JP2024057056A - 麺線カット投入装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】即席麺の製造過程における麺線群のカット投入工程において不要な麺線群を、麺線群のカットから乾燥容器への投入の工程において排除する新たな方法を開発する。【解決手段】纏まり状態にある複数列の麺線群MSを垂下させた状態で連続的にカットし、当該カット後の麺線群MSを所定の型枠RTに収納するための麺線カット投入装置において、当該麺線カット投入装置が、水平方向に配置された円筒状の回転カッター部3と、当該カッター部の下に垂直状に配置された背板領域と5、当該背板領域に設けられた麺線群の区分部材7と、当該区分部材の下方に位置し、前記背板領域に設けられた排除機構9と、を備えた麺線カット投入装置、とする。【選択図】図1
Description
本発明は、即席麺の連続的な製造において麺線群を所定間隔でカットし、当該カットした麺線群を乾燥のためのカップ状等の型枠に順次、投入するための麺線カット投入装置に関するものである。
即席麺の麺塊の連続的な生産においては、麺線を製造するために原料配合(小麦粉及び澱粉、塩類等)を混練しドウを調製した後、当該ドウを複合・圧延して薄膜状の麺帯を調製し、当該麺帯を切り出して麺線を調製する。そして、当該麺線をネットコンベア上で搬送しながら蒸煮してα化し、必要に応じて着味し、カットした後、型枠に麺線群を投入し型詰めし、乾燥して麺塊を調製する。
上記工程のうち、カット→型枠への麺線群を投入の工程においてはコンベア搬送され、当該コンベアの端部より排出された麺線群が複数列の麺線群の纏まりごとに垂下した状態となり、回転するカット刃によってカットされ、所定列ごとに下方に落下しながら移動して、最終的に乾燥用の型枠に収納される。すなわち、従来まで図17に示すような麺線カット投入装置が利用されていた。尚、図17(1)は麺線群が無い場合、図17(2)は麺線群を実施に処理している場合の斜視図である。
ここで、当該当該麺線群において異物や重量不足等の問題を検知した場合や、カット後の麺線群の供給先である乾燥用の型枠の一部に問題が生じた際等において、カット後における麺線群を、迅速に排除することができれば好ましい。
ここで、当該当該麺線群において異物や重量不足等の問題を検知した場合や、カット後の麺線群の供給先である乾燥用の型枠の一部に問題が生じた際等において、カット後における麺線群を、迅速に排除することができれば好ましい。
この場合、垂下する麺線群のカットから下方への落下の途中で、不要な麺線群を型枠へ供給せずに生産ラインから排除できれば有利である。
一方、このような麺線群の排除機構を課題とする先行技術としては、例えば、特許文献1が挙げられるが、当該特許文献に記載の技術は、麺線をカット後において型枠に入れる前に二方向に排出可能なホッパに収納された麺線の重量を測定してイレギュラーな場合には、排出側の方向に排出するというものである。一方、上記以外にも麺線の排出の方法は考えられるところである。
一方、このような麺線群の排除機構を課題とする先行技術としては、例えば、特許文献1が挙げられるが、当該特許文献に記載の技術は、麺線をカット後において型枠に入れる前に二方向に排出可能なホッパに収納された麺線の重量を測定してイレギュラーな場合には、排出側の方向に排出するというものである。一方、上記以外にも麺線の排出の方法は考えられるところである。
そこで、本発明者らは、即席麺の製造過程における不要な麺線群を麺線群のカットから乾燥容器への投入の工程において排除する新たな方法を検討した。
本発明者らの鋭意研究の結果、垂下させた状態の麺線群をカット後において、当該不要な麺線群が垂直に配置した背板領域に沿って落下する際に、区分部材を通過後において排出する方の経路に適宜切替可能な排除機構を背板領域に設け、不要な麺線群については、当該排除機構を利用して排除することが有効であることを見出した。
すなわち、本願第一の発明は、
“纏まり状態にある複数列の麺線群を垂下させた状態で連続的にカットし、当該カット後の麺線群を所定の型枠に収納するための麺線カット投入装置において、当該麺線カット投入装置が、
水平方向に配置されたカッター部と、
当該カッター部の下に垂直状に配置された背板領域と、
当該背板領域に設けられた麺線群の区分部材と、
当該区分部材の下方に位置し、前記背板領域に設けられた排除機構と、
を備えた麺線カット投入装置。“、である。
すなわち、本願第一の発明は、
“纏まり状態にある複数列の麺線群を垂下させた状態で連続的にカットし、当該カット後の麺線群を所定の型枠に収納するための麺線カット投入装置において、当該麺線カット投入装置が、
水平方向に配置されたカッター部と、
当該カッター部の下に垂直状に配置された背板領域と、
当該背板領域に設けられた麺線群の区分部材と、
当該区分部材の下方に位置し、前記背板領域に設けられた排除機構と、
を備えた麺線カット投入装置。“、である。
次に、前記排除機構は、麺線の排除が必要な場合のみに背板領域より排除ダンパーが出現し、不要な麺線群の排除経路に導く態様となり、通常の状態では排除ダンパーが背板側に隠れている態様が好ましい。
すなわち、本願第二の発明は、
“ 前記排除機構が背板領域より出入可能な排除ダンパーによるものである請求項1に記載の麺線カット投入装置。”、である。
すなわち、本願第二の発明は、
“ 前記排除機構が背板領域より出入可能な排除ダンパーによるものである請求項1に記載の麺線カット投入装置。”、である。
次に、本発明においては、上述の区分け板についても背板領域より所定のタイミングによって出入可能とすることが有効であることを確認した。
すなわち、麺線群の通過時等の区分部材を必要とする場合のみ、背板領域より区分部材が出現し、麺線群の広がりを抑制し、纏まり状態を好適とし、他の状態では区分部材が背板側に隠れている態様が好ましい。
すなわち、本願第三の発明は、
“前記区分部材が前記背板領域より出入可能な区分部材である請求項1又は2に記載の麺線カット投入装置。”、である。
すなわち、麺線群の通過時等の区分部材を必要とする場合のみ、背板領域より区分部材が出現し、麺線群の広がりを抑制し、纏まり状態を好適とし、他の状態では区分部材が背板側に隠れている態様が好ましい。
すなわち、本願第三の発明は、
“前記区分部材が前記背板領域より出入可能な区分部材である請求項1又は2に記載の麺線カット投入装置。”、である。
次に、上記背板領域はパンチング加工、すなわち、多数の孔が設けられていると、当該背板領域への麺線群の付着を防止できて好ましい。
すなわち、本願第四の発明は、
“前記背板領域においてパンチング加工されている領域を備えた請求項1~3のいずれかに記載の麺線カット投入装置。”、である。
すなわち、本願第四の発明は、
“前記背板領域においてパンチング加工されている領域を備えた請求項1~3のいずれかに記載の麺線カット投入装置。”、である。
次に、前記背板領域は突起物が少なく平坦な平面を形成する領域を有することが好ましい。
すなわち、本願第五の発明は、
“前記背板領域が平坦な平面を形成可能な領域を有する請求項1~4に記載の麺線カット投入装置。”、である。
すなわち、本願第五の発明は、
“前記背板領域が平坦な平面を形成可能な領域を有する請求項1~4に記載の麺線カット投入装置。”、である。
次に、前記麺線カット投入装置は、麺線群がシュート部又は水車部を経由して乾燥のための型枠に収納されることが好ましい。
すなわち、本願第六の発明は、
“前記麺線カット投入装置が、カット後の麺線群が経由するシュート部及び/又は水車部を備えた、請求項1~5のいずれかに記載の麺線カット投入装置。”、である。
すなわち、本願第六の発明は、
“前記麺線カット投入装置が、カット後の麺線群が経由するシュート部及び/又は水車部を備えた、請求項1~5のいずれかに記載の麺線カット投入装置。”、である。
本発明の麺線カット投入装置を利用することで、即席麺の生産ラインにおいてカットの麺線群を好適に乾燥用の型枠に供給することができる。
3 カッター部
5 背板領域
7 区分部材
9 排除機構
11 回収フレーム
13 水車
15 シュート
17 ホッパ
19 パンチングによる孔部
21 回転カッター
23 受動ロール
25 排除ダンパー
27 第一板状体
29 第二板状体
31 気体噴射機構
CV コンベア
MS 麺線群
CL コンベアライン
5 背板領域
7 区分部材
9 排除機構
11 回収フレーム
13 水車
15 シュート
17 ホッパ
19 パンチングによる孔部
21 回転カッター
23 受動ロール
25 排除ダンパー
27 第一板状体
29 第二板状体
31 気体噴射機構
CV コンベア
MS 麺線群
CL コンベアライン
以下に本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。但し、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではないことは勿論である。図1は、本発明の麺線カット・投入装置の第一実施態様についての主要構成を示した模式図である。
本発明の第一の実施態様は図1に示すように、麺線群MSについて搬送コンベアCVより供給される麺線群MSをカットし、型枠RTに投入するための麺線カット投入装置として、カッター部3、背板領域5、背板領域5に設けられた区分部材7及び排除機構9を有している。
本発明の第一の実施態様は図1に示すように、麺線群MSについて搬送コンベアCVより供給される麺線群MSをカットし、型枠RTに投入するための麺線カット投入装置として、カッター部3、背板領域5、背板領域5に設けられた区分部材7及び排除機構9を有している。
さらに、区分部材7、排除機構9を通過した麺線群MSは、回収フレーム11、水車13、シュート15及びホッパ17を経由するようにこれらの構成を備えている。
尚、各図面は主要な構成部分のみを示しているため、回転のためのモータ部や制御構造、各種支持部材等は省略している。これらは適宜公知又は慣用手段で実現できる。
さらに、図1に示す第一の実施態様においては、カッター部3に対して纏まり状態にある複数列の麺線群MSを供給するコンベア装置CVも開示している。
尚、各図面は主要な構成部分のみを示しているため、回転のためのモータ部や制御構造、各種支持部材等は省略している。これらは適宜公知又は慣用手段で実現できる。
さらに、図1に示す第一の実施態様においては、カッター部3に対して纏まり状態にある複数列の麺線群MSを供給するコンベア装置CVも開示している。
当該コンベア装置CVより順次供給される麺線群MSは、カット後に落下した各麺線群MSが区分部材7、排除機構9(排徐ダンパー25)を備えた背板領域5を経て各列ごとに区分けされた回収フレーム11に落下し、当該回収フレーム11を経て、水車13の枠体に落下して一旦ストックされる。各列の麺線群MSがストックされ、タイミングに応じて水車13が回転することで、シュート15及びホッパ17を経由して一斉にすべての列に型枠RTに麺線群MSが供給される構成を採用している。
尚、落下した麺線群MSの型枠RTまでの供給経路については上記は一例であり、他の態様であってもよいことは勿論である。例えば、シュート15がない場合や、水車13がなく、直接に麺線群MSを供給する態様でも可能である。さらに、水車13を二段階で設定してもよいことは勿論である。これらの構成については適宜設定することができる。
以下に本発明の内容を詳細に説明する。
以下に本発明の内容を詳細に説明する。
○ 麺線群のカット投入装置
本発明は、纏まり状態にある複数列の麺線群MSを垂下させた状態で連続的にカットし、当該カット後の麺線群MSを所定の型枠RTに収納するための麺線カット投入装置に関するものである。
即席麺の製造においては、麺線を製造するために原料配合(小麦粉及び澱粉、塩類、水等)を混練しドウを調製した後、当該ドウを複合・圧延して薄膜状の麺帯を調製し、当該麺帯を切り出して麺線を調製する。そして、当該麺線をネットコンベア上で搬送しながら蒸煮してα化し、着味・カット・計量・型詰め等を経て乾燥して麺塊を調製する。
ここで、麺線群MSはそれぞれ一本の長い状態となっているため、複数本の纏まった状態として一食分ごとに所定の長さで順次カットする必要がある。そして、カット後の麺線群MSを所定の枠体RTに収納して乾燥(油熱乾燥や熱風乾燥)等の処理を行うことによって一食分の麺塊を調製する。
本発明は、纏まり状態にある複数列の麺線群MSを垂下させた状態で連続的にカットし、当該カット後の麺線群MSを所定の型枠RTに収納するための麺線カット投入装置に関するものである。
即席麺の製造においては、麺線を製造するために原料配合(小麦粉及び澱粉、塩類、水等)を混練しドウを調製した後、当該ドウを複合・圧延して薄膜状の麺帯を調製し、当該麺帯を切り出して麺線を調製する。そして、当該麺線をネットコンベア上で搬送しながら蒸煮してα化し、着味・カット・計量・型詰め等を経て乾燥して麺塊を調製する。
ここで、麺線群MSはそれぞれ一本の長い状態となっているため、複数本の纏まった状態として一食分ごとに所定の長さで順次カットする必要がある。そして、カット後の麺線群MSを所定の枠体RTに収納して乾燥(油熱乾燥や熱風乾燥)等の処理を行うことによって一食分の麺塊を調製する。
上記のうち、麺線群MSのカットから乾燥のための型枠RTへの収納の過程においては図2に示すように麺線群MSをコンベアで搬送して、その端部から垂下させた状態として順次回転カッター21でカットする方法が一般的である。図2は本願の第一の実施態様の麺線カット投入装置を示している。図2(1)は麺線群MSを処理していない状態を示し、図2(2)麺線群をMS処理している状態を示す。また、図3は麺線群MSを処理している状態の上部側の斜視図である。
○ カッター部
本発明においては、垂下される麺線群MSを所定長さに順次切断するカッター部3を有する。本発明の第一の実施態様においては回転する回転カッター21によって順次カットする回転カッターの場合を示している。すなわち、刃部が一回転するごとに麺線をカットするタイプである。尚、刃部の受け部として受動ロール23が設けられている。尚、回転カッター21の場合についての刃部の装着枚数は、図1に示すように1カ所のみならず、2カ所以上あってもよいことは勿論である。1~4カ所程度が一般的である。
本発明においては、垂下される麺線群MSを所定長さに順次切断するカッター部3を有する。本発明の第一の実施態様においては回転する回転カッター21によって順次カットする回転カッターの場合を示している。すなわち、刃部が一回転するごとに麺線をカットするタイプである。尚、刃部の受け部として受動ロール23が設けられている。尚、回転カッター21の場合についての刃部の装着枚数は、図1に示すように1カ所のみならず、2カ所以上あってもよいことは勿論である。1~4カ所程度が一般的である。
また、図1においては回転カッター21によるカット方式を明示しているが、カット方法はこれに限られない。所定長さに麺線群MSをカットする方式であればいずれも可能である。例えば、カット刃を水平に繰り返して往復移動させることによってカットすること(いわゆる包丁切り)でも可能であることは勿論である。
○ 当該カッター部の下に垂直状に配置された背板領域
本発明においては、カッター部3より下方に背板領域5を有する。当該背板領域5とは、カット後の麺線群MSが落下する際、当該麺線群MSの落下の方向を規定するためにカッター部3の背後側に在する垂直状の平板状領域である(図1)。カットされた麺線群MSが当該背板領域5に近接又は接触しながら落下するためその落下方向を規制することができる。
本発明においては、カッター部3より下方に背板領域5を有する。当該背板領域5とは、カット後の麺線群MSが落下する際、当該麺線群MSの落下の方向を規定するためにカッター部3の背後側に在する垂直状の平板状領域である(図1)。カットされた麺線群MSが当該背板領域5に近接又は接触しながら落下するためその落下方向を規制することができる。
尚、当該背板領域5は板状体(27、29)の領域のみならず、後に述べる排除ダンパー25の側面部等の複数の構成を含める。すなわち、板状体の領域及び排除ダンパーの側面部等を含めて、これらによって当該背板領域5を形成している。
図1の本発明の第一の実施態様においては、第一板状体部27と、当該第一板状体27に続いて、排除ダンパー25の側面部、そして、次の第二板状体部29が設けられており、これらの複数の構成により背板領域5を形成している。尚、当該背板領域5はステンレス等の金属又はプラスチック等の素材で形成することが可能である。
図1の本発明の第一の実施態様においては、第一板状体部27と、当該第一板状体27に続いて、排除ダンパー25の側面部、そして、次の第二板状体部29が設けられており、これらの複数の構成により背板領域5を形成している。尚、当該背板領域5はステンレス等の金属又はプラスチック等の素材で形成することが可能である。
次に、背板領域5は、麺線群MSの広がりを抑える区分部材7等の必要最小限の突起物を除いて、可能な限りフラットであること、すなわち、突起部が少ない平坦な平面状であることが好ましい。これらの突起物が存在すると、落下する麺線群が引っ掛かる原因となることがあるためである。次に、当該背板領域5は、図4に示すようにパンチングを有することが好ましい。
すなわち、多数の孔部19を設けることで背板領域5との麺線群MSの接触を減らし、麺線群MSの背板領域5への付着によるイレギュラーな麺線群MSの乱れを防止することが可能となる。
すなわち、多数の孔部19を設けることで背板領域5との麺線群MSの接触を減らし、麺線群MSの背板領域5への付着によるイレギュラーな麺線群MSの乱れを防止することが可能となる。
○ 前記麺線群の複数の列ごとに垂下した麺線群を区分けする区分部材
本発明における区分部材7とは、垂下した麺線群MSがカットされた後に下方に落下する際に、麺線群MSの纏まり状態を修正するための部材である。すなわち、図5に示すようにカット後の麺線群(麺束)の広がりを抑制し、纏まり状態を好適にすることができる。広がりを抑えることで後述する下方に配置された回収フレーム11や水車13等へのカット後の麺線群MSの収まりが良好となり、水車13の回転盤や回収フレーム11の区分への麺線の引っ掛かり等を防止することができる。
本発明における区分部材7とは、垂下した麺線群MSがカットされた後に下方に落下する際に、麺線群MSの纏まり状態を修正するための部材である。すなわち、図5に示すようにカット後の麺線群(麺束)の広がりを抑制し、纏まり状態を好適にすることができる。広がりを抑えることで後述する下方に配置された回収フレーム11や水車13等へのカット後の麺線群MSの収まりが良好となり、水車13の回転盤や回収フレーム11の区分への麺線の引っ掛かり等を防止することができる。
尚、本発明における区分部材7の区分の対象はカット前の垂下状態の麺線群MSとカット後の麺線群MSのいずれか一方、又はこれらの両方である。
尚、これらの区分部材7については図6に示すように背板領域5に固定されているタイプでもよいが、当該区分部材7について図7に示すように背板領域5から出入ができるように構成することも可能である。図7(1)は背板領域5から区分部材7が出現している状態、すなわち、“出”の状態を示している。また、図7(2)は背板領域5に区分部材7が隠れている状態、すなわち、“入”の状態を示している。尚、当該出入の制御機構については公知の装置を用いることによって実現できる。
尚、これらの区分部材7については図6に示すように背板領域5に固定されているタイプでもよいが、当該区分部材7について図7に示すように背板領域5から出入ができるように構成することも可能である。図7(1)は背板領域5から区分部材7が出現している状態、すなわち、“出”の状態を示している。また、図7(2)は背板領域5に区分部材7が隠れている状態、すなわち、“入”の状態を示している。尚、当該出入の制御機構については公知の装置を用いることによって実現できる。
具体的には、上部のカッター部3(本発明の第一の実施態様における回転カッター部)によりカットする前後の麺線群MSが背板領域5の区分部材7の付近を通過する際においては、当該区分部材7は出現しており(突出しており)、麺線群MSの広がりを狭める役割を果たす。そして、麺線群MSが区分部材7を通過すると、当該区分部材7は背板領域5内に隠れる(埋没する)。
そして、麺線群MSが通過時に区分部材7に引っ掛かり等が起こっても(図8(1))、当該区分部材7が背板領域5内に引っ込んで隠れる際に引っ掛かり麺線は下方に落下する(図8(2))。
このようにして、区分部材7が出入を繰り返すことによって、区分部材7に対する麺線の引っ掛かりを適宜、排除することができる。
尚、上述の区分部材7の形状は特に限定されないが、図7や図8に示すように下方に従って、通過する麺線群MSの通り道が狭くなっていく形状が好ましい。従って区分部材7の形状は山型形状や三角形の形状であることが例として挙げられる。
尚、上述の区分部材7の形状は特に限定されないが、図7や図8に示すように下方に従って、通過する麺線群MSの通り道が狭くなっていく形状が好ましい。従って区分部材7の形状は山型形状や三角形の形状であることが例として挙げられる。
さらに、本発明における背板領域5より出入可能な複数の区分部材7については、当該区分部材7の付近に区分部材7に引っ掛かった麺線を除去するために区分部材の近接領域に気体噴射機構31を有することが好ましい。すなわち、気体噴射機構31によって前記区分部材7に引っ掛かった麺線をより効果的に除去することが可能となる。
特に、麺線群MSの通過時に背板領域5から区分部材7を背板領域5に引っ込める際に気体を噴射することによって麺線を前方に吹き飛ばす方法が有効である(図9(2))。このようにして不要な麺線を装置の前方側に移動させることによって装置から不要な麺線を有効に排除することが可能となる。すなわち、下方に引っ掛かった麺線が真下に落下せずに装置より離すことができるため、当該麺線を生産上の障害となりにくくすることができる。
尚、区分部材7の位置は、図7の場合以外にもよりカッター部3に近接していてもよいことは勿論である(図10)
尚、区分部材7の位置は、図7の場合以外にもよりカッター部3に近接していてもよいことは勿論である(図10)
○ 当該区分部の下方に位置し、前記背板領域に設けられた排除機構
本発明においては、前記の区分部材7の下方に排除機構9を設ける。麺線の排除機構を区分部材7の下方に配置することで、不要な麺線群MSの乾燥用の型枠RTへの供給を抑制し、生産ラインの制御を好適に実施することができる。
具体的な麺線排除機構9の態様としては以下の第一実施態様が挙げられる(図11)。当該態様においては、麺線群MSの排出の必要性が生じた際に通常はフラットな状態を維持する背板領域5から排除機構としての排徐ダンパー25が出てくる。すなわち、当該排除ダンパー25の上方部側を背板領域の手前側(麺線が通過する側)に傾斜させて麺線群MSを排除経路に移すという方法を採用している。
本発明においては、前記の区分部材7の下方に排除機構9を設ける。麺線の排除機構を区分部材7の下方に配置することで、不要な麺線群MSの乾燥用の型枠RTへの供給を抑制し、生産ラインの制御を好適に実施することができる。
具体的な麺線排除機構9の態様としては以下の第一実施態様が挙げられる(図11)。当該態様においては、麺線群MSの排出の必要性が生じた際に通常はフラットな状態を維持する背板領域5から排除機構としての排徐ダンパー25が出てくる。すなわち、当該排除ダンパー25の上方部側を背板領域の手前側(麺線が通過する側)に傾斜させて麺線群MSを排除経路に移すという方法を採用している。
このように、第一の実施態様の排除機構は、麺線の排除が必要な場合のみに背板領域5より排除ダンパー25が出現し、不要な麺線群MSの排除経路に導く態様となり、通常の状態では排除ダンパー25が背板側に隠れている。
尚、図11(1)は全列の麺線群MSが通常状態として排除機構9を通過する場合、図11(2)は特定の列の麺線群MSのみを排除する場合、図12は全列の麺線群MSを排除する場合の状態を示している。
尚、図11(1)は全列の麺線群MSが通常状態として排除機構9を通過する場合、図11(2)は特定の列の麺線群MSのみを排除する場合、図12は全列の麺線群MSを排除する場合の状態を示している。
尚、排除機構9については、上記は例示に過ぎないため、他の態様でもよいことは勿論である。すなわち、区分部材7の下方に位置し、前記背板領域5に設けられ、麺線群を排除するものであれば種々の態様を含む。
排除すべき麺線群MSは当該排除ダンパー25の開口部を通過して排出される。また、本第一の実施態様の場合、通常時の麺線群MSを供給する際には背板領域5が平坦な平面状の状態(フラットな状態)を維持できるために麺線群MSの不要な引っ掛かりも防止することができるというより好ましい利点を有する。
排除すべき麺線群MSは当該排除ダンパー25の開口部を通過して排出される。また、本第一の実施態様の場合、通常時の麺線群MSを供給する際には背板領域5が平坦な平面状の状態(フラットな状態)を維持できるために麺線群MSの不要な引っ掛かりも防止することができるというより好ましい利点を有する。
尚、図11及び図12では、麺線群MSの纏まりごとの各列ごとに排除ダンパー25を設けているが、図13に示すように、列をまとめて排除するタイプや2、3列ごとの特定のまとめた列ごとに排除する態様でも可能である。
次に、本発明の実施態様は上述の態様に限定されず、例えば、図14に示すように通常では麺線群MSが通過するトンネル型の排除ダンパー25の形態にしておき、排除したい場合には、当該排除ダンパー25の下方部を背板領域5の背後側(麺線群が通過しない方の側)に傾斜させて排除経路に移すという方法も可能である。このような態様によっても麺線群MSの排除を実現することができる。尚、図14(1)は全列の麺線群MSが通常状態として排除機構を通過する場合、図14(2)は特定の列の麺線群MSのみを排除する場合を示している。
次に、本発明の実施態様は上述の態様に限定されず、例えば、図14に示すように通常では麺線群MSが通過するトンネル型の排除ダンパー25の形態にしておき、排除したい場合には、当該排除ダンパー25の下方部を背板領域5の背後側(麺線群が通過しない方の側)に傾斜させて排除経路に移すという方法も可能である。このような態様によっても麺線群MSの排除を実現することができる。尚、図14(1)は全列の麺線群MSが通常状態として排除機構を通過する場合、図14(2)は特定の列の麺線群MSのみを排除する場合を示している。
尚、図14(2)は排除ダンパー25の下方部が背板側に向かって回転する場合を示したが、図15に示すように排除ダンパー25の下方部が正面側に回転することによって排除することも可能である。
○その他の構成(排除領域以下の構成要素)
本発明においては、区分部材7を通過した麺線群MSは、直接に型枠RTに投入することも可能であるが、型枠RTへの正確・的確な麺線群の供給のため、シュート11、水車13、ホッパー17等の構成を経由させることも可能である。
本発明においては、区分部材7を通過した麺線群MSは、直接に型枠RTに投入することも可能であるが、型枠RTへの正確・的確な麺線群の供給のため、シュート11、水車13、ホッパー17等の構成を経由させることも可能である。
具体的には図1、図16に示す本発明の第一の実施態様においては、回収フレーム11→水車13→シュート15→ホッパ17の順に麺線群MSが通過してから、型枠RTに投入される。但し、区分部材7及び排除機構9を通過した麺線群MSを型枠に投入するまでの構成は上記の第一実施態様に限定されるものではなく、例えば、回収フレーム11、水車13、シュート15及びホッパ17のうち、いずれか又は全てが無い場合であっても可能であるし、これらの一部又は複数が無い場合であってもよい。これらの構成は必要に応じて適宜組み合わせ行うことが可能である。
本発明の第一の実施態様においては、まず、カット後の麺線群MSは、各列ごとに区切りされた回収フレーム11に落下する。当該回収フレーム11は各列ごとに区分けされており、各区切りられた領域ごとに各列の麺線群MSが通過する。回収フレーム11は麺線群MSを纏まりよく水車に13供給するための枠体である。そして、回収フレーム11を通過した麺線群が次に水車13に投入される。
水車は13、各列ごとに区分けされており各列ごとの麺線群MSが投入される。水車13は同一の回転軸を有し所定間隔を隔てて配置される複数の円盤体と、隣接する円盤体の間隙を回転軸を包含し直交する平板体によって4つに区分けしている。そして、上方より供給される麺線群MSを受け入れて平板体上に一旦保持し、各列ごとの乾燥のための型枠RTへの供給タイミングを同時することができ、全ての列の麺線群MSが収納された時点で回転することで下方に麺線群MSを落下することができる。
すなわち、各列に麺線群MSが投入された時点で水車13が90°回転することによって、水車から連続するシュート15に麺線群が移動する。各列ごとのシュート15が設けられている。シュート15は筒状の麺線群MSが通過する導管で、当該シュート15内を水車13から排出された麺線群MSが滑降して下方に移動する。当該シュート15の方向を調整することでコンベアラインCL上の型枠RTの間隔に合わせて各列の麺線群MSの間隔を変更することができる。
当該シュート15を滑降した麺線群MSはホッパー部17で落下の方向が整えられ、これを介してコンベアラインCL上の型枠(リテーナ)RTに投入される。
このように、本発明の第一の実施態様においては、回収フレーム11→水車13→シュート15→ホッパ17を通過して型枠(リテーナ)RTに麺線群が収納される。麺線群が供給された枠体は順次、矢印の方向に移動しており、次の乾燥工程等に進む。
このように、本発明の第一の実施態様においては、回収フレーム11→水車13→シュート15→ホッパ17を通過して型枠(リテーナ)RTに麺線群が収納される。麺線群が供給された枠体は順次、矢印の方向に移動しており、次の乾燥工程等に進む。
Claims (6)
- 纏まり状態にある複数列の麺線群を垂下させた状態で連続的にカットし、当該カット後の麺線群を所定の型枠に収納するための麺線カット投入装置において、当該麺線カット投入装置が、
水平方向に配置されたカッター部と、
当該カッター部の下に垂直状に配置された背板領域と、
当該背板領域に設けられた、前記纏まり状態にある複数列の麺線群の列ごとの区分部材と、
当該区分部材の下方に位置し、前記背板領域に設けられた、不要な麺線群を型枠へ送られる経路から排除する排除機構と、
を備えた麺線カット投入装置。 - 前記排除機構が背板領域より出入可能な排除ダンパーによるものである請求項1に記載の麺線カット投入装置。
- 前記区分部材が前記背板領域より出入可能な区分部材である請求項2に記載の麺線カット投入装置。
- 前記背板領域においてパンチング加工されている領域を備えた請求項2又は3に記載の麺線カット投入装置。
- 前記背板領域が平坦な平面を形成可能な領域を有する請求項2~4のいずれかに記載の麺線カット投入装置。
- 前記麺線カット投入装置が、カット後の麺線群が経由するシュート部及び/又は水車部を備えた、請求項2~5のいずれかに記載の麺線カット投入装置。
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