。保持片41は、前述したように、窓部231の左右の縁をなす各側部梁234,235の側端に対して折り曲げ可能に連結されている。各保持片41は、側部梁234,235に対して当該側部梁234,235の内面側に折り曲げられることで、周壁部21の角部211に配置された支柱3に接触可能となる。同一の保持部4を構成する2つの保持片41は、周壁部21の角部211の両側に位置する2つの側板部23の側部梁234,235に一体に形成されている。
図3、図5、図6に示すように、本実施形態において、各保持部4は、隣り合う2つの側板部23にそれぞれ一体に形成された2つの保持片41を有する。保持片41は、前述したように、窓部231の左右の縁をなす各側部梁234,235の側端に対して折り曲げ可能に連結されている。各保持片41は、側部梁234,235に対して当該側部梁234,235の内面側に折り曲げられることで、周壁部21の角部211に配置された支柱3に接触可能となる。同一の保持部4を構成する2つの保持片41は、周壁部21の角部211の両側に位置する2つの側板部23の側部梁234,235に一体に形成されている。
本実施形態の保持部4には、第一保持部4Aと、第二保持部4Bと、がある。
図10に示すように、第一保持部4Aは、支柱3を周壁部21の角部211に対して着脱不能に保持する。具体的には、第一保持部4Aを構成する第一保持片41Aが、側板部23の内面側に折り曲げられた上で、周壁部21の角部211に配置された支柱3に接着などによって固定される。
図10に示すように、第一保持部4Aは、支柱3を周壁部21の角部211に対して着脱不能に保持する。具体的には、第一保持部4Aを構成する第一保持片41Aが、側板部23の内面側に折り曲げられた上で、周壁部21の角部211に配置された支柱3に接着などによって固定される。
図11、図12に示すように、第二保持部4Bは、支柱3を周壁部21の角部211に対して着脱自在に保持する。具体的に、第二保持部4Bを構成する2つの第二保持片41Bの先端部が接着などによって互いに固定されることで、第二保持部4Bは周壁部21の角部211と共に支柱3を挿通させる筒状に形成される。以下では、第二保持部4Bが筒状に形成されている、として説明する。
第二保持部4Bは、上下方向から見て、支柱3に対応する矩形の筒状に形成されている。これにより、第二保持部4Bに挿通された支柱3が、上下方向を軸として回転することを防止又は抑制できる。また、筒状に形成された第二保持部4Bは、周壁部21の板状体への折り畳み(図13、図14参照)を阻害しないように、折り曲げ自在とされている。
第二保持部4Bは、上下方向から見て、支柱3に対応する矩形の筒状に形成されている。これにより、第二保持部4Bに挿通された支柱3が、上下方向を軸として回転することを防止又は抑制できる。また、筒状に形成された第二保持部4Bは、周壁部21の板状体への折り畳み(図13、図14参照)を阻害しないように、折り曲げ自在とされている。
本実施形態においては、図3に示すように、第一保持部4Aが対角に位置する周壁部21の2つの角部211に位置し、第二保持部4Bが対角に位置する周壁部21の別の2つの角部211に位置する。
各支柱3が、保持部4によって周壁部21の角部211の内側に保持された状態では、各側板部23の側部梁234,235の内面側が支柱3によって覆われる。これにより、印刷あるいは塗装されていない側部梁234,235の内面が露出することを抑制して、什器1の外観意匠の向上を図ることができる。
図9、図17に示すように、底板5は、本体部2が箱体に形成された状態で上下方向から見て周壁部21の下端部の内縁に対応する形状に形成されている。本実施形態において、本体部2が箱体に形成された状態では、上下方向から見た周壁部21の下端部の内縁が略矩形状に形成されているため、底板5も略矩形状に形成されている。底板5の周縁には、手指などを引っ掛けるための切欠51が形成されている。
図1、図4に示すように、底板5は、本体部2が箱体に形成された状態で複数の底フラップ22の上側に配置され、複数の底フラップ22を上側から覆う。底板5の上面52は、印刷または塗装された面となっている。本体部2が箱体に形成された状態では、底フラップ22のうち印刷または塗装されていない面が上側に向く。これに対し、底板5の上面52は、印刷または塗装された面となっている。このため、底板5の上面52が上側に向くように複数の底フラップ22の上側に配置されることで、印刷あるいは塗装されていない底フラップ22の面が露出することを抑制して、什器1の外観意匠の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、図4に示すように、底板5が、本体部2が箱体に形成された状態で、上下方向において複数の支柱3と複数の底フラップ22との間に配置される。
以上のように構成される什器1の少なくとも一部は、紙製である。本実施形態では、本体部2及び保持部4を構成する第一、第二ブランクシート2A,2Bと、支柱3を構成するシートと、底板5とが、紙製である。具体的に、ブランクシート2A,2Bやシートは、波板状の中芯の両面にシート状のライナを張り合わせた紙製の段ボールシートである。例えば、段ボールシートのうち、中芯及び一方のライナが段ボール紙で構成され、他方のライナがカード紙片面合紙で構成されてよい。
次に、主に図13~図18を参照して、本実施形態の什器1の組立方法について説明する。
本実施形態では、図13、図14に示すように、本体部2が板状体に折り畳まれた状態を基準として、什器1の組み立てを開始する。まず、本体部2の折り畳み状態について説明する。
本実施形態では、図13、図14に示すように、本体部2が板状体に折り畳まれた状態を基準として、什器1の組み立てを開始する。まず、本体部2の折り畳み状態について説明する。
本体部2が板状体に折り畳まれた状態では、第一保持部4Aによって保持された支柱3だけが本体部2に設けられており、第二保持部4Bには支柱3が保持されていない。また、第一保持部4Aに対応する周壁部21の角部211において、隣り合う側板部23が重なるように折り返されている。さらに、第一保持部4Aに保持された支柱3は板状体に折り畳まれている。一方、第二保持部4Bに対応する周壁部21の角部211において隣り合う側板部23は、互いに開くように(隣り合う側板部23同士の折り曲げが解消されるように)配置されている。また、各底フラップ22は、各側板部23に対して開くように(側板部23に対する底フラップ22の折り曲げが解消されるように)配置されている。
什器1を組み立てる際には、はじめに図15に示すように、周壁部21の全ての角部211において隣り合う側板部23同士が互いに折り曲げられるように、周壁部21を矩形(多角形)の筒状体に組み立てる。この際には、第一保持部4Aによって保持された支柱3が板状体から柱状体に組み立てられる。また、第二保持部4Bが筒状に組み立てられる。
次いで、図16に示すように、第二保持部4Bに支柱3を挿通させ、第二保持部4Bが設けられた周壁部21の角部211にも支柱3を配置する。この状態において、第二保持部4Bに保持される支柱3は柱状体となっている(図3参照)。
その後、図16、図17に示すように、底板5を周壁部21の下端部の内側に挿入すると共に、支柱3の下端3Bに重ねて配置する。
そして、図18に示すように、複数の底フラップ22を各々の側板部23に対して周壁部21の内側に向けて折り曲げる。複数の底フラップ22が不意に開くことが無いように、互いに重なる底フラップ22が接着(例えば図18に示す接着剤)などによって固定されてよい。底フラップ22の接着は、例えば捨て貼りで行われるとよい。
これら底板5を配置する工程、及び、底フラップ22を内側に折り曲げる工程は、図16~図18に例示するように本体部2を上下逆転した状態で実施されてよい。
以上により、図1~図3に示す組立状態の什器1が得られる。すなわち、本実施形態の什器1の組立方法が完了する。
そして、図18に示すように、複数の底フラップ22を各々の側板部23に対して周壁部21の内側に向けて折り曲げる。複数の底フラップ22が不意に開くことが無いように、互いに重なる底フラップ22が接着(例えば図18に示す接着剤)などによって固定されてよい。底フラップ22の接着は、例えば捨て貼りで行われるとよい。
これら底板5を配置する工程、及び、底フラップ22を内側に折り曲げる工程は、図16~図18に例示するように本体部2を上下逆転した状態で実施されてよい。
以上により、図1~図3に示す組立状態の什器1が得られる。すなわち、本実施形態の什器1の組立方法が完了する。
図1~図3に示す組立状態の什器1を、図13、図14に示す折り畳み状態とするためには、上記した組立方法の工程を逆順で実施すればよい。
図1に示すように、組み立てられた什器1では、支柱3の上端3Aが周壁部21の上端よりも下方に位置する。また、本体部2の下端部の大きさが上端部の大きさよりも小さい。このため、図20のように、上下方向に複数の什器1を積み重ねる際には、上側の什器1の下端部が下側の什器1の周壁部21の上端部の内側に挿入されると共に、上側の什器1が下側の什器1の複数の支柱3によって下側から支持される。これにより、複数の什器1を上下方向に安定した状態で積み重ねることができる。
また、複数の什器1を上下方向に積み重ねても、側板部23に形成された窓部231を通じて、各什器1の内側に収容された物品(例えば商品)を、什器1の外側から見たり、什器1から取り出したりすることができる。すなわち、什器1を陳列用の棚として好適に使用することができる。
図19、図20に示すように、本実施形態の什器1は、蓋部110と共に陳列セット100を構成している。蓋部110は、本体部2が上方に開口する箱体に形成された状態(図1参照)で、当該開口を覆うように什器1に対して着脱可能に取り付けられる。蓋部110の上面111には、各種の物品(例えば商品、展示物など)を配置することが可能である。蓋部110は、例えば什器1と同様の紙製であってよい。
図20に示すように、複数の什器1を上下方向に積み重ねた場合、蓋部110は最上段の什器1に取り付けられてよい。
図20に示すように、複数の什器1を上下方向に積み重ねた場合、蓋部110は最上段の什器1に取り付けられてよい。
以上説明したように、本実施形態の什器1では、本体部2の周壁部21を構成する4つの側板部23が、互いに折り曲げ可能に連結されている。このため、隣り合う側板部23同士を全て互いに折り曲げるだけで、周壁部21を矩形(多角形)の筒状体に形成することができる。その上で、4つの底フラップ22を各々の側板部23に対して周壁部21の内側に向けて折り曲げるだけで、これら4つの底フラップ22によって筒状体とされた周壁部21の下端を覆うことができる。これにより、本体部2を簡単に、上方に開口する箱体に組み立てることができる。
そして、本体部2の組立の際に必要とされる固定作業(例えば接着作業)は、周壁部21の下端において互いに重なる複数の底フラップ22の固定だけである。また、底フラップ22の固定作業は、箱体に組み立てた後の本体部2の形状に影響しない。
さらに、隣り合う側板部23同士は本体部2を組み立てる前に予め連結されているため、什器1を上下方向に複数積層して上側の什器1(及びこれに収容された物品)の荷重が、下側の什器1のうち隣り合う側板部23同士の接続部分に作用しても、下側の什器1に不具合が生じることもない。
以上のことから、簡単かつ確実に組み立てることが可能な什器1を提供することができる。
さらに、隣り合う側板部23同士は本体部2を組み立てる前に予め連結されているため、什器1を上下方向に複数積層して上側の什器1(及びこれに収容された物品)の荷重が、下側の什器1のうち隣り合う側板部23同士の接続部分に作用しても、下側の什器1に不具合が生じることもない。
以上のことから、簡単かつ確実に組み立てることが可能な什器1を提供することができる。
また、本実施形態の什器1では、本体部2が箱体の状態から、各底フラップ22を各側板部23に対して開いた後(側板部23に対する底フラップ22の折り曲げが解消される位置まで底フラップ22を動かした後)に、周壁部21のうち一部の隣り合う側板部23同士の折り曲げ状態が解消されるように複数の側板部23を相互に動かすだけで、本体部2を簡単に板状体に折り畳むことができる。
また、本実施形態の什器1では、支柱3を周壁部21の各角部211に保持する複数の保持部4のうち、一部の保持部4(第二保持部4B)が、支柱3を周壁部21の角部211に対して着脱自在に保持する。このため、全ての保持部4が支柱3を周壁部21の角部211に着脱不能に保持する場合と比較して、什器1の本体部2をより平坦な状態に折り畳むことができる。以下、この点について説明する。
周壁部21の全ての角部211に支柱3が設けられている状態では、これら全ての角部211において隣り合う側板部23同士の相対的な動きが支柱3によって制限されやすい。これに対し、周壁部21の一部の角部211から支柱3が取り外された状態では、支柱3が無い角部211においては隣り合う側板部23同士の相対的な動きが制限されない。これにより、本体部2をより平坦な状態に折り畳むことができる。
周壁部21の全ての角部211に支柱3が設けられている状態では、これら全ての角部211において隣り合う側板部23同士の相対的な動きが支柱3によって制限されやすい。これに対し、周壁部21の一部の角部211から支柱3が取り外された状態では、支柱3が無い角部211においては隣り合う側板部23同士の相対的な動きが制限されない。これにより、本体部2をより平坦な状態に折り畳むことができる。
さらに、本実施形態の什器1では、保持部4が周壁部21に一体に形成されている。このため、保持部4が周壁部21と別体である場合と比較して、支柱3をより強固に保持することができる。これにより、什器1全体の強度向上を図ることができる。
また、保持部4が周壁部21と別体である場合と比較して、保持部4を周壁部21に固定する作業が不要となるため、什器1をより簡単に製造することができる。
また、保持部4が周壁部21と別体である場合と比較して、保持部4を周壁部21に固定する作業が不要となるため、什器1をより簡単に製造することができる。
また、本実施形態の什器1では、周壁部21の下端部の外周面に、上下方向に交差する方向に突出する嵌合凸部251が形成されている。また、周壁部21の上端部の内周面に、上下方向に交差する方向に開口して別の什器1の嵌合凸部251が挿入される嵌合凹部252が形成されている。このため、什器1を上下に複数積み重ねた状態で、一方の什器1の嵌合凸部251が他方の什器1の嵌合凹部252に挿入され、これら嵌合凸部251と嵌合凹部252とが嵌合する。ここで、嵌合凸部251は嵌合凹部252に対して上下方向に交差する方向に挿入される。このため、上側の什器1が下側の什器1に対して上方に抜け出ることを効果的に抑制できる。これにより、複数の什器1をより安定した状態で上下方向に積み重ねることができる。
さらに、本実施形態の什器1では、本体部2が箱体に形成された状態で、底板5が、複数の底フラップ22を覆って什器1の底面をなす。また、上下方向から見た底板5の形状は、本体部2が箱体に形成された状態で周壁部21の下端部の内縁形状に対応する。このため、底板5が周壁部21の下端部の内側に配置されることで、底板5によって周壁部21を安定に筒状体に保持し、本体部2を安定に箱体に保持することができる。これにより、什器1の強度向上をさらに図ることができる。したがって、各種の物品(例えば商品)を什器1の底面に安定に載置することができる。
また、本実施形態の什器1では、底板5が、上下方向において複数の支柱3の下端3Bと複数の底フラップ22との間に挟まれる。これにより、底板5を本体部2(例えば底フラップ22)に接着などで固定しなくても、底板5が本体部2から不意に外れること防ぐことができる。また、底板5を接着などで本体部2に固定する必要が無いため、底板5を本体部2から簡単に取り外すこともできる。
また、本実施形態の什器1では、支柱3が、上下方向に延びる複数の折り曲げ線を有するシートによって、柱状体から板状体に折り畳み可能に構成されている。このため、支柱3が折り畳み不能である場合と比較して、支柱3を本体部2から取り外さなくても、本体部2をより平坦な状態に折り畳むことができる。以下、この点について説明する。
支柱3が折り畳み不能である場合には、周壁部21の角部211において隣り合う側板部23同士の相対的な動きが支柱3によって制限されてしまう。これに対し、支柱3が折り畳み可能である場合には、隣り合う側板部23同士の相対的な動きが制限されることを抑制できる。これにより、本体部2をより平坦な状態に折り畳むことができる。
支柱3が折り畳み不能である場合には、周壁部21の角部211において隣り合う側板部23同士の相対的な動きが支柱3によって制限されてしまう。これに対し、支柱3が折り畳み可能である場合には、隣り合う側板部23同士の相対的な動きが制限されることを抑制できる。これにより、本体部2をより平坦な状態に折り畳むことができる。
さらに、本実施形態の什器1では、当該什器1の主な構成要素(本体部2、保持部4、支柱3)が紙製である。これにより、什器1におけるプラスチックの使用を削減して、環境に優しい什器1を提供することができる。
また、本実施形態の什器1において、側板部23に形成された窓部231の縁には、側板部23に対して折り曲げられた折曲片(下部補強片27、第一上部補強片281、保持片41)が連なっている。このため、窓部231の縁に丸みを持たせることができ、窓部231に手や腕を通しても、手や腕が窓部231の縁に引っ掛かるなどの不具合を軽減することができる。
また、側板部23の上端をなす上部梁233の上縁には、側板部23に対して折り曲げられた折曲片(第二上部補強片282)が連なっている。このため、上部梁233の上縁に丸みを持たせることができ、上部梁233の上縁に手や腕が触れても、手や腕が上部梁233の上縁に引っ掛かるなどの不具合を軽減することができる。
また、側板部23の上端をなす上部梁233の上縁には、側板部23に対して折り曲げられた折曲片(第二上部補強片282)が連なっている。このため、上部梁233の上縁に丸みを持たせることができ、上部梁233の上縁に手や腕が触れても、手や腕が上部梁233の上縁に引っ掛かるなどの不具合を軽減することができる。
また、本実施形態の陳列セット100は、什器1と、当該什器1の本体部2が上方に開口する箱体に形成された状態で、当該開口を覆うように什器1に対して着脱自在に取り付けられる蓋部110と、を備える。蓋部110が箱体とされた什器1の開口を覆うことで、什器1の内側に収容された各種の物品を保護することができる。また、蓋部110の上にも各種の物品(例えば商品、展示物など)を配置することができる。すなわち、陳列セット100を、2段以上の陳列棚として活用することができる。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
本発明の什器は、例えば図21に示す窓部カバー7をさらに備えてもよい。窓部カバー7は、概ね板状に形成され、側面板の窓部231を什器1の内側から覆う。窓部カバー7は、窓部231に対して着脱自在であってよい。窓部カバー7は、係止部71を有する。係止部71は、窓部カバー7の幅方向(図21において左右方向)の両端に設けられ、鉤状に形成されている。係止部71は、例えば側板部23の幅方向の両側に位置する支柱3に引っ掛けられてよい。この場合、支柱3には、例えば窓部カバー7の係止部71を引っ掛けるためのスリットあるいは切欠が形成されてよい。係止部71が支柱3に引っ掛けられることで、窓部231を覆う位置に窓部カバー7を保持することができる。また、窓部カバー7を什器1に対して簡単に着脱することもできる。
窓部カバー7は、不透明な素材(例えば紙製)であってもよいし、透明な素材(例えば透明プラスチック製)であってよい。
窓部カバー7は、不透明な素材(例えば紙製)であってもよいし、透明な素材(例えば透明プラスチック製)であってよい。
窓部231が窓部カバー7によって覆われることで、什器1の内側に収容された物品の保護を図ることができる。また、窓部カバー7に、収容された物品(商品)に関する情報の印刷が施されることで、什器1の外側から当該情報を視認でき、例えば販促効果を高めることができる。また、窓部カバー7が透明である場合には、窓部カバー7を通して什器1の内側に収容された物品を視認でき、販促効果をさらに高めることができる。
本発明の什器において、底板5は、例えば単に複数の底フラップ22の上側に配置されるだけであってもよい、すなわち底フラップ22と支柱3との間に挟まれなくてもよい。この場合、底板5には、上下方向において支柱3と干渉しない切欠が形成されていればよい。また、この場合には、什器1の組立方法において、例えば、複数の底フラップ22を各々の側板部23に対して周壁部21の内側に向けて折り曲げる工程(図18参照)の後に、底板5を、周壁部21の上側の開口から周壁部21の内側に入れて複数の底フラップ22上に載置してもよい。
本発明の什器において、保持部4は、例えば周壁部21と別体に形成され、周壁部21に対して接着などによって固定されてもよい。
本発明の什器において、複数の保持部4は、例えば支柱3を周壁部21の角部211に対して着脱不能に保持する第一保持部4Aのみであってもよいし、支柱3を周壁部21の角部211に対して着脱自在に保持する第二保持部4Bのみであってもよい。
本発明の什器において、本体部2は、例えば、周壁部21を構成する全ての側板部23がこれらの幅方向に並ぶ1つのブランクシートによって構成されてもよい。
本発明の什器では、例えば、周壁部21の上端部の内周面に嵌合凸部251が形成され、周壁部21の下端部の外周面に嵌合凹部252が形成されてもよい。
本発明の什器においては、複数の側板部23のうち少なくとも1つの側板部23が窓部231を有していればよく、他の側板部23は例えば窓部231を有さなくてもよい。
本発明の什器において、4つの側板部23のうち窓部231を有する1つの側板部23は、例えば上部梁233を有さなくてもよい。
本発明の什器は、少なくとも本体部2と、複数の支柱3と、を備えていればよく、保持部4や底板5は、例えば備えなくてもよい。この場合、支柱3は、本体部2に直接固定されてもよい。
1 什器
2 本体部
3 支柱
3A 支柱3の上端
3B 支柱3の下端
4 保持部
4A 第一保持部
4B 第二保持部
5 底板
21 周壁部
22 底フラップ
23 側板部
100 陳列セット
110 蓋部
211 角部
231 窓部
251 嵌合凸部
252 嵌合凹部
2 本体部
3 支柱
3A 支柱3の上端
3B 支柱3の下端
4 保持部
4A 第一保持部
4B 第二保持部
5 底板
21 周壁部
22 底フラップ
23 側板部
100 陳列セット
110 蓋部
211 角部
231 窓部
251 嵌合凸部
252 嵌合凹部
Claims (8)
- 上下方向に複数積み重ねることが可能な什器であって、
周方向に複数の平坦な側板部を互いに折り曲げ可能に連結してなる周壁部、及び、板状に形成されて複数の前記側板部の各下端に折り曲げ可能に連結された複数の底フラップを含み、複数の前記底フラップによって前記周壁部の下端を覆うことで上方に開口する箱体に形成される本体部と、
前記周壁部のうち隣り合う2つの前記側板部の間の各角部の内側において上下方向に延びるように配置され、各上端が前記周壁部の上端よりも下方に位置する複数の支柱と、
を備え、
少なくとも1つの前記側板部は、当該側板部の板厚方向に貫通する窓部を有する什器。 - 前記周壁部に設けられ、複数の前記支柱を複数の前記角部にそれぞれ保持する複数の保持部をさらに備え、
少なくとも一つの前記保持部は、前記支柱を前記角部に対して着脱自在に保持する請求項1に記載の什器。 - 前記保持部が、前記周壁部に一体に形成されている請求項2に記載の什器。
- 前記周壁部の上端部の内周面、及び、前記周壁部の下端部の外周面の一方には、上下方向に交差する方向に突出する嵌合凸部が形成され、
前記周壁部の上端部の内周面、及び、前記周壁部の下端部の外周面の他方には、上下方向に交差する方向に開口して別の什器の前記嵌合凸部が挿入される嵌合凹部が形成されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の什器。 - 前記本体部が箱体に形成された状態で、上下方向から見て前記周壁部の下端部の内縁に対応する形状に形成され、上下方向において複数の前記支柱の下端と複数の前記底フラップとの間に配置される底板をさらに備える請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の什器。
- 前記支柱は、上下方向に延びる複数の折り曲げ線を有するシートによって、柱状体から板状体に折り畳み可能に構成されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の什器。
- 前記什器の少なくとも一部が、紙製である請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の什器。
- 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の什器と、
前記本体部が上方に開口する箱体に形成された状態で、前記開口を覆うように前記什器に対して着脱自在に取り付けられる蓋部と、を備える陳列セット。
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