JP2024057996A - 洗浄基剤組成物および液状洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】乾燥後の毛髪に、良好なふんわり感とまとまりを付与することができる洗浄基剤組成物と、これを含む液状洗浄剤組成物を提供すること。【解決手段】洗浄基剤組成物は、以下の成分:(A)N-アシルトレオニン塩;および(B)高級脂肪酸塩を含み、前記成分(B)に対する前記成分(A)の質量比(A/B)が1.0以上であり、前記成分(A)と前記成分(B)の含有量の合計が、95質量%以上である。【選択図】なし

Description

本発明は、洗浄基剤組成物および液状洗浄剤組成物に関する。
従来より、ヘアシャンプー等の洗浄剤は、使用感(泡の弾力性、泡立ち、泡のきめ細かさ、すすぎ時のなめらかさ、すすぎ後の洗い上がりなど)が優れていることが求められている。
また、洗浄剤には、使用感だけではなく、乾燥後の毛髪の仕上がりの向上も望まれている。
具体的には、近年、洗浄剤には、乾燥後の毛髪が若々しく弾むようなふんわりとした仕上がりになること(毛髪のふんわり感)が求められている。一方で、乾燥後の毛髪のふんわり感を高めるために、毛髪にはり・こしを付与すると、毛髪が固くなり、毛先が散らばってしまう場合があるため、洗浄剤組成物には、乾燥後の毛髪のまとまりの良さも求められている。
そして、乾燥後の毛髪に、ふんわり感とまとまりを与えることを目的とした毛髪洗浄剤組成物が提案されている(特許文献1)。特許文献1には、(a)アニオン性界面活性剤、(b)(b1)アルキルベタインおよび/またはアルキルアミドベタインと、(b2)アルキルアミノジカルボン酸塩とを含有する両性界面活性剤、(c)所定のノニオン性界面活性剤、(d)ホスホリルコリン基を有するメタクリル共重合体を所定の配合比で含む、毛髪洗浄剤組成物が記載されている。
特開2020-128351号公報
しかしながら、特許文献1の毛髪洗浄剤組成物においても、乾燥後の毛髪のふんわり感とまとまりを十分に両立できているとは言い難く、更なる改善が望まれていた。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、乾燥後の毛髪に、良好なふんわり感とまとまりを付与することができる洗浄基剤組成物と、これを含む液状洗浄剤組成物を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するため、以下の特徴を有する洗浄基剤組成物および液状洗浄剤組成物を提供する。
[1]以下の成分:
(A)N-アシルトレオニン塩;および
(B)高級脂肪酸塩
を含み、前記成分(B)に対する前記成分(A)の質量比(A/B)が
1.0以上であり、
前記成分(A)と前記成分(B)の含有量の合計が、95質量%以上である
ことを特徴とする洗浄基剤組成物。
[2]前記質量比(A/B)が2.5以上20以下である
ことを特徴とする前記[1]の洗浄基剤組成物。
[3]前記成分(A)が、N-アシルトレオニンナトリウム、または、N-アシルトレオニンカリウムである
ことを特徴とする前記[1]または[2]の洗浄基剤組成物。
[4]前記成分(A)が、N-アシルトレオニンナトリウムである
ことを特徴とする前記[1]または[2]の洗浄基剤組成物。
[5]前記[1]から[4]のいずれかの洗浄基剤組成物と、溶媒とを含む
ことを特徴とする液状洗浄剤組成物。
[6]前記溶媒が水である
ことを特徴とする前記[5]の液状洗浄剤組成物。
[7]前記洗浄基剤組成物の含有量が、0.1~50質量%である
ことを特徴とする前記[5]または[6]の液状洗浄剤組成物。
本発明の洗浄基剤組成物および液状洗浄剤組成物によれば、乾燥後の毛髪に、良好なふんわり感とまとまりを付与することができる。また、本発明の洗浄基剤組成物および液状洗浄剤組成物は、泡立ち、泡のきめ細かさ、すすぎ時のなめらかさ、洗い上がりのしっとり感などの使用感も良好になる。
以下、本発明の洗浄基剤組成物および液状洗浄剤組成物の一実施形態について説明する。
<1>洗浄基剤組成物
本発明の洗浄基剤組成物は、以下の成分:
(A)N-アシルトレオニン塩、および
(B)高級脂肪酸塩
を含み、成分(B)に対する前記成分(A)の質量比(A/B)が1.0以上であり、成分(A)と成分(B)の含有量の合計が95質量%以上である。
本発明の洗浄基剤組成物は、適宜溶媒で希釈して液状洗浄剤組成物として使用することができ、この液状洗浄剤組成物は、乾燥後の毛髪にふんわり感とまとまりを付与することができ、使用感(泡立ち、泡のきめ細かさ、すすぎ時のなめらかさ、洗い上がりのしっとり感など)も良好である。
<N-アシルトレオニン塩>
本発明の洗浄基剤組成物は、(A)N-アシルトレオニン塩を含有する(以下、成分(A)と記載する場合がある)。
N-アシルトレオニン塩における長鎖アルキル基の平均炭素数は、4~22が好ましく、8~18がより好ましい。
N-アシルトレオニンとしては、ラウロイルトレオニン、ミリストイルトレオニン、パルミトイルトレオニン、ステアロイルトレオニン、ヤシ油脂肪酸(ココイル)トレオニン、パーム核油脂肪酸トレオニン等を例示することができる。なかでも、N-アシルトレオニンは、ヤシ油脂肪酸(ココイル)トレオニン、ラウロイルトレオニンであることが好ましく、ヤシ油脂肪酸(ココイル)トレオニンであることがさらに好ましい。ヤシ油脂肪酸(ココイル)の脂肪酸組成としては、C6:0~5%、C8:0~10%、C10:5~15%、C12(ラウリン酸):40~70%、C14(ミリスチン酸):15~25%、C16:0~15%、C18他:0~10%の範囲が例示される。N-アシルトレオニンは、ヤシ油脂肪酸(ココイル)トレオニンであると、乾燥後の毛髪に良好なふんわり感とまとまりを付与することができ、使用感(泡立ち、泡のきめ細かさ、すすぎ時のなめらかさ、洗い上がりのしっとり感など)もより良好になる。
N-アシルトレオニンは、D体、L体、ラセミ体、またはこれらの混合物であってもよい。
N-アシルトレオニン塩を構成する塩(カチオン)としては、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、テトラキス(2-ヒドロキシイソプロピル)エチレンジアミン等の低分子アルカノールアミン、リジン、オルニチン、アルギニン等の塩基性アミノ酸、アンモニウム等が挙げられ、これらの塩(カチオン)は2種以上を併用してもよい。
なかでも、N-アシルトレオニン塩を構成する塩は、ナトリウムやカリウム等の金属塩、トリエタノールアミン等の有機アミン塩が好ましく、ナトリウム、カリウムであることがより好ましく、ナトリウムであることが特に好ましい。すなわち、本発明の洗浄剤組成物は、使用感(泡立ち、泡のきめ細かさ、すすぎ時のなめらかさ、洗い上がりのしっとり感など)が良好になる観点から、N-アシルトレオニン塩が、N-アシルトレオニンナトリウム、または、N-アシルトレオニンカリウムであることがより好ましく、乾燥後の毛髪に良好なふんわり感とまとまりを付与することができるという観点から、N-アシルトレオニンナトリウムであることが特に好ましい。
より具体的には、N-アシルトレオニン塩としては、例えば、ラウロイルトレオニンナトリウム、ラウロイルトレオニンカリウム、ラウロイルトレオニントリエタノールアミン、ラウロイルトレオニンアンモニウム、ミリストイルトレオニンナトリウム、ミリストイルトレオニンカリウム、ミリストイルトレオニントリエタノールアミン、ミリストイルトレオニンアンモニウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)トレオニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)トレオニンカリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)トレオニントリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸(ココイル)トレオニンアンモニウム、パーム核油脂肪酸トレオニンナトリウム、パーム核油脂肪酸トレオニンカリウム、パーム核油脂肪酸トレオニントリエタノールアミン、パーム核油脂肪酸トレオニンアンモニウム等のうちの1種または2種以上を例示することができる。なかでも、使用感の観点から、N-アシルトレオニン塩は、ヤシ油脂肪酸(ココイル)トレオニンナトリウム、ラウロイルトレオニンカリウムであることが好ましく、乾燥後の毛髪に良好なふんわり感とまとまりを付与することができるという観点から、ヤシ油脂肪酸(ココイル)トレオニンナトリウムであることがより好ましい。
本発明の洗浄基剤組成物におけるN-アシルトレオニン塩の含有量は、洗浄基剤組成物全量に対して40~99.5質量%であることが好ましく、60~95質量%であることがより好ましく、70~92質量%であることがさらに好ましく、80~88質量%であることが特に好ましい。N-アシルトレオニン塩の含有量がこの範囲であると、乾燥後の毛髪に良好なふんわり感とまとまりを付与することができ、使用感(泡立ち、泡のきめ細かさ、すすぎ時のなめらかさ、洗い上がりのしっとり感など)も良好になる。
<高級脂肪酸塩>
本発明の洗浄基剤組成物は、(B)高級脂肪酸塩を含有する(以下、成分(B)と記載する場合がある)。
高級脂肪酸塩を構成する脂肪酸は、特に限定されず、炭素数4~22の飽和および不飽和の脂肪酸を例示することができる。具体的には、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、べヘン酸などの単一の脂肪酸や、ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸、ヒマシ油脂肪酸、オリーブ油脂肪酸、パーム油脂肪酸などから誘導される脂肪酸、又はそれらの混合物を例示することができる。
高級脂肪酸塩を構成する塩としては、例えば、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、トリエタノールアミンなどのアルカノールアミン塩などを例示することができるが、好ましくは、使用感の観点から、ナトリウム塩、カリウム塩であり、乾燥後の毛髪に良好なふんわり感とまとまりを付与することができるという観点から、より好ましくはナトリウム塩である。
より具体的には、高級脂肪酸塩は、ラウリン酸ナトリウム、ミリスチン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、イソステアリン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム、パルミチン酸カリウム、ステアリン酸カリウム、イソステアリン酸カリウム、オレイン酸カリウム、ラウリン酸トリエタノ-ルアミン、ミリスチン酸トリエタノ-ルアミン、パルミチン酸トリエタノ-ルアミン、ステアリン酸トリエタノ-ルアミン、イソステアリン酸トリエタノ-ルアミン、オレイン酸トリエタノ-ルアミン、ヤシ油脂肪酸(ココイル)ナトリウム、牛脂脂肪酸ナトリウム、ヒマシ油脂肪酸ナトリウム、オリーブ油脂肪酸ナトリウム、パーム油脂肪酸ナトリウム、パーム核油脂肪酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸カリウム、牛脂脂肪酸カリウム、ヒマシ油脂肪酸カリウム、オリーブ油脂肪酸カリウム、パーム油脂肪酸カリウム、パーム核油脂肪酸カリウム、ヤシ油脂肪酸トリエタノ-ルアミン、牛脂脂肪酸トリエタノ-ルアミン、ヒマシ油脂肪酸トリエタノ-ルアミン、オリーブ油脂肪酸トリエタノ-ルアミン、パーム油脂肪酸トリエタノ-ルアミン、パーム核油脂肪酸トリエタノ-ルアミンなどのうちの1種または2種以上を例示することができる。
なかでも、高級脂肪酸塩は、ヤシ油脂肪酸(ココイル)ナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)カリウム、ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム、ヤシ脂肪酸(ココイル)トリエタノールアミンであることが好ましく、使用感の観点からヤシ油脂肪酸(ココイル)ナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)カリウム、ラウリン酸カリウムであることがより好ましく、乾燥後の毛髪に良好なふんわり感とまとまりを付与することができるという観点からヤシ油脂肪酸(ココイル)ナトリウムであることが特に好ましい。高級脂肪酸塩に含まれる脂肪酸塩としては、複数の脂肪酸種を含むことが好ましい。高級脂肪酸塩中の脂肪酸種としては、ラウリン酸が40~70質量%、ミリスチン酸が15~25質量%を含むことが好ましい。例えば、ヤシ油脂肪酸(ココイル)の脂肪酸組成としては、C6:0~5質量%、C8:0~10質量%、C10:5~15質量%、C12(ラウリン酸):40~70質量%、C14(ミリスチン酸):15~25質量%、C16:0~15質量%、C18他:0~10質量%の範囲が例示される。本発明の洗浄基剤組成物は、高級脂肪酸塩が複数の脂肪酸種を含むことで使用感が良好となる。
本発明の洗浄基剤組成物において、高級脂肪酸塩の配合量は、特に限定されるものではないが、0.5~60質量%であることが好ましく。5~40質量%であることがより好ましく、8~30質量%であることがさらに好ましく、12~20質量%であることが特に好ましい。高級脂肪酸塩の配合量がこの範囲であると、乾燥後の毛髪に良好なふんわり感とまとまりを付与することができ、使用感(泡立ち、泡のきめ細かさ、すすぎ時のなめらかさ、洗い上がりのしっとり感など)も良好になる。尚、本発明の洗浄基剤組成物において、高級脂肪酸塩はN-アシルトレオニン塩の製造過程で生じる副成分として含まれてもよく、別途、N-アシルトレオニン塩に添加、混合されていてもよい。
<成分(A)と成分(B)の配合比>
本発明の洗浄基剤組成物は、高級脂肪酸塩(成分(B))に対するN-アシルトレオニン塩(成分(A))の質量比(A/B)が1.0以上である。さらに、本発明の洗浄基剤組成物は、質量比(A/B)が1.0以上99.0以下であることが好ましく、2.5以上20以下であることがより好ましく、2.5以上10以下であることがさらに好ましく、3.5~8.0であることが特に好ましい。本発明の洗浄基剤組成物は、質量比(A/B)がこの範囲であると、液状洗浄剤組成物として使用した場合に、乾燥後の毛髪に良好なふんわり感とまとまりを付与することができ、使用感(泡立ち、泡のきめ細かさ、すすぎ時のなめらかさなど)も良好になる。
<成分(A)と成分(B)の含有量>
本発明の洗浄基剤組成物中の成分(A)と成分(B)の含有量の合計は、95質量%以上であり、98質量%以上であることがより好ましい。また、成分(A)と成分(B)の含有量の合計は、100質量%であってよい。
<その他の成分>
本発明の洗浄基剤組成物は、N-アシルトレオニン塩(成分(A))以外のN-アシルアミノ酸またはその塩を1種または2種以上含むことができる。その他のN-アシルアミノ酸としては、N-アシルグルタミン酸、N-アシルアラニン、N-アシルサルコシン、N-アシルタウリン、N-アシルグリシン、N-アシルアスパラギン酸、N-アシルセリンなどを例示することができる。
これらのN-アシルアミノ酸またはその塩における長鎖アルキル基の平均炭素数は、4~22が好ましく、8~18がより好ましい。N-アシルアミノ酸塩を構成する塩(カチオン)としては、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、テトラキス(2-ヒドロキシイソプロピル)エチレンジアミン等の低分子アルカノールアミン、リジン、オルニチン、アルギニン等の塩基性アミノ酸、アンモニウム等が挙げられ、これらの塩(カチオン)は2種以上を併用してもよい。
N-アシルグルタミン酸塩としては、例えば、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸2ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸カリウム、ラウロイルグルタミン酸2カリウム、ラウロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸カリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)グルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)グルタミン酸2ナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)グルタミン酸カリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)グルタミン酸2カリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)グルタミン酸トリエタノールアミン、パーム核油脂肪酸グルタミン酸ナトリウム等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ヤシ油脂肪酸(ココイル)グルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)グルタミン酸2ナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)グルタミン酸トリエタノールアミンが好ましい。
N-アシルアラニン塩としては、例えば、ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム、ラウロイルメチル-β-アラニンカリウム、ラウロイルメチル-β-アラニントリエタノールアミン、ミリストイルメチル-β-アラニンナトリウム、ステアロイルメチル-β-アラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)メチル-β-アラニンナトリウム、ラウロイルアラニンナトリウム、ラウロイルアラニンカリウム、ラウロイルアラニントリエタノールアミン、ミリストイルアラニンナトリウム、ステアロイルアラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)アラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)アラニンカリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)アラニントリエタノールアミン等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)アラニンナトリウムが好ましい。
N-アシルサルコシン塩としては、例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム、ラウロイルサルコシンカリウム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、ミリストイルサルコシンナトリウム、ミリストイルサルコシンカリウム、ステアロイルサルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)サルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)サルコシンカリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)サルコシントリエタノールアミン、パーム核油脂肪酸サルコシンナトリウム、パーム核油脂肪酸サルコシンカリウム、パーム核油脂肪酸サルコシントリエタノールアミン等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ラウロイルサルコシントリエタノールアミンが好ましい。
N-アシルタウリン塩としては、例えば、ラウロイルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ミリストイルメチルタウリンナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)タウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)メチルタウリンカリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)メチルタウリンタウリンナトリウム等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ヤシ油脂肪酸(ココイル)メチルタウリンナトリウムが好ましい。
N-アシルグリシン塩としては、例えば、ラウロイルグリシンナトリウム、ミリストイルグリシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)グリシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)グリシンカリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)グリシントリエタノールアミン等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ヤシ油脂肪酸(ココイル)グリシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)グリシンカリウムが好ましい。
N-アシルアスパラギン酸塩としては、例えば、ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム、ラウロイルアスパラギン酸カリウム、ラウロイルアスパラギン酸トリエタノールアミン、ミリストイルアスパラギン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)アスパラギン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)アスパラギン酸カリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)アスパラギン酸トリエタノールアミン、パーム核油脂肪酸アスパラギン酸ナトリウム、パーム核油脂肪酸アスパラギン酸アンモニウム等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
N-アシルセリン塩としては、例えば、ラウロイルセリンナトリウム、ラウロイルセリンカリウム、ラウロイルセリントリエタノールアミン、ミリストイルセリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)セリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)セリンカリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)セリントリエタノールアミン、パーム核油脂肪酸セリンナトリウム、パーム核油脂肪酸セリンアンモニウム等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の洗浄基剤組成物において、成分(A)の含有量は、その他のN-アシルアミノ酸塩との合計量に対して50質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましく、90%質量%以上がさらに好ましく、成分(A)のみ(100質量%)であることが最も好ましい。一方、N-アシルトレオニン塩以外のその他のN-アシルアミノ酸塩のみを使用する場合、良好な使用感を確保することが容易でなく、また、乾燥後の毛髪に良好なふんわり感とまとまりを付与することが難しい。
<液状洗浄剤組成物>
本発明の液状洗浄剤組成物は、上述した本発明の洗浄基剤組成物と、溶媒とを含む。すなわち、本発明の液状洗浄剤組成物は、例えば、上述した洗浄基剤組成物を溶媒に希釈して調製することができる。
溶媒としては、例えば、水;エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール等のアルコール類;ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のアルキルエーテル類、ブチレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、水または水溶液が好ましく、特に、精製水等の水が好ましい。
液状洗浄剤組成物は、洗浄基剤組成物の含有量が0.1~50質量%である。具体的には、例えば、水で洗浄基剤組成物を希釈する場合、洗浄基剤組成物の含有量は、0.1~40質量%であることが好ましく、5~35質量%であることがより好ましい。液状洗浄剤組成物は、洗浄基剤組成物の含有量がこの範囲であると、乾燥後の毛髪に、良好なふんわり感とまとまりを付与することができるとともに、泡立ち、泡のきめ細かさ、すすぎ時のなめらかさ、洗い上がりのしっとり感などの使用感も良好になる。
また、本発明の液状洗浄剤組成物の調製方法においては、例えば、成分(A)、(B)およびその他の成分を溶媒に添加、混合する工程を含むことができる。必要に応じて固体原料は加熱溶解して混合、攪拌し、均一に混合することができる。攪拌には、例えば、プロペラ、タービン、ディスパー等の攪拌装置を使用することができる。
<液状洗浄剤組成物の特性、用途>
本発明の液状洗浄剤組成物の粘度は、例えば、洗浄基剤組成物を0.1~50質量%含有する水溶液の粘度(25℃)として、100000mPa・s以下であることが好ましく、30000mPa・s以下であることがより好ましく、5000mPa・s以下であることがさらに好ましく、3000mPa・s以下であることが特に好ましい。
本発明の液状洗浄剤組成物は、例えば、ヘアシャンプー、リンス一体型シャンプー、コンディショニングシャンプー、カラーシャンプー、退色防止シャンプー、ヘアリンス、カラーリングリンス、ヘアマニキュア、ヘアソープ、ヘアクレンジング、トリートメント、カラートリートメント、コンディショナー等の毛髪洗浄剤や、ボディシャンプー、洗顔料、ハンドソープ、ポンプフォーマータイプの泡洗顔等の皮膚洗浄剤に好適に使用できる。
<その他の成分>
本発明の液状洗浄剤組成物をシャンプー、洗顔料などの洗浄剤の原料として使用する場合、洗浄剤中には、本発明の液状洗浄剤組成物(溶媒で希釈した洗浄基剤組成物)の他、両性界面活性剤、カチオン性ポリマー、脂肪酸アルカノールアミド、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、水溶性高分子、増粘剤、光沢付与剤、高級アルコール、多価アルコール、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、防腐剤、pH調整剤、塩化ナトリウム等の塩類などを含むことができる。
<両性界面活性剤>
両性界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、アミドベタイン型両性界面活性剤、アルキルベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤、ホスホベタイン型両性界面活性剤、イミダゾリニウムベタイン型両性界面活性剤、アルキルアミンオキサイド型両性界面活性剤等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの両性界面活性剤における長鎖アルキル基の平均炭素数は、4~22が好ましく、8~18がより好ましい。両性界面活性剤を含む場合、両性界面活性剤は、液状洗浄剤組成物中に0.1質量%~30質量%含まれることが好ましい。
<カチオン性ポリマー>
本発明の洗浄剤組成物に使用されるカチオン性ポリマーは、例えば、天然由来カチオン性ポリマーおよび合成系カチオン性ポリマーから選ばれる少なくとも1種を例示することができる。カチオン性ポリマーを含む場合、カチオン性ポリマーは、液状洗浄剤組成物中に0.05質量%~5質量%含まれることが好ましい。
<脂肪酸アルカノールアミド>
本発明の洗浄剤組成物に使用される脂肪酸アルカノールアミドは、一般に非イオン性界面活性剤として使用されているものを使用してもよい。脂肪酸アルカノールアミドとしては、例えば、脂肪酸アルカノールアミド、脂肪酸アルキルアルカノールアミド、ポリオキシアルキレン脂肪酸アルカノールアミド等が挙げられ、これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。脂肪酸アルカノールアミドを含む場合、脂肪酸アルカノールアミドは、液状洗浄剤組成物中に0.1質量%~10質量%含まれることが好ましい。
<アニオン性界面活性剤>
アニオン性界面活性剤としては、例えば、N-アシルアミノ酸塩、脂肪酸石鹸、アルキルエーテルカルボン酸塩、アルキレンアルキルエーテルカルボン酸塩、脂肪酸アミドエーテルカルボン酸塩、アシル乳酸塩、アルキルスルホ酢酸塩、アルケニルスルホ酢酸塩等のカルボン酸塩、アルカンスルホン酸塩、テトラデセンスルホン酸ナトリウム等のα-オレフィンスルホン酸塩、α-スルホ脂肪酸メチルエステル塩、アシルイセチオン酸塩、アルキルグリシジルエーテルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルスルホコハク酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ホルマリン縮合系スルホン酸塩、パラフィンスルホン酸塩、アルキルアミドスルホン酸塩、アルケニルアミドスルホン酸塩、アルキルグリセリルエーテルスルホン酸塩等のスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルケニルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム:POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム等)、アルキルアリールエーテル硫酸塩、脂肪酸アルカノールアミド硫酸塩、脂肪酸モノグリセリド硫酸塩、ポリオキシアルキレン脂肪族アミドエーテル硫酸塩、アルキルグリセリルエーテル硫酸塩等の硫酸塩、アルキルリン酸塩、アルケニルリン酸塩、アルキルアリールエーテルリン酸塩、脂肪酸アミドエーテルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩等のリン酸塩等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。アニオン性界面活性剤を含む場合、アニオン界面活性剤は、液状洗浄剤組成物中に0.1質量%~30質量%含まれることが好ましい。
本発明の洗浄基剤組成物および液状洗浄剤組成物は、以上の実施形態に何ら限定されるものではない。
以下に実施例を示し、さらに詳しく説明する。もちろん本発明の洗浄基剤組成物および液状洗浄剤組成物は以下の実施例に限定されるものではない。なお、表1に示す配合量は質量%(有効分)を表す。
1.洗浄基剤組成物の調製
<実施例1~11>
(A)N-アシルトレオニン塩、(B)高級脂肪酸塩を表1に示す割合で配合して洗浄基剤組成物を調製した。
この洗浄基剤組成物を溶媒(水など)で希釈することで、液状洗浄剤組成物を調製することができる。
<比較例1~6>
実施例1~11と同様にして、表1に示す洗浄基剤組成物を調製した。また、比較例3では、(B)高級脂肪酸塩を使用せず、比較例4では、(A)N-アシルトレオニン塩を使用しなかった。さらに、比較例5では、成分(A)以外のN-アシルアミノ酸塩(成分A’)を使用し、比較例6では、成分(A)とともに成分(A’)を使用した。
2.評価
(1)シャンプー処方評価
各洗浄基剤組成物:10質量%、両性界面活性剤としてコカミドプロピルベタイン:3質量%、カチオン性ポリマーとしてカチナールHC-200:0.5質量%、水:残部を含むpH6のシャンプー処方(液状洗浄剤組成物)を用いて、専門パネラーが洗髪および乾燥後の使用感を次の基準で評価した。評価は、男女各10名の選抜されたパネラーによって行った。評価を実施するにあたり、討議し、各評価項目の特性に対してすり合わせを行って、各パネラーが共通認識を持つようにした。また、官能評価におけるパネルの偏りを排除し、評価の精度を高めるために、サンプルの試験区番号や内容はパネラーに知らせず、ランダムに提示した。
なお、各評価3以上の場合に課題が解決していると評価する。
(乾燥後のふんわり感)
5:ふんわり感が非常に優れる
4:ふんわり感が優れる
3:ふんわり感は問題ない
2:ややふんわり感に欠ける
1:ふんわり感に欠ける
(乾燥後のまとまり)
5:まとまりが非常に良好である
4:まとまりが良好である
3:まとまりは問題ない
2:まとまりがやや悪い
1:まとまりが悪い
(すすぎのなめらかさ)
5:非常になめらかできしみを全く感じない
4:なめらかできしみをほとんど感じない
3:なめらかさは問題ない
2:ややなめらかさに欠け、きしみを感じる
1:なめらかさが全くなく、非常にきしみを感じる
(泡立ち)
5:泡立ち泡量が多い
4:泡立ち、泡量ともに良好である
3:泡立ち、泡量は問題ない
2:なかなか泡立たず、泡量が少ない
1:全く泡立たない
(2)ポンプフォーマー評価
各洗浄基剤組成物の2質量%水溶液を充填したポンプフォーマーを使用して、専門パネラーが手洗いの使用感を次の基準で評価した。
(すすぎのなめらかさ)
5:非常になめらかである
4:なめらかである
3:なめらかさは問題ない
2:ややなめらかさに欠け、つっぱり感がある
1:なめらかさが全くなく、非常につっぱり感がある
(洗い上がりのしっとり感)
5:しっとり感が非常に良好である
4:しっとり感が良好である
3:しっとり感は問題ない
2:ややしっとり感に欠ける
1:しっとり感が無い
(泡立ち)
5:泡立ち泡量が多い
4:泡立ち、泡量ともに良好である
3:泡立ち、泡量は問題ない
2:なかなか泡立たず、泡量が少ない
1:全く泡立たない
(泡のきめ細かさ)
5:泡が非常にきめ細かく、非常にクリーミーである
4:泡がきめ細かく、クリーミーである
3:泡のきめ細かさは問題なく、ややクリーミーである
2:泡がやや粗く、クリーミーさがやや無い
1:泡が粗く、クリーミーさが無い
上記の評価結果を表1に示す。
Figure 2024057996000001
表1に示したように、成分(A)、(B)を含有し、成分(B)に対する成分(A)の質量比(A)/(B)が1.0以上である実施例1~11では、乾燥後の毛髪のふんわり感とまとまりが良好であり、使用感も良好であることが確認された。
また、実施例1-7の対比から、質量比(A/B)が2.5以上20以下である実施例2-5は、乾燥後の毛髪のふんわり感とまとまりがより良好であり、使用感もより良好であることが確認された。
さらに、実施例4、8、9、11の対比から、成分(A)が、N-アシルトレオニンナトリウム(ココイルトレオニンナトリウム)である実施例4、および、成分(A)が、N-アシルトレオニンカリウム(ココイルトレオニンカリウム、ラウロイルトレオニンカリウム)である実施例8、9は、成分(A)が、N-アシルトレオニントリエタノールアミン(TEA)(ココイルトレオニントリエタノールアミン)である実施例11と比較して、乾燥後の毛髪のふんわり感とまとまりがより良好であり、使用感もより良好であることが確認された。また、実施例4と実施例8、9の対比から、成分(A)がN-アシルトレオニンナトリウム(ココイルトレオニンナトリウム)である実施例4は、N-アシルトレオニンカリウムである実施例8、9のN-アシルトレオニンカリウムと比較して、乾燥後の毛髪のふんわり感とまとまりが優れており、使用感も優れていることが確認された。また、実施例4と実施例8の対比から、成分(A)がココイルトレオニンナトリウムである実施例4は、ココイルトレオニンカリウムである実施例8よりも乾燥後の毛髪のふんわり感とまとまりが優れており、使用感も優れていることが確認された。実施例8、9、10の対比から、成分(A)がココイルトレオニンカリウムである実施例8は、ラウロイルトレオニンカリウムである実施例9、10よりも使用感が良好であることが確認された。実施例9、10の対比から、成分(B)がラウリン酸カリウムである実施例9は、ステアリン酸カリウムである実施例10よりも使用感が良好であることが確認された。
一方、比較例1、2は、成分(B)に対する成分(A)の質量比(A)/(B)が1.0未満であるため、乾燥後の毛髪のふんわり感とまとまりが不十分であり、使用感も不十分であることが確認された。
比較例3は、高級脂肪酸塩を含んでいないため、乾燥後の毛髪のふんわり感とまとまりが不十分であることが確認された。また、比較例4は、N-アシルトレオニン塩を含んでいないため、乾燥後の毛髪のふんわり感とまとまりが不十分であり、使用感も不十分であることが確認された。
比較例5は、成分(A)に代えて、成分(A’)N-アシルアミノ酸塩(N-ココイル-L-グルタミン酸ナトリウム)が使用されているため、乾燥後の毛髪のふんわり感とまとまりが不十分であり、使用感も不十分であることが確認された。
比較例6は、成分(A)とともに成分(A’)N-アシルアミノ酸塩を併用されているが、成分(B)に対する成分(A)の質量比(A)/(B)が1.0未満であるため、乾燥後の毛髪のふんわり感とまとまりが不十分であることが確認された。
<処方例>
本発明の洗浄剤組成物の好適な処方例を次に示す。以下、処方中の原料は質量%(有効分)で表す。
(処方例1:シャンプー)
実施例4の洗浄基剤組成物(成分(A)および成分(B)) 7.5
N-ラウロイル-N-メチル-β-アラニンナトリウム 3.6
N-ココイル-L-グルタミン酸ナトリウム 1.5
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 2.5
ラウリルヒドロキシスルホベタイン 1.6
カチオン化ヒドロキシエチルセルロース 0.5
ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 2.0
フェノキシエタノール 0.1
エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム塩 0.1
pH調整剤(クエン酸) 適量
水 残余(全量100.0)
(処方例2:ポンプフォーマータイプの泡洗顔)
実施例4の洗浄基剤組成物(成分(A)および成分(B)) 5.3
N-ココイルグリシンカリウム 1.8
N-ココイル-L-グルタミン酸ナトリウム 1.8
ラウリルヒドロキシスルホベタイン 1.6
ジプロピレングリコール 2.0
グリセリン 4.0
ポリグリセリン-10 2.0
フェノキシエタノール 0.1
pH調整剤(水酸化カリウム) 適量
水 残余(全量100.0)
(処方例3:液状洗浄剤組成物)
実施例4の洗浄基剤組成物(成分(A)および成分(B)) 30.0
N-ココイル-L-グルタミン酸ナトリウム 1.5
N-ココイル-L-グルタミン酸2ナトリウム 6.0
塩化ナトリウム 1.0
フェノキシエタノール 0.5
pH調整剤(クエン酸) 適量
水 残余(全量100.0)


Claims (7)

  1. 以下の成分:
    (A)N-アシルトレオニン塩;および
    (B)高級脂肪酸塩
    を含み、前記成分(B)に対する前記成分(A)の質量比(A/B)が1.0以上であり、
    前記成分(A)と前記成分(B)の含有量の合計が、95質量%以上である
    ことを特徴とする洗浄基剤組成物。
  2. 前記質量比(A/B)が2.5以上20以下である
    ことを特徴とする請求項1の洗浄基剤組成物。
  3. 前記成分(A)が、N-アシルトレオニンナトリウム、または、N-アシルトレオニンカリウムである
    ことを特徴とする請求項1の洗浄基剤組成物。
  4. 前記成分(A)が、N-アシルトレオニンナトリウムである
    ことを特徴とする請求項1の洗浄基剤組成物。
  5. 請求項1から4のいずれかの洗浄基剤組成物と、溶媒とを含む
    ことを特徴とする液状洗浄剤組成物。
  6. 前記溶媒が水である
    ことを特徴とする請求項5の液状洗浄剤組成物。
  7. 前記洗浄基剤組成物の含有量が、0.1~50質量%である
    ことを特徴とする請求項5の液状洗浄剤組成物。
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