JP2024057239A - 回転電機のステータおよび回転電機のステータの製造方法 - Google Patents

回転電機のステータおよび回転電機のステータの製造方法 Download PDF

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宏紀 立木
伸文 片岡
皓太 葛城
洪太 廣橋
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Abstract

【課題】セグメントコイル同士の接触抵抗のばらつきが小さく、高い締結強度が得られる回転電機のステータを提供する。【解決手段】スロット3が周方向に並んで配置されたコア4と、スロットに絶縁シート5を介して挿入された複数のセグメントコイル6の端部同士が締結されて構成されたコイルとを有する回転電機のステータであって、セグメントコイルの一方の端部はセグメントコイルの主要部の断面積よりも小さい断面積を有する突起部15を有し、他方の端部は突起部の外周部に締結された溝部16を有し、突起部の中央部にはくびれ部15aが形成されており、溝部の外周部のくびれ部と対向する位置に表面くびれ部16aが形成されている。【選択図】図4

Description

本願は、回転電機のステータおよび回転電機のステータの製造方法に関する。
従来から、オルターネータ、スタータなど多種多様な回転電機が自動車に搭載されている。とくに近年、世界的な排気ガス規制の強化などにより電動化の流れが加速し、EV(Electric Vehicle)用途の高電圧、高出力な回転電機の開発が盛んである。EV用途の回転電機のステータにおいては、複数のセグメントコイルを締結してコイルが構成されていることが多い。複数のセグメントコイルを締結して構成されたコイルを用いた回転電機においては、回転電機の容積に対してコイルエンドが占める割合が大きくなる。そのため、コイルエンドの容積を下げる、あるいはコアのスロットに高密度にコイルを配置するなど、出力密度をより大きくするためのステータ構造およびステータ製造技術の開発が盛んである。併せて、ステータをより低コストで製造するためのステータ構造およびステータ製造技術の開発も盛んである。
複数のセグメントコイルを締結してコイルを構成する場合のセグメントコイル同士の締結方法に着目すると、例えば、オス型コネクタ部を端部に有するセグメントコイルと、メス型コネクタ部を端部に有するセグメントコイルとを備えた回転電機のステータが開示されている。この回転電機のステータにおいては、オス型コネクタ部はテーパ面を有しており、そのテーパ面の一部に凹部が形成され、また、メス型コネクタ部もテーパ面を有しており、そのテーパ面の一部に凸部が形成されている。そして、凸部が凹部に挿入されることでオス型コネクタ部のテーパ面とメス型コネクタ部のテーパ面とが互いに接触してセグメントコイル同士が締結された回転電機のステータが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2021-78314号公報
しかしながら、従来の回転電機のステータにおいては、メス型コネクタ部の凸部がオス型コネクタ部のテーパ面に摺動しながら締結されるため、摺動による摩耗または変形によって締結面に隙間が生じ、接触抵抗にばらつきが生じるという問題があった。また、セグメントコイル同士はメス型コネクタ部の凸部とオス型コネクタ部の凹部とが嵌合されて締結されているため、振動に対して締結強度が低いという問題があった。
本願は、上述の課題を解決するためになされたもので、セグメントコイル同士の接触抵抗のばらつきが小さく、高い締結強度が得られる回転電機のステータを提供することを目的とする。
本願の回転電機のステータは、円筒状のコアバックから内径方向に開口したスロットが周方向に並んで配置されたコアと、スロットに絶縁シートを介して挿入された複数のセグメントコイルの端部同士が締結されて構成されたコイルとを有する回転電機のステータであって、セグメントコイルの一方の端部はセグメントコイルの主要部の断面積よりも小さい断面積を有する突起部を有し、セグメントコイルの他方の端部は突起部の外周部に締結された溝部を有し、突起部の中央部にはくびれ部が形成されており、溝部の外周部のくびれ部と対向する位置に表面くびれ部が形成されている。
本願の回転電機のステータにおいては、セグメントコイルの一方の端部はセグメントコイルの主要部の断面積よりも小さい断面積を有する突起部を有し、セグメントコイルの他方の端部は突起部の外周部に締結された溝部を有し、突起部の中央部にはくびれ部が形成されており、溝部の外周部のくびれ部と対向する位置に表面くびれ部が形成されているので、セグメントコイル同士の接触抵抗のばらつきが小さく、高い締結強度が得られる。
実施の形態1に係る回転電機のステータの斜視図である。 実施の形態1に係るセグメントコイルの斜視図である。 実施の形態1に係るコイル締結部の模式図である。 実施の形態1に係る回転電機のステータの拡大図である。 実施の形態1に係る回転電機のステータを用いた回転電機の模式図である。 実施の形態1に係るマグネットワイヤ端部形成工程を示す図である。 実施の形態1におけるマグネットワイヤの端部を示す図である。 実施の形態1におけるセグメントコイル形成工程を示す図である。 実施の形態1におけるセグメントコイル挿入工程を示す図である。 実施の形態1におけるセグメントコイル先端部挿入工程および先端部締結工程を示す図である。 実施の形態1におけるセグメントコイル先端部挿入工程を示す図である。 実施の形態1における結線工程を示す図である。 実施の形態1に係るコイル締結部の模式図である。 実施の形態1に係るコイル締結部の模式図である。 実施の形態1に係るコイル締結部の模式図である。 実施の形態2におけるマグネットワイヤの端部を示す図である。 実施の形態2におけるセグメントコイル先端部挿入工程を示す図である。 実施の形態3に係る回転電機のステータの拡大図である。
以下、本願を実施するための実施の形態に係る回転電機のステータについて、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一符号は同一もしくは相当部分を示している。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る回転電機のステータの斜視図である。本実施の形態の回転電機のステータ1は、円筒状のコアバック2から内径方向に開口したスロット3が周方向に並んで配置されたコア4と、スロット3に絶縁シート5を介して挿入された複数のセグメントコイル6の端部同士が締結されて構成されたコイル7とを有している。スロット3は、コアバック2から内径側に突き出した複数のティースで区切られた空間である。セグメントコイル6は、直線導体のマグネットワイヤがU字状またはV字状に折り曲げて形成されている。マグネットワイヤの断面形状は矩形状である。ここで、円筒状のコア4の中心軸方向を軸方向、コア4の円周方向を周方向、コア4の中心軸方向と直交する方向を径方向と称する。スロット3は、周方向に均等に48個配置されている。1つのスロット3には径方向に4本のセグメントコイル6が挿入されている。コイル7の軸方向端部のコア4から露出した部分をコイルエンド部と称する。図1に示すように、セグメントコイル6の折り曲げられた部分はコア4の下方向に露出してコイルエンド部8bとなっており、セグメントコイル6の両端部はコア4の上方向に露出してコイルエンド部8aとなっている。コイルエンド部8aのセグメントコイル6の端部は、他のセグメントコイル6の端部と締結されてコイル締結部9となっている。
コイルエンド部8aの上部には外部電源からコイル7に給電する結線部10が配置されている。結線部10は、例えば、銅などの導電体の板金を加工したバスバーあるいはリード線を接続端子などと組み合わせてコイル7同士を電気的に接続している。結線部10は、コイル締結部9同士の短絡、コイル締結部9とコア4との短絡などを防止するため、ワニスまたは樹脂などで絶縁処理がなされているが、図1においては簡略化した円環状の部品として示している。
コイル7は、スロット3の内部に挿入されているコイル挿入部11と、円筒状のコア4の軸方向の両方の端面から上側および下側それぞれに露出しているコイルエンド部8a、8bとから構成されている。上側のコイルエンド部8aにおいては、セグメントコイル6の先端部同士が締結されたコイル締結部9が複数箇所あり、下側のコイルエンド部8bにおいては、それぞれのセグメントコイル6が2つのスロット3に跨って繋がっている。なお、上側のコイルエンド部8aにおいて、セグメントコイル6の一部の先端部は他のセグメントコイル6の端部ではなく結線部10と電気的に接続されている。
本実施の形態の回転電機のステータにおいては、1つのスロットに4本のセグメントコイルが挿入されて4周に巻かれたコイルで構成されているが、例えば1つのスロットに2本、6本または8本などのセグメントコイルが挿入されてコイルが構成されていてもよい。すなわち、本実施の形態の回転電機のステータは、Nを自然数とすると1つのスロットに2N本のセグメントコイルが挿入されて2N周に巻かれたコイルで構成されていてもよい。また、本実施の形態の回転電機のステータにおいては、スロットは周方向に均等に48個配置されていが、例えば周方向に9個または36個など、Mを自然数とするとスロットは周方向に均等に3M個配置されていてもよい。
図2は、本実施の形態に係る1本のセグメントコイルの斜視図である。図2に示すように、セグメントコイル6は、スロット3の内部に挿入される2本のコイル辺部12a、12bと、2本のコイル辺部12a、12b同士を繋ぐコイル渡り部13と、それぞれのコイル辺部12a、12bからコイル渡り部13の反対方向に延びるコイル先端部14a、14bとを備えている。コイル渡り部13は、U字状またはV字状に形成されている。
図1と図2との関係からセグメントコイル6がコア4に挿入されてコイル7を構成している場合のコイル7とセグメントコイル6との関係は次のようになる。コイル締結部9があるコイルエンド部8aがコイル先端部14a、14bとなり、コイル締結部9がないコイルエンド部8bがコイル渡り部13となる。そして、コイル挿入部11が2本のコイル辺部12a、12bとなる。
一方のコイル先端部14aの先端にはセグメントコイル6の主要部の断面積よりも小さい断面積を有する突起部15が形成されている。また、他方のコイル先端部14bの先端には他のセグメントコイルの突起部の外周部に締結された溝部16が形成されている。2本のセグメントコイルは突起部15と溝部16とで締結されて電気的に接続されている。すなわち、コイル締結部9は、突起部15と溝部16とが締結されて構成されている。
なお、先端に溝部16が形成されているコイル先端部14bには、セグメントコイル6がコア4に挿入されたときに、溝部16の位置を径方向および周方向にオフセットさせるためのレーンチェンジ部17が形成されている。1つのスロット3には径方向に4本のセグメントコイル6が挿入されているが、レーンチェンジ部17があることで、コイル先端部14bの先端に形成された溝部16は、異なるスロット3の径方向にずれた位置に挿入されたセグメントコイル6のコイル先端部14aの先端に形成された突起部15と締結される。このレーンチェンジ部17によって、図1に示すコイル7は螺旋状に巻き回されている。
図3は、本実施の形態の回転電機のステータにおけるコイル締結部の模式図である。図3は、コイル締結部9の1つを示ししたもので、上はコイル締結部9の上面図、下は斜視図である。図3に示すように、一方のコイル先端部14aの先端にはセグメントコイルの主要部の断面積よりも小さい断面積を有する突起部15が形成されている。また、他方のコイル先端部14bの先端には他のセグメントコイルの突起部15の外周部に締結された溝部16が形成されている。突起部15の中央部にはくびれ部15aが形成されており、このくびれ部15aと対向する溝部16の外周部に表面くびれ部16aが形成されている。くびれ部15aの断面積は、突起部15の他の部分の断面積よりも小さい。詳細は後述するが、溝部16の外周部の表面くびれ部16aは、溝部16に突起部15が挿入された後に溝部16の外周からカシメが行われて形成される。
図3に示すように、セグメントコイルの断面形状は矩形状である。突起部15は、矩形状の断面の対向する2面が削られて形成されている。溝部16は、突起部15が挿入可能な空洞部が形成されている。この空洞部は、矩形状の断面の対向する2面間を貫通するように形成されている。
図4は、本実施の形態の回転電機のステータのコイルエンド部の拡大図である。図4に示すように、スロット3に径方向に並んで4本のセグメントコイルが挿入されており、径方向内側の2本の異なるスロットに挿入されたセグメントコイル同士がコイル締結部9で締結されており、径方向外側の2本の異なるスロットに挿入されセグメントコイル同士がコイル締結部9で締結されてコイル7が構成されている。ここで、スロット3に径方向に並んで挿入された4本のセグメントコイルをスロット3の内径側から1本目、2本目、3本目および4本目のセグメントコイルと称する。具体的には、1本目のセグメントコイル6の溝部16がレーンチェンジ部17によって周方向に5つのスロットを跨いで隣接するスロットに挿入された2本目のセグメントコイル6の突起部15と締結されている。また、3本目のセグメントコイル6の溝部16がレーンチェンジ部17によって周方向に5つのスロットを跨いで隣接するスロットに挿入された4本目のセグメントコイル6の突起部15と締結されている。なお、レーンチェンジ部17によって先端部同士が締結される2つのセグメントが周方向に跨ぐスロットの数は5個に限るものではない。突起部15が形成されているコイル先端部14aは、突起部15の反対側で隣接するセグメントコイルのコイル先端部14bのレーンチェンジ部17よりもコア4の端部側に潜り込んだ位置から周方向および軸方向外側に向かって突き出しており、溝部16が形成されている他のセグメントコイルのコイル先端部14bと締結されている。なお、突起部15と溝部16とは、入れ替わって形成されていてもよい。
図5は、本実施の形態の回転電機のステータを用いた回転電機の模式図である。図5において左半分は外観図であり、右半分は断面図である。図5に示すように、ステータ1は、ハウジング21に固定されている。回転電機20は、ハウジング21とブラケット22とで外枠が構成されている。ステータ1のコア4と同軸にロータ23が配置されており、ロータ23は中心に回転軸24が固定されている。ロータ23とコア4との間には隙間が存在する。回転軸24は、ハウジング21およびブラケット22にそれぞれ固定されたベアリング25で回転可能に支持されている。このように構成された回転電機は、例えば電気自動車、ハイブリッド車などの動力源として利用することができる。
次に、本実施の形態の回転電機のステータの製造方法について説明する。
図6は、本実施の形態におけるマグネットワイヤ端部形成工程を示す図である。図6は、マグネットワイヤ端部形成工程で形成されたマグネットワイヤを示しており、上はマグネットワイヤの上面図、下は斜視図である。図6に示すように、セグメントコイルに用いられるマグネットワイヤ18は、断面が矩形状の直線導体である。マグネットワイヤ18の材料は、例えば銅、アルミニウムなどである。マグネットワイヤ端部形成工程において、マグネットワイヤ18の一方の端部にマグネットワイヤ18の主要部の断面積よりも小さい断面積を有する突起部15を形成し、他方の端部に突起部15が挿入可能な空洞部を有する溝部16を形成する。突起部15および溝部16の詳細な構造は後述する。マグネットワイヤの端部形成方法としては、例えばリール状に巻かれたマグネットワイヤを巻き解き、直線状に加工した後に一定の長さ毎にパンチとダイとによる打ち抜き切断を行う。このとき、打ち抜き切断と同時にマグネットワイヤの両端部に突起部および溝部を打ち抜き加工することができる。別の方法として、直線状に加工されたマグネットワイヤを一定の長さに切断した後に、マグネットワイヤの両端部に突起部および溝部を打ち抜き加工してもよい。
図7は、本実施の形態におけるマグネットワイヤの端部を示す図である。図7において、左は突起部15が形成された端部、右は溝部16が形成された端部を示している。マグネットワイヤの一方の端部には、マグネットワイヤ18の主要部の断面積よりも小さい断面積を有する突起部15が形成されている。また、突起部15の中央部にはくびれ部15aが形成されている。くびれ部15aの断面積は、突起部15の他の部分の断面積よりも小さい。マグネットワイヤの他方の端部には、突起部15が挿入可能な空洞部16bを有する溝部16が形成されている。空洞部16bの中央部には、突起部15が挿入されたときに突起部15のくびれ部15aと対向する位置にくさび部16cが形成されている。くさび部16cの位置の空洞部16bの断面積は、空洞部16bの他の部分の断面積よりも小さい。図3で説明したように、マグネットワイヤ18の断面形状は矩形状である。突起部15は、矩形状の断面の対向する2面が削られて形成されている。溝部16の空洞部16bは、矩形状の断面の対向する2面間を貫通するように形成されている。
図8は、本実施の形態におけるセグメントコイル形成工程を示す図である。図8は、セグメントコイル形成工程で形成されたセグメントコイルの斜視図である。セグメントコイル形成工程において、マグネットワイヤの溝部16が形成された端部側にマグネットワイヤの直線方向に対して端部を平行にずらしたレーンチェンジ部17を曲げ加工で形成する。その後、マグネットワイヤのほぼ中央部をU字状またはV字状に折り曲げる。その結果、このセグメントコイル形成工程において、マグネットワイヤから直線状の2箇所のコイル辺部12a、12bがコイル渡り部13で連結されたセグメントコイル6を形成することができる。
このようなマグネットワイヤ端部形成工程とセグメントコイル形成工程とによって、セグメントコイル6を必要数製造する。なお、結線部と接続するセグメントコイルについては、マグネットワイヤ端部形成工程およびセグメントコイル形成工程においてマグネットワイヤの端部は結線部と接続可能な端部形状に形成する必要があるが、詳細な説明は省略する。
図9は、本実施の形態におけるセグメントコイル挿入工程を示す図である。図9に示すように、コア4の全てのスロット3に筒状の絶縁シート5を挿入する。その後セグメントコイル6を突起部15および溝部16側から軸方向に絶縁シート5の内部を貫通させて挿入する。このとき、セグメントコイル6の一方のコイル辺部12aと他方のコイル辺部12bとは、異なるスロットに挿入される。なお、図9は、1本のセグメントコイルの挿入工程を示しているが、全てのセグメントコイルをスロットに挿入する。本実施の形態の回転電機のステータにおいては、1つのスロットに4本の異なるセグメントコイルのコイル辺部がそれぞれ挿入される。
図10は、本実施の形態におけるセグメントコイル先端部挿入工程および先端部締結工程を示す図である。図10は、セグメントコイル先端部挿入工程および先端部締結工程後のステータの斜視図である。セグメントコイル先端部挿入工程において、始めにコア4のスロット3に挿入されたセグメントコイルの先端に溝部16が形成されたコイル先端部14bを円周方向に沿って曲げる。次にコア4のスロット3に挿入されたセグメントコイルの先端に突起部15が形成されたコイル先端部14aをコイル先端部14bとは円周方向に沿って逆方向に曲げる。2つのコイル先端部14aと14bとをお互いに円周方向に沿って逆方向に曲げることで、溝部16に突起部15をはめ込む。
図11は、本実施の形態におけるセグメントコイル先端部挿入工程を示す図である。図11は、溝部16に突起部15がはめ込まれる工程を示している。2つのコイル先端部14aと14bとをお互いに円周方向に沿って順に逆方向に曲げることで、図11に示すように、突起部15がセグメントコイルの導通方向と直交する方向から溝部16の空洞部16bにはめ込まれる。なお、2つのコイル先端部14aおよび14bを円周方向に沿って曲げる工程は、全てのセグメントコイルに対して一括で行ってもよく、全てのセグメントコイルを複数の群に分け、その群毎に行ってもよい。また、本実施の形態においては、溝部16が形成されたコイル先端部14bを先に曲げ、突起部15が形成されたコイル先端部14aを後に曲げているが、その順番を入れ替えてもよい。その場合は、溝部16が突起部15にはめ込まれることになる。
先端部締結工程において、溝部16に突起部15がはめ込まれたセグメントコイルに対して、突起部15のくびれ部15aと対向する溝部16の外周部にカシメ具30でカシメを行う。カシメ具30は、例えば先端部にカシメ用の突起を有するペンチ状の器具などである。溝部16に突起部15がはめ込まれた全てのセグメントコイルに対してカシメを行ってコイル締結部9を形成する。全てのセグメントコイルの端部にコイル締結部9を形成することで、コイル7を組み立てることができる。このようにして本実施の形態の回転電機のステータが完成する。
図12は、本実施の形態における結線工程を示す図である。図12に示すように、結線部10を軸方向の上側から接近させて結線部10とコイル7の端末線とを電気的に接続する。本実施の形態の回転電機のステータは、結線部10を介して外部電源から電力が給電することでステータ1に磁界を発生させることができる。
図13は、本実施の形態の回転電機のステータのコイル締結部の模式図である。図13は、コイル締結部9の1つを示ししたもので、上はコイル締結部9の上面図、下は斜視図である。コイル締結部9には先端部締結工程のカシメによって突起部15のくびれ部15aに溝部16のくさび部16cがカシメられている。また、コイル締結部9には先端部締結工程のカシメによって溝部16の外周部のくびれ部15aと対向する位置に表面くびれ部16aが形成されている。そのため、溝部16のくさび部16cと突起部15のくびれ部15aとが電気的に確実に接続されると共に、溝部16のくさび部16cと突起部15のくびれ部15aとが機械的に強固に締結されているので、セグメントコイル同士の接触抵抗のばらつきが小さく、高い締結強度が得られる。
本実施の形態の回転電機のステータの製造方法においては、セグメントコイル同士の締結を溶接ではなくカシメで行っている。仮に、セグメントコイル同士の締結を溶接で行った場合、溶接時に発生する発熱、材料のスパッタなどが問題となる。溶接時に発生する発熱は、セグメントコイルの素材であるマグネットワイヤの絶縁被膜の損傷、セグメントコイルの近傍にある絶縁シートの損傷の原因となる。また、溶接時に発生する材料のスパッタは、コイル締結部以外の他の部位に金属が付着することで絶縁性の低下を招く。本実施の形態の回転電機のステータの製造方法においては、セグメントコイル同士の締結をカシメで行っているため発熱およびスパッタの発生はないので、溶接を用いた場合に発生する不具合を回避することができる。
また、セグメントコイル同士の締結を溶接で行う場合、溶接不良を低減するためにマグネットワイヤの絶縁被膜の剥離工程が必要である。さらには、溶接後はコイル締結部に溶融池が生成される場合がある。これに起因して近接したコイル締結部間の絶縁性能が低下する可能性がある。本実施の形態の回転電機のステータの製造方法においては、セグメントコイル同士の締結部となる突起部および溝部は打ち抜き加工で形成されているので、絶縁被膜の剥離工程は不要である。また、セグメントコイル同士の締結をカシメで行っているため、近接したコイル締結部間の絶縁性能が低下することもない。
さらに、セグメントコイル同士の締結を溶接で行う場合、コイル締結部近傍のセグメントコイルが熱膨張してコイル締結部の位置がばらつく場合がある。また、溶接によってコイル締結部の温度が上昇する。そのため、セグメントコイル同士の締結を溶接で行う場合、コイル締結部の位置を矯正する治具、溶接後の冷却手段などが必要となる場合がある。本実施の形態の回転電機のステータの製造方法においては、セグメントコイル同士の締結をカシメで行っているため、コイル締結部の位置を矯正する治具、溶接後の冷却手段などが不要となる。そのため、本実施の回転電機のステータの製造方法は、生産性が良好である。
また、本実施の回転電機のステータにおいては、締結される2本のセグメントコイルは、それぞれのコイル先端部14aと14bとをお互いに円周方向に沿って逆方向に曲げることで締結される。そのため、コイルエンド部8a、8bの軸方向の長さを短くすることができる。その結果、セグメントコイルに用いられるマグネットワイヤの使用量を抑制することができると共に、コイルエンド部8a、8bの容積も抑制することができるので、低コストでかつ体積当たりの出力の大きい回転電機が得られる。
また、本実施の回転電機のステータは、図13に示すように、コイル締結部9は突起部15に形成されたくびれ部15aに溝部に形成されたくさび部16cがカシメられて強固に締結されているので耐震性に優れている。また、コイル締結部9は、カシメられるときに突起部15の先端部分が伸びて溝部16の空洞部の底面に向かって押されるので、突起部15と溝部16との間の電気抵抗は低下する。そのため、コイル締結部9における銅損および発熱が小さくなる。
本実施の回転電機のステータのコイル締結部9において、図3に示すように、突起部15は矩形状の断面の対向する2面が削られて形成されおり、くびれ部15aはその2面の両面が削られて形成されている。図14は、本実施の形態の回転電機のステータにおける別のコイル締結部の模式図である。図14は、コイル締結部9の1つを示ししたもので、上はコイル締結部9の上面図、下は斜視図である。図14に示すように、突起部15は矩形状の断面の対向する2面が削られて形成されおり、くびれ部15aはその一方の面のみが削られて形成されていてもよい。また、図15は、本実施の形態の回転電機のステータにおける別のコイル締結部の模式図である。図15は、コイル締結部9の1つを示ししたもので、上はコイル締結部9の上面図、下は斜視図である。図15に示すように、セグメントコイルの断面形状は、円弧状であってもよい。セグメントコイルの断面形状が円弧状の場合でも突起部15の断面形状は矩形状であることが好ましい。突起部15およびくびれ部15aの断面形状が矩形状である方がカシメを行うときにセグメントコイルが回転することを防ぐことができる。
実施の形態2.
実施の形態1に係る回転電機のステータでは、セグメントコイル先端部挿入工程において、先端に溝部16が形成されたコイル先端部14bを円周方向に沿って先に曲げ、先端に突起部15が形成されたコイル先端部14aをコイル先端部14bとは逆方向の円周方向に沿って後に曲げている。このように、2つのコイル先端部14aと14bとをお互いに円周方向に沿って順に曲げることで、突起部15がセグメントコイルの導通方向と直交する方向から溝部16にはめ込まれる。実施の形態2に係る回転電機のステータにおいては、突起部がセグメントコイルの導通方向と平行な方向から溝部16にはめ込まれる。
本実施の形態に係る回転電機のステータでは、セグメントコイル先端部挿入工程において、先端に溝部16が形成されたコイル先端部14bを円周方向に沿って曲げる動作と、先端に突起部15が形成されたコイル先端部14aをコイル先端部14bとは逆方向の円周方向に沿って曲げる動作とを同時に行う。2つのコイル先端部14aと14bとを円周方向に沿ってお互いに逆方向に同時に曲げることで、突起部がセグメントコイルの導通方向と平行な方向から溝部16にはめ込まれる。
本実施の形態に係る回転電機のステータの製造方法は、実施の形態1の回転電機のステータの製造方法と同様である。実施の形態1の回転電機のステータの製造方法と異なる点は、マグネットワイヤ端部形成工程で形成されるマグネットワイヤの端部の形状、およびセグメントコイル先端部挿入工程における2つのコイル先端部14aと14bとを円周方向に沿ってお互いに逆方向に曲げる方法である。
図16は、本実施の形態におけるマグネットワイヤの端部を示す図である。図16において、左は突起部15が形成された端部、右は溝部16が形成された端部を示している。マグネットワイヤの一方の端部には、マグネットワイヤ18の主要部の断面積よりも小さい断面積を有する突起部15が形成されている。また、突起部15の中央部にはくびれ部15aが形成されている。くびれ部15aの断面積は、突起部15の他の部分の断面積よりも小さい。マグネットワイヤの他方の端部には、突起部15が挿入可能な空洞部16bを有する溝部16が形成されている。実施の形態1のマグネットワイヤの端部においては、図7に示すように、空洞部16bの中央部にくさび部16cが形成されているが、本実施の形態においては、空洞部16bの断面積はマグネットワイヤの長手方向に対して一定である。この空洞部16bは、マグネットワイヤの長手方向から突起部15が挿入可能な形状である。
本実施の形態のセグメントコイル先端部挿入工程においては、先端に溝部16が形成されたコイル先端部14bを円周方向に沿って曲げる動作と、先端に突起部15が形成されたコイル先端部14aをコイル先端部14bとは逆方向に曲げる動作とを同時に行う。図17は、本実施の形態におけるセグメントコイル先端部挿入工程を示す図である。図17は、溝部16に突起部15がはめ込まれる工程を示している。2つのコイル先端部14aと14bとを円周方向に沿ってお互いに逆方向に同時に曲げることで、図17に示すように、突起部15がセグメントコイルの導通方向とほぼ平行な方向から溝部16の空洞部16bにはめ込まれる。
先端部締結工程において、溝部16に突起部15がはめ込まれたセグメントコイルに対して、突起部15のくびれ部15aと対向する溝部16の外周部にカシメ具30でカシメを行う。溝部16に突起部15がはめ込まれた全てのセグメントコイルに対してカシメを行ってコイル締結部9を形成する。このようにして形成されたコイル締結部9には、実施の形態1の図3に示したコイル締結部と同様に、先端部締結工程のカシメによって突起部15のくびれ部15aと対向する溝部16の外周部に表面くびれ部16aが形成される。そのため、溝部16と突起部15のくびれ部15aとが電気的に確実に接続されると共に、溝部16と突起部15のくびれ部15aとが機械的に強固に締結されているので、セグメントコイル同士の接触抵抗のばらつきが小さく、高い締結強度が得られる。
実施の形態3.
実施の形態3に係る回転電機のステータは、実施の形態1の回転電機のステータと同様に、コア、コイルおよび絶縁シートで構成されている。したがって、本実施の形態の回転電機のステータの外観は、実施の形態1の図1と同様である。本実施の形態の回転電機のステータと実施の形態1の回転電機のステータとの違いは、セグメントコイルの接続関係である。
図18は、本実施の形態の回転電機のステータのコイルエンド部の拡大図である。図18に示すように、スロット3に径方向に並んで4本のセグメントコイルが挿入されている。ここで、スロット3に径方向に並んで挿入された4本のセグメントコイルをスロット3の内径側から1本目、2本目、3本目および4本目のセグメントコイルと称する。本実施の形態の回転電機のステータにおいては、1本目のセグメントコイル6の溝部16がレーンチェンジ部17によって周方向に1つのスロットを飛ばして隣接するスロットに挿入された4本目のセグメントコイル6の突起部15と締結されている。また、3本目のセグメントコイル6の溝部16がレーンチェンジ部17によって周方向に1つのスロットを飛ばして隣接するスロットに挿入された2本目のセグメントコイル6の突起部15と締結されている。突起部15が形成されているコイル先端部14aは、突起部15の反対側で隣接するセグメントコイルのコイル先端部14bのレーンチェンジ部17よりもコア4の端部側に潜り込んだ位置から周方向および軸方向外側に向かって突き出しており、溝部16が形成されている他のセグメントコイルのコイル先端部14bと締結されている。なお、突起部15と溝部16とは、入れ替わって形成されていてもよい。
スロット3に径方向に並んで4本のセグメントコイルが挿入されている場合、1本目のセグメントコイルと4本目のセグメントコイルとのコイル締結部9の位置は、2本目のセグメントコイルと3本目のセグメントコイルとのコイル締結部9の位置よりもコア4の軸方向の端部から遠い位置となる。
Nを自然数とし、スロットに径方向に並んで挿入されたセグメントコイルの本数を2N本とした場合、スロット内のセグメントコイルをスロットの内径側から1本目、2本目、3本目、・・・2N本目のセグメントコイルと称する。本実施の形態の回転電機のステータにおいては、1本目のセグメントコイルと2N本目セグメントコイルとが締結されており、2本目のセグメントコイルと2N-1本目セグメントコイルとが締結されており、・・・N本目のセグメントコイルとN+1本目セグメントコイルとが締結されている。そして、1本目のセグメントコイルと2N本目セグメントコイルとのコイル締結部の位置がコアの軸方向の端部から最も遠い位置となり、2本目のセグメントコイルと2N-1本目セグメントコイルとのコイル締結部の位置がコアの軸方向の端部から次に遠い位置となり、・・・N本目のセグメントコイルとN+1本目セグメントコイルとのコイル締結部の位置がコアの軸方向の端部から最も近い位置となる。
このように構成された回転電機のステータにおいては、コイル締結部9の位置を軸方向から見て干渉することなくコアの軸方向の端部に近づけることができるので、コイルエンド部8aの容積を小さくすることができる。その結果、本実施の形態の回転電機のステータを用いることで、低コストでかつ体積当たりの出力の大きい回転電機が得られる。
本願は、様々な例示的な実施の形態および実施例が記載されているが、1つまたは複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、および機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独でまたは様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
したがって、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
円筒状のコアバックから内径方向に開口したスロットが周方向に並んで配置されたコアと、前記スロットに絶縁シートを介して挿入された複数のセグメントコイルの端部同士が締結されて構成されたコイルとを有する回転電機のステータであって、
前記セグメントコイルの一方の端部は前記セグメントコイルの主要部の断面積よりも小さい断面積を有する突起部を有し、前記セグメントコイルの他方の端部は前記突起部の外周部に締結された溝部を有し、前記突起部の中央部にはくびれ部が形成されており、前記溝部の外周部の前記くびれ部と対向する位置に表面くびれ部が形成されていることを特徴とする回転電機のステータ。
(付記2)
前記くびれ部の断面積は、前記突起部の他の部分の断面積よりも小さいことを特徴とする付記1に記載の回転電機のステータ。
(付記3)
前記セグメントコイルは、異なる2つの前記スロットの内部にそれぞれ挿入された2本のコイル辺部と、端部に前記突起部および前記溝部がそれぞれ形成された2本のコイル先端部と、前記2本のコイル辺部同士を繋ぐコイル渡り部とで構成されており、前記コイル渡り部の形状はU字状またはV字状であることを特徴とする付記1または2に記載の回転電機のステータ。
(付記4)
端部に前記突起部および前記溝部がそれぞれ形成された2本の前記コイル先端部のうち一方のコイル先端部の長さは他方のコイル先端部の長さよりも長く、前記一方のコイル先端部には端部の位置を径方向および周方向にオフセットさせるレーンチェンジ部を有し、前記レーンチェンジ部によって前記一方のコイル先端部の端部は異なるスロットに挿入された前記セグメントコイルの前記他方のコイル先端部の端部と締結されていることを特徴とする付記3に記載の回転電機のステータ。
(付記5)
前記セグメントコイルの断面形状は矩形状であり、前記突起部は前記セグメントコイルの断面の対向する2面が削られて形成されており、前記溝部は前記セグメントコイルの断面の対向する2面間を貫通し前記突起部が挿入可能な空洞部が形成されていることを特徴とする付記1から4のいずれか1項に記載の回転電機のステータ。
(付記6)
前記セグメントコイルの断面形状は円弧状であり、前記突起部の断面形状は矩形状であることを特徴とする付記1から4のいずれか1項に記載の回転電機のステータ。
(付記7)
直線状の複数のマグネットワイヤの一方の端部に前記マグネットワイヤの主要部の断面積よりも小さい断面積を有する突起部を形成し、前記マグネットワイヤの他方の端部に溝部を形成するマグネットワイヤ端部形成工程と、
複数の前記マグネットワイヤをそれぞれU字状またはV字状に折り曲げて複数のセグメントコイルに形成するセグメントコイル形成工程と、
複数の前記セグメントコイルをコアのスロットに絶縁シートを介して挿入するセグメントコイル挿入工程と、
前記スロットに挿入された複数のセグメントコイルの両端部を折り曲げて前記突起部を前記溝部に挿入するセグメントコイル先端部挿入工程と、
前記溝部の外周部からカシメを行って前記突起部と前記溝部とを締結する先端部締結工程とを有する回転電機のステータの製造方法であって、
前記マグネットワイヤ端部形成工程において前記突起部の中央部にはくびれ部が形成され前記溝部には前記突起部が挿入可能な空洞部が形成され、前記セグメントコイル形成工程において前記マグネットワイヤは異なる2つの前記スロットの内部にそれぞれ挿入される2本のコイル辺部と、端部に前記突起部および前記溝部がそれぞれ形成された2本のコイル先端部と、前記2本のコイル辺部同士を繋ぐコイル渡り部とで構成された前記セグメントコイルに形成され、前記セグメントコイル挿入工程において前記セグメントコイルの2本の前記コイル辺部は異なる前記スロットにそれぞれ挿入され、前記セグメントコイル先端部挿入工程において2本の前記コイル先端部が円周方向に沿ってそれぞれ逆方向に曲げられて前記突起部が前記溝部の前記空洞部に挿入され、前記先端部締結工程において前記カシメを行って前記溝部の外周部の前記くびれ部と対向する位置に表面くびれ部を形成することを特徴とする回転電機のステータの製造方法。
(付記8)
前記セグメントコイル先端部挿入工程において、前記突起部は前記溝部の前記空洞部に前記セグメントコイルの導通方向と直交する方向から挿入されることを特徴とする付記7に記載の回転電機のステータの製造方法。
(付記9)
前記セグメントコイル先端部挿入工程において、前記突起部は前記溝部の前記空洞部に前記セグメントコイルの導通方向と平行な方向から挿入されることを特徴とする付記7に記載の回転電機のステータの製造方法。
1 ステータ、2 コアバック、3 スロット、4 コア、5 絶縁シート、6 セグメントコイル、7 コイル、8a、8b コイルエンド部、9 コイル締結部、10 結線部、11 コイル挿入部、12a、12b コイル辺部、13 コイル渡り部、14a、14b コイル先端部、15 突起部、15a くびれ部、16 溝部、16a 表面くびれ部、16b 空洞部、16c くさび部、17 レーンチェンジ部、18 マグネットワイヤ、20 回転電機、21 ハウジング、22 ブラケット、23 ロータ、24 回転軸、25 ベアリング、30 カシメ具。

Claims (9)

  1. 円筒状のコアバックから内径方向に開口したスロットが周方向に並んで配置されたコアと、前記スロットに絶縁シートを介して挿入された複数のセグメントコイルの端部同士が締結されて構成されたコイルとを有する回転電機のステータであって、
    前記セグメントコイルの一方の端部は前記セグメントコイルの主要部の断面積よりも小さい断面積を有する突起部を有し、前記セグメントコイルの他方の端部は前記突起部の外周部に締結された溝部を有し、前記突起部の中央部にはくびれ部が形成されており、前記溝部の外周部の前記くびれ部と対向する位置に表面くびれ部が形成されていることを特徴とする回転電機のステータ。
  2. 前記くびれ部の断面積は、前記突起部の他の部分の断面積よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の回転電機のステータ。
  3. 前記セグメントコイルは、異なる2つの前記スロットの内部にそれぞれ挿入された2本のコイル辺部と、端部に前記突起部および前記溝部がそれぞれ形成された2本のコイル先端部と、前記2本のコイル辺部同士を繋ぐコイル渡り部とで構成されており、前記コイル渡り部の形状はU字状またはV字状であることを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機のステータ。
  4. 端部に前記突起部および前記溝部がそれぞれ形成された2本の前記コイル先端部のうち一方のコイル先端部の長さは他方のコイル先端部の長さよりも長く、前記一方のコイル先端部は端部の位置を径方向および周方向にオフセットさせるレーンチェンジ部を有し、前記レーンチェンジ部によって前記一方のコイル先端部の端部は異なるスロットに挿入された前記セグメントコイルの前記他方のコイル先端部の端部と締結されていることを特徴とする請求項3に記載の回転電機のステータ。
  5. 前記セグメントコイルの断面形状は矩形状であり、前記突起部は前記セグメントコイルの断面の対向する2面が削られて形成されており、前記溝部は前記セグメントコイルの断面の対向する2面間を貫通し前記突起部が挿入可能な空洞部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機のステータ。
  6. 前記セグメントコイルの断面形状は円弧状であり、前記突起部の断面形状は矩形状であることを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機のステータ。
  7. 直線状の複数のマグネットワイヤの一方の端部に前記マグネットワイヤの主要部の断面積よりも小さい断面積を有する突起部を形成し、前記マグネットワイヤの他方の端部に溝部を形成するマグネットワイヤ端部形成工程と、
    複数の前記マグネットワイヤをそれぞれU字状またはV字状に折り曲げて複数のセグメントコイルに形成するセグメントコイル形成工程と、
    複数の前記セグメントコイルをコアのスロットに絶縁シートを介して挿入するセグメントコイル挿入工程と、
    前記スロットに挿入された複数のセグメントコイルの両端部を折り曲げて前記突起部を前記溝部に挿入するセグメントコイル先端部挿入工程と、
    前記溝部の外周部からカシメを行って前記突起部と前記溝部とを締結する先端部締結工程とを有する回転電機のステータの製造方法であって、
    前記マグネットワイヤ端部形成工程において前記突起部の中央部にはくびれ部が形成され前記溝部には前記突起部が挿入可能な空洞部が形成され、前記セグメントコイル形成工程において前記マグネットワイヤは異なる2つの前記スロットの内部にそれぞれ挿入される2本のコイル辺部と、端部に前記突起部および前記溝部がそれぞれ形成された2本のコイル先端部と、前記2本のコイル辺部同士を繋ぐコイル渡り部とで構成された前記セグメントコイルに形成され、前記セグメントコイル挿入工程において前記セグメントコイルの2本の前記コイル辺部は異なる前記スロットにそれぞれ挿入され、前記セグメントコイル先端部挿入工程において2本の前記コイル先端部が円周方向に沿ってそれぞれ逆方向に曲げられて前記突起部が前記溝部の前記空洞部に挿入され、前記先端部締結工程において前記カシメを行って前記溝部の外周部の前記くびれ部と対向する位置に表面くびれ部を形成することを特徴とする回転電機のステータの製造方法。
  8. 前記セグメントコイル先端部挿入工程において、前記突起部は前記溝部の前記空洞部に前記セグメントコイルの導通方向と直交する方向から挿入されることを特徴とする請求項7に記載の回転電機のステータの製造方法。
  9. 前記セグメントコイル先端部挿入工程において、前記突起部は前記溝部の前記空洞部に前記セグメントコイルの導通方向と平行な方向から挿入されることを特徴とする請求項7に記載の回転電機のステータの製造方法。
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