JP2024058407A - 空気調和機、空気調和機の制御方法、プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

空気調和機、空気調和機の制御方法、プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】除湿能力の低下を抑制できる空気調和機を提供する。【解決手段】本開示に係る空気調和機は、室内機と室外機とを備える空気調和機であって、室外空気を前記室内機に給気する換気装置と、前記室外機及び前記換気装置を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、冷房運転又は除湿運転を実行しているとき、前記換気装置により前記室外空気を前記室内機に給気する給気換気運転が実行されているか否かを判定し、前記給気換気運転が実行されている場合、前記給気換気運転が実行されていない場合と比べて前記室外機の膨張弁を絞る。【選択図】図9

Description

本開示は、空気調和機、空気調和機の制御方法、プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
例えば、特許文献1に記載するように、空気調和対象の室内に配置される室内機と、室外に配置される室外機とから構成される空気調和機が知られている。この空気調和機は、室外機から室内機に室外空気を供給するように構成されている。
特開2003-314858号公報
しかしながら、特許文献1に記載の空気調和機においては冷房運転又は除湿運転において室内機に室外空気を給気すると、除湿能力が低下してしまうという課題がある。
そこで、本開示は、除湿能力の低下を抑制する空気調和機、空気調和機の制御方法、プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供することを課題とする。
上述の課題を解決するために、本開示の一態様によれば、
室内機と室外機とを備える空気調和機であって、
室外空気を前記室内機に給気する換気装置と、
前記室外機及び前記換気装置を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、冷房運転又は除湿運転を実行しているとき、
前記換気装置により前記室外空気を前記室内機に給気する給気換気運転が実行されているか否かを判定し、
前記給気換気運転が実行されている場合、前記給気換気運転が実行されていない場合と比べて前記室外機の膨張弁を絞る、
空気調和機が提供される。
本開示の一態様によれば、
室内機、室外機及び換気装置を備える空気調和機の制御方法であって、
冷房運転又は除湿運転を実行しているとき、前記換気装置により室外空気を前記室内機に給気する給気換気運転が実行されているか否かを判定するステップ、
前記給気換気運転が実行されている場合、前記給気換気運転が実行されていない場合と比べて前記室外機の膨張弁を絞るステップ、
を含む、空気調和機の制御方法が提供される。
本開示の一態様によれば、
上述した制御方法を空気調和機に実行させるためのプログラムが提供される。
本開示の一態様によれば、
上述した制御方法を空気調和機に実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供される。
本開示によれば、除湿能力の低下を抑制する空気調和機、空気調和機の制御方法、プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供できる。
本開示の実施の形態1に係る空気調和機の概略図 換気装置の概略図 給気換気運転中の換気装置の概略図 排気換気運転中の換気装置の概略図 加湿運転中の換気装置の概略図 除湿運転中の換気装置の概略図 本開示の実施形態1に係る空気調和機を制御する構成を示すブロック図 室内機の主要な内部構成の一例を示す概略断面図 本開示の実施の形態1に係る空気調和機の制御のフローチャート 本開示の実施の形態1に係る空気調和機の制御のタイミングチャート 本開示の実施の形態2に係る空気調和機を制御する構成を示すブロック図 本開示の実施の形態2に係る空気調和機の制御のフローチャート 本開示の実施の形態2に係る空気調和機の制御のタイミングチャート 本開示の実施の形態3に係る空気調和機の制御のフローチャート 本開示の実施の形態3に係る空気調和機の制御のタイミングチャート 本開示の実施の形態4に係る空気調和機の制御のフローチャート 本開示の実施の形態4に係る空気調和機の制御のタイミングチャート 本開示の実施の形態5に係る空気調和機の制御のフローチャート 本開示の実施の形態5に係る空気調和機の制御のタイミングチャート
以下、本開示の一実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本開示の実施の形態1に係る空気調和機の概略図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る空気調和機10は、空調対象の室内Rinに配置される室内機20と、室外Routに配置される室外機30とを有する。
室内機20には、室内空気A1と熱交換を行う室内熱交換器22と、室内空気A1を室内機20内に誘引するとともに、室内熱交換器22と熱交換した後の室内空気A1を室内Rinに吹き出すファン24とが設けられている。
室外機30には、室外空気A2と熱交換を行う室外熱交換器32と、室外空気A2を室外機30内に誘引するとともに、室外熱交換器32と熱交換した後の室外空気A2を室外Routに吹き出すファン34とが設けられている。また、室外機30には、室内熱交換器22および室外熱交換器32と冷凍サイクルを実行する圧縮機36、膨張弁38、および四方弁40が設けられている。
室内熱交換器22、室外熱交換器32、圧縮機36、膨張弁38、および四方弁40それぞれは、冷媒が流れる冷媒配管42によって接続されている。冷房運転および除湿運転(弱冷房運転)の場合、空気調和機10は、冷媒が圧縮機36から四方弁40、室外熱交換器32、膨張弁38、室内熱交換器22を順に流れて圧縮機36に戻る冷凍サイクルを実行する。暖房運転の場合、空気調和機10は、冷媒が圧縮機36から四方弁40、室内熱交換器22、膨張弁38、室外熱交換器32を順に流れて圧縮機36に戻る冷凍サイクルを実行する。
空気調和機10は、冷凍サイクルによる空調運転の他に、室外空気A3を室内Rinに供給する空調運転および室内空気A1を室外Routに排出する空調運転を実行する。そのために、空気調和機10は、換気装置50を有する。換気装置50は、室外機30に設けられている。
図2は、換気装置の概略図である。
図2に示すように、換気装置50は、その内部に室外空気A3、A4が通過する吸収材52を備える。
吸収材52は、空気が通過可能な部材であって、通過する空気から水分を捕集するまたは通過する空気に水分を与える部材である。本実施の形態の場合、吸収材52は、円盤状であって、その中心を通過する回転中心線C1を中心にして回転する。吸収材52は、モータ54によって回転駆動される。
吸収材52は、空気中の水分を収着する高分子収着材が好ましい。高分子収着材は、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム架橋体から構成される。高分子収着材は、シリカゲルやゼオライトなどの吸着材に比べて、同一体積あたり水分を吸収する量が多く、低い加熱温度で担持する水分を脱着することができ、そして水分を長時間担持することができる。
換気装置50の内部には、吸収材52をそれぞれ通過し、室外空気A3、A4がそれぞれ流れる第1の流路P1と第2の流路P2とが設けられている。第1の流路P1と第2の流路P2は、異なる位置で吸収材52を通過する。さらに、換気装置50の内部には、両端が第1の流路P1の異なる部分に接続された第3の流路P3が設けられている。
第1の流路P1は、室内機20内に向かう室外空気A3が流れる流路である。第1の流路P1を流れる室外空気A3は、換気導管56を介して、室内機20内に供給される。
本実施の形態の場合、第1の流路P1は、吸収材52に対して上流側に複数の支流路P1a、P1bを含んでいる。なお、本明細書において、「上流」および「下流」は、空気の流れに対して使用される。
複数の支流路P1a、P2aは、吸収材52に対して上流側で合流する。複数の支流路P1a、P1bそれぞれには、室外空気A3を加熱する第1および第2のヒータ58、60が設けられている。
第1および第2のヒータ58、60は、同一の加熱能力を備えるヒータであってもよいし、異なる加熱能力を備えるヒータであってもよい。また、第1および第2のヒータ58、60は、電流が流れて温度が上昇すると電気抵抗が増加する、すなわち過剰な加熱温度の上昇を抑制することができるPTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータが好ましい。PTCヒータの場合、ヒータ自体が加熱温度を一定の温度範囲内で調節するために、加熱温度をモニタリングしなくてもよい。あるいは、第1および第2のヒータ58、60は、ニクロム線やカーボン繊維などを用いるヒータであってもよい。
第1の流路P1には、室内機20内に向かう室外空気A3の流れを発生させる第1のファン62が設けられている。本実施の形態の場合、第1のファン62は、吸収材52に対して下流側に配置されている。第1のファン62が作動することにより、室外空気A3が、室外Routから第1の流路P1内に流入し、吸収材52を通過する。
また、第1の流路P1には、第1の流路P1を流れる室外空気A3を室内Rin(すなわち室内機20)または室外Routに振り分ける第1のダンパ装置64が設けられている。本実施の形態の場合、第1のダンパ装置64は、第1のファン62に対して下流側に配置されている。第1のダンパ装置64によって室内機20に振り分けられた室外空気A3は、換気導管56を介して室内機20内に入り、ファン24によって室内Rinに吹き出される。
さらに、第1の流路P1には、第2のダンパ装置66が設けられている。本実施の形態の場合、第2のダンパ装置66は、吸収材52と第1のファン62との間に配置されている。詳細は後述するが、第2のダンパ装置66は、第1の流路P1を選択的に閉じる。
さらにまた、第1の流路P1には、第3の流路P3が接続されている。第3の流路P3は、第1のファン62と第2のダンパ装置66との間の第1の流路P1の部分と第1のダンパ装置64に対して下流側の部分とを接続している。第3の流路P3には、第3のダンパ装置68が設けられている。詳細は後述するが、第3のダンパ装置68は、第3の流路P3を選択的に閉じる。
第2の流路P2は、室外空気A4が流れる流路である。第1の流路P1を流れる室外空気A3と異なり、第2の流路P2を流れる室外空気A4は、室内機20に向かうことはない。第2の流路P2を流れる室外空気A4は、吸収材52を通過した後、室外Routに流出する。
第2の流路P2には、室外空気A4の流れを発生させる第2のファン70が設けられている。本実施の形態の場合、第2のファン70は、吸収材52に対して下流側に配置されている。第2のファン70が作動することにより、室外空気A4が、室外Routから第2の流路P2内に流入し、吸収材52を通過し、そして室外Routに流出する。
換気装置50は、吸収材52(モータ54)、第1のヒータ58、第2のヒータ60、第1のファン62、第1のダンパ装置64、第2のダンパ装置66、第3のダンパ装置68、および第2のファン70を選択的に使用して換気運転、加湿運転、および除湿運転を選択的に実行する。なお、換気運転には、吸気換気運転と排気換気運転が含まれる。
図3は、吸気換気運転中の換気装置の概略図である。
給気換気運転は、室外空気A3を室内Rin(すなわち室内機20)に供給する空調運転である。図3に示すように、吸気換気運転中、モータ54は、吸収材52を回転し続ける。第1のヒータ58と第2のヒータ60は、OFF状態であって、室外空気A3を加熱していない。第1のファン62はON状態で、それにより第1の流路P1内を室外空気A3が流れている。第1のダンパ装置64は、第1の流路P1内の室外空気A3を室内機20に振り分ける。第2のダンパ装置66は、開いた状態であって、それにより、室外空気A3が吸収材52から第1のファン62に向かって流れる。第3のダンパ装置68は、閉じた状態であって、それにより、室外空気A3は第3の流路P3を流れない。第2のファン70は、OFF状態であって、それにより第2の流路P2内に室外空気A4の流れが発生していない。
このような給気換気運転によれば、室外空気A3は、第1の流路P1に流入し、第1および第2のヒータ58、60に加熱されることなく吸収材52を通過する。吸収材52を通過した室外空気A3は、第1のダンパ装置64によって室内機20に振り分けられる。第1のダンパ装置64を通過して換気導管56を介して室内機20に到達した室外空気A3は、ファン24によって室内Rinに吹き出される。このような給気換気運転により、室外空気A3がそのまま室内Rinに供給され、室内Rinが換気される。
図4は、排気換気運転中の換気装置の概略図である。
排気換気運転は、室内空気A1を室外Routに排出する空調運転である。図4に示すように、排気換気運転中、モータ54は、OFF状態であって、吸収材52は回転していない。第1のヒータ58と第2のヒータ60は、OFF状態である。第1のファン62はON状態であって、それにより、室内空気A1が、換気導管56および第3の流路P3を通過し、第1のファン62に向かって流れる。第1のダンパ装置64は、第1の流路P1内の室内空気A1を室外Routに振り分ける。第2のダンパ装置66は、閉じた状態であって、それにより、室内空気A1が吸収材52に向かって流れない。第3のダンパ装置68は、開いた状態であって、それにより、室内空気A1が、第3の流路P3を介して第1のファン62に向かって流れる。第2のファン70は、OFF状態であって、それにより第2の流路P2内に室外空気A4の流れが発生していない。
このような排気換気運転によれば、第1のファン62がON状態のとき、室内空気A1が、換気導管56および第3の流路P3を介して、吸収材52と第1のファン62との間の第1の流路P1の部分に流入する。このとき、第2のダンパ装置66が閉じた状態であるため、室内空気A1が吸収材52に向かって流れない。第1のファン62を通過した室内空気A1は、第1のダンパ装置64によって室外Routに振り分けられ、室外Routに排出される。その結果、室内Rinが換気される。
なお、第3の流路P3により、排気換気運転中、第1のファン62は、吸気換気運転のときと同一の回転方向で回転することができる。その結果、第1のファン62として、シロッコファンを使用することができる。
図5は、加湿運転中の換気装置の概略図である。
加湿運転は、室外空気A3を加湿し、その加湿された室外空気A3を室内Rin(すなわち室内機20)に供給する空調運転である。図5に示すように、加湿運転中、モータ54は、吸収材52を回転し続ける。第1のヒータ58と第2のヒータ60は、ON状態であって、室外空気A3を加熱している。第1のファン62はON状態で、それにより第1の流路P1内を室外空気A3が流れている。第1のダンパ装置64は、第1の流路P1内の室外空気A3を室内機20に振り分ける。第2のダンパ装置66は、開いた状態であって、それにより、室外空気A3が吸収材52から第1のファン62に向かって流れる。第2のダンパ装置66は、閉じた状態であって、それにより、室外空気A3は第3の流路P3を流れない。第2のファン70は、ON状態であって、それにより第2の流路P2内を室外空気A4が流れている。
このような加湿運転によれば、室外空気A3は、第1の流路P1に流入し、第1および第2のヒータ58、60に加熱されて吸収材52を通過する。このとき、加熱された室外空気A3は、加熱されていない場合に比べて、吸収材52からより多量の水分を奪うことができる。それにより、室外空気A3が多量の水分を担持する。吸収材52を通過して多量の水分を担持する室外空気A3は、第1のダンパ装置64によって室内機20に振り分けられる。第1のダンパ装置64を通過して換気導管56を介して室内機20に到達した室外空気A3は、ファン24によって室内Rinに吹き出される。このような加湿運転により、多量の水分を担持する室外空気A3が室内Rinに供給され、室内Rinが加湿される。
なお、第1のヒータ58と第2のヒータ60のいずれか一方をOFF状態にすることによって室外空気A3が吸収材52から奪う水分量を少なくする、すなわち室内Rinの加湿量が少ない弱加湿運転が実行されてもよい。
加熱された室外空気A3に水分が奪われることにより、吸収材52の保水量が減少する、すなわち吸収材52が乾燥する。吸収材52が乾燥すると、第1の流路P1を流れる室外空気A3は吸収材52から水分を奪うことができない。その対処として、吸収材52は、第2の流路P2を流れる室外空気A4から水分を奪う。それにより、吸収材52の保水量がほぼ一定に維持され、加湿運転を継続することができる。
図6は、除湿運転中の換気装置の概略図である。
除湿運転は、室外空気A3を除湿し、その除湿された室外空気A3を室内Rin(すなわち室内機20)に供給する空調運転である。図6に示すように、除湿運転では、吸着運転と再生運転とが交互に実行される。
吸着運転は、室外空気A3に担持されている水分を吸収材52に吸着させ、それにより室外空気A3を除湿する運転である。図6に示すように、吸着運転中、モータ54は、吸収材52を回転し続ける。第1のヒータ58と第2のヒータ60は、OFF状態であって、室外空気A3を加熱していない。第1のファン62はON状態で、それにより第1の流路P1内を室外空気A3が流れている。第1のダンパ装置64は、第1の流路P1内の室外空気A3を室内機20に振り分ける。第2のダンパ装置66は、開いた状態であって、それにより、室外空気A3が吸収材52から第1のファン62に向かって流れる。第3のダンパ装置68は、閉じた状態であって、それにより、室外空気A3は第3の流路P3を流れない。第2のファン70は、OFF状態であって、それにより第2の流路P2内に室外空気A4の流れが発生していない。
このような吸着運転によれば、室外空気A3は、第1の流路P1に流入し、第1および第2のヒータ58、60に加熱されることなく吸収材52を通過する。このとき、室外空気A3に担持されている水分が吸収材52に吸着する。それにより、室外空気A3の水分の担持量が減少する、すなわち室外空気A3が乾燥される。吸収材52を通過して乾燥した室外空気A3は、第1のダンパ装置64によって室内機20に振り分けられる。第1のダンパ装置64を通過して換気導管56を介して室内機20に到達した室外空気A3は、ファン24によって室内Rinに吹き出される。このような吸着運転により、乾燥した室外空気A3が室内Rinに供給され、室内Rinが除湿される。
吸着運転が続くと、吸収材52の保水量が増加し続け、その結果、室外空気A3に担持されている水分に対する吸収材52の吸着能力が低下する。その吸着能力を回復するために吸収材52を再生させる再生運転が実行される。
再生運転中、モータ54は、吸収材52を回転し続ける。第1のヒータ58と第2のヒータ60は、ON状態であって、室外空気A3を加熱している。第1のファン62はON状態で、それにより第1の流路P1内を室外空気A3が流れている。第1のダンパ装置64は、第1の流路P1内の室外空気A3を、室内機20ではなく、室外Routに振り分ける。第2のダンパ装置66は、開いた状態であって、それにより、室外空気A3が吸収材52から第1のファン62に向かって流れる。第3のダンパ装置68は、閉じた状態であって、それにより、室外空気A3は第3の流路P3を流れない。第2のファン70は、OFF状態であって、それにより第2の流路P2内に室外空気A4の流れが発生していない。
このような再生運転によれば、室外空気A3は、第1の流路P1に流入し、第1および第2のヒータ58、60に加熱されて吸収材52を通過する。このとき、加熱された室外空気A3は、吸収材52から多量の水分を奪う。それにより、室外空気A3に多量の水分が担持される。それとともに、吸収材52の保水量が減少する、すなわち吸収材52が乾燥してその吸着能力が再生する。吸収材52を通過して多量の水分を担持する室外空気A3は、第1のダンパ装置64によって室外Routに振り分けられ、室外Routに排出される。これにより、除湿運転における再生運転中に、吸収材52の再生によって多量の水分を担持する室外空気A3が室内Rinに供給されることがない。
このような吸着運転と再生運転を交互に行うことにより、吸収材52の吸着能力が維持され、除湿運転を継続的に実行することができる。
上述の冷凍サイクルによる空調運転(冷房運転、除湿運転(弱冷房運転)、暖房運転)と換気装置50による空調運転(換気運転(吸気換気運転、排気換気運転)、加湿運転、除湿運転)は、別々に実行可能であり、また同時に実行することも可能である。例えば、冷凍サイクルによる除湿運転と換気装置50による除湿運転を同時に実行すれば、室温を一定に維持した状態で室内Rinを除湿することが可能である。
空気調和機10が実行する空調運転は、ユーザによって選択される。例えば、図1に示すリモートコントローラ72に対するユーザの選択操作により、その操作に対応する空調運転を空気調和機10は実行する。
ここまでは、本実施の形態に係る空気調和機10の構成および動作について概略的に説明してきた。ここからは、本実施の形態に係る空気調和機10の更なる特徴について説明する。
空気調和機において、冷房運転又は除湿運転において室外空気を室内機に給気する給気換気運転を実行すると、室内温度よりも比較的高い温度の室外空気が室内熱交換器を通過する場合がある。この場合、室内熱交換器において室外空気が通過する部分で室外空気との熱交換がされてしまい、当該部分の熱交換器の配管温度が上昇する。これにより、室内熱交換器の除湿能力が低下してしまう。
本実施の形態に係る空気調和機10は、冷房運転又は除湿運転において給気換気運転を実行する場合に、室外機30の膨張弁38を絞ることによって室内熱交換器22の配管温度を下げる。これにより、除湿能力の低下を抑制する。
図7は、空気調和機を制御する構成を示すブロック図である。
図7に示すように、空気調和機10は、制御部80を備える。制御部80は、例えば、プログラムを記憶したメモリと、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサに対応する処理回路を備える。制御部80の機能は、ハードウェアのみで構成してもよいし、ハードウェアとソフトウェアとを組み合わせることにより実現してもよい。制御部80は、メモリに格納されたデータやプログラムを読み出して種々の演算処理を行うことで、所定の機能を実現する。
制御部80は、空気調和機10の構成要素を制御する。本実施の形態では、制御部80は、室内機20、室外機30及び換気装置50を制御する。例えば、制御部80は、圧縮機36、膨張弁38及び四方弁40を制御する。また、制御部80は、モータ54、第1のヒータ58、第2のヒータ60、第1のファン62、第1のダンパ装置64、第2のダンパ装置66、第3のダンパ装置68および第2のファン70を制御する。
図8は、室内機の主要な内部構成の一例を示す概略断面図である。
図8に示すように、室内機20内には、ファン24の周囲に室内熱交換器22が配置されている。具体的には、室内熱交換器22は、ファン24の前側、上側及び後側にわたってファン24を覆うように配置されている。
また、室内機20内には、室外空気A3を給気するノズル26が配置されている。ノズル26の給気口26aは、室内熱交換器22の上流側に配置されている。室内熱交換器22の上流側とは、室内熱交換器22の冷媒流路の上流側を意味する。冷媒流路の上流側とは、冷媒が室内熱交換器22の冷媒流路に流入する入口側を意味する。
室内熱交換器22の冷媒流路は、複数の伝熱管44で構成されている。室内熱交換器22は複数のフィンを備え、複数の伝熱管44は複数のフィンを貫通する方向に延びている。各伝熱管44の端部は、他の伝熱管の端部と接続されている。例えば、冷媒流路は、複数の伝熱管44が3列に並んで配置されている。
ここで、室内熱交換器22の冷媒流路について説明する。
空気調和機10の冷房運転時、室外機30で冷却および減圧されて低温の液体の状態となった冷媒が、冷媒配管42から室内熱交換器22の冷媒入口46に流入する。冷媒入口46は、室内機20の前側及び上側に位置する。室内熱交換器22に流入した冷媒は、図8に示すように、(A)→(B)→(C1,C2,C3,C4,C5,C6)→(D1,D2,D3,D4,D5,D6)→(E1,E2)→(F1,F2)の順に流れる。その後、冷媒は、冷媒出口48から室内熱交換器22を出て、室外機30に戻る。
冷媒は、室内熱交換器22の冷媒入口46から第1の冷媒流路「(A)→(B)」を流れた後、6つの流路に分岐する。すなわち、第1の冷媒流路「(A)→(B)」を流れた冷媒は、第2の冷媒流路「(C1)→(D1)」、第3の冷媒流路「(C2)→(D2)」、第4の冷媒流路「(C3)→(D3)」、第5の冷媒流路「(C4)→(D4)」、第6の冷媒流路「(C5)→(D5)」、および第7の冷媒流路「(C6)→(D6)」に分岐する。第2~第7の冷媒流路を通過した冷媒は再び合流し、第8の冷媒流路「(E1)→(F1)」および第9の冷媒流路「(E2)→(F2)」の2つの冷媒流路に分岐して、冷媒出口48から冷媒配管42を介して室外機30に戻る。
第1の冷媒流路「(A)→(B)」は、室内機20の前側に位置し、上側から下側に向かって形成されている。また、第1の冷媒流路「(A)→(B)」は、室内機20の前側において室内熱交換器22の外側に位置する複数の伝熱管44により構成されている。
第2の冷媒流路「(C1)→(D1)」及び第3の冷媒流路「(C2)→(D2)」は、室内機20の前側かつ上側に位置する。第2の冷媒流路「(C1)→(D1)」及び第3の冷媒流路「(C2)→(D2)」は、室内機20の前側かつ上側において、室内熱交換器22の外側から内側に向かって接続される複数の伝熱管44により構成されている。
第4の冷媒流路「(C3)→(D3)」は、室内機20の前後方向の中央側かつ上側に位置する。第4の冷媒流路「(C3)→(D3)」は、室内機20の前後方向の中央側において、室内熱交換器22の外側から内側に向かって接続される複数の伝熱管44により構成されている。
第5の冷媒流路「(C4)→(D4)」、第6の冷媒流路「(C5)→(D5)」、および第7の冷媒流路「(C6)→(D6)」は、室内機20の後側かつ上側に位置する。第5の冷媒流路「(C4)→(D4)」、第6の冷媒流路「(C5)→(D5)」、および第7の冷媒流路「(C6)→(D6)」は、室内機20の後側かつ上側において、室内熱交換器22の外側から内側に向かって接続される複数の伝熱管44により構成されている。
第8の冷媒流路「(E1)→(F1)」および第9の冷媒流路「(E2)→(F2)」は、室内機20の前側に位置する。第8の冷媒流路「(E1)→(F1)」および第9の冷媒流路「(E2)→(F2)」は、室内機20の前側において、室内熱交換器22の中央付近から内側に向かって接続される複数の伝熱管44により構成されている。
ノズル26の給気口26aは、室内機20内において前側且つ上側に位置しているため、給気口26aから給気される室外空気A3は、室内熱交換器22の第1の冷媒流路「(A)→(B)」を通過してファン24へ供給される。ファン24は、供給されてきた室外空気A3を室内Rinに送風する。
次に、本実施の形態に係る空気調和機10の制御について図9を用いて説明する。
図9は、本開示の実施の形態1に係る空気調和機の制御のフローチャートである。
例えば、制御部80は、冷房運転又は除湿運転を開始する信号を受信すると、冷房運転又は除湿運転を開始する。例えば、制御部80は、リモートコントローラ72からの信号に基づいて、冷房運転又は除湿運転を開始する。
図9に示すように、ステップS1では、制御部80は、換気装置50により室外空気A3を室内機20に給気する給気換気運転が実行されているか否かを判定する。
例えば、制御部80は、給気換気運転が実行されているか否かを示す給気換気フラグに基づいて、給気換気運転が実行されているか否かを判定する。給気換気フラグは、給気換気運転が実行されるか否かを示すON/OFFに関する情報である。給気換気フラグのON/OFFの変更は、例えば、リモートコントローラ72からの信号やタイマーに基づいて行われる。
ステップS1において、給気換気運転が実行されていると判定される場合、処理はステップS2へ進む。給気換気運転が実行されていないと判定される場合、処理はステップS1を繰り返す。
ステップS2では、制御部80は、室外機30の膨張弁38を絞る。具体的には、制御部80は、給気換気運転が実行されていない場合と比べて膨張弁38を絞る。本明細書では、「膨張弁38を絞る」とは、膨張弁38の開度を小さくすることを意味する。制御部80は、膨張弁38を絞ることによって、冷媒配管42を流れる冷媒の圧力を低下させる。
例えば、膨張弁38は、パルスモータの駆動により開度を調節可能である。制御部80は、パルスモータの制御パルスを制御することによって、膨張弁38の開度を調節する。給気換気運転を実行しない通常の冷房運転又は除湿運転では、制御部80は、所定の時間間隔で所定のパルスずつ増加又は減少させることによって、膨張弁38の開度を調節している。例えば、制御部80は、1分間に1パルスずつ制御パルスを増加又は減少させることによって、膨張弁38の開度を調節する。
ステップS3では、制御部80は、給気換気運転を停止したか否かを判定する。例えば、制御部80は、給気換気フラグに基づいて、給気換気運転が停止したか否かを判定する。制御部80は、給気換気フラグがOFFである場合に、給気換気運転が停止していると判定する。例えば、給気換気フラグは、リモートコントローラ72による信号に基づいてOFFになってもよいし、給気換気運転が開始してから所定の時間が経過した後にOFFになってもよい。
ステップS3において、給気換気運転が停止したと判定される場合、処理はステップS4へ進む。給気換気運転が停止していないと判定される場合、処理はステップS3を繰り返す。
ステップS4では、制御部80は、膨張弁38を開く。本明細書では、「膨張弁38を開く」とは、膨張弁38の開度を大きくすることを意味する。
制御部80は、膨張弁38を開くことによって、冷媒配管42を流れる冷媒の圧力を増大させる。これにより、制御部80は、通常の冷房運転又は除湿運転の膨張弁38の制御に戻し、室内熱交換器22の伝熱管44の凍結を抑制できる。
図10は、本開示の実施の形態1に係る空気調和機の制御のタイミングチャートである。
図10に示すように、第1のタイミングtmg1で、冷房運転又は除湿運転がONになり、冷房運転又は除湿運転が開始される。
冷房運転又は除湿運転を実行しているとき、給気換気運転がONになる第2のタイミングtmg2で、制御部80は、給気換気運転がOFFである場合に比べて膨張弁38を絞る。例えば、制御部80は、膨張弁38の制御パルスを減少させることによって膨張弁38の開度を小さくする。
例えば、制御部80は、給気換気運転がOFFであるときの膨張弁38の制御パルスの1/10倍以上1/2倍以下の範囲で制御パルスを減少させる。好ましくは、制御部80は、給気換気運転がOFFであるときの膨張弁38の制御パルスの1/8倍以上1/4倍以下の範囲で制御パルスを減少させる。例えば、給気換気運転がOFFであるときの膨張弁38の制御パルスが40plsである場合、制御部80は膨張弁38の制御パルスを5pls以上10pls以下に減少させる。
このように、膨張弁38を絞ることによって、室内熱交換器22において冷媒が流れる伝熱管44の冷媒圧力を下げ、配管温度を下げることができる。このため、ノズル26の給気口26aから室内温度よりも比較的高い温度の室外空気A3が室内熱交換器22に給気された場合であっても、配管温度が上がりにくくなる。これにより、室内熱交換器22の除湿能力の低下を抑制できる。
第3のタイミングtmg3で給気換気運転が停止すると、制御部80は、膨張弁38を開く。制御部80は、膨張弁38の制御パルスを増大させることによって膨張弁38の開度を大きくする。例えば、制御部80は、給気換気運転を実行していないときの通常の冷房運転又は除湿運転時の膨張弁38の開度に戻す。
例えば、制御部80は、給気換気運転がONであるときの膨張弁38の制御パルスの2倍以上10倍以下の範囲で制御パルスを増大させる。好ましくは、制御部80は、給気換気運転がONであるときの膨張弁38の制御パルスの4倍以上8倍以下の範囲で制御パルスを増大させる。例えば、給気換気運転がONであるときの膨張弁38の制御パルスが5pls以上10pls以下である場合、制御部80は膨張弁38の制御パルスを40plsに増大させる。
このように、給気換気運転を停止した場合に膨張弁38を開くことによって、室内熱交換器22において冷媒が流れる伝熱管44の冷媒圧力を上げ、伝熱管44の配管温度が低下しすぎることを抑制できる。これにより、通常の冷房運転又は除湿運転に戻った場合に、室内熱交換器22の伝熱管44が凍結することを抑制できる。
以上のように、本実施の形態の空気調和機10は、室内機20と室外機30とを備える空気調和機であって、室外空気A3を室内機20に給気する換気装置50と、室外機30及び換気装置50を制御する制御部80と、を備える。制御部80は、冷房運転又は除湿運転を実行しているとき、換気装置50により室外空気A3を室内機20に給気する給気換気運転が実行されているか否かを判定する。制御部80は、給気換気運転が実行されている場合、給気換気運転が実行されていない場合と比べて室外機30の膨張弁38を絞る。
このような構成により、除湿能力の低下を抑制することができる。具体的には、冷房運転又は除湿運転を実行しているときに給気換気運転を行う場合、室内温度よりも比較的高い温度の室外空気A3が室内機20内に給気されることがある。この場合、室外空気A3が室内熱交換器22を通過する際に、室外空気A3と室内熱交換器22との間で熱交換が促進され、室内熱交換器22が暖められてしまうことがある。制御部80は、冷房運転又は除湿運転を実行しているときに給気換気運転を実行しているか否かを判定し、給気運転が実行されている場合に膨張弁38を絞っている。制御部80は、膨張弁38を絞って室内熱交換器22を流れる冷媒の圧力を下げることによって、室内熱交換器22の配管温度を下げることができる。これにより、冷房運転又は除湿運転を実行しているときに給気換気運転を行う場合に、室内熱交換器22の配管温度が上昇しすぎることを抑制し、室内熱交換器22の除湿能力の低下を抑制できる。その結果、室内Rinの快適性を向上させることができる。
制御部80は、膨張弁38を絞っているとき、給気換気運転が停止したか否かを判定し、給気換気運転が停止した場合、膨張弁38を開く。このような構成により、給気換気運転を停止している場合に、制御部80は膨張弁38を開いて冷媒圧力を上げることによって、室内熱交換器22の配管温度が低下しすぎることを抑制できる。給気換気運転を停止して通常の冷房運転又は除湿運転を実行する場合に、膨張弁38を絞っていると、室内熱交換器22の配管温度が低下しすぎる場合がある。このため、膨張弁38を開くことによって、室内熱交換器22の配管温度が低下しすぎることを抑制できる。その結果、給気換気運転を停止して通常の冷房運転又は除湿運転を実行する場合に、室内熱交換器22の凍結を抑制できる。
(実施の形態2)
本開示に係る実施の形態2の空気調和機について説明する。
実施の形態2では、主に実施の形態1と異なる点について説明する。実施の形態2においては、実施の形態1と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態2では、実施の形態1と重複する記載は省略する。
図11は、本開示の実施形態2に係る空気調和機を制御する構成を示すブロック図である。図12は、本開示の実施の形態2に係る空気調和機の制御のフローチャートである。
実施の形態2では、空気調和機10が室内機20に給気される室外空気A3の給気温度を測定する温度センサ28を備える点で実施の形態1と異なる。また、実施の形態2では、給気換気運転が実行されている場合、制御部80が温度センサ28により測定される給気温度に基づいて膨張弁38を絞る点で、実施の形態1と異なる。
図11に示すように、空気調和機10は、室外空気A3の給気温度を測定する温度センサ28を備える。温度センサ28は、室内機20内に配置されている。具体的には、温度センサ28は、室外空気A3を給気するノズル26の給気口26aに配置される。
制御部80は、冷房運転又は除湿運転において、給気換気運転が実行されている場合、温度センサ28により測定される室外空気A3の給気温度に基づいて膨張弁38を制御する。
実施の形態2における空気調和機10の制御について図12を用いて説明する。
図12において、ステップS1~S4は実施の形態1と同様であるため、詳細な説明を省略する。実施の形態2では、ステップS1の後にステップS5を実行する点で実施の形態1と異なるため、ステップS5について詳細に説明する。
図12に示すように、ステップS1では、制御部80は給気換気運転を実行しているか否かを判定する。給気換気運転を実行している場合、処理はステップS5へ進む。給気換気運転を実行していない場合、処理はステップS1を繰り返す。
ステップS5では、制御部80は、温度センサ28により測定される室外空気A3の給気温度に基づいて膨張弁38を絞るか否かを判定する。
例えば、制御部80は、温度センサ28により室外空気A3の給気温度を取得する。また、制御部80は、室内Rinの室内温度を取得する。室内温度は、室内Rinに配置された温度センサにより測定されてもよい。
制御部80は、給気温度と室内温度の温度差を算出する。具体的には、制御部80は、給気温度から室内温度を引いた温度差を算出する。制御部80は、算出した温度差が第1の閾値より大きいか否かを判定する。例えば、第1の閾値は+10℃である。なお、+10℃は例示であり、第1の閾値は+10℃に限定されない。
ステップS5において、給気温度と室内温度との温度差が第1の閾値より大きい場合、処理はステップS2へ進む。給気温度と室内温度との温度差が第1の閾値以下である場合、処理はステップS5を繰り返す。
ステップS2では、制御部80は、膨張弁38を絞る。
ステップS3では、制御部80は、給気換気運転を停止したか否かを判定する。給気換気運転が停止している場合、処理はステップS4へ進む。給気換気運転が停止していない場合、処理はステップS3を繰り返す。
ステップS4では、制御部80は、膨張弁38を開く。
図13は、本開示の実施の形態2に係る空気調和機の制御のタイミングチャートである。
図13に示すように、第1のタイミングtmg11で冷房運転又は除湿運転がONとなると、制御部80は通常の冷房運転又は除湿運転を開始する。これにより、室内温度Trは徐々に低下する。
第2のタイミングtmg12で給気換気運転がONとなると、換気装置50により室外空気A3が室内機20に給気される。例えば、夏場のように室外空気A3が比較的高い場合、温度センサ28により測定される給気温度Tinが上昇する。
第3のタイミングtmg13で、制御部80は、給気温度Tinと室内温度Trとの温度差を算出し、温度差が第1の閾値より大きいと判定すると、膨張弁38を絞る。なお、制御部80は、給気換気運転が実行されていても温度差が第1の閾値以下である場合、膨張弁38を絞らない。
第4のタイミングtmg14で給気換気運転がOFFになると、制御部80は、膨張弁38を開く。
以上のように、本実施の形態の空気調和機10は、ノズル26の給気口26aに配置され、室内機20に給気される室外空気A3の給気温度を測定する温度センサ28を備える。制御部80は、給気換気運転が実行されている場合、温度センサ28により測定される給気温度に基づいて膨張弁38を絞る。このような構成により、適切なタイミングで膨張弁38を絞ることができる。
制御部80は、給気温度から室内温度を引いた温度差が第1の閾値を超えている場合、膨張弁38を絞る。給気温度と室内温度との温度差が小さい場合、室内熱交換器22と室外空気A3との熱交換が促進されにくくなるため、膨張弁38を絞らなくてもよい。本実施の形態の空気調和機10では、除湿能力が低下しそうなタイミングを給気温度と室内温度との温度差に基づいて判定することができる。これにより、適切なタイミングで膨張弁38を絞り、室内熱交換器22の除湿能力の低下を抑制でき、室内Rinの快適性をより向上させることができる。
なお、本実施の形態では、制御部80は給気換気運転がOFFとなる第4のタイミングtmg14で膨張弁38を開く例について説明したが、これに限定されない。例えば、制御部80は、給気温度Tinに基づいて膨張弁38を開いてもよい。制御部80は、給気温度Tinと室内温度Trとの温度差を算出し、算出した温度差が所定の値以下である場合に膨張弁38を開いてもよい。このような構成により、膨張弁38をより適切なタイミングで制御できる。
なお、本実施の形態では、制御部80は給気温度Tinから室内温度Trを引いた温度差に基づいて膨張弁38を絞る例について説明したが、これに限定されない。制御部80は、室内温度Trに基づかず、給気温度Tinに基づいて膨張弁38を絞ってもよい。例えば、制御部80は、給気温度Tinが所定の温度以上になったときに膨張弁38を絞ってもよい。
(実施の形態3)
本開示に係る実施の形態3の空気調和機について説明する。
実施の形態3では、主に実施の形態2と異なる点について説明する。実施の形態3においては、実施の形態2と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態3では、実施の形態2と重複する記載は省略する。
図14は、本開示の実施の形態3に係る空気調和機の制御のフローチャートである。
実施の形態3では、温度センサ28が室内熱交換器22の配管温度を測定する点で、実施の形態2と異なる。また、実施の形態3では、給気換気運転が実行されている場合、制御部80が温度センサ28により測定される配管温度に基づいて膨張弁38を絞る点で、実施の形態2と異なる。
実施の形態3に係る空気調和機10において、温度センサ28は、室内機20内に配置され、室内熱交換器22の配管温度を測定する。温度センサ28は、室内熱交換器22の伝熱管44に配置されており、伝熱管44の温度を測定する。例えば、温度センサ28は、室内熱交換器22の冷媒流路の上流側に配置される。
制御部80は、給気換気運転が実行されている場合、温度センサ28により測定される室内熱交換器22の配管温度に基づいて膨張弁38を絞る。
実施の形態3における空気調和機10の制御について図14を用いて説明する。
図14において、ステップS1~S4は実施の形態2と同様であるため、詳細な説明を省略する。実施の形態3では、ステップS1の後にステップS5の代わりにステップS6A及びS6Bを実行する点で実施の形態2と異なるため、ステップS6A及びS6Bについて詳細に説明する。
図14に示すように、ステップS6Aでは、制御部80は、給気換気運転が実行されている場合、温度センサ28により測定される室内熱交換器22の配管温度が0℃以上であるか否かを判定する。
ステップS6Aにおいて、配管温度が0℃以上である場合、処理はステップS6Bへ進む。配管温度が0℃より小さい場合、処理はステップS6Aを繰り返す。
ステップS6Bでは、制御部80は、給気換気運転を実行しているときの配管温度が給気換気運転を実行する前の配管温度よりも所定の値以上大きいか否かを判定する。言い換えると、制御部80は、給気換気運転を開始する前と後の室内熱交換器22の配管温度の変化が所定の値以上であるか否かを判定する。例えば、所定の値は+5℃である。なお、+5℃は例示であり、所定の値は+5℃に限定されない。
例えば、制御部80は、給気換気運転を実行しているときの配管温度から給気換気運転を実行する前の配管温度を引いた温度差を算出し、当該温度差が所定の値を超えているか否かを判定する。
ステップS6Bにおいて、給気換気運転を実行しているときの配管温度が給気換気運転を実行する前の配管温度よりも所定の値以上大きい場合、処理はステップS2へ進む。給気換気運転を実行しているときの配管温度が給気換気運転を実行する前の配管温度よりも所定の値より小さい場合、処理はステップS6Aに戻る。
このように、制御部80は、室内熱交換器22の配管温度が0℃以上、且つ、給気換気運転を実行しているときの配管温度が給気換気運転を開始する前の配管温度よりも所定の値以上大きい場合、膨張弁38を絞っている。
図15は、本開示の実施の形態3に係る空気調和機の制御のタイミングチャートである。
図15に示すように、第1のタイミングtmg21で冷房運転又は除湿運転がONとなると、制御部80は通常の冷房運転又は除湿運転を開始する。
第2のタイミングtmg22で給気換気運転がONとなると、換気装置50により室外空気A3が室内機20に給気される。例えば、夏場のように室外空気A3が比較的高い場合、室外空気A3が室内熱交換器22を通過すると、室内熱交換器22の伝熱管44の配管温度Tpが上昇する。
制御部80は、温度センサ28により測定される室内熱交換器22の配管温度Tpが0℃以上であるか否かを判定する。また、制御部80は、給気換気運転を実行しているときの配管温度Tp1が給気換気運転を開始する前の配管温度Tp2の温度変化ΔTpを算出する。給気換気運転を開始する前の配管温度Tp2は、例えば、給気換気運転を開始する第2のタイミングtmg22のときの配管温度又は第2のタイミングtmg22の直前の配管温度であってもよい。制御部80は、温度変化ΔTpが所定の値より大きいか否かを判定する。
第3のタイミングtmg23で、制御部80は、室内熱交換器22の配管温度が0℃以上、且つ、温度変化ΔTpが所定の値より大きいと判定すると、膨張弁38を絞る。なお、制御部80は、給気換気運転が実行されていても、室内熱交換器22の配管温度が0℃未満、又は、温度変化ΔTpが所定の値より小さい場合、膨張弁38を絞らない。
第4のタイミングtmg24で給気換気運転がOFFになると、制御部80は、膨張弁38を開く。
以上のように、本実施の形態の空気調和機10は、室内機20内に配置され、室内熱交換器22の配管温度を測定する温度センサ28を備える。制御部80は、給気換気運転が実行されている場合、温度センサ28により測定される配管温度Tpに基づいて膨張弁38を絞る。このような構成により、適切なタイミングで膨張弁38を絞ることができる。
制御部80は、室内熱交換器22の配管温度が0℃以上、且つ、給気換気運転を実行しているときの配管温度Tp1が給気換気運転を開始する前の配管温度Tp2よりも所定の値以上大きい場合、膨張弁38を絞る。このような構成により、室内熱交換器22が凍結することを抑制しつつ、室内熱交換器22の除湿能力の低下を抑制できる。
例えば、膨張弁38を絞ると、室内熱交換器22の伝熱管44内を流れる冷媒の圧力が低下し、配管温度が低下する。配管温度が0℃未満の状態又は給気換気運転開始直後に膨張弁38を絞ってしまうと、室内熱交換器22の配管温度が低い場合があり、室内熱交換器22の伝熱管44が凍結する恐れがある。本実施の形態の空気調和機10では、凍結の恐れがなくなったタイミングで膨張弁38を絞ることができるため、膨張弁38を絞ることによって室内熱交換器22の伝熱管44が凍結することを抑制できる。
なお、本実施の形態では、制御部80は給気換気運転がOFFとなる第4のタイミングtmg24で膨張弁38を開く例について説明したが、これに限定されない。例えば、制御部80は、室内熱交換器22の配管温度に基づいて膨張弁38を開いてもよい。制御部80は、室内熱交換器22の配管温度が0℃未満の場合、又は、給気換気運転を実行しているときの配管温度Tp1が給気換気運転を開始する前の配管温度Tp2よりも所定の値より小さい場合に膨張弁38を開いてもよい。このような構成により、膨張弁38をより適切なタイミングで制御できる。
(実施の形態4)
本開示に係る実施の形態4の空気調和機について説明する。
実施の形態4では、主に実施の形態1と異なる点について説明する。実施の形態4においては、実施の形態1と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態4では、実施の形態1と重複する記載は省略する。
図16は、本開示の実施の形態4に係る空気調和機の制御のフローチャートである。
実施の形態4では、制御部80は給気換気運転が実行されている場合、換気装置50の第1のファン62の回転数に基づいて膨張弁38を絞る点で、実施の形態1と異なる。
図16において、ステップS1~S4は実施の形態1と同様であるため、詳細な説明を省略する。実施の形態4では、ステップS1の後にステップS7を実行する点で実施の形態1と異なるため、ステップS7について詳細に説明する。
図16に示すように、ステップS1では、制御部80は給気換気運転を実行しているか否かを判定する。給気換気運転を実行している場合、処理はステップS7へ進む。給気換気運転を実行していない場合、処理はステップS1を繰り返す。
ステップS7では、制御部80は、給気換気運転が実行されている場合、換気装置50の第1のファン62の回転数が第2の閾値より大きいか否かを判定する。例えば、第2の閾値は、3000rpmである。なお、3000rpmは例示であって、第2の閾値は3000rpmに限定されない。
ステップS7においては、第1のファン62の回転数が第2の閾値より大きい場合、処理はステップS2へ進む。第1のファン62の回転数が第2の閾値以下である場合、処理はステップS7を繰り返す。
ステップS2では、制御部80は、膨張弁38を絞る。
ステップS3では、制御部80は、給気換気運転を停止したか否かを判定する。給気換気運転が停止している場合、処理はステップS4へ進む。給気換気運転が停止していない場合、処理はステップS3を繰り返す。
ステップS4では、制御部80は、膨張弁38を開く。
図17は、本開示の実施の形態4に係る空気調和機の制御のタイミングチャートである。
図17に示すように、第1のタイミングtmg31で冷房運転又は除湿運転がONとなると、制御部80は通常の冷房運転又は除湿運転を開始する。
第2のタイミングtmg32で給気換気運転がONとなると、換気装置50により室外空気A3が室内機20に給気される。
制御部80は、換気装置50の第1のファン62の回転数を取得し、第1のファン62の回転数が第2の閾値B1より大きいか否かを判定する。
第3のタイミングtmg33で制御部80は、第1のファン62の回転数が第2の閾値B1より大きいと判定すると、膨張弁38を絞る。なお、制御部80は、給気換気運転が実行されていても、第1のファン62の回転数が第2の閾値B1以下である場合、膨張弁38を絞らない。
第4のタイミングtmg34で給気換気運転がOFFになると、制御部80は、膨張弁38を開く。
以上のように、本実施の形態の空気調和機10は、制御部80は、換気装置50の第1のファン62の回転数を取得し、給気換気運転が実行されている場合、第1のファン62の回転数に基づいて膨張弁38を絞る。このような構成により、室内機20への室外空気A3の給気量に基づいて膨張弁38を絞るか否かを判定できるため、適切なタイミングで膨張弁38を絞ることができる。
例えば、室外空気A3の給気量が比較的少ない場合は、室内熱交換器22の配管温度が上がりにくいため、膨張弁38を絞ってしまうと、室内熱交換器22の伝熱管44が凍結してしまう恐れがある。本実施の形態の空気調和機10では、室外空気A3の給気量が比較的多い場合に膨張弁38を絞り、給気量が比較的少ない場合に膨張弁38を絞らない。これにより、室内熱交換器22の凍結を避けつつ、室内熱交換器22の除湿能力の低下を抑制できる。
なお、本実施の形態では、制御部80は給気換気運転がOFFとなる第4のタイミングtmg34で膨張弁38を開く例について説明したが、これに限定されない。例えば、制御部80は、第1のファン62の回転数が第2の閾値B1以下になったときに膨張弁38を開いてもよい。
なお、本実施の形態では、制御部80は第1のファン62の回転数に基づいて膨張弁38を制御する例について説明したが、これに限定されない。例えば、制御部80は、換気装置50から室内機20へ給気される室外空気A3の給気量に関する情報を取得し、記給気換気運転が実行されている場合、給気量に関する情報に基づいて膨張弁38を絞ってもよい。例えば、給気量に関する情報は、給気量を測定するセンサや装置により取得してもよい。
(実施の形態5)
本開示に係る実施の形態5の空気調和機について説明する。
実施の形態5では、主に実施の形態1と異なる点について説明する。実施の形態5においては、実施の形態1と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態5では、実施の形態1と重複する記載は省略する。
図18は、本開示の実施の形態5に係る空気調和機の制御のフローチャートである。
実施の形態5では、制御部80は給気換気運転が実行されている場合、室内機20のファン24の回転数に基づいて膨張弁38を絞る点で、実施の形態1と異なる。
図18において、ステップS1~S4は実施の形態1と同様であるため、詳細な説明を省略する。実施の形態5では、ステップS1の後にステップS8を実行する点で実施の形態1と異なるため、ステップS8について詳細に説明する。
図18に示すように、ステップS1では、制御部80は給気換気運転を実行しているか否かを判定する。給気換気運転を実行している場合、処理はステップS8へ進む。給気換気運転を実行していない場合、処理はステップS1を繰り返す。
ステップS8では、制御部80は、給気換気運転が実行されている場合、室内機20のファン24の回転数が第3の閾値以下であるか否かを判定する。例えば、第3の閾値は、600rpmである。なお、600rpmは例示であって、第3の閾値は600rpmに限定されない。
ステップS8においては、ファン24の回転数が第3の閾値以下である場合、処理はステップS2へ進む。ファン24の回転数が第3の閾値より大きい場合、処理はステップS8を繰り返す。
ステップS2では、制御部80は、膨張弁38を絞る。
ステップS3では、制御部80は、給気換気運転を停止したか否かを判定する。給気換気運転が停止している場合、処理はステップS4へ進む。給気換気運転が停止していない場合、処理はステップS3を繰り返す。
ステップS4では、制御部80は、膨張弁38を開く。
図19は、本開示の実施の形態5に係る空気調和機の制御のタイミングチャートである。
図19に示すように、第1のタイミングtmg41で冷房運転又は除湿運転がONとなると、制御部80は通常の冷房運転又は除湿運転を開始する。
第2のタイミングtmg42で給気換気運転がONとなると、換気装置50により室外空気A3が室内機20に給気される。
制御部80は、室内機20のファン24の回転数を取得し、ファン24の回転数が第3の閾値B2以下であるか否かを判定する。
第3のタイミングtmg43で、制御部80は、ファン24の回転数が第3の閾値B2以下であると判定すると、膨張弁38を絞る。なお、制御部80は、給気換気運転が実行されていても、ファン24の回転数が第3の閾値B2より大きい場合、膨張弁38を絞らない。
第4のタイミングtmg44で給気換気運転がOFFになると、制御部80は、膨張弁38を開く。
以上のように、本実施の形態の空気調和機10は、制御部80は、室内機20のファン24の回転数を取得し、給気換気運転が実行されている場合、ファン24の回転数に基づいて膨張弁38を絞る。このような構成により、室内機20から室内Rinへの送風量に基づいて膨張弁38を絞るか否かを判定できるため、適切なタイミングで膨張弁38を絞ることができる。
例えば、室内機20から室内Rinへの送風量が比較的多い場合、送風量に対して給気量の割合が低くなることがある。この場合、室外空気A3の給気が室内熱交換器22に与える影響が少なくなるため、室内熱交換器22の配管温度が上がりにくい。このような場合に膨張弁38を絞ってしまうと凍結の恐れがある。本実施の形態の空気調和機10では、室内機20から室内Rinへの送風量が比較的少ない場合に膨張弁38を絞る制御を行い、送風量が比較的多い場合に膨張弁38を絞らない。これにより、室内熱交換器22の凍結を避けつつ、室内熱交換器22の除湿能力の低下を抑制できる。
なお、本実施の形態では、制御部80は室内機20のファン24の回転数に基づいて膨張弁38を制御する例について説明したが、これに限定されない。例えば、制御部80は、室内機20から室内Rinへ送風される送風量に関する情報を取得し、給気換気運転が実行されている場合、送風量に関する情報に基づいて膨張弁38を絞ってもよい。例えば、送風量に関する情報は、送風量を測定するセンサや装置により取得してもよい。
以上、上述の実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本開示は上述の実施の形態に限定されない。本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用可能である。
本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術に熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本開示の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
また、本開示の概括的かつ特定の態様は、システム、方法、コンピュータプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、並びに、それらの組み合わせにより、実現されてもよい。
また、本明細書において、「第1」、「第2」などの用語は、説明のためだけに用いられるものであり、相対的な重要性または技術的特徴の順位を明示または暗示するものとして理解されるべきではない。「第1」と「第2」と限定されている特徴は、1つまたはさらに多くの当該特徴を含むことを明示または暗示するものである。
(実施形態の概要)
(1)本開示の空気調和機は、
室内機と室外機とを備える空気調和機であって、
室外空気を前記室内機に給気する換気装置と、
前記室外機及び前記換気装置を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、冷房運転又は除湿運転を実行しているとき、
前記換気装置により前記室外空気を前記室内機に給気する給気換気運転が実行されているか否かを判定し、
前記給気換気運転が実行されている場合、前記給気換気運転が実行されていない場合と比べて前記室外機の膨張弁を絞る。
(2)(1)の空気調和機において、
前記制御部は、前記膨張弁を絞っているとき、
前記給気換気運転が停止したか否かを判定してもよく、
前記給気換気運転が停止した場合、前記膨張弁を開いてもよい。
(3)(1)又は(2)の空気調和機において、
前記室内機は、前記換気装置から前記室内機に前記室外空気を給気する給気口が設けられたノズルを有してもよく、
前記空気調和機は、前記ノズルの前記給気口に配置され、前記室内機に給気される前記室外空気の給気温度を測定する第1温度センサをさらに備えてもよく、
前記制御部は、前記給気換気運転が実行されている場合、前記第1温度センサにより測定される前記給気温度に基づいて前記膨張弁を絞ってもよい。
(4)(3)の空気調和機において、前記制御部は、前記給気温度から室内温度を引いた温度差が第1の閾値より大きい場合、前記膨張弁を絞ってもよい。
(5)(1)~(4)のいずれか1つの空気調和機において、
前記室内機内に配置され、室内熱交換器の配管温度を測定する第2温度センサをさらに備えてもよく、
前記制御部は、前記給気換気運転が実行されている場合、前記第2温度センサにより測定される前記配管温度に基づいて前記膨張弁を絞ってもよい。
(6)(5)の空気調和機において、
前記制御部は、前記配管温度が0℃以上、且つ、給気換気運転を実行しているときの配管温度が前記給気換気運転を実行する前の配管温度よりも所定の値以上大きい場合、前記膨張弁を絞ってもよい。
(7)(1)~(6)のいずれか1つの空気調和機において、
前記制御部は、
前記換気装置から前記室内機へ給気される前記室外空気の給気量に関する情報を取得してもよく、
前記給気換気運転が実行されている場合、前記給気量に関する情報に基づいて前記膨張弁を絞ってもよい。
(8)(7)の空気調和機において、
前記換気装置は、前記室内機へ前記室外空気を送風する第1のファンを有してもよく、
前記制御部は、
前記第1のファンの回転数を取得してもよく、
前記給気換気運転が実行されている場合、前記第1のファンの回転数に基づいて前記膨張弁を絞ってもよい。
(9)(8)の空気調和機において、
前記制御部は、
前記室内機から前記室内へ送風される送風量に関する情報を取得してもよく、
前記給気換気運転が実行されている場合、前記送風量に関する情報に基づいて前記膨張弁を絞ってもよい。
(10)(1)~(9)のいずれか1つの空気調和機において、
前記室内機は、前記室内へ空気を送風する第2のファンを有してもよく、
前記制御部は、
前記第2のファンの回転数を取得してもよく、
前記給気換気運転が実行されている場合、前記第2のファンの回転数に基づいて前記膨張弁を絞ってもよい。
(11)本開示の空気調和機の制御方法は、
室内機、室外機及び換気装置を備える空気調和機の制御方法であって、
冷房運転又は除湿運転を実行しているとき、前記換気装置により室外空気を前記室内機に給気する給気換気運転が実行されているか否かを判定するステップ、
前記給気換気運転が実行されている場合、前記給気換気運転が実行されていない場合と比べて前記室外機の膨張弁を絞るステップ、
を含む。
(12)本開示のプログラムは、(11)の制御方法を空気調和機に実行させる。
(13)本開示のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、(11)の制御方法を空気調和機に実行させるためのプログラムを記憶する。
本開示は、冷房運転又は除湿運転中に給気換気運転を実行する空気調和機であれば適用可能である。
10 空気調和機
20 室内機
22 室内熱交換器
24 ファン
26 ノズル
26a 給気口
28 温度センサ
30 室外機
32 室外熱交換器
34 ファン
36 圧縮機
38 膨張弁
40 四方弁
42 冷媒配管
44 伝熱管
46 冷媒入口
48 冷媒出口
50 換気装置
52 吸収材
54 モータ
56 換気導管
58 第1のヒータ
60 第2のヒータ
62 ファン(第1のファン)
64 第1のダンパ装置
66 第2のダンパ装置
68 第3のダンパ装置
70 ファン(第2のファン)
72 リモートコントローラ
80 制御部
P1 流路(第1の流路)
P2 流路(第2の流路)

Claims (13)

  1. 室内機と室外機とを備える空気調和機であって、
    室外空気を前記室内機に給気する換気装置と、
    前記室外機及び前記換気装置を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、冷房運転又は除湿運転を実行しているとき、
    前記換気装置により前記室外空気を前記室内機に給気する給気換気運転が実行されているか否かを判定し、
    前記給気換気運転が実行されている場合、前記給気換気運転が実行されていない場合と比べて前記室外機の膨張弁を絞る、
    空気調和機。
  2. 前記制御部は、前記膨張弁を絞っているとき、
    前記給気換気運転が停止したか否かを判定し、
    前記給気換気運転が停止した場合、前記膨張弁を開く、
    請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記室内機は、前記換気装置から前記室内機に前記室外空気を給気する給気口が設けられたノズルを有し、
    前記空気調和機は、前記ノズルの前記給気口に配置され、前記室内機に給気される前記室外空気の給気温度を測定する第1温度センサをさらに備え、
    前記制御部は、前記給気換気運転が実行されている場合、前記第1温度センサにより測定される前記給気温度に基づいて前記膨張弁を絞る、
    請求項1に記載の空気調和機。
  4. 前記制御部は、前記給気温度から室内温度を引いた温度差が第1の閾値より大きい場合、前記膨張弁を絞る、
    請求項3に記載の空気調和機。
  5. 前記室内機内に配置され、室内熱交換器の配管温度を測定する第2温度センサをさらに備え、
    前記制御部は、前記給気換気運転が実行されている場合、前記第2温度センサにより測定される前記配管温度に基づいて前記膨張弁を絞る、
    請求項1に記載の空気調和機。
  6. 前記制御部は、前記配管温度が0℃以上、且つ、給気換気運転を実行しているときの配管温度が前記給気換気運転を実行する前の配管温度よりも所定の値以上大きい場合、前記膨張弁を絞る、
    請求項5に記載の空気調和機。
  7. 前記制御部は、
    前記換気装置から前記室内機へ給気される前記室外空気の給気量に関する情報を取得し、
    前記給気換気運転が実行されている場合、前記給気量に関する情報に基づいて前記膨張弁を絞る、
    請求項1に記載の空気調和機。
  8. 前記換気装置は、前記室内機へ前記室外空気を送風する第1のファンを有し、
    前記制御部は、
    前記第1のファンの回転数を取得し、
    前記給気換気運転が実行されている場合、前記第1のファンの回転数に基づいて前記膨張弁を絞る、
    請求項7に記載の空気調和機。
  9. 前記制御部は、
    前記室内機から前記室内へ送風される送風量に関する情報を取得し、
    前記給気換気運転が実行されている場合、前記送風量に関する情報に基づいて前記膨張弁を絞る、
    請求項1に記載の空気調和機。
  10. 前記室内機は、前記室内へ空気を送風する第2のファンを有し、
    前記制御部は、
    前記第2のファンの回転数を取得し、
    前記給気換気運転が実行されている場合、前記第2のファンの回転数に基づいて前記膨張弁を絞る、
    請求項1に記載の空気調和機。
  11. 室内機、室外機及び換気装置を備える空気調和機の制御方法であって、
    冷房運転又は除湿運転を実行しているとき、前記換気装置により室外空気を前記室内機に給気する給気換気運転が実行されているか否かを判定するステップ、
    前記給気換気運転が実行されている場合、前記給気換気運転が実行されていない場合と比べて前記室外機の膨張弁を絞るステップ、
    を含む、空気調和機の制御方法。
  12. 請求項11に記載の制御方法を空気調和機に実行させるためのプログラム。
  13. 請求項11に記載の制御方法を空気調和機に実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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