JP2024057364A - ワイヤハーネス製造装置及びワイヤハーネス製造方法 - Google Patents

ワイヤハーネス製造装置及びワイヤハーネス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ワイヤハーネスの製造コストの低減を図ることができるワイヤハーネス製造装置及びワイヤハーネス製造方法を提供すること。【解決手段】ワイヤハーネス製造装置1は、電線Wの配索に用いられる治具板2と、電線Wを保持し治具板2の上を移動可能な移動体3と、移動体3の移動制御を行いワイヤハーネスWHの形状に合わせて移動体3を移動させ電線Wの配索を行う制御部4と、を備え、治具板2は、移動体3の移動領域に設けられる磁性体を有し、移動体3は、治具板2に対する吸着力となる磁力を発生させる磁力発生部36を有して構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤハーネス製造装置及びワイヤハーネス製造方法に関する。
従来、ワイヤハーネス製造に関し、例えば、特許文献1に記載されるように、配索経路上の所定の位置に複数の組立治具が取り付けられ、複数本の電線が布線台上の配索経路に従って配索されるワイヤハーネス製造装置及びワイヤハーネス製造方法が知られている。このワイヤハーネス製造装置及びワイヤハーネス製造方法は、配索経路の途中の組立治具の一部を着脱板上に固定して交換治具体を形成し、この交換治具体を布線台に対して着脱自在に形成すると共に、この交換治具体を他の交換治具体と交換することにより配索経路の一部を変更可能にしている。
特開平8-96632号公報
ところで、上述の特許文献1に記載のワイヤハーネス製造装置及びワイヤハーネス製造方法は、製造コストが高くなるという点で改善の余地がある。例えば、ワイヤハーネスが用いられる製品の種類によって組立治具が必要となり、製造設備に多大なコストがかかる。また、ワイヤハーネスの組み付けに人員による手作業を必要とするため、人件コストがかかる。このため、ワイヤハーネスの製造において製造コストの低減が図れる製造装置及びワイヤハーネス製造方法の開発が切望されている。
そこで、本発明は、ワイヤハーネスの製造コストの低減を図ることができるワイヤハーネス製造装置及びワイヤハーネス製造方法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明に係るワイヤハーネス製造装置は、電線の配索に用いられる治具板と、電線を保持し治具板の上を移動可能な移動体と、移動体の移動制御を行いワイヤハーネスの形状に合わせて移動体を移動させ電線の配索を行う制御部とを備え、治具板は、電線の配索領域に設けられる磁性体を有し、移動体は、治具板に対する吸着力となる磁力を発生させる磁力発生部を有して構成されている。
本発明に係るワイヤハーネス製造装置及びワイヤハーネス製造方法は、ワイヤハーネスの製造コストの低減を図ることができる。
図1は、本実施形態に係るワイヤハーネス製造装置の構成の概要を示す図である。 図2は、本実施形態に係るワイヤハーネス製造装置における第二移動体の説明図である。 図3は、本実施形態に係るワイヤハーネス製造装置における第二移動体の説明図である。 図4は、本実施形態に係るワイヤハーネス製造装置における第二移動体の説明図である。 図5は、本実施形態に係るワイヤハーネス製造装置における第二移動体の説明図である。 図6は、本実施形態に係るワイヤハーネス製造装置の電気的構成の概要を示すブロック図である。 図7は、本実施形態に係るワイヤハーネス製造装置における磁力発生部の説明図である。 図8は、本実施形態に係るワイヤハーネス製造方法における配索制御処理のフローチャートである。 図9は、本実施形態に係るワイヤハーネス製造方法における電線配索の説明図である。 図10は、本実施形態に係るワイヤハーネス製造装置を用いた外装部品等の取付の説明図である。 図11は、本実施形態に係るワイヤハーネス製造装置を用いた外装部品等の取付の説明図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1は本実施形態に係るワイヤハーネス製造装置の構成の概要を示す図であり、図2~5は、本実施形態に係るワイヤハーネス製造装置における第二移動体の説明図である。図6は本実施形態に係るワイヤハーネス製造装置の電気的構成の概要を示すブロック図であり、図7は本実施形態に係るワイヤハーネス製造装置における磁力発生部の説明図である。
図1に示す本実施形態に係るワイヤハーネス製造装置1は、ワイヤハーネスWHを製造するための装置であり、ワイヤハーネスWHの形状に応じて電線Wを配線又は配索する。本実施形態に係るワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される機器の間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の電線Wを束にして集合部品とし、コネクタ等で複数の電線Wを機器に接続するようにしたものである。本実施形態のワイヤハーネスWHは、導電性を有する電線Wと、コネクタCと、外装材Tとを備える。電線Wは、例えば、導電性を有する複数の金属素線を束ねた芯線を、絶縁被覆部によって被覆した絶縁電線である。電線Wは、複数の絶縁電線を束ねたものであってもよい。コネクタCは、電線Wの端末に設けられ、接続相手(典型的には、他のコネクタC)とコネクタ嵌合することで当該接続相手との間に電気的な接続部位を形成し電線Wと接続相手とを導通接続するものである。外装材Tは、内部に電線Wが挿通、配索されて当該電線Wに外装され、内部に配索された当該電線Wを保護すると共に配索経路を規制する保護部材である。外装材Tは、例えば、絶縁性を有する樹脂材料等によって筒状に形成されたコルゲートチューブ、プロテクタ、導電性を有する金属材料等によって筒状に形成された金属パイプ等である。ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、グロメット、電気接続箱、固定具、コネクタ等の種々の構成部品を含んで構成されてもよい。
図1に示すように、ワイヤハーネス製造装置1は、治具板2、移動体3及び制御部4を備えている。治具板2は、ワイヤハーネスWHを製造のために用いられる板体であり、製造すべきワイヤハーネスWHより大きい板体が用いられる。治具板2は、例えば、ワイヤハーネス製造時において垂直又は斜めに設置される。治具板2は、ワイヤハーネスWHの電線Wの配索に用いられる。また、治具板2は、電線Wの配索のほか、外装材Tの取付、ワイヤハーネスWHの導通チェックなどに用いられてもよい。
治具板2は、移動体3の移動領域に設けられる磁性体を有している。移動体3の移動領域は、移動体3が電線Wの配索のために移動する治具板2上の領域であり、例えば、電線Wの配索領域である。治具板2は、例えば、鉄製の板体が用いられ、治具板2全体が磁性体となっている。また、治具板2は、鉄以外の磁性体である物体により構成されていてもよいし、磁性体である物体の層を含む積層板体であってよい。
治具板2には、複数の移動体3が配置されている。移動体3は、電線Wを保持し、治具板2の上を移動可能とした台車である。移動体3は、電線Wを保持した状態で治具板2の上を移動することにより、ワイヤハーネスWHの形状に応じて電線Wの配索又は配線を行う。このため、ワイヤハーネス製造装置1は、移動体3による電線Wの自動配索が可能となり、作業員による手作業を大幅に削減することを可能とする。
複数の移動体3は、電線Wに接続される第一移動体3A、及び、電線Wに接続されてない第二移動体3Bを含む。第一移動体3A及び第二移動体3Bは、本体30の左右に車輪31が設けられ自走可能とされており、移動物体としての基本構成が共通している。第一移動体3Aは、電線Wに接続されて電線Wを保持している。例えば、第一移動体3Aは、コネクタCを介して電線Wの端部と接続されている。このため、第一移動体3Aは、その移動により、電線Wの端部を移動させることができる。なお、ここでは、第一移動体3AがコネクタCを介して間接的に電線Wと接続される場合を示しているが、第一移動体3Aが電線Wと直接接続されていてもよい。第二移動体3Bは、電線Wと接続されておらず、配索時において第一移動体3Aに接続される電線Wに接触してその電線Wを押し付けて保持する。第二移動体3Bは、配索時において、第一移動体3Aに接続される電線Wの配索形状又は配線形状を作るために作動する。つまり、第二移動体3Bは、ワイヤハーネスWHの分岐形成用の移動体である。
図2に示すように、分岐形成用の第二移動体3Bは、例えば、本体30の上部に押込部301を形成している。押込部301は、他の移動体3に保持される電線Wを押し込んで分岐形状を形成するための部材である。押込部301は、進行方向に対し先細りとした形状であり、例えば、水平断面を五角形としたブロック部材により構成される。
また、図3に示すように、分岐形成用の第二移動体3Bは、本体30の上部に棒部材302を立設した構造であってもよい。この場合であっても、第二移動体3Bは、他の移動体3に保持される電線Wを押し込んで分岐形状を形成することができる。
また、図4に示すように、分岐形成用の第二移動体3Bは、本体30の上部に支柱303を立設し、支柱303の前方位置に垂直に延びる棒部材304を取り付けた構造であってもよい。この場合であっても、分岐形成用の第二移動体3Bは、他の移動体3に保持される電線Wを押し込んで分岐形状を形成することができる。
さらに、図5に示すように、分岐形成用の第二移動体3Bは、本体30の上部に支柱303を立設し、支柱303の前方位置に垂直に延びる棒部材304を取り付け、この棒部材304の上部及び下部に前方へ延びる水平棒部材305、306を設けた構造であってもよい。この場合であっても、分岐形成用の第二移動体3Bは、他の移動体3に保持される電線Wを押し込んで分岐形状を形成することができる。また、分岐形成用の第二移動体3Bは、水平棒部材305、306によって、押し込んだ電線Wが棒部材304から外れることを抑制することができる。
なお、図1は、五つの移動体3を用いる場合を示しているが、三つ、四つ又は六つ以上の移動体3が用いられてもよい。また、図1は、分岐形成用の第二移動体3Bを一つ用いる場合を示しているが、二つ以上の分岐形成用の第二移動体3Bが用いられてもよい。また、図1は、第一移動体3A及び第二移動体3Bを用いる場合を示しているが、分岐形成用の第二移動体3Bの代わりにU型又はフォーク形状などの組立治具を用い、移動体3として第一移動体3Aのみが用いられてもよい。つまり、治具板2の予め設定された位置に組立治具が配置され、電線Wを接続した第一移動体3Aが移動して電線Wの配索が行われてもよい。
図1において、移動体3(第一移動体3A、第二移動体3B)は、自走可能とされ、例えば車輪31を有し、車輪31の回転によって治具板2上を移動する。つまり、移動体3は、車輪31を治具板2の表面に接地させ、車輪31の回転により治具板2上を移動する。車輪31は、移動体3の本体30の左右に複数設けられている。例えば、移動体3は、左右の車輪31が正転することで前進し、左右の車輪31が逆転することで後退し、左右の車輪31が異なる回転数で回転することで旋回移動することができる。なお、図1では、移動体3の車輪31が左右に四つずつ設けられているが、移動体3の車輪31は、左右に二つ、三つ又は五つ以上設けられていてもよい。また、図1では、移動体3の走行部として、円形の車輪31が用いられているが、複数の車輪を履板で囲う無限軌道(クローラ)が用いられてもよい。
第一移動体3Aには、電線Wを保持する保持部32を有している。例えば、保持部32として、コネクタが用いられる。この場合、保持部32は、電線Wの端部に取り付けられるコネクタCと接続され、相手方コネクタとして機能する。保持部32とコネクタCが接続されることで、第一移動体3Aに対し電線Wが接続され保持される。
図6に示すように、移動体3は、通信部35、磁力発生部36、駆動部37、記録部38及びバッテリ39を有している。通信部35、磁力発生部36、駆動部37、記録部38及びバッテリ39は、例えば、本体30に内蔵されている。通信部35は、制御部4と無線通信するための送受信機器である。移動体3は、通信部35を通じて制御部4からの制御信号を受信する。
図7に示すように、磁力発生部36は、治具板2に対する吸着力となる磁力を発生させる部位であり、例えば電磁石により構成される。磁力発生部36は、本体30に設けられ、治具板2に隣接する位置に配置される。磁力発生部36は、発生させる磁力の強さを調整可能であり、移動体3の停止時の磁力と比べ移動体3の移動時の磁力を弱くする。これにより、磁力発生部36は、移動体3の停止時に移動体3を治具板2に対し強く固定するができ、移動体3の移動時に磁力を弱めて移動体3の円滑な移動を可能とする。
図6において、駆動部37は、車輪31に駆動力を与える部位であり、例えばモータなどの駆動源及び駆動源を駆動するための駆動回路を含む。駆動部37は、制御部4からの制御信号に従って駆動して車輪31を作動させる。記録部38は、移動体3の移動制御データ、磁力制御データなどを記録する。バッテリ39は、移動体3に設けられる磁力発生部36、駆動部37などの機器への電力供給源である。バッテリ39としては、例えば、充電可能な二次電池が用いられる。
制御部4は、ワイヤハーネス製造装置1の全体の制御を行う制御ユニットであり、例えば移動体3の移動制御を行い、ワイヤハーネスWHの形状に合わせて移動体3を移動させ電線Wの配索を行う。制御部4は、例えば、例えば、CPU[Central Processing Unit]等のプロセッサ、ROM[Read Only Memory]、RAM[Random Access Memory]等のメモリを有するコンピュータを備えて構成される。
制御部4は、移動経路設定部41、移動制御部42、磁力制御部43、通信部44及び記録部45を備えている。移動経路設定部41、移動制御部42及び磁力制御部43は、例えば、制御部4にそれぞれの機能を実行するプログラムを導入することにより構成される。また、移動経路設定部41、移動制御部42及び磁力制御部43は、それぞれの機能を実行する制御ユニットして制御部4に個別に設置されていてもよい。
移動経路設定部41は、各移動体3における治具板2上の移動経路を設定する。例えば、移動経路設定部41は、治具板2の表面に対応する座標を設定し、ワイヤハーネスWHの形状に応じて、各移動体3の移動開始位置及び移動終了位置の座標値を設定する。移動体3の移動開始位置の座標値は、予め決められた開始位置に移動体3を配置する場合、その開始位置の座標値とされる。移動体3の移動終了位置の座標値は、ワイヤハーネスWHの形状に応じて設定される。そして、移動経路設定部41は、移動体3の移動開始位置と移動終了位置を結ぶ経路を移動経路として生成する。このとき、複数の移動体3における移動経路が交差しないように設定することが望ましいが、移動経路が交差する場合であっても移動タイミングをずらすことで移動体3の円滑な移動が可能となる。この場合、移動経路の設定において、移動体3の移動速度を加味して設定が行われてもよい。つまり、移動体3の移動経路における移動位置と移動速度を関係付けて移動経路が設定されてもよい。
移動制御部42は、各移動体3に対し移動に関する制御信号を出力する。例えば、移動制御信号は、移動経路に沿って移動体3を移動させるように、駆動部37を作動させる制御信号を出力する。これにより、駆動部37が作動し車輪31が回転して、移動体3が設定された移動経路に沿って移動する。
磁力制御部43は、磁力発生部36の作動を制御する。例えば、磁力制御部43は、磁力発生部36に対し制御信号を出力し、磁力発生部36を作動させ、移動体3の停止時において磁力発生部36から強い磁力を発生させ、移動体3の移動時において停止時より弱い磁力を発生させる。
通信部44は、移動体3と通信を行う。通信部44は、移動体3と無線通信を行い、移動体3の通信部35との間で信号の送受信を行う。記録部45は、移動体3の移動経路データ、磁力制御データなどを記録する。
制御部4には、HMI[Human Machine Interface]5が接続されている。HMI5は、例えば制御部4に対する操作装置であって入力装置、出力装置として機能する。HMI15は、スイッチ、入力ボタン、キーボード、スピーカ、表示モニタなどが該当する。
次に、本実施形態に係るワイヤハーネス製造装置の動作及びワイヤハーネス製造方法について説明する。
図8は、ワイヤハーネス製造方法における配索制御処理のフローチャートである。図9は、ワイヤハーネス製造方法における電線配索の説明図である。図10及び図11は、ワイヤハーネス製造における外装部品等の取付の説明図である。
図1に示すように、電線Wの接続及び移動体3の初期位置セットが行われる。移動体3は、治具板2上の初期位置に設置される。例えば、治具板2の上部の位置に移動体3が横並びに配置される。このとき、移動体3の初期位置を治具板2の上部の位置とすることにより、移動体3が上方から下方へ移動するため、移動体3の上方への移動が避けられ、移動体3のバッテリ39の消費を抑えることができる。
移動体3の初期位置として、例えば、左から第一移動体3A、第二移動体3B、第一移動体3A、第一移動体3A、第一移動体3Aの順で配置される。例えば、一番左の第一移動体3Aには、四つの電線Wが接続される。図1では一番左の第一移動体3Aに対し一つのコネクタCが接続されているが、四つの電線Wに対応して四つのコネクタCが接続されてもよい。一番左の第一移動体3Aに接続される四つの電線Wのうち二つの電線Wは、一番右(左から五番目)の第一移動体3Aに接続されている。また、一番左の第一移動体3Aに接続される四つの電線Wのうち一つの電線Wは、左から三番目の第一移動体3Aに接続されている。さらに、一番左の第一移動体3Aに接続される四つの電線Wのうち一つの電線Wは、左から四番目の第一移動体3Aに接続されている。左から二番目の第二移動体3Bには、電線Wが接続されていない。移動体3に接続される電線Wは、ワイヤハーネスWHの形状に応じた長さのものが用いられる。
移動体3(第一移動体3A、第二移動体3B)が初期位置にセットされている状態において、移動体3の磁力発生部36が作動され、移動体3が磁力により治具板2に引き付けられている。このため、移動体3は、垂直又は傾斜となる治具板2から滑り落ちることなく、位置を維持することができる。電線Wの接続は、電線Wの端部に取り付けられるコネクタCを移動体3の保持部32に接続して行われる。これにより電線Wの端部は、いずれかの移動体3により保持される。
そして、電線Wの配索が行われる。この電線Wの配索は、移動体3の移動による配索制御によって行われる。図8の配索制御処理は、例えば、HMI5の開始操作により開始され、制御部4により実行される。配索制御処理として、まず、図8のステップS10(以下、単に「S10」という。以降のステップSについても同様とする。)に示すように、第一磁力調整工程が行われる。第一磁力調整工程は、磁力発生部36により発生される磁力の強さを調整する工程であり、移動体3の移動に備えて、停止時の磁力より弱い磁力とする。すなわち、制御部4の磁力制御部43から移動体3へ制御信号が出力され、磁力発生部36の発生磁力が弱められる。これにより、移動体3は、治具板2に対し引き寄せられるものの、磁力の低下により移動しやすくなる。
そして、S12に処理が移行し、移動工程が行われる。移動工程は、移動体3をワイヤハーネスWHの形状に応じて移動させる工程である。すなわち、制御部4の移動制御部42から移動体3へ制御信号が出力され、駆動部37が作動する。これにより、移動体3の車輪31が回転し、移動体3が治具板2上を移動する。移動体3の移動経路は、ワイヤハーネスWHの形状に応じ予め設定される経路である。移動体3の移動は、全部の移動体3を一斉に移動させてもよいし、個別に順番で移動させてもよいし、適宜先行して移動する移動体3があり同時に移動する移動体3があってもよい。この移動工程により、図9に示すように、各電線WがワイヤハーネスWHに応じた形状で配索される。すなわち、第一移動体3Aは、ワイヤハーネスWHにおける電線Wの端部の位置に移動する。第二移動体3Bは、第一移動体3Aに接続される電線Wに当接して電線Wを押し込んで移動する。これにより、複数の電線Wにおける分岐形状が形成される。
そして、S12の移動工程が終わったら、第二磁力調整工程が行われる(S14)。第二磁力調整工程は、磁力発生部36により発生される磁力の強さを調整する工程であり、移動体3の移動時の磁力より強い磁力とする。すなわち、制御部4の磁力制御部43から移動体3へ制御信号が出力され、磁力発生部36の発生磁力が第一磁力調整工程の磁力と比べて強められる。これにより、移動体3は、治具板2に対し強く引き寄せられ、移動体3は停止位置に固定される。このため、この状態で外装材Tの取付や導通チェックなどを円滑に行うことができる。S14の第二磁力調整工程を終えたら、図8の一連の配索制御処理を終了する。
この配索制御処理によれば、ワイヤハーネスWHの形状に合わせて移動体3を移動させて電線Wの配索を行うことができる。このため、ワイヤハーネスWHの種類に応じた治具が不要であり、ワイヤハーネス製造に対する設備投資が大幅に削減することができる。また、ワイヤハーネスWHの種類ごとに治具の設置が不要となり、製造場所を大幅に削減することができる。また、移動体3の移動により電線Wの配索が行えるため、作業員による手作業を大幅に削減できる。このように、ワイヤハーネスWHの製造コストを削減することができる。また、治具板2に対し磁力によって移動体3を吸着できるため、治具板2が傾斜し又は垂直となっていても、移動体3の移動が可能となり、ワイヤハーネスWHの製造が行える。
そして、図9に示すように、電線Wが配索された状態において、電線Wに対し外装材Tなどの取付が行われる。例えば、電線Wを束ねて、コルゲートチューブ、テープなどが外装材Tとして取り付けられる。このとき、移動体3は、治具板2に対し強固に保持されているため、外装材Tの取り付けが円滑に行える。また、このとき、移動体3に外装材Tを運搬させてもよい。例えば、図10に示すように、移動体3に取付部品310を搭載させ、作業位置まで移動させてもよい。取付部品310としては、例えばクランプ、プロテクタ、カバーなどが該当する。これにより、ワイヤハーネス製造装置1を用いて取付部品310の取り付けが効率良く行える。また、図11に示すように、移動体3に保護部品311を搭載させ、作業位置まで移動させてもよい。保護部品311としては、例えばコルゲートチューブ、テープなどが該当する。これにより、ワイヤハーネス製造装置1を用いて保護部品311の取り付けが効率良く行える。
そして、電線Wに外装材Tなどが取り付けられて、ワイヤハーネスWHが製造される。このあと、このワイヤハーネスWHに対し、治具板2を用いて導通チェックが行われてもよい。なお、導通チェック専用の治具を用いて導通チェックが行われてもよいが、コネクタCを介して電線Wが移動体3に電気的に接続されているため、ワイヤハーネス製造装置1を用いて導通チェックをことが可能である。例えば、制御部4から移動体3にチェック信号が出力され、このチェック信号を電線Wで繋がれる他の移動体3を通じて受信できているか否かによってワイヤハーネスWHの導通チェックを行えばよい。この導通チェックを終えたら、ワイヤハーネスWHの製造を終了する。
以上説明したように、本実施形態に係るワイヤハーネス製造装置1によれば、ワイヤハーネスWHの形状に合わせて移動体3を移動させて電線Wの配索を行い、ワイヤハーネスWHを製造することができる。このため、ワイヤハーネスWHの種類に応じた治具が不要であり、ワイヤハーネス製造に対する設備投資が大幅に削減することができる。また、ワイヤハーネスWHの種類ごとに治具の設置が不要となり、製造場所を大幅に削減することができる。また、移動体3の移動により電線Wの配索が行えるため、作業員による手作業を大幅に削減できる。このようなことから、ワイヤハーネスWHの製造コストを削減することができる。また、治具板2に対し磁力によって移動体3を吸着できるため、治具板2が傾斜し又は垂直となっていても、移動体3の移動が可能となり、ワイヤハーネスWHの製造を円滑に行うことができる。
また、本実施形態に係るワイヤハーネス製造装置1は、移動体3の磁力発生部36において、移動体3の停止時の磁力と比べ移動体3の移動時の磁力を弱くする。このため、本実施形態に係るワイヤハーネス製造装置1は、移動体3を治具板2上で円滑に移動させることができ、ワイヤハーネスWHの製造を効率良く行うことができる。
また、本実施形態に係るワイヤハーネス製造装置1は、移動体3として、電線Wに接続される第一移動体3Aと、電線Wに接続されてない第二移動体3Bとを含む。電線Wに接続されていない第二移動体3Bを用いることにより、複数の電線Wを分岐させてワイヤハーネスWHを形成することができる。従って、本実施形態に係るワイヤハーネス製造装置1は、ワイヤハーネスWHの製造を効率良く行うことができる。
本実施形態に係るワイヤハーネス製造方法によれば、磁力により移動体3が治具板2に対し吸着されるため、移動体3は垂直又は傾斜となる治具板2から滑り落ちることなく、その位置を維持することができ、所望の位置へ移動することができる。そして、ワイヤハーネスWHの形状に合わせて移動体3が移動することにより、電線Wを配索することができ、ワイヤハーネスWHを製造することができる。このため、ワイヤハーネスWHの種類に応じた治具が不要であり、ワイヤハーネス製造に対する設備投資が大幅に削減することができる。また、ワイヤハーネスWHの種類ごとに治具の設置が不要となり、製造場所を大幅に削減することができる。また、移動体3の移動により電線Wの配索が行えるため、作業員による手作業を大幅に削減できる。このようなことから、本実施形態に係るワイヤハーネス製造方法は、ワイヤハーネスWHの製造コストを削減することができる。
また、本実施形態に係るワイヤハーネス製造方法は、移動工程による電線Wの配索が終了した後に、磁力発生部36により発生する磁力が強められるため、停止した移動体3を治具板2の上に固定することができる。従って、本実施形態に係るワイヤハーネス製造方法は、配索された電線Wに対し外装材Tの取付又は導通チェックを円滑に行うことができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係るワイヤハーネス製造装置及びワイヤハーネス製造方法は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、車両に用いられるワイヤハーネスWHの製造装置及び製造方法について説明したが、車両以外の機器に用いられるワイヤハーネスWHの製造装置及び製造方法に適用してもよい。
また、上述した実施形態では、移動体3と制御部4が無線通信を行っているが、移動体3と制御部4が有線通信を行ってもよい。例えば、各移動体3と制御部4をケーブルなど電気的に接続して信号の送受信を行ってもよい。この場合であっても、上述した実施形態と同様に、ワイヤハーネスWHの製造コストを削減することができる。また、この場合、移動体3にバッテリ39の搭載を省略することができる。
1 ワイヤハーネス製造装置
2 治具板
3 移動体
3A 第一移動体
3B 第二移動体
4 制御部
36 磁力発生部
C コネクタ
W 電線
WH ワイヤハーネス

Claims (5)

  1. 電線の配索に用いられる治具板と、
    前記電線を保持し、前記治具板の上を移動可能な移動体と、
    前記移動体の移動制御を行い、ワイヤハーネスの形状に合わせて前記移動体を移動させ前記電線の配索を行う制御部と、を備え、
    前記治具板は、前記移動体の移動領域に設けられる磁性体を有し、
    前記移動体は、前記治具板に対する吸着力となる磁力を発生させる磁力発生部を有している、
    ワイヤハーネス製造装置。
  2. 前記磁力発生部は、前記磁力の強さを調整可能とし、前記移動体の停止時の磁力と比べ前記移動体の移動時の磁力を弱くする、
    請求項1に記載のワイヤハーネス製造装置。
  3. 前記移動体は、前記電線に接続される第一移動体と、前記電線に接続されてない第二移動体と、を含み、
    前記第一移動体は、前記電線に接続されて前記電線を保持し、
    前記第二移動体は、配索時において前記第一移動体に接続される前記電線に接触して前記第一移動体に接続される前記電線を保持する、
    請求項1又は2に記載のワイヤハーネス製造装置。
  4. 配索すべき電線を保持し磁力発生部を有する移動体が磁性体を有する治具板の上に配置され、前記磁力発生部の磁力により前記移動体が前記治具板に対し吸着される第一磁力調整工程と、
    ワイヤハーネスの形状に合わせて前記移動体が移動し、前記電線の配索が行われる移動工程と、を含む、
    ワイヤハーネス製造方法。
  5. 前記移動工程による前記電線の配索が終了した後に、前記磁力発生部により発生する磁力が前記第一磁力調整工程における磁力と比べて強められ、停止した前記移動体を前記治具板の上に固定させる第二磁力調整工程を、更に含む、
    請求項4に記載のワイヤハーネス製造方法。
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